JP2003110932A - 明度調整方法および撮像装置 - Google Patents

明度調整方法および撮像装置

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JP2003110932A JP2001302832A JP2001302832A JP2003110932A JP 2003110932 A JP2003110932 A JP 2003110932A JP 2001302832 A JP2001302832 A JP 2001302832A JP 2001302832 A JP2001302832 A JP 2001302832A JP 2003110932 A JP2003110932 A JP 2003110932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像における主要被写体の位置を考慮した明
度調整を行う明度調整方法を得る。 【解決手段】 画像データ取得工程1によって取得され
た画像データに応じた各画素の明度を算出し、明度の等
しい画素の度数を累積すると共に、予め設定された画素
の位置に対応する度数加重係数をその該当する累積され
た度数から加算または減算して明度度数分布を計測する
度数分布計測工程2と、度数分布計測工程2によって計
測された明度度数分布における指標明度が予め設定され
た目標明度に一致するように画像データ取得工程1によ
って取得される画像データを調整する撮像制御工程3と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルカラー
撮像機器における明度調整方法および撮像装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば特開平11−69372
号公報に示された従来のデジタルスチルカメラを示す構
成図であり、図において、31はレンズやCCD等の撮
像手段、32は撮影により得られた画像について明度度
数分布を作成する明度解析手段、33は作成された明度
度数分布に基づいて絞りやシャッタースピードを調節す
る露出制御手段である。図16は従来の明度度数分布を
示す特性図である。
【0003】次に動作について説明する。明度度数分布
を用い、飽和レベルの画素が一定数となるような明度補
正を行う明度調整方法がある。これは人間の視覚特性を
利用しており、人間が画像から受ける明るさの印象が、
全体の平均値よりはむしろハイライト部の頻度で決まっ
ていることから、明度度数分布の最大明度の度数を管理
するという考え方に基づいて処理を行うものである。図
15において、明度解析手段32は、撮像手段31によ
り得られた画像について明度度数分布を作成し、露出制
御手段33は、作成された明度度数分布に基づいて絞り
やシャッタースピードを調節する。図16はその適正露
光されたネガフィルムの明度度数分布の一例を示したも
のであり、図において、明度度数分布Xを適正露光した
明度度数分布Yでは、その最大明度(255)で1%前
後のクリッピングが常に生じることが知られている。こ
のようなデジタルスチルカメラによれば、例えば、撮影
した画像がオーバー露光で、明度度数分布において最大
明度(255)を有する画素の割合が5%程度になって
しまったとしても、ゲインを5%から1%に落とすよう
に明度制御を行うことができ、再設定された露出値で再
度撮影を行えば、最大明度を有する画素の割合が1%で
あるような画像データ、つまり適切な明るさの画像デー
タを取得することができる。このように、従来では、画
像の明るさが適切か否かを明度度数分布によって判断
し、この明度度数分布が上記条件を満たすものとなるよ
うに調整を行うことを趣旨とするものであり、撮影画像
が何らかの条件を満たしていることを前提とするのでは
なく、適切な明るさの画像として必要な条件が何かとい
うことのみに着目し、その条件を満たすように処理を行
うことによって、画像の内容に拘わらず常に良い結果を
得ようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の明度調整方法は
以上のように構成されているので、例えば被写体の背後
から照明が当たっているような、いわゆる逆光状態にお
いては、明るい背景部のうち全画素の1%のみを飽和さ
せるように明度を制御するため、被写体部分は信号レベ
ルが低く、真っ黒な画像となってしまう黒潰れの現象が
発生するのを回避できないという課題があった。また、
画面の端部であっても中央部であっても飽和画素があれ
ば同様にカウントされるため、画面中央部の画像を重視
して明度制御を行うことができないという課題があっ
た。さらに、明度度数分布から逆光状態や、逆に被写体
のみに強い光が当たり主要被写体の信号レベルが飽和し
てしまう過順光状態の発生を検知し、平均値による明度
制御に対して逆光であれば主要被写体の信号レベルを上
げるために明るめの補正を行い、過順光であれば暗めの
補正を行うような明度調整方法も存在する。しかし、こ
の場合には逆光モードか否か、過順光モードか否か、と
いうモードの切り替えが発生するため、デジタルビデオ
カメラによる撮像時やデジタルカメラにおける液晶ファ
インダ動作時等、連続的に自動明度処理を行う場合には
処理が不安定になるなどの課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、画像における主要被写体の位置を
考慮した明度調整を行うことができると共に、逆光や過
順光時にも画像の白飛び、黒潰れが発生しにくく、階調
性のある画像を撮影可能な明度調整方法および撮像装置
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る明度調整
方法は、画像データ取得工程によって取得された画像デ
ータに応じた各画素の明度を算出し、明度の等しい画素
の度数を累積すると共に、予め設定された画素の位置に
対応する度数加重係数をその該当する累積された度数か
ら加算または減算して明度度数分布を計測する度数分布
計測工程と、度数分布計測工程によって計測された明度
度数分布における指標明度が予め設定された目標明度に
一致するように画像データ取得工程によって取得される
画像データを調整する撮像制御工程とを備えたものであ
る。
【0007】この発明に係る明度調整方法は、度数分布
計測工程において、画素の位置に対応する度数加重係数
が予め設定された加重係数設定テーブルから度数加重係
数を参照するようにしたものである。
【0008】この発明に係る明度調整方法は、度数分布
計測工程において、撮像画面をそれぞれが複数の画素か
ら成るブロックに分割し、各ブロックに対応する度数加
