JP2003113204A - 蛍光性重合体微粒子の製造法 - Google Patents

蛍光性重合体微粒子の製造法

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JP2003113204A
JP2003113204A JP2001305939A JP2001305939A JP2003113204A JP 2003113204 A JP2003113204 A JP 2003113204A JP 2001305939 A JP2001305939 A JP 2001305939A JP 2001305939 A JP2001305939 A JP 2001305939A JP 2003113204 A JP2003113204 A JP 2003113204A
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Kaneichiro Motoda
兼一郎 元田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い輝度と長い蛍光寿命を示し、粒子表面に
適当な抗体又は抗原を結合することにより、これと選択
的に結合する抗原又は抗体を分析する蛍光免疫分析試
薬、特に時間分解蛍光免疫分析法の試薬の原料として有
用な蛍光性重合体微粒子を提供する。 【解決手段】蛍光性ランタノイド錯体、水和抑制剤およ
び補助安定剤を溶解したモノマー溶液を乳化剤の存在下
で水が主体の分散媒中に乳化させ、生成するモノマー滴
をラジカル重合させる蛍光性重合体微粒子の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光性重合体微粒子
の製造法に関する。詳しくは本発明は蛍光免疫分析試
薬、特に時間分解蛍光免疫分析法の試薬の原料として有
用な蛍光性重合体微粒子の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】デンドリマーを配位子とするランタノイ
ド(以下Lnと略記する)の3価陽イオン(以下Ln3+
と略記する)の錯体において、デンドリマーがLn3+
増感してその蛍光能を大きく向上させることは、M.K
awaら;Chem.Mater.、10巻、286−
296頁(1998)に報告されている。この効果は、
紫外線を吸収するポリベンジルエーテルデンドリマーと
Ln3+との錯体において、空間的に大きく広がった該デ
ンドリマーがまず「集光アンテナ」として紫外線のエネ
ルギーを吸収し、次いでこれを、該デンドリマーのフォ
ーカルポイント(Focal point:デンドリマ
ーの分岐構造の開始点)に位置するランタノイド陽イオ
ンに伝達して発光せしめる「アンテナ効果」として理解
されている。そして、かかる「アンテナ効果」は、マト
リクス高分子(例えば該デンドリマー自身)に該錯体を
分散した場合においても観察されることが上記文献に報
告されている。
【0003】特開2000−345052号公報には、
上記の「アンテナ効果」を示すデンドリマー錯体等の蛍
光性ランタノイド錯体を含有し非晶性樹脂をマトリクス
とする組成物の微粒子及びこれを得る方法が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、蛍光性ラ
ンタノイド錯体を含有する蛍光性重合体微粒子は知られ
ているが、従来の方法で得られた粒子は蛍光性を示すも
のの輝度の点で必ずしも満足出来るものではなかった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課
題は、ランタノイド陽イオンを含有し、従来にない高輝
度を有する蛍光性重合体微粒子の製造法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、蛍光性ランタノイド錯体を含む蛍光性重合
体微粒子の製造法について鋭意系統的な検討を行った結
果、水和抑制剤が蛍光性ランタノイド錯体に対して本来
の水和抑制能だけでなくモノマーへの溶解度を上昇させ
ること、蛍光性ランタノイドデンドリマー錯体の高世代
化により水和防止性および溶解性が向上すること、更に
乳化剤および補助安定剤の存在下で乳化させることによ
りモノマー滴が安定化され重合反応中の蛍光性ランタノ
イド錯体への分散媒の影響が低減されることを見出し、
その結果として蛍光性ランタノイド錯体を高濃度とし、
かつ反応過程における蛍光性ランタノイド錯体の消光が
生起しにくい製造法があることを見出して本発明に到達
した。
【0006】即ち、本発明の要旨は、蛍光性ランタノイ
ド錯体、水和抑制剤および補助安定剤を溶解したモノマ
ー溶液を乳化剤の存在下で水が主体の分散媒中に乳化さ
せ、生成するモノマー滴をラジカル重合させることを特
徴とする蛍光性重合体微粒子の製造法、に存する。ま
た、本発明の他の要旨は、第2世代以上のデンドロンを
配位子とする蛍光性ランタノイド錯体および補助安定剤
を溶解したモノマー溶液を乳化剤の存在下で水が主体の
分散媒中に乳化させ、生成するモノマー滴をラジカル重
合させることを特徴とする蛍光性重合体微粒子の製造
法、に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
さらに詳細に説明する。 <蛍光性重合体微粒子の製造法(1)>本発明の蛍光性
重合体微粒子の製造法は、蛍光性ランタノイド錯体、水
和抑制剤および補助安定剤を溶解したモノマー溶液を乳
化剤の存在下で水が主体の分散媒中に乳化させ、生成す
るモノマー滴をラジカル重合させて蛍光性重合体微粒子
を得るものである。ただし、蛍光性ランタノイド錯体と
して第2世代以上のデンドロンを配位子とする蛍光性ラ
ンタノイド錯体を用いる場合には水和抑制剤は必ずしも
用いなくてもよい。 <モノマー滴>本発明でいうモノマー滴とは、後述する
蛍光性ランタノイド錯体、水和抑制剤および補助安定剤
を溶解したモノマー溶液を水が主体の分散媒中に乳化剤
の存在下で機械的に分散させて生じる安定なサブミクロ
ンサイズの液滴を意味する。ただし、後述する第2世代
以上のデンドロンを配位子とする蛍光性ランタノイド錯
体を用いた場合は、水和抑制剤を用いなくてもよい。 <蛍光性ランタノイド錯体>本発明に用いられる蛍光性
ランタノイド錯体とは、ランタノイド陽イオンと有機配
位子とを構成成分とし、該配位子の増感作用(配位子を
励起する光のエネルギーによりランタノイド陽イオンが
発光する現象)を示す錯体である。ただし、後述する水
和抑制剤を用いない場合は、第2世代以上のデンドロン
を配位子とする蛍光性ランタノイド錯体の使用が必須で
ある。
【0008】かかるランタノイド陽イオンとしては、C
3+,Pr3+,Nd3+,Nd4+,Sm2+,Sm3+,Eu
2+,Eu3+,Tb3+,Dy3+,Dy4+,Ho3+,E
3+,Tm2+,Tm3+,Yb2+,Yb3+等が挙げられ、
中でも、Pr3+,Nd3+,Sm3+,Eu3+,Tb3+,D
3+,Ho3+,Er3+,Tm3+,Yb3+等の3価陽イオ
ンは、紫外〜近赤外領域、長い寿命、狭い波長幅等の特
徴を持つ蛍光を発することから好適であり、中でもNd
3+,Sm3+,Eu3+,Tb3+,Dy3+,およびTm 3+
更に好適であり、Eu3+およびTb3+が発光強度の点で
最も好適である。
【0009】一方、本発明に用いられる蛍光性ランタノ
イド錯体に使用可能な有機配位子の化学構造にはランタ
ノイド陽イオンへの増感作用を示す限りにおいて特に制
限はないが、増感作用の点でカルボキシレート基または
β−ジケトネート基を配位構造として有するものが好適
である。 <デンドロンを配位子とする蛍光性ランタノイド錯体>
本発明におけるデンドロン(Dendron)とは、近
年盛んになってきているデンドリマー(Dendrim
er:樹枝状規則分岐を有する高分子構造の総称)の研
究において、かかる構造単位を持つ分子構築部品という
意味で広く用いられる術語と同意であり、例えば、G.
