JP2003120605A - 油圧機械の油圧駆動装置 - Google Patents

油圧機械の油圧駆動装置

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JP2003120605A
JP2003120605A JP2001315222A JP2001315222A JP2003120605A JP 2003120605 A JP2003120605 A JP 2003120605A JP 2001315222 A JP2001315222 A JP 2001315222A JP 2001315222 A JP2001315222 A JP 2001315222A JP 2003120605 A JP2003120605 A JP 2003120605A
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pressure
hydraulic
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valve
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Kensuke Sato
謙輔 佐藤
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローズドセンタ型の方向切換弁とブリード
オフ回路とを備えた油圧駆動装置において、リリーフ弁
を設けることなく回路圧を予め設定した回路の最大圧力
以下に抑えることができる油圧機械の油圧駆動装置の提
供。 【解決手段】 油圧ポンプ1とタンク4とを結ぶ管路上
にロジック弁6aとこのロジック弁6aの開度を制御す
るパイロット可変絞り6bとを設けるとともに、操作装
置5a,5bの操作信号および油圧ポンプ1からの吐出
圧Pに基づき指令信号iを演算出力するコントローラ8
と、指令信号iに応じてパイロット一次圧を減圧しパイ
ロット可変絞り6bを制御する電磁弁7とを設け、コン
トローラ8はポンプ吐出圧Pが予め設定した回路の最大
圧力以上になったときにロジック弁6aを最大開口面積
となる指令信号iを出力することにより、リリーフ弁を
設けることなく回路圧を予め設定した回路の最大圧力以
下に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルや油圧
クレーンなどの油圧機械に係わり、特にクローズドセン
タ型の方向切換弁を備えかつ油圧ポンプとタンクを接続
するブリードオフ回路を備えた油圧機械の油圧駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルや油圧クレーンなどの油圧
機械に備えられる油圧駆動装置のうち、特にクローズド
センタ型の方向切換弁を備え、かつ油圧ポンプとタンク
とを接続するブリードオフ回路を有する油圧駆動装置と
して、例えば特開平10−238506号公報に開示さ
れた技術がある。
【0003】この従来技術について、図に基づき説明す
る。図5は、この従来技術における油圧駆動回路の全体
構成図であり、油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から
吐出される圧油によって駆動するアクチュエータ3a,
3bと、このアクチュエータ3a,3bに供給される圧
油の流れを制御するクローズドセンタ型の方向切換弁2
a,2bと、この方向切換弁2a,2bを駆動操作する
操作装置5a,5bと、回路内の最大圧力を制限するメ
インリリーフ弁32と、油圧ポンプ1とタンク4とを接
続するブリードオフ回路34とを有している。ブリード
オフ回路34は、ブリードオフ回路34を開閉するロジ
ック弁30と、このロジック弁30を制御するパイロッ
ト可変絞り31a,31bとを備えている。ロジック弁
30は、シート弁式の弁体30cを有し、この弁体30
cには弁体30cの移動量に応じて開口面積を増減させ
るフィードバックスリット30aが形成され、かつ、圧
油の入口側とフィードバックスリット30aを介し連通
する背圧室30bが設けられている。さらに、ロジック
弁30の背圧室30bはパイロット可変絞り31a,3
1bを介し、タンク4に接続されている。
