JP2003112314A - 材料の製造方法及びカーペット材のリサイクル方法 - Google Patents

材料の製造方法及びカーペット材のリサイクル方法

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JP2003112314A JP2002156792A JP2002156792A JP2003112314A JP 2003112314 A JP2003112314 A JP 2003112314A JP 2002156792 A JP2002156792 A JP 2002156792A JP 2002156792 A JP2002156792 A JP 2002156792A JP 2003112314 A JP2003112314 A JP 2003112314A
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heating
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Hiroshi Miyazaki
浩 宮崎
Masaru Nakamura
優 中村
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Suzuki Motor Corp
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    • B29B17/0026Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics by agglomeration or compacting
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PET繊維層とEVA裏打ち層で構成される
カーペット廃材を再利用することができるカーペットの
リサイクル方法を提供すること。 【解決手段】 PETからなる起毛繊維表皮層とEVA
を含む裏打ち層とで形成されるカーペットの廃材を破砕
する(工程A)。次いで、廃材及び相溶化剤を押出し成
形機に投入する(工程B)。廃材及び相溶化剤を160
〜180℃で予備加熱し(工程C)、さらに廃材及び相
溶化剤を230〜250℃で加熱して混練相溶化する
(工程D)。そして、押出し成形機のノズル部では、そ
れらの溶融物の温度を160〜180℃とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロアカ
ーペット等の廃材を用いたカーペットのリサイクル方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のフロアカーペットは、PET
(ポリエチレンテレフタレート)、PA(ポリアミ
ド)、PP(ポリプロピレン)繊維などの起毛繊維表皮
層と、PE(ポリエチレン)、EVA(エチレン−酢酸
ビニル共重合体)等の低融点熱可塑性樹脂をベースとし
た裏打ち層から形成されている。カーペットはその製造
工程において、所定の寸法、形状に裁断加工される。そ
の際、製造加工時に発生するトリミング端材を再利用す
る方法としてPET、PA、PP等の起毛繊維表皮層
と、PE、EVA等の低融点樹脂を使用した裏打ち層と
を分離し、それぞれを再利用する方法や、トリミング端
材を粉砕し、裏打ち層のみを溶融する温度で溶融混練し
裏打ち層原料として利用する方法などがある(特開平5
−31722号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それらのうち、PET
繊維層とEVA裏打ち層で構成されるカーペット廃材の
再利用処理は、PET繊維が完全溶融する条件で溶融混
練を行うと、EVAの熱分解による劣化が著しく、再生
材としての使用が難しい。EVA裏打ち層のみ溶融する
条件で混練を行うとPET繊維が長い状態で残り、繊維
がEVA中に異物として働くため、物性低下が生じるな
ど不具合が生じる。また、表皮がPET繊維、裏打ち材
がPE樹脂のみからなるフロアカーペットのリサイクル
方法については、両者の相溶化処理が困難であり、従来
