JP2003106499A - 低温タンクのヒータ配管の設置方法および低温タンク - Google Patents

低温タンクのヒータ配管の設置方法および低温タンク

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JP2003106499A
JP2003106499A JP2001299681A JP2001299681A JP2003106499A JP 2003106499 A JP2003106499 A JP 2003106499A JP 2001299681 A JP2001299681 A JP 2001299681A JP 2001299681 A JP2001299681 A JP 2001299681A JP 2003106499 A JP2003106499 A JP 2003106499A
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heater
slab
base slab
pipes
pipe
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Koichiro Kanai
浩一郎 金井
Ryoichi Kanazawa
亮一 金澤
Tomoyuki Nakanishi
智之 中西
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さを最小とした基礎スラブ内に、杭や鉄筋
との干渉を避けてヒータ配管を無駄なく設置し、工期や
費用を低減できる低温タンクのヒータ配管の設置方法お
よび低温タンクを提供すること。 【解決手段】 地盤7に複数の杭9を設け、基礎スラブ
1内の杭頭筋11の下方に、ヒータ配管3を、交差しな
いように波型に設置する。ヒータ配管3の直線部5は、
所定の間隔で、隣接する杭9の間を通る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温タンクにおけ
る底部ヒータ配管の設置方法および低温タンクに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、PC低温地上式タンクでは、内容
物の冷熱によって地盤が凍結するのを防止するため、地
盤上に設置した基礎スラブ内に底部加温装置を設置す
る。図10は、従来の基礎スラブ101の平面図を示
す。底部加温装置の一つとして、図10に示すように、
基礎スラブ101内に等間隔に設置した渦巻き状のヒー
タ配管103がある。この配管方式加温装置では、ヒー
タ配管103内に熱媒として流体を通し、基礎スラブ1
01を加温する。
【0003】図11は、従来の低温地上式タンク117
の立面断面図を示す。基礎スラブ101は、杭109に
より地盤107に支持される。基礎スラブ101内に
は、下方から順に基礎スラブ下側鉄筋、杭109の頭
部、杭頭筋111、基礎スラブ上側鉄筋が設置される。
ヒータ配管103は、これらとの干渉を避けて、杭頭筋
111の上方に渦巻き状に配置される。このとき、中心
行きヒータ配管105とヒータ配管103の渦巻き状の
配管とが交差するため、中心行きヒータ配管105は、
ヒータ配管103の渦巻き状の配管と設置高さを変えて
配置される。ヒータ配管103と中心行きヒータ配管1
05の端部は、基礎スラブ101の外側に取り出され
る。
【0004】基礎スラブ101の厚さは、強度上の必要
部材厚さと、ヒータ配管103の設置高さの両方を考慮
して決定する。地盤107と基礎スラブ101の間に
は、均しコンクリート113が設置され、基礎スラブ1
01上に側壁115を構築して低温地上式タンク117
を完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、渦巻き
状配管は、曲部でヒータ配管103を接続するため、直
線部での配管接続に比べ、施工が難しい。また、中心行
きヒータ配管105と渦巻き状のヒータ配管103を交
差させると、配管交差部で熱供給が過多となるので、一
方の配管に断熱材を設置して熱の過剰供給を防ぐ必要が
ある。
【0006】さらに、強度上の必要部材厚さと、ヒータ
