JP2003112717A - 紙カップとその製造方法 - Google Patents

紙カップとその製造方法

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JP2003112717A
JP2003112717A JP2001309729A JP2001309729A JP2003112717A JP 2003112717 A JP2003112717 A JP 2003112717A JP 2001309729 A JP2001309729 A JP 2001309729A JP 2001309729 A JP2001309729 A JP 2001309729A JP 2003112717 A JP2003112717 A JP 2003112717A
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paper
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paper cup
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Jun Sakuma
順 佐久間
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二重巻き以上に巻き込んだ口縁部を有する紙カ
ップを提供すること。 【解決手段】胴部(11)を形成する胴紙が、左右の上
縁隅が切り落とされた扇形状の胴紙の一方の端縁ともう
一方の端縁とを重ね合わせて接合(15)した下方に向
けて先細る円筒形状筒体を形成した際、筒体の上部直径
を(D)とし、下部端縁から上部端縁までの長さと下部
端縁から接合部(15)の上部端縁までの長さの差を
(y)とし、筒体上部の切り落とされた部分の横方向の
長さを(L)とし、口縁部形成用の筒体の巻き込み部分
の長さを(x)としたとき、y=x/2〜x/3、L=
D/2〜D/3になるように形成され、口縁部(13)
は接合部(15)とその近傍を除いて少なくとも下側部
分(13a)が二重巻き以上の巻き込み部分を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口縁部の巻き込み
量を増やして口縁部の横押し強度を向上させた紙カップ
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙カップは、一般的には、図4に示すよ
うに、扇形状の胴紙の一方の端縁をもう一方の端縁に重
ね合わせて接合させ、下方に向かって先細る円筒形状の
胴部材とし、別に底部材用ロールからほぼ円形状に打ち
抜かれた底紙を外周縁部を下向きに起立させて底部材と
し、前記胴部材の下部内面に底部材の外周縁部の内面を
接合させ、さらに外周縁部を覆うように前記胴部材の下
端縁部が内方に折り曲げられ、前記底部材の外周縁部の
外面に接合して底部(12)を構成させ、最後に胴部材
の上部周縁を外方に向けて巻き込み、口縁部(13)を
形成させたものである。
【0003】紙カップの口縁部の形成工程を詳細に述べ
るならば、図5に示すように、紙カップの胴部を、通常
はプレカール金型(1)やフィニッシュカール金型
(2)を回転させながら縦方向から押さえて形成させて
いる。
【0004】そして口縁部の巻き込み程度は、通常の紙
カップ成形機を用いて製造した場合、一般的には、巻き
込まれる胴紙の先端(14)が、一回転して紙カップの
頂部に来た段階を巻き上げ位置;0°(図6(a)参
照)とした場合、巻き上げ位置;90°(図6(b)参
照)が限界である。
【0005】一方、平成7年に公布された「容器包装に
係わる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」な
どの関係で紙カップに使用するカップ原紙の坪量を下げ
ようとする動きがある。カップ原紙の坪量を下げると、
胴部や口縁部の横押し強度が弱くなるという問題が発生
する。
【0006】胴部や口縁部の横押し強度が弱いと、例え
ば、内容物の入ったカップを手で持った際に、カップが
変形して喫食し難くなり、また、中身がこぼれ易くなる
といった問題が生じることがある。
【0007】口縁部の横押し強度を上げる一つの手段と
して、口縁部の巻き込みを二重巻き以上に巻き込む方法
が考えられる。しかしながら、この方法は、胴紙の接合
部でない通常部分は綺麗な二重巻き込みを形成させるこ
とができても、胴紙の接合部では紙厚が従来の2倍以上
になってしまい、綺麗な二重巻込みを形成させることは
困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、口縁部の巻
