JP2003108101A - アクティブマトリクス型の液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型の液晶表示装置

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JP2003108101A
JP2003108101A JP2002169066A JP2002169066A JP2003108101A JP 2003108101 A JP2003108101 A JP 2003108101A JP 2002169066 A JP2002169066 A JP 2002169066A JP 2002169066 A JP2002169066 A JP 2002169066A JP 2003108101 A JP2003108101 A JP 2003108101A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面にフリッカの見られない、またはフ
リッカレベルを低減することのできるアクティブマトリ
クス型の液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 アクティブマトリクス型の液晶表示装置
において、ゲート線駆動回路のシフトレジスタの出力
と、前記シフトレジスタの出力を一定時間遅延させる遅
延回路の出力の2つの信号出力、または前記2つの信号
出力に次段のシフトレジスタの出力を含めた3つの信号
出力を、各ゲート段毎に設けた論理演算回路に入力し、
前記論理演算回路の演算結果に基づいて3つの異なる電
圧状態を排他的に選択し、ゲート線に選択された前記電
圧状態の電圧を印加する。画素の突き抜け電圧を画面内
で一定に保つことができるため、液晶に印加される電圧
が一定となり、面内での輝度の場所依存のない均一な画
面を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に薄膜トランジスタなどを用いたアクティブマトリクス
方式の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶の電気光学特性を利用して視
覚情報を表示する液晶表示装置は、コンピュータ画像の
出力装置や、携帯型テレビ、ビデオプロジェクタ、ビデ
オカメラのビューファインダなど多岐に渡って使用され
ている。
【0003】これら液晶表示装置のうち、薄膜トランジ
スタをアクティブ素子として用いたアクティブマトリク
ス方式の液晶表示装置の回路構成は、図1にブロック図
で示すように、ソース線駆動回路201およびゲート線
駆動回路202と、少なくとも画素マトリクス203と
が同一の透明絶縁基板204の上に形成されてなる。そ
のうち、画素マトリクス203は、ソース線駆動回路2
01に接続された複数のソース線X1,X2,X3・・・
と、ゲート線駆動回路202に接続された複数のゲート
線Y1,Y2,Y3・・・と、これらのゲート線およびソ
ース線の各交点に形成された複数の画素P11,P12・・
・とを有し、各画素P11,P12・・・には薄膜トランジ
スタ205および液晶セル206を有する。
【0004】以上の構成を有する液晶表示装置の等価回
路構成について、図2を用いて説明する。図2はアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示装置の等価回路構成を説明
する図である。等価回路は大きく分けて、ソース線駆動
回路301およびゲート線駆動回路302と、画素マト
リクス303とからなる。前記ソース線駆動回路301
は、ラッチ信号を時系列的に送出するためのX側シフト
レジスタ304と、その前記ラッチ信号を増幅、整波す
るためのバッファ305と、ビデオ信号線306に印加
されたビデオ信号を、前記バッファ305から送出され
るラッチ信号に応じてソース線308,308’にサン
プル、ホールドするためのアナログスイッチ307,3
07’と、から構成される。ここで、前記X側シフトレ
ジスタ304は、クロックCLXで規定されるクロック
ドインバータ331と、クロックCLX*で規定される
クロックドインバータ332と、インバータ333とか
らなる基本セル334を単位に構成される。
【0005】一方、前記ゲート線駆動回路302は、ラ
ッチ信号を時系列的に送出するためのY側シフトレジス
タ309と、その前記ラッチ信号を増幅、整波し、ゲー
ト線311,311’に送出するためのバッファ310
と、から構成される。ここで、前記Y側シフトレジスタ
309は、クロックCLYで規定されるクロックドイン
バータ335と、クロックCLY*で規定されるクロッ
クドインバータ336と、インバータ337と、NOR
ゲート338からなる基本セル339を単位に構成され
る。
【0006】また、前記画素マトリクス303は、前記
ソース線308,308’・・・およびゲート線31
1,311’・・・に接続された薄膜トランジスタ31
2,312’・・・と液晶セル313,313’・・・
とから構成される。
【0007】次に、図2に等価回路図で示した液晶表示
装置の駆動方法の一例について、図2と図3を用いて説
明する。図3に、図2の点P1,P2,Q1,Q2,R1
2,V1での電圧を時系列で示す。CLXはX側シフト
レジスタのクロックを表しており、CLX*とは逆位相
の関係になっている。同様に、CLYはY側シフトレジ
スタのクロックを表しており、CLY*とは逆位相の関
係になっている。ここでは、CLX*とCLY*につい
ては図示しない。
【0008】駆動方法を順に説明すると、まず、前記Y
側シフトレジスタ309が前記クロックCLY,CLY
*のタイミングに応じて、前記クロックCLY,CLY
*の周期の1/2の幅のパルスを前記バッファ310に
出力する。そのパルスを前記バッファ310が増幅、整
波して、前記ゲート線311(P1)にゲート選択パル
ス401を出力する。この前記ゲート選択パルス401
が選択レベルである間、ゲート線311に接続した複数
の前記薄膜トランジスタ312,312’は導通状態に
なり、このゲート線311に接続した複数の薄膜トラン
ジスタ312,312’に接続したソース線303,3
03’と、液晶セル313,313’とが電気的に接続
する。このとき、前記X側シフトレジスタ304が前記
クロックCLX,CLX*のタイミングに応じて、前記
クロックの周期と同じ幅のパルスを前記バッファ305
に出力する。そのパルスを増幅、整波してアナログスイ
ッチ307(Q1)にサンプル・ホールド信号403を
出力し、前記アナログスイッチ307はそのパルスに応
じて前記ビデオ信号線306(V1)のビデオ信号40
5を前記ソース線308(R1)にサンプル・ホールド
する。このとき、先に述べたように前記ゲート線311
に接続した複数の前記薄膜トランジスタ312は導通状
態にあるため、前記ソース線308にホールドした信号
は前記液晶セル313に書き込まれる。同様に、アナロ
グスイッチ307’はソース線308’に前記ビデオ信
号405をサンプル・ホールドする。これによって、前
記液晶セル313’には前記ソース線308’にサンプ
ル・ホールドした信号が書き込まれる。これを前記ソー
ス線駆動回路301の側で繰り返すことにより、前記ゲ
ート線311に接続した複数の画素の液晶セルへ、前記
ビデオ信号405を書き込むことができる。
【0009】次に、前記ゲート選択パルス401が非選
択レベルになった後、前記ゲート線駆動回路302から
ゲート選択パルス402が出力される。この前記ゲート
選択パルス402が選択レベルである間に、前述したの
と同様に前記ソース線駆動回路301を駆動すると、前
記ゲート線311’に接続した複数の画素の液晶セルに
前記ビデオ信号405を書き込むことができる。
【0010】以上の操作を繰り返すことによって、各画
素の液晶セル単位でビデオ信号を書き込むことが可能に
なり、液晶セルに書き込まれた信号に応じて各々の液晶
セルの偏光状態を変えることで、画像を得ることができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のアクティブマト
リクス方式の液晶表示装置において、ゲート線の遅延が
比較的大きいときには、表示画面にフリッカが発生する
ことが知られている。これは、液晶に印加される電圧の
平均値が0でない液晶セルがあるために、液晶セルの透
過率の差となって視認される現象である。このフリッカ
は表示品位を落とすだけでなく、液晶の焼き付きにも深
い関係を持っている。一般的に液晶は交流で駆動する必
要がある。その交流波形の平均値が0にならない場合に
は、即ち液晶に直流が印加されているということであ
り、液晶の焼き付きを発生させる原因になる。つまり、
表示画面にフリッカが発生しているということは、液晶
の焼き付きが生じ易くなっているということである。
【0012】では、なぜ液晶に印加される電圧の平均値
が0にならない液晶セルが生ずるのかについて、図4お
よび図5を用いて以下に説明する。ここでは、画素トラ
ンジスタ501,501’にN型の薄膜トランジスタを
用いた場合について説明する。また、説明の簡略化のた
めに、ソース線506,506’を接地し、かつ、画素
の液晶セルには電圧が印加されていない場合、つまり点
1と点C2が接地レベルと等電位である場合を想定す
る。
【0013】まず、ゲート選択パルスの選択期間の終了
時に液晶の印加電圧が低下する現象、いわゆる突き抜け
電圧について説明する。この突き抜け電圧とは、あるゲ
ート線503に印加されるゲート選択パルス502が、
画素トランジスタ501,501’を導通状態にする電
圧レベルから、絶縁状態にする電圧レベルに変化する瞬
間に、前記ゲート線503と液晶セル504,504’
との結合容量505,505’によって、前記画素電極
に書き込まれた電荷が逃げ、そのため液晶に印加した電
圧が低下する、その電圧のことである。ここで、前記結
合容量505,505’は、主に、前記画素トランジス
タ501,501’のゲート電極と前記液晶セル50
4,504’の画素電極に接続したドレイン電極との間
の容量成分Cgdと、前記液晶セル504,504’の画
素電極と前記ゲート線503との平行容量成分Cgd'
からなる。このうち、容量成分Cgdは前記ゲート電極と
前記ドレイン電極との間に印加される電圧Vgdによって
変化し、図4の場合には、前記ゲート電極と前記ドレイ
ン電極との間に印加される電圧Vgdが上がるに従って、
前記容量成分Cgdは増加する。
【0014】このとき理想的に遅延の無いゲート選択パ
ルスが画素トランジスタに入力されたとすると、突き抜
け電圧△Vは数式1で示すことができる。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、Callは前記画素電極に電気的に
接続した全ての容量成分を表す。また、この遅延の無い
理想的な状態での液晶の印加電圧の過渡応答を図5を用
いて説明する。図5は縦軸に電圧を、横軸に時間をとっ
ている。前数式1での理想的に遅延の無いゲート選択パ
ルス611が入力されたときには、液晶の印加電圧は曲
線621で表される過渡応答を示す。このときの突き抜
け電圧が△Vである。しかしながら実際には、ゲート線
の抵抗とゲート線に係る容量によってゲート選択パルス
に遅延が生じ、その遅延したゲート選択パルスに応じ
て、数式1のV gdとCgdとが時系列的に変化するため、
ゲート選択パルスの遅延の程度によって突き抜け電圧の
量が変わることになる。以下に、遅延の程度によって突
き抜け電圧△Vに差が生じる過程について具体的に説明
する。まず、前記ゲート線503に前記ゲート選択パル
ス502を入力すると、前記ゲート線503の抵抗と、
前記ゲート線503に寄生する容量とで等価的に表した
第1の低域通過フィルタ508を通って、前記画素トラ
ンジスタ501(点G1)に、第1の遅延パルス510