では提案されている事例がなかった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、PET繊維層とEVA裏打ち層で構成されるカーペ
ット廃材を再利用することができるカーペットのリサイ
クル方法や、表皮がPET繊維、裏打ち材がPE樹脂の
構成のみからなるフロアカーペットのリサイクル方法等
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の材料の製造方法は、融点よりも高い温度で熱
劣化する低融点熱可塑化材料と、この材料の熱劣化する
温度よりも高い融点をもつ高融点熱可塑化材料とを、可
塑化スクリュを用いて新たな材料を製造する方法におい
て、前記両熱可塑化材料を前記可塑化スクリュに投入す
る工程と、前記低融点熱可塑化材料の熱劣化しない温度
の範囲で前記両熱可塑化材料を1次加熱する工程と、前
記両熱可塑化材料を前記高融点熱可塑化材料が溶融する
温度で2次加熱して、前記両熱可塑化材料を混練相溶化
する工程とを含むことにある。
【0006】上記目的を達成するために本発明のカーペ
ットのリサイクル方法は、融点以上の温度で熱劣化する
材料を含む2種以上の熱可塑性材料からなるカーペット
の廃材を、可塑化スクリュを用いて新たな材料とするカ
ーペットのリサイクル方法において、前記廃材及び相溶
化剤を前記可塑化スクリュに投入する工程と、前記熱劣
化する材料の融点付近の熱劣化しない温度の範囲で前記
廃材及び相溶化剤を1次加熱する工程と、前記廃材及び
相溶化剤を前記熱劣化する材料の熱劣化する温度を越え
る温度で2次加熱して混練相溶化する工程とを含むこと
にある。
【0007】また、上記目的を達成するために、本発明
のカーペットのリサイクル方法は、ポリエチレンテレフ
タレートからなる起毛繊維表皮材とエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を含む裏打ち材とで形成されるカーペットの
廃材を、可塑化スクリュを用いて新たなカーペットを再
生するカーペットのリサイクル方法において、前記廃材
及び相溶化剤を前記可塑化スクリュに投入する工程と、
前記廃材及び相溶化剤を160〜180℃で加熱する工
程と、前記廃材及び相溶化剤を230〜250℃で加熱
して混練相溶化する工程とを含むことにある。
【0008】上記目的を達成するために、本発明のカー
ペットのリサイクル方法は、ポリエチレンテレフタレー
ト繊維表皮材と低密度ポリエチレン裏打ち材とで形成さ
れるカーペットの廃材を、低密度ポリエチレンの裏打ち
材が溶融する温度以上でポリエチレンテレフタレートが
溶融しない温度により減容固化機で粒状化処理し、該粒
状化処理した粒状物をエチレン−酢酸ビニル共重合体及
び相溶化剤とともに可塑化スクリュに投入し、上記粒状
物とエチレン−酢酸ビニル共重合体とを溶融してカーペ
ットの材料とした。上記粒状物の重量比率は、該粒状物
とエチレン−酢酸ビニル共重合体と相溶化剤とを併せた
全重量の30%以下とすることが好ましく、上記可塑化
スクリュにより、上記粒状物とエチレン−酢酸ビニル共
重合体と相溶化剤とを250℃〜280℃で加熱して混
連相溶化することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカーペットのリサ
イクル方法の第1の実施の形態について、図1のフロー
図に沿って説明する。自動車のフロアに敷設されるカー
ペットで、PETからなる起毛繊維表皮層とEVAから
なる裏打ち層とで形成されるものがある。このようなカ
ーペットは、その製造工程において、車両の形状に適合
するように、所定の寸法、形状に裁断加工される。そし
て、それらの余り布であるカーペットの端材を集めてそ
のリサイクルを行う。
【0010】[工程A]カーペットの端材は、PETか
らなる繊維表皮層が25〜35wt%であり、EVAを
含む裏打ち層が65〜75wt%であるものを再生材と
して用いた。また、EVAを含む裏打ち層は、EVAが
20〜30wt%であり、炭酸カルシウム70〜80w
t%の構成からなる材料である。カーペットの端材は、
4〜6mm片に破砕した。 [工程B]破砕したカーペットの端材は96〜98wt
%とし、これに相溶化剤を2〜4wt%の割合で添加し
た。そして、これらの混合物を図2に示す押出し成形機