R.Newkomeら著の成書:Dendritic
Molecules,Concepts・Synthe
sis・Perspectives(VCH Verl
ags GmbH;Weinheim,German
y;1996、ISBN:3−527−29325−
6)にて用いられている。そして、分岐構造の開始点
(デンドロンを模式的に扇型と見なした場合の扇の要に
相当)をフォーカルポイントと称し、分岐の次数を「世
代(Generation)」と称する(図1を参
照)。本発明におけるデンドロンの分岐点における分岐
の本数には制限はないが、通常2本(図1の場合)又は
3本であり、好ましくは2本である。なお、本発明にお
いては、分岐点が1つの構造(即ち第1世代)もデンド
ロンと見なす。
【0010】本発明に用いられるデンドロンを配位子と
して用いる場合、発光特性の点から前述のように、フォ
ーカルポイントにカルボキシレート基(下記式(8))
もしくはβ−ジケトネート基(下記式(9))を有する
ことが好ましい。
【0011】
【化8】
【0012】
【化9】
【0013】また、本発明に用いられるデンドロンは、
その化学構造の繰り返し単位に芳香環を有することが好
ましい。これは、該デンドロンが紫外光あるいは可視光
を吸収することにより前記の「アンテナ効果」を発揮さ
せるためである。ここで芳香環としては、例えば、ベン
ゼン環、ナフタレン環、アントラセン環等の炭化水素芳
香環、ピリジン環、キノリン環等の含窒素芳香環等が挙
げられる。本発明に好適なデンドロンの構造例として、
具体的には、ポリベンジルエーテル等の芳香族ポリエー
テル、ポリヒドロキシ安息香酸等の芳香族ポリエステ
ル、芳香族又は半芳香族ポリアミド、芳香族ポリカーボ
ネート、芳香族ポリエステルカーボネート、ポリフェニ
レンスルフィド等の芳香族ポリスルフィド、芳香族ポリ
イミド、芳香族ポリアミドイミド等の炭素以外の元素を
高分子主鎖に含む芳香族系高分子構造等が挙げられる。
このうちポリベンジルエーテル等の芳香族ポリエーテ
ル、ポリヒドロキシ安息香酸等の芳香族ポリエステル等
が好ましく、中でもポリベンジルエーテル等の芳香族ポ
リエーテルがより好ましく、下記式(10)で表される
3,5−ジオキシベンジル基を繰り返し単位とする構造
(C.J.Hawkerら;J.Chem.Soc.,
Chem.Commun.、1010−1013頁(1
990)を参照)が最適である。なお、錯体の発光特性
を大きく損なわない限りにおいて、これらの複数種の構
造が1つのデンドロン中に共存していても差し支えな
い。
【0014】
【化10】
【0015】更に、デンドロンがそのフォーカルポイン
トに下記式(11)で表される3,5−ジオキシベンゾ
エート構造を有する場合、発光特性の点でTb3+および
Eu 3+に対して好適であり、下記式(12)で表される
3,4−ジオキシベンゾエート構造を有する場合に、T
3+に対して特に好適であり、下記式(13)で表され
る2,4−ジオキシベンゾエート構造を有する場合に、
Eu3+に対して特に好適である。
【0016】
【化11】
【0017】
【化12】
【0018】
【化13】
【0019】本発明に用いられるデンドロンの世代に関
して、後述する水和抑制剤を用いない場合は2世代以上
であることが必須であるが、水和抑制剤を用いる場合は
デンドロンの世代に特に制限はなく、通常1〜4、合成
の容易性および錯体の単位重量当たりの輝度でより好ま
しくは1〜3、更に好ましくは1または2である。一
方、錯体1分子当たりの蛍光能および水和防止性の点で
より好ましくは2〜4、更に好ましくは3または4であ
る。従って、本発明に好適なカルボキシレート錯体の具
体例としては、下記(14)〜(21)の構造式により
表されるLn3+錯体が挙げられ(下記式(14)〜(1
7)中、Ln3+はTb3+またはEu3+を表す)、中でも
式(19)または(20)で表されるTb3+錯体は実用
的に非常に有用である。更に経済性の点で最も重要なの
は、式(19)で表されるフォーカルポイントに3,4
−ジオキシベンゾエート構造を有する第2世代ポリベン
ジルエーテルデンドロンを配位子とするTb3+錯体であ
る。
【0020】
【化14】
【0021】
【化15】
【0022】
【化16】
【0023】
【化17】
【0024】
【化18】
【0025】
【化19】
【0026】
【化20】
【0027】
【化21】
【0028】<β−ジケトネート型錯体>本発明に好適
なEu3+とβ−ジケトネート基を有する配位子により構
成される蛍光性ランタノイド錯体は、下記一般式(7)
で表されるものである。
【0029】
【化22】
【0030】但し、一般式(7)において、R1は炭素
数6以下のアルキル基または炭素数6以下のフッ化アル
キル基を、R2は芳香族基をそれぞれ表す。好適なR1
しては、例えばメチル基,エチル基,n−ブチル基,n
−ヘキシル基等の直鎖アルキル基、イソプロピル基,イ
ソブチル基等の分岐を有するアルキル基、トリフルオロ
メチル基,ペンタフルオロエチル基,ヘプタフルオロプ
ロピル基,ノナフルオロブチル基等の直鎖状パーフルオ
ロアルキル基、ヘプタフルオロイソプロピル基,ノナフ
ルオロイソブチル基等の分岐を有するパーフルオロアル
キル基等が挙げられ、より好適なのはトリフルオロメチ
ル基,ペンタフルオロエチル基,ヘプタフルオロプロピ
ル基,ノナフルオロブチル基等の直鎖状パーフルオロア
ルキル基、およびヘプタフルオロイソプロピル基等の炭
素数4以下のパーフルオロアルキル基、更に好適なのは
トリフルオロメチル基,ペンタフルオロエチル基,ヘプ
タフルオロプロピル基等の炭素数3以下のパーフルオロ
アルキル基、最も好適なのはトリフルオロメチル基であ
る。一方、好適なR2としては、フェニル基,ナフチル
基,アントラセニル基,ピレニル基等の芳香族炭化水素
基、チオフェン基(又はテノイル基)やフラニル基(又
はフロイル基)等の硫黄原子や酸素原子等のヘテロ原子
を含有する芳香族基等が挙げられ、中でもフェニル基ま
たはチオフェン基がより好適である。従って、本発明に
好適な具体的な構造例としては、下記式(22)で表さ
れるナフチル基を有する構造、あるいは下記式(23)
で表されるチオフェン基で置換された構造等が挙げられ
る。
【0031】
【化23】
【0032】
【化24】
【0033】<モノマー>本発明において、ラジカル重
合可能な化合物の性質には何ら特別な制限はなく、通常
使用されている全てのモノマーを使用することが可能で
ある。本発明に適したモノマー種として、C1〜C20
