JP2003110178A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ増幅器

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淳 森
Hirotaka Ono
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真一 青笹
Makoto Shimizu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起光源が一つで済む光ファイバ増幅器を提
供する。 【解決手段】 分布ラマン増幅の利得媒質である伝送フ
ァイバ1と、ツリウム添加ファイバ2と、1波長の励起
光源3と、この励起光源3からの励起光を分波する分波
器4と、信号光と前記分波器4から出力した励起光とを
合波する合波器5,6とで構成することにより、励起光
源3を一個にした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバ増幅器に
関し、特に光ファイバを用いて通信を行う光ファイバ通
信システムに適用して有用なものである。 【0002】 【従来の技術】従来技術に係る光ファイバ増幅器を図1
3(a)乃至図13(c)に示す。これらの図に示す光
ファイバ増幅器は、何れもツリウム(Tm)添加光ファ
イバ増幅器(TDFA)とファイバラマン増幅器(略し
てラマン増幅器、FRA)を信号光の伝搬に関して直列
接続した構成を有する。ただし、図13(a)に示す構
成(参考文献[1] K.Fukuchi et al.,OFC, PD24, 20
01)は、分布増幅型ラマン増幅器を、図13(c)に示
す構成(参考文献[2] J.Masum-Thomas et al.,OFC,
WDD9, 2001 )は、集中増幅型ラマン増幅器を用いてい
る。また、図13(b)に示す構成(参考文献[3]
J.Bromage et al.,OFC, PD4, 2001 )は、分布増幅型ラ
マン増幅器と集中増幅型ラマン増幅器を直列接続した構
成を有する。 【0003】TDFAの利得媒質はツリウム添加ファイ
バ(TDF)、またFRAの利得媒質はシリカファイバ
である。ただし、シリカファイバはFRAが分布増幅型
の場合には、伝送線路である伝送ファイバであり、また
FRAが集中増幅型の場合には、ボビン等に巻取って収
容するなどしたファイバ(ラマンファイバ)である。図
13において、励起光源の付帯記号は、TDFAおよび
集中増幅型FRAに対するものをLで、分布増幅型FR
Aに関するものをDで表し、励起光源−L1、などのよ
うに表記している。 【0004】さらに、従来技術に係る光ファイバ増幅器
の他の構成(参考文献[1])を図14(a)及び図1
4(b)に示す。本構成は、図13(a)に示すものに
類似しているが、集中増幅部分の構成が異なる。本構成
の集中増幅部分は、TDFAとEDFAを並列配置した
構成を有する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
次のような問題が生じている。図13(a)に示す第1
構成に係る光ファイバ増幅器では、TDFの励起波長
は、1420nmおよび1560nmである。このと
き、TDFAの利得スペクトルは図15に示したように
なっており、TDFAの利得は、1480から1510
nmのS帯と呼ばれる波長域にある。この種の光ファイ
バ増幅器の利得スペクトルは、図15(a)に示したよ
うに、分布ラマン利得スペクトルとTDFA利得スペク
トルから決まる。したがって、本構成では、利得波長域
が制限されており狭いという欠点が生じている。また、
励起光源が波長に応じて2つ必要であるという欠点が生
じている。 【0006】さらに、前記第1構成に係る光ファイバ増
幅器の伝送ファイバの励起波長は1380nmおよび1
400nmである。伝送ファイバなどのシリカファイバ
の損失スペクトルの例を図16に示す。これはシリカフ
ァイバが80kmの伝送ファイバのときの1例である。
同図に示したように、当該シリカファイバは、1380
乃至1390nm付近にシリカファイバ中のOH基に起
因する損失スペクトルのピークが存在する。シリカファ
イバの損失スペクトルはシリカファイバの種類(伝送フ
ァイバ、ラマンファイバなどの種類)によって若干異な
り、特に前記OH基起因の損失スペクトルピーク値は、
シリカファイバの種類により大きくかわる。しかしなが
ら、多くの敷設済みの伝送ファイバ(1.3μm単一モ
ードファイバや1.5μm分散シフトファイバ)では、
前記損失スペクトルピーク値が大きく、それに影響され
て、そのピーク波長近傍の損失値が増大している。その
ピーク波長近傍域はおよそ1375〜1405nmであ
る。したがって、第1の構成に係る光ファイバ増幅器に
おいて、励起光波長はピーク波長近傍域に設定されてい
る。そのため、励起光の損失が大きく、励起効率が低下
するという欠点が生じている。このことは、前記第4構
成に係る光ファイバ増幅器でも同じである。 【0007】前記第2構成に係る光ファイバ増幅器で
は、励起光波長が分布増幅型ラマン増幅器に関して14
10nm、集中増幅型ラマン増幅器に関して1393n
mおよび1427nmである。本構成における利得スペ
クトルを図15(b)に示した。同図を参照すれば、こ
の場合、主に1481〜1510nmのS帯に利得が生
じている。したがって、本構成では、利得波長域が制限
されており狭いという欠点が生じている。また、前記励
起光波長1410nmおよび1393nmは、前記損失
