JP2003117019A - 自主設置型水系消火設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消防法の適用されない建造物において、一般
的に用いられている従来の住宅用スプリンクラー消火設
備は、水道配管を分岐し、スプリンクラーヘッド等の消
火設備機器を水道配管上に取り付けるという工法である
為、水道法で規制され各当該地域の水道事業者が指定す
る給水装置工事事業者による施工に限られていた。ま
た、施工に関する要項も細分化された各当該地域の市町
村条例への適応も不可欠であり、事実上それらすべての
水道法、施行令、条例、施行規定、装置規定に適応する
のは指定された給水装置工事事業者においても非常に難
しい為、一般への認知度も低くあまり普及されなかっ
た。 【解決手段】水道事業者が指定する給水装置工事事業者
によってとりつけられた給水用具、弁類を水源とし、導
入部以降、末端排水口までを一つの設備機器とし、その
設備機器を自主設置型水系消火設備機器とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は消防法の適用されな
い建造物などにおいて設置する、直圧式、受水タンク方
式等の方式を問わない、給水装置を水源にする簡易的な
自主設置型水系消火設備に関する。 【０００２】 【従来の技術】一般に、自主設置型水系消火設備として
用いられている従来の住宅用スプリンクラー消火設備で
は、水道配管を水源にしており、水道配管上にスプリン
クラーヘッドを取り付けるという工法でした。そのため
配管の性質上、管内に水が停留するという所謂「死水」
による水道配管内の汚染や、衛生上問題となる腐敗を起
こさない様にする等水道法で厳しく規制されるものであ
り、配管内の「死水」を防ぐため、すでに水道事業者に
より認可された「死水」防止継手等の継手類の使用によ
る施工方法などの工夫で適応し実用化を図ってきまし
た。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】従来の自主設置型水系
消火設備として一般的に用いられている住宅用スプリン
クラー消火設備においては、あくまでも水道配管上にス
プリンクラーヘッドや機器類を設けるという工法であっ
たため、水道法により各当該地域の水道事業者が指定す
る給水装置工事事業者による施工に限られており、その
施工に関しては水道法への適応だけではなく、さらに細
分化された各当該地域の市町村条例への適応も不可欠で
あり、事実上それらすべての水道法、施行令、条例、施
行規定、装置規定に適応するのは指定された給水装置工
事事業者においても非常に難しくなっていた。 【０００４】 自主設置型水系消火設備の実用化を図る
という面では、消防法の適用されない建造物などにおい
て設置する、簡易的ではあるが消火設備であるという事
柄を認識する必要があり、従来の住宅用スプリンクラー
消火設備のように水道配管に設けるという様な工法で
は、先述したとおり水道法に係る事柄も多く、施行に関
しても各当該地域の水道事業者が指定する給水装置工事
事業者に限られた施工であったが、一般への認知度を高
め、さらに普及し実用化を図るためには防災設備工事に
携わる関係者や精通したもの、防災意識の高い人の施工
を可能にする必要がある。 【０００５】消防法適用外の住宅用スプリンクラー消火
設備は、簡易的ではあるが消火設備であるにも係らず、
防災設備工事に携わる関係者や、防災意識の高い人の施
工が不可能であり、地域により限定された業種や業者に
よる工事ではその発展も遅く、工事の簡素化、高品質な
自主設置型水系消火設備の開発が遅れ、一般への認知度
も低くあまり普及していないものとなっている。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、自主設置型水
系消火設備を、スプリンクラーヘッドなどの消火活動を
おこなえる機器類と配管類を持ったひとつのユニットと
し、所有者が管理する機器とする事により、特定の限ら
れた業種や業者のみならず、高度な技術や知識を持った
ものの施行を可能にするものである。 【０００７】 【実施例】従来の水道配管から分岐して水道配管に消火
設備を取り付けるという工法ではなく、当該地域の水道
事業者が指定する給水装置工事事業者によってとりつけ
られた給水装置を水源とする。その際最も重要になるの
は、給水装置工事事業者によって取り付けられた給水用
具、弁類と、導入部の接合部分であるが、飲用に供さな
い機器であるため水道配管内に自主設置型水系消火設備
機器の水が逆流し得ないよう、導入部分に厚生労働省令
第１４号に適合した機械的な仕組みを持つ逆止弁や、又
は電機的な仕組みの構造を持つ停止弁など、逆流に対し
てもっとも有効である防止の為の措置を講じ、その接続
は容易に着脱できるようにする。特に指摘があれば、当
該地域の水道事業者や指定給水装置工事事業者、関係省
庁及び関係機関の指導に従う。 【０００８】また、その機器内の水を排水するための専
用の排水口を設け、排水口はその機器の性格上飲用に供
さない設備機器であるため、誤飲する恐れの無い様容易
に確認でき表示し、バルブの開閉操作だけではなくホー
ス等を接続することにより始めて通水するというような
二重構造にし、また、排水口から埃など衛生上有害であ
るものが入らない状態にする。 【０００９】 【発明の実施の形態】本発明は図１に示されるように、
指定給水装置工事事業者によって設置された弁類にＡの
導入部分を接続し、Ｉの配管にＩＩ、ＩＩＩ、ＩＶ、の
機器を設置し、適切な排水口をなるべく外部に設ける。 【００１０】その際、図２に示すように重要となる導入
部Ａは、既設弁類と接合後その直近部にの逆流を防止
できる適切な機器を設け、の専用止水栓を介して各系
統の機器に通水する。その後Ｂのを配管中の圧力が適
切であるかを確認するために設け、著しい水撃圧が加わ
る恐れのある場合はウォーターハンマーで配管が損傷す
る事のない様の水撃防止器を設けるようにする。 【００１１】また、図中Ａ・Ｂは着脱及び点検確認が容
易に出来るよう、の部分は取り外しを容易にするため
ユニオン継手等で接続し、Ａ・Ｂが開口である場合は耐
火・耐熱材などで蓋をし、はステンレス鋼鋼管等の厚
生労働省令第１４号の基準に適合した、耐熱・耐火効果
の高い管材とする。 【００１２】 【発明の効果】本発明は、水道配管上に消火設備機器を
取り付けるという工法ではなく、水道配管から分岐され
設置された給水用具、弁類に接続する事により、導入部
以降、末端排水口までを一つの自主設置型水系消火設備
機器とし、例えば給湯器を介した給湯配管や全自動洗濯
機、洗髪器と同様に限られたもののみの施工にせず、防
災設備工事に携わる関係者や、防災意識の高い人の施工
を可能にするものである。 【００１３】そうする事により、工事の簡素化、高品質
な自主設置型水系消火設備の開発が進められ、一般に広
く認知され、防災意識や関心を高める事が可能である 【００１４】

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明に関する、自主設置型水系消火設備を示
した断面図である。 【図２】導入部および末端部に関する詳細図である。 【図面の符号】 Ｉ 消火設備用配管 ＩＩ スプリンクラーヘッド ＩＩＩ 消火栓用給水栓 ＩＶ 消火栓用ノズル Ａ 消火設備配管接続部 Ｂ 消火設備配管末端試験部 ステンレス鋼鋼管 同上ユニオン継手 逆流防止弁 各系統専用止水栓 水圧検査用圧力計 水撃防止器

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】水道配管上に設けられた給水装置を水源と
   する、自主設置型水系消火設備。