JP2003108739A - マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末 - Google Patents

マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末

Info

Publication number
JP2003108739A
JP2003108739A JP2001296175A JP2001296175A JP2003108739A JP 2003108739 A JP2003108739 A JP 2003108739A JP 2001296175 A JP2001296175 A JP 2001296175A JP 2001296175 A JP2001296175 A JP 2001296175A JP 2003108739 A JP2003108739 A JP 2003108739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
marketing
content
marketing information
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001296175A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Tatsui
恵子 立井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2001296175A priority Critical patent/JP2003108739A/ja
Publication of JP2003108739A publication Critical patent/JP2003108739A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より多くの有用なマーケティング情報を収集
する仕組みを提供することを課題とする。 【解決手段】 情報提供者にアンケート等によって情報
を提供してもらい、提供された情報の量や質、開示度に
応じた見返りを情報提供者に行う。これにより、より大
きな見返りを得るため情報提供者が開示度の大きなより
多くの情報を提供することを期待することができる。よ
って、従来行われている、単に情報提供を依頼するよ
り、より高い回答率でより価値の高い情報を得ることが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、有用なマーケティング
情報を収集するマーケティング情報収集方法及びそのシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】商品の販売促進、新製品の開発などの目
的から市場動向を調査する為のマーケティング情報を収
集する方法の1つに、アンケート調査がある。これは、
例えば商品にアンケート用紙を同封し、購入者や使用者
などの商品利用者が、購入商品の使い心地・印象などを
回答のうえ、販売会社などに返送する方法をとる。
【0003】販売会社などは、回答率を高める為、返送
されてきたアンケートを抽選し、その当選者に粗品を進
呈するなど、アンケートに協力してもらった購入者にお
返しをすることで、アンケートに回答することへの魅力
度を高めている。
【0004】またアンケートとともに記入される住所や
氏名等の個人情報は、アンケートの回答から得られる情
報と組み合わせることにより、特定の人に絞った効果の
高い宣伝を行う為の重要なマーケティング情報となって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先述し
た従来技術では、1)商品利用者にアンケート記入を強い
るため、アンケートの回収率が低くなる。2)費用の点か
ら、アンケートに回答してくれた商品利用者すべてに粗
品を進呈するわけにいかず、よって、アンケート回収率
が低くなる。などの課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためのもの
で、マーケティング情報収集に協力するよう動機付けを
持たせることにより、従来の手法と比較して、より多く
の有用なマーケティング情報が収集可能なマーケティン
グ情報収集方法及びそのシステムを提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるマーケティ
ング情報収集方法は、情報提供者の端末からネットワー
クを介してマーケティング情報を収集するステップと、
前記マーケティング情報の開示度合いや価値に応じたリ
ターンを前記情報提供者に対して提供するステップを備
える。
【0008】本発明は、様々なメディアに適用すること
が出来、放送メディアに適用した時、例えば、前記情報
提供者はコンテンツの視聴者であり、前記リターンは、
前記コンテンツに対する料金の割引となる。
【0009】またリターンは該情報提供者が有料コンテ
ンツの料金又は前記コンテンツと共に送信される商品宣
伝の商品の購入料金の少なくとも一方として用いること
が出来るクーポンとすることも出来る。そしてこのクー
ポンの使用情報をもマーケティング情報として収集する
ことが出来る。
【0010】或いは、本発明をネットワークを介して商
品やコンテンツを購入する際に適用することも出来る。
この時、情報提供者の端末に供給されたコンテンツに対
する前記情報提供者による使用状況をも前記マーケティ
ング情報として収集する。
【0011】また本発明はネットワークゲームに対して
も適用することが出来る。この時前記情報提供者はネッ
トワークゲームのプレイヤーであり、前記リターンは該
ネットワークゲームに関するものとなる。また前記情報
提供者による前記ネットワークゲームでのプレイ動作を
もマーケティングとして収集することが出来る。
【0012】更に本発明は、上記マーケティング情報収
集方法を実現するシステム、サーバ、情報端末をも適用
範囲に含む。本発明によれば、より多くの、そしてより
有効なマーケティング情報収集を行うことが可能とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本実施形態では、情報提供者にア
ンケート等によって情報を提供したもらい、提供しても
らった情報の量や質、開示度に応じた見返り(リター
ン)を情報提供者に行う。これにより、より大きな見返
りを得るために、情報提供者が開示度の大きなより多く
の情報を提供することが期待できる。よって、従来行わ
れている単にアンケートを依頼して方法より、より高い
回答率でより多くの情報を得ることができる。また、リ
ターンとして回答者に渡す景品等は、回答として得られ
る情報の価値に比してランク付けができるので、これま
で行われているような単に回答者の中から抽選等によっ
て景品を渡すより、同一のコストで比べるとより高い効
果を期待することができる。
【0014】また本実施形態では、後述するように、種
々のメディアと組み合わせることにより、マーケティン
グ情報の収集の仕方や収集する情報の種類を、そのメデ
ィアの特性に合わせた内容とすることができ、適用範囲
が広い。 <第1の実施形態>本実施形態は、CATV、インター
