JP2003120262A - 排ガス中の浮遊微粒子除去装置 - Google Patents

排ガス中の浮遊微粒子除去装置

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JP2003120262A
JP2003120262A JP2001314941A JP2001314941A JP2003120262A JP 2003120262 A JP2003120262 A JP 2003120262A JP 2001314941 A JP2001314941 A JP 2001314941A JP 2001314941 A JP2001314941 A JP 2001314941A JP 2003120262 A JP2003120262 A JP 2003120262A
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exhaust gas
filter layer
catalyst
metal salt
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JP2001314941A
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English (en)
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Toshihiko Setoguchi
稔彦 瀬戸口
Taro Ichihara
太郎 市原
Yuichi Fujioka
祐一 藤岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス中の窒素酸化物の脱硝を行なうと共
に、低温で排ガス中の浮遊微粒子を分解することのでき
る排ガス中の浮遊微粒子除去装置を提供する。 【解決手段】 内燃機関等10からの排ガス11中に浮
遊する浮遊微粒子を捕集するフィルタ層14に金属塩か
らなる脱硝触媒15を担持し、NOxを硝酸塩として吸
収・除去する捕集手段16と、上記排ガス11を通気さ
せ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子をフィルタ層14に
捕集した後に、捕集された微粒子表面に金属塩からなる
燃焼触媒を付着させると共に、上記硝酸塩を溶解して新
たな金属塩をフィルタ層14に担持させる触媒溶液付着
手段17とを具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば船舶用、陸
上走行用,陸上定置用の例えばディーゼルエンジン等の
内燃機関等からの排ガス中に含まれる浮遊微粒子(SP
M)を除去する排ガス中の浮遊微粒子除去装置に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来、船舶用、陸上走行用、陸上定置用デ
ィーゼルエンジン等からの排ガス中に含まれる浮遊微粒
子(SPM、以下単に「微粒子」ともいう。)を除去す
るには、セラミックス製のハニカムフィルタ等によるD
PF(Diesel Particulate Filter)が提案されており、
該DPFに微粒子を捕集し、堆積量が増えると排気抵抗
が増大するので、これを燃焼除去し再生している。
【0003】この再生方法としては、スロットリングに
より排気温度を向上させる方法やヒータ加熱方法、或い
は追い焚き方法等によって排気ガス温度を上昇させて、
捕集微粒子中の未燃焼分を燃焼させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
微粒子分解処理方法では、以下のような問題がある。 (1) 再生時における熱衝撃の繰返によりハニカム状のセ
ラミックスフィルタの破損が生じるという問題がある。 (2) 異常燃焼の発生により、フィルタ材の耐熱性、耐熱
衝撃性が不足し、損傷が生じるという問題がある。 (3) ヒータ加熱や追い焚き用の装置及び燃料等のユーテ
ィリティー費用が必要となので、処理コストの低減を図
るという要望がある。 (4) 燃焼が十分でない場合には、圧損が増大し、使用不
能となり、その結果当該フィルタ自身を交換する必要が
ある。
【0005】また、ディーゼルエンジン等の排ガス中に
は、窒素酸化物が含有しているので、従来では脱硝装置
