JP2003120464A - 液体を制御するための弁 - Google Patents

液体を制御するための弁

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JP2003120464A
JP2003120464A JP2002267025A JP2002267025A JP2003120464A JP 2003120464 A JP2003120464 A JP 2003120464A JP 2002267025 A JP2002267025 A JP 2002267025A JP 2002267025 A JP2002267025 A JP 2002267025A JP 2003120464 A JP2003120464 A JP 2003120464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁を迅速に閉鎖することができると同時にコ
ンパクトに形成することができるようにする。 【解決手段】 ノズルニードル20の運動が、制御弁1
1を介して制御されるようになっており、制御室21
が、第1の流入絞り22を介して高圧管路19に接続さ
れていて、絞り23を介して弁室12に接続されてお
り、ノズルニードル20の迅速な閉鎖を可能にするため
に、弁室12が、第2の流入絞り24を介して高圧管路
19に接続されているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を制御するた
めの弁、特に蓄圧噴射システムに用いられる燃料噴射弁
であって、ピエゾアクチュエータと、ピエゾアクチュエ
ータ行程を変換するための変換器と、内方に開放する制
御弁とが設けられており、該制御弁が、弁室内に配置さ
れていて、第1の弁座で低圧管路への接続を閉鎖してお
り、さらに、制御室内に配置されたノズルニードルが設
けられている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】液体を制御するための弁は、多様な構成
で公知先行技術に基づき公知である。この公知の弁は特
に、弁の閉鎖速度を増加させるために、第2の流入通路
を備えて形成されている。この流入通路によって、弁の
制御弁のより迅速な閉鎖が可能となり、これによって、
噴射弁の閉鎖速度も増加させられる。
【0003】しかし、公知の構成には、この構成を、従
来、ピエゾアクチュエータと制御弁とが同じ方向に作業
する、外方に開放する弁でしか使用することができない
という欠点がある。しかし、これによって、公知の弁は
比較的大きな構造高さを有しているので、弁は全体的に
比較的大きな長手方向延在長さを有している。特にエン
ジンルーム内には、その都度比較的小さな組込み室しか
提供されないので、よりコンパクトな噴射弁が提供され
ることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の、液体を制御するための弁を改良して、
弁を迅速に閉鎖することができると同時にコンパクトに
形成することができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、ノズルニードルの運動が、制御弁
を介して制御されるようになっており、制御室が、第1
の流入絞りを介して高圧管路に接続されていて、絞りを
介して弁室に接続されており、ノズルニードルの迅速な
閉鎖を可能にするために、弁室が、第2の流入絞りを介
して高圧管路に接続されているようにした。
【0006】
【発明の効果】請求項1の特徴を備えた、液体を制御す
るための本発明による弁は公知先行技術に比べて、弁が
特別に短い閉鎖時間を有しており、この場合、制御弁
が、内方に開放する弁として形成されているという利点
を有している。これによって、本発明による弁は極めて
コンパクトに形成することができ、比較的僅かな長手方
向延在長さしか有していない。したがって、本発明によ
る弁では、ピエゾアクチュエータの操作方向と制御弁の
操作方向とが逆方向に向けられている。すなわち、ピエ
ゾアクチュエータが制御され、一方に伸長すると、弁の
制御弁は、低圧領域との接続の形成によって弁の開放を
可能にするために、ピエゾアクチュエータの操作方向と
は逆方向に運動させられ、これによって、弁部材を弁座
から持上げるように、制御弁が操作される。この場合、
弁の迅速な閉鎖を可能にするためには、第2の流入絞り
が設けられている。この第2の流入絞りは制御弁の弁室
