JP2003111229A - Ofケーブルの漏油区間探査訓練装置 - Google Patents

Ofケーブルの漏油区間探査訓練装置

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JP2003111229A
JP2003111229A JP2001297335A JP2001297335A JP2003111229A JP 2003111229 A JP2003111229 A JP 2003111229A JP 2001297335 A JP2001297335 A JP 2001297335A JP 2001297335 A JP2001297335 A JP 2001297335A JP 2003111229 A JP2003111229 A JP 2003111229A
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良 福井
Yasukatsu Kamihiro
泰克 上廣
Katsuji Iino
克次 飯野
Fumiaki Adachi
文明 足立
Tsutomu Takatsuka
勤 高塚
Masahiro Matsuo
雅弘 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏油事故発生時の各種現象に対する観察と判
断を正しく行い、それに対応した処理を的確かつ迅速に
行える人材を育成するためのOFケーブルの漏油区間探
査訓練装置を提供することにある。 【解決手段】 長手方向複数箇所にストップバルブ1…
を有する模擬OFケーブル線路2と、模擬OFケーブル
線路2の両端付近に配設された圧力表示部3を有する一
対の模擬バルブパネル4,4と、を備える。また、漏油
箇所を含む各種設定条件データを設定入力可能な指導員
用設定入力部21と、設定入力部21から送信された設定条
件データが入力されると共に一対の模擬バルブパネル
4,4の圧力表示部3,3に模擬油圧の圧力値を表示さ
せる制御部22と、を具備し、模擬OFケーブル線路2か
ら漏油箇所を選択して漏油の模擬状態を作りだして、漏
油箇所の探査訓練及び漏油区間の切り離し訓練を可能と
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分】本発明は、OFケーブルの漏油
区間探査訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】OFケーブル内には油を常に充満させる
と共に一定圧力以上を維持させておかなければならず、
万一、OFケーブルの一部から漏油が生じた場合には、
的確かつ迅速な処理が要求されている。即ち、漏油箇所
を探査し、速やかに補修する必要がある。また、漏油が
著しい場合は他の健全な区間を保護するため、漏油区間
を油流経路から切り離す必要がある。従来、このような
万一の漏油事故に対し、如何に対応すべきか、シミュレ
ーションによって訓練する装置が存在しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、OFケーブ
ルの漏油事故に対して、正しい知識で的確な処理のでき
る人材を、短期間に育成できないという問題がある。特
に、このような漏油事故が実際に発生し、OFケーブル
内の圧力が低下しはじめると、熟練者でもあわててしま
って、誤った操作をして、多大の損害が発生することが
ある。そこで、本発明は、漏油事故発生時の各種現象に
対する観察と判断を正しく行い、それに対応した処理を
的確かつ迅速に行える人材を育成するためのOFケーブ
ルの漏油区間探査訓練装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るOFケーブルの漏油区間探査訓練装
置は、長手方向複数箇所にストップバルブを有する模擬
OFケーブル線路と、該模擬OFケーブル線路の両端付
近に配設された圧力表示部を有する一対の模擬バルブパ
ネルと、を備え、上記模擬OFケーブル線路から漏油箇
所を選択して漏油の模擬状態を作りだして該漏油箇所の
探査訓練を行うことができるOFケーブルの漏油区間探
査訓練装置であって、上記漏油箇所を含む各種設定条件
データを設定入力可能な指導員用設定入力部と、該設定
入力部から送信された上記設定条件データが入力される
と共に上記一対の模擬バルブパネルの圧力表示部に模擬
油圧の圧力値を表示させる制御部と、を具備し、漏油の
模擬状態に於て、各圧力表示部に表示されている上記圧
力値が低下すると共に、上記ストップバルブを閉じるこ
とにより出力される閉信号が上記制御部に入力される
