JP2003120451A - 流体加圧ポンプおよび流体タンクユニット - Google Patents

流体加圧ポンプおよび流体タンクユニット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ部及びモータ部を効率よく冷却するこ
とが可能な流体加圧ポンプおよびこれを備えた流体タン
クユニットを提供する。 【解決手段】 燃料ポンプ12は、DMEに対して加圧
を行うためのピストンポンプ機構33と、ピストンポン
プ機構33を駆動するためのモータ部30とをハウジン
グ内に備えている。燃料ポンプ12は、前記DMEを貯
留するための燃料タンク11内に前記ハウジングのほぼ
全体が収容されている。燃料ポンプ12の燃料貯留空間
のDMEは、ポンプ室24の下部に設けられた導入口2
4Aを介してポンプ室24に導入されるとともに、ポン
プ室24の上部に設けられた連通孔26A、及び、モー
タ室25の上部に設けられた取付孔22Aを経由して前
記燃料貯留空間に戻される。このDMEの流れは、ピス
トンポンプ機構33やモータ部30が発する熱に起因し
て発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体加圧ポンプお
よび該流体加圧ポンプを備えた流体タンクユニットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の構成としては、例えば、特開平
9−88807号公報に開示された構成が知られてい
る。
【0003】この構成は、共通のハウジング内に油圧ポ
ンプ(ポンプ部)と電動機(モータ部)とが収容された
一体ユニット構造を有している。また、この構成では、
前記油圧ポンプから生じるドレン油を、前記電動機側に
導入した後に前記ハウジングの外部に排出する油流路が
形成されている。これにより、前記電動機が前記ドレン
油によって冷却されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成では、前記ハウジングの外部の油を内部に導入するた
めの導入経路は設けられておらず、前記ポンプから生じ
るドレン油のみで前記冷却を行うようになっている。前
記ドレン油のみによる冷却においては、冷却効率が低い
という問題がある。
【0005】本発明の目的は、ポンプ部及びモータ部を
効率よく冷却することが可能な流体加圧ポンプおよびこ
れを備えた流体タンクユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1に記載の発明では、流体加圧ポンプ
は、飽和圧力以下では気体となる流体に対して加圧を行
うためのポンプ部を収容するポンプ室と、前記ポンプ部
を駆動するためのモータ部を収容するモータ室とをハウ
ジングに備えている。また、前記流体加圧ポンプでは、
前記ポンプ室と前記モータ室とを互いに連通させるとと
もに、前記流体を貯留するための流体タンクの流体貯留
空間内の前記流体を、前記ポンプ室および前記モータ室
の少なくとも一方に設けた導入口を介して前記両室の少
なくとも一方に導入するようにしている。さらに、前記
流体加圧ポンプでは、前記両室の上部に設けた排出通路
を経由させて前記流体貯留空間に戻すようにしている。
【0007】この発明によれば、流体タンクの流体貯留
空間から導入口を介して導入された前記流体は、ポンプ
室およびモータ室の両室を経由して前記流体貯留空間に
戻される。前記流体のこの流れは、前記ポンプ部や前記
モータ部が発する熱による対流や、該熱によって気化さ
れた前記流体が気泡状となって上昇することで形成され
る。前記排出通路は前記両室の上部に設けられているた
め、前記流体は効率よく前記排出通路から前記ハウジン
グ外に排出されるとともに前記流体貯留空間に戻され
る。この効率的な前記流体の流れによって、前記ポンプ
部及び前記モータ部が効率よく冷却されるようになる。
また、前記排出通路が前記両室の上部に設けられること
で、特に、前記気泡が前記両室内に滞り難くなり、前記
気泡の上昇によって効率的な前記流体の流れが形成され
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記導入口は、前記ポンプ室および
前記モータ室の少なくとも一方において、その下部に設
けられている。
【0009】この発明によれば、前記ポンプ室および前
記モータ室の少なくとも前記導入口が設けられた方にお
いては、その室内の下部から前記流体貯留空間内の前記
流体が導入されるとともに上部から排出される。つま
り、前記室内において下部から上部に向けての前記流体
の流れが形成されやすくなる。したがって、前記室内に
おける冷却効率が良くなる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の発明において、前記導入口は、前記ハウジ
ングの外側において前記導入口の近傍に形成された開口
と連通している。
【0011】この発明によれば、例えば導入口が、ハウ