重係数が予め設定された加重係数設定テーブルを用いる
ようにしたものである。
【0009】この発明に係る明度調整方法は、度数分布
計測工程において、互いに異なる度数加重係数が予め設
定された複数の加重係数設定テーブルを動的に変更して
使用するようにしたものである。
【0010】この発明に係る明度調整方法は、撮像制御
工程において、度数分布計測工程によって計測された明
度度数分布における指標明度および予め設定された目標
明度を、明度に対応する対数値が設定された対数値変換
テーブルから参照し、それら参照した2つの対数値の差
分に応じて画像データ取得工程によって取得される画像
データを調整するようにしたものである。
【0011】この発明に係る明度調整方法は、撮像制御
工程において、算出した対数値の差分と時定数との積を
利用して画像データ取得工程によって取得される画像デ
ータを調整するようにしたものである。
【0012】この発明に係る撮像装置は、固体撮像素子
から出力される信号を利得制御自在に増幅する利得制御
手段と、利得制御手段から出力される3つの要素から成
る各画素の画素値に応じて各画素の明度を算出し、明度
の等しい画素の度数を累積すると共に、予め設定された
画素の位置に対応する度数加重係数をその該当する累積
された度数から加算または減算して明度度数分布を計測
する度数分布計測手段と、度数分布計測手段により計測
された明度度数分布における指標明度が予め設定された
目標明度に一致するように固体撮像素子の電荷蓄積時間
または利得制御手段の利得値を制御する撮像制御手段と
を備えたものである。
【0013】この発明に係る撮像装置は、固体撮像素子
への入射光量を制御する絞り制御手段と、固体撮像素子
から出力される3つの要素から成る各画素の画素値に応
じて各画素の明度を算出し、明度の等しい画素の度数を
累積すると共に、予め設定された画素の位置に対応する
度数加重係数をその該当する累積された度数から加算ま
たは減算して明度度数分布を計測する度数分布計測手段
と、度数分布計測手段により計測された明度度数分布に
おける指標明度が予め設定された目標明度に一致するよ
うに絞り制御手段を制御する撮像制御手段とを備えたも
のである。
【0014】この発明に係る撮像装置は、画素の位置に
対応する度数加重係数が予め設定された加重係数設定テ
ーブルを備えたものである。
【0015】この発明に係る撮像装置は、加重係数設定
テーブルにおいて、撮像画面をそれぞれが複数の画素か
ら成るブロックに分割し、各ブロックに対応する度数加
重係数が予め設定されるようにしたものである。
【0016】この発明に係る撮像装置は、互いに異なる
度数加重係数がそれぞれ予め設定された複数の加重係数
設定テーブルと、複数の加重係数設定テーブルのうちの
使用する加重係数設定テーブルを動的に変更するテーブ
ル切り替え手段とを備えたものである。
【0017】この発明に係る撮像装置は、視点位置に応
じて互いに異なる度数加重係数がそれぞれ予め設定され
た複数の加重係数設定テーブルと、撮影者の視点位置を
検出する視点検出手段と、視点検出手段によって検出さ
れた視点位置に応じて複数の加重係数設定テーブルのう
ちの使用する加重係数設定テーブルを動的に変更するテ
ーブル切り替え手段とを備えたものである。
【0018】この発明に係る撮像装置は、明度に対応す
る対数値が設定された対数値変換テーブルを備え、撮像
制御手段は、度数分布計測手段により計測された明度度
数分布における指標明度の対数値を対数値変換テーブル
から参照すると共に、予め設定された目標明度の対数値
を対数値変換テーブルから参照し、それら参照した2つ
の対数値の差分に応じて固体撮像素子の電荷蓄積時間ま
たは利得制御手段の利得値を制御するようにしたもので
ある。
【0019】この発明に係る撮像装置は、明度に対応す
る対数値が設定された対数値変換テーブルを備え、撮像
制御手段は、度数分布計測手段により計測された明度度
数分布における指標明度の対数値を対数値変換テーブル
から参照すると共に、予め設定された目標明度の対数値
を対数値変換テーブルから参照し、それら参照した2つ
の対数値の差分に応じて絞り制御手段を制御するように
したものである。
【0020】この発明に係る撮像装置は、撮像制御手段
において、算出した対数値の差分と時定数との積を利用
して固体撮像素子の電荷蓄積時間または利得制御手段の
利得値を制御するようにしたものである。
【0021】この発明に係る撮像装置は、撮像制御手段
において、算出した対数値の差分と時定数との積を利用
して絞り制御手段を制御するようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による明
度調整方法を示すブロック図であり、図において、1は
画像データ取得工程、2は度数分布計測工程、3は撮像
制御工程である。図2は画素の位置に対応する度数加重
係数を示す説明図である。図3は度数加重係数を付加し
た明度度数分布からの明度調整方法を示す説明図であ
る。図4は度数加重係数を付加した明度度数分布に負数
が存在する場合を示す説明図である。図5は黒潰れや白
飛びに対する効果を示す説明図である。
【0023】次に動作について説明する。図1におい
て、画像データ取得工程1では、固体撮像素子によって
出力される信号、もしくは、一旦メディアに記録された
画像データを読み出すデータ読み取り装置から出力され
る信号を読み取る。ここで言う画像データとは、各画素
の画素値が互いに独立な3つの要素の組として表される
ものであり、「互いに独立な3つの要素の組」とは、R
GB、CMY等、カラー画像を表す際に用いられている
3色表色系が一般的である。但し、画素値を独立な3つ
の要素の組で表す方式は、XYZ表色系等、他にも多く
存在し、この実施の形態1では、いずれか特定の表色系
に限定されるものではない。
【0024】次に、画像データ取得工程1で得られた画
像データに対し、度数分布計測工程2では、まず、3つ
の要素に基づいて定義された明度を算出する。明度の定
義としては、例えば、RGB表色系においては、明度
L、画素値を(R,G,B)として、 L=0.2989・R+0.5866・G+0.1145・B (1) とする計算式が知られている。但し、この発明の明度調
整方法における明度の定義は、必ずしも上記式(1)に
限定されるものではなく、RGBの各画素値のうちで最
大となるものを明度として用いる、 L=max(R,G,B) (2) といった計算方法や、単純にGの画素値を明度として用
いる、 L=G (3) といった定義方法も考えられる。
【0025】各画素のR、G、B値をそれぞれ8ビット
のデータとして表すものとすると、上記式(1)に基づ
いて求められる明度もまた8ビットのデータとして表す
ことができる。この場合、明度が取り得る値は0から2