配管103の設置高さの両方を考慮すると、基礎スラブ
101の厚さを、強度上の必要部材厚さより厚くせざる
をえない場合が生じる。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、厚さを最小とした
基礎スラブ内に、杭や鉄筋との干渉を避けてヒータ配管
を無駄なく設置し、工期や費用を低減できる低温タンク
のヒータ配管の設置方法および低温タンクを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための第1の発明は、基礎杭に支持される低温タンクの
ヒータ配管の設置方法であって、地盤に複数の基礎杭を
設ける工程と、隣接する前記複数の基礎杭の間にヒータ
配管を設置する工程とを具備することを特徴とする低温
タンクのヒータ配管の設置方法である。
【0009】第1の発明では、地盤に複数の基礎杭を設
け、隣接する基礎杭の間にヒータ配管を設置する。ま
た、ヒータ配管は杭頭筋の下方に配置される。これによ
り、基礎杭や杭頭筋とヒータ配管の干渉を避けることが
でき、ヒータ配管の設置高さを考慮せずに基礎スラブの
厚さを設定できる。第1の発明の低温タンクは、地上式
に限らず、半地下式等にも適用される。
【0010】第2の発明は、基礎スラブ内の一定高さの
平面内に、ヒータ配管を交差しないように波型に配置し
た低温タンクである。第2の発明では、ヒータ配管が交
差しないように波型に配置するので、熱源供給部として
無駄がなく、直線部でヒータ管を接続できる。また、ヒ
ータ配管を一定高さの平面内に設置するので、基礎スラ
ブの厚さを最小値に設定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は、地盤7に
設置された基礎スラブ1の断面図、図2は、基礎スラブ
1の平面図を示す。図1は、図2のA−A断面図であ
る。
【0012】図1に示すように、地盤7に複数の杭9を
設置する。杭9は、例えば鋼管にコンクリートを注入し
て形成され、地盤7の支持層に根入れされる。次に、杭
9の頭部の下方に円形の均しコンクリート13を設置
し、地盤7の表面部を一定にする。杭9は、頭部を補強
するための杭頭筋11を有する。杭頭筋11の下方にヒ
ータ配管3を設置して、基礎スラブ1を構築する。
【0013】図2に示すように、ヒータ配管3は、曲が
り部4、直線部5、端部6、端部8から成る連続した1
本の配管である。ヒータ配管3は、基礎スラブ1の内部
に波型に配置される。直線部5は、基礎スラブ1の内部
の隣接する杭9の間を通り、所定の間隔で平行に配置さ
れる。曲がり部4は、基礎スラブ1の外周部に設けら
れ、直線部5の進行方向を転換する。すなわち、ヒータ
配管3は、断面が円形の基礎スラブ1の外周部の内側が
ほぼ包絡線となるような交流波形状である。
【0014】ヒータ配管3の端部8は、基礎スラブ1の
外周に沿って、曲がり部4の外側を半周し、他方の端部
6の近傍に戻る。端部6と端部8は、基礎スラブ1の外
側に出される。図1に示すように、直線部5は、杭9の
間を通るように杭頭筋11の下方に配置され、ヒータ配
管3は、基礎スラブ1の内部の一定高さの平面内に設置
される。
【0015】図3は、基礎杭頭部23周辺の拡大断面図
を示す。基礎杭頭部23の下方の均しコンクリート13
の下には、基礎捨石15を敷詰める。杭頭筋11の周囲
には、杭頭筋11を補強する帯鉄筋21を設置する。基
礎スラブ1内の上側には基礎スラブ上側鉄筋17を、下
側には基礎スラブ下側鉄筋19を網目状に設置し、基礎
スラブ上側鉄筋17と基礎スラブ下側鉄筋19との間に
は、必要に応じて基礎スラブせん断補強鉄筋25を設置
する。
【0016】ヒータ配管3を、基礎スラブ下側鉄筋19
と、杭頭筋11の間の高さに設置する。メインのヒータ
配管3の下方に、さらにもう一本のサブのヒータ配管3
aを設置する場合もある。ヒータ配管3、3aは、内部
に熱媒として流体が通され、基礎スラブ1を加温する機
能を有する。基礎スラブ1の寸法は、ヒータ配管3、3
aの設置高さを考慮せず、強度上の必要部材厚さにより
決定する。
【0017】図4は、低温地上式タンク35の立面断面
図を示す。基礎スラブ1の外周上に円筒状の側壁27を
