JP2003115757A - インターフェース回路および信号伝送システム - Google Patents

インターフェース回路および信号伝送システム

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JP2003115757A
JP2003115757A JP2001307738A JP2001307738A JP2003115757A JP 2003115757 A JP2003115757 A JP 2003115757A JP 2001307738 A JP2001307738 A JP 2001307738A JP 2001307738 A JP2001307738 A JP 2001307738A JP 2003115757 A JP2003115757 A JP 2003115757A
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signal
signal transmission
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Noriyuki Sekizawa
紀行 関澤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年、ディジタル信号を送受信する上でIC
間の信号伝送路に外来ノイズが混入して受信用ICの誤
動作が生じ易くなっている。 【解決手段】 信号線300に伝えられる伝送信号の電
位を基準電位と比較する電位比較手段11と、該電位比
較手段の出力に応じて前記伝送信号のレベルが中間電位
にある時間を短縮する中間電位短縮手段12,13とを
備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターフェース回
路および信号伝送システムに関し、特に、信号波形のな
まりや外来ノイズの影響により受信回路が誤動作するの
を改善したインターフェース回路および信号伝送システ
ムに関する。
【0002】近年、様々な装置の多機能化に伴ってマイ
コンを始めとする各種IC(Integrated Circuit:半導
体チップ)は数多くの他のICと接続する機会が増え、
そのインターフェース間の速度も高速化されつつある。
また、それら各種ICを搭載するプリント配線基板にお
いては、例えば、クロック系の外来ノイズも多い環境下
にあり、また、使用する電源電圧も低消費電力化の要求
により低電圧化の方向に向かっている。さらに、不要輻
射(EMC:Electro Magnetic Compatibility)対策と
して送信用ICの出力端子に直列に抵抗を付加して高調
波を減らし、波形を鈍らせて信号伝送を行う手法も広く
行われている。これらのことは、ディジタル信号を送受
信する上でIC間のインターフェースライン(信号伝送
路、信号線)に外来ノイズが混入し、受信用ICがディ
ジタル信号をタイミングも含めて誤って受信する恐れが
生じ易い状況になりつつある。
【0003】そこで、外来ノイズの影響を受けることな
く高速で正確な信号伝送を可能とするインターフェース
回路および信号伝送システムが要望されている。この高
速で正確な信号伝送は、例えば、プリント配線基板にお
けるIC間だけでなく、例えば、サーバと主記憶装置と
いった匡体間、或いは、1つのIC内における素子や回
路ブロック間での信号伝送においても必要とされてい
る。
【0004】
【従来の技術】近年、プリント配線基板上のIC間や匡
体間等において、外来ノイズの影響を受けることなく高
速で正確な信号伝送を行うことが求められている。
【0005】図1は従来の信号伝送システムの例を説明
するための図であり、プリント配線基板上の送信用I
C、信号伝送路および受信用ICを示すものである。図
1において、参照符号Vccは高電位の電源線、GND
は低電位の電源線(接地)、210,220は送信用I
C、300は信号伝送路(信号線)、そして、410,
420は受信用ICを示している。また、参照符号21
1は出力段トランジスタ、212はプルアップ抵抗、2
21は出力段バッファ、222は出力抵抗、そして、3
01は信号伝送路,各ICの入出力および浮遊容量等を
まとめた寄生容量を示している。ここで、参照符号41
1は、シュミットトリガ入力バッファを示している。
【0006】送信用IC210は、トランジスタ211
によるオープンドレイン(オープンコレクタ)出力とさ
れており、その出力にはプルアップ抵抗212が設けら
れている。このようなオープンドレイン出力の送信用I
C210において、プルアップ抵抗212は、通常、数
kΩと高いため、信号伝送路300において外来ノイズ