−アルキル(メタ)アクリレート、炭素原子20個まで
を有するビニル芳香族化合物、炭素原子20個までを有
するカルボン酸のビニルエステル、エチレン系不飽和ニ
トリル、ハロゲン化ビニル、C1〜C10−アルコール
のビニルエーテル、1個または2個の二重結合を有する
C2〜C8−脂肪族炭化水素または前記モノマーの混合
物から選択されたモノマーが挙げられる。
【0034】本発明に好適なアルキル(メタ)アクリレ
ートの例としては、C1〜C10−アルキル(メタ)ア
クリレートであり、より具体的にはアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸フェニ
ル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸アダマンチル、ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリ
ル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ア
ダマンチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルおよび
メタクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0035】本発明に好適なビニル芳香族化合物として
は、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
β−メチルスチレン、α−ブチルスチレン、4−n−ブ
チルスチレン、4−n−デシルスチレンおよび4−アセ
トキシスチレン等が挙げられる。本発明に好適なカルボ
ン酸のビニルエステルとしては、ラウリン酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル、プロピオン酸ビニルおよび酢酸ビニ
ル等が挙げられる。
【0036】本発明に好適なニトリルとしては、アクリ
ロニトリルおよびメタクリロニトリル等が挙げられる。
本発明に好適なハロゲン化ビニルとしては、クロロ置換
されたエチレン系不飽和化合物、フルオロ置換されたエ
チレン系不飽和化合物もしくはブロモ置換されたエチレ
ン系不飽和化合物等が挙げられ、より好ましくは塩化ビ
ニルおよび塩化ビニリデンである。
【0037】本発明に好適なビニルエーテルの例は、ビ
ニルメチルエーテルおよびビニルイソブチルエーテル等
であり、より好ましくはC1〜C4−アルコールのビニ
ルエーテルが挙げられる。本発明に好適な1個の二重結
合を有するモノマーは、エテンおよびプロペン等であ
り、2個のオレフィン性二重結合を有するC2〜C8−
炭化水素の例は、ブタジエン、イソプレンおよびクロロ
プレン等である。
【0038】上記モノマー種のうち、本発明においてよ
り好ましいモノマーは、アルキル(メタ)アクリレート
およびビニル芳香族化合物である。更にランタノイド錯
体の溶解性からメタクリル酸メチルおよびスチレンが最
も好ましい。 <乳化剤>本発明に用いられる乳化剤とは、水とモノマ
ーを乳化して安定な乳濁状態を形成させる意図で加えら
れる化合物のことである。
【0039】複数種の乳化剤を混合してもよいが、使用
する場合には、個々の成分は、勿論、相溶性でなければ
ならない。一般に使用される乳化剤は、例えばエトキシ
ル化脂肪族アルコール(EO単位:3〜50、C8〜C
36−アルキル)、エトキシル化モノアルキルフェノー
ル、ジアルキルフェノールおよびトリアルキルフェノー
ル(EO単位:3〜50、C4〜C9−アルキル)、ス
ルホコハク酸のジアルキルエステルのアルカリ金属塩並
びに硫酸アルキル(C8〜C12−アルキル)、エトキ
シル化アルカノール(EO単位:4〜30、C12〜C
18−アルキル)、エトキシル化アルキルフェノール
(EO単位:3〜50、C4〜C9−アルキル)、アル
キルスルホン酸(C12〜C18−アルキル)およびア
ルキルアリールスルホン酸(C9〜C18−アルキル)
のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、およびアルキ
ルカルボン酸(C12〜C18−アルキル)のアルカリ
金属塩である。また、必要に応じ反応性乳化剤を用いる
ことも可能である。
【0040】本発明に用いられる好適な乳化剤の具体例
としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム,ド
デシルスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩、パルミ
チン酸ナトリウム,ステアリン酸ナトリウム等のカルボ
ン酸塩等の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。 <補助安定剤>本発明に用いられる補助安定剤とは、モ
ノマー滴の大きさを安定化させる意図で加えられる低分
子化合物のことで、水への溶解度が非常に低くてモノマ
ーに可溶である特徴を有する。
【0041】具体的な補助安定剤の水中への溶解度は、
25℃の水中で、0.001重量%以下であることが好
ましく、0.0001重量%以下であることがより好ま
しい。また、モノマー中への溶解度は、25℃のモノマ
ー中で0.1重量%以上であることが好ましく、1重量
%以上であることがより好ましく、10重量%以上であ
ることが最も好ましい。
【0042】本発明に適当な補助安定剤の例としては、
C8〜C30−アルカン類、具体的にはヘキサデカン
等、C8〜C30−アルキル(メタ)アクリレート類、
具体的にはメタクリル酸イソデシル、メタクリル酸ラウ
リルおよびメタクリル酸ステアリル等、ラジカル重合し
たポリマー類、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン、ポリエステルおよびポリウレタン等、が挙
げられる。
【0043】モノマーにする補助安定剤の量は、好まし
くは0.1〜50重量%、より好ましくは1〜30重量
%、最も好ましくは2〜10重量%である。 <水和抑制剤>本発明において、第2世代以上のデンド
ロンを配位子とする蛍光性ランタノイド錯体を用いない
場合は、以下のような水和抑制剤を必ず用いる必要があ
る。本発明に用いられる水和抑制剤とは、電荷的に中性
(つまり非イオン性)かつ、ランタノイド陽イオンに配
位することで水和等による蛍光強度の低下を抑制し、更
に蛍光性ランタノイド錯体のモノマー溶液への溶解度を
増す効果のある有機化合物を意味する。
