JP2003115343A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003115343A
JP2003115343A JP2001306356A JP2001306356A JP2003115343A JP 2003115343 A JP2003115343 A JP 2003115343A JP 2001306356 A JP2001306356 A JP 2001306356A JP 2001306356 A JP2001306356 A JP 2001306356A JP 2003115343 A JP2003115343 A JP 2003115343A
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JP2001306356A
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Tomoyuki Miyagawa
知之 宮川
Naoto Sugie
直人 杉江
Seiji Kozono
誠二 小園
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係止部材を容易に取り出す。 【解決手段】 係止部材挿入孔10からコネクタハウジ
ング2に挿入した係止部材5の係合部24とコネクタハ
ウジング2とを係合させると共に、コネクタハウジング
2に収容した接続端子4を係止部材5により係止する。
係止部材5は、係合部24が対向面にそれぞれ設けられ
た対向する一対のアーム部12、12と、それら一対の
アーム部12、12を可撓可能に連結する連結部18
と、その連結部18の両端部近傍又は前記一対のアーム
部12、12の各連結端部に設けられ、取出用治具と係
合して係止部材挿入孔10からの取り出しを行うための
取出部25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング本体に
収容された接続端子を係止部材を用いて係止するコネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等においてワイヤハーネスを電気
的に接続するのに多種多様のコネクタが用いられ、この
コネクタの1つとして係止部材であるスペーサを用いて
コネクタハウジングの端子収容室に収容した接続端子を
係止するものがある。
【0003】具体的には例えば、特開平2000−25
2000号公報に開示されているコネクタがある。この
コネクタは、コネクタハウジングの後方から端子収容室
に接続端子を挿入して収容し、コネクタハウジングの側
方のスペーサ挿入孔からスペーサ(リテーナ)をコネク
タハウジング内に挿入する。挿入されたスペーサの抜止
め部と接続端子とが係合して接続端子が係止されるよう
になっている。
【0004】スペーサは、抜止め部の他に一対の保持片
を有し、一対の保持片は、端部が板状の連結部を介して
連結され、断面ほぼコ字状に形成されて可撓可能になっ
ており、コネクタハウジングに取り付けると、ハウジン
グ本体を上下から挟むように位置される。一対の保持片
の対向面には、ハウジング本体の係止突起と係合する係
止溝が設けられて、スペーサをコネクタハウジング内に
挿入してスペーサの抜止め部と接続端子とが係合したと
き、スペーサが係止されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のコネ
クタは、スペーサをコネクタハウジング内に挿入してコ
ネクタハウジングに取り付けて接続端子を係止するもの
であるが、コネクタハウジング内に挿入したスペーサを
取り外すには、スペーサを挿入方向とは反対方向にスペ
ーサとコネクタハウジングとの係合力より強い力で取り
出す(引き抜く)必要がある。コネクタは小さいもので
あるため、特にスペーサがコネクタハウジング内に取り
付けられていると、指で摘めないので、取出用治具を用
いて行うが、図7に示すように、スペーサ30の連結部
材31の中央部に設けた取出部32に取出用治具を係合
