JP2003105692A - 製紙工程における微生物抑制方法 - Google Patents

製紙工程における微生物抑制方法

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JP2003105692A JP2001297841A JP2001297841A JP2003105692A JP 2003105692 A JP2003105692 A JP 2003105692A JP 2001297841 A JP2001297841 A JP 2001297841A JP 2001297841 A JP2001297841 A JP 2001297841A JP 2003105692 A JP2003105692 A JP 2003105692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抄紙工程の白水循環系に流入する微生物数を抑
制することにより、系内の微生物数を低く維持し、系内
で使用する殺菌剤又は増殖抑制剤に長期間にわたって安
定して優れた殺菌効果を発現させ、効果的に抄紙工程の
スライムコントロールを行うことができる製紙工程にお
ける微生物抑制方法を提供する。 【解決手段】損紙離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を
添加し、菌数を1×107個/mL以下としたのち抄紙す
ることを特徴とする製紙工程における微生物抑制方法、
及び、損紙離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を添加
し、菌数を1×107個/mL以下としたのちバージンパ
ルプと混合して抄紙することを特徴とする製紙工程にお
ける微生物抑制方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙工程における
微生物抑制方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、
抄紙工程の白水循環系に流入する微生物数を抑制するこ
とにより、系内の微生物数を低く維持し、系内で使用す
る殺菌剤又は増殖抑制剤に長期間にわたって安定して優
れた殺菌効果を発現させ、効果的に抄紙工程のスライム
コントロールを行うことができる製紙工程における微生
物抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙工業における原料調整工程や抄紙工
程においては、セルロース及び各種の添加物を栄養源と
して、細菌類や真菌類などが繁殖し、スライムが発生す
る。このようなスライムが壁面から剥離すると、製品中
に異物として混入し、製品の品質を低下させたり、抄紙
工程において紙切れを誘発して連続操業を阻害し、生産
効率を大幅に低下させるなど、好ましくない事態を招来
する。製紙工程では、添加物としてロジン系サイズ剤、
澱粉、ラテックス、カゼインなどが大量に使用されてお
り、これらの添加物がいずれも栄養源となることから、
微生物が繁殖しやすい状態にある。従来、各種工業分野
においては、細菌類や真菌類などの微生物障害に対し
て、その実施が比較的簡単で経済的であることから、抗
菌剤による処理が広くなされている。これらの微生物に
よる障害を防止するために、多くの抗菌剤が使用されて
きた。古くは有機水銀化合物や塩素化フェノール系化合
物などが使用されていたが、これらの薬剤は人体や魚介
類に対する毒性が強く、環境汚染を引き起こすために使
用が規制されるようになり、最近では比較的低毒性の次
のような抗菌剤が広く使用されている。公知の抗菌剤と
しては、メチレンビスチオシアネート、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−
2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン、1,2−
ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチルイ
ソチアゾリン−3−オン、ジメチルジチオカルバミン酸
ナトリウム、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオ
ンアミド、2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタロニト
リル、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、1,1
−ジブロモ−1−ニトロ−2−プロパノール、1,1−
ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトキシエタン、1,1
−ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトキシプロパン、2
−ブロモ−2−ニトロ−1,3−ジアセトキシプロパ
ン、トリブロモニトロメタン、β−ブロモ−β−ニトロ
スチレン、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサ
ン、5−ブロモ−2−メチル−5−ニトロ−1,3−ジ
オキサン、1,2−ビス(ブロモアセトキシ)エタン、1,
2−ビス(ブロモアセトキシ)プロパン、1,4−ビス(ブ
ロモアセトキシ)−2−ブテン、メチレンビスブロモア
