JP2003108811A - 見積価格提供方法、見積価格提供装置及びその制御プログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

見積価格提供方法、見積価格提供装置及びその制御プログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003108811A
JP2003108811A JP2001300798A JP2001300798A JP2003108811A JP 2003108811 A JP2003108811 A JP 2003108811A JP 2001300798 A JP2001300798 A JP 2001300798A JP 2001300798 A JP2001300798 A JP 2001300798A JP 2003108811 A JP2003108811 A JP 2003108811A
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user
price
vehicle
sales
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Keiki Takaoka
啓喜 高岡
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気通信回線を介して双方向通信可能な車両
メーカ側サーバ1(見積価格提供装置)とユーザ端末5
とを利用して、該端末5のユーザが選択した個別仕様車
の見積をオンラインで依頼できるようにしたBTOシス
テムにおいて、当該ユーザに対してそのユーザによるメ
ーカ乃至販売代理店への利益提供度合いに応じた適切な
見積を遅滞なく提供できるようにし、もって、十分な販
売支援効果を得る。 【解決手段】 車両メーカ側サーバ1の記憶装置26に
予め見積価格DB35を記憶させておき、ユーザ端末5
から送信される個別仕様車の情報に基づいて、該見積価
格DB35を参照して見積価格を自動で演算する。この
演算した見積価格を顧客DB34の有償サービス履歴等
に基づいて自動で補正し、ユーザ端末5に返送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、販売支援のために
通信回線を介してオンラインで、販売対象に関する価格
情報を情報端末に提供する見積価格提供方法やそのため
の見積価格提供装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の情報の提供に関する
装置として、例えば特開平5−274326号公報に開
示されるように、販売対象である商品のカタログ情報を
マルチメディア情報の形態でデータベースに蓄積してお
き、計算機システム上で特定化した商品に関する情報を
前記データベースから読み出して、外部出力、見積、納
期問い合わせ、受注処理等を行えるようにしたものが知
られている。
【0003】また、自動車販売の分野においては、例え
ばインターネットに接続された情報端末のユーザが所定
の選択肢に従って好みの仕様を選定するとともに、この
選定した仕様の自動車に関する見積の請求や商談の申し
込みをオンラインで行えるようにした、BTO(Build
to Order)と呼ばれるシステムがある(例えば「ウエブ
チューンファクトリー」http://www.w-tune.comを参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記後者のシ
ステムでは、販売対象物である自動車の仕様の選定や見
積請求をオンラインで行えるようになっているものの、
実際に見積を作成してユーザに返送するのは販売代理店
の業務分担となっているので、ユーザへの実際の回答が
遅くなることは避けられない。
【0005】特に、BTOの場合にはユーザの選定可能
な仕様が非常に多くなるから、これに対する個々の見積
の計算は繁雑を極め、ユーザへの見積回答が大幅に遅延
する虞れがある。また、そのように販売対象の仕様が多
くなると、市場の動向に対応した適切な見積価格を決定
することが甚だ困難なものとなり、そればかりか、見積
の間違いを招きやすいという不具合もある。
【0006】また、オンラインでの見積請求を受けた場
合には、従来の販売代理店における担当者によるものの
ように、個々のユーザの情報を実際に把握してそれに基
づいた適切な見積価格を提示することはできない。
【0007】一方、前記前者の従来公報(特開平5−2
74326号)のものには、見積や納期問い合わせ等の
処理をオンラインで行うための具体的な手法が示されて
おらず、単に、「従来の販売業務システムで用いられて
いる方法を利用する。」と記載されているのみであるか
ら、このシステムにも前記のような種々の不具合が内在
していると考えられ、結局、適切な見積を遅滞なくユー
ザに提供することはできないものである。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、いわゆるBTOにお
いて販売対象の見積価格を決定する手順に工夫を凝らし
て、適切な見積を遅滞なくユーザに提供できるように
し、もって、十分な販売支援効果を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の解決手段では、通信回線を介して双方向通
信可能な見積価格提供装置と情報端末とを用い、該情報
端末から見積価格提供装置に送信される販売対象の選定
仕様に対し、データベースを基に自動で見積価格を演算
して、その結果をユーザによるメーカ乃至販売代理店へ
の利益提供度合いに基づいて自動で補正してから情報端
末に送信するようにした。
【0010】具体的に、請求項1の発明は、通信回線を
介して双方向通信可能に接続される見積価格提供装置と
情報端末とを用い、該情報端末のユーザが所定の選択肢
に従って販売対象の仕様を選定するのに応じて、当該選
定仕様に係る見積価格を前記見積価格提供装置から情報
端末に提供する見積価格提供方法であって、該見積価格
提供装置は、見積価格を演算するためのデータベースが
記憶された記憶手段を備え、前記情報端末から見積価格
提供装置に送信される前記選定仕様の情報に基づいて、
該見積価格提供装置の見積価格演算手段により前記デー
タベースを参照して当該選定仕様に係る見積価格を自動
演算し、前記ユーザに関する所定情報に基づいて、前記
見積価格提供装置の利益提供度合い演算手段により、前
記販売対象を提供するメーカ乃至販売代理店に対するユ
ーザからの利益提供度合いを自動演算し、前記見積価格
演算手段により演算した見積価格を、前記利益提供度合
い演算手段により演算した利益提供度合いに基づいて、
補正手段により自動補正した後に、前記情報端末に送信
するようにする。
【0011】前記の方法により、ユーザにより選定され
た販売対象の選択仕様が通信回線を介して情報端末から
見積価格提供装置に送信されると、この見積価格提供装
置の見積価格演算手段により、データベースを参照して
当該選定仕様に係る見積価格を自動で演算するととも
に、該見積価格提供装置の利益提供度合い演算手段によ
り、ユーザに関する所定情報に基づいて該ユーザがメー
カ乃至販売代理店に対する利益の提供度合いを演算す
る。そして、演算された見積価格を補正手段によりユー
ザの利益提供度合いに基づいて補正した後に、通信回線
を介して前記情報端末に送信する。すなわち、BTOに
おける個々の仕様に対する煩雑な見積価格の演算を正確
かつ迅速に行って、オンラインで遅滞なくユーザに提供
することができ、しかも、その見積価格をユーザの利益
提供度合いに対応した適切なものとすることができる。
【0012】尚、このような見積価格提供方法を適用す
る際に、販売対象のメーカと販売代理店が独立に存在
し、かつ前記見積価格提供装置の運営主体がメーカ側で
ある場合には、販売代理店が自らの希望で自発的にこの
方法を用いるようにする。
【0013】前記したユーザに関する所定情報は、販売
代理店に対して該ユーザから依頼された有償サービスの
履歴とすればよく、こうすることで、例えば、有償サー
ビスの中でも継続的に販売代理店での売り上げが期待で
きる定期点検を依頼するユーザに対しては、補正による
値引き額を相対的に大きくできる。つまり、販売対象の
購入後も引き続いて利益を提供する度合いの高い顧客を
判断して、この顧客との商談や契約に至る可能性を高め
ることができる。
【0014】また、ユーザに関する所定情報は、該ユー
ザが保有する販売対象の数としてもよく、例えば保有数
が多くメーカ乃至販売代理店への利益提供度合いが大き
いほど、徐々に見積価格が低くなるように補正すること
ができ、もって、利益提供度合いを過去の実績に基づい
てより適切に演算できる。また、ユーザに関する所定情
報を販売対象の保管場所として、この場合に見積価格が
低くなるように補正したときにその差額をメーカが負担
するようにしてもよい。すなわち、例えば、販売対象が
人目に付きやすい場所に保管されていれば、広告効果が
期待でき、このときに主に利益を受けるメーカが値引き
代を負担するようにできる。
【0015】また、ユーザに関する所定情報は、メーカ
乃至販売代理店への見込み客の紹介情報とし、その見込
み客が契約に至ったときに、ユーザに対して所定の利益
還元処理を行うようにしてもよい。このようにすること
で、例えば、紹介客数が多いほど、徐々に見積価格が低
くなるように補正して、さらに、その紹介客が契約に至
ったときに、ユーザに対して所定の利益を還元すること
ができるので、販売支援効果をより向上できる。
【0016】また、ユーザに関する所定情報は、販売対
象の新規購入、又は他メーカの販売対象からの切替購入
の少なくとも一方に関するものとしてもよく、このこと
で、販売対象を新規に購入する場合や他メーカのものか
らの切替購入である場合には、見積価格が低くなるよう
に補正して、新規のユーザを取り込むことができる。ま
た、ユーザに関する所定情報を販売対象の希望納期とす
れば、その希望納期に応じて例えば納期が短いほど、徐
々に見積価格が低くなるように補正することができる。
【0017】次に、請求項10の発明は、通信回線を介
して双方向通信可能に情報端末に接続され、該情報端末
のユーザが所定の選択肢に従って販売対象の仕様を選定
するのに応じて、当該選定仕様に係る見積価格を前記情
報端末に提供するようにした見積価格提供装置であっ
て、販売対象の見積価格を演算するためのデータベース
が記憶された記憶手段と、前記情報端末から送信される
前記選定仕様に基づいて、前記データベースを参照して
当該選定仕様に係る見積価格を演算する見積価格演算手
段と、前記ユーザに関する所定情報に基づいて、前記販
売対象を提供するメーカ乃至販売代理店に対するユーザ
からの利益提供度合いを演算する利益提供度合い演算手
段と、前記見積価格演算手段により演算された見積価格
を、前記利益提供度合い演算手段により演算した利益提
供度合いに基づいて補正する補正手段と、該補正手段に
より補正された見積価格を前記情報端末に送信する送信
手段とを備えるものとする。
【0018】前記の構成により、請求項1の発明と同様
に、ユーザにより選定された販売対象の選択仕様に応じ
て、見積価格提供装置の見積価格演算手段によりデータ
ベースに基づいて見積価格が自動演算され、また、利益
提供度合い演算手段によりユーザの所定情報に基づいて
メーカ乃至販売代理店に対するそのユーザによる利益の
提供度合いが自動演算される。そして、演算された見積
価格は、ユーザが契約に至る可能性に基づいて補正され
てから情報端末へ送信される。このことで、BTOにお
ける個々の仕様の見積価格を正確に演算して遅滞なくユ
ーザに提供することができ、しかも、その見積価格を適
切なものとすることができる。
【0019】次に、請求項11の発明は、通信回線を介
して双方向通信可能に情報端末に接続され、該情報端末
のユーザが所定の選択肢に従って販売対象の仕様を設定
するのに応じて、当該選定仕様に係る見積価格を前記情
報端末に提供するようにした見積価格提供装置の制御プ
ログラムを対象とし、まず、前記見積価格提供装置は、
見積価格を演算するためのデータベースが記憶された記
憶手段を備えているものとする。そして、前記情報端末
から送信される前記選定仕様の情報に基づいて、前記デ
ータベースを参照して当該仕様に係る見積価格を演算す
る見積価格演算ステップと、前記ユーザに関する所定情
報に基づいて、前記販売対象を提供するメーカ乃至販売
代理店に対するユーザからの利益提供度合いを演算する
利益提供度合い演算ステップと、前記見積価格演算ステ
ップにおいて演算した見積価格を、前記利益提供度合い
演算ステップにおいて演算した利益提供度合いに基づい
て補正する補正ステップと、該補正ステップにおいて補
正した見積価格を前記情報端末に送信する送信ステップ
とを備えるものとする。
【0020】この制御プログラムに従って見積価格提供
装置の制御が行われることで、請求項10の発明と同じ
作用効果が得られる。
【0021】請求項12の発明は、請求項11に記載の
制御プログラムが記録されているコンピュータ読み取り
可能な記録媒体である。すなわち、この記録媒体に記録
された制御プログラムをコンピュータ装置に読み取らせ
れば、該コンピュータ装置を見積価格提供装置として作
動させて、前記請求項11の発明の作用効果を得ること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のBTOシ
ステムに適用した実施形態について、図面に基づいて詳
細に説明する。この実施形態のシステムは、所定の仕様
・装備を備える標準仕様車(ベース仕様車)を基本とし
て、予め設定した複数の項目についてユーザ(顧客)自
身によって所望の仕様選定がなされるようにした自動車
の見積・発注システムであり、以下、このようにして仕
様の選定された車両を個別仕様車というものとする。
【0023】(ハードウエアの全体構成)図1は、個別
仕様車の見積・発注システムの全体構成を示す概念図で
ある。
【0024】同図において、1は、個別仕様車見積・発
注システムによって仕様選定及び発注が行われた個別仕
様車を生産する自動車メーカのためのサーバコンピュー
タであり、主に、販売代理店端末4又はユーザ端末5に
