JP2003119568A - 無電解めっき方法及び装置 - Google Patents
無電解めっき方法及び装置Info
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Abstract
ト比の微細窪みの内部に銅等を確実に埋め込むことがで
き、更にはめっき膜の平坦度を向上させてスループット
を向上できるようにする。 【解決手段】 基板を無電解めっき液に接触させて該基
板の表面にめっき膜を形成するに際し、基板表面の電解
めっき反応界面に温度差を設け、窪み(溝)の底部にお
ける温度を窪み(溝)の表面よりも高くすることで、ボ
トムアップ成長を促進して、埋め込み特性を向上させ、
オーバープレートを少なくする。
Description
及び装置に関し、特に半導体基板等の基板の表面に設け
た配線用の微細な凹部に、銀や銅等の導電体を埋め込ん
で埋め込み配線構造を有する半導体装置を製造したり、
この導電体を埋め込む際の給電層としてのシード層を補
強したり、更には、前記埋め込み配線構造の配線の露出
表面を選択的に保護する保護膜を形成するのに使用され
る無電解めっき方法及び装置に関する。
して、配線溝及びコンタクトホールに金属(導電体)を
埋め込むようにしたプロセス(いわゆる、ダマシンプロ
セス)が使用されつつある。これは、層間絶縁膜に予め
形成した配線溝やコンタクトホールに、アルミニウム、
近年では銀や銅等の金属を埋め込んだ後、余分な金属を
化学的機械的研磨(CMP)によって除去し平坦化する
プロセス技術である。
ための金属材料として、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレ
ーション耐性が高い銅を用いる動きが顕著になってい
る。この種の銅配線を形成する方法としては、CVD、
スパッタリング及びめっきといった手法があるが、いず
れにしても、基板のほぼ全表面に銅を成膜し、化学的機
械的研磨(CMP)により不要な銅を除去するようにし
ている。
工程順に示すもので、図7(a)に示すように、半導体
素子を形成した半導体基材1上の導電層1aの上にSi
O2からなる絶縁膜2を堆積し、この絶縁膜2の内部
に、リソグラフィ・エッチング技術によりコンタクトホ
ール3と配線用の溝4を形成し、その上にTaN等から
なるバリア層5、更にその上に電解めっきの給電層とし
てシード層6を形成する。
の表面に銅めっきを施すことで、半導体基材1のコンタ
クトホール3及び溝4内に銅を充填するとともに、絶縁
膜2上に銅膜7を堆積する。その後、化学的機械的研磨
(CMP)により、絶縁膜2上の銅膜7およびバリア槽
5を除去して、コンタクトホール3および配線用の溝4
に充填させた銅膜7の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同
一平面にする。これにより、図7(c)に示すようにシ
ード層6と銅膜7からなる配線8が形成される。
ングやCVDによって形成され、また、銅膜7を形成す
る電解銅めっきにあっては、めっき液として、その組成
に硫酸銅と硫酸を含む硫酸銅めっき液が一般に使用され
ていた。
8の表面が外部に露出しており、この上に埋め込み配線
を形成する際、例えば次工程の層間絶縁膜形成プロセス
におけるSiO2形成時の表面酸化や、コンタクトホー
ルを形成するためのSiO2エッチング等に際して、コ
ンタクトホールの底に露出した配線のエッチャントやレ
ジスト剥離等による表面汚染、更には銅配線にあっては
銅の拡散が懸念されている。
Wの表面に、例えば無電解Ni−Bめっきを施して、配
線8の露出表面にNi−B合金膜からなる保護膜(めっ
き膜)9を選択的に形成して配線8を保護することが提
案されている。
線溝或いはプラグの形状が高アスペスト比になるに従っ
て、スパッタリング等で形成されるシード層が溝底部ま
で均一に届かなくなり、溝底部の側壁におけるシード層
の膜厚が基板表面付近における膜厚に比べて極端に薄く
なることがある。このような状態で、電解銅めっきで銅
の埋め込みを行うと、シード層の極端に薄い部分には電
流が流れ難くなって、図8に示すように、溝4内に埋め
込んで形成した配線の内部にめっき未析出部(ボイド)
10ができる。これを防止するため、シード層の膜厚を
厚くして溝底部に均一な膜を付けようとすると、溝の入
口部分に銅が厚く付くため、結果的に入口が先に閉じて
ボイド10ができる。
穴と、直径が100μm程度の大穴とが混在する基板W
の表面に銅めっきを施して銅膜7を形成すると、めっき
液や該めっき液に含有される添加剤の働きを最適化した