セテート、ベンジルブロモアセテート、N−ブロモアセ
トアミド、2−ブロモアセトアミド、ジクロログリオキ
シム、α−クロロベンズアルドキシム、α−クロロベン
ズアルドキシムアセテート、2−(p−ヒドロキシフェ
ニル)グリオキシロヒドロキシモイルクロライド、トリ
ヨードアリルアルコール、5−クロロ−2,4,6−トリ
フルオロイソフタロニトリル、2,4,5,6−テトラク
ロロイソフタロニトリル、3,3,4,4,−テトラクロロ
テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド,4,5−
ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オン、ヘキサブロ
モジメチルスルホン、グルタルアルデヒド、o−フタル
アルデヒド、ジクロロフェン、ジデシルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ジクロロジメチルヒダントイン、ブ
ロモクロロジメチルヒダントイン、ジブロモヒダントイ
ン、臭化アンモニウムと次亜塩素酸ナトリウムの等モル
反応生成物などを挙げることができる。上記の種々の低
毒性抗菌剤は、低毒性とはいうものの、その使用量をで
きるだけ減少することが、毒性や環境に対する影響、経
済的な処理コスト低減の観点から望ましい。従って、少
ない添加量でより長時間抗菌効果を発現する抗菌剤が必
然的に望まれており、この観点から、新規な抗菌性物
質、あるいは、公知の抗菌剤の中から、相乗的な効果を
示す抗菌剤の組み合わせについても種々研究されてき
た。実際の製紙工程でのこれら抗菌剤の使用方法は、添
加場所として、抄紙工程の一次白水循環系におけるスラ
イムの増殖を抑えることを重視し、白水ピット、原料パ
ルプスラリーが存在するミキシングチェスト又は種箱に
重点的に添加している。また、経済的な観点から、4〜
12時間間隔で5〜60分添加し、それを1日に2〜6
回行う間欠注入処理が広く行われている。また、抗菌剤
を適用した場合の効果の把握には、通常抗菌剤の添加前
と添加直後の対象水を採取し、菌数測定を実施して、9
0%以上の殺菌率を一つの目安としている。最近、製紙
工業では、印刷機の性能の向上と多様化に応えるため
に、印刷用紙の表面品質を効率的に制御すべく、抄紙工
程での内添薬品に加え、抄紙後の原紙に表面塗工する外
添薬品で調整するようになってきた。使用される外添薬
品としては、主に安価な澱粉が使用されており、製品と
ならなかった損紙を溶解して再利用する製紙工程におい
ては、微生物の栄養源となる外添薬品が抄紙工程に混入
するようになってきた。また、最近の資源リサイクルに
よる環境保護の観点から、紙や段ボール古紙の配合率が
増加し、その結果として、古紙の表面塗工層や段ボール
の層間接着剤として使用された澱粉が再び溶解され、抄
紙工程に混入するようにもなってきた。一方、生産原単
位の低減も追求され、新水使用量や流失原料の低減及び
熱回収の観点から、製紙工程のクローズド化が進展し、
微生物の栄養源となる物質が豊富に濃縮されるようにな
ってきている。さらに、安価な填料としての炭酸カルシ
ウム利用や、雑誌古紙の利用に伴う炭酸カルシウムの抄
紙工程への混入により、酸性抄紙から中性抄紙への移行
も進んでおり、微生物の生育に適したpH条件になってい
る。以上のような製紙工程の諸条件の変化に伴い、微生
物の増殖に適した環境条件が整った結果、抄紙工程の白
水循環系の細菌数は、従来は1×106個/mLレベルで
あったものが、1×108個/mLレベルに上昇し、スラ
イム障害を防止するための抗菌剤の使用量が増加する傾
向にある。それは、抗菌剤と微生物の反応においても、
微生物数が増加して90%以上の殺菌率を維持するため
には、抗菌剤の必要量が多くなるからである。また、抗
菌剤の処理コストの増加を回避した場合には、操業を停
止して抄紙工程の洗浄頻度を増加する必要があり、生産
効率の低下を招いている。そこで、抗菌効果に優れた新
しい抗菌剤と同時に、製紙工程の変化に伴う新しい微生
物抑制技術が、求められるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抄紙工程の
白水循環系に流入する微生物数を抑制することにより、
系内の微生物数を低く維持し、系内で使用する殺菌剤又
は増殖抑制剤に長期間にわたって安定して優れた殺菌効
果を発現させ、効果的に抄紙工程のスライムコントロー
ルを行うことができる製紙工程における微生物抑制方法
を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな微生物の増殖に有利な環境条件においても、製紙工
程での経済的で有効な微生物抑制方法を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、抄紙工程の一次白水循環系において
微生物数が多い原因は、抄紙工程の上流に当たる原料系
にあり、その原料系の中でも損紙系が2〜20時間とい
う長い滞留時間と微生物の栄養源が豊富なことから、微
生物の増殖場所となっていることを見いだした。次に、
この損紙系において抗菌剤を添加することにより微生物
を抑制し、抄紙工程に流入する損紙離解液又はその濃度
調整液中の菌数を常に1×107個/mL以下に維持する
ことにより、抄紙工程の一次白水循環系の菌数も常に1
×107個/mL以下になり、一次白水循環系で使用して
