JP2003111372A - ブラシ付dcモータ - Google Patents
ブラシ付dcモータInfo
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- JP2003111372A JP2003111372A JP2001299600A JP2001299600A JP2003111372A JP 2003111372 A JP2003111372 A JP 2003111372A JP 2001299600 A JP2001299600 A JP 2001299600A JP 2001299600 A JP2001299600 A JP 2001299600A JP 2003111372 A JP2003111372 A JP 2003111372A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータの中心軸回りの重量バランスが優れて
いると共に、ロータの回転時における安定性が向上され
得るブラシ付DCモータを提供することを目的とする。 【解決手段】 モータケース12に回転可能に支持され
たロータ14に周方向に複数の磁極が形成された永久磁
石22を固設すると共に、ロータ14の周囲にコイル1
6を配設する。
いると共に、ロータの回転時における安定性が向上され
得るブラシ付DCモータを提供することを目的とする。 【解決手段】 モータケース12に回転可能に支持され
たロータ14に周方向に複数の磁極が形成された永久磁
石22を固設すると共に、ロータ14の周囲にコイル1
6を配設する。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、ブラシ付DCモータに関するも
のである。
のである。
【0002】
【背景技術】従来から、DCモータの一種として知られ
ているブラシ付DCモータは、一般に、モータケースの
内周面に沿わせて複数の界磁用磁石を固定的に配設する
と共に、複数極の鉄心にコイルを装着せしめた電機子
(ロータ)をそれら複数の界磁用磁石の内周側に配設し
て、該電機子をモータケースによって回転可能に支持せ
しめる一方、モータケースによって支持されたブラシを
ロータに固設された整流子に摺接可能に配設せしめた構
造とされており、モータケースに対するロータの相対回
転に伴って、ブラシを整流子に摺接させて、外部から給
電される直流電流を、ブラシを介して、複数極の鉄心に
巻かれたコイルに選択的に通電することにより、界磁用
磁石の磁界と複数極の鉄心に巻かれたコイルの磁界によ
って生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力を、
ロータに及ぼして回転作動せしめるようになっている。
ているブラシ付DCモータは、一般に、モータケースの
内周面に沿わせて複数の界磁用磁石を固定的に配設する
と共に、複数極の鉄心にコイルを装着せしめた電機子
(ロータ)をそれら複数の界磁用磁石の内周側に配設し
て、該電機子をモータケースによって回転可能に支持せ
しめる一方、モータケースによって支持されたブラシを
ロータに固設された整流子に摺接可能に配設せしめた構
造とされており、モータケースに対するロータの相対回
転に伴って、ブラシを整流子に摺接させて、外部から給
電される直流電流を、ブラシを介して、複数極の鉄心に
巻かれたコイルに選択的に通電することにより、界磁用
磁石の磁界と複数極の鉄心に巻かれたコイルの磁界によ
って生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力を、
ロータに及ぼして回転作動せしめるようになっている。
【0003】ところが、このような構造とされた従来の
ブラシ付DCモータにおいては、ロータは、複数極の鉄
心にコイルが巻回された構造とされていることから、ロ
ータの中心軸回りの重量バランスを保つために、それら
複数極の鉄心に均一にコイルを巻回する必要があり、製
造が難しいという問題があった。
ブラシ付DCモータにおいては、ロータは、複数極の鉄
心にコイルが巻回された構造とされていることから、ロ
ータの中心軸回りの重量バランスを保つために、それら
複数極の鉄心に均一にコイルを巻回する必要があり、製
造が難しいという問題があった。
【0004】また、かかる従来構造のブラシ付きDCモ
ータにおいては、ロータの中心軸回りの重量バランスが
悪いと、ロータの回転時における作動安定性が低下する
こととなり、制振において一定の性能を維持することが
難しいという問題もあった。
ータにおいては、ロータの中心軸回りの重量バランスが
悪いと、ロータの回転時における作動安定性が低下する
こととなり、制振において一定の性能を維持することが
難しいという問題もあった。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、電機子(ロータ)の中心軸に対する重量バ
ランスが優れていると共に、ロータの回転時の安定性が
優れている、新規な構造のブラシ付DCモータを提供す
ることにある。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、電機子(ロータ)の中心軸に対する重量バ
ランスが優れていると共に、ロータの回転時の安定性が
優れている、新規な構造のブラシ付DCモータを提供す
ることにある。
【0006】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される各構成要素は、可能な限り任意
の組み合わせで採用することが出来る。また、本発明の
態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定され
ることなく、明細書全体および図面に記載され、或いは
それらの記載から当業者が把握することの出来る発明思
想に基づいて認識されるものであることが理解されるべ
きである。
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される各構成要素は、可能な限り任意
の組み合わせで採用することが出来る。また、本発明の
態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定され
ることなく、明細書全体および図面に記載され、或いは
それらの記載から当業者が把握することの出来る発明思
想に基づいて認識されるものであることが理解されるべ
きである。
【0007】すなわち、ブラシ付DCモータに関する第
一の発明は、(a)モータケースと、(b)該モータケ
ースによって回転可能に支持されたロータと、(c)該
ロータに固設されて一体的に回転せしめられる、周方向
に複数の磁極が形成された永久磁石と、(d)前記モー
タケースに対して軸体を固定的に設けて、該軸体の外周
面に固設された整流子と、(e)前記ロータによって支
持されて、該整流子に摺接されつつ、該ロータと一体的
に回転せしめられるブラシと、(f)前記モータケース
によって固定的に支持されて前記ロータの周囲で周方向
に実質的に離隔して配設せしめられた、通電によって複
数の磁極を発現させる複数の周方向分割コイルと、
(g)前記ブラシを介して、外部から給電される直流電
流を前記複数の周方向分割コイルに選択的に通電するこ
とにより、前記永久磁石における複数の磁極の磁界と該
複数の周方向分割コイルに発現される複数の磁極の磁界
によって生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力
を前記ロータに及ぼす給電路とを、有することを、特徴
とする。
一の発明は、(a)モータケースと、(b)該モータケ
ースによって回転可能に支持されたロータと、(c)該
ロータに固設されて一体的に回転せしめられる、周方向
に複数の磁極が形成された永久磁石と、(d)前記モー
タケースに対して軸体を固定的に設けて、該軸体の外周
面に固設された整流子と、(e)前記ロータによって支
持されて、該整流子に摺接されつつ、該ロータと一体的
に回転せしめられるブラシと、(f)前記モータケース
によって固定的に支持されて前記ロータの周囲で周方向
に実質的に離隔して配設せしめられた、通電によって複
数の磁極を発現させる複数の周方向分割コイルと、
(g)前記ブラシを介して、外部から給電される直流電
流を前記複数の周方向分割コイルに選択的に通電するこ
とにより、前記永久磁石における複数の磁極の磁界と該
複数の周方向分割コイルに発現される複数の磁極の磁界
によって生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力
を前記ロータに及ぼす給電路とを、有することを、特徴
とする。
【0008】このような第一の発明に従う構造とされた
ブラシ付DCモータにおいては、ロータに永久磁石が固
設されており、ロータの周囲に配設された複数の周方向
分割コイルがモータケースに固設されていることから、
ロータ側にコイルが設けられると共に永久磁石がモータ
ケースに固定された従来構造のブラシ付DCモータに比
して、ロータの回転中心軸回りの重量バランスが、コイ
ルの巻回のばらつき等によって崩れることがなく、安定
して設定されることとなり、ロータの回転作動の安定性
と製品の性能安定性が共に有利に向上され得る。
ブラシ付DCモータにおいては、ロータに永久磁石が固
設されており、ロータの周囲に配設された複数の周方向
分割コイルがモータケースに固設されていることから、
ロータ側にコイルが設けられると共に永久磁石がモータ
ケースに固定された従来構造のブラシ付DCモータに比
して、ロータの回転中心軸回りの重量バランスが、コイ
ルの巻回のばらつき等によって崩れることがなく、安定
して設定されることとなり、ロータの回転作動の安定性
と製品の性能安定性が共に有利に向上され得る。
【0009】また、このような第一の発明に従う構造と
されたブラシ付DCモータにおいては、ブラシが、ロー
タによって支持されて、整流子に摺接されつつ、ロータ
と一体的に回転せしめられるようになっていることか
ら、ロータの高速回転時において、ブラシに遠心力が作
用することとなり、それによって、ブラシにおける整流
子に接触している部分に対して整流子から離隔する方向
の力が及ぼされて、ロータの高速回転時における整流子
とブラシの摺動抵抗を低減することが可能となり、モー
タの耐久性の向上が図られ得る。
されたブラシ付DCモータにおいては、ブラシが、ロー
タによって支持されて、整流子に摺接されつつ、ロータ
と一体的に回転せしめられるようになっていることか
ら、ロータの高速回転時において、ブラシに遠心力が作
用することとなり、それによって、ブラシにおける整流
子に接触している部分に対して整流子から離隔する方向
の力が及ぼされて、ロータの高速回転時における整流子
とブラシの摺動抵抗を低減することが可能となり、モー
タの耐久性の向上が図られ得る。
【0010】また、このような構造とされたブラシ付D
Cモータにおいては、ブラシの弾性や形状等を適当に設
定してロータの回転速度が所定の速度以上になると、遠
心力の作用によりブラシが整流子から離れるようにする
ことも可能であり、それによって、周方向分割コイルへ
の通電をロータの回転速度に応じてON/OFFせしめ
て、ロータ回転速度を制御することも可能となる。
Cモータにおいては、ブラシの弾性や形状等を適当に設
定してロータの回転速度が所定の速度以上になると、遠
心力の作用によりブラシが整流子から離れるようにする
ことも可能であり、それによって、周方向分割コイルへ
の通電をロータの回転速度に応じてON/OFFせしめ
て、ロータ回転速度を制御することも可能となる。
【0011】また、第一の発明におけるブラシは、ロー
タによって支持された基端部から径方向内方に延び出し
て、突出先端側の自由端側近くで整流子に摺接されるよ
うにすることが望ましく、それによって、ロータの回転
に伴ってブラシに及ぼされる遠心力を有利に得ることが
可能となる。更にまた、ブラシの突出先端部分にマス部
材を一体形成したり、別体形成して固着することによ
り、ロータの回転に伴ってブラシに及ぼされる遠心力を
調節するようにしても良い。
タによって支持された基端部から径方向内方に延び出し
て、突出先端側の自由端側近くで整流子に摺接されるよ
うにすることが望ましく、それによって、ロータの回転
に伴ってブラシに及ぼされる遠心力を有利に得ることが
可能となる。更にまた、ブラシの突出先端部分にマス部
材を一体形成したり、別体形成して固着することによ
り、ロータの回転に伴ってブラシに及ぼされる遠心力を
調節するようにしても良い。
【0012】また、ブラシ付DCモータに関する第二の
発明における第一の態様は、(h)モータケースと、
(i)該モータケースによって回転可能に支持されたロ
ータと、(j)該ロータに固設されて一体的に回転せし
められる、周方向に複数の磁極が形成された永久磁石
