JP2003108385A - 着脱型外部記憶装置を利用したコンピュータシステムおよびコンピュータ利用方法 - Google Patents

着脱型外部記憶装置を利用したコンピュータシステムおよびコンピュータ利用方法

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JP2003108385A
JP2003108385A JP2001304518A JP2001304518A JP2003108385A JP 2003108385 A JP2003108385 A JP 2003108385A JP 2001304518 A JP2001304518 A JP 2001304518A JP 2001304518 A JP2001304518 A JP 2001304518A JP 2003108385 A JP2003108385 A JP 2003108385A
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JP2001304518A
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Hiroyuki Inubushi
裕之 犬伏
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のコンピュータにおいて同一の利用環境
を実現することを可能としたコンピュータシステムを提
供する。 【解決手段】 ICカード20に、コンピュータCとの
間でデータの交換を行う接続インターフェイス21と、
コンピュータCが利用するブート情報、OS情報、AP
情報、ユーザーの個人情報などの格納部22〜25を用
意する。コンピュータCには、ICカードの接続を検出
する外部記憶装置検出部36、ICカード側のデータを
コピーするコピーデータ制御部41とコピーデータ格納
部42を設ける。ICカード側のブート情報、OS情
報、AP情報、ユーザーの個人情報と、コンピュータ側
のそれとを選択する制御部37〜40を設ける。ICカ
ード側のデータとコンピュータ側のデータの同期を取る
ための蓄積データ比較/同期部42と、共同利用コンピ
ュータなどにおいて、ユーザーに課金するための課金処
理実行部45を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着脱型外部記憶装
置を利用することにより、複数のコンピュータにおいて
同一の利用環境を実現することを可能としたコンピュー
タシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータシステムにおいて
は、ある特定のコンピュータを使用するために必要なオ
ペレーティング・システム(以下、OSと称する)、各
種アプリケーション・ソフトウェア(以下、APと称す
る)、さらにはこれらのAPによって作成されたファイ
ルなどのデータは、ユーザーが使用したコンピュータ内
にそのまま保存されている。特に、これらのデータの中
には、次のようなユーザー特有の情報(本発明の明細書
では、これらの情報を一括して個人情報と呼ぶ)が含ま
れている。 (1) 閲覧したインターネットのWebページのブックマ
ーク。 (2) メールアドレス、アカウント、パスワード、送受信
したメールのバックアップなどのメール環境。 (3) 住所録やスケジュールなどのPIM情報。 (4) 各AP用に作成したマクロファイルやテンプレー
ト。 (5) かな漢字変換システム(IME)の辞書。 (6) コンピュータやAPの起動、データへのアクセスの
際に必要とされるパスワード。 (7) 画面の解像度やスクリーンセーバー。 (8) 個人が作成した文書、画像、表計算、データベース
などのデータファイル。
【0003】これらのOS、APあるいはデータは、ユ
ーザーがそのコンピュータを利用するために設定したも
のであり、ユーザーごとにその内容が異なり、それに伴
ってコンピュータの利用環境も異なってくる。そのた
め、あるコンピュータを使用していたユーザーが他のコ
ンピュータを利用する場合には、他のコンピュータ上に
はそのユーザーに適した利用環境が形成されていないた
め、自己のコンピュータと同様に使用することは不可能
であった。
【0004】このような問題点を解決するために、最近
では、個人情報をあらかじめサーバへ登録しておき、コ
ンピュータを使用する場合にはインターネットを介して
このサーバーへアクセスすることにより、個人情報ファ
イルなどを自己のコンピュータや他のコンピュータとの
間で共用することも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な方法
は、個人情報や文書ファイルなどデータ量が少なく交換
可能なものには利用できるが、以下に示すような問題も
あった。 (1) コンピュータがあってもインターネットに接続でき
ない場所では対応できない。 (2) インターネットに接続できても通信を伴うため必ず
しも早い応答が得られない。 (3) インターネット上のドライブにファイルを保管しつ
つ、自分のパソコンにもファイルが存在すると2重管理
となりファイルの一元化ができない。かといってインタ
ーネット上だけで保管すると上記(1) (2) の問題がでて
くる。 (4) 何MBもの容量があるAP自体、各コンピュータが
APと共に使用しているマクロやテンプレートなど書き
換えると他の使用者の利用環境を損なうものには使用で
きない。 (5) 個人情報がサーバに記録されていると、その情報は
サーバーの管理者によって参照可能であり、また、サー
バに不正に侵入された場合にも情報が漏洩する可能性が
ある。
【0006】本発明は、前記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、可搬
性を有する着脱型外部記憶装置に、OS、各種AP、デ
ータファイルおよび個人的な利用環境の設定情報等を格