対するアプリケーション・サーバとして機能する。この
サーバコンピュータは、当該自動車メーカ内に存在する
場合も、或いは当該自動車メーカのためにその外部にお
いて他の運用者によって運営される場合も想定される
(以下、本実施形態では、車両メーカ側サーバと称す
る)。
【0025】車両メーカ側サーバ1は、その動作中に必
要に応じて、一般的な手法により、メーカ希望小売価格
データベース(DB)31と、進捗管理DB32と、購
入支援情報DB33と、顧客DB34と、見積価格DB
35とにアクセスすることができる。そして、前記メー
カ希望小売価格DB31には、自動車メーカが希望する
小売価格(以下、メーカ希望小売価格)が、本システム
において個別仕様車として選定可能な仕様項目毎に、個
々の仕様項目を特定する識別情報に関連付けされた状態
で予め格納されている。
【0026】また、進捗管理DB32には、本システム
により発注された個別仕様車の在庫状況や組み立て状況
(製造状況)、或いはその個別仕様車の搬送状況等の生
産から納車までの進捗状況が各個別仕様車の仕様番号毎
に格納されているとともに、本システムにおける見積価
格の提供から、商談・発注に至るまでの進捗状況や、こ
の個別仕様車見積・発注システムとは別に、各販売代理
店において顧客に提示した見積価格等の情報が、各販売
代理店毎に格納されている。この進捗管理DB32の内
容は、手動又は自動で逐次変更・更新される。
【0027】また、購入支援情報DB33には、個別仕
様車見積・発注システムにおいて、ユーザ端末5に表示
される各種画面(図32乃至図36)の情報や、後述す
るように、顧客が車両仕様の選定をする際に、この顧客
に許容される選択肢に関して予め設けられた制約に関す
る情報等が格納されている。
【0028】さらに、顧客DB34には、本システムに
おいて各顧客が既に仕様選定した個別仕様車に関する情
報と、各顧客に提示されたその個別仕様車の見積価格
と、各顧客に提示された下取車両の査定と、個別仕様車
をローンで購入する場合のクレジット審査の情報とが、
当該各顧客(ユーザ)に対して発行されているユーザI
Dに関連付けされた状態で格納されている。本システム
において各ユーザが入力した個人情報(住所、メールア
ドレス等、以下、顧客情報ともいう)も、ユーザIDに
関連づけされた状態で格納されている。
【0029】また、見積価格DB35には、複数の販売
代理店毎に、自動車の各仕様項目を当該販売代理店が販
売する場合に各ユーザに対して提示する見積価格のデー
タ(各販売代理店毎のデータベース)が格納されてい
る。本実施形態においては、その各販売代理店毎に設定
された仕様項目毎の見積価格は、車両メーカ側サーバ1
により所定の条件に従って自動で変更・更新されるよう
になっている。
【0030】また、各販売代理店は、見積価格DB35
において自身に関するデータにアクセスして、そこに登
録されている内容を参照することは可能であるが、各販
売代理店による販売業務の自主性及び独立性を担保すべ
く、現在では一般的なセキュリティ機能により、見積価
格DB35において他の販売代理店に関するデータにア
クセスして、その内容を参照することはできないように
構成されている。
【0031】図1において、2は、当該自動車メーカの
自動車を販売する販売代理店に存在するサーバコンピュ
ータ(本実施形態では、販売代理店側サーバと称する)
である。このものは、販売代理店に構築されたLAN
(Local Area Network)のサーバとしての機能を有して
いる。尚、このサーバの機能には、前記LANと代表的
な電気通信回線であるインターネット3とを相互に接続
するゲートウェイとしての機能も含まれる。
【0032】また、4は、販売代理店に存在するクライ
アントコンピュータ(本実施形態では、上述の如く販売
代理店端末と称する)であり、販売代理店の各販売担当
者に対応して設けられている。この販売代理店端末4と
販売代理店側サーバ2とは、販売代理店内のLANにお
いて所謂サーバ・クライアント環境を形成する。さら
に、5は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、或
いは携帯電話等のユーザ端末(情報端末)である。この
ユーザ端末5は、本システムを利用するユーザが操作を
行うものであって、ユーザの自宅等に設置される場合、
ユーザが携帯する場合、及び各販売代理店に設置される
場合がある。
【0033】前記販売代理店端末4は、その動作中に必
要に応じて、後述するように、販売代理店側サーバ2及
びインターネット3を介して車両メーカ側サーバ1にア
クセスすることができ、これにより、見積価格DB35
に登録されている内容を参照することが可能である。こ
うして、販売代理店端末4と車両メーカ側サーバ1と
は、この販売代理店端末4が車両メーカ側サーバ1に接
続された(ログインした)状態において、所謂サーバ・
クライアント環境を形成する。
【0034】尚、販売代理店端末4が、販売代理店側サ
ーバ2を介さなくても車両メーカ側サーバ1にアクセス
可能であるのであれば、販売代理店側サーバ2はなくて
もよい。
【0035】そして、前記の構成において、車両メーカ
側サーバ1、販売代理店側サーバ2、販売代理店端末4
及びユーザ端末5は、後述する個別車両の見積・発注に
関する情報を送受信すべく、インターネット3を介し
て、一般的な通信手法に従って、双方向通信を行うこと
ができる。このとき、ユーザ端末5がパーソナルコンピ
ュータである場合には、プロバイダ(インターネットプ
ロバイダ)6を介して電話回線等も使用される。また、
ユーザ端末5が携帯情報端末や携帯電話である場合に
は、基地局8を介して公衆無線電話回線等も使用され
る。これらの通信手段自体には一般的な構成を採用する
ものとし、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0036】図2は、本実施形態における車両メーカ側
サーバ1、販売代理店側サーバ2、販売代理店端末4及
びユーザ端末5の内部構成を例示するブロック図であ
る。
【0037】図中、22は、液晶表示器等のディスプレ
イ、23は入力手段であるキーボードである。24は、
ブートプログラム等を記憶しているROMである。25
は、各種処理結果を一時記憶するRAMである。26
は、プログラム等を記憶するハードディスクドライブ
(HDD)等の記憶装置である。27は、外部の装置と
通信回線30(本実施形態ではインターネット3等)を
介して通信するための通信インタフェースであり、ユー
ザ端末5がコンピュータの場合はモデムやTAであり、
ユーザ端末5が携帯情報端末や携帯電話である場合には
無線送受信機である。そして28は、マウス等のポイン
ティング・デバイスである。これらの各構成は、内部バ
ス29を介して接続されており、CPU(中央演算処理
装置)21は記憶装置26に記憶したプログラムに従っ
て装置全体を制御する。本実施形態において、ディスプ
レイ22、キーボード23、並びにポインティング・デ
バイス28は、後述する各表示画面において、ユーザに
対して所謂マン・マシンインタフェースを提供する。
【0038】本実施形態において、車両メーカ側サーバ
1、販売代理店側サーバ2、販売代理店端末4及びユー
ザ端末5は、インターネット通信を行うことが可能な一
般的な通信プロトコルのソフトウエア(ソフトウエアプ
ログラム)、並びに、そのソフトウエアに従ってインタ
ーネット3を介してデータを送受信するインターネット
ブラウザ機能及びメーラ機能、並びにブラウザを描画す
る一般的なソフトウエアを有する。
【0039】そして、前記の各ソフトウエアがCPU2
1によって適宜実行されることにより、車両メーカ側サ
ーバ1と販売代理店端末4又はユーザ端末5とは、その
販売代理店側端末4又はユーザ端末5がインターネット
3を介して車両メーカ側サーバ1に接続された(ログイ
ンした)状態において、いわゆるサーバ・クライアント
環境を形成する。
【0040】(個別仕様車見積・発注システムの機能体
系)図3は、個別仕様車見積・発注システムにおいて実
行される処理モジュールの機能体系を示す図である。同
図に示す各ブロックは、車両メーカ側サーバ1のCPU
21が実行するところの、後述する機能毎に大別したソ
フトウエア(ソフトウエアプログラム)の一単位であ
り、本実施形態では、この機能単位を処理モジュールと
称する。これらの処理モジュールは、車両メーカ側サー
バ1の記憶装置26等に予め格納されている。
【0041】ここで、各処理モジュールの機能について
概説する。
【0042】イニシャル処理(M1):個別仕様車見
積・発注システムのトップ画面(ホームページ)をユー
ザ端末5に表示するとともに、個別仕様車の仕様選定や
見積依頼等を行うための他の画面への遷移が可能であ
る。
【0043】車両仕様選定処理(M2):ユーザ端末
5のユーザ(顧客)が、購入を検討している車種の自動
車について予め用意された選択肢の中から所望の仕様を
選定する操作を繰り返すことにより、ユーザ端末5に対
して、所望の個別仕様車の選定が可能な環境を提供す
る。さらに、個別仕様車の仕様が確定した場合には、見
積・査定依頼処理(M3)への遷移が可能である。
【0044】見積・査定依頼処理(M3):個別仕様
車の仕様が確定したユーザが希望する場合、その個別仕
様車の販売価格の見積や下取車両の査定依頼を依頼可能
な環境を提供するとともに、見積の請求がなされた場合
には、いずれかの販売代理店の名義で見積を電子メール
にて提供し、かつ当該販売代理店にはその旨を報知す
る。
【0045】見積事項確認処理(M4):ユーザ端末
5のユーザが、所望の仕様が確定した個別仕様車に対し
て既に見積価格を提示した顧客である場合に、そのユー
ザに対して、現在までの見積価格の経緯や仕様一覧等の
情報を提供する。また、そのユーザが当該個別仕様車を
ローンで購入する場合のクレジット審査や実際に発注す
るための商談申し込み等を行うための他の画面への遷移
が可能である。
【0046】クレジット審査処理(M5):仕様が確
定した個別仕様車を購入するに際してユーザ(顧客)が
ローンで購入することを希望する場合、当該ユーザが入
力した条件に基づくクレジット審査を、信販会社に対し
て依頼する。
【0047】商談申し込み処理(M6):仕様が確定
した個別仕様車について実際の購入に向けた商談をユー
ザ(顧客)が希望する場合、その旨を販売代理店に報知
する。
【0048】納期照会処理(M7):個別仕様車を発
注したユーザ(顧客)に対して、その個別仕様車を実際
に納車できるまでの状況及び納期を報知する。
【0049】インストラクション処理(M8):本個
別仕様車見積・発注システムの利用方法や各機能の説明
等がユーザ(顧客)に対して提供される。
【0050】問い合わせ処理(M9):ユーザ端末5
からの本システムに関する問い合わせや苦情を受け付け
るとともに、この問い合わせや苦情を販売代理店に通知
する。
【0051】本実施形態において説明する個別仕様車見
積・発注システムによれば、前記の処理モジュール群
(図9乃至図11に示すフローチャートを参照して後述
する)が車両メーカ側サーバ1にて実行されるととも
に、ユーザ端末5においてブラウザプログラムが実行さ
れることにより、個別仕様車見積・発注システムにクラ
イアントとして自端末をリンクさせることができ、この
際、ユーザ端末5のディスプレイ22には、図4乃至図
8(図22乃至図35)に示す各種画面の表示等による
マン・マシンインタフェースが提供される。係るマン・
マシンインタフェースを利用して、ユーザ端末5のユー
ザ(顧客)は、所望する個別仕様車についての仕様選
定、見積請求、発注等を行うことができる。
【0052】また、別途、図12〜20等を参照して後
述するが、前記した処理モジュールとは別に、見積価格
提供処理や見積価格DB35の変更・更新処理が車両メ
ーカ側サーバ1にて実行される。この際、必要に応じ
て、販売代理店端末4においてブラウザプログラムが実
行されることにより、システムにクライアントとしてリ
ンクされた販売代理店端末4のディスプレイ22には、
図37や図38に示す各種画面の表示等によるマン・マ
シンインタフェースが提供される。係るマン・マシンイ
ンタフェースを利用して、販売代理店端末5のユーザ
(販売担当者)は、見積価格の補正等に係る所定の処理
を手動で行うことができる。
【0053】(車両メーカ側サーバ1にて実行されるソ
フトウエア)次に、車両メーカ側サーバ1のCPU21
により実行されるソフトウエアについて説明する。以下
の説明では、まず、図9に示すフローチャートを参照し
ながら、各処理モジュール間における状態遷移について
説明するとともに、図4乃至図8を参照しながら、各処
理モジュールにおける表示画面の遷移について説明す
る。次いで、図12乃至図15に示すフローチャートを
参照しながら、見積価格提供処理について説明し、図1
7乃至図20に示すフローチャートを参照しながら、見
積価格DB35の変更・更新処理について説明し、さら
に、図21に示すフローチャートを参照しながら、顧客
への還元処理について説明する。
【0054】(1)各モジュール間における状態遷移 図9は、本実施形態において車両メーカ側サーバ1が実
行する処理の全体概要を示すフローチャートである。
【0055】車両メーカ側サーバ1にて実行されるM1
乃至M8の処理モジュール群は、後述する各種ウィンド
ウ画面をユーザ端末5のディスプレイ22に表示し、そ
の表示したウィンドウへの入力操作を実現する機能を有
しており、これら各処理モジュール内における表示画面
の遷移については、図4乃至図8を参照して後述する。
【0056】図9において、ステップS11,ステップ
S12:インターネット3を介してユーザ端末5が本シ
ステムのサイトにリンクすることにより、イニシャル処
理(M1)が実行され(ステップS11)、その実行中
には、他の処理についての起動要求データを当該ユーザ
端末5より受信したかを判断し(ステップS12)、当
該データを受信したときには、そのデータに応じて、ス
テップS13、ステップS16、ステップS21、或い
はステップS22に進み、当該データを受信しないとき
にはステップS24に進む。
【0057】ステップS13〜ステップS15:車両仕
様選定処理(M2)を実行し(ステップS13)、その