【0044】かかる有機化合物としては、ホスフィンオ
キシド類(下記一般式1)、リン酸エステル類(下記一
般式2)、スルホキシド類(下記一般式3)、亜リン酸
エステル類(下記一般式4)、ホスフィン類(下記一般
式5)、スルフィド類(下記一般式6)、アミン類、窒
素含有芳香族類等が挙げられる。
【0045】
【化25】
【0046】
【化26】
【0047】
【化27】
【0048】
【化28】
【0049】
【化29】
【0050】
【化30】
【0051】ただし、一般式(1)〜(6)中のR1
2およびR3は、アルキル基,フッ化アルキル基,又は
芳香族炭化水素基のいずれでもよく、R1,R2およびR
3が同一の官能基であってもそれぞれ異なっていてもよ
い。好適なR1,R2およびR 3としては、例えばメチル
基,エチル基,n−ブチル基,n−ヘキシル基,n−オ
クチル基,n−デシル基,n−ドデシル基等の直鎖アル
キル基、イソプロピル基,イソブチル基等の分岐を有す
るアルキル基、トリフルオロメチル基,ペンタフルオロ
エチル基,ヘプタフルオロプロピル基,ノナフルオロブ
チル基等の直鎖状パーフルオロアルキル基、ヘプタフル
オロイソプロピル基,ノナフルオロイソブチル基等の分
岐を有するパーフルオロアルキル基、フェニル基,ナフ
チル基,アントラセニル基,ピレニル基等の芳香族炭化
水素基等が挙げられ、より好適なのはn−ブチル基,n
−ヘキシル基,n−オクチル基,n−デシル基,n−ド
デシル基、最も好適なのはn−オクチル基である。
【0052】本発明に好適な水和抑制剤として、具体的
には、トリブチルホスフィンオキシド,トリヘキシルホ
スフィンオキシド,トリオクチルホスフィンオキシド,
トリデシルホスフィンオキシド,トリフェニルホスフィ
ンオキシド等のホスフィンオキシド類、リン酸トリメチ
ル,リン酸トリブチル等のリン酸エステル類、ジメチル
スルホキシド,ジブチルスルホキシド,メチルフェニル
スルホキシド,ジフェニルスルホキシド等のスルホキシ
ド類、亜リン酸トリメチル等の亜リン酸エステル類、ト
リブチルホスフィン,トリヘキシルホスフィン,トリオ
クチルホスフィン,トリデシルホスフィン,トリフェニ
ルホスフィン,トリシクロヘキシルホスフィン等のホス
フィン類、ジメチルスルフィド,ジエチルスルフィド,
エチルプロピルスルフィド,メチルフェニルスルフィ
ド,ジオクチルスルフィド等のスルフィド類、ドデシル
アミン,ヘキサデシルアミン,エチレンジアミン,ジエ
チレントリアミン等のアミン類、ピリジン,ビピリジ
ン,フェナントロリン,ビピラジン,ナフチリジン,テ
ルピリジン,イミダゾール等の窒素含有芳香族類等が挙
げられる。これらのうち、希土類元素の酸素親和性か
ら、トリブチルホスフィンオキシド,トリヘキシルホス
フィンオキシド,トリオクチルホスフィンオキシド,ト
リデシルホスフィンオキシド,トリフェニルホスフィン
オキシド等のホスフィンオキシド類、リン酸トリメチ
ル,リン酸トリブチル等のリン酸エステル類、ジメチル
スルホキシド,ジブチルスルホキシド,メチルフェニル
スルホキシド,ジフェニルスルホキシド等のスルホキシ
ド類等の酸素配位性化合物が好ましく、モノマーへの溶
解性からトリブチルホスフィンオキシド,トリヘキシル
ホスフィンオキシド,トリオクチルホスフィンオキシ
ド,トリデシルホスフィンオキシド,リン酸トリブチル
あるいはジブチルスルホキシド等のアルキル基の炭素数
が4以上である長鎖アルキル基含有化合物が更に好まし
く、塩基性の強さ(即ち配位力の強さ)からトリオクチ
ルホスフィンオキシドあるいはリン酸トリブチルが最も
好ましい。なお、錯体の発光特性を大きく損なわない限
りにおいて、これらの複数種の水和抑制剤が共存してい
ても差し支えない。 <蛍光性重合体微粒子>本発明の蛍光性重合体微粒子
は、前述した蛍光性ランタノイド錯体が重合体内部に均
一に分散していることを特徴とするものである。ここ
で、重合体としては、(メタ)アクリル系樹脂またはス
チレン系樹脂が好ましく、特に紫外域での透明性の点か
らは(メタ)アクリル系樹脂が特に好ましい。また、
(メタ)アクリル系樹脂を採用すると、本発明の蛍光性
重合体微粒子を蛍光免疫分析試薬として用いる場合に、
その分散液中の蛍光性重合体微粒子が合成樹脂製の容器
内壁に付着残留しにくいといった副次的な好ましい効果
が見られる場合がある。なお、複数種のモノマーが共重
合された重合体を用いてもよい。
【0053】本発明の蛍光性重合体微粒子中の蛍光性ラ
ンタノイド錯体の濃度に制限はないが、通常、0.01
〜50重量%、輝度の点で好ましくは0.1〜50重量
%、蛍光性重合体微粒子の粒径制御の点でより好ましく
は0.1〜40重量%、更に好ましくは1〜30重量
%、最も好ましくは2〜25重量%とする。本発明の蛍
光性重合体微粒子の粒径には特に制限はないが、通常、
体積平均メディアンとして0.01〜20μmの範囲と
する。特に蛍光免疫分析試薬として用いる場合には、体
積平均メディアンが0.05〜2μmであることが好ま
しい。この値が大きすぎると沈降性等の理由で好ましく
なく、逆に小さすぎると発光特性の点で好ましくない。
こうした理由で、本発明の蛍光性重合体微粒子の体積平
均メディアンはより好ましくは0.1〜1μm、更に好
ましくは0.1〜0.8μm、最も好ましくは0.2〜
0.5μmとする。
【0054】本発明の蛍光性重合体微粒子の粒径分布に
は特に制限はないが、通常、粒径分散係数δとして2以
下とする。ここで粒径分散係数δとは、レーザー光散乱
等の汎用的な手法で測定される重合体微粒子の粒径分布
測定結果において、小粒径側からの積算体積がA%とな
る粒径DAを用いて下記式(24)により定義される量
である。従って、全粒子の粒径が同一である(即ち粒径
分布がない)理想的な場合、このδの値はゼロとなる。
【0055】
【数1】 δ=(D90−D10)/D50 (24) 特に、蛍光免疫分析試薬として本発明の蛍光性重合体微
粒子を用いる場合には、該δの値は小さいほど分析精度
が高まるので、好ましくは1.0以下、より好ましくは
0.8以下、更に好ましくは0.7以下、最も好ましく
は0.6以下とする。
【0056】本発明の蛍光性重合体微粒子の発生する蛍
光の寿命には特に制限はないが、蛍光免疫分析試薬とし
て使用する場合には、パルス励起光による蛍光強度が1
/e(但し、eは自然対数の底)となるまでの時間で定
義する蛍光寿命が0.005ミリ秒以上であることが望
ましい。これは、測定試料に含まれる不純物によるバッ
クグラウンドの蛍光(有機物を由来とすることが多く、
