JP2003108774A - 電子的約定締結システム及び約定締結方法 - Google Patents

電子的約定締結システム及び約定締結方法

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JP2003108774A
JP2003108774A JP2001301668A JP2001301668A JP2003108774A JP 2003108774 A JP2003108774 A JP 2003108774A JP 2001301668 A JP2001301668 A JP 2001301668A JP 2001301668 A JP2001301668 A JP 2001301668A JP 2003108774 A JP2003108774 A JP 2003108774A
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price
zaraba
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JP2001301668A
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English (en)
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Kazunari Hayakawa
一成 早川
Yuichi Fukui
裕一 福井
Nobuyuki Hayashi
信行 林
Norihiko Kubo
紀彦 久保
Minoru Ishikawa
稔 石川
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TOKYO COMMODITY EXCHANGE
Original Assignee
TOKYO COMMODITY EXCHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品取引市場での約定締結において取引参加
者間の公平性を向上させる電子的約定締結システム及び
約定締結方法を提供する。 【解決手段】 注文の発注時間の速さに依らず、寄り付
き時に受付けた注文は全て同時注文と捉え、無作為抽選
による会員単位のランダム順位により約定の割当順位が
決められ、また注文数量の多さに依らず、寄り付き時に
受付けた注文は会員単位のランダム順位に最小取引単位
を均等に割り当てられ、さらに、寄り付き時の板合せ取
引において未約定のまま残った注文は、ザラバ取引に移
行した場合でもザラバ時に受付けられた注文よりも約定
が優先されかつ前記ランダム順位による約定の割当順位
は維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子的約定締結シ
ステム及び約定締結方法に係り,特に商品取引市場、特
に商品取引所における現物取引、先物取引或いはオプシ
ョン取引などの商品取引における電子的約定締結システ
ム及び約定締結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】商品取引所における現物取引、先物取引
或いはオプション取引のなど約定及び価格決定方法につ
いては、例えば、宇佐美洋著「入門先物市場」東洋経済
新報社、2000年3月刊、特に第3章に記述されるよ
うに、従来から、様々な方法及びシステムで実施されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の約定及び価格決
定システムでは、特に寄り付き時の板合せ取引において
は注文数量の多い順に約定が按分して割り当てられるた
めに、寄り付きに時前の注文開始時に大量の注文を発注
した会員が有利に割り当てを受ける結果になり、また、
寄り付き時前に受付けられて未約定になった注文は、ザ
ラバ取引へ移行すると時間優先の原則が適用されるため
に、注文受付開始と同時に瞬時に注文を発注できる会員
が約定を優先して割り当てられる結果となり、さらに、
ザラバ取引において対当値段が商品取引所が予め定めた
制限値段に到達した場合には、ザラバ取引では時間優先
の原則と個別注文単位の割り当てが適用されることか
ら、寄り付き前の受付注文開始時に速くかつ大量の注文
を発注できる会員が、約定成立を占有する結果になるこ
とから、約定締結において取引参加者(会員)間の公平
性を保つことが困難であった。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
であり、注文の発注時間の速さに依らず、寄り付き時に
受付けた注文は総て同時注文(同時刻に受付けた注文)
と捉え、無作為抽選による会員単位のランダム順位によ
り約定の割当順位が決められ、さらには、注文数量の多
さに依らず、寄り付き時に受付けた注文は会員単位のラ
ンダム順位に最小取引単位で均等に割り当てられ、さら
には、寄り付き時の板合せ取引において未約定のまま残
った注文は、ザラバ取引に移行した場合でもザラバ時に
受付けられた注文よりも約定が優先され、かつ前記ラン
ダム順位による約定の割当順位は維持されることによっ
て、商品取引所での約定締結において取引参加者(会
員)間の公平性を向上させる電子的約定締結システム及
び方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る電子的約定締結システム
は、現物取引、先物取引或いはオプション取引を含む商
品取引を電子計算機を媒体として仲介する商品取引市場
と、前記商品取引市場に関与する会員との間を前記電子
計算機で電子的に連結して前記商品取引市場における前
記商品取引を行なう電子的約定締結システムにおいて、
前記商品取引市場と前記各取引に関与する会員間を少な
くとも記憶装置及び処理装置を備えた電子計算機で接続
する手段と、前記会員が前記商品取引市場が予め定めた
時刻の寄り付き時(取引開始時)の板合せ取引(集団競
争売買)前の特定の時間帯内に売り又は買いの注文デー
タを前記商品取引市場に送信する手段と、前記処理装置
が、前記注文データに会員単位のランダム抽選順位を付