1のホッパ2に投入した。
【0011】[工程C]ここで、本実施の形態のカーペ
ットのリサイクル方法に用いる押出し成形機1の構成に
ついて説明する。図2に示す熱可塑化スクリュとしての
押出し成形機1は、図示しない基台にシリンダ3が支持
されている。断面が円形で中空のシリンダ3は、その内
部の軸方向にスクリュ4が設けられ、スクリュ4はスク
リュ軸5とその周囲に螺旋状若しくはねじ状に形成され
る1条のフライト6とが設けられ、フライト6はスクリ
ュ軸5の基端部から先端部に亘って設けられている。ス
クリュ軸5の基端部は、スクリュ4を回動させる駆動モ
ータ7が取付けられている。
【0012】シリンダ3の基端側の上部には、カーペッ
トの端材等を投入するためのホッパ2が設けられ、ホッ
パ2はシリンダ3の内部と連通し、スクリュ4のフライ
ト6,6間に端材を供給する。シリンダ3の先端部に
は、溶融物の押出し口であるノズル8が設けられてい
る。そして、シリンダ3の周囲には、その基端側から先
端側へ向かって順に、1次、2次、3次加熱ヒータ9,
10,11が取付けられ、これらの加熱ヒータ9〜11
はシリンダ3の内部を、各々が所定の温度になるように
加熱することができる。
【0013】こうした押出し成形機1を用いて、ホッパ
2に投入されたカーペットの端材等は、スクリュ4の回
転推進力により、フライト6間を通路として先端側に徐
々に搬送される。そして、予備溶融ゾーン14では、1
次加熱ヒータ9がシリンダ3内の端材等を160〜18
0℃で1次加熱して、EVAが溶融状態になり、かつE
VAが熱分解により劣化しないようにしている。この1
次加熱では、PETは未(半)溶融状態である。
【0014】[工程D]スクリュ4の推進力によりカー
ペット端材がシリンダ3の中間部に位置する下流側の溶
融ゾーン15に搬送されると、2次加熱ヒータ10によ
り230〜250℃に2次加熱される。この溶融ゾーン
15では、EVA及びPETの両者ともに溶融状態とな
り相溶化される。PET及びEVAは、予備溶融ゾーン
14で予備加熱してあるので、この溶融ゾーン15で
は、迅速にPETとEVAの混練化が進展し、本格的に
溶融・混練する時間の短縮化を図ることができる。よっ
て、短時間で加熱溶融処理ができるので、EVAが長時
間、高熱により加熱されて劣化することを極力抑えるこ
とができ、EVAが劣化しない時間の範囲で、それらを
溶融・混練することができる。
【0015】[工程E]溶融ゾーン15からシリンダ3
の先端側では、3次加熱ヒータ11によりシリンダ3内
の溶融されているカーペットの端材等がノズル8の押出
し口で160〜180℃になるように加熱される。そし
て、ノズル8の先端部では、溶融物が連続的に良好なス
トランド状に押出され、PET繊維が細分化され、分散
性が良好な、PETとEVAとの相溶性の優れた再生材
が得られる。なお、押出し成形機1のスクリュ4の回転
数は、350〜400rpmとしている。
【0016】[実施例1]次に、本発明のカーペットの
リサイクル方法の実施例について説明する。以下の条件
の下で、カーペットの端材を用いて、上記実施の形態の
手順により再生材を作製した。 カーペット端材 PET繊維層 : 300g/m2 EVAの裏打ち層 : 1400g/m2 破砕片の大きさ PET繊維層 : 6mm EVAの裏打ち層 : 6mm 相溶化剤 E(エチレン)/GMA(グリジシルメタクリレート)
/MA(アクリル酸メチル)三元重合体(4wt%)
: 住友化学(株)「ボンドファースト7M」(登録
商標) 加熱条件(シリンダ内における端材の加熱温度) 1次加熱 : 160℃ 2次加熱 : 250℃ 3次加熱 : 160℃ 押出し成形機1のスクリュ4の回転数 : 400
rpm この結果、引張り強度が6.5MPaで引張り伸びが6
0%のストランドの良好な再生材が製作できた。表1に
これと、その他の条件の下で再生した再生材の物性の試
験結果を示す。
【0017】
【表1】 表1中の試験結果欄の○印は、ストランドの状態および
引張試験の総合評価で好適な結果を示す。この試験結果
及びその他試験から、材料劣化を押え、連続的なストラ
ンドを得るための加熱条件は、予備溶融ゾーン(1次加
熱)では、160〜180℃の範囲が好ましく、溶融ゾ
