JP2003114635A

JP2003114635A - 薄く可撓性を有する情報表示媒体及びこれを用いた情報提供方法、並びに情報提供システム

Info

Publication number: JP2003114635A
Application number: JP2001309730A
Authority: JP
Inventors: Keijirou Nanba; 系治郎難波
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2001-10-05
Filing date: 2001-10-05
Publication date: 2003-04-18

Abstract

(57)【要約】【課題】曲面の場所や吊り下げて設置することが可能で
設置場所が限定されず、且つ、情報提供の切り換えに人
的労力を要せず、タイムリーな情報を提供することが可
能なぺーパー状電子ディスプレイを用いた情報方法を提
供する。【解決手段】中吊り広告、掲示板等を利用した広告等の
情報提供サービスにおいて、ペーパー状ディスプレイ１
０に、情報提供装置２０に記憶されている情報データを
時間や場所等を考慮して配信し、この情報データの画像
を該ペーパー状ディスプレイ１０に表示させることを特
徴とする情報提供方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電車やバス等の移
動車両体の中吊りや壁面、或いは店舗、駅や公共施設等
の掲示板に情報を表示させるための薄く可撓性を有する
情報表示媒及びこれを用いた情報提供方法、並びに情報
提供システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、移動車両体の中吊りや駅構内の壁
面に広告や展示会の催し等の各種の情報を印刷した紙媒
体を吊り下げたり貼り付けたり、或いは液晶ディスプレ
イを用いて電子的に表示させたりしている。しかしなが
ら、情報を印刷した紙媒体を用いた場合、この情報を切
り換えるには、これらを吊り下げたり剥がして新しい紙
媒体に取り替える作業が人的に行われている。従って、
人的な作業のため時間や労力が必要であり、これに要す
る費用も無視することができない。更に、移動車両の場
合、乗客がいない深夜や早朝の時間帯に作業をしなけれ
ばならなかったり、また、期限が切れていてもそのまま
放置されていたり、何も掲示しない見栄えの悪い状態に
なっている場合も存在する。

【０００３】また、このように人的な作業であるため
に、表示内容を迅速に切り換えることが難しく、タイム
リーできめ細かい情報を提供することが出来ない。

【０００４】また、液晶ディスプレイを用いて表示内容
を電子的に行う方法は、これを設置するには、曲面の場
所や吊り下げて設置することは出来なく、設置場所が限
定されてしまう。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記の問題点に鑑み、
本発明が解決しようとする課題は、曲面の場所や吊り下
げて設置することが可能で設置場所が限定されず、且
つ、情報提供の切り換えに人的労力を要せず、タイムリ
ーな情報を提供することが可能な情報表示媒体及びこの
情報表示媒体を用いた情報提供方法並びに情報提供シス
テムを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
になされた請求項１に係る発明は、少なくとも、情報提
供装置から送信された情報データを受信する受信手段
と、前記受信した情報データ及び該情報データの画像を
を表示させるプログラムを格納する記憶手段と、前記記
憶手段に記憶された情報データを表示部に表示させるた
めのディスプレイドライバと、全体の動作をコントロー
ルする処理制御部と、前記記憶手段に記憶された情報デ
ータを表示させる柔軟性を有する表示部と、から構成さ
れていることを特徴とする薄く可撓性携性を有する情報
表示媒体である。

【０００７】また、請求項２に係る発明は、前記情報表
示媒体が、移動車両体の中吊り表示媒体であることを特
徴とする請求項１に記載の薄く可撓性携性を有する情報
表示媒体である。

【０００８】また、請求項３に係る発明は、前記情報表
示媒体が、駅、公共施設等の掲示板として使用される表
示媒体であることを特徴とする請求項１に記載の薄く可
撓性携性を有する情報表示媒体である。

【０００９】また、請求項４に係る発明は、前記柔軟性
を有する表示部が、所定の色の荷電性粒子が封入された
マイクロカプセルに対して電気的駆動信号を与えること
で情報データの画像表示を行うことを特徴とする請求項
１に記載の薄く可撓性携性を有する情報表示媒体であ
る。

【００１０】また、請求項５に係る発明は、前記荷電性
粒子が異なる極性を有する２種類以上であることを特徴
とする請求項４に記載の薄く可撓性携性を有する情報表
示媒体である。