ピーク波長近傍域に存在するため励起光の損失が大き
く、励起効率が低下するという欠点が生じている。 【0008】さらに、前記第3構成に係る光ファイバ増
幅器では、TDFAの利得スペクトルとFRAの利得ス
ペクトルの合成により、およそ1460〜1510nm
の広波長域で利得が生じている。しかしながら、FRA
用の励起光波長とTDFA用の励起光波長が大きく離れ
ているため、2つの励起光源が必要であり、励起光源が
波長に応じて2つ必要であるという欠点が生じている。 【0009】本発明は、上記従来技術に鑑み、利得波長
域が狭範囲に制限されず、また励起光源も一つで済み、
さらに励起光の損失も低減し、励起効率の向上も図り得
る光ファイバ増幅器を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、次の通りである。 【0011】第1の発明は、ツリウム添加ファイバと、
分布ラマン増幅の利得媒質である敷設伝送ファイバと、
1波長の励起光源と、この励起光源からの励起光を分波
する分波器と、信号光と前記分波器から出力した励起光
とを合波する合波器とを有することを特徴とする。本発
明では、励起光源が波長に応じて2つ必要であるという
従来技術の欠点を解決できる。 【0012】第2の発明は、ツリウム添加ファイバと、
集中ラマン増幅の利得媒質であるラマンファイバと、1
波長の励起光源と、この励起光源からの励起光を分波す
る分波器と、信号光と前記分波器から出力した励起光と
を合波する合波器とを有することを特徴とする。本発明
では、励起光源が波長に応じて2つ必要であるという従
来技術の欠点を解決できる。 【0013】第3の発明は、ツリウム添加ファイバと、
分布ラマン増幅の利得媒質である敷設伝送ファイバと、
1波長の励起光源と、この励起光源からの励起光を信号
光と合波し、前記ツリウム添加ファイバに入射させる合
波器と、前記ツリウム添加ファイバから出射した励起光
を信号光と分波する分波器と、この分波器から出射した
励起光を、前記敷設伝送ファイバに入射させ、信号光と
合波する合波器とを有することを特徴とする。本発明で
は、励起光源が波長に応じて2つ必要であるという従来
技術の欠点を解決できる。 【0014】第4の発明は、ツリウム添加ファイバと、
集中ラマン増幅の利得媒質であるラマンファイバと、1
波長の励起光源と、この励起光源からの励起光を信号光
と合波し、前記ツリウム添加ファイバに入射させる合波
器と、前記ツリウム添加ファイバから出射した励起光を
信号光と分波する分波器と、この分波器から出射した励
起光を、前記ラマンファイバに入射させ、信号光と合波
する合波器とを有することを特徴とする。本発明では、
励起光源が波長に応じて2つ必要であるという従来技術
の欠点を解決できる。 【0015】第5の発明は、ツリウム添加ファイバと、
集中ラマン増幅の利得媒質であるラマンファイバと、1
波長の励起光源と、この励起光源からの励起光を信号光
と合波し、前記ラマンファイバに入射させる合波器と、
前記ラマンファイバから出射した励起光を信号光と分波
する分波器と、この分波器から出射した励起光を、前記
ツリウム添加ファイバに入射させ、信号光と合波する合
波器とを有することを特徴とする。本発明では、励起光
源が波長に応じて2つ必要であるという従来技術の欠点
を解決できる。 【0016】第6の発明は、ツリウム添加ファイバ、又
は集中ラマン増幅の利得媒質であるラマンファイバと、
分布ラマン増幅の利得媒質である敷設伝送ファイバと、
この敷設伝送ファイバを励起する励起光波長が1375
nm未満の励起光源と、同じく励起光波長が1405n
mより大きい励起光源とを有することを特徴とする。本
発明では、励起光波長が損失ピーク波長近傍に存在する
ため励起光の損失が大きく、励起効率が低下するという
従来技術の欠点を解決できる。 【0017】第7の発明は、分布ラマン増幅の利得媒質
である敷設伝送ファイバと、集中ラマン増幅の利得媒質
であるラマンファイバと、このラマンファイバを励起す
る励起光波長が1375nm未満の励起光源と、同じく
励起光波長が1405nmより大きい励起光源とを有す
ることを特徴とする。本発明では、前記励起光波長が前
記損失ピーク波長近傍に存在するため励起光の損失が大
きく、励起効率が低下するという従来技術の欠点を解決
できる。 【0018】第8の発明は、分布ラマン増幅の利得媒質
である分散シフトファイバからなる敷設伝送ファイバ
と、信号光と励起光との合波器と、信号光の分波器に接
続されたツリウム添加ファイバ増幅器と、このツリウム
添加ファイバ増幅器に並列に前記分波器に接続されたエ
ルビウム添加ファイバ増幅器又はラマン増幅器と、一方
の励起光の波長が1350〜1430nm、他方の励起
光の波長が1430〜1480nmである前記敷設伝送
ファイバを励起する2つの励起光源とを有することを特
徴とする。本発明では、前記敷設分散シフトファイバの
ゼロ分散波長域において、大きな分布ラマン利得が発生
して、大きな光信号対雑音比が得られるという利点があ
る。 【0019】第9の発明は、上記1乃至5の発明の何れ
か一つに記載する光ファイバ増幅器において、前記励起
光の波長が1340〜1460nmであることを特徴と
する。 【0020】第10の発明は、前段に設置した第1のラ
マンファイバと、後段に設置した第2のラマンファイバ
と、中間段に設置したツリウム添加ファイバと、前記第
1のラマンファイバを励起する、波長が1420〜14
60nmの第1の励起光源と、前記第2のラマンファイ
バを励起する、波長が1420〜1460nmの第2の
励起光源と、前記ツリウム添加ファイバを励起する第3
