JP2003106298A - ターボ形流体機械の設計方法及び設計システム - Google Patents

ターボ形流体機械の設計方法及び設計システム

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JP2003106298A JP2001301008A JP2001301008A JP2003106298A JP 2003106298 A JP2003106298 A JP 2003106298A JP 2001301008 A JP2001301008 A JP 2001301008A JP 2001301008 A JP2001301008 A JP 2001301008A JP 2003106298 A JP2003106298 A JP 2003106298A
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JP2001301008A
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Gun Ri
軍 李
Hiroshi Tsukamoto
寛 塚本
Tomoyoshi Okamura
共由 岡村
Yuji Nagai
優治 永井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ターボ形流体機械の設計方法において、高性能
なターボ形流体機械を確実に設計できるようにする。 【解決手段】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出す
る羽根車を具備するターボ形流体機械を、コンピュータ
を用いて設計する方法において、複数の設計変数を組み
合わせた解候補である個体を遺伝子で表現して集団発生
させ、この個体の集団に対する遺伝的操作の繰り返しに
より解を探索する遺伝的アルゴリズムを用いて、流体の
流れ場を構成する部材の最適化設計を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ形流体機械
の設計方法及び設計システムに係り、特に羽根付きディ
フューザを具備するターボ形流体機械の設計方法及び設
計システムに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のターボ形流体機械としては、特開
平10−131893号公報に示されているように、ケ
ーシングの吸込口から吸込んだ水を、回転軸に固定され
て高速回転する多段の羽根車によって昇圧し、各段の羽
根車の外周に配列した羽根付きディフューザへ吐出して
静圧を回復し、その後、円周流路を経て外向きの流れを
内向きに変え、羽根付き水返しで整流して次段の羽根車
へ導き、このような昇圧過程を繰り返して加圧した水を
吐出口から吐出するものがある。そして、前記ディフュ
ーザの弦節比(ディフューザ羽根の弦の長さとディフュ
ーザ羽根間隔である節との比)は、1.2以上の大弦節
比が一般的であった。
【0003】また、コンピュータを用いた流体機械の一
般的な設計方法としては、これまで、数値解析型アルゴ
リズムを用いた勾配法によるものがある。この勾配法
は、流体機械の最適化を考える上で、最も典型的な方法
の一つである。目的関数の最大化を考える場合、この勾
配法は山登り法ともいうべき単純な考え方を基礎として
いる。つまり、目的関数の山のような分布において、あ
る地点から山の頂上に辿り着くためには、その地点から
勾配の一番きつい方向に登っていけばよいというもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この勾配法に
よるものでは、ある地点から山の頂上まで登るだけなの
で、計算時間が短くて済むが、最適解に到達せず、局所
解に陥ったり、発散したりしてしまう可能性がある。タ
ーボ形流体機械の最適化設計における実際の目的関数
は、単純な凸関数ではなく、非線形多峰関数であり、か
なり複雑な山の分布になっており、微分可能でないとこ
ろが現れる場合がある。このため、勾配法を用いてター
ボ形流体機械の最適化設計を行なう場合には、最適解に
到達せず、局所解に陥ったり発散したりしてしまうとい
う課題があった。特に、ターボ形流体機械の羽根付きデ
ィフューザの最適化設計における目的関数は、極めて複
雑な非線形多峰関数であるため、最適解に到達しない可
能性が著しく高くなってしまうという課題があった。
【0005】また、上述した従来のターボ形流体機械で
は、大弦節比の羽根付きディフューザを備えているため