【００１１】また、請求項６に係る発明は、前記荷電性
粒子が１種類で、該荷電性粒子を分散させる分散媒が着
色されていることを特徴とする請求項４に記載の薄く可
撓性携性を有する情報表示媒体である。

【００１２】また、請求項７に係る発明は、前記柔軟性
を有する表示部に表示された情報データの画像が、不揮
発性であることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１
項に記載の薄く可撓性携性を有する情報表示媒体であ
る。

【００１３】また、請求項８に係る発明は、中吊り広
告、掲示板等を利用した広告等の情報提供サービスにお
いて、情報提供装置から薄く可撓性を有する情報表示媒
体に、情報提供装置に記憶されている情報データを配信
し、この情報データの画像を該情報表示媒体に表示させ
ることを特徴とする情報提供方法である。

【００１４】また、請求項９に係る発明は、中吊り広
告、掲示板等を利用した広告等の情報提供サービスにお
いて、情報提供装置は薄く可撓性を有する情報表示媒体
を搭載した電車やバス等の移動車両体の位置を認知し、
情報提供装置に記憶されている情報データの中から移動
車両体の位置に即した情報データを配信し、この情報デ
ータの画像を該情報表示媒体に表示させることを特徴と
する情報提供方法である。

【００１５】また、請求項１０に係る発明は、中吊り広
告、掲示板等を利用した広告等の情報提供サービスにお
いて、情報提供装置は薄く可撓性を有する情報表示媒体
に、情報提供装置に記憶されている情報提供者の情報デ
ータを配信し、この情報データの画像を表示している時
間に応じて料金を賦課するための表示時間を記録しなが
ら、該広告データの画像を該情報表示媒体に表示させる
ことを特徴とする情報提供方法である。

【００１６】また、請求項１１に係る発明は、（ａ）薄く可撓性を有する情報表示媒体に情報データを
送信する送信手段と、情報データを記録する情報記録部
と、表示させる情報データの画像を切り換える情報切換
手段と、システム全体を制御する制御手段と、を少なく
とも具備する情報提供装置。（ｂ）情報提供装置から情報データを受信する受信手段
と、前記受信した情報データを記憶する及び該情報デー
タを表示させるプログラムを格納する記憶手段と、前記
記憶手段に記憶された情報データを表示部に表示させる
ためのディスプレイドライバと、これらを制御する制御
部と、を少なくとも有する具備する薄く可撓性を有する
情報表示体。上記（ａ）、（ｂ）から構成されたことを特徴とする情
報提供システムである。

【００１７】また、請求項１２に係る発明は、前記情報
提供装置は、可撓性を有する情報表示媒体を搭載した電
車やバス等の移動車両体の位置を、運行システムやＧＰ
Ｓ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔ
ｅｍ）から位置情報を認知する位置認知手段、この位置
情報に基づいて情報データを切り換える情報切換手段
と、を更に具備したことを特徴とする請求項１１に記載
の情報提供システムである。

【００１８】また、請求項１３に係る発明は、前記情報
提供装置に、少なくとも情報データの画像を表示してい
る時間に基づき賦課料金を算出する料金計算手段を更に
具備していることを特徴とする請求項１１又は請求項１
２に記載の情報提供システムである。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を、
図面を参照しながら詳細に説明する。

【００２０】図１は、情報提供装置（２０）から電車、
バス、タクシー等の移動車両体の中吊り表示媒体に本発
明の薄く可撓性を有する情報表示媒体（以下、ペーパー
状電子ディスプレイと記す）（１０）を用い、クライア
ントの広告を表示させる情報提供システムの１例をブロ
ック図で示すものである。

【００２１】図２は、このペーパー状電子ディスプレイ
（１０）を用いた中吊り表示媒体の概略を示す構成図で
ある。このペーパー状電子ディスプレイ（１０）は、情
報提供装置（２０）から有線方式、無線方式、赤外線方
式で配信されたデータを受信する受信手段（入力手段）
（１２）、受信したデータを一時記憶するＲＡＭ及び表
示させるプログラムを格納するＲＯＭからなる記憶手段
（１３）、この記憶手段に記憶されたデータを表示部に
表示させるためのディスプレイドライバ（１４）と、全
体の動作をコントロールする処理制御部（１５）と、を
少なくとも有するものである。これを駆動させる電力
は、車両本体から供給させてもよいし、ペーパー状電子
ディスプレイに電池を内蔵させておいてもよい。