(例えば、クロック系ノイズ)の影響を受け易い。ま
た、信号伝送路300(IC間インターフェース)にシ
ールド線を用いた場合、寄生容量301の値が大きくな
りその容量分による波形の鈍りも大きくなる。
【0007】一方、送信用IC220は、出力バッファ
(アクティブ素子)221を使用して信号を出力する
が、この場合、例えば、不要輻射(EMC)対策として
送信用IC220の出力端子と信号伝送路300との間
に直列に出力抵抗222を挿入して高調波を低減するこ
とが行われる。この出力抵抗222は、通常、数百〜数
KΩとされるため、波形が鈍ることになる。
【0008】すなわち、オープンドレイン出力でプルア
ップ抵抗や電流源によるディジタル信号のIC間インタ
ーフェース、または、送信側の出力インピーダンスの高
いディジタル信号のIC間インターフェースおいて、例
えば、信号が低レベル『L』から高レベル『H』になる
瞬間の立ち上がり時間は、プルアップ抵抗212または
出力抵抗222と寄生容量301とによるRCの時定数
で決定される。
【0009】ここで、図2および図3を参照して、信号
波形の鈍りを説明する。
【0010】図2は従来の信号伝送システムにおける課
題を説明するために行ったシミュレーションで使用した
回路を示す図であり、図3は従来の信号伝送システムに
おける課題を説明するために行ったシミュレーションの
結果を示す波形図である。
【0011】図2に示されるように、本シミュレーショ
ンに使用した回路は、オープンドレインの出力IC(バ
ッファ)414の出力OUTと高電位(+5ボルト)の
電源線Vccとの間に3.3KΩのプルアップ抵抗41
2を設けると共に、出力OUTと接地GNDとの間に寄
生容量301に相当する33pFの容量413を設け、
そして、バッファ414の入力に1.4MHzのパルス
を入力して出力波形の鈍りを観測したものである。
【0012】すなわち、図3(a)に示されるようなバ
ッファ414の入力INに供給されたほぼ矩形の1.4
MHzの入力信号波形は、図3(b)に示されるよう
に、バッファ414の出力に設けられたプルアップ41
2および容量413により大きく鈍った波形として出力
される。
【0013】この図3(b)に示されるような鈍った出
力信号波形は、例えば、出力インピーダンスも高いこと
から外来ノイズの影響も受け易く、信号に外来ノイズが
重畳して受信用まで伝送されると、受信用ICはその信
号をそのまま受信して、結果的に誤動作する(誤ったデ
ータの判定を行う)恐れがあった。
【0014】再び、図1を参照して、上記のような受信
用ICにおける誤動作を防止するために、従来の信号伝
送システムにおいては、例えば、プルアップ抵抗212
または出力抵抗222の値を小さく設定するか、或い
は、受信用IC410をシュミットトリガ入力バッファ
411として構成したり、受信用IC420の入力にシ
ュミットトリガバッファ421を挿入して対応してい
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、プルアップ抵抗212の値を小さく設定すると、送
信用IC210の出力(信号伝送路300における信
号)が低レベル『L』の時は常にプルアップ抵抗212
と送信用IC210に電源電流が貫通している状態とな
り、この貫通電流が無駄に消費されることになる。さら
に、プルアップ抵抗212と送信用IC210に無駄な
発熱が発生し、また、プルアップ抵抗212の値を小さ
くし過ぎると、送信用IC210の内部素子(FET,
トランジスタ)の飽和特性により低レベル『L』を出力
する時に0ボルト近辺まで下がりきらなくなってしまう
可能性が発生する。
【0016】また、例えば、出力抵抗222の値を小さ
く設定すると、EMC対策の効果が無くなってしまうこ
とになる。
【0017】さらに、受信用IC410をシュミットト
リガ入力バッファ411として構成する場合、使用した
いICが必ずしもシュミットトリガ入力になっていると
は限らず、また、受信用IC420の入力にシュミット
トリガバッファ421を挿入する場合にも、端子が入力
にも出力にもなる双方向バッファに対しては挿入するこ
とができない(送信ができなくなる)といった問題があ
る。
【0018】本発明は、上述した従来のインターフェー
ス回路および信号伝送システムにおける課題に鑑み、外
来ノイズの影響を受けることなく高速で正確な信号伝送
を可能とするインターフェース回路および信号伝送シス
テムの提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、信号線に伝えられる伝送信号の電位を基準電位と