を別途設けており、排ガスの脱硝を行なっている。この
従来の脱硝装置としてゼオライト脱硝システム等が提案
されているが、NH3 等の還元剤が必要である、又はS
Oxによる性能の劣化が避けられない、という問題があ
る。
【0006】よって、内燃機関等の排ガス中の微粒子の
除去と並行して脱硝を行なうことにより、効率的な排ガ
スの処理ができる簡易な装置が望まれているが、現状で
はこれを解決するものは提案されていない。
【0007】本発明は、上記問題に鑑み、排ガス中の窒
素酸化物の脱硝を行なうと共に、低温で排ガス中の浮遊
微粒子を分解することのできる排ガス中の浮遊微粒子除
去装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する第1
の発明は、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子を捕集するフ
ィルタ層に金属塩からなる脱硝触媒を担持し、NOxを
硝酸塩として吸収・除去する捕集手段と、上記排ガスを
通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子をフィルタ層
に捕集した後に、捕集された微粒子表面に金属塩からな
る燃焼触媒を付着させると共に、上記硝酸塩を溶解して
新たな金属塩をフィルタ層に担持させる触媒溶液付着手
段とを具備してなることを特徴とする浮遊微粒子除去装
置にある。
【0009】第2の発明は、排ガス排出ラインに介装し
てなり、排ガス中のNOをNO2 に酸化する酸化手段
と、該酸化手段の後流側に介装してなり、排ガス中に浮
遊する浮遊微粒子を捕集するフィルタ層に金属塩からな
る脱硝触媒を担持し、NO2 を硝酸塩として吸収・除去
する捕集手段と、上記排ガスを通気させ、排ガス中に浮
遊する浮遊微粒子をフィルタ層に捕集した後に、捕集さ
れた微粒子表面に金属塩からなる燃焼触媒を付着させる
と共に、上記硝酸塩を溶解して新たな金属塩をフィルタ
層に担持させる触媒溶液付着手段とを具備してなること
を特徴とする浮遊微粒子除去装置にある。
【0010】第3の発明は、第1又は2の発明におい
て、上記金属塩がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属
の少なくとも1種を含む触媒であることを特徴とする浮
遊微粒子除去装置にある。
【0011】第4の発明は、第1又は2の発明におい
て、上記捕集手段を少なくとも2基設け、一方の捕集手
段のフィルタ層では、排ガス中の浮遊微粒子を捕集する
と共に、フィルタ層に担持された金属塩によりNOxを
硝酸塩として吸収・除去する間に、他方の捕集手段のフ
ィルタ層では、捕集した微粒子に金属塩からなる燃焼触
媒を付着させると共に、それ以前に付着した硝酸塩を溶
解して新たな金属塩からなる脱硝触媒をフィルタ層に担
持し、その後ふたたび粒子を捕集する際に触媒が付着し
た微粒子を触媒燃焼分解することを特徴とする排ガス中
の浮遊微粒子除去装置にある。
【0012】第5の発明は、排ガス中のNOをNO2
酸化させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子を捕集するフ
ィルタ層に金属塩からなる脱硝触媒を担持し、上記NO
2 を硝酸塩として吸収・除去し、上記排ガスを通気さ
せ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子をフィルタ層に捕集
した後に、捕集された微粒子表面に金属塩からなる燃焼
触媒を付着させると共に、上記硝酸塩を溶解して新たな
金属塩をフィルタ層に担持させることを特徴とする浮遊
微粒子除去及び脱硝方法にある。
【0013】第6の発明は、第5の発明において、上記
金属塩がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少なく
とも1種を含む触媒であることを特徴とする浮遊微粒子
除去及び脱硝方法にある。
【0014】第7の発明は、第5の発明において、上記
捕集手段を少なくとも2基とし、一方の捕集手段のフィ
ルタ層では、排ガス中の浮遊微粒子を捕集すると共に、
フィルタ層に担持された金属塩によりNO2 を硝酸塩と
して吸収・除去する間に、他方の捕集手段のフィルタ層
では、捕集した微粒子に金属塩からなる燃焼触媒を付着
させると共に、それ以前に付着した硝酸塩を溶解して新
たな金属塩からなる脱硝触媒をフィルタ層に担持し、そ