としても、微細穴の上ではめっきの成長が促進されて銅
膜7が盛り上がる傾向があり、一方、大穴の内部ではレ
ベリング性を高めためっきの成長を行うことができない
ため、結果として、基板W上に堆積した銅膜7には、図
9に示すように、多数の溝(微細穴)4を有するパター
ン形成領域に高さHのオーバープレートが発生し、研磨
する量が増加してCMPでの平坦化が困難となる。更
に、無電解めっきを施して、配線の露出表面に保護膜
(めっき膜)で選択的に形成する際には、めっき液の熱
容量または基板の加熱等によって無電解めっき反応に必
要な熱を得るようにしているが、絶縁膜に熱が吸収され
て的確なめっき反応を得ることが困難であった。
ード層の薄肉部を補強したり、高アスペクト比の微細窪
みの内部に銅等を確実に埋め込むことができ、更にはめ
っき膜の平坦度を向上させてスループットを向上できる
ようにしためっき方法及び装置を提供することを目的と
する。
は、基板を無電解めっき液に接触させて該基板の表面に
めっき膜を形成するに際し、基板表面の無電解めっき反
応界面に温度差を設けることを特徴とする無電解めっき
方法である。無電解めっきにあっては、めっきレートの
温度依存性が一般に大きく、無電解めっき液の温度が上
昇するとめっき膜の膜厚も厚くなる。従って、例えば配
線用の微細窪みの内部に無電解めっきによって銅等を埋
め込む際に、窪み(溝)の底部における温度を窪み
(溝)の表面よりも高くすることで、ボトムアップ成長
を促進して、埋め込み特性を向上させ、オーバープレー
トを少なくすることができる。
調差を付与し、この基板の表面に光を照射して無電解め
っき反応界面に温度差を設けることを特徴とする請求項
1記載の無電解めっき方法である。例えば、基板表面の
平坦部に、光を反射する白色レジストを塗布し、この白
色レジストに照射する光(熱)を反射させることで、例
えば微細溝の底部から表面に向けて温度が徐々に低下す
る温度勾配を作ることができる。
が露出する基板の表面に光を照射して、前記配線の表面
と前記絶縁膜の表面に温度差を設けることを特徴とする
請求項1記載の無電解めっき方法である。これにより、
例えば銅や銀等の配線材料だけが熱を吸収する波長の光
源を使用した光の照射を行い、絶縁膜中に露出している
埋め込み配線だけを昇温させることで、的確なめっき条
件で、無電解めっきによる保護膜を選択的に形成するこ
とができる。
きが、銅、銅合金、銀、銀合金、ニッケル、ニッケル合
金、コバルトまたはコバルト合金の少なくとも1種であ
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
無電解めっき方法である。これにより、例えば銅、銅合
金、銀または銀合金からなる埋め込み配線を無電解めっ
きで形成し、この配線の露出表面に無電解めっきでニッ
ケル、ニッケル合金、コバルトまたはコバルト合金から
なる保護膜を選択的に形成して、配線を保護膜で保護す
ることができる。
に保持して該基板の表面を無電解めっき液に接触させる
基板保持部と、前記基板保持部で保持し前記無電解めっ
き液に接触させる基板の表面の無電解めっき反応界面に
温度差を設ける温度差付与手段とを有することを特徴と
する無電解めっき装置である。請求項6に記載の発明
は、前記温度差付与手段は、色調差を付与した基板の表
面に光を照射する光照射装置を有することを特徴とする
請求項5記載の無電解めっき装置である。請求項7に記
載の発明は、前記温度差付与手段は、絶縁体と配線が露
出する基板の表面に光を照射して前記配線の表面と前記
絶縁膜の表面に温度差を設ける光照射装置を有すること
を特徴とする請求項5記載の無電解めっき装置である。
乃至図6を参照して説明する。先ず、図7(a)及び
(b)に示すように、基板Wの表面に銅めっきを施すこ
とで、コンタクトホール3及び溝4の内部に銅を充填し
て、銅膜7からなる配線を形成する場合について、図1
乃至図4を参照して説明する。
ある。図1に示すように、この無電解めっき装置は、基
板Wを上向き(フェースアップ)で保持する基板保持部
11と、基板保持部11に保持した基板Wの被めっき面
(上面)の周縁部に当接して該周縁部をシールする堰部
材(めっき液保持機構)31と、堰部材31でその周縁
部をシールした基板Wの被めっき面に無電解めっき液を
供給するシャワーヘッド41を備えている。無電解めっ
き装置は、さらに基板保持部11の上部外周近傍に設置
されて基板Wの被めっき面に洗浄液を供給する洗浄液供
給部51と、排出された洗浄液等(めっき廃液)を回収