納しておき、この外部記憶装置を利用対象となるコンピ
ュータに接続することにより、どのコンピュータにおい
てもユーザーが希望する利用環境を実現することのでき
るコンピュータシステムを提供することにある。換言す
れば、本発明は、着脱型外部記憶装置を利用して、共通
利用のパソコンを高いセキュリティで個人専用のパソコ
ンとして使用するという「マイパソコン」構想を実現す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ユーザー側のデータを格納した着脱型外部記憶装置
と、前記着脱型外部記憶装置を着脱自在に接続するコン
ピュータを備え、前記コンピュータは、前記着脱型外部
記憶装置の着脱を検出する外部記憶装置検出部と、この
外部記憶装置検出部により外部記憶装置が検出された場
合に、コンピュータ内に格納されていたコンピュータ側
のデータから外部記憶装置に記録されたユーザー側デー
タに切り替えて処理するための情報制御部を備えている
ことを特徴とする。このような構成を有する請求項1に
記載の発明によれば、着脱型外部記憶装置をコンピュー
タに接続することにより、着脱型外部記憶装置に記憶さ
れているユーザー特有の環境をそのコンピュータで利用
することが可能になる。
【0008】請求項2の発明は、前記コンピュータが、
接続された外部記憶装置に格納されているユーザー側デ
ータを、コンピュータ内部にコピーするためのコピーデ
ータ制御部と、コピーされたデータの格納部を備えてい
ることを特徴とする。この請求項2に記載の発明によれ
ば、着脱型外部記憶装置内のデータをコンピュータ内部
にコピーしてから使用するので、ユーザー側データに対
するアクセスが早くなり、データ交換速度が比較的低速
の着脱型外部記憶装置を使用した場合でも、迅速な処理
が可能になる。
【0009】請求項3の発明は、前記コピーデータ制御
部が、着脱型外部記憶装置の取り外し時において、コン
ピュータ内のコピーデータ格納部に格納されているユー
ザー側データを着脱型外部記憶装置にコピーすると共
に、コピーデータ格納部から消去することを特徴とす
る。この請求項3の発明によれば、着脱型外部記憶装置
の取り外し時にユーザー側データをコンピュータから消
去するので、ユーザーの個人的な情報の漏洩が防止され
ると共に、多数のユーザーが同一のコンピュータを使用
した場合でも、コンピュータは常に着脱型外部記憶装置
の装着前の状態に確保される。
【0010】請求項4の発明は、前記コンピュータが、
着脱型外部記憶装置の取り外し時において、着脱型外部
記憶装置内部に格納したユーザーデータのコピーを蓄積
するユーザーデータ蓄積部と、着脱型外部記憶装置の装
着時において、着脱型外部記憶装置内に格納されている
ユーザー側データとコンピュータ内に蓄積されているユ
ーザー側データのコピーとの同期を取るための蓄積デー
タ比較/同期部を備えていることを特徴とする。この請
求項4の発明によれば、ユーザー側データを着脱型外部
記憶装置から一度コピーすると、その後は、着脱型外部
記憶装置を接続するごとにコンピュータ側のデータと着
脱型外部記憶装置側のデータとの同期が行われ、両デー
タの差分だけをコピーすることにより、コンピュータ側
のデータの更新を行うことができる。
【0011】請求項5の発明は、前記コンピュータが、
コンピュータに対する着脱型外部記憶装置の装着時にお
けるコンピュータの使用に対する課金処理を行う課金処
理実行部と、この課金処理に関するユーザー側データを
着脱型外部記憶装置内において記憶するユーザー側課金
データ格納部と、この課金処理に関するコンピュータ側
のデータをコンピュータ内において記憶するコンピュー
タ側課金データ格納部とを備えていることを特徴とす
る。この請求項5の発明によれば、着脱型外部記憶装置
の課金データ格納部内のデータを認識して、着脱型外部
記憶装置の所有者であるユーザーに対する課金処理を容
易に実行できる。特に、着脱型外部記憶装置をコンピュ
ータに装着するだけで、ユーザー側データの認識が可能
になるので、課金処理に当たってユーザーに操作上の負
担をかけることもない。
【0012】請求項6の発明は、前記ユーザー側データ
が、オペレーティング・システム、アプリケーション・
ソフトウェア、個人情報のうち、すくなくとも個人情報
を含むものであることを特徴とする。この請求項6の発
明によれば、少なくとも個人情報、必要に応じて、コン
ピュータ自身が所有しないオペレーティング・システ
ム、アプリケーション・ソフトウェアまでも、外部記憶
装置内のデータを利用することが可能になるので、特殊
なオペレーティング・システムやアプリケーション・ソ
フトウェアを利用するユーザーであっても、共同利用コ
ンピュータのような汎用的なコンピュータを自己の希望
する環境下で使用することができる。
【0013】請求項7の発明は、前記個人情報が、(1)
閲覧したインターネットのWebページのブックマー
ク、(2) メールアドレス、アカウント、パスワード、送
受信したメールのバックアップを含むメール環境、(3)
ユーザーの住所録やスケジュール、の少なくとも一つを
含むものであることを特徴とする。この請求項7の発明
によれば、ユーザー個人に特有の情報であって、しかも
その内容が頻繁に変化するWebページのブックマー
ク、メール環境、スケジュールなどを、着脱型外部記憶
装置の形で常に持ち歩くことができ、しかもいずれのコ
ンピュータでもそのデータを利用することが可能にな
る。請求項8の発明は、ユーザー側のデータを格納した
着脱型外部記憶装置をコンピュータに接続段階と、前記
コンピュータが前記着脱型外部記憶装置の着脱を検出す
る段階と、この外部記憶装置検出部により外部記憶装置
が検出された場合に、前記コンピュータ内に格納されて
いたコンピュータ側のデータから外部記憶装置に記憶さ
れたユーザー側データに切り替えて処理する段階と、を
備えていることを特徴とする。請求項8に記載の発明に