の後ふたたび粒子を捕集する際に触媒が付着した微粒子
を触媒燃焼分解することを特徴とする排ガス中の浮遊微
粒子除去方法にある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】[第1の実施の形態]図1は本実施の形態
の排ガス中の浮遊微粒子除去装置の概略図である。図1
に示すように、本実施の形態にかかる浮遊微粒子除去装
置100は、例えば船舶用、陸上走行用,陸上定置用の
例えばディーゼルエンジン等の内燃機関等10からの排
ガス11を排出する排出ライン12に介装してなり、排
ガス11中のNOをNOxに酸化する酸化手段である酸
化触媒13と、該酸化触媒13の後流側に介装してな
り、排ガス11中に浮遊する浮遊微粒子(PM)を捕集
するフィルタ層14に金属塩(K2 CO3 )からなる脱
硝触媒15を担持し、NOxを硝酸塩(KNO2 、KN
3 )として吸収・除去する捕集手段16と、上記排ガ
ス11を通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子(P
M)をフィルタ層14に捕集した後に、捕集された微粒
子表面に金属塩からなる燃焼触媒(K2 CO3 )を付着
させると共に、上記硝酸塩(KNO2 、KNO3 )を溶
解して新たな金属塩((K2 CO3 )をフィルタ層14
に担持させる触媒溶液付着手段17とを具備してなるも
のである。本実施の形態では、触媒溶液付着手段17は
触媒溶液18を供給するポンプ19と触媒溶液18を貯
蔵するタンク20とから構成されている。なお、本実施
の形態では、酸化手段である酸化触媒13を介装してい
るが、本発明では、当該酸化触媒等の酸化手段を必ずし
も設ける必要はなく、酸化手段を設けることで、脱硝を
更に効率的に行うことができる。
【0017】ここで、本発明で排ガス11とは、例えば
ディーゼルエンジン等の内燃機関、又はガス化炉等から
排出される排ガスをいい、特に限定されるものでなく、
該排ガス中に浮遊する燃焼性の微粒子(SPM)及び窒
素酸化物(NOX )を含むガスをいう。
【0018】本実施の形態では、上記酸化触媒13と
は、貴金属、遷移金属等を例示することができるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】上記浮遊微粒子除去装置100によれば、
酸化触媒(例えばPt)13により排ガス11中のNO
はNO2 に酸化される。この酸化されたNO2 は図2に
示すように、フィルタ層14に担持又は含浸されている
脱硝触媒(K2 CO3 )と反応して、下記化学式(1) に
示す脱硝反応により、CO2 とKNO2 とKNO3 に分
解される。
【0020】 NO2 +K2 CO3 →CO2 +KNO2 +KNO3 …(1)
【0021】この脱硝と共に、排ガス11中の浮遊微粒
子(PM)31はフィルタ層14の表面又は内部に付着
され、捕集される(図2参照)。
【0022】そして、排ガス11中の窒素酸化物の脱硝
と微粒子31とを捕集手段16により一定時間処理した
後、排気ガスの通気を停止する。次いで、触媒溶液付着
手段17からポンプ19を介して触媒(K2 CO3 )溶
液20を捕集手段16内に供給する。
【0023】この供給により、フィルタ層14に保持さ
れている硝酸塩が溶解・除去される。この溶解と共に、
図3に示すように、フィルタ層14の表面又は内部に捕
集された微粒子31の表面が触媒溶液18により覆われ
る。
【0024】その後、溶解液21を回収ライン22によ
りタンク20へ回収する。
【0025】そして、再度排気ガス11を捕集手段16
に通気した際に、排気ガス11の通過に伴って、その排
熱により触媒燃焼される。
【0026】ここで、上記触媒燃焼の概念を図3を用い
て詳細に説明する。図3に示すように、捕集手段16の
フィルタ層14で捕集された微粒子(タール分を含む)
31は触媒溶液(K2 CO3 )によりその表面が覆われ
触媒自身が微粒子31の表面に留まると共に細孔32中
にも浸透する。また、その後、冷却空気又は排ガスを通
気させて触媒溶液の乾燥を進行させると微粒子31の内
部に侵入した触媒溶液も乾燥し、触媒活性を示す触媒成
分が微粒子31の表面及び内部に均一に残留する。
【0027】その後、排ガス11を通気させることによ
り、当該排ガス11の温度(約300℃)でゆっくり触