ジングの外側において前記導入口から離間した箇所に形
成された開口と連通している場合に比較して、導入口と
開口とを連通する経路が短くなる。これによれば、前記
ハウジング内に前記流体を導入する際に、前記経路にお
いて前記流体が受ける抵抗が小さくなる。つまり、前記
流体が効率よく導入されるようになる。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか一項に記載の発明において、前記ハウジング
は、そのほぼ全体が前記流体タンク内に収容されてい
る。この発明によれば、前記ハウジングを前記流体タン
クの外側にほとんど突出させることなく、流体加圧ポン
プを前記流体タンクに組み付けることができる。また、
この発明によれば、流体加圧ポンプは、前記流体タンク
内の前記流体によって、前記ハウジングの外側からも冷
却され得るようになる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の発明において、前記ポンプ室と
前記モータ室とは互いにほぼ上下に並ぶように配置され
る。また、前記導入口は、前記両室のうち下方に配置さ
れる方のみに設けられている。
【0014】この発明によれば、前記両室のうち下方に
配置された方には、前記導入口を介して前記流体貯留空
間内の前記流体が導入される。この流体は、前記両室に
おいて発生した熱に起因する前述の流れに伴なって、前
記両室のうち上方に配置された方を経由して前記流体貯
留空間に戻される。前記両室は互いにほぼ上下に並ぶよ
うに配置されているため、前記両室のうち下方に配置さ
れた方から上方に配置された方に向かう前記流体の流れ
が形成され易くなる。つまり、前記両室を通過する前記
流体の流れが形成され易くなる。
【0015】なお、ここで言う上下とは、鉛直方向にお
ける上下を意味している。請求項6に記載の発明では、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前
記ポンプ室と前記モータ室とは互いにほぼ水平に並ぶよ
うに配置されている。
【0016】この発明によれば、前記ハウジングの上下
方向の大きさを小さくすることができる。前記ハウジン
グのほぼ全体が前記流体タンク内に収容される構成にお
いては、前記両室が互いに上下に並ぶように配置された
場合に比較して、前記ハウジングを前記流体貯留空間内
の前記流体の液面上に露出しないようにすることが可能
な、前記流体貯留空間内の前記流体の液残量が少なくな
る。つまり、前記液残量が少なくなっても、比較的、前
記両室内が前記流体によって満たされやすくなる。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の発明において、前記導入口は前記両室の一方におい
て前記両室の境界近傍に設けられている。前記各室の前
記流体は、前記各室においてそれぞれ上部に設けられた
前記排出通路を介して前記流体貯留空間に戻される。
【0018】この発明によれば、導入口が前記両室の一
方において前記両室の境界近傍に設けられているため、
導入口が前記両室の一方において前記両室の境界から離
間した箇所に設けられた場合に比較して、前記流体が前
記両室に導入されやすくなる。
【0019】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれか一項に記載の発明において、前記ポンプ部
は、アキシャルピストン式ポンプ機構を備えている。こ
の発明によれば、例えば、ギヤ式ポンプ機構を備えたポ
ンプ部と比較して容積効率が高くなる。
【0020】請求項9に記載の発明では、流体タンクユ
ニットは、飽和圧力以下では気体となる流体を貯留する
ための流体貯留空間を有する流体タンクと、該流体タン
クに組み付けられた流体加圧ポンプとを備えている。前
記流体タンクユニットには、前記流体加圧ポンプとし
て、請求項1〜8のいずれか一項に記載の流体加圧ポン
プが設けられている。
【0021】この発明によれば、前記流体貯留空間の前
記流体によって、効率よく流体加圧ポンプのポンプ部及
びモータ部の冷却を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0023】図2は、車両の走行駆動源であるディーゼ
ルタイプの内燃機関Eに接続された燃料噴射装置Fに対
して、流体としてのジメチルエーテル(以下DMEとす
る)を供給するための流体燃料供給システムを示す模式
図である。この流体燃料供給システムは、DMEを貯留
するための流体タンクとしての燃料タンク11と、該燃
料タンク11に組み付けられるとともに燃料タンク11
内の液体状態のDMEを液体状態のまま燃料噴射装置F
に対して供給するための流体加圧ポンプとしての燃料ポ
ンプ12とを備えている。前記DMEは、飽和圧力以下
では気体となる性質を有している。また、燃料タンク1
1内に外部からDMEを注入するための注入口が閉じら