与し、寄り付き時同時注文データとして前記記憶装置内
の寄り付き時注文データ・ファイルに登録する手段と、
前記予め定めた時刻の寄り付き時(取引開始時)に、前
記寄り付き時注文データ・ファイルから総ての前記ラン
ダム抽選順位が付与された寄り付き時同時注文データ
を、価格優先の条件により売り及び買い注文を付け合せ
て、価格決定条件を満足する対当値段が成立するか否
か、又は前記商品取引市場が予め定めた制限値段に到達
するか否かをチェックする手段と、前記対当値段又は前
記制限値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び買
い注文が存在する場合には、前記注文に対し前記ランダ
ム抽選順位順に1会員毎に最小取引単位を均等に割り当
てる手段と、前記割り当てを受けた売り及び買い注文を
寄り付き時約定済注文として前記寄り付き時注文データ
・ファイルの記録から消去し、前記記憶手段内の約定済
注文データ・ファイルに記憶する手段と、前記寄り付き
時同時注文データの残余を、前記記憶装置内のザラバ取
引(寄り付き後の個別競争売買)で用いるザラバ注文デ
ータ・ファイルに登録する手段とを具備することを特徴
とする。
【0006】この請求項1の発明によれば、上記の各手
段を具備することによって、寄り付き前における注文の
発注時間や大量注文の発注による有利性が解消され、特
定の会員による約定成立の占有を妨げるようになるた
め、約定締結における取引参加者(会員)間の公平性を
向上させることができる。
【0007】また、請求項2に係る電子的約定締結シス
テムは、前記請求項1に記載された電子的約定締結処理
完了後であって、前記会員がザラバ取引(個別競争売
買)へ移行後の特定の時間帯内に売り又は買いの注文デ
ータを電子的に前記商品取引市場に送信する手段と、前
記処理装置が、前記注文データ毎に該データに受付時間
を付与し、ザラバ時注文データとして、前記記憶手段内
のザラバ注文データ・ファイルに登録する手段と、前記
記憶手段内の総ての前記ザラバ注文データ・ファイルに
登録された売り及び買い注文に係るザラバ時注文データ
を、価格優先の条件、及び第一順位として前記寄り付き
時同時注文の残余を優先しかつ第二順位として前記ザラ
バ時注文の残余を優先する条件、及び時間優先の条件に
より付け合せて、価格決定条件を満足する対当値段が成
立するか否か、又は前記商品取引市場が予め定めた制限
値段に到達するか否か、をチェックする手段と、前記対
当値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び買い注
文が存在する場合には、前記注文に対し個別注文単位毎
に割り当てを行う手段と、前記制限値段で成立する少な
くとも一対以上の売り及び買いの注文が存在する場合に
は、前記寄り付き同時注文については最小取引単位を均
等に割り当て、前記ザラバ時注文については個別注文単
位で割り当てる手段と、前記割り当てを受けた売り及び
買い注文をザラバ時約定済注文データとして前記ザラバ
注文データ・ファイルの記録から消去し、前記記憶手段
内の約定済データ・ファイルに転送して登録する手段と
を具備することを特徴とする。
【0008】この請求項2の発明によれば、上記の各手
段を具備することによって、寄り付き時の板合せ取引に
おいて、未約定のまま残った注文は、寄り付き時に付け
られた無作為抽選によるランダム順位が保持され、かつ
ザラバ取引時に受付けた注文よりも約定が優先されるよ
うになり、さらには、対当値段が商品取引市場が予め定
めた制限値段に到達した場合には、ザラバ取引では約定
が当該順位に基づき、寄り付き時未約定注文については
1会員毎に最小取引単位で均等に割り当てられる(ザラ
バ時の未約定注文については1会員毎に個別注文単位で
割り当てられる)ようになるため、約定締結において取
引参加者(会員)間の公平性を向上させることができ
る。
【0009】また、請求項3に係る電子的約定締結シス
テムは、第1及び2の発明に記載された電子的約定締結処
理完了後において、前記会員が引け時(取引一時中断時
又は取引終了時)の引け板合せ取引(集団競争売買)前
の特定の時間帯内に売り又は買いの注文データを前記商
品取引市場に送信する手段と、前記処理装置が、前記注
文データ毎に該データに受付時間を付与し、受付時間優
先による引け板合せ時注文データとして、前記記憶手段
内の引け板合せ時注文データ・ファイルに登録する手段
と、前記記憶手段内に記憶されている前記ザラバ注文デ
ータ・ファイルの残余データを、引け板合せ時注文デー
タとして、前記引け板合せ時注文データ・ファイルに登
録する手段と、前記引け板合せ時注文データ・ファイル
に登録された総ての売り及び買い注文を、価格優先の条
件、及び第一順位として前記寄り付き時同時注文の残余
を優先しかつ第二順位として前記ザラバ時注文の残余を
優先する条件、及び時間優先の条件により付け合せて、
価格決定条件を満足する対当値段が成立するか否か又は
前記商品取引市場が予め定めた制限値段に到達するか否
かをチェックする手段と、前記対当値段又は前記制限値
段で成立する少なくとも一対以上の売り及び買い注文が
存在する場合には、前記注文に対し前記寄り付き時同時
注文の残余については会員毎のランダム抽選順位順に、
及び前記ザラバ時注文の残余及び前記引け板合せ時注文
については前記受付時間順に各々最小取引単位で均等に
割り当てる手段と、前記割り当てを受けた売り及び買い
注文を引け板合せ時約定済注文データとして前記引け板
合せ時注文データ・ファイルの記録から消去し、前記記
憶手段内の約定済注文データ・ファイルに記憶する手段
とを具備する。
【0010】この請求項3の発明によれば、上記の各手
段を具備することによって、引け時の板合せ取引におい
ては一連の継続的な取引が終了してしまうことに鑑み、
寄り付き時の板合せ取引において未約定のまま残った注
文でザラバ時にも未約定のまま残った注文は、寄り付き
時に付けられた無作為抽選によるランダム順位が保持さ
れ、かつザラバ時に受付けられた注文よりも約定が優先
される順位(ザラバ時の未約定注文は時間優先の順位)
