JP2003121027A - 凝縮器及び空調装置 - Google Patents

凝縮器及び空調装置

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JP2003121027A
JP2003121027A JP2002035444A JP2002035444A JP2003121027A JP 2003121027 A JP2003121027 A JP 2003121027A JP 2002035444 A JP2002035444 A JP 2002035444A JP 2002035444 A JP2002035444 A JP 2002035444A JP 2003121027 A JP2003121027 A JP 2003121027A
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cooling
heat
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Tetsuo Moriguchi
哲雄 森口
Akira Yamaoka
旭 山岡
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SANKOO SERVICE KK
Moriguchi Tetsuo
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Moriguchi Tetsuo
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音を伴うことなく、コンパクトな構造で、
外気温度にかかわらず圧縮冷媒を効率良く凝縮させるこ
とができる。 【解決手段】 流通管路11内を流通する高温高圧冷媒
を冷却して凝縮させる凝縮器10。流通管路11の放熱
面に冷却モジュール17が密着している。冷却モジュー
ル17は、水の蒸発潜熱を利用して冷媒の凝縮熱を吸収
するもので、水は通さないが水蒸気は透過自在なシート
状の透過部材18と、この透過部材18と対向して配置
される板状またはシート状の不透過部材19とを備え、
両部材18,19間に水の供給路が形成されるととも
に、不透過部材19が流通管路11の放熱面に密着して
いる。この凝縮器10を空調装置に組み込めば外気への
熱風の放出を抑止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調装置等にお
いて用いられる冷媒の凝縮器及び当該凝縮器を具備する
空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮された冷媒を凝縮するための
凝縮器としては、前記冷媒が流通する流通管路に冷却用
空気を吹き付けて当該流通管路内の冷媒を冷却する空冷
式の凝縮器や、上記流通管路をチャンバ内に通し、この
チャンバ内で上昇気流を形成するとともに、流通管路に
対して上から冷却水を散布することにより当該冷却水を
チャンバ内で蒸発させ、その蒸発潜熱で流通管路内の冷
媒を冷却する蒸発式の凝縮器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蒸発器は、
いずれも、冷媒を十分に凝縮するために大掛かりな設備
が必要であり、小型化が難しい。さらに、送風音も大き
く、特に家庭用の機器(例えば空調装置)に用いるには
不都合がある。また、空冷式の凝縮器では、外気温が高
いと流通管路を十分に冷却することができず、凝縮効率
が著しく低下するという不都合もある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、騒音を
伴うことなく、コンパクトな構造で、外気温度にかかわ
らず圧縮冷媒を効率良く凝縮させることができる凝縮器
及び当該凝縮器を用いた空調装置を提供することを目的
としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、圧縮された冷媒が流通する流
通管路を有し、その流通する冷媒を冷却して凝縮させる
凝縮器において、上記流通管路は、上記冷媒の凝縮によ
り生ずる熱を外部に放散させるための放熱面を有し、か
つ、この放熱面に水の蒸発潜熱を利用して上記冷媒の凝
縮熱を吸収する冷却モジュールが密着するように配置さ
れ、この冷却モジュールは、水は通さないが水蒸気は透
過自在なシート状の透過部材と、この透過部材と対向し