に、その外径が大きくなり、全体形状が大型化してしま
うという課題があった。そこで、弦節比が1.0以下で
ある小弦節比の羽根付きディフューザを備えたターボ形
流体機械を新たに設計し、小型で高性能なターボ形流体
機械とすることが考えられるが、従来から行われている
勾配法による設計方法を採用しようとすると、上述した
ような問題が発生してしまうものであった。
【0006】本発明の第1の目的は、高性能なターボ形
流体機械を確実に設計できるターボ形流体機械の設計方
法を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、小弦節比羽根付き
ディフューザを備えて小型で高性能なターボ形流体機械
を確実に設計できるターボ形流体機械の設計方法及び設
計システムを提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、小弦節比羽根付き
ディフューザを備えて小型で高性能なターボ形ポンプを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の手段は、流体を中央から吸込ん
で外周方向に吐出する羽根車を具備するターボ形流体機
械を、コンピュータを用いて設計する方法において、複
数の設計変数を組み合わせた解候補である個体を遺伝子
で表現して集団発生させ、この個体の集団に対する遺伝
的操作の繰り返しにより解を探索する遺伝的アルゴリズ
ムを用いて、流体の流れ場を構成する部材の最適化設計
を行なうようにしたことにある。
【0010】前記第2の目的を達成するための本発明の
第2の手段は、流体を中央から吸込んで外周方向に吐出
する羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きデ
ィフューザと、を具備するターボ形流体機械を、コンピ
ュータを用いて設計するシステムにおいて、羽根枚数や
内外径比などのターボ流体機械に係る情報を設定する第
1のパラメータ設定部と、個体数、最大世帯数、交叉と
突然変異の発生率などの遺伝的アルゴリズムに係るパラ
メータを設定する第2のパラメータ設定部と、前記第1
のパラメータ設定部で設定された情報を解候補である個
体の遺伝子型情報として生成する遺伝子型情報発生部
と、前記個体の適応度を計算し選択確率を計算する個体
評価部と、前記個体評価部により計算された個々のディ
フューザの選択確率に基づいて次世代の親となる個体を
選択し、その個体の遺伝子情報の交叉を行なうと共に、
個体の遺伝子情報の突然変異を選択確率に基づいて行っ
て、次世代解候補群の個体を生成する次世代解候補群生
成部と、前記個体評価部及び前記次世代解候補群生成部
による処理を繰り返して行なう循環処理部とを備えるも
のである。
【0011】前記第3の目的を達成するための本発明の
第3の手段は、流体を中央から吸込んで外周方向に吐出
する羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きデ
ィフューザと、を具備するターボ形ポンプにおいて、前
記羽根付きディフューザの弦節比を1.0以下の小弦節
比に設定すると共に、複数の設計変数を組み合わせた解
候補である個体を遺伝子で表現して集団発生させ、この
個体の集団に対する遺伝的操作の繰り返しにより解を探
索する遺伝的アルゴリズムを用いて、最適化設計を行っ
た前記小弦節比の羽根付きディフューザとしたことにあ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】最初に、本発明の一実施例のターボ形流体
機械における製品例である多段式ターボ形ポンプの全体
的な構成及び動作を図1及び図2を参照しながら説明す
る。図1は本発明の一実施例における多段式ターボ形ポ
ンプの縦断面図、図2は図1のA−A'線に沿って羽根
車及びディフューザを断面した図である。
【0014】図1及び図2に示す多段式ターボ形ポンプ
8は、ケーシングの吸込口1から吸い込んだ水を、回転
軸2に固定されて高速回転する多段の羽根車3によって
昇圧し、各段の羽根車3の外周に配列した羽根付きディ
フューザ4へ吐出して静圧を回復し、その後、円周流路
5を経て外向きの流れを内向きに変え、水返し6で整流
して次段の羽根車3へ導き、このような昇圧過程を繰り
返して加圧した水を吐出口7から吐出する構造である。
【0015】さらに各部の構造を具体的に説明すると、
羽根車3は、複数(図示例では6つ)の羽根3aを半径
方向に延びるように備え、水を中央から吸い込んで外周