実行中には、見積・査定依頼処理(M3)についての起
動要求データを当該ユーザ端末5より受信したかを判断
し(ステップS14)、当該データを受信したときに
は、見積・査定依頼処理(M3)を実行する(ステップ
S15)。
【0058】ステップS16〜ステップS20:見積事
項確認処理(M4)を実行し(ステップS16)、その
実行中には、クレジット審査処理(M5)、或いは商談
申し込み処理(M6)についての起動要求データを当該
ユーザ端末5より受信したかを判断し(ステップS1
7,ステップS19)、当該データを受信したときに
は、そのデータに応じて、クレジット審査処理(M
5)、或いは商談申し込み処理(M6)を実行する(ス
テップS18,ステップS20)。
【0059】ステップS22,ステップS25:インス
トラクション処理(M8)を実行し(ステップS2
2)、問い合わせ処理(M9)を実行する(ステップS
23)。
【0060】ステップS24,ステップS25:前記の
各処理モジュールを実行中において、本システムの利用
終了を示すデータを当該ユーザ端末5より受信したかを
判断し(ステップS24)、当該データを受信したとき
には、実行中の処理モジュールの処理を中止し(ステッ
プS25)、当該データを受信しないときにはステップ
S12に戻る。
【0061】(2)各処理モジュール内における表示画
面の遷移 次に、前記のように概説した大別して8種類の処理モジ
ュール内における表示画面の遷移について、図4乃至図
8を参照して説明する。ここで、図4乃至図8において
破線ブロックで示す各処理モジュール間の状態遷移の関
係は、図3を参照して上述した機能体系に従う。
【0062】−イニシャル処理(M1)、車両仕様選定
処理(M2)− 図4は、イニシャル処理(M1)と車両仕様選定処理
(M2)における表示画面の遷移を示す図である。
【0063】同図において、イニシャル処理(M1)
は、本システムのホームページ画面であるトップ画面A
−1(図23)を表示する。図23に例示するトップ画
面A−1には、個別仕様車の仕様選定、見積、発注等が
可能な本システムの利用を希望するユーザ(即ち、イン
ターネット3を介して車両メーカ側サーバ1にリンクし
ているユーザ端末5のユーザ)が操作する「Ente
r」ボタンが含まれている。イニシャル処理(M1)
は、この「Enter」ボタンが操作されると、本シス
テムのホーム画面A−2(図24)を、当該ユーザ端末
5に表示する。
【0064】図24は、イニシャル処理(M1)が表示
するホーム画面A−2を例示する図である。
【0065】同図に示す表示画面には、複数の操作ボタ
ンが含まれており、「このサイトについて」又は「ご購
入手順」の操作ボタンが操作されたときには、後述する
インストラクション処理(M8)の機能により、当該ユ
ーザ端末5には、所定の説明画面が展開される。また、
「ご購入検討一覧」の操作ボタンが操作されたときに
は、当該ユーザ端末5に対して、後述する見積事項確認
処理(M4)の機能が提供される。そして、「ご購入車
両納期照会」の操作ボタンが操作されたときには、当該
ユーザ端末5に対して、後述する納期照会処理(M7)
の機能が提供される。
【0066】また、ホーム画面A−2において、スポー
ツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bの写真部分
がクリックされたときには、当該ユーザ端末5に対し
て、車両仕様選定処理(M2)の機能が提供される。本
実施形態において、車両仕様選定処理(M2)は、スポ
ーツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bについ
て、ユーザ所望の個別仕様車の仕様選定を行うことがで
きる。
【0067】ホーム画面A−2において所望の車種が選
択されると、車両仕様選定処理(M2)の機能により、
選択された車種の標準仕様車(ベース仕様車)を基本と
して、所定の複数項目について所望の仕様選定から確定
までをユーザ自身が行うことができる。換言すれば、当
該システム内部に標準仕様車として予め設定されている
各種の仕様(装備)は、ユーザの仕様選定操作により、
他の仕様(装備)に置き換えられるか、或いは、標準仕
様車には設定されていない新たな装備(オプション装
備)が追加されることになる。
【0068】図25は、車両仕様選定処理(M2)が表
示する車両仕様選定画面(B−1乃至B−15)のフォ
ーマットを例示する図であり、当該画面の基本的なフォ
ーマットは、エンジン・トランスミッション選定画面B
−1及びB−8、タイヤ・ホイール選定画面B−2及び
B−9、インテリア選定画面B−3及びB−10、オー
ディオ選定画面B−4及びB−11、ボディーカラー選
定画面B−5及びB−12、並びにデコレーションパー
ツ選定画面B−6及びB−13において基本的に共通で
ある。
【0069】これらの車両仕様選定画面において、上半
分の領域には、ホーム画面A−2において選択された車
種及びその内装写真、それら写真を拡大表示可能な「Z
OOM」ボタン、当該車種に関する各種情報を表示可能
な「商品情報」ボタン、当該車種の標準仕様車に関する
仕様や諸元等が含まれる標準仕様表示画面B−7又は及
びB−14を表示可能な「標準仕様車情報」ボタン、ユ
ーザが選択した仕様に応じた車両単位(個別仕様車1台
分として)のメーカ希望小売価格、そのメーカ希望小売
価格の明細について図26に例示する如く表示可能な
「明細」ボタン、並びにユーザが選択済みの仕様の各項
目について詳細が表示される。
【0070】本実施形態では、車両仕様選定画面におい
て、メーカ希望小売価格が車両単位又は仕様項目単位で
表示可能であるため、所望仕様の個別仕様車を選定する
際の購入価格の目安をユーザに提示することができ、利
便性が向上する。
【0071】図26は、図25に示す「明細」ボタンが
操作された場合に表示されるメーカ希望小売価格の明細
画面を例示する図であり、車両単位のメーカ希望小売価
格と、その根拠となる選択済みの各仕様項目とその項目
毎のメーカ希望小売価格等が表示される。
【0072】また、ユーザによる個別仕様車の選定作業
は、車種AであればB−1からB−6の各選定画面、車
種BであればB−8からB−13の各選定画面の順番へ
と順に仕様項目を選定するような制約を受けるように構
成されており、車両仕様選定画面の下半分の領域には、
前記のB−1乃至B−6又はB−8乃至B−13の各画
面に対応する各選定工程(ステップ)が、一例として、
複数枚重ねられたフォルダ形式で表示される。
【0073】図25の例では、第3ステップのフォルダ
が選択された状態が表示されており、選択されたフォル
ダ(アクティブな状態)には、そのステップにおいてユ
ーザが選定すべき仕様項目について、選択可能な選択肢
が、写真等のイメージ、標準仕様車との価格差、並びに
名称(型式番号)等とともに表示される。表示された選
択肢の中からユーザが所望の選択肢(仕様)を選択する
のに応じて、その選択された仕様情報は、車両メーカ側
サーバ1に当該ユーザを特定する識別情報(ID)とと
もに格納される。
【0074】このとき、車両メーカ側サーバ1は、当該
選択された仕様項目情報をキーとしてメーカ希望小売価
格DB31を参照することによって当該仕様項目につい
てのメーカ希望小売価格を取得し、取得した当該仕様項
目についてのメーカ希望小売価格を、それまでの各ステ
ップにて既に選定されている仕様項目に加える。
【0075】これにより、図25の右上に表示されてい
た車両単位のメーカ希望小売価格は更新され、その後
「明細」ボタンが選択されれば、図26に例示した明細
表示画面には、現在のステップにおいて選定された仕様
項目及びそのメーカ希望小売価格についての欄が追加さ
れた状態で表示される。
【0076】さらに、車両仕様選定画面の下半分の領域
には、ホーム画面A−2(図24)にジャンプすること
が可能な「HOME」ボタン、前後の表示画面に遷移可
能な「BACK」及び「NEXT」ボタンが表示され
る。
【0077】尚、車両仕様選定処理(M2)の各ステッ
プにおいてユーザに許容される選択肢には、所定の制約
が予め設けられており、その基本的な考え方としては、
個別仕様車の仕様選定作業の第1ステップとして、その
車両の動力性能を決定する基幹部分の仕様選択が行われ
るように制約が設けられており、且つその後の段階にお
いても、該第1ステップにおいて選定された仕様が最優
先されるように制約が設けられている。
【0078】こうした選択肢の制約情報は、上述した車
両仕様選定画面の各ステップにおいてユーザによって選
択肢が選択されるのに応じて、次のステップに対応する
画面において表示すべき選択肢として参照される情報と
して、購入支援情報DB33に予め設定されている。そ
して、全ての仕様項目が選定されることにより、当該ユ
ーザの個別仕様車に対する識別情報(仕様番号)が選択
される。
【0079】従って、このような制約の基に、車両仕様
選定画面において選定操作を順次行うことにより、ユー
ザ端末5のユーザ(顧客)は、ホーム画面A−2(図2
4)において選択した所望の車種についての個別仕様車
を、ユーザ自身の操作によって簡単に選定することがで
き、当該ユーザは、自動車のチューニングショップのエ
ンジニアが自動車をチューニングする感覚を味わうこと
ができる。
【0080】そして、車両仕様選定処理(M2)におい
て個別仕様車の仕様に必要な全ての仕様項目の選定が完
了すると、図27に示す選定仕様表示画面B−15が表
示される。
【0081】図27は、車両仕様選定処理(M2)が表
示する選定仕様表示画面B−15を例示する図である。
選定仕様表示画面B−15には、一例として、仕様が選
定された個別仕様車の外観及びインテリアの写真イメー
ジ、選択された仕様項目及びその価格、標準仕様車の価
格等が表示される。
【0082】そして、選定仕様表示画面B−15におい
て、販売代理店による実際の販売価格の見積請求を行う
べく、「販社見積請求」ボタンが操作されたときには、
選定された個別仕様車の仕様項目が確定し、後述する見
積・査定依頼処理(M3)に遷移することができる。一
方、「戻る」ボタンが操作されたときには、上述した各
ステップに対応する車両仕様選定画面に順次戻って、仕
様項目の変更を行うことができる。即ち、一旦、前の選
択肢に戻らないと他の選択肢は選択することはできな
い。
【0083】−見積・査定依頼処理(M3)− 図5は、見積・査定依頼処理(M3)における表示画面
の遷移と、見積・査定の依頼に伴う電子メールの送信機
能を示す図であり、車両仕様選定処理(M2)における
個別仕様車の仕様選定後に、前記の「販社見積請求」ボ
タンが操作されるのに応じて起動する。見積・査定依頼
処理(M3)からは、ユーザの操作に応じて、車両仕様
選定処理(M2)に遷移することができる。
【0084】同図に示すように、見積・査定依頼処理
(M3)における表示画面の遷移としては、見積請求ト
ップ画面C−1(図28)、査定申込入力画面C−2
(図29)、販売代理店検索・選定画面C−3、入力内
容確認画面C−4、見積・査定内容送信画面C−5、並
びに販売代理店地図閲覧画面C−6の各画面を、当該ユ
ーザ端末5に表示することができる。
【0085】見積請求トップ画面C−1(図28):こ
の画面において、ユーザ端末5のユーザは、当該ユーザ
に関する項目(氏名等、既に発行されている場合はユー
ザID及びパスワード)を入力することにより、車両仕
様選定処理(M2)において先に確定した個別仕様車に
ついて、見積又は下取車両の査定を依頼することができ
る。即ち、当該表示画面においてユーザに関する情報が
入力された後、査定申し込みに関するラジオボタンにお
いて「はい」が選択された場合には、査定申込入力画面
C−2が表示され、「いいえ」が選択された場合には、
販売代理店検索・選定画面C−3が表示される。
【0086】査定申込入力画面C−2(図29):この
画面において、ユーザ端末5のユーザは、下取りを希望
する自動車(下取車両)についての所定の仕様項目(自
動車メーカ名、車名、排気量、走行距離等)を入力し、
「次へ」ボタンが選択されるのに応じて、販売代理店検
索・選定画面C−3が表示される。
【0087】販売代理店検索・選定画面C−3(不図
示):この画面において、ユーザ端末5のユーザは、個
別仕様車の見積又は下取車両の査定を依頼することを希
望する販売代理店をユーザ自身が選択することができ
る。選択の手順としては、例えば見積請求トップ画面C
−1等において先に入力されている当該ユーザの住所に
基づいて近隣の販売代理店を自動的に提示する方法や、
一覧表示された販売代理店の中から所望の販売代理店を
当該ユーザに選択させる方法等が想定される。いづずれ
何れの場合においても、販売代理店検索・選定画面C−
3からは、各販売代理店の所在を地図上で確認可能な販
売代理店地図閲覧画面C−6に展開可能に構成すること
により、ユーザの利便性を考慮するとよい。
【0088】販売代理店検索・選定画面C−3において
個別仕様車の見積又は下取車両の査定を依頼する販売代
理店が選択されると、当該ユーザのユーザ端末5には、
入力内容確認画面C−4が表示される。
【0089】入力内容確認画面C−4(不図示):この
画面には、車両仕様選定処理(M2)において先に確定
した個別仕様車についての各仕様項目(メーカ希望小売
り価格を含む)の内容、下取車両の査定を選択した場合
には査定申込入力画面C−2においてユーザ自身が入力
した各項目の内容、並びにそれらの見積・査定を依頼す
べく販売代理店検索・選定画面C−3において選択され
た販売代理店に関する情報等が一覧表示される。ユーザ
端末5のユーザは、入力内容確認画面C−4において表
示される情報の内容について確認した後、所定の操作に
よって実際に見積・査定を依頼すると、当該ユーザ端末
5には、見積・査定内容送信画面C−5が表示される。
【0090】見積・査定内容送信画面C−5(不図
示):この画面には、見積・査定依頼が送信され、車両
メーカ側サーバ1において受け付けられたことと、当該
ユーザによって選択された販売代理店から依頼内容に関
する電子メールが当該ユーザ宛に届くこと等の情報が表
示される。
【0091】見積・査定依頼処理(M3)には、見積・
査定内容送信画面C−5において見積・査定依頼がユー
ザ端末5から送信されるのに応じて、電子メールを送受