させて取出部32をスペーサ挿入方向とは反対方向に移
動させ、スペーサ30を取り出すことが提案されてい
る。なお、図7中のスペーサ30は抜止め部が省略され
ている。
【0006】このように、コネクタハウジングに取り付
けたスペーサ30を取出用治具を用いて取り出す場合、
取出用治具による取出力が係合力より大きくなければ係
合を解除できないため、取出部32がスペーサ30の連
結部材31のほぼ中央部に設けられていると、連結部材
31がその中央部を軸に曲り、一対の保持片33、33
の先端部が図7中に矢印で示すようにコ字状の内側に傾
く、すなわち一対の保持片33、33の先端部間の間隔
が狭くなるので、取り出し難くなる。このため、スペー
サ30を取り出すにはさらに大きな力が必要になり、無
理やりスペーサ30を引き抜くとスペーサ30が破損し
たり、変形したりし、再度使うことができなくなってし
まうことがあり得る。
【0007】そこで、本発明は、このような実状に鑑み
なされたものであり、その目的は、係止部材を容易に取
り出せるコネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のコネクタは、係止部材挿入孔からコネクタ
ハウジングに挿入した係止部材の係合部とコネクタハウ
ジングとを係合させると共に、コネクタハウジングに収
容した接続端子を係止部材により係止するコネクタにお
いて、前記係止部材が、前記係合部が対向面にそれぞれ
設けられた対向する一対のアーム部と、それら一対のア
ーム部を可撓可能に連結する連結部と、その連結部の両
端部近傍に設けられ、取出用治具と係合して前記係止部
材挿入孔からの取り出しを行うための取出部と、を備え
たものである(請求項1)。
【0009】また、本発明のコネクタは、係止部材挿入
孔からコネクタハウジングに挿入した係止部材の係合部
とコネクタハウジングとを係合させると共に、コネクタ
ハウジングに収容した接続端子を係止部材により係止す
るコネクタにおいて、前記係止部材が、前記係合部が対
向面にそれぞれ設けられた対向する一対のアーム部と、
それら一対のアーム部を可撓可能に連結する連結部と、
前記一対のアーム部の各連結端部に設けられ、取出用治
具と係合して前記係止部材挿入孔からの取り出しを行う
ための取出部と、を備えたものである(請求項2)。
【0010】このように構成することで、コネクタハウ
ジングに取り付けた係止部材を取り外すには、取出用治
具を係止部材の取出部に係合させて取出用治具を係止部
材の挿入方向とは反対方向に移動させる(引張る)。こ
のとき、取出部が、連結部の両端部近傍又は一対のアー
ム部の各連結端部に設けられているため、取出用治具を
取出部に係合させて引張っても連結部の中央部を軸に連
結部が曲ることがないので、無理やり引張らなくても係
合を解除でき、容易に係止部材をコネクタハウジングか
ら取り出せる。
【0011】前記一対のアーム部及び連結部がそれぞれ
平板状に形成され、これら一対のアーム部と連結部とが
断面ほぼコ字状に形成され、前記取出部が、前記係止部
材の挿入方向後方に引張る取出用治具と係合するように
形成されると共に、前記係合部のほぼ中央部を含む面と
ほぼ同じ面上に配設されていることが好ましい(請求項
3)。
【0012】このように、一対のアーム部と連結部とが
平板状の断面ほぼコ字状に形成されると共に、取出部
が、係止部材の挿入方向後方に引張る取出用治具と係合
するように形成されると共に係合部を含む面とほぼ同じ
面上に配設されていることにより、係止部材を取出用治
具を用いて引張るとき、引張り力が他の箇所に集中する
ことがないので、係止部材の取り出しを一層容易に行え
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。図1は本発明のコネクタの一
例を示す図、図2は本発明のスペーサの一例を示す図で
ある。図1において、1はコネクタを示し、このコネク
タ1は、図6に示すように、コネクタハウジング2の端
子収容室3に収容した接続端子4を係止部材であるスペ
ーサ(サイドスペーサ)5で係止するものである。
【0014】コネクタハウジング2は、図1、図3乃至