に基づき、総ての注文が1会員毎に最小取引単位で均等
に割り当てられるようになるため、約定締結において取
引参加者(会員)間の公平性を向上させることができ
る。
【0011】また、請求項4に係る電子的約定締結方法
は、現物取引、先物取引或いはオプション取引を含む商
品取引を電子計算機を媒体として仲介する商品取引市場
と、前記商品取引市場に関与する会員との間を前記電子
計算機で電子的に連結して前記商品取引市場における前
記商品取引を行う電子的約定締結方法において、前記商
品取引市場と前記各取引に関与する会員間を記憶装置及
び処理装置を備えた電子計算機の端末装置に接続しさ
せ、前記会員が前記商品取引市場が予め定めた時刻の寄
り付き時(取引開始時)の板合せ取引(集団競争売買)
前の特定の時間帯内に売り又は買いの注文データを電子
的に前記商品取引市場に送信し、前記処理手段が、前記
注文データに会員単位のランダム抽選順位を付与し、寄
り付き時同時注文データとして前記記憶装置内の寄り付
き時注文データ・ファイルに登録し、前記予め定めた時
刻の寄り付き時(取引開始時)に、前記寄り付き時注文
データ・ファイルから総ての前記ランダム抽選順位が付
与された寄り付き時同時注文データを、価格優先の条件
により売り及び買い注文を付け合せて、価格決定条件を
満足する対当値段が成立するか否か又は前記商品取引所
が予め定めた制限値段に到達するか否かをチェックし、
前記対当値段又は前記制限値段で成立する少なくとも一
対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、前記注
文に医師対し前記ランダム抽選順位順に1会員毎に最小
取引単位を均等に割り当て、前記割り当てを受けた売り
及び買い注文を寄り付き時約定済注文として前記寄り付
き時注文データ・ファイルの記録から消去し、前記記憶
手段内の約定済注文データ・ファイルに記憶し、前記寄
り付き時同時注文データの残余を、前記記憶装置内のザ
ラバ取引(寄り付き後の個別競争売買)で用いるザラバ
注文データ・ファイルに登録することを特徴とする。
【0012】この請求項4の発明によれば、上記の各工
程を段階的に経ることによって、寄り付き前における注
文の発注時間や大量注文の発注による有利性が解消さ
れ、特定の会員による約定成立の占有を妨げるようにな
るため、約定締結における取引参加者(会員)間の公平
性を向上させることができる。
【0013】また、請求項5に係る電子的約定締結方法
は、前記請求項4に記載された電子的約定締結処理完了
後であって、前記会員がザラバ取引(個別競争売買)へ
移行後の特定の時間帯内に売り又は買いの注文データを
前記商品取引市場に送信し、前記処理手段が、前記注文
データ毎に該データに受付時間を付与し、ザラバ時注文
データとして、前記記憶手段内のザラバ注文データ・フ
ァイルに登録し、前記記憶手段内の総ての前記ザラバ注
文データ・ファイルに登録された売り及び買い注文に係
るザラバ時注文データを、価格優先の条件、及び第一順
位として前記寄り付き時同時注文の残余を優先しかつ第
二順位として前記ザラバ時注文の残余を優先する条件、
及び時間優先の条件により付け合せて、価格決定条件を
満足する対当値段が成立するか否か又は前記商品取引市
場が予め定めた制限値段に到達するか否かをチェック
し、前記対当値段で成立する少なくとも一対以上の売り
及び買い注文が存在する場合には、前記注文に対し個別
注文単位毎に割り当てを行い、前記制限値段で成立する
少なくとも一対以上の売り及び買いの注文が存在する場
合には、前記寄り付き同時注文については最小取引単位
を均等に割り当て、前記ザラバ時注文については個別注
文単位で割り当てを行い、前記割り当てを受けた売り及
び買い注文をザラバ時約定済注文データとして前記ザラ
バ注文データ・ファイルの記録から消去し、前記記憶手
段内の約定済データ・ファイルに登録することを特徴と
する。
【0014】この請求項5の発明によれば、上記の各工
程を順次段階的に経ることによって、寄り付き時の板合
せ取引において未約定のまま残った注文は、寄り付き時
に付けられた無作為抽選によるランダム順位が保持さ
れ、かつザラバ取引時に受付けた注文よりも約定が優先
されるようになり、さらには、対当値段が商品取引所が
予め定めた制限値段に到達した場合には、ザラバ取引で
は約定が当該順位に基づき、寄り付き時未約定注文につ
いては1会員毎に最小取引単位で均等に割り当てられる
(ザラバ時の未約定注文については1会員毎に個別注文
単位で割り当てられる)ようになるため、約定締結にお
いて取引参加者(会員)間の公平性を向上させることが
できる。
【0015】また、請求項6に係る電子的約定締結方法
は、前記請求項4及び5に記載された電子的約定締結処
理完了後であって、前記会員が引け時(取引一時中断時
又は取引終了時)の引け板合せ取引(集団競争売買)前
の特定の時間帯内に売り又は買いの注文データを電子的
に前記商品取引所に送信し、前記処理手段が、前記注文
データ毎に該データに受付時間を付与し、受付時間優先
による引け板合せ時注文データとして、前記記憶手段内
の引け板合せ時注文データ・ファイルに登録し、前記記
憶手段内に記憶されている前記ザラバ注文データ・ファ
イルの残余データを、引け板合せ時注文データとして、
前記引け板合せ時注文データ・ファイルに登録し、前記
引け板合せ時注文データ・ファイルに登録された総ての
売り及び買い注文を、価格優先の条件、及び第一順位と
して前記寄り付き時同時注文の残余を優先しかつ第二順
位として前記ザラバ時注文の残余を優先する条件、及び
時間優先の条件により付け合せて、価格決定条件を満足
する対当値段が成立するか否か、又は前記商品取引市場
が予め定めた制限値段に到達するか否か、をチェック
し、前記対当値段又は前記制限値段で成立する少なくと
も一対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、前
記注文に対し前記寄り付き時同時注文の残余については
会員毎のランダム抽選順位順に、及び前記ザラバ時注文
の残余及び前記引け板合せ時注文については前記受付時
間順に各々最小取引単位で均等に割り当て、前記割り当