ーン(2次加熱)では、230〜250℃の範囲が好ま
しく、ノズル8の押出し時では160〜180℃の範囲
が望ましい。相溶化剤の添加量は、2〜4wt%の範囲
が好ましい。それ以上添加しても効果は上がらないので
前記範囲がこのましい。押出し成形機1のスクリュ4の
回転数は、350〜400rpmの範囲が分散性、相溶
性を高めるので好ましい。
【0018】次に、本発明のカーペットのリサイクル方
法の第2の実施の形態について、図3を参照しながら説
明する。図3は、PET繊維表皮及び低密度ポリエチレ
ン(LDPE)樹脂裏打ち材からなる自動車のフロアカ
ーペットのリサイクル手順を示す概略図である。PET
繊維及びLDPE樹脂のフロアカーペットの製造工程か
ら生じる原反シート端材21を集め、減容固化機22の
ホッパ23に投入する。減溶固化機22は本実施の形態
では、スクリュ式の押し出し減容器であって、スクリュ
の回転による剪断応力と剪断発熱により減容物を加熱す
る。加熱条件は減容固化機22のシリンダ内を160℃
〜PET繊維の融点以下になるように、スクリュ回転用
モータの回転速度を調整する。こうして、PET繊維の
裁断とLDPE樹脂の溶融化により、端材21が粒状化
した粒状物24が形成される。このように、端材を粒状
化することにより、カーペットの粉砕片では安定した定
量的な配合が困難であったのを是正し、均等な配合処理
が可能になった。
【0019】前工程で生成した粒状物24は、EVA樹
脂25と相溶化剤26を所定量の割合で配合し、押出成
形機27の投入口であるホッパ28に投入する。本実施
の形態では、押出成形機27は、一対のスクリュ29が
同軸方向に平行して配置される2軸スクリュ29を用い
た。なお、この押出成形機27についても、図3中に省
略されているが、予備溶融ゾーンや溶融ゾーンにおける
加熱ヒータが配設されている。また、押出成形機27
は、シリンダの長さLとシリンダの直径Dの比が、L/
D≦40となるものが好適であった。なお、押出成形機
27は上記第1の実施の形態と同様に、1軸のものも使
用可能であるが、分散力の大きい2軸のものが、好適な
リサイクル材を得ることができた。相溶化剤26は、E
(エチレン)、GMA(グリジシルメタクリレート)、
MA(アクリル酸メチル)の三元重合体を所定の割合で
配合したものを用いた。
【0020】各素材の配合比は、使用できる範囲では、
カーペット端材:EVA樹脂:相溶化剤に対して、0〜
50wt%:35〜98wt%:2〜20wt%であっ
た。また、好適な配合比は、カーペット端材:EVA樹
脂:相溶化剤に対して、0〜30wt%:60〜95w
t%:5〜10wt%である。カーペット端材21の分
量が、30wt%を越えると相溶化が困難になる傾向が
あり、リサイクルの物性が低下する傾向となるからであ
る。押出成形機27のシリンダ温度は、予備溶融ゾーン
では160℃(図1の予備溶融ゾーン14参照)以上を
必要とするが、160〜180℃の範囲が好ましい。溶
融ゾーン(図2の溶融ゾーン15参照)では、250℃
以上を必要とするが、PET樹脂が溶融する温度である
250〜280℃の範囲が好ましい。250℃以上とす
るのは、PET繊維が溶融することが相溶化処理に必要
であり、280℃を越えるとPE樹脂とEVA樹脂の熱
分解が生じるからである。また、押出成形機27の押出
し口では、160℃以上を必要とするが、160〜18
0℃の範囲が好ましい。
【0021】こうして、カーペットの表皮層として用い
られるPET繊維は、相溶化剤によりEVA樹脂に相溶
し、裏打ち材のLDPE樹脂は、同じエチレン系のEV
A樹脂に取り込まれて、これらの両者が相溶するリサイ
クル材30が得られる。このリサイクル素材は、カーペ
ット裏打ち材としてのEVA樹脂に使用することが可能
であり、その他EVA樹脂製部品の原材料に配合して再
利用することも可能である。
【0022】[実施例2]以下の条件の下で、カーペッ
トの端材を用いて、上記実施の形態の手順により再生材
を作製した。 カーペット端材のPET繊維層とEVA裏打ち層の配
合比は、PET繊維層:EVA裏打ち層=50wt%:
50wt%とした。 相溶化剤は、E(エチレン)/GMA(グリジシルメ
タクリレート)/MA(アクリル酸メチル)三元重合体