が入力される。このとき、点G1と点C2の間の結合容量
505と、画素トランジスタのソース−ドレイン間の抵
抗とによって高域通過フィルタが形成されている。この
前記高域通過フィルタは、前記結合容量505と画素ト
ランジスタの抵抗とがゲート選択パルスの波形に伴って
時系列的に変化するため、必然的にその遮断周波数は時
系列的に変化する。このとき、前記第1の遅延パルスに
おいては、第1の低域通過フィルタ508を通過するこ
とにより、理想的なゲート選択パルスには存在した高周
波成分が遮断されている。この結果、点C1での突き抜
け電圧△V1は上述した遅延の無いゲート選択パルスで
の突き抜け電圧△Vよりも少なくなる。図5を用いてこ
のときの過渡応答の様子を模式的に説明する。曲線61
2は点G1に入力される第1の遅延パルスを表し、曲線
622は点C1での電圧の過渡応答、即ち、液晶に印加
される電圧を表している。
【0017】同様に、前記画素トランジスタ501’の
ゲート電極(点G2)には、前記第1の低域通過フィル
タ508と第2の低域通過フィルタ509を通って、第
2の遅延パルス511が入力される。このとき前記第2
の遅延パルス511においては、前記第1の遅延パルス
510にさえ存在した高周波成分も前記第2の低域通過
フィルタ509の通過によって遮断されており、このた
め突き抜け電圧△V2は、△V1に比べてもなお小さくな
る。図5を用いてこのときの過渡応答の様子を同様に模
式的に説明する。曲線613は点G2に入力される第2
の遅延パルスを表し、曲線623は点C2での電圧の過
渡応答、つまり液晶に印加される電圧を表している。
【0018】この結果、ある1つのゲート線に接続され
た複数の画素において突き抜け電圧が不均一となり、液
晶に印加される電圧の平均値が一定でなくなる。このた
め液晶に印加される電圧の平均値を全て0にすることが
不可能となり、印加電圧の平均値が0でない画素がフリ
ッカとして視認されるようになる。実際には、液晶印加
電圧の平均値が液晶セルの透過率の差として視認できな
い程度に小さければ、フリッカとしては視認されないこ
とが分かっている。
【0019】そこで、フリッカを視認させないために
は、ゲート線の遅延を少なくする、即ち、ゲート線に寄
生する低域通過フィルタの通過域を高周波側にシフトさ
せ、前記低域通過フィルタを通過する高周波成分を増や
して突き抜け電圧の差を小さくすることが必要である。
この方法として、ゲート線の抵抗を下げる方法と、ゲー
ト線に寄生する容量を少なくする方法とが容易に考えら
れる。前者の方法では、工程的にゲート線の材料を低抵
抗のもの、例えば金属薄膜などに変える方法があるが、
工程的に複雑化することが多いため現実的に適応できな
いものも多い。後者の方法は、ゲート線上の絶縁膜の厚
さを増す、ゲート線上の絶縁膜を比誘電率の低いものに
変える、レイアウトを変えてゲート線に寄生する容量を
小さくするなどが考えられるが、現実的には液晶表示装
置の精細度の上昇に伴ってゲート線の寄生容量は増加す
る傾向にあり、精細度を保ったままゲート線の寄生容量
を小さくすることは極めて困難である。よって、これら
のゲート線の遅延を少なくする方法は、明らかに効果は
あるが実現が容易でないと言える。
【0020】それ以外にも、フリッカを視認させないた
めに、前記突き抜け電圧の絶対値を下げることで相対的
な前記突き抜け電圧の差を小さくする方法が考えられ
る。具体的には、各画素のゲート電極と画素電極に接続
されたドレイン電極との間に寄生する容量成分を小さく
するか、またはゲート線を選択状態から非選択状態にさ
せるときにゲート線駆動回路自体の電源電圧を下げるこ
とによって、ゲート線に印加される電圧波形の波高を低
くする方法などが考えられる。前者の方法は、一般的に
前記容量成分が画素の高精細化に伴って極度に増加する
傾向にあることなどから考えて、設計上の工夫だけで解
決できるものではない。これに対し後者の方法は確実に
前記突き抜け電圧の差を少なくすることはできるが、ゲ
ート線駆動回路の電源に寄生する全ての容量に対して充
放電を繰り返すために消費電流がその分大きくなるとい
う欠点を有している。
【0021】そこで本発明では上記の課題を設計および
駆動方法により解決し、フリッカのない液晶表示装置を
得る方法について説明する。
【0022】
【課題を解決するための手段】ゲート線駆動回路内のゲ
ート線を直接駆動するインバータにおいて、前記ゲート
線を選択状態にするとき第1の電圧源と前記ゲート線と
の間に流れる電流に対して、前記ゲート線を非選択状態
にするとき第2の電圧源と前記ゲート線との間に流れる
電流を少なくするよう、前記インバータを設計すること
によって本課題を解決する。このとき同時に、前記イン
バータにおいて、遮断周波数fL1の第1の低域通過フィ
ルタとして等価的に表される前記インバータと、遮断周
波数fL2の第2の低域通過フィルタとして等価的に表さ
れる、前記ゲート線駆動回路に最も近い画素と最も遠い
画素との間のゲート線に分布定数状に存在する寄生容量
および寄生抵抗と、遮断周波数fHの第1の高域通過フ
ィルタとして等価的に表される前記画素との間に、fH
<fL1<fL2なる関係、またはfH<fL1≒fL2なる関
係が成り立つよう、または少なくともfH<fL2<<f
L1なる関係が成り立たないようにする方がより良い。さ
らに、前記ゲート線を非選択状態にするときの第2の電
圧源との間の抵抗をRとし、前記インバータに寄生する
全容量をCとするとき、この抵抗Rを、R>1/(2π
×C×fL2)なる関係、またはR≒1/(2π×C×f
L2)なる関係が成り立つよう、または少なくともR<<
1/(2π×C×fL2)なる関係が成り立たないように
する方がより良い。さらに、前記インバータに相補型イ
ンバータを用い、画素マトリクスのスイッチング素子に
N型トランジスタを用いる場合には前記相補型インバー
タを構成するP型トランジスタの線形領域でのオン電流
に対してN型トランジスタの線形領域でのオン電流を小
さくするよう設計し、画素マトリクスのスイッチング素
子にP型トランジスタを用いる場合には前記相補型イン
バータを構成するN型トランジスタの線形領域でのオン
電流に対してP型トランジスタの線形領域でのオン電流
を小さくするよう、前記相補型インバータを設計するこ
とにより更なる効果が得られる。
【0023】また、ゲート線駆動回路と前記ゲート線駆
動回路に最も近い画素との間に遮断周波数fL3の第3の
低域通過フィルタを設けることにより本課題を解決す
る。ここでは、遮断周波数fL3の前記第3の低域通過フ
ィルタにおいて、遮断周波数f L1の第4の低域通過フィ
ルタとして等価的に表される、前記ゲート線駆動回路の
ゲート線を直接駆動するインバータと、遮断周波数fL2
の第5の低域通過フィルタとして等価的に表される、前
記ゲート線駆動回路に最も近い画素と最も遠い画素との
間のゲート線に分布定数状に存在する寄生容量および寄
生抵抗と、遮断周波数fHの第2の高域通過フィルタと
して等価的に表される前記画素との間に、fH<fL3
L2<fL1なる関係が成り立つよう、または少なくと
も、fL1>fL 3またはfL1≒fL3、かつfL2>fL3また
はfL2≒fL3、かつfL1>fL2の関係が成り立つように
する方がより良い。ここでは、容量と抵抗とから構成さ
れる前記第3の低域通過フィルタを用いる方法や、アク
ティブフィルタにより構成される前記第3の低域通過フ
ィルタを用いる方法などが考えられる。しかし、常に一
定の導通状態にあるトランジスタと、前記トランジスタ
を導通状態に保持し続ける電源線とにより構成される前
記第3の低域通過フィルタを用いることにより更なる効
果が得られる。このとき、前記トランジスタにおいて、
画素のスイッチング素子にN型トランジスタを用いる場
合には、前記トランジスタにはP型トランジスタを用
い、前記電源線には負電源を接続することにより、ま
た、前記トランジスタにおいて、画素のスイッチング素
子にP型トランジスタを用いる場合には、前記トランジ
スタにはN型トランジスタを用い、前記電源線には正電
源を接続することにより更なる効果が得られる。
【0024】また、ゲート線駆動回路と前記ゲート線駆
動回路に最も近い画素との間に抵抗変調回路を設け、さ
らに前記抵抗変調素子の抵抗を制御する抵抗変調信号を
送出する配線を設けることにより本課題を解決する。さ
らに、前記抵抗変調回路にトランジスタを用い、前記ト
ランジスタのゲート電極が前記配線に接続されており、
その前記配線に流れる前記抵抗変調信号が前記トランジ
スタの閾電圧を越えて前記トランジスタを導通状態にす
る2状態以上の電圧状態を振動していることにより更な
る効果が得られる。さらに、前記抵抗変調信号におい
て、ゲート線を選択状態から非選択状態に推移させる
際、前記2状態以上の電圧状態のうち最も高い電圧状態
から最も低い電圧状態へ電圧状態を階段状に変化させる
ことにより更なる効果が得られる。より具体的には、ゲ
ート線駆動回路のシフトレジスタの出力と、前記シフト
レジスタの出力を一定時間遅延させる遅延回路の出力
と、必要ならば次段のシフトレジスタの出力とを、各ゲ
ート段毎に設けた論理演算回路に入力した後、前記論理
演算回路の演算結果に基づいて3つの異なる電圧状態を
排他的に選択し、最終的に前記ゲート線に選択された前
記電圧状態の電圧を印加することを特徴とする。さら
に、3つの異なる前記電圧状態が、シフトレジスタ、論
理演算回路、遅延回路などの駆動に用いられる正電源お
よび負電源により印加される第1、第2の電圧状態と、
前記正電源の電圧より低く前記負電源の電圧より高い第
3の電圧状態との3状態であることにより更なる効果が
得られる。これらにおいては、前記遅延回路の入出力端
子をEXORゲートの入力に接続し、前記EXORゲー
トの出力端子と次ゲート段のEXORゲートの出力とを
NANDゲートの入力端子に接続し、前記NANDゲー
トの出力端子を前記遅延回路の出力端子とゲート線との
間の導通状態を制御するN型トランジスタのゲート電極
と、前記第3の電圧状態の電源線と前記ゲート電極との
間の導通状態を制御するP型トランジスタのゲート電極
と、に接続することにより更なる効果が得られる。さら
に、前記遅延回路の遅延時間を制御する信号を前記ゲー
ト線駆動回路で内部発生させる、または、前記遅延回路
の遅延時間を制御する信号を前記ゲート線駆動回路の外
部で発生させ、前記遅延回路に接続する信号配線を設
け、前記信号配線を通じて前記遅延回路の遅延期間を制
御することにより新たな効果が得られる。
【0025】
【作用】上記手段を講じたアクティブマトリクス方式の
液晶表示装置においては、画素の突き抜け電圧を画面内
で一定に保つことができるため、液晶に印加される電圧
が一定となり、面内での輝度の場所依存のない均一な画
面を得ることができる。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例について以下に説明す
る。
【0027】本発明を実施したアクティブマトリクス方
式の液晶表示装置においては、回路構成は従来例で示し
たものと変わらないため、図1、図2および図3を用い
て説明する。 図1はその回路構成を説明する図であ
る。本発明のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、ソース線駆動回路201およびゲート線駆動回路2
02と、少なくとも画素マトリクス203が同一の透明
絶縁基板204の上に形成されてなる。そのうち、画素
マトリクス203は、ソース線駆動回路201に接続さ
れた複数のソース線X1,X2,X3・・・と、ゲート線
駆動回路202に接続された複数のゲート線Y1,Y2
3・・・と、これらのゲート線およびソース線の各交
点に形成された複数の画素P11,P12・・・とを有し、
各画素P11,P12・・・には薄膜トランジスタ205お
よび液晶セル206を有する。
【0028】以上の回路構成を有する液晶表示装置の等
