JP2003120835A - 逆止弁 - Google Patents
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Abstract
た逆止弁を提供する。 【解決手段】 一端にフランジが形成され他端に開口を
有する底壁が形成された筒状ボデーと、一端にフランジ
が形成され他端が筒状ボデーの前記一端に内嵌合する筒
状ハウジングと、軸方向に摺動可能に筒状ボデーに内嵌
合し天井壁周縁部がハウジングのフランジの前記他端に
当接可能な有天筒状の弁体と、弁体の天井壁と筒状ボデ
ーの底壁との間に介挿されたバネと、筒状ボデーのフラ
ンジとハウジングのフランジとにより形成された周溝に
装着されたOリングとを備え、筒状ボデーの前記一端の
内周面に環状溝が形成され、筒状ボデーの周壁に弁体の
周壁によって開閉される複数の開口が形成され、ハウジ
ングの前記他端の外周面に環状凸部が形成され、ハウジ
ングは、前記環状凸部を筒状ボデーの前記環状溝に弾性
嵌合させて、筒状ボデーに固定されている。
Description
のである。
出ガスの圧縮機への逆流を防止する逆止弁を備えた容量
可変型斜板式圧縮機が特開平10−205446号に開
示されている。上記容量可変型斜板式圧縮機において
は、図4に示すように、吐出室91と、吐出室91に隣
接する収納室92と、収納室92を冷房回路の図示しな
い凝縮器に連通させる吐出通路93とが弁ハウジング9
0に形成されており、収納室92内に逆止弁94がOリ
ング95とサークルリップ96とにより装着されてい
る。逆止弁94は、弁座部材81と、弁座部材81に嵌
着されたケース82と、ケース82内で軸方向に摺動可
能に設けられた樹脂製の弁体83と、ケース82内で弁
体83を弁座部材81の方向に付勢するバネ84とを備
えている。弁座部材81には吐出室91と連通する流路
81aが貫設されており、ケース82の内部に開く流路
81aの流路口周りには座面81bが形成されている。
座面81b周りの外周面には環状の凹部81cが凹設さ
れている。ケース82の開口端内面には凹部81cに外
周側から嵌着される凸部82aが形成され、座面81b
より軸方向側の周壁に連通口82bが開口されている。
弁体83は、一方向に摺動して座面81bに着座し、他
方向に摺動して座面81bから離座するシール面83a
と、シール面83aと直交する外周面83bとを有して
いる。
されて圧縮機が停止すると、凝縮器側の高圧の冷媒ガス
が連通口82bから弁体83を一方向に押圧し、バネ8
4の付勢力も手伝って弁体83を一方向に摺動させる。
この結果、シール面83aが弁座部材81の座面81b
に着座し、図4に示すように、流路81aと連通口82
bとが連通しなくなる。従って、凝縮器側の高圧の冷媒
ガスは吐出室91内に逆流しない。圧縮機の運転中は、
図5に示すように、吐出室91内の高圧の冷媒ガスが流
路81bから弁体83を他方向に押圧し、バネ84の付
勢力に打ち勝って弁体83を他方向に摺動させる。この
結果、シール面83aが弁座部材81の座面81bから
離座し、流路81aと連通口82bとが連通する。この
結果、吐出室91内の高圧の冷媒ガスが凝縮器に吐出さ
れる。逆止弁94を備えた圧縮機においては、運転停止
中の冷媒ガスの逆流が防止されることにより、圧縮機内
への液冷媒の貯留が防止される。吐出室91から図示し
ないクランク室へ流路が形成された圧縮機にあっては、
運転停止中におけるクランク室の圧力上昇が抑制される
ことにより、始動時の迅速な斜板傾角増加、容量復帰が
可能となり、迅速な冷房効果の発揮が可能となる。
問題があった。 Oリング95を装着するための環状溝が弁座部材8
1の側面に形成されているので、逆止弁94の全長が長
い。 樹脂製の弁体83の樹脂成形時に、シール面83a
にヒケが発生し易く、逆止弁94のシール性が低下し易
い。 コストダウンのために弁座部材81を樹脂成形する
のが望ましい。弁座部材81には流路81aが形成され
ているので、樹脂成形時に座面81bに均一に樹脂が流
れ難く、座面81bにウエルドラインが発生し易く、逆
止弁94のシール性が低下し易い。 本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、従来に
比べて全長が短く、シール性が向上した逆止弁を提供す
ることを目的とする。