れた状態では、燃料タンク11内の空間と該燃料タンク
11外の空間とは圧力的に隔絶されるようになってい
る。燃料タンク11及び燃料ポンプ12によって、燃料
タンクユニット(流体タンクユニット)が構成されてい
る。
【0024】燃料ポンプ12は、そのほぼ全体が燃料タ
ンク11内に収容された状態となっている。燃料ポンプ
12は、燃料タンク11の底面に固定されている。燃料
ポンプ12と燃料噴射装置Fとは、燃料ポンプ12が吐
出したDMEを燃料噴射装置Fに供給するための供給管
13を介して接続されている。なお、燃料噴射装置Fと
燃料タンク11とは、燃料ポンプ12から燃料噴射装置
Fに供給されたDMEの余剰分を燃料タンク11に戻す
ための図示しない戻し管を介して接続されている。
【0025】図1に示すように、燃料ポンプ12は、セ
ンタハウジング21、該センタハウジング21の上端に
接合固定されたモータハウジング22、及び、センタハ
ウジング21の下端に接合固定されたベースハウジング
23を有している。各ハウジング21,22及び23
は、図示しないボルトによって接合固定されている。各
ハウジング21,22及び23によって、燃料ポンプ1
2のハウジングが構成されている。
【0026】燃料ポンプ12は、燃料タンク11に形成
された貫通孔11Aに溶接により固定された環状の取付
基部11Bに対してベースハウジング23がボルト固定
(ボルトの図示は省略)されることで、燃料タンク11
に対して組み付けられている。ベースハウジング23の
外周に形成されたフランジ部23Aの上面と取付基部1
1Bとの間には、ベースハウジング23と取付基部11
Bとの間をシールするガスケット15が配設されてい
る。燃料ポンプ12は、ベースハウジング23の下面側
が燃料タンク11の外部に露出した状態で燃料タンク1
1内に収容されている。燃料タンク11の内部空間のう
ち前記ハウジングの外部の空間は、燃料タンク11の燃
料貯留空間(流体貯留空間)となっている。
【0027】センタハウジング21内には、ポンプ室2
4が形成されている。また、モータハウジング22内に
は、モータ室25が形成されている。ポンプ室24とモ
ータ室25とは互いに上下に並ぶように配置されてい
る。また、ポンプ室24とモータ室25とは、センタハ
ウジング21内に配設されたセンタブロック26によっ
て区画されるとともに、センタブロック26に形成され
た連通孔26Aを介して連通されている。なお、後述す
るが、ポンプ室24の上部に設けられた前記連通孔26
Aは、ポンプ室24内のDMEをモータ室25側に排出
するための排出通路として機能する。
【0028】ポンプ室24と前記ハウジングの外部(前
記燃料貯留空間)とは、センタハウジング21に設けら
れた連通路21Aを介して連通されている。連通路21
Aは、ポンプ室24の下部において形成されるとともに
前記燃料貯留空間のDMEをポンプ室24に導入するた
めの導入口24Aと、前記ハウジングの外側において導
入口24Aの近傍に形成された開口21Bとを連通する
ように設けられている。
【0029】前記ハウジング内には、ポンプ室24、連
通孔26A及びモータ室25を貫通するように配設され
た駆動軸27が回転可能に支持されている。なお、駆動
軸27が挿通された状態であっても、該駆動軸27と連
通孔26Aとの間にはポンプ室24とモータ室25とを
連通する隙間が存在するようになっている。
【0030】駆動軸27の上端部は、モータハウジング
22においてモータ室25の上部に形成された排出通路
としての取付孔22Aに取り付けられたボールベアリン
グ28によって支持されている。モータ室25は、取付
孔22Aを介して前記ハウジングの外部(前記燃料貯留
空間)と連通している。また、駆動軸27の下端部は、
ベースハウジング23に形成された取付凹部23Bに取
り付けられたベアリング29によって支持されている。
【0031】モータ室25内には、モータ部30が配設
されている。モータ部30は、モータ室25内において
モータハウジング22の内周面に固定されたステータ3
1を有している。また、モータ部30は、モータ室25
内において駆動軸27に固定されるとともにステータ3
1と対向する位置に配設されたロータ32を有してい
る。モータ部30は、ステータ31への外部からの給電
に基づくロータ32の回転によって、駆動軸27を回転
駆動する構成となっている。
【0032】ポンプ室24内には、ポンプ部としてのア
キシャルピストンポンプ機構(以下、ピストンポンプ機
構という)33が配設されている。ピストンポンプ機構
33は、ポンプ室24内において駆動軸27に一体回転
可能かつその軸線方向へ相対移動可能にスプライン嵌合
されたシリンダブロック34を有している。シリンダブ
ロック34には、駆動軸27の周囲において複数(図で
は2つのみ図示)のシリンダボア34Aが形成されてい
る。
【0033】各シリンダボア34A内にはそれぞれピス
トン35が往復摺動可能な状態で収容されている。各ピ