ネットテレビ等の双方向の放送メディアを用いた実施形
態で、テレビ番組などのコンテンツを視聴する視聴者か
らマーケティング情報を得る。
【0015】図1は放送メディアを用いたシステム構成
図で同図(a)はCATVやインターネットTVなど有
線放送による構成例、同図(b)は地上波や衛星波放送
による構成例を示す図である。尚同図(b)の構成の場
合、マーケットリサーチ会社Xとコンテンツを供給する
会社は必ずしも同じでなくても良いが、本実施形態では
便宜上同一としている。もちろん同図(a)で表現される
ビジネス形態であっても、マーケテットリサーチ会社X
とコンテンツを供給する会社は必ずしも同じでなくて良
いが、その場合は図1(a)の構成図とは異なるシステ
ム構成となる。
【0016】図1において、Xはマーケットリサーチ会
社、Yはマーケットリサーチ会社Xが収集したマーケテ
ィング情報を購入するメーカ、A1〜Anはテレビ番組
などを視聴する視聴者である。マーケットリサーチ会社
Xのサーバ10及び視聴者A1〜Anの端末20は、イ
ンターネットなどのネットワーク回線30を介して接続
されている。
【0017】マーケットリサーチ会社Xは、視聴者A1
〜Anにテレビ番組等のコンテンツを供給する。供給の
仕方は、図1(a)のようなケーブルテレビの回線やイ
ンターネットを利用した放送や同図(b)のような地上
波放送・衛星放送等種々の方式が考えられる。
【0018】視聴者の端末は、テレビ等の受信機22を
セットトップボックス21を介してネットワーク回線3
0と接続する構成となっているが、同図(a)の有線放
送によってテレビ番組等のコンテンツを視聴者A1〜A
nに提供する構成の場合、セットトップボックス21a
はネットワーク回線30を介してサーバ10aから受信
したコンテンツを受信機22に表示させ、また端末22
aから視聴者が入力した個人情報やチャンネル変更等の
視聴者による操作情報をネットワーク回線30を介して
サーバ10aに送る。また同図(b)の地上波や衛星波
による無線放送によってテレビ番組等のコンテンツを視
聴者A1〜Anに提供する構成の場合、セットトップボ
ックス21bは無線波として送信されたコンテンツを受
信機22に表示させ、また端末22bから視聴者が入力
した個人情報やチャンネル変更等の視聴者による操作情
報をネットワーク回線30を介してサーバ10bに送る
こととなる。尚同図(b)の構成の場合ネットワーク回
線30には、一般的な公衆ネットワーク回線の他に電灯
線等によるネットワーク回線を利用してもよい。
【0019】図1に基づき、テレビ番組などのコンテン
ツからマーケティング情報を得る実施形態を説明する。
視聴者A1〜Anが双方向通信の可能な端末20からコ
ンテンツの提供を受けるチャンネルに合わせると、受信
機22の画面上に視聴者に対して、種々のマーケティン
グ情報の提供を依頼する画面が表示される。
【0020】視聴者A1〜Anは、表示された項目のう
ち答えても良いと思う項目についてのみ入力してマーケ
ットリサーチ会社Xに送信する。マーケットリサーチ会
社Xは、返答された情報に対して、視聴者A1〜Anに
何らかのリターンをする。例えば、提供するコンテンツ
が有料ならば、月額の受信(契約)料金を引き下げるこ
とが考えられる。
【0021】図2はマーケティング情報として開示が依
頼される、視聴者の個人情報の内容及び情報開示度に応
じた受信料金を示す図である。視聴者は、テレビ放送等
の有料コンテンツを視聴する為、まず、自己の個人情報
を登録する。視聴者が端末20を操作すると図2に例と
して示したような生年月日、性別、年齢、職業、既婚/
未婚、同居者情報、名前、住所、電話・FAX番号、メ
ールアドレスという個人情報の入力画面が表示される。
【0022】これらの情報のうち視聴者は、自分が開示
しても良いと思う内容についてのみ情報を入力する。端
末20が図1に示したようにネットワーク回線30に接
続されているので、ネットワーク回線30を介して図2
の情報をマーケティング会社Xのサーバ10に送信す
る。そして、マーケティング会社Xは、例えば端末20
に割り付けられたアドレスと送信されてきた個人情報と
を対応させることで、視聴情報を得ることができる。情
報を収集するためのハードを視聴者に送付して、マーケ
ティング情報を得る。尚地上波や衛星波放送によってコ
ンテンツを提供する場合、図1(b)に示したような端
末20がネットワーク回線30に接続される構成である
とは必ずしも限らない。このような構成の場合には、セ
ットトップボックス21内の脱着可能な記憶媒体に視聴
情報を記憶させ、この記憶媒体を後からマーケットリサ
ーチ会社Xに送付する構成とすれば良い。あるいはセッ
トトップボックス21にパソコン等を接続し、パソコン
等からフレキシブルディスク等の記憶媒体にデータを保
存してこれをマーケットリサーチ会社Xに送信してもよ
い。
【0023】コンテンツを提供するマーケットリサーチ
会社Xでは、提供された個人情報へのリターンとして、
視聴者が入力した個人情報の開示の度合いに応じてコン
テンツの受信料金を割引する。図2の場合、月額の受信
料金を、個人情報の入力が全くなければ開示度0として
4000円、同図中の上から年齢までの項目について入
力があった場合は開示度小として3800円、同居者情
報までの項目について入力があった場合は開示度中とし
て3600円、全ての項目について入力があった場合は
開示度大として3300円にする。
【0024】或いは、各項目毎の重要度に応じて割引率
を変化させても良い。例えば名前や住所が入力されてい
れば、500円割引、性別や年齢が入力されていれば2
00円引等、入力された情報の質に応じて割引率を変化
させる構成としてもよい。
【0025】またマーケティング情報の開示に対するリ
ターンとしては、受信(契約)料金を引き下げる代わり
に、開示度に応じた景品でも良いし、電子マネー、或い
は他の金銭の代わりとなる、例えばペイ・パー・ビュー
番組を購入する際に使用できるクーポンを渡すなどして
もよい。このようなクーポンの場合、ペイ・パー・ビュ
ー番組を購入することで番組のインターバルに流れるC
Mを見せる機会が増えるので、CMを依頼する会社への
満足度を高めることができ、番組の価値、つまりマーケ
ットリサーチ会社Xの価値が上がる。またこのクーポン
は、番組で放送される通信販売品などを購入する際に使
用できるものでもよい。このようなクーポンならば、通
信販売品を購入できるため、通信販売の放送を依頼する
会社の売上アップにつながる。この結果、通信販売会社
の満足度を高めることができ、番組の価値、つまりマー
ケットリサーチ会社Xの価値が上がる、という好循環を
期待できる。またクーポンによって何を購入したか等の
購入情報など、個人情報や後述する視聴情報以外のマー
ケティング情報を提供してくれる利用者には、単に個人
情報や視聴情報を提供してもらう場合よりも減額率を大
きくするなど更なるリターンを行っても良い。
【0026】またリターンとしては、金銭的な割引だけ
でなく、例えば開示された情報の度合いによって、コン
テンツのグレードを変化させることもできる。例えば提
供するコンテンツが映画ならば、視聴者から提供された
マーケティング情報の開示度が小さく情報の価値が低け
ればカットの入った通常版、開示度が高く価値が大きく
