JP2003106934A - 光路長測定装置及び方法、厚さ測定装置及び方法、屈折率分布傾斜成分測定装置及び方法 - Google Patents

光路長測定装置及び方法、厚さ測定装置及び方法、屈折率分布傾斜成分測定装置及び方法

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JP2003106934A
JP2003106934A JP2001299498A JP2001299498A JP2003106934A JP 2003106934 A JP2003106934 A JP 2003106934A JP 2001299498 A JP2001299498 A JP 2001299498A JP 2001299498 A JP2001299498 A JP 2001299498A JP 2003106934 A JP2003106934 A JP 2003106934A
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Shikyo Ryu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの屈折率分布の傾斜成分を正確に測定
する。 【解決手段】 光源11より射出された光を測定光91
aと参照光91bとに分割して測定光を被検レンズ1の
厚さ方向に延びる被検部位と被検レンズの主平面Sとの
交点P上に集光させ、この部位を透過した測定光を被検
レンズに至らせない参照光と干渉させて得られた干渉縞
から測定光の被検部位内における光路長を求める。ま
た、光源211より射出された光を測定光291aと参
照光291bとに分割して測定光を被検部位における被
検レンズの一面側の端点T1でキャッツアイ反射させた
後、この部位における他面側の端点T2でキャッツアイ
反射させ、この端点T2でキャッツアイ反射した測定光
を被検レンズに至らせない参照光と干渉させて得られた
干渉縞から被検部位の厚さを求める。このようにして複
数箇所の被検部位についての光路長及び厚さデータを得
て被検レンズの屈折率分布の傾斜成分を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検物の厚さ方向
に延びる被検部位を透過する光の被検部位内における光
路長を測定する光路長測定装置及び方法と、この被検部
位の厚さ方向寸法を測定する厚さ測定装置及び方法と、
被検物の屈折率分布の傾斜成分を測定する屈折率分布傾
斜成分測定装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ等の光学要素を透過する光
の光学要素内における光路長は、被検対象となる光学要
素が面精度の高い平行平板ガラス部材であれば、これを
被検物としてトワイマングリーン干渉計等により干渉縞
を形成させ、その位相分布等を解析することにより得る
ことができた。これは、面精度の高い平行平板では光学
要素の厚さは被検領域内の何処をとっても全て同じであ
るので、得られた干渉縞の位相分布は屈折率の分布に対
応するためである。
【0003】また従来、レンズをはじめとする光学要素
の厚さ方向寸法、すなわち光学要素の厚さは、接触プロ
ーブなどの接触型センサを被検部位(厚さ方向に延びる
被検部位)の一面側と他面側とに当ててそれぞれの面側
の位置を共通の基準位置からの距離として求め、これら
両位置の差を算出することにより得ることができた。
【0004】また、レンズ等の光学部材の屈折率分布は
その部材上に定めた所定の基準点(例えば被検対象とな
る光学部材がレンズであればその光軸)からの距離につ
いての多項式関数として表すことができ、その多項式関
数の一次成分、すなわち傾斜成分を如何にして測定する
かは光学部材の屈折率特性を知る上で大変重要である。
この屈折率分布の傾斜成分の測定は、従来、被検物を2
枚の基準ガラスで挟み込むとともにこれら両基準ガラス
の間に被検物と同じ屈折率を持つ液体を充填しておき、
被検物を180度回転させる前と後との2回にわたって
干渉縞を取得し(この際、測定光が被検物及び2枚の基
準ガラスを透過するようにする)、このようにして得ら
れた2つの干渉縞の相違を検出することにより求めるこ
とができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光路長を測定する方法では、被検物における被検対
象領域(光路長のデータを必要とする領域)全体につい
ての干渉縞を形成させるようにしているため、得られた
干渉縞から個々の部分の光路長を求め得るのは上記した
面精度が高い平行平板ガラス部材のように厚さが被検部
位によって変化しない光学要素に限られており、例えば
レンズのように被検対象領域内の個々の部位について厚
さが異なっている光学要素については上記方法は適用で
きないという問題があった。
【0006】また、上記従来の厚さを測定する方法にお
いては、接触プローブは被検物の表面と物理的な接触を
するため被検物に傷をつけてしまう虞があり、測定に際
しては大変な注意が必要となって測定効率が悪かった。
また、接触プローブと被検レンズ表面とが接触する部分
は或る程度の領域(面積)を有しているため、レンズの
ように被検面が傾いている場合には測定精度が良くなか
った。更に、被検物が傾いている場合には測定すべき被
検物両面の測定位置にずれが生じ、大きな測定誤差が発
生してしまうという問題があった。
【0007】更に、上記従来の屈折率分布傾斜成分の測
定方法においては、平行平板レンズ部材を被検物とする
場合には被検物を両基準ガラスで安定して挟み込むこと
ができるため高精度の測定結果を得ることができるが、
被検物がレンズである場合には両基準ガラスで安定した
挟み込みができないため正確な測定が行いにくいという
