JP2003105868A - アンカーボルト - Google Patents

アンカーボルト

Info

Publication number
JP2003105868A
JP2003105868A JP2001298947A JP2001298947A JP2003105868A JP 2003105868 A JP2003105868 A JP 2003105868A JP 2001298947 A JP2001298947 A JP 2001298947A JP 2001298947 A JP2001298947 A JP 2001298947A JP 2003105868 A JP2003105868 A JP 2003105868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor bolt
force
projection
concrete member
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001298947A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawakami
浩史 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Daiwa General Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Daiwa General Research Institute Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd, Daiwa General Research Institute Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2001298947A priority Critical patent/JP2003105868A/ja
Publication of JP2003105868A publication Critical patent/JP2003105868A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルト回りのコンクリート部材のひび割れの
発生を防止する一方で、高い付着力でコンクリート部材
に他部材を緊結させ、かつ工期を短縮することができる
アンカーボルトを提供する。 【解決手段】 コンクリート部材Cに埋め込まれる埋め
込み部分10に引き抜き抵抗用の突起11が設けられて
なるアンカーボルトAであって、前記突起11の形状
が、アンカーボルトAに引き抜き力FHが働くときに割
裂力FDの発生し難い所定の形状とされてなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンカーボルトに
関する。さらに詳しくは、ボルト回りのコンクリートの
ひび割れを防止するよう改良された、例えば異形鉄筋か
らなるアンカーボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、構造物の施工において、コン
クリート基礎などのコンクリート部材に柱脚部などの他
部材を緊結するための緊結部材としてアンカーボルトが
用いられている。そして、このようなアンカーボルト
は、コンクリートに対する付着力を高めるように異形鉄
筋を用いて形成されたものが多い。
【0003】図5に従来のアンカーボルトの一例を示
す。このアンカーボルトA´は、節状に各突起101a
が形成され、コンクリート部材C´に埋め込まれる軸状
の埋め込み部分(以下、軸部という)101と、コンク
リート部材C´の表面に露出される雄ねじ部102とか
らなり、軸部101をコンクリート部材C´に埋設する
一方で雄ねじ部102に他部材をナット103で固定す
るようにして、コンクリート部材に他部材を緊結するも
のとされる。
【0004】そして、このような異形鉄筋からなるアン
カーボルトは、丸鋼からなるアンカーボルトと較べてコ
ンクリートとの間に働く付着力が大きく、他部材を強固
にコンクリート部材に緊結できる反面、ナットの締め付
け力が大きすぎたり、コンクリートの硬化が不十分であ
るときにナットを締め付けたりすると、割裂応力が発生
し、コンクリートにひび割れが生じることがあるという
問題がある。
【0005】というのは、図6に示すように、従来のア
ンカーボルトA´においては、軸部101外周面に突設
される円板状の突起101aの横断面が台形形状とされ
ているので、アンカーボルトA´に図5の上方向への引
き抜き力FH´が発生すると、突起101aからコンク
リート部材C´に図の斜め上方向への押圧力FS´が働
き、この力FS´の軸部101の径方向への分力として
割裂力FDがコンクリート部材C´に作用するからであ
る。
【0006】そこで従来、前掲のような不都合の発生を
避けるために、コンクリートが充分に硬化した後でナッ
ト締め作業を行うなどしていたが、この場合には工期が
長くなってしまうという問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、ボルト回りのコ
ンクリート部材のひび割れの発生を防止する一方で、高
い付着力でコンクリート部材に他部材を緊結させ、かつ
工期を短縮することができるアンカーボルトを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアンカーボルト
は、コンクリート部材に埋め込まれる埋め込み部分に引
き抜き抵抗用の突起が設けられてなるアンカーボルトで
あって、前記突起の形状が、アンカーボルトに引き抜き
力が働くときに割裂力の発生し難い所定の形状とされて
なることを特徴とする。
【0009】本発明のアンカーボルトの第1形態は、ア
ンカーボルトに引き抜き力が働くときに、コンクリート
部材に押圧力を及ぼす側の突起表面が引き抜き力と垂直
になるよう形成されてなることを特徴とする。
【0010】本発明のアンカーボルトの第1形態は、具
体的には、前記埋め込み部分が軸状部材とされ、前記突
起が前記軸状部材の外周面に全長に亘って所定間隔で設
けられる円板状の突条とされてなることを特徴とする。
その場合、前記突起の軸方向の片側端面で、コンクリー