と、(k)前記ロータの周囲で周方向に連続して巻回さ
れて前記モータケースによって固定的に支持されたコイ
ル捲線を設けると共に、該コイル捲線の軸方向両側から
それぞれ少なくとも一つの磁極形成板を該コイル捲線の
内周側で軸方向に延び出させて、それら複数の磁極形成
板が前記永久磁石における複数の磁極に対して対向位置
せしめられるようにした周方向連続コイルと、(l)前
記モータケースと前記ロータの何れか一方に固設された
整流子と、(m)それらモータケースとロータの他方に
よって支持されて、該モータケースに対する該ロータの
相対回転に伴って、該整流子に対して摺接されつつ相対
回転せしめられるブラシと、(n)前記ブラシを介し
て、外部から給電される直流電流を前記周方向連続コイ
ルに対して通電することにより、前記永久磁石における
複数の磁極の磁界と該周方向連続コイルにおける前記複
数の磁極形成板の磁界によって生ぜしめられる磁力の作
用に基づく回転駆動力を前記ロータに及ぼす給電路と
を、有することを、特徴とする。
発明における第一の態様は、(h)モータケースと、
(i)該モータケースによって回転可能に支持されたロ
ータと、(j)該ロータに固設されて一体的に回転せし
められる、周方向に複数の磁極が形成された永久磁石
と、(k)前記ロータの周囲で周方向に連続して巻回さ
れて前記モータケースによって固定的に支持されたコイ
ル捲線を設けると共に、該コイル捲線の軸方向両側から
それぞれ少なくとも一つの磁極形成板を該コイル捲線の
内周側で軸方向に延び出させて、それら複数の磁極形成
板が前記永久磁石における複数の磁極に対して対向位置
せしめられるようにした周方向連続コイルと、(l)前
記モータケースと前記ロータの何れか一方に固設された
整流子と、(m)それらモータケースとロータの他方に
よって支持されて、該モータケースに対する該ロータの
相対回転に伴って、該整流子に対して摺接されつつ相対
回転せしめられるブラシと、(n)前記ブラシを介し
て、外部から給電される直流電流を前記周方向連続コイ
ルに対して通電することにより、前記永久磁石における
複数の磁極の磁界と該周方向連続コイルにおける前記複
数の磁極形成板の磁界によって生ぜしめられる磁力の作
用に基づく回転駆動力を前記ロータに及ぼす給電路と
を、有することを、特徴とする。
【0013】このような本態様においては、永久磁石を
備えたロータの周囲に周方向連続コイルが配設されてい
ることから、例えば、インダクタモータ等のように、永
久磁石を備えたロータの周囲にコイルが配設された従来
から公知の構造とされたACモータの基本的な構造をそ
のまま用いてDCモータを構成することが可能となる。
それ故、例えばACモータとDCモータの間でモータの
構成部品を共通にすることが可能となり、ACモータの
製造設備や製造部品を利用して、ブラシ付DCモータを
製造することも可能となる。
備えたロータの周囲に周方向連続コイルが配設されてい
ることから、例えば、インダクタモータ等のように、永
久磁石を備えたロータの周囲にコイルが配設された従来
から公知の構造とされたACモータの基本的な構造をそ
のまま用いてDCモータを構成することが可能となる。
それ故、例えばACモータとDCモータの間でモータの
構成部品を共通にすることが可能となり、ACモータの
製造設備や製造部品を利用して、ブラシ付DCモータを
製造することも可能となる。
【0014】また、本態様においては、ロータ側にコイ
ルが設けられていないことから、ロータ側にコイルが設
けられた従来構造のブラシ付DCモータに比して、ロー
タの回転中心軸回りの重量バランスが向上されることと
なり、ロータの回転時における作動の安定性が向上され
得る。
ルが設けられていないことから、ロータ側にコイルが設
けられた従来構造のブラシ付DCモータに比して、ロー
タの回転中心軸回りの重量バランスが向上されることと
なり、ロータの回転時における作動の安定性が向上され
得る。
【0015】また、本態様において、採用される周方向
連続コイルの数は、特に限定されるものではない。そこ
において、複数の周方向連続コイルを採用する場合に
は、かかる周方向連続コイルの複数を、ロータの回転中
心軸方向に重ね合わせて並設すると共に、それら複数の
周方向連続コイルにおいて各磁極形成板の位置を周方向
で互いに異ならせると共に、前記給電路を通じて、それ
ら複数の周方向連続コイルに対して順次に通電されるよ
うにすることが望ましく、一方、単一の周方向連続コイ
ル或いは各磁極形成板の周方向位置が同じになるように
軸方向で重ね合わせた複数の周方向連続コイルを採用す
る場合には、かかる周方向連続コイルに対して、前記給
電路を通じて交互に反対方向に通電されるようにするこ
とが望ましい。このような態様を採用すれば、周方向連
続コイルへの通電により、ロータに対して回転駆動力が
有効に及ぼされ得るのである。
連続コイルの数は、特に限定されるものではない。そこ
において、複数の周方向連続コイルを採用する場合に
は、かかる周方向連続コイルの複数を、ロータの回転中
心軸方向に重ね合わせて並設すると共に、それら複数の
周方向連続コイルにおいて各磁極形成板の位置を周方向
で互いに異ならせると共に、前記給電路を通じて、それ
ら複数の周方向連続コイルに対して順次に通電されるよ
うにすることが望ましく、一方、単一の周方向連続コイ
ル或いは各磁極形成板の周方向位置が同じになるように
軸方向で重ね合わせた複数の周方向連続コイルを採用す
る場合には、かかる周方向連続コイルに対して、前記給
電路を通じて交互に反対方向に通電されるようにするこ
とが望ましい。このような態様を採用すれば、周方向連
続コイルへの通電により、ロータに対して回転駆動力が
有効に及ぼされ得るのである。
【0016】また、本態様において、複数の周方向連続
コイルを採用する場合には、かかる複数の周方向連続コ
イルにおける複数の前記磁極形成板と前記永久磁石にお
ける前記複数の磁極との間の磁力バランスが、少なくと
も一つの該周方向連続コイルへの通電時において、他の
周方向連続コイルへの通電時と異なる安定位置をとるよ
うにすることが望ましく、それによって、ロータを回転
始動するための部材を別途設けることなく、複数の周方
向連続コイルに対して順次に通電することによってロー
タの回転始動が実現可能となる。
コイルを採用する場合には、かかる複数の周方向連続コ
イルにおける複数の前記磁極形成板と前記永久磁石にお
ける前記複数の磁極との間の磁力バランスが、少なくと
も一つの該周方向連続コイルへの通電時において、他の
周方向連続コイルへの通電時と異なる安定位置をとるよ
うにすることが望ましく、それによって、ロータを回転
始動するための部材を別途設けることなく、複数の周方
向連続コイルに対して順次に通電することによってロー
タの回転始動が実現可能となる。
【0017】さらに、ブラシ付DCモータに関する第二
の発明における第二の態様は、前記第二の発明における
第一の態様に従う構造とされたブラシ付DCモータであ
って、前記周方向連続コイルにおいて、複数の前記磁極
形成板と前記永久磁石における前記複数の磁極との間の
磁力バランスが、該周方向連続コイルの通電時と非通電
時において、周方向で互いに異なる安定位置をとるよう
にしたことを、特徴とする。このような本態様に係るブ
ラシ付DCモータにおいては、周方向連続コイルの配設
数が単一であると複数であるとに拘わらず、ロータを回
転始動するための部材を別途設けることなく、周方向連
続コイルへの通電によって速やかなロータの回転始動が
実現され得る。
の発明における第二の態様は、前記第二の発明における
第一の態様に従う構造とされたブラシ付DCモータであ
って、前記周方向連続コイルにおいて、複数の前記磁極
形成板と前記永久磁石における前記複数の磁極との間の
磁力バランスが、該周方向連続コイルの通電時と非通電
時において、周方向で互いに異なる安定位置をとるよう
にしたことを、特徴とする。このような本態様に係るブ
ラシ付DCモータにおいては、周方向連続コイルの配設
数が単一であると複数であるとに拘わらず、ロータを回
転始動するための部材を別途設けることなく、周方向連
続コイルへの通電によって速やかなロータの回転始動が
実現され得る。
【0018】また、ブラシ付DCモータに関する第二の
発明における第三の態様は、前記第二の発明における第
一又は第二の態様に従う構造とされたブラシ付DCモー
タであって、前記モータケースに対して軸体を固定的に
設けて、該軸体の外周面に前記整流子を固設すると共
に、前記ブラシを前記ロータによって支持せしめて、該
整流子に摺接せしめられつつ、該ロータと一体的に回転
せしめられるようにしたことを、特徴とする。このよう
な本態様においては、ロータの高速回転時において、ブ
ラシに遠心力が作用することとなり、それによって、ブ
ラシにおける整流子に接触している部分に対して整流子
から離隔する方向の力が及ぼされて、ロータの高速回転
時における整流子とブラシの摺動抵抗を低減することが
可能となり、モータの耐久性の向上が図られ得る。
発明における第三の態様は、前記第二の発明における第
一又は第二の態様に従う構造とされたブラシ付DCモー
タであって、前記モータケースに対して軸体を固定的に
設けて、該軸体の外周面に前記整流子を固設すると共
に、前記ブラシを前記ロータによって支持せしめて、該
整流子に摺接せしめられつつ、該ロータと一体的に回転
せしめられるようにしたことを、特徴とする。このよう
な本態様においては、ロータの高速回転時において、ブ
ラシに遠心力が作用することとなり、それによって、ブ
ラシにおける整流子に接触している部分に対して整流子
から離隔する方向の力が及ぼされて、ロータの高速回転
時における整流子とブラシの摺動抵抗を低減することが
可能となり、モータの耐久性の向上が図られ得る。
【0019】また、このような構造とされたブラシ付D
Cモータにおいては、ブラシの弾性や形状等を適当に設
定してロータの回転速度が所定の速度以上になると、遠
心力の作用によりブラシが整流子から離れるようにする
ことも可能であり、それによって、周方向連続コイルへ
の通電をロータの回転速度に応じてON/OFFせしめ
て、ロータ回転速度を制御することも可能となる。
Cモータにおいては、ブラシの弾性や形状等を適当に設
定してロータの回転速度が所定の速度以上になると、遠
心力の作用によりブラシが整流子から離れるようにする
ことも可能であり、それによって、周方向連続コイルへ
の通電をロータの回転速度に応じてON/OFFせしめ
て、ロータ回転速度を制御することも可能となる。
【0020】なお、本態様に係るブラシ付DCモータに
おいて、ブラシは、ロータによって支持された基端部か
ら径方向内方に延び出して、突出先端側の自由端側近く
で整流子に摺接されるようにすることが望ましく、それ
によって、ロータの回転に伴ってブラシに及ぼされる遠
心力を有利に得ることが可能となる。更にまた、ブラシ
の突出先端部分にマス部材を一体形成したり、別体形成
して固着することにより、ロータの回転に伴ってブラシ
に及ぼされる遠心力を調節するようにしても良い。
おいて、ブラシは、ロータによって支持された基端部か
ら径方向内方に延び出して、突出先端側の自由端側近く
で整流子に摺接されるようにすることが望ましく、それ
によって、ロータの回転に伴ってブラシに及ぼされる遠
心力を有利に得ることが可能となる。更にまた、ブラシ
の突出先端部分にマス部材を一体形成したり、別体形成
して固着することにより、ロータの回転に伴ってブラシ
に及ぼされる遠心力を調節するようにしても良い。
【0021】また、ブラシ付DCモータに関する第二の
発明における第四の態様は、前記第二の発明における第
一乃至第三の何れかの態様に従う構造とされたブラシ付
DCモータにおいて、前記モータケースの軸方向一方の
開口端部を覆蓋せしめる蓋体に対して前記軸体を固設せ
しめて、前記ロータの軸方向一方を該軸体で回転可能に
支持せしめたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、モータケースの軸方向一方の開口端部を覆蓋
せしめる蓋体を巧く利用して、整流子をモータケース側
に固設することが可能となる。
発明における第四の態様は、前記第二の発明における第
一乃至第三の何れかの態様に従う構造とされたブラシ付
DCモータにおいて、前記モータケースの軸方向一方の
開口端部を覆蓋せしめる蓋体に対して前記軸体を固設せ
しめて、前記ロータの軸方向一方を該軸体で回転可能に
支持せしめたことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、モータケースの軸方向一方の開口端部を覆蓋
せしめる蓋体を巧く利用して、整流子をモータケース側
に固設することが可能となる。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0023】先ず、図1乃至3には、本発明の第一の実