の励起光源を有することを特徴とする。本発明では、約
1520nm以上の波長域における前記損失をラマンフ
ァイバの利得が十分に補うため、雑音指数および信号光
出力パワーの劣化を回避できる 【0021】第11の発明は、前記第10の発明におい
て、前記第1のラマンファイバを励起する、励起光波長
が1340〜1500nmの第4の励起光源と、前記第
2のラマンファイバを励起する、励起光波長が1340
〜1500nmの第5の励起光源、の少なくとも1つを
有することを特徴とする。本発明では、付加した短波長
の励起光が、前記信号光の短波長域にラマン利得をもた
らすので、2本のラマンファイバの利得を十分大きくで
きる(例えば7dB以上)という利点がある。 【0022】第12の発明は、前記第11の発明におい
て、前記第4の励起光源から出射した励起光を、前記第
1のラマンファイバに導くための信号光と励起光の合波
器を、前記第1のラマンファイバの前段に設置したこと
を特徴とする。本発明では、付加した短波長の励起光
が、前記信号光の短波長域にラマン利得をもたらすの
で、2本のラマンファイバの利得を十分大きくできる
(例えば7dB以上)という利点がある。さらに前段の
ラマンファイバにおいて、短波長の励起光が、前方向
(信号光と励起光がラマンファイバ中で同じ伝搬方向と
なる方向)からこのラマンファイバに入射する前方向励
起構成となっているので、その逆の後方向励起の場合に
比べ、より効果的に、雑音指数の低減を図ることができ
る。 【0023】第13の発明は、前段に設置した分布ラマ
ン増幅の利得媒質としての敷設伝送ファイバと、後段に
設置した第2のラマンファイバと、中間段に設置したツ
リウム添加ファイバと、前記敷設伝送ファイバを励起す
る、波長が1420〜1460nmの第1の励起光源
と、前記ラマンファイバを励起する、波長が1420〜
1460nmの第2の励起光源と、前記ツリウム添加フ
ァイバを励起する第3の励起光源を有することを特徴と
する。本発明では、分布ラマン増幅の低雑音性から、当
該光ファイバ増幅器の実効的な雑音指数を低減すること
ができる。特に、その低減量は、分布ラマン利得の大き
な波長域で大きく、ツリウム添加ファイバの損失に起因
する雑音指数の劣化を顕著に除去できる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。 【0025】[第1の実施の形態]図1(a)に示すよ
うに、本形態に係る光ファイバ増幅器は、分布ラマン増
幅の利得媒質である敷設伝送ファイバ1と、ツリウム添
加ファイバ2と、1波長(本例では1410nm)の励
起光源3と、この励起光源3からの励起光を分波する分
波器4と、信号光と前記分波器4から出力した励起光と
を合波する合波器5、6とを有する。 【0026】本形態に係る光ファイバ増幅器は、図13
(a)に示す従来技術と類似しているが、次の点が主に
異なる。すなわち、図13(a)に示す構成では、伝送
ファイバの励起光波長とTDFの励起光波長が明らかに
異なっている。特に、TDFは2波長で励起されてお
り、長波長側の励起光波長(1560nm)は明らかに
伝送ファイバの励起に用いることはできない。 【0027】これに対し、本形態では、伝送ファイバ1
の励起光波長と、ツリウム添加ファイバ2の励起光波長
を同じにしている。ここで、図1(a)の構成は同じ励
起光源3からの励起光を分波器4で2分して、伝送ファ
イバ1とツリウム添加ファイバ2を励起する構成を示し
ている。この構成によれば、高価な励起光源3が1つで
すむため、光ファイバ増幅器の低価格化を実現し得ると
いう利点がある。ただ、同じ波長の励起光源を2つ用い
て、伝送ファイバ1とツリウム添加ファイバ2をそれぞ
れ別の励起光源で励起しても良い。このとき、2つの励
起光源の波長は、ツリウム添加ファイバ2の1.4ミク
ロン励起の波長帯にあればよい。 【0028】本形態によれば、伝送ファイバ1における
ラマン増幅の利得波長域とツリウム添加ファイバ2にお
ける誘導放出の利得波長域を一部あるいは全部一致させ
ることができる。例えば、励起光波長を1390nm付
近に設置することにより、いわゆるS帯(およそ148
0−1510nm)に伝送ファイバ1のラマン利得とツ
リウム添加ファイバ2の誘導放出利得を発生させること
ができる。 【0029】図2は上記第1の実施の形態における利得
スペクトルの例を示している。このとき励起光波長は約
1420nmとした。同図にはTDFA利得と分布ラマ
ン利得、およびそれらの和である総合利得が示されてい
る。ラマン利得スペクトルは励起光波長に依存して大き
くシフトするが、TDFA利得スペクトルは励起光波長
に余り依存しない。したがって、ラマン利得スペクトル
とTDFA利得スペクトルの形状の逆特性を利用して、
図に示したように総合利得帯域の拡大を行うことができ
る。 【0030】[第2の実施の形態]図1(b)に示すよ
うに、本形態に係る光ファイバ増幅器は、ツリウム添加
ファイバ12と、集中ラマン増幅の利得媒質であるラマ
ンファイバ11と、1波長の励起光源13と、この励起
光源13からの励起光を分波する分波器14と、信号光
と前記分波器14から出力した励起光とを合波する合波
器15、16とを有する。 【0031】本形態に係る光ファイバ増幅器は、図13
(c)に示す従来技術と類似しているが、次の点が主に
異なる。すなわち、図13(c)に示す構成では、ラマ
ンファイバの励起光波長とTDFの励起光波長が明らか
に異なっている。特に、TDFは1060nmで励起さ
れており、その波長域の励起光を、ラマンファイバのラ
