JP2003104817A - 有害生物防除剤 - Google Patents

有害生物防除剤

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JP2003104817A JP2001337144A JP2001337144A JP2003104817A JP 2003104817 A JP2003104817 A JP 2003104817A JP 2001337144 A JP2001337144 A JP 2001337144A JP 2001337144 A JP2001337144 A JP 2001337144A JP 2003104817 A JP2003104817 A JP 2003104817A
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Hideyuki Nakahara
秀之 中原
Masaru Hondo
勝 本藤
Kiyoe Hirota
清恵 廣田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [課題]水希釈性に優れ、殺虫・殺ダニ効力が高く、薬
害の心配のない有害生物防除剤を提供する。 [解決手段](i)水に溶解するか又は水により糊化す
るデンプン、(ii)アルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルリン酸エステル塩、N−アシルメチルタウレート、脂
肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリール
エーテル及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる
群より選ばれる一種以上の界面活性剤、及び(iii)
非水溶性粉体を含有する有害生物防除剤は、水希釈性に
優れ、殺虫・殺ダニ効力が高く、薬害の心配のない有害
生物防除剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の属する技術分野]本発明は有害生
物防除剤に関する。
【0002】[従来の技術]デンプンを有効成分とする
害虫防除剤は、例えば、特表平3−505876号、特
開平7−126105号、特開平10−218703
号、特開平11−343201号等で知られている。し
かしながらこれらの害虫防除剤は、果皮の柔らかいミカ
ンやミズナスの果実等の作物に薬害を引き起こす場合が
あり、また条件によっては水希釈性が悪化し、特に希釈
水温が低い条件では糊化状態が良くないために殺ダニ効
力が低下する等性能面で十分でない場合があった。以上
のように、実際圃場での薬剤散布に際しては、種々の条
件に遭遇するため防除効力が安定しない場合があり、よ
り使用し易い効力の安定した剤の開発が求められてい
た。
【0003】[発明が解決しようとする課題]本発明の
目的は、水希釈性に優れかつ有害生物に対する防除効力
が安定して高く、適用作物への薬害が少ない優れた有害
生物防除剤を提供することにある。
【0004】[課題を解決するための手段]本発明者等
は、水に溶解するか又は水により糊化するデンプン、特
定の界面活性剤及び非水溶性粉体を含有する組成物が、
水希釈性が良好で、殺虫、殺ダニ効力が高いことを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、
(i)水に溶解するか又は水により糊化するデンプン、
(ii)アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルナフタレン
スルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エス
テル塩、N−アシルメチルタウレート、脂肪酸エステ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル及
び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタインからなる群より選ば
れる一種以上の界面活性剤、及び(iii)非水溶性粉
体、を含有することを特徴とする有害生物防除剤を提供
するものである。
【0005】[発明の実施の形態]本発明において、
「デンプン」とは天然に産するD−グルコースの重合体
のみならず、アシル化体、アルキル化体、アリルエステ
ル体、カルボキシアルキル化体、ヒドロキシアルキル化
体等の誘導体、各種デキストリンや酸化デンプン等の化
工デンプンをも含むものである。したがって、本発明に
用いられる「(i)水に溶解するか又は水により糊化す
るデンプン」としては、例えばα化デンプン、アミロー
ス及びアミロペクチンの分画物、酸化デンプン、酸処理
デンプン、グラフト共重合体、デンプンエステル、デン
プンエーテル、架橋デンプン等のデンプン誘導体、これ
らを酸分解、アルカリ分解、酵素分解又はこれらの組み
合わせにより加水分解したものが挙げられる。これらの
中で、効力面、使用面からα化デンプン及びデンプンエ
ステルが好ましく、冷水可溶であるものが特に好まし
い。
【0006】本発明において用いられる界面活性剤であ
るアルキル硫酸エステル塩は、高級アルコールと硫酸の
エステル塩で、通常ナトリウム塩、カリウム塩、カルシ
ウム塩、アンモニウム塩又は有機アミン塩である。具体
例としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げら
れ、ソルポール5029−o(東邦化学工業商品名)等
の市販品を用いることができる。
【0007】ポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル硫酸塩は、通常2〜3モルのエチレンオキシドが付
加されたアルキルフェノール(例えばノニルフェノー
ル)を三酸化イオウ等で硫酸化したもののナトリウム
塩、アンモニウム塩等で、具体例としては、例えばソル
ポール2495(ポリオキシエチレンアルキルアリール
エーテル硫酸アンモニウム、東邦化学工業商品名)が挙
げられる。
【0008】アルキルナフタレンスルホン酸塩は、通常
イソプロピル、ブチル、イソブチル等のアルキル基を1
〜2個含むナフタレンスルホン酸の塩(例えばアルカリ
金属塩)で、具体例としては、例えばSUPRAGIL
WP(アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ロ
ーディア日華商品名)が挙げられる。
