JP2003109583A - ポリマー二次電池用接合体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

ポリマー二次電池用接合体の製造方法及びその製造装置

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JP2003109583A
JP2003109583A JP2001303052A JP2001303052A JP2003109583A JP 2003109583 A JP2003109583 A JP 2003109583A JP 2001303052 A JP2001303052 A JP 2001303052A JP 2001303052 A JP2001303052 A JP 2001303052A JP 2003109583 A JP2003109583 A JP 2003109583A
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negative electrode
positive electrode
layer
thermocompression
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Yusuke Watarai
祐介 渡會
Akio Mizuguchi
暁夫 水口
Koichi Tanaka
浩一 田中
Akihiro Higami
晃裕 樋上
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡による未接合面のないポリマー二次電池
用接合体を得る。 【解決手段】 製造装置は、正極集電体12の表面に正
極活物質層13が形成された正極シート11の正極活物
質層13と、負極集電体15の表面に負極活物質層16
が形成された負極シート14の負極活物質層16との間
にポリマー電解質層17を介装させた積層体19を第1
プレス21及び第2プレス26により挟持しかつ熱圧成
形する。第1プレス21の熱圧成形面及び第2プレス2
6の熱圧成形面のいずれか一方又は双方がそれぞれ中央
部が膨出した凸状湾曲面に形成される。そして、積層体
19の正極集電体12の中央部及び積層体19の負極集
電体15の中央部のいずれか一方又は双方に第1プレス
21の中央部及び第2プレス26の中央部を圧し当て積
層体19の中央部からその両端縁又はその両側縁のいず
れか一方又は双方に向って積層体19を順次熱圧成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー電解質層
を介装して正極シート及び負極シートを積層した積層体
を熱圧成形することによりポリマー二次電池用接合体を
製造する方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のビデオカメラやノート型パソコン
等のポータブル機器の普及により薄型の電池に対する需
要が高まっている。この薄型の電池として、正極シート
と負極シートを積層して形成された接合体を有するリチ
ウムイオンポリマー二次電池が知られている。この正極
シートは、正極集電体の表面に正極活物質層を形成する
ことにより作られ、負極シートは負極集電体の表面に負
極活物質層を形成することにより作られる。正極活物質
層と負極活物質層の間にポリマー電解質層を介装させて
正極シートと負極シートを積層して積層体を形成し、こ
の積層体を熱圧成形することによりポリマー二次電池用
接合体が形成される。この接合体を有する二次電池で
は、それぞれの活物質層における電位差を電流として取
出すための正極端子及び負極端子が正極集電体及び負極
集電体に設けられ、このように積層されたものをパッケ
ージで密閉することによりリチウムイオンポリマー二次
電池が形成される。このリチウムイオンポリマー二次電
池ではパッケージから引出された正極端子及び負極端子
を電池の端子として使用することにより所望の電気が得
られるようになっている。ここで、従来、積層体の熱圧
成形は、加熱された平板状の第1プレス及び第2プレス
により積層体を挟持することにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、正極シートと
負極シートを積層させる際に、正極活物質層とポリマー
電解質層の間、或いは負極活物質層とポリマー電解質層
の間にエアが侵入した場合に、この正極シートと負極シ
ートを積層させた積層体を平板状の第1プレス及び第2
プレスにより挟持して熱圧成形すると、得られた接合体
における正極活物質層とポリマー電解質層の接合面、或