方向に吐出するようになっている。ディフューザ4は、
羽根車3の外周外方に配置され、複数(図示例では7
つ)のディフューザ羽根4を半径方向に延びるように備
えている。このディフューザ4は弦節比が1.0以下の
小弦節比(図示例では弦節比0.89)で構成されてい
る。円周流路5は、ディフューザ4及び水返し6の外周
を取り囲むように設けられている。水返し6は、円周流
路5と次段の羽根車3の吸込口とを連通するようにディ
フューザ4の裏側に設けられ、複数の水返し羽根を半径
方向に延びるように備えている。この羽根車3、ディフ
ューザ4、円周流路5、及び水返し6は、流体である水
の流れ場を構成する部材である。
【0016】かかるターボ形ポンプ8は、遺伝的アルゴ
リズムを用いて、小弦節比を有するディフューザ4を最
適化設計したものである。これにより、小型で高性能な
ターボ形ポンプ8となっている。遺伝的アルゴリズムを
使えば、最適解もしくは準最適解である解を用いた設計
をすることができる。遺伝的アルゴリズムでは、大域的
最適解を近似的に求めることができる。なぜならば、遺
伝的アルゴリズムは確率論的な概念を取り入れ、局所解
への収束を回避するように目的関数分布の中の最も高い
山を確率的に探索しているからである。というのは、最
適化を行なう際に、遺伝的アルゴリズムは勾配に関する
情報を必要とせず、目的関数や制約条件の微分可能性
や、凸関数であるという条件が不要であるからである。
【0017】また、コンピュータの発達と共に数値流体
力学が発展し、複雑な形状を持つ流れ場でも、かなり精
度よく、比較的短時間で解析できるようになっており、
本実施例では、詳細を後述するように、この数値流体力
学と上述した遺伝的アルゴリズムとを組み合わせてディ
フューザ4の最適化設計を行なったものであり、小型で
高性能なターボ形ポンプ8を短時間で容易にかつ確実に
設計することができる。
【0018】ここで、数値流体力学とは、流体力学の支
配方程式を離散化し、与えられた形状に対して解析的に
は得られない解を近似的にコンピュータによってシミュ
レーションすることである。このシミュレーションによ
って具体的な形状に対する性能が得られることから、よ
り積極的に数値流体力学を最適化手法である遺伝的アル
ゴリズムと組み合わせて利用し、形状を設計変数とし
て、性能を最適化する圧力回復係数最適化問題を解くこ
とができるようにしたのである。
【0019】次に、本実施例の遺伝的アルゴリズムを用
いたターボ形ポンプ8の設計システムの図3を参照しな
がら説明する。図3は図1のターボ形ポンプに適用する
設計システムの構成図である。
【0020】このターボ形ポンプ8の設計システム10
は、ディフューザ4の最適化設計を行なうためのコンピ
ュータで構成され、具体的には、小弦節比ディフューザ
を最適化設計するために、パラメータ設定部11、遺伝
子型情報発生部12、表現型変換部13、個体評価部1
4、次世代解候補群生成部15、循環処理部16、及び
結果検討部17を備えて構成されている。
【0021】パラメータ設定部11は、ターボ形ポンプ
8に係るパラメータ設定部と、遺伝的アルゴリズムに係
るパラメータ設定部とを備えているブロックである。こ
のターボ形ポンプに係るパラメータ設定部は、羽根枚数
や内外径比などの基本情報を入力するブロックである。
遺伝的アルゴリズムに係るパラメータ設定部は、個体
数、最大世帯数、交叉と突然変異の発生率などの遺伝的
アルゴリズムに係るパラメータを設定するブロックであ
る。
【0022】遺伝子型情報発生部12は、制約条件に基
づいて複数の個体を前述したターボ形ポンプ8に係る基
本情報にラベルを付けた遺伝子型(設計変数)情報とし
て生成するブロックである。この個体は初期解候補群を
構成するものであり、制約条件は設計変数の変域であ
る。
【0023】表現型変換部13は、生成された各個体の
遺伝子型情報を、ディフューザ4のディフューザ形状に
変換するブロックである。
【0024】個体評価部14は、変換された個々のディ
フューザの評価値として与えられた適応度を計算し、選
択確率を計算するブロックである。すなわち、この個体
評価部14は、数値流体力学を用いてディフューザ羽根
4aの圧力回復係数を求めるブロックである。
【0025】次世代解候補群生成部15は、個体評価部
14により計算された個々のディフューザの選択確率に
基づいて次世代の親となる個体を選択し、その個体の遺
伝子情報の交叉を行なうと共に、個体の遺伝子情報の突
然変異を選択確率に基づいて行って、次世代解候補群の
個体を生成し、この生成した次世代解候補群の個体の遺