【００２２】この図２に示したペーパー状電子ディスプ
レイ（１０）の表示部（１１）Ｘ−Ｘ線部における構成
断面図の一例を図３に示す。紙、プラスチック等の可撓
性を有する基材（１１ｅ）上に、ポリエチレンテレフタ
レート（ＰＥＴ）、ポリエチレンナフタレート（ＰＥ
Ｎ）、ポリイミド等の寸法安定性の優れたプラスチック
フィルムに導電性層が形成されている電極フィルム（１
１ｄ）、画像表示層（１１ｃ）、ポリエチレンテレフタ
レート（ＰＥＴ）、ポリエチレンナフタレート（ＰＥ
Ｎ）、ポリイミド等の寸法安定性の優れ透明なプラスチ
ックフィルムに図示しないアクティブマトリックス電
極、セグメント電極、単純マトリックス電極が形成され
ている透明電極フィルム（１１ｂ）及びこの表示部を保
護する表面保護層（１１ａ）が積層されている。

【００２３】この画像表示層（１０ｃ）は、エレクトロ
ルミネセンス材料、ポリマー分散型液晶、強誘電性液
晶、マイクロカプセル型電気泳動方式を用いた表示体を
組み合わせて実現することができる。

【００２４】このマイクロカプセル型電気泳動方式に用
いるマイクロカプセル（１１０）の一例を図４に示す。
メタクリル酸樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴム等をカプ
セル殻（１１１）とし、内部には酸化チタンからなる白
の粒子（１１３）とカーボンブラックからなる黒の粒子
（１１４）が、シリコーンオイル等の粘性の高い分散媒
で分散され封入されている。白の粒子である酸化チタン
は正電荷を帯びており、一方黒の粒子であるカーボンブ
ラックは負電荷を帯びている。

【００２５】このため、図５（ｂ）に示すように、二つ
の電極フィルム（１１ｂ、１１ｄ）に電界を印加し、１
１ｂの電極フィルムが負極、１１ｄの電極フィルムが正
極になった場合、正に帯電した白の粒子（１１３）が１
１ｂの電極フィルム側に引かれ、黒の粒子（１１４）が
１１ｄの電極フィルム側に引かれるので、１１ｂの透明
電極側の上方から観察するとその部分が白く見える。

【００２６】逆に１１ｂの電極フィルムが正極、１１ｄ
の電極フィルムが負極になった場合、正に帯電した白の
粒子（１１３）が１１ｄの電極フィルム側に引かれ、黒
の粒子（１１４）が１１ｂの電極フィルム側に引かれる
ので、１１ｂの透明電極側の上方から観察するとその部
分が黒く見える。

【００２７】画像表示層（１１ｃ）は、このようなマイ
クロカプセル（１１０）を多数有しており、電極フィル
ム（１１ｂ）の各アドレス電極の電界を制御すること
で、図５（ａ）で「Ａ」という文字を黒で表示したよう
に、所望の文字や図形を白と黒の画素で表示させること
ができる。

【００２８】なお、各粒子は粘性の高い分散媒に分散さ
れているので、一度電界を印加した後は、電源が切断さ
れても粒子の位置が変化しなく、電源を切っても表示画
像が消えない不揮発性を有する。

【００２９】上記の例に於いては、マイクロカプセルは
白黒の２種類の粒子を含有させたモノクロ（白黒）の表
示であるが、異なる色の粒子を含有させてカラー表示さ
せる或いは２種類以上の粒子を含有させることも可能で
ある。

【００３０】また、上記のマイクロカプセルでは白黒の
２種類の粒子を含有させているが、１種類の粒子を用
い、分散媒を黒に着色させることでもモノクロ（白黒）
表示を実現することができる。すなわち、図６に示すよ
うに白の粒子である酸化チタンを正電荷に帯電させ、黒
に着色した分散媒（１１５）に分散させたマイクロカプ
セルを用い、二つの電極フィルム（１１ｂ、１１ｄ）に
電界を印加し、１１ｂの電極フィルムが負極、１１ｄの
電極フィルムが正極になった場合、正に帯電した白の粒
子（１１３）が１１ｂの電極フィルム側に引かれ、黒に
着色した分散媒（１１５）は必然的に１１ｄの電極フィ
ルム側に押し下げられるので、１１ｂの透明電極側の上
方から観察するとその部分が白く見える。