き込みを二重巻き以上にした紙カップに関する以上のよ
うな問題点に着目してなされたもので、胴紙の形状を工
夫することによって口縁部を二重巻き以上に巻き込んだ
紙カップとその製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側に巻き込
まれた口縁部を有する紙カップであって、前記胴部を形
成する胴紙は、左右の上縁隅が略三角形状に切り落とさ
れた扇形状の胴紙の一方の端縁ともう一方の端縁とを重
ね合わせて接合した(接合部)下方に向けて先細る円筒
形状筒体を形成した際、前記筒体の上部直径をDとし、
下部端縁から上部端縁までの長さと下部端縁から接合部
の上部端縁までの長さの差をyとし、筒体の上部の切り
落とされた部分の横方向の長さをLとし、筒体の先端縁
から口縁部形成用に巻き込む際の巻き込み開始部分まで
の長さ(巻き込み部分の長さ)をxとしたとき、y=x
/2〜x/3、L=D/2〜D/3、になるように形成
され、前記口縁部は、胴紙の接合部とその近傍を除いて
少なくとも下側部分が二重巻き以上の巻き込み部分を有
することを特徴とする紙カップである。
【0010】このように、胴部を形成する胴紙は、左右
の上縁隅が略三角形状に切り落とされた扇形状の胴紙の
一方の端縁ともう一方の端縁とを重ね合わせて接合して
下方に向けて先細る円筒形状筒体の、上部直径をDと
し、下部末端から上部端縁までの長さと、下部末端から
前記重ね合わせ部分までの長さの差をyとし、筒体の上
部の切り落とされた部分の横方向の長さをLとし、前記
筒体の先端縁から口縁部形成用に巻き込む際の巻き込み
開始部分までの長さ(巻き込み部分の長さ)をxとした
とき、y=x/2〜x/3、L=D/2〜D/3、にな
るように形成されているので、胴紙の接合部とその近傍
を除く口縁部の下側部分を二重巻き以上に巻き込んで
も、接合部分の紙厚は必要以上に厚くならず、全体とし
て綺麗な口縁部の成形が無理なく可能となる。
【0011】また、請求項2の発明は、紙カップ成形の
後、再度口縁部を巻き込み成形することを特徴とする紙
カップの成形方法である。
【0012】このように、紙カップ成形の後、再度口縁
部を巻き込み成形する方法をとるので、口縁部は2度巻
き込み工程を通ることになって、確実に二重巻き以上の
口縁部を形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の紙カップを一実施形態に
基づいて以下に詳細に説明する。本発明の紙カップは、
例えば、図1、図2、図3に示すように、胴部(11)
と底部(12)とからなり、開口部周縁が外側に巻き込
まれた口縁部(13)を有する紙カップである。
【0014】そして、胴部を形成する胴紙は、左右の上
縁隅が略三角形状に切り落とされた扇形状の胴紙の一方
の端縁ともう一方の端縁とを重ね合わせて接合した(接
合部(15))下方に向けて先細る円筒形状筒体を形成
した際、前記筒体の上部直径をDとし、下部端縁から上
部端縁までの長さと下部端縁から接合部の上部端縁まで
の長さの差をyとし、筒体の上部の切り落とされた部分
の横方向の長さをLとし、筒体の先端縁から口縁部形成
用に巻き込む際の巻き込み開始部分までの長さ(巻き込
み部分の長さ)をxとしたとき、y=x/2〜x/3、
L=D/2〜D/3、になるように形成されている。
【0015】このため、胴紙の接合部(15)ではない
通常部分を二重巻き以上に巻き込んでも、接合部(1
5)の紙厚は必要以上に厚くならないので、しわや凹み
を生じることがなく、綺麗な口縁部の成形が無理なく可
能になる。
【0016】また、胴紙の接合部とその近傍を除く口縁
部(13)は、少なくとも下側部分(13a)が二重巻
き以上の巻き込み部分を有する。
【0017】紙カップに使用する材料は、胴部(11)
を形成する胴紙、底部(12)を形成する底紙とも、坪
量が150〜300g/m2 、密度が0.7〜1.0g
/cm3 程度の紙カップ原紙の両面または片面に低密度
ポリエチレン樹脂を10〜50μm程度塗布したポリエ
チレン加工紙を用いることが一般的である。
【0018】胴紙(21)は、上述のように、胴紙を円
筒形状の筒体に形成したとき、y=x/2〜x/3、L
=D/2〜D/3、になるように作製しておかなければ
ならない。胴紙をこのような形状に作製することによ
り、口縁部を外側に巻き込む際、重ね合わせ部分におい
ても巻き込み部分にシワやへこみが出ず、綺麗に巻き込
むことができる。また、巻き込み部分が2つに割れて見
えることもない。
【0019】カップの作製は、先ず、一般的な紙カップ
成形機により、胴紙の接合部でない通常部分の口縁部の
巻き込みが図6(a)に示すように、口縁部の先端(1
4)が口縁部の頂部まで達している紙カップを作製す
