JP2003120368A - 圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置

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JP2003120368A
JP2003120368A JP2001309355A JP2001309355A JP2003120368A JP 2003120368 A JP2003120368 A JP 2003120368A JP 2001309355 A JP2001309355 A JP 2001309355A JP 2001309355 A JP2001309355 A JP 2001309355A JP 2003120368 A JP2003120368 A JP 2003120368A
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combustion engine
intake
exhaust gas
exhaust
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Masahiro Nagae
正浩 長江
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、可変動弁機構を備えた低圧縮比の圧
縮着火式内燃機関において、排気浄化触媒を速やかに活
性させるとともに活性温度域に維持することができる技
術を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装
置は、吸気弁20の開閉時期およびまたはリフト量を変
更可能な可変動弁機構100と吸気絞り弁60とを備え
た圧縮着火式内燃機関1において、排気浄化触媒330
の床温が活性温度未満であるときには、吸気絞り弁60
に加え可変動弁機構100を利用して内燃機関1の吸入
空気量を減量させるとともにポスト噴射を実行すること
により、内燃機関の排気温度を上昇させることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに搭載さ
れる内燃機関に関し、特に可変動弁機構を備えた圧縮着
火式内燃機関の排気浄化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に圧縮着火式の内燃機関(ディーゼ
ルエンジン)では、高負荷時における空気過剰率の低下
を防止、言い換えれば高負荷時における吸気の充填効率
を向上させることを目的として、吸気弁の閉時期が吸気
行程下死点以降に大きく遅角されるとともに、始動性の
向上及び低負荷運転時における燃焼効率の向上を目的と
して圧縮比が高く設定されている。
【0003】ところで、高圧縮比の圧縮着火式内燃機関
では、シリンダヘッドやシリンダブロックの強度及び剛
性を高くする必要があるため、点火式の内燃機関(ガソ
リンエンジン)に比して排気量当たりの質量が大きくな
り易く、その結果、車両搭載時の重量増加を招き、燃料
消費量を向上させる上で不利になる可能性があった。
【0004】これに対し、圧縮着火式内燃機関の圧縮比
を低下させる方法が考えられるが、燃料噴射時期(圧縮
行程上死点近傍)における筒内雰囲気温度、いわゆる圧
縮端温度が低下するため、始動時や低負荷時に不完全燃
焼となり易く、白煙や粒子状物質(Particulate Matte
r:PM)の排出量増加、燃料消費率の悪化、又は始動性の
悪化などを招く虞がある。
【0005】そこで、従来では、圧縮比を低下させると
同時に可変動弁機構を組み込んだ圧縮着火式内燃機関の
開発が進められている。
【0006】このような低圧縮比の圧縮着火式内燃機関
は、例えば、アイドル運転時などの低負荷運転時及び始
動時において吸気弁開弁時期を吸気行程上死点後まで遅
角させるとともに吸気弁閉弁時期を吸気行程下死点近傍
に設定し、定常運転時や加速運転時などの中高負荷時に
おいて吸気弁開弁時期を吸気行程上死点以前に設定する
とともに吸気弁閉弁時期を吸気行程下死点後まで遅角さ
せている。
【0007】内燃機関の始動時や低負荷運転時において
吸気弁開弁時期が吸気行程上死点後まで遅角されると、
気筒内が負圧となった状態で吸気弁が開弁されることに
なるため、吸気が気筒内へ流入する速度が高くなり、そ
れに応じて吸気の運動エネルギが増大する。
【0008】吸気の運動エネルギは圧縮行程において熱
エネルギに変換されるため、上記したように吸気の運動
エネルギが増大すると、圧縮行程における気筒内の熱エ
ネルギが増加し、以て圧縮端温度が高められることにな
る。
【0009】従って、内燃機関の始動時及び低負荷運転
時において吸気弁開弁時期が吸気行程上死点後まで遅角
されるとともに吸気弁閉弁時期が吸気行程下死点近傍に
設定されると、圧縮端温度の上昇により、始動性の向
上、PMの排出量抑制、燃料消費率の悪化防止などを図
ることが可能となる。
【0010】一方、内燃機関の中高負荷運転時は、吸気
の慣性効果を得ることが容易であるため、吸気弁開弁時
期が吸気行程上死点以前に設定されることにより、吸気
のポンプ損失を抑制しつつ吸気の充填効率を向上させる
ことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな低圧縮比の圧縮着火式内燃機関では、該内燃機関の
排気系に配置された排気浄化触媒を速やかに活性させる
とともに活性温度域に維持することも重要である。
【0012】本発明は、上記したような問題点に鑑みて
なされたものであり、可変動弁機構を備えた低圧縮比の
圧縮着火式内燃機関において、排気浄化触媒を速やかに
活性させるとともに活性温度域に維持することができる
技術を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したよう
な課題を解決するために以下のような手段を採用した。
すなわち、本発明に係る圧縮着火式内燃機関の排気浄化
装置は、圧縮着火式内燃機関の気筒内へ燃料を噴射する
燃料噴射弁と、前記内燃機関の吸気弁の開閉時期および
またはリフト量を変更する可変動弁機構と、前記内燃機
関の排気通路に配置され、所定温度以上のときに排気を
浄化可能となる排気浄化触媒と、前記内燃機関の吸気通
路に配置され、該吸気通路内を流れる吸気の流量を絞る
吸気絞り弁と、前記排気浄化触媒が所定温度未満にある
ときは、前記内燃機関の吸入空気量を減量させるべく前
記可変動弁機構およびまたは前記吸気絞り弁を制御する
とともに、ポスト噴射を行わせるべく前記燃料噴射弁を
制御することにより排気温度を上昇させる排気昇温手段
と、を備えている。
【0014】この圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置
は、吸気弁の開閉時期およびまたはリフト量を変更可能
な可変動弁機構と吸気絞り弁とを備えた圧縮着火式内燃
機関において、排気浄化触媒の温度が所定温度未満であ
るときには、吸気絞り弁に加え可変動弁機構を利用して
内燃機関の吸入空気量を減量させるとともにポスト噴射
を実行することにより、内燃機関の排気温度を上昇させ
ること最大の特徴としている。
【0015】かかる圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置
では、排気浄化触媒の温度が所定温度未満であるとき
に、排気昇温手段が吸気絞り弁およびまたは可変動弁機
構を利用して内燃機関の吸入空気量を減量させるととも
に燃料噴射弁からポスト噴射を行わせる。
【0016】内燃機関の吸入空気量が減量されると、そ
れに応じて内燃機関から排出される排気量も減量される