ストン35には、センタブロック26に形成されるとと
もに駆動軸27の軸線方向に対して傾斜したカム面26
Bに対して摺動可能に設けられたシュー36が、球体継
手37を介して連結されている。
【0034】ポンプ室24の内底面は、ベースハウジン
グ23の上面の一部によって構成されている。前記内底
面には、バルブプレート38が固定されている。バルブ
プレート38の上面とシリンダブロック34の下面と
は、互いに密着した状態で摺接可能となっている。
【0035】バルブプレート38には、吸入ポート38
A及び吐出ポート38Bがそれぞれ貫通形成されてい
る。両ポート38A,38Bは、それぞれ、バルブプレ
ート38の上下両面側に開口を有している。吸入ポート
38Aは、ベースハウジング23に形成された吸入通路
23Cを介して、取付基部11Bに形成された吸入口1
1Cと連通している。吸入口11Cは、前記燃料貯留空
間のほぼ最下位置において開口するように形成されてい
る。吐出ポート38Bは、ベースハウジング23に形成
された吐出口23Dを介して、前述の供給管13と連通
している。
【0036】シリンダブロック34の中心部には収容室
34Bが形成されている。収容室34B内には、駆動軸
27を取り巻くようにして押圧バネ39が収容されてい
る。押圧バネ39のバネ力は、シリンダブロック34に
固定されたバネ受け40を介してシリンダブロック34
に作用するとともに、バネ受け41、ピン42及びピボ
ット43を介してシューリテーナ44に作用するように
なっている。シューリテーナ44はシュー36に係合す
るように配設されており、シューリテーナ44に作用す
る前記バネ力によって、シュー36がカム面26Bに対
して押し付けられるようになっている。また、シリンダ
ブロック34は、バネ受け40に作用する前記バネ力に
よって、バルブプレート38に対して押し付けられるよ
うになっている。
【0037】シリンダブロック34が駆動軸27と一体
的に回転されることにより、カム面26Bの傾斜角によ
り規定されたストロークにおいて各ピストン35が往復
動される。さらに、シリンダブロック34の前記回転に
より、シリンダボア34Aが、バルブプレート38の吸
入ポート38A及び吐出ポート38Bと交互に連通され
る。
【0038】これにより、前記燃料貯留空間のDME
が、吸入口11C及び吸入通路23Cを介して吸入ポー
ト38Aからシリンダボア34A内に吸入され、シリン
ダボア34A内のDMEが、ポンプ作用によって吐出ポ
ート38Bから吐出される。吐出ポート38Bから吐出
されたDMEは、吐出口23D及び供給管13を介して
燃料噴射装置Fへと送られる。
【0039】モータ部30によってピストンポンプ機構
33が駆動されると、ポンプ室24内及びモータ室25
内のDMEは、それぞれ、ピストンポンプ機構33の各
摺動部分からの摩擦熱やモータ部30が発生させる熱に
よって加熱される。この加熱により、両室24,25に
は、下方から上方に向かうDMEの流れが生じる。この
流れは、前述の熱による対流や、該熱によって気化され
たDMEが気泡状となって上昇することで形成される。
【0040】前述の流れにより、前記燃料貯留空間のD
MEは、開口21B、連通路21A及び導入口24Aを
介してポンプ室24に導入される。また、ポンプ室24
内のDMEは、連通孔26Aを介してモータ室25に導
入される。そして、モータ室25に導入されたDME
は、モータ部30のステータ31とロータ32との隙間
を通過した後、ボールベアリング28の隙間すなわち取
付孔22Aを介して前記燃料貯留空間に戻される。この
DMEの流れによって、ピストンポンプ機構33及びモ
ータ部30が効率よく冷却される。
【0041】なお、本構成においては、ピストンポンプ
機構33及びモータ部30が発した熱により燃料タンク
11内のDMEが加熱されて気化することで、燃料タン
ク11の内圧が上昇する。この内圧上昇によって、ピス
トンポンプ機構33の吸入工程におけるシリンダボア3
4A内の最低圧力は上昇する。したがって、シリンダボ
ア34A内での最高圧力(吐出されるDMEの圧力)と
前記最低圧力との差が小さくなり、ピストンポンプ機構
33の負荷が小さくなる。
【0042】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) 燃料タンク11の前記流体貯留空間内のDME
を、導入口24Aを介してポンプ室24に導入するとと
もに、ポンプ室24の上部に設けた連通孔26A及びモ
ータ室25の上部に設けた取付孔22Aを経由させて前
記燃料貯留空間に戻すようにした。DMEのこの流れ
は、ピストンポンプ機構33やモータ部30が発する熱
に起因して発生する。連通孔26A及び取付孔22A
は、それぞれポンプ室24及びモータ室25においてそ
れらの上部に設けられている。そのため、前記DMEは
効率よく各孔26A,22Aから前記ハウジング外に排
出されるとともに前記燃料貯留空間に戻される。この効
率的なDMEの流れによって、ピストンポンプ機構33