価回路について、図2を用いて説明する。図2はアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示装置の等価回路を説明する
図である。等価回路は大きく分けて、ソース線駆動回路
301およびゲート線駆動回路302と、画素マトリク
ス303とからなる。前記ソース線駆動回路301は、
ラッチ信号を時系列的に送出するためのX側シフトレジ
スタ304と、その前記ラッチ信号を増幅、整波するた
めのバッファ305と、ビデオ信号線306のビデオ信
号を前記バッファ305から送出されるラッチ信号に応
じてソース線308,308’にサンプル、ホールドす
るアナログスイッチ307,307’とで構成される。
ここで、前記X側シフトレジスタ304は、クロックC
LXで規定されるクロックドインバータ331と、クロ
ックCLX*で規定されるクロックドインバータ332
と、インバータ333とからなる基本セル334を単位
に構成される。
【0029】一方、前記ゲート線駆動回路302は、ラ
ッチ信号を時系列的に送出するためのY側シフトレジス
タ309と、その前記ラッチ信号を増幅、整波し、ゲー
ト線311,311’に送出するためのバッファ310
とから構成される。ここで、前記Y側シフトレジスタ3
09は、クロックCLYで規定されるクロックドインバ
ータ335と、クロックCLY*で規定されるクロック
ドインバータ336と、インバータ337と、NORゲ
ート338からなる基本セル339を単位に構成され
る。
【0030】また、前記画素マトリクス303は、前記
ソース線308,308’およびゲート線311,31
1’に接続された薄膜トランジスタ312,312’と
液晶セル313,313’とから構成される。
【0031】次に、図2に等価回路図で示した液晶表示
装置の駆動方法の一例について、図2と図3を用いて説
明する。図3に、図2の点P1,P2,Q1,Q2,R1
2,V1での電圧を時系列で示す。CLXはX側シフト
レジスタのクロックを表しており、CLX*とは逆位相
の関係になっている。同様に、CLYはY側シフトレジ
スタのクロックを表しており、CLY*とは逆位相の関
係になっている。ここでは、CLX*とCLY*につい
ては図示しない。
【0032】駆動方法を順に説明すると、まず、前記Y
側シフトレジスタ309が前記クロックCLY,CLY
*のタイミングに応じて、前記クロックCLY,CLY
*の周期の1/2の幅のパルスを前記バッファ310に
出力する。そのパルスを前記バッファ310が増幅、整
波して、前記ゲート線311(P1)にゲート選択パル
ス401を出力する。この前記ゲート選択パルス401
が選択レベルである間、ゲート線311に接続した複数
の前記薄膜トランジスタ312,312’は導通状態に
なり、このゲート線311に接続した複数の薄膜トラン
ジスタ312,312’に接続したソース線303と液
晶セル313、ゲート線303’と液晶セル313’と
が電気的に接続する。このとき、前記X側シフトレジス
タ304が前記クロックCLX,CLX*のタイミング
に応じて、前記クロックの周期と同じ幅のパルスを前記
バッファ305に出力する。そのパルスを増幅、整波し
てアナログスイッチ307(Q1)にサンプル・ホール
ド信号403を出力し、前記アナログスイッチ307は
そのパルスに応じて前記ビデオ信号線306(V1)の
ビデオ信号405を前記ソース線308(R1)にサン
プル・ホールドする。このとき、先に述べたように前記
ゲート線311に接続した複数の前記薄膜トランジスタ
312は導通状態にあるため、前記ソース線308にホ
ールドした信号は前記液晶セル313に書き込まれる。
同様に、アナログスイッチ307’はソース線308’
に前記ビデオ信号405をサンプル・ホールドする。こ
れによって、前記液晶セル313’には前記ソース線3
08’にサンプル・ホールドした信号が書き込まれる。
これを前記ソース線駆動回路301の側で繰り返すこと
により、前記ゲート線311に接続した複数の画素の液
晶セルへ、前記ビデオ信号405を書き込むことができ
る。
【0033】次に、前記ゲート選択パルス401が非選
択レベルになった後、前記ゲート線駆動回路302から
ゲート選択パルス402が出力される。この前記ゲート
選択パルス402が選択レベルである間に、前述したの
と同様に前記ソース線駆動回路301を駆動すると、前
記ゲート線311’に接続した複数の画素の液晶セルに
前記ビデオ信号405を書き込むことができる。
【0034】以上の操作を繰り返すことによって、各画
素の液晶セル単位でビデオ信号を書き込むことが可能に
なり、液晶セルに書き込まれた信号に応じて各々の液晶
セルの偏光状態を変えることで画像を得ることができ
る。
【0035】以上の構成を持ったアクティブマトリクス
方式の液晶表示装置において、表示画面にフリッカが生
じる原因が、面内で突き抜け電圧を一定にすることがで
きないためであることは前に述べた。フリッカが視認さ
れる液晶表示装置では、ゲート線駆動回路に最も近い画
素の液晶セルでは前記突き抜け電圧が最も大きく、前記
ゲート線駆動回路に最も遠い画素の液晶セルでは前記突
き抜け電圧が最も小さくなっている。この前記突き抜け
電圧の差が、液晶セルの透過率の差として認識できる程
度に大きいときにフリッカとして視認されるのであれ
ば、この前記突き抜け電圧の差をフリッカが視認できな
い程度にまで小さくすれば良いことになる。つまり、前
記突き抜け電圧の少ない画素で前記突き抜け電圧を増や
すことにより、または、前記突き抜け電圧の多い画素で
前記突き抜け電圧を減らすことにより、突き抜け電圧を
一定にすることが可能になる。
【0036】(実施例1)本実施例1では、ゲート線を
選択状態から非選択状態に移行する際に、ゲート線駆動
回路のゲート線を直接駆動するインバータの抵抗を制限
することにより、フリッカのない液晶表示装置を得る方
法について説明する。
【0037】図6は、本実施例1を用いた液晶表示装置
のゲート線駆動回路と画素マトリクスとを、ある一本の
ゲート線について抜き出した等価回路図である。
【0038】ここでゲート線駆動回路の動作を、特にゲ
ート線を直接駆動するインバータの動作に着目して説明
する。ここでは、このゲート線704が現在非選択状態
にあり選択状態に移行する直前であるとする。まず、ゲ
ート線駆動回路701のシフトレジスタ部より出力され
たラッチ信号702により、インバータ703はゲート
線704を選択状態とする信号を出力する。以下、選択
状態とは、ゲート線704に接続された薄膜トランジス
タ706、706’を導通状態にする電圧にゲート線7
04が印加された状態のことをいう。このとき、インバ
ータ703のP型薄膜トランジスタの抵抗をRP、N型
薄膜トランジスタの抵抗をRNとするとR N>>RPの関
係が成り立ち、インバータ703には電源配線Vddから
前記P型薄膜トランジスタを介してゲート線704に電
荷を充電する電流IPが流れる。次に、ラッチ信号70
2によりインバータ703はゲート線を非選択状態とす
る信号を出力する。以下、非選択状態とは、ゲート線7
04に接続された薄膜トランジスタ706、706’を
不通状態にする電圧にゲート線704が印加された状態
のことをいう。このとき、インバータ703の薄膜トラ
ンジスタの抵抗にはR P>>RNの関係が成り立ち、イン
バータ703には前記N型薄膜トランジスタを介して接
地配線GNDにゲート線704に蓄えられた電荷を放出
する電流INが流れる。こうして非選択状態になったゲ
ート線704は、ゲート線駆動回路701のシフトレジ
スタ部より出力されるラッチ信号702を受けて再び選
択状態になるまで非選択状態を保持する。
【0039】本実施例1では、以上の動作をするゲート
線駆動回路において、非選択状態でのN型薄膜トランジ
スタの抵抗RNを以下に述べる条件に制限することによ
り、前に説明した突き抜け電圧を各画素で一定にするこ
とができる。
【0040】まず、ゲート線駆動回路701に最も近い
第1の画素705と最も遠い第2の画素705’がある
とき、第1の画素705と第2の画素705’の間に分
布定数型に存在するゲート線704の抵抗とゲート線7
04に寄生する容量は、等価的に遮断周波数fL2の低域
通過フィルタ707として表されるものとする。また、
非選択状態でのインバータ703には、インバータ70
3に寄生する容量CIN VとN型薄膜トランジスタの抵抗
Nとは、等価的に遮断周波数fL1の低域通過フィルタ
として表されるものとする。さらに第1の画素705
は、薄膜トランジスタ706の抵抗と薄膜トランジスタ
706の画素電極に接続したドレイン電極とゲート電極
との間の容量とから構成される遮断周波数fHの高域通
過フィルタ148として等価的に表すことができ、同様
に第2の画素705’も遮断周波数f Hの高域通過フィ
ルタ148’として等価的に表すことができるものとす
る。
【0041】これらの各フィルタを用いて図6の等価回
路図をさらに単純化してみると、図7に示す等価回路図
に置き換える事ことができる。図7では、遮断周波数f
L1の低域通過フィルタ801はインバータ703を等価
的に表し、遮断周波数fHの高域通過フィルタ803は
第1の画素705を等価的に表し、同様に遮断周波数f
Hの高域通過フィルタ804は第2の画素705’を等
価的に表している。また、遮断周波数fL2の低域通過フ
ィルタ802は、前述した第1の画素705と第2の画
素705’との間の分布定数型の低域通過フィルタ70
7である。これらの各フィルタで表した回路に入力され
るインバータ703の出力信号は、信号源804として
表している。
【0042】本実施例1では、この等価回路においてf
L1>fHかつfL2>fHという関係が成り立っていると
き、低域通過フィルタ801の遮断周波数fL1と低域通
過フィルタ802の遮断周波数fL2との間にfL1≒fL2
なる関係が成り立つように、またはfL1<fL2の関係が
成り立つように、または少なくともfL1>>fL2となら
ないようにインバータ703の低域通過フィルタ801
を設計する。
【0043】以下、図8を用いてfL1≒fL2>fHとす
る意味について説明する。図8(a)は従来のfL1>f
L2>fHという関係が成り立つときの前記各フィルタの
周波数特性を表し、図8(b)は本実施例1のfL1≒f
L2>fHという関係が成り立つときの各フィルタの周波
数特性を表す。また、図8(c)は従来のfL1>fL2
Hという関係が成り立つときの図7の点P31、P32
の周波数特性を表し、図8(d)は本実施例1のfL1
L2>fHという関係が成り立つときの図7の点P31
32での周波数特性を表す。これら図8(a)〜(d)
では縦軸に増幅率をdB値でとり、横軸に周波数をとっ
ている。さらに、図8(e)は従来のf L1>fL2>fH
という関係が成り立つときの図7の点P31、P32での電
圧波形と突き抜け電圧△V1、△V2を表し、図8(f)
は本実施例1のfL1≒fL2>fHという関係が成り立つ
ときの図7の点P31、P32での電圧波形と突き抜け電圧
△V1’、△V2’を表す。これら図8(e)、(f)で
は縦軸に電圧を、横軸に時間をとっている。図8(a)
に示すように前記各フィルタの間に従来のfL1>f L2
Hという関係が成り立つとき、前記低域通過フィルタ
801と高域通過フィルタ803とを通過した点P
31と、前記低域通過フィルタ801と前記低域通過フィ
ルタ802と高域通過フィルタ803’とを通過した点
32での周波数特性を比較すると、図8(c)に示すよ
うにP31での通過周波数帯域に比べてP32の通過周波数
帯域が狭くなり、そのため図8(e)に示すようにP31
での突き抜け電圧△V1はP32での突き抜け電圧△V2
り大きくなる。この△V1と△V2の差が画素部の液晶の
透過率の差として視認される程度であるとき、液晶表示
装置の画面にフリッカが視認される。これに対して、図