マン増幅用励起光源として用いることはできない。 【0032】これに対し、本形態では、ツリウム添加フ
ァイバ12の励起光波長と、ラマンファイバ11の励起
光波長を同じにしている。ここで、図1(b)の構成
は、図1(a)の構成と同様に、同じ励起光源13から
の励起光を分波器14で2分して、ラマンファイバ11
とツリウム添加ファイバ12を励起する構成を示してい
る。 【0033】本形態の利得スペクトルの特徴および利点
は、前記第1の実施の形態と同様である。ただし、ラマ
ンファイバ11は集中増幅の利得媒質であるから、ラマ
ン利得には、ラマンファイバの非励起時の信号光損失を
考慮する必要がある。 【0034】[第3の実施の形態]図3(a)に示すよ
うに、本形態に係る光ファイバ増幅器は、分布ラマン増
幅の利得媒質である敷設伝送ファイバ21と、ツリウム
添加ファイバ22と、1波長の励起光源23と、この励
起光源23からの励起光を信号光と合波して前記ツリウ
ム添加ファイバ22に入射させる合波器24と、前記ツ
リウム添加ファイバ22から出射した励起光を信号光と
分波する分波器25と、この分波器25から出射した励
起光を前記敷設伝送ファイバ21に入射させて信号光と
合波する合波器26とを有する。 【0035】本形態に係る光ファイバ増幅器は、第1の
実施の形態と類似しているが、次の点が主に異なる。す
なわち、第1の実施の形態では、一つの励起光源3から
の励起光を分波器4で2分して、伝送ファイバ1及びツ
リウム添加ファイバ2に分配してこれらを励起してい
る。 【0036】これに対し、本形態では、一つの励起光源
23からの励起光を、まず合波器24を用いてツリウム
添加ファイバ22に導入し、そのツリウム添加ファイバ
22を高い励起光パワーで励起する。そして、ツリウム
添加ファイバ22で吸収されずに出射した励起光を、分
波器25及び合波器26を用いて伝送ファイバ21に導
入している。この結果、ツリウム添加ファイバ22の動
作条件に依存するが、ツリウム添加ファイバ22では高
い割合で励起光が突き抜け、励起光源23からの励起光
のうち、かなりの割合の励起光を伝送ファイバ21に導
入できる。したがって、本形態によれば、第1の実施の
形態に比べツリウム添加ファイバ22を高い励起光パワ
ーで励起できる等の利点がある。勿論、従来技術に対し
ては、第1の実施の形態と同様の利点を有する。 【0037】[第4の実施の形態]図3(b)に示すよ
うに、本形態に係る光ファイバ増幅器は、ツリウム添加
ファイバ32と、集中ラマン増幅の利得媒質であるラマ
ンファイバ31と、1波長の励起光源33と、この励起
光源33からの励起光を信号光と合波して前記ラマンフ
ァイバ31に入射させる合波器34と、前記ラマンファ
イバ31から出射した励起光を信号光と分波する分波器
35と、この分波器35から出射した励起光を前記ツリ
ウム添加ファイバ32に入射させ、信号光と合波する合
波器36とを有する。ここで、ツリウム添加ファイバ3
2から出射された信号光はサーキュレータ37を介して
外部に出射される。一方、分波器35を透過した信号光
はミラー38で反射され、再度分波器35を透過してラ
マンファイバ31に入射し、ここで再度増幅された後、
合波器34を透過し、サーキュレータ37を介して外部
に出射される。 【0038】本形態に係る光ファイバ増幅器は、第2の
実施の形態と類似しているが、次のの点が主に異なる。
すなわち、第2の実施の形態では、一つの励起光源13
からの励起光を分波器14で2分して、ツリウム添加フ
ァイバ12及びラマンファイバ11に分配してこれらを
励起している。 【0039】これに対し、本形態では、一つの励起光源
33からの励起光を、まず合波器34を用いてラマンフ
ァイバ31に導入し、そのラマンファイバ31を高い励
起光パワーで励起する。そして、ラマンファイバ31で
吸収されずに出射した励起光を、分波器35及び合波器
36を用いてツリウム添加ファイバ32に導入してい
る。この結果、ラマンファイバ31の種類や使用形態に
依存するが、ラマンファイバ31の励起光損失の値は1
〜3dBであるから、かなり高い割合の励起光がラマン
ファイバ31を突き抜ける。したがって、本形態によれ
ば、第2の実施の形態に比べラマンファイバ31を高い
励起光パワーで励起できる等の利点がある。勿論、従来
技術に対しては、第2の実施の形態と同様の利点を有す
る。 【0040】上記第4の実施の形態において、前記ラマ
ンファイバ31とツリウム添加ファイバ32を入れ替え
た構成でも同様のことが成り立つ。 【0041】[第5の実施の形態]図4(a)に示すよ
うに、本形態に係る光ファイバ増幅器は、分布ラマン増
幅の利得媒質である伝送ファイバ41と、ツリウム添加
ファイバ42と、前記伝送ファイバ41を励起する励起
光波長が1375nm未満の励起光(本形態では137
0nm)を出射する励起光源43と、同じく励起光波長
が1405nmより大きい励起光(本形態では1410
nm)を出射する励起光源44と、前記ツリウム添加フ
ァイバ42を励起する励起光源45とを有する。ここ
で、励起光源43、44から出射される励起光は、合波
器46を介して伝送ファイバ41に供給され、また励起
光源45から出射される励起光は合波器47を介してツ
リウム添加ファイバ42に供給される。 【0042】本形態に係る光ファイバ増幅器は、図13
(a)に示す従来技術と類似しているが、次の点が主に
異なる。すなわち、従来技術では、伝送ファイバを13
80nm及び1400nmの2波長で励起しているが、
本形態では1370nm及び1410nmの2波長で励
起している。すなわち、ラマン増幅の励起光波長が異な