問題があった。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、レンズのように厚さが被検部位によって変
化する被検物に対しても正確な光路長測定ができる光路
長測定装置及び方法と、被検物に傷を付けることなくそ
の厚さを測定することが可能な厚さ測定装置及び方法
と、被検物の屈折率分布の傾斜成分を正確に測定するこ
とができる屈折率分布傾斜成分測定装置及び方法を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光路長測定
装置は、被検物の厚さ方向に延びる被検部位を透過する
光の被検部位内における光路長を測定する光路長測定装
置であって、光源より射出された可干渉光を測定光と参
照光とに分割して測定光を被検部位と被検物の主平面と
の交点上に集光させ、この被検部位を透過した測定光を
被検物に至らせない参照光と干渉させて干渉縞を形成さ
せる干渉光学系と、この干渉光学系において得られた干
渉縞の位相分布に基づいて測定光の被検部位内における
光路長を算出する光路長算出手段とを備える。
【0010】また、本発明に係る光路長測定方法は、被
検物の厚さ方向に延びる被検部位を透過する光の被検部
位内における光路長を測定する光路長測定方法であっ
て、光源より射出された可干渉光を測定光と参照光とに
分割して測定光を被検部位と被検物の主平面との交点上
に集光させ、この被検部位を透過した測定光を被検物に
至らせない参照光と干渉させて得られた干渉縞の位相分
布に基づいて測定光の被検部位内における光路長を求め
る。
【0011】このように本発明に係る光路長測定装置及
び方法においては、光源より射出された可干渉光を測定
光と参照光とに分割して測定光を被検部位と被検物の主
平面との交点上に集光させ、この被検部位を透過した測
定光を被検物に至らせない参照光と干渉させて得られた
干渉縞の位相分布に基づいて測定光の被検部位内におけ
る光路長を求めるようになっており、被検物の被検対象
領域全体ではなく、被検対象領域内の任意の被検部位に
ついての光路長を個々に測定することができるので、レ
ンズのように厚さが被検部位によって変化する被検物に
対しても正確な光路長測定をすることができる。ここ
で、測定光は被検物の主平面上に集光するようになって
おり、被検物を出射する際にはほぼ球面波となるので、
被検物の出射側に被検物の主平面上に焦点を有するレン
ズを配置しておけばそのレンズを透過した測定光を平行
光にすることができ、被検物を透過した後の測定光を受
ける光学系の配置自由度を高めることができる。また、
本光路長測定装置は被検物の透過偏芯測定装置としても
使用することが可能である。
【0012】本発明に係る厚さ測定装置は、被検物の厚
さ方向に延びる被検部位の厚さ方向寸法を測定する厚さ
測定装置であって、光源より射出された可干渉光を測定
光と参照光とに分割して測定光を被検部位における被検
物の一面側でキャッツアイ反射させた後、この被検部位
における被検物の他面側でキャッツアイ反射させ、被検
物の他面側でキャッツアイ反射した測定光を被検物に至
らせない参照光と干渉させて干渉縞を形成させる干渉光
学系と、この干渉光学系において得られた干渉縞の位相
分布に基づいて被検部位の厚さ方向寸法を算出する厚さ
算出手段とを備える。
【0013】また、本発明に係る厚さ測定方法は、被検
物の厚さ方向に延びる被検部位の厚さ方向寸法を測定す
る厚さ測定方法であって、光源より射出された可干渉光
を測定光と参照光とに分割して測定光を被検部位におけ
る被検物の一面側でキャッツアイ反射させた後、この被
検部位における被検物の他面側でキャッツアイ反射さ
せ、被検物の他面側でキャッツアイ反射した測定光を被
検物に至らせない参照光と干渉させて得られた干渉縞の
位相分布に基づいて被検部位の厚さ方向寸法を求める。
【0014】このように本発明に係る厚さ測定装置及び
方法においては、光源より射出された可干渉光を測定光
と参照光とに分割して測定光を被検部位における被検物
の一面側でキャッツアイ反射させた後、この被検部位に
おける被検物の他面側でキャッツアイ反射させ、被検物
の他面側でキャッツアイ反射した測定光を被検物に至ら
せない参照光と干渉させて得られた干渉縞の位相分布に
基づいて被検部位の厚さ方向寸法を求めるようになって
おり、被検物に対して物理的な接触をさせることなくそ
の厚さを測定することができるので、被検物に傷を付け
ないように注意を払う必要がなくなって測定効率が向上
する。また、測定光は被検物の一面側及び他面側のそれ
ぞれにおいてキャッツアイ反射させるようになっている
ので、被検物がレンズであり、その表面形状が測定光に
対して傾く場合であっても、或いは被検物である平板ガ
ラスが傾いていてその表面が測定光に対して傾いている
場合であっても正確な測定を行うことが可能である。
【0015】本発明に係る屈折率分布傾斜成分測定装置
は、上記本発明に係る光路長測定装置と、上記本発明に
係る厚さ測定装置とを備え、被検物の厚さ方向に延びる
複数箇所の被検部位についての光路長データを光路長測
定装置により求めるとともに、これら複数箇所の被検部
位についての厚さデータを厚さ測定装置により求め、こ
のようにして得られた複数箇所の被検部位についての光
路長データ及び厚さデータを用いて被検物の屈折率分布
の傾斜成分を求める構成になっている。被検物の屈折率
分布はその被検物の半径方向距離についての多項式関数
として表されるが、ここでいう屈折率分布の傾斜成分と
は、その多項式関数の一次成分のことである。
【0016】また、本発明に係る屈折率分布傾斜成分測
定方法は、被検物の厚さ方向に延びる複数箇所の被検部
位についての光路長データを上記本発明に係る光路長測
定方法を用いて求めるとともに、これら複数箇所の被検
部位についての厚さデータを上記本発明に係る厚さ測定
方法を用いて求め、このようにして得られた複数箇所の
被検部位についての光路長データ及び厚さデータを用い