55の間の値となる。上記のように求めた画素毎の明度
の値から画像全体での明度度数分布(明度ヒストグラ
ム)を作成する。通常の明度度数分布では、常に1画素
が1度数に対応し、各画素の明度に該当する度数に対し
て1ずつ加算していく作業を1画面全体に渡って繰り返
すことになるが、この発明の方式では、図2に示すよう
に、予め画素の位置に対応する度数加重係数を設定して
おき、各画素に対応した度数加重係数を各画素の明度に
該当する度数に対して加算する。この際、負数の度数加
重係数値が設定されている場合には、度数は加算ではな
く減算されることになる。ここで、図2は画素の位置と
度数加重係数との関係を示しており、各領域に含まれる
画素の度数加重係数をその領域に書かれた数値とするこ
とを表している。例えば、図2におけるAの画素の明度
が100であったとすれば、画素Aの含まれる領域の値
は−0.2であるから、明度100の画素の度数から
0.2を減算する処理を行う。同様にして、画素B、画
素Cの明度がそれぞれ50、150であるとすると、画
素Bについては明度50の画素の度数に4.0を加算
し、画素Cについては明度150の画素の度数に0.4
を減算する。
【0026】撮像制御工程3では、このように作成され
た加重付き明度度数分布を用いて、加重付き明度度数分
布における明度0からの累積度数が全画素の度数に対し
て一定の割合となる明度を求める。この明度を指標明度
とし、指標明度が予め定めた値である目標明度に近づく
ように画像データ取得工程1に対して調整を行う。この
調整の手段に関しては、画像データ取得工程1が、固体
撮像素子からの信号を出力する場合には、固体撮像素子
に入射する光量を変化させる方法や、固体撮像素子に備
えられた信号増幅装置の増幅倍率を変更する方法、ある
いは電荷の蓄積を開始してから読み出すまでの時間、す
なわち、いわゆる電子シャッターのシャッター速度を変
更する方法等が考えられる。また、画像データ取得工程
1が、一旦メディアに記録された画像データを読み出す
データ読み取り装置からの信号を出力する場合には、読
み出した画像データに対して信号を増幅する装置の増幅
倍率を変更する方法等が考えられる。但し、この実施の
形態1の明度調整手段は、上記方法に限定されるもので
はなく、必ず画像の明度を上げる一連の操作と、必ず画
像の明度を下げる一連の操作を組み合わせたものであれ
ば、どのようなものであっても構わない。
【0027】図3は具体的に加重付き明度度数分布のデ
ータから明度調整を行う方法を示すものである。図3
中、加重付き明度度数分布Dが得られたとすると、ま
ず、明度の低い側から度数を累積していき、全体の総度
数に対する割合が一定となる明度を求める。図3では、
この一定の割合を仮に総度数の70%とし、これを指標
明度としている。加重付き明度度数分布Dでは、その指
標明度と、予め設定された目標明度とが異なっており、
指標明度を目標明度のレベルまで引き上げる必要があ
る。ここでは、画像データ取得工程1が、固体撮像素子
からの信号を出力する場合で、固体撮像素子に備えられ
た信号増幅装置の増幅倍率を変更することによって指標
明度を調整するものとすると、増幅率を一定ステップず
つ増加させていき、指標明度が目標明度に達したところ
で増加を停止させる。このような処理を行うことによ
り、加重付き明度度数分布Eに示すような指標明度が目
標明度と一致した度数分布を得る。上記のように度数加
重係数として負数を用いる可能性があるため、度数分布
計測工程2によって得られる加重付き明度度数分布は、
図4の斜線部分のように度数が負数となる明度が存在す
る可能性がある。この場合には、そのまま計算を行うと
明度の低い側からの累積度数が単調増加にならず、指標
明度が一意に決定できない恐れがある。これを避けるた
め、度数が負数となっている明度の領域を度数0とみな
し、全体の総度数および明度の低い側からの累積度数の
計算を行えば良い。
【0028】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、度数加重係数による加重付き明度度数分布を計測す
るため、画像の中で各明度の画素がどの位置に分布して
いるかによって処理に変化を持たせることが可能であ
る。また、度数加重係数に負数を含めることによって、
特定領域の画素についてはその影響を排除することがで
き、被写体の背後から照明が当たる逆光状態や、逆に被
写体のみに強い光が当たり主要被写体の信号レベルが飽
和してしまう過順光状態においても、主要被写体部分で
信号レベルが低くなってしまう黒潰れや逆に信号レベル
が飽和する白飛びの現象が発生するのを緩和することが
可能である。
【0029】図5は黒潰れや白飛びに対する効果を示し
たものである。図5(a)のように背景が明るく被写体
が暗い場合には、背景部の画素については度数に加算さ
れる度数加重係数が小さいか、もしくは負数であるた
め、加重を行わずに明度度数分布を作成する場合と比較
して、中央部に存在する主要被写体部分の度数が増え、
背景の明るい部分に相当する明度の度数は少なくなる。
ここで、仮に明度が低い側から70%の累積度数となる
明度(図5内の指標明度に当たる)を、70%の明度レ
ベル(図5内の目標明度に当たる)に一致させるような
露出制御(明度調整)を行うと、背景部分の度数が少な
くカウントされているため、中央部のコントラストを広
げるような露出制御を実現することができる。これは、
図5(b)のような主要被写体のみに照明が当たってい
る過順光状態においても同様であり、背景部に当たる明
度の低い部分の度数が加重なしの場合と比較して減少す
るため、暗い背景部に引きずられて主要被写体部分が白
く飛んでしまうのを防ぐことが可能である。
【0030】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2による明度調整方法を示すブロック図であり、図に
おいて、4は加重係数設定テーブルである。その他の構
成については、図1と同一である。図7は複数の画素か
ら成る各ブロックに対応する度数加重係数を示す説明図
である。図8はこの発明の実施の形態2による他の明度
調整方法を示すブロック図であり、図において、4a〜
4cは互いに異なる度数加重係数が設定された複数の加
重係数設定テーブル、5は複数の加重係数設定テーブル
4a〜4cを動的に変更するテーブル切り替え手段であ
る。その他の構成については、図1と同一である。
【0031】次に動作について説明する。図6におい
て、画像データ取得工程1、度数分布計測工程2、撮像
制御工程3の処理については上記実施の形態1と同様で
あり、加重係数設定テーブル4は、度数分布計測工程2
において各画素毎に加算もしくは減算する度数加重係数
