JP2004105843A - 排ガス中の有害物質処理方法 - Google Patents

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Toshihiko Setoguchi
瀬戸口 稔彦
Yuichi Fujioka
藤岡 祐一
Tomoaki Sugiyama
杉山 友章
Takeshi Arai
新井 武
▲高▼橋 良長
Yoshinaga Takahashi
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Abstract

【課題】排ガス中に含まれる浮遊微粒子(SPM)を除去する排ガス中の有害物質処理方法を提供する。
【解決手段】排気管10内を流れる排ガス11中の有害物質を交互に捕集又は捕獲する第1,2のフィルタ12A,12Bと、第1,2のフィルタ12A,12Bの前流側に設けられ、排ガス11の熱を回収する熱交換器13と、熱交換器13の前流側からの高温排ガスを第1,2のフィルタ12A,12Bに導入するバイパス管14と、排ガスの流路を切替える第1の切替弁15,第2の切替弁16とを具備し、排ガス11が有する熱を熱交換器13で交換すると共に、熱交換により排ガス11の温度を低下させ、凝縮・凝固した排ガス11中の有害物質を第1のフィルタ12Aで捕集すると共に、それ以前に有害物質を捕集した第2のフィルタ12Bを触媒噴霧手段からの触媒20を噴霧し、高温排ガスにより触媒燃焼させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば船舶用、陸上走行用,陸上定置用の例えばディーゼルエンジン等の内燃機関等からの排ガス中に含まれる浮遊微粒子(SPM)を除去する排ガス中の有害物質処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船舶用、陸上走行用、陸上定置用ディーゼルエンジン等からの排ガス中に含まれる煤やサルフェートやタール等からなる浮遊微粒子(SPM、以下単に「微粒子」ともいう。)を除去するには、セラミックス製のハニカムフィルタ等によるDPF(Diesel Particulate Filter)が提案されており、該DPFに微粒子を捕集し、堆積量が増えると排気抵抗が増大するので、これを燃焼除去し再生している。
【0003】
この再生方法としては、スロットリングにより排気温度を向上させる方法やヒータ加熱方法、或いは追い焚き方法等によって排気ガス温度を上昇させて、捕集微粒子中の未燃焼分を燃焼させていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−110372号公報
【特許文献2】
特開平8−303227号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の微粒子分解処理方法では、以下のような問題がある。
(1) 再生時における熱衝撃の繰返によりハニカム状のセラミックスフィルタの破損が生じるという問題がある。
(2) 異常燃焼の発生により、フィルタ材の耐熱性、耐熱衝撃性が不足し、損傷が生じるという問題がある。
(3) ヒータ加熱や追い焚き用の装置及び燃料等のユーティリティー費用が必要となので、処理コストの低減を図るという要望がある。
(4) 燃焼が十分でない場合には、圧損が増大し、使用不能となり、その結果当該フィルタ自身を交換する必要がある。
【0006】
また、従来のセラミックスフィルタ等の場合には、触媒被毒等があった場合には、再利用ができないという問題がある。
【0007】
また、近年の排ガスのクリーン化の動きから、沸点が300℃以下のタール成分も効率よく捕集したいということが強く望まれている。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑み、排ガス中の有害物質の除去を効率的に行うと共にタール成分の効率的な除去ができる排ガス中の有害物質処理方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する第1の発明は、排ガス中の有害物質を処理する処理方法であって、上記排ガスの熱を回収して排ガスの温度を低下させ、凝縮・凝固した排ガス中の有害物質をフィルタで捕集又は捕獲し、その後、上記フィルタで捕集された有害物質を、熱回収前の排ガスで触媒燃焼させることを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0010】