と、該閉信号及び上記設定条件データに基づいて一方又
は他方の圧力表示部の圧力値が安定して漏油箇所を探査
可能とし、かつ、漏油箇所の両側最短位置のストップバ
ルブを閉じる漏油区間の切り離し訓練を可能としたもの
である。
【0005】また、漏油箇所を制御部に回答入力可能な
訓練生用回答入力部を具備し、該回答入力部からの回答
データと設定条件データとを制御部にて比較して正誤判
定するように構成したものである。また、指導員用設定
入力部が、設定条件データや回答データ及び回答データ
の正誤判定および各バルブの開閉状態を表示する機能を
備えている。
【0006】また、設定条件データが、制限時間データ
を含み、制限時間を越えたとき又は制限時間内で圧力低
下が所定限界値を越えたときに、NG信号が制御部から
指導員用設定入力部に送信されて訓練失敗の内容が表示
されるように構成したものである。
【0007】また、模擬OFケーブル線路の途中部に設
けられた接続箱の排油バルブを開けると、NG信号が制
御部から指導員用設定入力部に送信されて訓練失敗の内
容が表示されるように構成したものである。また、作業
の手順ミスや操作ミスを行うと、NG信号が制御部から
指導員用設定入力部に送信されて訓練失敗の内容が表示
されるように構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0009】図1に於て、本発明に係るOFケーブルの
漏油区間探査訓練装置の全体外観の正面図を例示する。
図2は全体の装置構成を示すブロック図である。この漏
油区間探査訓練装置は、長手方向複数箇所にストップバ
ルブ1…を有する模擬OFケーブル線路2と、模擬OF
ケーブル線路2の両端付近に配設された圧力表示部3を
有する一対の模擬バルブパネル4,4と、を備え、模擬
OFケーブル線路2の隣り合うストップバルブ1,1間
の内から漏油箇所を選択すると、選択された漏油箇所に
応じて圧力表示部が表示している圧力値を下降させるこ
とにより、漏油の模擬状態を油を使わず電気的に作りだ
して漏油区間の探査訓練を行うことができるものであ
る。
【0010】具体的に説明すると、9はケーシングであ
り、このケーシング9の正面壁側に模擬OFケーブル線
路2が設置されている。模擬OFケーブル線路2は、そ
の両端に分岐箱5,5を有し、途中部に接続箱6,6を
有し、分岐箱5と接続箱6の間及び接続箱6,6間に模
擬ケーブル7…(斜線部分)を有している。そして、各
分岐箱5,5に1個ずつと各接続箱6,6に2個ずつ模
擬のストップバルブ(SV)1…が設けられている。8
は模擬の排油バルブである。ストップバルブ1及び排油
バルブ8には、例えばポテンショメータ等のセンサが組
み込まれており、各バルブの開閉状態が電気信号として
検出できるようになっている。この模擬OFケーブル線
路2は、実線路に使用されているOFケーブルと外観を
同じくするのが望ましく、内部にはストップバルブ1…
や排油バルブ8…に組み込まれたポテンショメータ等の
センサと電気的に接続された配線等が収納される。
【0011】模擬バルブパネル4は、上記圧力表示部3
と、第1バルブ10・第2バルブ11とを有する。この模擬
バルブパネル4は実線路に使用されているものと外観を
同じくするのが望ましい。また、模擬OFケーブル線路
2の両端付近には、ケーシング9の正面壁に一対の模擬
圧力油槽13,13が描かれている。14は正面壁に取付けら
れた模擬圧力油槽13のバルブである。なお、左右の模擬
圧力油槽13,13のバルブ14,14と左右の模擬バルブパネ
ル4,4とはパイプ15,15にて各々接続されると共に、
左右の模擬バルブパネル4,4と模擬OFケーブル線路
2の左右端とはパイプ12,12にて各々接続されて、模擬
の油流経路が構成されている。
【0012】また、ケーシング9の正面壁の左右端に
は、警報受信部16,16が設けられている。この警報受信
部16は、ブザー、警報ランプ、点検ボタン、ブザー停止
ボタン等を備え、実線路に使用されているものと外観を
同じくするのが、好ましい。また、左端側には、漏油箇
所を指摘(回答)するための3個の回答ボタン25…と訓
練完了ボタン26を備えた訓練生用回答入力部18が設けら
れている。また、19はブザーであり、20は信号灯であ
る。
【0013】しかして、図1〜図3に示すように、ケー
シング9の左側壁には、モニタパネル23を備えた指導員
用設定入力部21が設けられている。この設定入力部21
は、そのモニタパネル23によって、漏油箇所を含む各種
設定条件データを後述の制御部22に設定入力可能である
と共に、設定条件データや回答データ及び回答データの