媒燃焼が進行することになる。この触媒燃焼により微粒
子12の表面のみならずその内部においても触媒作用が
働き、微粒子(タール分も含む)の完全燃焼が可能とな
る。
【0028】この結果、微粒子の燃焼を行うために、従
来のように高温ヒータ(500℃)等を用いることな
く、しかも低温領域(300℃程度)において、排ガス
中の未燃焼分(スート,タール等)を分解することがで
きる。よって、排ガス中の微粒子31が捕集され触媒燃
焼がなされるので連続的に処理することができ、清浄化
されたクリーン排ガスを排出することができる。これと
共に、フィルタ層14に脱硝触媒を担持させているの
で、窒素酸化物が脱硝される。
【0029】ここで、本発明で脱硝に用いる触媒と触媒
燃焼に用いる触媒とは、同一のものを用いることがで
き、例えば炭酸カリウム,炭酸ナトリウム等のNa,K
等のアルカリ金属,アルカリ土類金属のうち少なくとも
一種を含むものである。また、アルカリ触媒として海水
を利用することもできる。また、上記アルカリ金属或い
はアルカリ土類金属の少なくとも1種を水(又は海水)
中に添加するようにしてもよい。また、同一種類の触媒
を用いることができるので、窒素酸化物の脱硝用触媒
と、微粒子の触媒燃焼用の触媒とを別々に用意すること
がなく、経済的である。
【0030】本実施の形態では、触媒溶液を供給して捕
集手段16内のフィルタ層14を浸漬させて、微粒子及
びタール表面に触媒を付着させているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えばアルカリ触媒溶液を
噴霧手段により噴霧させ、微粒子の表面を覆うようにし
て当該触媒を付着させることもできる。
【0031】また、上記捕集手段16は、排ガス11中
の微粒子12を十分に捕集できる機能を有するものであ
り、フィルタ層14の材質としては、触媒燃焼と触媒溶
液の堆積とが繰返しなされるので、耐熱衝撃性に優れる
材料を用いる必要がある。耐熱衝撃性のフィルタとして
は、金属製のフィルタ、耐熱処理されたセラミックスフ
ィルタ等を例示することができる。
【0032】また、フィルタ層14の構造は特に限定さ
れるものではないが、例えばフィルタ強度を保持する支
持層の上に金属フィルタを積層してなる積層金属メッシ
ュ型フィルタや、フィルタ強度を保持する支持層の上に
金属不織布を積層してなる積層金属不織布型フィルタ等
を例示することができる。
【0033】これにより、排ガス中の窒素酸化物を脱硝
除去すると共に、浮遊微粒子も同時に触媒燃焼するもの
である。
【0034】また、上記触媒溶液付着手段16のタンク
20内には触媒液(K2 CO3 )が貯蔵されている。こ
こで、フィルタ層14において脱硝により生成された硝
酸塩を回収する場合には、タンク20内に硝酸塩の不純
物が増えるが、その不純物が増加した分だけ新しいK2
CO3 を補充するようにすればよい。なお、硝酸塩の触
媒溶液への溶解量は、溶解度との関係に依存するが、供
給する触媒溶液の濃度を適宜設定することで、任意に変
更することができる。
【0035】また、上記微粒子除去装置のユニットを2
系列とし、1系列では排ガス中の微粒子の除去を行い、
他の1系列では、微粒子の燃焼を行って再生するように
してもよい。これにより、連続して排ガス中の微粒子を
除去することができる。
【0036】[第2の実施の形態]図4は2系列で排ガ
スを連続して処理する本実施の形態の排ガス中の脱硝及
び微粒子除去を行う処理システムの概略図である。図4
に示すように、本実施の形態の排ガス中の微粒子除去シ
ステムは、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関10
から排出される排ガス11中の微粒子31を除去するシ
ステムであって、上記排気ガス11を排出する内燃機関
10からの排出ライン12が第1のライン12Aと第2
のライン12Bとに分枝されてなり、上記第1のライン
12Aに介装され、NOを酸化する酸化触媒13Aと、
微粒子31を捕集する捕集手段16を備えた第1の処理
装置100Aと、上記第2のライン12Bに介装され、
NOを酸化する酸化触媒13Bと、微粒子31を捕集す
る捕集手段16を備えた第1の処理装置100Bと、上
記処理装置100A,100Bへ触媒タンク20中の触
媒溶液18をポンプ19を介して供給する触媒供給手段
17と、上記第1の装置100Aと第2の装置100B