【0004】また、パイロット可変絞り31a,31b
には、操作装置5a,5bからのパイロット圧が、パイ
ロット管路35a1,35a2,35b1,35b2を
介し供給されるようになっている。なお、9はパイロッ
ト圧を供給するためのパイロットポンプである。
【0005】以上のように構成された従来技術による油
圧機械の油圧駆動装置では、操作装置5a,5bからの
パイロット圧が方向切換弁2a,2bおよびパイロット
可変絞り31a,31bに付与され、それぞれ付与され
たパイロット圧に応じてその開度が変化する。例えば、
操作装置5a,5bが中立位置(非操作時)にあるとき
には、方向切換弁2a,2bも中立位置となり、一方、
パイロット可変絞り31a,31bは最大開度となり、
ロジック弁30の弁体30cも最大開度の位置にあり、
油圧ポンプ1から吐出された圧油の全量がタンク4へと
流れる。
【0006】この状態からオペレータが操作装置5a,
bを操作すると、操作量に応じたパイロット圧が方向切
換弁2a,2bに付与されるとともに、パイロット可変
絞り31a,31bに付与される。方向切換弁2a,2
bはパイロット圧が高くなるほど、開度が大きくなる。
一方、パイロット可変絞り31a,31bは、パイロッ
ト圧が高くなるほどその開度が減少し、ロジック弁30
に設けられた背圧室30aからタンク4への流れが制限
され、背圧室30a内の圧力が上昇し、弁体30cが下
方へ移動し、ブリードオフ回路34の開口面積が減少す
る。このため、油圧ポンプ1からタンク4に流出してい
た圧油は、操作装置5a,5bから供給されるパイロッ
ト圧の上昇と共に徐々に絞られ、油圧ポンプ1の吐出圧
力が上昇し、この吐出圧力がアクチュエータ3a,3b
の負荷圧力よりも高くなると方向切換弁2a,2bを介
してアクチュエータ3a,3bに供給されるとともに、
ロジック弁30の開度が小さくなるにしたがってアクチ
ュエータ3a,3bへの供給流量が増大する。さらに、
パイロット可変絞り31a,31bが全閉し、ロジック
弁30も全閉すると、油圧ポンプ1から吐出された圧油
の全量がアクチュエータ3a,3bに供給される。
【0007】したがって、この従来技術によれば、クロ
ーズドセンタ型の方向切換弁2a,2bを用いる回路で
あっても、油圧ポンプ1から吐出された圧油の一部をブ
リードオフ回路34を介しタンク4へ戻しながらアクチ
ュエータを駆動する、いわゆるブリード制御が可能とな
り、特にアクチュエータ3a,3bの起動時等に油圧ポ
ンプ1の吐出圧力を急激に変化させることがなく、アク
チュエータ3a,3bにショックを与えない良好な操作
フィーリングを得ることができる。
【0008】しかしながら、上記した油圧回路構成で
は、アクチュエータ3a,3b、油圧ポンプ1などに過
大な負荷がかかるのを防止するために、回路の最大圧力
を制限するためのメインリリーフ弁32が設けられる。
このメインリリーフ弁32は、油圧ポンプ1から供給さ
れる高圧かつ大流量の圧油をリリーフさせる必要がある
ため、リリーフ弁32そのものが大きくなり、結果とし
て油圧駆動装置全体の大型化を招いている。このため、
この従来技術では、別の実施の形態として図6に示すよ
うに、ロジック弁30とパイロット可変絞り31a,3
1b(図示は省略)とを接続する回路上にメインリリー
フ弁32に代わる小型のリリーフ弁33を配置する回路
が提案されている。
【0009】このような回路構成とすることにより、ロ
ジック弁30の背圧室30aの圧力がリリーフ弁33に
より規定される圧力以上になるとリリーフ弁33が開
き、背圧室30a内の圧油をタンク4に流出させる。こ
れにより、背圧室30a内の圧力が低下し、ロジック弁
30の弁体30cが上方に移動し、油圧ポンプ1から吐
出された圧油が、ブリードオフ回路35からタンク4へ
と流出する。
【0010】したがって、上記回路構成により、大流量
をリリーフさせる大型のリリーフ弁32よりも小型のリ
リーフ弁33で同等の機能を得ることができ、油圧駆動
装置全体をある程度小型化することが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、メインリリーフ弁に代わる小型のリリーフ弁で同等
の機能を得ることができるが、この場合にあっても小型
のリリーフ弁が必要となっており、さらに油圧駆動装置