する回収容器61と、基板W上に保持した無電解めっき
液を吸引して回収するめっき液回収ノズル65と、基板
保持部11を回転駆動するモータMとを備えている。
置して保持する基板載置部13を有している。この基板
載置部13は、基板Wを載置して固定するように構成さ
れており、具体的には、基板Wをその裏面側に真空吸着
する図示しない真空吸着機構を備えている。この基板保
持部11は、モータMによって回転駆動されるととも
に、図示しない昇降手段によって上下動できるように構
成されている。堰部材31は、筒状であってその下部に
基板Wの外周縁をシールするシール部33を有し、図示
の位置から上下動しないように設置されている。
光、紫外光またはレーザ光等の熱源となる光を基板保持
部11で保持した基板Wの表面(上面)に向けて照射す
る光照射装置17が設置されている。なお、この例で
は、光照射装置17とシャワーヘッド41とを一体化し
た例を示している。つまり、例えば複数の半径の異なる
リング状の光照射装置17を同心円状に設置し、光照射
装置17の間の隙間からシャワーヘッド41の多数のノ
ズル43をリング状に開口させている。なお光照射装置
17としては、渦巻状の一本のもので構成しても良い
し、さらにそれ以外の各種構造のものを任意に配置して
構成してもよい。
ルを設けることで、供給された無電解めっき液をシャワ
ー状に分散して基板Wの被めっき面に略均一に供給する
構造のものである。また洗浄液供給部51は、ノズル5
3から洗浄液を噴出する構造である。めっき液回収ノズ
ル65は、上下動且つ旋回できるように構成されてい
て、その先端が基板Wの上面周縁部の堰部材31の内側
に下降して基板W上の無電解めっき液を吸引するように
構成されている。
めっきを施して、銅の埋め込みを行う際には、図2に示
すように、例えば基板Wの表面の平坦部のみに、例えば
熱反射体としての白色レジスト70を塗布しておく。つ
まり、基板Wの表面のバリア層5の表面に形成したシー
ド層6が、酸化膜2の内部に形成した溝4の内部で外部
に露出し、それ以外の平坦部は、白色レジスト70によ
って覆われた状態にしておく。この白色レジスト70
は、例えばレジスト液に酸化チタン等の白色の顔料を添
加することで得ることができる。
を示す。このレジスト塗布装置72は、白色レジスト液
70aを保持するレジスト槽74と、基板Wを下向き
(フェースダウン)で吸着保持する吸着保持部76を内
蔵した基板保持部78とを有している。この基板保持部
78は、高速回転及び上下動自在に構成されている。こ
れにより、基板保持部78で基板Wを下向きで保持し、
基板の下面(表面)をレジスト槽74で保持した白色レ
ジスト液70aに接触させる。すると、基板Wに設けた
溝4の内部には、気泡が入り込み、この気泡が白色レジ
スト液70aの溝4の内部への浸入を阻害して、基板W
の表面の平坦部のみに白色レジスト液70aが付着す
る。そして、基板保持部78を上昇させた後、基板保持
部78を高速回転させて液切りを行うことで、基板Wの
表面の平坦部のみに白色レジスト70を塗布することが
できる。
滴下した後、基板を高速回転させて塗布する、いわゆる
スピン塗布によって、白色レジスト70を基板Wの表面
の平坦部のみに塗布するようにしてもよい。
する。まず図示の状態よりも基板保持部11を下降させ
て堰部材31との間に所定寸法の隙間を設け、基板載置
部13に基板Wを載置して固定する。基板Wとしては、
例えばφ8インチウエハを用いる。次に、基板保持部1
1を上昇させ、その上面を堰部材31の下面に当接さ
せ、同時に基板Wの外周を堰部材31のシール部33に
よってシールする。この時の状態を図1に示す。この
時、基板Wの表面は開放された状態となっている。
き液を噴出して基板Wの表面の略全体に降り注ぐ。基板
Wの表面は、堰部材31によって囲まれているので、注
入した無電解めっき液は全て基板Wの表面に保持され
る。供給する無電解めっき液の量は基板Wの表面に1m
m厚(約30ml)となる程度の少量で良い。なお被め
っき面上に保持する無電解めっき液の深さは10mm以
下であれば良く、この例のように1mmでも良い。
転させて被めっき面の均一な液濡れを行い、その後基板
Wを静止した状態で被めっき面の無電解めっきを行う。
具体的には、基板Wを1秒だけ100rpm以下で回転
して基板Wの被めっき面上を無電解めっき液で均一に濡
らし、その後静止させて1分間、無電解めっきを行わせ
る。なお瞬時回転時間は長くても10秒以下とする。
ら基板保持部11で保持した基板Wの表面(上面)に向
けて、例えば赤外光、紫外光またはレーザ光等の熱源と
