JP2003105041A - 活性エネルギー線硬化型組成物およびその硬化物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型組成物およびその硬化物

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JP2003105041A JP2001301221A JP2001301221A JP2003105041A JP 2003105041 A JP2003105041 A JP 2003105041A JP 2001301221 A JP2001301221 A JP 2001301221A JP 2001301221 A JP2001301221 A JP 2001301221A JP 2003105041 A JP2003105041 A JP 2003105041A
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Tamotsu Kawahara
保 河原
Akiko Ito
明子 伊藤
Ichiro Igarashi
一郎 五十嵐
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 今までの活性エネルギー線硬化型組成物に
は、硬化時や長期間使用すると硬化物が黄変するといっ
た問題があり、光学材料用として用いるには透明性およ
び耐候性等の点で更なる改良が要求されている。また、
上記の光学シート等のさらなる生産性を上げるには、硬
化性および透明シート状基材への密着性の向上も課題で
ある。 【解決手段】 特定構造を有するウレタン(メタ)アク
リレートを含有する硬化型組成物が活性エネルギー線に
よる硬化が速く、その硬化物が基材との密着性および耐
候性に優れることを見出し本発明を完成させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の構造を有す
るウレタン(メタ)アクリレートを含む活性エネルギー
線によって硬化可能な硬化型組成物に関する。さらに詳
しくは、透明で加熱時の着色が少なく、透明プラスチッ
ク基材等との密着性に優れることを特徴とし、プリズム
レンズ等のシート状の光学材料用としての利用が期待で
きる硬化型組成物に関する。なお、本明細書において
は、アクリレートおよびメタクリレートを(メタ)アク
リレートのように表わす。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、活性エネルギー線硬化型組成物は、その速硬化性に
より各種材料のコーティングおよび印刷インキ等に用い
られている。しかし近年、エレクトロニクス分野の進歩
に伴い、パソコン等のカラー液晶表示装置に用いるプリ
ズムシート、プロジェクションテレビ等の投射スクリー
ンとして用いられるフレネルレンズシートやレンチキュ
ラーレンズシート、また上記のレンズシートのコーティ
ング用途等、光学材料用として活性エネルギー線硬化型
組成物が利用されてきている。このような例として、特
開平7−330709に活性エネルギー線で硬化するポ
リウレタン(メタ)アクリレートが報告されている。
【0003】しかしながら、今までの活性エネルギー線
硬化型組成物には、硬化時や長期間使用すると硬化物が
黄変するといった問題があり、光学材料として用いるに
は透明性および耐候性等の点でさらなる改良が要求され
ている。また、上記の光学シート等のさらなる生産性を
上げるには、硬化性および透明シート状基材への密着性
の向上も課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究の結果、特定構造を有するウ
レタン(メタ)アクリレートを含有する硬化型組成物が
活性エネルギー線による硬化が速く、その硬化物が基材
との密着性および耐候性に優れることを見出し本発明を
完成した。
【0005】すなわち、本発明は下記式(1)で示され
るウレタン(メタ)アクリレート(A)
【0006】
【化2】 [CH2=C(R1)COO−R2−OOCNH−X−NHCOO]23 (1)
【0007】(式(1)中、R1は水素原子またはメチ
ル基を表わし、R2およびR3は分岐があっても良い炭素
数2〜10のアルキレン基を表わし、Xは分岐または環
を含んでいても良い炭素数6〜18のアルキレン基で具
体的にはヘキサメチレン,トリメチルヘキサメチレン,
下記式(2)および下記式(3)等である)と
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】(メタ)アクリロイル基を一個有する(メ
タ)アクリレート(B)、および重合開始剤(C)を含
み,(メタ)アクリレート(D)を含むこともあること
を特徴とする活性エネルギー線硬化型組成物、およびそ
の硬化型組成物の硬化物に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のウレタン(メタ)アクリ
レート(A)[以下(A)成分と称する]は、下記式
(4)で表される分子内に2個の水酸基を有するジオー
ルと下記式(5)で表されるジイソシアネートとを反応
させた後,下記式(7)で表される水酸基含有(メタ)
アクリレートを反応させることにより得ることができ
る。
【0012】
【化5】HO−R3−OH (4)