ため、単位量当たりの排気に含まれる熱量が多くなり、
排気の温度が高くなる。更に、ポスト噴射された燃料が
膨張行程又は排気行程において燃焼されるため、単位量
当たりの排気に含まれる熱量が更に多くなり、その結
果、排気の温度が一層高くなる。
【0017】このようにして高温となった排気が排気浄
化触媒に流入すると、排気の熱が排気浄化触媒へ伝達さ
れ、排気浄化触媒が速やかに昇温する。
【0018】尚、排気昇温手段は、排気浄化触媒の温度
が所定温度未満であるときに内燃機関がアイドル運転状
態、減速運転状態、又は定常運転状態にあれば、吸気絞
り弁の開度を絞り且つ吸気弁の開弁期間を短縮すべく可
変動弁機構を制御して内燃機関の吸入空気量を減量させ
るとともに燃料噴射弁からポスト噴射を行わせ、排気浄
化触媒の温度が所定温度未満であるときに内燃機関が加
速運転状態にあれば、吸気絞り弁の開度を絞ることによ
り内燃機関の吸入空気量を減量させるとともに燃料噴射
弁からポスト噴射を行わせるようにしてもよい。
【0019】ここで、吸気弁の開弁期間が短縮される
と、内燃機関の吸入空気量が減量される上、吸気のポン
プ損失が増加して内燃機関のトルクが低下するため、そ
のトルク低下分を補うべく内燃機関の燃料噴射量が増量
補正されることになる。このように燃料噴射量が増量補
正されると、内燃機関のトルクを要求トルクに収束させ
つつ、内燃機関において燃焼に供される燃料量を増加さ
せることが可能となる。従って、吸気弁の開弁期間が短
縮されると、吸入空気量の減量と燃料噴射量の増量補正
との相乗効果により、単位量当たりの排気に含まれる熱
量を増加させ易くなる。
【0020】ところで、内燃機関がアイドル運転状態、
減速運転状態、及び定常運転状態にあるときは、該内燃
機関に対する要求トルクが低く燃料噴射量が少なくた
め、吸気弁の開弁期間短縮により吸入空気量の減量と燃
料噴射量の増量補正が行われても煤などの粒子状物質
(PM:Particulate Matter)の排出量が増加しにくい
が、内燃機関が加速運転状態にあるときは、該内燃機関
の要求トルクが高く且つ燃料噴射量が多くなるため、吸
気弁の開弁期間短縮により吸入空気量の減量と燃料噴射
量の増量補正が行われると、PMの排出量が増加する虞
がある。
【0021】そこで、本発明に係る圧縮着火式内燃機関
の排気浄化装置では、排気の昇温を図るべく吸入空気量
を減量させる場合に、内燃機関がアイドル運転状態、減
速運転状態、又は定常運転状態にあれば、吸気絞り弁と
可変動弁機構の双方を利用して吸入空気量を減量させ、
内燃機関が加速運転状態にあれば、吸気絞り弁のみを利
用して吸入空気量を減量させることにより、PMの排出
量を抑制しつつ吸入空気量の減量を図るようにした。
【0022】また、本発明に係る圧縮着火式内燃機関に
おいて、内燃機関の排気通路及び吸気通路に配置された
可変ノズル式遠心過給器と、前記可変ノズル式遠心過給
器による吸気の過給圧が所望の目標過給圧と一致するよ
うに前記可変ノズル式遠心過給器のノズル開度を目標ノ
ズル開度に制御するノズル開度制御手段とが更に備えら
れている場合には、排気昇温手段は、以下のような制御
を行うように構成されてもよい。
【0023】つまり、排気昇温手段は、排気浄化触媒の
温度が所定温度未満であるときに内燃機関がアイドル運
転状態又は減速運転状態にあれば、前述したような吸気
絞り弁、可変動弁機構、及び燃料噴射弁の制御に加え、
可変ノズル式遠心過給器のノズル開度を目標ノズル開度
より小さくし、排気浄化触媒の温度が所定温度未満であ
るときに内燃機関が定常運転状態又は加速運転状態にあ
れば、可変ノズル式遠心過給器のノズル開度を目標ノズ
ル開度より大きくする。
【0024】可変ノズル式遠心過給器の目標ノズル開度
は、吸気の過給圧が内燃機関の運転状態に適した目標過
給圧となるように決定されるが、可変ノズル式遠心過給
器の実際のノズル開度が目標ノズル開度より小さくされ
ていくと、排気抵抗の増大によって背圧が高くなってい
くため、吸気の過給圧が目標過給圧より低くなってい
く。逆に、可変ノズル式遠心過給器の実際のノズル開度
が目標ノズル開度より大きくされていくと、排気の圧力
が可変ノズル式遠心過給器に作用し難くなるため、可変
ノズル式遠心過給器の回転数が低下していき、吸気の過
給圧が目標過給圧より低くなっていく。
【0025】このように可変ノズル式遠心過給器のノズ
ル開度が目標ノズル開度より小さく又は大きくされる
と、吸気の過給圧が低下し、以て内燃機関の吸入空気量
が減量されることになる。
【0026】尚、可変ノズル式遠心過給器のノズル開度
が目標ノズル開度より小さくされると、背圧の上昇によ
って内燃機関のトルクが低下するため、そのトルク低下
分を補うべく内燃機関の燃料噴射量が増量補正されるこ
とになる。このように燃料噴射量が増量補正されると、
内燃機関のトルクを要求トルクに収束させつつ、内燃機
関において燃焼に供される燃料量を増加させることが可
能となる。従って、可変ノズル式遠心過給器のノズル開
度が目標ノズル開度より小さくされると、吸入空気量の
減量と燃料噴射量の増量補正との相乗効果により、単位
量当たりの排気に含まれる熱量を増加させ易くなる。
【0027】このような点を考慮すると、内燃機関がア
イドル運転状態及び減速運転状態にあるときは、該内燃
機関に対する要求トルクが低く燃料噴射量が少なくた
め、可変ノズル式遠心過給器のノズル開度を目標ノズル
開度より小さくすることにより、PMの排出量を抑制し
つつ単位量当たりの排気に含まれる熱量を増加させるこ
とが可能となる。
【0028】これに対し、燃料噴射量の増加が燃料消費
率の悪化に反映され易い定常運転時において背圧が上昇
すると、燃料噴射量の増量補正によって燃料消費率が悪
化する虞がある。更に、燃料噴射量が多くなる加速運転
時において背圧が上昇すると、吸入空気量の減量と燃料
噴射量の増量補正とにより、PMの発生量が増加する虞
がある。
【0029】従って、本発明に係る圧縮着火式内燃機関
の排気浄化装置では、排気の昇温を図るべく吸入空気量
を減量させる場合に、内燃機関がアイドル運転状態又は
減速運転状態にあれば、可変ノズル式遠心過給器のノズ
ル開度を目標ノズル開度より小さくするとともに、内燃
機関が定常運転状態又は加速運転状態にあれば、可変ノ
ズル式遠心過給器のノズル開度を目標ノズル開度より大
きくすることにより、燃料消費量の悪化及びPMの発生
を抑制しつつ吸入空気量を減量を図るようにした。
【0030】また、本発明に係る圧縮着火式内燃機関の
排気浄化装置において、内燃機関の排気通路に配置さ
れ、該排気通路を流れる排気の流量を絞る排気絞り弁が
更に備えられている場合は、排気昇温手段は、以下のよ
うな制御を行うように構成されてもよい。
【0031】つまり、排気昇温手段は、排気浄化触媒の
温度が所定温度未満であるときに内燃機関がアイドル運
転状態又は減速運転状態にあれば、前述したような吸気
絞り弁、可変動弁機構、及び燃料噴射弁の制御に加え、
排気絞り弁を所定量閉弁させる。
【0032】これは、排気絞り弁の開度が小さくされる
と、内燃機関の背圧が上昇して吸入空気量の減量と燃料
噴射量の増量補正とが図られるため、内燃機関のアイド
ル運転時や減速運転時には燃料消費率の悪化及びPMの
発生を抑制しつつ吸入空気量の減量と排気の熱量増加と
を図ることが可能になるからである。
【0033】また、本発明に係る圧縮着火式内燃機関の
排気浄化装置において、可変動弁機構は、吸気弁の開弁
時期が吸気行程上死点より遅角されるよう形成された第
1のカムプロフィールと、吸気弁の開弁時期が吸気行程
上死点近傍となるよう形成された第2のカムプロフィー
ルとの何れか一方を選択可能に構成されていてもよく、