施形態としてのブラシ付DCモータ10が示されてい
る。このブラシ付DCモータ10は、モータケース12
によって回転可能に支持されたロータ14の周囲に、モ
ータケース12によって固定的に支持された複数(本実
施形態では3つ)の周方向分割コイルとしてのコイル1
6a〜cが配設されており、ロータ14によって支持さ
れた一対のブラシとしての一対の突出片54a,54b
が、モータケース12に対するロータ14の相対回転時
において、モータケース12に固設された整流子20に
対して摺接されつつ、相対回転せしめられるようになっ
ている。そして、一対の突出片54a,54bを介して
外部から給電される直流電流を複数のコイル16a〜c
に選択的に通電することにより、ロータ14に対して、
ロータ14に固設された永久磁石22の磁界とコイル1
6a〜cの磁界によって生ぜしめられる磁力の作用に基
づく回転駆動力が及ぼされるようになっている。なお、
以下の説明において、上下方向とは、原則として、図2
中の上下方向をいうものとする。
施形態としてのブラシ付DCモータ10が示されてい
る。このブラシ付DCモータ10は、モータケース12
によって回転可能に支持されたロータ14の周囲に、モ
ータケース12によって固定的に支持された複数(本実
施形態では3つ)の周方向分割コイルとしてのコイル1
6a〜cが配設されており、ロータ14によって支持さ
れた一対のブラシとしての一対の突出片54a,54b
が、モータケース12に対するロータ14の相対回転時
において、モータケース12に固設された整流子20に
対して摺接されつつ、相対回転せしめられるようになっ
ている。そして、一対の突出片54a,54bを介して
外部から給電される直流電流を複数のコイル16a〜c
に選択的に通電することにより、ロータ14に対して、
ロータ14に固設された永久磁石22の磁界とコイル1
6a〜cの磁界によって生ぜしめられる磁力の作用に基
づく回転駆動力が及ぼされるようになっている。なお、
以下の説明において、上下方向とは、原則として、図2
中の上下方向をいうものとする。
【0024】より詳細には、モータケース12は、全体
として有底円筒形状を有するケース本体24と、ケース
本体24の開口部に対応した円板形状を有する蓋体26
によって構成されており、蓋体26がケース本体24の
開口部に嵌め込まれることによって、外部空間から遮断
された内部空間を有する中空構造とされている。
として有底円筒形状を有するケース本体24と、ケース
本体24の開口部に対応した円板形状を有する蓋体26
によって構成されており、蓋体26がケース本体24の
開口部に嵌め込まれることによって、外部空間から遮断
された内部空間を有する中空構造とされている。
【0025】また、蓋体26の下面には、軸体としての
円筒形状を有する支持筒部28が下方に突出するように
して一体形成されており、かかる支持筒部28に対し
て、整流子20が組み付けられている。整流子20は、
複数(本実施形態では、3つ)の整流子片30a〜cを
含んで構成されている。これら複数の整流子片30a〜
cは、何れも、導電性の金属材によって形成されて、円
弧状に湾曲した湾曲板形状とされており、それぞれ、支
持筒部28の外周面に重ね合わせられて周方向に相互に
離隔して配設固定されている。また、このように配設さ
れた複数の整流子片30a〜cには、電気絶縁材によっ
て形成された固定スリーブ36が外挿されて固着されて
おり、かかる固定スリーブ36に第一及び第二の給電用
リング32,34が固着されている。第一及び第二の給
電用リング32,34は、何れも、導電性の金属材によ
って形成されて、薄肉円筒形状を有しており、固定スリ
ーブ36に外挿されて、軸方向で相互に離隔位置して固
着されている。これにより、支持筒部28に組み付けら
れた整流子片30a〜cと第一及び第二の給電用リング
32,34は、互いに接触しないようになっており、そ
れら整流子片30a〜cと第一及び第二の給電用リング
32,34間の電気的な短絡が防止されている。
円筒形状を有する支持筒部28が下方に突出するように
して一体形成されており、かかる支持筒部28に対し
て、整流子20が組み付けられている。整流子20は、
複数(本実施形態では、3つ)の整流子片30a〜cを
含んで構成されている。これら複数の整流子片30a〜
cは、何れも、導電性の金属材によって形成されて、円
弧状に湾曲した湾曲板形状とされており、それぞれ、支
持筒部28の外周面に重ね合わせられて周方向に相互に
離隔して配設固定されている。また、このように配設さ
れた複数の整流子片30a〜cには、電気絶縁材によっ
て形成された固定スリーブ36が外挿されて固着されて
おり、かかる固定スリーブ36に第一及び第二の給電用
リング32,34が固着されている。第一及び第二の給
電用リング32,34は、何れも、導電性の金属材によ
って形成されて、薄肉円筒形状を有しており、固定スリ
ーブ36に外挿されて、軸方向で相互に離隔位置して固
着されている。これにより、支持筒部28に組み付けら
れた整流子片30a〜cと第一及び第二の給電用リング
32,34は、互いに接触しないようになっており、そ
れら整流子片30a〜cと第一及び第二の給電用リング
32,34間の電気的な短絡が防止されている。
【0026】また、ロータ14は、厚肉円筒形状の永久
磁石22に出力軸38が固定された構造とされており、
出力軸38の軸方向一方の端部が蓋体26の中央に形成
された中央孔40に回転可能に内挿されていると共に、
出力軸38の軸方向他方の端部がケース本体24の底壁
部中央に設けられた貫通孔42に回転可能に挿通されて
おり、それによって、ロータ14が中心軸回りに回転可
能とされている。更に、永久磁石22の外周面には、周
方向に一対のN磁極とS磁極が設定されている。また、
永久磁石22の上側には、ロータ側給電路構成部材44
が取り付けられている。このロータ側給電路構成部材4
4は、電機絶縁材によって形成されたブラシ固定部材4
6と、導電性で弾性の大きな金属材によって形成された
一対の接続端子18a,18bによって構成されてい
る。
磁石22に出力軸38が固定された構造とされており、
出力軸38の軸方向一方の端部が蓋体26の中央に形成
された中央孔40に回転可能に内挿されていると共に、
出力軸38の軸方向他方の端部がケース本体24の底壁
部中央に設けられた貫通孔42に回転可能に挿通されて
おり、それによって、ロータ14が中心軸回りに回転可
能とされている。更に、永久磁石22の外周面には、周
方向に一対のN磁極とS磁極が設定されている。また、
永久磁石22の上側には、ロータ側給電路構成部材44
が取り付けられている。このロータ側給電路構成部材4
4は、電機絶縁材によって形成されたブラシ固定部材4
6と、導電性で弾性の大きな金属材によって形成された
一対の接続端子18a,18bによって構成されてい
る。
【0027】ブラシ固定部材46は、全体として有底円
筒形状を有しており、特に本実施形態では、その外径寸
法が永久磁石22の外径寸法と略同じとされている。こ
のような構造とされたブラシ固定部材46は、底壁部中
央に形成された貫通孔48に出力軸38が挿通された状
態で、永久磁石22の上面に重ね合せられて、永久磁石
22に固着されている。
筒形状を有しており、特に本実施形態では、その外径寸
法が永久磁石22の外径寸法と略同じとされている。こ
のような構造とされたブラシ固定部材46は、底壁部中
央に形成された貫通孔48に出力軸38が挿通された状
態で、永久磁石22の上面に重ね合せられて、永久磁石
22に固着されている。
【0028】また、一方の接続端子18aは、上下方向
に延びる長手プレート形状の連結部50aの上下端部か
ら上側突出片52aとブラシとしての下側突出片54a
が互いに平行に突出成形されている。更に、他方の接続
端子18bも、接続端子18aと略同一構造とされてお
り、連結部50bに対して上側及び下側突出片52b,
54bが一体形成されている。なお、一方の接続端子1
8aの連結部50aは、他方の接続端子18bの連結部
50bよりも上下に長尺とされている。また、本実施形
態では、上側及び下側突出片52,54の突出先端部分
は、それぞれ、二又形状とされている。そして、これら
一対の接続端子18a,18bは、ブラシ固定部材46
の筒壁部において互いに径方向で対向位置する部分に連
結部50a,50bが埋設固着されることにより、各上
側及び下側の突出片52a,52b,54a,54b
が、ブラシ固定部材46の筒壁部から内周面上にそれぞ
れ所定高さで互いに略平行に突出した状態で組み付けら
れている。
に延びる長手プレート形状の連結部50aの上下端部か
ら上側突出片52aとブラシとしての下側突出片54a
が互いに平行に突出成形されている。更に、他方の接続
端子18bも、接続端子18aと略同一構造とされてお
り、連結部50bに対して上側及び下側突出片52b,
54bが一体形成されている。なお、一方の接続端子1
8aの連結部50aは、他方の接続端子18bの連結部
50bよりも上下に長尺とされている。また、本実施形
態では、上側及び下側突出片52,54の突出先端部分
は、それぞれ、二又形状とされている。そして、これら
一対の接続端子18a,18bは、ブラシ固定部材46
の筒壁部において互いに径方向で対向位置する部分に連
結部50a,50bが埋設固着されることにより、各上
側及び下側の突出片52a,52b,54a,54b
が、ブラシ固定部材46の筒壁部から内周面上にそれぞ
れ所定高さで互いに略平行に突出した状態で組み付けら
れている。
【0029】而して、かかる一対の接続端子18a,1
8bの配設状態下において、一方の接続端子18aにお
ける上側突出片52aは、第一の給電用リング32の外
周面に重ね合わされて摺接可能とされていると共に、該
接続端子18aにおける下側突出片54aは、整流子片
30の外周面に重ね合わされて摺接可能とされている。
また、他方の接続端子18bにおける上側突出片52b
は、第二の給電用リング34の外周面に重ね合わされて
摺接可能とされていると共に、該接続端子18bにおけ
る下側突出片54bは、整流子片30の外周面に重ね合
わされて摺接可能とされている。これにより、第一の給
電用リング32は、一方の接続端子18aを介して、整
流子片30に接続されていると共に、第二の給電用リン
グ34は、他方の接続端子18bを介して、整流子片3
0に接続されている。このことから明らかなように、本
実施形態では、第一及び第二の給電用リング32,34
と各接続端子18の上側突出片52と連結部50によっ
て、給電路が構成されている。
8bの配設状態下において、一方の接続端子18aにお
ける上側突出片52aは、第一の給電用リング32の外
周面に重ね合わされて摺接可能とされていると共に、該
接続端子18aにおける下側突出片54aは、整流子片
30の外周面に重ね合わされて摺接可能とされている。
また、他方の接続端子18bにおける上側突出片52b
は、第二の給電用リング34の外周面に重ね合わされて
摺接可能とされていると共に、該接続端子18bにおけ
る下側突出片54bは、整流子片30の外周面に重ね合
わされて摺接可能とされている。これにより、第一の給
電用リング32は、一方の接続端子18aを介して、整
流子片30に接続されていると共に、第二の給電用リン
グ34は、他方の接続端子18bを介して、整流子片3
0に接続されている。このことから明らかなように、本
実施形態では、第一及び第二の給電用リング32,34
と各接続端子18の上側突出片52と連結部50によっ
て、給電路が構成されている。
【0030】また、ロータ14の周囲には、コイル用鉄
心部材58が配設されている。このコイル用鉄心部材5
8は、複数枚のヨーク部材57が積層された構造とされ
ており、全体として、略円筒形状を呈している。複数の
ヨーク部材57は、何れも、鉄等の強磁性材によって形
成されており、全体として、略円環板形状を有している
と共に、その内周縁部には、径方向内方に突出する鉄心
形成部59が一体形成されている。また、鉄心形成部5
9の突出先端部には、それぞれ、幅方向外方に突出する
一対の突出片61,61が一体形成されている。そし
て、これら複数のヨーク部材57が軸方向で重ね合わせ
られることにより、全体として略円筒形状を有するコイ
ル用鉄心部材58が形成されている。また、かかる状態
下において、鉄心形成部59が軸方向で重ね合わせられ
ることにより、コイル用鉄心部材58の筒壁部から径方
向内方に突出する鉄心部60が複数(本実施形態では3
つ)形成されていると共に、各鉄心部60の突出先端部
分には、一対の突出片61,61が軸方向で重ね合わせ
られることにより、一対の磁極部62,62が、幅方向
両側に突出するようにして一体形成されている。ここに
おいて、本実施形態では、一対の磁極部62,62は、
それぞれ、湾曲板形状を有していると共に、鉄心部60
