JP2003116387A - 鳩の床敷き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】鳩の床敷きにおける牧草と煙草の葉をひとつの
袋に詰め、その中で煙草の臭いが牧草に染み込ませるよ
うにした包装形態とそれらを床に敷き詰める時の方法を
提供する。 【解決手段】乾燥させた牧草を一定の長さに切断（１
２）し、それと同時に乾燥させた煙草の葉を一定の大き
さに切断（１０）し、それらを外気を通さないビニー
ル、ナイロンやポリエチレン等の２重密閉包装袋（１
４）に入れ、脱気封印する包装構成とそれを鳩舎の床
（１８）に敷く場合の方法を特徴としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、鳩舎の床に敷く、
牧草と煙草の葉の製造包装方法とその床敷に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、鳩舎内の鳩が止まるところは、一
般的に止まり木の組み合わせが殆どであり、下の床には
床敷きというものがあまりなく、糞が剥き出しであった
り、羽根等が舞っていた。一部それを解消する方法とし
て、藁を使用した例があるが、通気性が悪く湿気に弱
い、またへたりが早くなるなどの問題が生じ、現在は使
用されていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】抜け羽根や糞は止まり
木に溜まる構造である為、乾燥した糞、脂紛、細かいゴ
ミ等は風や羽ばたきにより、浮遊していた。それによ
り、人と鳩に及ぼす影響としては呼吸器系疾患などが多
く、またいろんな虫などが集中し，衛生上好ましい状態
とは云えなかった。更に掃除が面倒で仕方なく掃除の回
数を減らしている人も見受けられるのが現状である。

【０００４】本発明は上記の欠点を解決し、人と鳩や周
りに対しての好環境を作り出し、掃除等による愛鳩者へ
の負担を著しく軽減させた鳩の床敷きを提供するもので
ある。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】本発明は牧草と煙草の葉を
密閉度の高い袋に同時包装することにより、配達先に届
き開封するまでの時間で煙草の葉臭が牧草に浸透し、虫
除け牧草が出来上がる。更にそれを取り出し、牧草から
床全面に敷き詰め、煙草の葉をその上全体に撒くことで
上記課題を解決させるものである。

【０００６】鳩の床敷きは乾燥させた原料の煙草の葉
（９）を細かく一定の大きさに切断（１０）し、臭いが
外に出やすい通気性の良い袋（１３）に入れ、封印した
ものと原料の牧草（１１）を乾燥させ、一定の長さに切
断（１２）し、それぞれ一定の割合で混合できるように
一定量を外気から遮断される袋（１４）に入れ、袋の中
で牧草に煙草の臭いを染みこませることを特徴にしたも
のである。（請求項１）

【０００７】上記の煙草の臭いの付着した原料の牧草
（１２）を鳩舎の床（１８）全体に敷き詰め、その上か
ら前記原料の煙草の葉（１０）を鳩舎の床（１８）全体
に平均に一定割合で撒いたことを特徴としたものであ
る。（請求項２）

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は図を参照に
しながら説明する。

【０００９】図１は鳩の床敷きの製造包装工程図であ
る。畑から採取した煙草の葉を室内自然乾燥や、専用の
乾燥機で乾燥させることを製造包装第１工程（１）と
し、製造包装第２工程（２）では、それらを一定の大き
さに切断する。製造包装第３工程（３）では、一定の大
きさに切断された煙草の葉を通気性の高い網状の袋に一
定割合で入れ、製造包装第４工程（４）で封印する。

【００１０】次に製造包装第５工程（５）では、畑から
機械で刈入れた約１ｍの牧草を多量に自然乾燥させる。
その牧草を専用カッター機械で、一定の長さに切断し、
製造包装第６工程（６）とする。

【００１１】上記の材料が揃った所で両者をそれぞれ一
定の割合で袋詰めできるように揃え、密閉度の高いビニ
ール、ポリエチレン、ナイロン等の包装袋に牧草を入
れ、その上に煙草の袋を載せ、破れ難いように２重密閉
包装袋として製造包装第７工程（７）とする。

【００１２】その包装袋の内側と外側の中間に取り扱い
説明や使用方法、更に製品内容を記載した製品案内（１
５）を表面から見えるように入れ、空気を出しながら脱
気し、テープシール等の方法で封印させ、製造包装第８
工程（８）とする。

【００１３】煙草の葉は、農家が畑から採取してきたも
のの中で商品として出せないものを利用しているが、こ
れは農家が廃棄材料として捨てなければならなく、困っ
ていたことも考慮し、リサイクルとしての再利用を実現
させたものである。