あるいは前記第1の開閉時期およびまたはリフト量から
第2の開閉時期およびまたはリフト量まで連続的に変更
可能に構成されるものであってもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧縮着火式内
燃機関の排気浄化装置の具体的な実施態様について図面
に基づいて説明する。
【0035】図1は、本発明を適用する圧縮着火式内燃
機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1
は、4つの気筒2を有する水冷式の4ストローク・サイ
クル・ディーゼル機関であり、圧縮比が比較的低く設定
されている。
【0036】内燃機関1の各気筒2には、吸気弁20と
排気弁21とがそれぞれ二つ配設されるとともに、図示
しない燃焼室へ直接燃料を噴射する燃料噴射弁3が配置
されている。
【0037】前記した各燃料噴射弁3は、燃料を所定圧
まで蓄圧する蓄圧室(コモンレール)5と連通してい
る。このコモンレール5には、該コモンレール5内の燃
料の圧力(コモンレール圧)に対応した電気信号を出力
するコモンレール圧センサ5aが取り付けられている。
【0038】前記コモンレール5は、燃料供給管6を介
して燃料ポンプ7と連通している。この燃料ポンプ7
は、内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)の回転ト
ルクを駆動源として作動するポンプであり、該燃料ポン
プ7の入力軸に取り付けられたポンププーリ7aが内燃
機関1の出力軸(クランクシャフト)に取り付けられた
クランクプーリ1aとベルト8を介して連結されてい
る。
【0039】このように構成された燃料噴射系では、ク
ランクシャフトの回転トルクが燃料ポンプ7の入力軸へ
伝達されると、燃料ポンプ7は、クランクシャフトから
該燃料ポンプ7の入力軸へ伝達された回転トルクに応じ
た圧力で燃料を吐出する。
【0040】前記燃料ポンプ7から吐出された燃料は、
燃料供給管6を介してコモンレール5へ供給され、コモ
ンレール5にて所定圧まで蓄圧されて各気筒2の燃料噴
射弁3へ分配される。そして、燃料噴射弁3に所定の駆
動電流が印加されると、燃料噴射弁3が開弁し、その結
果、燃料噴射弁3から気筒2内へ燃料が噴射される。
【0041】次に、内燃機関1には、吸気枝管9が接続
されており、吸気枝管9の各枝管は、各気筒2の燃焼室
と図示しない吸気ポートを介して連通している。前記吸
気枝管9は、吸気管10に接続され、この吸気管10
は、上流にてエアクリーナボックス300に接続されて
いる。
【0042】前記吸気管10の途中には、可変ノズル式
遠心過給器310のコンプレッサハウジング310aが
配置されている。このコンプレッサハウジング310a
は、該コンプレッサハウジング310aに回転自在に内
装されたコンプレッサホイールの回転作動により吸気を
圧縮する。
【0043】前記コンプレッサハウジング310aより
下流の吸気管10には、前記コンプレッサハウジング3
10aにて圧縮されて高温となった吸気を冷却するため
のインタークーラ320が配置されている。このインタ
ークーラ320は、吸気と外気との間で熱交換を行う空
冷式のインタークーラである。
【0044】前記インタークーラ320より下流の吸気
管10には、該吸気管10内を流れる吸気の流量を絞る
吸気絞り弁60が取り付けられ、この吸気絞り弁60に
は、ステップモータなどからなり印加電力の大きさに応
じて前記吸気絞り弁60を開閉駆動する吸気絞り用アク
チュエータ61が取り付けられている。
【0045】このように構成された吸気系では、エアク
リーナボックス300に流入した吸気が該エアクリーナ
ボックス300内のエアクリーナによって吸気中の塵や
埃等が除去された後に吸気管10へ導かれる。吸気管1
0に導かれた吸気は、コンプレッサハウジング310a
にて圧縮された後にインタークーラ320によって冷却
され、次いで吸気絞り弁60により必要に応じて流量を
絞られた後に吸気枝管9へ流入する。吸気枝管9に流入
した吸気は、該吸気枝管9の各枝管を通じて各気筒2の
吸気ポートへ分配される。吸気ポートへ分配された吸気
は、吸気弁20が開弁した際に、各気筒2の燃焼室内へ
吸入される。
【0046】一方、内燃機関1には、排気枝管11が接
続され、排気枝管11の各枝管が図示しない排気ポート
を介して各気筒2の燃焼室と連通している。前記排気枝
管11は、可変ノズル式遠心過給器310のタービンハ
ウジング310bを介して排気管12に接続されてい
る。
【0047】前記タービンハウジング310bには、前
述したコンプレッサホイールと連結されたタービンホイ
ールが回転自在に内装されており、そのタービンホイー
ルが排気の圧力を受けて回転するようになっている。
【0048】更に、前記したタービンハウジング310
bは、該タービンハウジング310b内の排気通路(ノ
ズル通路)の断面積を変化させるノズルベーンが内装さ
れている。このノズルベーンは、VNT用アクチュエー
タ310cによって開閉駆動されるようになっている。
【0049】前記したVNT用アクチュエータ310c
によりノズルベーンの開度が小さくされると、前記ノズ
ル通路の断面積が縮小されるため、ノズル通路を流れる
排気の流速及び圧力が高められ、以てタービンホイール
の回転速度及び回転トルクを高めることができる。
【0050】一方、前記VNT用アクチュエータ310
cによりノズルベーンの開度が大きくされると、前記ノ
ズル通路の断面積が拡大されるため、ノズル通路を流れ
る排気の流速及び圧力が低められ、以てタービンホイー
ルの回転速度及び回転トルクの過剰な増加を抑制するこ
とができる。
【0051】従って、内燃機関1が低回転運転状態にあ
るとき、言い換えれば、内燃機関1から排出される排気
の流速及び圧力が低くなるときには、ノズルベーンの開
度を小さくすることによりタービンホイールの回転速度
及び回転トルクを高め、以てコンプレッサハウジング3
10aにおける吸気の過給圧を高めることが可能とな
る。
【0052】一方、内燃機関1が高回転運転状態にある
とき、言い換えれば、内燃機関1から排出される排気の
流速及び圧力が高くなるときには、ノズルベーンの開度
を大きくすることによりタービンホイールの回転速度及
び回転トルクの過剰な増加を抑制し、以てコンプレッサ
ハウジング310aにおける吸気の過給圧が過剰に上昇
することを防止することができる。
【0053】前記排気管12の途中には、所定の活性温
度以上のときに排気中の有害ガス成分を浄化する排気浄
化触媒330が配置されている。この排気浄化触媒33
0としては、酸化触媒、選択還元型リーンNOX触媒、
吸蔵還元型リーンNOX触媒、ディーゼル・パティキュ
レート・フィルタ(DPF)、ディーゼル・パティキュ
レート・NOx・リダクション(DPNR)触媒等を例
示することができる。前記排気浄化触媒330には、該
排気浄化触媒330の床温に対応した電気信号を出力す
る触媒温度センサ350が取り付けられている。
【0054】前記排気浄化触媒330より下流の排気管
12には、前記排気管12内を流れる排気の流量を調節
する排気絞り弁330と、印加される電力もしくは負圧
の大きさに応じて前記排気絞り弁330を開閉駆動する
排気絞り用アクチュエータ340とが配置されている。
【0055】このように構成された排気系では、内燃機
関1の各気筒2で燃焼された混合気(既燃ガス)が排気
ポートを介して排気枝管11へ排出され、次いで排気枝
管11から遠心過給器310のタービンハウジング31
0b内に流入する。タービンハウジング310b内に流
入した排気は、タービンホイールを回転させる。その