よれば、着脱型外部記憶装置をコンピュータに接続する
ことにより、着脱型外部記憶装置に記憶されているユー
ザー特有の環境をそのコンピュータで利用することが可
能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0015】[1.実施の形態の構成]図1に示すよう
に、本実施の形態のコンピュータシステムは、ユーザー
が使用する個々のコンピュータCと、このコンピュータ
に対して着脱自在に設けられている外部記憶装置Mとか
ら構成されている。
【0016】個々のコンピュータCには、そのハードウ
ェアとして、処理を実行するCPU1、データやプログ
ラムの記憶領域であるメモリ2、ディスプレイ3、キー
ボードやマウスなどの入力装置4、ハードディスク5や
フロッピー(登録商標)ドライブ6などの組込型の外部
記憶装置が設けられている。また、LANボード7やモ
デム8などのネットワークインターフェイス、USB接
続端子9などの外部ハードウェア接続用インターフェイ
ス、更には、ICカード、コンパクトメモリ、フラッシ
ュメモリ、マイクロドライブ(スロット装着型ハードデ
ィスク)などの外部記憶装置の装着用スロット10が設
けられている。一方、本実施の形態では、着脱型外部記
憶装置Mとして、前記コンピュータCの着脱用スロット
10に装着されるICカード20を採用している。
【0017】本発明において、着脱型外部記憶装置Mと
しては、このICカード20に限定されるものではなく
次のようなものが使用できる。 (1) 装着用スロット10に着脱自在に接続される他の外
部記憶装置。 (2) USB接続端子9に着脱自在に接続されるスティク
状のメモリ、USB接続端子9と接続されコンピュータ
Cとの間でデータを交換できるメモリを有する携帯電話
やPAD(携帯端末型コンピュータ)。 (3) コンピュータCに着脱自在に装着されるリムーバブ
ルハードディスク、書き換え型の光ディスクや光磁気デ
ィスク。 (4) IEEE1394、SCSI、IDE/ATAなど
の各種の機器接続用インターフェイスやLANカード7
やモデム8などの通信・ネットワークインターフェイス
を介して、コンピュータ本体着脱自在に接続され、デー
タ交換が可能な機器。
【0018】前記のようなハードウェアを備えたコンピ
ュータC及びICカード20上には、図2の仮想的ブロ
ック図に示すように、本発明を実行するためのソフトウ
ェアが搭載されている。なお、この図2では、本発明に
特有のソフトウェアのみを説明し、通常のコンピュータ
に採用されているソフトウェアについては、説明を省略
する。
【0019】前記ICカード20には、コンピュータC
との間でデータの交換を行う接続インターフェイス21
と、この接続インターフェイス21を介してコンピュー
タCが利用する各種のユーザーデータが格納されてい
る。このユーザーデータとしては、ユーザーの利用状況
に応じて各種のレベルがあるが、本実施の形態では、コ
ンピュータCのブート情報から始まって、OS情報、A
P情報、ユーザーの個人情報などの各情報の格納部22
〜25が用意されている。
【0020】ICカード20には、コンピュータCを使
用する際の料金を支払うために必要なユーザー側の課金
データ格納部26が設けられている。即ち、この格納部
26は、ICカード20を共同利用コンピュータのよう
な有料のコンピュータを使用したり、また、コンピュー
タの利用料金そのものは無料でも、ネットワーク接続
料、データベースやコンテンツの利用料など有料のサー
ビスを受けた場合に、そのユーザーに対する課金データ
を蓄積する。
【0021】このユーザー側の課金データとしては、ユ
ーザーの住所、氏名、電話番号、メールアドレス、決済
方法(クレジットカード番号や引き落とし銀行口座)、
利用したコンピュータCのID、コンピュータCの利用
日時や利用積算時間などである。ちなみに、このユーザ
ー側の課金データとして、前記ユーザーの個人情報の一
部を利用することも可能であり、その場合には、利用時
間や決済方法など直接課金に関する情報のみをこの格納
部26に記憶させておいても良い。
【0022】一方、コンピュータC上には、前記CPU
の下でコンピュータ各部の制御及び処理を行う主制御部
30と、ICカード20の切り離し時において、コンピ
ュータCがアクセスするブート情報、OS、AP、個人
情報の格納部31〜34が設けられている。また、IC
カード20との間でデータの交換を行う接続インターフ
ェイス35と、この接続インターフェイス35にICカ
ード20が接続され、あるいは切り離されたことを検出
するための外部記憶装置検出部36が設けられている。
【0023】ここで、ブート情報とは、コンピュータの
立ち上げ(ブート)時に最初に読み込まれる情報で、後
続のOS情報を読み込むための初期化プログラムで有
る。OSは、ファイルの入出力管理やAPの実行管理を
行う基本プログラムであり、各種のウィンドウズ、MA
C−OS、リナックス(いずれも商標)などの名称で商
品化されている。また、APや個人情報については、I
Cカード20に記憶されたOS上あるいはそのOS上で
動作するAPによって使用可能なデータとして記憶され
ている。ICカード20として、OSやAPを記録する
ことなく単に個人情報のみを記録し、OSやAPはコン
ピュータCに搭載されているものを使用する場合には、
これらのAPあるいは個人情報はコンピュータC側のO
SあるいはAPに適合した構造のものを格納しておく。
【0024】外部記憶装置検出部36としては、ICカ
ード20に記憶されている情報のレベルにより異なる
が、ICカード20に記憶する情報が、コンピュータC
上にロードされているOS上で実行されるAPやそのデ
ータである場合には、例えば、ウィンドウズ、マックO
S(いずれも商標)に設けられたプラグインによるハー
ドウェアの検出システムを使用することができる。ま
た、本実施の形態のように、OSレベルではなく、IC