【００１４】日本では、床敷きに藁を用いられたことが
あったが、水分を含むと芯がなくなったように柔らかく
なり、乾燥すると通気性が悪くなったりで、適さないこ
とがわかり、現在は使用していない。その点、牧草は鳩
舎（１６）内の湿気を吸収し、雨などにも耐え、乾燥し
ても新しさを保つことが出来る。

【００１５】煙草は害虫が嫌う植物に上げられている
が、それを利用することで羽虫、ワグモ、蚊、ハエ等の
害虫が鳩舎に近づくことがなく、鳩の快適環境が維持で
きる。

【００１６】図４の鳩舎（１６）において、図３の２重
密閉包装袋（１４）のテープシール等を剥ぎ取り、その
中から通気性袋（１３）を取り出すと同時に一定に長さ
にした牧草（１２）を掃除された鳩舎の床（１８）に７
〜８割敷き詰め、その上に一定の大きさにした煙草の葉
（１０）を満遍なく撒き散らす。２〜３日後に残りの牧
草（１２）を牧草の薄くなった所に敷き詰め、再度その
上に煙草の葉を撒くこととする。

【００１７】上記により、牧草は鳩舎の床（１８）全体
に敷き詰めることが必要不可欠とするが、一定の大きさ
に切断した煙草の葉（１０）は鳩舎（１６）の状態によ
り、撒く量を調整することで更に適した環境を作り出す
ことも可能であり、２〜３回程度は牧草の重ね敷きをし
ても環境は損なわれないものである。

【００１８】交換時期におけるこれらの回収は極めて簡
単で、まず始めに止まり木（１７）の糞等を落とし、取
り出す時に粉塵が舞わないよう、牧草全体に少量の水を
掛け、染み込ませた後に外に引き出し、ゴミとしてまと
める。その時に糞、脂紛、抜け羽根、細かなゴミ等が同
時に搬出されるので、その後の処理が非常に簡単であ
る。

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態の実
施で、以下に記載する効果を上げた。

【００１９】牧草は通気性が非常に良いので鳩舎内の湿
気や吹き込む雨を吸収してじめじめした雰囲気をなく
す。また、乾燥しても芯がなくならないので牧草１本１
本の空間がいつまでも保持される為、乾燥した糞、脂
紛、細かなゴミ等はその空間に入り込み、抜け羽根も空
間と牧草の間に付着することで舞うことがなくなり鳩へ
の快適環境ができる。乾燥した糞や細かい脂紛等による
粉塵が少なくなることで、呼吸器系疾患から解消され
る。

【００２０】煙草の葉を鳩舎の床に敷き詰めた煙草の臭
いの染み込んだ牧草に更に上からそれを隅々まで撒くこ
とで、徐々に羽虫、ワグモ、蚊、ハエ等の害虫を近づか
せないことが可能になる。

【００２１】以上のように密閉包装袋内で牧草に煙草の
臭いを染み込ませる方法は均一品質が得られ、作業時間
の短縮と掃除時間の短縮なども効果大である。またその
臭いの均一した牧草を鳩舎の床に敷くことは鳩舎の隅々
まで効果が行き渡り、鳩の生活環境が向上できる。更に
交換後の牧草は堆肥として最適で、その再利用に使用で
きる用途は広範囲である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る鳩の床敷きの製造包装工程図であ
る。

【図２】本発明に係る鳩の床敷きの材料外観図である。

【図３】本発明に係る鳩の床敷きの包装外観斜視図であ
る。

【図４】本発明に係る鳩の床敷きの鳩舎外観図である。

【符号の説明】

１ 製造包装第１工程 ２ 製造包装第２工程 ３ 製造包装第３工程 ４ 製造包装第４工程 ５ 製造包装第５工程 ６ 製造包装第６工程 ７ 製造包装第７工程 ８ 製造包装第８工程 ９ 煙草の葉 １０ 一定の大きさに切断した煙草の葉 １１ 牧草 １２ 一定の長さに切断した牧草 １３ 通気性袋 １４ ２重密閉包装袋 １５ 製品案内 １６ 鳩舎 １７ 止まり木 １８ 鳩舎の床 １９ 鳩の出入口 ２０ 展望台 ２１ 巣箱

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】乾燥させた原料の煙草の葉を細かく一定の
   大きさに切断し、回りに臭いが浸透できる通気性の良い
   袋に入れ、封印したものと原料の牧草を乾燥させ、一定
   の長さに切断し、それぞれ一定の割合で混合できるよう
   に一定量を外気から遮断される袋に入れ、袋の中で牧草
   に煙草の臭いを染み込ませることを特徴とした鳩の床敷
   き。
2. 【請求項２】上記煙草の臭いの付着した原料の牧草を鳩
   舎の床全体に敷き詰め、その上から上記原料の煙草の葉
   を鳩舎の床全体に平均に一定割合で撒いたものを特徴と
   する請求項１に記載の鳩の床敷き。