8(b)に示すように前記各フィルタの間にfL1≒fL2
>fHという関係が成り立つときには、P21とP22での
周波数特性を比較すると図8(d)に示すように図8
(c)に比べ通過周波数帯域の差は少なくなる方向に進
み、そのため図8(f)に示すように突き抜け電圧△V
1’と△V2’の差は少なくなる。この△V1’と△V2
の差が画素部の液晶の透過率の差として視認できない程
度であるとき、液晶表示装置の画面にフリッカは視認さ
れない。
【0044】さらにfL1<fL2なる関係が成り立つとき
には、低域通過フィルタ802に信号が入力される前に
低域通過フィルタ801により遮断周波数fL1以上の周
波数成分は遮断されるため、低域通過フィルタfL2は高
域遮断フィルタとしてはほとんど機能しない。このため
必然的にP31、P32における突き抜け電圧はほとんど等
しくなり、フリッカのない液晶表示装置を実現できる。
【0045】以上、前記低域通過フィルタ801および
802においてfL1≒fL2またはf L1<fL2なる関係が
成り立つときにフリッカのない液晶表示装置を実現でき
ることについて述べたが、少なくともfL1>>fL2の関
係が成り立たないように前記低域通過フィルタ801を
構成するインバータ703を設計するならばフリッカレ
ベルそのものを下げることができるために表示検査時の
歩留まりを実質的に向上させることができる。
【0046】さてここで、前記低域通過フィルタ801
が非選択状態での前記インバータ703のN型薄膜トラ
ンジスタの抵抗RNとインバータに寄生する容量CINV
で構成されることは前に述べた。設計においては、この
前記インバータ703を等価的に表す低域通過フィルタ
801の遮断周波数fL1が1/(2π×RN×CINV)と
等しいと考えて差し支えない。これらから、ゲート線駆
動回路に最も近い画素と、ゲート線駆動回路から最も離
れた画素との間のゲート線に形成される分布定数型の低
域通過フィルタ802の遮断周波数fL2と、RN、Cinv
との間にRN≒1/(2π×Cinv×fL2)なる関係が成
り立つよう、またはRN>1/(2π×Cinv×fL2)な
る関係が成り立つようにRNを設計することにより、フ
リッカのない液晶表示装置を実現することができる。ま
たは、少なくともRN<<1/(2π×Cinv×fL2)の
関係を成立させないようRNを設計することにより、低
フリッカレベルの液晶表示装置を実現することができ
る。ここでつけ加えておくが、前記抵抗RNは無限大の
値で良いはずはなく、前記遮断周波数fL1の逆数、即ち
周波数fL1での1周期(2π×RN×CINV)が、ある一
つのゲート線に接続された画素群を選択状態に保持する
ために与えられた期間よりも充分短いことが必要であ
る。
【0047】以上のように、設計上からフリッカのない
液晶表示装置を実現するためには非選択状態でのインバ
ータ703のN型薄膜トランジスタの抵抗RNを増加さ
せることが必要になる。これに対して、選択状態でのP
型薄膜トランジスタの抵抗R Pはゲート線を非選択状態
から選択状態にするときの遅れ具合を左右するため、可
能な限り低いほうが良いことは明白である。このことか
ら、より具体的には、ゲート線駆動回路のゲート線を直
接駆動するインバータのN型薄膜トランジスタとP型薄
膜トランジスタとの設計サイズを故意にアンバランスに
する必要がある。通常、相補型トランジスタを用いたイ
ンバータを設計する場合には、N型トランジスタの線形
領域での抵抗値とP型トランジスタの線形領域での抵抗
値とを同じくするように製造プロセスや設計サイズを最
適化する。そうすることにより、トランジスタの性能を
最大限に利用することができる。これに対して本実施例
1では、ゲート線駆動回路のゲート線を直接駆動するイ
ンバータのみにおいて、N型薄膜トランジスタの線形領
域での抵抗RNがP型薄膜トランジスタの線形領域での
抵抗RPに対して大きくなるように設計する。具体的に
は、前記インバータのN型薄膜トランジスタのチャネル
長を長くする、チャネル幅を短くするなど、非常に簡単
な設計変更のみでフリッカのない液晶表示装置を実現で
きる。
【0048】以上、この本実施例1ではゲート線駆動回
路のゲート線を直接駆動するインバータに相補型トラン
ジスタを用いたものについて述べたが、プッシュプル型
のインバータ等を用いたゲート線駆動回路にも同様に適
用できる。また、本実施例1では駆動回路素子および画
素のスイッチング素子に薄膜トランジスタを用いたもの
について述べたが、これは同様の動作を行うものであれ
ば、例えばMOS型電界効果トランジスタ、SOI型電
界効果トランジスタ等を用いたものでも構わない。
【0049】(実施例2)本実施例2では、ゲート線駆
動回路と画素との間に低域通過フィルタを設けることに
よってフリッカのない液晶表示装置を実現する方法につ
いて述べる。
【0050】図9は、本実施例2を用いた液晶表示装置
のゲート線駆動回路と画素マトリクスとを、ある一本の
ゲート線について抜き出した等価回路図である。ここで
は、ゲート線駆動回路121のゲート線を直接駆動する
インバータ122と、ゲート線駆動回路121に最も近
い第1の画素124との間に、遮断周波数fL3の低域通
過フィルタ123を設ける。このとき、ゲート線駆動回
路121に最も近い第1の画素124と、ゲート線駆動
回路121から最も遠い第2の画素124’との間に
は、遮断周波数fL2の分布定数型の低域通過フィルタと
して等価的に表すことのできる、ゲート線125の抵抗
とゲート線125に寄生する容量が分布定数的に存在す
る。
【0051】このような図9に示す構成を有する液晶表
示装置を、前述の実施例1での場合と同様に上記の各フ
ィルタを用いて単純化すると、図10に示す等価回路図
に置き換えることができる。ここでは、前記インバータ
122を、前記インバータを構成するN型薄膜トランジ
スタの非選択状態での抵抗RNと、前記インバータに寄
生する容量CINVとから構成される遮断周波数fL1の低
域通過フィルタ141として置き換え、また、前記第1
の画素および第2の画素をそれぞれ、遮断周波数fH
高域通過フィルタ144および144’として置き換え
た。
【0052】このとき、低域通過フィルタ141と低域
通過フィルタ142とをまとめて合成フィルタ143と
して等価的に表すと、これは前述の実施例1で説明に用
いた図7と等しくなる。このことから、ゲート線駆動回
路のゲート線を直接駆動するインバータの設計を従来と
何等変えることなく、前記ゲート線駆動回路と前記第1
の画素との間に低域通過フィルタ142を設けることに
より、前述した実施例1と同等の効果を得ることができ
ると言える。
【0053】以下、さらに詳しく本実施例2を説明す
る。本実施例2では、この低域通過フィルタ142の遮
断周波数fL3の範囲を以下の通りに規定する。まず、非
選択状態でのインバータ122に等価的に構成される低
域通過フィルタ141の遮断周波数fL1と、本実施例2
で新たに設ける低域通過フィルタ142の遮断周波数f
L3との間にはfL1>fL3なる関係が、または少なくとも
L1≒fL3なる関係が成り立っており、この2つの低域
通過フィルタ141、142を等価的に表す合成フィル
タ143の遮断周波数が遮断周波数fL3に大きく依存し
ていることが必要である。これは、本実施例2で新たに
設ける低域通過フィルタ142の遮断周波数fL3を任意
に設計することにより、ゲート線に最も近い画素に出力
信号146が入力されるまでに前記信号の通過帯域を制
御する必要があるためである。また、複数の画素間にま
たがってゲート線に寄生して等価的に構成される分布定
数型の低域通過フィルタ145の遮断周波数fL2と、本
実施例2で新たに設ける低域通過フィルタ142の遮断
周波数fL3との間にはfL2>fL3なる関係が、または少
なくともfL2≒fL3なる関係が成り立つことが必要であ
る。この関係は前に述べた実施例1と同様に説明でき
る。つまり、分布定数型の低域通過フィルタ145によ
って遮断される周波数成分を極力少なくするために、そ
の分布定数型の低域通過フィルタ145に前記信号を出
力する前に、つまりゲート線駆動回路に最も近い画素に
前記信号を出力する前に、分布定数型の低域通過フィル
タの遮断周波数fL2よりも低い周波数成分を遮断する必
要があるということである。
【0054】さてここで、従来のフリッカのある液晶表
示装置、つまり、突き抜け電圧の差のある液晶表示装置
においては、ゲート線駆動回路のゲート線を直接駆動す
るインバータに等価的に構成される低域通過フィルタの
遮断周波数に対して、複数の画素間にまたがってゲート
線に寄生して等価的に構成される分布定数型の低域通過
フィルタの遮断周波数の方が低いために、ゲート線駆動
回路より遠い画素ほど突き抜け電圧の絶対値は小さくな
り、結果としてその突き抜け電圧の差がフリッカとして
視認される、ということは前に述べた。これを本実施例
2に適用すると、インバータ122に等価的に構成され
る低域通過フィルタ141の遮断周波数fL1と、複数の
画素間にまたがってゲート線に寄生して等価的に構成さ
れる分布定数型の低域通過フィルタ145の遮断周波数
L2の間にはfL1>fL2なる関係が成り立っていること
になる。さらに、そもそもこの突き抜け電圧が生じる液
晶表示装置においては、各画素を等価的に表す高域通過
フィルタの遮断周波数が、ゲート線に寄生する各低域通
過フィルタの遮断周波数よりも低いこと、または少なく
とも各低域通過フィルタの遮断周波数に近いことが必要
である。
【0055】以上の条件をまとめると、フリッカのない
液晶表示装置を得るためには、前記の各フィルタの遮断
周波数の間にfL1>fL2>fL3>fHなる関係が成り立
つよう本実施例2で新たに設ける低域通過フィルタ14
2の遮断周波数fL3を設計するのが理想的であるが、少
なくとも上記の複数の条件を全て満たすことが可能であ
るなら、液晶表示装置のフリッカレベルを確実に下げる
ことができるためフリッカに関わる表示不良品の発生を
少なくすることができる。
【0056】では具体的にこの低域通過フィルタをどの
ように構成するのかについて、以下に図11を用いて説
明する。図11は、本実施例2を用いた液晶表示装置を
いずれもある1つのゲート線について模式的に抜き出し
て示したものである。
【0057】まず図11(a)は、ゲート線駆動回路1
61と画素群167との間に、抵抗と容量とから構成さ
れる低域通過フィルタ164を設けたものである。この
場合、前記抵抗と前記容量を設計することで低域通過フ
ィルタ164の遮断周波数を決定することができる。な
おここでは、低域通過フィルタ164が分布定数型で構
成されているが、集中定数型の低域通過フィルタでも構
わない。
【0058】次に図(b)は、ゲート線駆動回路162
と画素群168との間に、ゲート電極が接地電位に電圧
が印加されたP型薄膜トランジスタを用いた低域通過フ
ィルタ165を設けたものである。等価的にみると、こ
の低域通過フィルタ165が前記P型薄膜トランジスタ
の抵抗と前記P型薄膜トランジスタの寄生容量とから構
成されることが分かる。この場合、前記P型薄膜トラン
ジスタのチャネル幅、チャネル長、ゲート酸化膜厚など
を変更する方法や、前記P型薄膜トランジスタを複数個
並列接続するなどの方法より、前記抵抗と前記寄生容量
とを任意に設計することが可能になり、ひいては低域通
過フィルタ165の遮断周波数を決定することができ
る。ここではP型薄膜トランジスタを用いたものを示し
たが、これはN型薄膜トランジスタ等の同様の機能を実
現できるトランジスタやダイオ−ドなどでも構わない
し、さらに伝送ゲートなどのようにトランジスタなどを
複数個組み合わせたものでも構わない。しかし、画素群
のスイッチング素子にN型のトランジスタを用いた場合
においてはP型のトランジスタを、画素群のスイッチン
グ素子にP型のトランジスタを用いた場合においてはN
型のトランジスタを前記低域通過フィルタとして用いる