とに排ガス11の排出流路を交互に切替える制御装置
(図示せず)とを備えてなるものである。
【0037】上記装置100A,100Bは、例えば図
1に示す捕集手段16内部に脱硝触媒を担持したフィル
タ層14を備えてなる処理装置100を2基用いてい
る。
【0038】なお、捕集効率を向上させるためには、複
数の同様な装置を並列して設けるようにしてもよい。
【0039】本実施の形態では、第1の装置100Aと
第2の処理装置100Bとで排ガス11中の脱硝及び微
粒子12捕集と、フィルタの再生とを交互に捕集するも
のであり、一方の処理装置100Aの捕集手段16で脱
硝と微粒子捕集をしている間に、他方の処理装置100
Bで既に捕集した微粒子に触媒溶液を付着して乾燥さ
せ、その後触媒が付着した微粒子を触媒燃焼分解すると
共に、脱硝により生成した硝酸塩を触媒溶液で溶解除去
させるようにしている。
【0040】この脱硝と共に、排ガス11中の浮遊微粒
子(PM)31はフィルタ層14の表面又は内部に付着
され、捕集される(図2参照)。
【0041】すなわち、第1の処理装置100Aにおい
ては、排ガス11を通気させて脱硝と微粒子の捕集を行
うと共に、フィルタ層14に残存する微粒子(それ以前
に触媒溶液で被覆された微粒子)は、すでに触媒で覆わ
れているので、排ガス11の温度で触媒燃焼除去される
(図5参照)。これと同時に、脱硝触媒を通過する酸化
触媒13で酸化された窒素酸化物は脱硝される。一方、
第2の処理装置100Bにおいては、触媒溶液18が供
給されるので、新規付着した微粒子は触媒で覆われる。
また、触媒燃焼で燃焼しきれなかった微粒子は再度触媒
で覆われることになる(触媒の再含浸)。また、硝酸塩
は触媒溶液(K2 CO3 )との溶解度に依存されるが、
触媒溶液に溶解され回収される。なお、回収された硝酸
塩は、廃棄したり、脱ガスして脱硝することにより処理
する。
【0042】このように、脱塵・燃焼と触媒液含浸担持
の2工程を繰り返すことにより、連続して排ガス中の煤
塵を除去することが可能となる。脱硝。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の発
明によれば、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子を捕集する
フィルタ層に金属塩からなる脱硝触媒を担持し、NOx
を硝酸塩として吸収・除去する捕集手段と、上記排ガス
を通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子をフィルタ
層に捕集した後に、捕集された微粒子表面に金属塩から
なる燃焼触媒を付着させると共に、上記硝酸塩を溶解し
て新たな金属塩をフィルタ層に担持させる触媒溶液付着
手段とを具備してなるので、脱硝と脱塵とを同時に行う
ことができる。
【0044】以上、説明したように本発明の第2の発明
によれば、排ガス排出ラインに介装してなり、排ガス中
のNOをNO2 に酸化する酸化手段と、該酸化手段の後
流側に介装してなり、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子を
捕集するフィルタ層に金属塩からなる脱硝触媒を担持
し、NO2 を硝酸塩として吸収・除去する捕集手段と、
上記排ガスを通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子
をフィルタ層に捕集した後に、捕集された微粒子表面に
金属塩からなる燃焼触媒を付着させると共に、上記硝酸
塩を溶解して新たな金属塩をフィルタ層に担持させる触
媒溶液付着手段とを具備してなるので、排ガス中のNO
を積極的にNO2 に酸化させることで効率的な脱硝と脱
塵とを同時に行うことができる。
【0045】第3の発明は、第1又は2の発明におい
て、上記金属塩がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属
の少なくとも1種を含む触媒であるので、脱硝効率及び
触媒燃焼効率が向上する。
【0046】第4の発明は、第1又は2の発明におい
て、上記捕集手段を少なくとも2基設け、一方の捕集手
段のフィルタ層では、排ガス中の浮遊微粒子を捕集する
と共に、フィルタ層に担持された金属塩によりNOxを
硝酸塩として吸収・除去する間に、他方の捕集手段のフ
ィルタ層では、捕集した微粒子に金属塩からなる燃焼触