伝子型情報を表現型変換部13に供給するブロックであ
る。
【0026】循環処理部16は、これら表現型変換部1
3、個体評価部14、及び次世代解候補群生成部15に
よる循環処理を行なうブロックであり、次世代解候補群
生成部15により生成される個体の世代数が予め設定さ
れた世代数(例えば、60世代など)に達するまで、ま
たは次世代候補群である集団中の良い解がある程度広が
るまで繰り返し行なうブロックである。
【0027】結果検討部17は最適ディフューザの性能
を検討するブロックである。
【0028】次に、かかる設計システム10による設計
方法の図4を参照しながら説明する。図4は図3の設計
システムによる設計方法のフローチャート図である。こ
のフローチャートは、遺伝的アルゴリズムを用いてサー
ボ形ポンプの設計を行う具体的な動作を説明するための
ものである。
【0029】まず、遺伝子型情報発生部12により、初
期解候補群である初期設計の個体集団をランダムに生成
する(ステップ21)。この初期集団の生成は、具体的
には、初期ディフューザ羽根形状の生成である。
【0030】次いで、遺伝的アルゴリズムに係るパラメ
ータ設定部により、遺伝的アルゴリズムに係るパラメー
タを設定する(ステップ22)。この遺伝的アルゴリズ
ムに係るパラメータは、個体数、最大世代数、交叉と突
然変異の発生率などである。
【0031】次いで、個体評価部14により、各個体の
目的関数に対する適応度(評価関数)を評価する(ステッ
プ23)。なお、各解候補の適応度の評価として、数値
流体力学を用いてディフューザ羽根の圧力回復係数を求
める。この評価した結果に基づいて、一番高い適応度の
個体を保存し(ステップ24)、最大世代数まで達した
かを判定する(ステップ25)。
【0032】この判定で、最大世代数まで達していない
場合には、Boltzmann選択方法を用いて、目標値の高い
解候補の個体を選択する(ステップ26)。これらのス
テップ24及びステップ26では、適応度の良い個体ほ
ど親として選択される可能性が高くなるように親を選択
する。そして、交叉(遺伝子の入れ換え)にて次世代解候
補である子孫を作る(ステップ27)。具体的には、模
擬2進交叉(SBX:Simulated binary crossover)を
用いて、設計変数を操作して次世代解候補を生成する。
また、突然変異(遺伝子のランダムな変化)にて次世代解
候補の探索を行なう(ステップ28)。
【0033】上述したステップ26〜28に基づいて、
新しいディフューザ羽根形状の次世代解候補を生成する
(ステップ29)。それから、ステップ23に戻り、ス
テップ23以降の遺伝的アルゴリズムのオペレータ(評
価・選択・交叉・突然変異)により、世代を繰り返すこ
とで最適解の探索を繰り返す。
【0034】そして、ステップ25の判定で最大世代数
に達した場合には、最大圧力回復係数を有する最適ディ
フューザ羽根形状を最終的な最適解あるいは準最適解と
して出力する(ステップ30)。
【0035】このような遺伝的アルゴリズムを用いるこ
とにより、以下のような設計上の特長を得ることができ
る。すなわち、評価の高い個体が次世代に残る確率が高
くなる。多様な準最適解を見つけることができる。操作
が簡単である。淘汰、増殖、交叉によって解の多様性を
縮小し、収束に向かわせることができる。突然変異によ
って解の多様性を増やすことができる。
【0036】次に、本実施例の特徴である遺伝子型情報
発生部12において生成される遺伝子型情報を図5から
図8を参照しながら説明する。図5は図3の設計システ
ムの遺伝子型情報発生部において生成される遺伝子の表
現型を説明する図、図6は本発明におけるディフューザ
羽根形状の決定方法を説明する図、図7は本発明におけ
る遺伝子から8次Bezier-Curve関数を用いて羽根形状を
生成するフローチャート図、図8は本発明におけるディ
フューザ羽根の計算格子と圧力分布を示す図ある。
【0037】遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題を
解くとき、始めに設計変数を遺伝子の形で表現しなけれ
ばならない。図5は、遺伝子の実数型表現と2進数型表
現の比較を示している。実数を2進数に変換すると、設
計精度を保つには桁数の大なる2進数が必要である。2
進数に変換すると全体の設計変数は多くなる。また、実
数を2進数に変換すると、連続設計空間は離散設計空間
に変換され、遺伝的アルゴリズムの探索時間が長くなり
探索効率が低くなる。また、実数を2進数に変換する