が予め設定されたテーブルデータである。テーブルデー
タは、図2に示したように、各画素に対応する度数加重
係数をそのまま記録するものでも良いし、テーブルに必
要なデータサイズを節約するために、図7のように画像
をエリア毎のブロックに分割し、各エリア内では度数加
重係数は一定であるものとしてエリア毎の値をテーブル
として記録するものでも良い。また、図8のように、加
重係数設定テーブル4a〜4cのように複数用意し、テ
ーブル切り替え手段5によって切り替えて使用すること
も可能である。テーブル切り替えのタイミングは、使用
者によるスイッチ切り替えや、視線入力装置によって検
知される使用者の視線方向等が考えられる。
【0032】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、度数加重係数を加重係数設定テーブル4a〜4cと
して保持することにより、複数の度数加重係数を動的に
使い分ける等の柔軟な使用方法を可能にしている。ま
た、使用者のスイッチ切り替えによる加重係数設定テー
ブル4a〜4cの変更では、例えば、逆光補正を行う加
重係数設定テーブルと、あまり行わない加重係数設定テ
ーブルとを用意しておき、使用者に逆光状態が発生して
いるかどうか、あるいは逆光補正を行いたいかどうか、
といったおおまかな判断を任せることにより、使用者の
意図を反映した明度調整処理を行うことができる。さら
に、視線入力装置によって加重係数設定テーブル4a〜
4cを切り替える場合には、デジタルスチルカメラやデ
ジタルビデオカメラのファインダ内で使用者が注視して
いる画像の方向を検知し、その部分を主要被写体として
加重係数設定を大きくすることが可能である。これによ
り、例え被写体が中央部に存在しない構図であっても、
使用者の撮影しようとする部分を主要被写体とする明度
制御を行うことが可能である。さらに、画像をエリア毎
のブロックに分割し、各エリアの度数加重係数のみを加
重係数設定テーブル4として設定しておく場合には、各
画素の度数加重係数を全て加重係数設定テーブル4とし
て用意する場合と比較し、加重係数設定テーブル4のた
めに用意すべきデータサイズを大幅に削減することが可
能である。
【0033】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3による撮像装置を示す構成図であり、図において、
11は被写体像を撮像素子の撮像面に結像させるレンズ
系、12は入射する光画像を光電変換して電気信号の映
像信号を出力する、電荷蓄積時間Sを変更できる固体撮
像素子である。13は固体撮像素子12からの映像信号
を増幅するプリアンプ、14はプリアンプ13からの映
像信号を増幅する、ゲインを変更可能なAGC回路(利
得制御手段)、15はAGC回路14からの映像信号を
デジタルの映像信号に変換するA/Dコンバータ、16
はA/Dコンバータ15からの1フレーム分のデジタル
の映像信号の画素値から各画素の明度を算出し、明度の
等しい画素の度数を累積すると共に、加重係数設定テー
ブル4に予め設定された画素の位置に対応する度数加重
係数を参照し、その度数加重係数を該当する累積された
度数から加算または減算し、加重付き明度度数分布を計
測する度数分布計測手段である。17は度数分布計測手
段16によって算出された加重付き明度度数分布に基づ
いて指標明度Lhを求めると共に、D/Aコンバータ1
8およびタイミングジェネレータ19を制御することに
よって、この指標明度Lhを予め定めた目標明度L0に
一致させる制御を行う撮像制御手段、18はAGC回路
14のゲインGを制御するアナログの制御信号を出力す
るD/Aコンバータ、19は固体撮像素子12の電荷蓄
積時間Sを制御する駆動パルスを供給するタイミングジ
ェネレータである。
【0034】次に動作について説明する。図9におい
て、撮像装置に入射する光画像は、レンズ系11によっ
て固体撮像素子12の撮像面に結像され、固体撮像素子
12によって電気信号の映像信号に変換された後、プリ
アンプ13およびAGC回路14によって増幅され、A
/Dコンバータ15によってデジタルの映像信号に変換
される。このデジタルの映像信号は、度数分布計測手段
16によって各画素の明度を算出すると共に、1フレー
ム分の画素値から各画素について算出された明度と、そ
の画素の位置に応じた度数加重係数を参照する加重係数
設定テーブル4の値から加重付き明度度数分布の計測に
用いられる。ここで、各画素の画素値は、RGBの互い
に独立な3つの要素の組から成るものとするが、CMY
表色系等、画素値が互いに独立な3つの要素の組として
表される他の任意の表色系のいずれかを用いても良い。
また、明度の算出は明度L、画素値を(R,G,B)と
して、上記式(1)という定義により求めるものとする
が、3つの要素の組合せによって作成可能な任意の計算
式を明度Lの定義として用いることが可能である。
【0035】フレームに含まれる各画素の明度と画面内
における画素位置の組合せにより加重付き明度度数分布
を順次計算する。例えば、画素値の3要素がそれぞれ8
ビットのデータ幅を持つとすれば、R、G、Bそれぞれ
が0から255までの範囲の値を採るため、明度Lも0
から255までの範囲の値となる。明度度数分布の計算
のため、H(0)からH(255)まで256個の変数
を用意しておき、画素毎に算出される明度Lに応じてH
(L)に該当画素位置の度数加重係数Kを加算する。但
し、度数加重係数Kは、負数を採る場合もあり、その場
合は減算となる。
【0036】次に撮像制御手段17によって、度数分布
計測手段16で算出された加重付き明度度数分布に基づ
いて、指標明度Lhを求める。ここでは、指標明度Lh
を、加重付き明度度数分布において、明度が低い側から
度数を累積し、累積度数が総度数の70%に達する点と
して定義する。もちろん、指標明度Lhの決定に使用す
る累積度数の総度数に対する割合は、任意の値を採って
構わない。具体的には、まず、加重付き明度度数分布の
総度数Taを求める。この際、加重付き明度度数分布
は、度数が負数となる明度を含む可能性があるが、その
ような明度については度数0として積算を行う。よっ
て、定義式は下記式(4)のようになる。
【数1】 これに対して、累積度数が総度数Taの70%に達する
明度の指標明度Lhは、総度数Taと同様に度数が負数
となる明度については度数0とみなして明度の低い側か
ら積算し、積算度数が0.7×Taを満たす初めての明
度として定義する。定義式は下記式(5)、
【数2】 を満たす最小のLxが指標明度Lhということになる。
このようにして求められた指標明度Lhと、予め定めら
れた目標明度L0を比較し、指標明度Lhが目標明度L
0よりも大きい場合は、タイミングジェネレータ19を
