JP2003121434A - 尿輸送用容器及び尿成分排泄量測定方法 - Google Patents

尿輸送用容器及び尿成分排泄量測定方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の尿サンプルを容易に病院等に運搬する
ことができるように小型化されており、かつ尿サンプル
中の成分の測定だけでなく、排出された尿の全量を求め
ることができる尿輸送用容器を提供する。 【解決手段】 有底の外管2内に内管3が挿入されてお
り、栓体4の第1の圧入部4bが外管2に圧入され、第
2の圧入部4cが内管3内に圧入されるように構成され
ており、内管3の下方に開口3aが設けられており、第
2の圧入部4cが圧入される領域に内管3に貫通孔3c
が形成されており、栓体4を回転することにより、貫通
孔3cが第2の圧入部4cにより覆われた「閉状態」
と、貫通孔3cが第2の圧入部4cにより覆われていな
い、「開状態」とをとり得るように構成されている、尿
輸送用容器1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人や動物の尿検査
に用いられる尿輸送用容器及び尿成分排泄量測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】人または動物の尿を検査するに際して
は、尿中に含まれている蛋白質や糖等が測定される。ま
た、糖尿病患者の尿検査では、単に尿中の成分を検出す
るだけでなく、一日に排出される各尿中のこれらの成分
の含有量を測定することが求められている。さらに、一
日の排尿量も求める必要がある。
【0003】そこで、従来、排尿の度に容器に尿を溜
め、溜められた尿からスポイト等により尿を採取し、尿
中に含まれている各成分を検出すると共に、排尿量の測
定が行われていた。
【0004】しかしながら、排尿量は500cc程度と
多く、排尿回数も一日に5〜6回にわたる。そこで、尿
を溜めるための容器として比較的大きな容器を必要とす
る。そのため、これらの尿の採取及び測定作業は、入院
中の患者の場合には容易であるが、外来患者や患者が外
出した場合には非常に困難となる。
【0005】このような問題を解決するものとして、特
開平5−256746号公報には、携帯可能な採尿器が
提案されている。ここでは、伸縮自在の蛇腹状のカップ
体に尿が採取される。カップ体は伸縮自在であるため、
使用時に延ばし、大きな内容積を有するように構成する
ことができる。また、カップ体の下方には、尿検査に必
要な量の尿サンプルをカップ体からとり入れることが可
能とされており、かつカップ体に比べて小さな容積の尿
溜め部が構成されている。使用に際しては、カップ体に
尿を溜め、カップ体から尿溜め器に測定に必要な量の尿
サンプルを導き、しかる後カップ体を縮めることにより
携帯可能な大きさとされる。
【0006】しかしながら、上記先行技術に記載の採尿
器では、カップ体に尿を採取するため、全体の大きさが
大きくならざるを得なかった。他方、複数回採尿した場
合には、複数個の採尿器を運ばなければならない。従っ
て、比較的大きな採尿器を複数個持ち歩ねばならなかっ
た。
【0007】また、上記先行技術に記載の採尿器では、
カップ体に尿を採取した後、カップ体に連ねられた尿溜
め容器に測定用の検体としての尿サンプルが導かれる
が、残りの尿はカップ体から捨てさられる。従って、採
取した尿の総量を求めることができなかった。尿の総量
は、発汗による尿の濃縮の程度や、飲み水もしくは飲酒
による尿の希釈の程度を把握するために求めらねばなら
ない。この先行技術に記載の採尿器では、上記のように
尿の総量を求めることができないため、尿の濃縮や希釈
の程度を把握することができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点を解消し、人または動物の尿の検査
に用いられる尿輸送用容器であって、比較的小型に構成
することができ、複数の尿検体の運搬の負担を軽減する
ことができ、かつ排出された尿の総量を求めることがで
きる、尿輸送用容器を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、本発明に従って構成
された尿輸送用容器を用いた尿成分排泄量測定方法であ
り、縮分尿より尿成分排泄総量を簡易に測定することの