に、本発明においては、一端にフランジが形成され他端
に開口を有する底壁が形成された筒状ボデーと、一端に
フランジが形成され他端が筒状ボデーの前記一端に内嵌
合する筒状ハウジングと、軸方向に摺動可能に筒状ボデ
ーに内嵌合し天井壁周縁部が筒状ハウジングのフランジ
の前記他端に当接可能な有天筒状の弁体と、弁体の天井
壁と筒状ボデーの底壁との間に介挿されたバネと、筒状
ボデーのフランジと筒状ハウジングのフランジとにより
形成された周溝に装着されたOリングとを備え、筒状ボ
デーの前記一端の内周面に環状溝が形成され、筒状ボデ
ーの周壁に弁体の周壁によって開閉される複数の開口が
形成され、筒状ハウジングの前記他端の外周面に環状凸
部が形成され、筒状ハウジングは、前記環状凸部を筒状
ボデーの前記環状溝に弾性嵌合させて、筒状ボデーに固
定されていることを特徴とする逆止弁を提供する。本発
明に係る逆止弁においては、弁体の摺動によって筒状ハ
ウジングの内部通路と筒状ボデーの開口とが連通し、或
いは当該連通が遮断される。この結果、本発明に係る逆
止弁を備える圧縮機の運転停止時に吐出室と吐出通路と
の連通が遮断され、凝縮器側の高圧冷媒ガスの吐出室へ
の逆流が防止される。本発明に係る逆止弁においては、
筒状ハウジングのフランジと筒状ボデーのフランジとに
よりOリングを装着する環状溝が形成されるので、筒状
ハウジングにはOリングを装着するための環状溝を形成
する必要がない。この結果、逆止弁の全長が従来に比べ
て減少する。
天井壁周縁部に環状段部が形成されている。弁体の天井
壁周縁部に環状段部を形成すると、弁体天井壁周縁部の
筒状ハウジング他端との当接部の面積が減少する。当該
当接部の面積が減少することにより、弁体を樹脂成形す
る際の前記当接部のひけ量が減少し、逆止弁のシール性
が向上する。
ウジングは、内面の軸方向略中央にフィルムゲートを配
設して成形した樹脂成形体である。筒状ハウジングを樹
脂成形する際に、内面の軸方向略中央にフィルムゲート
を配設すると、筒状ハウジングの他端に均一に樹脂が流
れ込み、ウエルドラインの発生が抑制される。この結
果、逆止弁のシール性が向上する。
明する。図1、2に示すように、本実施例に係る逆止弁
は、一端にフランジ1aが形成され他端に開口1bを有
する底壁1cが形成された筒状ボデー1と、一端にフラ
ンジ2aが形成され他端が筒状ボデー1の前記一端に内
嵌合する筒状ハウジング2と、軸方向に摺動可能に筒状
ボデー1に内嵌合し天井壁周縁部3aが筒状ハウジング
2の前記他端に当接可能な有天筒状の弁体3と、弁体3
の天井壁と筒状ボデー1の底壁1cとの間に介挿された
バネ4と、筒状ボデーのフランジ1aと筒状ハウジング
のフランジ2aとにより形成された周溝に装着されたO
リング5とを備えている。筒状ボデー1の前記一端の内
周面に環状溝1dが形成され、筒状ボデー1の周壁に弁
体3の周壁によって開閉される複数の開口1eが形成さ
れ、筒状ボデー1の底壁1cにバネ4の脱落防止用の環
状突起1fが形成されている。筒状ハウジング2の前記
他端の外周面に環状凸部2bが形成されている。筒状ハ
ウジング2は、環状凸部2bを筒状ボデー1の環状溝1
dに弾性嵌合させて、筒状ボデー1に固定されている。
筒状ハウジング2は、内面の軸方向略中央にフィルムゲ
ートGを配設して成形した樹脂成形体である。弁体3の
天井壁周縁部3aに環状段部3bが形成されている。筒
状ハウジング2成形時の成形型の配置を図3に示す。可
動型100aと、複数のスライド型100bと、ランナ
ー100cを有する固定型100dとにより、キャビテ
ィー200が形成される。可動型100aと固定型10
0dの間にフィルムゲートGが形成される。ランナー1
00cとフィルムゲートGとを介して、キャビティー2
00に樹脂を射出する。可動型100aとスライド型1
00bとを開放し、フィルムゲートGにより形成された
円板状の中子が付いた状態の筒状ハウジング2を取り出
し、中子を打ち抜いて、筒状ハウジング2を完成させ
る。上記構成を有する逆止弁は、吐出室91と、吐出室
91に連通する収納室92と、収納室92を冷房回路の
図示しない凝縮器に連通させる吐出通路93とが弁ハウ
ジング90に形成された容量可変型斜板式圧縮機の収納
室92内に、Oリング5とサークルリップ6とにより装
着されている。筒状ハウジング2の内部通路が吐出室9
1に連通し、筒状ボデー1の開口1eが吐出通路93に