信する機能が含まれる。
【0092】ID・パスワード回答メールC−7:当該
ユーザからの見積依頼が今回初めてである場合に、その
ユーザが先に入力しているメールアドレスに対して、発
行したID・パスワードを含む電子メールが送信され
る。
【0093】見積・査定依頼通知メールC−8:当該ユ
ーザから個別仕様車の見積依頼及び/又は下取車両の査
定を依頼されたことを、車両メーカ側サーバ1から対象
となる販売代理店の販売代理店側サーバ2に通知するた
めの電子メールが送信される。この電子メールには、例
えば見積請求トップ画面C−1において入力された当該
ユーザを特定可能な情報(住所、氏名、メールアドレス
等)と、車両仕様選定処理(M2)にて設定された車両
仕様の識別情報(仕様番号)、査定申込入力画面C−2
において入力された下取車両の仕様項目等が含まれる。
【0094】見積・査定依頼確認メールC−9:当該ユ
ーザから個別仕様車の見積依頼及び/又は下取車両の査
定を依頼された販売代理店の名義で、当該ユーザが先に
入力しているメールアドレスに対して、見積依頼・査定
依頼がなされたことを確認するために電子メールが送信
される。
【0095】査定結果回答メールC−10:当該ユーザ
より下取車両の査定を依頼された販売代理店から、当該
ユーザが先に入力しているメールアドレスに対して、査
定結果を回答するための電子メールが送信される。
【0096】見積結果回答メールC−11:当該ユーザ
より見積依頼された販売代理店名義の見積結果を、車両
メーカ側サーバ1から当該ユーザが先に入力しているメ
ールアドレスに対して回答するための電子メールが送信
される。
【0097】図10は、車両メーカ側サーバ1において
行われる見積・査定依頼処理(M3)を示すフローチャ
ートである。
【0098】同図において、ステップS41:見積請求
トップ画面C−1(図28)をユーザ端末5に表示する
とともに、その画面に入力されたユーザIDやパスワー
ドの妥当性をチェックする。
【0099】ステップS42,ステップS43:査定の
要求が有るか否かを判断し(ステップS42)、当該要
求がない場合にはステップS44に進む一方、当該要求
が有る場合には、当該ユーザ端末5に査定申込入力画面
C−2(図29)を表示することによって査定を希望す
る下取車両の情報を当該ユーザに入力させるとともに、
販売代理店検索・選定画面C−3を当該ユーザ端末5に
表示することによって希望する販売代理店をユーザに選
択させ、選択された販売代理店には、見積・査定依頼通
知メールC−8によって入力された情報を送信する(ス
テップS43)。
【0100】ステップS44,ステップS45:見積の
要求が有るか否かを判断し(ステップS44)、当該要
求が有れば、個別仕様車についての見積を車両メーカ側
サーバ1からユーザ端末5へ提供する見積価格提供処理
を行う(ステップS45)。すなわち、詳しくは後述す
るが、車両仕様選定処理(M2)にて設定された車両仕
様の識別情報(仕様番号)に基づいて自動で見積価格を
演算し、この見積価格を顧客情報等に応じて補正した後
に、ユーザが先に入力しているメールアドレスに対して
電子メールにて送信する。
【0101】尚、査定依頼を受けた販売代理店は、査定
依頼通知メールC−8によって取得した下取車両の仕様
項目に従って、その下取車両の査定を行う。この査定
は、当該販売代理店の従業員が実際に下取車両を確認し
て従来通り行うようにしても、予め中古車の相場が設定
されているデータベース等を参照することによって自動
的に行うようにしてもよい。
【0102】−見積事項確認処理(M4)− 図6は、見積事項確認処理(M4)における表示画面の
遷移を示す図であり、イニシャル処理(M1)によって
表示されたホーム画面A−2において、「ご購入検討一
覧」の操作ボタンが操作されるのに応じて起動する。見
積事項確認処理(M4)からは、ユーザの操作に応じ
て、イニシャル処理(M1)、クレジット審査処理(M
5)、或いは商談申し込み処理(M6)に遷移すること
ができる。
【0103】同図に示すように、見積事項確認処理(M
4)における表示画面の遷移としては、ID・パスワー
ド入力画面D−1(図30)、購入検討情報一覧画面D
−2(図31)、見積事項確認画面D−3(図32)、
見積仕様イメージ表示画面D−4、クレジット審査結果
表示画面D−5、並びに下取査定結果表示画面D−6の
各画面を、当該ユーザ端末5に表示することができる。
【0104】ID・パスワード入力画面D−1(図3
0):この画面において、ユーザ端末5のユーザは、当
該ユーザに対して先に発行されているユーザID(会員
ID)とパスワードを入力し、「送信」ボタンを操作す
ることによって本システム(車両メーカ側サーバ1)に
ログインする。ログインが完了すると、当該ユーザ端末
には、購入検討情報一覧画面D−2(図31)が表示さ
れる。
【0105】購入検討情報一覧画面D−2(図31):
この画面では、当該ユーザに対して先に行われた見積、
査定、並びにクレジット審査について一覧表示が行わ
れ、当該ユーザは、所望の表示項目をクリックする等の
操作によって選択することにより、選択した項目の詳細
な内容を示す画面が当該ユーザのユーザ端末5に表示さ
れる。
【0106】見積事項確認画面D−3(図32):この
画面において、ユーザ端末5のユーザは、当該ユーザに
対して先に行われた見積の詳細内容を確認することがで
き、「ご商談申込み」ボタンが操作されたときには商談
申し込み処理(M6)に遷移することができ、「クレジ
ットご検討」ボタンが操作されたときにはクレジット審
査処理(M5)に遷移することができ、「見積仕様イメ
ージ確認」ボタンが操作されたときには現在表示されて
いる個別仕様車の見積仕様に対応する自動車の画像を、
見積仕様イメージ表示画面D−4(不図示)において確
認することができる。そして、「ご購入検討一覧に戻
る」の操作ボタンが操作されたときには、購入検討情報
一覧画面D−2(図31)に遷移することができる。
【0107】図11は、車両メーカ側サーバ1において
行われる見積事項確認処理(M4)を示すフローチャー
トである。
【0108】同図において、ステップS51:ユーザが
本システムにログインするログイン画面、即ちID・パ
スワード入力画面D−1(図30)をユーザ端末5に表
示するとともに、その画面に入力されたユーザIDやパ
スワードの妥当性をチェックする。
【0109】ステップS52:顧客DB34を参照し
て、当該ユーザIDに関する見積情報の更新が行われた
か否かを確認する。
【0110】ステップS53:顧客DB34に格納され
ている当該ユーザIDに関する見積情報を取得するとと
もに、取得した見積情報を、購入検討情報一覧画面D−
2(図31)又はその画面における操作に応じて、見積
事項確認画面D−3(図32)によって当該ユーザのユ
ーザ端末5に表示する。
【0111】ステップS54:顧客DB34に格納され
ている当該ユーザIDに関する更新された見積情報を、
更新されたことをユーザが識別可能に、購入検討情報一
覧画面D−2(図31)又はその画面における操作に応
じて、見積事項確認画面D−3(図32)によって当該
ユーザのユーザ端末5に表示する。
【0112】ステップS55,ステップS56:仕様確
定した個別仕様車についてのクレジット審査の申込み要
求が有るか否かを判断し(ステップS55:ステップS
17(図9)に相当)、当該要求が有る場合にはステッ
プS18(図9)に進む。また、仕様確定した個別仕様
車についての商談の申込み要求が有るか否かを判断し
(ステップS56:ステップS19(図9)に相当)、
当該要求が有る場合にはステップS20(図9)に進
む。
【0113】−クレジット審査処理(M5)・商談申し
込み処理(M6)− 図7は、クレジット審査処理(M5)及び商談申し込み
処理(M6)における表示画面の遷移と、クレジット審
査及び商談申し込みに伴う電子メールの送信機能とを示
す図であり、クレジット審査処理(M5)は、見積事項
確認処理(M4)によって表示された見積事項確認画面
D−3(図32)において、「クレジットご検討」ボタ
ンが操作されるのに応じて起動し、商談申し込み処理
(M6)は、見積事項確認画面D−3(図32)におい
て、「ご商談申込み」ボタンが操作されるのに応じて起
動する。クレジット審査処理(M5)及び商談申し込み
処理(M6)からは、見積事項確認処理(M4)に遷移
することができる。
【0114】同図に示すように、クレジット審査処理
(M5)における表示画面の遷移としては、借入条件入
力画面E−1(図33)、返済計画表示画面E−2(図
34)、クレジット審査入力画面E−3、クレジット申
込み内容送信画面E−4の各画面を、当該ユーザ端末5
に表示することができる。
【0115】借入条件入力画面E−1(図33):この
画面において、ユーザ端末5のユーザは、見積事項確認
処理(M4)において選択した見積項目において提示さ
れた個別仕様車を分割払いのローンで購入する場合につ
いて、利用するクレジットに関する各種項目を入力する
ことができ、所定項目の入力後に、「計算実行」ボタン
が操作されるのに応じて、ユーザ端末5には、返済計画
表示画面E−2(図34)が表示される。
【0116】返済計画表示画面E−2(図34):この
画面には、借入条件入力画面E−1にて設定された項目
に基づくクレジットの計算結果(返済計画)が一覧表示
される。この画面において「クレジット審査申込」ボタ
ンが操作されるのに応じて、ユーザ端末5には、クレジ
ット審査入力画面E−3が表示される。
【0117】クレジット審査入力画面E−3(不図
示):この画面において、ユーザ端末5のユーザは、返
済計画表示画面E−2において表示された返済計画に基
づくクレジット審査を、信販会社に申し込むことができ
る。
【0118】クレジット申込み内容送信画面E−4(不
図示):この画面には、クレジット審査が送信され、車
両メーカ側サーバ1において受け付けられたことと、審
査結果に関する電子メールが当該ユーザ宛に届くこと等
の情報が表示される。
【0119】見積事項確認処理(M4)には、クレジッ
ト申込み内容送信画面E−4においてクレジット審査の
申込み情報がユーザ端末5から送信されるのに応じて、
電子メールを送受信する機能が含まれる。
【0120】クレジット審査依頼確認メールE−5:当
該ユーザからクレジット審査を依頼された車両メーカ側
サーバ1から、当該ユーザが先に入力しているメールア
ドレスに対して、クレジット審査依頼がなされたことを
確認するために電子メールが送信される。
【0121】クレジット審査依頼通知メールE−6:当
該ユーザからクレジット審査が依頼されたことを、車両
メーカ側サーバ1から対象となる信販会社に通知するた
めの電子メールが送信される。この電子メールには、返
済計画表示画面E−2において表示された返済計画の内
容、並びにユーザに関する情報等が含まれる。
【0122】クレジット審査結果回答メールE−7:ク
レジット審査を行った信販会社から、当該ユーザが先に
入力しているメールアドレスと車両メーカ側サーバ1と
に対して、審査結果を回答するための電子メールが送信
される。
【0123】次に、図7に示す商談申し込み処理(M
6)における表示画面の遷移としては、商談申し込み入
力画面F−1(図35)、商談申し込み内容送信画面F
−2の各画面を、当該ユーザ端末5に表示することがで
きる。
【0124】商談申し込み入力画面F−1(図35):
この画面において、ユーザ端末5のユーザは、見積事項
確認処理(M4)において選択した見積項目において提
示された個別仕様車について、その個別仕様車について
見積価格を提示した販売代理店に対する商談申し込みに
関する各種項目(下取り車両の有無、クレジット利用の
有無、商談希望日等)を入力することができ、所定項目
の入力後に、「商談申込」ボタンが操作されるのに応じ
て、ユーザ端末5には、商談申し込み内容送信画面F−
2が表示される。
【0125】商談申し込み内容送信画面F−2(不図
示):この画面には、商談申し込み入力画面F−1にお
ける申し込み内容が送信され、車両メーカ側サーバ1に
おいて受け付けられたことと、商談に関する電子メール
或いは電話等による連絡が、対応する販売代理店からな
される旨の情報が表示される。
【0126】商談申し込み処理(M6)には、商談申し
込み内容送信画面F−2において商談申し込み情報がユ
ーザ端末5から送信されるのに応じて、電子メールを送
受信する機能が含まれる。
【0127】商談依頼確認メールF−3:当該ユーザか
ら商談を依頼された車両メーカ側サーバ1から、当該ユ
ーザが先に入力しているメールアドレスに対して、商談
を依頼がなされたことを確認するために電子メールが送
信される。
【0128】商談依頼通知メールF−4:当該ユーザか
ら商談を依頼されたことを、車両メーカ側サーバ1から
対象となる販売代理店に通知するための電子メールが送
信される。この電子メールには、商談申し込み入力画面
F−1において表示された内容、並びにユーザに関する
情報等が含まれる。
【0129】本実施形態において、販売代理店における
商談後に、自動車メーカに対して実際に個別仕様車を発
注する方法としては、販売代理店側サーバ2から車両メ
ーカ側サーバ1に対して行う方法や、専用回線によって
別途発注を行う方法等が想定される。
【0130】−納期照会処理等(M7,M8,M9)− 図8は、納期照会処理(M7)、インストラクション処
理(M8)及び問い合わせ処理(M9)における表示画
面の遷移と、納期照会に伴う電子メールの送信機能とを
示す図である。
【0131】納期照会処理(M7)は、イニシャル処理
(M1)によって表示されたホーム画面A−2におい
て、「ご購入車両納期照会」の操作ボタンが操作される
のに応じて起動する。また、インストラクション処理
(M8)は、ホーム画面A−2において、「このサイト
について」、「ご購入手順」、「プライバシーポリシ
ー」等の操作ボタンが操作されるのに応じて起動する。
問い合わせ処理(M9)は、インストラクション処理
(M8)の問い合わせ・FAQの説明H−3において、
所定の操作ボタンが操作されるのに応じて起動する。納
期照会処理(M7)、インストラクション処理(M8)
及び問い合わせ処理(M9)からは、ユーザの操作に応
じて、イニシャル処理(M1)に遷移することができ