ことによってより効果が得られることを以下に説明す
る。ここでは図11(b)のように前記低域通過フィル
タとしてP型のトランジスタを用いた場合を想定して説
明する。前記P型薄膜トランジスタは、そのゲート電極
が接地電位に電圧印加されているので常に導通状態にあ
る。しかし同じ導通状態にあるとはいえ、ドレイン電極
とソース電極の間の抵抗はそれを通過する信号の電圧に
よって変化し、前記信号の電圧が接地電位に近づくほど
前記ドレイン電極と前記ソース電極の間の抵抗は増える
ことになる。つまり、非選択状態での前記P型薄膜トラ
ンジスタの抵抗は、選択状態での前記P型薄膜トランジ
スタの抵抗よりも高くなるわけで、そのため、非選択状
態から選択状態へ移行する際の信号の遅延を、選択状態
から非選択状態に移行する際の遅延よりも少なくするこ
とができる。これにより、ゲート線の選択を開始する際
におけるゲート線選択信号の遅延時間を増加させること
なく、ゲート線の選択期間終了時における突き抜け電圧
の差を少なくし、フリッカのない液晶表示装置を得るこ
とができる。このことは、前記画素群にP型のトランジ
スタを用い、前記低域通過フィルタとしてN型のトラン
ジスタを用いる場合においても同様のことが言える。
【0059】さて、次に図11(c)はゲート線駆動回
路163と画素群169との間に、オペアンプと抵抗、
容量とからなる低域通過フィルタ166を設けたもので
ある。この場合、主に前記抵抗と前記容量とを設計する
ことによって前記低域通過フィルタ166の遮断周波数
を決定できる。また、前記オペアンプ自体の入出力イン
ピーダンス、周波数特性などの諸特性を設計する方法で
も前記低域通過フィルタ166遮断周波数を決定するこ
とができる。ここでは、オペアンプを用いたアクティブ
フィルタを例として示したが、同様の機能を有する回路
であればオペアンプである必要はない。
【0060】(実施例3)本実施例3では、ゲート線駆
動回路と画素群との間に抵抗変調回路を設けることによ
りフリッカのない液晶表示装置を得る方法とその駆動方
法について述べる。図12は本実施例3の一例を示す図
で、ゲート線183に沿った等価回路として液晶表示装
置を置き換えたものである。本実施例3では、ゲート線
駆動回路181と画素群184との間にN型薄膜トラン
ジスタからなる抵抗変調回路185を設けている。この
抵抗変調回路185は、電圧源186から出力される抵
抗変調信号によりその抵抗値を制御されており、この図
では前記N型薄膜トランジスタのゲート電極に前記抵抗
変調信号を入力することでその抵抗を変調している。次
に図12の液晶表示装置の駆動方法について図13のタ
イムチャートと対応させながら説明する。図12の各点
31、P32、P33、P34における電圧波形を表したのが
図13である。ここで、点P31に現れる信号はゲート線
駆動回路181内のゲート線を直接駆動する最終インバ
ータを駆動するラッチ信号であり、点P32に現れる信号
は前記最終インバータからの出力信号である。また、点
33に現れる信号は抵抗変調回路185を制御する前記
抵抗変調信号であり、これは抵抗変調回路185に用い
られているN型薄膜トランジスタの閾電圧よりも高い2
つの電圧状態の間を推移している。さらに、最終的に画
素群のゲート電極に印加される電圧を表すのが、点P34
に現れる信号である。まず、画素群への書き込みを開始
するために、ゲート線183に接続された画素群のスイ
ッチング素子に用いられている薄膜トランジスタを導通
状態にする電圧レベルの信号を、ゲート線駆動回路18
1から出力する。このとき点P31の電圧が接地電位にま
で下がるのとほぼ同時に点P32の電圧は電源電圧にまで
上がり、前記画素群を導通状態にすべくゲート線183
(P34)を充電していく。この時点では、点P33に現れ
る抵抗変調信号が前記2つの電圧状態のうち電圧の低い
方の電圧状態をとっているために、抵抗変調回路185
は比較的抵抗の高い導通状態になっており、最終的に画
素群のゲート電極に印加される電圧(P34)は遅延を伴
っている。その後、信号線187に映像信号が入力され
るまで、つまり映像信号入力期間226が始まるまで
に、前記抵抗変調信号(P33)を前記2つの電圧状態の
うち電圧の高い方の電圧状態をとるようにすることで抵
抗変調回路185のN型薄膜トランジスタの抵抗を充分
小さくし、ゲート線への印加電圧を電源電圧にまで飽和
させ、画素群のスイッチング素子に用いられている薄膜
トランジスタを完全な導通状態にする。さて次に、映像
信号入力期間226において信号線187から入力され
る前記映像信号を各画素の液晶セルに書き込んだ後、再
び前記抵抗変調信号(P33)を前記2つの電圧状態のう
ち電圧の低い方の電圧状態にして選択期間226が終了
するのを待つ。そして選択期間226を終了すると同時
に、ゲート線駆動回路181は、ゲート線183に接続
された画素群184のスイッチング素子に用いられてい
る薄膜トランジスタを絶縁状態にする電圧レベルの信号
(P32)を出力する。しかし、このとき抵抗変調素子1
86は比較的抵抗の高い導通状態となっているため、こ
こで信号に遅延が生じ、最終的にゲート線に印加される
電圧(P 34)は緩やかに下がる。これを周波数的に見る
と、突き抜け電圧の原因となる高周波成分を遮断するこ
とになり、これに加えて前述の実施例1、実施例2と同
様の条件を本実施例の抵抗変調回路に適用することによ
り、フリッカのない液晶表示装置を得ることができる。
【0061】以上の実施例3の液晶表示装置において
は、ゲート線の選択終了時にだけゲート線駆動回路の電
源電圧を低くする従来の方法を用いたときの前記ゲート
線駆動回路の電源に寄生する全容量を充放電するのに要
する消費電流に比べ、ゲート線数と同数の薄膜トランジ
スタだけを充放電すれば良いので遥かに少ない消費電流
で同等の効果が得られる。
【0062】(実施例4)実施例4では、ゲート線駆動
回路のシフトレジスタの出力と、前記シフトレジスタの
出力を一定時間遅延させる遅延回路の出力と、必要なら
ば次段のシフトレジスタの出力とを、各段毎に設けた論
理演算回路に入力した後、前記論理演算回路がゲート線
に3状態の電圧を排他的に印加することによって、フリ
ッカのない液晶表示装置を実現する方法について詳しく
説明する。
【0063】図14は本実施例4を包括的に説明するブ
ロック図である。この図は、大きく分けてゲート線駆動
回路241と画素群248と3つの電源線249、25
0、251とからなる。ゲート線駆動回路241は、シ
フトレジスタ242と遅延回路243と論理演算回路2
44と3つの電源線を排他的に選択する電源スイッチ2
45、246、247とからなる。このとき、電源線2
49は正電源252により画素群を導通状態にする電圧
ddに印加されており、電源線250は負電源253に
より画素群を絶縁状態にする電圧Vssに印加されてお
り、さらに電源線251はVddより低くVssよりも高い
電圧Vrrの電圧源254によりVrrに印加されている。
また、電源スイッチ245は電源線249とゲート線と
の間の導通状態を制御するよう設け、電源スイッチ24
6は電源線250と前記ゲート線との間の導通状態を制
御するように設け、さらに電源スイッチ247は電源線
251と前記ゲート線との間の導通状態を制御するよう
設ける。
【0064】以下に、前記ゲート線駆動回路の動作の順
を追って、このブロック図の流れを示す。まず、従来と
同じくシフトレジスタ242からはゲート線を選択する
選択信号が出力されたとする。このとき、論理演算回路
244には前記選択信号と、遅延回路243を通して一
定時間の遅延を生じた選択信号と、シフトレジスタ24
2の次段の出力とが入力される。このとき、まだ次段の
ゲート線は選択されていないので、シフトレジスタ24
2の次段の出力は非選択状態になっている。この状態に
おいて論理演算回路244は電源線249に接続された
スイッチ245だけを導通状態にする。こうして前記ゲ
ート線は電圧Vddに印加され、前記ゲート線に接続され
た画素群は導通状態となる。この状態のまま画素群に接
続された信号線に映像信号を送出することにより、前記
ゲート線に接続された画素群の液晶セルに信号を書き込
むことができる。次に画素への書き込みが終了した後、
シフトレジスタ242から前記ゲート線を非選択状態に
する非選択信号が出力される。このとき、論理演算回路
244には前記非選択信号と、遅延回路243を通して
一定時間の遅延を生じた選択信号と、シフトレジスタ2
42の次段の出力とが入力される。このときシフトレジ
スタ242の次段の出力には、次段のゲート線を選択状
態にする選択信号が出力されている。この状態をさらに
詳細に分けて考えると、最初に、遅延回路243にシフ
トレジスタ242からの非選択信号が入力されてはいる
ものの出力が遅延しているため、遅延回路243の出力
は選択状態のままになっている状態になることが分か
る。以下この状態になっている期間を、待ち期間と言う
ことにする。このとき、論理演算回路244には、シフ
トレジスタからは前記ゲート線を非選択状態にする非選
択信号と、前記次段のゲート線を選択状態にする選択信
号と、待ち期間中の遅延回路243からはまだ選択状態
にある選択信号が入力されている。そして論理演算の結
果、論理演算回路244は電源スイッチ247だけを導
通状態にし、前記待ち期間の間前記ゲート線を電圧Vrr
に印加し続ける。次にこの待ち期間を過ぎて遅延回路2
43の出力も非選択状態になると、論理演算回路244
は電源スイッチ246だけを導通状態にし、前記ゲート
線を電圧Vssに印加し続ける。以上を各ゲート線毎に繰
り返すことにより、全てのゲート線を選択することがで
きる。
【0065】さて、ここで前記ゲート線に印加された電
圧の時系列変化について整理してみよう。まず、前記ゲ
ート線が選択状態にされ電圧Vddに印加される。次に、
選択期間が終わると同時に前記待ち期間となって電圧V
rrに印加される。最後に待ち期間が終わると同時に前記
ゲート線は非選択状態にされ電圧Vssに印加される。こ
うしてみると、従来の駆動方法と違うのは選択期間が終
了したときに即座に電圧Vssになるのではなく、電圧V
ddより低く電圧Vssより高い電圧Vrrに一度落ちついた
後でVssとなる、という点である。こうした駆動を行う
ことによってゲート線を選択状態から非選択状態にする
際にゲート線駆動回路から前記ゲート線に印加される立
ち下がり信号を緩やかにすることができる。前述の実施
例と同様に信号の周波数成分に着目して言えば、立ち下
がり信号の高域成分を減少させることになり、前述した
突き抜け電圧の絶対値を減少させることができることに
なる。つまり、液晶表示装置のフリッカをなくすことが
できるということである。この実施例4を実現する液晶
表示装置とその動作について、以下に具体的に説明す
る。図15は、本実施例4の一例を示した等価回路図で
ある。ゲート線駆動回路261は、シフトレジスタ26
8と、遅延回路263と、2入力EXORゲート264
と、2入力NANDゲート265と、N型薄膜トランジ
スタ266と、P型薄膜トランジスタ267と、電源線
269とから構成される。まず、遅延回路263をシフ
トレジスタ268の信号出力端子に接続し、この遅延回
路263の入力端子と出力端子とをEXORゲート26
4の2つの入力端子にそれぞれ接続する。また一方で、
遅延回路263の出力端子は、ゲート線270との間に
N型薄膜トランジスタ266を介することで導通状態を
制御すべく、N型薄膜トランジスタの片方のドレイン電
極と接続される。また、EXORゲート264の出力端
子と、次段のEXORゲート264’の出力端子とをN
ANDゲート265の2つの入力端子にそれぞれ接続す
る。さらに、このNANDゲート265の出力端子を先
ほどのN型薄膜トランジスタ266のゲート電極と接続
し、NANDゲート265の出力によってゲート線27