図5に示すように、合成樹脂により成形され、断面ほぼ
矩形状のハウジング本体6と、そのハウジング本体6の
側部を所定の間隔を隔てて囲繞するように設けられた前
面開放の筒状(おおよそ断面矩形の筒状)のフード部7
とからなる。このフード部7とハウジング本体6との間
の空間が他のコネクタハウジング(図示せず)が嵌合さ
れる嵌合部8として形成されている。この嵌合部8の中
央より奥であってハウジング本体6の外面(外壁)に
は、その全域(全周)にかけてシール部材(図示せず)
が周設されて、他のコネクタハウジングが嵌合されたと
き、他のコネクタハウジングとハウジング本体6との間
がシールされるようになっている。
【0015】ハウジング本体6の内部には、その前後に
延在すると共に貫通する複数の端子収容室3が上下二段
に並設されている。各端子収容室3は矩形状の角孔とし
て形成されており、コネクタハウジング2の後方から接
続端子4が挿入されるようになっている。また、端子収
容室3は、接続端子4と係合して接続端子4の抜出を防
止するランス9(図6参照)が可撓自在に設けられてい
ると共に、ランス9と係合した接続端子4の挿入方向前
方側の移動を防止するように構成されている。
【0016】フード部7の一側面には、スペーサ5をフ
ード部7(コネクタハウジング2)内に挿入してハウジ
ング本体6に取り付けるための係止部材挿入孔であるス
ペーサ挿入孔10が設けられている。ハウジング本体6
の上下面には、スペーサ5を接続端子4の挿入方向(ハ
ウジング本体6の前後方向)とほぼ直交する方向に沿っ
て案内する断面凹状の案内溝11がそれぞれ上下面の一
端部から他端部にかけて連続して形成されている。これ
ら案内溝11の幅は、スペーサ5の一対のアーム部1
2、12の幅より若干広い長さ、又は、アーム部12の
一部が入る長さに形成される。案内溝11がアーム部1
2の幅より若干広い長さに形成されている場合には、そ
の深さは、好ましくはアーム部12の厚さとほぼ同じで
あることがよい。この場合、案内溝11内の一側部近傍
には、その長手方向に沿って延在するガイド溝を設け
て、案内溝11の底部をL字状に形成してもよい。この
ときのガイド溝と、アーム部12の一部が入る長さに形
成された案内溝11とが同じ機能を果たすものである。
本実施の形態では案内溝がアーム部12の一部(ガイド
片)が入る幅に形成されている場合について説明する。
【0017】また、ハウジング本体6の上下面の案内溝
11の近傍には、スペーサ5の挿入方向に沿って順次形
成されている仮係止溝14と本係止溝15とからなる係
止部16が設けられている。仮係止溝14と本係止溝1
5との幅は、スペーサ5の係合部に応じて任意に決めら
れるが、例えばアーム部12の幅以上に形成される。仮
係止溝14は、その接続端子挿入方向後方側がその方向
とほぼ直交する方向に沿って壁部が形成されて後述の係
合突起24が仮係止溝14内に入っているときその後方
側に移動し難いようになっていると共に、前方側が傾斜
されて前方への移動が可能になっている。本係止溝15
は、仮係止溝14と隣接して配設され、その接続端子挿
入方向後方側が傾斜されている。
【0018】ハウジング本体6の一側面のほぼ中央部に
は、ハウジング本体6の前後方向(接続端子4の挿入方
向)とほぼ直交する方向に沿って延在すると共に貫通す
る貫通孔17が設けられている。貫通孔17は、上下二
段に並設された端子収容室3の間に位置されると共に、
上下に配設される各端子収容室3の一部を横切って形成
されている。
【0019】スペーサ5は、図1乃至図5に示すよう
に、合成樹脂により成形され、一対のアーム部12、1
2及び一対のアーム部12、12の端部を連結する連結
部18を有する断面ほぼコ字状のスペーサ本体19と、
そのスペーサ本体19の連結部の中央部に一対のアーム
部12、12とほぼ平行に設けられた端子係止部20と
からなり、断面ほぼヨ字状に形成されている。
【0020】端子係止部20は、板状に形成され、前記
ハウジング本体6の貫通孔17に挿脱自在に嵌合される
と共に、その貫通孔17に嵌合されたとき、貫通孔17