して光を照射する。すると、基板Wの表面の平坦部に塗
布した白色レジスト70が光(熱)を反射し、これによ
って、溝4の底部から表面に向けて温度が徐々に低下す
る温度勾配ができる。つまり、溝4の底部の温度を
T1、表面付近の温度をT 2とすると、溝4の底部の温
度T1の方が表面付近の温度をT2より高くなる(T1
>T2)。このように、溝4の底部における温度を溝4
の表面よりも高くすることで、図2に2点鎖線で示すよ
うに、めっき膜のボトムアップ成長を促進して、埋め込
み特性を向上させ、オーバープレートを少なくすること
ができる。
レートの温度依存性が一般に大きく、無電解めっき液の
温度が上昇するとめっき膜の膜厚も厚くなるからであ
る。例えば、下地にスパッタリングによって銅シード層
を形成した試料に、下記の表1に示す組成の無電解めっ
き液を用いて1分間無電解めっきを行った時のめっき液
の液温とめっき膜厚との関係を図4に示す。
用した時の化学反応式は、以下のようになる。 Cu2++2CHOCOOH+6OH− →Cu2++2
C2O4 2−+H2+4H2O+2e− →Cu+2C2
O4 2−+H2+4H2O 従って、無電解めっき液として、例えば上記表1に示す
組成のものを使用することで、めっき膜のボトムアップ
成長を促進して、埋め込み特性を向上させ、オーバープ
レートを少なくすることができる。
収ノズル65の先端を基板Wの表面周縁部の堰部材31
内側近傍に下降させ、無電解めっき液を吸い込む。この
とき基板Wを、例えば100rpm以下の回転速度で回
転させれば、基板W上に残った無電解めっき液を遠心力
で基板Wの周縁部の堰部材31の部分に集めることがで
き、効率良く、且つ高い回収率で無電解めっき液の回収
ができる。そして基板保持部11を下降させて基板Wを
堰部材31から離し、基板Wの回転を開始して洗浄液供
給部51のノズル53から洗浄液(超純水)を基板Wの
被めっき面に噴射して被めっき面を冷却すると同時に希
釈化・洗浄することで無電解めっき反応を停止させる。
このときノズル53から噴射される洗浄液を堰部材31
にも当てることで堰部材31の洗浄を同時に行っても良
い。このときのめっき廃液は、回収容器61に回収さ
れ、廃棄される。
用せず、使い捨てとする。前述のようにこの装置におい
て使用される無電解めっき液の量は従来に比べて非常に
少なくできるので、再利用しなくても廃棄する無電解め
っき液の量は少ない。なお場合によってはめっき液回収
ノズル65を設置しないで、使用後の無電解めっき液も
洗浄液と共にめっき廃液として回収容器61に回収して
も良い。そしてモータMによって基板Wを高速回転して
スピン乾燥した後、基板保持部11から取り出す。
用した例を示しているが、銅の他に、銅合金、銀または
銀合金を使用してもよい。また、上記と同様にして、例
えば溝の底部の温度を表面よりも高くした状態で無電解
めっきを施すことで、一般に溝底部の側壁に生じる極端
に膜厚の薄いシード層を補強するようにしてもよい。
に、基板Wの表面に、例えば無電解Ni−Bめっきを施
して、配線8の露出表面にNi−B合金膜からなる保護
膜(めっき膜)9を選択的に形成して配線を保護する場
合について、図5及び図6を参照して説明する。なお、
この例は、基板に向けて光を照射する光照射装置17
(図1参照)として使用される光源と、無電解めっき液
が異なるだけで、その他は前述と同様であるので、ここ
では重複した説明を省略する。
板Wの表面に光照射装置17(図1参照)から光を照射
するのであるが、この光源として、例えば銅や銀等の配
線材料だけが熱を吸収する波長を有するものを使用し、
これによって、配線8の表面部8aのみを昇温させる。
ここで、銅にあっては、その光の吸収波長が365nm
〜1000nmであるので、この範囲の波長を持つ光を
使用する。具体的には、312nm〜577nmの波長
を持ち、365nmの波長を最も放出する高圧水銀ラン
プを使用することができる。また、銀にあっては、その
光の吸収波長が100nm〜376nmであるので、こ
の範囲の波長を持つ光を使用する。具体的には、前述の
高圧水銀ランプの他に、185nm、254nmの波長
の光を放出する低圧水銀ランプを使用することができ
る。
電解Ni−Bめっきを施すのであれば、例えばニッケル
イオン、ニッケルイオンの錯化剤、ニッケルイオンの還
元剤としてのアルキルアミンボランまたは硼素化水素化
合物を含有し、pH調整にTMAH(水酸化テトラメチ
ルアンモニウム)を使用して、pHを5〜12に調整し
たものを使用する。
線8の表面部8aのみを、例えば熱を吸収させて昇温さ