構築し、側壁27の内側に外槽29を、外槽29の内側
に内槽31を形成する。外槽29と内槽31との間に保
冷材33を充填し、低温地上式タンク35を完成する。
【0018】このように、第1の実施の形態では、ヒー
タ配管3を、隣接する杭9の間に設置すること、杭頭筋
11の下方に設置することにより、杭9とヒータ配管
3、杭頭筋11とヒータ配管3の干渉を避けることがで
きるので、ヒータ配管3の設置高さを考慮せず、必要強
度によって基礎スラブ1の厚さを決定できる。
【0019】また、ヒータ配管3を、交差しないよう
に、波型に配置するので、熱源供給部として無駄がな
く、直線部5で配管を接続することができるので施工が
容易である。このため、短い工期で、経済的に低温地上
式タンク35を構築できる。
【0020】なお、第1の実施の形態では、均しコンク
リート13は円形であるが、形状はこれに限定されるも
のではなく、方形等でもよい。また、基礎スラブ1の水
平断面も円形であるが、これに限定されるものではな
い。ヒータ配管3は、基礎スラブ1の水平断面の外周部
の内側がほぼ包絡線となるような交流波形状であればよ
い。
【0021】さらに、基礎スラブ上側鉄筋17と基礎ス
ラブ下側鉄筋19の配置は、網目状に限らず、放射状等
でもよい。また、側壁27の形状は円筒状に限定される
ものではなく、多角形筒状でもよい。
【0022】第1の実施の形態では、低温地上式タンク
35の構築について説明したが、基礎スラブ1を地盤7
内に構築することにより、第1の実施の形態のヒータ配
管3の設置方法を半地下式等のタンクにも適用すること
ができる。
【0023】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図5は、第2の実施の形態の基礎スラブ1の平面図
である。第2の実施の形態では、基礎スラブ1の半面
に、2本のヒータ配管37a、37bを配置する。ヒー
タ配管37a、37bは、基礎スラブ1の直径を軸に、
互いに反転した形に配置される。
【0024】ヒータ配管37a、37bは、それぞれ、
直線部39a、39b、曲がり部41a、41b、端部
43a、43b、端部45a、45bから成る連続した
1本の配管であり、基礎スラブ1の半面に波型に配置さ
れる。直線部39a、39bは、基礎スラブ1を支持す
る杭(図示せず)の間を通り、所定の間隔で平行に配置
される。曲がり部41a、41bは、基礎スラブ1の外
周部と直径部に設けられ、直線部39a、39bの進行
方向を転換する。
【0025】ヒータ配管37a、37bの端部43a、
43bは、基礎スラブ1の外側に出される。他方の端部
45a、45bは、端部43a、43bの反対側から基
礎スラブ1の外側に出される。
【0026】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図6は、第3の実施の形態の基礎スラブ1の平面図
である。第3の実施の形態では、基礎スラブ1の半面
に、2本のヒータ配管47a、47bを、それぞれ配置
する。ヒータ配管47a、47bは、基礎スラブ1の直
径を軸に、互いに反転した形に配置される。
【0027】ヒータ配管47a、47bは、それぞれ、
直線部49a、49b、曲がり部51a、51b、端部
53a、53b、端部55a、55bから成る連続した
1本の配管であり、基礎スラブ1の半面に波型に配置さ
れる。直線部49a、49bは、基礎スラブ1を支持す
る杭(図示せず)の間を通り、所定の間隔で平行に配置
される。曲がり部51a、51bは、基礎スラブ1の外
周部と直径部に設けられ、直線部49a、49bの進行
方向を転換する。
【0028】ヒータ配管47a、47bの端部53a、
53bは、基礎スラブ1の外側に出される。他方の端部
55a、55bは、それぞれ、曲がり部51a、51b
の外側を通って基礎スラブ1の外周を半周し、端部53
a、53bの近傍に戻る。端部53a、53b、端部5
5a、55bは、基礎スラブ1の同じ側から外側に出さ
れる。
【0029】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図7は、第4の実施の形態の基礎スラブ1の平面図
である。第4の実施の形態では、基礎スラブ1の半面