る。
【0132】同図に示す納期照会処理(M7)では、I
D・パスワード入力画面G−1(図30に同じ)、納期
ステータス照会画面G−2(図22)の各画面を、当該
ユーザ端末5に表示することができるとともに、納期ス
テータス報告メールG−3を、該当するユーザ端末5宛
に送信する。
【0133】ID・パスワード入力画面D−1(図3
0):この画面において、ユーザ端末5のユーザは、当
該ユーザに対して先に発行されているユーザID(会員
ID)とパスワードを入力し、「送信」ボタンを操作す
ることによって本システム(車両メーカ側サーバ1)に
ログインする。ログインが完了すると、当該ユーザ端末
には、納期ステータス照会画面G−2(図22)が表示
される。
【0134】図22は、納期照会処理(M7)により表
示される納期ステータス照会画面G−2を例示する図で
あり、この表示画面において、当該ユーザは、納車を待
っている個別仕様車に関して、生産から納車までの複数
段階における進捗状況を知ることができる。
【0135】即ち、納期ステータス照会画面G−2に
は、ユーザ、個別仕様車、並びに販売代理店を特定する
情報が表示されるとともに、図22に示すように、当該
個別仕様車についての生産から納車までの複数段階にお
ける進捗状況が、現在の状況を表わすグラフィックと、
各段階を表わす画像(撮影画像)とによって提示され
る。また、既に完了した段階には、完了日が表示され
る。
【0136】上述した図22の納期ステータス照会画面
G−2に表示される情報は、車両メーカ側サーバ1が進
捗管理DB32を参照することによって取得することが
できる。
【0137】また、インストラクション処理(M8)で
は、個別仕様車見積・発注システムの説明H−1、購入
プロセスの説明H−2、問い合せ・FAQの説明H−
3、並びにプライバシーポリシーの説明H−4の各画面
がユーザ端末5に表示される。これらの説明(説明画
面:何れも不図示)は、例えば車両メーカ側サーバ1の
記憶装置26に予め登録しておけばよい。
【0138】さらに、問い合わせ処理(M9)では、問
い合わせ送信画面(不図示)がユーザ端末5に表示され
る。
【0139】(3)見積価格提供処理 次に、車両メーカ側サーバ1のCPUにより実行される
見積価格提供処理について、図12乃至図16を参照し
て説明する。図12は、見積価格提供処理の基本的な手
順を示すフローチャートであり、個別仕様車の識別情報
(仕様番号)に基づいて自動で演算した見積価格を提供
するものである。
【0140】同図において、ステップS31:見積価格
DB35における選択された販売代理店のデータを参照
し、上述した車両仕様選定処理(M2)において選定さ
れた車両仕様の識別情報(仕様番号)に対応する見積価
格を読み出す。すなわち、このステップS31が見積価
格演算手段として選定仕様に係る見積価格を演算する。
【0141】ステップS32:ステップS31で読み出
した見積価格に対して、顧客に関する所定の情報を考慮
して自動的に補正をする自動補正サブルーチンを行う。
この自動補正サブルーチンについて詳細は後述する。
【0142】ステップS33:ステップS32で自動補
正をした見積価格の妥当性を判断し、妥当でないときに
は販売代理店側サーバ2に対して警報を行う補正警報サ
ブルーチンを行う。この補正警報サブルーチンについて
も詳細は後述するが、所定の状況では見積価格をユーザ
が先に入力しているメールアドレスに対して電子メール
にて送信する処理が行われる。この電子メールにはUR
Lが含まれており、ユーザ端末5において、前記URL
により指定されたページを開くと、見積結果を表示する
画面においてその詳細を確認することができる。
【0143】ステップS34:顧客に対して見積価格を
提示した旨を、販売代理店側サーバ2に、電子メールに
より通知する。
【0144】−自動補正サブルーチン− 図13は、前記図12に示すフローのステップS32に
おける自動補正サブルーチンの具体的な手順を示す。こ
のサブルーチンは、見積価格DB35から読み出した見
積価格を顧客に関する所定の情報に基づいて補正するサ
ブルーチンであり、以下の各ステップにおいて補正演算
の基礎となる情報は、顧客DB34を参照するか、又は
今回の見積依頼の時に見積請求トップ画面C−1(図2
8参照)に続いて表示されるアンケート画面(図36に
例示するような画面)において所定の入力フォームに対
し顧客により入力されたものを参照する。
【0145】前記図13において、ステップS101:
顧客が販売代理店へ依頼した有償サービスの履歴を読み
出し、この履歴に応じて例えば所定期間内の有償サービ
スの総額が大きいほど、徐々に見積価格が低くなるよう
に補正する。この際、有償サービスのうちでも定期点検
については補正による値引き額が相対的に大きくなるよ
うにし、一方、高年式車の突発的な故障の修理について
は、値引き額が相対的に小さくなるようにしてもよい。
定期点検については引き続き販売代理店での売り上げが
期待できるからである。
【0146】ステップS102:顧客の過去の自動車の
購入実績である現在の車両保有台数を読み出し、その保
有台数に応じて、例えば保有台数が多くメーカ乃至販売
代理店への利益提供度合いが大きいほど、徐々に見積価
格が低くなるように補正する。また、顧客が高年式車を
保有している場合には補正による値引き額が相対的に大
きくなるようにしてもよい。顧客の保有台数が多く、特
に高年式車が含まれている場合には、買い換えの可能
性、即ち契約に至る可能性が高いからである。
【0147】ステップS103:顧客の車両保管場所の
情報を読み出し、その車両保管場所に応じて、例えば保
管場所が目立つ場所にあるときには見積価格が低くなる
ように補正する。自動車の保管場所が目立つ場所にあれ
ば、広告効果が期待できるからである。尚、この場合の
値引き代はメーカが負担することが好ましい。
【0148】ステップS104:顧客による見込み客の
紹介状況の情報を読み出し、その情報に応じて例えば紹
介客数が多いほど、徐々に見積価格が低くなるように補
正する。但し、この見込み客、即ち、契約に至ると見込
まれる客が既にメーカの顧客であったときには、補正に
よる値引き額を減少したり、或いは零にしてもよい。ま
た、紹介された見込み客に対しては購入促進用の電子メ
ールを送信し、さらに、当該見込み客が契約に至ったと
きには、紹介者へキャッシュバックや無償サービス等の
還元処理を行えるように、その紹介者の顧客データと対
応付けて記憶するようにする。
【0149】ステップS105:顧客が他の顧客から紹
介された被紹介客であるか否かの情報を読み出し、被紹
介客であれば、見積価格を低くなるように補正する。ま
た、紹介者に対しては、当人の紹介した被紹介客が見積
請求をした旨の電子メールを送信する。
【0150】ステップS106:顧客により入力された
希望納期を読み出し、その希望納期に応じて例えば納期
が短いほど、徐々に見積価格が低くなるように補正す
る。希望納期が短いときには、商談が短期に終了して早
期に契約に至る可能性が高いので、その分、商談のコス
トを低減することができ、相対的に利益が増大する。そ
の際、特に決算期末が近いときには補正による値引き額
が相対的に大きくなるようにしてもよい。
【0151】ステップS107:顧客が買い換えを検討
している現在の保有車両の銘柄、即ち代替銘柄を読み出
し、その代替銘柄に応じて、例えば代替銘柄が他メーカ
のものであってそのものからの切替購入であるか、或い
は代替銘柄がなく自動車を新規に購入する場合には、見
積価格が低くなるように補正する。新規の顧客を獲得す
る好機だからである。
【0152】ステップS108:このBTOシステムの
サイトに対する顧客のアクセス履歴に応じて、例えば顧
客の関心が高いと考えられる場合には、契約に至る可能
性が高いので、見積価格が低くなるように補正する。こ
の補正の具体的な内容について詳しくは後述する。
【0153】ステップS109:顧客が前回、自動車を
購入した時期を読み出し、例えば前回購入時期が所定期
間よりも以前であるか、或いは前回購入した自動車の車
検までの期間が短いときには、見積価格が低くなるよう
に補正する。このような場合にはいずれも購入の可能性
が高いからである。尚、この補正による値引き額は前記
期間の長さに応じて徐々に変更するようにしてもよい。
【0154】ステップS110:顧客が前回、自動車を
購入したときの購入価格を読み出し、この価格に応じ
て、例えば前回購入時の値引率が高いほど、見積価格が
低くなるように補正する。見積価格が顧客の予想と大き
く異なる事態を回避するためである。尚、補正による値
引率は、前回購入時の値引率の平均的な値引率に対する
偏差に基づいて決定するのが好ましい。
【0155】ステップS111:顧客の生活環境の変化
状況に関する情報を読み出し、この情報に応じて、例え
ば、家族数が増加したとき、転居したとき、転職したと
き等には、見積価格が低くなるように補正する。特に、
生活環境の変化に対して適合性の高い車種選定がなされ
ている場合には、契約に至る可能性が高いので、補正に
よる値引き額が相対的に大きくなるようにしてもよい。
一例を挙げれば、家族数の増大に対してミニバンの見積
依頼がなされている場合等である。
【0156】ステップS112:顧客の現在保有する車
両に関する情報を読み出し、この情報に応じて、例え
ば、個別仕様車のジャンルと保有車種のジャンルとが大
きく異なる場合に、見積価格が低くなるように補正す
る。顧客が現在保有しているものと全く異なるジャンル
の車種に興味を持っているのであれば、商談や契約に至
る可能性が高いからである。
【0157】尚、見積価格の補正の手法としては、前記
ステップS101〜S112に挙げたもの以外にも種々
の手法が考えられる。すなわち、例えば、顧客が当該見
積依頼において選択した仕様のオプション装備の個数に
応じて、見積価格を補正するようにしてもよい。すなわ
ち、例えばオプション装備の個数が4〜9個のいずれか
のときに見積価格を低くなるように補正する。これは、
オプションの個数が所定以上に多いときには、仕様の変
更を楽しんでいるだけであると考えられ、反対に、オプ
ションの個数が所定以下のときには、販売対象に対する
興味があまり強くないと考えられるからである。但し、
オプションの個数が零のときには、購入を希望する仕様
が明確になっているとも考えられるので、この場合には
見積価格を低くするようにしてもよい。
【0158】前記ステップS101〜S104、S10
7、S106のそれぞれにより、顧客の所定情報に基づ
いて、メーカ乃至販売代理店に対するユーザからの利益
提供度合いを演算する利益提供度合い演算手段が構成さ
れている。
【0159】−アクセス履歴による補正サブルーチン− 次に、前記図13のフローのステップS108における
アクセス履歴による補正の具体的な手順を説明する。
【0160】図14において、ステップS120,ステ
ップS121:顧客DB34から、サイトへの顧客のア
クセス履歴を読み出し、その中でも、既に他の顧客に販
売された自動車の仕様のうち、人気の高い仕様ものの順
位を表示した「売れ筋ランキング」のページへのアクセ
ス状況の情報を読み出して、この情報に基づいて例えば
所定期間内でのアクセス頻度が所定以上に高いときに、
見積価格が低くなるように補正する。顧客が人気の高い
仕様に興味を持つということは購入を具体的に考えてい
るということであり、契約可能性が高いからである。
尚、この際、アクセス頻度が高いほど、見積価格が低く
なるように補正してもよい。
【0161】ステップS122:顧客の「ZOOM」表
示へのアクセス状況、即ち自動車の写真を拡大して表示
させる「ZOOM」ボタンを操作した頻度の情報を読み
出し、この情報に応じて例えば所定期間内での操作頻度
が所定以上に高いときに、見積価格が低くなるように補
正する。顧客が高い頻度で「ZOOM」ボタン操作する
ということは、自分の選択した仕様を詳細に確認して決
定しようとしており、商談や契約に移る可能性が高いと
いうことである。尚、この際、操作頻度が高いほど見積
価格が低くなるように補正してもよい。
【0162】ステップS123:顧客の選定した仕様や
自動車に関する「問い合わせ」状況、即ち顧客が「問い
合わせ」ボタンを操作した頻度の情報を読み出し、この
情報に応じて例えば所定期間内での操作頻度が所定以上
に高いときには、商談や契約の可能性が高いので、見積
価格が低くなるように補正する。この際、頻度が高いほ
ど見積価格が低くなるように補正してもよい。
【0163】ステップS124:顧客の「画像ダウンロ
ード」状況、即ち顧客がサイトから画像をダウンロード
した頻度の情報を読み出し、この情報に応じて例えば所
定期間内でのダウンロードの頻度が所定以上に高いとき
には、契約可能性が高いので、見積価格が低くなるよう
に補正する。この際、頻度が高いほど見積価格が低くな
るように補正してもよい。
【0164】ステップS125:顧客のサイトへの滞在
状況、即ち例えばサイトの滞在時間や「商品情報」ボタ
ンの操作頻度等の情報を読み出し、この情報に応じて、
例えば所定期間内でのサイトの滞在時間が所定以上に長
いときや、ボタンの操作頻度が所定以上に高いときに
は、商談や契約可能性が高いと判断できるので、このと
きに、見積価格が低くなるように補正する。この際、滞
在時感が長いほど、或いはボタンの操作頻度が高いほ
ど、見積価格が低くなるように補正してもよい。
【0165】ステップS126:顧客がサイトに滞在中
にブラウザプログラムにより閲覧したページ数を読み出
し、このページ数に応じて、例えばページ数が所定数以
上のときに見積価格が低くなるように補正する。この
際、ページ数が多いほど見積価格が低くなるようにして
もよい。また、特に個別仕様車の仕様に関するページの
みに限定してもよい。
【0166】ステップS127:顧客がBTOシステム
を利用して過去に個別仕様車の仕様設定を行った仕様設
定履歴を読み出し、この履歴に応じて、例えば所定期間
内で仕様設定に要した時間の合計が所定時間以上である
ときに、見積価格が低くなるように補正する。この際、
合計時間が長いほど見積価格が低くなるようにしてもよ
い。また、特に同一乃至類似仕様に限定してもよい。
【0167】尚、アクセス履歴による補正としては、前
記ステップS121〜S127に示すもの以外にも、種