の反対側の開口部の近傍に先端部が臨む長さに形成され
ている。端子係止部20の上下面には、貫通孔17に嵌
合されたとき、各端子収容室3に位置されて、端子収容
室3に収容された接続端子4と係合して接続端子4の端
子収容室3からの抜出を防止する係合片21が複数設け
られている。
【0021】スペーサ本体19は、端子係止部20より
若干長い幅の平板状に形成され、ほぼ平行に対向する一
対のアーム部12、12と、一対のアーム部12、12
と同じ幅の平板状に形成され、一対のアーム部12、1
2の端部を連結する連結部18とから断面ほぼコ字状に
形成されており、一対のアーム部12、12が可撓可能
に支持されている。
【0022】一対のアーム部12、12及び連結部18
の厚さは、スペーサ5をハウジング本体6に取り付けた
とき、他のコネクタハウジングが嵌合部8内に挿入し得
る範囲から任意に決められる。
【0023】連結部18の長さは、ハウジング本体6の
高さ方向の寸法より若干長く形成されて、スペーサ5を
ハウジング本体6に取り付けたとき、ハウジング本体6
の側部に当接して、一対のアーム部12、12でハウジ
ング本体6を上下に挟持して保持するようになってい
る。この連結部18が当接するハウジング本体6の側部
22に、連結部18の一部又は全部が入る連結部挿入溝
を設けるようにしてもよい。このように連結部挿入溝を
設けると、ハウジング本体6にスペーサ5を取り付けた
とき、スペーサ5が案内溝11及び連結部挿入溝に入
り、嵌合部8に他のコネクタハウジングが容易に嵌合さ
れ得るようになる。
【0024】アーム部12の対向面(ハウジング本体6
と接する面)のどちらか一方の側端部には、前記案内溝
11に挿入されるガイド片23がそれぞれ立設されて、
アーム部12は断面ほぼL字状に形成されている。ガイ
ド片23のほぼ中央より先端部の高さが高く又は同じ高
さに形成され、先端部が他のアーム部12よりその長手
方向に突出していると共にテーパ状に形成されて、前記
ガイド溝に挿入しやすくなっている。一対のアーム部1
2、12の長さは、ハウジング本体6の幅の範囲内で任
意に決められ、図示例では端子係止部20より短く形成
されている。
【0025】一対のアーム部12、12の対向面には、
その幅方向に延在し、ハウジング本体6の係止部16と
係合する係合部である係合突起24が設けられている。
係合突起24の連結部側は、スペーサ5の挿入方向とほ
ぼ直交する方向に沿って延在する垂直壁部が形成されて
いると共に、先端部側は前方側に移動し難いように傾斜
部が形成されている。係合突起24の位置は、ハウジン
グ本体6の係止部16の仮係止溝14と係合したとき、
スペーサ5を仮係止位置に位置決めして、端子収容室3
内に接続端子4が挿入可能になっていると共に、本係止
溝15と係合すると、端子収容室3内に収納した接続端
子4と端子係止部20の係合片21とが係合して、接続
端子4の端子収容室3からの抜出を防止するような個所
である。なお、ハウジング本体6に仮係止溝14と本係
止溝15とからなる係止部16を設けると共に一対のア
ーム部12、12に係合突起24を設けたが、ハウジン
グ本体6に係合突起24を、一対のアーム部12、12
に仮係止溝14と本係止溝15とからなる係止部16を
設けるようにしてもよい。
【0026】また、連結部18の両端部近傍又は一対の
アーム部12、12の各連結端部の2箇所には、取出部
25が設けられている。取出部25は、取出用治具と係
合して、ハウジング本体6に取り付けられたスペーサ5
をその挿入方向後方側に移動させてスペーサ5を取り出
すためのものであり、取出用治具に応じて形状等は任意
に決定される。
【0027】例えば、取出用治具がマイナスのドライバ
のような形状の先端部で、この先端部をコネクタハウジ
ング2の嵌合部8内にその前後方向(端子収容室3の長
手方向)に沿って挿入して、ハウジング本体6と連結部
18との間に差し込んで、スペーサ5を取り外す場合に
は、取出部25は、例えば、連結部の前方側の縁部(ス
ペーサ5をハウジング本体6に取り付けたときの開口側
の縁部)をコ字状に切り欠き、この切り欠いた奥壁の内