て配置されて上記透過部材との間に水が流通可能な供給
路を形成し、かつ、流体が透過不能な材料で形成された
板状もしくはシート状の不透過部材とを含み、この不透
過部材が上記凝縮器の放熱面に密着するように配置され
ているものである(請求項1)。
【0006】この凝縮器によれば、その放熱面から放出
される凝縮熱は、当該放熱面に密着する冷却モジュール
に伝えられ、この冷却モジュール内の水の蒸発潜熱に変
換される。具体的に、凝縮器の放熱面から冷却モジュー
ルに伝えられる凝縮熱は、当該冷却モジュール内の水の
蒸発潜熱に変換され、さらに、その蒸発により生じた水
蒸気が冷却モジュールの透過部材を通じて外部に放散さ
れる。すなわち、前記水の蒸発潜熱を利用して流通管路
内の冷媒を有効に冷却し、凝縮させることができる。
【0007】しかも、冷却モジュールを構成する透過部
材及び不透過部材はシート状または板状でモジュール全
体が薄型であり、この冷却モジュールを流通管路の放熱
面に密着させるだけで冷媒の凝縮を実現できるので、凝
縮器全体の構造をコンパクトにまとめることができると
ともに、従来のように流通管路の周囲に強い気流を形成
する必要がないため静かである。
【0008】この凝縮器の具体的構成としては、上記流
通管路が蛇行するように配されるとともに、この流通管
路の蛇行部分を横切る配置で一対の冷却モジュールが上
記蛇行部分を両側から挟み込むようにして当該蛇行部分
の表面に密着しているものが、好適である(請求項
2)。この構成によれば、流通管路の蛇行によってその
流通長さを確保しながら、その蛇行部分を一対の冷却モ
ジュールで挟み込んだだけの極薄構造で、当該流通管路
内の冷媒を効率良く凝縮させることができる。
【0009】さらに、前記流通管路の蛇行部分及びその
表面に密着する冷却モジュールが複数列配設され、各列
の間に空気流を流すための空間が形成されている構成と
すれば(請求項3)、凝縮器全体をコンパクトにまとめ
ながら、各列間の空気流によって各冷却モジュールの透
過部材からの水蒸気の流出を促進させる(すなわち冷却
モジュール内の水の蒸発を促進させる)ことができ、こ
れにより凝縮効率をより高めることができる。また、各
空気流は当該空気流の両外側に位置する冷却モジュール
での水蒸気の流出を促進することができる程度のもので
あればよいので、大きな流量は要さず、よって騒音はほ
とんど生じない。
【0010】また本発明は、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機
と、冷媒圧縮機で圧縮された冷媒を冷却して凝縮させる
放熱面を有する凝縮器と、凝縮した冷媒を断熱自由膨張
させる膨張弁と、外部から熱を吸熱して断熱自由膨張し
た冷媒を蒸発させる蒸発器とを含み、かつ、上記凝縮器
が請求項1〜3のいずれかに記載の凝縮器により構成さ
れている空調装置である(請求項4)。
【0011】この空調装置によれば、凝縮器の放熱面か
ら放出される凝縮熱を冷却モジュールで吸収することに
より、凝縮器外部の温度が上昇するのを有効に抑止しな
がら冷房運転を行うことができる。
【0012】また、少なくとも上記凝縮器が室外機に組
み込まれている場合には(請求項5)、この室外機から
外気へ熱風が放出されるのを有効に抑止して外部環境の
悪化を防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明にかかる凝縮器10を具備
する空調装置を示したもので、室内を冷房する冷房専用
のシステム構成例を示したものである。図示の装置は、
冷媒圧縮機1、前記凝縮器10、膨張弁4、及び蒸発器
3を備えている。
【0015】冷媒圧縮機1は冷媒を圧縮し、凝縮器10
は、上記冷媒圧縮機1で生成された高温高圧の冷媒を水
の蒸発によって凝縮液化させる。膨張弁4は、凝縮した
冷媒を断熱自由膨張させる。蒸発器3は、ファン3aの
駆動により冷房すべき室内の空気を取り込み、その空気
から吸収した熱で、断熱自由膨張した冷媒を蒸発気化さ
せる。上記圧縮機1と凝縮器10は室外機7を構成し室
外に配置され、膨張弁4と蒸発器3は室内機8を構成し
て空調すべき室内に配置されている。
【0016】図2は上記凝縮器10の具体的構成例を示
す断面図である。図示の凝縮器10は、中空の筒体14
の周囲に流通管路11が巻回された構成となっている。
【0017】筒体14は、円筒状、矩形状、レーストラ
ック状、あるいはその他の筒状に形成することが可能で
あり、また、必要に応じて両端の径が異なる異径状に構