できる方法を提供することにある。なお、本明細書でい
う「縮分尿」とは、尿全量のうちから一定比率で採取し
た尿サンプルのことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、尿成分排泄量の測定に際し検体としての尿を輸送す
るための尿輸送用容器であって、有底の外管と、前記外
管内に挿入され、下方に開口部を有し、上端が開いた筒
状の内管と、前記外管の上端から管内に挿入される第1
の圧入部と、第1の圧入部の先端に連ねられており、第
1の圧入部よりも径が小さく、内管に圧入される第2の
圧入部とを有する栓体とを備え、前記内管の圧入部が圧
入される領域に貫通孔が形成されており、前記第2の圧
入部が、内管の内周面の一部において内周面に圧接しな
い部分を備え、前記栓体を回転させることにより、前記
貫通孔が第2の圧入部により閉じられた閉状態と、前記
貫通孔が第2の圧入部により覆われておらず、該貫通孔
が開いている開状態とをとり得るように構成されている
尿輸送用容器が提供される。
【0011】本発明の他の広い局面によれば、請求項1
に記載の尿輸送用容器を用いて尿成分排泄量を測定する
方法であって、前記内管に導かれる尿サンプル(縮分
尿)の量に応じて採取された尿の全量を求め得る採尿容
器を用意する工程と、前記尿輸送用容器の外管から栓体
及び内管を取り外し、栓体が圧入されている内管を尿が
採取された採尿容器内に挿入する工程と、前記内管の貫
通孔が第2の圧入部により被覆されていない開状態とす
る工程と、前記容器内の尿の液面の高さと、前記内管内
の尿の液面の高さが一致した場合に前記栓体を回転させ
て閉状態とする工程と、前記容器から閉状態にされた内
管及び栓体を取り出し、前記外管内に内管を挿入し、栓
体を外管に圧入する工程と、前記外管に内管及び栓体が
挿入された尿輸送用容器において内管に採取された尿の
重量または体積に基づいて、最初に採尿容器内に採取さ
れた尿の全量を求めると共に、採取された尿中の成分排
泄量を測定する工程とを備える、尿成分排泄量測定方法
が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る尿輸送用容器
及び尿成分測定方法の具体的な実施形態を説明すること
により、本発明を明らかにする。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係る尿輸送
用容器を示す縦断面図である。尿輸送用容器1は有底の
外管2と、外管2内に挿入される内管3と栓体4とを有
する。外管2は、上端に開口2aを有する有底の円筒状
の形状を有する。外管2を構成する材料としては、特に
限定されず、合成樹脂、ガラスまたは金属等により構成
することができる。なお、外管2は、角筒状の形状を有
していてもよい。
【0014】内管3は、下端に開口3aを有し、上端に
開口3bを有する円筒状の部材により構成されている。
もっとも、内管3は、角筒状等の他の形状を有していて
もよい。また、内管3の下端に開口3aが形成されてい
るが、下端が閉じられていてもよく、その場合には、側
面において下端近傍に開口部が形成されておればよい。
【0015】内管3を構成する材料についても特に限定
されず、合成樹脂、ガラスまたは金属により内管3を構
成することができる。もっとも、内管3は、後述の使用
方法から明らかなように、採取した尿の液面を外部から
観察するうえで、透明な部材からなることが好ましい。
【0016】上記外管2及び内管3を構成する合成樹脂
としては、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸、ポリ塩化ブ
チル、ポリ臭化ブチル等が挙げられる。また、金属材料
としては、アルミニウムや鉄等が挙げられる。
【0017】図2(a),(b)は、内管3を異なる方
向からみた側面図である。内管3の上端近傍には、貫通
孔3cが形成されている。また、貫通孔3cが形成され
ている側とは反対側の内管の外壁部分にマーキング3d
が付与されている。マーキング3dは、内管3にマーキ
ング3dを構成するための部材を貼り合わせることによ
り構成されてもよく、あるいは、内管3の表面に塗装あ
るいは切削等により構成されてもよい。
【0018】図1に戻り、栓体4は、把持部4aと、把
持部4aの下方に連ねられた第1の圧入部4bと、第1