側に傾斜部を設けて、スペーサ5をハウジング本体6に
取り付けたとき傾斜部の先端部(ハウジング本体6の前
方側の先端部)とハウジング本体との間に空間が形成さ
れ、この空間に取出用治具が挿入される。
【0028】この場合の取出用治具としては、係合させ
るアーム部12に応じて任意に形成されるが、先端部は
矩形状に形成することが好ましい。取出用治具の先端部
の幅は、取出部25の幅より短い寸法に形成され、その
高さは、前記形成された空間に容易に挿入できる寸法に
することが好ましい。取出用治具のハウジング本体側の
面(裏面)は平面状に形成することがよく、また、この
面と反対側の面(係合面)は平面であってもよいが、先
端部から後方側にかけて漸次高さが高くなる傾斜部を設
けることが好ましい。
【0029】また、取出用治具が、スペーサ5と同じ方
向すなわちスペーサ挿入孔10から挿入されて先端部が
フック等のように引っ掛ける鉤状に形成されている場合
には、取出部25は、例えば、フックが引っ掛かるアー
チ状のフック係合部や矩形状、円形状等の引抜孔等に形
成してもよい。取出部25がフック係合部である場合に
は、嵌合部8に他のコネクタハウジングが嵌合されるの
で、できるだけ突出長さを小さくするようにする。引抜
孔の場合には、開口部より底部の大きさを前面又は一部
を広くして取出用治具が引っかかり易いように形成して
もよいし、内部にフック係合部を設けるようにしてもよ
い。この場合、取出部25は、連結部18の両端部近傍
又は一対のアーム部12、12の各連結端部の高さ方向
に複数設けてもよいし、他の箇所にも設けるようにして
もよい。取出部25は、好ましくは一対のアーム部1
2、12に設けられた係合突起24、24の幅方向ほぼ
中央部を含む面とほぼ同じ面上に配設されていることが
よい。
【0030】さて、コネクタハウジング2にスペーサ5
を取り付けるには、まず、スペーサ5をコネクタハウジ
ング2の側方(コネクタハウジング2の前後方向にほぼ
直交する方向)からスペーサ挿入孔10を介してコネク
タハウジング2内に挿入する。この挿入は、まず、スペ
ーサ5の端子係止部20をハウジング本体6の貫通孔1
7に挿入してから、一対のアーム部12、12のガイド
片23、23をハウジング本体6の案内溝11に入れる
が、このとき、スペーサ5の一対のアーム部12、12
が断面ほぼL字状に形成されているため、スペーサ5を
逆向きに挿入しても、案内溝11に入らないので、スペ
ーサ5を正しい向きで挿入しないと挿入できない。
【0031】スペーサ5の向きが正しい場合には、ガイ
ド片23が案内溝11内に入り、さらにスペーサ5をコ
ネクタハウジング2内に押し込む。すると、まず、図3
に示すように、係合突起24がハウジング本体6の外壁
に達してその外壁を乗り上がると、一対のアーム部1
2、12の先端部が開く。そして係合突起24が仮係止
溝14内に入ると、図4に示すように、一対のアーム部
12、12の先端部が弾性復帰して一対のアーム部1
2、12がほぼ平行な状態に戻り、スペーサ5が仮係止
位置に保持される。
【0032】この状態で、接続端子4がコネクタハウジ
ング2の後方から端子収容室3内に挿入される。接続端
子4は、端子収容室3内の正規位置まで達すると、挿入
方向前方の移動が防止されると共に、ランス9により後
方への移動が防止される。接続端子4挿入後、スペーサ
5をさらに押し込むと、係合突起24が仮係止溝14を
形成する壁を乗り越えて、図5に示すように、本係止溝
15内に入り、スペーサ5が本係止位置に保持される。
スペーサ5が本係止位置に保持されると、スペーサ5の
端子係止部20の各係合片21が、各端子収容室3内に
位置されて、端子収容室3内に収容されている接続端子
4と係合して接続端子4の端子収容室3からの抜出が防
止される。
【0033】このように、接続端子4の抜出をランス9
とスペーサ5との2つの部材で行うため、より確実に接
続端子4が端子収容室3から抜け出ることがない。ま
た、スペーサ5をハウジング本体6に取り付けること
で、スペーサ5がハウジング本体6の外側に周設したシ
ール部材の抜止にもなっている。