て被検物の屈折率分布の傾斜成分を求める。
【0017】このように本発明に係る屈折率分布傾斜成
分測定装置及び方法においては、被検物の厚さ方向に延
びる複数箇所の被検部位についての光路長データを上記
本発明に係る光路長測定装置(又は方法)を用いて求め
るとともに、これら複数箇所の被検部位についての厚さ
データを上記本発明に係る厚さ測定装置(又は方法)を
用いて求め、このようにして得られた複数箇所の被検部
位についての光路長データ及び厚さデータを用いて被検
物の屈折率分布の傾斜成分を求めるようになっており、
本発明に係る光路長測定装置(及び方法)を用いて得ら
れる正確な光路長データと、本発明に係る厚さ測定装置
(及び方法)を用いて得られる正確な厚さデータを利用
することができるので、被検物がレンズである場合であ
っても、そのレンズの正確な屈折率分布の傾斜成分を求
めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は第1の本発明
に係る光路長測定装置の一例を示したものである。本光
路長測定装置において、光源(例えばレーザー光源)1
1より射出された可干渉光91はレンズ12a,12b
及びピンホール12cからなるビーム拡大器12により
或る程度広がりのある平行光にされた後、偏光ビームス
プリッタ13に図の下方より入射する。偏光ビームスプ
リッタ13に入射した可干渉光91のうちP偏光成分は
偏向ビームスプリッタ13の半透膜13aを図の上方に
透過して測定光91aとなり、S偏光成分は半透膜13
aにおいて図の左方に反射して参照光91bとなる。
【0019】偏光ビームスプリッタ13の半透膜13a
を透過した測定光91aは被検レンズ(被検物)1の厚
さ方向に延びる被検部位に入射される。この際、測定光
91aは集光レンズ14により、被検部位と被検レンズ
1の主平面Sとの交点P上に集光される。被検レンズ1
の主平面S上に集光された測定光91aはほぼ球面波と
なってこの被検レンズ1を透過し、被検レンズ1の主平
面S上に前方焦点を有するコリメータレンズ15を図の
上方に透過して平行光になった後、反射ミラー16にお
いて図の左方に反射して偏光ビームスプリッタ17に図
の右方より入射する。この測定光91aはP偏光である
ため偏光ビームスプリッタ17の半透膜17aを図の左
方に透過する。
【0020】一方、偏光ビームスプリッタ13の半透膜
13aにおいて図の左方に反射した参照光91bは反射
ミラー18において図の上方に反射し、集光レンズ19
により集光された後、その集光点に前方焦点を有するコ
リメータレンズ20を図の上方に透過して平行光になっ
た後、偏光ビームスプリッタ17に図の下方より入射す
る。この参照光91bはS偏光であるため偏光ビームス
プリッタ17の半透膜17aにおいて図の左方に反射す
る。
【0021】偏光ビームスプリッタ17の半透膜17a
を図の左方に透過した測定光91aと同半透膜17aを
図の左方に反射した参照光91bとは重ね合わされて検
光子21を図の左方に透過した後、イメージングレンズ
22により集光されてイメージセンサ23上に干渉縞を
形成する。ここで、イメージセンサ23上に形成された
干渉縞の数が最も少なくなるように両レンズ14,15
をそれぞれの光軸方向にシフトさせる(この両レンズ1
4,15の位置調整は被検物を入れ換えたときには必ず
行う必要がある)。なお、この装置において、参照光9
1bの光路中に集光レンズ19及びコリメータレンズ2
0を入れているのは、光源11側の光の有する波面収差
の影響を少なくするためである。
【0022】イメージセンサ23には光路長算出装置
(演算装置)24が繋がっており、この光路長算出装置
24はイメージセンサ23上に形成された干渉縞の位相
分布を解析して測定光91aの被検部位内における光路
長を算出する。
【0023】このように本光路長測定装置を用いれば、
被検レンズ1における所望の被検部位を透過する光のそ
の被検部位内における光路長の測定を行うことができる
が、光源11からの光91を被検レンズ1の複数箇所或
いは全域について照射(走査)して上記光路長測定を行
えば、その被検レンズ1全体についての光路長分布を知
ることができる。
【0024】測定精度を上げるためにはフリンジスキャ
ンが有効であるが、この場合には両反射ミラー16,1
8の少なくとも一つをその鏡面の法線方向(図1では斜
め方向)にシフトすればよい。また、イメージセンサ2
3上に形成された干渉縞のコントラストを調整するには
検光子21を光軸まわりに回転させればよい。また、光
量を調整するには、測定光91aの腕と参照光91bの
腕の少なくとも一方に偏光素子或いはNDフィルターを
挿入するようにすればよい。
【0025】また、測定光91aの腕と参照光91bの
腕を変化させることによりこれら両光91a,91bの
光路長差を調整することが可能な光路長補正機構を設け
るようにしてもよい。この光路長補正機構を用いて測定
光91aと参照光91bの光路長差を変化させた場合、
その光路長差が光源11より射出される可干渉光91の
コヒーレント長よりときには両光91a,91bは干渉
せず、イメージセンサ23上において観察される干渉縞
の強度は一定であるが、両光91a,92bの光路路長
差が小さくなるにつれて干渉縞のコントラストは向上し
ていき、両光91a,91bの光路長差がほぼ0になっ
たときに干渉縞のコントラストは最大となる。そして、
再び両光91a,91bの光路長差が大きくなると干渉
縞のコントラストは低下していき、両光91a,91b
の光路長差が可干渉光91のコヒーレント長より大きく
なったときには、干渉縞の明暗は一様になる。
【0026】被検レンズ1をその光軸Lまわりに回転可
能な図示しない回転台に被検レンズ1を載置し、上記工
程における光路長補正機構の調整量と両光91a,91
bの光路長差との関係を、被検レンズ1の光軸Lまわり