に、2本のヒータ配管57a、57bを、それぞれ配置
する。ヒータ配管57a、57bは、基礎スラブ1の直
径を軸に、互いに反転した形に配置される。
【0030】ヒータ配管57a、57bは、それぞれ、
直線部59a、59b、曲がり部61a、61b、端部
63a、63b、端部65a、65bから成る連続する
1本の配管であり、基礎スラブ1の半面に波型に配置さ
れる。直線部59a、59bは、基礎スラブ1を支持す
る杭(図示せず)の間を通り、所定の間隔で平行に配置
される。曲がり部61a、61bは、基礎スラブ1の外
周部と直径部に設けられ、直線部59a、59bの進行
方向を転換する。
【0031】ヒータ配管57a、57bの端部65a、
65bは、基礎スラブ1の外側に出される。他方の端部
63a、63bは、基礎スラブ1の直径に沿って端部6
5a、65bの近傍に戻る。端部63a、63b、端部
65a、65bは、基礎スラブ1の同じ側から外側に出
される。
【0032】第2から第4の実施の形態のヒータ配管3
7a、37b、ヒータ配管47a、47b、ヒータ配管
57a、57bは、断面が円形の基礎スラブ1の外径の
内側がほぼ包絡線となるような半波整流形状である。第
2から第4の実施の形態においても、ヒータ配管37
a、37b、ヒータ配管47a、47b、ヒータ配管5
7a、57bは、基礎スラブ1内の杭頭筋(図示せず)
の下方に、一定高さの平面内に設置される。
【0033】このように、第2から第4の実施の形態に
おいても、ヒータ配管37a、37b、ヒータ配管47
a、47b、ヒータ配管57a、57bを、隣接する杭
の間に設置すること、杭頭筋の下方に設置することによ
り、杭や杭頭筋とヒータ配管37a、37b、ヒータ配
管47a、47b、ヒータ配管57a、57bとの干渉
を避けることができ、基礎スラブ1の厚さを必要強度に
よって決定できる。
【0034】また、ヒータ配管37a、37b、ヒータ
配管47a、47b、ヒータ配管57a、57bを、交
差しないように、波型に配置するので、熱源供給部とし
て無駄がなく、直線部で配管を接続するので施工が容易
である。このため、短い工期で、経済的に低温地上式タ
ンクを構築できる。
【0035】なお、第2から第4の実施の形態において
も、第1の実施の形態と同様に、メインのヒータ配管の
下方に、サブのヒータ配管を設置する場合がある。ま
た、基礎スラブ1の水平断面は円形であるが、これに限
定されるものではない。ヒータ配管37a、37b、ヒ
ータ配管47a、47b、ヒータ配管57a、57b
は、基礎スラブ1の水平断面の外周部の内側がほぼ包絡
線となるような半波整流形状であればよい。
【0036】次に、第5の実施の形態について説明す
る。図8は、第5の実施の形態の基礎スラブ71の平面
図である。基礎スラブ71は、第1の実施の形態の基礎
スラブ1に相当する。基礎スラブ71は、外側の環状の
基礎スラブ71aと内側の円盤状の基礎スラブ71bか
ら構成され、基礎スラブ71aと基礎スラブ71bとは
分割されている。基礎スラブ71aの半面に、2本のヒ
ータ配管73a、73bを、それぞれ配置する。また、
基礎スラブ71bにはヒータ配管73cを配置する。
【0037】ヒータ配管73a、73bは、それぞれ、
直線部69a、69b、曲がり部79a、79b、端部
75a、75b、端部77a、77bから成る連続する
1本の配管であり、基礎スラブ71aの半面に波型に配
置される。直線部69a、69bは、基礎スラブ71a
を支持する杭(図示せず)の間を通り、所定の間隔で平
行に配置される。曲がり部79a、79bは、基礎スラ
ブ71aの外周部と内周部の、部材内部側に設けられ、
直線部69a、69bの進行方向を転換する。
【0038】ヒータ配管73aの端部77aは、基礎ス
ラブ71aの外側に出される。他方の端部75aは、基
礎スラブ71aの外周に沿って端部77aの近傍に戻
る。ヒータ配管73bの端部77bは、基礎スラブ71
aの外側に出される。他方の端部75bは、基礎スラブ
71aの内周に沿って端部77bの近傍に戻る。端部7
7a、77b、端部75a、75bは、基礎スラブ71
aの同じ側から外側に出される。
【0039】ヒータ配管73cは、直線部69c、曲が