てを受けた売り及び買い注文を引け板合せ時約定済注文
データとして前記引け板合せ時注文データ・ファイルの
記録から消去し、前記記憶手段内の約定済注文データ・
ファイルに記憶することを特徴とする。
【0016】この請求項6の発明によれば、上記の各工
程を順次段階的に経ることによって、引け時の板合せ取
引においては一連の継続的な取引が終了してしまうこと
を鑑み、寄り付き時の板合せ取引において未約定のまま
残った注文でザラバ時にも未約定のまま残った注文は、
寄り付き時に付けられた無作為抽選によるランダム順位
が保持され、かつザラバ時に受付けられた注文よりも約
定が優先される順位(ザラバ時の未約定注文は時間優先
の順位)に基づき、全ての注文が1会員毎に最小取引単
位で均等に割り当てられるようになるため、約定締結に
おいて取引参加者(会員)間の公平性を向上させること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明で、商品取引市場とは、一
定の物理的な場所を占める取引所または通信回線上のヴ
ァーチャル(仮想の)取引所のいずれにしても、そこへ
できるだけ多数の買い注文(需要)及び売り注文(供
給)を集中させて取引の機会を多くし、かつ一物一価の
均衡価格が形成できるようにするために高度に組織化さ
れたいわゆる商品取引所と称する市場である。取引所に
は会員から成る非営利組織のところもあり、あるいは株
式会社組織を採用しているところもあるが、いづれにし
ても限られた数の会員や株主によって所有されている。
そして直接に立会場の取引に参加できるのは、これらの
会員や株主にかぎられる。会員以外の者が取引するには
仲介業者を通さなければならない。仲介業者には様々な
種類の業者がいるが、一般に、取引所の会員であり、取
引所の会員権を有しない外部の者のために注文を受託
し、その注文を立会場に伝達し、それを執行する責任を
負う。また多くの仲介業者は、顧客からの委託の注文を
取引所に取り次ぐほかに、自己の勘定で自己のための取
引も行う。
【0018】商品取引所では、商品の現物取引、先物取
引及びオプション取引が行われるが、先物取引とは、売
買の当事者が取引所の定める基準および方法に従い、将
来の一定の時期において、商品およびその対価の授受を
約する売買であって、当該売買の目的となっている商品
の転売または買戻しをしたときは、差金の授受によって
決済することができる取引をいう。また、オプション取
引とは、将来のある特定の日又は期間内に、予め定めら
れた価格(権利行使価格という)で、ある商品を買う権
利(コール・オプションという)又は売る権利(プット・
オプションという)を売買する取引である。
【0019】商品取引所に上場され、現物取引、先物取
引及びオプション取引の対象となる商品には、穀物・砂
糖などの農産物や非鉄金属・貴金属・ゴム・石油製品等
の有形商品のみならず、電力や天然ガス等の無形商品、
外国通貨・債券等の金融商品、温暖化ガス排出量又は排
出権、株価指数や物価指数等の指数あるいは平均気温等
の情報に一定の数を乗じた値も含まれる。さらにオプシ
ョン取引の対象商品としては、先物契約または先物の建
玉も含まれる。対象商品が現物であるオプションを現物
オプション、先物の場合には先物オプションという。
【0020】商品取引所の現物、先物或いはオプション
取引の約定及び価格決定方法については、例えば、宇佐
美洋著「入門先物市場」東洋経済新報社、2000年3
月刊、特に第3章に記述されるように、従来、様々な方
法及びシステムで実施されている。これらの様々なタイ
プの約定及び価格決定方法及びシステムを、注文の約定
を成立させる取引時間に注目して分類すると、コール市
場と連続取引市場とに区分される。
【0021】コール市場というのは、一定の時刻に注文
を一括して集計・約定させるシステムをいう。具体的に
は、日本のいくつかの商品取引所で採用されている「板
合せ取引」又は「板寄せ取引」等と呼ばれる約定及び価
格決定方法がこれに該当する。板合せ仕法と板寄せ仕法
はよく似ているが、両者の相違点は、板寄せが取引開始
後に注文を出させて注文の追加や取り消しによって売り
及び買いの注文枚数が一致した価格で注文を約定させる
のに対して、板合せでは取引開始前に市場に出された注
文だけを対象として約定可能枚数が最大となる価格で注
文を約定させるところにある。後者では、板合せが始ま
ると注文の追加や取り消しは認められない。
【0022】連続取引市場とは、一定の取引時間帯を定
めて、その時間内であればいつでも注文を出すことがで
き、これらの連続的に取り込まれた注文は執行条件を満
たした時点で随時、約定されていく取引システムのこと
をいう。多くの取引所の市場取引で採用されている「ザ
ラバ取引」や「オープン・アウトクライ」等と称されて
いる約定及び価格決定方法などがその典型例である。ザ
ラバ取引は、一定の取引時間内に出された注文を価格優
先及び時間優先の原則にしたがって順次に注文を約定さ
せてゆく約定及び価格決定方法である。
【0023】また、価格優先及び時間優先の原則とは、
注文が執行される際の優先順位に関する原則である。価
格優先の原則とは、売り注文買い注文それぞれにつき、
注文に付された価格条件の不利なものを優先して執行す
るという原則である。具体的には次の三つの内容を含ん
でいる。第1に成行注文は指値注文に優先する。第2に
高い値段の買い指値注文は、安い値段の買い指値注文に
優先する。第3に安い値段の売り指値注文は、高い値段
の売り指値注文に優先する。また、時間優先の原則と
は、同一の価格条件を持つ注文については、注文の出さ
れた時間の順位によって先に出された注文を優先すると
いう原則である。したがって価格優先及び時間優先の原
則とは、売り買いそれぞれにつき、価格優先の原則にし
たがい、同一の価格条件の注文間では時間優先の原則に
したがって注文を処理することを意味する。
【0024】取引時間中は「ザラバ取引」等連続取引方
式を採用している商品取引所でも、寄り付き時(取引開
始時)や引け時(取引終了時)等重要な意味をもつ価格
を決める局面では、「板合せ取引」等コール市場方式を
採用している取引所も多い。すなわち、例えば、板合せ