カード20側にコンピュータのブート情報を記憶させて
おき、それに従って、ユーザーの利用するOSの切り替
えも行う場合には、後述するようなハードウェアを利用
した検出機構を使用しても良い。
【0025】コンピュータC上には、前記外部記憶装置
検出部36からの指令に従い、コンピュータCが利用す
るブート情報を判定するためのブート情報読込部37
と、このブート情報に従ってコンピュータCの使用する
OSをコンピュータC側とICカード20側とで切り替
えるOS制御部38、コンピュータCのAPやPIM情
報とICカード20側のそれとを切り替えるAP制御部
39及び個人情報の制御部40が設けられている。
【0026】本実施の形態では、ICカード20の装着
時において、コンピュータCはICカード20の各デー
タに直接アクセスして利用するように構成しているが、
これらの制御部38〜40に加えて、コンピュータC上
にコピーデータの格納部41を設け、ICカード20を
検出した場合に、ICカード20上のデータをこの格納
部41にコピーさせてから利用することも可能である。
【0027】特に、着脱型外部記憶装置として、コンピ
ュータCとのデータ交換速度がコンピュータCのメモリ
やハードディスクよりも遅いものを使用した場合には、
着脱型外部記憶装置上のデータをコンピュータC側にコ
ピーした方がコンピュータC本来の性能を発揮しやす
い。この場合、ICカード20のデータの全てをユーザ
ーデータの格納部41に読み込む必要はなく、データの
内容、利用頻度、コンピュータCの性能などを勘案し
て、OS、AP、個人情報の一部あるいは全部を読み込
むことができる。
【0028】このようにコピーデータの格納部41を設
けた場合には、ICカード20とこの格納部41との間
でのデータ交換を制御するために、コピーデータ制御部
42を設ける。このコピーデータ制御部42は、ICカ
ード20から読み込んだユーザーデータのコンピュータ
Cのメモリやハードディスクに対する書き込み処理に加
え、ICカード20の取り外し時においてユーザーデー
タの格納部41からICカード20へのデータの転送と
格納部41上のコピーデータの消去処理を行う。
【0029】本実施の形態では、ICカード20上のユ
ーザーデータをコンピュータC上にバックアップしてお
くことができるようにユーザーデータ蓄積部43が設け
られている。このユーザーデータ蓄積部43は、前記コ
ピーデータ格納部41と同一のものでも良いし、コピー
データ格納部41に格納されていたユーザーデータを圧
縮あるいは暗号化して記憶するものでも良い。即ち、こ
の蓄積部43に格納されたデータについては、バックア
ップ専用のデータとしてICカード20の接続時のみ利
用するものであっても良いし、ICカード20が装着さ
れていない状態で、ICカード20の所有者がコンピュ
ータCを使用する場合に、この蓄積部43に格納された
データを利用するものであっても良い。
【0030】但し、コンピュータCの所有者がICカー
ド20の所有者とは異なる場合、例えば、企業、学校、
自治体、インターネットカフェなどに設置された共同利
用コンピュータに、複数のユーザー専用の蓄積部43を
設けた場合には、他のユーザーを防止するためにパスワ
ードなどのユーザー認識手段を採用することが望まし
い。また、各ユーザーごとに専用のコピーデータ格納部
41を設けてこれを各ユーザー専用のバックアップデー
タの蓄積部43と兼用することもできる。
【0031】このユーザーデータ蓄積部43を設けた場
合には、ICカード20の接続時において、蓄積部43
側のデータとICカード20側のデータとを比較して、
同期をとるための比較同期部44が設けることが望まし
い。即ち、ICカード20の取り外し状態でコンピュー
タCを利用したり、ICカード20を他のコンピュータ
Cで利用したりすると、蓄積部43とICカード20と
のデータに差異が生じるからである。また、ICカード
20の代わりに、着脱型外部記憶装置として、携帯電話
やPADのような外部記憶装置単体でデータの入力機能
を有するものの場合も、同様である。
【0032】前記コンピュータCには、ICカード20
の装着を関知して、コンピュータCの利用時間、利用ソ
フトウェア、ネットワークへの接続時間などを検出し
て、ICカード20のユーザーに対する利用料金を算定
する課金処理実行部45が設けられている。また、この
課金処理実行部45で算定されたユーザー名、利用時
間、課金対象項目、料金、請求先(クレジット番号)な
どのデータを、ICカード20内に蓄積する課金データ
格納部46が設けられている。なお、この課金データ格
納部46に記憶されたデータは、コンピュータCとネッ
トワークで接続されたサーバなどにより処理され、個々
のユーザーに請求される。
【0033】[2.実施の形態の作用]次に、以上のよ
うな構成を有する本実施の形態の作用を、図3のフロー
チャートを参照して説明する。
【0034】[2−1.ICカードの未装着]まず、コ
ンピュータCにICカード20を装着しない状態では、
コンピュータCを立ち上げると、コンピュータCの外部
記憶装置検出部36がICカード20を検出しないの
で、このICカード20の非検出情報が主制御部20を
介して各制御部41〜40に伝達され、その結果、コン
ピュータCは自己の各格納部に保存されている情報に従
って動作する。即ち、ブート情報読込部37は、コンピ
ュータC上にあるブート情報格納部31からブート情報
を読み出し、これをコンピュータのメモリ上にロードす
る。次いで、主制御部30は、メモリに記憶されたブー
ト情報に従い、コンピュータ側OS情報格納部32から
OSを読み出し、これをメモリ上にロードし、以後はこ
のOS上において、コンピュータ側格納部33に格納さ
れているAPが、同じく格納部34に格納されている個
人情報を利用して実行される。
【0035】[2−2.ICカードの装着]ICカード
20が装着された状態(図3のステップS01)でコン