比較する電位比較手段と、該電位比較手段の出力に応じ
て前記伝送信号のレベルが中間電位にある時間を短縮す
る中間電位短縮手段とを備えることを特徴とするインタ
ーフェース回路が提供される。
【0020】本発明の第2の形態によれば、送信回路
と、受信回路と、該送信回路から該受信回路への伝送信
号を伝える信号伝送路とを有する信号伝送システムであ
って、前記信号伝送路に伝えられた伝送信号の電位を基
準電位と比較する電位比較手段と、該電位比較手段の出
力に応じて前記信号伝送路の特性を制御し、前記伝送信
号のレベル変化を加速する伝送路特性制御手段とを備え
ることを特徴とする信号伝送システムが提供される。
【0021】ところで、図2および図3を参照して前に
説明したように、例えば、オープンドレイン出力の場
合、信号が低レベル『L』から高レベル『H』への立ち
上がり時間は、図3(b)のように、プルアップ抵抗4
12および容量413によるRC時定数で決定される。
従って、信号の立ち上がり時間を短縮するためには、立
ち上がり時のみプルアップ抵抗412の値を小さくすれ
ばよい。立ち上がり時間が短縮されると、受信用ICの
入力が高レベル『H』および低レベル『L』の中間電位
となる時間が短くなり、誤動作が生じ難くなる。
【0022】本発明に係るインターフェース回路および
信号伝送システムは、例えば、信号伝送路の立ち上がり
時と高レベル『H』時のみ動作し、低レベル『L』時は
非動作となって抵抗(13)には電流が流れない。その
ため、送信用ICに流れる電流も少なくすることができ
る。また、本発明によれば、外来ノイズの影響を受ける
ことなく高速で正確な信号伝送を実現することができ
る。さらに、本発明では、送信または受信用ICと信号
伝送路との間に出力抵抗を直列に挿入することなくイン
ターフェース回路を追加するだけでよいため、例えば、
双方向バッファに対しても適用することができる。
【0023】図4は本発明に係るインターフェース回路
を適用した信号伝送システムの原理構成を示す図であ
る。参照符号Vccは高電位の電源線、GNDは低電位
の電源線(接地)、210,220は送信用IC、30
0は信号伝送路(信号線)、401,402,…は受信
用IC、そして、1はインターフェース回路を示してい
る。また、参照符号211は出力段トランジスタ、21
2はプルアップ抵抗、221は出力段バッファ、222
は出力抵抗、そして、301は信号伝送路,各ICの入
出力および浮遊容量等をまとめた寄生容量を示してい
る。
【0024】図4において、前述した図1と同様に、送
信用IC210は、トランジスタ211によるオープン
ドレイン出力とされ、その出力にはプルアップ抵抗21
2が設けられており、また、送信用IC220は、EM
C対策として出力バッファ221の出力(送信用IC2
20の出力端子)と信号伝送路300との間に直列に出
力抵抗222が挿入されている。なお、受信用IC40
1,402,…は、信号伝送路300を介して送信用I
C210,220からの信号(伝送信号)を受信する。
【0025】本発明は、信号伝送システムにおける信号
伝送路300に対してインターフェース回路1を設ける
だけでよく、このインターフェース回路1は、信号伝送
路300における受信用IC側に設けるのが好ましく、
例えば、受信用IC401,402,…の入力部に設け
ることもできる。
【0026】図4に示されるように、インターフェース
回路1は、電位比較手段11、スイッチ手段12、およ
び、抵抗手段13を備え、信号伝送路300と高電位の
電源線Vccとの間に直列に設けられたスイッチ手段1
2および抵抗手段13は中間電位短縮手段(伝送路特性
制御手段)を構成する。電位比較手段11の負入力には
基準電位(基準電圧)Vrefが印加され、正入力に与え
られる信号伝送路300の電位(伝送信号の電位)Vin
と比較される。ここで、基準電位Vrefは、信号電位Vi
nが高レベル『H』か低レベル『L』かを判断するため
の設定電位であり、電位比較手段11は、信号電位Vin
が基準電位Vrefを超えた場合にのみスイッチ12を動
作(オン)させて、伝送信号のレベル変化を加速し、或
いは、伝送信号のレベルが中間電位にある時間を短縮
し、誤動作を生じ難くする。
【0027】抵抗手段13は、送信用IC210(22
0)が低レベル『L』となった時に過電流が流れるのを
防止し、送信用ICが低レベル『L』となった時に瞬間
的に電流が流れた場合でも受信用IC401(402)
が低レベル『L』となる電圧が得られるように電流を制
限するためのものであり、抵抗または電流源により構成
することができる。
【0028】図5は従来および本発明に係る信号伝送シ
ステムにおける立ち上がり波形を比較して示す図であ