成しても良い。筒体14の材質は、金属の様に機械強度
と熱伝導性に優れたものが好ましい。また、この筒体1
4自体は適宜省略することも可能である。
【0018】流通管路11は、その内部を高圧冷媒が流
通するもので、上記筒体14の外周面上に沿ってスパイ
ラル状に巻回され、固定されている。
【0019】さらに、この凝縮器10の特徴として、上
記流通管路11の外面に冷却モジュール17が密着した
状態で配置されている。
【0020】この冷却モジュール17は、図2及び図3
に示すように、透過部材18及び不透過部材19が互い
に対向するように配置された構成となっている。
【0021】上記透過部材18は、水を通さないが水蒸
気は透過自在な材質によりシート状に形成されている。
具体的には、例えばウレタン薄膜に微細孔を形成したも
のを補強布に貼り付けて構成したものが好適で、かかる
材質はスポーツウェア、レインコートなどで実用化され
ている。
【0022】あるいは、この透過部材18を撥水性を有
する材料からなる繊維糸で編み上げた網状体で構成する
ことも可能である。具体的には、例えばテフロン(登録
商標)、ポリエチレン、ポリプロピレン等の繊維糸、あ
るいはステンレス金網にフッ素樹脂加工した網状体など
が実用に適している。網状体の網目の大きさは、供給路
に給水された水21が透過部材18の網目から外部に流
出するのを水の表面張力によって拘束できる大きさにす
るのがよい。
【0023】不透過部材19は、流体を透過せず、かつ
熱伝導性の高い材料により板状もしくはシート状に形成
されたもので、例えばアルミニウムや銅をはじめとする
金属材料や、薄肉のビニルフィルムなどの合成樹脂材料
が適用可能である。
【0024】この不透過部材19は、上記透過部材18
と対向し、かつ、この透過部材18との間に水21の供
給路を形成した状態で配置されている。上記供給路は、
上記透過部材18と不透過部材19との間隙に例えば布
状の植物性繊維からなる吸水部材20を配置することに
より構成され、その繊維の毛細管現象による吸水能力を
利用して円滑な水の供給を行うことが可能となってい
る。
【0025】供給路の上方には配水手段22が設けられ
ている。この配水手段22は、給水管23を通じて外部
から送り込まれた水21を透過部材18と不透過部材1
9の間隙に形成された供給路(吸水部材20)に配水す
る。このとき冷却モジュール17の周辺に水が漏れない
様、透過部材18と不透過部材19が接着または融着な
どの手段で固着され水封されている。
【0026】この冷却モジュール17は、その不透過部
材19側が取り付け面、透過部材18側が外気に接する
側になるようにして流通管路11の外側に取付けられ
る。具体的には、上記不透過部材19が流通管路11の
外側面に密着するように配置される。なお、この「密
着」は必ずしも不透過部材19と流通管路11とが直接
接触するものに限られず、両者間に例えば図2に示すよ
うな熱セメント19aを介在させてもよい。この熱セメ
ント19aの使用により、冷却モジュール17と流通管
路11とを両者間の熱抵抗を小さく抑えながら固定する
ことができる。
【0027】図4(a)(b)及び図5は、凝縮器10
の別の構成例を示したものである。この凝縮器10も、
内部を高圧冷媒が流通する流通管路11を備え、その放
熱面に密着するように冷却モジュール17が配置された
構成となっている。
【0028】図示の凝縮器10では、前記流通管路11
の途中部分が水平方向に往復するように蛇行しており、
その一方の端部が冷媒入口11a、他方の端部が冷媒出
口11bとされている。そして、その蛇行部分が一対の
冷却モジュール17の間に挟み込まれている。
【0029】各冷却モジュール17は、前記図3に示し
たものと全く同様で、上述の構造を有している。そし
て、この冷却モジュール17が、前記流通管路11の蛇
行部分を上下方向に横切る配置で、かつ、上記蛇行部分
を表裏両側から挟み込むようにして当該蛇行部分の表面
すなわち放熱面に密着している。より具体的には、図5
にも示すように、冷却モジュール17の不透過部材19
が流通管路11の蛇行部分の外周面に密着している。
【0030】なお、上記不透過部材19を構成する部材
が金属板のように比較的硬いものである場合には、例え
ば、次の方法により凝縮器10を構築することが可能で
ある。
【0031】1)不透過部材19を図4(a)に示すよ
うな形状に成形する。すなわち、円筒状の流通管路11
に外嵌する複数の半円部分と、これらの半円部分同士を