【００３１】逆に、１１ｂの電極フィルムが正極、１１
ｄの電極フィルムが負極になった場合、正に帯電した白
の粒子（１１３）が１１ｄの電極フィルム側に引かれ、
黒に着色した分散媒（１１５）は必然的に１１ｂの電極
フィルム側に押し上げられるので、１１ｂの透明電極側
の上方から観察するとその部分が黒に見える。

【００３２】上記の例では、モノクロ（白黒）の画像表
示の例であるが、カラー画像表示の場合には図７に示す
ように画素単位に分割されたＲ（赤），Ｇ（緑），Ｂ
（青）の色を有するカラーフィルタ（１１ｆ）を画素単
位で電界を印加することができる透明電極フィルム（１
１ｂ）側に設けることで実現できる。すなわち、白い粒
子が１１ｂ側に引かれている部分の観察光は白粒子で反
射されカラーフィルタを通過してしてくるので、カラー
フィルタの色が観察されることになる。図７の例では、
カラーフィルタのＲ画素部及びＧ画素部は白い粒子が１
１ｂの透明電極フィルム側に引かれているのでＲ光及び
Ｇ光が観察され、カラーフィルタのＢ画素部は黒い粒子
が１１ｂの透明電極フィルム側に引かれているので観察
光は吸収されＢ光は観察されない。このように、画素単
位で観察されるＲ，Ｇ，Ｂ光を制御することでカラー画
像表示が可能となる。

【００３３】このペーパー状電子ディスプレイ（１０）
は可撓性を有する材料で作製され、電極等のパターニン
グも印刷法、蒸着法でプラスチックフィルムに形成する
ことが可能であり、厚さも薄く、表示画面サイズを、用
途、要望に応じて容易に作成することができる。

【００３４】また、画像表示層（１１ｃ）においては、
マイクロカプセル（１１０）の位置配置は多少の変動が
あっても表示に問題は生じない。従って、平坦面に限ら
ず曲面の箇所にも貼り付けて設置することも可能であ
る。また、フィルムを用いてペーパー状電子ディスプレ
イが作製されているため、嵩張らず軽い表示媒体であ
り、中吊り情報表示媒体として用いることが可能であ
る。

【００３５】図１、図８を用いて、このぺーパー状電子
ディスプレイを用いた広告等の情報提供方法及びこの情
報提供システムを以下に説明する。電車、バス等の移動
車両体の位置によって、該位置に対応したクライアント
の広告情報等を表示させることを前提とした説明であ
る。

【００３６】クライアントが自ら、或いは広告制作業者
等に依頼して作製した広告コンテンツ情報と移動車両体
がどの位置に到達した時に、或いは指定した時間帯に、
この広告コンテンツ情報を表示させることを記録した情
報データを情報提供装置（２０）の情報記録部（２５）
に登録する。（図８（ａ））

【００３７】例えば、クライアントＡの広告コンテンツ
を（ア）位置で、クライアントＢの広告コンテンツを
（イ）位置で、クライアントＣのコンテンツを（ウ）位
置で、・・・・というように情報記録部に登録されてい
た場合、運行システムやＧＰＳから移動車両体の位置情
報を位置認知手段（２６）に与え、これに基づいて情報
切換指示手段（２８）、情報切換手段（２２）で位置に
対応した広告記録部（２６）より広告コンテンツを呼び
出し、情報送信手段（２１）で移動車両体のぺーパー状
電子ディスプレイ（１０）に配信して該広告コンテンツ
を表示させる。従って、車両が（ア）位置に到達したら
クライアントＡの広告コンテンツ、（イ）の位置に到達
したらクライアントＢの広告コンテンツ、車両が（ウ）
位置に到達したらクライアントＣの広告コンテンツ・・
・・が、それぞれ表示されることになる。（図８（ｂ）
〜（ｇ））

【００３８】このように車両の位置に即した広告を表示
させることが可能で、きめ細かな広告をすることがで
き、クライアントにとって広告効果を高めることが期待
できる。

【００３９】また、コンテンツ広告の表示している回
数、時間によって広告料金を賦課する場合には、これら
を記録し料金計算手段（２３）することで、クライアン
トに料金を請求することも可能となる。（図８（ｈ））