際、タービンホイールの回転トルクは、前述したコンプ
レッサハウジング310aのコンプレッサホイールへ伝
達され、コンプレッサハウジング310aが吸気を圧縮
するための駆動源として作用する。
【0056】前記タービンハウジング310bから排出
された排気は、排気管12を介して排気浄化触媒330
に流入する。その際、排気浄化触媒330の床温が所定
温度以上であれば、排気浄化触媒330において排気中
の有害ガス成分が除去又は浄化される。排気浄化触媒3
30にて有害ガス成分を除去又は浄化された排気は、図
示しないマフラーを介して大気中に放出される。
【0057】また、吸気枝管9と排気枝管11とは、排
気枝管11内を流れる排気の一部を吸気枝管9へ導く排
気再循環通路(EGR通路)13を介して連通されてい
る。このEGR通路13の途中には、電磁弁などで構成
され、印加電力の大きさに応じて前記EGR通路13内
を流れる排気(以下、EGRガスと称する)の流量を変
更する流量調整弁(EGR弁)14が設けられている。
【0058】前記EGR通路13においてEGR弁14
より上流の部位には、該EGR通路13内を流れるEG
Rガスを冷却するEGRクーラ15が設けられている。
【0059】このように構成された排気再循環機構で
は、EGR弁14が開弁されると、EGR通路13が導
通状態となり、排気枝管11内を流れる排気の一部が前
記EGR通路13へ流入し、EGRクーラ15を経て吸
気枝管9へ導かれる。
【0060】その際、EGRクーラ15では、EGR通
路13内を流れるEGRガスと所定の冷媒との間で熱交
換が行われ、EGRガスが冷却されることになる。
【0061】EGR通路13を介して排気枝管11から
吸気枝管9へ還流されたEGRガスは、吸気枝管9の上
流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2の燃焼
室へ導かれ、燃料噴射弁3から噴射される燃料を着火源
として燃焼される。
【0062】ここで、EGRガスには、水(H2O)や
二酸化炭素(CO2)などのように、自らが燃焼するこ
とがなく、且つ、吸熱性を有する不活性ガス成分が含ま
れているため、EGRガスが混合気中に含有されると、
混合気の燃焼温度が低められ、以て窒素酸化物(NO
x)の発生量が抑制される。
【0063】更に、EGRクーラ15においてEGRガ
スが冷却されると、EGRガス自体の温度が低下すると
ともにEGRガスの体積が縮小されるため、EGRガス
が燃焼室内に供給されたときに該燃焼室内の雰囲気温度
が不要に上昇することがなくなるとともに、燃焼室内に
供給される新気の量(新気の体積)が不要に少なくなる
こともない。
【0064】次に、本実施の形態に係る内燃機関1に
は、吸気弁20のリフト量及び作用角を変更する可変動
弁機構100が設けられている。
【0065】この可変動弁機構100は、機関始動時及
び低負荷時における内燃機関1の運転性及び排気エミッ
ションの向上と、中高負荷時における内燃機関1の運転
性及び排気エミッションの向上とを両立するために設け
られた機構である。
【0066】これは、低圧縮比の圧縮着火式ディーゼル
機関は、吸気の慣性効果が得られやすく吸気の充填効率
を高めやすい中高負荷運転領域では圧縮端温度の過剰な
上昇を抑制して窒素酸化物(NOx)や煤の発生量を抑
制しつつ燃焼安定性を確保することが可能となるが、吸
気の慣性効果が得られ難く吸気の充填効率が低下し易い
低負荷運転領域では圧縮端温度を高めることが困難とな
るため、着火性や燃焼安定の低下による運転性の低下及
び排気エミッションの悪化を招く場合があるからであ
る。
【0067】可変動弁機構100は、図2に示すよう
に、内燃機関1のシリンダヘッドに回転自在に支持され
たインテークカムシャフト30と、前記インテークカム
シャフト30と平行にシリンダヘッドに固定されたロッ
カシャフト33と、前記ロッカシャフト33に回転自在
に支持されたロッカアーム34と、前記ロッカアーム3
4の回動により開閉駆動される吸気弁20と、前記吸気
弁20を閉弁方向へ付勢するバルブスプリング200と
を備えている。
【0068】前記インテークカムシャフト30には、カ
ムプロフィールの異なる2種類のカム31,32がそれ
ぞれ気筒数と同数(本実施の形態では4つ)設けられて
いる。これら2種類のカム31,32は、一方のカム3
1のプロフィールが他方のカム32のプロフィールに比
してリフト量及び作用角が大きくなるよう形成されてい
る。以下では、カム31を高リフトカム31と称し、カ
ム32を低リフトカム32と称する。
【0069】前記インテークカムシャフト30の斜め下
方には、前記したロッカシャフト33が配設され、その
ロッカシャフト33には、前記ロッカアーム34の基端
部が回転自在に支持されている。その際、ロッカシャフ
ト33には、気筒数と同数個のロッカアーム34が取り
付けられているものとする。
【0070】前記した各ロッカアーム34の先端部には
アーム35が突設されている。前記アーム35の先端部
は二股に分岐しており、分岐した二つの先端部が各気筒
2の二つの吸気弁20の基端部とそれぞれ当接してい
る。
【0071】また、各ロッカアーム34の表面には、図
3に示すように、高リフトカム31と当接可能な可動カ
ムフォロワ36と、低リフトカム32と当接可能なロー
ラカムフォロワ37とが配設されている。
【0072】前記ローラカムフォロワ37は、ロッカア
ーム34に回転可能に支持されており、低リフトカム3
2と転がり接触しつつ低リフトカム32の押圧力をロッ
カアーム34へ伝達するように構成されている。
【0073】前記可動カムフォロワ36は、ロッカアー
ム34に対して上下方向に摺動自在に配設されている。
この可動カムフォロワ36とロッカアーム34との間に
は、可動カムフォロワ36を高リフトカム31へ向けて
付勢するコイルスプリング38が介設されている。
【0074】ここで、前記したロッカアーム34には、
該ロッカアーム34に対する前記可動カムフォロワ36
の相対摺動を選択的に許容または規制(ロック)するロ
ック機構39が備えられている。
【0075】前記ロック機構39は、図4に示すよう
に、ロッカアーム34を上下方向に貫通し前記可動カム
フォロワ36を摺動自在に支持する摺動孔40と、前記
摺動孔40と交差するようロッカアーム34内に形成さ
れたシリンダ孔41と、前記シリンダ孔41内に摺動自
在に遊嵌されたロックピン42と、前記シリンダ孔41
内に配置され、前記ロックピン42を前記摺動孔40か
ら離間する方向へ付勢するコイルスプリング43と、を
備えている。
【0076】前記ロックピン42の摺動孔40側の端部
には、ストッパ44が突設されている。このストッパ4
4は、ロックピン42がシリンダ孔41の基端に位置す
るときは図4に示すように該ストッパ44の大部分がシ
リンダ孔41内に収容され、ロックピン42がシリンダ
孔41の先端に位置するときは図5に示すように該スト
ッパ44の大部分が前記摺動孔40内に突出するよう構
成されている。
【0077】また、前記シリンダ孔41において前記ロ
ックピン42により区画された基端側の空間45は、ロ
ックピン42を摺動させるための作動油が導入される油
圧室となっている。この油圧室45には、ロッカアーム
34内に形成されたロッカアーム油通路46が連通して
いる。このロッカアーム油通路46は、前記ロッカシャ
フト33内に形成されたロッカシャフト油通路47(図
1及び図2参照)と連通している。
【0078】前記ロッカシャフト油通路47は、図3に
示すように、オイルコントロールバルブ(OCV)50
と油通路48を介して連通している。前記OCV50に