の突出先端面は、一対の磁極部62,62の内面形状に
対応して凹型の湾曲面とされており、それによって、一
対の磁極部62,62の内周面と鉄心部60の突出先端
面で、一つの凹側湾曲面が構成されている。また、隣接
する鉄心部60,60において、近接する磁極部62,
62の間には、周方向に隙間が形成されている。そし
て、複数(本実施形態では3つ)の鉄心部60に対し
て、それぞれ、コイル捲線としてのワイヤが巻回される
ことによって、複数のコイル16a〜cが、コイル用鉄
心部材58の内周面上において、周方向に等間隔に離隔
位置せしめられている。このような構造とされた複数の
コイル16a〜cは、コイル用鉄心部材58の外周面上
に形成された複数の案内溝64に対して、ケース本体2
4の筒壁部の内周面上に形成された突条66が、それぞ
れ、嵌め込まれることによって、ケース本体24に対し
て回転不能な状態で配設されており、かかる配設状態下
において、コイル用鉄心部材58の下面外周縁部は、ケ
ース本体24の筒壁部に設けられた段差面に当接せしめ
られており、それによって、各鉄心部60の突出先端面
は、永久磁石22の外周面に対して径方向で離隔して対
向位置せしめられている。また、このように複数のコイ
ル16a〜cがロータ14の周囲に配設された状態下に
おいて、コイル16aを構成するワイヤの一方の端部
は、整流子片30cに接続されていると共に、他方の端
部は、整流子片30aに接続されており、コイル16b
を構成するワイヤの一方の端部は、整流子片30aに接
続されていると共に、他方の端部は、整流子片30bに
接続されており、コイル16cを構成するワイヤの一方
の端部は、整流子片30bに接続されていると共に、他
方の端部は、整流子片30cに接続されている。
心部材58が配設されている。このコイル用鉄心部材5
8は、複数枚のヨーク部材57が積層された構造とされ
ており、全体として、略円筒形状を呈している。複数の
ヨーク部材57は、何れも、鉄等の強磁性材によって形
成されており、全体として、略円環板形状を有している
と共に、その内周縁部には、径方向内方に突出する鉄心
形成部59が一体形成されている。また、鉄心形成部5
9の突出先端部には、それぞれ、幅方向外方に突出する
一対の突出片61,61が一体形成されている。そし
て、これら複数のヨーク部材57が軸方向で重ね合わせ
られることにより、全体として略円筒形状を有するコイ
ル用鉄心部材58が形成されている。また、かかる状態
下において、鉄心形成部59が軸方向で重ね合わせられ
ることにより、コイル用鉄心部材58の筒壁部から径方
向内方に突出する鉄心部60が複数(本実施形態では3
つ)形成されていると共に、各鉄心部60の突出先端部
分には、一対の突出片61,61が軸方向で重ね合わせ
られることにより、一対の磁極部62,62が、幅方向
両側に突出するようにして一体形成されている。ここに
おいて、本実施形態では、一対の磁極部62,62は、
それぞれ、湾曲板形状を有していると共に、鉄心部60
の突出先端面は、一対の磁極部62,62の内面形状に
対応して凹型の湾曲面とされており、それによって、一
対の磁極部62,62の内周面と鉄心部60の突出先端
面で、一つの凹側湾曲面が構成されている。また、隣接
する鉄心部60,60において、近接する磁極部62,
62の間には、周方向に隙間が形成されている。そし
て、複数(本実施形態では3つ)の鉄心部60に対し
て、それぞれ、コイル捲線としてのワイヤが巻回される
ことによって、複数のコイル16a〜cが、コイル用鉄
心部材58の内周面上において、周方向に等間隔に離隔
位置せしめられている。このような構造とされた複数の
コイル16a〜cは、コイル用鉄心部材58の外周面上
に形成された複数の案内溝64に対して、ケース本体2
4の筒壁部の内周面上に形成された突条66が、それぞ
れ、嵌め込まれることによって、ケース本体24に対し
て回転不能な状態で配設されており、かかる配設状態下
において、コイル用鉄心部材58の下面外周縁部は、ケ
ース本体24の筒壁部に設けられた段差面に当接せしめ
られており、それによって、各鉄心部60の突出先端面
は、永久磁石22の外周面に対して径方向で離隔して対
向位置せしめられている。また、このように複数のコイ
ル16a〜cがロータ14の周囲に配設された状態下に
おいて、コイル16aを構成するワイヤの一方の端部
は、整流子片30cに接続されていると共に、他方の端
部は、整流子片30aに接続されており、コイル16b
を構成するワイヤの一方の端部は、整流子片30aに接
続されていると共に、他方の端部は、整流子片30bに
接続されており、コイル16cを構成するワイヤの一方
の端部は、整流子片30bに接続されていると共に、他
方の端部は、整流子片30cに接続されている。
【0031】次に、このような構造とされたブラシ付D
Cモータ10の作動について説明する。いま、ロータ1
4が、図4に示されているように、接続端子18aの突
出片54aが整流子片30a,30cの両方に接触して
いると共に、接続端子18bの突出片54bが整流子片
30bに接触している位置に位置せしめられているとす
る。このような状態下において、外部から直流電流が給
電されると、コイル16bとコイル16cに選択的に通
電されることとなり、一対の磁極部62b,62bにN
磁極が発現されると共に、一対の磁極部62c,62c
にS磁極が発現されることとなり、それによって、永久
磁石22のS磁極と一対の磁極部62b,62bに発現
せしめられたN磁極の吸引力と、永久磁石22のS磁極
と一対の磁極部62c,62cに発現せしめられたS磁
極の反発力に基づいて、ロータ14が周方向一方に回転
せしめられる。また、ロータ14が、接続端子18aの
突出片54aが整流子片30aに接触していると共に、
接続端子18bの突出片54bが整流子片30b,30
cの両方に接触している位置まで回転せしめられると、
コイル16aとコイル16bに選択的に通電されること
となり、一対の磁極部62a,62aにS磁極が発現せ
しめられると共に、一対の磁極部62b、62bにN磁
極が発現せしめられることとなり、それによって、永久
磁石22のN磁極と一対の磁極部62a,62aに発現
せしめられたS磁極の吸引力と、永久磁石22のN磁極
と一対の磁極部62b、62bに発現せしめられたN磁
極との反発力に基づいて、ロータ14が周方向一方に回
転せしめられる。更に、ロータ14が、接続端子18a
の突出片54aが整流子片30aに接触されていると共
に、接続端子18bの突出片54bが整流子片30cに
接触されている位置まで回転せしめられると、コイル1
6aのみに通電されることとなり、一対の磁極部62
a,62aにS磁極が発現せしめられると共に、一対の
磁極部62b,62bおよび一対の磁極部62c,62
cにN磁極が発現されることとなり、それによって、永
久磁石22のN磁極と一対の磁極部62a,62aに発
現せしめられたS磁極の吸引力,永久磁石22のN磁極
と一対の磁極部62b,62bに発現せしめられたN磁
極との反発力,永久磁石22のS磁極と一対の磁極部6
2c,62cに発現せしめられたN磁極との吸引力およ
び永久磁石22のS磁極と一対の磁極部62a,62a
に発現せしめられたS磁極との反発力に基づいて、ロー
タ14が周方向一方に回転せしめられる。このように、
本実施形態のブラシ付DCモータ10においては、一対
の突出片54a,54bを介して、外部から給電される
直流電流を複数のコイル16a〜cに選択的に通電する
ことによって、永久磁石22の磁極とコイル16への通
電によって一対の磁極部62,62に発現せしめられる
磁極との反発力および吸引力に基づいて、ロータ14が
周方向一方に回転せしめられるようになっている。
Cモータ10の作動について説明する。いま、ロータ1
4が、図4に示されているように、接続端子18aの突
出片54aが整流子片30a,30cの両方に接触して
いると共に、接続端子18bの突出片54bが整流子片
30bに接触している位置に位置せしめられているとす
る。このような状態下において、外部から直流電流が給
電されると、コイル16bとコイル16cに選択的に通
電されることとなり、一対の磁極部62b,62bにN
磁極が発現されると共に、一対の磁極部62c,62c
にS磁極が発現されることとなり、それによって、永久
磁石22のS磁極と一対の磁極部62b,62bに発現
せしめられたN磁極の吸引力と、永久磁石22のS磁極
と一対の磁極部62c,62cに発現せしめられたS磁
極の反発力に基づいて、ロータ14が周方向一方に回転
せしめられる。また、ロータ14が、接続端子18aの
突出片54aが整流子片30aに接触していると共に、
接続端子18bの突出片54bが整流子片30b,30
cの両方に接触している位置まで回転せしめられると、
コイル16aとコイル16bに選択的に通電されること
となり、一対の磁極部62a,62aにS磁極が発現せ
しめられると共に、一対の磁極部62b、62bにN磁
極が発現せしめられることとなり、それによって、永久
磁石22のN磁極と一対の磁極部62a,62aに発現
せしめられたS磁極の吸引力と、永久磁石22のN磁極
と一対の磁極部62b、62bに発現せしめられたN磁
極との反発力に基づいて、ロータ14が周方向一方に回
転せしめられる。更に、ロータ14が、接続端子18a
の突出片54aが整流子片30aに接触されていると共
に、接続端子18bの突出片54bが整流子片30cに
接触されている位置まで回転せしめられると、コイル1
6aのみに通電されることとなり、一対の磁極部62
a,62aにS磁極が発現せしめられると共に、一対の
磁極部62b,62bおよび一対の磁極部62c,62
cにN磁極が発現されることとなり、それによって、永
久磁石22のN磁極と一対の磁極部62a,62aに発
現せしめられたS磁極の吸引力,永久磁石22のN磁極
と一対の磁極部62b,62bに発現せしめられたN磁
極との反発力,永久磁石22のS磁極と一対の磁極部6
2c,62cに発現せしめられたN磁極との吸引力およ
び永久磁石22のS磁極と一対の磁極部62a,62a
に発現せしめられたS磁極との反発力に基づいて、ロー
タ14が周方向一方に回転せしめられる。このように、
本実施形態のブラシ付DCモータ10においては、一対
の突出片54a,54bを介して、外部から給電される
直流電流を複数のコイル16a〜cに選択的に通電する
ことによって、永久磁石22の磁極とコイル16への通
電によって一対の磁極部62,62に発現せしめられる
磁極との反発力および吸引力に基づいて、ロータ14が
周方向一方に回転せしめられるようになっている。
【0032】このような構造とされたブラシ付DCモー
タ10においては、ロータ14側に永久磁石22が設け
られていると共に、ロータ14の周囲にコイル16a〜
cが設けられていることから、ロータ14の回転中心軸
回りの重量バランスが向上され得ることとなり、ロータ
14の回転時における安定性が向上され得る。
タ10においては、ロータ14側に永久磁石22が設け
られていると共に、ロータ14の周囲にコイル16a〜
cが設けられていることから、ロータ14の回転中心軸
回りの重量バランスが向上され得ることとなり、ロータ
14の回転時における安定性が向上され得る。
【0033】また、本実施形態では、一対の突出片54
a,54bがロータ14と一体的に回転せしめられるこ
とから、ロータ14の回転時に一対の突出片54a,5
4bに及ぼされる遠心力によって、一対の突出片54
a,54bの整流子20に対する摺動抵抗を低減せしめ
ることが可能となる。
a,54bがロータ14と一体的に回転せしめられるこ
とから、ロータ14の回転時に一対の突出片54a,5
4bに及ぼされる遠心力によって、一対の突出片54
a,54bの整流子20に対する摺動抵抗を低減せしめ
ることが可能となる。
【0034】また、本実施形態では、一対の突出片54
a,54bがロータ14と一体的に回転せしめられるよ
うになっていることから、ロータ14の回転時に一対の
突出片54a,54bに及ぼされる遠心力によって、ロ
ータ14の回転速度が一定の速度以上になると、一対の
突出片54a,54bの整流子20に対する摺接状態を
解除することが可能となり、それによって、ロータ14
の回転速度を略一定にすることが可能となる。
a,54bがロータ14と一体的に回転せしめられるよ
うになっていることから、ロータ14の回転時に一対の
突出片54a,54bに及ぼされる遠心力によって、ロ
ータ14の回転速度が一定の速度以上になると、一対の
突出片54a,54bの整流子20に対する摺接状態を
解除することが可能となり、それによって、ロータ14
の回転速度を略一定にすることが可能となる。
【0035】また、図5及び6には、本発明の第二の実
施形態としてのブラシ付DCモータ68が示されてい
る。このブラシ付DCモータ68は、モータケース70
によって回転可能に支持されたロータ72の周囲に、モ