の圧入部4bの端面から下方に突出するように連ねられ
た第2の圧入部4cとを有する。栓体4は、ゴムまたは
エラストマー等の弾性材料により構成されている。把持
部4aは、外管2の内径よりも大きな径を有する。ま
た、第1の圧入部4bは外管2の開口2aに圧入される
ように構成されている。圧入された状態においては、外
管2の内壁と第1の圧入部4bとの間が液密封止され
る。
【0019】図3(a),(b)に示すように、第2の
圧入部4cは、横断面が約半円状の形状を有し、第2の
圧入部4cの半円筒側面4c1が、内管3の内壁に圧接
し得るように、第2の圧入部4cが構成されている。第
2の圧入部4cの半円筒側面4c1と反対側の平面状側
面4c2は、図1に示すように内管3内に第2の圧入部
4cが圧入された際に、内管3の内壁には接触しない。
すなわち、図1に示す間隙Aが構成される。
【0020】図1に示されている状態では、第2の圧入
部4cの半円筒側面4c1が内管3の貫通孔3cを閉じ
る位置とされている。この状態では、貫通孔3cが閉じ
られているため、本発明における「閉状態」を構成して
いる。栓体4を図1に示す状態からその軸方向に回転さ
せることにより第2の圧入部4cの半円筒側面4c1
貫通孔3cを覆わない状態、すなわち、「開状態」とす
ることができる。言い換えれば、平面状側面4c2(図
3(b)参照)が、貫通孔3cにのぞむように栓体4を
位置させることにより、「開状態」とすることができ
る。
【0021】なお、第2の圧入部は一部に貫通孔3cを
覆い得ない内管3の内壁に圧接しない部分を有する限
り、図示の半円筒側面4c1を有する形状に限定されな
い。なお、図3(a)に示すように、把持部4aには、
マーキング4dが構成されている。マーキング4dは、
栓体4を回転させた際にマーキング4dが内管3に形成
されたマーキング3dに一致された際に、図1に示され
たように閉状態とされていることを確認するために設け
られている。言い換えれば、マーキング3dとマーキン
グ4dとが周方向において一致するように栓体4を回転
させることにより、尿輸送用容器1は閉状態とすること
ができる。
【0022】また、マーキング3dに対して、尿輸送用
容器の中心軸周りに180℃回転させた位置にマーキン
グ4dが位置するように栓体4を回転させれば、「開状
態」とすることができる。
【0023】マーキング4dは、栓体4の把持部4aに
他の部材を貼り合わせることにより、あるいは塗装によ
り形成されてもよく、また把持部4aの外表面を切削す
ること等により形成されてもよい。
【0024】次に、本実施形態の尿輸送用容器1を用い
た尿成分測定方法を説明する。まず、図4に略図的に示
す比較的大きな採尿容器11を用意する。採尿容器11
としては、排出された尿の全量が溜められる大きさの容
器を用いればよい。採尿容器11を構成する材料は特に
限定されない。また、採尿容器11は、尿輸送用容器1
に尿を採取する際に用いられるものに過ぎず、排出され
た尿の全量が収納される限り、どのような材料から構成
されていてもよい。従って、好ましくは、500mL以
上の容量を有する紙コップ等の廃棄可能な安価な容器が
採尿容器11として用いられる。
【0025】採尿容器11内に尿12を溜める。他方、
本実施形態の尿輸送用容器1の外管2から、内管3及び
栓体4を引き出す。この場合、栓体4は内管3に装着さ
れたまま引き出される。そして、図4に示すように、内
管3を採尿容器11内の尿12に挿入する。図4では、
内管3の貫通孔3cが栓体4の第2の圧入部4cにより
被覆されておらず、すなわち開状態とされている。もっ
とも閉状態のまま図4に示すように内管3を尿12に浸
漬してもよく、尿12に内管3を浸漬した後に栓体4を
回転させて開状態としてもよい。
【0026】いずれにしても、開状態にある場合には、
内管3内が貫通孔3cにより外気と連通されているた
め、内管3内には、尿12が侵入する。この場合、内管
3の下端が採尿容器11の内底面に接触される。その結
果、採尿容器11内の尿12の液高すなわち採尿容器1
1の内底面から尿12の液面までの高さと、内管3の注
入した尿12の液高とが一致される。この状態で栓体4
を内管3に対して回転させ閉状態とする。液高が一定な
らば、採尿コップと内管の面積の比より一定に縮分され
た尿を内管に採取することができる。閉状態とするに
は、前述したマーキング3dをマーキング4dと周方向