る。 【0043】図16に示すシリカファイバの損失スペク
トル特性によれば、図13(a)に示す従来技術では、
励起光波長はOH基の吸収ピーク波長近傍域である13
75〜1405nmの間である。したがって、励起光に
対する損失係数が大きく、ファイバ有効長が短くなるた
め、ラマン増幅の励起効率が小さかった。 【0044】これに対し、本形態では、励起光波長を前
記吸収ピーク波長近傍域1375〜1405nmの外側
に設置しているため励起効率が高い。また、ラマン利得
の広帯域性から、図13(a)に示す従来技術と本形態
における利得スペクトルは大きな違いはない。したがっ
て、本形態では、ラマン増幅の励起効率を向上できると
いう利点がある。 【0045】上記第5の実施の形態において、前記ツリ
ウム添加ファイバ42と集中ラマン増幅の利得媒質であ
るラマンファイバとを入れ替えた構成でも同様のことが
成り立つ。 【0046】[第6の実施の形態]図4(b)に示すよ
うに、本形態に係る光ファイバ増幅器は、分布ラマン増
幅の利得媒質である伝送ファイバ51と、集中ラマン増
幅の利得媒質であるラマンファイバ52と、このラマン
ファイバ52を励起する励起光波長が1375nm未満
の励起光(本形態では1370nm)を出射する励起光
光源53と、同じく励起光波長が1405nmより大き
い励起光(本形態では1410nm)を出射する励起光
源54と、前記伝送ファイバ51を励起する励起光源5
5とを有する。ここで、励起光源53、54から出射さ
れる励起光は、合波器56を介してラマンファイバ52
に供給され、また励起光源55から出射される励起光は
合波器57を介して伝送ファイバ51に供給される。 【0047】本形態に係る光ファイバ増幅器は、図13
(b)に示す従来技術と類似しているが、次の点が主に
異なる。すなわち、従来技術では、ラマンファイバを1
393nm及び1427nmの2波長で励起している
が、本形態では1370nm及び1410nmの2波長
で励起している。すなわち、ラマン増幅の励起光波長が
異なる。 【0048】図16に示すシリカファイバの損失スペク
トル特性によれば、図13(b)に示す構成では、励起
光波長の一つである1393nmはOH基の吸収ピーク
波長近傍域である1375〜1405nmの間である。
したがって、励起光に対する損失係数が大きく、ファイ
バ有効長が短くなるため、ラマン増幅の励起効率が小さ
かった。 【0049】一方、本形態では、励起光波長を前記吸収
ピーク波長近傍域1375〜1405nmの外側に設置
しているため励起効率が高い。また、ラマン利得の広帯
域性から、図13(b)に示す従来技術と本形態におけ
る利得スペクトルは大きな違いはない。したがって、本
形態では、ラマン増幅の励起効率を向上できるという利
点がある。 【0050】[第7の実施の形態]図5に示すように、
本形態に係る光ファイバ増幅器は、分布ラマン増幅の利
得媒質である分散シフトファイバからなる伝送ファイバ
61と、信号光の合波器62及び分波器63に接続され
たツリウム添加ファイバ増幅器64と、このツリウム添
加ファイバ増幅器64に並列に前記分波器63に接続さ
れたエルビウム添加ファイバ増幅器65と、前記ツリウ
ム添加ファイバ増幅器64及びエルビウム添加ファイバ
増幅器65の出射光を合波する合波器66と、一方の励
起光の波長が1350〜1430nm(本形態では14
10nm)、他方の励起光の波長が1430〜1480
nm(本形態では1440nm)である前記伝送ファイ
バ61を励起する2つの励起光源67、68とを有す
る。 【0051】本形態に係る光ファイバ増幅器は、図14
に示す従来技術の構成と類似しているが、次の点が主に
異なる。すなわち、図14に示す従来技術では、伝送フ
ァイバを1380nm及び1400nmの2波長で励起
しているが、本形態では1410nm及び1440nm
の2波長で励起している。ここで、伝送ファイバは分散
補償ファイバである。すなわち、従来技術と本実施の形
態ではラマン増幅の励起光波長が異なる。この結果、従
来技術の構成では、図2に示す本発明の第1の実施の形
態におけるスペクトルと同様、分散補償ファイバのゼロ
分散波長域である1550nm近傍においてラマン利得
が小さい。 【0052】一方、本形態では、図6に示すように、1
440nmの励起光を用いたラマン増幅により前記ゼロ
分散波長域においてラマン利得が大きい。したがって、
大きな分布ラマン利得によって前記ゼロ分散波長域にお
いて大きな光信号対雑音比が得られるという利点があ
る。 【0053】[第8の実施の形態]図7は、本発明の第
8の実施の形態に係る光ファイバ増幅器の構成を示して
いる。同図に示すように、本形態は、前記第7の実施の
形態と類似しているが、次の点が主に異なる。すなわ
ち、第7の実施の形態では、ツリウム添加ファイバ増幅
器64と並列してエルビウム添加ファイバ増幅器65を
用いているが、本形態ではツリウム添加ファイバ増幅器
64と並列してラマン増幅器75を用いている。なお、
図7中、図5と同一部分には同一番号を付し、重複する
説明は省略する。 【0054】本形態における利得スペクトル特性を図8
に示す。第7の実施の形態では、1550nm以下のE
DFA利得を波長に対して左肩下がりにする必要がある
が、そのようなスペクトル設定は損失の大きな利得等化
器を用いるなどの理由から効率が悪いという欠点があ
る。 【0055】一方、本形態では、1550nm以下のラ
マン利得を波長に対して左肩下がりにする必要がある
が、そのようなスペクトル設定はラマン利得のスペクト
ル特性から容易であるという利点がある。 【0056】[第9の実施の形態]図9に示すように、