ータケース70によって固定的に支持された周方向連続
コイルとしてのコイル74が配設されており、ロータ7
2によって支持された一対のブラシとしての一対の突出
片54a,54bが、モータケース70に対するロータ
72の相対回転時において、モータケース70に固設さ
れた整流子73に対して摺接されつつ、相対回転せしめ
られるようになっている。そして、一対の突出片54
a,54bを介して外部から給電される直流電流をコイ
ル74に対して交互に異なる方向に通電することによ
り、ロータ72に対して、ロータ72に固設された永久
磁石76の磁極とコイル74の磁極形成板としての突出
部100と突出片102に発現せしめられる磁極によっ
て生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力が及ぼ
されるようになっている。なお、以下の説明において、
上下方向とは、原則として、図6中の上下方向をいうも
のとする。
施形態としてのブラシ付DCモータ68が示されてい
る。このブラシ付DCモータ68は、モータケース70
によって回転可能に支持されたロータ72の周囲に、モ
ータケース70によって固定的に支持された周方向連続
コイルとしてのコイル74が配設されており、ロータ7
2によって支持された一対のブラシとしての一対の突出
片54a,54bが、モータケース70に対するロータ
72の相対回転時において、モータケース70に固設さ
れた整流子73に対して摺接されつつ、相対回転せしめ
られるようになっている。そして、一対の突出片54
a,54bを介して外部から給電される直流電流をコイ
ル74に対して交互に異なる方向に通電することによ
り、ロータ72に対して、ロータ72に固設された永久
磁石76の磁極とコイル74の磁極形成板としての突出
部100と突出片102に発現せしめられる磁極によっ
て生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力が及ぼ
されるようになっている。なお、以下の説明において、
上下方向とは、原則として、図6中の上下方向をいうも
のとする。
【0036】より詳細には、モータケース70は、上側
に開口する浅底の有底円筒形状を有している。また、モ
ータケース70の底壁部の中心には、ロータ支軸78が
立設されており、かかるロータ支軸78に対して、電気
絶縁材で形成されて、円筒形状を有する軸体としての支
持部材80が外挿されて、固着されている。そして、支
持部材80に対して、整流子73が組み付けられてい
る。この整流子73は、第一の実施形態の整流子(2
0)に比して、整流子片82の構造が異なっている。な
お、以下の説明において、理解を容易とするために、第
一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位につい
ては、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付すこと
により、それらの詳細な説明を省略する。
に開口する浅底の有底円筒形状を有している。また、モ
ータケース70の底壁部の中心には、ロータ支軸78が
立設されており、かかるロータ支軸78に対して、電気
絶縁材で形成されて、円筒形状を有する軸体としての支
持部材80が外挿されて、固着されている。そして、支
持部材80に対して、整流子73が組み付けられてい
る。この整流子73は、第一の実施形態の整流子(2
0)に比して、整流子片82の構造が異なっている。な
お、以下の説明において、理解を容易とするために、第
一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位につい
ては、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付すこと
により、それらの詳細な説明を省略する。
【0037】具体的には、本実施形態の整流子片82
は、上側電極部材84aと下側電極部材86bを含んで
構成されている。これら上側及び下側電極部材84a,
86bは、何れも、導電性の金属材によって形成されて
おり、全体として薄肉円板形状を有していると共に、そ
の内周縁部には、周方向に所定距離を隔てて複数(本実
施形態では4つ)の突出部86が形成されており、それ
ぞれ軸方向一方(図6中上方)の側に屈曲されている。
ここにおいて、本実施形態では、上側電極部材84aの
4つの突出部86aは、上側電極部材84aの中心軸を
挟んで互いに直交する方向でそれぞれ対向位置して二対
形成されていると共に、下側電極部材84bの4つの突
出部86bも、下側電極部材84bの中心軸を挟んで互
いに直交する方向でそれぞれ対向位置して二対形成され
ている。そして、下側電極部材84bと上側電極部材8
4aは、上側電極部材84aの4つの突出部86aと下
側電極部材84bの4つの突出部86bが、周方向に相
互に離隔して同一円周上に位置せしめられるように、支
持部材80に対して、順次、外挿配置されている。な
お、上側電極部材84aと下側電極部材84bの対向面
間には、電気絶縁材によって形成されて、円環板形状を
有するスペーサ87が配設されており、それによって、
上側電極部材84aと下側電極部材84bの電気的な短
絡が防止されている。
は、上側電極部材84aと下側電極部材86bを含んで
構成されている。これら上側及び下側電極部材84a,
86bは、何れも、導電性の金属材によって形成されて
おり、全体として薄肉円板形状を有していると共に、そ
の内周縁部には、周方向に所定距離を隔てて複数(本実
施形態では4つ)の突出部86が形成されており、それ
ぞれ軸方向一方(図6中上方)の側に屈曲されている。
ここにおいて、本実施形態では、上側電極部材84aの
4つの突出部86aは、上側電極部材84aの中心軸を
挟んで互いに直交する方向でそれぞれ対向位置して二対
形成されていると共に、下側電極部材84bの4つの突
出部86bも、下側電極部材84bの中心軸を挟んで互
いに直交する方向でそれぞれ対向位置して二対形成され
ている。そして、下側電極部材84bと上側電極部材8
4aは、上側電極部材84aの4つの突出部86aと下
側電極部材84bの4つの突出部86bが、周方向に相
互に離隔して同一円周上に位置せしめられるように、支
持部材80に対して、順次、外挿配置されている。な
お、上側電極部材84aと下側電極部材84bの対向面
間には、電気絶縁材によって形成されて、円環板形状を
有するスペーサ87が配設されており、それによって、
上側電極部材84aと下側電極部材84bの電気的な短
絡が防止されている。
【0038】また、ロータ72は、永久磁石76とロー
タ側給電路構成部材44を含んで構成されている。永久
磁石76は、厚肉円筒形状を有しており、その外周面に
は、周方向に交互に複数対(本実施形態では4対)のN
磁極とS磁極が設定されている。そして、ロータ側給電
路構成部材44は、第一の実施形態の場合と上下方向が
逆になるようにして、ロータ側給電路構成部材44を構
成するブラシ固定部材46が、永久磁石76に内挿され
て、固着されている。このようにロータ側給電路構成部
材44が固着された状態下において、一対の突出片54
a,54bは、図7に示されているように、一対の突出
片54a,54bの為す角度が45度となるように位置
せしめられている。また、本実施形態では、ブラシ固定
部材46の上底部から上方に突出するようにして出力ピ
ニオン88が固設されている。そして、ロータ72は、
中心孔90において、ロータ支軸78に回転可能に外挿
されている。
タ側給電路構成部材44を含んで構成されている。永久
磁石76は、厚肉円筒形状を有しており、その外周面に
は、周方向に交互に複数対(本実施形態では4対)のN
磁極とS磁極が設定されている。そして、ロータ側給電
路構成部材44は、第一の実施形態の場合と上下方向が
逆になるようにして、ロータ側給電路構成部材44を構
成するブラシ固定部材46が、永久磁石76に内挿され
て、固着されている。このようにロータ側給電路構成部
材44が固着された状態下において、一対の突出片54
a,54bは、図7に示されているように、一対の突出
片54a,54bの為す角度が45度となるように位置
せしめられている。また、本実施形態では、ブラシ固定
部材46の上底部から上方に突出するようにして出力ピ
ニオン88が固設されている。そして、ロータ72は、
中心孔90において、ロータ支軸78に回転可能に外挿
されている。
【0039】一方、コイル74は、ボビン92にステー
タ94が組み付けられた構造とされている。ボビン92
は、電気絶縁材によって形成されており、糸巻き形状を
有している。そして、ボビン92の外周面にコイル捲線
としてのワイヤが巻回されたされている。また一方、ス
テータ94は、それぞれ強磁性材からなる上側ステータ
部材96と下側ステータ部材98によって構成されてい
る。上側ステータ部材96は、全体として薄肉円環板形
状を有しており、その内周縁部には、周方向に所定距離
を隔てて複数(本実施形態では4つ)の磁極形成板とし
ての突出部100が形成されており、それぞれ軸方向一
方(図6中下方)の側に屈曲されている。一方、下側ス
テータ部材98は、全体として浅底の有底円筒形状を有
しており、底壁部から切り起こされた複数(本実施形態
では4つ)の磁極形成板としての突出片102が、同一
円周上で周方向に所定距離を隔てて突設されている。そ
して、これら上側ステータ部材96と下側ステータ部材
98が、ボビン92を上下に挟むようにして固定的に組
み付けられることによって、コイル74が構成されてお
り、かかる固定状態下において、上側ステータ部材96
に設けられた複数の突出部100と下側ステータ部材9
8に設けられた複数の突出片102は、ボビン92に巻
回されたワイヤの内周側において、周方向で相互に離隔
して同一円周上に位置せしめられている。
タ94が組み付けられた構造とされている。ボビン92
は、電気絶縁材によって形成されており、糸巻き形状を
有している。そして、ボビン92の外周面にコイル捲線
としてのワイヤが巻回されたされている。また一方、ス
テータ94は、それぞれ強磁性材からなる上側ステータ
部材96と下側ステータ部材98によって構成されてい
る。上側ステータ部材96は、全体として薄肉円環板形
状を有しており、その内周縁部には、周方向に所定距離
を隔てて複数(本実施形態では4つ)の磁極形成板とし
ての突出部100が形成されており、それぞれ軸方向一
方(図6中下方)の側に屈曲されている。一方、下側ス
テータ部材98は、全体として浅底の有底円筒形状を有
しており、底壁部から切り起こされた複数(本実施形態
では4つ)の磁極形成板としての突出片102が、同一
円周上で周方向に所定距離を隔てて突設されている。そ
して、これら上側ステータ部材96と下側ステータ部材
98が、ボビン92を上下に挟むようにして固定的に組
み付けられることによって、コイル74が構成されてお
り、かかる固定状態下において、上側ステータ部材96
に設けられた複数の突出部100と下側ステータ部材9
8に設けられた複数の突出片102は、ボビン92に巻
回されたワイヤの内周側において、周方向で相互に離隔
して同一円周上に位置せしめられている。
【0040】このように位置せしめられた上側ステータ
部材96の複数の突出部100と下側ステータ部材98
の複数の突出片102によって、ボビン92に巻回され
たワイヤの内周側において、周方向に所定距離を隔てて
位置せしめられた複数の磁極部が形成されており、コイ
ル74への通電により、上側ステータ部材96の複数の
突出部100と下側ステータ部材98の複数の突出片1
02には、互いに異なる磁極が形成されるようになって
いる。ここにおいて、本実施形態では、下側ステータ部
材98に設けられた複数の突出片102の内、下側ステ
ータ部材98の中心軸を挟んで対向位置せしめられた一
対の突出片102a,102aは、他の突出片102
b,102bに比して、何れも、その周方向寸法が小さ
くされており、かかる一対の突出片102a,102a
によって補極が形成されている。そして、これら複数の
磁極部は、ロータ72に固設された永久磁石76の磁極
に対して径方向で離隔して対向位置せしめられている。
これにより、コイル74に対して交互に異なる方向に通
電することによって、コイル74を構成するステータ9
4と永久磁石76の両磁極部間に作用する磁力に基づい
て出力ピニオン88に回転駆動力が及ぼされるようにな
っている。なお、本実施形態では、コイル74は、通電
によってステータ94に生ぜしめられる磁極とモータケ
ース70との間の磁気的な吸引力によって、モータケー
ス70に固定されている。
部材96の複数の突出部100と下側ステータ部材98
の複数の突出片102によって、ボビン92に巻回され
たワイヤの内周側において、周方向に所定距離を隔てて
位置せしめられた複数の磁極部が形成されており、コイ