において一致するように栓体4を回転させればよい。
【0027】閉状態とされた後、採尿容器11から内管
3及び栓体4を引き出す。図5に示すように閉状態とさ
れているので、内管3内に採取された尿サンプル12A
は内管3内に維持される。しかる後、内管3を図1に示
した外管2に挿入し、栓体4を外管2に圧入する。この
ようにして、図1に示すように、尿サンプル12Aが採
取された尿輸送用容器1が得られる。
【0028】尿輸送用容器1は、尿中に含有されている
蛋白質や糖等の排泄成分を検出するのに、必要な縮分さ
れた少量の尿サンプル12Aを収納している。従って、
輸送用容器1は、このような成分の検出に必要な量の尿
サンプル12Aを収納すればよいだけであるため、小型
に構成することができる。
【0029】よって、患者が外出先などにおいて、上記
操作を繰り返し、複数回排尿した場合、排尿の度に、上
記操作により、各尿輸送用容器1に尿サンプル12Aを
採取すればよい。尿輸送用容器1が小型であるため、複
数本の尿輸送用容器1を病院等に容易に運搬することが
できる。
【0030】また、本実施形態の測定方法では、上記採
尿容器11内に採取された尿の総量12を求めることも
できる。すなわち、採尿容器11として、尿輸送用容器
1に採取された尿サンプルの量に基づいて、採尿容器1
1内に採取された尿12の量を求め得るように、尿サン
プル12Aの量と採尿容器11内に採取された尿12の
全量との関係を知ることができる採尿容器11を用いる
ことによりその縮分率により尿12の全量を知ることが
できる。
【0031】例えば、尿輸送用容器1に採取された尿サ
ンプル12Aの体積を内管3の断面積で除算することに
より図4に示した採取時の尿サンプル12Aの液高を知
ることができる。すなわち、採取した尿12の採尿容器
11中における液高を計算することができる。従って、
採取した尿12の液高と採取された尿12の体積との関
係が既知である採尿容器11を用いれば、尿輸送用容器
1に採取された尿サンプル12Aの体積から、尿12の
全量を知ることができる。
【0032】より好ましくは、採尿容器11として、円
筒状の容器を用いれば、上記のようにして求められた採
取した尿12の液高に、採尿容器11の内底面の面積を
乗算することにより、尿12の総量を知ることができ
る。もっとも、採尿容器11は円筒状である必要は必ず
しもなく、採取された尿12の液高と体積との関係が既
知であれば、逆円錐台状のような他の形状を有していて
もよい。
【0033】さらに、尿輸送用容器1に採取された尿サ
ンプル12Aの体積を求める場合、尿輸送用容器1内に
採取された尿サンプル12Aの体積を直接求めてもよい
が、好ましくは、重量測定により非接触的に尿サンプル
12Aの量を求めることができる。すなわち、尿輸送用
容器1の採取前の重量を測定しておく。次に尿サンプル
12Aが収納された尿輸送用容器1の重量を測定する。
そして、両者の差から、採取された尿サンプル12Aの
重量が求められる。従って、尿サンプル12Aの重量
と、該尿サンプル12Aの尿比重から、採取された尿サ
ンプル12Aの体積を求めることができる。
【0034】本発明に係る尿成分排泄量測定方法では、
上記のようにして、病院や検査センター等に持ち込まれ
た尿輸送用容器1内の尿サンプル12Aの成分の測定、
例えば、食塩、蛋白質や糖等の測定が行なわれると共
に、上記のようにして排出された尿の全量が求められ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る尿測定用容器では、外管、
内管及び栓体からなる比較的簡便な構造を有し、内管の
栓体が圧入される領域に貫通孔が形成されており、栓体
を回転させることにより、上記閉状態または開状態とす
ることができるので、外管から内管及び栓体を引出し、
尿中に内管を挿入し、開状態にある内管内に、一定に縮
分された尿を容易に採取することができる。しかる後、
閉状態として、尿から内管及び栓体を引出し、外管内に
内管を挿入し、栓体を外管に圧入することにより、尿サ
ンプルを採取した尿輸送用容器を得ることができる。
【0036】採取される尿サンプルは、尿中の蛋白質や
糖等の成分を検出するのに適当な量の尿でよいため、尿
輸送容器の小型化を図ることができる。加えて、最初に
尿を採取するための採尿容器として、内管内に採取され