通常、数〜数10ナノ秒程度の寿命となる)が消失した
後で、十分な蛍光強度を有することがTR−FIA測定
の原理上、必要であるためである。該蛍光寿命は、蛍光
種にもよるが、好ましくは0.01ミリ秒以上、より好
ましくは0.1ミリ秒以上、更に好ましくは0.5ミリ
秒以上、最も好ましくは1ミリ秒以上とする。特にTb
3+が蛍光種の場合、本発明により該蛍光寿命は1ミリ秒
以上とすることが可能であり、非常に有用である。
【0057】本発明の蛍光性重合体微粒子を蛍光免疫分
析試薬として用いる場合、測定対象の抗原又は抗体と結
合する抗体又は抗原を結合する官能基を蛍光性重合体微
粒子の表面に有することが必要である。かかる結合の様
式に制限はないが、蛍光性重合体微粒子表面に設ける官
能基として好適なのは、カルボキシル基、酸塩化物基等
の酸ハロゲン化物基、酸無水物基、エステル基、アミド
基、マレイミド基、チオール基、水酸基、およびアミノ
基等で、中でもカルボキシル基、酸塩化物基、酸無水物
基、マレイミド基、チオール基、アミノ基等が更に好適
で、カルボキシル基あるいは酸塩化物基が最も好適であ
る。なお、エステル基は加水分解により容易にカルボキ
シル基に変換できるので、エステル基を表面に有する蛍
光性重合体微粒子は有用な中間体である。これらの抗体
を結合するための官能基量は、本発明の蛍光性重合体微
粒子の単位重量当たりの官能基当量として表現すると、
通常、0.001〜0.5ミリ当量/グラム、好ましく
は0.005〜0.2ミリ当量/グラム、より好ましく
は0.01〜0.1ミリ当量/グラム、更に好ましくは
0.02〜0.07ミリ当量/グラム、最も好ましくは
0.03〜0.05ミリ当量/グラムとする。 <蛍光性重合体微粒子の製造法(2)>本発明の蛍光性
重合体微粒子の製造法は、以下の二通りの方法である。
一方は、蛍光性ランタノイド錯体、水和抑制剤および補
助安定剤を溶解したモノマー溶液を、水が主体の分散媒
中に乳化剤の存在下で乳化させ、そのモノマー滴をラジ
カル重合させて蛍光性重合体微粒子を得る方法であり、
他方は、第2世代以上のデンドロンを配位子とする蛍光
性ランタノイド錯体および補助安定剤を溶解したモノマ
ー溶液を水が主体の分散媒中に乳化剤の存在下で乳化さ
せ、そのモノマー滴をラジカル重合させて蛍光性重合体
微粒子を得る方法である。
【0058】本発明の蛍光性重合体微粒子の好適な製造
方法の具体例を示す。まず、内部を窒素置換した容器に
水(80重量部)を入れ、乳化剤(例えば、ドデシルス
ルホン酸ナトリウム:1.2重量部)とpH緩衝剤(例
えば、炭酸水素ナトリウム:0.04重量部)を溶解し
た溶液(以下、水溶液という)と、蛍光性ランタノイド
錯体(4重量部)、水和抑制剤(例えば、トリオクチル
ホスフィンオキシド:1.5重量部)、補助安定剤(例
えば、メタクリル酸ステアリル:0.4重量部)および
ラジカル発生剤(例えば、AIBN:0.2重量部)を
溶解したモノマー(例えば、メタクリル酸メチル:20
重量部)溶液(以下、モノマー溶液という)とを用意す
る。次に水溶液を攪拌しながらモノマー溶液を滴下して
乳濁させる。更に反応容器を氷浴につけ、油滴がなくな
るまで超音波を照射する(例えば、湘南科学社より供給
された超音波分散機UH−600;出力600W、周波
数20Hz、70%出力にて使用なら約30分)。その
後、温水浴(例えば、80℃)につけて攪拌を継続する
ことによって重合反応(例えば3時間)を行う。重合終
了後は温水浴を外して室温まで放冷し、蛍光性重合体微
粒子を得る。
【0059】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、水が主体の分散媒として好適な組み合わせは水と
メタノール,エタノール,アセトン,N,N−ジメチル
ホルムアミド,テトラヒドロフラン等が挙げられるが、
分散媒としては水単独が最適である。本発明の蛍光性重
合体微粒子の製造法において、好適な蛍光性ランタノイ
ド錯体としては、前述のデンドロンを配位子とする錯体
やβ−ジケトネート型錯体等が挙げられ、本発明に好適
な具体的な構造例としては、下記構造式(18)で表さ
れるフォーカルポイントに3,4−ジオキシベンゾエー
ト構造を有する第2世代ポリベンジルエーテルデンドロ
ンを配位子とするTb3+錯体や下記式(22)で表され
るEu(NTA)3が最適である。
【0060】
【化31】
【0061】
【化32】
【0062】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、好適なモノマーとしては前述のようにランタノイ
ド錯体の溶解性からメタクリル酸メチルおよびスチレン
が最も好ましい。また、モノマーに対する乳化剤量は
0.1〜50重量%の量で使用されることが好ましい。
より好ましくは0.2〜20重量%であり、最も好まし
くは0.5〜10重量%である。
【0063】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、ラジカル発生剤としては特に制限はなく、水溶性
のラジカル発生剤、例えば過硫酸ナトリウム,過硫酸カ
リウム,過硫酸リチウム,過硫酸アンモニウム等の過硫
酸塩等、もしくはラジカル重合性モノマーに溶解性のも
の、例えば、N,N−アゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)等のアゾ化合物、過酸化ベンゾイル等の過酸化
物等が挙げられる。また、異種のラジカル開始剤を併用
してもよい。この場合、モノマー溶液中に親油性のラジ
カル開始剤(例えばAIBN)を溶かし込んでおいて
も、分散媒中に水溶性のラジカル開始剤(例えば過硫酸
カリウム)を溶かし込んでいてもよい。
【0064】更にラジカル反応の副反応を抑制するため
に、必要に応じて炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウ
ム,リン酸水素ナトリウム,リン酸水素カリウム等のp
H緩衝剤を併用する場合もある。本発明の蛍光性重合体
微粒子の製造法において、pH緩衝剤の濃度に制限はな
いが、ラジカル発生剤に対してモル比で1:1から1:
2が好ましい範囲である。
【0065】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、水溶液中の乳化剤濃度に制限はないが、乳化状態
の安定性から1mMから100mMが好ましく、更に粒
径制御の容易さから10mMから50mMが最も好まし