【0034】そして、スペーサ5をコネクタハウジング
2から取り出すときには、まず、取出用治具をスペーサ
5のそれぞれの取出部25に係合させる。具体的には、
例えば嵌合部8内に取出用治具を入れてスペーサ5の取
出を行う場合には、取出用治具を、裏面がハウジング本
体6の側壁に接するように嵌合部8内にその前後方向
(端子収容室3の長手方向)に沿って挿入して、先端部
をハウジング本体6と取出部25の傾斜部との間の空間
に挿入する。さらに取出用治具を挿入すると、その先端
部は、取出部25の傾斜部に当接してから、連結部18
とハウジング本体6の側壁との間に入り込み、連結部1
8をスペーサ挿入方向とは反対方向に徐々に押し上げ
る。そして、取出用治具の先端部が連結部18とハウジ
ング本体6の側壁との間に十分に入った状態になった
ら、挿入を止め、取出用治具の先端部をスペーサ挿入方
向とは反対方向に移動させて、スペーサを引き出す。
【0035】また、取出用治具をスペーサ挿入孔10か
ら挿入してスペーサ5の取出を行う場合には、取出用治
具をスペーサ挿入孔10からフード部7内に挿入して、
先端部を取出部25に係合させる。係合後、取出用治具
をスペーサ挿入方向とは反対方向に引張り、スペーサを
引き出す。
【0036】このように取出用治具でスペーサ5を引き
出すと、まず、係合突起24が本係止溝15を形成する
壁を乗り越えて仮係止溝14内に入ってから係合突起2
4が仮係止溝14を形成する壁を乗り越えて案内溝11
上に達し、ハウジング本体6の係止部16と係合突起2
4との係合が解除される。そして、スペーサ5は案内溝
11上を移動して、スペーサ挿入孔10から取り出され
る。
【0037】このとき、取出部25が、連結部18の両
端部近傍又は一対のアーム部12、12の各連結端部に
設けられているため、取出用治具により引張られる連結
部18の箇所が両端部近傍又は一対のアーム部12、1
2の各連結端部であるので、連結部18が曲ることがな
い。すなわち、連結部18は、取出用治具により引張ら
れる方向とほぼ直交する方向に沿って延在しているた
め、連結部18の中央部を取出用治具により引張ると、
ハウジング本体6に係合しているアーム部12が連結さ
れている端部との間に間隔がある。このため、取出用治
具による引張力が連結部18の中央部から端部を介して
からアーム部12に作用するので、連結部18の中央部
で曲ることがある。これに対して、アーム部12が連結
されている端部連結部18の両端部近傍又は一対のアー
ム部12、12の各連結端部を引張ることで、引張力が
直接アーム部に作用するので、連結部18が曲ることが
ない。このように、スペーサ5を無理やり引張らなくて
もスペーサ5の係合突起24とハウジング本体6の係止
部16との係合を解除することができ、容易にスペーサ
5をコネクタハウジング2から取り出すことができる。
【0038】また、取出用治具が、スペーサ5と同じ方
向すなわちスペーサ挿入孔10から挿入されて先端部が
フック等のように引っ掛ける構造の場合には、取出部2
5を一対のアーム部12、12に設けた係合突起24、
24の幅方向ほぼ中央部を含む面とほぼ同じ面上に配設
することにより、スペーサ5を取出用治具を用いて引張
るとき、スペーサ5の取り出しを一層容易に行える。す
なわち、取出部25が係合突起24の幅方向ほぼ中央部
を含む面とほぼ同じ面上に配設されていると、その取出
部25を引張るとき、スペーサ5の全体に偏ることなく
引張力が作用するので、スペーサ5を引き出すとき案内
溝11を形成する壁部にスペーサ5が接し難いので、ス
ペーサ5を取り出し易い。これに対して、例えば取出部
25が係合突起24の幅方向ほぼ中央部を含む面と異な
る箇所に設けられていると、取出用治具を取出部25を
介してスペーサ5を引張るとき、スペーサ5の上下や左
右のどちらかに引張力が偏るので、スペーサ5が案内溝
11を形成する壁部に接して、スペーサ5を取り出し難
いことがあり得る。
【0039】
【発明の効果】以上要するに請求項1及び2に記載の発
明によれば、取出部が、連結部の両端部近傍又は一対の