全体の小型化、低コスト化の観点で改善する余地があ
る。
【0012】本発明の目的は、クローズドセンタ型の方
向切換弁とブリードオフ回路とを備えた油圧回路におい
て、リリーフ弁を設けることなく回路圧を予め設定した
最大圧力以下に抑えることができる油圧機械の油圧駆動
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、油圧ポンプと、この油圧
ポンプから吐出される圧油によって駆動するアクチュエ
ータと、前記油圧ポンプに圧油供給路を介して接続さ
れ、前記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御
するクローズドセンタ型の方向切換弁と、前記油圧ポン
プの圧油供給路とタンクとを接続するブリードオフ回路
と、このブリードオフ回路に設けられ、前記方向切換弁
の操作量に応じてブリードオフ回路を絞り遮断する絞り
遮断手段とを備えた油圧機械の油圧駆動装置において、
前記油圧ポンプの吐出圧力を検出する圧力検出手段と、
このポンプ吐出圧力が第1の所定値以上となったとき
に、前記ブリードオフ回路の開口面積が大きくなるよう
に前記絞り遮断手段を制御する絞り制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0014】以上のように構成した請求項1に記載の発
明では、方向切換弁を操作するとその操作量に応じてク
ローズドセンタ型の方向切換弁が開口するとともに、絞
り遮断手段を介しブリードオフ回路が徐々に閉じられて
いく。このため、油圧ポンプから吐出された圧油のうち
ブリードオフ回路からタンクへと流出する流量が減じる
とともに、方向切換弁を介しアクチュエータへの供給流
量が増加する。このため、方向切換弁の操作量に応じて
アクチュエータの動作速度が速くなる。このような状況
で、例えばアクチュエータがストロークエンドに至り、
ポンプ吐出圧が第1の所定値以上になると、絞り制御手
段は絞り遮断手段を介しブリードオフ回路の開口面積を
大きくするよう制御する。これにより、ブリードオフ回
路の開口面積が大きくなり、油圧ポンプから吐出された
圧油のほとんどがタンクに戻される。
【0015】したがって、リリーフ弁を設けることなく
回路圧が予め設定された最高圧力に抑えることができ
る。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
において、前記絞り制御手段が、前記方向切換弁の操作
信号および前記圧力検出手段からの吐出圧信号を入力
し、これらの入力信号に基づき所定の演算処理を実行
し、この処理結果に応じた指令信号を出力するコントロ
ーラと、前記指令信号にしたがってパイロットポンプか
ら吐出されるパイロット1次圧を減圧する電磁弁とから
なり、前記絞り遮断手段は前記電磁弁から吐出されるパ
イロット2次圧により制御されることを特徴とする。
【0017】以上のように構成した請求項2に記載の発
明では、コントローラからの指令信号に応じて電磁弁が
パイロットポンプから供給されるパイロット一次圧を減
圧し、パイロット二次圧を生成し、このパイロット二次
圧によって絞り遮断手段を制御する。このように、パイ
ロット一次圧を減圧したパイロット二次圧を制御信号と
して用いることにより、制御信号を伝達するパイロット
油圧経路を短くすることができ、油の圧縮性等に起因す
る遅れを抑えることができ、絞り遮断手段の応答性を確
保でき、結果としてブリードオフ回路の開口に関する応
答性を確保できる。
【0018】また、前記コントローラを、前記操作信号
に基づいて前記ブリードオフ回路の目標開口面積を算出
する第1の演算手段と、前記ポンプ吐出圧が前記第1の
所定値以上の時に前記目標開口面積を最大開口面積とす
る第2の演算手段と、前記第1の演算手段により算出さ
れた目標開口面積と第2の演算手段により算出された目
標開口面積のうち大きい方の値を目標開口面積として選
択する第3の演算手段と、この第3の演算手段により選
択された前記目標開口面積に基づき前記電磁弁への指令
信号を演算・出力する第4の演算手段とを備える構成と
しても良い。
【0019】さらに、前記コントローラに設けられる第
2の演算手段を、前記ポンプ吐出圧が前記第1の所定値
よりも低い第2の所定値以下のときに前記目標開口面積