いは負極活物質層とポリマー電解質層の接合面に気泡が
生じる不具合がある。この気泡の存在は、正極活物質層
とポリマー電解質層の有効接合面積、或いは負極活物質
層とポリマー電解質層の有効接合面積を減少させて放電
容量を減少させるとともに、内部抵抗を生じさせてこの
接合体における放電容量のサイクル特性を悪化させる不
具合がある。本発明の目的は、気泡による未接合面のな
いポリマー二次電池用接合体の製造方法及びその製造装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、正極集電体12の表面に正極活物質
層13が形成された正極シート11の正極活物質層13
と、負極集電体15の表面に負極活物質層16が形成さ
れた負極シート14の負極活物質層16との間にポリマ
ー電解質層17を介装させて積層体19を形成し、積層
体19を第1プレス21及び第2プレス26により挟持
しかつ熱圧成形することによりポリマー二次電池用接合
体10を製造する方法の改良である。その特徴ある点
は、第1プレス21の熱圧成形面及び第2プレス26の
熱圧成形面のいずれか一方又は双方が中央部が膨出した
凸状湾曲面に形成され、積層体19の正極集電体12の
中央部及び積層体19の負極集電体15の中央部のいず
れか一方又は双方に第1プレス21の中央部及び第2プ
レス26の中央部のいずれか一方又は双方を圧し当て積
層体19の中央部からその両端縁又はその両側縁のいず
れか一方又は双方に向って積層体19を順次熱圧成形す
るところにある。
【0005】この請求項1に係る発明では、積層体19
における正極活物質層13とポリマー電解質層17の接
合面、或いは負極活物質層16とポリマー電解質層17
の接合面に存在する気泡は、積層体19が中央部からそ
の両側縁又はその両側縁のいずれか一方又は双方に向っ
て順次熱圧成形される際にその両側縁又はその両側縁の
いずれか一方又は双方に向って移動して外部に排出され
る。請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であっ
て、温度80〜130℃及び圧力10〜1000kPa
で熱圧成形する製造方法である。この請求項2に係る発
明では、適正な温度及び圧力により気泡による未接合面
のないポリマー二次電池用接合体10を得ることができ
る。
【0006】請求項3に係る発明は、正極集電体12の
表面に正極活物質層13が形成された正極シート11の
正極活物質層13と、負極集電体15の表面に負極活物
質層16が形成された負極シート14の負極活物質層1
6との間にポリマー電解質層17を介装させた積層体1
9を第1プレス21及び第2プレス26により挟持しか
つ熱圧成形することによりポリマー二次電池用接合体1
0を製造する装置の改良である。その特徴ある構成は、
第1プレス21の熱圧成形面及び第2プレス26の熱圧
成形面のいずれか一方又は双方が中央部が膨出した凸状
湾曲面に形成されたところにある。
【0007】この請求項3に係る発明では、この装置に
より積層体19を熱圧成形すると、積層体19の正極集
電体12の中央部及び積層体19の負極集電体15の中
央部のいずれか一方又は双方に第1プレス21の中央部
及び第2プレス26の中央部のいずれか一方又は双方に
が圧し当てられることになる。この結果、積層体19は
中央部からその両端縁又はその両側縁のいずれか一方又
は双方に向って順次熱圧成形され、積層体19における
正極活物質層13とポリマー電解質層17の接合面、或
いは負極活物質層16とポリマー電解質層17の接合面
に存在する気泡は、積層体19の中央部からその両側縁
又はその両側縁のいずれか一方又は双方に向って移動す
る。このため気泡による未接合面のないポリマー二次電
池用接合体10を得ることができる。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明であって、図2に示すように、第1プレス21の熱圧
成形面及び第2プレス26の熱圧成形面のいずれか一方
又は双方が中央部が膨出した凸状円柱面に形成された製
造装置である。請求項5に係る発明は、請求項3に係る
発明であって、図3に示すように、第1プレス21の熱
圧成形面及び第2プレス26の熱圧成形面のいずれか一
方又は双方がそれぞれ中央部が膨出した凸状球面に形成
された製造装置である。請求項6に係る発明は、請求項
3ないし5いずれかに係る発明であって、第1プレス2
1の熱圧成形面及び第2プレス26の熱圧成形面の双方
が中央部が膨出した凸状湾曲面に形成され、第1プレス
21の熱圧成形面の曲率半径R1が2.5〜50mであ
り、第2プレス26の熱圧成形面の曲率半径R2が2.