ピュータCを立ち上げた場合には、外部記憶装置検出部
36がICカード20を検出し(S02)、そのICカ
ード20内に格納されているデータの種類を判別する
(S03)。まず、データ判別部47が、ICカード2
0内にブート情報、OS情報が存在するか否かを順次判
定し、各情報が存在した場合にはこれをコンピュータC
内に読み込んで実行することにより(S04,S0
5)、コンピュータを立ち上げる(S06)。
【0036】この場合、データ判別部47による自動立
ち上げを行う代わりに、ICカード20が挿入されたこ
とに呼応して、ユーザーへ使用開始を促すメッセージを
出力し、このメッセージに対してなされた入力指令やパ
スワードをもとにコンピュータの立ち上げ処理を行って
も良い。このようにすると、パスワード等の入力を受け
て使用状態へと進行させるので着脱型外部記憶装置を万
一紛失しても特に重要なデータが漏洩する可能性を低く
することができる。
【0037】続いて、AP情報及び個人情報について、
これをコンピュータC上にコピーして利用するか、ある
いはICカード20上のデータを直接利用するかについ
ての判定を行う(S07)。この判定は、例えば、コン
ピュータC自体あるいはICカード20の一部にデータ
コピーをするか否かを示すフラグを記憶させておき、こ
れをコピーフラグ検出部48によって検出することによ
り行う。また、コンピュータC上のOSやその上で実行
されるAPにより、ユーザーにデータをコピーして使用
するか否かの入力を促すような表示を行うことにより、
ユーザーが手動で選択しても良い。データコピーフラグ
が検出された場合や、ユーザーがコピー指令を入力した
場合には、ユーザーデータ制御部41がICカード20
の格納部24,25からAP情報と個人情報を読み出
し、これをコンピュータCのコピーデータ格納部42に
格納する(S08,S09)。
【0038】このようにしてコンピュータが立ち上がっ
た状態で、APを実行するには(S10)、前記コピー
データフラグの検出により決定されたデータのコピー状
況に従い、主制御部30は、ICカード20あるいはコ
ンピュータC上のAP情報及び個人情報にアクセスし、
これを利用する。この場合、コンピュータCのAP情報
格納部33および個人情報格納部34には、そのコンピ
ュータが本来持っているAP情報および個人情報が格納
されているが、あるAPの実行指令がなされると、AP
制御部39は、(1) コピーされたユーザーデータにある
AP情報、(2) ICカード20上のAP情報、(3) コン
ピュータCの格納部33上のAP情報、という順にAP
を検索していき、発見されたAPを実行する。すなわ
ち、(1) のコピーされたユーザーデータは着脱型外部記
憶装置に比較するとアクセスが早く、しかもユーザー個
人の環境にカスタマイズされているのでこれを最初に検
索し、次にユーザー個人にカスタマイズされているIC
カード20のAP情報を使用し、最後にユーザー個人の
環境は整っていなくともプログラムの実行が可能なよう
にコンピュータC側のAP情報を使用する。
【0039】また、前記とは逆に、コンピュータ側の格
納部33からAP情報を探していき、ICカード20に
保存されたAP情報を最後に読み出すことも可能であ
る。即ち、ICカード20に格納する情報は、ユーザー
が自由に設定できるものであるから、必ずしも図2のよ
うにすべてのレベルのものが含まれていると限らない。
そのため、ブラウザ、表計算、ワープロなどのAPのよ
うに汎用的なOSやAPについてはコンピュータCが本
来持っているものを使用し、一般的な共用コンピュータ
C上に存在しない特殊なOSやAPを実行する場合に、
ICカード20そのOSやAPを読み出すようにするこ
ともできる。 [2−3.個人情報の読み込み]
【0040】個人情報としては、前記のように各種のも
のがICカード20に記憶しておくことが可能である
が、これらの情報は、コンピュータC上で実行されるA
Pに応じて種々の処理がなされる。例えば、 (6) コンピュータの起動時に必要とされるパスワード。 (7) 画面の解像度やスクリーンセーバー。 のようなOSレベルの個人情報については、OS制御部
38によるコンピュータ側あるいはICカード側のOS
情報の読み込み時に、コピーデータ格納部42やICカ
ード20のユーザー側個人情報格納部25から読み込む
ことができる。
【0041】また、APの実行時に参照されあるいは利
用される (1) 閲覧したインターネットのWebページのブックマ
ーク。 (2) メールアドレス、アカウント、パスワード、送受信
したメールのバックアップなどのメール環境。 (3) 住所録やスケジュールなどのPIM情報。 (4) 各AP用に作成したマクロファイルやテンプレー
ト。 (5) かな漢字変換システム(IME)の辞書。 のような個人情報については、AP制御部39によって
選択されたAPを実行する際に、コピーデータ格納部4
2やユーザー側個人情報格納部25から読み込む。
【0042】なお、コンピュータCが本来持っているA
Pを使用する場合には、APを実行に先だってコンピュ
ータCにICカード20を装着した時点で、コンピュー
タ側のAPに付属している(1) 〜(5) の情報をコピーデ
ータ格納部42やユーザー側個人情報格納部25の個人
情報と置き換えることもできる。
【0043】その場合の処理は、個人情報制御部40に
よってなされるが、通常APがアクセスする(1) 〜(5)
の情報に関しては、あらかじめAP特有のファイル名が
付けられていることが多い。その場合、AP側でアクセ
ス対象ファイル名をICカードのデータのファイル名に
合わせて変更することは困難であるから、個人情報制御
部40によりAPから指示されたパスをICカードのデ
ータ側に読み替え処理をしたり、あるいは、コンピュー
タ側の個人情報格納部34に格納されているファイルを
APがアクセス不能なファイル名に変更したり、退避用
のディレクトリに移動させ、その代わりにICカード側