の回転角度が0度である場合、180度である場合を含
む3通り以上の場合について記録する。そして、干渉縞
のコントラストが最大になる光路長補正機構の調整量の
変化を検出し、この調整量に基づいて被検レンズ1の光
路長を算出(補正)するようにすれば、被検レンズ1の
表面で反射した光(ノイズ光)が干渉縞に与える影響を
除去した正確な測定結果を得ることができる。
【0027】このように本発明に係る光路長測定装置
(及び光路長測定方法)においては、光源11より射出
された可干渉光91を測定光91aと参照光91bとに
分割して測定光91aを被検レンズ(被検物)1の厚さ
方向に延びる被検部位と被検レンズ1の主平面Sとの交
点P上に集光させ、この被検部位を透過した測定光91
aを被検レンズ1に至らせない参照光91bと干渉させ
て得られる干渉縞の位相分布に基づいて測定光91aの
被検部位内における光路長を求めるようになっており、
被検レンズ1の被検対象領域全体ではなく、被検対象領
域内の任意の被検部位についての光路長を個々に測定す
ることができるので、レンズのように厚さが被検部位に
よって変化する被検物に対しても正確な光路長測定をす
ることができる。
【0028】ここで、測定光91aは被検レンズ1の主
平面S上に集光されるようになっており、被検レンズ1
を出射する際にははほぼ球面波となるので、被検レンズ
1の出射側に被検レンズ1の主平面S上に焦点を有する
レンズ(ここではコリメータレンズ15)を配置してお
けばそのレンズを透過した測定光を平行光にすることが
でき、被検レンズ1を透過した後の測定光91aを受け
る光学系の配置自由度を高めることができる。
【0029】また、本光路長測定装置(及び方法)によ
れば被検レンズ1の透過偏芯を求めることも可能であ
る。以下、本光路長測定装置を用いた被検レンズ1の偏
芯測定について説明する。
【0030】本光路長測定装置を用いた透過偏芯測定に
おいては、測定光91aを被検レンズ1上の所望位置を
透過させてこれを参照光91bと干渉させる。ここで、
被検レンズ1を光軸Lまわりに回転させるとイメージセ
ンサ23上の干渉縞の位相分布が変化する。この位相分
布は干渉縞の位相をΨ、被検レンズ1の所定位置から回
転した角度をθ、未知の定数をA、B、θ0として下式
(1)により表すことができる。
【0031】
【数1】Ψ=A+Bcos(θ+θ0) ……(1)
【0032】上記測定を被検レンズ1上の多数の点につ
いて行い、上式(1)を用いて最小自乗法を適用すれば
未知数A、B、θ0を決定することができ、このうち未
知数Bが決定したら下式(2)より被検レンズ1の透過
偏芯量εを算出することができる。ここで、λは光源1
1の波長、Dは被検レンズ1上の測定点と光軸(回転
軸)Lとの間の距離である。
【0033】
【数2】ε=(λB/2πD) ……(2)
【0034】或いは、偏光ビームスプリッタ13により
分割した2光を測定光としてそれぞれ被検レンズ1上の
異なる位置に入射し、被検レンズ1を厚さ方向に透過さ
せた両測定光を重ね合わせて得られた干渉縞を解析して
透過偏芯を求めることも可能である。この場合も、被検
レンズ1を光軸Lまわりに回転させたときの位相分布は
干渉縞の位相をΨ、被検レンズ1の所定位置から回転し
た角度をθ、未知の定数をA、B、θ0として前述の式
(1)により表すことができる。
【0035】上記のような測定を被検レンズ1上の多数
の点について行い、前述の式(1)を用いて最小自乗法
を適用すれば未知数A、B、θ0を決定することがで
き、このうち未知数Bが決定したら下式(3)より被検
レンズ1の透過偏芯量εを算出することができる。ここ
で、λは光源11の波長、Lは被検レンズ1を透過する
両測定光の光軸間距離である。
【0036】
【数3】ε=(λB/2πL) ……(3)
【0037】図2は本発明に係る厚さ測定装置の一例を
示したものである。本厚さ測定装置において、光源(例
えばレーザー光源)211より射出された可干渉光29
1はレンズ212a,212b及びピンホール212c
からなるビーム拡大器212により或る程度広がりのあ
る平行光にされた後、偏光ビームスプリッ213に図の
下方より入射する。偏光ビームスプリッタ213に入射
した可干渉光291のうちP偏光成分は偏向ビームスプ
リッタ213の半透膜213aを図の上方に透過して測
定光291aとなり、S偏光成分は半透213aにおい
て図の右方に反射して参照光291bとなる。
【0038】偏光ビームスプリッタ213の半透膜21
3aを透過した測定光291aは1/4波長板214を
図の上方に透過した後、被検レンズ(被検物)1の厚さ
方向に延びる被検部位に入射される。この際、測定光2
91aは集光レンズ215により、被検部位における被
検レンズ1の一面1a側の端点T1上に集光される。被
検レンズ1の一面1a側の端点T1上に集光された測定
光291aはキャッツアイ反射して集光レンズ215及
び1/4波長板214を図の下方に透過した後、偏光ビ
ームスプリッタ213に図の上方から入射する。このよ
うに測定光291aは偏光ビームスプリッタ213の半
透膜213aを透過した後再び戻ってくるのであるが、
その間に1/4波長板214を2回透過してS偏光にな
っているので偏光ビームスプリッタ213に戻ってきた
際にはその半透膜213aにおいて図の左方に反射す
る。
【0039】図の左方に反射した測定光291aは反射
ミラー216により図の上方に反射された後、続いて反
射ミラー217により図の右方に反射される。反射ミラ
ー217により反射された測定光291aは偏光ビーム
スプリッタ218に図の左方から入射するが、この測定
光291aはS偏光であるので偏光ビームスプリッタ2
18の半透膜218aにおいて図の下方に反射する。そ
して、1/4波長板219を図の下方に透過した後、集
光レンズ220により被検部位における被検レンズ1の