制御し、電荷蓄積時間Sがより小さくなるよう調整する
か、D/Aコンバータ18を制御し、AGC回路14の
ゲインGがより小さくなるように調整する。また、逆に
目標明度L0が指標明度Lhよりも大きい場合は、タイ
ミングジェネレータ19を制御し、電荷蓄積時間Sがよ
り大きくなるよう調整するか、D/Aコンバータ18を
制御し、AGC回路14のゲインGがより大きくなるよ
うに調整する。なお、明度調整の手段は、上記方法に限
定されるものではなく、必ず画像の明度を上げる一連の
操作と、必ず画像の明度を下げる一連の操作を組み合わ
せたものであれば、どのようなものであっても構わな
い。
【0037】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、度数加重係数による加重付き明度度数分布を計測す
るため、画像の中で各明度の画素がどの位置に分布して
いるかによって処理に変化を持たせた画像の明度調整を
行う撮像装置を構成することが可能である。また、度数
加重係数に負数を含めることによって、特定領域の画素
についてはその影響を排除することができ、被写体の背
後から照明が当たる逆光状態や、逆に被写体のみに強い
光が当たり主要被写体の信号レベルが飽和してしまう過
順光状態においても、主要被写体部分で信号レベルが低
くなってしまう黒潰れや逆に信号レベルが飽和する白飛
びの現象が発生するのを緩和することが可能である。こ
れは背景が暗く主要被写体のみに照明が当たっている過
順光状態においても同様であり、背景部に当たる輝度値
の低い部分の度数が加重なしの場合と比較して減少する
ため、暗い背景部に引きずられて主要被写体部分が白く
飛んでしまうのを防ぐことが可能である。
【0038】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4による撮像装置を示す構成図であり、図におい
て、20はレンズ系11における絞り機構を制御し、固
体撮像素子12に入射する光量を調節する絞り制御手段
であり、撮像制御手段17によって制御されるものであ
る。4a〜4cは互いに異なる度数加重係数が設定され
た複数の加重係数設定テーブル、5は複数の加重係数設
定テーブル4a〜4cを動的に変更するテーブル切り替
え手段である。21は被写体確認のためにファインダを
覗く撮影者の視線方向を検知し、検知された視線方向に
応じてテーブル切り替え手段5を制御する視点検出手段
である。その他の構成については、AGC回路14、D
/Aコンバータ18、およびタイミングジェネレータ1
9が含まれていない以外、図9と同一である。図11は
視点位置に応じて互いに異なる度数加重係数が設定され
た複数の加重係数設定テーブルを示す説明図である。
【0039】次に動作について説明する。撮像した画像
をデジタルの映像信号に変換し、度数分布計測手段16
に入力する所までは、上記実施の形態3と同様である
が、度数加重係数の参照に用いる加重係数設定テーブル
を複数持つ所が異なる。この実施の形態4では、複数の
加重係数設定テーブル4a〜4cのうちのいずれを使用
するかはテーブル切り替え手段5によって決定される。
テーブル切り替え手段5は、視点検出手段21によって
制御されており、撮影者の視線方向によって度数分布計
測手段16で用いる加重係数設定テーブルが決定され
る。図11は図7と共に、視点検出手段21と組み合わ
せて用いられる複数の加重係数設定テーブルの一例とな
る組合せを示したものである。視線が画面中央部を注視
している場合には図7に示した加重係数設定テーブルを
使用し、画面内左方向を注視している場合には図11
(a)の加重係数設定テーブル、画面内右方向を注視し
ている場合には図11(b)の加重係数設定テーブルを
使用する。
【0040】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、画面内で視線が注視している方向の画素について度
数加重係数値を大きく設定することで、例え被写体が中
央部に存在しない構図であっても、使用者の撮影しよう
とする部分を主要被写体とする明度制御を行う撮像装置
を構成することができる。また、撮像制御手段17にお
いて絞り制御手段20を制御し、絞りの調節によって指
標明度Lhを目標明度L0に一致させる構成をとってい
る。この構成では指標明度Lhが目標明度L0よりも大
きい場合は、絞り制御手段20によってより絞りを閉
じ、固体撮像素子12に入射する光量を減少させる。目
標明度L0が指標明度Lhよりも大きい場合は、絞り制
御手段20によってより絞りを開き、固体撮像素子12
に入射する光量を増加させる。もちろん、固体撮像素子
12の蓄積時間を変更可能なシステムやAGC回路14
の利得変更可能なシステムでは、実施の形態3と同様の
明度調整方法も可能であり、あるいは2つの手法を組み
合わせて用いることも可能である。さらに、画像をエリ
ア毎のブロックに分割し、各エリアの度数加重係数のみ
を加重係数設定テーブルとして記録しておく場合には、
各画素の度数加重係数を全て加重係数設定テーブルとし
て用意する場合と比較し、加重係数設定テーブルのため
に用意すべきデータサイズを大幅に削減することが可能
である。
【0041】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5による撮像装置を示す構成図であり、図におい
て、22は撮像制御手段17において、指標明度Lhお
よび目標明度L0を対数値に変換する際に参照する対数
値変換テーブルである。その他の構成については、図9
と同一である。図13は対数値変換テーブルを示す説明
図、図14は被写体照度対数値、ゲイン設定値および蓄
積時間設定値を対応させたテーブルを示す説明図であ
る。
【0042】次に動作について説明する。撮像した画像
をデジタルの映像信号に変換し、度数分布計測手段16
によって加重付き明度度数分布を得る所までは、上記実
施の形態3と同様であるが、指標明度Lhを算出後、目
標明度L0に一致させる制御を行う部分が異なる。この
実施の形態5ににおいては、飽和領域を除いてゲインや
蓄積時間を2倍にすると、指標明度Lhについてもほぼ
2倍となり、ゲインや蓄積時間といった明度調整用のパ
ラメータと調整指標値との間の線形性が保持されるとい
う特長がある。このため指標明度Lhを対数化して同じ
く対数化された目標明度L0との間の差分を求めること
により、高速安定かつ簡潔な明度補正処理を行うことが
できる。具体的には、図13に示すような対数値変換テ
ーブル22を用意し、そのテーブルの参照によって指標
明度Lhおよび目標明度L0の対数変換値を求める。二
つの対数値の差分が目標明度L0に対する指標明度Lh
の比率を表すことになる。次に、図14のテーブルを参
照する。図14のテーブルは、被写体照度の対数値と、