0と遅延回路263との間の導通状態を制御する。ま
た、このNANDゲート265の出力端子は、電源線2
69とゲート線270との間の導通状態を制御するよう
に設けたP型薄膜トランジスタ267のゲート電極とも
接続されている。これをゲート線駆動回路の各段につい
て繰り返すと図15のゲート線駆動回路261を得る。
【0066】では次に図15と、図16に示すタイムチ
ャートと併せ用いて、このゲート線駆動回路の動作につ
いて簡単に説明する。図15の黒丸で示す点P41〜P48
での電圧の時系列変化を示したのが図16のタイムチャ
ートである。ここでは、P41、P42での電圧波形から分
かるようにシフトレジスタが各段に出力する選択信号は
各段毎に時系列的に分離されているものとする。
【0067】順を追って説明すると、まず初期状態にお
いてはシフトレジスタ268からの出力はローレベルで
あり、遅延回路263の前後(P41、P43)で等電位を
保っているのでEXORゲート264からの出力
(P45)もローレベルとなっている。同様に、次段のE
XORゲート264’からの出力(P46)もローレベル
となっている。このため、この2つのEXORゲートか
らの出力を入力するNANDゲート265の出力はハイ
レベルとなっており、P型薄膜トランジスタ267を絶
縁状態にし、N型薄膜トランジスタ266を導通状態に
して、遅延回路263からのローレベルの出力(P43
をゲート線270(P48)に印加していることになる。
【0068】この均衡を破って、シフトレジスタ268
から選択パルスが点P41に出力されたとしよう。まず、
遅延回路263の入力端子(P41)はハイレベルになる
が、遅延回路に263による信号の遅延のため、その出
力端子(P43)はまだローレベルのままである。よっ
て、その遅延回路263の入出力信号を入力信号とする
EXORゲート264はハイレベルの信号(P45)を出
力する。このとき、次段のEXORゲートはその2つの
入力端子に何ら変化がないのでローレベルの信号
(P46)を出力し続けている。それ故、その2つのEX
ORゲートの出力信号を入力信号とするNANDゲート
265はハイレベルの信号を出力し続けており、N型薄
膜トランジスタ266を導通状態にし続け、遅延回路2
63からの出力(P43)をゲート線(P48)に通し続け
る。この後、遅延回路263の遅延時間によって決定さ
れる待ち期間が終了した後も、遅延回路263の入出力
端子の電位が等電位となりEXORゲートの出力
(P45)が再びローレベルの信号を出力するのを除け
ば、遅延回路263からの出力信号(P43)をゲート線
270に印加し続けることに何ら変わりはなく、ゲート
線270はハイレベルの電圧に印加され、画素群262
のうち、それに接続された画素群を導通状態にする。
【0069】この後、前記画素群に映像信号の書き込み
を行った後、シフトレジスタ268からゲート線271
の選択期間を終了するローレベルの信号(P41)が出力
される。このとき同時に、シフトレジスタ268の次段
の出力(P42)は次段のゲート線を選択するためハイレ
ベルとなる。この瞬間、遅延回路263の待ち期間に入
るため、EXORゲート264と次段のEXORゲート
264’は両方ともハイレベルを出力する(P45
46)。これを受けて、入力信号が両方ともハイレベル
となったNANDゲート265はローレベルの信号を出
力(P47)し、いままでゲート線270と遅延回路26
3との間を導通状態に保っていたN型薄膜トランジスタ
266を絶縁状態にする。さらにそれとは逆に、いまま
で絶縁状態であったP型薄膜トランジスタ267を導通
状態にし、遅延回路263の待ち期間の間、電源線26
9に印加された電位をゲート線270に印加することに
なる(P48)。この待ち期間が終了して遅延回路263
の入出力信号が等電位になるのとほぼ同時に、前記2つ
のEXORゲート264、264’の出力(P45
46)は再び両方ともローレベルとなり、それらを入力
信号とするNANDゲート265の出力(P47)は再び
ハイレベルに戻る。ということは、これは再び初期状態
に戻ったのと同じことで、ゲート線270には遅延回路
263からのローレベルの信号が印加されることにな
る。即ち、遅延回路263の待ち期間の終了と同時に再
び初期状態に戻ることになる。一方、次段のゲート線は
というと、遅延回路の待ち期間の終了と同時にハイレベ
ルの信号が印加されており、ゲート線の選択が繰り返さ
れていることがわかる。これをさらにゲート線駆動回路
の前段で繰り返すことによって、本実施例4のゲート線
駆動回路を動作させることができる。
【0070】さてここで、図15の等価回路図と図14
のブロック図との対応関係について考えてみよう。図1
4のブロック図には3本の電源線252、253、25
4があるが、図15の等価回路図には1本の電源線26
9しか見あたらないことにまず気が付くであろう。ここ
ではまず電源線251が電源線269に相当しているこ
とは明白だが他の2本の電源線はなくなったわけではな
い。図15では省略したシフトレジスタ268やNAN
Dゲート、EXORゲート等々を駆動する正負2つの電
圧源が存在していることは、先ほどから述べているハイ
レベル、ローレベルに相当する電圧の存在からおのずと
明かであろう。つまり、前記ハイレベルに相当する電圧
を出力する正の電圧源と電源線が、図14でいう電圧源
252と電源線249であり、これに対して前記ローレ
ベルに相当するの電圧を出力する負の電圧源が、図14
でいう電圧源253と電源線250に対応しているので
ある。
【0071】以上、実施例4では、ゲート線駆動回路2
41の内部に本実施例4の回路が組み込まれているもの
としたが、同様の構成を有する回路であれば例えば画素
群243の直前などに設けても構わない。また、遅延回
路についてだが、例えばインバータを複数段接続して入
力と出力に遅延を生じさせるような遅延回路でも構わな
いし、容量に蓄えられた電荷の放出時間を利用するよう
な遅延回路など、一定の遅延時間を確保できるものであ
るならばどのような遅延回路でも構わない。さらには、
新たに外部から遅延回路にその遅延時間を制御する信号
を送出する配線を設けても構わない。
【0072】
【発明の効果】上記手段を講じたアクティブマトリクス
方式の液晶表示装置においては、表示画面のフリッカ、
焼き付きをなくした非常に高品位の画像を得ることがで
きる。このことにより、フリッカに係わる表示不良品を
確実になくすことができるため、液晶表示装置の歩留ま
りを実質的に向上させることができ、製造コストの低減
が可能になる。また、液晶セルに印加される直流成分を
設計上の対策から最小限にできるため、液晶の焼き付き
を最小限にすることが可能になり、時系列変化が少なく
信頼性の高い液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の液晶表示装置の構成を説明する図であ
る。
【図2】 従来の液晶表示装置を説明する等価回路図で
ある。
【図3】 従来の液晶表示装置の駆動方法の一例を説明
する図。
【図4】 従来の液晶表示装置を、一本のゲート線につ
いて等価的に抜き出して説明する図である。
【図5】 従来の液晶表示装置の液晶に印加される電圧
の過渡応答を説明する図である。
【図6】 本発明の実施例1の一例を説明する図であ
る。
【図7】 図6の本発明の実施例1をより単純化した等
価回路にして説明する図である。
【図8】 本発明の実施例1の成立条件を説明する図で
ある。図8(a)は従来の各周波数フィルタの周波数特
性の関係を表す図である。図8(b)は実施例1での各
周波数フィルタの周波数特性の関係を表す図である。図
8(c)は図8(a)の条件が成り立つときの各周波数
フィルタ通過後の点P1,点P2での周波数特性の関係を
表す図である。図8(d)は図8(b)の条件が成り立
つときの各周波数フィルタ通過後の点P1,点P2での周
波数特性の関係を表す図である。図8(e)は図8
(a)の条件が成り立つときの各周波数フィルタ通過後
の点P1,点P2での電圧波形を表す図である。図8
(f)は図8(b)の条件が成り立つときの各周波数フ
ィルタ通過後の点P1,点P2での電圧波形を表す図であ
る。
【図9】 本発明の実施例2の一例を説明する図であ
る。
【図10】 図9の本発明の実施例2をより単純化した
等価回路にして説明する図である。
【図11】 本発明の実施例2の具体例を説明する図で
ある。図11(a)は抵抗と容量とからなる低域通過フ
ィルタを用いた具体例を説明する図である。図11
(b)は薄膜トランジスタからなる低域通過フィルタを
用いた具体例を説明する図である。図11(c)はオペ
アンプと容量、抵抗とからなる低域通過フィルタを用い
た具体例を説明する図である。
【図12】 本発明の実施例3の一例を説明する図であ
る。
【図13】 図12の実施例3の駆動方法の一例を説明
する図である。
【図14】 本発明の実施例4の一例を説明する図であ
る。
【図15】 本発明の実施例4の一例を説明する図であ
る。
【図16】 本発明の実施例4の駆動方法の一例を説明
する図である。
【符号の説明】
201 ・・・ ソース線駆動回路 202 ・・・ ゲート線駆動回路 203 ・・・ 画素マトリクス 204 ・・・ 透明な絶縁基板 205 ・・・ 薄膜トランジスタ 206 ・・・ 液晶セル X1,X2,X3 ・・・ ソース線 Y1,Y2,Y3 ・・・ ゲート線 301 ・・・ ソース線駆動回路 302 ・・・ ゲート線駆動回路 303 ・・・ 画素マトリクス 304 ・・・ X側シフトレジスタ 305 ・・・ X側バッファ 306 ・・・ ビデオ信号線 307,307’ ・・・ アナログスイッチ 308,308’ ・・・ ソース線 309 ・・・ Y側シフトレジスタ 310 ・・・ Y側バッファ 311,311’ ・・・ ゲート線 312,312’ ・・・ 薄膜トランジスタ 313,313’ ・・・ 液晶セル 331 ・・・ クロックCLXで規定されるクロック
ドインバータ 332 ・・・ クロックCLX*で規定されるクロッ
クドインバータ 333 ・・・ インバータ 334 ・・・ X側シフトレジスタの基本セル 335 ・・・ クロックCLYで規定されるクロック
ドインバータ 336 ・・・ クロックCLY*で規定されるクロッ
クドインバータ 337 ・・・ インバータ 338 ・・・ NOR論理ゲート 339 ・・・ Y側シフトレジスタの基本セル 341 ・・・ X側シフトレジスタのスタートパルス
入力端子 342 ・・・ Y側シフトレジスタのスタートパルス
入力端子 344 ・・・ ビデオ信号入力端子 CLX,CLX* ・・・ クロックCLXおよびクロ
ックCLX* CLY,CLY* ・・・ クロックCLYおよびクロ
ックCLY* P1,P2 ・・・ 図2の等価回路の点P1および点P2
1,Q2 ・・・ 図2の等価回路の点Q1および点Q21,R2 ・・・
図2の等価回路の点R 1および点R21 ・・・
図2の等価回路の点V1 401 ・・・ 図2の点P1での電圧波形 402 ・・・ 図2の点P2での電圧波形 403 ・・・ 図2の点Q1での電圧波形 404 ・・・ 図2の点Q2での電圧波形 405 ・・・ 図2の点V1での電圧波形 406 ・・・ 図2の点R1での電圧波形 407 ・・・ 図2の点R2での電圧波形 408 ・・・ ビデオ中心 411 ・・・ 図2のクロックCLYの電圧波形 412 ・・・ 図2のクロックCLXの電圧波形 501,501’ ・・・ 画素トランジスタ 502 ・・・ ゲート選択パルス 503 ・・・ ゲート線 504,504’ ・・・ 液晶セル 505,505’ ・・・ ゲート線503と液晶セル
504,504’との間の結合容量 508 ・・・ 第1の低域通過フィルタ 509 ・・・ 第2の低域通過フィルタ 510 ・・・ 第1の遅延パルス 511 ・・・ 第2の遅延パルス C1,C2,G1,G2 ・・・ 図4の等価回路図の点C