上下方向につなぐ直線部分とを一体に有する形状に成形
しておく。
【0032】2)上記不透過部材19の半円部分を前記
流通管路11の外周面(放熱面)に密着させて不透過部
材19の直線部分同士を連結する。
【0033】3)不透過部材19の上に吸水部材20及
び透過部材18を順に積層して冷却モジュール17を形
成する。
【0034】なお、ここでいう「密着」も、必ずしも不
透過部材19と流通管路11とが直接接触するものに限
られず、両者間に例えば上記のような熱セメントを介在
させてもよい。この熱セメントの使用により、冷却モジ
ュール17と流通管路11とを両者間の熱抵抗を小さく
抑えながら固定することができる。
【0035】また、本発明にかかる凝縮器の製造方法は
上記のものに必ずしも限られない。
【0036】この実施の形態では、さらに、上記のよう
にして流通管路11及び冷却モジュール17が一体化さ
れたものが図4(a)に示すように水平方向に複数列並
べられ、かつ、各列の間に空気流(図例では上昇流)1
5を形成するための間隙が確保されている。また、各列
相互はこれらの列の上下部分を貫通する連結棒12によ
って連結されている。なお、各冷却モジュール17の上
側部分については、図5に示すように配水手段22から
さらに上方へ不透過部材19のみが延長され、その延長
部分に前記連結棒12を挿通するための貫通孔19bが
設けられている。
【0037】次に、以上示した装置の作用を説明する。
【0038】図1において、圧縮機1から吐出された高
温高圧の冷媒ガスは、図2に示す凝縮器10または図4
(a)(b)及び図5に示す凝縮器10の流通管路11
に送り込まれ、この流通管路11に密着する冷却モジュ
ール17の冷却作用で冷却されて凝縮し、液状になると
共に凝縮熱を放出する。
【0039】この凝縮熱は、流通管路11から図3に示
す冷却モジュール17の不透過部材19を介して同モジ
ュール17内の供給路に流れ込み、この供給路に給水さ
れた水21を蒸発させる。蒸発した水蒸気は透過部材1
8を通過し、水蒸気流16として外部の空気流15とと
もに上昇し、外気に放散される。
【0040】すなわち、透過部材18は水蒸気は自在に
通過させるが水は透過させない特性を有しているため、
この特性を利用することによって透過部材18と不透過
部材19の間隙部に給水された水21を漏水させること
なく保水し、かつ、冷媒の凝縮熱を吸収して蒸発した水
蒸気を自在に透過させて外部に放散させることができ
る。これによって冷却モジュール17に冷却作用が生
じ、冷媒の凝縮熱を水の蒸発によって外気に放熱するこ
とができる。
【0041】このように、凝縮器10に送り込まれた高
温高圧の冷媒ガスは冷却モジュール17の冷却作用によ
って凝縮液化し、膨張弁4に送り込まれる。膨張弁4に
送り込まれた液状冷媒は断熱自由膨張によってミスト状
となり蒸発器3に送り込まれる。蒸発器3では室内空気
から熱を吸収することによってミスト状になった冷媒を
気化させると共に、室内空気は冷却されて室内の冷房に
供される。蒸発器3内で気化した冷媒ガスは圧縮機1に
吸引され、再び圧縮されて高温高圧冷媒ガスとなる循環
を繰り返す。
【0042】以上示した装置では、凝縮器10における
流通管路11の放熱面に冷却モジュール17を密着させ
ることにより、この冷却モジュール17内での水の蒸発
潜熱を利用して流通管路11内の冷媒を効率良く冷却
し、凝縮させることができる。
【0043】しかも、前記冷却モジュール17は、水は
通さないが水蒸気は透過自在なシート状の透過部材18
と熱伝導性を有する板状またはシート状の不透過部材1
9とをその間に供給路をおいて対向配置したものであ
り、このような薄型の冷却モジュール17を流通管路の
放熱面に密着させただけの簡素かつコンパクトな構造
で、効率の高い凝縮を実現することが可能となってい
る。
【0044】特に、図4(a)(b)に示す凝縮器10
では、流通管路11を蛇行させてその蛇行部分を表裏両
側から挟む込みように一対の冷却モジュール17を配置
したものであるので、極薄構造で上記の凝縮をすること
が可能となっている。しかも、このように流通管路11
と冷却モジュール17とを一体化したものを複数列並
べ、その間隙に空気流15を形成するようにしているの
で、この空気流15によって透過部材18からの水蒸気
の流出を促進して凝縮効率を高めることが可能となって
いる。
【0045】また、このような空気流15は上記水蒸気
の流出を促進させる程度の微小なものでよいので、従来