正誤判定及びストップバルブ1、排油バルブ8等の各バ
ルブの開閉状態等が表示可能である。
【0014】詳しく説明すると、モニタパネル23には、
模擬OFケーブル線路2と模擬バルブパネル4,4と模
擬圧力油槽13,13とを接続した油流経路図が映されてお
り、設定された漏油箇所や、各バルブの開閉状態や、模
擬油圧としての電気的数値等が表示されるようになって
いる。また、モニタパネル23には、漏油箇所(A,B,
C)、漏油量、制限時間等の設定条件データを入力する
ための設定入力スイッチ24…が設けられると共に、訓練
開始からの経過時間や、訓練生の回答や、訓練の操作手
順等が表示されるようになっている。
【0015】制御部22は、上記指導員用設定入力部21や
訓練生用回答入力部18や各ストップバルブ1…や各模擬
バルブパネル4,4や警報受信部16等に電気的に接続さ
れており、上述した設定条件データが入力される他は、
回答入力部18からの回答データや各ストップバルブ1…
からの開・閉信号が入力される。また、制御部22は、各
模擬バルブパネル4,4に電気信号を送信して模擬油圧
として電気的数値を各圧力表示部3,3に表示させると
共に、回答データの正誤判定を行いかつ回答データ及び
正誤判定データを設定入力部21に送信する。
【0016】このように、この漏油区間探査訓練装置
は、表向きは模擬OFケーブル油流経路を構成している
が、裏側(ケーシング9内部)は、模擬バルブパネル4
の第1・第2バルブ10,11及び模擬圧力油槽13のバルブ
14の開閉位置を検出するポテンショメータ等の電気的開
閉検出器(図示省略)や、上記制御部22等が設けられた
電気的構成とされている。
【0017】次に、図1〜図3及び図4のフローチャー
トを参照しつつ、本発明に係るOFケーブルの漏油区間
探査訓練装置を用いた漏油区間探査訓練(シミュレーシ
ョン訓練)の手順を説明する。先ず、指導員は装置に異
常がないことを確認した後、装置を初期状態にセットす
る。即ち、各ストップバルブ1…、第1バルブ10,10・
第2バルブ11,11及びバルブ14,14を原点位置(開状
態)にすると共に、排油バルブ8,8を原点位置(閉状
態)にする。
【0018】初期状態がセット完了すれば、指導員は、
警報受信部16,16の表示灯、ブザー、スイッチが正常に
動作するかを点検し、点検後、訓練生から見えないとこ
ろに設けられた設定入力部21を操作して、各種設定条件
データ(漏油箇所や漏油量や制限時間)を制御部22へ入
力する。即ち、(模擬OFケーブル線路2の3箇所の模
擬ケーブル7a,7b,7cに対応する)モニタパネル
23の漏油箇所A,B,Cの内から一つ選択し、「漏油箇
所設定」の設定入力スイッチ24を押して設定入力する。
また、例えば習熟度の浅い訓練生が訓練を行う場合は、
漏油量を小に設定し、制限時間を20分に設定するなど、
指導員は設定入力部21にて訓練生に応じた設定条件に選
択乃至調整する。
【0019】このようにして装置の準備が完了し、この
状態においては、制御部22にて各模擬バルブパネル4,
4の圧力表示部3,3が初期状態に制御されている。つ
まり、圧力表示部3は、表向きは目盛り(単位MPa )と
針を有する油圧計であるが、実際は電気制御で動く数字
表示器や電圧計やタイマー等の電気的計器であり、初期
状態では例えば0.2MPaの目盛りを指すよう針の位置が電
気的に制御されている。即ち、圧力表示部3には模擬油
圧として電気的数値(模擬油圧の圧力値)が表示されて
いる。なお、モニタパネル23には0.2MPaとしてデジタル
表示される。
【0020】しかして、指導員がモニタパネル23の「訓
練開始」の設定入力スイッチ24を押すことにより、訓練
が開始される。即ち、模擬のOFケーブル漏油事故が発
生する。この漏油の模擬状態においては、各圧力表示部
3,3に表示されている電気的数値が、実際のOFケー
ブル漏油事故の圧力低下速度と同等の速さで模擬的に低
下していくよう、制御部22にて制御されると共に、経過
時間が計測されモニタパネル23に表示される。
【0021】訓練開始後、警報受信部16,16のブザーが
鳴ることで訓練生は直ちに漏油発生を知り、ブザー停止
ボタンを押してブザーを止める。このとき、訓練生は、
各模擬バルブパネル4,4の圧力表示部3,3が、漏油
による圧力低下を表示していること(例えば0.18MPa 以
下となっていること)を確認する。
【0022】ところで、訓練開始後に於て、制限時間を
越えた場合や、操作する必要のないバルブを操作した場
合、排油バルブ8を開けた場合、バルブの操作順序を誤