を最小開口面積とするようにしても良い。
【0020】また、前記コントローラに設けられる第2
の演算手段を、前回の演算結果による目標開口面積が最
大開口面積であり、かつ、前記ポンプ吐出圧が前記第2
の所定値よりも高い場合には、前記目標開口面積を前記
最大開口面積とするようにすれば、ブリードオフ回路が
頻繁にその開口面積を変化させる、いわゆるハンチング
を抑えることができる。
【0021】また、前記コントローラに設けられる第2
の演算手段を、前記ポンプ吐出圧が前記第2の所定値よ
りも高くなるとその値に応じて前記目標開口面積を徐々
に大きくし、前記第1の所定値になったときに前記目標
開口面積を前記最大開口面積とするようにしても、ブリ
ードオフ回路の開口面積の急激な変化を抑えることがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面を用いて説明する。図1〜図3は、本発明による実
施の形態を説明するための図であり、図1は全体回路
図、図2は図1に示す回路に備えられるコントローラ8
の構成を示すブロック図、図3は図2に示す第2演算部
21に設定されたポンプ吐出圧と目標開口面積との関係
を示す図である。なお、上述した従来技術の説明に用い
た図5、図6と同等の機能を有するものについては同一
の符号を付しており、その説明は省略する。
【0023】図1に示すように、本実施の形態による油
圧機械の油圧駆動装置は、油圧ポンプ1と、油圧ポンプ
1から吐出される圧油によって駆動するアクチュエータ
3a,3bと、油圧ポンプ1から供給される圧油の流れ
を制御するクローズドセンタ型の方向切換弁2a,2b
とを有している。方向切換弁2a,2bは、オペレータ
により操作される操作装置5a,5bからのパイロット
圧に応じて、弁位置が制御される。
【0024】また、油圧ポンプ1とタンク4との間に
は、油圧ポンプ1から吐出される圧油の一部をタンク4
へ流出させるためのロジック弁6aと、このロジック弁
6aを開閉するための絞り遮断手段としてのパイロット
可変絞り6bとからなるブリードオフ回路6が設けられ
ている。ロジック弁6aは、弁体6a3と、この弁体6
a3に設けられるフィードバックスリット6a2と、フ
ィードバックスリット6a2を介し油圧ポンプ1からの
圧油の入力ポートと接続される背圧室6a1とを有す
る。さらに、パイロット可変絞り6bは、絞り制御手段
を形成する電磁弁7から供給されるパイロット圧によ
り、その開度が制御される。
【0025】操作装置5a,5bからのパイロット圧
は、圧力センサ10a,10b,11a,11bにより
検出され、油圧ポンプ1からの吐出圧力は圧力検出手段
としての圧力センサ12により検出され、それぞれ絞り
制御手段を形成するコントローラ8に入力される。
【0026】コントローラ8は、各圧力センサ10a,
10b,11a,11b,12からの操作信号およびポ
ンプ吐出圧信号Pを入力し、後述する演算処理を行い、
電磁弁7へ指令信号iを出力する。電磁弁7は、コント
ローラ8からの指令信号iに応じた開度となり、パイロ
ットポンプ9から供給されるパイロット一次圧を減圧
し、この減圧したパイロット二次圧をパイロット可変絞
り6bに付与する。
【0027】コントローラ8は、図2に示すように操作
装置5a,5bからのパイロット圧、すなわち圧力セン
サ10a,10b,11a,11bからの操作信号に応
じたロジック弁6aの目標開口面積A1を算出する第1
の演算手段としての第1演算部20と、圧力センサ12
により検出されたポンプ吐出圧信号Pに応じたロジック
弁6aの目標開口面積A2を算出する第2の演算手段と
しての第2演算部21と、第1演算部20および第2演
算部21によって算出された目標開口面積A1と目標開
口面積A2とのうち大きい方の目標開口面積Aを選択す
る第3の演算手段としての第3演算部22と、第3演算
部22によって算出された目標開口面積Aに基づき電磁
弁7への指令信号iを算出する第4の演算手段としての
第4演算部23とを備えている。
【0028】以上のように構成した本実施の形態では、
図1に示すように各操作装置5a,5bが操作されてい
ない状態では、電磁弁7からのパイロット二次圧が極め
て低圧であり、パイロット可変絞り6bがロジック弁6