いる抗菌剤の効果が向上すること、及び、その使用量を
低減し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)損紙
離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を添加し、菌数を1
×107個/mL以下としたのち抄紙することを特徴とす
る製紙工程における微生物抑制方法、及び、(2)損紙
離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を添加し、菌数を1
×107個/mL以下としたのちバージンパルプと混合し
て抄紙することを特徴とする製紙工程における微生物抑
制方法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の製紙工程における微生物
抑制方法の第一の態様においては、損紙離解液又はその
濃度調整液に抗菌剤を添加し、菌数を1×107個/mL
以下としたのち抄紙する。本発明の製紙工程における微
生物抑制方法の第二の態様においては、損紙離解液又は
その濃度調整液に抗菌剤を添加し、菌数を107個/mL
以下としたのちバージンパルプと混合して抄紙する。バ
ージンパルプとの混合は、バージンパルプ叩解液として
混合することが好ましい。本発明方法は、一次白水循環
系の菌数が1×106個/mL以上である製紙工程に好適
に適用することができ、製紙工程の上流の原料系に当た
る損紙系を、他の原料と混合される直前まで常に菌数を
1×107個/mL以下に維持するように、抗菌剤を用い
て制御する方法である。ここで損紙系とは、製紙工程中
で乾燥工程を経た乾燥紙を、製品として出荷せずに再度
原料として利用することを目的とし、パルパーなどで離
解して、SS濃度2重量%から20重量%のパルプスラ
リーとして、そのまま抄紙するまで、あるいは、他の原
料と混合するまでの系である。損紙系における抗菌剤の
添加場所に特に制限はなく、抄紙するまで、あるいは、
他の原料と混合される直前まで、常に菌数が1×107
個/mL以下に維持するという条件が満たされればよい。
しかし、損紙系では、パルパー離解後から抄紙原料とし
て使用されるまでに微生物の増殖が起こることから、離
解直前のパルパー、あるいは、離解後に移送される損紙
チェストなどの損紙系の上流部に添加することが好まし
い。
【0006】本発明方法に用いる抗菌剤に特に制限はな
く、例えば、メチレンビスチオシアネート、5−クロロ
−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロ
ロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン、1,
2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチ
ルイソチアゾリン−3−オン、ジメチルジチオカルバミ
ン酸ナトリウム、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロ
ピオンアミド、2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタロ
ニトリル、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−
ジオール、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、
1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−プロパノール、1,
1−ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトキシエタン、
1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−アセトキシプロパ
ン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−ジアセトキシプ
ロパン、トリブロモニトロメタン、β−ブロモ−β−ニ
トロスチレン、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオ
キサン、5−ブロモ−2−メチル−5−ニトロ−1,3
−ジオキサン、1,2−ビス(ブロモアセトキシ)エタ
ン、1,2−ビス(ブロモアセトキシ)プロパン、1,4−
ビス(ブロモアセトキシ)−2−ブテン、メチレンビスブ
ロモアセテート、ベンジルブロモアセテート、N−ブロ
モアセトアミド、2−ブロモアセトアミド、ジクロログ
リオキシム、α−クロロベンズアルドキシム、α−クロ
ロベンズアルドキシムアセテート、2−(p−ヒドロキ
シフェニル)グリオキシロヒドロキシモイルクロライ
ド、トリヨードアリルアルコール、5−クロロ−2,4,
6−トリフルオロイソフタロニトリル、2,4,5,6−
テトラクロロイソフタロニトリル、3,3,4,4,−テト
ラクロロテトラヒドロチオフェン−1、1−ジオキシ
ド、4,5−ジクロロ−1、2−ジチオール−3−オ
ン、ヘキサブロモジメチルスルホン、グルタルアルデヒ
ド、o−フタルアルデヒド、ジクロロフェン、ジデシル
ジメチルアンモニウムクロライド、ジクロロジメチルヒ
ダントイン、ブロモクロロジメチルヒダントイン、ジブ
ロモヒダントイン、臭化アンモニウムと次亜塩素酸ナト