媒を付着させると共に、それ以前に付着した硝酸塩を溶
解して新たな金属塩からなる脱硝触媒をフィルタ層に担
持し、その後ふたたび粒子を捕集する際に触媒が付着し
た微粒子を触媒燃焼分解するので、これらを交互に使用
することで連続して脱硝及び脱塵を行うことができる。
【0047】第5の発明は、排ガス中のNOをNO2
酸化させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子を捕集するフ
ィルタ層に金属塩からなる脱硝触媒を担持し、上記NO
xを硝酸塩として吸収・除去し、上記排ガスを通気さ
せ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子をフィルタ層に捕集
した後に、捕集された微粒子表面に金属塩からなる燃焼
触媒を付着させると共に、上記硝酸塩を溶解して新たな
金属塩をフィルタ層に担持させるので、脱硝と脱塵とを
同時に行うことができる。
【0048】第6の発明は、第5の発明において、上記
金属塩がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少なく
とも1種を含む触媒であるので、脱硝効率及び触媒燃焼
効率が向上する。
【0049】第7の発明は、第5の発明において、上記
捕集手段を少なくとも2基とし、一方の捕集手段のフィ
ルタ層では、排ガス中の浮遊微粒子を捕集すると共に、
フィルタ層に担持された金属塩によりNOxを硝酸塩と
して吸収・除去する間に、他方の捕集手段のフィルタ層
では、捕集した微粒子に金属塩からなる燃焼触媒を付着
させると共に、それ以前に付着した硝酸塩を溶解して新
たな金属塩からなる脱硝触媒をフィルタ層に担持し、そ
の後ふたたび粒子を捕集する際に触媒が付着した微粒子
を触媒燃焼分解するので、これらを交互に使用すること
で連続して脱硝及び脱塵を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる微粒子除去装置の概
略図である。
【図2】脱硝及び微粒子除去の概略図である。
【図3】触媒燃焼の概略図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる微粒子除去装置の概
略図である。
【図5】脱硝及び微粒子除去の概略図である。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 排ガス 12 排出ライン 13 酸化触媒 14 フィルタ層 15 脱硝触媒 16 捕集手段 17 触媒溶液付着手段 18 触媒溶液 19 ポンプ 20 タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/96 B01J 38/48 C B01J 27/28 38/68 A 38/48 F01N 3/08 A 38/68 B F01N 3/08 3/24 C E 3/24 Z B01D 46/42 B 53/36 104A // B01D 46/42 104B 102E (72)発明者 藤岡 祐一 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 3G090 AA03 BA01 CA04 3G091 AA02 AA18 AB02 AB09 AB13 AB15 BA01 BA08 BA14 CA15 EA30 GA04 GA05 GB02W GB03W HA15 HA19 HA21 4D048 AA06 AA14 AA18 AB01 AB05 AB06 BA01Y BA02Y BA14X BA15Y BA45X BB07 BB08 BD02 BD05 BD07 CC25 CC32 CC41 CC46 DA01 DA20 EA04 4D058 JA12 KB20 MA44 QA23 SA08 TA06 4G069 AA10 BB16B BC01A BC01B BC08A CA03 CA07 CA13 CA18 DA06 EA07 EA12 GA13 GA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中に浮遊する浮遊微粒子を捕集す
    るフィルタ層に金属塩からなる脱硝触媒を担持し、NO
    xを硝酸塩として吸収・除去する捕集手段と、 上記排ガスを通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子