及びモータ部30が効率よく冷却される。また、連通孔
26A及び取付孔22Aがそれぞれポンプ室24及びモ
ータ室25の上部に設けられることで、特に、前記気泡
が前記両室(24,25)内に滞り難くなり、前記気泡
の上昇によって効率的な前記DMEの流れが形成され
る。
【0043】(2) 導入口24Aは、ポンプ室24に
おいて、その下部に設けられている。これによれば、ポ
ンプ室24において、その室内の下部から前記燃料貯留
空間内のDMEが導入されるとともに上部から排出され
る。つまり、ポンプ室24内において下部から上部に向
けてのDMEの流れが形成されやすくなる。したがっ
て、ポンプ室24内における冷却効率が良くなる。
【0044】(3) 本実施形態では、ポンプ室24の
上方にモータ室25が設けられるとともに、モータ室2
5の下部に設けられた連通孔26Aを介してポンプ室2
4内のDMEがモータ室25に導入される。つまり、モ
ータ室25においても、その室内の下部からDMEが導
入されるとともに上部から排出される。したがって、モ
ータ室25内における冷却効率も良くなる。
【0045】(4) 導入口24Aを介してポンプ室2
4に導入された前記DMEは、ポンプ室24やモータ室
25において発生した熱に起因する前述の流れに伴なっ
て、モータ室25を経由して前記流体貯留空間に戻され
る。ポンプ室24とモータ室25とは互いにほぼ上下に
並ぶように配置されているため、ポンプ室24からモー
タ室25に向かう前記DMEの流れが形成され易くな
る。つまり、ポンプ室24とモータ室25との両方を通
過する前記DMEの流れが形成され易くなる。
【0046】(5)導入口24Aは、前記ハウジングの
外側において導入口24Aの近傍に形成された開口21
Bと連通している。これによれば、例えば導入口が、ハ
ウジングの外側において前記導入口から離間した箇所に
形成された開口と連通している場合に比較して、導入口
と開口とを連通する経路が短くなる。その結果、前記ハ
ウジング内にDMEを導入する際に、前記経路において
前記DMEが受ける抵抗が小さくなる。つまり、DME
が効率よく導入されるようになる。
【0047】(6) 前記ハウジングは、そのほぼ全体
が燃料タンク11内に収容される。これによれば、前記
ハウジングを燃料タンク11の外側にほとんど突出させ
ることなく、燃料ポンプ12を燃料タンク11に組み付
けることができる。また、この構成によれば、燃料ポン
プ12は、燃料タンク11内のDMEによって、前記ハ
ウジングの外側からも冷却され得るようになる。
【0048】(7) モータ部30を挟んで連通孔26
Aと取付孔22Aとが設けられている。そのため、連通
孔26Aを介してモータ室25に導入されたDMEは、
ステータ31とロータ32との隙間を通過する。これに
より、モータ部30の冷却効率が良くなる。
【0049】(8) 前記ポンプ部として、アキシャル
ピストンポンプ機構33を適用した。これによれば、例
えば、ギヤ式ポンプ機構を備えたポンプ部と比較して容
積効率が高くなる。
【0050】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、前記第1の実施形態において、両室24,25が互
いにほぼ水平方向に並ぶように燃料ポンプ12を配置す
るとともに、モータ室25に導入口を設けたものであ
り、その他の点では第1の実施形態と同様の構成になっ
ている。従って、第1の実施形態と共通する構成部分に
ついては図面上に同一符号を付して重複した説明を省略
する。
【0051】図4に示すように、本実施形態の燃料ポン
プ12は、燃料タンク11のほぼ底部において、燃料タ
ンク11の側面に固定された取付基部11Bに組み付け
られている。燃料ポンプ12は、ポンプ室24とモータ
室25とが互いにほぼ水平に並ぶように配置されてい
る。つまり、燃料ポンプ12は、第1の実施形態の配置
状態から、ほぼ90°倒した(横置きの)状態で配置さ
れている。また、燃料ポンプ12は、吸入口11Cが燃
料タンク11の底面と対向するように配置されている。
【0052】モータ室25の下部において、該モータ室
25とポンプ室24とを区画する境界となるセンタブロ
ック26の近傍であってモータ部30とセンタブロック
26との間には、前記燃料貯留空間のDMEをモータ室
25に導入するための導入口25Aが設けられている。
導入口25Aは、前記ハウジングの外側において導入口
25Aの近傍に形成された開口22Bと連通している。
【0053】モータ室25の上部において、モータ部3
0を挟んでセンタブロック26及び導入口25Aと反対
側(図4におけるモータ部30の左方)には、排出通路
22Cが形成されている。
【0054】ポンプ室24の上部において、ベースハウ
ジング23寄りの部分には、排出通路21Cが形成され
ている。本実施形態では、ピストンポンプ機構33やモ
ータ部30から発生した熱に起因するDMEの前述の流