第2の発明は、排ガス中の有害物質を処理する処理方法であって、上記排ガスの熱を回収して排ガスの温度を低下させ、凝縮・凝固した排ガス中の有害物質をフィルタで捕集又は捕獲し、その後、上記フィルタで捕集された有害物質を、燃焼ガスで燃焼させることを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0011】
第3の発明は、第1又は2の発明において、上記フィルタが移動体用ディーゼル排ガス又は設置型設備用ディーゼル排ガスを処理することを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0012】
第4の発明は、第1乃至3の発明のいずれか一において、上記排ガス中の有害物質が粒状又はミスト状であることを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0013】
第5の発明は、第1の発明において、上記フィルタが、金属線を織った金網状フィルタ、金属繊維からなるフェルト状フィルタ、焼結金属などの金属製フィルタ、セラミック製フィルタ、又は粗大粒子を充填したフィルタのいずれかであることを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0014】
第6の発明は、第1の発明において、熱回収前の排ガスの温度が300℃以上の高温であることを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0015】
第7の発明は、第1の発明において、フィルタで捕集又は捕獲した有害物質を触媒燃焼させる触媒がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少なくとも1種を含む触媒水であり、該触媒水をフィルタに担持させた後、高温で触媒燃焼させ、微粒子を燃焼除去することを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかる装置を用いて本発明の内容を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】
[第1の実施の形態]
図1は本実施の形態の排ガス中の有害物質の処理装置の概略図である。
図1に示すように、本実施の形態の排ガス中の有害物質を処理する処理装置は、排気管10内を流れる排ガス11を通気させて排ガス中の有害物質を交互に捕集又は捕獲する第1のフィルタ12A及び第2のフィルタ12Bと、該第1のフィルタ12A及び第2のフィルタ12Bの前流側に設けられ、排ガスの熱を熱回収する熱交換器13と、該熱交換器13の前流側からの高温排ガスを第1及び第2のフィルタ12A,12Bに導入するバイパス管14と、排ガスの流路を切替える第1の切替弁15,第2の切替弁16とを具備し、排ガス11が有する熱を熱交換器13で交換すると共に、熱交換により排ガス11の温度を低下させて凝縮・凝固した排ガス11中の有害物質を第1のフィルタ12Aで捕集すると共に、それ以前に有害物質を捕集した第2のフィルタ12Bを触媒噴霧手段からの触媒20を噴霧し、高温排ガスにより触媒燃焼させるものである。
【0018】
ここで、上記触媒とは、炭酸カリウム,炭酸ナトリウム等のNa,K等のアルカリ金属,アルカリ土類金属のうち少なくとも一種を含む、水溶液をいう。
【0019】
ここで、第1及び第2のフィルタ12A,12B内にはフィルタ17が内装されており、該フィルタ17は、排ガス(含有、浮遊微粒子)11を通気させた際、排ガス中の浮遊微粒子を効率よく捕獲するものであり、該フィルタ12で微粒子を捕獲することで排ガスを清浄化する。
【0020】
上記触媒を用いて、微粒子を触媒燃焼する作用の概略を図2を用いて説明する。
図2に示すように、フィルタ層17に捕集された浮遊微粒子21は、触媒20によりその表面が覆われることになる。
その後、排ガス11が通気され、触媒溶液が乾燥すると共に、浮遊微粒子21の細孔中にも触媒20が浸透する。
次いで内部に侵入した触媒20も乾燥し、触媒活性を示す成分が微粒子内部に均一に残留する。
このような状態で排ガス11を流入させることにより、供給された排ガス11の温度(例えば300℃程度)でゆっくり触媒燃焼が進行することになる。
この触媒燃焼により浮遊微粒子の表面のみならず内部においても触媒作用が働き、浮遊微粒子の完全燃焼が可能となる。
なお、上記乾燥は排ガスを供給する代わりに、空気等を供給して触媒成分を乾燥させるようにしてもよい。
【0021】
この結果、高温の排ガス領域(例えば300℃程度)において、当該微粒子中の未燃焼分(スート,タール等)を分解することができることになる。よって、排ガス中の浮遊微粒子が捕集され触媒燃焼がなされるので連続的に処理することができ、微粒子の除去されたクリーン排ガスを排出することができる。