アーム部の各連結端部に設けられているため、取出用治
具を取出部に係合させて引張っても連結部の中央部を軸
に連結部が曲ることがないので、無理やり引張らなくて
も係合を解除でき、容易に係止部材をコネクタハウジン
グから取り出すことができる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、係止部材
を取出用治具を用いて引張るとき、引張り力が他の箇所
に集中することがないので、係止部材の取り出しを一層
容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のスペーサの一例を示す側面図である。
【図3】本発明のコネクタハウジングにスペーサを装着
する状態を示す断面図である。
【図4】本発明のスペーサを仮係止した状態を示す断面
図である。
【図5】本発明のスペーサを本係止した状態を示す断面
図である。
【図6】本発明の端子収容室に接続端子を収容した状態
を示す断面図である。
【図7】先に提案されているスペーサに取出部を設けた
状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 コネクタハウジング 4 接続端子 5 スペーサ(係止部材) 10 スペーサ挿入孔(係止部材挿入孔) 12 アーム部 18 連結部 24 係合突起(係合部) 25 取出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小園 誠二 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE04 EE14 FF08 GG13 GG26 GG37 RR28 RR49

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係止部材挿入孔からコネクタハウジング
    に挿入した係止部材の係合部とコネクタハウジングとを
    係合させると共に、コネクタハウジングに収容した接続
    端子を係止部材により係止するコネクタにおいて、 前記係止部材が、前記係合部が対向面にそれぞれ設けら
    れた対向する一対のアーム部と、それら一対のアーム部
    を可撓可能に連結する連結部と、該連結部の両端部近傍
    に設けられ、取出用治具と係合して前記係止部材挿入孔
    からの取り出しを行うための取出部と、を備えたことを
    特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 係止部材挿入孔からコネクタハウジング
    に挿入した係止部材の係合部とコネクタハウジングとを
    係合させると共に、コネクタハウジングに収容した接続
    端子を係止部材により係止するコネクタにおいて、 前記係止部材が、前記係合部が対向面にそれぞれ設けら
    れた対向する一対のアーム部と、それら一対のアーム部
    を可撓可能に連結する連結部と、前記一対のアーム部の
    各連結端部に設けられ、取出用治具と係合して前記係止
    部材挿入孔からの取り出しを行うための取出部と、を備
    えたことを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記一対のアーム部及び連結部がそれぞ
    れ平板状に形成され、これら一対のアーム部と連結部と
    が断面ほぼコ字状に形成され、前記取出部が、前記係止
    部材の挿入方向後方に引張る取出用治具と係合するよう
    に形成されると共に前記係合部のほぼ中央部を含む面と
    ほぼ同じ面上に配設されている請求項1又は2に記載の
    コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010123488A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Tyco Electronics Japan Kk 二重係止コネクタ

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