れにより、前記燃料貯留空間内のDMEは、開口22B
及び導入口25Aを介してモータ室25に導入される。
モータ室25に導入された前記DMEの一部は、モータ
部30のステータ31とロータ32との隙間を通過して
排出通路22Cから前記燃料貯留空間に戻される。な
お、取付孔22Aはモータ室25と前記燃料貯留空間と
を連通した状態で設けられているため、ステータ31と
ロータ32との前記隙間を通過したDMEのうちの一部
は取付孔22Aを介して前記燃料貯留空間に戻り得る。
【0055】開口22B及び導入口25Aを介してモー
タ室25に導入された前述のDMEの残りの分は、連通
孔26Aを介してポンプ室24に導入されるとともに、
排出通路21Cを介して前記燃料貯留空間に戻される。
【0056】本実施形態では、上記の(1),(2)及
び(5)〜(8)の効果と同様の効果の他に、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (9) 燃料ポンプ12は、ポンプ室24とモータ室2
5とが互いにほぼ水平に並ぶように配置されている。こ
れによれば、燃料ポンプ12の前記ハウジングの上下方
向の大きさを小さくすることができる。この場合、ポン
プ室とモータ室とが互いに上下に並ぶように配置された
構成に比較して、前記ハウジングを前記流体貯留空間内
のDMEの液面上に露出しないようにすることが可能
な、前記流体貯留空間内のDMEの液残量が少なくな
る。つまり、前記液残量が少なくなっても、比較的、前
記両室内が前記DMEによって満たされやすくなる。
【0057】(10) ポンプ室24とモータ室25と
は、互いにセンタブロック26によって区画されるとと
もにこれに形成された連通孔26Aを介して連通されて
いる。そして、導入口25Aはモータ室25においてセ
ンタブロック26の近傍に設けられている。この場合、
導入口がセンタブロック26から離間した箇所に設けら
れた構成に比較して、DMEが前記両室(24,25)
に導入されやすくなる。
【0058】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、第1の実施形態において、前記ハウジングのほぼ全
体が燃料タンク11の外部に配置されるように燃料ポン
プ12を燃料タンク11に対して組み付けるとともに、
導入口や排出通路の配置箇所等を変更したものである。
そして、その他の点では第1の実施形態と同様の構成に
なっている。従って、第1の実施形態と共通する構成部
分については図面上に同一符号を付して重複した説明を
省略する。
【0059】図3に示すように、本実施形態では、燃料
ポンプ12は、第1の実施形態における燃料ポンプ12
を上下逆さまにした状態、すなわち、ポンプ室24がモ
ータ室25の上方に配置された状態で燃料タンク11の
底部に組み付けられている。つまり、センタハウジング
21はベースハウジング23の下端に接合固定され、モ
ータハウジング22はセンタハウジング21の下端に接
合固定されている。
【0060】前記燃料貯留空間内のDMEは、吸入通路
23E及び吸入ポート38Aを介してシリンダボア34
Aに吸入された後に、吐出ポート38B及び吐出通路2
3Fを介して燃料噴射装置F側に供給される。
【0061】モータハウジング22には、モータ室25
の下部において、導入口25Bが設けられている。導入
口25Bは、各ハウジング22,21及び23に亘って
連続して設けられた連通路50を介して、ベースハウジ
ング23の前記燃料貯留空間に対向する部分に設けられ
た開口23Gと連通した状態となっている。
【0062】ポンプ室24は、ベースハウジング23
(ポンプ室24の上部)に設けられた排出通路23Hを
介して前記燃料貯留空間と連通した状態となっている。
なお、本実施形態では、駆動軸27のモータ部30側の
端部を支持するボールベアリング28は、第1の実施形
態におけるような取付孔22Aにではなく、モータハウ
ジング22に形成された取付凹部22Dに取り付けられ
ている。
【0063】本実施形態では、ピストンポンプ機構33
やモータ部30から発生した熱に起因するDMEの前述
の流れにより、前記燃料貯留空間内のDMEは、開口2
3G、連通路50及び導入口25Bを介してモータ室2
5に導入される。モータ室25に導入された前記DME
は、連通孔26Aを介してポンプ室24に導入されると
ともに、排出通路23Hを介して前記燃料貯留空間に戻
される。
【0064】本実施形態では、上記の(1)〜(3),
(7)及び(8)の効果と同様の効果の他に、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (11) 燃料ポンプ12は、前記ハウジングのほぼ全
体が燃料タンク11の外部(下側)に配置されるよう
に、燃料タンク11の底部に組み付けられている。これ
によれば、前記燃料貯留空間内のDMEの液量がほとん
どなくなっても、ポンプ室24やモータ室25をDME
で満たすことが容易となる。このポンプ室24及びモー