【0022】
本発明ではアルカリ触媒で浮遊微粒子の表面を覆うことにより、当該触媒を微粒子の表面に均一に配置させることができ、この結果、触媒燃焼場を均一化させることができると共に、300℃以下において触媒燃焼を可能とすることができる。
【0023】
この際、熱交換器13を設けているので、排ガス温度が200〜250℃と低温となるので、排ガス中のタール分が気体状態から液体又は固体状態となり、フィルタでの捕集効率が向上する。
【0024】
図3にタール沸点とタール量との関係を、アイドル時、負荷40%時及び負荷80%時について示す。
図3に示すように、一般に排ガス中のタール分は沸点が300℃以上のものが大部分であるが、300℃以下のものも存在する。この300℃以下のものは、通常の排ガス中では、気体状態でフィルタをそのまま通過してしまう。
そこで、本発明のように熱交換器13により熱交換することで、熱回収すると同時に排ガス11の温度を300℃以下に下げるようにして顕在化させ、300℃以下のタール成分をフィルタにおいて積極的に捕集するように凝縮・凝固している。
【0025】
また、排ガス中の有害物質が窒素酸化物(NOx)の場合や酸化イオウ(SOx)の場合には、フィルタに脱硝触媒等を担持させ、その再生を行うには、硝酸塩や硫酸塩を脱塩処理して再生するようにしてもよい。
【0026】
なお、触媒を付着する触媒燃焼の代わりに400℃以上の高温(好ましくは600℃以上)又は高周波加熱手段により微粒子を直接燃焼させるようにしてもよい。
【0027】
上記第1及び第2のフィルタに内装されるフィルタ層17は、例えばその目開きが0.2〜15mmのフィルタを用いており、排ガス中の有害物質である微粒子21のケーキ層を形成させずにフィルタ内に捕獲するようにしており、圧力損失の上昇の抑制を図っている。
【0028】
また、フィルタ層27は、金属線を織った金網状フィルタ、金属繊維からなるフェルト状フィルタ、焼結金属などの金属製フィルタ、セラミック製フィルタ、又は粗大粒子を充填したフィルタのいずれかとすればよい。
【0029】
ここで、本発明で排ガス11とは例えばディーゼルエンジン等の内燃機関、又はガス化炉等から排出される排ガスをいい、内燃機関から排出される排ガス中に浮遊する燃焼性の煤やサルフェートやタール等からなる浮遊微粒子(SPM)等のような粒状やミスト状の有害物質を含むガスをいう。
【0030】
よって、本発明では、排ガス中の浮遊微粒子を分解処理することができ、内燃機関の種類を何ら特定するものではない。
例えば船舶用、陸上走行用、陸上定置用ディーゼルや発電機等の内燃機関からの排ガス中に含まれる浮遊微粒子(SPM)の未燃焼分を低温で分解処理することができる。また、内燃機関から排出される排ガス中の浮遊微粒子を分解除去するのみならず、例えば都市ゴミ焼却炉,産業廃棄物焼却炉,汚泥焼却炉等の各種焼却炉、熱分解炉、溶融炉等から排ガス中の浮遊微粒子も除去することができる。
【0031】
排ガスの処理量が多い場合には、多数のフィルタ12A,B,C・・・からなるユニットを設け、該ユニットを複数個設置するようにしてもよい。
【0032】
[第2の実施の形態]
図4は本実施の形態の排ガス中の浮遊微粒子除去装置の概略図である。
図4に示すように、本実施の形態の排ガス中の有害物質を処理する処理装置は、排気管10内を流れる排ガス11を通気させて排ガス中の有害物質を交互に捕集又は捕獲する第1のフィルタ12A及び第2のフィルタ12Bと、該第1のフィルタ及び第2のフィルタ12Bの前流側に設けられ、排ガスの熱を熱回収する熱交換器13と、高温ガスを発生させ、第1又は第2のフィルタに供給する熱風発生器(例えばバーナー又は電気ヒータ等)31と、ガスの流路を切替える切替弁15,16とを具備し、排ガス11が有する熱を熱交換器13で交換すると共に、熱交換により排ガス11の温度を低下させて凝縮・凝固した排ガス11中の有害物質を第1のフィルタ12Aで捕集すると共に、それ以前に有害物質を捕集した第2のフィルタ12Bに対して熱風発生器31からの高温ガスを吹き込み、高温ガスにより燃焼させるものである。
【0033】
第1の実施の形態と同様に熱交換器13により低温となった排ガス中のタール分の捕集が微粒子の捕集と同時に可能となると共に、該微粒子等を燃焼する手段として熱風発生器31からの熱風(300℃以上)の通気により燃焼させるものである。
【0034】
[第3の実施の形態]
図5は本実施の形態の排ガス中の浮遊微粒子除去装置の概略図である。
図5に示すように、本実施の形態の排ガス中の有害物質を処理する処理装置は、排ガス処理装置本体内に回転式のフィルタを一体に設けたものである。