aの背圧室6a1とタンク4とを連通する状態となって
いる。このため、ロジック弁6aの弁体6a3は油圧ポ
ンプ1からの吐出圧力によって上方へ移動したままの状
態、すなわちロジック弁6aが開口した状態となり、油
圧ポンプ1から吐出された圧油の全量をタンク4へ流出
させる。この状態から、例えば、アクチュエータ3aを
駆動するために操作装置5aを操作すると、この操作装
置5aからのパイロット圧が方向切換弁2aに付与さ
れ、方向切換弁2aのスプールがパイロット圧に応じて
動作する。また、圧力センサ10aまたは10bにより
検出されたパイロット圧、すなわち操作信号が、コント
ローラ8に入力される。
【0029】コントローラ8では、後述するようにポン
プ吐出圧が予め設定されている最大圧力Pmaxよりも
低いときには、操作装置5a(または5b)の操作量に
応じてロジック弁6aの目標開口面積Aを算出し、電磁
弁7に対し指令信号iを出力する。電磁弁7は、このコ
ントローラ8からの指令信号iに応じて、パイロットポ
ンプ9からのパイロット一次圧を減圧する。そして、パ
イロット可変絞り6bには電磁弁7から供給されるパイ
ロット二次圧により閉じ方向に動作し、ロジック弁6a
の背圧室6a1とタンク4との間が徐々に絞られる。こ
れにより、背圧室6a1内の圧力が徐々に高くなり、弁
体6a3が下方に移動し、ロジック弁6aが徐々に閉じ
られていく。このため、油圧ポンプ1からの吐出圧が上
昇し、アクチュエータ3aの負荷圧よりも高くなるとア
クチュエータ3aが動作する。
【0030】また、例えばアクチュエータ3aがストロ
ークエンドに至り、ポンプ吐出圧が後述する圧力Pma
x以上になると、コントローラ8ではロジック弁6aの
開口面積が最大になるよう演算し、この最大開口面積に
応じた指令信号iを電磁弁7に出力する。電磁弁7は、
この指令信号iによりパイロット可変絞り6bへのパイ
ロット二次圧を小さな値に制御する。このため、パイロ
ット可変絞り6bがロジック弁6aの背圧室6a1とタ
ンク4とを連通し、背圧室6a1内の圧力が低下する。
これにより、弁体6a3が上方に押し上げられ、ロジッ
ク弁6aが開口し、油圧ポンプ1からの圧油の全量がタ
ンク4へ流出し、回路内の圧力が予め設定した最大圧力
Pmax以下に保持される。
【0031】次に図2、図3を用いコントローラ8によ
る演算処理について説明する。
【0032】コントローラ8では、操作信号が入力され
ると第1演算部20によって、ロジック弁6aの目標開
口面積A1を算出する。図2に示すように第1演算部2
0には、各操作信号と目標開口面積A1との関係が予め
設定されており、この関係に基づき演算を行う。なお、
各操作信号に応じて複数の目標開口面積が算出される
が、本実施の形態では各目標開口面積の積をそれぞれの
2乗和の平方根で除した値を目標開口面積として算出し
ている。
【0033】一方、油圧ポンプ1からの吐出圧信号Pが
圧力センサ12によりコントローラに入力され、第2演
算部21によってポンプ吐出圧に応じたロジック弁6a
の目標開口面積A2が算出される。図3に示すように第
2演算部21には、ポンプ吐出圧Pに対する目標開口面
積A2が予め設定されており、この関係に基づき演算が
実行される。本実施の形態では、第1の所定値として予
め設定した油圧回路の最高圧力Pmaxよりも小さい場
合には目標開口面積A2を最小開口面積、例えば0と
し、Pmax以上の場合には最大開口面積Amaxとな
るように設定されている。また、前回の演算結果が最大
開口面積Amaxであった場合には、ポンプ吐出圧がP
maxよりも小さな第2の所定値Pmax’よりも大き
ければ目標開口面積A2を最大開口面積Amaxとなる
ように設定し、ポンプ吐出圧が最大圧力Pmax近傍で
頻繁に開閉するいわゆるハンチングを防止するためにヒ
ステリシスを持たせている。
【0034】また、第3演算部22では、第1演算部2
0と第2演算部21とで算出されたそれぞれの目標開口
面積A1およびA2とを比較し、大きい方の目標開口面
積Aを選択する。
【0035】第4演算部23では、第3演算部22で選
択された目標開口面積Aに基づき、電磁弁7への指令信
号iを算出する。この第4演算部23には、目標開口面
積Aに対する電磁弁7への指令信号iが予め設定されて
おり、この設定された関係に基づき演算を実行する。