り、図5(a)は従来の波形を示し、また、図5(b)
は本発明の波形を示している。なお、図5(a)の従来
の信号伝送システムにおける立ち上がり波形は、前述し
た図3(b)の鈍った波形に相当する。
【0029】図5(a)に示されるように、従来、伝送
信号が低レベル『L』から高レベル『H』に立上ると
き、例えば、信号伝送路300におけるプルアップ抵抗
212(出力抵抗222)の抵抗値および寄生容量30
1の容量値によるRCの時定数による鈍った波形L1
(例えば、立ち上がり時間TT0)となる。
【0030】これに対して、本発明によれば、電位比較
手段11により信号電位Vinと基準電位Vrefが比較さ
れ、信号伝送路300の信号電位Vinが基準電位Vref
を超えた場合にはスイッチ12をオンさせて、抵抗手段
13を介して信号伝送路300に高電位電源線Vccを
接続する。すなわち、図5(b)に示されるように、信
号電位Vinが基準電位Vrefを超えない場合には、信号
電位Vinは、図5(a)の従来の立ち上がり曲線L0と
同様の曲線L1のように変化するが、信号電位Vinが基
準電位Vrefを超えると、信号伝送路300には、抵抗
手段13(および、スイッチ手段12)を介して高電位
電源線Vccが接続され、信号伝送路300の電位(信
号電位Vin)は、伝送信号のレベル変化を加速するよう
な或いは中間電位にある時間を短縮するような曲線L2
に沿って急峻に変化する。その結果、信号電位Vinが低
レベル『L』から高レベル『H』に変化する全体として
の立ち上がり時間も従来のTT0からTT1へと大幅に
短縮される。
【0031】図6は本発明に係るインターフェース回路
を適用した信号伝送システムの動作を従来例と比較する
ために使用した回路を示す図であり、前述した図5のよ
うな信号波形に対して外来ノイズが重畳した場合をシミ
ュレーションするためのものである。
【0032】図7および図8は本発明に係るインターフ
ェース回路を適用した信号伝送システムの動作を従来例
と比較して示す図であり、図6に示す回路を使用して観
測点AおよびBにおける波形を測定して示すものであ
る。ここで、図6から明らかなように、観測点Aは、受
信用IC(入力バッファ)400の入力個所であり、観
測点Bは受信用IC400の出力個所である。また、図
7(a)および図8(a)に示す従来の信号伝送システ
ムにおける波形図は、図6の回路において、インターフ
ェース回路1を削除してシミュレーションしたものであ
り、また、図7(b)および図8(b)に示す本発明の
信号伝送システムにおける波形図は、図6の回路のよう
に、信号伝送路300に対してインターフェース回路1
を設けてシミュレーションしたものである。
【0033】図6において、参照符号1はインターフェ
ース回路、200は送信用IC(出力バッファ)、30
0は信号伝送路(信号線)、400は受信用IC(入力
バッファ)、501はパルス発生回路、502はプルア
ップ抵抗、503は負荷容量、そして、504は外来ノ
イズを模擬するための信号発生器を示す。ここで、プル
アップ抵抗502は3.3KΩに設定され、また、負荷
容量503は33pFに設定されている。さらに、信号
発生器504は、図7の場合には、20MHzの矩形波
(単一周波数のノイズ)を発生し、また、図8の場合に
は、様々な周波数成分を含むランダムノイズを発生す
る。
【0034】図7(a)および図7(b)の観測点Bに
おける波形を比較すると、本発明(インターフェース回
路1を設けたもの)では、『H』→『L』→『H』→…
と何度か繰り返される回数が減少しているのが判る。さ
らに、図8(a)および図8(b)の観測点Bにおける
波形の比較から明らかなように、本発明(図8(b):
インターフェース回路1を設けたもの)は、従来例(図
8(a):インターフェース回路1を削除したもの)に
比較して、誤動作領域の時間幅がTE0からTE1へと
大幅に減少していることが判る。このように、図7およ
び図8のいずれの結果からも、本発明のように、信号伝
送路300に対してインターフェース回路1を設けるこ
とにより、ノイズの影響による誤動作の改善が確認でき
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインターフェ
ース回路および信号伝送システムの実施例を添付図面に
従って詳述する。
【0036】図9〜図11は本発明に係るインターフェ
ース回路を適用した信号伝送システムの第1〜第3の実
施例を示す図である。これら図9〜図11において、参
照符号Vccは高電位の電源線、GNDは低電位の電源
線(接地)、210は送信用IC、212はプルアップ
抵抗、300は信号伝送路(信号線)、401は受信用