は、オイル供給通路51とオイルリターン通路52とが
接続されている。
【0079】前記オイル供給通路51は、オイルポンプ
53に接続され、前記オイルリターン通路52は、作動
油を貯蔵するためのオイルパン54に接続されている。
【0080】前記したOCV50は、オイル供給通路5
1とオイルリターン通路52との何れか一方を選択的に
前記油通路48と導通させるものである。このOCV5
0は、例えば、ソレノイドバルブで構成され、駆動電流
が印加されていないときにはオイルリターン通路52と
前記油通路48と導通させ、駆動電流が印加されたとき
にはオイル供給通路51と前記油通路48と導通させ
る。
【0081】このように構成されたロック機構39で
は、OCV50に駆動電流が印加されていないときは、
油通路48とオイルリターン通路52とが導通するた
め、油圧室45内の作動油がロッカアーム油通路46→
ロッカシャフト油通路47→油通路48→オイルリター
ン通路52を経てオイルパン54へ排出される。
【0082】前記油圧室45の作動油がオイルパン54
へ排出されると、前記油圧室45の油圧が低下するた
め、ロックピン42がコイルスプリング43の付勢力を
受けてシリンダ孔41の基端へ移動し(図4参照)、そ
れに伴ってストッパ44がシリンダ孔41内に収容され
る。
【0083】この場合、可動カムフォロワ36が摺動孔
40内を摺動自在となる。すなわち、ロッカアーム34
に対する可動カムフォロワ36の相対摺動が許容される
ことになる。
【0084】ロッカアーム34に対する可動カムフォロ
ワ36の相対摺動が許容された場合には、高リフトカム
31から可動カムフォロワ36へ伝達される押圧力はコ
イルスプリング38を介してロッカアーム34へ伝達さ
れることになる。
【0085】その際、コイルスプリング38の付勢力が
バルブスプリング200の付勢力に比して十分に小さく
設定されているため、高リフトカム31から可動カムフ
ォロワ36へ伝達された押圧力はコイルスプリング38
の伸縮動作(言い換えれば、可動カムフォロワ36の摺
動動作)によって吸収されることになる。言い換えれ
ば、高リフトカム31からロッカアーム34に対し、バ
ルブスプリング200の付勢力より大きな力が伝達され
ることはない。
【0086】この結果、ロッカアーム34は、低リフト
カム32からローラカムフォロワ37へ伝達される押圧
力により揺動されることになり、このロッカアーム34
の揺動に伴って吸気弁20が開閉駆動されることにな
る。すなわち、吸気弁20は、低リフトカム32のカム
プロフィール形状に従って開閉駆動されることになる。
【0087】一方、OCV50に駆動電流が印加されて
いるときは、油通路48とオイル供給通路51とが導通
するため、オイルポンプ53から吐出された作動油がオ
イル供給通路51→油通路48→ロッカシャフト油通路
47→ロッカアーム油通路46を経て油圧室45へ供給
される。
【0088】前記オイルポンプ53から前記油圧室45
へ作動油が供給されると、前記油圧室45の油圧が上昇
するため、ロックピン42がコイルスプリング43の付
勢力に抗してシリンダ孔41の先端へ移動し(図5参
照)、それに伴ってストッパ44が摺動孔40内に突出
するようになる。
【0089】この場合、可動カムフォロワ36が最上位
に変位した状態で該可動カムフォロワ36の底面がスト
ッパ44と当接するため、ロッカアーム34に対する可
動カムフォロワ36の相対摺動が規制(ロック)される
ことになる。
【0090】ロッカアーム34に対する可動カムフォロ
ワ36の相対摺動が規制(ロック)された場合には、高
リフトカム31から可動カムフォロワ36へ伝達される
押圧力がストッパ44及びロックピン42を介してロッ
カアーム34に伝達されるようになる。
【0091】この結果、ロッカアーム34は、高リフト
カム31から可動カムフォロワ36及びロックピン42
へ伝達される押圧力によって揺動されることになり、こ
のロッカアーム34の揺動に伴って吸気弁20が開閉駆
動される。すなわち、吸気弁20は、高リフトカム31
のカムプロフィール形状に従って開閉駆動されることに
なる。
【0092】ここで、前記した高リフトカム31のカム
プロフィールは、例えば、図6中の実線で示されるよう
に、吸気弁20の開弁時期が吸気行程上死点(TDC:TOP
DEADCENTER)より2°早い時期(BTDC 2°, BTDC:BEFOR
E TOP DEAD CENTER)となり、且つ、吸気弁20の閉弁
時期が吸気行程下死点(BDC:BOTTOM DEAD CENTER)より
30°遅い時期(ABDC 30°, ABDC:AFTER BOTTOM DEAD
CENTER)となるよう形成されるものとする。
【0093】このように形成された高リフトカム31が
選択された場合には、吸気弁20が吸気行程上死点の直
前で開弁するため、吸気のポンプ損失が少なくなるとと
もに、吸気弁が吸気行程下死点より大幅に遅れて閉弁す
るため、吸気の慣性効果を利用して吸気の充填効率を高
め易くなる。
【0094】従って、吸気の慣性効果が得られ易い中高
負荷運転領域において高リフトカム31が選択されれ
ば、ポンプ損失の低下によって機関出力の低下を防止す
ることが可能になるとともに、吸気の慣性効果によって
吸気の充填効率を高めることが可能となる。
【0095】一方、低リフトカム32のカムプロフィー
ルは、例えば、図6中の破線で示されるように、吸気弁
20の開弁時期が吸気行程上死点より60°遅い時期
(ATDC60°)となり、且つ、吸気弁20の閉弁時期が吸
気行程下死点より20°遅い時期(ABDC 20°)となる
ように形成されるものとする。
【0096】このように形成された低リフトカム32が
選択された場合には、吸気弁20が吸気行程の半ばで開
弁することになるため、吸気弁20の開弁時に気筒2内
が負圧となり、吸気が勢いよく気筒2内へ流入するよう
になる。また、吸気弁20が吸気行程下死点後の比較的
早い時期に閉弁されるため、有効圧縮ストローク長が長
くなり、気筒2内の圧力を高めることができる。
【0097】従って、吸気の慣性効果が得られ難く吸気
の充填効率が低くなり易い低負荷運転領域において低リ
フトカム32が選択されれば、圧縮端温度を高めること
が可能となり、燃料の気化及び着火性を向上させること
が可能となる。
【0098】ここで図1に戻り、内燃機関1には、該内
燃機関1の運転状態を制御するための電子制御ユニット
(ECU:Electronic Control Unit)18が併設され
ている。このECU18は、内燃機関1の運転条件や運
転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユ
ニットであり、CPU、ROM、RAM、及びバックア
ップRAM等を備えた算術論理演算回路として構成され
ている。
【0099】ECU18には、前述したコモンレール圧
センサ5aや触媒温度センサ350に加え、内燃機関1
のクランクシャフトが所定角度(例えば、10°)回転
する度にパルス信号を出力するクランクポジションセン
サ16、内燃機関1のウォータジャケットを循環する冷
却水の温度に対応した電気信号を出力する水温センサ1
7、アクセルペダルの操作量に対応した電気信号を出力
するアクセル開度センサ19などが電気的に接続され、
各種センサの出力信号がECU18に入力されるように
なっている。
【0100】また、ECU18には、燃料噴射弁3、E
GR弁14、可変動弁機構100のOCV50、吸気絞
り用アクチュエータ61、VNT用アクチュエータ31
0c、排気絞り用アクチュエータ350が電気的に接続
され、ECU18の出力信号が上記した燃料噴射弁3、