【0036】以上のように、ポンプ吐出圧が最高圧力P
maxよりも小さいときには、操作装置5a,5bの操
作量に応じてロジック弁6aの開口面積が制御されてア
クチュエータ3a,3bに対し圧油が供給される。一
方、アクチュエータ3a,3bが例えばストロークエン
ドに達し、油圧ポンプ1の吐出圧が最高圧力Pmaxに
達するとロジック弁6aが最大開口面積となるように制
御されるため、油圧ポンプ1から供給される圧油の全量
がタンク4へと戻されるために、回路内の最高圧力はP
max以下に保たれる。
【0037】したがって、本実施の形態によれば、上述
した従来技術で必要であったリリーフ弁を用いなくと
も、油圧回路内の圧力を予め設定した最高圧力Pmax
以下に保つことができ、油圧駆動装置を小型、かつ、安
価に構成することができる。
【0038】また、パイロット可変絞り6bを電磁弁7
から供給されるパイロット二次圧によって制御すること
により、このパイロット油圧経路を短くすることがで
き、油の圧縮性等に起因する遅れを抑えることができ、
パイロット可変絞り6bの応答性を確保でき、結果とし
てロジック弁6aの開口に関する応答性を確保できる。
【0039】また、最高圧力Pmaxに至った後には、
その最高圧力Pmax近傍でロジック弁6aの開閉にヒ
ステリシスを持たせており、ロジック弁6aのハンチン
グを防止できる。
【0040】なお、上記実施の形態では、第2演算部2
1でポンプ吐出圧Pと目標開口面積A2との関係に対し
ヒステリシスを持たせるようにしたが、例えば図4に示
すように、最高設定圧力Pmaxよりも低い圧力Pma
x’から、目標開口面積A2を徐々に大きくするような
メータリング特性を持たせても良い。このようにメータ
リング特性を持たせることにより、ロジック弁6aの急
激な開口の変動を防止できる。
【0041】また、弁体6a3、フィードバックスリッ
ト6a2、背圧室6a1を有するロジック弁6aとパイ
ロット可変絞り6bとブリードオフ回路を構成するよう
にしたが、本発明はこれに限定されず、スプールタイプ
の可変絞りであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の油圧機械
の油圧駆動装置によれば、従来必要であったリリーフ弁
を用いなくとも、油圧回路内の圧力を予め設定した最高
圧力Pmax以下に保つことができ、油圧駆動装置を小
型、かつ、安価に構成することができる。
【0043】また、絞り制御手段をパイロットポンプか
ら吐出されるパイロット一次圧を減圧する電磁弁を用い
ることにより、電磁弁と絞り遮断手段との管路長を短く
することができ、油の圧縮性等に起因する遅れを抑える
ことができ、絞り遮断手段の応答性を確保でき、結果と
してブリードオフ回路の応答性を確保できる。
【0044】また、油圧回路の最高設定圧力となる第1
の所定値と、この第1の所定値よりも小さい第2の所定
値との間で、ブリードオフ回路の開閉に対しヒステリシ
スを設けることにより、ブリードオフ回路のハンチング
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧駆動装置の油圧
回路図である。
【図2】図1に示す実施の形態に備えられるコントロー
ラの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す第2演算部に設定されたポンプ吐出
圧と目標開口面積との関係を示す図である。
【図4】図3とは別の第2演算部に設定されるポンプ吐
出圧と目標開口面積との関係を示す図である。
【図5】従来技術による油圧機械の油圧駆動装置を示す
回路図である。