々の手法が考えられる。すなわち、例えば、顧客の購入
検討情報一覧画面D−2(図31)や選定仕様表示画面
B−15(図27)へのアクセス状況、即ち所定期間内
(例えば1ヶ月)での同画面の閲覧回数、閲覧時間乃至
閲覧日数を読み出し、この情報に応じて例えば前記所定
期間内での閲覧回数等が所定以上に多いときに、見積価
格が低くなるように補正するようにしてもよい。この
際、閲覧回数等が多いほど見積価格が徐々に低くなるよ
うに補正してもよい。同画面を閲覧する頻度が高いほ
ど、商談に結びつきやすいと考えられるからである。
【0168】また、顧客の過去の所定期間における本シ
ステム上での見積要求回数を読み出し、この情報に応じ
て例えば前記所定期間内での見積要求回数が所定以上に
多いときに、見積価格が低くなるように補正するように
してもよい。より具体的には、例えば、販売会社や仕様
に拘わらず、過去3ヶ月以内の見積要求件数が10件以
上のときに見積価格を補正するようにしたり、或いは、
過去3ヶ月以内の同一の販売会社に対する互いに異なる
仕様についての見積要求件数が5件以上のときに見積価
格を補正するようにしたりすればよい。さらに、見積要
求回数が多いほど見積価格が徐々に低くなるように補正
してもよい。
【0169】さらに、顧客がこのBTOシステムのサイ
トへアクセスする直前に滞在していたサイト、即ちアク
セスリンク元に関する情報を読み出し、この情報に応じ
て、例えば、車両メーカのホームページにおけるいずれ
かのサイトがアクセスリンク元である場合には、契約可
能性が高いと判断して、見積価格が低くなるように補正
するようにしてもよい。或いは、過去の所定期間(例え
ば3ヶ月)におけるアクセスリンク元の数が設定値以上
であるときに、見積価格を補正するようにしたりしても
よい。この場合に、アクセスリンク元の数が多いほど見
積価格が徐々に低くなるように補正してもよい。
【0170】−補正警報サブルーチン− 図15は、前記図12に示すフローのステップS33に
おける補正警報サブルーチンの具体的な手順を示す。こ
のサブルーチンは、上述の如く顧客の情報に応じて自動
補正した見積価格を、図16に示すように予め設定した
基準価格帯と対比することによって、見積価格の妥当性
を判断し、妥当でないときには販売代理店側サーバ2に
対して警報を行うものである。
【0171】図15において、ステップS201:選択
された販売代理店に関し、該当する個別仕様車について
の第2基準価格帯を、見積価格DB35から読み出す。
【0172】ステップS202,ステップS203:そ
の個別仕様車の見積価格が、第1基準価格帯の範囲内で
あるか否かを判定し(ステップS202)、範囲内であ
るときには、ステップS203に進み、その顧客が先に
入力しているメールアドレスに対して電子メールを送信
して、見積価格の提示をする処理が行われる。このと
き、その見積価格が第1基準価格帯における最低価格以
下、又は最低価格に近似しているときには、電子メール
において、その旨をアピールする。
【0173】一方、見積価格が、第1基準価格帯の範囲
外であるときには、ステップS204、ステップS21
3、又はステップS214に進む。尚、各ステップへの
移行は、予め販売代理店により指定されたステップに移
行するように構成してもよい。
【0174】ステップS204,ステップS205:演
算された見積価格が、第1基準価格帯の範囲外である旨
を、対応する販売代理店側サーバ2に、電子メールで通
知する(ステップS204)。この電子メールにはUR
Lが含まれており、販売代理店端末4において、前記U
RLにより指定されたページを開くと、第1基準価格帯
変更画面が前記販売代理店端末4において表示される。
また、顧客に対しては、「極限の見積価格提供の決済を
受けている最中です」という旨の電子メールを送信する
(ステップS205)。
【0175】図37は、第1基準価格帯変更画面を例示
する図であり、この変更画面には、基準価格帯変更の対
象となる仕様のナンバー(No.)と、現状の見積価格
及び標準見積価格と、第1及び第2基準価格帯と、標準
見積価格が第1基準価格帯の範囲外となった要因と、当
該個別仕様の利益率と、販売代理店の今月の販売目標及
び実績と、当該個別仕様に類似する個別仕様の見積価格
とが記載されている。また、第1基準価格変更ボタン
と、第1基準価格変更(期限付き)ボタンと、価格入力
ボタンと、承認のみボタンと、承認せずボタンとが設け
られている。
【0176】そして、販売代理店端末4において、第1
基準価格変更ボタン又は第1基準価格変更(期限付き)
ボタンのいずれかを選択すると、新たな基準価格帯を入
力する基準価格帯入力画面(不図示)が表示され、販売
代理店端末4の操作により、新たな第1基準価格帯を入
力することが可能になる。また、販売代理店端末4にお
いて、価格入力ボタンを選択すると、新たな見積価格を
入力する見積価格入力画面(不図示)が表示され、販売
代理店端末4の操作により、顧客に提示する見積価格を
入力することが可能になる。つまり、第1基準価格及び
見積価格は、販売代理店が任意に設定することもでき
る。
【0177】さらに、販売代理店端末4の操作により、
「承認のみ」ボタンを選択すると、第1基準価格帯の範
囲外である、今回の見積価格を顧客に提示することを承
認することになる。一方、販売代理店端末4の操作によ
り、「承認せず」ボタンを選択すると、第1基準価格帯
の範囲外である、今回の見積価格を顧客に提示すること
を承認しないことになる。
【0178】ステップS206,ステップS207:第
2基準価格帯変更画面における操作により、販売代理店
から第1基準価格帯の変更要求がされたか否かを判定し
(ステップS206)、要求がされたときにはステップ
S207で、その要求に応じて、見積価格DB35の第
1基準価格帯の登録内容を、新たに入力された第1基準
価格帯に設定する。尚、その入力された第1基準価格帯
が期限付きの場合には、車両メーカ側サーバ1におい
て、所定の期間が経過すれば、見積価格DB35に登録
された第2基準価格帯を、元の第1基準価格帯に変更す
る。
【0179】ステップS209,ステップS210:第
1基準価格帯変更画面において「承認のみ」ボタンが選
択されることにより、販売代理店から演算された見積価
格が承認されたか否かを判定し(ステップS209)、
承認されたときにはステップS208に進み、承認され
ていないときにはステップS211に進む。また、第2
基準価格帯変更画面において「価格入力」ボタンが選択
されて新たな見積価格が入力されたか否かを判定し(ス
テップS210)、入力されたときにはステップS21
2に進み、入力されていないときにはステップS213
に進む。
【0180】ステップS208,ステップS211〜ス
テップS213:第1基準価格帯が変更されることで見
積価格が第1基準価格帯の範囲内になったとき、又は第
1基準価格帯の範囲外の見積価格が、販売代理店により
承認されたときには、その見積価格を、そのまま顧客に
提示する見積価格に設定する(ステップS208)。ま
た、販売代理店により新たな見積価格が入力されたとき
には、その入力された見積価格を、顧客に提示する見積
価格に設定する(ステップS211)。さらに、第1基
準価格帯の設定、及び新たな見積価格の入力のいずれも
ない場合等には、演算された見積価格が第1基準価格帯
における最低価格となるように、第1基準価格帯を変更
する(ステップS212)。そして、その顧客が先に入
力しているメールアドレスに対して電子メールを送信し
て、設定された見積価格を提示する処理を行う(ステッ
プS213)。このとき、その見積価格が第1基準価格
帯における最低価格以下、又は最低価格に近似している
ときには、電子メールにおいて、その旨をアピールす
る。
【0181】(4)見積価格DB35の変更・更新処理 次に、車両メーカ側サーバ1のCPUにより実行される
見積価格DB35の変更・更新処理について、図17乃
至図20を参照して説明する。まず、図17は、見積価
格DB35の変更・更新の基本的な手順を示すフローチ
ャートであり、この変更・更新処理は各販売代理店毎に
行われる。
【0182】同図において、ステップS61:後述の各
サブルーチンにおいて必要となる各種情報を取得し、こ
れを予め記憶する。
【0183】ステップS62:車両メーカ側サーバ1
が、所定の条件に従って自動で変更・更新のための演算
を行うサブルーチン(自動変更・更新サブルーチン)で
ある。この自動変更・更新サブルーチンについて詳細は
後述する。
【0184】ステップS63:自動変更・更新サブルー
チンにおいて演算した見積価格の妥当性を判定して、妥
当でないときにはその販売代理店に対して警報を行うサ
ブルーチン(変更・更新警報サブルーチン)である。こ
の変更・更新警報サブルーチンについても詳細は後述す
る。
【0185】ステップS64:前記ステップS62、ス
テップS63を経て求められた見積価格を基に、見積価
格DB35のデータを変更・更新する。
【0186】ステップS65〜ステップS67:個別仕
様車の見積依頼を既に受けたことがあり、その個別仕様
車の見積価格を既に提示した(但し、見積金額を提示し
てから所定期間が経過していない)ことのあるユーザに
関して、その見積金額に所定以上の変更が発生して見積
金額が安くなるか否かを、見積価格DB35の更新履歴
を参照することによって判断し(ステップS65)、変
更が発生する場合には、個別仕様車の見積金額に変更が
発生したことと変更後の金額とを、電子メール(見積結
果回答メールC−11)にて該当するユーザ端末5に送
信する(ステップS66)。続いて、ユーザ端末5に見
積価格の変更の電子メールを送信した旨を、販売代理店
側サーバ2に電子メールにより送信する(ステップS6
7)。
【0187】−自動変更・更新サブルーチン− 図18は、前記図17に示すフローのステップS62に
おける自動変更・更新サブルーチンであり、このサブル
ーチンは、上述したように、見積価格DB35のデータ
を車両メーカ側サーバ1のCPUにより自動で変更・更
新するためのサブルーチンであって、各販売代理店毎に
個別に処理が行われる。
【0188】同図において、ステップS301:見積価
格DB35における自動車の各仕様毎に、販売開始時期
からの経過時間(日数)に応じて見積価格を変更計算す
る。すなわち、図19(a)に一例を示すように、車両メ
ーカ側サーバ1のメモリに予め販売開始時期からの経過
時間と見積価格の変更係数α1との関係を定めたマップ
が格納されていて、このマップから読み出した変更係数
α1を標準見積価格に乗算することによって、見積価格
を変更する。ここで、前記変更係数α1の値は、図示の
如く、経過時間が長くなるほど徐々に減少するように設
定すればよく、こうすれば、販売開始からの時間の経過
に伴い、当該仕様の自動車の目新しさが低下しても、そ
のことに応じた適切な価格設定が行える。
【0189】ステップS302:各仕様毎に、モデルチ
ェンジまでの残余時間(日数)に応じて、前記ステップ
S301と同様に例えば図19(b)のマップに示すよう
な変更係数α2に基づいて、見積価格を変更計算する。
この変更係数α2の値は、図示の如く、残余時間が長い
ほど大きくなるように設定すればよく、こうすること
で、モデルチェンジが近い仕様についての値引き額を大
きくして、価格競争力を維持することができる。
【0190】ステップS303:各仕様毎に、その仕様
及び類似仕様の市場でのオフライン価格に応じて、例え
ば図19(c)のマップに示すような変更係数α3に基づ
いて、見積価格を変更計算する。すなわち、まず、デー
タの変更を行っている販売代理店のサーバ2にインター
ネット3を介してアクセスし、このサーバ2に接続され
ている販売管理情報のデータベースから当該仕様及び類
似仕様のオフライン価格に関するデータを読み出す。そ
して、過去の所定期間におけるオフライン価格の平均
値、最安値等を計算し、この計算値に対応する変更係数
α3を前記図19(c)のマップから読み出して、見積価
格に乗算する。
【0191】こうすることで、見積価格に市場での実勢
価格の変化を直接的に反映させることができる。その平
均値の計算の際には、同一仕様のものについて重みを付
けるようにしてもよいし、類似仕様のものについては同
一仕様に直してから計算するようにしてもよい。また、
例えば大口顧客への販売価格のように、予め設定した範
囲よりも安いものについては除外することが好ましく、
同様に予め設定した範囲よりも高い価格についても除外
することが好ましい。さらに、平均値として、最近のも
のほど重みを付けた加重平均値を用いてもよい。例え
ば、最近の所定期間内の価格データに重みを付けるよう
にしてもよく、所定時期以前のデータは除外するように
してもよく、或いは、同一月の価格データに重みを付け
るようにしてもよく、それ以外のデータは除外するよう
にしてもよい。
【0192】ステップS304:各仕様毎に、競合する
自動車に関する情報に応じて見積価格を変更計算する。
この計算のための変更係数の値は、メーカ乃至販売代理
店において予め入力しておけばよいが、例えば、競合車
の仕様、性能、装備等の競争力に基づく補正係数はメー
カ側で入力し、一方、競合車が新たに発売になることや
その価格設定、実際の売れ行き等の販売情報に基づく補
正係数は販売代理店側で入力するのが好ましい。このよ
うに、競合車との競合の度合いに応じて価格設定を行う
ことで、競合車に対する競争力を維持することができ
る。
【0193】ステップS305:各仕様毎に、その仕様
及び類似仕様の販売実績、即ち、見積から商談に至った
割合(商談率)や或いはさらに契約に至った割合(契約
率)に応じて、例えば図19(d)のマップに示すような
変更係数α4に基づいて見積価格を変更計算する。この
変更係数α4の値は、図示の如く、商談率や契約率が高
いほど大きくなるように設定すればよい。こうすること
で、市場での評価に即応した適切な価格設定が行える。
その際、特売のものや限定車等、特に指定した案件につ
いてはデータから除外するとともに、同一の顧客に対す
る同一又は類似仕様に関する重複した見積についてもデ
ータから除外するのが好ましい。これは、商談率や契約
率を正確に求めるためである。
【0194】また、前記の商談率や契約率の計算の際に
は、前記ステップS303におけるオフライン価格の計