EGR弁14、OCV50、吸気絞り用アクチュエータ
61、VNT用アクチュエータ310c、排気絞り用ア
クチュエータ350へ入力されるようになっている。
【0101】このように構成されたECU18は、RO
Mに予め記憶された各種のアプリケーションプログラム
に従って、燃料噴射制御、EGR制御、動弁制御、吸気
絞り制御、過給圧制御、排気絞り制御などの既知の制御
に加え、本発明の要旨となる排気昇温制御を実行する。
【0102】以下、排気昇温制御について図7〜図8に
基づいて説明する。図7は、排気昇温制御ルーチンを示
すフローチャート図である。排気昇温制御ルーチンは、
予めROMに記憶されているルーチンであり、ECU1
8によって所定時間毎(例えば、クランクポジションセ
ンサ16がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行さ
れるルーチンである。
【0103】排気昇温制御ルーチンでは、ECU18
は、先ずS701において、触媒温度センサ350の出
力信号値(触媒床温)をRAMから読み出す。
【0104】S702では、ECU18は、前記S70
1で読み出された触媒床温が所定の活性温度未満である
か否か、つまり排気浄化触媒330が未活性状態にある
か否かを判別する。
【0105】前記S702において触媒床温が活性温度
以上であると判定された場合、言い換えれば、排気浄化
触媒330が活性状態にある場合は、ECU18は、本
ルーチンの実行を一旦終了する。
【0106】一方、前記S702において触媒床温が活
性温度未満であると判定された場合、言い換えれば、排
気浄化触媒330が未活性状態にある場合は、ECU1
8は、S703へ進み、RAMから機関回転数とアクセ
ル開度センサ19の出力信号値(アクセル開度)を読み
出す。
【0107】S704では、ECU18は、前記S70
3で読み出された機関回転数とアクセル開度に基づいて
内燃機関1の運転状態を判別する。
【0108】前記S704において内燃機関1がアイド
ル運転状態にあると判定された場合、及び内燃機関1が
減速運転状態にあると判定された場合には、ECU18
は、S705〜S710の排気昇温処理を順次実行す
る。
【0109】具体的には、ECU18は、先ずS705
において吸気絞り弁60の開度を所定量閉弁させるべく
吸気絞り用アクチュエータ61を制御し、各気筒2の吸
入空気量を減量させる。各気筒2の吸入空気量が減量さ
れると、内燃機関1から排出される排気量が減量される
ため、単位量当たりの排気に含まれる熱量が増加し、そ
れに応じて排気の温度が上昇することになる。
【0110】S706では、ECU18は、通常の燃料
噴射が行われた後に副次的な燃料噴射(ポスト噴射)を
行わせるべく燃料噴射弁3を制御する。具体的には、E
CU18は、各気筒2の膨張行程中にポスト噴射を行わ
せるべく燃料噴射弁3を制御し、ポスト噴射された燃料
を膨張行程中に燃焼させる。この場合、排気弁21が開
弁する時点での気筒2内のガス温度が高くなるため、そ
のようなガスが排気として排出されると、排気温度が高
くなる。
【0111】S707では、ECU18は、低リフトカ
ム32によって吸気弁20を開閉駆動させるべく可変動
弁機構100のOCV50を制御し、各気筒2の吸入空
気量を更に減量させるとともに、吸気のポンプ損失を増
大させる。
【0112】低リフトカム32の選択により吸気のポン
プ損失が増大すると、内燃機関1のトルクが低下し、そ
のトルク低下分を補うべく燃料噴射量が増量補正される
ため、各気筒2で燃焼に供される燃料量が増加し、以て
単位量当たりの排気に含有される熱量が増加する。
【0113】更に、低リフトカム32が選択された場合
には圧縮端温度の上昇によって混合気の燃焼温度が上昇
するため、排気温度が高くなり易い。
【0114】従って、低リフトカム32が選択された場
合には、吸入空気量の減量、ポンプ損失の増加、及び圧
縮端温度の上昇による相乗効果によって排気温度を好適
に高めることが可能となる。
【0115】S708では、ECU18は、吸気絞り弁
60の開度を更に所定量閉弁して各気筒2の吸入空気量
を更に減量させる。その際、ECU18は、煤が発生し
ない範囲で可能な限り吸気絞り弁60の開度を閉弁させ
る。
【0116】S709では、ECU18は、可変ノズル
式遠心過給器310のノズルベーン開度を全閉にすべく
VNT用アクチュエータ310cを制御する。
【0117】ここで、可変ノズル式遠心過給器310の
VNT用アクチュエータ310cは、ノズルベーン開度
が所望の目標過給圧を実現するための目標ノズル開度と
なるよう制御され、その際の目標ノズル開度は、図8に
示すように、過給圧が最も高くなるように設定される。
これに対し、ノズルベーンの開度が目標ノズル開度より
小さくされると、可変ノズル式遠心過給器310内のノ
ズル通路の断面積が過剰に縮小されるため、内燃機関1
に作用する背圧が高くなり、以て内燃機関1の吸入空気
量が減量される。更に、内燃機関1に作用する背圧が高
くなると、内燃機関1のトルクが低下し、そのトルク低
下分を補うべく燃料噴射量が増量補正されるため、単位
量当たりの排気に含まれる熱量が増加することになる。
【0118】続いてS710では、ECU18は、排気
絞り弁340を所定量閉弁させるべく排気絞り用アクチ
ュエータ350を制御する。この場合も、可変ノズル式
遠心過給器310のノズルベーンを閉弁させた場合と同
様に、内燃機関1に作用する背圧が高くなるため、吸入
空気量の減量と燃料噴射量の増量補正とを図ることが可
能となり、以て単位量当たりの排気に含まれる熱量を更
に高めることが可能となる。
【0119】ここで、上述したS705〜S710の処
理が同時に実行されるようにしても良いが、それらの処
理が同時に実行されると、内燃機関1の吸入空気量が急
激に減量されるとともに機関負荷が急激に高まり、失火
などを誘発する虞があるため、S705〜S710の処
理が順次実行されることが好ましい。
【0120】このように内燃機関1がアイドル運転状態
又は減速運転状態にあるときに、吸入空気量が減量され
ると同時に燃料噴射量が増量補正されると、内燃機関1
から排出される排気量が減量されると同時に内燃機関1
において燃焼に供される燃料量が増加するため、単位量
当たりの排気に含まれる熱量が好適に増加する。更に、
ポスト噴射された燃料が膨張行程において燃焼すること
により単位量当たりの排気に含まれる熱量が一層増加す
る。
【0121】この結果、排気から排気浄化触媒330へ
伝達される熱量が増加し、以て排気浄化触媒330が速
やかに昇温するようになる。
【0122】また、内燃機関1がアイドル運転状態又は
減速運転状態にあるときには、内燃機関1の要求トルク
が低く且つ燃料噴射量も少なくなるため、上記したS7
05〜S710の排気昇温処理によって吸入空気量の減
量と燃料噴射量の増量補正が行われても、煤の発生や燃
料消費率の悪化を招くことなく排気温度を高めることが
できる。
【0123】ここで図7の排気昇温制御ルーチンに戻
り、ECU18は、S704において内燃機関1がアイ
ドル運転状態及び減速運転状態にないと判定した場合
は、S711へ進み、内燃機関1が定常運転状態にある
か否か、言い換えれば、内燃機関1が定常運転状態にあ
るか或いは加速運転状態にあるかを判別する。
【0124】前記S711において内燃機関1が定常運
転状態にあると判定された場合は、ECU18は、S7
12〜S716の排気昇温処理を順次実行する。
【0125】具体的には、ECU18は、先ずS712
において吸気絞り弁60の開度を所定量閉弁させるべく
吸気絞り用アクチュエータ61を制御し、各気筒2の吸