た尿サンプルの量と尿を採取した採尿容器内の尿量との
関係が既知である容器を用いることにより、尿成分の排
泄の全量を本発明の尿の成分排泄量測定方法に従って容
易に求めることができる。
【0037】よって、本発明に係る尿輸送用容器を用
い、本発明の尿成分排泄量測定方法を利用することによ
り、外来患者や病院から外出している患者が複数回排尿
した場合でも、その都度容易に尿を採取することがで
き、かつ採取した尿サンプルを比較的小型の尿輸送用容
器を用いて病院等に容易に運搬することができ、さらに
尿成分の検出だけでなく、尿の全量も病態管理のために
容易に求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る尿輸送用容器を示す
縦断面図。
【図2】(a),(b)は、図1に示した尿輸送用容器
の内管を異なる角度から見た各側面図。
【図3】(a),(b)は、図1に示した実施形態の尿
輸送用容器の栓体を説明するための斜視図及び底面図。
【図4】本発明に係る尿成分測定方法の一実施形態を説
明するための略図的断面図。
【図5】本発明にの一実施形態に係る尿成分測定方法に
おいて、内管内に尿サンプルが採取された状態を示す略
図的側面の断面図。
【符号の説明】
1…尿輸送用容器 2…外管 3…内管 3a…開口 3b…開口 3c…貫通孔 3d…マーキング 4…栓体 4a…把持部 4b…第1の圧入部 4c…第2の圧入部 4d…マーキング 11…採尿容器 12…尿 12A…尿サンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 AA15 CB03 GC07 GC08 HA06 HA11 HA13 HA14 JA07 2G052 AA32 AB01 AB17 AB18 AD06 AD46 BA02 BA13 BA28 CA02 CA45 CA48 DA02 DA12 DA13 DA15 DA22 DA23 GA08 HA08 HA19 HB04 JA02 JA04 JA13 JA15 JA16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿成分排泄量の測定に際し検体としての
    尿を輸送するための尿輸送用容器であって、 有底の外管と、 前記外管内に挿入され、下方に開口部を有し、上端が開
    いた筒状の内管と、 前記外管の上端から管内に挿入される第1の圧入部と、
    第1の圧入部の先端に連ねられており、第1の圧入部よ
    りも径が小さく、内管に圧入される第2の圧入部とを有
    する栓体とを備え、 前記第2の圧入部が圧入される領域において内管に貫通
    孔が形成されており、前記第2の圧入部が、内管の内周
    面の一部において内周面に圧接しない部分を備え、前記
    栓体を回転させることにより、前記貫通孔が第2の圧入
    部により閉じられた閉状態と、前記貫通孔が第2の圧入
    部により覆われておらず、該貫通孔が開いている開状態
    とをとり得るように構成されている尿輸送用容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の尿輸送用容器を用いて
    尿成分排泄量を測定する方法であって、 前記内管に導かれる尿サンプルの量に応じて採取された
    尿の全量を求め得る採尿容器を用意する工程と、 前記尿輸送用容器の外管から栓体及び内管を取り外し、
    栓体が圧入されている内管を尿が採取された採尿容器内
    に挿入する工程と、 前記内管の貫通孔が第2の圧入部により被覆されていな
    い開状態とする工程と、 前記容器内の尿の液面の高さと、前記内管内の尿の液面
    の高さが一致した場合に前記栓体を回転させて閉状態と
    する工程と、 前記容器から閉状態にされた内管及び栓体を取り出し、
    前記外管内に内管を挿入し、栓体を外管に圧入する工程
    と、 前記外管に内管及び栓体が挿入された尿輸送用容器にお
    いて内管に採取された尿の重量または体積に基づいて、
    最初に採尿容器内に採取された尿の全量を求めると共
    に、採取された尿中の成分の排泄量を測定する工程とを
    備える、尿成分排泄量測定方法。
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