取引とザラバ取引を組み合せた取引方法を採用している
取引所も少なくない。これらの商品取引所では、板合せ
が終了すると直ちにザラバに移行する。
【0025】商品取引所での約定及び価格決定は、原則
として自由に行われるが、1日に価格が上下できる変動
幅(値幅制限という)を課している取引所もある。この
限界の価格を通称ストップ値段という。ストップ安、ス
トップ高というのはこの限界に達したことを示し、それ
以下や以上では売買はできない。また、公正な競争を確
保するなどの理由により、市場の参加者別に建玉できる
枚数の制限(建玉制限という)がある取引所もある。
【0026】もうひとつの分類として、取引の物理的な
手段に注目すると、商品取引所の立会場にトレーダーが
集まって発声や手振りのサインで注文を出し合って取引
を行うフロア方式、市場情報を見ながら電話で取引を行
うテレフォン・マーケット方式、取引所の市場そのもの
がコンピュータ及び通信網を利用して行われる電子的取
引方式などという区分もできる。
【0027】本発明は上記の分類に従えば、コンピュー
タ及び通信網を利用し、板合せ取引及びザラバ取引を組
み合せた電子的約定締結システム及び方法に関する。
【0028】本発明の実施の形態に係る電子的約定締結
システム及びその締結方法の一例を図1及び図2を用い
て説明する。図1は本発明の一実施態様に係る電子的約
定締結システム並びにその方法の概要を示すブロック
図、図2は当該システム及び法の動作を説明するための
タイミング・フローチャートである。
【0029】本発明の実施態様では、図1に示すよう
に、商品取引所1のコンピュータ11と、当該商品取引
所1の少なくとも一以上の会員2、2、2・・が保有す
る会員コンピュータ21の端末装置22との間を通信回
線3で電子的に連結して構成される。
【0030】商品取引所1のコンピュータ11には、注
文登録処理・約定締結処理12、売買確定処理・建玉確
定処理13、清算処理14、受渡し処理15並びに市場
情報配信処理16などの各機能をソフト的或いはハード
的に実現するモジュールで構成される処理装置3と、注
文登録処理・約定締結処理モジュール12からの情報を
格納する注文データ17に係るデータベース、注文登録
処理・約定締結処理モジュール12からの情報と売買確
定処理・建玉確定処理モジュール13とからの情報を格
納する約定データ18に係るデータベース、前記売買確
定処理・建玉確定処理モジュール13からの情報と清算
処理モジュール14とからの情報を格納する建玉データ
19に係るデータベースと、受渡処理15からの受渡デ
ータ20に係るデータベースとを有する。また、取引所
コンピューター11と複数の各会員2の端末装置2間
は、例えば、高速専用回線3で結ばれ、売買注文デー
タ、約定結果通知データ、取引の清算に係るデータ、商
品の受渡しに係るデータの交信等に利用される。
【0031】また、本発明の実施態様では、例えば、取
引所コンピュータ11と複数の各会員2の端末装置23
の間は、他の回線5を介して結ばれ、この接続は主に価
格等の市場情報の送信に利用される。それらの市場情報
は、会員2側のコンピュータ21の相場情報専用端末装
置23等に表示される。会員端末装置22もそれぞれ記
憶装置及び処理装置を有し、前記会員2の端末装置2
2、23は、例えば、会員の自社のホストコンピュータ
21に連結されている。
【0032】本発明の実施態様に係る取引所コンピュー
タ11の記憶装置4は、例えば、上述したように、注文
データ17、約定データ18、建玉データ19、受渡デ
ータ20等に区別されたデータベースを有するとしても
よいし、これらの各データに係る複数の記憶装置を有す
るとしてもよいし、該装置内にそれぞれのデータに対応
するデータベースを有するとしてもよい。また、処理装
置3は、注文登録処理・約定締結処理12、売買確定処
理13、清算処理14、受渡処理15、市場情報配信処
理16等複数の処理を実行し、その結果を記憶装置4に
記憶し、さらに処理結果は、回線3を通じ会員2の端末
装置22にも通知する。
【0033】図2では、本発明の実施態様に係る約定締
結処理フローを表す。商品取引所1における約定処理
は、時間の遷移にしたがって、取引開始時間(寄り付き
時)前の会員2からの注文入力・送信に始まり、寄り付
き時の板合わせ取引(集団競争売買)が行われて始値が
決定され、その後、ザラバ(個別競争売買)に移行し、
取引終了時(引け時)には、再び板合わせが行われる。
発明の実施態様の処理のフローを、図2を用いて以下に
さらに詳しく説明する。
【0034】すなわち、まず、商品取引所が予め定めた
時刻の寄り付き時(取引開始時)の板合せ取引(集団競
争売買)前の特定の時間帯内に、会員が、売り又は買い
の注文データを電子的に商品取引所コンピュータ3に送
信する(ステップ1)。
【0035】さらに、商品取引所1の処理手段が、注文
データに会員単位のランダム抽選順位を付与し、寄り付
き時同時注文データとして記憶装置4内の寄り付き時注
文データ・ファイル171に登録する(ステップ2)。
【0036】次いで、予め定めた時刻の寄り付き時(取
引開始時)に、上記寄り付き時注文データ・ファイル1
71から総てのランダム抽選順位が付与された寄り付き
時同時注文データを、価格優先の条件により売り及び買
い注文を付け合せて、価格決定条件を満足する対当値段
が成立するか否か、又は商品取引所が予め定めた制限値
段に到達するか否かをチェックする(ステップ3)。
【0037】さらに、対当値段又は制限値段で成立する
少なくとも一対以上の売り及び買い注文が存在する場合
には、注文に対して上記ランダム抽選順位順に1会員毎
に最小取引単位を均等に割り当て、この割り当てを受け
た売り及び買い注文に係る注文データを寄り付き時約定
済注文として前記寄り付き時注文データ・ファイル17
1の記録から消去し、記憶手段4内の約定済注文データ
・ファイル(図示しない)に記憶し、寄り付き時同時注文
の残余を、記憶装置4内のザラバ取引(寄り付き後の個
別競争売買)で用いるザラバ注文データ・ファイル17
3に転送して登録する(ステップ4)。
【0038】本発明の実施態様では、さらに図2におい