に接続されている。この場合、第2の流入絞りは弁室を
高圧管路に直接接続している。
【0007】制御弁の、第1の弁座とは反対の側に第2
の弁座が設けられており、これによって、制御弁の開放
状態において、弁室から高圧管路への第2の流入絞りを
介した接続が、第2の弁座で閉鎖されていると有利であ
る。これによって、制御弁の開放時の漏れ損失を最小限
に抑えることができる。
【0008】制御弁に第2の弁座の閉鎖のためにプレー
ト状のエレメントが設けられており、第2の弁座が、平
面座として形成されていると有利である。これによっ
て、制御弁を特に単純にかつコンパクトに形成すること
ができる。
【0009】可能な限り少ない部材数を有するために
は、第2の弁座の閉鎖のためのプレート状のエレメント
が、同時に制御弁の開放ばねのためのばね座としても形
成されている。
【0010】本発明の特に有利な構成によれば、液体を
制御するための弁の変換器が、液圧的な変換器として形
成されている。この場合、液圧的な変換器は、第1のピ
ストンと、第2のピストンと、作用方向で両ピストンの
間に配置された流体室とを有している。念のために付言
しておくと、液圧的な変換器は、ピエゾアクチュエータ
行程の変換を提供せず、ピエゾアクチュエータの、温度
に基づく長さ変化しか補償しない液圧的なカプラとして
さえ形成されていてもよい。
【0011】両ピストンが、互いに逆の運動方向を有す
るように、液圧的な変換器が形成されていると特に有利
である。これによって、ピエゾアクチュエータの運動と
は逆方向の制御弁の運動の実施を特に簡単に実現するこ
とができる。
【0012】特に廉価に製作可能となるようにするため
には、第2のピストンにブシュが配置されており、この
ブシュが、液圧的な変換器の流体室に接続されている。
この場合、ブシュは、たとえばプレス嵌めによって第2
のピストンに固く結合されている。念のために付言して
おくと、ブシュの代わりに、異なる直径を備えた段付け
されたピストンとして形成された一体のピストンが使用
されてもよい。
【0013】第2のピストンのブシュもしくは段付けさ
れた第2のピストンが、同時に液圧的な変換器のシール
ばねのためのばね座としても形成されていると特に有利
である。
【0014】液圧的な変換器のシールばねが、同時にア
クチュエータのための予荷重ばねもしくはプレロードば
ねとしても使用されると有利である。このためには、第
1のピストンをポット状のピストンとして形成すること
ができ、このピストンの内側の底面にシールばねが作用
しており、外側の底面がピエゾアクチュエータに結合さ
れていると特に有利である。さらに、この場合、液圧的
な変換器の第2のピストンが、第1のピストンの円筒状
の内壁に案内されていると有利である。これによって、
本発明による弁の特にコンパクトな構造を達成すること
ができる。
【0015】本発明による弁が、蓄圧噴射システムにお
ける燃料噴射弁として使用されると特に有利である。こ
の場合、本発明による弁のコンパクトな構造と迅速な閉
鎖速度とによって、燃料消費率と排ガスエミッションと
に有利に影響を与えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
【0017】図1には、本発明の実施例による、蓄圧噴
射システムに用いられる燃料噴射弁が示してある。
【0018】図1に示したように、弁1はピエゾアクチ
ュエータ2を有している。このピエゾアクチュエータ2
は液圧的な変換器3を介して制御弁11に結合されてい
る。液圧的な変換器3は、第1のピストン4と、第2の
ピストン5と、流体室6と、ブシュ7とを有している。
このブシュ7はプレス嵌めによって第2のピストン5に
結合されている。さらに、液圧的な変換器3にはシール
ばね9が設けられている。このシールばね9はブシュ7
に支持されている。シールばね9をセンタリングするた
めには、第2のピストン5にナット8が螺合されてい
る。液圧的な変換器3で生ぜしめられた漏れ損失は充填
管路10を介して補償することができる。
【0019】図1に示したように、第1のピストン4は
ほぼポット状に形成されている。この場合、第1のピス
トン4の外側の底部領域はピエゾアクチュエータ2に結
合されている。ポット状の第1のピストン4の内側の底
部領域にはシールばね9が支持されている。さらに、第
1のピストン4の内側の円筒状の壁面は第2のピストン
5のための案内装置として働く。この場合、液圧的な変
換器3の流体室6は、一方で第1のピストン4の円筒環
状の縁部にかつ他方でブシュ7の、同じく円筒環状の端