その被写体照度に適した蓄積時間Sの設定値、およびゲ
インGの設定値を対応させたものになっている。このテ
ーブルにおいても、左列の値の差分が被写体照度の比率
を表すことになるため、指標明度Lhを算出する際に用
いた蓄積時間Sの設定値、およびゲインGの設定値に対
して、先に求めた指標明度Lhおよび目標明度L0の対
数変換値の差分の分だけ、図14の左列の値が変化する
ようにテーブルを移動させれば、指標明度Lhを目標明
度L0に一致させることが可能である。この際テーブル
の移動量が計算で容易に求められるように、テーブル左
列の値は一段毎の差分が一定となる等差級数を構成する
ようにしておく。
【0043】また、上述の方法では、蓄積時間Sの設定
値およびゲインGの設定値の変化と指標明度Lhの変化
が完全に線形に対応することを前提としているが、実際
のシステムでは固体撮像素子12の特性ばらつきや被写
体条件の変動によって厳密な線形性は保たれないことが
多い。この場合には、時定数T(T<1)を導入するこ
とによって、より安定性を重視した制御を行うことも可
能である。具体的には上記で求めた指標明度Lhおよび
目標明度L0の対数変換値の差分Dに対してD×Tを求
め、D×Tの分だけ、図14の左列の値が変化するよう
にテーブルを移動させる。Tの値を小さくするほど、よ
り安定した制御が可能であり、逆にTの値を大きくする
とより、高速に指標明度Lhを目標明度L0に収束させ
ることが可能である。
【0044】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、指標明度Lhを対数化して、同じく対数化された目
標明度L0との間の差分を求めることにより、高速安定
かつ簡潔な明度補正処理を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、画像
データ取得工程によって取得された画像データに応じた
各画素の明度を算出し、明度の等しい画素の度数を累積
すると共に、予め設定された画素の位置に対応する度数
加重係数をその該当する累積された度数から加算または
減算して明度度数分布を計測する度数分布計測工程と、
度数分布計測工程によって計測された明度度数分布にお
ける指標明度が予め設定された目標明度に一致するよう
に画像データ取得工程によって取得される画像データを
調整する撮像制御工程とを備えるように構成したので、
画像における主要被写体の位置を考慮した明度調整を行
うことができると共に、逆光や過順光時にも画像の白飛
び、黒潰れが発生しにくく、階調性のある画像を撮影す
ることができる効果がある。
【0046】この発明によれば、度数分布計測工程にお
いて、画素の位置に対応する度数加重係数が予め設定さ
れた加重係数設定テーブルから度数加重係数を参照する
ように構成したので、加重係数設定テーブルを用いるこ
とによって、容易に該当する度数加重係数を参照するこ
とができる効果がある。
【0047】この発明によれば、度数分布計測工程にお
いて、撮像画面をそれぞれが複数の画素から成るブロッ
クに分割し、各ブロックに対応する度数加重係数が予め
設定された加重係数設定テーブルを用いるように構成し
たので、加重係数設定テーブルのために用意しなくては
ならないデータサイズを大幅に削減することができる効
果がある。
【0048】この発明によれば、度数分布計測工程にお
いて、互いに異なる度数加重係数が予め設定された複数
の加重係数設定テーブルを動的に変更して使用するよう
に構成したので、使用者の意図を反映した明度調整を行
うことができる効果がある。
【0049】この発明によれば、撮像制御工程におい
て、度数分布計測工程によって計測された明度度数分布
における指標明度および予め設定された目標明度を、明
度に対応する対数値が設定された対数値変換テーブルか
ら参照し、それら参照した2つの対数値の差分に応じて
画像データ取得工程によって取得される画像データを調
整するように構成したので、高速かつ簡潔に明度調整を
行うことができる効果がある。
【0050】この発明によれば、撮像制御工程におい
て、算出した対数値の差分と時定数との積を利用して画
像データ取得工程によって取得される画像データを調整
するように構成したので、高速かつ簡潔に明度調整を行
うことができる効果がある。
【0051】この発明によれば、固体撮像素子から出力
される信号を利得制御自在に増幅する利得制御手段と、
利得制御手段から出力される3つの要素から成る各画素
の画素値に応じて各画素の明度を算出し、明度の等しい
画素の度数を累積すると共に、予め設定された画素の位
置に対応する度数加重係数をその該当する累積された度
数から加算または減算して明度度数分布を計測する度数
分布計測手段と、度数分布計測手段により計測された明
度度数分布における指標明度が予め設定された目標明度
に一致するように固体撮像素子の電荷蓄積時間または利
得制御手段の利得値を制御する撮像制御手段とを備える
ように構成したので、画像における主要被写体の位置を
考慮した明度調整を行うことができると共に、逆光や過
順光時にも画像の白飛び、黒潰れが発生しにくく、階調
性のある画像を撮影することができる効果がある。
【0052】この発明によれば、固体撮像素子への入射
光量を制御する絞り制御手段と、固体撮像素子から出力
される3つの要素から成る各画素の画素値に応じて各画
素の明度を算出し、明度の等しい画素の度数を累積する
と共に、予め設定された画素の位置に対応する度数加重
係数をその該当する累積された度数から加算または減算
して明度度数分布を計測する度数分布計測手段と、度数
分布計測手段により計測された明度度数分布における指
標明度が予め設定された目標明度に一致するように絞り
制御手段を制御する撮像制御手段とを備えるように構成
したので、画像における主要被写体の位置を考慮した明
度調整を行うことができると共に、逆光や過順光時にも
画像の白飛び、黒潰れが発生しにくく、階調性のある画
像を撮影することができる効果がある。
【0053】この発明によれば、画素の位置に対応する
度数加重係数が予め設定された加重係数設定テーブルを
備えるように構成したので、加重係数設定テーブルを用
いることによって、容易に該当する度数加重係数を参照
することができる効果がある。
【0054】この発明によれば、加重係数設定テーブル
において、撮像画面をそれぞれが複数の画素から成るブ
ロックに分割し、各ブロックに対応する度数加重係数が
予め設定されるように構成したので、加重係数設定テー
ブルのために用意しなくてはならないデータサイズを大
幅に削減することができる効果がある。
【0055】この発明によれば、互いに異なる度数加重
係数がそれぞれ予め設定された複数の加重係数設定テー