【0013】式(4)のR3は、分岐があっても良い炭
素数2〜10のアルキレン基である。
【0014】
【化6】OCN−X−NCO (5)
【0015】式(5)のXは、分岐または環を含んでい
ても良い炭素数6〜18のアルキレン基で,具体的に
は,−(CH2)6−、下記式(2),下記式(3)および
下記式(6)等である。
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】 −CH2−C(CH32CH2CH(CH3)C24− (6)
【0019】
【化10】
【0020】式(7)中、R1は水素原子またはメチル
基を表わし、R2は分岐があっても良い炭素数2〜10
のアルキレン基を表わす。
【0021】さらに具体的には,式(4)の化合物とし
て、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、
1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、
ネオペンチルグリコール、2,2−ジエチル−1,3−
プロパンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、2−プロピル−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2−プロピル−2−エチル−1,
3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジイソプロピル−1,
3−プロパンジオールおよび3−メチル−1,5−ペン
タンジオール等が挙げられる。
【0022】また、式(5)で表わせる脂肪族および脂
環式ジイソシアネートとしては、1,6−ヘキサンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、2,2,
4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートおよび
4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル−イソシアネ
ート)等が挙げられる。
【0023】さらに、式(7)で表わせる水酸基含有
(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレートおよび1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0024】上記の式(4)で表わせるジオール、式
(5)で表わせるジイソシアネートおよび式(7)で表
わせる水酸基含有(メタ)アクリレートから得られる
(A)成分は、公知の方法を用いて合成することができ
る。例えば式(4)で表わせるジオール1モルに対して
2モルの式(5)で表わせるジイソシアネートを反応さ
せてウレタンオリゴマーを得た後、このウレタンオリゴ
マー1モルに対して2.0〜3.0モルの式(7)で表
わせる水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得
ることができる。また、ウレタン化反応時はウレタン化
反応触媒として、例えばラウリン酸ジ−n−ブチルスズ
またはトリエチルアミン等を使用することができ、その
後の式(7)との反応において重合を防止するため重合
禁止剤、例えばハイドロキノン、メトキシハイドロキノ
ン、フェノチアジンまたはQ−1301(和光純薬(株)
製)等を使用するのが好ましい。なお合成するとき攪拌
が困難になる場合には、希釈剤として、トルエン、酢酸
エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトンまたはメチル
イソブチルケトン等の有機溶剤や、テトラヒドロフルフ
リル(メタ)アクリレート、フェノールのエチレンオキ
サイド付加物の(メタ)アクリレート、ノニルフェノー
ルのエチレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート
または2−エチルヘキシルアルコールのエチレンオキサ
イド付加物の(メタ)アクリレート等の反応性希釈剤を
使用することもできる。反応温度は通常室温〜100
℃、好ましくは50〜80℃である。なお、本発明の硬
化型組成物においては(A)成分として上記のように合
成したものを2種以上併用することもできる。
【0025】本発明の硬化型組成物において使用する
(メタ)アクリロイル基を一個有する(メタ)アクリレ
ート(B)[以下(B)成分と称す]としては、例えば
N−ビニルピロリドン、並びにテトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートおよび
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート類、並びにフェノ
ールのエチレンオキサイド付加物等のフェノールのアル
キレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート類、並
びにノニルフェノールのようなアルキルフェノールのエ
チレンオキサイド付加物等のアルキルフェノールのアル
キレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート類、並
びに2−エチルヘキサノールのエチレンオキサイド付加