った場合、圧力表示部3の圧力低下が所定限界値を越え
た場合───圧力値が例えば0.06MPa 未満となった場合
───には、制御部22からNG信号が指導員用設定入力
部21へ送信され、モニタパネル23に訓練失敗の内容が表
示され(図示省略)、直ちに訓練が中止される。
【0023】次に、訓練生は、工具を用いて次々とスト
ップバルブ1を閉じ、左右の圧力表示部3,3の圧力値
を見て、漏油箇所がどこであるかを探査していく。とこ
ろで図5は、模擬OFケーブル線路2の模擬ケーブル7
b(漏油箇所B)にて漏油が発生した場合に於て、各ス
トップバルブ1の開閉作業と、左右の圧力表示部3,3
の圧力値との関係を示すタイムチャートである。
【0024】図1と図5にて説明すると、先ず、ストッ
プバルブ(SV)1aを閉じると、右の圧力表示部3の
圧力値の降下が停止して安定するが、左の圧力表示部3
の圧力値は降下を続ける。SV1aを開けて原点位置に
戻すと、右の圧力値は再び降下していく。なお、切り離
しにならないようにするため、閉じたストップバルブ1
を開けてから次のストップバルブ1を閉じるようにす
る。
【0025】そして、SV1bを閉じた場合、又はSV
1cを閉じた場合も、SV1aと同じく、右の圧力表示
部3の圧力値は安定するが、左の圧力表示部3の圧力値
は降下を続ける。次に、SV1dを閉じると、これまで
とは逆転して右の圧力表示部3の圧力値が降下を続け、
左の圧力表示部3の圧力値が安定し、SV1cとSV1
dの間が漏油箇所であることが分かる。なお、これとは
反対に、左側のSV1fから閉じて漏油箇所を探査して
いくのも良い。
【0026】この漏油探査時の圧力降下は、図2・図5
に示すように、制御部22にて制御されている。即ち、制
御部22は、各圧力表示部3,3に表示されている圧力値
を、実際のOFケーブル漏油事故の圧力低下と同等の速
さで降下させるように回路が構成されると共に、ストッ
プバルブ1を閉じることにより出力される閉信号が入力
されると、閉信号及び設定条件データに基づいて一方又
は他方の圧力表示部3の電気的数値が安定し、かつ、閉
じたストップバルブ1を再び開けることにより出力され
る開信号が入力されると、開信号及び設定条件データに
基づいて一方又は他方の圧力表示部3の電気的数値が再
び降下するよう回路構成されている。
【0027】あるいは、制御部22を簡単な電気回路で構
成することもできる。例えば、図1と図5で説明したよ
うに、模擬OFケーブル線路2の模擬ケーブル7bにて
漏油が発生する電気回路構成を簡単に説明すると、この
場合、ストップバルブ1cとストップバルブ1dの間で
左右の間で左右の圧力表示部3,3の圧力降下が逆転す
るよう、ストップバルブ1a,1b,1c及び右の圧力
表示部3の圧力降下動作回路を直列に電気接続し、これ
とは分岐してストップバルブ1d,1e,1f及び左の
圧力表示部3の圧力降下動作回路を直列に電気接続した
回路構成とする。
【0028】(図1〜図4にもどって)訓練生は、工具
を用いて上述の如くストップバルブ1を1個ずつ閉じ開
けしつつ各圧力表示部3,3の圧力値を観察して、漏油
箇所を探査していく。そして、訓練生は漏油区間が判断
できれば、訓練生用回答入力部18に設けられた複数の回
答ボタン25…の内から正解と思われる回答ボタン25を押
し、制御部22へ回答データを送信する。制御部22では、
その回答データと設定条件データとを比較して正誤判定
を行い、回答データと正誤判定データが指導員用設定入
力部21へ送信されモニタパネル23に表示される。このと
き、回答が正しければ、信号灯20が点灯しかつブザー19
が動作し、回答が正しいことを訓練生にも知らせる。ま
た、回答が間違っていれば、NG信号が制御部22から設
定入力部21へ送信されてモニタパネル23に訓練失敗の内
容が表示されると同時にブザー及び信号灯が動作し、回
答が誤りであることを訓練生に知らせる。
【0029】回答が正解した後、次に訓練生は、漏油区
間の両側最短位置のストップバルブ1,1(漏油箇所B
の場合はストップバルブ1c,1d)を閉じて、漏油区
間を切り離し、回答入力部18の訓練完了ボタン26を押
す。このとき、制御部22は正しいバルブが閉じられたか
を判断し、切り離し操作の正誤判定が行われ、正誤判定
データが設定入力部21へ送信されモニタパネル23に表示
される。そして、切り離し操作が正しければ、信号灯20
が点灯しかつブザー19が動作し、切り離し操作が正しい
ことを訓練生にも知らせる。また、切り離し操作が間違
っていれば、NG信号が制御部22から設定入力部21へ送
信されてモニタパネル23に訓練失敗の内容が表示される