IC、そして、1はインターフェース回路を示してい
る。
【0037】図9に示されるように、本第1実施例の信
号伝送システムにおいて、インターフェース回路1は、
npnバイポーラトランジスタ111、pnpバイポー
ラトランジスタ112、ダイオード113,114およ
び抵抗115〜118を備えて構成されている。ここ
で、例えば、プルアップ抵抗212は3.3KΩ、抵抗
115および117は470Ω、抵抗116は2.2K
Ω、そして、抵抗118は100KΩに設定することが
できる。
【0038】トランジスタ111のエミッタと低電位電
源線GNDとの間に直列に設けられた2つの順方向のダ
イオード113,114は、基準電圧Vref(例えば、
約2V)を生成するものであり、トランジスタ111
は、抵抗116を介してベースに与えられる信号伝送路
300の電位と上記エミッタの電位(基準電圧)Vref
を比較する。そして、トランジスタ111は、信号伝送
路300の電位(ベース電位)が基準電圧Vref(エミ
ッタ電位)を超えるとオンして、トランジスタ112の
ベース電位が引き下げられて該トランジスタ112もオ
ンし、そのコレクタ電位は高電位電源線の電位(Vc
c)となり、その結果、抵抗115を介して接続された
信号伝送路300の電位が急速にVccの近くの電位に
引き上げられる。
【0039】これにより、信号伝送路300の電位が高
レベル『H』でも低レベル『L』でもない中間電位にあ
る時間が短縮され、送受信時の誤動作が改善される。ま
た、このとき、信号伝送路300は、抵抗115および
トランジスタ112を介して高電位電源線Vccに接続
されることになるため、信号伝送路300のインピーダ
ンスの値が小さくなり、そのライン自身が外来ノイズの
影響を受け難くなることに繋がる。
【0040】図10(a)に示されるように、本第2実
施例の信号伝送システムにおいて、インターフェース回
路1は、バッファゲートIC(バッファ)121、ダイ
オード122および抵抗123を備えて構成されてい
る。図10(b)に示されるように、バッファ121
は、直列接続された2つのインバータ1211および1
212で構成されている。なお、例えば、バッファゲー
トIC(121)として、基準電位(Vref)を内蔵し
たコンパレータICを用いて構成することもできる。
【0041】バッファゲートIC(コンパレータIC)
121は、その特性によりほぼ基準電位Vrefが決まっ
ており(例えば、Vcc=5Vで74HCTシリーズを
使用した場合、入力電位が2V以上になると動作す
る)、その電位を超えると動作するので電位比較手段は
バッファゲートIC121内蔵されていることに相当す
る。ダイオード122は、バッファゲートIC121が
動作したときだけ抵抗123を介して高レベル『H』の
出力を信号伝送路300に接続し、また、バッファゲー
トIC121の出力が低レベル『L』の時は、この出力
と抵抗123(信号伝送路300)を非導通とするため
に切り離すことに相当する。
【0042】図11に示されるように、本第3実施例の
信号伝送システムにおいて、インターフェース回路1
は、演算増幅器(オペアンプ)131、ダイオード13
2、および抵抗133〜135を備えて構成されてい
る。なお、オペアンプ131は、基準電位Vrefが与え
られたコンパレータICにより構成することもできる。
【0043】オペアンプ131の負入力には基準電位V
refが印加されるが、この基準電位Vrefは、高電位電源
線Vccと低電位電源線(接地)GNDとの間に直列に
設けられた抵抗134および135による抵抗分割とし
て与えられる。なお、ダイオード132および抵抗13
3は、上述した第2実施例におけるダイオード122お
よび抵抗133に対応する。
【0044】このように、本第3実施例によれば、基準
電位Vrefを抵抗134および135によって分割した
電位として設定するため、細かい電位調整が可能とな
る。
【0045】上述したように、本発明の各実施例によれ
ば、オープンドレイン出力等のプルアップ抵抗や電流源
により構成されたディジタル信号のIC間において、或
いは、送信側の出力インピーダンスの高いディジタル信
号のIC間において、送受信の誤動作を低減することが
できる。また、本発明のインターフェース回路(1)
は、既存の信号伝送システムに対して単に追加するだけ
でよいため、例えば、スペースさえあれば完成されたプ
リント配線基板においても後から追加することが可能で
あり、逆に、予め搭載しておいてノイズ環境に問題がな
いことを確認した後にインターフェース回路(1)を削
除することもできる。さらに、既存のシュミットトリガ