物の(メタ)アクリレート等の脂肪族アルコールのアル
キレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート類等が
挙げられる。上記のアルキルとは、分岐があっても良い
低級アルキル基であり、具体的には、エチルおよびプロ
ピル等のような炭素数1〜6のものである。また、上記
のアルキレンとは、分岐があっても良い低級アルキル基
であり、具体的には、エチレンおよびプロピレン等のよ
うな炭素数1〜6のものである。また、上記のアルキレ
ンオキサイドとは、エチレンおよびプロピレンのような
良い低級アルキレンよりなるものである。(B)成分に
おいては、これらの化合物を2種以上併用することもで
きる。
【0026】本発明の硬化型組成物において使用する重
合開始剤(C)[以下(C)成分と称する]としては、
例えば光重合開始剤として、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテルおよびベンゾインエチルエーテル等のベン
ゾインとそのアルキルエーテル類、アセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1
−ヒドロキシアセトフェノンおよび1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン等のアセトフェノン類、2−
メチルアントラキノンおよび2−エチルアントラキノン
等のアントラキノン類、2,4−ジメチルチオキサント
ンおよび2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサ
ントン類、アセトフェノンジメチルケタールおよびベン
ジルジメチルケタール等のケタール類、ベンゾフェノン
等のベンゾフェノン類、並びにキサントン類等がある。
これらの光重合開始剤は単独で用いることも、安息香酸
系およびアミン系等の光重合開始促進剤と組み合わせて
用いることもできる。
【0027】本発明の硬化型組成物に使用される各成分
の使用割合は、(A)成分および(B)成分の合計10
0重量部に対し、(A)成分が5〜70重量部、(B)
成分が5〜80重量部であり、好ましくは(A)成分が
10〜50重量部、(B)成分が10〜80重量部であ
る。(A)成分が5重量部に満たない場合は硬化性が劣
り、他方(A)成分が70重量部を越える場合には硬化
型組成物の粘度が高くなり成形性が悪くなる。また、
(B)成分が5重量部に満たない場合は硬化型組成物が
高粘度となり成形性が悪化し、他方(B)成分が80重
量部を越える場合は硬化性が劣るという問題が生じる。
また、(C)成分は、(A)成分と(B)成分の合計1
00重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは1
〜5重量部である。(C)成分の割合が0.1重量部に
満たない場合には、硬化型組成物の硬化性が劣り、他方
10重量部を越える場合には、耐候性や熱安定性が低下
する。
【0028】本発明の硬化型組成物は、さらに上記
(A)成分、(B)成分および(C)成分以外に(メ
タ)アクリレート(D)(以下(D)成分と称する)を
添加することもできる。(D)成分としては、例えば、
ポリオールポリ(メタ)アクリレート、ポリエステルポ
リ(メタ)アクリレート、およびエポキシ(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
【0029】D成分としてのポリオールポリ(メタ)ア
クリレートの具体例としては、ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ノナン
ジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジ
メタノールジ(メタ)アクリレートおよびヒドロキシピ
バリン酸とネオペンチルグリコールのエステル化ジオー
ルのジ(メタ)アクリレート等のジオールとのジ(メ
タ)アクリレート類、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリまた
はテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
のトリまたはテトラ(メタ)アクリレートおよびジペン
タエリスリトールのペンタまたはヘキサ(メタ)アクリ
レート等のポリオールのポリ(メタ)アクリレート類、
トリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、テ
トラエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、トリ
プロピレングリコールのジ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールのジ(メタ)アクリレート、並び
にトリテトラメチレングリコールのジ(メタ)アクリレ
ートおよびポリテトラメチレングリコールのジ(メタ)
アクリレート等が挙げられる。またブタンジオール、ペ
ンタンジオール、ヘキサンジオール、ノナンジオール、
ビスフェノールA、ビスフェノールF、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトールおよびグリセリン等に
対するエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドおよ
びブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド付加物
の(メタ)アクリレート化物等も挙げられる。
【0030】また(D)成分としてのポリエステルポリ
(メタ)アクリレートの具体例としては、コハク酸、マ
レイン酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、テトラ
ヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸およびトリメリ
ット酸等の多塩基酸類またはその無水物類と、エチレン
グリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、トリメチロールプロパンのアルキレンオキサ
イド付加物のトリオール、グリセリンのアルキレンオキ
サイド付加物のトリオール、およびペンタエリスリトー
ルのアルキレンオキサイド付加物のテトラオール等の多
価アルコール類との反応よって得られるポリエステル型
の多価アルコール類と(メタ)アクリル酸との反応物を
挙げることができる。
【0031】また(D)成分としてのエポキシ(メタ)
アクリレートの具体例としては、エチレングリコールの
ジグリシジルエーテル、プロピレングリコールのジグリ
シジルエーテル、ブタンジオールのジグリシジルエーテ
ル、ジエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ト
リエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールのジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンのジグリシジルエーテル、トリメチロール
プロパンのトリグリシジルエーテル、グリセリンのジグ
リシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールのトリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールのテトラグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルFのジグリシジルエーテル、フェノールノボラックの
ポリグリシジルエーテル、およびクレゾールノボラック
のポリグリシジルエーテル等の多価エポキシ化合物類と
(メタ)アクリル酸との付加反応物も挙げられる。
【0032】本発明の硬化型組成物に使用される(D)
成分の使用割合は、(A)成分および(B)成分の合計
重量部以下である。また、(C)成分は、(A)成分、
(B)成分および(D)成分の合計100重量部に対し
て0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部であ
る。(C)成分の割合が0.1重量部に満たない場合に
は、硬化型組成物の硬化性が劣り、他方10重量部を越
える場合には、耐候性や熱安定性が低下する。
【0033】本発明の硬化型組成物は、さらに離型剤、
消泡剤、レベリング剤、光安定剤(例えばヒンダードア
ミン等)、酸化防止剤、重合防止剤、帯電防止剤、密着
性改良剤(例えば各種ポリマー類)等を添加することも
できる。
【0034】本発明の硬化型組成物は、(A)成分、
(B)成分および(C)成分、または(A)成分、
(B)成分、(C)成分および(D)成分を常法に従い
攪拌混合して得ることができ、このとき前記の添加剤等
を加えて、常法に従い攪拌混合して得ることもできる。
【0035】本発明の硬化型組成物は、コーティング、
塗料、印刷インキ、接着剤、充填剤および成形材料等の
各種用途に使用でき、特に光学レンズ用として好ましく
使用できる。使用方法としては、例えば適用される透明
プラスチックおよびガラス等の基材の上に、通常の方法
により塗布した後、可視光線、紫外線および電子線等の
活性エネルギー線を照射することにより硬化させる等の
一般的な方法が採用できる。また、活性エネルギー線の
照射方法についても、一般的な方法を採用することがで
きる。
【0036】
【実施例】次に実施例および比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明する。合成試薬の量は重量部であり,部
で表す。
【0037】○合成例1 ネオペンチルグリコール9部、イソホロンジイソシアネ
ート40部、ラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.1部、
メトキシハイドロキノン0.05部およびフェノチアジ
ン0.01部仕込み、60℃で3時間攪拌した。次い
で、2−ヒドロキシエチルアクリレート21部仕込み、
80℃で3時間攪拌し、下記式(8)で示される(A)
成分の一つであるウレタンアクリレート(A−1)を得
た。なお反応性希釈剤としてテトラヒドロフルフリルア
クリレートを30部用いた。
【0038】
【化11】
【0039】○合成例2 1,6−ヘキサンジオール10部、イソホロンジイソシ
アネート40部、ラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.1
部、メトキシハイドロキノン0.05部およびフェノチ