1,C2,G1,G2 601 ・・・ 時間軸 602 ・・・ ゲート選択パルスの電圧 603 ・・・ 液晶印加電圧 611 ・・・ 理想的に遅延のないゲート選択パルス 612 ・・・ 図4の点G1におけるゲート選択パル
ス 613 ・・・ 図4の点G2におけるゲート選択パル
ス 621 ・・・ 理想的に遅延のないゲート選択パルス
が入力されたときの液晶印加電圧の波形 622 ・・・ 図4の点C1における液晶印加電圧波
形 623 ・・・ 図4の点C2における液晶印加電圧波
形 701 ・・・ ゲート線駆動回路 702 ・・・ ゲート線駆動回路701の最終インバ
ータ703を駆動するラッチ信号 703 ・・・ ゲート線駆動回路701のゲート線7
04を直接駆動する最終インバータ 704 ・・・ ゲート線 705 ・・・ ゲート線駆動回路701に最も近い画
素 705’ ・・・ ゲート線駆動回路701から最も遠
い画素 706,706’ ・・・ 画素トランジスタ 707 ・・・ 画素705と画素705’の間のゲー
ト線に分布定数状に寄生する容量と抵抗 Vdd ・・・ 正電源電圧 RN,RP ・・・ 最終インバータ703を構成するN
型,P型薄膜トランジスタの抵抗 IP,IN ・・・ 最終インバータ703を構成するN
型,P型薄膜トランジスタに流れる電流 GND ・・・ 接地電源 801,802 ・・・ 低域通過フィルタ 803,803’ ・・・ 高域通過フィルタ 804 ・・・ ゲート線駆動回路の最終インバータの
出力信号 901 ・・・ 周波数軸 902 ・・・ 各周波数フィルタのゲインを表す軸 903 ・・・ 点P1,点P2での信号のゲインを表す
軸 904 ・・・時間軸 905 ・・・ 点P1,点P2での電圧波形 906 ・・・ 図7の低域通過フィルタ801の周波
数特性 907 ・・・ 図7の低域通過フィルタ802の周波
数特性 908 ・・・ 図7の高域通過フィルタ803,80
3’の周波数特性 909 ・・・ 点P1での周波数特性 910 ・・・ 点P2での周波数特性 911 ・・・ 点P1での電圧波形 912 ・・・ 点P2での電圧波形 121 ・・・ ゲート線駆動回路 122 ・・・ ゲート線駆動回路122内のゲート線
125を直接駆動する最終インバータ 123 ・・・ 新たに設ける低域通過フィルタ 124,124’ ・・・ 第1の画素,第2の画素 125 ・・・ ゲート線 141,142 ・・・ 低域通過フィルタ 143 ・・・ 低域通過フィルタ141と低域通過フ
ィルタ142とを合成し表した合成フィルタ 144,144’ ・・・ 高域通過フィルタ 145 ・・・ 低域通過フィルタ 146 ・・・ 最終インバータの出力信号 161,162,163 ・・・ ゲート線駆動回路 164 ・・・ 容量と抵抗とから構成される低域通過
フィルタ 165 ・・・ P型薄膜トランジスタから構成される
低域通過フィルタ 166 ・・・ オペアンプと容量、抵抗とから構成さ
れる低域通過フィルタ 167,168,169 ・・・ 画素マトリクス 181 ・・・ ゲート線駆動回路 182 ・・・ 最終インバータの出力信号 183 ・・・ ゲート線 184 ・・・ 画素マトリクス 185 ・・・ N型薄膜トランジスタを用いた抵抗変
調回路 186 ・・・ 抵抗変調信号源 187 ・・・ 信号線 P31,P32,P33,P34 ・・・ 点P31,P32
33,P34 221 ・・・ 図12の点P31での電圧
波形 222 ・・・ 図12の点P32での電圧波形 223 ・・・ 図12の点P33での電圧波形 224 ・・・ 図12の点P34での電圧波形 225 ・・・ ゲート線選択期間 226 ・・・ 映像信号入力期間 241 ・・・ ゲート線駆動回路 242 ・・・ シフトレジスタ 243 ・・・ 遅延回路 244 ・・・ 論理演算回路 245 ・・・ 電源線249とゲート線との間の導通
状態を制御するスイッチ 246 ・・・ 電源線250とゲート線との間の導通
状態を制御するスイッチ 247 ・・・ 電源線251とゲート線との間の導通
状態を制御するスイッチ 248 ・・・ 画素マトリクス 249 ・・・ 電圧Vddの電源線 250 ・・・ 電圧Vssの電源線 251 ・・・ 電圧Vrrの電源線 252 ・・・ 電圧Vddの電圧源 253 ・・・ 電圧Vssの電圧源 254 ・・・ 電圧Vrrの電圧源 261 ・・・ ゲート線駆動回路 262 ・・・ 画素マトリクス 263 ・・・ 遅延回路 264,264’ ・・・ EXORゲート 265 ・・・ NANDゲート 266 ・・・ N型薄膜トランジスタ 267 ・・・ P型薄膜トランジスタ 268 ・・・ シフトレジスタ 269 ・・・ 電源線 270 ・・・ ゲート線 P41,P42,P43,P44,P45,P46,P47,P48
・・ 等価回路の各点、点P41,点P42,点P43,点P
44,点P45,点P46,点P47,点P48 281・・・
図15の点P41での電圧波形 282 ・・・ 図15の点P42での電圧波形 283 ・・・ 図15の点P43での電圧波形 284 ・・・ 図15の点P44での電圧波形 285 ・・・ 図15の点P45での電圧波形 286 ・・・ 図15の点P46での電圧波形 287 ・・・ 図15の点P47での電圧波形
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月10日(2002.7.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶装置は、複
数のゲート線およびソース線を有するアクティブマトリ
クス型の液晶装置であって、ゲート線を駆動するインバ
ータが、前記ゲート線を選択状態とするときの前記イン
バータの第1の電圧源と前記ゲート線との間に流れる電
流に対して、前記ゲート線を非選択状態とするときの前
記インバータの第2の電圧源と前記ゲート線との間に流
れる電流を少なくするように、構成されることを特徴と
する。上記の液晶装置において、前記インバータを第1
の低域通過フィルタとして等価的に表わした時の遮断周
波数fL1と、前記ゲート線駆動回路から最も近い画素と
最も遠い画素との間のゲート線に分布定数状に存在する
寄生容量および寄生抵抗を第2の低域通過フィルタとし
て等価的に表わした時の遮断周波数fL2と、前記画素を
第1の高域通過フィルタとして等価的に表わした時の遮
断周波数fHと、の間にfH<fL2<fL1なる関係が成り
立たないようにすることが好ましい。上記の液晶装置に
おいて、前記インバータを第1の低域通過フィルタとし
て等価的に表わした時の遮断周波数fL1と、前記ゲート
線駆動回路から最も近い画素と最も遠い画素との間のゲ
ート線に分布定数状に存在する寄生容量および寄生抵抗
を第2の低域通過フィルタとして等価的に表わした時の
遮断周波数fL2と、前記画素を第1の高域通過フィルタ
として等価的に表わした時の遮断周波数fHと、の間に
H<fL1<fL2なる関係、またはfH<fL1、かつfL1
とfL2とが略同一となる関係が成り立つようにするよう
にしても良い。上記の液晶装置において、前記ゲート線
を非選択状態にするときの第2の電圧源との間の抵抗を
Rとし、前記インバータに寄生する全容量をCとすると
き、この抵抗Rを、R<1/(2π×C×fL2)なる関
係が成り立たないようにするようにすることが好まし
い。上記の液晶装置において、前記ゲート線を非選択状
態にするときの第2の電圧源との間の抵抗をRとし、前
記インバータに寄生する全容量をCとするとき、この抵
抗Rを、R>1/(2π×C×fL2)なる関係、または
Rと1/(2π×C×fL2)とが略同一となる関係が成
り立つようにしても良い。上記の液晶装置において、前
記インバータとして相補型インバータを用い、画素のス
イッチング素子としてN型トランジスタを用いる場合に
は、前記相補型インバータを構成するP型トランジスタ
の線形領域でのオン電流に対してN型トランジスタの線
形領域でのオン電流を小さくするように設計し、画素の
スイッチング素子としてP型トランジスタを用いる場合
には、前記相補型インバータを構成するN型トランジス
タの線形領域でのオン電流に対してP型トランジスタの
線形領域でのオン電流を小さくするよう、前記相補型イ
ンバータを設計することが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、本発明の液晶装置は、複数のゲート
線およびソース線を有するアクティブマトリクス型の液
晶装置であって、ゲート線駆動回路と前記ゲート線駆動
回路に最も近い画素との間に第1の低域通過フィルタを
設けることを特徴とする。上記の液晶装置において、前
記第1の低域通過フィルタの遮断周波数をfL3と、前記
ゲート線駆動回路のゲート線を駆動するインバータを第
2の低域通過フィルタとして等価的に表わした時の遮断
周波数fL1と、前記ゲート線駆動回路に最も近い画素と
最も遠い画素との間のゲート線に分布定数状に存在する
寄生容量および寄生抵抗を第3の低域通過フィルタとし
て等価的に表わした時の遮断周波数fL2と、前記画素を
第2の高域通過フィルタとして等価的に表わした時の遮
断周波数fHと、の間にfL1>fL3またはfL1とfL3
が略同一、かつfL2>fL3またはfL2とfL3とが略同
一、かつfL1>fL2の関係が成り立つようにすることが
好ましい。上記の液晶装置において、前記第1の低域通
過フィルタの遮断周波数をfL3と、前記ゲート線駆動回
路のゲート線を駆動するインバータを第2の低域通過フ
ィルタとして等価的に表わした時の遮断周波数fL1と、
前記ゲート線駆動回路に最も近い画素と最も遠い画素と
の間のゲート線に分布定数状に存在する寄生容量および
寄生抵抗とを第3の低域通過フィルタとして等価的に表
わした時の遮断周波数fL2と、前記画素を第2の高域通
過フィルタとして等価的に表わした時の遮断周波数fH
と、の間にfH<fL3<fL2<fL1なる関係が成り立つ
ようにすることが好ましい。上記の液晶装置において、
前記第1の低域通過フィルタが、容量と抵抗とから構成
されるようにしても良い。上記の液晶装置において、前
記第1の低域通過フィルタが、常に導通状態にあるトラ
ンジスタと、前記トランジスタを導通状態に保持し続け
る電源線とにより構成されるようにしても良い。上記の
液晶装置において、画素のスイッチング素子としてN型
トランジスタを用いる場合には、前記常に導通状態にあ
るトランジスタとしてP型トランジスタを用いることが
好ましい。上記の液晶装置において、画素のスイッチン
グ素子としてP型トランジスタを用いる場合には、前記
常に導通状態にあるトランジスタとしてN型トランジス
タを用いることが好ましい。上記の液晶装置において、
前記第1の低域通過フィルタがアクティブフィルタによ
り構成されるようにしても良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 622 G09G 3/20 622C 622E 622G Fターム(参考) 2H092 GA59 JA24 NA01 PA06 2H093 NA16 NC22 NC34 ND10 ND12 ND34 ND35 ND53 5C006 AC22 AF42 AF50 BB16 BC03 BF03 BF07 BF26 BF27 BF33 BF34 BF49 FA23 FA34 GA02 5C080 AA10 BB05 DD06 DD18 FF11 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のゲート線およびソース線を有する
    アクティブマトリクス型の液晶表示装置において、ゲー
    ト線を駆動するインバータが、前記ゲート線を選択状態
    にするとき前記インバータの第1の電圧源と前記ゲート
    線との間に流れる電流に対して、前記ゲート線を非選択