図5に示すように、本実施の形態にかかる排ガス処理装置40は、排ガス11を通気させる上部通路41,下部通路42を一端が閉塞した円筒管43内の仕切り板44により上下に形成し、閉塞部側で折り返すようになっている。
上記上部通路41と下部通路42には、第1の捕集フィルタ45,第2の捕集フィルタ46を有する回転型フィルタ本体47が回転自在に設けられている。
また、上部通路41のフィルタ44の後流側には、熱交換器48が配設されている。
また、触媒20は触媒供給手段49により、上部フィルタに噴霧等するようにしている。
【0035】
上記装置において、先ず、排ガス11を通気させて排ガス中の有害物質をフィルタ45で捕集したとする。
フィルタ45に触媒20を触媒供給手段49により噴霧し、高温排ガス11Hにより触媒燃焼させる。触媒燃焼した後の排ガスは熱交換器48で熱交換されて低温排ガス11Lとなり、第2のフィルタ46で微粒子を捕集する。この際下部通路42を通過する排ガスは低温排ガス11Lとなっているので、タール分の捕集がなされる。
そして、第2のフィルタ46で所定時間微粒子を捕集したら、フィルタ本体47を回転させ、上述したのと同様にして触媒燃焼を行う。
これを繰り返すことにより、フィルタにおいて微粒子の捕集と共に低温タール成分を効率よく連続して捕集することができる。
また、一体化により排ガス処理装置のコンパクト化を図ることができる。
【0036】
[第4の実施の形態]
図6は本実施の形態の排ガス中の浮遊微粒子除去装置の概略図である。
図6に示すように、本実施の形態の排ガス中の有害物質を処理する処理装置は、排ガス流路を切替手段により切替たものである。
図6に示すように、本実施の形態にかかる排ガス処理装置50は、排ガス11の通路51内に熱交換器52を有するフィルタ本体53を介装したものである。上記フィルタ本体53には排ガス通気方向と直交する方向の2ヵ所に第1フィルタ層54,第2フィルタ層55が配設されている。
通路は通路切替手段56により、通気方向を交互に切替えるようにしている。また、触媒20は触媒供給手段57により、上部フィルタに噴霧等するようにしている。
【0037】
上記装置において、既に排ガス中の有害物質を第1フィルタ層54で捕集したとする。
【0038】
上記状態において、先ず、図6(A)に示すように、第1フィルタ層54に触媒20を触媒供給手段57により噴霧し、排ガス11を時計方向と逆回りに通気する高温排ガス11Hにより触媒燃焼させる。触媒燃焼した後の排ガスは熱交換器52で熱交換されて低温排ガス11Lとなり、第2フィルタ層55で微粒子を捕集する。この際低温排ガス11Lとなっているので、第2フィルタ55でタール分の捕集がなされる。
そして、第2のフィルタ層55で所定時間微粒子を捕集したら、通路切替手段56により排ガス11の通気方向を逆転させ、上述したのと同様にして触媒燃焼を行う。
これを繰り返すことにより、フィルタにおいて微粒子の捕集と共に低温タール成分を効率よく連続して捕集することができる。
【0039】
[第5の実施の形態]
図7は本実施の形態の排ガス中の浮遊微粒子除去装置の概略図である。
図7に示すように、本実施の形態の排ガス中の有害物質を処理する処理システムは、排ガス処理装置本体内に回転式の無端ベルト型フィルタを設けたものである。
図7に示すように、本実施の形態にかかる排ガス処理装置60は、排ガス11を通気させる通路61を有すると共に、触媒含浸室63,64を上下に設けたフィルタ本体65の内部に、無端ベルト型フィルタ66を回転自在に設けたものである。フィルタの間には熱交換器70が介装されている。
また、無端ベルト型フィルタはシール部材71によりシールされている。
そして、上部側の触媒含浸室63は噴霧手段67により、触媒20をフィルタ66に含浸させている。一方、下部側の触媒含浸室64は触媒溶液を貯蔵し、浸漬により触媒20をフィルタ66に含浸させている。
通路部分に開放されているフィルタ66で排ガス中の微粒子を捕集するようにしている。
【0040】
上記装置において、先ず、排ガス11を通気させて排ガス中の有害物質をフィルタ66A部分で捕集したとする。なお、本実施の形態ではフィルタは時計方向に回転する。
フィルタ66A部分には既に触媒20が含浸されており、通気された高温排ガス11Hにより触媒燃焼させる。触媒燃焼した後の排ガスは熱交換器70で熱交換されて低温排ガス11Lとなり、対向するフィルタ66B部分で微粒子を捕集する。この際下部通路42を通過する排ガスは低温排ガス11Lとなっているので、タール分の捕集がなされる。
そして、フィルタ66B部分で所定時間微粒子を捕集したら、無端ベルト型フィルタ本体66を回転させ、上述したのと同様にして触媒燃焼を行う。