アジン0.01部仕込み、60℃で3時間攪拌した。次
いで、2−ヒドロキシエチルアクリレート20部仕込
み、80℃で3時間攪拌し、下記式(9)で示される
(A)成分の一つであるウレタンアクリレート(A−
2)を得た。なお反応性希釈剤としてテトラヒドロフル
フリルアクリレートを30部用いた。
【0040】
【化12】
【0041】○合成例3 ネオペンチルグリコール10部、トリレンジイソシアネ
ート36部、ラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.1部、
メトキシハイドロキノン0.05部およびフェノチアジ
ン0.01部仕込み、60℃で3時間攪拌した。次い
で、2−ヒドロキシエチルアクリレート24部仕込み、
80℃で3時間攪拌し、下記式(10)で示されるウレ
タンアクリレート(A−3)を得た。なお反応性希釈剤
としてテトラヒドロフルフリルアクリレートを30部用
いた。
【0042】
【化13】
【0043】○実施例1〜3、比較例1、2 (A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分
を表1に示す配合組成に従い(表において組成欄の数字
は重量部である)配合し、本発明の硬化型組成物を調製
した。(B)成分、(C)成分および(D)成分、並び
にA−3、(B)成分および(C)成分を表1に示す配
合組成に従い硬化型組成物を調製した。これら得られた
硬化型組成物に対し、下記の試験方法により、硬化性、
ガラス転移温度(以下Tgという)、密着性および着色
・黄変度を測定した。
【0044】<評価方法> 1)硬化性:基材としてボンデライト鋼板(日本テスト
パネル社製PB−144)を使用し、硬化型組成物を膜
厚10μmで塗工し、これを80W/cm集光型高圧水
銀灯による紫外線を照射した。紫外線照射後の塗膜に手
を触れ、表面のタックがなくなるまでの照射回数で評価
した(1回あたりの照射量93mJ/cm 2)。 2)Tg:粘弾性スペクトルの測定により得られるta
nδの値が極大(振動周波数10Hz)となる温度をT
g(℃)とした。 3)密着性:基材としてポリカーボネート板(日本テス
トパネル社製PCユーピロン)を使用し、硬化型組成物
を膜厚50μmで塗工し、80W/cm集光型高圧水銀
灯による紫外線を照射して(照射量279mJ/c
2)硬化物を作成した。得られた硬化物塗膜に1mm
間隔で100個のマス目を作成し、粘着テープ(例えば
商品名セロハンテープを使用)を塗膜に密着させて急激
に剥がした際に、塗膜がマス目に残る割合で判断した。 ○:塗膜の残りが96〜100/100 ×:塗膜の残りが0〜95/100 4)着色、黄変度:上記の密着性試験と同様に硬化物を
作製した後、120℃で100時間加熱し、JIS K
5400に準じて加熱処理前後の促進黄色度を測定し
て評価した。色差計は日本電色工業株式会社製、SZ
optical sensorを用いた。
【0045】
【表1】
【0046】上記の評価結果から、(A)成分であるウ
レタンアクリレートを使用した硬化型組成物は、硬化性
および透明基材との密着性に優れ、なおかつその硬化物
は加熱による着色および黄変が少ないことは明らかであ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明の硬化型組成物は、硬化性および
密着性に優れ、また加熱による着色および黄変も少ない
ことから、レンズシート等の光学材料用の活性エネルギ
ー線硬化型組成物として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 CC24 DD01 EE00 4J027 AB10 AC06 AE01 AG13 AG14 AG24 AG33 BA07 BA08 BA15 BA19 CC05 CD04 4J038 FA121 FA122 FA131 FA132 FA151 FA152 FA161 FA162 KA03 NA01 NA03 NA12 PA17 PB08 PC08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)のウレタン(メタ)アクリ
    レート(A)および(メタ)アクリロイル基を一個有す
    る(メタ)アクリレート(B)および重合開始剤(C)
    を含む活性エネルギー線硬化型の組成物。 【化1】 [CH2=C(R1)COO−R2−OOCNH−X−NHCOO]23 (1) (R1は水素原子またはメチル基であり、R2およびR3
    は分岐があっても良い炭素数2〜10のアルキレン基で
    あり、Xは分岐もしくは環を含んでいても良い炭素数6
    〜18のアルキレン基である)。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリレート(D)を含むこと
    もある請求項1の活性エネルギー線硬化型の組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1、請求項2に記載の硬化型組成
    物の硬化物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の硬化物からなる光学用
    部品。
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