    をフィルタ層に捕集した後に、捕集された微粒子表面に
    金属塩からなる燃焼触媒を付着させると共に、上記硝酸
    塩を溶解して新たな金属塩をフィルタ層に担持させる触
    媒溶液付着手段とを具備してなることを特徴とする浮遊
    微粒子除去装置。
  2. 【請求項2】 排ガス排出ラインに介装してなり、排ガ
    ス中のNOをNO2に酸化する酸化手段と、 該酸化手段の後流側に介装してなり、排ガス中に浮遊す
    る浮遊微粒子を捕集するフィルタ層に金属塩からなる脱
    硝触媒を担持し、NO2 を硝酸塩として吸収・除去する
    捕集手段と、 上記排ガスを通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子
    をフィルタ層に捕集した後に、捕集された微粒子表面に
    金属塩からなる燃焼触媒を付着させると共に、上記硝酸
    塩を溶解して新たな金属塩をフィルタ層に担持させる触
    媒溶液付着手段とを具備してなることを特徴とする浮遊
    微粒子除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記金属塩がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少
    なくとも1種を含む触媒であることを特徴とする浮遊微
    粒子除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、 上記捕集手段を少なくとも2基設け、 一方の捕集手段のフィルタ層では、排ガス中の浮遊微粒
    子を捕集すると共に、フィルタ層に担持された金属塩に
    よりNOxを硝酸塩として吸収・除去する間に、 他方の捕集手段のフィルタ層では、捕集した微粒子に金
    属塩からなる燃焼触媒を付着させると共に、それ以前に
    付着した硝酸塩を溶解して新たな金属塩からなる脱硝触
    媒をフィルタ層に担持し、 その後ふたたび粒子を捕集する際に触媒が付着した微粒
    子を触媒燃焼分解することを特徴とする排ガス中の浮遊
    微粒子除去装置。
  5. 【請求項5】 排ガス中のNOをNO2 に酸化させ、排
    ガス中に浮遊する浮遊微粒子を捕集するフィルタ層に金
    属塩からなる脱硝触媒を担持し、上記NO2 を硝酸塩と
    して吸収・除去し、 上記排ガスを通気させ、排ガス中に浮遊する浮遊微粒子
    をフィルタ層に捕集した後に、 捕集された微粒子表面に金属塩からなる燃焼触媒を付着
    させると共に、上記硝酸塩を溶解して新たな金属塩をフ
    ィルタ層に担持させることを特徴とする浮遊微粒子除去
    及び脱硝方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記金属塩がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少
    なくとも1種を含む触媒であることを特徴とする浮遊微
    粒子除去及び脱硝方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 上記捕集手段を少なくとも2基とし、 一方の捕集手段のフィルタ層では、排ガス中の浮遊微粒
    子を捕集すると共に、フィルタ層に担持された金属塩に
    よりNO2 を硝酸塩として吸収・除去する間に、 他方の捕集手段のフィルタ層では、捕集した微粒子に金
    属塩からなる燃焼触媒を付着させると共に、それ以前に
    付着した硝酸塩を溶解して新たな金属塩からなる脱硝触
    媒をフィルタ層に担持し、 その後ふたたび粒子を捕集する際に触媒が付着した微粒
    子を触媒燃焼分解することを特徴とする排ガス中の浮遊
    微粒子除去方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103201472A (zh) * 2010-10-14 2013-07-10 三菱重工业株式会社 船舶用废气脱硝装置
CN105107292A (zh) * 2015-08-21 2015-12-02 孙立民 一种多功能空气过滤器

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