て、ザラバ取引(個別競争売買)への移行後の特定の時
間帯内に、会員2が、売り又は買いの注文データを電子
的に商品取引所1に送信する(ステップ5)。
【0039】さらに、商品取引所1の処理手段が、注文
データ毎に受付時間を付与し、ザラバ時注文として、記
憶手段4内のザラバ注文データ・ファイル173に登録
する(ステップ6)。
【0040】さらに、記憶手段4内の総てのザラバ注文
データ・ファイル173に登録された売り及び買い注文
データを、価格優先の条件、及び第一順位として上記寄
り付き時同時注文の残余を優先しかつ第二順位としてザ
ラバ時注文の残余を優先する条件、及び時間優先の条件
により付け合せて、価格決定条件を満足する対当値段が
成立するか否か又は商品取引所1が予め定めた制限値段
に到達するか否かをチェックする(ステップ7)。
【0041】次いで、対当値段で成立する少なくとも一
対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、注文に
対して個別注文単位毎に割り当てを行う。さらに、上述
の制限値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び買
いの注文が存在する場合には、寄り付き同時注文につい
ては最小取引単位を均等に割り当て、ザラバ時注文につ
いては個別注文単位で割り当てを行う。さらに、割り当
てを受けた売り及び買い注文をザラバ時約定済注文とし
てザラバ時注文データ・ファイル173の記録から消去
し、記憶手段4内の約定済データ・ファイル(図示せず)
に転送して登録する(ステップ8)。
【0042】本発明の実施態様では、さらに図2におい
て、引け時(取引一時中断時又は取引終了時)の引け板
合せ取引(集団競争売買)前の特定の時間帯内に、会員
2が、売り又は買いの注文データを電子的に商品取引所
1に送信する(ステップ9)。
【0043】さらに、商品取引所1の処理手段が、注文
データに受付時間を付与し、受付時間優先による引け板
合せ時注文として、記憶手段4内の引け板合せ時注文デ
ータ・ファイルに登録する。さらに、記憶手段4内に記
憶されているザラバ注文データ・ファイル173の残余
を、引け板合せ時注文データとして、引け板合せ時注文
データ・ファイルに転送して登録する(ステップ1
0)。
【0044】さらに、引け板合せ時注文データ・ファイ
ルに登録された総ての売り及び買い注文を、価格優先の
条件、及び第一順位として寄り付き時同時注文の残余を
優先し、かつ第二順位としてザラバ時注文の残余を優先
する条件、及び時間優先の条件により付け合せて、価格
決定条件を満足する対当値段が成立するか否か又は商品
取引所1が予め定めた制限値段に到達するか否かをチェ
ックする(ステップ11)。
【0045】さらに、対当値段又は制限値段で成立する
少なくとも一対以上の売り及び買い注文が存在する場合
には、注文を、寄り付き時同時注文の残余については会
員毎のランダム抽選順位順に、及びザラバ時注文の残余
及び引け板合せ時注文については受付時間順に、各々最
小取引単位で均等に割り当てる。さらに、前記割り当て
を受けた売り及び買い注文を引け板合せ時約定済注文と
して引け時注文データ・ファイル175の記録から消去
し、記憶手段4内の約定済注文データ・ファイル(図示
せず)に記憶する(ステップ12)。
【0046】本発明の約定締結システムは 、注文の発
注時間の速さに依らず、寄り付き時に受付けた注文は全
て同時注文と捉え、無作為抽選による会員単位のランダ
ム順位により約定の割当順位が決められ、また注文数量
の多さに依らず、寄り付き時に受付けた注文は会員単位
のランダム順位に最小取引単位を均等に割り当てられ、
さらに、寄り付き時の板合せ取引において未約定のまま
残った注文は、ザラバ取引に移行した場合でもザラバ時
に受付けられた注文よりも約定が優先されかつ前記ラン
ダム順位による約定の割当順位は維持される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る現物
取引、先物取引或いはオプション取引などの商品取引に
おける電子的約定締結システム及び締結方法によれば、
注文の発注時間の速さに依らず、寄り付き時に受付けた
注文は総て同時注文(同時刻に受付けた注文)と捉え、
無作為抽選による会員単位のランダム順位により約定の
割当順位が決められる。
【0048】さらには、注文数量の多さに依らず、寄り
付き時に受付けた注文は会員単位のランダム順位に最小
取引単位を均等に割り当てられる。
【0049】さらには、寄り付き時の板合せ取引におい
て未約定のまま残った注文は、ザラバ取引に移行した場
合でもザラバ時に受付けられた注文よりも約定が優先さ
れ、かつ上述のランダム順位による約定の割当順位は維
持されることによって、商品取引所での約定締結におい
て取引参加者(会員)間の公平性を向上させる電子的約
定締結システム及び方法を提供することを可能になる。
【0050】なお、本発明は,上述の実施態様に限定さ
れることなく,本発明の思想の範囲内でさまざまな変
形、改良、追加などが可能である。例えば,上述の高速
専用回線3や回線5として説明した取引所1―会員2間
を結ぶ接続回線は有線回線に限らず無線回線であっても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電子的約定締結シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る電子的約定締結シ
ステム及びその方法の動作を説明するためのタイミング
・フローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 信行 東京都中央区日本橋堀留町1−10−7 東 京工業品取引所内 (72)発明者 久保 紀彦 東京都中央区日本橋堀留町1−10−7 東 京工業品取引所内 (72)発明者 石川 稔 東京都中央区日本橋堀留町1−10−7 東 京工業品取引所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現物取引、先物取引或いはオプション取