ト部材に押圧力を及ぼす側の面が、引き抜き力と垂直に
なるよう形成されてもよく、あるいは前記突起の軸方向
の両側端面が、引き抜き力と垂直になるよう形成されて
もよい。
【0011】本発明のアンカーボルトの第2形態は、前
記埋め込み部分が軸状部材とされ、この軸状部材の外周
面に全長に亘って軸方向に所定間隔で断面が長方形の円
板状の溝を穿設するようにして、前記突起が形成されて
なることを特徴とする請求項1記載のアンカーボルト。
【0012】
【作用】本発明は前記のごとく構成されているので、ア
ンカーボルトに引き抜き力が発生したときにも割裂力の
発生が抑えられて、ボルト回りにひび割れが発生するの
を防止することが可能となる。それにより、工期の短縮
が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0014】実施形態1 本発明の実施形態1に係るアンカーボルトの概略図を図
1に示す。このアンカーボルトAは、例えばコンクリー
ト基礎などのコンクリート部材Cに柱脚部などの他部材
を緊結するために用いる棒状の緊結部材とされ、具体的
には、コンクリート部材Cへの埋め込み部分である軸部
10と、コンクリート部材C外部に露出される雄ねじ部
20とを備えてなるものとされる。
【0015】軸部10は、全長に亘って軸方向に所定間
隔で所定形状の突起11が設けられたいわゆる異形鉄筋
として形成される。また、雄ねじ部20にはナット30
が螺合されて、これにより他部材をコンクリート部材C
に緊結するものとされる。
【0016】より詳細には、各突起11は、軸部10外
周面に突設される円板状の突条とされ、その断面形状
は、図2に示すように、アンカーボルトAに引き抜き力
H(図1参照)が働くときに、コンクリート部材Cに
押圧力FSを及ぼす軸方向片側端面(図1で突起11の
上側の面、以下、押圧側端面という)11aが、軸部1
0の軸方向と垂直、すなわち引き抜き力FHの方向と垂
直となるように形成されている。つまり、突起11は、
アンカーボルトAに引き抜き力FHが働くときに突起1
1がコンクリート部材Cに及ぼす押圧力FSが、軸部1
0の径方向への分力(割裂力)を生じ難いように形成さ
れている。
【0017】このように、実施形態1では、各突起11
において、押圧側端面11aが、引き抜き力FHの方向
と垂直となるように形成されているので、従来のアンカ
ーボルト(図5参照)の締め付けに必要とされるコンク
リートの強度よりも低い強度でボルト締め付けを実施す
ることができる。このため、工期を短縮することが図ら
れる。
【0018】また、アンカーボルトを過大な力で締め付
けたような場合にも、ひび割れが発生し難く(品質安
定)、構造物の耐久性および耐力が向上する。また、こ
れによって、建物の耐力も向上する。さらには、建物全
体のひび割れ箇所も減少するので、美観が向上する。
【0019】実施形態2 図3に本発明の実施形態2に係るアンカーボルトの概略
構成を示し、このアンカーボルトA1は、実施形態1の
突起11の形状を改変してなるものでその余の構成は同
一とされる。
【0020】すなわち、実施形態1においては、突起1
1の押圧側端面11a(図2参照)のみが引き抜き力F
Hに対して垂直となるように形成されたが、実施形態2
のアンカーボルトA1においては、突起11Aが、押圧
側端面11Aaのみならずその反対側の、コンクリート
部材C1に引張力を及ぼす側の端面(以下、引張側端面
という)11Abも、引き抜き力FHに対して垂直とな
るように形成される。これによって、各突起11Aの横
断面形状が単純な長方形となって、加工が容易となる。
【0021】実施形態3 図4に本発明の実施形態3に係るアンカーボルトの概略
構成を示し、このアンカーボルトA2は、実施形態1お
よび実施形態2の突起11、11Aの形成態様を改変し
てなるものでその余の構成は同一とされる。
【0022】すなわち、前掲の各実施形態1、2におい
ては、各突起11、11Aが軸部10、10Aの外周面
に突設されたが(図1および図3参照)、実施形態3に
おいては、軸部10Bの外周面に断面長方形の円板状の
各溝12を軸部10Bの全長に亘って軸方向に所定間隔
で穿設するようにして、実施形態2の各突起11A(図
3参照)と同様形状の突起11Bを軸部10Bに形成す
るものとされる。
【0023】これによって、軸状部材に例えば切削加工
を施すような態様でも、前記各実施形態と同機能のアン
カーボルトA2を形成することが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
アンカーボルトの埋め込み部分に、その全長に亘って、
割裂力が生じ難い所定形状とされた各突起が設けられる
ので、アンカーボルトを高い付着力でコンクリート部材
に付着させ、かつアンカーボルトを締め付けたときにボ
ルト回りのコンクリートにひび割れを生じるのを防止で
きるという優れた効果を奏する。これによって、構造物
の耐久力を向上させ、建物の耐力を向上させ、かつ美観
を向上させることができるという効果も奏する。
【0025】また、従来よりも早い時期にアンカーボル
トの締め付けを実施することができるので、工期の短縮
が可能となるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るアンカーボルトの概
略構成を示す模式図である。
【図2】アンカーボルトに設けられる突起の形状を示す
模式図である。
【図3】本発明の実施形態2に係るアンカーボルトの概
略構成を示す模式図である。
【図4】本発明の実施形態3に係るアンカーボルトの概
略構成を示す模式図である。
【図5】従来のアンカーボルトの概略構成を示す模式図
である。
【図6】従来のアンカーボルトの問題点を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
A アンカーボルト C コンクリート部材 FH 引き抜き力 FD 割裂力 10 軸部(埋め込み部分) 11 突起 20 雄ねじ部 30 ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート部材に埋め込まれる埋め込
    み部分に引き抜き抵抗用の突起が設けられてなるアンカ
    ーボルトであって、 前記突起の形状が、アンカーボルトに引き抜き力が働く
    ときに割裂力の発生し難い所定の形状とされてなること