これを繰り返すことにより、フィルタにおいて微粒子の捕集と共に低温タール成分を効率よく連続して捕集することができる。
フィルタは回転する際に、触媒20が付着されるので、フィルタのいずれの場所においても、微粒子の捕集が可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の排ガス中の浮遊微粒子除去装置によれば、上記排ガスの熱を回収して排ガスの温度を低下させ、凝縮・凝固した排ガス中の有害物質をフィルタで捕集又は捕獲し、その後、上記有害物質を捕集したフィルタを熱回収前の排ガスで触媒燃焼させるので、排ガス中のタール分を捕集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる浮遊微粒子除去装置の概略図である。
【図2】浮遊微粒子の触媒燃焼の概念図である。
【図3】タール沸点とタール量との関係を示す図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる浮遊微粒子除去装置の概略図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる浮遊微粒子除去装置の概略図である。
【図6】第4の実施の形態にかかる浮遊微粒子除去装置の概略図である。
【図7】第5の実施の形態にかかる浮遊微粒子除去装置の概略図である。
【符号の説明】
10 排気管
11 排ガス
12A 第1のフィルタ
12B 第2のフィルタ
13 熱交換器
14 バイパス管
15 第1の切替弁
16 第1の切替弁
17 フィルタ層
20 触媒
21 微粒子
31 熱風発生器
41 上部通路
42 下部通路
43 円筒管
44 仕切り板
45 第1の捕集フィルタ
46 第2の捕集フィルタ
47 回転型フィルタ本体
48 熱交換器
50 排ガス処理装置
52 通路
52 熱交換器
53 フィルタ本体
54 第1フィルタ層
52 第2フィルタ層
56 通路切替手段
57 触媒供給手段
60 排ガス処理装置
61 通路
63,64 触媒含浸室
65 フィルタ本体
66 無端ベルト型フィルタ
70 熱交換器
71 シール

Claims (7)

  1. 排ガス中の有害物質を処理する処理方法であって、
    上記排ガスの熱を回収して排ガスの温度を低下させ、凝縮・凝固した排ガス中の有害物質をフィルタで捕集又は捕獲し、
    その後、上記フィルタで捕集された有害物質を、熱回収前の排ガスで触媒燃焼させる
    ことを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
  2. 排ガス中の有害物質を処理する処理方法であって、
    上記排ガスの熱を回収して排ガスの温度を低下させ、凝縮・凝固した排ガス中の有害物質をフィルタで捕集又は捕獲し、
    その後、上記フィルタで捕集された有害物質を、燃焼ガスで燃焼させる
    ことを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
  3. 請求項1又は2において、
    上記フィルタが移動体用ディーゼル排ガス又は設置型設備用ディーゼル排ガスを処理する
    ことを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、
    上記排ガス中の有害物質が粒状又はミスト状である
    ことを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
  5. 請求項1において、
    上記フィルタが、金属線を織った金網状フィルタ、金属繊維からなるフェルト状フィルタ、焼結金属などの金属製フィルタ、セラミック製フィルタ、又は粗大粒子を充填したフィルタのいずれかである
    ことを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
  6. 請求項1において、
    熱回収前の排ガスの温度が300℃以上の高温であることを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
  7. 請求項1において、
    フィルタで捕集又は捕獲した有害物質を触媒燃焼させる触媒がアルカリ金属或いはアルカリ土類金属の少なくとも1種を含む触媒水であり、該触媒水をフィルタに担持させた後、高温で触媒燃焼させ、微粒子を燃焼除去することを特徴とする排ガス中の有害物質処理方法。
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