本形態に係る光ファイバ増幅器は、前段に設置したラマ
ンファイバ81と、後段に設置したラマンファイバ83
と、中間に設置したツリウム添加ファイバ82と、前記
ラマンファイバ81を励起する波長が1420〜146
0nmの励起光源84と、前記ラマンファイバ83を励
起する波長が1420〜1460nmの励起光源86
と、前記ツリウム添加ファイバ82を励起する励起光源
85を有する。なお、図中、87,88,89は合波器
である。 【0057】本形態は、図13(c)の従来技術、およ
び図1(b)の第2の実施の形態に類似しているが、下
記の点がおもに異なる。すなわち、本形態の光ファイバ
増幅器は、2つのラマンファイバ81、83と、1つの
ツリウム添加ファイバ(TDF)82を有している。前
記従来技術および第2の実施の形態では、ラマンファイ
バ11は1つであった。また、本形態では、ラマンファ
イバ81、83に対する励起光波長を約1420nm以
上、約1460nm以下としている。例えば、図9で
は、その励起光波長は1440nmである。図10は、
本形態で得られる利得スペクトル例を示している。 【0058】TDFの利得波長域の上限は、約1520
nmであるため、それより長波長側では、TDFは、基
底準位吸収に起因する損失を、信号光に与える。そこ
で、図13(c)に示す従来技術では、ラマンファイバ
に対する励起光波長は約1415nm以下としていた。
このため、光ファイバ増幅器の利得波長域は、約151
0nm以下に限られるという欠点があった。また、第2
の実施の形態で、ラマンファイバ11に対する励起光波
長を約1415nm以上とした場合には、TDF12が
前段で、ラマンファイバ11が後段に配置されていると
きには、雑音指数が約1520nm以上の波長域で劣化
するという欠点がある。また、同じく、ラマンファイバ
11が前段で、TDF12が後段に配置されているとき
には、信号光出力パワーが約1520nm以上の波長域
で劣化するという欠点がある。 【0059】これに対し、本形態では、約1520nm
以上の波長域における前記損失をラマンファイバ83の
利得が十分に補うため、前記のような雑音指数および信
号光出力パワーの劣化を回避できるという利点がある。
前記損失の典型例は、波長1540nmで約5dB、前
記ラマンファイバ利得の典型例は、波長1540nmで
約20dBである。 【0060】したがって、従来技術および第2実施の形
態では、低い雑音指数と高い信号光出力パワーが得られ
る信号光波長の上限が、約1510nmであるのに対
し、本形態では、その上限を、約1560nmまで拡大
することができるという利点がある。前記信号光波長の
上限約1560nmは、前記ラマンファイバ81、83
に対する励起光波長の上限約1460nmによって決ま
る。その理由は、1460nmの励起光によるラマン利
得のピーク波長が、約1560nmであるためである。
図10に示す利得スペクトル例では、1460−154
0nmの約80nmの広波長域で平坦利得が得られてい
る。 【0061】[第10の実施の形態]図11に示すよう
に、本形態に係る光ファイバ増幅器は、前段に設置した
ラマンファイバ91と、後段に設置したラマンファイバ
93と、中間に設置したツリウム添加ファイバ92と、
前記ラマンファイバ91を励起する波長が1420〜1
460nmの励起光源94と、前記ラマンファイバ93
を励起する波長が1420〜1460nmの励起光源9
6と、前記ツリウム添加ファイバ92を励起する励起光
源95を有するばかりでなく、前記ラマンファイバ91
を励起する励起光波長が1340〜1500nmの励起
光源100と、前記ラマンファイバ93を励起する励起
光波長が1340〜1500nmの励起光源96を有す
る。なお、図中、97,98,99,102,103は
合波器である。 【0062】本形態は、前記第9の実施の形態と類似し
ているが、下記の点がおもに異なる。すなわち、第9の
実施の形態ではラマンファイバ81、83の励起光波長
は、ともに、1波長(1440nm)であるが、本形態
では2波長(1380nmおよび1440nm)として
いる。第9の実施の形態では、短波長域(例えば147
0nm以下)で、ラマンファイバ81、83の利得が十
分大きくない(例えば3dB以下)ため、その短波長域
で、雑音指数および信号光出力パワーの劣化が生じてし
まうという欠点がある。 【0063】これに対し、本形態では、付加した短波長
の励起光が、前記信号光の短波長域にラマン利得をもた
らすので、ラマンファイバ91、93の利得を十分大き
くできる(例えば7dB以上)という利点がある。ま
た、特に、ラマンファイバ91において、短波長の励起
光が、前方向(信号光と励起光がラマンファイバ91中
で同じ伝搬方向となる方向)からラマンファイバ91に
入射する前方向励起構成となっているので、その逆の後
方向励起の場合に比べ、より効果的に、雑音指数の低減
を図ることができる。前記短波長の励起光の波長は、1
340〜1500nmであれば、上記の効果が期待でき
て有効である。 【0064】[第11の実施の形態]図12に示すよう
に、本形態に係る光ファイバ増幅器は、前段に設置した
分布ラマン増幅の利得媒質としての敷設伝送ファイバ1
11と、後段に設置したラマンファイバ113と、中間
段に設置したツリウム添加ファイバ112と、前記敷設
伝送ファイバ111を励起する波長が1420〜146
0nmの励起光源114と、前記ラマンファイバ113
を励起する、波長が1420〜1460nmの励起光源
116と、前記ツリウム添加ファイバ112を励起する
励起光源115とを有する。なお、図中、117,11