5〜50mである製造装置である。この請求項4ないし
請求項6に係る発明では、それぞれに規定された第1及
び第2プレス21,26を用いることにより、気泡を積
層体19の外部に有効に排出させることができる。
【0009】請求項7に係る発明は、請求項3ないし6
いずれかに係る発明であって、第1プレス21が第1ベ
ース22と第1ベース22の表面に形成され熱圧成形面
となる第1弾性体層23とを有し、第2プレス26が第
2ベース27と第2ベース27の表面に形成され熱圧成
形面となる第2弾性体層28とを有する製造装置であ
る。この請求項7に係る発明では、第1及び第2弾性体
層23,28が熱圧成形の際に順次弾性変形して積層体
19を均一に圧縮する。請求項8に係る発明は、請求項
7に係る発明であって、第1弾性体層23及び第2弾性
体層28が、それぞれシリコーン樹脂,フッ素ゴム,ス
チレンゴム,ブチルゴム,ニトリルゴム,ネオプレンゴ
ム,エチレン−プロピレンゴム,アクリルゴム又はウレ
タンゴムのいずれかからなる樹脂層である製造装置であ
る。この請求項8に係る発明では、第1及び第2弾性体
層23,28が上述したものであることにより、熱圧成
形の際に有効に順次弾性変形する。
【0010】請求項9に係る発明は、請求項7に係る発
明であって、第1弾性体層23及び第2弾性体層28
が、それぞれシリコーン樹脂,フッ素ゴム,スチレンゴ
ム,ブチルゴム,ニトリルゴム,ネオプレンゴム,エチ
レン−プロピレンゴム,アクリルゴム又はウレタンゴム
のいずれかからなる樹脂層23a,28aと、その樹脂
層23a,28aの表面を被覆するポリテトラフルオロ
エチレン又はフッ素からなる層23b,28bからなる
製造装置である。この請求項9に係る発明では、樹脂層
23a,28aが熱圧成形の際に順次弾性変形するとと
もに、ポリテトラフルオロエチレン又はフッ素からなる
層23b,28bが成形後のポリマー二次電池用接合体
10の剥離を容易にする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図6に示すように、リチウム
イオンポリマー二次電池9は、ポリマー二次電池用接合
体10をパッケージシート9aで密封することにより作
られる。この実施の形態におけるパッケージシート9a
はポリプロピレンがラミネートされたアルミニウム箔で
あり、一対のパッケージシート9a,9aで接合体10
を挟み、真空雰囲気中でパッケージシート9a,9aの
周囲を熱圧着することにより密封される。ここで、図6
における符号9bは、電流の取り出し端子である正極端
子であり、符号9cはその負極端子である。また、符号
9dは正極端子9b及び負極端子9cを、接合体10の
後述する集電体12,16に接続するためのはとめを示
す。
【0012】図4及び図5に示すように、ポリマー二次
電池用接合体10は、正極シート11と負極シート14
との間にポリマー電解質層17を介装し、その正極シー
ト11及び負極シート14を積層したものである。正極
シート11はシート状の正極集電体12の表面に正極活
物質層13が形成されたものであり、負極シート14は
シート状の負極集電体15の表面に負極活物質層16が
形成されたものである。また、ポリマー電解質層17は
正極集電体12に形成された正極活物質層13と負極集
電体15の表面に形成された負極活物質層16との間に
介装される。正極シート11及び負極シート14は、放
電容量を拡大するためにそれぞれ帯状に形成され、熱圧
成形された接合体10は積層された状態で折り畳まれ
る。なお、接合体10は折り畳まれた状態で熱圧成形す
ることもできる。
【0013】負極シート14は負極活物質層16を負極
集電体15の表面に形成することにより作られる。ここ
で、負極活物質層16の形成は、負極活物質を溶液に分
散混合して作製したスラリーを帯状の負極集電体15の
上面にドクターブレード法により塗布して乾燥すること
により行われる。なお、この実施の形態における負極集
電体15はCu箔であり、負極活物質層16にはグラフ
ァイト系の活物質が使用される。一方、ポリマー電解質
層17はその負極活物質層16の上面に電解質スラリー
を塗布乾燥することにより作られる。
【0014】一方、正極シート11の作製手順は、活物
質を溶液に分散混合したスラリーをドクターブレード法
により塗布して乾燥することにより正極集電体12の上
面に正極活物質層13を形成する。この実施の形態にお
ける正極集電体12はAl箔であり、正極活物質層13
には例えばLiCoO2が使用される。次いで、正極活
物質層13と負極活物質層16との間にポリマー電解質
層17を間に介装させるようにして正極シート11及び
負極シート14を積層する。正極シート11の負極シー
ト14上への配置は、図4に示すように、帯状の負極集
電体15の一方の側縁15aが正極集電体12の一方の