    引を含む商品取引を電子計算機を媒体として仲介する商
    品取引市場と、前記商品取引市場に関与する会員との間
    を前記電子計算機で電子的に連結して前記商品取引市場
    における前記商品取引を行なう電子的約定締結システム
    において、 前記商品取引市場と前記各取引に関与する会員間を少な
    くとも記憶装置及び処理装置を備えた電子計算機の端末
    装置で接続する手段と、 前記会員が前記商品取引市場が予め定めた時刻の寄り付
    き時(取引開始時)の板合せ取引(集団競争売買)前の
    特定の時間帯内に売り又は買いの注文データを前記商品
    取引市場に送信する手段と、 前記処理装置が、前記注文データに会員単位のランダム
    抽選順位を付与し、寄り付き時同時注文データとして前
    記記憶装置内の寄り付き時注文データ・ファイルに登録
    する手段と、 前記予め定めた時刻の寄り付き時(取引開始時)に、前
    記寄り付き時注文データ・ファイルから総ての前記ラン
    ダム抽選順位が付与された寄り付き時同時注文データ
    を、価格優先の条件により売り及び買い注文を付け合せ
    て、価格決定条件を満足する対当値段が成立するか否か
    又は前記商品取引市場が予め定めた制限値段に到達する
    か否かをチェックする手段と、 前記対当値段又は前記制限値段で成立する少なくとも一
    対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、前記注
    文に対し前記ランダム抽選順位順に1会員毎に最小取引
    単位を均等に割り当てる手段と、 前記割り当てを受けた売り及び買い注文を寄り付き時約
    定済注文として前記寄り付き時注文データ・ファイルの
    記録から消去し、前記記憶手段内の約定済注文データ・
    ファイルに記憶する手段と、 前記寄り付き時同時注文データの残余を、前記記憶装置
    内のザラバ取引(寄り付き後の個別競争売買)で用いる
    ザラバ注文データ・ファイルに登録する手段とを具備す
    ることを特徴とする電子的約定締結システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された電子的約定締
    結処理完了後であって、 ザラバ取引(個別競争売買)へ移行後の特定の時間帯内
    に、前記会員が、売り又は買いの注文データを前記商品
    取引市場に送信する手段と、 前記処理装置が、前記注文データ毎に該データに受付時
    間を付与し、ザラバ時注文データとして、前記記憶手段
    内のザラバ注文データ・ファイルに登録する手段と、 前記記憶手段内の総ての前記ザラバ注文データ・ファイ
    ルに登録された売り及び買い注文に係るザラバ時注文デ
    ータを、価格優先の条件、及び第一順位として前記寄り
    付き時同時注文の残余を優先しかつ第二順位として前記
    ザラバ時注文の残余を優先する条件、及び時間優先の条
    件により付け合せて、価格決定条件を満足する対当値段
    が成立するか否か又は前記商品取引市場が予め定めた制
    限値段に到達するか否か、をチェックする手段と、 前記対当値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び
    買い注文が存在する場合には、前記注文に対し個別注文
    単位毎に割り当てる手段と、 前記制限値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び
    買いの注文が存在する場合には、前記寄り付き同時注文
    については最小取引単位を均等に割り当て、前記ザラバ
    時注文については個別注文単位で割り当てを行う手段
    と、 前記割り当てを受けた売り及び買い注文をザラバ時約定
    済注文データとして前記ザラバ注文データ・ファイルの
    記録から消去し、前記記憶手段内の約定済データ・ファ
    イルに転送して登録する手段とを具備することを特徴と
    する電子的約定締結システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1及び2に記載された電子的
    約定締結処理完了後であって、 引け時(取引一時中断時又は取引終了時)の引け板合せ
    取引(集団競争売買)前の特定の時間帯内に、前記会員
    が、売り又は買いの注文データを前記商品取引市場に送
    信する手段と、 前記処理装置が、前記注文データ毎に該データに受付時
    間を付与し、受付時間優先による引け板合せ時注文デー
    タとして、前記記憶手段内の引け板合せ時注文データ・
    ファイルに登録する手段と、 前記記憶手段内に記憶されている前記ザラバ注文データ
    ・ファイルの残余データを、引け板合せ時注文データと
    して、前記引け板合せ時注文データ・ファイルに登録す
    る手段と、 前記引け板合せ時注文データ・ファイルに登録された全
    ての売り及び買い注文を価格優先の条件、及び第一順位
    として前記寄り付き時同時注文の残余を優先しかつ第二
    順位として前記ザラバ時注文の残余を優先する条件、及
    び時間優先の条件により付け合せて、価格決定条件を満
    足する対当値段が成立するか否か又は前記商品取引市場
    が予め定めた制限値段に到達するか否かをチェックする
    手段と、 前記対当値段又は前記制限値段で成立する少なくとも一
    対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、前記注
    文に対し前記寄り付き時同時注文の残余については会員
    毎のランダム抽選順位順に、及び前記ザラバ時注文の残
    余及び前記引け板合せ時注文については前記受付時間順
    に各々最小取引単位で均等に割り当てる手段と、 前記割り当てを受けた売り及び買い注文を引け板合せ時
    約定済注文データとして前記引け板合せ時注文データ・
    ファイルの記録から消去し、前記記憶手段内の約定済注