り部79c、端部75c、端部77cから成る連続する
1本の配管であり、基礎スラブ71bの全面に波型に配
置される。直線部69cは、基礎スラブ71bを支持す
る杭(図示せず)の間を通り、所定の間隔で平行に配置
される。曲がり部79cは、基礎スラブ71bの外周部
に設けられ、直線部69cの進行方向を転換する。
【0040】ヒータ配管73cの端部77cは、基礎ス
ラブ71bの外側に出される。他方の端部75cは、基
礎スラブ71bの外周に沿って端部77cの近傍に戻
る。端部75c、77cは、さらに、基礎スラブ71a
を貫通し、端部75a、75b、端部77a、77bと
同じ側から基礎スラブ71aの外側に出される。
【0041】第5の実施の形態において、ヒータ配管7
3a、73bは、断面が環状形の基礎スラブ71aの外
周部と内周部の部材内部側がほぼ包絡線となるような交
流波形状であり、ヒータ配管73cは、断面が円形の基
礎スラブ71bの外周部の内側がほぼ包絡線となるよう
な交流波形状である。
【0042】第5の実施の形態においても、ヒータ配管
73a、73b、73cは、基礎スラブ71内の杭頭筋
(図示せず)の下方に、一定高さの平面内に設置され
る。よって、第1から第4の実施の形態と同様に、熱源
供給部として無駄がなく、直線部で配管を接続するので
施工が容易である。このため、短い工期で、経済的に低
温地上式タンクを構築できる。
【0043】なお、第1から第4の実施の形態と同様
に、メインのヒータ配管の下方に、サブのヒータ配管を
設置する場合がある。また、基礎スラブ71、71a、
71bの水平断面は円形や環形であるが、これに限定さ
れるものではない。ヒータ配管73a、73bは、基礎
スラブ71aの水平断面の外周部と内周部の部材内部側
がほぼ包絡線となるような交流波形状であればよく、ヒ
ータ配管73cは、基礎スラブ71bの水平断面の外周
部の内側がほぼ包絡線となるような交流波形状であれば
よい。
【0044】また、図8では、ヒータ配管73aと73
bを異なる配置として説明したが、いずれか一方の配置
形状を適用してもよい。この場合、2本のヒータ配管
は、基礎スラブ71の直径を軸に反転した形に配置され
る。
【0045】さらに、基礎スラブ71aの全面に、1本
のヒータ配管を配置してもよい。この場合、1本のヒー
タ配管が、ヒータ配管73aまたはヒータ配管73bの
いずれか一方と同様の配置形状で配置される。ヒータ配
管73cについても、第2から第4の実施の形態と同様
に、基礎スラブ71bの水平断面の外周部の内側がほぼ
包絡線となるような半波整流形状としてもよい。いずれ
の場合も、ヒータ配管が同一レベルの平面内に配置され
るような配置形状を計画する。
【0046】次に、第6の実施の形態について説明す
る。図9は、第6の実施の形態の基礎スラブ81の平面
図である。基礎スラブ81は、第1の実施の形態の基礎
スラブ1に相当する。基礎スラブ81は、分割された扇
形の基礎スラブ81a、81b、81c、81dから構
成される。
【0047】基礎スラブ81a、81bには、ヒータ配
管83a、83bが、それぞれ配置される。ヒータ配管
83a、83bは、それぞれ、直線部91a、91b、
曲がり部89a、89b、端部85a、85b、端部8
7a、87bから成る連続する1本の配管である。ヒー
タ配管83a、83bは、それぞれ、基礎スラブ81
a、81bの全面に波型に配置される。直線部91a、
91bは、基礎スラブ81a、81bを支持する杭(図
示せず)の間を通り、所定の間隔で平行に配置される。
【0048】直線部91a、91bは、扇形の基礎スラ
ブ81a、81bの辺93に対して所定の角(例えば4
5度)をなして配置される。曲がり部89a、89b
は、それぞれ、基礎スラブ81a、81bの外周部に設
けられ、直線部91a、91bの進行方向を転換する。
【0049】ヒータ配管83aの端部87aは、基礎ス
ラブ81aの外側に出される。他方の端部85aは、基
礎スラブ81aの辺95と辺93に沿って端部87aの
近傍に戻り、基礎スラブ81aの外側に出される。ヒー
タ配管83bの端部87bは、基礎スラブ81bの外側
に出される。他方の端部85bは、基礎スラブ81bの
円弧部97bに沿って端部87bの近傍に戻り、基礎ス