リウムの等モル反応生成物などを挙げることができる。
これらの抗菌剤は、1種を単独で用いることができ、あ
るいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0007】損紙系においては、パルパー離解後から抄
紙原料として使用されるまでに微生物の増殖が起こるの
で、微生物に対する殺菌効果と増殖抑制効果を有する抗
菌剤組成物を用いることが好ましい。微生物に対する殺
菌効果と増殖抑制効果を有する抗菌剤組成物としては、
例えば、殺菌効果を有する抗菌剤と増殖抑制効果を有す
る抗菌剤を組み合わせた抗菌剤組成物などを挙げること
ができる。殺菌効果を有する抗菌剤としては、例えば、
2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、2,
2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、4,5−ジクロ
ロ−1,2−ジチオール−3−オン、o−フタルアルデ
ヒド、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、α−
クロロベンズアルドキシム、ブロモクロロジメチルヒダ
ントイン、臭化アンモニウムと次亜塩素酸ナトリウムの
等モル反応生成物などを挙げることができる。増殖抑制
効果を有する抗菌剤としては、例えば、メチレンビスチ
オシアネート、5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチ
アゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン
−1,3−ジオール、1,4−ビス(ブロモアセトキシ)−
2−ブテン、5−クロロ−2,4,6−トリフルオロイソ
フタロニトリル、3,3,4,4,−テトラクロロテトラヒ
ドロチオフェン−1,1−ジオキシドなどを挙げること
ができる。2種以上の抗菌剤を組み合わせて用いる場合
の抗菌剤の添加方法に特に制限はなく、例えば、2種以
上の抗菌剤を別々に添加することができ、あるいは、2
種以上の抗菌剤を1液製剤化して添加することもでき
る。また、離解直前のパルパーに添加する場合は、各バ
ッチ毎に間欠的に添加することが好ましく、パルパーの
後段の損紙チェストなどに添加する場合は、連続的に添
加することが好ましい。本発明方法において、抗菌剤の
添加濃度に特に制限はなく、それぞれの損紙系に適した
添加濃度を適宜選択することができるが、通常は、パル
パーに添加する場合は各バッチ水量に対して、損紙チェ
ストに連続添加する場合はチェストからの流出水量に対
して、抗菌剤の有効成分の濃度が0.5mg/L以上であ
ることが好ましく、3mg/L以上であることがより好ま
しい。従来行われていたように、損紙系への抗菌剤の添
加を、4〜12時間間隔で5〜60分添加する操作を1
日に2〜6回繰り返すことにより行うと、菌数を常に1
×107個/mL以下に維持することは困難である。
【0008】本発明方法において、抗菌剤の添加量は、
例えば、下記の方法により具体的に設定することができ
る。すなわち、処理対象の製紙工程の損紙系スラリーを
採取し、直ちにビーカーに500mL分注する。対象系と
同じ温度に設定した恒温水槽にビーカーを浸漬し、抗菌
剤を所定濃度添加し、撹拌機を用いて300rpm程度で
損紙スラリー撹拌する。対象としている損紙系と同じ滞
留時間放置したのち、菌数の測定を行い1×107個/m
L以下を維持し得る抗菌剤の最少濃度を採用する。な
お、最適な抗菌剤についても、同じ評価方法を用いて、
抗菌剤濃度を一定にして抗菌剤の種類を変えることによ
り選定することができる。次に、本発明方法を実機に適
用した場合の効果管理方法について説明する。本発明方
法においては、従来のように一次白水循環系において、
抗菌剤の添加前と添加直後の菌数を測定することより
も、むしろ一次白水循環系の通常の菌数レベルの管理が
重要になる。そのために、微生物測定方法としても通常
行われている寒天培地に植菌して48時間以上培養後に
微生物コロニー数を測定する方法より、リアルタイムで
菌数のレベルを把握し得る菌数測定法が適している。例
えば、キッコーマン(株)のルシフェラーゼにより微生物
中のアデノシン5'−三リン酸(ATP)量を蛍光強度
で測定することができるキットなどを用いて、あらかじ
め対象処理水中の菌数とATP量との検量線を作成すれ
ば、容易に菌数のレベルを把握することができる。効果
管理には、ミキシングチェスト内のパルプスラリーと一
次白水循環系の菌数レベルが1×107個/mL以下であ
れば効果良好とし、両方が1×107個mL以上になった
場合には、損紙系の抗菌剤添加量を1×107個/mL以
下になるように増加させる。特に、一次白水循環系だけ
が1×107個/mL以上になった場合には、系内にスラ
イムが堆積して剥離する前兆であり、この場合は一次白
水循環系の抗菌剤の添加量を増加させる。本発明方法
は、抗菌剤の効果の管理のみならず、最適な抗菌剤の使
用量の設定を目的として、添加量の低減を検討するため
にも有効である。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。図1は、実施例を適用した製紙
工場の塗工原紙抄造機の工程系統図である。この抄造機
は、生産量500t/日、抄紙水温38℃、抄紙pH7.