情報の価値が高ければ、ノーカット版を提供する。或い
は、情報の開示度によって、ステレオ放送/モノラル放
送等の差別化を行なうことができる。
【0027】このように、提供されたマーケット情報に
対するリターンとしては様々なものが考えられるが、こ
れらを視聴者が選択できるようにし、どのリターンを選
択したかについての情報や、更にリターンとして提供し
たクーポンを使ってどのような商品を購入したかなどの
情報をもマーケティング情報として収集すると、より有
用なマーケティング情報を得ることができる。
【0028】マーケットリサーチ会社Xは、視聴者A1
〜Anから得たマーケティング情報をメーカYに売る。
その際、視聴者A1〜Anから収集したマーケティング
情報を加工してから売ってもよいし、加工しないでその
まま売ってもよい。また、マーケットリサーチ会社X
は、そのマーケティング情報を基にコンサルティングビ
ジネスに参入するなどの可能性を考えることもできる。
もちろん、マーケットリサーチ会社Xは得らえたマーケ
ティング情報を自社のために利用することもできる。当
然のことながら、マーケティング情報を収集してビジネ
スを行うマーケットリサーチ企業Xは、コンテンツを供
給する会社Zと同じ会社でも良いし、別の会社Zであっ
てもよい。
【0029】第1の実施形態は、双方向の放送メディア
を用いてマーケティング情報を得るものであるが、この
第1の実施形態では従来行われていたアンケート調査と
比較して、質の高いマーケティング情報を容易に収集す
ることが出来る。
【0030】また、本実施形態では、視聴者が入力した
個人情報だけでなく、視聴者によるコンテンツの視聴中
の行動を記録し、この情報と視聴者が入力した個人情報
とを結びつけた情報をマーケティング情報として収集、
記録する構成とすることもできる。
【0031】そして例えば視聴者が入力した個人情報と
視聴時の追跡記録から、“東京都福生市に在住の28歳
独身女性Amは、2001年4月1日火曜日の21:0
0〜22:00に、○○ドラマを見た。途中、7本のC
Mが流れ、そのうちの2本目と4本目のCM以外はザッ
ピングしていた。”という情報が得られ、これをマーケ
ティング情報として記録する。
【0032】本発明は、マーケティング情報収集に関す
るものであり、得られた情報をどのように解析したり、
活用するかは本質から外れるため詳述しないが、参考ま
でに上記マーケティング情報の解析の一例を示す。
【0033】まず、もっともミクロ的な見方の1つを論
じる。“この女性Amが番組を視聴中に流れた7本のC
Mのうち、チャンネルをザッピングしなかった2本目の
CMはインスタントラーメンに関するものだった。以上
のことから、この女性Amには、インスタントラーメ
ン、もしくはインスタント食品全般に関するDM(ダイ
レクト・メール)を送付すると効果的だろう。一方、ザ
ッピングした1・3・5〜7本目のCMは、・・・に関
するものであり、よって・・・関連のDMを送付しても
高い効果は得られないだろう。”視聴時の行動の追跡結
果から得られる重要な視聴情報の1つとして、特にCM
が流れた時にチャンネルを切り替えたかどうかを示すザ
ッピング情報がある。興味がないCMが流れたからとい
って、わざわざチャンネルを切り替えるケースは多くな
い。それだけに、CM時のザッピング情報は貴重であ
り、CM作りに大きなフィードバックを与えることがで
きる。
【0034】この女性Amから、複数回分の視聴情報を
収集すれば、1回分の視聴情報よりも、より精度の高い
データが得られるのは言うまでもない。複数回分の視聴
情報があれば、この女性Amの好きな番組、好きなタレ
ントなどまで分析でき、この分析結果から例えば好きな
タレントが着ていた服のDMを送付する等、より高い購
買効果を期待することができる。
【0035】もちろん、1人の女性だけでなく、複数の
女性や男性、もしくは両方を対象とした、もっとマクロ
的な視野からの解析も可能である。例えば、視聴情報か
ら、“2週間ごとにストーリーが展開していくシリーズ
で放送されるCMがあるが、このCMが流れているとき
はチャンネルサーフィン(他のチャンネルに切り替える
こと)する人が少ない。シリーズで放送されるCMは視
聴者を惹き付ける力が強いかもしれない。月曜日の2
1:30頃にテレビ番組を見ている20〜30代女性の
約60%が・・・が主演しているドラマを見ており、よ
ってこの主演女優が着ていた服が流行するかもしれな
い。”という分析結果が得られる。
【0036】インターネットで利用されるバナー広告な
どは、実際に視聴者が広告を見ているかどうかを定量的
に測定するのが難しい。測定するとすれば、例えばバナ
ー広告のリンクからサイトにどれだけの人数がアクセス
したかを計測することになり、求めている情報を得られ
ない可能性がある。これに対し、本実施形態では、CM
に対してまでも視聴率を測定できる強みがあり、得られ
たマーケティング情報をより良いCM作りのためのフィ
ードバックとすることができる。また例えば政党のCM
に対しての世論の反応などを測定するという使い方もで
きる。よって、本実施形態の視聴調査によって収集され
るマーケティング情報は、インターネットなどの媒体に
比べて有用かつ精度の高い視聴情報を得ることができ
る。
【0037】次にマーケティング情報の精度をより上げ
る為、実際にコンテンツを視聴している視聴者を特定す
る方法について説明する。本実施形態では、テレビ番組
等のコンテンツは、同居人等の複数の人によって視聴さ
れる可能性がある。よって、より精度の高いマーケティ
ング情報を得るためには、実際にコンテンツを視聴して
いるのは誰かを特定した方が良い。このときの注意点
は、視聴者を特定する為に、あまりたくさんの確認を視
聴者に対して行わせないことであり、確認事項は少ない
ほど良い。
【0038】図3は、視聴者を特定する為の入力画面の
一例で、視聴者がテレビ放送等のコンテンツを視聴する
為に端末20を操作すると、図3に例として示したよう
な入力画面が表示される。そして視聴者がこの画面から
入力した情報によって視聴者を特定する。
【0039】図3の入力画面例では、Q1として何人で
見るのか、Q2として誰が見るのかの2つについて確認
している。一人暮らしの人などは、特定の人物が1人で
視聴する機会が多いので、この情報を初期データとして
設定できるようにすれば便利である。尚Q2の選択肢1
〜3は、事前に入力してもらった個人情報を元にして作
成している。
【0040】また、複数の同居人で1つの端末20を共
有しているならば、端末20がずっとつけっ放しであっ
ても、視聴している視聴者が途中で異なっていることが
ある。この点に対処する為、視聴者がトリガーをかける
ことで図3の初期画面を呼び出して再入力するなどの機
能を設けるとよい。もしくは、所定時間ごとに図3の初
期画面を表示して視聴者を特定する情報の再入力を促す
等の機能を備える構成とすると、更にマーケティング情
報の精度を高くすることが出来る。
【0041】図4は、マーケティング情報の信頼性を上
げるのに効果的である、双方向通信可能な情報端末であ
る。放送メディアは広く大衆に浸透しており、何かを伝
えるためには非常に有効な手段である。しかしながら、
日常生活の一部になっているため、例えば端末20をつ