と同時にブザー及び信号灯が動作し、切り離し操作が誤
りであったことを訓練生にも知らせる。なお、切り離し
操作以前にも、排油バルブ8,8等の操作してはいけな
いバルブを操作した場合や、作業の手順ミスや操作ミス
を行った場合は、NG信号が制御部22から設定入力部21
へ送信されてモニタパネル23に訓練失敗の内容が表示さ
れ、直ちに訓練が中止される。
【0030】そして、訓練が終了すれば、指導員によっ
て(上述したように)再び装置を初期状態にセットし準
備完了して、次の訓練を迅速に開始させることができ
る。即ち、何度でも容易に訓練を繰り返し行うことがで
きると共に、異なるパターン(設定条件)を容易に設定
することができる。
【0031】このように、本発明のOFケーブルの漏油
区間探査訓練装置は、実線路に使用されているものと外
観が同様の構成部品───模擬OFケーブル線路2、模
擬バルブパネル4,4、警報受信部16,16等───を備
え、油を使わず電気的に漏油の模擬状態を作りだし、か
つ、圧力降下現象等をリアルに発生させることができる
構成であるため、実際の漏油事故に近い体験ができ、極
めて実戦的な訓練が可能である。このとき、油を用いて
いないので、訓練生が油で汚れたり、装置及びその周辺
が油で汚れるということもなく、さらに、装置のメンテ
ナンスも簡単である。
【0032】また、ストップバルブ1…や模擬バルブパ
ネル4,4等の開閉状態を電気信号により常に検出して
いるため、訓練生の操作が的確であったか否かを制御部
22(コンピュータ)により判定でき、かつ、設定入力部
21のモニタパネル23にて指導員が訓練生の操作をチェッ
クすることができ、個々の訓練生に対して的確な指導を
行って、漏油事故の処理操作を正しく行う技能・技術を
短期間に習得させることができる。
【0033】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、本実施の形態では、3心の模擬OFケー
ブル線路2の場合を例示したが、3心以外(例えば単
心)の模擬OFケーブルを設けた漏油区間探査訓練装置
とするも良い。
【0034】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0035】(請求項1によれば)一対の模擬バルブパ
ネル4,4の圧力表示部3,3に、模擬油圧の圧力値を
表示させ、漏油の模擬状態に於て、(実際のOFケーブ
ル漏油事故での圧力降下現象の如く)圧力値を低下さ
せ、ストップバルブ1を閉じることにより(あたかも圧
力降下が停止したかの如く)一方又は他方の圧力表示部
3の圧力値を安定させることができる漏油区間探査訓練
装置であるため、訓練生は実際の漏油事故に近い体験が
でき、極めて実戦的な訓練が可能であり、漏油箇所の探
査及び漏油区間の切り離し操作を正しく行う技能・技術
を、短期間で習得することができる。即ち、漏油事故発
生時の各種現象に対する観察と判断を正しく行い、それ
に対応した処理を的確かつ迅速に行える人材を育成する
ことができる。また、何度でも容易に訓練を繰り返し行
うことができる───初期状態への復旧が短時間で行え
る───と共に、異なるパターン(設定条件)を容易に
設定することができる。また、漏油の模擬状態を作りだ
すので、訓練生が油で汚れたり、装置及びその周辺が油
で汚れるということがなく、メンテナンスも不要である
と共に、装置全体としてコンパクトにまとまるという利
点もある。
【0036】(請求項2によれば)訓練生の回答が正し
いか否かを制御部22にて自動的にかつ迅速に判定し、正
誤判定を直ちに指導員及び訓練者に知らせることができ
る。 (請求項3によれば)指導員が訓練生の操作を指導員用
設定入力部21にてチェックすることができるので、指導
員が個々の訓練生に対して的確かつきめ細かく指導する
ことができる。
【0037】(請求項4によれば)漏油事故の大小を模
擬的に発生できるので、状況に応じて適切な対応を行う
訓練が可能である。かつ、訓練生の技能の上達度(熟練
度)に対応させることもできる。 (請求項5によれば)実際の漏油事故を対処する際に、
実線路のOFケーブルの排油バルブを誤って操作しない
よう、排油バルブを正確に判別できる訓練を行うことが
できる。 (請求項6によれば)漏油事故の処理を、正しい手順で
かつ正しいバルブ操作で行うという、よりきめの細かい
訓練が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFケーブルの漏油区間探査訓練
装置の実施の一形態の全体外観を示す正面図である。
【図2】全体の装置構成を示すブロック図である。