側縁12aから突出し、正極集電体12の他方の側縁1
2bが負極集電体15の他方の側縁15bから突出する
ように配置されて積層体19が形成される。この実施の
形態では、この積層体19を図5に示すように更に折り
畳み、折り畳んだ状態で熱圧成形される。
【0015】図1に示すように、積層体19を熱圧成形
する製造装置20は、上下に配設された第1プレス21
及び第2プレス26を有し、第1プレス21及び第2プ
レス26のいずれか一方又は双方が油圧により上下動可
能に構成される。この第1プレス21及び第2プレス2
6はそれぞれ加熱可能に構成され、加熱された第1プレ
ス21及び加熱された第2プレス26がその積層体19
を上下から挟持することによりその積層体19を加熱
し、かつ挟持する圧力によりその積層体19を成形する
ように構成される。
【0016】この製造装置20の特徴ある構成は、第1
プレス21の熱圧成形面及び第2プレス26の熱圧成形
面のいずれか一方又は双方が中央部が膨出した凸状湾曲
面に形成されたところにあり、図1には第1プレス21
の熱圧成形面及び第2プレス26の熱圧成形面の双方が
膨出した装置20を示す。図2に示すように、この実施
の形態における第1プレス21及び第2プレス26は縦
寸法X及び横寸法Yがそれぞれ20cmになるように作
られ、第1プレス21の熱圧成形面及び第2プレス26
の熱圧成形面は、それぞれ中央部が膨出した凸状円柱面
に形成される。そして、図1に示すように、第1プレス
21の熱圧成形面の曲率半径R1は2.5〜50mに形
成され、その中央部の膨出量h1が200〜500μm
になるように作られる。一方、第2プレス26の熱圧成
形面の曲率半径R2は2.5〜50mに形成され、その
中央部の膨出量h2が200〜4000μmになるよう
に作られる。
【0017】また、第1プレス21は、第1ベース22
とこの第1ベース22の表面に形成され熱圧成形面とな
る第1弾性体層23とを有し、第1弾性体層23は弾性
を有するシリコーン樹脂層23aとこの樹脂層23aの
表面を被覆するポリテトラフルオロエチレン層23bに
より構成される。一方、第2プレス26は、第2ベース
27とこの第2ベース27の表面に形成され熱圧成形面
となる第2弾性体層28とを有し、第2弾性体層28は
シリコーン樹脂層28aとこの樹脂層28aの表面を被
覆するポリテトラフルオロエチレン層28bとにより構
成される。
【0018】このような第1プレス21及び第2プレス
26を有する装置を用いて、折り畳んだ積層体19を熱
圧成形すると、折り畳んだ積層体19の正極集電体12
の中央部及び折り畳んだ積層体19の負極集電体15の
中央部に第1プレス21の中央部及び第2プレス26の
中央部がそれぞれ最初に当接する。この実施の形態で
は、温度80〜130℃及び圧力10〜1000kPa
で熱圧成形するものとし、その後更にこの条件で圧して
いくと、積層体19の中央部からその両側縁の双方に向
って積層体19が順次熱圧成形されていく。この際、第
1及び第2プレス21,26におけるそれぞれのシリコ
ーン層23a、28aは順次弾性変形して折り畳まれた
積層体19を均一に圧縮する。すると、積層体19にお
ける正極活物質層13とポリマー電解質層17の接合
面、或いは負極活物質層16とポリマー電解質層17の
接合面に気泡が存在する場合には、その気泡は積層体1
9の中央部からその両側縁の双方に向って移動し積層体
19の側縁から外部に排出される。この結果、得られた
ポリマー二次電池用接合体では、正極活物質層13とポ
リマー電解質層17の接合面、或いは負極活物質層16
とポリマー電解質層17の接合面に気泡が残存すること
を防止することができる。
【0019】なお、上述した実施の形態では、第1プレ
ス21の熱圧成形面及び第2プレス26の熱圧成形面の
双方が膨出した装置20を示したが、図7に示すように
第1プレス21の中央部のみ膨出した凸状湾曲面に形成
してもよく、図8に示すように第2プレス26の熱圧成
形面の中央部のみ膨出した凸状湾曲面に形成しても良
い。
【0020】また、上述した実施の形態では、熱圧成形
面の中央部が膨出した凸状円柱面に形成された第1及び
第2プレス21,26を用いて、正極シート11及び負
極シート14を積層して熱圧成形したが、第1プレス2
1の熱圧成形面及び第2プレス26の熱圧成形面は、図
3に示すように、それぞれ中央部が膨出した凸状球面に
形成してもよい。この凸状球面に形成された第1及び第
2プレス21,26を用いて熱圧成形を行っても、積層
体19の中央部からその両端縁に向って積層体19を順
次熱圧成形することができる。
【0021】更に、上述した実施の形態では、第1弾性
体層23及び第2弾性体層28として、それぞれシリコ
ーン樹脂からなる樹脂層23a,28aと、その樹脂層
23a,28aの表面を被覆するポリテトラフルオロエ