連通している。
動源が停止されて圧縮機が停止すると、凝縮器側の高圧
の冷媒ガスが、吐出通路93と収納室92と開口1bと
を介して弁体3を押圧し、バネ4の付勢力も手伝って弁
体3を筒状ハウジング2方向へ摺動させる。この結果、
弁体3の天井壁周縁部3aが筒状ハウジング2の他端に
当接して筒状ハウジング2の内部通路を閉鎖すると共に
弁体3の周壁が筒状ボデー1の開口1eを閉鎖して、図
1に示すように、吐出室91と吐出通路93の連通が遮
断される。従って、凝縮器側の高圧の冷媒ガスは吐出室
91内に逆流しない。圧縮機の運転中は、吐出室91内
の高圧の冷媒ガスが筒状ハウジング2の内部通路を介し
て弁体3を筒状ボデーの底壁1c方向へ押圧し、バネ4
の付勢力に打ち勝って弁体3を筒状ボデーの底壁1c方
向へ摺動させる。この結果、弁体3の天井壁周縁部3a
が筒状ハウジング2の他端から離れて筒状ハウジング2
の内部通路を開放すると共に弁体3の周壁が筒状ボデー
1の開口1eを開放して、吐出室91と吐出通路93と
が連通する。この結果、吐出室91内の高圧の冷媒ガス
が凝縮器に吐出される。本実施例に係る逆止弁を備えた
圧縮機においては、運転停止中の冷媒ガスの逆流が防止
されることにより、圧縮機内への液冷媒の貯留が防止さ
れる。吐出室91から図しないクランク室へ流路が形成
された圧縮機にあっては、運転停止中におけるクランク
室の圧力上昇が抑制されることにより、始動時の迅速な
斜板傾角増加、容量復帰が可能となり、迅速な冷房効果
の発揮が可能となる。
ウジング2のフランジ2aと筒状ボデー1のフランジ1
aとによりOリング5を装着する環状溝が形成されるの
で、筒状ハウジング2にはOリングを装着するための環
状溝を形成する必要がない。この結果、逆止弁の全長が
従来に比べて減少している。本実施例に係る逆止弁にお
いては、弁体3の天井壁周縁部3aに環状段部3bが形
成されているので、弁体天井壁周縁部3aの筒状ハウジ
ング2他端との当接部の面積が減少する。当該当接部の
面積が減少することにより、弁体3を樹脂成形する際の
前記当接部のひけ量が減少し、逆止弁のシール性が従来
に比べて向上している。本実施例に係る逆止弁において
は、筒状ハウジング2を樹脂成形する際に、内面の軸方
向略中央にフィルムゲートGを配設しているので、筒状
ハウジング2の他端に均一に樹脂が流れ込み、弁体天井
壁周縁部3aに当接する前記他端でのウエルドラインの
発生が抑制される。この結果、逆止弁のシール性が従来
に比べて向上している。
らず任意の圧縮機に適用可能である。
弁においては、筒状ハウジングのフランジと筒状ボデー
のフランジとによりOリングを装着する環状溝が形成さ
れるので、筒状ハウジングにはOリングを装着するため
の環状溝を形成する必要がない。この結果、逆止弁の全
長が従来に比べて減少する。
る。
ウジングを成形するための成形型の配置図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一端にフランジが形成され他端に開口を
有する底壁が形成された筒状ボデーと、一端にフランジ
が形成され他端が筒状ボデーの前記一端に内嵌合する筒
状ハウジングと、軸方向に摺動可能に筒状ボデーに内嵌
合し天井壁周縁部が筒状ハウジングの前記他端に当接可
能な有天筒状の弁体と、弁体の天井壁と筒状ボデーの底
壁との間に介挿されたバネと、筒状ボデーのフランジと
筒状ハウジングのフランジとにより形成された周溝に装
着されたOリングとを備え、筒状ボデーの前記一端の内
周面に環状溝が形成され、筒状ボデーの周壁に弁体の周
壁によって開閉される複数の開口が形成され、筒状ハウ
ジングの前記他端の外周面に環状凸部が形成され、筒状
ハウジングは、前記環状凸部を筒状ボデーの前記環状溝
に弾性嵌合させて、筒状ボデーに固定されていることを
特徴とする逆止弁。 - 【請求項2】 弁体の天井壁周縁部に環状段部が形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。 - 【請求項3】 筒状ハウジングは、内面の軸方向略中央
にフィルムゲートを配設して成形した樹脂成形体である
ことを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
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