ラブ81bの外側に出される。
【0050】基礎スラブ81c、81dには、ヒータ配
管83c、83dが、それぞれ配置される。ヒータ配管
83c、83dは、それぞれ、直線部91c、91d、
曲がり部89c、89d、端部85c、85d、端部8
7c、87dから成る連続する1本の配管である。ヒー
タ配管83c、83dは、それぞれ、基礎スラブ81
c、81dの全面に波型に配置される。直線部91c、
91dは、基礎スラブ81c、81dを支持する杭(図
示せず)の間を通り、所定の間隔で平行に配置される。
【0051】直線部91c、91dは、扇形の基礎スラ
ブ81c、81dの辺93と平行に配置される。曲がり
部89c、89dは、それぞれ、基礎スラブ81c、8
1dの円弧部97cと辺95、円弧部97dと辺95に
沿って設けられ、直線部91c、91dの進行方向を転
換する。
【0052】ヒータ配管83cの端部87cは、基礎ス
ラブ81cの外側に出される。他方の端部85cは、基
礎スラブ81cの辺95と辺93に沿って端部87cの
近傍に戻り、基礎スラブ81cの外側に出される。ヒー
タ配管83dの端部87dは、基礎スラブ81dの外側
に出される。他方の端部85dは、基礎スラブ81dの
円弧部97dに沿って端部87dの近傍に戻り、基礎ス
ラブ81dの外側に出される。
【0053】第6の実施の形態において、ヒータ配管8
3a、83bは、断面が扇形の基礎スラブ81a、81
bの外周部の内側がほぼ包絡線となるような交流波形状
であり、ヒータ配管81c、81dは、断面が扇形の基
礎スラブ81c、81dの円弧部97c、97dの内側
がほぼ包絡線となるような半波整流形状である。第6の
実施の形態においても、ヒータ配管83a、83b、8
3c、83dは、基礎スラブ81内の杭頭筋(図示せ
ず)の下方に、一定高さの平面内に設置される。よっ
て、第1から第5の実施の形態と同様に、熱源供給部と
して無駄がなく、直線部で配管を接続するので施工が容
易である。このため、短い工期で、経済的に低温地上式
タンクを構築できる。
【0054】なお、第6の実施の形態においても、第1
から第5の実施の形態と同様に、メインのヒータ配管の
下方に、サブのヒータ配管を設置する場合がある。ま
た、基礎スラブ81の水平断面は円形に限定されない。
さらに、図9では基礎スラブ81を放射状に4分割した
が、分割数はこれに限らない。ヒータ配管は、分割した
基礎スラブの外周部の内側がほぼ包絡線となるような交
流波形状であるか、分割した基礎スラブの外周部の内側
がほぼ包絡線となるような半波整流形状であればよい。
【0055】また、図9では、ヒータ配管83a、83
b、83c、83dを異なる配置として説明したが、い
ずれか一つの配置形状を、分割した基礎スラブ81a、
81b、81c、81dのそれぞれに適用できる。この
場合、複数のヒータ配管は、基礎スラブ81の対称線を
軸に反転した形、または、基礎スラブ81の中心を軸に
回転した形に配置される。
【0056】第2から第6の実施の形態においても、基
礎スラブ1、基礎スラブ71、基礎スラブ81を地盤7
内に構築することにより、それぞれのヒータ配管の設置
方法を、半地下式等のタンクに適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、厚さを最小とした基礎スラブ内に、杭や鉄筋と
の干渉を避けてヒータ配管を無駄なく設置し、工期や費
用を低減できる低温タンクのヒータ配管の設置方法およ
び低温タンクを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地盤7に設置された基礎スラブ1の断面図
【図2】基礎スラブ1の平面図
【図3】基礎杭頭部23周辺の拡大断面図
【図4】低温地上式タンク35の立面断面図
【図5】第2の実施の形態の基礎スラブ1の平面図
【図6】第3の実施の形態の基礎スラブ1の平面図
【図7】第4の実施の形態の基礎スラブ1の平面図
【図8】第5の実施の形態の基礎スラブ71の平面図
【図9】第6の実施の形態の基礎スラブ81の平面図
【図10】従来の基礎スラブ101の平面図
【図11】従来の低温地上式タンク117の立面断面図
【符号の説明】