ブルと、複数の加重係数設定テーブルのうちの使用する
加重係数設定テーブルを動的に変更するテーブル切り替
え手段とを備えるように構成したので、使用者の意図を
反映した明度調整を行うことができる効果がある。
【0056】この発明によれば、視点位置に応じて互い
に異なる度数加重係数がそれぞれ予め設定された複数の
加重係数設定テーブルと、撮影者の視点位置を検出する
視点検出手段と、視点検出手段によって検出された視点
位置に応じて複数の加重係数設定テーブルのうちの使用
する加重係数設定テーブルを動的に変更するテーブル切
り替え手段とを備えるように構成したので、撮影者の撮
影しようとする部分を主要被写体として、明度調整を行
うことができる効果がある。
【0057】この発明によれば、明度に対応する対数値
が設定された対数値変換テーブルを備え、撮像制御手段
は、度数分布計測手段により計測された明度度数分布に
おける指標明度の対数値を対数値変換テーブルから参照
すると共に、予め設定された目標明度の対数値を対数値
変換テーブルから参照し、それら参照した2つの対数値
の差分に応じて固体撮像素子の電荷蓄積時間または利得
制御手段の利得値を制御するように構成したので、高速
かつ簡潔に明度調整を行うことができる効果がある。
【0058】この発明によれば、明度に対応する対数値
が設定された対数値変換テーブルを備え、撮像制御手段
は、度数分布計測手段により計測された明度度数分布に
おける指標明度の対数値を対数値変換テーブルから参照
すると共に、予め設定された目標明度の対数値を対数値
変換テーブルから参照し、それら参照した2つの対数値
の差分に応じて絞り制御手段を制御するように構成した
ので、高速かつ簡潔に明度調整を行うことができる効果
がある。
【0059】この発明によれば、撮像制御手段におい
て、算出した対数値の差分と時定数との積を利用して固
体撮像素子の電荷蓄積時間または利得制御手段の利得値
を制御するように構成したので、高速かつ簡潔に明度調
整を行うことができる効果がある。
【0060】この発明によれば、撮像制御手段におい
て、算出した対数値の差分と時定数との積を利用して絞
り制御手段を制御するように構成したので、高速かつ簡
潔に明度調整を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による明度調整方法
を示すブロック図である。
【図2】 画素の位置に対応する度数加重係数を示す説
明図である。
【図3】 度数加重係数を付加した明度度数分布からの
明度調整方法を示す説明図である。
【図4】 度数加重係数を付加した明度度数分布に負数
が存在する場合を示す説明図である。
【図5】 黒潰れや白飛びに対する効果を示す説明図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態2による明度調整方法
を示すブロック図である。
【図7】 複数の画素から成る各ブロックに対応する度
数加重係数を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による他の明度調整
方法を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による撮像装置を示
す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による撮像装置を
示す構成図である。
【図11】 視点位置に応じて互いに異なる度数加重係
数が設定された複数の加重係数設定テーブルを示す説明
図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による撮像装置を
示す構成図である。
【図13】 対数値変換テーブルを示す説明図である。
【図14】 被写体照度対数値、ゲイン設定値および蓄
積時間設定値を対応させたテーブルを示す説明図であ
る。
【図15】 従来のデジタルスチルカメラを示す構成図
である。
【図16】 従来の明度度数分布を示す特性図である。
【符号の説明】
1 画像データ取得工程、2 度数分布計測工程、3
撮像制御工程、4,4a〜4c 加重係数設定テーブ
ル、5 テーブル切り替え手段、11 レンズ系、12
固体撮像素子、13 プリアンプ、14 AGC回路
(利得制御手段)、15 A/Dコンバータ、16 度
数分布計測手段、17 撮像制御手段、18 D/Aコ
ンバータ、19 タイミングジェネレータ、20 絞り
制御手段、21 視点検出手段、22 対数値変換テー
ブル、31 撮像手段、32 明度解析手段、33 露
出制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 博明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 久野 徹也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA13 AB12 AB17 AC69 5C077 MP08 PP11 PP15 PP32 PQ19 PQ23 RR01 5C079 HB01 JA02 LA12 LB01 MA04 NA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素の画素値が互いに独立な3つの要
    素の組として表される画像データを取得する画像データ
    取得工程と、上記画像データ取得工程によって取得され
    た画像データに応じた各画素の明度を算出し、明度の等
    しい画素の度数を累積すると共に、予め設定された画素
    の位置に対応する度数加重係数をその該当する累積され
    た度数から加算または減算して明度度数分布を計測する
    度数分布計測工程と、上記度数分布計測工程によって計
    測された明度度数分布における指標明度が予め設定され
    た目標明度に一致するように上記画像データ取得工程に
    よって取得される画像データを調整する撮像制御工程と
    を備えた明度調整方法。
  2. 【請求項2】 度数分布計測工程は、画素の位置に対応
    する度数加重係数が予め設定された加重係数設定テーブ
    ルから該当する画素の位置に対応する度数加重係数を参
    照して、その度数加重係数を該当する累積された度数か
    ら加算または減算することを特徴とする請求項1記載の
    明度調整方法。
  3. 【請求項3】 度数分布計測工程は、撮像画面をそれぞ
    れが複数の画素から成るブロックに分割し、各ブロック
    に対応する度数加重係数が予め設定された加重係数設定
    テーブルを用いることを特徴とする請求項2記載の明度
    調整方法。
  4. 【請求項4】 度数分布計測工程は、互いに異なる度数