    文データ・ファイルに記憶する手段とを具備することを
    特徴とする電子的約定締結システム。
  4. 【請求項4】 現物取引、先物取引或いはオプション取
    引を含む商品取引を電子計算機を媒体として仲介する商
    品取引市場と、前記商品取引市場に関与する会員との間
    を前記電子計算機で電子的に連結して前記商品取引市場
    における前記商品取引を行う電子的約定締結方法におい
    て、 前記商品取引市場と前記各取引に関与する会員間を少な
    くとも記憶装置及び処理装置を備えた電子計算機の端末
    装置に接続した後に、 前記会員が前記商品取引市場が予め定めた時刻の寄り付
    き時(取引開始時)の板合せ取引(集団競争売買)前の
    特定の時間帯内に売り又は買いの注文データを前記商品
    取引市場に送信し、 前記処理装置が、前記注文データに会員単位のランダム
    抽選順位を付与し、寄り付き時同時注文データとして前
    記記憶装置内の寄り付き時注文データ・ファイルに登録
    し、 前記予め定めた時刻の寄り付き時(取引開始時)に、前
    記寄り付き時注文データ・ファイルから総ての前記ラン
    ダム抽選順位が付与された寄り付き時同時注文データ
    を、価格優先の条件により売り及び買い注文を付け合せ
    て、価格決定条件を満足する対当値段が成立するか否か
    又は前記商品取引市場が予め定めた制限値段に到達する
    か否かをチェックし、 前記対当値段又は前記制限値段で成立する少なくとも一
    対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、前記注
    文に対し前記ランダム抽選順位順に1会員毎に最小取引
    単位を均等に割り当て、 前記割り当てを受けた売り及び買い注文を寄り付き時約
    定済注文として前記寄り付き時注文データ・ファイルの
    記録から消去し、前記記憶手段内の約定済注文データ・
    ファイルに記憶し、 前記寄り付き時同時注文データの残余を、前記記憶装置
    内のザラバ取引(寄り付き後の個別競争売買)で用いる
    ザラバ注文データ・ファイルに登録することを特徴とす
    る電子的約定締結方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載された電子的約定締
    結処理完了後であって、 ザラバ取引(個別競争売買)へ移行後の特定の時間帯内
    に、前記会員が、売り又は買いの注文データを前記商品
    取引市場に送信し、 前記処理装置が、前記注文データ毎に該データに受付時
    間を付与し、ザラバ時注文データとして、前記記憶手段
    内のザラバ注文データ・ファイルに登録し、 前記記憶手段内の総ての前記ザラバ注文データ・ファイ
    ルに登録された売り及び買い注文に係るザラバ時注文デ
    ータを、価格優先の条件、及び第一順位として前記寄り
    付き時同時注文の残余を優先しかつ第二順位として前記
    ザラバ時注文の残余を優先する条件、及び時間優先の条
    件により付け合せて、価格決定条件を満足する対当値段
    が成立するか否か又は前記商品取引市場が予め定めた制
    限値段に到達するか否かをチェックし、 前記対当値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び
    買い注文が存在する場合には、前記注文に対し個別注文
    単位毎に割り当てを行い、 前記制限値段で成立する少なくとも一対以上の売り及び
    買いの注文が存在する場合には、前記寄り付き同時注文
    については最小取引単位を均等に割り当て、前記ザラバ
    時注文については個別注文単位で割り当てを行い、 前記割り当てを受けた売り及び買い注文をザラバ時約定
    済注文データとして前記ザラバ注文データ・ファイルの
    記録から消去し、前記記憶手段内の約定済データ・ファ
    イルに登録することを特徴とする電子的約定締結方法。
  6. 【請求項6】 前記請求項4及び5に記載された電子的
    約定締結処理完了後であって、 引け時(取引一時中断時又は取引終了時)の引け板合せ
    取引(集団競争売買)前の特定の時間帯内に、前記会員
    が、売り又は買いの注文データを前記商品取引所に送信
    し、 前記処理装置が、前記注文データ毎に該データに受付時
    間を付与し、受付時間優先による引け板合せ時注文デー
    タとして、前記記憶手段内の引け板合せ時注文データ・
    ファイルに登録し、 前記記憶手段内に記憶されている前記ザラバ注文データ
    ・ファイルの残余データを、引け板合せ時注文データと
    して、前記引け板合せ時注文データ・ファイルに登録
    し、 前記引け板合せ時注文データ・ファイルに登録された総
    ての売り及び買い注文を、価格優先の条件、及び第一順
    位として前記寄り付き時同時注文の残余を優先しかつ第
    二順位として前記ザラバ時注文の残余を優先する条件、
    及び時間優先の条件により付け合せて、価格決定条件を
    満足する対当値段が成立するか否か、又は前記商品取引
    市場が予め定めた制限値段に到達するか否かをチェック
    し、 前記対当値段又は前記制限値段で成立する少なくとも一
    対以上の売り及び買い注文が存在する場合には、前記注
    文に対し前記寄り付き時同時注文の残余については会員
    毎のランダム抽選順位順に及び前記ザラバ時注文の残余
    及び前記引け板合せ時注文については前記受付時間順に
    各々最小取引単位で均等に割り当て、 前記割り当てを受けた売り及び買い注文を引け板合せ時
    約定済注文データとして前記引け板合せ時注文データ・
    ファイルの記録から消去し、前記記憶手段内の約定済注
    文データ・ファイルに記憶することを特徴とする電子的
    約定締結方法。
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