(4wt%)(住友化学(株)「ボンドファースト7
M」(登録商標)=を用いた。 スクリュ式減容固化機(住倉工業製) モータ電流値は、150Aに設定した。 2軸押出成形機 LD比はL/D=44 Lは、シリンダ長さで、Dはシリンダ径である。押出し
成形機のスクリュ回転数は400rpmである。このよ
うな設定条件のもと、溶融ゾーン(2次加熱)の温度
と、カーペット端材、EVA樹脂、相溶化剤の配合比を
変えて、生成したリサイクル材の引っ張り強度(MP
a)と、伸び(%)を測定してみた、その結果を表2に
示す。
【0023】
【表2】 表2の結果から、上記第1の実施の形態における実施例
1の表1に示すリサイクル再生材よりも、大きな引っ張
り強度を持った再生材を得ることができた。なお、カー
ペット端材の50wt%のものは、引っ張り強度は大き
いが、引張伸びが小さく用途が限定される。
【0024】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく本
発明の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能で
ある。例えば、上記各実施の形態では、押出し成形機
1,27を例として端材を再生したが、押出し成形機1
と同様に他の種類の熱可塑化スクリュである射出成形機
にも適用することができる。また、上記第1の実施の形
態では、PETとEVAで形成されるカーペットを例に
あげたが、EVAのように融点以上の温度で熱劣化する
材料を含む2種以上の熱可塑性材料からなる部材でも本
発明は適用することができる。さらには、カーペット以
外の廃材、若しくは廃材に限らず、新規の2種以上の材
料の製造方法にも適用が可能である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカーペット
のリサイクル方法は、PETからなる起毛繊維表皮層と
EVAを含む裏打ち層とで形成されるカーペットの廃材
を、可塑化スクリュを用いて新たなカーペットを再生す
るカーペットのリサイクル方法において、前記廃材及び
相溶化剤を前記可塑化スクリュに投入する工程と、前記
廃材及び相溶化剤を160〜180℃で加熱する工程
と、前記廃材及び相溶化剤を230〜250℃で加熱し
て混練相溶化する工程とを含むようにした。よって、P
ET及びEVAをEVAが熱劣化しない温度で予備加熱
することにより、高熱で両者を本溶融若しくは本混練す
る時間を短くすることができ、EVAの熱劣化を抑える
ことができる。よって、好適なカーペットの再生材料を
得ることができる。上記発明は、融点よりも高い温度で
熱劣化する低融点熱可塑化材料と、この材料の熱劣化す
る温度よりも高い融点をもつ高融点熱可塑化材料とを、
可塑化スクリュを用いて新たな材料を製造する方法にお
いても同様な効果を奏する。本発明のカーペットのリサ
イクル方法は、ポリエチレンテレフタレート繊維表皮材
と低密度ポリエチレン裏打ち材とで形成されるカーペッ
トの廃材を、低密度ポリエチレンの裏打ち材が溶融する
温度以上でポリエチレンテレフタレートが溶融しない温
度により減容固化機で粒状化処理し、該粒状化処理した
粒状物をエチレン−酢酸ビニル共重合体及び相溶化剤と
ともに可塑化スクリュに投入し、上記粒状物とエチレン
−酢酸ビニル共重合体とを溶融してカーペットの材料と
したので、より引っ張り強度の大きなカーペットのリサ
イクル材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるカーペット
のリサイクル方法を示すフロー図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるカーペット
のリサイクル方法に用いられる押出し成形機の断面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態における、カーペッ
トのリサイクル方法の概略図である。
【符号の説明】