算と同様に、同一仕様のものについて重みを付けるよう
にしてもよいし、類似仕様のものについては同一仕様に
直してから計算するようにしてもよい。さらに、計算に
用いるデータは、最近のものほど重みを付けて用いるよ
うにしてもよい。すなわち、例えば、最近の所定期間内
のデータに重みを付けるようにしてもよく、所定時期以
前のデータは除外するようにしてもよく、或いは、同一
月のデータに重みを付けるようにしてもよく、それ以外
のデータは除外するようにしてもよい。
【0195】ステップS306:各仕様毎に、その仕様
及び類似仕様についての競合負け情報に応じて見積価格
を変更計算する。この計算に用いる変更係数については
図示しないが、例えば、競合負けの件数が多いほど変更
係数の値が小さくなるように設定すればよい。ここで、
競合負けとは、見積を提出した顧客との商談乃至契約に
至らず、その顧客が他の販売代理店と商談乃至契約した
ものとすればよい。
【0196】そして、前記補正係数の値は、所定期間内
の競合負け件数が所定数以下であれば、値が変化しない
ように設定してもよいし、反対に値が大きくなるように
設定してもよい。その際、競合勝ちした見積価格と競合
負けしたものとの価格差が大きい場合に、変更係数の変
更幅を大きくするようにしてもよい。また、競合負けし
た場合でも、そのときに競合した見積件数が所定数より
も多ければ、変更係数の変更幅を小さくするようにして
もよい。具体的には、所定の変更幅を競合した見積の件
数で除算するようにすればよい。
【0197】また、前記補正係数の計算の際に、ステッ
プS303,S305と同様に、同一仕様のものについ
て重みを付けるようにしてもよいし、類似仕様のものに
ついては同一仕様に直してから計算するようにしてもよ
い。さらに、計算に用いるデータは、最近のものほど重
みを付けて用いるようにしてもよい。すなわち、例え
ば、最近の所定期間内のデータに重みを付けるようにし
てもよく、所定時期以前のデータは除外するようにして
もよく、或いは、同一月のデータに重みを付けるように
してもよく、それ以外のデータは除外するようにしても
よい。尚、この競合負け情報に基づく見積価格の変更を
行うか否かは、販売代理店にて設定できるようにしても
よい。
【0198】ステップS307:各仕様毎に、その仕様
に係る見積価格と他の仕様に係る見積価格との相関関係
に応じて、見積価格を変更計算する。この計算のための
変更係数の値はメーカ乃至販売代理店において予め入力
しておけばよい。すなわち、前記したように見積価格D
B35のデータを市場動向等に応じて変更・更新してい
くと、このDB35に蓄積された自動車の仕様と価格と
の相関関係が変化して、例えば、仕様上の差異がかなり
大きいにも拘わらず、見積価格差が小さくなり過ぎた
り、反対に仕様上の差異が僅かなのに見積価格差が大き
くなり過ぎたりすることがある。さらに、甚だしくは、
仕様の優れる自動車の見積価格が仕様の劣るものよりも
低くなるという、いわゆるねじれを生じることすら起こ
り得る。
【0199】そこで、見積価格DB35における多数の
仕様の中で比較的、共通点の多いもの(例えば、相違す
る仕様項目数が2以下のもの)について相互に仕様上の
差異と価格差とを見比べて、前記の如く、仕様上の差異
がかなり大きいにも拘わらず、見積価格差が小さ過ぎた
り、反対に仕様上の差異が僅かなのに見積価格差が大き
過ぎたりする場合には、見積価格差が仕様上の差異に見
合ったものになるように、高過ぎる方の見積価格に補正
係数を乗算するか、安過ぎる方の見積価格を補正係数で
除算するかして、価格を変更する。特にねじれが生じて
いる場合は、前記のように変更係数による計算を行った
上で、それでもねじれが解消されない場合には少なくと
も両者の見積価格が同じになるように価格を変更する。
このようにして見積価格の適正化が図られる。
【0200】ステップS308:各仕様毎に、在庫状況
又は製造状況の少なくとも一方に関する情報に応じて、
例えば図19(e)のマップに示すような変更係数α5に
基づいて、見積価格を変更計算する。すなわち、まず、
進捗管理DB32を参照して、当該仕様に係る自動車の
在庫状況や製造ラインにおける組み立て状況のデータを
読み出す。この際、在庫状況については特に見積依頼を
受けた販売代理店のものが重要であるが、これに加えて
別の販売代理店のものを参照したり、或いはメーカの在
庫状況を参照するようにしてもよい。
【0201】そして、在庫が多いか又は製造ライン上に
多く流れている状況であれば、見積価格を低くなるよう
に補正する。すなわち、図示の如く、在庫がないか又は
非常に少ないときには(例えば1〜2台)見積価格の変
更を行わず、在庫がそれ以上になれば、その在庫台数の
多いほど徐々に見積価格を低くなるように補正する。こ
うすることで、自動車の在庫台数又は製造台数が多いほ
ど、販売促進に対する要求が強くなるのに対して、見積
価格を相対的に下げることにより、適切な販売促進が図
られる。尚、在庫が別の販売代理店にある場合には、そ
こからの運送費用を考慮することが好ましい。また、同
じ仕様ではなく、類似仕様の在庫台数が多いときには、
その旨をユーザに連絡するようにしてもよい。
【0202】ステップS309:各仕様共通に、その車
種の1台当たりの値引き原資に応じて、例えば図19
(f)のマップに示すような変更係数α6に基づいて、見
積価格を変更計算する。すなわち、まず、データの変更
を行っている販売代理店のサーバ2にインターネット3
を介してアクセスし、このサーバ2に接続されている販
売管理情報のデータベースから当該車種についての当月
の値引き原資総額を読み出す。そして、その値引き原資
総額を前年同月の販売実績(台数)又は先月の販売実績
で除算して、当月の1台当たりの値引き原資額を求め、
この額に対応する変更係数α6を図19(f)のマップか
ら読み出して、見積価格に乗算する。同図によれば、変
更係数α6の値は1台当たりの値引き原資額が多いほど
小さな値になるように設定されており、このことで、値
引き原資に応じた適切な見積価格の設定が行える。尚、
前記販売実績に代えて、そのときの見積依頼数を用いて
もよい。
【0203】ステップS310:各仕様共通に、その車
種の当月の販売計画台数に対する販売実績に応じて、例
えば図19(g)のマップに示すような変更係数α7に基
づいて、見積価格を変更計算する。すなわち、前記ステ
ップS309と同様に販売代理店側の販売管理情報のデ
ータベースから当該車種についての当月の販売計画台数
と販売実績とをそれぞれ読み出して、販売計画に対する
達成率を計算し、この達成率に対応する変更係数α7を
読み出す。この変更係数α7の値は、図示の如く、販売
計画の達成率が高いほど大きくなるように設定すればよ
い。こうすることで、販売計画の達成度合いに応じた適
切な価格設定が行える。尚、前記販売計画の達成率に代
えて、当月の見積受付計画に対する実際の見積依頼件数
の割合や当月の商談予定件数に対する実際の商談件数の
割合等を用いてもよい。
【0204】−変更・更新警報サブルーチン− 図20は、前記図17に示すフローのステップS63に
おける変更・更新警報サブルーチンの具体的な手順を示
す。このサブルーチンは、上述した自動変更・更新サブ
ルーチンにおいて演算された見積価格が予め設定した第
2基準価格帯(図16に示す第1基準価格帯よりも狭い
価格帯)にあるか否かによって、その見積価格の妥当性
を判定するとともに、妥当でないときにはその販売代理
店に対して警報を行うサブルーチンであって、各販売代
理店毎に個別に処理が行われる。
【0205】同図において、ステップS401,ステッ
プS402:各仕様毎に変更計算された後の見積価格を
読み出すとともに(ステップS401)、当該各仕様毎
に前記の第2基準価格帯を読み出す(ステップS40
2)。尚、前記ステップS401において読み出した見
積価格には、顧客に関する情報が反映されておらず、い
わば、予め想定した標準的な顧客に対する見積価格とい
うことができるので、以下、この見積価格を標準見積価
格ともいう。
【0206】ステップS403,ステップS404,ス
テップS408:各仕様毎に、標準見積価格が第2基準
価格帯の範囲内に存在しているか否かを判定し(ステッ
プS403)、範囲内に存在しているときには、このサ
ブルーチンを終了する。範囲内に存在していないときに
は、ステップS404又はステップS407に進む。ス
テップS404では、標準見積価格が第2基準価格帯の
範囲外である個別仕様が存在している旨を電子メールで
通知する。この電子メールには、URLが含まれてお
り、販売代理店端末4において、前記URLにより指定
されたページを開くと、基準価格帯変更画面が前記販売
代理店端末4において表示される。
【0207】図38には、第2基準価格帯変更画面が例
示されており、この変更画面には、基準価格帯変更の対
象となる仕様(対象仕様)のナンバー(No.)と、現
状の標準見積価格と、標準見積価格と、第1及び第2基
準価格帯と、標準見積価格が第2基準価格帯の範囲外と
なった要因と、当該個別仕様の利益率と、販売代理店の
今月の販売目標と実績と、当該個別仕様に類似する個別
仕様の見積価格とがそれぞれ記載されている。また、第
1及び第2基準価格変更ボタンと、第1及び第2基準価
格変更(期限付き)ボタンとが設けられていて、販売代
理店端末4においてそれらのボタンのいずれかを選択す
ると、新たな基準価格帯を入力する基準価格帯入力画面
(不図示)が表示され、販売代理店端末4の操作により
新たな基準価格帯を入力することができるようになって
いる。
【0208】ステップS405,ステップS406:前
記基準価格帯入力画面において、新たな第2基準価格帯
が入力されたか否かを判定し(ステップS405)、入
力されたときにはステップS406で、その入力された
基準価格帯を第2基準価格帯として、見積価格DB35
を更新する。尚、その入力された第2基準価格帯が期限
付きの場合には、車両メーカ側サーバ1において、所定
の期間が経過すれば、見積価格DB35に登録された第
2基準価格帯を、元の第2基準価格帯に変更する。一
方、入力されていないときには、このサブルーチンを終
了する。
【0209】尚、前記ステップS403において、標準
見積価格が第2基準価格帯の範囲内に存在していない
(NO)と判定したときに、図に破線で示すようにステ
ップS407に進んで、車両メーカ側サーバ1におい
て、標準見積価格が第1基準価格帯の範囲外である個別
仕様について、当該標準見積価格が第1基準価格帯とな
るようにその第1基準価格帯を変更して、見積価格DB
35に登録するようにしてもよい。
【0210】(5)還元処理 次に、車両メーカ側サーバ1のCPUにより実行される
還元処理について、図21のフローチャートに基づいて
説明する。この還元処理とは、自動車を購入した顧客に
対して余剰の値引き原資を分配することで、購入時点で
の見積価格の格差を縮小して、顧客間の不平等を是正し
ようとするものである。
【0211】同図において、ステップS71,ステップ
S72,ステップS73:まず、還元処理を実行する所
定のタイミング、例えば毎月末が到来したかどうか判定
して(ステップS71)、このタイミングで進捗管理D
B32から当月の契約又は納車の情報を読み出すととも
に(ステップS72)、同様に、進捗管理DB32から
当月の当該車種についての値引き原資総額を読み出す
(ステップS73)。尚、前記下所定のタイミングとし
ては毎月末に限らず、例えば3ヶ月毎の月末としてもよ
いし、例えば決算期末等としてもよい。
【0212】ステップS74:各販売代理店における当
月の値引き原資総額からその月に契約又は納車した自動
車の総値引き額を減算して、値引き原資の余剰額を求
め、これを当月の契約又は納車台数で除算することで、
個々の顧客に対する均等割りの還元額を計算する。ここ
で、個々の顧客への還元額を見積価格又は契約価格に比
例するものとなるように補正してもよく、或いは、値引
き額の大きい顧客に対する還元額を減らすように補正し
てもよい。
【0213】ステップS75:販売管理情報のデータベ
ースから各販売代理店における当月の販売計画及び販売
実績を読み出し、当月の販売計画に対する販売実績の状
況、即ち販売計画の達成率を演算する。そして、各販売
代理店の販売計画の達成率に応じて、当該販売代理店へ
のインセンティブ、即ち販売奨励金の額を演算する。
尚、販売計画及び販売実績の代わりに、見積計画及びそ
の実績や、商談計画及びその実績を用いるようにしても
よい。
【0214】ステップS76:前記ステップS75にお
いて演算したインセンティブに応じて、前記ステップS
74にて演算した各販売代理店毎の個々の顧客への還元
額を補正する。すなわち、インセンティブが所定値より
も低いときに還元額を所定額だけ減少させるようにして
もよく、或いは、インセンティブが低いほど、還元額を
減少させるようにしてもよい。
【0215】ステップS77:前記ステップS76にお
いて補正した還元額を当月に契約又は納車した顧客のユ
ーザIDに対応付けて記憶させる。こうしておけば、そ
の後、例えば、その顧客に紹介された見込み客が契約に
至った場合のように、所定のタイミングで当該顧客に対
し還元額分をキャッシュバックすることが可能になり、
また、販売代理店における有償サービス業務やオプショ
ン部品を無償で提供するという方法で、還元額分を顧客
に提供することも可能になる。
【0216】したがって、この実施形態によると、ま
ず、自動車メーカが供給可能な個別仕様車の仕様項目の
中から、所望の仕様を、ユーザ自身が容易且つ楽しく、
インタラクティブに選定可能にすることができる。
【0217】また、そのようにして選定された所望仕様
の個別仕様車について、その見積価格を、車両メーカ側
サーバ1により見積価格DB35を参照して自動で演算
するようにしたので、生産台数が少なくかつ種類の著し
く多い個別の仕様であるにも拘わらず、見積価格を正確
かつ迅速に演算して、人手を介さずにオンラインで遅滞
なくユーザに提供できる。それ故、販売代理店及び自動
車メーカにとっては、業務の大幅な効率化が図られる。
【0218】また、見積価格DB35に基づいて求めた
見積価格をメーカ乃至販売代理店に対するユーザからの
利益提供度合い等に応じて自動で補正するようにしてい
るので、高過ぎずかつ安過ぎない最適な見積価格を求め