と、精度が粗くなり、変化する量の大きさを遺伝的操作
で制御するのは困難である、などの問題が生じやすい。
例えば、2進数では一つの桁では0と1で表現され、0
と1の中間の0.5を表現できない。そこで、物理的な
意味で効果的な遺伝的操作を行なうために、本実施例で
は実数型データをそのまま用いて遺伝子を表現する。
【0038】ディフューザ羽根4aは一般的に羽根厚分
布とキャンバー線とで構成されている。本実施例ではキ
ャンバー線を形成し、これらと羽根厚分布を組み合わせ
ることにより羽根形状を決定する。図6にディフューザ
羽根形状を示す。
【0039】本実施例では、キャンバー線上に9点の制
御点(P1,P2,…Pi,…P9)をそれぞれ分布させ
る。そして、キャンバー線を次の式(1)及び式(2)
に示す8次Bezier-Curve関数によって決定する。
【0040】
【数1】
【数2】 ここで、(xi,yi)はキャンバー線の制御点である。
【0041】羽根形状を得る手順を示す図7における最
適設計過程では、制御点(P1,P2,…Pi,…P9)の
X座標を定数として、Y座標(y1,y2,…yi,…
9)を遺伝子として表現し、このY座標(y1,y2
…yi,…y9)を実数型データとしてそのまま用いて設
計変数とする。これにより、最適なY座標を求めるだけ
で、簡単に最適な遺伝子を求めることができる。
【0042】そして、ディフューザ羽根列内の流れ場
は、二次元非圧縮性ナビア・ストークス方程式を基礎方
程式として解析する。一般的スカラー量Φの二次元非圧
縮性ナビア・ストークス方程式は、次の式(3)で表わ
される。
【0043】
【数3】 有限体積法を用いて離散されたスカラー量Φの方程式は
SIMPLE方法によって数値計算する。その解析のための計
算格子と計算結果の一例である圧力分布を図8に示す。
【0044】次に、本実施例の特徴である個体評価部1
4での個体評価方法及び次世代解候補群生成部15での
交叉、突然変異について説明する。
【0045】与えられた目的関数と制約条件のもとで、
次世代解候補群である集団中の各個体の優劣(適応度)を
決める。評価の高い個体ほど、優れた個体として自分の
遺伝子を次の世代に残すことのできる可能性が高いこと
になる。評価の良い個体間にできる子孫の方が、評価の
悪い個体間にできる子孫よりも優れている可能性が高い
と考えられる。このため、選択を行なうときは確率的に
評価の高い個体が選ばれるようにする。すなわち、Bolt
zmann 選択を用いて良い個体選択を次の通り行なう。
【0046】(1)集団中の各個体の適応度は次の式
(4)を用いてBoltzmannの適応度を計算する。
【0047】
【数4】 (2)適応度比例戦略は、ルーレット・モデルと呼ば
れ、各個体の適応度に比例した確率で子孫を残せる可能
性があるモデルである。この場合、ある個体iが選択さ
れる確率pselectは次の式(5)で表される。
【0048】
【数5】 交叉は、二つの個体間で遺伝子を組み換えることによっ
て新しい個体を生成するもので、両親の優れた部分形質
をうまく組み合わせて、子孫に継承させることに成功す
れば、探索における飛躍をもたらす。本実施例では、次
式に示すSBXを用いて新たな個体の遺伝子を計算する
ようにしているので、探索における飛躍をもたらすこと
ができる。すなわち、次の式(6)、式(7)及び式
(8)に示すように、親1と親2の部分形質yi parent1
とyi parent2が組み合わさり、新たな子孫の遺伝子yi
child1とyi child2が形成される。
【0049】
【数6】
【数7】
【数8】 ここで、cは0から1までの乱数で、η=1.0であ
る。
【0050】また、突然変異は、個体中の遺伝子を強制
的に操作することによって、交叉では得られないような
解を探索するために用いられる。本実施例では、次の式
(9)で示すような非一様突然変異(Non-uniform mut
ation)を用いて新たな解を探索するようにしているの
で、適切な解が探索できる。
【0051】
【数9】 ここで、kは計算中の代数、Kは最大世代数、Maxは
yの最大値、Minはyの最小値である。
【0052】設計対象のディフューザを備えたターボ形
ポンプの設計パラメータと設計仕様を表1に示す。この
ポンプは後述する図10に示す実験ポンプの例であり、
仕様の全揚程は単段の値を示す。
【0053】
【表1】 与える目的関数としては、次の式(10)で定義される
圧力回復係数を適用する。これは、ディフューザの入口
と出口の静圧の差を入口の動圧で除して無次元表示した