【図3】指導員用設定入力部のモニタパネルを示す要部
側面図である。
【図4】漏油区間探査訓練を説明するフローチャートで
ある。
【図5】各ストップバルブの開閉作業と各圧力表示部に
表示された圧力値との関係を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ストップバルブ 2 模擬OFケーブル線路 3 圧力表示部 4 模擬バルブパネル 6 接続箱 8 排油バルブ 18 訓練生用回答入力部 21 指導員用設定入力部 22 制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 25/00 G09B 25/00 Z H02G 9/00 H02G 9/00 D 15/28 15/28 B (72)発明者 上廣 泰克 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内 (72)発明者 飯野 克次 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 足立 文明 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内 (72)発明者 高塚 勤 広島県広島市安佐北区可部町綾ヶ谷525 中国電力株式会社南原研修所内 (72)発明者 松尾 雅弘 広島県広島市安佐北区可部町綾ヶ谷525 中国電力株式会社南原研修所内 Fターム(参考) 5B085 AA08 AC06 AC12 CA07 5G369 AA16 BA05 EA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向複数箇所にストップバルブを有
    する模擬OFケーブル線路と、該模擬OFケーブル線路
    の両端付近に配設された圧力表示部を有する一対の模擬
    バルブパネルと、を備え、上記模擬OFケーブル線路か
    ら漏油箇所を選択して漏油の模擬状態を作りだして該漏
    油箇所の探査訓練を行うことができるOFケーブルの漏
    油区間探査訓練装置であって、上記漏油箇所を含む各種
    設定条件データを設定入力可能な指導員用設定入力部
    と、該設定入力部から送信された上記設定条件データが
    入力されると共に上記一対の模擬バルブパネルの圧力表
    示部に模擬油圧の圧力値を表示させる制御部と、を具備
    し、漏油の模擬状態に於て、各圧力表示部に表示されて
    いる上記圧力値が低下すると共に、上記ストップバルブ
    を閉じることにより出力される閉信号が上記制御部に入
    力されると、該閉信号及び上記設定条件データに基づい
    て一方又は他方の圧力表示部の圧力値が安定して漏油箇
    所を探査可能とし、かつ、漏油箇所の両側最短位置のス
    トップバルブを閉じる漏油区間の切り離し訓練を可能と
    したことを特徴とするOFケーブルの漏油区間探査訓練
    装置。
  2. 【請求項2】 漏油箇所を制御部に回答入力可能な訓練
    生用回答入力部を具備し、該回答入力部からの回答デー
    タと設定条件データとを制御部にて比較して正誤判定す
    るように構成した請求項1記載のOFケーブルの漏油区
    間探査訓練装置。
  3. 【請求項3】 指導員用設定入力部が、設定条件データ
    や回答データ及び回答データの正誤判定を表示する機能
    を備えている請求項1又は2記載のOFケーブルの漏油
    区間探査訓練装置。
  4. 【請求項4】 設定条件データが、制限時間データを含
    み、制限時間を越えたとき又は制限時間内で圧力低下が
    所定限界値を越えたときに、NG信号が制御部から指導
    員用設定入力部に送信されて訓練失敗の内容が表示され
    るように構成した請求項3記載のOFケーブルの漏油区
    間探査訓練装置。
  5. 【請求項5】 模擬OFケーブル線路の途中部に設けら
    れた接続箱の排油バルブを開けると、NG信号が制御部
    から指導員用設定入力部に送信されて訓練失敗の内容が
    表示されるように構成した請求項3又は4記載のOFケ
    ーブルの漏油区間探査訓練装置。
  6. 【請求項6】 作業の手順ミスや操作ミスを行うと、N
    G信号が制御部から指導員用設定入力部に送信されて訓
    練失敗の内容が表示されるように構成した請求項3、4
    又は5記載のOFケーブルの漏油区間探査訓練装置。
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