8である。原料系において、広葉樹漂白クラフトパルプ
(LBKP)と針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)
が叩解され、損紙が離解され、回収原料とともに、それ
ぞれがパルプスラリーとして分配箱1に送られる。それ
ぞれのパルプスラリーは、所定の割合でミキシングチェ
スト2に供給され、填料、添加剤などが添加され、均一
に混合され、紙料が調成される。紙料は、いったん種箱
3に貯留されたのち、抄紙工程に送られ、白水が添加さ
れて所定の濃度に希釈され、スクリーン4で未離解物や
異物が除去され、ヘッドボックス5へ送られる。紙料
は、ヘッドボックスからワイヤパート6に吐出され、白
水が排出されて湿潤シートとなり、図示しないプレスパ
ートからドライヤーパート、カレンダーを経由して製品
となり、リールに巻き取られる。ワイヤパートの白水
は、セーブオール7を通り、白水ピット8に貯留され、
スクリーン、ヘッドボックス、ワイヤパート、セーブオ
ール及び白水ピットが、一次白水循環系を構成する。余
剰の白水は、余剰白水ピット9に貯留されたのち、ポリ
ディスクフィルター10でろ過されて白水中の微細繊維
が回収され、クリア水はクリア水ピット11に貯留され
たのち、パルプ濃度調整水、シャワー水などとして利用
される。図1の全体が、二次白水循環系を構成する。図
2は、実施例を適用した製紙工場の塗工原紙抄造機の物
質収支図である。損紙と回収水が、1バッチ当たり損紙
3tとクリア水47m3の割合でパルパーに供給され、
濃度6重量%のスラリーが調成される。この損紙スラリ
ーは、容量100m3の損紙チェスト1へ送られ、さら
に533L/分で容量150m3の損紙チェスト2へ送
られる。損紙チェスト2から533L/分で送り出され
る損紙スラリーに、パルプ濃度調整水267L/分が加
えられ、濃度4重量%の損紙スラリー800L/分とな
って、ミキシングチェストに供給される。ミキシングチ
ェストには、濃度4重量%の広葉樹漂白クラフトパルプ
(LBKP)4,800L/分と、濃度4重量%の針葉
樹漂白クラフトパルプ(NBKP)2,400L/分が
送り込まれ、混合される。パルプの混合割合は、LBK
P60重量%、NBKP30重量%、損紙10重量%で
ある。ミキシングチェストで調成された紙料は、8m3
/分で、一次白水循環系へ送り出される。
【0010】比較例1 従来より、この塗工原紙抄造機では、2,2−ジブロモ
−3−ニトリロプロピオンアミド30重量%、5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン2重量
%及びプロピレングリコール68重量%の混合物である
抗菌剤Aを用いていた。損紙系においては、抗菌剤A
を、1日4回、250g/分の速度で10分間、損紙チ
ェスト1に供給していた。1日の抗菌剤Aの使用量は、
10kgである。損紙チェスト1内における抗菌剤Aの最
高到達濃度は24mg/Lであり、抗菌剤A添加後40分
は濃度20mg/L以上を保持し、300分は濃度5mg/
L以上を保持していた。一次白水循環系においては、抗
菌剤Aを、1日4回、850g/分の速度で15分間、
白水ピットに供給していた。1日の抗菌剤Aの使用量
は、51kgである。白水ピット内における抗菌剤Aの最
高到達濃度は40mg/Lであり、抗菌剤A添加後15分
は濃度30mg/L以上を保持し、55分は濃度10mg/
L以上を保持していた。抗菌剤Aを供給する直前の各工
程における菌数は、LBKPチェストが1.61×106
個/mL、NBKPチェストが1.14×106個/mL、損
紙チェスト1が2.03×107個/mL、損紙チェスト2
が2.40×108個/mL、ミキシングチェストが3.1
8×107個/mL、白水ピットが3.68×107個/m
L、クリア水ピットが1.18×107個/mLであった。
損紙チェスト1、損紙チェスト2及び白水ピットにおけ
る菌数変化を、図3(a)、図3(b)及び図3(c)に示
す。
【0011】実施例1 損紙チェスト2における菌数を1×107個以下に保つ
ために、抗菌剤Aを、損紙チェスト1に5.3g/分の
速度で連続添加した。抗菌剤Aの添加量は、損紙チェス
ト1からの流出量に対して10mg/Lに相当し、1日の
抗菌剤Aの使用量は7.63kgである。一次白水循環系
においては、従来どおり、抗菌剤Aを、1日4回、85
0g/分の速度で15分間、白水ピットに供給した。1
日の抗菌剤Aの使用量は、51kgである。白水ピット内
における抗菌剤Aの最高到達濃度は40mg/Lであり、
抗菌剤A添加後15分は濃度30mg/L以上を保持し、
55分は濃度10mg/L以上を保持した。白水ピットに
抗菌剤Aを供給する直前の各工程における菌数は、LB
KPチェストが9.80×105個/mL、NBKPチェス
トが1.02×106個/mL、損紙チェスト1が3.19
×106個/mL、損紙チェスト2が4.81×106個/m
L、ミキシングチェストが1.04×106個/mL、白水
ピットが1.24×106個/mL、クリア水ピットが6.