値である。この値が大なる程、デュフューザの機能であ
る流れの動圧を静圧に回復させる機能が優れていること
を意味する。
【0054】
【数10】 ここで、Psoutはディフューザ出口における平均静圧、
sinはディフューザ入口における平均静圧、Ptinはデ
ィフューザ入口における全圧である。
【0055】これらの圧力は、前述の式(3)に基づく
2次元ディフューザ流路の流れ数値シミュレーションの
方法により求められる。なお、適合度fiとしては、次
の式(11)で定義する。
【0056】
【数11】 そして、制約条件としては、入口半径は170mm、出
口半径は230mm、羽根ディフューザ枚数は7枚と5
枚を設定している。制約条件を次の表2に示す。
【0057】
【表2】 また、遺伝的アルゴリズムによる遺伝的操作におけるパ
ラメータとしては、次の表3に示す値を設定する。
【0058】
【表3】 上述した遺伝的アルゴリズムを用いたターボ形ポンプの
設計方法により、ディフューザ羽根形状の最適化が進展
して行く様相を図9に示す。なお、この図9の例は、デ
ィフーザの羽根数7枚、弦節比0.89の場合である。
【0059】次に、上述の遺伝的アルゴリズムを用いて
最適形状が得られた小弦節比ディフューザ、及び大弦節
比ディフューザ(比較例)を用いたポンプに関し、図1
0に示す実験ポンプを製作して、各実験ポンプの性能実
験を行った結果を説明する。この実験ポンプは単段であ
る。そして、この性能実験では、入口、羽根付きディフ
ューザ、円周流路及び出口に設けた圧力測定孔から各部
の圧力を測定した。
【0060】各実験ポンプの性能実験の結果、図11に
示すポンプ性能が得られた。すなわち、図11(a)は
性能として揚程係数ψと流量係数Φとの関係を示し、図
11(b)は性能として効率ηと流量係数Φとの関係を
示す。揚程係数ψ及び効率ηの性能曲線から、ディフュ
ーザの羽根枚数が5枚及び7枚の場合の小弦節比のディ
フューザは、比較例の大弦節比のディフューザの場合と
同等な揚程係数及び効率が得られていることが判る。特
に、ディフューザの羽根枚数が7枚の場合には、より比
較例に近いことが判った。従って、小弦節比のディフュ
ーザの設計において遺伝的アルゴリズムを適用した最適
化設計の妥当性は、実験的にも検証されていることが判
る。これらのデータに基づき、ポンプ用の小弦節比のデ
ィフューザとして、ディフューザの羽根枚数を羽根車の
羽根枚数の前後で最も近似する枚数、この実験例では羽
根数が5〜7枚、弦節比が1.0以下の組み合わせによ
り、良好な性能が得られることが判る。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、高性能なターボ形流体
機械を確実に設計できるターボ形流体機械の設計方法を
得ることができる。
【0062】また、本発明によれば、小弦節比羽根付き
ディフューザを備えて小型で高性能なターボ形流体機械
を確実に設計できるターボ形流体機械の設計方法及び設
計システムを得ることができる。
【0063】また、本発明によれば、小弦節比羽根付き
ディフューザを備えて小型で高性能なターボ形ポンプを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多段式ターボ形ポン
プの縦断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿って羽根車及びディフュー
ザを断面した図である。
【図3】図1のターボ形ポンプに適用する設計システム
の構成図である。
【図4】図3の設計システムによる設計方法のフローチ
ャート図である。
【図5】図3の設計システムの遺伝子型情報発生部にお
いて生成される遺伝子の表現型を説明する図である。
【図6】本発明におけるディフューザ羽根形状の決定方
法を説明する図である。
【図7】本発明における遺伝子から8次Bezier-Curve関
数を用いて羽根形状を生成するフローチャート図であ
る。
【図8】本発明におけるディフューザ羽根の計算格子と
圧力分布を示す図である。
【図9】本発明におけるディフューザ羽根形状の最適化
の過程を示す図である。
【図10】本発明の一実施例を適用した実験ポンプの要
部断面図である。
【図11】図10の実験ポンプにおける揚程係数及び効
率の性能説明図である。
【符号の説明】
1…吸込口、2…回転軸、4…ディフューザ、4a…デ
ィフューザ羽根、5…円周流路、6…水返し、7…吐出
口、8…多段式ターボ形ポンプ、10…設計システム、
11…パラメータ設定部、12…遺伝子型情報発生部、