他面1b側の端点T2上に集光される。被検レンズ1の
他面1b側の端点T2上に集光された測定光291aは
キャッツアイ反射して集光レンズ220及び1/4波長
板219を図の上方に透過した後、偏光ビームスプリッ
タ218に図の下方より入射する。このように測定光2
91aは偏光ビームスプリッタ218の半透膜218a
において反射した後再び偏光ビームスプリッタ218に
戻ってくるのであるが、その間に1/4波長板219を
2回透過してP偏光になっているので偏光ビームスプリ
ッタ218に戻ってきた際にはその半透膜218aを図
の上方に透過する。
【0040】一方、偏光ビームスプリッタ213の半透
膜213aにおいて図の右方に反射した参照光291b
は1/4波長板221を図の右方に透過した後、集光レ
ンズ222に集光されて反射ミラー223に至る。反射
ミラー223に至った参照光291bはその鏡面におい
て図の左方に反射した後、集光レンズ222及び1/4
波長板221を図の左方に透過し、偏光ビームスプリッ
タ213に図の右方より入射する。このように参照光2
91bは偏光ビームスプリッタ213の半透膜213a
において反射した後再び偏光ビームスプリッタ213に
戻ってくるのであるが、その間に1/4波長板221を
2回透過してP偏光になっているので偏光ビームスプリ
ッタ213に戻ってきた際にはその半透膜213aを図
の左方に透過する。
【0041】偏光ビームスプリッタ218の半透膜21
8aを透過した参照光291bは反射ミラー216によ
り図の上方に反射された後、続いて反射ミラー217に
より図の右方に反射される。反射ミラー217により反
射された参照光291bは偏光ビームスプリッタ218
に図の左方から入射するが、この参照光291bはP偏
光であるので偏光ビームスプリッタ218の半透膜21
8aを図の右方に透過する。そして、1/4波長224
を図の右方に透過した後、集光レンズ225に集光され
て反射ミラー226に至る。反射ミラー226に至った
参照光291bはその鏡面おいて図の左方に反射した
後、集光レンズ225及び1/4波長板224を図の左
方に透過し、偏光ビームスプリッタ218に図の右方よ
り入射する。このように参照光291bは偏光ビームス
プリッ218の半透膜218aを透過した後再び偏光ビ
ームスプリッタ218に戻ってくるのであるが、その間
に1/4波長板224を2回透過してS偏光になってい
るので偏光ビームスプリッタ218に戻ってきた際には
その半透膜218aにおいて図の上方に反射する。
【0042】偏光ビームスプリッタ218の半透膜21
8aを図の上方に透過した測定光291aと同半透膜2
18aにおいて図の上方に反射した参照光291bとは
重ね合わされてリレーレンズ227により集光された
後、その集光点に位置したピンホール228を図の上方
に通過する。そしてピンホール228の位置が前方焦点
に一致するように設置されたリレーレンズ229を図の
上方に透過して平行光になった後、検光子230を図の
上方に透過し、イメージングレンズ231により集光さ
れてイメージセンサ232上に干渉縞を形成する。ここ
で、イメージセンサ232上に形成された干渉縞の数が
最も少なくなるように両レンズ215,220をそれぞ
れの光軸方向にシフトさせる(この両レンズ215,2
20の位置調整は被検物を入れ換えたときには必ず行う
必要がある)。
【0043】イメージセンサ232には厚さ算出装置
(演算装置)233が繋がっており、この厚さ算出装置
233はイメージセンサ232上に形成された干渉縞の
位相分布を解析して被検部位の厚さ方向寸法、すなわち
被検部位の厚さを算出する。
【0044】このように本厚さ測定装置を用いれば、被
検レンズ1における所望の被検部位の厚さ測定を行うこ
とができるが、光源211からの光291を被検レンズ
1の複数箇所或いは全域について照射(走査)して上記
厚さ測定を行えば、その被検レンズ1全体についての厚
さ分布を知ることができる。
【0045】ここで、この厚さ測定装置を用いて被検レ
ンズ1の厚さが被検レンズ1の全域に亘って等しい厚さ
であるか否かを調べるには、被検レンズ1を図示しない
高精度の回転台に載せてこれを被検レンズ1の光軸Lま
わりに回転させ、イメージセンサ232上に形成される
干渉縞の位相分布の変化を観察すればよい。このときイ
メージセンサ232上の干渉縞の位相分布が変化しなけ
れば光軸(回転軸)Lを中心とする同心円状において被
検レンズ1の厚さが等しいことが分かり、干渉縞の位相
分布が変化すれば厚さは等しくない(一様でない)こと
が分かる。
【0046】測定精度を上げるためにはフリンジスキャ
ンが有効であるが、この場合には集光レンズ222と反
射ミラー223を一体にした光学系若しくは集光レンズ
225と反射ミラー226を一体にした光学系のうち少
なくとも一つの光学系をそれぞれの光軸方向にシフトさ
せるようにすればよい。或いは、反射ミラー216,2
17のいずれか一方をその鏡面の法線方向(図2では斜
め方向)にシフトさせるようにしてもよい。また、イメ
ージセンサ232上に形成された干渉縞のコントラスト
を調整するには検光子230を光軸まわりに回転させれ
ばよい。また、光量を調整するには、測定光291aの
腕と参照光291bの腕の少なくとも一方に偏光素子或
いはNDフィルターを挿入するようにすればよい。
【0047】図2中の集光レンズ222と反射ミラー2
23、或いは集光レンズ225と反射ミラー226を同
時に光軸方向にシフトすることにより測定光291aの
腕と参照光291bの腕を変化させ、これら両光291
a,291bの光路長差を調整するようにしてもよい。
このような構成の光路長補正機構を用いて測定光291
aと参照光291bの光路長差を変化させた場合、その
光路長差が光源211より射出される可干渉光291の
コヒーレント長よりときには両光291a,291bは