1、71、71a、71b、81、81a、81b、8
1c、81d………基礎スラブ 3、3a、37a、37b、47a、47b、57a、
57b、73a、73b、73c、83a、83b、8
3c、83d………ヒータ配管 4、41a、41b、51a、51b、61a、61
b、79a、79b、79c、89a、89b、89
c、89d………曲がり部 5、39a、39b、49a、49b、59a、59
b、69a、69b、69c、91a、91b、91
c、91d………直線部 7………地盤 9………杭 11………杭頭筋 23………基礎杭頭部 27………側壁 35………低温地上式タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 智之 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 3E073 AA01 AB02 BA24 BB14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎杭に支持される低温タンクのヒータ
    配管の設置方法であって、 地盤に複数の基礎杭を設ける工程と、 隣接する前記複数の基礎杭の間にヒータ配管を配置して
    基礎スラブを形成する工程と、を具備することを特徴と
    する低温タンクのヒータ配管の設置方法。
  2. 【請求項2】 前記ヒータ配管は、前記基礎杭の杭頭筋
    の下方に配置されることを特徴とする請求項1記載の低
    温タンクのヒータ配管の設置方法。
  3. 【請求項3】 前記ヒータ配管は、前記基礎スラブの一
    定高さの平面内に、交差しないように連続して配置され
    ることを特徴とする請求項1記載の低温タンクのヒータ
    配管の設置方法。
  4. 【請求項4】 前記ヒータ配管は、波型に配置されるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の低温タンクのヒータ配管の設置方法。
  5. 【請求項5】 前記波型とは、前記基礎スラブの水平断
    面の外周部の内側がほぼ包絡線となるような交流波形状
    であることを特徴とする請求項4記載の低温タンクのヒ
    ータ配管の設置方法。
  6. 【請求項6】 前記波型とは、前記基礎スラブの水平断
    面の外周部の内側がほぼ包絡線となるような半波整流形
    状であることを特徴とする請求項4記載の低温タンクの
    ヒータ配管の設置方法。
  7. 【請求項7】 前記ヒータ配管が、前記基礎スラブ内の
    所定の部分毎に配置されることを特徴とする請求項4記
    載の低温タンクのヒータ配管の設置方法。
  8. 【請求項8】 前記所定の部分は、前記基礎スラブの中
    央部および外周部であることを特徴とする請求項7記載
    の低温タンクのヒータ配管の設置方法。
  9. 【請求項9】 前記所定の部分は、前記基礎スラブを分
    割した各部分であることを特徴とする請求項7記載の低
    温タンクのヒータ配管の設置方法。
  10. 【請求項10】 前記波型とは、前記所定の部分の水平
    断面の外周部の内側がほぼ包絡線となるような交流波形
    状であることを特徴とする請求項8または請求項9記載
    の低温タンクのヒータ配管の設置方法。
  11. 【請求項11】 前記波型とは、前記所定の部分の水平
    断面の外周部の内側がほぼ包絡線となるような半波整流
    形状であることを特徴とする請求項8または請求項9記
    載の低温タンクのヒータ配管の設置方法。
  12. 【請求項12】 基礎スラブ内の一定高さの平面内に、
    ヒータ配管を交差しないように波型に配置したことを特
    徴とする低温タンク。
  13. 【請求項13】 前記ヒータ配管は、隣接する基礎杭の
    間に配置されることを特徴とする請求項12記載の低温
    タンク。
  14. 【請求項14】 前記ヒータ配管は、前記基礎杭の杭頭
    筋の下方に配置されることを特徴とする請求項12記載
    の低温タンク。
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