部領域に接続されているように配置されている(図1参
照)。第1のピストン4とブシュ7との、それぞれ選択
された円筒環状の端面に関連してピエゾアクチュエータ
2の行程を変換することができる。
【0020】図1に示したように、第2のピストン5は
制御弁11に直接結合されている。より厳密には、第2
のピストン5はプレート状のエレメント15に結合され
ている。このエレメント15には制御弁11の弁部材1
3が配置されている。制御弁11は第1の弁座14と第
2の弁座16とを有している。両弁座14,16は、そ
れぞれ弁部材13の反対の側に配置されている。さら
に、制御弁11はばね17を有している。このばね17
は制御弁11の開放動作を助成する。この場合、図1に
示したように、制御弁11は弁室12内に配置されてい
る。
【0021】弁室12は、一方では流出絞り23を介し
て弁1の制御室21に接続されていて、他方では環状室
25と第2の流入絞り24とを介して高圧管路19に接
続されている。第1の流入絞り22は高圧管路19を制
御室21に接続している。さらに、公知の形式で制御室
21内にノズルニードル20が配置されている。このノ
ズルニードル20は弁1の弁座を開閉する。
【0022】ピエゾアクチュエータの、図1に示した操
作されていない状態では、制御弁11が第1の弁座14
を閉鎖している。
【0023】いま、燃料の噴射を行いたい場合には、ピ
エゾアクチュエータ2が制御され、これによって、ピエ
ゾアクチュエータ2が制御弁11の方向に伸長し、この
場合、第1のピストン4を下方に運動させる。下方への
第1のピストン4の運動によって、流体室6内の規定さ
れた量の流体が押し退けられ、これによって、ブシュ7
と共に第2のピストン5がシールばね9のばね力に抗し
て上方に運動させられる。上方への第2のピストン5の
この運動によって、制御弁11の弁部材13も同じく上
方に運動させられる。この場合、弁部材13の運動はば
ね17によって助成される。弁部材13はその第1の弁
座14から持ち上げられているので、制御室21と、低
圧管路18に通じる弁室12との間に流出絞り23を介
して接続が形成されている。これによって、制御室21
内の圧力が減少し、ノズルニードル20が上方に運動さ
せられ、これによって、燃料の噴射を行うことができ
る。
【0024】上述したように、本発明による弁1では、
ピエゾアクチュエータ2の運動方向と制御弁11の運動
方向とが逆方向に向けられている。なぜならば、制御弁
11が、内方に開放する弁として形成されており、液圧
的な変換器3がピエゾアクチュエータ2の行程を逆方向
に変換するからである。
【0025】図1に示したように、制御弁11の開放と
同時に弁室12と第2の流入絞り24との間の接続も閉
鎖され得る。なぜならば、制御弁11のプレート状のエ
レメント15が第2の弁座16に当て付けられて、第2
の流入絞り24に通じる環状室25に対する接続を閉鎖
しているからである。これによって、特に制御弁11の
開放時の漏れ損失を少なく保つことができる。
【0026】弁1を閉鎖し、したがって、燃料の噴射を
終了させたい場合には、ピエゾアクチュエータ2が再び
制御され、これによって、ピエゾアクチュエータ2がそ
の本来の長さをとる。この場合、第1のピストン4と第
2のピストン5とがシールばね9によって再び出発位置
にもたらされ、これによって、制御弁11が再び第1の
弁座14に接触する。これによって、制御室21内に再
び、より高い圧力が形成される。この場合、制御室21
内の増圧は、一方では第1の流入絞り22を介してかつ
他方では第2の流入絞り24と、環状室25と、弁室1
2と、流出絞り23とを介して行われる。この場合、こ
の流出絞り23内の流れ方向は、開放される制御弁11
に比べて逆転されている。この構成によって、より迅速
な閉鎖が達成される。なぜならば、制御室21内の増圧
を両流入絞り22,24を介して、より迅速に行うこと
ができるからである。制御室21内の増圧によって、ノ
ズルニードル20は再び公知の形式で下方に運動させら
れ、したがって、燃料の噴射が終了する。
【0027】したがって、本発明によれば、内方に開放
する制御弁11の使用と、液圧的な変換器3の別の構成
部材が配置されたポット状の第1のピストン4を備えた
液圧的な変換器3の構成とによって、特に弁1の長手方
向に対する特にコンパクトな構造が達成される。この場
合、第2の流入絞り24の有利な構成によって、特に本
発明による弁1の迅速な閉鎖も可能となる。