干渉せず、イメージセンサ232上において観察される
干渉縞の強度は一定であるが、両光291a,292b
の光路路長差が小さくなるにつれて干渉縞のコントラス
トは向上していき、両光291a,291bの光路長差
がほぼ0になったときに干渉縞のコントラストは最大と
なる。そして、再び両光291a,291bの光路長差
が大きくなると干渉縞のコントラストは低下していき、
両光291a,291bの光路長差が可干渉光291の
コヒーレント長より大きくなったときには、干渉縞の明
暗は一様になる。なお、図2中に示す矢印は、集光レン
ズ225と反射ミラー226を同時に光軸方向に調整す
る場合の例を示したものである。
【0048】被検レンズ1をその光軸Lまわりに回転可
能な図示しない回転台に被検レンズ1を載置し、上記工
程における光路長補正機構の調整量と両光291a,2
91bの光路長差との関係を、被検レンズ1の光軸Lま
わりの回転角度が0度である場合、180度である場合
を含む3通り以上の場合について記録する。そして、干
渉縞のコントラストが最大になる光路長補正機構の調整
量の変化を検出し、この調整量に基づいて被検レンズ1
の光路長を算出(補正)するようにすれば、被検レンズ
1を透過した光(ノイズ光)が干渉縞に与える影響を除
去した正確な測定結果を得ることができる。
【0049】また、偏光ビームスプリッタ213の半透
膜213aを図の上方に透過して被検レンズ1の一面1
a上に集光した測定光291aの一部の光は被検レンズ
1内を図の上方に透過した後、集光レンズ220及び1
/4波長板219を図の上方に透過して偏光ビームスプ
リッタ218に至る。この光は偏光ビームスプリッタ2
18の半透膜218aにおいて図の左方に反射し、反射
ミラー217,216及び偏光ビームスプリッタ213
の半透膜213aにおいて反射して再び被検レンズ1を
透過した後偏光ビームスプリッタ218に至り、その半
透膜218aを図の上方に透過する。このような光もノ
イズ光であるが、このノイズ光は測定光291aの光路
及び参照光291bの光路と大きく異なるのでピンホー
ル228でカットされるため、干渉縞には悪影響を及ぼ
すことはほとんどない。
【0050】また、上記のフリンジスキャンにおいて、
反射ミラー216,217の少なくとも一つをその光軸
方向にシフトして測定光291aの光路長と参照光29
1bの光路長を同量だけ変化させるとともに、集光レン
ズ222と反射ミラー223を一体にした光学系若しく
は集光レンズ225と反射ミラー226を一体にした光
学系のうち少なくとも一つの光学系をその光軸方向にシ
フトして参照光291bの光路長のみを変化させ、参照
光291bの光路長変化が測定光291aの光路長変化
の半分になるようにしてこれら両光291a,291b
の位相差がπ/2になるようにしつつ測定光291aと
ノイズ光との位相差がπになるようにすれば、測定光2
91aとノイズ光とが干渉により強め合うことを防止す
ることができるので、より効果的にノイズ光の影響を除
去することができる。
【0051】本厚さ測定装置を用いてより高精度な測定
結果を得るためには、厚さが既知である基準工具(レン
ズ)を用いる方法を採用すればよい。この方法の手順を
説明すると、先ず被検レンズ1の厚さ測定に先立ってこ
の基準工具を被検物として本装置に設置し、測定光29
1aと参照光291bの光路差長を調整しながら干渉縞
のコントラストを検出してその包絡線を描く。そして、
描かれた包絡線の最大値に当たる反射ミラー223(或
いは226)の位置を図示しない位置測定器により測定
し、この位置を基準位置として記録しておく。このよう
な準備段階が終了したら、測定対象である被検レンズ1
を本測定装置に設置した(基準工具と取り替えた)うえ
で干渉縞のコントラストが最大になるときの反射ミラー
223(或いは226)の位置を上記基準位置からの距
離として測定し、これを基準工具の厚さに加算する。こ
のような方法によれば本厚さ測定装置に固有の測定誤差
(例えば組み付け誤差)の影響を除くことができるの
で、被検レンズ1の厚さを正確に求めることが可能とな
る。
【0052】このように本発明に係る厚さ測定装置(及
び厚さ測定方法)においては、光源211より射出され
た可干渉光291を測定光291aと参照光291bと
に分割して測定光291aを被検レンズ(被検物)1の
厚さ方向に延びる被検部位における被検レンズ1の一面
1a側の端点T1でキャッツアイ反射させた後、この被
検部位における他面1b側の端点T2でキャッツアイ反
射させ、被検レンズ1の他面側1bの端点T2でキャッ
ツアイ反射した測定光291aを被検レンズ1に至らせ
ない参照光291bと干渉させて得られた干渉縞の位相
分布に基づいて被検部位の厚さ方向寸法を求めるように
なっており、被検レンズ1に対して物理的な接触をさせ
ることなくその厚さを測定することができるので、被検
レンズ1に傷を付けないように注意を払う必要がなくな
って測定効率が向上する。また、測定光291aは被検
レンズ1の一面1a側及び他面1b側のそれぞれにおい
てキャッツアイ反射させるようになっているので、被検
物がレンズであり、その表面形状が測定光291aに対
して傾く場合であっても正確な測定を行うことが可能で
ある。
【0053】なお、ここでは上記実施形態では被検物が
レンズである例を示したが、被検物はこのようなレンズ
に限られず、平行平板ガラス部材をはじめとする他の光
学部材であってもよい。そして、本厚さ測定装置(及び
方法)によれば、被検物である平板ガラスが傾いていて
その表面が測定光291aに対して傾いている場合であ
っても上記と同様な理由により正確な測定を行うことが
可能である。
【0054】図3は本発明に係る屈折率分布傾斜成分測
定装置の一例を示したものである。本屈折率分布傾斜成
分測定装置は上述の光路長測定装置と上述の厚さ測定装
置とを組み合わせた構成となっている。被検レンズ(被