けっ放しで入浴する等、実際には端末20を見ていない
のに端末20をつけたままにすることがある。この場
合、端末20を見ていないにもかかわらず、視聴情報と
しては端末20を見ているものと認識されるので、マー
ケティング情報として精度が低くなる恐れがある。
【0042】この問題点を解決するものとして、図4に
示す双方向通信可能な情報端末を用いる。この図4に示
した情報端末40を、セットトップボックス21や受信
機22に1乃至複数接続し、視聴者がそれぞれ情報端末
40上の操作ボタンを操作することによりデータをマー
ケットリサーチ会社Xのサーバ10に送信することが出
来る。尚情報端末40とセットトップボックス21や受
信機22との接続は、有線ケーブルにより接続する構成
としても良いし、ブルートゥースをはじめとする技術に
より無線で双方向通信を実現しても良い。
【0043】同図に示す情報端末40は、メッセージ等
を表示する表示部41及び操作ボタンとしてカーソル4
2、ファンクション切り替えボタン43、青色の決定ボ
タン44及び赤色のキャンセルボタン45を備える。尚
同図に示す構成は1例であり、この情報端末40の構成
は同図の構成に限定されるものではない。情報端末4
0、はその使用対象者や用途等によって種々な構成のも
のが用いられ、例えば、表示部41を設けず受信機22
に直接メッセージを表示する構成としても良いし、また
バイブレーション等によって視聴者に通知する構成とし
ても良い。また各操作ボタン42−45の代わりに、表
示部41上をタッチパネルにし、表示部41上から選
択、決定を行う構成としても良い。更に、情報端末40
を傾けたり、振動させたりすることによって入力指示を
行う構成としても良い。また、同居人などがいる為に情
報端末40が複数存在する場合は、各情報端末40に色
分けされたカバーを設ける構成として、このカバーの色
と視聴者とを対応させれば、容易に自分用の情報端末4
0を見分けることが出来る。
【0044】この情報端末40を用いて、例えば、ヒー
ローが活躍するアニメを見ている子供を考える。このと
き、情報端末40にマーケットリサーチ会社X若しくは
コンテンツを供給する会社Zから、「ヒーローが弱って
いる 君のパワーをヒーローに分けてくれ!(青色のボ
タンを連打してね)」というメッセージを送信する。尚
メッセージは受信機22の表示部41に表示させてもよ
いし、視聴者が目の不自由な場合を考慮して音声で出力
する構成としてもよい。アニメに夢中になっているとメ
ッセージ受信に気付かない恐れがあるので、メッセージ
を受信したことを音声で知らせたり、バイブレーション
機能で知らせたりすると効果的である。
【0045】もし、子供がこのメッセージに対しリアク
ションをとり青色の決定ボタン44を連打したならば、
この子供は本当に放送を見ていると認識できるので、こ
のことを通知する信号をマーケットリサーチ会社Xのサ
ーバ10に送信する。これを受けてサーバ10では、こ
の放送中に得られたマーケティング情報は精度の高いも
のと認識し、例えばリアクションのあったデータは重み
付けを大きくし、リアクションのなかったデータは重み
付けを小さくして処理する。このような処理を加えるこ
とにより、より精度の高いマーケティング情報が得られ
る。
【0046】また、情報端末40に上述した個人情報や
アンケートの結果を音声で入力できる音声入力機能を設
けることも出来る。これにより、目の不自由な視聴者等
に対しても対処できる。更に情報端末40内に現在実用
化されている、音声からその音声のストレス状態を認識
する機能を組み込むことにより、ストレスが嘘、興奮、
誇張、または認識の葛藤から生じたものかを判定して音
声入力された情報の精度を分析し、情報に重み付けを行
う構成とすることも出来る。
【0047】尚メッセージとして、アンケートを送り、
回答からマーケティング情報を得る構成とすることもで
きるが、この時のアンケートの内容は放送されている番
組に関係のないアンケート内容とするより、放送されて
いる番組内容に関連したアンケートを行ったほうが効果
的である。
【0048】またマーケティング情報は、視聴者全てを
更に細かく特定できたほうがより精度が向上するが、こ
の情報端末40を用いれば各情報端末40毎に視聴者を
特定することが出来る。この時、例えば図4のファンク
ション切り換え部43を操作することにより図3に示し
たような視聴者を特定する情報の入力画面を表示できる
ようにし、視聴者がカーソル42と決定ボタン44を操
作して、自己を特定する情報を選択入力できるようにす
る。1つの情報端末40を複数の同居人などの視聴者で
使用する場合に、自己を特定する為の更なる方法も考え
られる。この方法としては、まず、情報端末40に複数
の色が付いたカバーやプリセットボタンを設ける。そし
て、複数の視聴者の個人情報を情報端末40に入力し、
各視聴者と前述の複数の色が付いたカバーやプリセット
ボタンとを対応付ける。このような方法によると情報端
末40の操作に不慣れな方に配慮することが出来、また
視聴者の特定も容易になる。もちろん、複数の色で識別
するだけでなく連続する番号などをカバーやプリセット
ボタンに付すなどして、各視聴者とカバーやプリセット
ボタンを対応付けることも可能である。
【0049】また、この情報端末40は、受信機22に
対してチャンネル選択や、音量調整等の操作を行える機
能を設けることにより視聴者はコンテンツを視聴するた
めの動作を全てこの情報端末40によって行えるように
したり、視聴者が情報端末40を操作した操作履歴や視
聴履歴を記録できる機能を設けたりする構成とすること
も出来る。この情報端末40は双方向通信が可能なの
で、例えばスポーツ中継などで放送時間が変更になった
などの情報を受信してこれを表示部41に表示するよう
にすることでより利便性を向上させることが出来る。
【0050】更に情報端末40を多機能化することによ
り、より詳細なマーケティング情報の収集が可能とな
る。例えば、エアコンやビデオに対する操作機能を情報
端末40に組み込み、ブルートゥース等の無線通信によ
りこれらの機器をリモート・コントロールできる機能を
持たせることにより、情報端末40からこれらの操作履
歴をもサーバ30にマーケティング情報として送信する
ことが出来る。この場合、情報端末40に温度等のセン
サを組み込みこれらからのデータとリンクさせて送信す
ることにより、このマーケティング情報はより有用なも
のとなる。また、情報端末40に、クレジット・カード
やICカード、もしくは携帯電話などを利用した決済方
法を処理するための機能を具備させ、双方向通信機能を
利用してショッピングを行えるようにすることにより、
例えば、放送されているCMの商品が欲しいときは所定
の操作を行うことで、商品の購入が可能になる。そし
て、この購入情報をマーケットリサーチ会社Xのサーバ
30に送信するようにすることにより、この購入情報も
マーケティング情報とすることも出来る。
【0051】この情報端末40の配布を無償にするか有
償にするかは、企業の戦略による。例えば、多機能化さ
れた情報端末40を無償もしくは低額で配布する代わり
に、マーケティング情報を無償で提供してもらう。この
時提供してくれるマーケティング情報の量や価値の高さ
に応じて、例えばより多くの情報を提供してくれた場
合、情報端末40の購入価格をより低くしたり、提供す