8,119は合波器である。 【0065】図12は、本発明の第11の実施の形態に
係る光ファイバ増幅器の構成を示している。本形態は前
記第9の実施の形態と類似しているが、下記の点がおも
に異なる。すなわち、第9の実施の形態ではラマン増幅
の利得媒質として、2つのラマンファイバ81、83を
用いているが、本形態では、1つのラマンファイバ11
3を、光ファイバ増幅器の出力側に設置し、ツリウム添
加ファイバ112の前段の敷設伝送ファイバ111を、
分布ラマン増幅の利得媒質としている。 【0066】この結果、分布ラマン増幅の低雑音性か
ら、本形態に係る光ファイバ増幅器の実効的な雑音指数
を低減することができる。特に、その低減量は、分布ラ
マン利得の大きな波長域で大きく、前記、TDF111
の損失に起因する雑音指数の劣化を顕著に除去できると
いう利点がある。 【0067】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の実施例によ
れば、従来技術で問題であった、利得波長域が制限され
ており狭いという欠点、また、励起光源が波長に応じて
2つ必要であるという欠点、励起光の損失が大きく、励
起効率が低下するという欠点、集中増幅型ラマン増幅器
を用いているため雑音が大きいという欠点、さらに、2
つの励起光源が必要であり、励起光源が波長に応じて2
つ必要であるという欠点が解決できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る光ファイバ増幅器の
構成を示すブロック線図で、(a)が第1の実施の形
態、(b)が第2の実施の形態である。 【図2】図1に示す第1の実施の形態に係る光ファイバ
増幅器おける利得スペクトルを示すグラフである。 【図3】本発明の実施の形態に係る光ファイバ増幅器の
構成を示すブロック線図で、(a)が第3の実施の形
態、(b)が第4の実施の形態である。 【図4】本発明の実施の形態に係る光ファイバ増幅器の
構成を示すブロック線図で、(a)が第5の実施の形
態、(b)が第6の実施の形態である。 【図5】本発明の第7の実施の形態に係る光ファイバ増
幅器の構成を示すブロック線図である。 【図6】図5に示す第7の実施の形態に係る光ファイバ
増幅器おける利得スペクトルを示すグラフである。 【図7】本発明の第8の実施の形態に係る光ファイバ増
幅器の構成を示すブロック線図である。 【図8】図7に示す第8の実施の形態に係る光ファイバ
増幅器おける利得スペクトルを示すグラフである。 【図9】本発明の第9の実施の形態に係る光ファイバ増
幅器の構成を示すブロック線図である。 【図10】図9に示す第9の実施の形態に係る光ファイ
バ増幅器おける利得スペクトルを示すグラフである。 【図11】本発明の第10の実施の形態に係る光ファイ
バ増幅器の構成を示すブロック線図である。 【図12】本発明の第11の実施の形態に係る光ファイ
バ増幅器の構成を示すブロック線図である。 【図13】従来技術に係る各光ファイバ増幅器の第1乃
至第3の構成を示すブロック線図である。 【図14】従来技術に係る各光ファイバ増幅器の第4の
構成を示すブロック線図である。 【図15】従来技術に係る光ファイバ増幅器における利
得スペクトルを示すグラフで、(a)は図13(a)に
示す第1の構成、(b)は図13(b)に示す第2の構
成に対応するものである。 【図16】シリカファイバの損失スペクトルを示すグラ
フである。 【符号の説明】 1,21,41,51,61,111 伝送ファイバ 2,12,22,32,42,82,92,102 ツ
リウム添加ファイバ 3,13,23,33,43,44,45,53,5
4,55,67,68,84,85,86,94,9
5,96,100,101,114,115,116
励起光源 11,31,52,81,83,91,93,113
ラマンファイバ 64 ツリウム添加ファイバ増幅器 65 エルビウム添加ファイバ増幅器 75 ラマン増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/16 H04B 9/00 J 10/17 (72)発明者 小野 浩孝 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社 (72)発明者 青笹 真一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社 (72)発明者 清水 誠 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社 Fターム(参考) 2K002 AA02 AB30 BA01 CA15 DA10 GA10 HA23 5F072 AB07 AB20 AK06 JJ20 QQ07 YY17 5K002 AA06 BA05 BA13 BA21 CA03 CA08 FA02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ツリウム添加ファイバと、分布ラマン増
    幅の利得媒質である敷設伝送ファイバと、1波長の励起
    光源と、この励起光源からの励起光を分波する分波器
    と、信号光と前記分波器から出力した励起光とを合波す
    る合波器とを有することを特徴とする光ファイバ増幅
    器。 【請求項2】 ツリウム添加ファイバと、集中ラマン増
    幅の利得媒質であるラマンファイバと、1波長の励起光
    源と、この励起光源からの励起光を分波する分波器と、
    信号光と前記分波器から出力した励起光とを合波する合