入空気量を減量させる。各気筒2の吸入空気量が減量さ
れると、内燃機関1から排出される排気量が減量される
ため、単位量当たりの排気に含まれる熱量が増加し、そ
れに応じて排気の温度が上昇することになる。
【0126】S713では、ECU18は、各気筒2の
膨張行程中にポスト噴射を行わせるべく燃料噴射弁3を
制御する。この場合、ポスト噴射された燃料が膨張行程
中に燃焼するため、排気弁21が開弁する時点での気筒
2内のガス温度が高くなり、その結果、排気温度が高く
なる。
【0127】S714では、ECU18は、低リフトカ
ム32によって吸気弁20を開閉駆動させるべく可変動
弁機構100のOCV50を制御し、吸入空気量の減量
とポンプ損失の増加と圧縮端温度の上昇との相乗効果に
よって単位量当たりの排気に含まれる熱量を増加させ
る。
【0128】S715では、ECU18は、吸気絞り弁
60の開度を更に所定量閉弁して各気筒2の吸入空気量
を更に減量させる。その際、ECU18は、煤が発生し
ない範囲で可能な限り吸気絞り弁60の開度を閉弁させ
る。
【0129】S716では、ECU18は、可変ノズル
式遠心過給器310のノズルベーン開度を目標ノズル開
度より大きくすべくVNT用アクチュエータ310cを
制御する。
【0130】ここで、可変ノズル式遠心過給器310の
ノズルベーンの開度が目標ノズル開度より大きくされる
と、可変ノズル式遠心過給器310内のノズル通路の断
面積が過剰に拡大されるため、該ノズル通路を通過する
排気の流速が低下する。
【0131】可変ノズル式遠心過給器310のノズル通
路における排気の流速が低下すると、タービンホイール
の回転速度が低下するため、図8に示すように、可変ノ
ズル式遠心過給器310による過給圧が低下し、内燃機
関1の吸入空気量が減量される。
【0132】その際、可変ノズル式遠心過給器310に
おいてノズル通路の断面積が過剰に拡大されるため、背
圧が高くなることが無く、燃料噴射量が不要に増量補正
されることもない。
【0133】従って、燃料噴射量の増加が燃料消費率の
悪化に反映され易い定常運転時においては、可変ノズル
式遠心過給器310のノズル開度を目標ノズル開度より
大きくすることにより、燃料噴射量の不要な増量補正を
防止しつつ内燃機関1の吸入空気量を減量させることが
可能となる。
【0134】このように内燃機関1が定常運転状態にあ
るときに、吸入空気量が減量されると同時に燃料噴射量
が適当に増量補正されると、内燃機関1から排出される
排気量が減量されると同時に内燃機関1において燃焼に
供される燃料量が増加するため、単位量当たりの排気に
含まれる熱量が好適に増加する。更に、ポスト噴射され
た燃料が膨張行程において燃焼することにより単位量当
たりの排気に含まれる熱量が一層増加する。
【0135】この結果、排気から排気浄化触媒330へ
伝達される熱量が増加し、以て排気浄化触媒330が速
やかに昇温するようになる。
【0136】また、内燃機関1が定常運転状態にあると
きには、燃料噴射量の増量補正が燃料消費率の悪化に反
映され易いが、可変ノズル式遠心過給器310のノズル
開度を目標ノズル開度より大きくすることによって吸入
空気量を減量させるため、内燃機関1の背圧が不要に高
くなることがなく、それに応じて燃料噴射量が不要に増
量補正されることもない。つまり、内燃機関1が定常運
転状態にあるときには、可変ノズル式遠心過給器310
のノズル開度を目標ノズル開度より大きくすることによ
り、燃料消費率の悪化を抑制しつつ吸入空気量を減量さ
せることが可能となる。
【0137】次に、前述したS711において内燃機関
1が加速運転状態にあると判定された場合には、ECU
18は、S717〜S719の排気昇温処理を順次実行
する。
【0138】具体的には、ECU18は、先ずS717
において吸気絞り弁60の開度を所定量閉弁させるべく
吸気絞り用アクチュエータ61を制御し、各気筒2の吸
入空気量を減量させる。各気筒2の吸入空気量が減量さ
れると、内燃機関1から排出される排気量が減量される
ため、単位量当たりの排気に含まれる熱量が増加し、そ
れに応じて排気の温度が上昇することになる。
【0139】S718では、ECU18は、各気筒2の
膨張行程中にポスト噴射を行わせるべく燃料噴射弁3を
制御する。この場合、ポスト噴射された燃料が膨張行程
中に燃焼するため、排気弁21が開弁する時点での気筒
2内のガス温度が高くなり、その結果、排気温度が高く
なる。
【0140】S719では、ECU18は、可変ノズル
式遠心過給器310のノズルベーン開度を目標ノズル開
度より大きくすべくVNT用アクチュエータ310cを
制御し、内燃機関1の吸入空気量を減量させる。
【0141】その際、可変ノズル式遠心過給器310に
おいてノズル通路の断面積が過剰に拡大されるため、背
圧が高くなることが無く、燃料噴射量が不要に増量補正
されることもない。
【0142】従って、燃料噴射量が多く、煤が発生し易
い加速運転時において、可変ノズル式遠心過給器310
のノズル開度を目標ノズル開度より大きくすることによ
り、燃料噴射量の不要な増量補正を防止しつつ内燃機関
1の吸入空気量を減量させることが可能となるため、煤
の発生を抑制しつつ吸入空気量を減量させることが可能
となる。
【0143】このように内燃機関1が定常運転状態にあ
るときに、吸入空気量が減量されると、内燃機関1から
排出される排気量が減量されるため、単位量当たりの排
気に含まれる熱量が増加する。更に、ポスト噴射された
燃料が膨張行程において燃焼することにより単位量当た
りの排気に含まれる熱量が一層増加する。
【0144】この結果、排気から排気浄化触媒330へ
伝達される熱量が増加し、以て排気浄化触媒330が速
やかに昇温するようになる。
【0145】また、内燃機関1が加速運転状態にあると
きには、燃料噴射量の増量補正が煤の発生を誘発し易い
が、可変ノズル式遠心過給器310のノズル開度を目標
ノズル開度より大きくすることによって吸入空気量が減
量されるため、内燃機関1の背圧が不要に高くなること
がなく、それに応じて燃料噴射量が不要に増量補正され
ることもない。つまり、内燃機関1が加速運転状態にあ
るときには、可変ノズル式遠心過給器310のノズル開
度を目標ノズル開度より大きくすることにより、煤の発
生を抑制しつつ吸入空気量を減量させることが可能とな
る。
【0146】更に、内燃機関1が加速運転状態にあると
きには、可変動弁機構100において低リフトカム32
が選択されないため、吸気のポンプ損失が不要に増大す
ることがなく、機関出力の低下や吸入空気量の過剰な減
量による煤の発生を抑制することも可能となる。
【0147】以上述べたようにECU18が排気昇温制
御ルーチンを実行することにより、内燃機関1が如何な
る運転状態にある時であっても、燃料噴射率の悪化や煤
の排出量増加などを防止しつつ排気温度を上昇させるこ
とが可能となるため、排気浄化触媒330の床温を好適
に活性温度まで上昇させることができ、以て排気エミッ
ションの向上に寄与することが可能となる。
【0148】尚、排気浄化触媒330が活性状態にある
ときに、内燃機関1が減速運転されると、低温の吸気が
そのまま排気となって排出され、その低温の排気によっ
て排気浄化触媒330が冷却されてしまうため、内燃機
関1が減速運転状態にあるときは、排気浄化触媒330
の床温が活性温度以上であるか否かに関わらず前述した
ような排気昇温制御を行うようにしても良い。
【0149】
【発明の効果】本発明によれば、可変動弁機構を備えた
圧縮着火式内燃機関において、排気浄化触媒の温度が所
定温度未満であるときに、排気の温度を速やかに高めら
ることができるため、排気から排気浄化触媒へ好適に熱