る。
【0020】次に、この口縁部を有する紙カップを先の
フィニッシュカール金型よりも一回り程度溝の大きいト
ップカール金型を有するトップカールユニット機構を通
すことにより、図2(a)、(b)に示すような、胴紙
の通常部分の口縁部の先端(14)が2回りした、ま
た、胴紙の接合部は、口縁部の先端(14)が図6
(a)に示すと同様の位置にくる口縁部を有する紙カッ
プ(10)が作製できる。
【0021】口縁部の多重巻き込みは、カップ成形機に
トップカール用のターレットを別途増設してカップ成形
と同時に行うこともできる。また、フィニッシュカール
を割型などにして最終巻き込み部まで案内させることも
できる。この時、ダイリング(フィニッシュカール受け
型)は最終形状用のものを使用する。
【0022】いずれにせよ、上述の図3に示すような胴
紙を使用することが、少なくとも接合部とその近傍を除
く口縁部の下側部分が二重巻き以上の巻き込み部分を有
し、かつ、口縁部が全体としてなめらかな紙カップを作
製する上でのポイントになる。
【0023】
【発明の効果】上記のように、筒体の重ね合わせ部分に
なる箇所の上端部を、y=x/2〜x/3、L=D/2
〜D/3、になるようにカットした胴紙を使用してカッ
プ成形することにより、接合部とその近傍を除く胴紙の
口縁部を二重巻き以上に巻き込んでも、きれいな口縁部
を有する紙カップが成形できる。このことにより横押し
強度に優れた紙カップを作製することができ、紙の坪量
を落としても、今まで以上の横押し強度を有する紙カッ
プを作製することができる。また、カップ成形の後、再
度口縁部を巻き込み成形するのみで、二重巻き以上の巻
き込みを有する紙カップが作製できるので、成形機の大
幅な改造を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙カップの一実施例を示す、部分断面
説明図である。
【図2】本発明の紙カップの、(a)は胴紙の接合部と
その近傍を除く口縁部の巻き込み状態を示す、断面説明
図であり、(b)は胴紙の接合部の口縁部の巻き込み状
態を示す、断面説明図である。
【図3】(a)は本発明の紙カップに使用する、胴紙の
一方の端縁ともう一方の端縁を重ね合わせて接合して下
方に先細る円筒形状の筒体を形成した状態を示す、説明
図である。(b)は(a)の筒体を展開した胴紙の説明
図である。
【図4】紙カップの一般的な製造工程の一例を示す、模
式説明図である。
【図5】紙カップの口縁部の一般的な製造工程の一例を
示す、模式説明図である。
【図6】(a)、(b)は従来の紙カップの口縁部を拡
大して示す、断面説明図である。
【符号の説明】
1‥‥プレカール金型 2‥‥フィニッシュカール金型 10‥‥紙カップ 11‥‥胴部 12‥‥底部 13‥‥口縁部 13a‥口縁部の下側部分 13b‥口縁部の上側部分 14‥‥口縁部の先端 15‥‥接合部 21‥‥胴紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側
    に巻き込まれた口縁部を有する紙カップであって、 前記胴部を形成する胴紙は、 左右の上縁隅が略三角形状に切り落とされた扇形状の胴
    紙の一方の端縁ともう一方の端縁とを重ね合わせて接合
    した(接合部)下方に向けて先細る円筒形状筒体を形成
    した際、 前記筒体の上部直径をDとし、下部端縁から上部端縁ま
    での長さと下部端縁から接合部の上部端縁までの長さの
    差をyとし、筒体の上部の切り落とされた部分の横方向
    の長さをLとし、筒体の先端縁から口縁部形成用に巻き
    込む際の巻き込み開始部分までの長さ(巻き込み部分の
    長さ)をxとしたとき、 y=x/2〜x/3 L=D/2〜D/3 になるように形成され、 前記口縁部は、胴紙の接合部とその近傍を除いて少なく
    とも下側部分が二重巻き以上の巻き込み部分を有するこ
    とを特徴とする紙カップ。
  2. 【請求項2】紙カップ成形の後、再度口縁部を巻き込み
    成形することを特徴とする紙カップの成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149931A (ja) * 2008-12-22 2010-07-08 Ptm Packaging Tools Machinery Pte Ltd 紙コップ、及び紙コップを作るための方法と装置
JP2021050008A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 大日本印刷株式会社 断熱二重容器

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