のファイル名をAPがアクセス可能な名称に変更するこ
ともできる。
【0044】さらに、個人情報が、 (8) 個人が作成した文書、画像、表計算、データベース
などのデータファイル。のような場合、これらはOSや
APの実行環境を左右するものではなく、APの立ち上
げ後に、APが利用するものであるから、単に、個人情
報制御部40を持ちいてAPが利用可能な状況に置けば
良い。
【0045】[2−4.データ読み込みの変形例]本実
施の形態では、データ判別部により、ICカード20内
に各種のデータが格納されていることが判別した場合
に、ICカード20内のデータを優先的に使用するよう
に構成したが、ICカード20内のデータとコンピュー
タC内のデータとを比較して、両者が同一の場合には、
コンピュータC内のデータを優先して利用することも可
能である。
【0046】コピーデータ制御部41によるデータのコ
ピーは、前記の説明では、OSが立ち上がった後に行っ
たが、カード内データの判別部により各情報がICカー
ド20内に存在することが判別された場合に、ブート情
報から個人情報まで全てのデータをコピデータ制御部4
1の制御に従いコピーデータ格納部42にコピーするこ
とも可能である。この場合、コピーデータ制御部41や
これによって制御されるコピーデータ格納部42がコン
ピュータCのどのレベルのプログラムによって実行され
るかによるが、例えばパソコンのマザーボートに設けら
れたチップ上のBIOS上にこの種のプログラムを配置
することにより、AP情報やPIM情報に限らず、ブー
ト情報やOSまでもコピーすることが可能である。
【0047】[2−5.ICカードの取り外し]前記の
ようにして、ICカード20からのデータを利用しAP
を実行した後に、コンピュータCの使用を中止するに
は、コンピュータCからICカード20を取り外す。こ
の際、コンピュータCが、接続状態にあるICカードの
AP情報格納部24や個人情報格納部25のデータを直
接利用している場合には、外部記憶装置検出部36がI
Cカード20の取り外しを検出すると、その信号を受け
て、AP制御部39や個人情報制御部40がコンピュー
タC本来が保存しているAPや個人情報を利用するよう
にコンピュータCを切り替える。OSレベルの切替も必
要な場合には、コンピュータCの再起動などの処理が自
動的あるいはユーザーの指示によってなされる。
【0048】一方、ICカード20のデータのすべてあ
るいは一部をICカードからコピーデータ格納部42に
コピーして利用していた場合には、ICカード20の取
り外しを契機としてコピーデータ制御部41が前記格納
部42内のデータをICカード側にバックアップする。
この場合、コピーデータ制御部41は、改変されたデー
タのみをICカード側にコピーして、他のデータは格納
部42内から消去する。このようにすると、着脱型外部
記憶装置が抜かれた後のコンピュータにおいては不要と
なるソフトウェアを自動的な手順によって消去される。
これによって操作者の手をわずらわしたり、データが不
用意に残ってしまう問題が無く、他のユーザーがコンピ
ュータCを利用しても安全である。
【0049】[2−6.ユーザーデータの蓄積]ところ
で、前記の説明では、ICカードの着脱の都度、ICカ
ードからコンピュータCにデータをコピーし消去してい
たが、自己の所有の複数のコンピュータ間でICカード
を利用して同一の利用環境をする場合には、必ずしもデ
ータを消去する必要はない。すなわち、ICカードの取
り外し後も、ICカード側のデータをユーザーデータ蓄
積部43に保存しておき、ICカードが改めて装着され
た場合に、蓄積データ比較/同期部44において、ユー
ザーデータ蓄積部43内のデータICカード20内のデ
ータとを比較し、その差分のみを追加・削除・更新させ
ることにより、両方のデータを同期させることができ
る。
【0050】図示の例では、コピーデータ格納部42と
ユーザーデータ蓄積部43とは別ブロックで説明してい
てるが、両者を同一のものとすることもできる。また、
ユーザーデータ蓄積部43にデータを蓄積する場合に、
圧縮及び暗号化することも可能である。特に、ICカー
ドの所有者以外のものが蓄積部43間のデータにアクセ
スすることができないように、パスワードの入力を求め
たり、ICカードにIDを付しておきこれが一致しない
限り蓄積部43のデータを利用できないようにすること
もできる。
【0051】この同期処理としては、ICカードをコン
ピュータに装着した場合に追加・削除・更新したファイ
ルについて、ICカードにその追加・削除・更新の情報
を保持させ、この保持された情報をもとに任意のコンピ
ュータを同期させることもできる。この構成によれば、
ファイルの環境を任意のコンピュータにおいて復元で
き、結果としてファイルを連続的な感覚で使用すること
ができる。また、外部記憶装置検出部36により、IC
カードがコンピュータに挿入されたかを確認し、前回I
Cカードが抜かれた日時秒以降に更新されたデータをI
Cカードからコンピュータにコピーするものも使用でき
る。
【0052】同期対象となるデータとしては、ICカー
ド20に蓄積されたいずれのデータでもよいが、例えば
個人情報の一つであるスケジュール情報、電子ファイ
ル、Webページのブックマーク情報、電子メール情報
(メール文章、メールアドレス等)が考えられる。 [2−7.課金処理]本実施の形態において、コンピュ
ータシステムを使用した者への課金の処理を行うには、
コンピュータC側の課金処理実行部45が、ICカード
20の課金データ格納部26に格納されている各種のデ
ータ(ユーザー名、ICカードのIDなど)にアクセス
して、コンピュータの使用者を特定すると共に、コンピ
ュータをアクセスした時間などの使用状態を認識し、こ
れに対する課金を計算する。計算された課金データは、
ICカード20のユーザー側課金データ格納部26にフ
ィードバックされると共に、コンピュータ側の課金デー