量が伝達されるようになり、以て排気浄化触媒が速やか
に所定温度以上まで昇温するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る圧縮着火式内燃機関の概
略構成を示す図
【図2】 可変動弁機構の構成を示す(1)
【図3】 可変動弁機構の構成を示す図(2)
【図4】 ロック機構の構成を示す図
【図5】 ロック機構の動作を説明する図
【図6】 高リフトカム及び低リフトカムのカムプロフ
ィールを示す図
【図7】 排気昇温制御ルーチンを示すフローチャート
【図8】 可変ノズル式遠心過給器のノズル開度と過給
圧との関係を示す図
【符号の説明】
1・・・・内燃機関 2・・・・気筒 3・・・・燃料噴射弁 18・・・ECU 20・・・吸気弁 60・・・吸気絞り弁 100・・可変動弁機構 310・・可変ノズル式遠心過給器 330・・排気浄化触媒 340・・排気絞り弁 350・・触媒温度センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 F02D 41/04 385M 3G092 B01D 53/94 F01L 13/00 301S 3G301 F01L 13/00 301 301Y 4D048 F01N 3/20 D F01N 3/20 3/24 Q 3/24 R T F02D 9/02 Q F02D 9/02 9/04 C 9/04 E 13/02 H 13/02 23/02 C 23/02 43/00 301H 43/00 301 301J 301K 301Z F02M 45/02 F02M 45/02 B01D 53/36 101A 103Z Fターム(参考) 3G018 AA05 AA06 AA11 AA12 AB02 AB17 BA12 CA18 DA18 DA19 DA48 DA70 EA02 EA11 EA17 EA21 EA26 EA31 EA32 FA02 FA06 FA07 GA09 3G065 AA01 AA03 AA04 AA09 AA10 CA12 DA06 FA07 GA08 GA09 GA10 GA46 JA04 JA09 JA11 KA02 3G066 AA07 AA11 AA13 AB02 AC09 BA00 BA23 CD22 CE22 DA01 DA04 DA09 DB04 DB07 DB15 DB16 DB17 DC04 DC09 DC13 DC14 DC18 3G084 AA01 BA05 BA08 BA13 BA15 BA19 BA20 BA23 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 DA10 FA00 FA10 FA20 FA38 3G091 AA02 AA10 AA11 AA18 AA28 AB02 AB05 AB06 AB13 BA03 BA04 BA14 BA15 BA19 BA32 CA13 CB02 CB03 CB07 CB08 DA01 DA02 DA04 DB10 EA00 EA01 EA07 EA16 EA18 EA31 FA02 FA04 FA12 FA13 FA14 FB02 FC04 FC07 GA06 HA14 HA39 HB03 HB05 HB06 3G092 AA02 AA11 AA17 AA18 AB03 BB01 BB06 DA05 DA06 DB03 DC03 DC12 DC15 DE01S EA02 EA05 EA09 FA00 FA15 GA02 GA04 GA06 GA08 GA12 GA13 HB03 HD02Z HE03Z HE08Z HF08Z 3G301 HA02 HA11 HA13 HA19 JA00 JA21 KA05 KA07 KA12 KA16 KA21 LA03 LA07 LB11 MA11 MA19 MA23 NE06 NE13 NE17 PB08Z PD12Z PE03Z PE08Z PF03Z 4D048 AA06 AA13 AA14 AA18 AB01 AB02 AB05 AB07 CC52 DA01 DA02 DA06 DA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮着火式内燃機関の気筒内へ燃料を噴
    射する燃料噴射弁と、 前記内燃機関の吸気弁の開閉時期およびまたはリフト量
    を変更する可変動弁機構と、 前記内燃機関の排気通路に配置され、所定温度以上のと
    きに排気を浄化可能となる排気浄化触媒と、 前記内燃機関の吸気通路に配置され、該吸気通路内を流
    れる吸気の流量を絞る吸気絞り弁と、 前記排気浄化触媒が所定温度未満にあるときは、前記内
    燃機関の吸入空気量を減量させるべく前記可変動弁機構
    およびまたは前記吸気絞り弁を制御するとともに、ポス
    ト噴射を行わせるべく前記燃料噴射弁を制御することに
    より排気温度を上昇させる排気昇温手段と、を備えるこ
    とを特徴とする圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記排気昇温手段は、前記内燃機関がア
    イドル運転状態、減速運転状態、及び定常運転状態にあ
    るときは、前記吸気絞り弁の開度を絞り且つ前記吸気弁
    の開弁期間を短縮すべく前記可変動弁機構を制御すると
    ともにポスト噴射を行わせるべく前記燃料噴射弁を制御
    し、前記内燃機関が加速運転状態にあるときは、前記吸
    気絞り弁の開度を絞るとともにポスト噴射を行わせるべ
    く前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする請求項1
    に記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関の排気通路及び吸気通路に
    配置された可変ノズル式遠心過給器と、 前記可変ノズル式遠心過給器による吸気の過給圧が所望
    の目標過給圧と一致するように前記可変ノズル式遠心過
    給器のノズル開度を目標ノズル開度に制御するノズル開
    度制御手段と、を更に備え、 前記排気昇温手段は、前記内燃機関がアイドル運転状態
    及び減速運転状態にあるときには、前記可変ノズル式遠
    心過給器のノズル開度を目標ノズル開度より小さくし、
    前記内燃機関が定常運転状態及び加速運転状態にあると
    きは、前記可変ノズル式遠心過給器のノズル開度を目標
    ノズル開度より大きくすることを特徴とする請求項2に
    記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関の排気通路に配置され、該
    排気通路を流れる排気の流量を絞る排気絞り弁を更に備
    え、 前記排気昇温手段は、前記内燃機関がアイドル運転状態
    及び減速運転状態にあるときは、前記排気絞り弁を所定
    量閉弁させることを特徴とする請求項2に記載の圧縮着
    火式内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記可変動弁機構は、吸気弁の開弁時期
    が吸気行程上死点より遅角されるよう形成された第1の
    カムプロフィールと、吸気弁の開弁時期が吸気行程上死
    点近傍となるよう形成された第2のカムプロフィールと
    の何れか一方を選択可能に構成されていることを特徴と
    する請求項1〜請求項4の何れか一に記載の圧縮着火式
    内燃機関の排気浄化装置。
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