76×105個/mLであった。損紙チェスト1、損紙チ
ェスト2及び白水ピットにおける菌数変化を、図4
(a)、図4(b)及び図4(c)に示す。従来の処理法であ
る比較例1と比べると、損紙離解液の菌数を常に1×1
7個/mL以下にした結果、一次白水循環系の菌数も常
に1×107個/mL以下に抑制されている。また、一次
白水循環系における抗菌剤の殺菌効果も増大している。
【0012】実施例2 実施例1において、菌数が十分に減少したので、一次白
水循環系への抗菌剤Aの添加量を半減した。損紙系にお
いては、実施例1と同様に、抗菌剤Aを、損紙チェスト
1に5.3g/分の速度で連続添加した。抗菌剤Aの添
加量は、損紙チェスト1からの流出流量に対して10mg
/Lに相当し、1日の抗菌剤Aの使用量は7.63kgで
ある。一次白水循環系においては、抗菌剤Aを、1日4
回、425g/分の速度で15分間、白水ピットに供給
した。1日の抗菌剤Aの使用量は、25.5kgである。
白水ピット内における抗菌剤Aの最高到達濃度は20mg
/Lであり、抗菌剤A添加後15分は濃度15mg/L以
上を保持し、55分は濃度5mg/L以上を保持してい
た。白水ピットに抗菌剤Aを供給する直前の各工程にお
ける菌数は、LBKPチェストが1.12×106個/m
L、NBKPチェストが1.08×106個/mL、損紙チ
ェスト1が3.27×106個/mL、損紙チェスト2が
5.12×106個/mL、ミキシングチェストが1.18
×106個/mL、白水ピットが1.36×106個/mL、
クリア水ピットが7.12×105個/mLであった。損紙
チェスト1、損紙チェスト2及び白水ピットにおける菌
数変化を、図5(a)、図5(b)及び図5(c)に示す。従
来の処理法である比較例1と比べると、本発明法の処理
によれば、約半分の抗菌剤の使用量で、一次白水循環系
における抗菌剤添加時の殺菌率を同じ99%にすること
ができ、一次白水循環系の菌数も常に1×107個/mL
以下に抑制されている。比較例1、実施例1及び実施例
2の結果を、まとめて第1表に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の製紙工程における微生物抑制方
法によれば、損紙離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を
添加して、菌数を1×107mg/L以下とすることによ
り、一次白水循環系における抗菌剤の添加量を減少して
も、高い殺菌率を維持し、微生物の増殖を効果的に抑制
して、菌数を低い水準に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例を適用した製紙工場の塗工原紙
抄造機の工程系統図である。
【図2】図2は、実施例を適用した製紙工場の塗工原紙
抄造機の物質収支図である。
【図3】図3は、比較例1における損紙チェスト1、損
紙チェスト2及び白水ピットの菌数変化を示すグラフで
ある。
【図4】図4は、実施例1における損紙チェスト1、損
紙チェスト2及び白水ピットの菌数変化を示すグラフで
ある。
【図5】図5は、実施例2における損紙チェスト1、損
紙チェスト2及び白水ピットの菌数変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 分配箱 2 ミキシングチェスト 3 種箱 4 スクリーン 5 ヘッドボックス 6 ワイヤパート 7 セーブオール 8 白水ピット 9 余剰白水ピット 10 ポリディスクフィルター 11 クリア水ピット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 532 C02F 1/50 532C 532D 532H D21F 1/66 D21F 1/66

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】損紙離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を
    添加し、菌数を1×107個/mL以下としたのち抄紙す
    ることを特徴とする製紙工程における微生物抑制方法。
  2. 【請求項2】損紙離解液又はその濃度調整液に抗菌剤を
    添加し、菌数を1×107個/mL以下としたのちバージ
    ンパルプと混合して抄紙することを特徴とする製紙工程
    における微生物抑制方法。
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