る情報端末40のグレードを上げたりする。
【0052】尚上記例では、メディアとしてテレビ番組
等のコンテンツをテレビ等の受信機22に供給する構成
を示したが、この第1の実施形態は、このようなテレビ
等に対するコンテンツの配信のみを前提としているわけ
ではなく、視聴者A1〜Anに供給するのがパソコン向
け、もしくは携帯電話などの移動電話向けコンテンツの
配信に対してであっても同様に適用することが出来る。
【0053】或いは通信カラオケシステムにおいて、カ
ラオケ機にコンテンツを配信する際にも、本実施形態は
同様に適用することが出来る。マーケティング情報提供
に対するリターンとしては、この場合特有のものとし
て、カラオケ料金の割引や配信するコンテンツにグレー
ドを設けマーケティング情報の開示度に応じたグレード
のコンテンツを配信する等の構成が考えられる。またこ
の場合特有のマーケティング情報としては、構成人数、
客層(男女、年齢層等)毎の選択された曲名やジャン
ル、一回の利用時に歌われる曲数等が考えられる。
【0054】<第2の実施形態>第1の実施形態が、マ
ーケティング情報としてコンテンツの視聴者から個人情
報や視聴履歴を得る発明なのに対し、第2の実施形態で
は、主にパーソナルコンピュータなどの情報処理装置を
用い、ネットワークを介してプログラム等のコンテンツ
やネットショッピングによる商品の購入・リースに関す
る情報を得るものである。
【0055】尚第2の実施形態のシステム構成は、図1
(a)の端末20aがパーソナルコンピュータ等の情報
処理装置に代わっただけあり、また情報の質や開示度に
応じてリターンを大きくする点や、コンテンツ配信前に
基本情報やアンケートの入力を依頼する点等は基本的に
第1の実施形態と同じなので説明を省略する。
【0056】音楽ソフトやゲームソフトなどのコンテン
ツと異なり、アプリケーションソフトなど年月の経過に
伴いバージョンアップされるコンテンツは、購入だけで
なくリースという形態が採られることがある。そしてこ
のようなソフトウエアのバージョンアップは、よくイン
ターネットなどのネットワーク回線を介して行われる。
本実施形態では、ネットワーク回線を介してソフトウエ
アのバージョンアップ時に、マーケティング情報を収集
する。
【0057】ネットワークを介してプログラムをアップ
デートする際、パーソナルコンピュータ等の情報処理装
置によってネットワークからアップデートの為のサイト
にアクセスすると、アップデートサイトのサーバは、個
人情報やアンケートの入力画面をパーソナルコンピュー
タ等の情報処理装置上に表示する。
【0058】ユーザが、この表示画面上から答えても良
いと思う情報に対して入力してサーバに返信すると、こ
れらはサーバに記録されると共に、プログラムのアップ
デート処理が開始される。そして、第1の実施例と同
様、提供された情報の開示度や重要度に比して、プログ
ラムの料金を割り引く等のリターンを、回答のあったユ
ーザに対して行う。
【0059】また、第2の実施形態では、ユーザが入力
した個人情報やアンケート結果のみならず、ソフトウエ
アのバージョンアップが宣伝されてからそのソフトウエ
アを購入するまでの時間やバージョンアップする頻度等
の情報もマーケティング情報として活用することが出来
る。更にプログラムをインストールした情報処理装置か
ら、ネットワークを介してこのプログラムが実際に使用
された年月日・時間帯・使用時間・頻度などの情報を収
集し、これらをマーケティング情報とする構成とするこ
とも出来る。そしてこのような情報は、単にコンテンツ
を購入したという単発の情報より、より有用なマーケテ
ィング情報となる。
【0060】尚第2の実施形態で購入するものはプログ
ラム等のコンテンツのみならず、ネットショッピングに
よって、購入出来る商品であれば、どのようなものでも
良い。この第2の実施形態では、ネットワークを介して
商品を購入する際、マーケティング情報の開示の見返り
として諸品を割引する構成とすることにより、多くのマ
ーケティング情報を収集することが出来る。また何を購
入したかを示す情報をもマーケティング情報として用い
ることが出来る。
【0061】また学生や発展途上国向け等として、例え
ば、一定以上の個人情報やコンテンツの使用情報を開示
することを条件に、そのリターンとして特別料金を設定
する構成とすることも出来る。これにより、例えば、ア
プリケーションソフトを低額で購入した学生は、社会人
になってからバージョンアップされたそのアプリケーシ
ョンソフトを購入する可能性が高いので、将来のビジネ
スチャンスをつくることができる。つまり、顧客を囲い
込むことができる。もちろん、インストールしたソフト
ウエアの使用状況を示す情報から学生の嗜好などをマー
ケティング情報として得ることもできる。
【0062】また、発展途上国に、破格の値段で提供す
ることで、商品の持つブランドや企業のイメージをアッ
プさせることができ、やはり将来のビジネスチャンスを
つくることができる。更に国毎に嗜好の傾向が分析でき
るので、その国の傾向に合った商品を開発、輸出するな
どにより、国内だけでなく、世界にビジネスチャンスを
見出すことも可能である。 <第3の実施形態>第3の実施形態は、本発明をネット
ワークゲームに応用したものである。
【0063】尚この第3の実施形態に対する説明も、シ
ステム構成やゲーム開始時やゲーム途中にマーケティン
グ情報の提供依頼を行う点や、その依頼内容等これまで
説明してきたものと同じ部分については説明を省略す
る。
【0064】この第3の実施形態では、ゲーム機やPC
(パーソナルコンピュータ)等の端末機をインターネッ
ト等の広域ネットワークに接続して、ネットワークゲー
ムを起動すると、端末機はネットワークゲームのサーバ
装置に接続する。サーバ装置では、端末機からの接続に
対して第1の実施形態のように個人情報やアンケートの
入力画面を端末機に表示する。
【0065】そして、入力された情報の開示度に応じて
何らかのリターンをゲームのプレイヤーに与える。この
リターンとしては、他の実施形態と同様、ゲームの価格
の割引やゲームの購入に用いることが出来るクーポンの
提供の他に、ゲーム上で用いることができるリターン、
例えば開示度に応じて特別なアイテムを与えたり、この
ネットワークゲームがロールプレイングゲーム(RP
G)ならば特別なシナリオに参加させたり、或いは初期
パラメータを優位に設定してゲーム展開を有利に進める
ことができるようにする等、が考えられる。
【0066】またゲームは、マーケティング情報収集の
ために自由に作りこみができるので、集めたいマーケテ
ィング情報が収集しやすいようにゲームを作成し、ユー
ザにゲームをプレイさせることによって、目的の情報を
収集するように構成することも出来る。
【0067】例えば、服のデザインに対するマーケティ
ング情報を得たい場合、RPGやアドベンチャーゲー
ム、FREEにおいて、プレイ中に複数のデザインの服
を選択させることによって、そのユーザの好みの色やデ
ザインに対するマーケティング情報を収集することが出
来る。更に複数のユーザからのマーケティング情報か
ら、現在の流行を分析することも出来る。 <第4の実施形態>第4の実施形態は、一般的に行われ
ているアンケート調査に本発明を応用したものである。