ル74への通電により、上側ステータ部材96の複数の
突出部100と下側ステータ部材98の複数の突出片1
02には、互いに異なる磁極が形成されるようになって
いる。ここにおいて、本実施形態では、下側ステータ部
材98に設けられた複数の突出片102の内、下側ステ
ータ部材98の中心軸を挟んで対向位置せしめられた一
対の突出片102a,102aは、他の突出片102
b,102bに比して、何れも、その周方向寸法が小さ
くされており、かかる一対の突出片102a,102a
によって補極が形成されている。そして、これら複数の
磁極部は、ロータ72に固設された永久磁石76の磁極
に対して径方向で離隔して対向位置せしめられている。
これにより、コイル74に対して交互に異なる方向に通
電することによって、コイル74を構成するステータ9
4と永久磁石76の両磁極部間に作用する磁力に基づい
て出力ピニオン88に回転駆動力が及ぼされるようにな
っている。なお、本実施形態では、コイル74は、通電
によってステータ94に生ぜしめられる磁極とモータケ
ース70との間の磁気的な吸引力によって、モータケー
ス70に固定されている。
【0041】次に、このような構造とされたブラシ付D
Cモータ68の作動を、図8乃至11に基づいて、説明
する。先ず、ブラシ付DCモータ68に電源が接続され
ていない初期状態では、ロータ72は、図8に示されて
いるように、永久磁石76の外周面に形成された磁極が
ステータ94に設けられた複数の磁極部に対して周方向
一方の側に僅かに偏倚して位置せしめられている。
Cモータ68の作動を、図8乃至11に基づいて、説明
する。先ず、ブラシ付DCモータ68に電源が接続され
ていない初期状態では、ロータ72は、図8に示されて
いるように、永久磁石76の外周面に形成された磁極が
ステータ94に設けられた複数の磁極部に対して周方向
一方の側に僅かに偏倚して位置せしめられている。
【0042】そして、図9に示されているように、永久
磁石76の磁極に反発する磁極がステータ94の複数の
磁極部に発現せしめられる方向に、外部から給電される
直流電流をコイル74に通電する。それによって、ロー
タ72が矢印の方向に回転せしめられるようになってお
り、かかるロータ72の回転に伴って、一対の突出片5
4a,54bは、それぞれ、整流子73に摺動せしめら
れる。また、ロータ72に固設された永久磁石76の磁
極がステータ94に設けられた複数の磁極部に対して、
図10に示されているように、周方向他方の側に僅かに
偏倚した状態まで、ロータ72が回転せしめられると、
一対の接続端子18a,18bの突出片54a,54b
は、整流子73に摺接されていない状態となって、コイ
ル74への通電が遮断される。そして、ロータ72は、
永久磁石76の磁極とステータ94の複数の磁極部との
間の位置決め力(ディテントトルク)のみによって、図
11に示されているように、永久磁石76の磁極がステ
ータ94に設けられた複数の磁極部に対して周方向一方
に僅かに偏倚した位置に位置せしめられることとなり、
かかる状態下において、一対の接続端子18a,18b
の突出片54a,54bは、再び、整流子73に摺接さ
れた状態となる。それによって、永久磁石76の磁極に
反発する磁極がステータ94に設けられた複数の磁極部
に発現する方向、即ち、図9に示されている磁極が発現
せしめられる方向とは逆方向に、外部から給電される直
流電流がコイル74に通電せしめられることとなり、ロ
ータ72が永久磁石76の磁極とステータ94の磁極と
の反発力によって矢印の方向に回転せしめられる。この
ように一対の突出片54a,54bを介して、外部から
通電される直流電流をコイル74に対して交互に異なる
方向に通電することにより、永久磁石76の磁極とステ
ータ94の磁極の間に生ぜしめられる磁力の作用に基づ
いて、ロータ72に周方向一方向への回転駆動力を及ぼ
すことが出来るのである。
磁石76の磁極に反発する磁極がステータ94の複数の
磁極部に発現せしめられる方向に、外部から給電される
直流電流をコイル74に通電する。それによって、ロー
タ72が矢印の方向に回転せしめられるようになってお
り、かかるロータ72の回転に伴って、一対の突出片5
4a,54bは、それぞれ、整流子73に摺動せしめら
れる。また、ロータ72に固設された永久磁石76の磁
極がステータ94に設けられた複数の磁極部に対して、
図10に示されているように、周方向他方の側に僅かに
偏倚した状態まで、ロータ72が回転せしめられると、
一対の接続端子18a,18bの突出片54a,54b
は、整流子73に摺接されていない状態となって、コイ
ル74への通電が遮断される。そして、ロータ72は、
永久磁石76の磁極とステータ94の複数の磁極部との
間の位置決め力(ディテントトルク)のみによって、図
11に示されているように、永久磁石76の磁極がステ
ータ94に設けられた複数の磁極部に対して周方向一方
に僅かに偏倚した位置に位置せしめられることとなり、
かかる状態下において、一対の接続端子18a,18b
の突出片54a,54bは、再び、整流子73に摺接さ
れた状態となる。それによって、永久磁石76の磁極に
反発する磁極がステータ94に設けられた複数の磁極部
に発現する方向、即ち、図9に示されている磁極が発現
せしめられる方向とは逆方向に、外部から給電される直
流電流がコイル74に通電せしめられることとなり、ロ
ータ72が永久磁石76の磁極とステータ94の磁極と
の反発力によって矢印の方向に回転せしめられる。この
ように一対の突出片54a,54bを介して、外部から
通電される直流電流をコイル74に対して交互に異なる
方向に通電することにより、永久磁石76の磁極とステ
ータ94の磁極の間に生ぜしめられる磁力の作用に基づ
いて、ロータ72に周方向一方向への回転駆動力を及ぼ
すことが出来るのである。
【0043】このような構造とされたブラシ付DCモー
タ68においては、従来から公知のインダクタモータに
類似した構造の交流電流で駆動されるモータに対して、
整流子73とロータ側給電路構成部材44を設けること
によって、ブラシ付DCモータ68が構成されているこ
とから、ブラシ付DCモータ68とインダクタモータに
類似した構造のACモータとの間で、使用部品を共有す
ることが可能となり、それによって、インダクタモータ
に類似した構造のACモータの製造設備を利用してブラ
シ付DCモータ68を製造することが可能となる。
タ68においては、従来から公知のインダクタモータに
類似した構造の交流電流で駆動されるモータに対して、
整流子73とロータ側給電路構成部材44を設けること
によって、ブラシ付DCモータ68が構成されているこ
とから、ブラシ付DCモータ68とインダクタモータに
類似した構造のACモータとの間で、使用部品を共有す
ることが可能となり、それによって、インダクタモータ
に類似した構造のACモータの製造設備を利用してブラ
シ付DCモータ68を製造することが可能となる。
【0044】また、本実施形態でも、ロータ72側にコ
イルが設けられていないことから、ロータ72の回転中
心軸回りの重量バランスが向上され得て、ロータ72の
回転時における安定性が向上され得る。
イルが設けられていないことから、ロータ72の回転中
心軸回りの重量バランスが向上され得て、ロータ72の
回転時における安定性が向上され得る。
【0045】また、本実施形態でも、一対の突出片54
a,54bがロータ72と一体的に回転せしめられるよ
うになっていることから、ロータ72の回転時に一対の
突出片54a,54bに及ぼされる遠心力に基づいて、
一対の突出片54a,54bの整流子73に対する摺動
抵抗が低減せしめられると共に、ロータ72の回転速度
を略一定にすることが出来るのである。
a,54bがロータ72と一体的に回転せしめられるよ
うになっていることから、ロータ72の回転時に一対の
突出片54a,54bに及ぼされる遠心力に基づいて、
一対の突出片54a,54bの整流子73に対する摺動
抵抗が低減せしめられると共に、ロータ72の回転速度
を略一定にすることが出来るのである。
【0046】また、図12及び13には、本発明の第三
の実施形態としてのブラシ付DCモータ104が示され
ている。このブラシ付DCモータ104は、モータケー
ス106によって回転可能に支持されたロータ108の
周囲に、モータケース106によって固定的に支持され
た複数の周方向連続コイルとしてのコイル110a〜c
が配設されており、ロータ108によって支持された一
対のブラシとしての一対の突出片54a,54bが、モ
ータケース106に対するロータ108の相対回転時に
おいて、モータケース106に固設された整流子111
に対して摺接されつつ、相対回転せしめられるようにな
っている。そして、一対の突出片54a,54bを介し
て外部から給電される直流電流を複数のコイル110a
〜cに対して選択的に通電することにより、ロータ10
8に対して、ロータ108に固設された永久磁石112
の磁極とコイル110の磁極形成板としての複数の突出
部100に発現される磁極によって生ぜしめられる磁力
の作用に基づく回転駆動力が及ぼされるようになってい
る。なお、以下の説明において、上下方向とは、原則と
して、図13中の上下方向をいうものとする。
の実施形態としてのブラシ付DCモータ104が示され
ている。このブラシ付DCモータ104は、モータケー
ス106によって回転可能に支持されたロータ108の
周囲に、モータケース106によって固定的に支持され
た複数の周方向連続コイルとしてのコイル110a〜c
が配設されており、ロータ108によって支持された一
対のブラシとしての一対の突出片54a,54bが、モ
ータケース106に対するロータ108の相対回転時に
おいて、モータケース106に固設された整流子111
に対して摺接されつつ、相対回転せしめられるようにな
っている。そして、一対の突出片54a,54bを介し
て外部から給電される直流電流を複数のコイル110a
〜cに対して選択的に通電することにより、ロータ10
8に対して、ロータ108に固設された永久磁石112
の磁極とコイル110の磁極形成板としての複数の突出
部100に発現される磁極によって生ぜしめられる磁力
の作用に基づく回転駆動力が及ぼされるようになってい
る。なお、以下の説明において、上下方向とは、原則と
して、図13中の上下方向をいうものとする。
【0047】より詳細には、モータケース106は、大
径円筒形状を有するケース本体114と、ケース本体1
14の上側開口部に対応した略円板形状を有する上側蓋
体116とケース本体114の下側開口部に対応した略
円板形状を有する下側蓋体118によって構成されてお
り、上側蓋体116がケース本体114の上側開口部に
嵌め込まれると共に、下側蓋体118がケース本体11
4の下側開口部に嵌め込まれることによって、外部空間
から遮断された内部空間を有する中空構造とされてい
る。
径円筒形状を有するケース本体114と、ケース本体1
14の上側開口部に対応した略円板形状を有する上側蓋
体116とケース本体114の下側開口部に対応した略
円板形状を有する下側蓋体118によって構成されてお
り、上側蓋体116がケース本体114の上側開口部に
嵌め込まれると共に、下側蓋体118がケース本体11
4の下側開口部に嵌め込まれることによって、外部空間
から遮断された内部空間を有する中空構造とされてい
る。
【0048】また、下側蓋体118の中心孔120に
は、電気絶縁材で形成された軸体としての支持部材12
2が内挿されて、固着されており、かかる支持部材12
2に対して、整流子111が組み付けられている。この
整流子111は、第一の実施形態の整流子(20)に比
して、整流子片30の数が6つとされている。なお、第
一の実施形態と同様な部材及び部位については、理解を
容易とするために、図中に、第一の実施形態と同一の符
号を付しておく。
は、電気絶縁材で形成された軸体としての支持部材12
2が内挿されて、固着されており、かかる支持部材12
2に対して、整流子111が組み付けられている。この
整流子111は、第一の実施形態の整流子(20)に比
して、整流子片30の数が6つとされている。なお、第
一の実施形態と同様な部材及び部位については、理解を
容易とするために、図中に、第一の実施形態と同一の符
号を付しておく。
【0049】また、ロータ108は、厚肉円筒形状の永
久磁石112に出力軸124が固定された構造とされて
おり、出力軸124の軸方向一方の端部が、上側蓋体1
16の中央に形成された中央孔126に対して回転可能
に挿通されていると共に、出力軸124の軸方向他方の
端部が、支持部材122の内孔に回転可能に内挿されて
いる。更に、永久磁石112の外周面には、周方向に一
対のN磁極とS磁極が設定されている。更にまた、永久
磁石112の下側には、ロータ側給電路構成部材44が
設けられている。このロータ側給電路部材44は、第一
の実施形態におけるロータ側給電路構成部材44の上下