検物)1の屈折率分布の傾斜成分を求めるには、被検レ
ンズ1の複数箇所の被検部位についての屈折率が分かれ
ば良く、被検レンズ1の被検部位についての屈折率は、
その部位を透過する光の光路長とその部位の厚さとが分
かればよい。このため本装置では、被検レンズ1におけ
る所望の被検部位についての光路長を光路長測定装置に
より測定するとともに、同部位についての厚さを厚さ測
定装置により測定し、これらの結果を用いてその被検部
位における屈折率を求める。そして、このような屈折率
の測定を被検レンズ1の複数箇所について行って、その
被検レンズ1の屈折率分布の傾斜成分を求める。以下、
本装置を用いた屈折率分布の傾斜成分測定の具体的手順
について説明する。
【0055】本屈折率分布傾斜成分測定装置では、上記
実施形態において示した光路長測定装置と上記実施形態
において示した厚さ測定装置とが被検レンズ1の光軸L
を挟んだ対称位置に配置されているが、両測定装置は必
ずしもこのような位置関係を保つ位置に設けられなけれ
ばならないわけではない。本測定装置による屈折率分布
の傾斜成分の測定では、光源11を被検レンズ1の半径
方向に移動させて被検レンズ1の複数箇所の被検部位に
ついての光路長データを取得しつつ、被検レンズ1をそ
の光軸Lまわりに回転させ、且つ光源211を被検レン
ズ1の半径方向に移動させて同じ複数箇所の被検部位に
ついての厚さデータを取得する。光路長データの取得と
厚さデータの取得を取得する順はこの逆であってもよ
い。
【0056】光路長測定装置により得られた複数箇所の
被検部位についての光路長データと厚さ測定装置により
得られた同複数箇所の被検部位についての厚さデータは
それぞれ屈折率分布傾斜成分算出装置(演算装置)30
0に送られる。ここで、光路長測定装置における測定光
91a或いは厚さ装置装置における測定光291aの軸
線と被検レンズ1の光軸(回転軸)Lとの間の距離を
D、被検レンズ1の屈折率分布の傾斜成分をn1、被検
レンズ1の屈折率分布の軸対称成分をn0、被検レンズ
1の初期位置からの回転角度をθ、被検レンズ1の傾斜
成分の上記初期位置からの方向を示す角度をθ0とする
と、下式(4)が成り立つ。
【0057】
【数4】n1=n0+n1Dcos(θ+θ0) ……(4)
【0058】従って、被検レンズ1を透過する光の光路
長をP、被検部位の厚さをTとすると、P=Tn1の関
係より下式(5)が成り立つことになる。
【0059】
【数5】 P=Tn0+Tn1Dcos(θ+θ0) ……(5)
【0060】屈折率分布傾斜成分算出装置300は被検
レンズ1における複数箇所の被検部位について得られた
光路長データと厚さデータとを上式(5)に代入し、最
小自乗法を適用することにより測定目的である被検レン
ズ1の屈折率分布の傾斜成分n1と、その傾斜成分の初
期位置からの方向を示す角度θ0とを得ることができ
る。
【0061】このように本発明に係る屈折率分布傾斜成
分測定装置(及び屈折率分布傾斜成分測定方法)におい
ては、被検レンズ(被検物)1の厚さ方向に延びる複数
箇所の被検部位についての光路長データを上記本発明に
係る光路長測定装置(又は方法)を用いて求めるととも
に、これら複数箇所の被検部位についての厚さデータを
上記本発明に係る厚さ測定装置(又は方法)を用いて求
め、このようにして得られた複数箇所の被検部位につい
ての光路長データ及び厚さデータを用いて被検レンズ1
の屈折率分布の傾斜成分を求めるようになっており、上
記本発明に係る光路長測定装置(及び方法)を用いて得
られる正確な光路長データと、上記本発明に係る厚さ測
定装置(及び方法)を用いて得られる正確な厚さデータ
を利用することができるので、被検物がレンズである場
合であっても、そのレンズの正確な屈折率分布の傾斜成
分を求めることができる。
【0062】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、上述の3つの実施形態において使用さ
れる偏光ビームスプリッタはハーフミラーに替えてもよ
く、光源は必ずしもレーザー光源でなくてもよい。ま
た、本発明に係る厚さ測定装置の実施形態における反射
ミラー223,226はコーナーキューブに替えること
ができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光路
長測定装置及び方法によれば、被検物の被検対象領域全
体ではなく、被検対象領域内の任意の被検部位について
の光路長を個々に測定することができるので、レンズの
ように厚さが被検部位によって変化する被検物に対して
も正確な光路長測定をすることができる。ここで、測定
光は被検物の主平面上に集光するようになっており、被
検物を出射する際にはほぼ球面波となるので、被検物の
出射側に被検物の主平面上に焦点を有するレンズを配置
しておけばそのレンズを透過した測定光を平行光にする
ことができ、被検物を透過した後の測定光を受ける光学
系の配置自由度を高めることができる。また、本光路長
測定装置は被検物の透過偏芯測定装置としても使用する
ことが可能である。
【0064】また、本発明に係る厚さ測定装置及び方法
によれば、被検物に対して物理的な接触をさせることな
くその厚さを測定することができるので、被検物に傷を
付けないように注意を払う必要がなくなって測定効率が
向上する。また、測定光は被検物の一面側及び他面側の
それぞれにおいてキャッツアイ反射させるようになって
いるので、被検物がレンズであり、その表面形状が測定
光に対して傾く場合であっても、或いは被検物である平
板ガラスが傾いていてその表面が測定光に対して傾いて
いる場合であっても正確な測定を行うことが可能であ
る。
【0065】また、本発明に係る屈折率分布傾斜成分測
定装置及び方法によれば、本発明に係る光路長測定装置
(及び方法)を用いて得られる正確な光路長データと、