【0068】通常のアンケート調査では、ダイレクトメ
ールにより、或いは繁華街等で直接通行人にアンケート
の回答を依頼する。本実施形態では、その際、アンケー
トに回答するとリターンが得られ、またアンケートへの
情報の開示度合いによってそのリターンが変わってくる
ことをアンケートを依頼する人に示す。これにより、よ
り良いリターンを得るため、回答者が開示度の高い回答
を行うことが期待できる。
【0069】また従来はアンケートに答えると全員に、
或いは無作為に何らかの景品を配ることは行われていた
が、これらの景品は収集できたマーケティング情報の価
値とは関係なく全員、若しくは無作為に選出された人に
渡していたが、本実施形態では、価値の高い情報を提供
してくれた人に対して、より大きなリターンを行うの
で、従来の方法より、同一コストで比すとより高い効果
を期待することが出来る。
【0070】図5は、上記第1〜第3の実施形態で用い
られる図1のマーケットリサーチ会社Xのサーバ10
a,10bに対応するサーバの構成例を示す図である。
同図の構成において、サーバ50はマーケット情報格納
部51、入力画面表示部52、入力情報分析部53、リ
ターン選択・送信部54、コンテンツ配信部55、操作
追跡部56及びネットワーク接続部57を備える。これ
らの各構成要素の機能は、サーバ50のCPUが、サー
バプログラムを実行することによって実現される。
【0071】マーケット情報格納部51は、各情報提供
者から収集したマーケティングデータが格納されるもの
で、情報提供者から収集した生のマーケティングデータ
やこの生データを加工、分析した分析結果がデータベー
ス化されて記憶されている。マーケットリサーチ会社X
は、このマーケット情報格納部51内の情報を自社のた
めに用いたり、他社に提供したりする。
【0072】入力画面表示部52は、ネットワーク接続
部57を介して端末20からコンテンツの配信要求があ
ったことが通知されると、ネットワーク30を介して各
端末20上に個人情報やアンケート等の入力画面を表示
する。
【0073】入力情報分析部53は、入力画面表示部5
2が端末20上に表示した入力画面から情報提供者が入
力したマーケティング情報をネットワーク接続部57を
介して受け取り、これを分析した後、分析結果あるいは
生データをマーケット情報格納部51に格納する。また
入力情報分析部53は、情報提供者が入力した情報の開
示度や価値を判断して、リターン選択・送信部54に通
知する。そしてリターン選択・送信部54は、この通知
に基いて情報提供者に対するリターンを決定すると共に
コンテンツ配信部55にコンテンツの配信を指示する。
そして、例えばリターンがコンテンツの料金割引である
ならば、この決定に基いて課金する金額を決定する。
【0074】コンテンツ配信部55は、リターン選択・
送信部54からの指示に対して、対応する端末20にコ
ンテンツの配信を行う。この時、情報提供に対するリタ
ーンが、コンテンツの内容で差をつけるものあるとき
は、リターン選択・送信部54からの指示には配信する
コンテンツのグレードを示す情報が含まれており、コン
テンツ配信部55はこのグレードに基いてコンテンツの
配信を行う。尚第1の実施形態において、システム構成
が図1(b)に示した地上波や衛星波放送によってコン
テンツを配信する構成の場合には、コンテンツ配信部5
5は、コンテンツそのものを配信するものではなく、セ
ットトップボックス21bに対してスクランブル解除信
号等を送信することになる。
【0075】操作追跡部56は、情報提供者の操作を追
跡するもので、第1の実施形態では、視聴者によるチャ
ンネル切り替え等の動作、第2の実施形態ではコンテン
ツの使用状況、第3の実施形態ではゲームプレイ中のプ
レイヤーの動作等の情報をコンテンツ配信部55による
端末20へのコンテンツ配信状況と連動させて、マーケ
ット情報格納部51に記憶してゆく。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、より大きな見返りを得
るため情報提供者が開示度の大きなより多くの情報を提
供することを期待することができる。よって、従来行わ
れている、単に情報提供を依頼するより、より高い回答
率で開示度の大きな、より価値の高い情報を得ることが
出来る。
【0077】また情報収集は、ネットワーク回線を用い
て行うこともできるので、容易に情報収集を行うことが
出来る。更に従来行われているマーケティング調査に比
して、低コストでより価値の高いマーケティング情報を
収集することが出来る。
【0078】また本発明は、様々な分野やメディアに対
して応用できるので、適用範囲が広い。よって、収集し
たい情報に即した形態をとることにより、希望の分野に
対して高度な情報を容易に収集することが出来る。
【0079】更に本発明によりコンテンツの供給を受け
る情報提供者は、料金が実質的に減額されるなどの満足
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放送メディアを用いたシステム構成図である。
【図2】マーケティング情報として開示が依頼される、
視聴者の個人情報の内容及び情報開示度に応じた受信料
金を示す図である。
【図3】視聴者を特定する為の入力設定画面例を示す図
である。
【図4】双方向通信可能な情報端末である。
【図5】マーケットリサーチ会社Xのサーバの構成例を
示す図である。
【符号の説明】
10、50 サーバ 20 端末 21 セットトップボックス 22 受信機 30 ネットワーク回線 40 情報端末 51 マーケット情報格納部 52 入力画面表示部 53 入力情報分析部 54 リターン選択・送信部 55 コンテンツ配信部 56 操作追跡部 57 ネットワーク接続部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報提供者の端末からネットワークを介
    してマーケティング情報を収集し、 前記マーケティング情報の開示度合いや価値に応じたリ
    ターンを前記情報提供者に対して提供することを特徴と
    するマーケティング情報収集方法。
  2. 【請求項2】 前記情報提供者はコンテンツの視聴者で
    あり、前記リターンは、前記コンテンツに対する料金の
    割引であることを特徴とする請求項1に記載のマーケテ
    ィング情報収集方法。
  3. 【請求項3】 前記情報提供者はコンテンツの視聴者で
    あり、前記リターンは、該情報提供者が有料コンテンツ
    の料金又は前記コンテンツと共に送信される商品宣伝の
    商品の購入料金の少なくとも一方として用いることが出
    来るクーポンであることを特徴とする請求項1に記載の
    マーケティング情報収集方法。
  4. 【請求項4】 前記情報提供者による前記クーポンの使
    用情報をもマーケティング情報として収集することを特
    徴とする請求項3に記載のマーケティング情報収集方
    法。
  5. 【請求項5】 前記情報提供者が前記ネットワークを介
    してサーバからコンテンツの供給を受ける前に、前記情
    報提供者にマーケティング情報の開示依頼を行うことを
    特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載のマーケ