【0028】本発明による実施例の前述した説明は、単
に本発明の図解目的のためだけにしか役立たず、本発明
を限定するものではない。本発明の枠内では、本発明の
範囲ならびに本発明の等価を逸脱することなしに、種々
異なる変更および修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による、液体を制御するための
弁の部分断面図である。
【符号の説明】
1 弁、 2 ピエゾアクチュエータ、 3 変換器、
4 ピストン、 5ピストン、 6 流体室、 7
ブシュ、 8 ナット、 9 シールばね、10 充填
管路、 11 制御弁、 12 弁室、 13 弁部
材、 14弁座、 15 エレメント、 16 弁座、
17 ばね、 18 低圧管路、19 高圧管路、
20 ノズルニードル、 21 制御室、 22 流入
絞り、 23 流出絞り、 24 流入絞り、 25
環状室

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を制御するための弁であって、ピエ
    ゾアクチュエータ(2)と、ピエゾアクチュエータ行程
    を変換するための変換器(3)と、内方に開放する制御
    弁(11)とが設けられており、該制御弁(11)が、
    弁室(12)内に配置されていて、第1の弁座(14)
    で低圧管路(18)への接続を閉鎖しており、さらに、
    制御室(21)内に配置されたノズルニードル(20)
    が設けられている形式のものにおいて、ノズルニードル
    (20)の運動が、制御弁(11)を介して制御される
    ようになっており、制御室(21)が、第1の流入絞り
    (22)を介して高圧管路(19)に接続されていて、
    絞り(23)を介して弁室(12)に接続されており、
    ノズルニードル(20)の迅速な閉鎖を可能にするため
    に、弁室(12)が、第2の流入絞り(24)を介して
    高圧管路(19)に接続されていることを特徴とする、
    液体を制御するための弁。
  2. 【請求項2】 制御弁(11)に第2の弁座(16)が
    設けられており、これによって、制御弁(11)の第1
    の弁座(14)の開放時に、弁室(12)から高圧管路
    (19)への第2の流入絞り(24)を介した接続が、
    第2の弁座(16)で閉鎖可能である、請求項1記載の
    弁。
  3. 【請求項3】 第2の弁座(16)が、平面座として形
    成されており、該平面座が、プレート状のエレメント
    (15)によって閉鎖可能である、請求項2記載の弁。
  4. 【請求項4】 プレート状のエレメント(15)が、同
    時に制御弁(11)の開放ばね(17)のためのばね座
    としても形成されている、請求項3記載の弁。
  5. 【請求項5】 変換器(3)が、第1のピストン(4)
    と、第2のピストン(5)と、流体室(6)とを備えた
    液圧的な変換器として形成されている、請求項1から4
    までのいずれか1項記載の弁。
  6. 【請求項6】 第1のピストン(4)が、第2のピスト
    ン(5)とは逆の運動方向を有するように、液圧的な変
    換器が形成されている、請求項5記載の弁。
  7. 【請求項7】 第2のピストン(5)にブシュ(7)が
    配置されており、該ブシュ(7)が、流体室(6)に接
    続されている、請求項6記載の弁。
  8. 【請求項8】 第2のピストン(5)が、段付けされた
    一体のピストンとして形成されている、請求項6記載の
    弁。
  9. 【請求項9】 ブシュ(7)もしくは段付けされた一体
    のピストンが、同時に液圧的な変換器の戻しばね(9)
    のためのばね座としても形成されている、請求項7また
    は8記載の弁。
  10. 【請求項10】 戻しばね(9)が、同時にピエゾアク
    チュエータ(2)のためのプレロードばねとしても形成
    されている、請求項9記載の弁。
JP2002267025A 2001-09-15 2002-09-12 液体を制御するための弁 Ceased JP2003120464A (ja)

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US (1) US6817542B2 (ja)
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