1 押出し成形機 2 ホッパ 9〜11 加熱ヒータ 21 シート端材 22 減容固化機 25 EVA樹脂 26 相溶化剤 27 2軸押出成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AA07 AA10 AA24 AA50 AD16 AH26 AP05 BA01 BC19 BC25 BD05 BK13 BN01 BN18 BN30 4F301 CA10 CA12 CA51 CA71 CA72

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点よりも高い温度で熱劣化する低融点
    熱可塑化材料と、この材料の熱劣化する温度よりも高い
    融点をもつ高融点熱可塑化材料とを、可塑化スクリュを
    用いて新たな材料を製造する方法において、 前記両熱可塑化材料を前記可塑化スクリュに投入する工
    程と、前記低融点熱可塑化材料の熱劣化しない温度の範
    囲で前記両熱可塑化材料を1次加熱する工程と、前記両
    熱可塑化材料を前記高融点熱可塑化材料が溶融する温度
    で2次加熱して、前記両熱可塑化材料を混練相溶化する
    工程とを含むことを特徴とする材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 融点以上の温度で熱劣化する材料を含む
    2種以上の熱可塑性材料からなるカーペットの廃材を、
    可塑化スクリュを用いて新たな材料とするカーペットの
    リサイクル方法において、 前記廃材及び相溶化剤を前記可塑化スクリュに投入する
    工程と、前記熱劣化する材料の融点付近の熱劣化しない
    温度の範囲で前記廃材及び相溶化剤を1次加熱する工程
    と、前記廃材及び相溶化剤を前記熱劣化する材料の熱劣
    化する温度を越える温度で2次加熱して混練相溶化する
    工程とを含むことを特徴とするカーペットのリサイクル
    方法。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンテレフタレートからなる起
    毛繊維表皮材とエチレン−酢酸ビニル共重合体を含む裏
    打ち材とで形成されるカーペットの廃材を、可塑化スク
    リュを用いて新たなカーペットを再生するカーペットの
    リサイクル方法において、 前記廃材及び相溶化剤を前記可塑化スクリュに投入する
    工程と、前記廃材及び相溶化剤を160〜180℃で加
    熱する工程と、前記廃材及び相溶化剤を230〜250
    ℃で加熱して混練相溶化する工程とを含むことを特徴と
    するカーペットのリサイクル方法。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンテレフタレート繊維表皮材
    と低密度ポリエチレン裏打ち材とで形成されるカーペッ
    トの廃材を、低密度ポリエチレンの裏打ち材が溶融する
    温度以上でポリエチレンテレフタレートが溶融しない温
    度により減容固化機で粒状化処理し、該粒状化処理した
    粒状物をエチレン−酢酸ビニル共重合体及び相溶化剤と
    ともに可塑化スクリュに投入し、上記粒状物とエチレン
    −酢酸ビニル共重合体とを溶融してカーペットの材料と
    したことを特徴とするカーペットのリサイクル方法。
  5. 【請求項5】 上記粒状物の重量比率が、該粒状物とエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体と相溶化剤とを併せた全重
    量の30%以下であることを特徴とする請求項4に記載
    のカーペットのリサイクル方法。
  6. 【請求項6】 上記過疎化スクリュにより、上記粒状物
    とエチレン−酢酸ビニル共重合体と相溶化剤とを250
    ℃〜280℃で加熱して混連相溶化したことを特徴とす
    る請求項4または5に記載のカーペットのリサイクル方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7524364B2 (ja) 2020-07-14 2024-07-29 馳▲緑▼國際股▲ふん▼有限公司 ペットボトルをリサイクルしてpet複合材料マスターバッチを再製造し、その製造方法及び発泡靴材料の応用

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