が逆さまになった構造とされていることから、図中に、
第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それら
の詳細な説明を省略する。そして、かかるロータ側給電
路部材44を構成するブラシ固定部材46の上底部が永
久磁石112の下面に固着されている。
久磁石112に出力軸124が固定された構造とされて
おり、出力軸124の軸方向一方の端部が、上側蓋体1
16の中央に形成された中央孔126に対して回転可能
に挿通されていると共に、出力軸124の軸方向他方の
端部が、支持部材122の内孔に回転可能に内挿されて
いる。更に、永久磁石112の外周面には、周方向に一
対のN磁極とS磁極が設定されている。更にまた、永久
磁石112の下側には、ロータ側給電路構成部材44が
設けられている。このロータ側給電路部材44は、第一
の実施形態におけるロータ側給電路構成部材44の上下
が逆さまになった構造とされていることから、図中に、
第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それら
の詳細な説明を省略する。そして、かかるロータ側給電
路部材44を構成するブラシ固定部材46の上底部が永
久磁石112の下面に固着されている。
【0050】また、ロータ108の周囲には、複数(本
実施形態では3つ)のコイル110a〜cが配設されて
いる。これら複数のコイル110a〜cは、何れも、第
二の実施形態のコイル(74)に比して、下側ステータ
部材(98)の代わりに、上側ステータ部材96の上下
方向が逆さまになった下側ステータ部材127が採用さ
れていると共に、上側ステータ部材96および下側ステ
ータ部材127には、それぞれ、突出部100が一つず
つしか設けられていない。なお、理解を容易とするため
に、第二の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位
については、図中に、第二の実施形態と同一の符号を付
しておく。このような構造とされた複数のコイル110
a〜cは、上側ステータ部材96の突出部100と下側
ステータ部材127の突出部100の対向方向が互いに
異なるようにして、ロータ108の回転中心軸上で重ね
合わせられており、電気絶縁材によって形成されたスリ
ーブ128と電気絶縁材によって形成されたスペーサ1
30で軸方向に挟圧保持されることによって、モータケ
ース106に固定された状態で、モータケース106内
に収容配置されている。このように複数のコイル110
a〜cがモータケース106内に収容配置された状態に
おいて、複数のコイル110a〜cは、ロータ108を
構成する永久磁石112に対して径方向で離隔して対向
位置せしめられている。
実施形態では3つ)のコイル110a〜cが配設されて
いる。これら複数のコイル110a〜cは、何れも、第
二の実施形態のコイル(74)に比して、下側ステータ
部材(98)の代わりに、上側ステータ部材96の上下
方向が逆さまになった下側ステータ部材127が採用さ
れていると共に、上側ステータ部材96および下側ステ
ータ部材127には、それぞれ、突出部100が一つず
つしか設けられていない。なお、理解を容易とするため
に、第二の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位
については、図中に、第二の実施形態と同一の符号を付
しておく。このような構造とされた複数のコイル110
a〜cは、上側ステータ部材96の突出部100と下側
ステータ部材127の突出部100の対向方向が互いに
異なるようにして、ロータ108の回転中心軸上で重ね
合わせられており、電気絶縁材によって形成されたスリ
ーブ128と電気絶縁材によって形成されたスペーサ1
30で軸方向に挟圧保持されることによって、モータケ
ース106に固定された状態で、モータケース106内
に収容配置されている。このように複数のコイル110
a〜cがモータケース106内に収容配置された状態に
おいて、複数のコイル110a〜cは、ロータ108を
構成する永久磁石112に対して径方向で離隔して対向
位置せしめられている。
【0051】次に、このような構造とされたブラシ付D
Cモータ104の作動について説明する。先ず、ブラシ
付DCモータ104に電源が接続されていない初期状態
では、ロータ108は、永久磁石112の外周面に形成
された磁極がコイル110aに設けられた複数の磁極部
に対して周方向一方の側に僅かに偏倚して位置せしめら
れている。
Cモータ104の作動について説明する。先ず、ブラシ
付DCモータ104に電源が接続されていない初期状態
では、ロータ108は、永久磁石112の外周面に形成
された磁極がコイル110aに設けられた複数の磁極部
に対して周方向一方の側に僅かに偏倚して位置せしめら
れている。
【0052】そして、永久磁石112の磁極と反対側の
磁極がステータ94bの複数の磁極部に発現せしめられ
る方向に、外部から給電される直流電流をコイル110
bに通電する。それによって、ロータ108が、永久磁
石112の磁極とステータ94bに設けられた複数の磁
極部との吸引力によって周方向一方向に回転せしめられ
るようになっており、かかるロータ108の回転に伴っ
て、一対の突出片54a,54bは、それぞれ、整流子
111に摺動せしめられる。また、ロータ108の永久
磁石112の磁極がステータ94cに設けられた複数の
磁極部に対して、周方向他方の側に僅かに偏倚した状態
まで、ロータ108が回転せしめられると、一対の突出
片54a,54bは、整流子111に摺接されていない
状態となって、コイル110bへの通電が遮断される。
そして、ロータ108は、永久磁石112の磁極とステ
ータ94cの複数の磁極部との間の位置決め力(ディテ
ントトルク)のみによって、永久磁石112の磁極がス
テータ94cに設けられた複数の磁極部に対して周方向
一方に僅かに偏倚した位置に位置せしめられることとな
り、かかる状態下において、一対の突出片54a,54
bは、再び、整流子111に摺接された状態となる。そ
れによって、永久磁石112の磁極と反対側の磁極がス
テータ94cに設けられた複数の磁極部に発現する方向
に、外部から給電される直流電流がコイル110cに通
電せしめられることとなり、ロータ108が永久磁石1
12の磁極とステータ94cの磁極との吸引力によって
周方向一方向、即ち、同じ方向に回転せしめられる。こ
のように一対の突出片54a,54bを介して、外部か
ら通電される直流電流を複数のコイル110a〜cに対
して選択的に通電することにより、永久磁石112の磁
極とステータ94の磁極の間に生ぜしめられる磁力の作
用に基づいて、ロータ108に周方向一方向への回転駆
動力を及ぼすことが出来るのである。
磁極がステータ94bの複数の磁極部に発現せしめられ
る方向に、外部から給電される直流電流をコイル110
bに通電する。それによって、ロータ108が、永久磁
石112の磁極とステータ94bに設けられた複数の磁
極部との吸引力によって周方向一方向に回転せしめられ
るようになっており、かかるロータ108の回転に伴っ
て、一対の突出片54a,54bは、それぞれ、整流子
111に摺動せしめられる。また、ロータ108の永久
磁石112の磁極がステータ94cに設けられた複数の
磁極部に対して、周方向他方の側に僅かに偏倚した状態
まで、ロータ108が回転せしめられると、一対の突出
片54a,54bは、整流子111に摺接されていない
状態となって、コイル110bへの通電が遮断される。
そして、ロータ108は、永久磁石112の磁極とステ
ータ94cの複数の磁極部との間の位置決め力(ディテ
ントトルク)のみによって、永久磁石112の磁極がス
テータ94cに設けられた複数の磁極部に対して周方向
一方に僅かに偏倚した位置に位置せしめられることとな
り、かかる状態下において、一対の突出片54a,54
bは、再び、整流子111に摺接された状態となる。そ
れによって、永久磁石112の磁極と反対側の磁極がス
テータ94cに設けられた複数の磁極部に発現する方向
に、外部から給電される直流電流がコイル110cに通
電せしめられることとなり、ロータ108が永久磁石1
12の磁極とステータ94cの磁極との吸引力によって
周方向一方向、即ち、同じ方向に回転せしめられる。こ
のように一対の突出片54a,54bを介して、外部か
ら通電される直流電流を複数のコイル110a〜cに対
して選択的に通電することにより、永久磁石112の磁
極とステータ94の磁極の間に生ぜしめられる磁力の作
用に基づいて、ロータ108に周方向一方向への回転駆
動力を及ぼすことが出来るのである。
【0053】このような構造とされたブラシ付DCモー
タ104においても、従来から公知のインダクタモータ
に類似した構造の交流電流で駆動されるモータに対し
て、整流子111とロータ側給電路構成部材44を設け
ることによって、ブラシ付DCモータ104が構成され
ていることから、ブラシ付DCモータ104とインダク
タモータに類似した構造のACモータとの間で、使用部
品を共有することが可能となり、それによって、インダ
クタモータに類似した構造のACモータの製造設備を利
用してブラシ付DCモータ104を製造することが可能
となる。
タ104においても、従来から公知のインダクタモータ
に類似した構造の交流電流で駆動されるモータに対し
て、整流子111とロータ側給電路構成部材44を設け
ることによって、ブラシ付DCモータ104が構成され
ていることから、ブラシ付DCモータ104とインダク
タモータに類似した構造のACモータとの間で、使用部
品を共有することが可能となり、それによって、インダ
クタモータに類似した構造のACモータの製造設備を利
用してブラシ付DCモータ104を製造することが可能
となる。
【0054】また、本実施形態でも、ロータ108側に
コイルが設けられていないことから、ロータ108の回
転中心軸回りの重量バランスが向上され得て、ロータ1
08の回転時における安定性が向上され得る。
コイルが設けられていないことから、ロータ108の回
転中心軸回りの重量バランスが向上され得て、ロータ1
08の回転時における安定性が向上され得る。
【0055】また、本実施形態でも、一対の突出片54
a,54bがロータ108と一体的に回転せしめられる
ようになっていることから、ロータ108の回転時に一
対の突出片54a,54bに及ぼされる遠心力に基づい
て、一対の突出片54a,54bの整流子111に対す
る摺動抵抗が低減せしめられると共に、ロータ108の
回転速度を略一定にすることが出来るのである。
a,54bがロータ108と一体的に回転せしめられる
ようになっていることから、ロータ108の回転時に一
対の突出片54a,54bに及ぼされる遠心力に基づい
て、一対の突出片54a,54bの整流子111に対す
る摺動抵抗が低減せしめられると共に、ロータ108の
回転速度を略一定にすることが出来るのである。
【0056】以上、本発明の幾つかの実施形態について
詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本
発明は、かかる実施形態における具体的な記載によっ
て、何等、限定的に解釈されるものではない。
詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本
発明は、かかる実施形態における具体的な記載によっ
て、何等、限定的に解釈されるものではない。
【0057】例えば、前記第二の実施形態では、一対の
ブラシは、ロータと一体的に回転せしめられていたが、
モータケース側に固定されていても良く、そのような場
合には、図14に示されているような整流子132が好
適に採用される。かかる整流子132は、一対の整流子
片134,134によって構成されている。この一対の
整流子片134,134は、何れも、導電性の金属材に
よって形成されており、円筒形状を有する電極用摺接部
136の周壁部の一部が湾曲板形状で軸方向に延び出し
た形状を有しており、かかる延出部分によって、コイル
用摺接部138が形成されている。そして、一対の整流
子片134,134は、コイル用摺接部138,138
がロータの回転中心軸を挟んで対向位置せしめられるよ
うにして、ロータの出力軸140に外挿されて、固着さ
れるようになっている。このようにロータの出力軸14
0に固着された整流子132に対して、電源に接続され
た一対の電極用突出片が電極用摺接部136,136に
摺接されるようになっていると共に、コイルに接続され
た一対のブラシがコイル用摺接部138,138に摺接
されるようになっている。
ブラシは、ロータと一体的に回転せしめられていたが、
モータケース側に固定されていても良く、そのような場
合には、図14に示されているような整流子132が好
適に採用される。かかる整流子132は、一対の整流子