13…表現型変換部、14…個体評価部、15…次世代
解候補群生成部、16…循環処理部、17…結果検討
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 軍 福岡県北九州市戸畑区仙水町13番7号 (72)発明者 塚本 寛 福岡県北九州市小倉南区上石田二丁目22番 26号 (72)発明者 岡村 共由 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 (72)発明者 永井 優治 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 Fターム(参考) 3H034 AA01 BB01 BB06 BB17 CC03 DD07 EE00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出す
    る羽根車を具備するターボ形流体機械を、コンピュータ
    を用いて設計する方法において、 複数の設計変数を組み合わせた解候補である個体を遺伝
    子で表現して集団発生させ、この個体の集団に対する遺
    伝的操作の繰り返しにより解を探索する遺伝的アルゴリ
    ズムを用いて、流体の流れ場を構成する部材の最適化設
    計を行なうようにしたことを特徴とするターボ形流体機
    械の設計方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、流体力学の支配方程式
    を離散化し、与えられた形状に対して解を近似的にシミ
    ュレーションする数値流体力学と、前記遺伝的アルゴリ
    ズムと、を組み合わせて、流体の流れ場を構成する部材
    の最適化設計を行なうようにしたことを特徴とするター
    ボ形流体機械の設計方法。
  3. 【請求項3】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出す
    る羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きディ
    フューザと、を具備するターボ形流体機械を、コンピュ
    ータを用いて設計する方法において、 前記羽根付きディフューザの弦節比を小弦節比に設定
    し、 複数の設計変数を組み合わせた解候補である個体を遺伝
    子で表現して集団発生させ、この個体の集団に対する遺
    伝的操作の繰り返しにより解を探索する遺伝的アルゴリ
    ズムを用いて、小弦節比に設定した前記羽根付きディフ
    ューザの最適化設計を行なうようにしたことを特徴とす
    るターボ形流体機械の設計方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記羽根付きディフュ
    ーザの弦節比を1.0以下の小弦節比に設定したことを
    特徴とするターボ形流体機械の設計方法。
  5. 【請求項5】請求項3において、流体力学の支配方程式
    を離散化し、与えられた形状に対して解を近似的にシミ
    ュレーションする数値流体力学と、前記遺伝的アルゴリ
    ズムと、を組み合わせて、小弦節比に設定した前記羽根
    付きディフューザの最適化設計を行なうことを特徴とす
    るターボ形流体機械の設計方法。
  6. 【請求項6】請求項3において、前記設計変数を実数型
    データで前記個体の遺伝子として表現するようにしたこ
    とを特徴とするターボ形流体機械の設計方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記羽根付きディフュ
    ーザの羽根形状をキャンバー線と羽根厚分布とを組み合
    わせて決定し、前記キャンバー線の制御点のX座標を定
    数としてY座標を実数型データの遺伝子として表現する
    ようにしたことを特徴とするターボ形流体機械の設計方
    法。
  8. 【請求項8】請求項3において、前記羽根付きディフュ
    ーザの入口と出口との静圧の差を入口の動圧で徐した圧
    力回復係数を前記遺伝的アルゴリズムの目標関数として
    用いたことを特徴とするターボ形流体機械の設計方法。
  9. 【請求項9】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出す
    る羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きディ