タ格納部46内にも保存される。コンピュータ側の課金
データ格納部には、そのコンピュータCを使用する複数
のユーザーの課金データが蓄積され、一定の期間経過後
に集計されて、ICカードから読み込んだクレジットカ
ードの情報や銀行の引き落とし口座などの決済方法に従
ってユーザーへの代金回収を行う。
【0053】[3.外部記憶装置検出部の回路構成]図
4は、本発明の第1の実施の形態における外部記憶装置
検出部の回路構成の一例を示す図である。この回路は、
いわゆる不論理、すなわち「0」をアクティブ(動
作)、「1」をインアクティブ(不動作)として構成さ
れている。この回路構成において、コンピュータ70
は、CPU71、OSやアプリケーションで使用される
個人環境ファイルを保存するハードディスク72、シス
テムファイルなど複数のユーザーが共通して使用するフ
ァイルを保存するハードディスク73、及び外部記憶装
置であるICカード90とのコネクタ74を備えてい
る。
【0054】一方、ICカード90は前記コンピュータ
70のコネクタ74に着脱自在に接続されるものであっ
て、その内部に設けられたメモリには個人環境ファイル
91と、個人情報ファイル92とが記憶されている。こ
のICカード90は、データ入出力用のSELピン9
3、カード実装信号*(*は不論理の意味)の出力ピン
94、グランドピン95などの前記コネクタ74との接
続用のピンを複数個有しており、カード実装信号*の出
力ピン94とグランドピン95がカード内部で接続され
ている。
【0055】前記コンピュータ70内には、このICカ
ード90を検出するために次のような回路が設けられて
いる。まず、デコーダ75は、CPU71からのアドレ
ス信号をもとに、ICカード90、ハードディスク7
2,73の選択信号を作成するものである。このデコー
ダ75からは、個人ファイル用ドライブ選択信号E、個
人環境領域選択信号C及び共通領域選択信号Dの3つの
信号線が引き出されている。
【0056】個人ファイル用ドライブ選択信号Eの信号
線はAND回路76の第1の入力端子に接続され、この
アンド回路76の出力は前記コネクタ74を介してIC
カード90の入出力端子93に接続される。また、個人
環境領域選択信号Cの信号線は、第1のOR回路77の
第1の入力端子に接続され、このOR回路77の出力端
子が前記AND回路76の第2の入力端子に接続されて
いる。
【0057】このOR回路77の第1の端子には、前記
コネクタ74から延びるカード実装信号*の信号線Fが
プルアップ抵抗78を介して接続される。また、このカ
ード実装信号*の信号線Fがプルアップ抵抗2を介して
電源側に接続される。これによりICカード90がコネ
クタ74に挿入されるとカード実装信号*はアクティブ
「0」となり、そうでないときはインアクティブ「1」
となる。
【0058】前記個人環境領域選択信号Cの信号線は、
第2のOR回路79の第1の入力端子に接続され、第2
のOR回路79の第2の入力端子には、前記カード実装
信号*の信号線がNOT回路80を介して接続されてい
る。また、第2のOR回路79の出力端子は、個人環境
領域を有するハードディスク72の入出力端子SELに
接続されている。前記共通領域選択信号Dの信号線は共
領域を有するハードディスク7の入出力端子SELに接
続されている。
【0059】このような構成を有する本実施の形態の回
路では、ICカード90が実装されていないときは、カ
ード実装信号*は「1」となり、第1のOR回路77の
出力は常時インアクティブ「1」となる。また、NOT
回路80の出力は常時「0」となり、デコーダ75から
個人環境領域選択信号*が出力されると第2のOR回路
79の出力はアクティブ「0」となり、ハードディスク
72が選択される。したがって、ICカード90が実装
されていないときは、ハードディスク72の個人環境フ
ァイルが使用される。
【0060】ICカード90が実装されると、カード実
装信号*の出力ピン94とグランドピン95が短絡され
るためにカード実装信号*は「0」となり、NOT回路
80の出力は常時「1」となり、このため第2のOR回
路79の出力も常時インアクティブ「1」となる。一
方、デコーダ75から個人環境領域選択信号*が出力さ
れると第1のOR回路77の出力はアクティブ「0」と
なる。このためAND回路76の出力がアクティブ
「0」となりICカード90が選択される。したがっ
て、ICカード90が実装されているときは、その内部
に格納されている個人環境ファイル91が使用される。
また、ICカード90に独立してドライブ(E:)を割
り付けることにより、使用者はICカード90に個人用
の情報ファイル92を保存しすることができる。
【0061】以上の説明のごとく、この回路構成によれ
ば、コンピュータにおいて個人環境ファイルの保存エリ
アを他と分離しておき、カード非実装時はコンピュータ
内の個人環境ファイル保存エリアを選択し、カード実装
時はカード内のそれを選択するようにしたので、カード
の個人環境ファイルをコンピュータにコピーして個人環
境を設定するのに比べ、より高いセキュリティを確保し
つつ共通パソコンを個人用パソコンとして使用すること
ができる。
【0062】なお、上記の実施例では、個人環境ファイ
ルの保存エリアを切り替えるようにしたが、図5のごと
く、カード実装信号*をもとにブートROM81、ある
いは、起動ディスクの選択信号をカード側へ切り替える
ことにより、個人用のパソコン環境を設定することもで
きる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンピュ
ータの使用環境を設定するOS、AP、個人情報などを
ICカードなどの着脱型外部記憶装置に保持させること
により、違うコンピュータを利用する場合でも、個人情
報を着脱型外部記憶装置から読みだすことによって、常
に同じ環境で使用することができる。また、個人情報を
着脱型外部記憶装置に保存するので、他のユーザーがこ