【図6】従来技術による変形例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2a,2b 方向切換弁 3a,3b アクチュエータ 4 タンク 5a,5b 操作装置 6 ブリードオフ回路 6a ロジック弁 6b パイロット可変絞り(絞り遮断手段) 7 電磁弁(絞り制御手段) 8 コントローラ(絞り制御手段) 9 パイロットポンプ 12圧力センサ(圧力検出手段) 20 第1演算部(第1の演算手段) 21 第2演算部(第2の演算手段) 22 第3演算部(第3の演算手段) 23 第4演算部(第4の演算手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA00 BA01 BA05 CA02 DA02 DA04 DB02 DC02 FA02 3F204 AA01 CA07 GA01 3H089 AA20 AA24 AA60 BB07 BB27 CC01 CC12 DA02 DB13 DB46 DB49 DB54 EE22 EE35 EE39 FF08 FF09 GG02 JJ02 JJ08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によって駆動するアクチュエータと、前記油圧
    ポンプに圧油供給路を介して接続され、前記アクチュエ
    ータに供給される圧油の流れを制御するクローズドセン
    タ型の方向切換弁と、前記油圧ポンプの圧油供給路とタ
    ンクとを接続するブリードオフ回路と、このブリードオ
    フ回路に設けられ、前記方向切換弁の操作量に応じてブ
    リードオフ回路を絞り遮断する絞り遮断手段とを備えた
    油圧機械の油圧駆動装置において、 前記油圧ポンプの吐出圧力を検出する圧力検出手段と、 このポンプ吐出圧力が第1の所定値以上となったとき
    に、前記ブリードオフ回路の開口面積が大きくなるよう
    に前記絞り遮断手段を制御する絞り制御手段とを備えた
    ことを特徴とする油圧機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】前記絞り制御手段が、前記方向切換弁の操
    作信号および前記圧力検出手段からの吐出圧信号を入力
    し、これらの入力信号に基づき所定の演算処理を実行
    し、この処理結果に応じた指令信号を出力するコントロ
    ーラと、前記指令信号にしたがってパイロットポンプか
    ら吐出されるパイロット一次圧を減圧する電磁弁とから
    なり、前記絞り遮断手段は前記電磁弁から吐出されるパ
    イロット二次圧により制御されることを特徴とする請求
    項1に記載の油圧機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】前記コントローラは、前記操作信号に基づ
    いて前記ブリードオフ回路の目標開口面積を算出する第
    1の演算手段と、前記ポンプ吐出圧が前記第1の所定値
    以上のときに前記目標開口面積を最大開口面積とする前
    記第2の演算手段と、前記第1の演算手段により算出さ
    れた目標開口面積と前記第2の演算手段により算出され
    た目標開口面積とのうち大きい方の値を目標開口面積と
    して選択する第3の演算手段と、この第3の演算手段に
    より選択された前記目標開口面積に基づき前記電磁弁へ
    の指令信号を演算・出力する第4の演算手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載の油圧機械の油圧駆動
    装置。
  4. 【請求項4】前記コントローラに設けられる第2の演算
    手段は、前記ポンプ吐出圧が前記第1の所定値よりも低
    い第2の所定値以下のときに前記目標開口面積を最小開
    口面積とすることを特徴とする請求項3記載の油圧駆動
    装置。
  5. 【請求項5】前記コントローラに設けられる第2の演算
    手段は、前回の演算結果による目標開口面積が最大開口
    面積であり、かつ、前記ポンプ吐出圧が前記第2の所定
    値よりも高い場合には、前記目標開口面積を前記最大開
    口面積とすることを特徴とする請求項4記載の油圧機械
    の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】前記コントローラに設けられる第2の演算
    手段は、前記ポンプ吐出圧が前記第2の所定値よりも高
    くなるとその値に応じて前記目標開口面積を徐々に大き
    くし、前記第1の所定値になったときに前記目標開口面
    積を前記最大開口面積とすることを特徴とする請求項4
    記載の油圧機械の油圧駆動装置。
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