    加重係数が予め設定された複数の加重係数設定テーブル
    を動的に変更して使用することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の明度調整方法。
  5. 【請求項5】 撮像制御工程は、度数分布計測工程によ
    って計測された明度度数分布における指標明度および予
    め設定された目標明度を、明度に対応する対数値が設定
    された対数値変換テーブルから参照し、それら参照した
    2つの対数値の差分に応じて画像データ取得工程によっ
    て取得される画像データを調整することを特徴とする請
    求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の明度調
    整方法。
  6. 【請求項6】 画像データ取得工程は、連続した複数の
    画像を撮像するものであって、撮像制御工程は、算出し
    た対数値の差分と時定数との積を利用して画像データ取
    得工程によって取得される画像データを調整することを
    特徴とする請求項5記載の明度調整方法。
  7. 【請求項7】 各画素の画素値が互いに独立な3つの要
    素の組として出力する固体撮像素子と、上記固体撮像素
    子から出力される信号を利得制御自在に増幅する利得制
    御手段と、上記利得制御手段から出力される3つの要素
    から成る各画素の画素値に応じて各画素の明度を算出
    し、明度の等しい画素の度数を累積すると共に、予め設
    定された画素の位置に対応する度数加重係数をその該当
    する累積された度数から加算または減算して明度度数分
    布を計測する度数分布計測手段と、上記度数分布計測手
    段により計測された明度度数分布における指標明度が予
    め設定された目標明度に一致するように上記固体撮像素
    子の電荷蓄積時間および上記利得制御手段の利得値のう
    ちの少なくともいずれかを制御する撮像制御手段を備え
    た撮像装置。
  8. 【請求項8】 各画素の画素値が互いに独立な3つの要
    素の組として出力する固体撮像素子と、上記固体撮像素
    子への入射光量を制御する絞り制御手段と、上記固体撮
    像素子から出力される3つの要素から成る各画素の画素
    値に応じて各画素の明度を算出し、明度の等しい画素の
    度数を累積すると共に、予め設定された画素の位置に対
    応する度数加重係数をその該当する累積された度数から
    加算または減算して明度度数分布を計測する度数分布計
    測手段と、上記度数分布計測手段により計測された明度
    度数分布における指標明度が予め設定された目標明度に
    一致するように上記絞り制御手段を制御する撮像制御手
    段を備えた撮像装置。
  9. 【請求項9】 画素の位置に対応する度数加重係数が予
    め設定された加重係数設定テーブルを備え、度数分布計
    測手段は、上記加重係数設定テーブルから該当する画素
    の位置に対応する度数加重係数を参照して、その度数加
    重係数を該当する累積された度数から加算または減算す
    ることを特徴とする請求項7または請求項8記載の撮像
    装置。
  10. 【請求項10】 加重係数設定テーブルは、撮像画面を
    それぞれが複数の画素から成るブロックに分割し、各ブ
    ロックに対応する度数加重係数が予め設定されたもので
    あることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 互いに異なる度数加重係数がそれぞれ
    予め設定された複数の加重係数設定テーブルと、上記複
    数の加重係数設定テーブルのうちの使用する加重係数設
    定テーブルを動的に変更するテーブル切り替え手段とを
    備えたことを特徴とする請求項9または請求項10記載
    の撮像装置。
  12. 【請求項12】 視点位置に応じて互いに異なる度数加
    重係数がそれぞれ予め設定された複数の加重係数設定テ
    ーブルと、撮影者の視点位置を検出する視点検出手段
    と、上記視点検出手段によって検出された視点位置に応
    じて上記複数の加重係数設定テーブルのうちの使用する
    加重係数設定テーブルを動的に変更するテーブル切り替
    え手段とを備えたことを特徴とする請求項9または請求
    項10記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 明度に対応する対数値が設定された対
    数値変換テーブルを備え、撮像制御手段は、度数分布計
    測手段により計測された明度度数分布における指標明度
    の対数値を上記対数値変換テーブルから参照すると共
    に、予め設定された目標明度の対数値を上記対数値変換
    テーブルから参照し、それら参照した2つの対数値の差
    分に応じて固体撮像素子の電荷蓄積時間および利得制御
    手段の利得値のうちの少なくともいずれかを制御するこ
    とを特徴とする請求項7、請求項9から請求項12のう
    ちのいずれか1項記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 明度に対応する対数値が設定された対
    数値変換テーブルを備え、撮像制御手段は、度数分布計
    測手段により計測された明度度数分布における指標明度
    の対数値を上記対数値変換テーブルから参照すると共
    に、予め設定された目標明度の対数値を上記対数値変換
    テーブルから参照し、それら参照した2つの対数値の差
    分に応じて絞り制御手段を制御することを特徴とする請
    求項8から請求項12のうちのいずれか1項記載の撮像
    装置。
  15. 【請求項15】 当該撮像装置は、連続した複数の画像
    を撮像する撮像装置であって、撮像制御手段は、算出し
    た対数値の差分と時定数との積を利用して固体撮像素子
    の電荷蓄積時間および利得制御手段の利得値のうちの少
    なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項1
    3記載の撮像装置。
  16. 【請求項16】 当該撮像装置は、連続した複数の画像
    を撮像する撮像装置であって、撮像制御手段は、算出し
    た対数値の差分と時定数との積を利用して絞り制御手段
    を制御することを特徴とする請求項14記載の撮像装
    置。
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