ることができる。
【0219】しかも、その際、前記見積価格DB35の
更新や見積価格の補正を各販売代理店毎に行うようにす
ることで、それぞれ状況の異なる各販売代理店に対して
適切な販売支援効果が得られる。
【0220】尚、上述した本実施形態では、仕様選定及
び発注を行う商品として自動車を例に挙げて説明した
が、本発明は自動車等の車両に限られるものではなく、
量産可能であって複数種類の仕様或いはオプション装備
を設定可能な工業製品(例えば、電気製品やプレハブ住
宅等)に広く適用して好適である。
【0221】また、前記実施形態では、図18のフロー
に示すように、見積価格DB35を自動車に関する所定
の情報や各販売会社毎の状況等に応じて変更・更新する
とともに、その見積価格DB35に基づいて一旦、求め
た見積価格を、図13,14のフローに示すように、個
々の顧客に関する情報等に応じて変更・補正するように
しているが、これに限るものではない。すなわち、例え
ば、前記の見積価格の補正は行わずに、見積価格DB3
5の変更・更新のみを行うようにしてもよいし、反対
に、前記の見積価格DB35の変更・更新は行わずに、
見積価格の補正のみを行うようにしてもよく、その際
に、顧客に関する情報だけではなく、入手できる全ての
情報に基づいて見積価格を補正するようにしてもよい。
【0222】さらに、この実施形態のシステムは、自動
車メーカにより各販売代理店に対して強制的に採用させ
るのではなく、各販売代理店が自らの希望で自発的に採
用するものである。
【0223】
【発明の効果】以上、説明したように、本願発明に係る
見積価格提供方法、見積価格提供装置等によると、通信
回線を介して双方向通信可能な見積価格提供装置と情報
端末とを用い、ユーザにより選定された販売対象の選定
仕様が情報端末から見積価格提供装置に送信されるのに
応じて、予め設定したデータベースを基に自動で見積価
格を演算し、返送するようにしたので、個々の選定仕様
に対する煩雑な見積価格の演算を自動でしかも正確かつ
迅速に行って、オンラインで遅滞なくユーザに提供する
ことができ、もって、十分な販売支援効果が得られる。
【0224】また、ユーザに関する所定情報に基づい
て、販売対象を提供するメーカ乃至販売代理店に対する
ユーザからの利益提供度合いを演算し、その結果に基づ
いて前記見積価格を自動補正するようにしたので、それ
ぞれのユーザに適切な見積価格を提示することができ
る。
【0225】その際、前記のユーザに関する所定情報
を、該ユーザの有償サービスの履歴とすれば、購入後の
継続的な利益提供度合いを判断できる。また、ユーザに
関する所定情報は、該ユーザが保有する販売対象の数と
してもよく、こうすれば、過去の実績に基づいて利益提
供度合いを正確に判断できる。
【0226】また、販売対象の保管場所が広告効果のあ
る場所であれば、それによって利益を受けるメーカが見
積価格の値引き代を負担するようにできる。また、ユー
ザに関する所定情報は見込み客の紹介情報として、その
見込み客が契約に至ったときに、ユーザに対して所定の
利益を還元するようにしてもよく、こうすることで、販
売支援効果をより向上できる。
【0227】さらに、ユーザに関する所定情報は、販売
対象の新規購入、又は他メーカからの切替購入の少なく
とも一方に関するものとすれば、新規のユーザを取り込
むことができる。また、ユーザに関する所定情報を希望
納期とすれば、納期が短いほど徐々に見積価格が低くな
るように補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における個別仕様車見積・発注シス
テムの全体構成を示す概念図である。
【図2】本実施形態における車両メーカ側サーバ1、販
売代理店側サーバ2、及びユーザ端末5の内部構成を例
示するブロック図である。
【図3】 本実施形態に係る個別仕様車見積・発注シス
テムにおいて実行される処理モジュールの機能体系を示
す図である。
【図4】イニシャル処理(M1)と車両仕様選定処理
(M2)における表示画面の遷移を示す図である。
【図5】見積・査定依頼処理(M3)における表示画面
の遷移と、見積・査定の依頼に伴う電子メールの送信機
能を示す図である。
【図6】見積事項確認処理(M4)における表示画面の
遷移を示す図である。
【図7】クレジット審査処理(M5)及び商談申し込み
処理(M6)とにおける表示画面の遷移と、クレジット
審査及び商談申し込みに伴う電子メールの送信機能とを
示す図である。
【図8】納期照会処理(M7)、インストラクション処
理(M8)及び問い合わせ処理(M9)における表示画
面の遷移と、納期照会に伴う電子メールの送信機能とを
示す図である。
【図9】本実施形態において車両メーカ側サーバ1が実
行する主な処理の全体概要を示すフローチャートであ
る。
【図10】車両メーカ側サーバ1において行われる見積
・査定依頼処理(M3)を示すフローチャートである。
【図11】車両メーカ側サーバ1において行われる見積
事項確認処理(M4)を示すフローチャートである。
【図12】車両メーカ側サーバ1において行われる見積
価格提供処理を示すフローチャートである。
【図13】見積価格の自動補正サブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図14】アクセス履歴による補正サブルーチンを示す
フローチャートである。
【図15】見積価格の補正・警報サブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図16】第1及び第2基準価格帯の一例を示す説明図
である。
【図17】車両メーカ側サーバ1において行われる見積
価格DBの更新処理を示すフローチャートである。
【図18】見積価格DBの自動変更・更新サブルーチン
を示すフローチャートである。
【図19】所定の情報に応じた自動変更・更新マップの
模式図である。
【図20】見積価格DBの変更・更新警報サブルーチン
を示すフローチャートである。
【図21】車両メーカ側サーバ1において行われる還元
処理を示すフローチャートである。
【図22】本実施形態における納期ステータス照会画面
G−2を例示する図である。
【図23】本実施形態におけるホームページ画面である
トップ画面A−1を例示する図である。
【図24】本実施形態におけるホーム画面A−2を例示
する図である。
【図25】車両仕様選定処理(M2)が表示する車両仕
様選定画面(B−1乃至B−15)のフォーマットを例
示する図である。
【図26】図25に示す「明細」ボタンが操作された場
合に表示されるメーカ希望小売価格の明細画面を例示す
る図である。
【図27】車両仕様選定処理(M2)が表示する選定仕
様表示画面B−15を例示する図である。
【図28】本実施形態における見積請求トップ画面C−
1を例示する図である。
【図29】本実施形態における査定申込入力画面C−2
を例示する図である。
【図30】本実施形態におけるID・パスワード入力画
面D−1を例示する図である。
【図31】本実施形態における購入検討情報一覧画面D
−2を例示する図である。
【図32】本実施形態における見積事項確認画面D−3
を例示する図である。
【図33】本実施形態における借入条件入力画面E−1
を例示する図である。
【図34】本実施形態における返済計画表示画面E−2
を例示する図である。
【図35】本実施形態における商談申し込み入力画面F
−1を例示する図である。
【図36】本実施形態におけるアンケート画面を例示す
る図である。
【図37】本実施形態における第1基準価格帯変更画面
を例示する図である。
【図38】本実施形態における第1基準価格帯変更画面
を例示する図である。
【符号の説明】
1:車両メーカ側サーバ(見積価格提供装置) 2:販売代理店側サーバ 3:インターネット(通信回線) 4:販売代理店端末 5:ユーザ端末(情報端末) 6:プロバイダ 8:基地局 26:記憶装置 30:電気通信回線 31:メーカ希望小売価格DB 32:進捗管理DB 33:購入支援情報DB 34:顧客DB 35:見積価格DB

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して双方向通信可能に接続
    される見積価格提供装置と情報端末とを用い、該情報端
    末のユーザが所定の選択肢に従って販売対象の仕様を選
    定するのに応じて、当該選定仕様に係る見積価格を前記
    見積価格提供装置から情報端末に提供する見積価格提供
    方法であって、 前記見積価格提供装置は、見積価格を演算するためのデ
    ータベースが記憶された記憶手段を備え、 前記情報端末から見積価格提供装置に送信される前記選
    定仕様の情報に基づいて、該見積価格提供装置の見積価
    格演算手段により前記データベースを参照して当該選定
    仕様に係る見積価格を自動演算し、 前記ユーザに関する所定情報に基づいて、前記見積価格
    提供装置の利益提供度合い演算手段により、前記販売対
    象を提供するメーカ乃至販売代理店に対するユーザから
    の利益提供度合いを自動演算し、 前記見積価格演算手段により演算した見積価格を、前記
    利益提供度合い演算手段により演算した利益提供度合い
    に基づいて、補正手段により自動補正した後に、前記情
    報端末に送信することを特徴とする見積価格提供方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 ユーザに関する所定情報は、販売代理店に対して該ユー
    ザから依頼された有償サービスの履歴であることを特徴
    とする見積価格提供方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 ユーザに関する所定情報は、該ユーザが保有する販売対
    象の数であることを特徴とする見積価格提供方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 ユーザに関する所定情報は、販売対象の保管場所である
    ことを特徴とする見積価格提供方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 補正手段により見積金額が低くなるように補正したとき
    には、その差額をメーカが負担することを特徴とする見
    積価格提供方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 ユーザに関する所定情報は、該ユーザによるメーカ乃至
    販売代理店への見込み客の紹介情報であることを特徴と
    する見積価格提供方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 見込み客が契約に至ったときには、該見込み客を紹介し
    たユーザに対して所定の利益還元処理を行うことを特徴
    とする見積価格提供方法。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 ユーザに関する所定情報は、販売対象の新規購入、又は
    他メーカの販売対象からの切替購入の少なくとも一方に
    関するものであることを特徴とする見積価格提供方法。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 ユーザに関する所定情報は、販売対象の希望納期である
    ことを特徴とする見積価格提供方法。
  10. 【請求項10】 通信回線を介して双方向通信可能に情
    報端末に接続され、該情報端末のユーザが所定の選択肢
    に従って販売対象の仕様を選定するのに応じて、当該選
    定仕様に係る見積価格を前記情報端末に提供するように
    した見積価格提供装置であって、 販売対象の見積価格を演算するためのデータベースが記
    憶された記憶手段と、 前記情報端末から送信される前記選定仕様に基づいて、
    前記データベースを参照して当該選定仕様に係る見積価
    格を演算する見積価格演算手段と、 前記ユーザに関する所定情報に基づいて、前記販売対象
    を提供するメーカ乃至販売代理店に対するユーザからの
    利益提供度合いを演算する利益提供度合い演算手段と、 前記見積価格演算手段により演算された見積価格を、前
    記利益提供度合い演算手段により演算した利益提供度合
    いに基づいて補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された見積価格を前記情報端末
    に送信する送信手段とを備えることを特徴とする見積価
    格提供装置。
  11. 【請求項11】 通信回線を介して双方向通信可能に情
    報端末に接続され、該情報端末のユーザが所定の選択肢
    に従って販売対象の仕様を設定するのに応じて、当該選
    定仕様に係る見積価格を前記情報端末に提供するように
    した見積価格提供装置の制御プログラムであって、 前記見積価格提供装置は、見積価格を演算するためのデ
    ータベースが記憶された記憶手段を備えており、 前記情報端末から送信される前記選定仕様の情報に基づ
    いて、前記データベースを参照して当該仕様に係る見積
    価格を演算する見積価格演算ステップと、 前記ユーザに関する所定情報に基づいて、前記販売対象
    を提供するメーカ乃至販売代理店に対するユーザからの
    利益提供度合い演算する利益提供度合い演算ステップ
    と、 前記見積価格演算ステップにおいて演算した見積価格
    を、前記利益提供度合い演算ステップにおいて演算した
    契約可能性に基づいて補正する補正ステップと、 前記補正ステップにおいて補正した見積価格を前記情報
    端末に送信する送信ステップとを備えることを特徴とす
    る見積価格提供装置の制御プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項11の制御プログラムが記録さ
    れていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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