    状態にするとき前記インバータの第2の電圧源と前記ゲ
    ート線との間に流れる電流を少なくするように、構成さ
    れることを特徴とするアクティブマトリクス型の液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記インバータにおいて、遮断周波数f
    L1の第1の低域通過フィルタとして等価的に表される前
    記インバータと、遮断周波数fL2の第2の低域通過フィ
    ルタとして等価的に表される、前記ゲート線駆動回路に
    最も近い画素と最も遠い画素との間のゲート線に分布定
    数状に存在する寄生容量および寄生抵抗と、遮断周波数
    Hの第1の高域通過フィルタとして等価的に表される
    前記画素との間に、fH<fL2<<fL1なる関係が成り
    立たないようにすることを特徴とする前記請求項1記載
    のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記インバータにおいて、遮断周波数f
    L1の第1の低域通過フィルタとして等価的に表される前
    記インバータと、遮断周波数fL2の第2の低域通過フィ
    ルタとして等価的に表される、前記ゲート線駆動回路に
    最も近い画素と最も遠い画素との間のゲート線に分布定
    数状に存在する寄生容量および寄生抵抗と、遮断周波数
    Hの第1の高域通過フィルタとして等価的に表される
    前記画素との間に、fH<fL1<fL2なる関係、または
    H<fL1≒fL2なる関係が成り立つようにすることを
    特徴とする前記請求項1記載のアクティブマトリクス型
    の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲート線を非選択状態にするときの
    第2の電圧源との間の抵抗をRとし、前記インバータに
    寄生する全容量をCとするとき、この抵抗Rを、R<<
    1/(2π×C×fL2)なる関係が成り立たないように
    することを特徴とする前記請求項1または請求項2また
    は請求項3記載のアクティブマトリクス型の液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート線を非選択状態にするときの
    第2の電圧源との間の抵抗をRとし、前記インバータに
    寄生する全容量をCとするとき、この抵抗Rを、R>1
    /(2π×C×fL2)なる関係、またはR≒1/(2π
    ×C×fL2)なる関係が成り立つようにすることを特徴
    とする前記請求項1または請求項2または請求項3記載
    のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記インバータに相補型インバータを用
    い、画素マトリクスのスイッチング素子にN型トランジ
    スタを用いる場合には前記相補型インバータを構成する
    P型トランジスタの線形領域でのオン電流に対してN型
    トランジスタの線形領域でのオン電流を小さくするよう
    設計し、画素マトリクスのスイッチング素子にP型トラ
    ンジスタを用いる場合には前記相補型インバータを構成
    するN型トランジスタの線形領域でのオン電流に対して
    P型トランジスタの線形領域でのオン電流を小さくする
    よう、前記相補型インバータを設計することを特徴とす
    る前記請求項1または請求項2または請求項3または請
    求項4または請求項5記載のアクティブマトリクス型の
    液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 複数のゲート線およびソース線を有する
    アクティブマトリクス型の液晶表示装置において、ゲー
    ト線駆動回路と前記ゲート線駆動回路に最も近い画素と
    の間に第1の低域通過フィルタを設けることを特徴とす
    るアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の低域通過フィルタの遮断周波
    数をfL3とし、前記ゲート線駆動回路のゲート線を駆動
    するインバータを等価的に遮断周波数fL1の第2の低域
    通過フィルタとし、前記ゲート線駆動回路に最も近い画
    素と最も遠い画素との間のゲート線に分布定数状に存在
    する寄生容量および寄生抵抗とを等価的に遮断周波数f
    L2の第3の低域通過フィルタとし、前記画素を等価的に
    遮断周波数fHの第2の高域通過フィルタとして表すと
    き、その遮断周波数の間にfL1>fL 3またはfL1
    L3、かつfL2>fL3またはfL2≒fL3、かつfL1>f
    L2の関係が成り立つようにすることを特徴とする前記請
    求項7記載のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の低域通過フィルタの遮断周波
    数をfL3とし、前記ゲート線駆動回路のゲート線を駆動
    するインバータを等価的に遮断周波数fL1の第2の低域
    通過フィルタとし、前記ゲート線駆動回路に最も近い画
    素と最も遠い画素との間のゲート線に分布定数状に存在
    する寄生容量および寄生抵抗とを等価的に遮断周波数f
    L2の第3の低域通過フィルタとし、前記画素を等価的に
    遮断周波数fHの第2の高域通過フィルタとして表すと
    き、その遮断周波数の間にfH<fL3<fL2<fL1なる
    関係が成り立つようにすることを特徴とする前記請求項
    7記載のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の低域通過フィルタが、容量
    と抵抗とから構成されることを特徴とする前記請求項7
    または請求項8または請求項9記載のアクティブマトリ
    クス型の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第3の低域通過フィルタが、常に
    一定の導通状態にあるトランジスタと、前記トランジス
    タを導通状態に保持し続ける電源線とにより構成される
    ことを特徴とする前記請求項7または請求項8または請
    求項9記載のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記トランジスタにおいて、画素のス
    イッチング素子にN型トランジスタを用いる場合には、
    前記トランジスタにはP型トランジスタを用い、前記電
    源線には負電源を接続することを特徴とする前記請求項
    7または請求項8または請求項9または請求項11記載
    のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記トランジスタにおいて、画素のス
    イッチング素子にP型トランジスタを用いる場合には、
    前記トランジスタにはN型トランジスタを用い、前記電
    源線には正電源を接続することを特徴とする前記請求項
    7または請求項8または請求項9または請求項11記載
    のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第3の低域通過フィルタがアクテ
    ィブフィルタにより構成されることを特徴とする前記請
    求項7または請求項8または請求項9記載のアクティブ
    マトリクス型の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 複数のゲート線およびソース線を有す
    るアクティブマトリクス型の液晶表示装置において、ゲ
    ート線駆動回路と前記ゲート線駆動回路に最も近い画素
    との間に抵抗変調回路を設け、さらに前記抵抗変調素子
    の抵抗を制御する抵抗変調信号を送出する配線を設ける
    ことを特徴とするアクティブマトリクス型の液晶表示装
    置。
  16. 【請求項16】 前記抵抗変調回路において、前記抵抗
    変調回路を構成する素子としてトランジスタを用いてお
    り、その前記トランジスタのゲート電極が前記配線に接
    続され、前記配線に流れる前記抵抗変調信号が前記トラ
    ンジスタの閾電圧を越えて前記トランジスタを導通状態
    にする2状態以上の電圧状態の間を振動していることを
    特徴とする前記請求項15記載のアクティブマトリクス
    型の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 前記抵抗変調信号において、ゲート線
    を選択状態から非選択状態に推移させる際、前記2状態
    以上の電圧状態のうち最も高い電圧状態から最も低い電
    圧状態へ電圧状態を階段状に変化させることを特徴とす
    る前記請求項15または請求項16記載のアクティブマ
    トリクス型の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 複数のゲート線およびソース線を有す
    るアクティブマトリクス型の液晶表示装置において、ゲ
    ート線駆動回路のシフトレジスタの出力と、前記シフト
    レジスタの出力を一定時間遅延させる遅延回路の出力の
    2つの信号出力、または前記2つの信号出力に次段のシ
    フトレジスタの出力を含めた3つの信号出力を、各ゲー
    ト段毎に設けた論理演算回路に入力した後、前記論理演
    算回路の演算結果に基づいて3つの異なる電圧状態を排
    他的に選択し、最終的に前記ゲート線に選択された前記
    電圧状態の電圧を印加することを特徴とするアクティブ
    マトリクス型の液晶表示装置。
  19. 【請求項19】 前記3つの異なる前記電圧状態が、シ
    フトレジスタ、論理演算回路、遅延回路などの駆動に用
    いられる正電源および負電源により印加される第1、第
    2の電圧状態と、前記正電源の電圧より低く前記負電源
    の電圧より高い第3の電圧状態との3状態であることを
    特徴とする前記請求項18記載のアクティブマトリクス
    型の液晶表示装置。
  20. 【請求項20】 前記遅延回路の入出力端子をEXOR
    ゲートの入力に接続し、前記EXORゲートの出力端子
    と次ゲート段のEXORゲートの出力とをNANDゲー
    トの入力端子に接続し、前記NANDゲートの出力端子
    を前記遅延回路の出力端子とゲート線との間の導通状態
    を制御するN型トランジスタのゲート電極と、前記第3
    の電圧状態の電源線と前記ゲート電極との間の導通状態
    を制御するP型トランジスタのゲート電極と、に接続す
    ることを特徴とする前記請求項18または請求項19記
    載のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  21. 【請求項21】 前記遅延回路の遅延時間を制御する信
    号を前記ゲート線駆動回路で内部発生させることを特徴
    とする前記請求項18または請求項19または請求項2
    0記載のアクティブマトリクス型の液晶表示装置。
  22. 【請求項22】 前記遅延回路の遅延時間を制御する信
    号を前記ゲート線駆動回路の外部で発生させ、前記遅延
    回路に接続する信号配線を設け、前記信号配線を通じて
    前記遅延回路の遅延期間を制御することを特徴とする前
    記請求項18または請求項19または請求項20記載の
    アクティブマトリクス型の液晶表示装置。
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