タ室25がDMEで満たされた状態においては、ピスト
ンポンプ機構33やモータ部30の冷却効果が好適に維
持され得る。
【0065】(12) 本実施形態では、燃料ポンプ1
2の前記ハウジングのほぼ全体が燃料タンク11の外部
に配置されているため、前記ハウジングのほぼ全体が燃
料タンク11の内部に配置された場合に比較して、前記
燃料貯留空間のDME貯留可能量が大きくなる。
【0066】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 第1の実施形態では、モータ室25のDMEが、取
付孔22Aを介して前記ハウジング外に排出されるよう
になっている。これに対して、前記DMEが、モータ室
25の上部において形成されるとともに取付孔22Aと
は異なる孔(排出通路)を介して前記ハウジング外に排
出されるようになっていてもよい。
【0067】○ 第1の実施形態では、導入口24Aが
ポンプ室24の下部に設けられていなくてもよい。例え
ば、センタブロック26近傍などのポンプ室24の上部
に設けられていてもよい。
【0068】○ 第1の実施形態において、連通路21
A、開口21Bまたは導入口24Aに、前記燃料貯留空
間側からポンプ室24側へのDMEの流入を許容すると
ともにポンプ室24側から前記燃料貯留空間側へのDM
Eの流出を阻止するための逆止弁を設けてもよい。これ
によれば、ポンプ室24内のDMEが導入口24A、連
通路21A及び開口21Bを介して前記燃料貯留空間に
流出することがなくなる。したがって、例えば、前記燃
料貯留空間内のDMEが減少することによって前記ハウ
ジングが前記DMEの液面上に露出した状態となって
も、ポンプ室24及びモータ室25をDMEで満たされ
た状態とすることが容易となり、冷却効果の維持が容易
となる。
【0069】○ 第2の実施形態において、導入口25
Aは、ポンプ室24とモータ室25との境界から離間し
た箇所に設けられていてもよい。例えば、モータ部30
を挟んだセンタブロック26と反対側に設けられていて
もよい。
【0070】○ 第2の実施形態において、導入口25
A及び開口22Bを省略するとともに、取付孔22Aを
介して前記燃料貯留空間内のDMEをモータ室25に導
入するようにしてもよい。この場合、取付孔22Aにお
けるモータ室25側の開口がモータ室25の導入口とな
る。
【0071】○ 第3の実施形態では、燃料ポンプ12
は、前記ハウジングのほぼ全体が燃料タンク11の外部
に配置されるとともに、ポンプ室24がモータ室25の
上方に配置されるように設けられた。これに対して、前
記ハウジングのほぼ全体が燃料タンク11の外部に配置
された状態で、両室24,25が互いにほぼ水平に並ぶ
ように燃料ポンプ12を配設してもよい。
【0072】○ 前記実施形態において、前記導入口と
連通されるとともに前記ハウジングの外側に形成された
前記開口に、前記ハウジング内への異物の流入を防止す
るためのフィルタを設けてもよい。
【0073】○ 前記実施形態において、シリンダブロ
ック34をアルミニウムを用いて形成することともに、
ピストン35を鉄を用いて形成してもよい。この場合、
シリンダブロック34とピストン35とのクリアランス
は、両者の熱膨張率の相違により、温度が高いほど大き
くなる。つまり、前記クリアランスの初期設定(常温で
の設定寸法)を小さくした場合であっても、両者の焼き
付きを防止することが容易になる。なお、ピストンポン
プ機構33の良好な作動効率を得るためには、前記クリ
アランスが10μm以下であることが望ましい。
【0074】○ 前記実施形態において、シリンダブロ
ック34とバルブプレート38との摺接部分、ピストン
35(37)とシュー36との摺接部分や、シュー36
とセンタブロック26のカム面26Bとの摺接部分にフ
ッ素樹脂被膜等の摩擦抵抗低減手段を設けてもよい。こ
れによれば、前記摺接部分の焼き付き抑制効果が向上す
る。なお、ピストンポンプ機構33においては、前記摺
接部分に入り込んだDMEの液膜の圧力によって、前記
摺接部分における摺動抵抗が比較的上昇し難くなってい
るため、前記摩擦抵抗低減手段自体の磨耗が比較的進行
し難い。
【0075】○ 前記実施形態において、シリンダブロ
ック34とピストン35との摺接部分にニッケルメッキ
やスズメッキ等の摩擦抵抗低減手段を設けてもよい。 ○ 前記実施形態において、各ベアリング28,29の
摺動部分にニッケルメッキやスズメッキ等の摩擦抵抗低
減手段を設けてもよい。
【0076】○ 前記実施形態において、ポンプ部とし
て、アキシャルピストンポンプ機構33以外のピストン
ポンプ機構(例えばラジアルピストンポンプ機構など)
や、ギヤポンプ機構、遠心ポンプ機構、スクリューポン
プ機構やルーツポンプ機構等を適用してもよい。
【0077】○ 前記実施形態において、飽和圧力以下
では気体となる流体として、DME以外にフロンやプロ