    ティング情報収集方法。
  6. 【請求項6】 前記情報提供者の端末に、該情報提供者
    に対してリアクションを取る必要があるメッセージを送
    信し、該メッセージに対するリアクションをもマーケテ
    ィング情報として収集することを特徴とする請求項1乃
    至5の何れか1つに記載のマーケティング情報収集方
    法。
  7. 【請求項7】 前記情報提供者はコンテンツの視聴者で
    あり、該コンテンツの視聴途中で、前記視聴者を特定す
    る為の情報を前記情報提供者の端末に送信することを特
    徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載のマーケテ
    ィング情報収集方法。
  8. 【請求項8】 前記情報提供者の端末に供給されたコン
    テンツに対する前記情報提供者による使用状況をも前記
    マーケティング情報として収集することを特徴とする請
    求項1に記載のマーケティング情報収集方法。
  9. 【請求項9】 前記情報提供者はネットワークゲームの
    プレイヤーであり、前記リターンは該ネットワークゲー
    ムに関するものであることを特徴とする請求項1に記載
    のマーケティング情報収集方法。
  10. 【請求項10】 前記情報提供者による前記ネットワー
    クゲームでのプレイ動作をもマーケティング情報として
    収集することを特徴とする請求項9に記載のマーケティ
    ング情報収集方法。
  11. 【請求項11】 情報提供者からマーケティング情報を
    収集し、 前記収集したマーケティング情報の開示度合いや価値に
    応じたリターンを前記情報提供者に対して提供すること
    を特徴とするマーケティング情報収集方法。
  12. 【請求項12】 双方向通信可能な情報端末によるマー
    ケティング情報収集方法であって、 ネットワークを介して受信した指示に基いて、前記情報
    端末を操作する操作者に対し個人情報の入力を促すステ
    ップと、 前記ネットワークを介して前記操作者がリアクションを
    とる必要があるメッセージを受信するステップと、 前記ネットワーク介して前記リアクションを送信するス
    テップとからなることを特徴とする双方向通信可能な情
    報端末によるマーケティング情報収集方法。
  13. 【請求項13】 前記操作者はコンテンツの視聴者であ
    り、前記視聴者の視聴情報を収集することを特徴とする
    請求項12に記載の双方向通信可能な情報端末によるマ
    ーケティング情報収集方法。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介してコンテンツまた
    は商品を購入する購入者に個人情報の開示を求め、 前記購入者が開示した前記個人情報を前記ネットワーク
    を介して収集し、 収集した前記個人情報の開示度に応じた大きさのリター
    ンを購入者に提供することを特徴とするマーケティング
    情報収集方法。
  15. 【請求項15】 前記リターンは、購入したコンテンツ
    や商品の料金の減額であることを特徴とする請求項14
    に記載のマーケティング情報収集方法。
  16. 【請求項16】 前記コンテンツや商品の購入料金に、
    学生向け料金や発展途上国向け料金を設けたことを特徴
    とする請求項14又は15に記載のマーケティング情報
    収集方法。
  17. 【請求項17】 ネットワークを介して、購入した前記
    コンテンツや商品の使用情報をマーケティング情報とし
    て収集することを特徴とする請求項14乃至16のいず
    れか1つに記載のマーケティング情報収集方法。
  18. 【請求項18】 ネットワークを介してコンテンツをレ
    ンタルするユーザに個人情報の開示を求め、 前記ユーザが開示した前記個人情報を前記ネットワーク
    を介して収集し、 収集した前記個人情報の開示度に応じた大きさのリター
    ンをユーザに提供することを特徴とするマーケティング
    情報収集方法。
  19. 【請求項19】 複数の情報提供者の端末と、該端末か
    らマーケティング情報の収集を行うサーバとがネットワ
    ークを介して接続されるマーケティング情報収集システ
    ムであって、 前記複数の端末は、 前記サーバからの指示に基き前記情報提供者に、マーケ
    ティング情報の入力を促す入力手段と、 前記情報提供者が入力したマーケティング情報を前記サ
    ーバへ送信する手段とを備え、 前記サーバは、 前記端末からのコンテンツの配信要求に対し、該端末の
    情報提供者に前記マーケティング情報の入力を促す通知
    を行うよう指示する入力指示手段と、 前記端末から送信された前記マーケティング情報の開示
    度を分析する開示度分析手段と、 前記開示度分析手段の分析結果に基いて、前記情報提供
    者に対するリターンを決定するリターン決定手段と、 を備えることを特徴としたマーケティング情報収集シス
    テム。
  20. 【請求項20】 ネットワークを介して複数の情報提供
    者の端末からマーケティング情報を情報の収集を行うサ
    ーバであって、 前記端末からのコンテンツの配信要求に対し、該端末の
    情報提供者に前記マーケティング情報の入力を促す通知
    を行うよう指示する入力指示手段と、 前記端末から送信された前記マーケティング情報の開示
    度を分析する開示度分析手段と、 前記開示度分析手段の分析結果に基いて、前記情報提供
    者に対するリターンを決定するリターン決定手段とを備
    えることを特徴としたサーバ。
  21. 【請求項21】 前記端末に対し、コンテンツを配信す
    るコンテンツ配信手段と、前記コンテンツの配信に対し
    て、前記情報提供者が行った操作をマーケティング情報
    として収集する操作追跡手段とを更に備えることを特徴
    とする請求項20に記載のサーバ。
  22. 【請求項22】 ネットワークと接続された端末に対し
    操作指示を行う手段を有し、該操作指示に基いたマーケ
    ティング情報を収集するための前記ネットワークと双方
    向通信可能な情報端末であって、 操作者に対し、受信データに基いて音声又は表示の少な
    くとも一方により通知を行う通知手段と、 前記操作者が選択、決定入力を行う選択決定入力手段
    と、 を備えることを特徴とする情報端末。
  23. 【請求項23】 前記通知手段は音声、表示及びバイブ
    レーションの少なくとも1つにより前記操作者に通知を
    行うことを特徴とする請求項22に記載の情報端末。
  24. 【請求項24】 前記ネットワークを介して行ったショ
    ッピングの決済処理を行う決済処理手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項22又は23に記載の情報端末。