    波器とを有することを特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項3】 ツリウム添加ファイバと、分布ラマン増
    幅の利得媒質である敷設伝送ファイバと、1波長の励起
    光源と、この励起光源からの励起光を信号光と合波し、
    前記ツリウム添加ファイバに入射させる合波器と、前記
    ツリウム添加ファイバから出射した励起光を信号光と分
    波する分波器と、この分波器から出射した励起光を、前
    記敷設伝送ファイバに入射させ、信号光と合波する合波
    器とを有することを特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項4】 ツリウム添加ファイバと、集中ラマン増
    幅の利得媒質であるラマンファイバと、1波長の励起光
    源と、この励起光源からの励起光を信号光と合波し、前
    記ツリウム添加ファイバに入射させる合波器と、前記ツ
    リウム添加ファイバから出射した励起光を信号光と分波
    する分波器と、この分波器から出射した励起光を、前記
    ラマンファイバに入射させ、信号光と合波する合波器と
    を有することを特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項5】 ツリウム添加ファイバと、集中ラマン増
    幅の利得媒質であるラマンファイバと、1波長の励起光
    源と、この励起光源からの励起光を信号光と合波し、前
    記ラマンファイバに入射させる合波器と、前記ラマンフ
    ァイバから出射した励起光を信号光と分波する分波器
    と、この分波器から出射した励起光を、前記ツリウム添
    加ファイバに入射させ、信号光と合波する合波器とを有
    することを特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項6】 ツリウム添加ファイバ、又は集中ラマン
    増幅の利得媒質であるラマンファイバと、分布ラマン増
    幅の利得媒質である敷設伝送ファイバと、この敷設伝送
    ファイバを励起する励起光波長が1375nm未満の励
    起光源と、同じく励起光波長が1405nmより大きい
    励起光源とを有することを特徴とする光ファイバ増幅
    器。 【請求項7】 分布ラマン増幅の利得媒質である敷設伝
    送ファイバと、集中ラマン増幅の利得媒質であるラマン
    ファイバと、このラマンファイバを励起する励起光波長
    が1375nm未満の励起光源と、同じく励起光波長が
    1405nmより大きい励起光源とを有することを特徴
    とする光ファイバ増幅器。 【請求項8】 分布ラマン増幅の利得媒質である分散シ
    フトファイバからなる敷設伝送ファイバと、 信号光と励起光との合波器と、 信号光の分波器に接続されたツリウム添加ファイバ増幅
    器と、 このツリウム添加ファイバ増幅器に並列に前記分波器に
    接続されたエルビウム添加ファイバ増幅器又はラマン増
    幅器と、 一方の励起光の波長が1350〜1430nm、他方の
    励起光の波長が1430〜1480nmである前記敷設
    伝送ファイバを励起する2つの励起光源とを有すること
    を特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項9】 〔請求項1〕乃至〔請求項5〕の何れか
    一つに記載する光ファイバ増幅器において、 前記励起光の波長が1340〜1460nmであること
    を特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項10】 前段に設置した第1のラマンファイバ
    と、後段に設置した第2のラマンファイバと、中間段に
    設置したツリウム添加ファイバと、前記第1のラマンフ
    ァイバを励起する波長が1420〜1460nmの第1
    の励起光源と、前記第2のラマンファイバを励起する波
    長が1420〜1460nmの第2の励起光源と、前記
    ツリウム添加ファイバを励起する第3の励起光源を有す
    ることを特徴とする光ファイバ増幅器。 【請求項11】 前記第1のラマンファイバを励起す
    る、励起光波長が1340〜1500nmの第4の励起
    光源と、前記第2のラマンファイバを励起する、励起光
    波長が1340〜1500nmの第5の励起光源、の少
    なくとも1つを有することを特徴とする〔請求項10〕
    に記載の光ファイバ増幅器。 【請求項12】 前記第4の励起光源から出射した励起
    光を、前記第1のラマンファイバに導くための信号光と
    励起光の合波器を、前記第1のラマンファイバの前段に
    設置したことを特徴とする〔請求項11〕に記載の光フ
    ァイバ増幅器。 【請求項13】 前段に設置した分布ラマン増幅の利得
    媒質としての敷設伝送ファイバと、後段に設置した第2
    のラマンファイバと、中間段に設置したツリウム添加フ
    ァイバと、前記敷設伝送ファイバを励起する、波長が1
    420〜1460nmの第1の励起光源と、前記ラマン
    ファイバを励起する、波長が1420〜1460nmの
    第2の励起光源と、前記ツリウム添加ファイバを励起す
    る第3の励起光源を有することを特徴とする光ファイバ
    増幅器。
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