【００４０】上記の例では、広告のコンテンツを移動車
両の位置で変えるものであるが、位置とは無関係に、或
いは位置と関連させながら時間帯を区切って表示させる
等、また、このように位置や時間によって表示を変える
必要がない場合は、表示を変えたい時に情報提供装置を
人的に操作し切り換えることも当然可能である。また、
情報表示コンテンツは何も、広告コンテンツに限らず、
各種催し、展示会等のあらゆる情報を表示させてもよい
ことは言うまでもない。

【００４１】また、上記の例では移動車両体に中吊り表
示媒体としていたが、該ペーパー状電子ディスプレイ
（１０）は、薄く可撓性を有しているので、車両本体の
曲面の壁に貼り付けて設けることができ、上記に説明し
たように表示情報データを配信して表示させることも当
然可能である。

【００４２】また、図９に示すように、駅や店舗或いは
公共施設等で情報表示させる広告ディスプレイ、掲示板
に本発明のぺーパー状電子ディスプレイ（１０ａ、１０
ｂ、１０ｃ）を設置し、情報提供装置（２０）から表示
情報データを配信することもできる。この場合、各ペー
パー状電子ディスプレイ（１０ａ、１０ｂ、１０ｃ）に
同時に同一の表示情報データを配信してもよいし、それ
ぞれ異なった表示情報データを配信してもよく、配信方
法は様々で実状に即した方法が採用される。

【００４３】本実施例では表示部（１１）の片面にのみ
表示情報を表示する例を説明したが、２つの表示部を貼
り合わせることで、表裏に情報を表示するようにしても
よい。また、表示部（１１）の裏面（本実施例の図７に
おける電極フィルム（１１ｄ）と基材（１１ｅ））を透
明な材料を用いることで、一枚でも表裏に情報を表示す
ることもできる。この場合、裏の画像は観察者から見る
と逆向きになってしまうが、どちらからみても良い画像
を用意するか、ある程度の情報は裏面からも読み取るこ
とができるので宣伝効果を持たせることも可能となる。

【００４４】

【発明の効果】以上述べたように、薄く可撓性を有する
情報表示媒体（ペーパー状電子ディスプレイ）を用い、
情報配信装置より表示情報データを配信することによ
り、印刷された紙媒体を人的に吊り下げたり、貼ったり
する作業がなくなる。また、表示情報を切り換えるに
は、情報配信装置から表示情報データを送信するだけで
済み、迅速に切り換えることができ、位置や時間に対応
したきめ細かい情報を提供できる。

【００４５】また、ペーパー状電子ディスプレイは可撓
性を有するので、設置する場所が限定されず、任意の位
置に設けることができる。また、薄く軽いので、これま
での液晶ディスプレイのように壁面に設けるのではな
く、吊り下げ方式の表示媒体として用いることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ぺーパー状電子ディスプレイを用いた情報提供
システムの１例を示すブロック図である。

【図２】中吊り広告表示媒体の一例を説明する図であ
る。

【図３】図２のＸ−Ｘ線部の構成断面図である。

【図４】マイクロカプセルの構成図である。

【図５】ぺーパー状電子ディスプレイの画像表示の原理
を説明するものであり、（ａ）は表示画面、（ｂ）は
（イ）部の異なる電荷を有する荷電粒子を用い画像表示
層に電界を印加した状態を説明する図である。

【図６】１種類の荷電粒子を用い画像表示層に電界を印
可した状態を説明する図である。

【図７】異なる電荷を有する荷電粒子を用いたマイクロ
カプセルでカラー表示をするためにカラーフィルタを設
けた構成断面図である。

【図８】情報提供方法の１例を示すシーケンスである。

【図９】ぺーパー状電子ディスプレイを用いた他の情報
提供方法の１例を説明する概略ブロック図である。

【符号の説明】

１０…ペーパー状電子ディスプレイ１０ａ、１０ｂ、１０ｃ…ペーパー状電子ディスプレイ１１…表示部１１ａ…表面保護層１１ｂ…透明電極フィルム１１ｃ…画像表示層１１ｄ…電極フィルム１１ｅ…基材１１ｆ…カラーフィルタ１２…受信手段（入力手段）１３…記憶手段１４…ディスプレイドライバ１５…処理制御部２０…情報提供装置２１…情報送信手段２２…情報切換手段２３…料金計算手段２４…制御手段２５…情報記憶部２６…位置認知手段２７…時間認知手段２８…情報切換手段１１０…マイクロカプセル１１１…カプセル殻１１２…分散媒１１３…白の粒子１１４…黒の粒子１１５…着色分散媒