い。本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法において、モ
ノマー溶液中の蛍光性ランタノイド錯体の濃度に制限は
ないが、通常、0.01〜50重量%、輝度の点で好ま
しくは0.1〜50重量%、蛍光性重合体微粒子の粒径
制御の点でより好ましくは0.1〜40重量%、更に好
ましくは1〜30重量%、最も好ましくは2〜25重量
%である。
【0066】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、水和抑制剤の添加量に制限はないが、蛍光性ラン
タノイド錯体のモノマー溶液への溶解度が損なわれにく
い好適な範囲として、モル比で1:0.5から1:10
(蛍光性ランタノイド錯体:水和抑制剤)が挙げられ
る。本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法において、ラ
ジカル発生剤の濃度に制限はないが、重合反応制御の容
易さから分散媒に対して1mMから20mMが好まし
い。
【0067】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、水溶液とモノマー溶液の重量比に制限はないが、
モノマー溶液の重量比が少なくては非効率であり、多く
ては蛍光性重合体微粒子が不安定になるため、水溶液と
モノマー溶液の重量比に関して好ましくは99:1から
50:50、より好ましくは95:5から70:30、
最も好ましくは90:10から80:20である。
【0068】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、サブミクロンサイズのモノマー滴を形成させる際
の超音波発生源に制限はないが、一般的にはオムニミキ
サー、ミクロフルイダイザーや超音波ホモジナイザー等
が用いられる。また、照射時間に関しては、装置の出力
や強度分布等に依存するので特に規定できないが、通常
は10〜60分である。
【0069】本発明の蛍光性重合体微粒子の製造法にお
いて、重合温度に制限はなく、ラジカル発生剤の半減期
などを基準に設定されるが、通常は40〜95℃、より
好ましくは50〜90℃、最も好ましくは60〜80℃
である。
【0070】
【実施例】次に、実施例により本発明の具体的態様を更
に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
り、これらの実施例によって限定されるものではない。
なお、原料試薬は、特に記載がない限り、東京化成社製
のものを精製を加えずに使用した。 [測定装置と条件等] (1)NMR:日本電子社製JNM−EX270型FT
−NMR(1H:270MHz,13C:67.8MH
z)、溶媒:CDCl3。 (2)蛍光:日立製作所社製F−2500型蛍光光度
計。 (3)粒度測定:日機装社製9230型マイクロトラッ
クUPA粒度分析計を用い、動的光散乱法(ドップラー
散乱光解析)により蛍光性重合体微粒子の粒径及び粒度
分布を求めた。 <蛍光性デンドリマー錯体の合成>前掲のM.Kawa
らの文献において、フォーカルポイント部分の原料であ
る3,5−ジヒドロキシ安息香酸エチルの代わりに、
3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルを用いて同様の合
成を行い、第1、第2および第3世代のデンドリティッ
クカルボン酸を合成し、これらを配位子とするTb3+
体(それぞれ[34G−1]3−Tb、[34G−2]3
−Tbおよび[34G−3]3−Tbという)を同様に
調製した。即ち、ベンジルブロミド(2.05当量)と
3,5−ジヒドロキシベンジルアルコール(1.0当
量)とを18−クラウン−6エーテル(0.2当量)と
新たに粉砕した無水炭酸カリウム(2.5当量)との存
在下、アセトン中、60℃で縮合してデンドリティック
ベンジルアルコールを得るエーテル化反応、及び、これ
に四臭化炭素(1.25当量)とトリフェニルホスフィ
ン(1.25当量)とをテトラヒドロフラン(以下TH
Fと略記する)中で作用させて相当するデンドリティッ
クベンジルブロミドに変換する臭素化反応とを繰り返し
て任意世代のデンドリティックブロミドを得る。これを
3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルと前記同様のエー
テル化反応で縮合し、次いで過剰当量の水酸化カリウム
を含水メタノール/THF混合溶液中で作用させるエス
テル加水分解反応で1世代上のデンドリティックカルボ
ン酸を得る。こうして得たカルボン酸(3当量)をTb
3+の酢酸塩無水物(1当量)と還流クロロベンゼン中で
反応させ、脱酢酸による配位子交換反応で目的とする錯
体を得る。なお、これら3種の構造は、それぞれ本明細
書中の構造式(18)、(19)および(20)に相当
する。 <蛍光性重合体微粒子の調製>以下、蛍光性重合体微粒
子の調製例を示す。
【0071】実施例1 内部を窒素置換したガラス製フラスコ中に水(80重量
部)を入れ、炭酸水素ナトリウム(0.04重量部)と
ドデシルスルホン酸ナトリウム(花王社製:商品名エマ
ール10ニードル、以下SDSと略記する)(1.2重
量部)を溶解した。これを攪拌しながら、メタクリル酸
メチル(以下MMAと略記する)(20重量部)、前記
で合成した第2世代の蛍光性デンドリマーTb3+錯体
[34G−2]3−Tb(4重量部)、メタクリル酸ス
テアリル(以下SMAと略記する)(0.4重量部)、
AIBN(0.2重量部)、及びトリオクチルホスフィ
ンオキシド(以下TOPOと略記する)(1.5重量
部)を混合したモノマー溶液を滴下して乳濁させた。次
いで反応容器を氷浴につけ、油滴がなくなるまで約30
分超音波を照射した(湘南科学社より供給された超音波
分散機UH−600;出力600W、周波数20Hz、
70%出力にて使用)。その後、温水浴につけて反応液
温を80℃に調整し、約6時間攪拌を継続した後、温水
浴を外して室温まで放冷した。こうして得られた乳濁液
に含まれる蛍光性重合体微粒子は、体積平均メディアン
が0.16μm、下記式(24)で定義される粒径分散
係数δが1.4であった。
【0072】
【数2】 δ=(D90−D10)/D50 (24) 実施例2 実施例1において[34G−2]3−Tbの使用量を
2.3重量部に変更し、更にTOPOを使用せずに同様
の操作を行った。こうして得られた乳濁液に含まれる蛍
光性重合体微粒子は、体積平均メディアンが0.10μ
m、前記式(24)で定義される粒径分散係数δが1.