チレン層23b,28bからなるものを説明したが、こ
れらに限らず、第1弾性体層23及び第2弾性体層28
は、それぞれフッ素ゴム,スチレンゴム,ブチルゴム,
ニトリルゴム,ネオプレンゴム,エチレン−プロピレン
ゴム,アクリルゴム又はウレタンゴムのいずれかからな
る樹脂層23a,28aと、その樹脂層23a,28a
の表面を被覆するフッ素からなる層23b,28bから
なるものであっても良い。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1プレスの熱圧成形面及び第2プレスの熱圧成形面のい
ずれか一方又は双方が中央部が膨出した凸状湾曲面に形
成された装置を用い、積層体の正極集電体の中央部及び
積層体の負極集電体の中央部のいずれか一方又は双方に
第1プレスの中央部及び第2プレスの中央部のいずれか
一方又は双方を圧し当て、積層体の中央部からその両端
縁又はその両側縁のいずれか一方又は双方に向って積層
体を順次熱圧成形するので、積層体における正極活物質
層とポリマー電解質層の接合面、或いは負極活物質層と
ポリマー電解質層の接合面に存在する気泡を積層体の中
央部からその両側縁の双方に向って移動させて外部に排
出させることができる。この場合、第1プレスの熱圧成
形面及び第2プレスの熱圧成形面として、それぞれ中央
部が膨出した凸状円柱面、或いは凸状球面に形成するこ
とにより、気泡による未接合面のないポリマー二次電池
用接合体を得ることができる。
【0023】また、第1プレスが第1ベースと第1ベー
スの表面に形成され熱圧成形面となる第1弾性体層とを
有し、第2プレスが第2ベースと第2ベースの表面に形
成され熱圧成形面となる第2弾性体層とを有するように
構成すれば、第1及び第2弾性体層が熱圧成形の際に順
次弾性変形して折り積層体を均一に圧縮することができ
る。この場合、第1弾性体層及び第2弾性体層がシリコ
ーン樹脂,フッ素ゴム,スチレンゴム,ブチルゴム,ニ
トリルゴム,ネオプレンゴム,エチレン−プロピレンゴ
ム,アクリルゴム又はウレタンゴムのいずれかからなる
樹脂層であれば、その樹脂層が熱圧成形の際に順次弾性
変形し、第1弾性体層及び第2弾性体層がそのような樹
脂層とその樹脂層の表面を被覆するポリテトラフルオロ
エチレン又はフッ素からなる層であれば、樹脂層が熱圧
成形の際に順次弾性変形するとともに、ポリテトラフル
オロエチレン又はフッ素からなる層が成形後のポリマー
二次電池用接合体の剥離を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層体を第1プレス及び第2プレスにより熱圧
成形して接合体を得る状態を示す断面図。
【図2】熱圧成形面が中央部が膨出した凸状円柱面に形
成されたプレスを示す斜視図。
【図3】熱圧成形面が中央部が膨出した凸状球面に形成
されたプレスを示す斜視図。
【図4】その接合体を有する2次電池を示す図6のA−
A線断面図。
【図5】図6のB−B線断面図。
【図6】その接合体を有する2次電池を示す斜視図。
【図7】一方の第1プレスの中央部のみが膨出した装置
を示す図1に対応する断面図。
【図8】一方の第2プレスの中央部のみが膨出した装置
を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
10 ポリマー二次電池用接合体 11 正極シート 12 正極集電体 13 正極活物質層 14 負極シート 15 負極集電体 16 負極活物質層 17 ポリマー電解質層 19 積層体 21 第1プレス 22 第1ベース 23 第1弾性体層 23a シリコーン樹脂層 23b ポリテトラフルオロエチレン層 26 第2プレス 27 第2ベース 28 第2弾性体層 28a シリコーン樹脂層 28b ポリテトラフルオロエチレン層 R1 第1プレスの熱圧成形面の曲率半径 R2 第2プレスの熱圧成形面の曲率半径
フロントページの続き (72)発明者 水口 暁夫 茨城県那珂郡那珂町向山1002番地14 三菱 マテリアル株式会社総合研究所那珂研究セ ンター内 (72)発明者 田中 浩一 埼玉県さいたま市北袋町1丁目297番地 三菱マテリアル株式会社総合研究所大宮研 究センター内 (72)発明者 樋上 晃裕 茨城県那珂郡那珂町向山1002番地14 三菱 マテリアル株式会社総合研究所那珂研究セ ンター内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ05 AJ06 AJ14 AK03 AL07 AM16 BJ04 BJ12 CJ02 CJ03 CJ06 CJ30 HJ03 HJ12 HJ14 HJ15 5H050 AA07 AA08 AA12 AA19 BA18 CA08 CB08 FA02 GA02 GA03 GA08 GA29 GA30 HA03 HA12 HA14 HA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極集電体(12)の表面に正極活物質層(1