入力バッファ(411)を用いた受信用ICに対して本
発明のインターフェース回路(1)を併用することによ
り、外来ノイズマージンをより一層向上させることも可
能である。
【0046】上述した各実施例およびシミュレーション
等は単なる例であり、様々に変形することができ、ま
た、本発明は、信号伝送路300のレベルが低レベル
『L』から高レベル『H』へ変化する場合だけでなく、
高レベル『H』から低レベル『L』に変化する場合にも
適用することができる。この場合、信号伝送路300の
レベルが基準電位Vrefよりも低くなる(超える)と、
信号伝送路300の電位をGNDに急速に引き下げるこ
とになる。
【0047】(付記1) 信号線に伝えられる伝送信号
の電位を基準電位と比較する電位比較手段と、該電位比
較手段の出力に応じて前記伝送信号のレベルが中間電位
にある時間を短縮する中間電位短縮手段とを備えること
を特徴とするインターフェース回路。
【0048】(付記2) 付記1に記載のインターフェ
ース回路において、前記中間電位短縮手段は、第1の電
源手段と前記信号線との間に直列に設けられたスイッチ
手段および抵抗手段を備え、前記電位比較手段の出力に
より該スイッチ手段のオン/オフ制御を行うことを特徴
とするインターフェース回路。
【0049】(付記3) 付記2に記載のインターフェ
ース回路において、前記中間電位短縮手段は、前記伝送
信号の電位が前記基準電位を超えているときにのみ動作
することを特徴とするインターフェース回路。
【0050】(付記4) 付記3に記載のインターフェ
ース回路において、前記スイッチ手段は、前記伝送信号
の電位が前記基準電位を超えたときにオンすることを特
徴とするインターフェース回路。
【0051】(付記5) 付記2に記載のインターフェ
ース回路において、前記電位比較手段は、第1のトラン
ジスタで構成され、且つ、前記スイッチ手段は、第2の
トランジスタで構成されることを特徴とするインターフ
ェース回路。
【0052】(付記6) 付記2に記載のインターフェ
ース回路において、前記電位比較手段は、バッファゲー
トで構成されることを特徴とするインターフェース回
路。
【0053】(付記7) 付記2に記載のインターフェ
ース回路において、前記電位比較手段は、コンパレータ
で構成されることを特徴とするインターフェース回路。
【0054】(付記8) 付記2に記載のインターフェ
ース回路において、前記電位比較手段は、演算増幅器で
構成されることを特徴とするインターフェース回路。
【0055】(付記9) 送信回路と、受信回路と、該
送信回路から該受信回路への伝送信号を伝える信号伝送
路とを有する信号伝送システムであって、前記信号伝送
路に伝えられた伝送信号の電位を基準電位と比較する電
位比較手段と、該電位比較手段の出力に応じて前記信号
伝送路の特性を制御し、前記伝送信号のレベル変化を加
速する伝送路特性制御手段とを備えることを特徴とする
信号伝送システム。
【0056】(付記10) 付記9に記載の信号伝送シ
ステムにおいて、前記伝送路特性制御手段は、第1の電
源手段と前記信号伝送路との間に直列に設けられたスイ
ッチ手段および抵抗手段を備え、前記電位比較手段の出
力により該スイッチ手段のオン/オフ制御を行うことを
特徴とする信号伝送システム。
【0057】(付記11) 付記10に記載の信号伝送
システムにおいて、前記伝送路特性制御手段は、前記伝
送信号の電位が前記基準電位を超えているときにのみ動
作することを特徴とする信号伝送システム。
【0058】(付記12) 付記11に記載の信号伝送
システムにおいて、前記スイッチ手段は、前記伝送信号
の電位が前記基準電位を超えたときにオンすることを特
徴とする信号伝送システム。
【0059】(付記13) 付記10に記載の信号伝送
システムにおいて、前記電位比較手段は、第1のトラン
ジスタで構成され、且つ、前記スイッチ手段は、第2の
トランジスタで構成されることを特徴とする信号伝送シ
ステム。
【0060】(付記14) 付記10に記載の信号伝送
システムにおいて、前記電位比較手段は、バッファゲー
トで構成されることを特徴とする信号伝送システム。
【0061】(付記15) 付記10に記載の信号伝送
システムにおいて、前記電位比較手段は、コンパレータ
で構成されることを特徴とする信号伝送システム。
【0062】(付記16) 付記10に記載の信号伝送
システムにおいて、前記電位比較手段は、演算増幅器で
構成されることを特徴とする信号伝送システム。
【0063】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、外来ノイズの影響を受けることなく高速で正確な信
号伝送を可能とするインターフェース回路および信号伝