9であった。
【0073】実施例3 内部を窒素置換したガラス製フラスコ中に水(70重量
部)を入れ、炭酸水素ナトリウム(0.02重量部)と
SDS(0.12重量部)を溶解した。これを攪拌しな
がら、MMA(20重量部)、前記で合成した第1世代
の蛍光性デンドリマーTb3+錯体[34G−1]3−T
b(1.2重量部)、SMA(0.4重量部)、及びT
OPO(0.75重量部)を混合したモノマー溶液を滴
下して乳濁させた。次いで反応容器を氷浴につけ、油滴
がなくなるまで実施例1同様に約0.5時間超音波を照
射した。その後、温水浴につけて反応液温を80℃に調
整し、過硫酸カリウム(以下KPSと略記する)(0.
06重量部)を水(10重量部)に溶かした溶液を投入
して、約6時間攪拌を継続した後、温水浴をはずして室
温まで放冷した。こうして得られた乳濁液に含まれる蛍
光性重合体微粒子は、体積平均メディアンが0.15μ
m、前記式(24)で定義される粒径分散係数δが1.
4であった。
【0074】実施例4 実施例1において[34G−2]3−Tbを前記で合成
した第3世代の蛍光性デンドリマーTb3+錯体[34G
−3]3−Tb(2.8重量部)に変更し、同様の操作
を行った。こうして得られた乳濁液に含まれる蛍光性重
合体微粒子は、体積平均メディアンが0.11μm、前
記式(24)で定義される粒径分散係数δが1.6であ
った。
【0075】実施例5 実施例1においてSDSの使用量を0.12重量部に変
更し、同様の操作を行った。こうして得られた乳濁液に
含まれる蛍光性重合体微粒子は、体積平均メディアンが
0.30μm、前記式(24)で定義される粒径分散係
数δが1.3であった。
【0076】実施例6 実施例3において炭酸水素ナトリウムの使用量を0.1
重量部に、SDSの使用量を1.2重量部に、[34G
−1]3−Tbを[34G−2]3−Tbの4重量部に、
TOPOの使用量を1.5重量部に、更にKPSの使用
量を0.3重量部に変更し、同様の操作を行った。こう
して得られた乳濁液に含まれる蛍光性重合体微粒子は、
体積平均メディアンが0.13μm、前記式(24)で
定義される粒径分散係数δが1.4であった。
【0077】実施例7 実施例3において、[34G−1]3−TbをEu(N
TA)3の1.50重量部に、TOPOの使用量を0.
5重量部に変更し、同様の操作を行った。こうして得ら
れた乳濁液に含まれる蛍光性重合体微粒子は、体積平均
メディアンが0.22μm、前記式(24)で定義され
る粒径分散係数δが1.4であった。
【0078】比較例1 実施例3において[34G−1]3−Tbの使用量を
0.50重量部に変更し、更にTOPOを使用せずに同
様の操作を行った。こうして得られた乳濁液に含まれる
蛍光性重合体微粒子は、体積平均メディアンが0.11
μm、前記式(24)で定義される粒径分散係数δが
1.3であった。
【0079】比較例2 内部を窒素置換したガラス製フラスコ中に水(80重量
部)を入れ、炭酸水素ナトリウム(0.04重量部)と
SDS(1.2重量部)とを溶解した。これを攪拌しな
がら、MMA(20重量部)、[34G−2]3−Tb
(4重量部)、およびAIBN(0.2重量部)を混合
したモノマー溶液を滴下して乳濁させた。その後、温水
浴につけて反応液温を80℃に調整し、約6時間攪拌を
継続した後、温水浴を外して室温まで放冷した。こうし
て得られた乳濁液に含まれる蛍光性重合体微粒子は、体
積平均メディアンが0.35μm、前記式(24)で定
義される粒径分散係数δが1.3であった。
【0080】比較例3 比較例2において[34G−2]3−Tbを[34G−
1]3−Tbの1.50重量部に変更し、モノマー溶液
中に更にTOPO(0.75重量部)を溶かした溶液に
変更して同様の操作を行った。こうして得られた乳濁液
に含まれる蛍光性重合体微粒子は、体積平均メディアン
が0.31μm、前記式(24)で定義される粒径分散
係数δが1.4であった。
【0081】得られた蛍光性重合体微粒子の平均粒径
(体積平均メディアン)、相対蛍光強度を表−1にまと
めた。 [実施例1〜7及び比較例1〜3の蛍光性重合体微粒子
の蛍光強度測定] (1)サンプル調製 上記実施例1〜7及び比較例1〜3の蛍光性重合体微粒
子を固形分濃度が10ppmとなるように脱塩水にそれ
ぞれ分散して調製した。 (2)蛍光強度測定 上記の蛍光光度計を用い、溶液サンプルは光路長さ1c
mの石英セルに入れて測定を実施した。
【0082】強度を測定した蛍光は545nm(Tb3+
錯体)および615nm(Eu3+錯体)付近のピークと
し、励起波長は該観測波長を固定した場合の励起スペク
トルの最大値の波長とした。蛍光強度は比較例1の蛍光
強度の測定値を1としてこれに対する相対値で表した。
結果を表−1に示す。
【0083】
【表1】 表−1 蛍光性重合体微粒子の特性 水和抑 体積平均 相対蛍 番号 蛍光性錯体 制剤 メディアン 光強度 実施例1[34G−2]3−Tb 有 0.16μm 26.3 実施例2[34G−2]3−Tb 無 0.10μm 11.4 実施例3[34G−1]3−Tb 有 0.15μm 20.2 実施例4[34G−3]3−Tb 有 0.11μm 35.4 実施例5[34G−2]3−Tb 有 0.30μm 48.7 実施例6[34G−2]3−Tb 有 0.13μm 57.3 実施例7 Eu(NTA)3 有 0.22μm 26.7 比較例1[34G−1]3−Tb 無 0.11μm 1 比較例2[34G−2]3−Tb 無 0.35μm 1.2 比較例3[34G−1]3−Tb 有 0.31μm 1.5 <蛍光性重合体微粒子の蛍光免疫分析試薬への応用>実