せることによって、的確なめっき条件で、無電解めっき
による保護膜9(図7(d)参照)を配線8の露出表面
に選択的に形成することができる。つまり、めっき液の
熱容量または基板の加熱等で無電解めっき反応に必要な
熱を得ようとすると、絶縁膜2に熱が吸収されて的確な
めっき反応を得ることが困難となるが、配線8のみを昇
温させることで、このような弊害を防止することができ
る。
CMPを行った後、例えば配線8の露出表面を除く領域
に、前述のような白色レジストを塗布し、この状態で無
電解めっきを施すことで、配線8の表面に選択的に保護
膜9を形成して保護するようにしてもよい。この保護膜
の材料としては、例えば、ニッケル、ニッケル合金、コ
バルトまたはコバルト合金を挙げることができる。
例えば配線用の微細窪みの内部に無電解めっきによって
銅等を埋め込む際に、窪み(溝)の底部における温度を
窪み(溝)の表面よりも高くすることで、ボトムアップ
成長を促進して、埋め込み特性を向上させ、オーバープ
レートを少なくすることができる。これによって、配線
の信頼性を向上させるとともに、スループットを向上さ
せることができる。また、絶縁膜と配線とが露出する基
板の表面に光を照射して、絶縁膜中に露出している埋め
込み配線だけを昇温させることで、的確なめっき条件
で、無電解めっきによる保護膜を選択的に形成すること
ができる。
断面図である。
図である。
関係を示すグラフである。
している状態を示す断面図である。
程順に示す図である。
図である。
を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基板を無電解めっき液に接触させて該基
板の表面にめっき膜を形成するに際し、 基板表面の無電解めっき反応界面に温度差を設けること
を特徴とする無電解めっき方法。 - 【請求項2】 基板の表面に色調差を付与し、この基板
の表面に光を照射して無電解めっき反応界面に温度差を
設けることを特徴とする請求項1記載の無電解めっき方
法。 - 【請求項3】 絶縁膜と配線とが露出する基板の表面に
光を照射して、前記配線の表面と前記絶縁膜の表面に温
度差を設けることを特徴とする請求項1記載の無電解め
っき方法。 - 【請求項4】 前記無電解めっきが、銅、銅合金、銀、
銀合金、ニッケル、ニッケル合金、コバルトまたはコバ
ルト合金の少なくとも1種であることを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載の無電解めっき方法。 - 【請求項5】 基板を着脱自在に保持して該基板の表面
を無電解めっき液に接触させる基板保持部と、 前記基板保持部で保持し前記無電解めっき液に接触させ
る基板の表面の無電解めっき反応界面に温度差を設ける
温度差付与手段とを有することを特徴とする無電解めっ
き装置。 - 【請求項6】 前記温度差付与手段は、色調差を付与し
た基板の表面に光を照射する光照射装置を有することを
特徴とする請求項5記載の無電解めっき装置。 - 【請求項7】 前記温度差付与手段は、絶縁体と配線が
露出する基板の表面に光を照射して前記配線の表面と前
記絶縁膜の表面に温度差を設ける光照射装置を有するこ
とを特徴とする請求項5記載の無電解めっき装置。
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JP2001313073A JP2003119568A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 無電解めっき方法及び装置 |
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JP2010535415A (ja) * | 2007-07-31 | 2010-11-18 | リニューアブル・エナジー・コーポレーション・エーエスエー | 太陽電池の裏面上にコンタクトを設ける方法、及び該方法によって設けられた接点を有する太陽電池 |
WO2013180064A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 東京エレクトロン株式会社 | めっき処理方法、めっき処理装置および記憶媒体 |
CN113078060A (zh) * | 2020-01-06 | 2021-07-06 | 株式会社国际电气 | 半导体装置的制造方法、基板处理装置和存储介质 |
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