れにアクセスすることができなくなり、個人情報の秘匿
性と安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のハードウェア部分の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のソフトウェア部分の構成
を示す機能ブロック図である。
【図3】図2の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図4】本発明における外部記憶装置検出部分の回路構
成の一例を示す配線図。
【図5】図4の変形例を示す配線図である。
【符号の説明】
20…ICカード 21,35…接続インターフェイス 22〜25…ユーザー側データ格納部 26…ユーザー側課金データ格納部 C…コンピュータ 31…ブート情報格納部 32〜34…コンピュータ側データ格納部 38〜40…データ制御部 41…コピーデータ制御部 42…コピーデータ格納部 44…蓄積データ判定部 45…課金処理実行部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 G06F 9/06 610 19/00 G06K 19/00 T

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザー側のデータを格納した着脱型外部
    記憶装置と、前記着脱型外部記憶装置を着脱自在に接続
    するコンピュータを備え、 前記コンピュータは、前記着脱型外部記憶装置の着脱を
    検出する外部記憶装置検出部と、 この外部記憶装置検出部により外部記憶装置が検出され
    た場合に、コンピュータ内に格納されていたコンピュー
    タ側のデータから外部記憶装置に記録されたユーザー側
    データに切り替えて処理するための情報制御部を備えて
    いることを特徴とする着脱型外部記憶装置を利用したコ
    ンピュータシステム。
  2. 【請求項2】前記コンピュータが、接続された外部記憶
    装置に格納されているユーザー側データを、コンピュー
    タ内部にコピーするためのコピーデータ制御部と、コピ
    ーされたデータの格納部を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の着脱型外部記憶装置を利用したコンピ
    ュータシステム。
  3. 【請求項3】前記コピーデータ制御部が、着脱型外部記
    憶装置の取り外し時において、コンピュータ内のコピー
    データ格納部に格納されているユーザー側データを着脱
    型外部記憶装置にコピーすると共に、コピーデータ格納
    部から消去することを特徴とする請求項2に記載の着脱
    型外部記憶装置を利用したコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】前記コンピュータが、着脱型外部記憶装置
    の取り外し時において、着脱型外部記憶装置内部に格納
    したユーザーデータのコピーを蓄積するユーザーデータ
    蓄積部と、 着脱型外部記憶装置の装着時において、着脱型外部記憶
    装置内に格納されているユーザー側データとコンピュー
    タ内に蓄積されているユーザー側データのコピーとの同
    期を取るための蓄積データ比較/同期部を備えているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱型
    外部記憶装置を利用したコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】前記コンピュータが、コンピュータに対す
    る着脱型外部記憶装置の装着時におけるコンピュータの
    使用に対する課金処理を行う課金処理実行部と、 この課金処理に関するユーザー側データを着脱型外部記
    憶装置内において記憶するユーザー側課金データ格納部
    と、 この課金処理に関するコンピュータ側のデータをコンピ
    ュータ内において記憶するコンピュータ側課金データ格
    納部とを備えていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の着脱型外部記憶装置を利用したコンピュ
    ータシステム。
  6. 【請求項6】前記ユーザー側データが、オペレーティン
    グ・システム、アプリケーション・ソフトウェア、個人
    情報のうち、すくなくとも個人情報を含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱型
    外部記憶装置を利用したコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】前記個人情報が、 (1) 閲覧したインターネットのWebページのブックマ
    ーク。 (2) メールアドレス、アカウント、パスワード、送受信
    したメールのバックアップを含むメール環境。 (3) ユーザーの住所録やスケジュール。 の少なくとも一つを含むものであることを特徴とする請
    求項6に記載の着脱型外部記憶装置を利用したコンピュ
    ータシステム。
  8. 【請求項8】ユーザー側のデータを格納した着脱型外部
    記憶装置をコンピュータに接続段階と、 前記コンピュータが前記着脱型外部記憶装置の着脱を検
    出する段階と、 この外部記憶装置検出部により外部記憶装置が検出され
    た場合に、前記コンピュータ内に格納されていたコンピ
    ュータ側のデータから外部記憶装置に記憶されたユーザ
    ー側データに切り替えて処理する段階と、を備えている
    ことを特徴とする着脱型外部記憶装置を利用したコンピ
    ュータ利用方法。
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