のように流通管路にエアを吹き付けて冷却する空冷式の
ものと異なり、騒音はほとんど生じない。さらに、凝縮
効率が周囲の空気温度にほとんど影響を受けないという
利点もある。
【0046】そして、このような凝縮器10を備えた空
調装置では、発生した凝縮熱を冷却モジュール17で直
ちに吸収することにより、大気へ熱風を放出することな
く冷房運転が可能であり、周辺外気の温度上昇を軽減し
て居住環境の改善を期待することができる。また、水の
蒸発によって冷媒の凝縮熱を外気に熱放散するため、外
気温度が高くても冷房運転が可能となる。
【0047】なお、この実施の形態では、空調装置を室
内の冷房用として使用するために、圧縮機1と凝縮器1
0で室外機7を構成し、膨張弁4と蒸発器3とで室内機
8を構成するようにしているが、凝縮器10を室内の空
調だけではなく汎用の冷却器あるいは冷凍機を構成する
凝縮器として使用してもよい。
【0048】また、流通管路11の流路断面は、図2に
示す矩形状や図4(a)に示す円形状の他、楕円状、多
角形状、その他種々の形状に設定可能である。さらに図
2では冷却モジュール17を筒体14の外面にスパイラ
ル状に巻回された流通管路11の外面に熱セメント19
aで熱抵抗が少なくなる様に密着固定された例を示して
いるが、例えば冷却モジュール17を筒体14の内面
(筒体14を省略する場合にはスパイラル状流通管路1
1の内周面)に固定するなど、冷却モジュール17が流
通管路11の放熱面に熱抵抗が少ない状態で密着させる
ことができるのであれば具体的な手段を問わない。
【0049】また、図1は冷房専用の空調装置を示して
いるが、図6または図7に示す様に凝縮器10を第1の
熱交換器2に直列、または並列に配置し、冷房と共に暖
房が可能になる様にしても良い。
【0050】図6において、夏場の冷房運転時の場合は
圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒ガスは四方弁5
の作用で矢印Aの方向に冷媒の流れが形成され、凝縮器
10に送り込まれる。凝縮器10に送り込まれた高温高
圧の冷媒ガスは冷却モジュール17の冷却作用によって
凝縮液化し、第1の熱交換器2を介して膨張弁4に送り
込まれる。
【0051】膨張弁4に送り込まれた液状冷媒は断熱自
由膨張によってミスト状となり、蒸発器としての第2の
熱交換器3′に送り込まれる。第2の熱交換器3′では
ファン3aで送り込まれてくる室内空気から熱を吸収す
ることによってミスト状になった冷媒を気化させると共
に、室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。第2
の熱交換器3′内で気化した冷媒ガスは圧縮機1に吸引
され、再び圧縮されて高温高圧冷媒ガスとなる循環を繰
り返している。
【0052】次に暖房運転時の場合は、圧縮機1から吐
出された高温高圧の冷媒ガスは四方弁5の作用で矢印B
の方向に冷媒の流れが形成され、凝縮器としての第2の
熱交換器3′に送り込まれる。第2の熱交換器3′に送
り込まれた高温高圧の冷媒ガスはファン3aの作用で送
り込まれてくる室内の空気によって冷却されて凝縮液化
すると共に、送り込まれた空気は冷媒の凝縮熱を吸熱し
て加温され室内暖房に供される。凝縮液化した冷媒は膨
張弁4の作用で断熱自由膨張によってミスト状となり第
1の熱交換器2に送り込まれる。
【0053】第1の熱交換器2は外気との熱交換が可能
な様にフィンチューブなどで熱交換器が構成されている
ので、ファン2aで送り込まれてくる室外空気から熱を
吸収することによってミスト状になった冷媒を気化させ
ている。気化した冷媒ガスは凝縮器10を構成する流通
管路11をそのまま通過し、圧縮機1に吸引され再び圧
縮されて高温高圧冷媒ガスとなる循環を繰り返す。この
とき、凝縮器10の流通管路11に例えば燃焼器で生成
した高温ガスを吹き付けるようにすれば、上記流通管路
11の周囲での凍結を防ぐことができ、暖房運転を支障
なく円滑に続行することができる。
【0054】なお、本発明にかかる凝縮器の具体的構造
は種々設定が可能である。例えば上記流通管路11の形
状はスパイラル形状や蛇行形状に限られず、例えば直線
状あるいは曲線状にし、その周囲を覆うように冷却モジ
ュールを配置するようにしてもよい。
【0055】また、流通管路の表面にフィンを形成して
放熱面積を増やすともに、その各フィンの表面に冷却モ
ジュール17を密着させるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明は、凝縮器における