    フューザと、を具備するターボ形ポンプを、コンピュー
    タを用いて設計する方法において、 前記羽根付きディフューザの弦節比を1.0以下の小弦
    節比に設定し、 流体力学の支配方程式を離散化し、与えられた形状に対
    して解を近似的にシミュレーションする数値流体力学
    と、複数の設計変数を組み合わせた解候補である個体を
    遺伝子で表現して集団発生させ、この個体の集団に対す
    る遺伝的操作の繰り返しにより解を探索する遺伝的アル
    ゴリズムと、を組み合わせて用い、かつ、前記羽根付き
    ディフューザの入口と出口との静圧の差を入口の動圧で
    徐した圧力回復係数を前記遺伝的アルゴリズムの目標関
    数として用いて、小弦節比に設定した前記羽根付きディ
    フューザの最適化設計を行なうようにしたことを特徴と
    するターボ形ポンプの設計方法。
  10. 【請求項10】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出
    する羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きデ
    ィフューザと、を具備するターボ形流体機械を、コンピ
    ュータを用いて設計するシステムにおいて、 羽根枚数や内外径比などのターボ流体機械に係る情報を
    設定する第1のパラメータ設定部と、 個体数、最大世帯数、交叉と突然変異の発生率などの遺
    伝的アルゴリズムに係るパラメータを設定する第2のパ
    ラメータ設定部と、 前記第1のパラメータ設定部で設定された情報を解候補
    である個体の遺伝子型情報として生成する遺伝子型情報
    発生部と、 前記個体の適応度を計算し選択確率を計算する個体評価
    部と、 前記個体評価部により計算された個々のディフューザの
    選択確率に基づいて次世代の親となる個体を選択し、そ
    の個体の遺伝子情報の交叉を行なうと共に、個体の遺伝
    子情報の突然変異を選択確率に基づいて行って、次世代
    解候補群の個体を生成する次世代解候補群生成部と、 前記個体評価部及び前記次世代解候補群生成部による処
    理を繰り返して行なう循環処理部とを備えることを特徴
    とするターボ形流体機械の設計システム。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記個体評価部
    は、流体力学の支配方程式を離散化し、与えられた形状
    に対して解を近似的にシミュレーションする数値流体力
    学を用いて、前記前記個体の適応度を計算し選択確率を
    計算するように構成したことを特徴とするターボ形流体
    機械の設計システム。
  12. 【請求項12】請求項10において、前記個体評価部
    は、前記羽根付きディフューザの入口と出口との静圧の
    差を入口の動圧で徐した圧力回復係数を前記遺伝的アル
    ゴリズムの目標関数として用いて、前記前記個体の適応
    度を計算し選択確率を計算するように構成したことを特
    徴とするターボ形流体機械の設計システム。
  13. 【請求項13】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出
    する羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きデ
    ィフューザと、を具備するターボ形ポンプにおいて、 前記羽根付きディフューザの弦節比を1.0以下の小弦
    節比に設定すると共に、 複数の設計変数を組み合わせた解候補である個体を遺伝
    子で表現して集団発生させ、この個体の集団に対する遺
    伝的操作の繰り返しにより解を探索する遺伝的アルゴリ
    ズムを用いて、最適化設計を行った前記小弦節比の羽根
    付きディフューザとしたことを特徴とするターボ形ポン
    プ。
  14. 【請求項14】流体を中央から吸込んで外周方向に吐出
    する羽根車と、前記羽根車の周囲に配置した羽根付きデ
    ィフューザと、を具備するターボ形ポンプにおいて、 前記羽根付きディフューザの弦節比を1.0以下の小弦
    節比に設定すると共に、 前記羽根付きディフューザの羽根枚数を前記羽根車の羽
    根枚数の前後で最も近似する枚数としたことを特徴とす
    るターボ形ポンプ。
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