パン等を適用してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8に記
載の発明によれば、流体加圧ポンプにおいて、ポンプ部
及びモータ部を効率よく冷却することが可能になる。ま
た、請求項9に記載の発明によれば、流体タンクと、該
流体タンクに組み付けられた流体加圧ポンプとを備えた
流体タンクユニットにおいて、ポンプ部及びモータ部を
効率よく冷却することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の燃料ポンプの概要を示す模式
断面図。
【図2】同じく流体燃料供給システムを示す模式図。
【図3】第3の実施形態の燃料ポンプの概要を示す模式
断面図。
【図4】第2の実施形態の燃料ポンプの概要を示す模式
断面図。
【符号の説明】
11…流体タンクとしての燃料タンク、12…流体加圧
ポンプとしての燃料ポンプ(11及び12は流体タンク
ユニットを構成する)、21…センタハウジング、21
B,22B,23G…開口、21C,22C,23H…
排出通路、22…モータハウジング、22A…排出通路
としての取付孔、23…ベースハウジング(21,22
及び23はハウジングを構成する)、24…ポンプ室、
24A,25A,25B…導入口、25…モータ室、2
6A…連通孔(第1及び第3の実施形態において排出通
路として機能する)、30…モータ部、33…ポンプ部
としてのアキシャルピストンポンプ機構。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和圧力以下では気体となる流体に対し
    て加圧を行うためのポンプ部を収容するポンプ室と、前
    記ポンプ部を駆動するためのモータ部を収容するモータ
    室とをハウジングに備えた流体加圧ポンプであって、 前記ポンプ室と前記モータ室とを互いに連通させるとと
    もに、前記流体を貯留するための流体タンクの流体貯留
    空間内の前記流体を、前記ポンプ室および前記モータ室
    の少なくとも一方に設けた導入口を介して前記両室の少
    なくとも一方に導入するとともに、前記両室の上部に設
    けた排出通路を経由させて前記流体貯留空間に戻すよう
    にした流体加圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記導入口は、前記ポンプ室および前記
    モータ室の少なくとも一方において、その下部に設けら
    れている請求項1に記載の流体加圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記導入口は、前記ハウジングの外側に
    おいて前記導入口の近傍に形成された開口と連通してい
    る請求項1または2に記載の流体加圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングは、そのほぼ全体が前記
    流体タンク内に収容される請求項1〜3のいずれか一項
    に記載の流体加圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記ポンプ室と前記モータ室とは互いに
    ほぼ上下に並ぶように配置されるとともに、前記導入口
    は、前記両室のうち下方に配置される方のみに設けられ
    ている請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体加圧ポ
    ンプ。
  6. 【請求項6】 前記ポンプ室と前記モータ室とは互いに
    ほぼ水平に並ぶように配置されている請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載の流体加圧ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記導入口は前記両室の一方において前
    記両室の境界近傍に設けられ、前記各室の前記流体は、
    前記各室においてそれぞれ上部に設けられた前記排出通
    路を介して前記流体貯留空間に戻される請求項6に記載
    の流体加圧ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記ポンプ部は、アキシャルピストン式
    ポンプ機構を備えている請求項1〜7のいずれか一項に
    記載の流体加圧ポンプ。
  9. 【請求項9】 飽和圧力以下では気体となる流体を貯留
    するための流体貯留空間を有する流体タンクと、該流体
    タンクに組み付けられた流体加圧ポンプとを備えた流体
    タンクユニットであって、前記流体加圧ポンプとして、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の流体加圧ポンプを
    設けた流体タンクユニット。
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