冷媒の流通管路の放熱面に、水の蒸発潜熱を利用して上
記冷媒の凝縮熱を吸収する冷却モジュールを密着させ、
かつ、この冷却モジュールを、水は通さないが水蒸気は
透過自在なシート状の透過部材と、この透過部材と対向
して配置されて上記透過部材との間に毛細管現象により
水が流通可能な供給路を形成し、かつ、流体が透過不能
な材料で形成された板状もしくはシート状の不透過部材
とを含むものとし、この不透過部材が上記凝縮器の放熱
面に密着するように配置したものであるので、騒音を伴
うことなく、コンパクトな構造で、外気温度にかかわら
ず圧縮冷媒を効率良く凝縮させることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝縮器を備えた空調装置の一例を
示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係る凝縮器の構造例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る凝縮器の冷却モジュールを示す一
部破断斜視図である。
【図4】(a)(b)は本発明に係る凝縮器の他の構造
例を示す断面図である。
【図5】図4に示す凝縮器の要部を示す断面斜視図であ
る。
【図6】本発明に係る凝縮器を備えた空調装置の他の例
を示す空調システム構成図である。
【図7】本発明に係る凝縮器を備えた空調装置の他の例
を示す空調システム構成図である。
【符号の説明】
1 冷媒圧縮機 3 蒸発器 4 膨張弁 10 凝縮器 11 流通管路 15 空気流 17 冷却モジュール 18 透過部材 19 不透過部材 20 吸水部材(供給路を形成) 21 水 22 配水手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 旭 兵庫県伊丹市中央5丁目1−18−202号 株式会社サンコーサービス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮された冷媒が流通する流通管路を有
    し、その流通する冷媒を冷却して凝縮させる凝縮器にお
    いて、上記流通管路は、上記冷媒の凝縮により生ずる熱
    を外部に放散させるための放熱面を有し、かつ、この放
    熱面に水の蒸発潜熱を利用して上記冷媒の凝縮熱を吸収
    する冷却モジュールが密着するように配置され、この冷
    却モジュールは、水は通さないが水蒸気は透過自在なシ
    ート状の透過部材と、この透過部材と対向して配置され
    て上記透過部材との間に水が流通可能な供給路を形成
    し、かつ、流体が透過不能な材料で形成された板状もし
    くはシート状の不透過部材とを含み、この不透過部材が
    上記凝縮器の放熱面に密着するように配置されているこ
    とを特徴とする凝縮器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の凝縮器において、上記流
    通管路が蛇行するように配されるとともに、この流通管
    路の蛇行部分を横切る配置で一対の冷却モジュールが上
    記蛇行部分を両側から挟み込むようにして当該蛇行部分
    の表面に密着していることを特徴とする凝縮器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の凝縮器において、前記流
    通管路の蛇行部分及びその表面に密着する冷却モジュー
    ルが複数列配設され、各列の間に空気流を流すための間
    隙が確保されていることを特徴とする凝縮器。
  4. 【請求項4】 冷媒を圧縮する冷媒圧縮機と、冷媒圧縮
    機で圧縮された冷媒を冷却して凝縮させる放熱面を有す
    る凝縮器と、凝縮した冷媒を断熱自由膨張させる膨張弁
    と、外部から熱を吸熱して断熱自由膨張した冷媒を蒸発
    させる蒸発器とを含み、かつ、上記凝縮器が請求項1〜
    3のいずれかに記載の凝縮器により構成されていること
    を特徴とする空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の空調装置において、少な
    くとも上記凝縮器が室外機に組み込まれていることを特
    徴とする空調装置。
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