施例1〜7及び比較例1〜3の乳濁液に含まれる蛍光性
重合体微粒子は表面にエステル基を有し、該エステル基
の加水分解によりカルボキシル基量は必要に応じて制御
できるので、カルボキシル基と抗体分子の結合により蛍
光免疫分析試薬として利用可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明の製造法によって得られる蛍光性
重合体微粒子は、長い蛍光寿命を有する蛍光性ランタノ
イド錯体を均一に含有するので、高輝度の蛍光体として
利用される。また本発明の蛍光性重合体微粒子の表面に
カルボキシル基等の官能基を導入し、適当な抗体又は抗
原を結合すると、これと選択的に結合する抗原又は抗体
を分析する蛍光免疫分析試薬、特に時間分解蛍光免疫分
析法の試薬の原料として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】デンドリマーの世代とフォーカルポイントを表
す模式図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光性ランタノイド錯体、水和抑制剤お
    よび補助安定剤を溶解したモノマー溶液を乳化剤の存在
    下で水が主体の分散媒中に乳化させ、生成するモノマー
    滴をラジカル重合させることを特徴とする蛍光性重合体
    微粒子の製造法。
  2. 【請求項2】 水和抑制剤が、下記一般式(1)〜
    (6)で表される化合物からなる群から選ばれる少なく
    とも1種である、請求項1に記載の蛍光性重合体微粒子
    の製造法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 (但し、一般式(1)〜(6)中のR1、R2およびR3
    は、それぞれアルキル基、フッ化アルキル基又は芳香族
    炭化水素基を表し、相互に異なっていてもよい。)
  3. 【請求項3】 蛍光性ランタノイド錯体に対する水和抑
    制剤の添加量が、モル比で0.5:1から10:1であ
    る、請求項1又は2に記載の蛍光性重合体微粒子の製造
    法。
  4. 【請求項4】 モノマーに対する乳化剤の量が、0.1
    〜50重量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の
    蛍光性重合体微粒子の製造法。
  5. 【請求項5】 蛍光性ランタノイド錯体が、デンドロン
    を配位子とするものである、請求項1〜4のいずれかに
    記載の蛍光性重合体微粒子の製造法。
  6. 【請求項6】 デンドロンの世代数が第2世代以上であ
    る、請求項5に記載の蛍光性重合体微粒子の製造法。
  7. 【請求項7】 第2世代以上のデンドロンを配位子とす
    る蛍光性ランタノイド錯体および補助安定剤を溶解した
    モノマー溶液を乳化剤の存在下で水が主体の分散媒中に
    乳化させ、生成するモノマー滴をラジカル重合させるこ
    とを特徴とする蛍光性重合体微粒子の製造法。
  8. 【請求項8】 モノマーが、アルキル(メタ)アクリレ
    ートまたはビニル芳香族化合物である、請求項1〜7の
    いずれかに記載の蛍光性重合体微粒子の製造法。
  9. 【請求項9】 蛍光性ランタノイド錯体が、フォーカル
    ポイントにカルボキシレート基もしくはβ−ジケトネー
    ト基を有するデンドロンを配位子とするものである、請
    求項5〜8のいずれかに記載の蛍光性重合体微粒子の製
    造法。
  10. 【請求項10】 デンドロンが、ポリベンジルエーテル
    構造を有するものである、請求項5〜9に記載の蛍光性
    重合体微粒子の製造法。
  11. 【請求項11】 蛍光性ランタノイド錯体が、テルビウ
    ム3価陽イオン(Tb3+)錯体であり、デンドロンがそ
    のフォーカルポイントに3,4−ジオキシベンゾエート
    構造を有するものである、請求項9又は10に記載の蛍
    光性重合体微粒子の製造法。
  12. 【請求項12】 蛍光性ランタノイド錯体が、ユウロピ
    ウム3価陽イオン(Eu3+)錯体であり、デンドロンが
    そのフォーカルポイントに2,4−ジオキシベンゾエー
    ト構造を有するものである、請求項9又は10に記載の
    蛍光性重合体微粒子の製造法。
  13. 【請求項13】 蛍光性ランタノイド錯体が、下記一般
    式(7)で表されるユウロピウム3価陽イオン(E
    3+)のβ−ジケトネート型錯体である、請求項1〜4
    及び8のいずれかに記載の蛍光性重合体微粒子の製造
    法。 【化7】 (但し、一般式(7)中、R1は炭素数6以下のアルキ
    ル基または炭素数6以下のフッ化アルキル基を、R2
    芳香族基を、それぞれ表す)
  14. 【請求項14】 β−ジケトネート型錯体がナフタレン
    環もしくはチオフェン環を含有するものである、請求項
    13に記載の蛍光性重合体微粒子の製造法。
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JP2008501811A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 材料のマーキング方法
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