JP2001296175A 2001-09-27 2001-09-27 マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末 Pending JP2003108739A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001296175A JP2003108739A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001296175A JP2003108739A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003108739A true JP2003108739A (ja) 2003-04-11

Family

ID=19117469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001296175A Pending JP2003108739A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003108739A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007202054A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Dainippon Printing Co Ltd コンテンツ配信システム、uimカードを備える携帯型端末、プログラム及び記録媒体
JP2011512743A (ja) * 2008-02-14 2011-04-21 アルカテル−ルーセント 顧客pvr−ネットワークベースdvr間の同期方法
JP2020101944A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 ヤフー株式会社 配信装置、配信方法、配信プログラム
JP7419194B2 (ja) 2020-08-27 2024-01-22 グランドデザイン株式会社 マーケティングシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007202054A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Dainippon Printing Co Ltd コンテンツ配信システム、uimカードを備える携帯型端末、プログラム及び記録媒体
JP2011512743A (ja) * 2008-02-14 2011-04-21 アルカテル−ルーセント 顧客pvr−ネットワークベースdvr間の同期方法
JP2020101944A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 ヤフー株式会社 配信装置、配信方法、配信プログラム
JP7419194B2 (ja) 2020-08-27 2024-01-22 グランドデザイン株式会社 マーケティングシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102667841B (zh) 遥控装置
US8972281B2 (en) Media marketing system and method
US8386304B2 (en) Methods for interactive television and mobile device
US20020032906A1 (en) Interactive marketing and advertising system and method
JP5122167B2 (ja) 画像配信装置、端末、画像配信方法、及び画像視聴プログラム
US20050177430A1 (en) Method of interactive advertising
US20010034654A1 (en) Interactive internet advertising and e-commerce method and system
US20120143676A1 (en) Systems, Methods and Apparatus for Valuation and Tailoring of Advertising
US20010027412A1 (en) Method and apparatus for providing advertisements
US20110166939A1 (en) Systems and methods for integrating data mining and other marketing techniques with fantasy sports contest applications
WO2001001308A2 (en) System and method for virtual television program rating
US20130268335A1 (en) Media Based Coupon Distribution System
CN107820105B (zh) 提供数据对象信息的方法及装置
US8700454B2 (en) Interactive privilege supply system
JP2003289520A (ja) サーバ及びcm番組出力装置、広告配信方法
US20120047010A1 (en) Targeted advertising for streaming media
US20080033773A1 (en) Method for conducting market research
JP2002269457A (ja) 情報サービスシステム、これに使用される情報提供端末、情報サービス方法および情報提供端末プログラム
US20040187158A1 (en) Apparatus and method for television viewer interest expression in advertiser goods and services
US7860742B1 (en) Offline to online marketing program to incentivize television viewers to participate in an interactive internet contest
JP2003108739A (ja) マーケティング情報収集方法、システム、サーバ、及び情報端末
JP2018027183A (ja) 情報処理装置、ゲームサーバおよびゲームプログラム
US9710824B1 (en) Method to introduce purchase opportunities into digital media and/or streams
US20160247190A1 (en) System and method for metricizing assets in a brand affinity content distribution
WO2001098971A1 (fr) Procede de distribution de publicite et dispositif de distribution de publicite

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090901