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも、情報提供装置から送信された
情報データを受信する受信手段と、前記受信した情報デ
ータ及び該情報データの画像をを表示させるプログラム
を格納する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報
データを表示部に表示させるためのディスプレイドライ
バと、全体の動作をコントロールする処理制御部と、前
記記憶手段に記憶された情報データを表示させる柔軟性
を有する表示部と、から構成されていることを特徴とする薄く可撓性携性を
有する情報表示媒体。
【請求項２】前記情報表示媒体が、移動車両体の中吊り
表示媒体であることを特徴とする請求項１に記載の薄く
可撓性携性を有する情報表示媒体。
【請求項３】前記情報表示媒体が、駅、公共施設等の掲
示板として使用される表示媒体であることを特徴とする
請求項１に記載の薄く可撓性携性を有する情報表示媒
体。
【請求項４】前記柔軟性を有する表示部が、所定の色の
荷電性粒子が封入されたマイクロカプセルに対して電気
的駆動信号を与えることで情報データの画像表示を行う
ことを特徴とする請求項１に記載の薄く可撓性携性を有
する情報表示媒体。
【請求項５】前記荷電性粒子が異なる極性を有する２種
類以上であることを特徴とする請求項４に記載の薄く可
撓性携性を有する情報表示媒体。
【請求項６】前記荷電性粒子が１種類で、該荷電性粒子
を分散させる分散媒が着色されていることを特徴とする
請求項４に記載の薄く可撓性携性を有する情報表示媒
体。
【請求項７】前記柔軟性を有する表示部に表示された情
報データの画像が、不揮発性であることを特徴とする請
求項１〜６のいずれか１項に記載の薄く可撓性携性を有
する情報表示媒体。
【請求項８】中吊り広告、掲示板等を利用した広告等の
情報提供サービスにおいて、情報提供装置から薄く可撓
性を有する情報表示媒体に、情報提供装置に記憶されて
いる情報データを配信し、この情報データの画像を該情
報表示媒体に表示させることを特徴とする情報提供方
法。
【請求項９】中吊り広告、掲示板等を利用した広告等の
情報提供サービスにおいて、情報提供装置は薄く可撓性
を有する情報表示媒体を搭載した電車やバス等の移動車
両体の位置を認知し、情報提供装置に記憶されている情
報データの中から移動車両体の位置に即した情報データ
を配信し、この情報データの画像を該情報表示媒体に表
示させることを特徴とする情報提供方法。
【請求項１０】中吊り広告、掲示板等を利用した広告等
の情報提供サービスにおいて、情報提供装置は薄く可撓
性を有する情報表示媒体に、情報提供装置に記憶されて
いる情報提供者の情報データを配信し、この情報データ
の画像を表示している時間に応じて料金を賦課するため
の表示時間を記録しながら、該広告データの画像を該情
報表示媒体に表示させることを特徴とする情報提供方
法。
【請求項１１】（ａ）薄く可撓性を有する情報表示媒体
に情報データを送信する送信手段と、情報データを記録
する情報記録部と、表示させる情報データの画像を切り
換える情報切換手段と、システム全体を制御する制御手
段と、を少なくとも具備する情報提供装置。（ｂ）情報提供装置から情報データを受信する受信手段
と、前記受信した情報データを記憶する及び該情報デー
タを表示させるプログラムを格納する記憶手段と、前記
記憶手段に記憶された情報データを表示部に表示させる
ためのディスプレイドライバと、これらを制御する制御
部と、を少なくとも有する具備する薄く可撓性を有する
情報表示体。上記（ａ）、（ｂ）から構成されたことを特徴とする情
報提供システム。
【請求項１２】前記情報提供装置は、可撓性を有する情
報表示媒体を搭載した電車やバス等の移動車両体の位置
を、運行システムやＧＰＳ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔ
ｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）から位置情報を認知する
位置認知手段、この位置情報に基づいて情報データを切
り換える情報切換手段と、を更に具備したことを特徴と
する請求項１１に記載の情報提供システム。
【請求項１３】前記情報提供装置に、少なくとも情報デ
ータの画像を表示している時間に基づき賦課料金を算出
する料金計算手段を更に具備していることを特徴とする
請求項１１又は請求項１２に記載の情報提供システム。