    3)が形成された正極シート(11)の前記正極活物質層(13)
    と、負極集電体(15)の表面に負極活物質層(16)が形成さ
    れた負極シート(14)の前記負極活物質層(16)との間にポ
    リマー電解質層(17)を介装させて積層体(19)を形成し、
    前記積層体(19)を第1プレス(21)及び第2プレス(26)に
    より挟持しかつ熱圧成形することによりポリマー二次電
    池用接合体(10)を製造する方法において、 前記第1プレス(21)の熱圧成形面及び前記第2プレス(2
    6)の熱圧成形面のいずれか一方又は双方が中央部が膨出
    した凸状湾曲面に形成され、 前記積層体(19)の正極集電体(12)の中央部及び前記積層
    体(19)の負極集電体(15)の中央部のいずれか一方又は双
    方に前記第1プレス(21)の中央部及び前記第2プレス(2
    6)の中央部のいずれか一方又は双方を圧し当て前記積層
    体(19)の中央部からその両端縁又はその両側縁のいずれ
    か一方又は双方に向って前記積層体(19)を順次熱圧成形
    することを特徴とするポリマー二次電池用接合体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 温度80〜130℃及び圧力10〜10
    00kPaで熱圧成形する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 正極集電体(12)の表面に正極活物質層(1
    3)が形成された正極シート(11)の前記正極活物質層(13)
    と、負極集電体(15)の表面に負極活物質層(16)が形成さ
    れた負極シート(14)の前記負極活物質層(16)との間にポ
    リマー電解質層(17)を介装させた積層体(19)を第1プレ
    ス(21)及び第2プレス(26)により挟持しかつ熱圧成形す
    ることによりポリマー二次電池用接合体(10)を製造する
    装置において、 前記第1プレス(21)の熱圧成形面及び前記第2プレス(2
    6)の熱圧成形面のいずれか一方又は双方が中央部が膨出
    した凸状湾曲面に形成されたことを特徴とするポリマー
    二次電池用接合体の製造装置。
  4. 【請求項4】 第1プレス(21)の熱圧成形面及び第2プ
    レス(26)の熱圧成形面のいずれか一方又は双方が中央部
    が膨出した凸状円柱面に形成された請求項3記載の製造
    装置。
  5. 【請求項5】 第1プレス(21)の熱圧成形面及び第2プ
    レス(26)の熱圧成形面のいずれか一方又は双方が中央部
    が膨出した凸状球面に形成された請求項3記載の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 第1プレス(21)の熱圧成形面及び第2プ
    レス(26)の熱圧成形面の双方が中央部が膨出した凸状湾
    曲面に形成され、前記第1プレス(21)の熱圧成形面の曲
    率半径(R1)が2.5〜50mであり、前記第2プレス(2
    6)の熱圧成形面の曲率半径(R2)が2.5〜50mである
    請求項3ないし5いずれか記載の製造装置。
  7. 【請求項7】 第1プレス(21)が第1ベース(22)と前記
    第1ベース(22)の表面に形成され熱圧成形面となる第1
    弾性体層(23)とを有し、第2プレス(26)が第2ベース(2
    7)と前記第2ベース(27)の表面に形成され熱圧成形面と
    なる第2弾性体層(28)とを有する請求項3ないし6いず
    れか記載の製造装置。
  8. 【請求項8】 第1弾性体層(23)及び第2弾性体層(28)
    が、それぞれシリコーン樹脂,フッ素ゴム,スチレンゴ
    ム,ブチルゴム,ニトリルゴム,ネオプレンゴム,エチ
    レン−プロピレンゴム,アクリルゴム又はウレタンゴム
    のいずれかからなる樹脂層である請求項7記載の製造装
    置。
  9. 【請求項9】 第1弾性体層(23)及び第2弾性体層(28)
    が、それぞれシリコーン樹脂,フッ素ゴム,スチレンゴ
    ム,ブチルゴム,ニトリルゴム,ネオプレンゴム,エチ
    レン−プロピレンゴム,アクリルゴム又はウレタンゴム
    のいずれかからなる樹脂層(23a,28a)と、前記樹脂層(23
    a,28a)の表面を被覆するポリテトラフルオロエチレン又
    はフッ素からなる層(23b,28b)からなる請求項7記載の
    製造装置。
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