本発明に係る厚さ測定装置(及び方法)を用いて得られ
る正確な厚さデータを利用することができるので、被検
物がレンズである場合であっても、そのレンズの正確な
屈折率分布の傾斜成分を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光路長測定装置の一例を示す図で
ある。
【図2】本発明に係る厚さ測定装置の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る屈折率分布傾斜成分測定装置の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1 被検レンズ 11 光源 12 ビーム拡大器 13,17 偏光ビームスプリッタ 14,19 集光レンズ 15,20 コリメータレンズ 16,18 反射ミラー 21 検光子 22 イメージングレンズ 23 イメージセンサ 24 光路長算出装置 S 主平面 L 光軸
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 BB04 CC01 CC04 EE02 FF01 GG12 GG23 GG34 GG41 HH08 JJ01 KK01 2F065 AA30 BB24 CC22 DD03 DD04 FF51 GG04 JJ03 JJ26 LL12 LL21 LL30 LL34 LL37 QQ17 QQ28 QQ31 2G059 AA02 AA05 BB08 BB15 EE01 EE05 EE09 FF08 FF09 GG01 GG04 JJ11 JJ13 JJ19 JJ20 JJ22 JJ25 KK04 LL04 MM01 MM14 NN01 2G086 FF02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物の厚さ方向に延びる被検部位を透
    過する光の前記被検部位内における光路長を測定する光
    路長測定装置であって、 光源より射出された可干渉光を測定光と参照光とに分割
    して前記測定光を前記被検部位と前記被検物の主平面と
    の交点上に集光させ、前記被検部位を透過した前記測定
    光を前記被検物に至らせない前記参照光と干渉させて干
    渉縞を形成させる干渉光学系と、 前記干渉光学系において得られた前記干渉縞の位相分布
    に基づいて前記測定光の前記被検部位内における光路長
    を算出する光路長算出手段とを備えたことを特徴とする
    光路長測定装置。
  2. 【請求項2】 被検物の厚さ方向に延びる被検部位を透
    過する光の前記被検部位内における光路長を測定する光
    路長測定方法であって、 光源より射出された可干渉光を測定光と参照光とに分割
    して前記測定光を前記被検部位と前記被検物の主平面と
    の交点上に集光させ、前記被検部位を透過した前記測定
    光を前記被検物に至らせない前記参照光と干渉させて得
    られた干渉縞の位相分布に基づいて前記測定光の前記被
    検部位内における光路長を求めることを特徴とする光路
    長測定方法。
  3. 【請求項3】 被検物の厚さ方向に延びる被検部位の厚
    さ方向寸法を測定する厚さ測定装置であって、 光源より射出された可干渉光を測定光と参照光とに分割
    して前記測定光を前記被検部位における前記被検物の一
    面側でキャッツアイ反射させた後、前記被検部位におけ
    る前記被検物の他面側でキャッツアイ反射させ、前記被
    検物の他面側でキャッツアイ反射した前記測定光を前記
    被検物に至らせない前記参照光と干渉させて干渉縞を形
    成させる干渉光学系と、 前記干渉光学系において得られた前記干渉縞の位相分布
    に基づいて前記被検部位の厚さ方向寸法を算出する厚さ
    算出手段とを備えたことを特徴とする厚さ測定装置。
  4. 【請求項4】 被検物の厚さ方向に延びる被検部位の厚
    さ方向寸法を測定する厚さ測定方法であって、 光源より射出された可干渉光を測定光と参照光とに分割
    して前記測定光を前記被検部位における前記被検物の一
    面側でキャッツアイ反射させた後、前記被検部位におけ
    る前記被検物の他面側でキャッツアイ反射させ、前記被
    検物の他面側でキャッツアイ反射した前記測定光を前記
    被検物に至らせない前記参照光と干渉させて得られた干
    渉縞の位相分布に基づいて前記被検部位の厚さ方向寸法
    を求めることを特徴とする厚さ測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光路長測定装置と、 請求項3記載の厚さ測定装置とを備え、 被検物の厚さ方向に延びる複数箇所の被検部位について
    の光路長データを前記光路長測定装置により求めるとと
    もに、前記複数箇所の被検部位についての厚さデータを
    前記厚さ測定装置により求め、このようにして得られた
    前記複数箇所の被検部位についての光路長データ及び厚
    さデータを用いて前記被検物の屈折率分布の傾斜成分を
    求める構成になっていることを特徴とする屈折率分布傾
    斜成分測定装置。
  6. 【請求項6】 被検物の厚さ方向に延びる複数箇所の被
    検部位についての光路長データを請求項2記載の前記光
    路長測定方法を用いて求めるとともに、前記複数箇所の
    被検部位についての厚さデータを請求項4記載の厚さ測
    定方法を用いて求め、このようにして得られた前記複数
    箇所の被検部位についての光路長データ及び厚さデータ
    を用いて前記被検物の屈折率分布の傾斜成分を求めるこ
    とを特徴とする屈折率分布傾斜成分測定方法。
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