送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号伝送システムの例を説明するための
図である。
【図2】従来の信号伝送システムにおける課題を説明す
るために行ったシミュレーションで使用した回路を示す
図である。
【図3】従来の信号伝送システムにおける課題を説明す
るために行ったシミュレーションの結果を示す波形図で
ある。
【図4】本発明に係るインターフェース回路を適用した
信号伝送システムの原理構成を示す図である。
【図5】従来および本発明に係る信号伝送システムにお
ける立ち上がり波形を比較して示す図である。
【図6】本発明に係るインターフェース回路を適用した
信号伝送システムの動作を従来例と比較するために使用
した回路を示す図である。
【図7】本発明に係るインターフェース回路を適用した
信号伝送システムの動作を従来例と比較して示す図(そ
の1)である。
【図8】本発明に係るインターフェース回路を適用した
信号伝送システムの動作を従来例と比較して示す図(そ
の2)である。
【図9】本発明に係るインターフェース回路を適用した
信号伝送システムの第1実施例を示す図である。
【図10】本発明に係るインターフェース回路を適用し
た信号伝送システムの第2実施例を示す図である。
【図11】本発明に係るインターフェース回路を適用し
た信号伝送システムの第3実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…インターフェース回路 11…電位比較手段(比較回路) 12…スイッチ手段(スイッチ) 13…抵抗手段(抵抗) 200,210,220…送信用IC 401,402,403,…;400,410,420
…受信用IC 300…信号伝送路(信号線) 301…寄生容量 Vcc…高電位電源手段(高電位電源線) GND…低電位電源手段(低電位電源線;接地)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線に伝えられる伝送信号の電位を基
    準電位と比較する電位比較手段と、 該電位比較手段の出力に応じて前記伝送信号のレベルが
    中間電位にある時間を短縮する中間電位短縮手段とを備
    えることを特徴とするインターフェース回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインターフェース回路
    において、前記中間電位短縮手段は、第1の電源手段と
    前記信号線との間に直列に設けられたスイッチ手段およ
    び抵抗手段を備え、前記電位比較手段の出力により該ス
    イッチ手段のオン/オフ制御を行うことを特徴とするイ
    ンターフェース回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインターフェース回路
    において、前記中間電位短縮手段は、前記伝送信号の電
    位が前記基準電位を超えているときにのみ動作すること
    を特徴とするインターフェース回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインターフェース回路
    において、前記スイッチ手段は、前記伝送信号の電位が
    前記基準電位を超えたときにオンすることを特徴とする
    インターフェース回路。
  5. 【請求項5】 送信回路と、受信回路と、該送信回路か
    ら該受信回路への伝送信号を伝える信号伝送路とを有す
    る信号伝送システムであって、 前記信号伝送路に伝えられた伝送信号の電位を基準電位
    と比較する電位比較手段と、 該電位比較手段の出力に応じて前記信号伝送路の特性を
    制御し、前記伝送信号のレベル変化を加速する伝送路特
    性制御手段とを備えることを特徴とする信号伝送システ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7675351B2 (en) 2004-04-21 2010-03-09 Hitachi, Ltd. Frequency output circuit
JP2015061103A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 セイコーソリューションズ株式会社 パルス受信回路
US9270505B2 (en) 2014-04-14 2016-02-23 Denso Corporation Communication system

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