    を特徴とするアンカーボルト。
  2. 【請求項2】 アンカーボルトに引き抜き力が働くとき
    に、コンクリート部材に押圧力を及ぼす側の突起表面が
    引き抜き力と垂直になるよう形成されてなることを特徴
    とする請求項1記載のアンカーボルト。
  3. 【請求項3】 前記埋め込み部分が軸状部材とされ、前
    記突起が前記軸状部材の外周面に全長に亘って所定間隔
    で設けられる円板状の突条とされてなることを特徴とす
    る請求項2記載のアンカーボルト
  4. 【請求項4】 前記突起の軸方向の片側端面で、コンク
    リート部材に押圧力を及ぼす側の面が、引き抜き力と垂
    直になるよう形成されてなることを特徴とする請求項3
    記載のアンカーボルト。
  5. 【請求項5】 前記突起の軸方向の両側端面が、引き抜
    き力と垂直になるよう形成されてなることを特徴とする
    請求項3記載のアンカーボルト。
  6. 【請求項6】 前記埋め込み部分が軸状部材とされ、こ
    の軸状部材の外周面に全長に亘って軸方向に所定間隔で
    断面が長方形の円板状の溝を穿設するようにして、前記
    突起が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    アンカーボルト。
JP2001298947A 2001-09-28 2001-09-28 アンカーボルト Withdrawn JP2003105868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001298947A JP2003105868A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 アンカーボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001298947A JP2003105868A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 アンカーボルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003105868A true JP2003105868A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19119770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001298947A Withdrawn JP2003105868A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 アンカーボルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003105868A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100991497B1 (ko) * 2009-12-24 2010-11-04 주식회사 건축사사무소건원엔지니어링 철근콘크리트 기둥과 철골 보의 복합구조물
KR102017654B1 (ko) * 2019-01-08 2019-09-04 평화기업주식회사 교량 점검로 및 그 설치방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100991497B1 (ko) * 2009-12-24 2010-11-04 주식회사 건축사사무소건원엔지니어링 철근콘크리트 기둥과 철골 보의 복합구조물
KR102017654B1 (ko) * 2019-01-08 2019-09-04 평화기업주식회사 교량 점검로 및 그 설치방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4619096A (en) Rebar splicing and anchoring
JP2004520508A (ja) 鉄筋継手具
JP7152316B2 (ja) せん断壁性能改善型留め具
KR20150010751A (ko) 2개의 구성 부품들을 결합시키는 연결 수단
JP2009263878A (ja) 型枠間隔保持用セパレータ、フォームタイ及び型枠間隔保持構造
KR100897721B1 (ko) 패널용 앵커볼트 및 그 설치방법
JP4377927B2 (ja) 木質建築部材の接合構造体
JP2003105868A (ja) アンカーボルト
JP7261658B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の接合方法
JP2010156113A (ja) アンカーボルト接合部材及びアンカーボルト接合部材を使用した耐震補強施工構造
JP7337376B2 (ja) ダブルナット機構、並びにこれを備えた締結ネジ機構および金属製アンカー
JP4679769B2 (ja) 柵体
JP2000008493A (ja) 柱脚用ベースプレート
JPH10331394A (ja) Pc工法用天然石材タイル及びコンクリートパネル
JP2003105867A (ja) アンカーボルト
KR102242489B1 (ko) 철근 연결 커플러
KR102545893B1 (ko) 비부착 강봉을 이용한 프리스트레스트 콘크리트 패널 제작 방법 및 이에 따른 프리스트레스트 콘크리트 패널
JP2003293379A (ja) アンカー付近における基礎コンクリートのひび割れ防止構造
JPH1025746A (ja) 鉄骨柱脚の定着構造
JPH08226429A (ja) ボルト受け金具及び構造部材接合用金具
JPS5830449B2 (ja) Pc杭
JP2001038708A (ja) 建築構造用複合部材およびその製造方法
JP4495490B2 (ja) 基礎の施工方法
KR200306733Y1 (ko) 콘크리트 거푸집의 고정장치
JPH038923A (ja) プレストレストコンクリート杭の圧着型後付け定着具と後付け定着具による杭頭処理工法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202