片134,134によって構成されている。この一対の
整流子片134,134は、何れも、導電性の金属材に
よって形成されており、円筒形状を有する電極用摺接部
136の周壁部の一部が湾曲板形状で軸方向に延び出し
た形状を有しており、かかる延出部分によって、コイル
用摺接部138が形成されている。そして、一対の整流
子片134,134は、コイル用摺接部138,138
がロータの回転中心軸を挟んで対向位置せしめられるよ
うにして、ロータの出力軸140に外挿されて、固着さ
れるようになっている。このようにロータの出力軸14
0に固着された整流子132に対して、電源に接続され
た一対の電極用突出片が電極用摺接部136,136に
摺接されるようになっていると共に、コイルに接続され
た一対のブラシがコイル用摺接部138,138に摺接
されるようになっている。
【0058】このような整流子132を採用することに
よって、ロータに固設された整流子とモータケースに固
設された少なくとも一対のブラシを有するブラシ付DC
モータを構成することが出来る。
よって、ロータに固設された整流子とモータケースに固
設された少なくとも一対のブラシを有するブラシ付DC
モータを構成することが出来る。
【0059】また、永久磁石に設定される複数対の磁極
の数は、前記第一乃至第三の実施形態のものに限定され
ない。更に、ステータに設けられた複数の磁極部の数
は、前記第二及び第三の実施形態のものに限定されな
い。更にまた、周方向分割コイルの数や構造は、前記第
一の実施形態のものに限定されない。
の数は、前記第一乃至第三の実施形態のものに限定され
ない。更に、ステータに設けられた複数の磁極部の数
は、前記第二及び第三の実施形態のものに限定されな
い。更にまた、周方向分割コイルの数や構造は、前記第
一の実施形態のものに限定されない。
【0060】また、前記第二の実施形態において、第一
の実施形態の整流子20を構成する整流子片30を二つ
採用した整流子を採用することも可能である。
の実施形態の整流子20を構成する整流子片30を二つ
採用した整流子を採用することも可能である。
【0061】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたブラシ付DCモータにおいては、ロ
ータの回転中心軸回りの重量バランスが向上され得るこ
とから、ロータの高速回転時における安定性が向上され
得る。
に従う構造とされたブラシ付DCモータにおいては、ロ
ータの回転中心軸回りの重量バランスが向上され得るこ
とから、ロータの高速回転時における安定性が向上され
得る。
【0063】また、請求項2乃至8の何れに記載の本発
明に従えば、例えばインダクタモータの構造に類似する
ACモータの基本的構造を利用しつつ、ブラシ付DCモ
ータを構成することが可能となることから、ACモータ
とブラシ付DCモータの製造設備や製造部品の共通化を
図ることも可能となる。
明に従えば、例えばインダクタモータの構造に類似する
ACモータの基本的構造を利用しつつ、ブラシ付DCモ
ータを構成することが可能となることから、ACモータ
とブラシ付DCモータの製造設備や製造部品の共通化を
図ることも可能となる。
【図1】本発明の第一の実施形態としてのブラシ付DC
モータの内部構造を説明する横断面図であって、図2に
おけるI−I断面に相当する図である。
モータの内部構造を説明する横断面図であって、図2に
おけるI−I断面に相当する図である。
【図2】図1におけるII−II断面に相当する説明図
である。
である。
【図3】図1に示されたブラシ付DCモータの組立分解
図である。
図である。
【図4】図1に示されたブラシ付DCモータの要部拡大
図である。
図である。
【図5】本発明の第二の実施形態としてのブラシ付DC
モータの内部構造を説明する平面図である。
モータの内部構造を説明する平面図である。
【図6】図5に示されたブラシ付DCモータの内部構造
を説明する縦断面図である。
を説明する縦断面図である。
【図7】図5に示されたブラシ付DCモータを構成する
整流子と一対のブラシの摺接状態を説明する図である。
整流子と一対のブラシの摺接状態を説明する図である。
【図8】図5に示されたブラシ付DCモータを構成する
永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデル
図である。
永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデル
図である。
【図9】図5に示されたブラシ付DCモータを構成する
永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデル
図である。
永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデル
図である。
【図10】図5に示されたブラシ付DCモータを構成す
る永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデ
ル図である。
る永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデ
ル図である。
【図11】図5に示されたブラシ付DCモータを構成す
る永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデ
ル図である。
る永久磁石の磁極とステータの磁極との関係を示すモデ
ル図である。
【図12】本発明の第三の実施形態としてのブラシ付D
Cモータの内部構造を説明する平面図である。
Cモータの内部構造を説明する平面図である。
【図13】図12に示されたブラシ付DCモータの内部
構造を説明する縦断面図である。
構造を説明する縦断面図である。
【図14】第二の実施形態において、少なくとも一対の
ブラシをモータケース側に固設する場合に採用される整
流子の斜視図である。
ブラシをモータケース側に固設する場合に採用される整
流子の斜視図である。
10 ブラシ付DCモータ
12 モータケース
14 ロータ
16a コイル
16b コイル
16c コイル
18a 接続端子
18b 接続端子
20 整流子
22 永久磁石
28 支持筒部
Claims (8)
- 【請求項1】 モータケースと、 該モータケースによって回転可能に支持されたロータ
と、 該ロータに固設されて一体的に回転せしめられる、周方
向に複数の磁極が形成された永久磁石と、 前記モータケースに対して軸体を固定的に設けて、該軸
体の外周面に固設された整流子と、 前記ロータによって支持されて、該整流子に摺接されつ
つ、該ロータと一体的に回転せしめられるブラシと、 前記モータケースによって固定的に支持されて前記ロー
タの周囲で周方向に実質的に離隔して配設せしめられ
た、通電によって複数の磁極を発現させる複数の周方向
分割コイルと、 前記ブラシを介して、外部から給電される直流電流を前
記複数の周方向分割コイルに選択的に通電することによ
り、前記永久磁石における複数の磁極の磁界と該複数の
周方向分割コイルに発現される複数の磁極の磁界によっ
て生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力を前記
ロータに及ぼす給電路とを、有することを特徴とするブ
ラシ付DCモータ。 - 【請求項2】 モータケースと、 該モータケースによって回転可能に支持されたロータ
と、 該ロータに固設されて一体的に回転せしめられる、周方
向に複数の磁極が形成された永久磁石と、 前記ロータの周囲で周方向に連続して巻回されて前記モ
ータケースによって固定的に支持されたコイル捲線を設
けると共に、該コイル捲線の軸方向両側からそれぞれ少
なくとも一つの磁極形成板を該コイル捲線の内周側で軸
方向に延び出させて、それら複数の磁極形成板が前記永
久磁石における複数の磁極に対して対向位置せしめられ
るようにした周方向連続コイルと、 前記モータケースと前記ロータの何れか一方に固設され
た整流子と、 それらモータケースとロータの他方によって支持され
て、該モータケースに対する該ロータの相対回転に伴っ
て、該整流子に対して摺接されつつ相対回転せしめられ
るブラシと前記ブラシを介して、外部から給電される直
流電流を前記周方向連続コイルに対して通電することに
より、前記永久磁石における複数の磁極の磁界と該周方
向連続コイルにおける前記複数の磁極形成板の磁界によ
って生ぜしめられる磁力の作用に基づく回転駆動力を前
記ロータに及ぼす給電路とを、有することを特徴とする
ブラシ付DCモータ。 - 【請求項3】 前記周方向連続コイルの複数を、前記ロ
ータの回転中心軸方向に重ね合わせて並設すると共に、
それら複数の周方向連続コイルにおいて各磁極形成板の
位置を周方向で互いに異ならせると共に、前記給電路を
通じて、それら複数の周方向連続コイルに対して順次に
通電されるようにした請求項2に記載のブラシ付DCモ
ータ。 - 【請求項4】 前記周方向連続コイルに対して、前記給
電路を通じて交互に反対方向に通電されるようにした請
求項2に記載のブラシ付DCモータ。 - 【請求項5】 前記周方向連続コイルにおいて、複数の
前記磁極形成板と前記永久磁石における前記複数の磁極
との間の磁力バランスが、該周方向連続コイルの通電時
と非通電時において、周方向で互いに異なる安定位置を
とるようにした請求項2乃至4の何れかに記載のブラシ
付DCモータ。 - 【請求項6】 前記複数の周方向連続コイルにおける複
数の前記磁極形成板と前記永久磁石における前記複数の
磁極との間の磁力バランスが、少なくとも一つの該周方
向連続コイルへの通電時において、他の周方向連続コイ
ルへの通電時と異なる安定位置をとるようにした請求項
3に記載のブラシ付DCモータ。 - 【請求項7】 前記モータケースに対して軸体を固定的
に設けて、該軸体の外周面に前記整流子を固設すると共
に、前記ブラシを前記ロータによって支持せしめて、該
整流子に摺接せしめられつつ、該ロータと一体的に回転
せしめられるようにした請求項2乃至6の何れかに記載
のブラシ付DCモータ。 - 【請求項8】 前記モータケースの軸方向一方の開口端
部を覆蓋せしめる蓋体に対して前記軸体を固設せしめ
て、前記ロータの軸方向一方を該軸体で回転可能に支持
せしめた請求項7に記載のブラシ付DCモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001299600A JP2003111372A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | ブラシ付dcモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001299600A JP2003111372A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | ブラシ付dcモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003111372A true JP2003111372A (ja) | 2003-04-11 |
Family
ID=19120333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001299600A Pending JP2003111372A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | ブラシ付dcモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003111372A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005036717A1 (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-21 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | 直流電動機及びその給電方法 |
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JP2011239532A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Koito Mfg Co Ltd | アクチュエーター及び車輌用前照灯のビーム切替装置 |
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2001
- 2001-09-28 JP JP2001299600A patent/JP2003111372A/ja active Pending
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