【0009】ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステ
ル塩は、通常高級アルコール(例えば炭素数8〜18)
のポリオキシエチレン誘導体末端をリン酸エステル化し
たものの塩で、一般にはモノエステル、ジエステル及び
トリエステルの混合物であり、ナトリウム又はカリウム
塩である。具体例としては、例えばニューカルゲンTG
100(竹本油脂商品名)が挙げられる。
【0010】N−アシルメチルタウレートは、通常N−
メチルタウリンをアルカリ条件下に高級脂肪酸(例えば
炭素数13〜19)塩化物でアシル化することにより得
られ、ナトリウム塩、カリウム塩、有機アミン(例えば
トリエチルアミン)塩等がある。具体例としては、例え
ばGEROPON T/77(メチルオレイルタウリン
ナトリウム、ローディア日華商品名)が挙げられる。
【0011】脂肪酸エステルには、ポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等があ
り、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルの具体例と
しては、例えばペグノール14−O(ポリエチレングリ
コールモノオレエート、東邦化学工業商品名)、ペグノ
ール24−O(ポリエチレングリコールジオレエート、
東邦化学工業商品名)が挙げられ、グリセリン脂肪酸エ
ステルの具体例としては、例えばサンソフトQ−17F
(ヘキサグリセリンモノオレエート、太陽化学商品
名)、サンソフト8070(オレイン酸モノグリセリ
ド、太陽化学商品名)、サンソフト700P−2(カプ
リル酸モノグリセリド、太陽化学商品名)が挙げられ
る。
【0012】ポリオキシアルキレンアルキルアリールエ
ーテルは、通常アルキルフェノール又はアルキルナフト
ールにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド
が付加されたものであり、具体例としては、例えばAn
tarox461/P(ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルフェニルエーテル、ローディア日華
商品名)、ノナール109(ポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテル、東邦化学工業商品名)が挙げられ
る。
【0013】2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインは、高級
脂肪酸とアミノエチルエタノールアミンとから得られる
2−アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリンより
製造され、具体例としては、例えばオバゾリン552
(東邦化学工業商品名)が挙げられる。
【0014】本発明において用いられる非水溶性粉体と
しては、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ベントナイ
ト、酸性白土、珪藻土、ゼオライト、軽石粉末、結晶セ
ルロース、ホワイトカーボン等が挙げられ、粒径30μ
m以下のものが好ましい。
【0015】本発明の有害生物防除剤中に含まれる各成
分の含量は、一般に(i)デンプンが20〜65重量
%、好ましくは30〜60重量%、(ii)界面活性剤
が12〜30重量%、好ましくは15〜30重量%、
(iii)非水溶性粉体が15〜60重量%、好ましく
は20〜50重量%である。
【0016】本発明の有害生物防除剤は、さらに他の界
面活性剤、増量剤、製剤用補助剤等を含有してもよい。
他の界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レントリスチリルフェニルエーテルリン酸エステル塩、
ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエ
ーテル硫酸エステル塩等のスチレン化フェノール系界面
活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル系界面活性剤が挙げ
られる。増量剤としては、例えば尿素、ホウ酸、クエン
酸、ブドウ糖、ソルビン酸カリウム、フマル酸、マレイ
ン酸等の水溶性担体が挙げられ、製剤用補助剤として
は、例えば溶媒(メタノール、プロパノール、プロピレ
ングリコール等)、防菌防黴剤、効力増強剤、着色剤が
挙げられる。また、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、植物生
長調節剤等を混合することもできる。
【0017】本発明の有害生物防除剤は、通常、水で希
釈して施用され、希釈割合は対象となる有害生物の種
類、ステージ、気象条件等により異なるが、一般に
(i)デンプンが200〜2400ppm、好ましくは
300〜1200ppm、(ii)界面活性剤が120
〜800ppm、好ましくは200〜600ppm、
(iii)非水溶性粉体が200〜2600ppm、好
ましくは200〜1500ppmとなる濃度である。ま
た、施用量は一般に1m当りデンプンの施用量にして
0.1〜0.7g程度である。
【0018】本発明の有害生物防除剤を施用する際に
は、必要により動力噴霧器、肩掛け噴霧器、ハンドスプ
レーヤー等の噴霧器を用い、水希釈液を有害生物、有害
生物の生息場所、有害生物から保護すべき植物等に散布
する。また、施用に際して、他の殺虫剤、殺ダニ剤や肥
料、殺菌剤、植物生長調節剤等と混合して施用すること
もできる。
【0019】本発明の有害生物防除剤を施用することに
より防除される有害生物(ダニ、昆虫、植物病原菌な
ど)としては、例えば、ハダニ類(ミカンハダニ、リン
ゴハダニ、ナミハダニ、カンザワハダニなど)、グンバ
イムシ、アブラムシ類(ワタアブラムシ、ユキヤナギア
ブラムシ、エンドウヒゲナガアブラムシなど)、カメノ
コロウカイガラ、アザミウマ類(ミナミキイロアザミウ
マ、ミカンキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ
など)等の小害虫、うどんこ病菌等が挙げられる。ま
た、これらの有害生物から保護すべき植物としては、例
えば、ミカン、リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、オウトウ
等の果樹、茶及びナス、キュウリ、トマト、イチゴ、ホ
ウレンソウ、キャベツ、パセリ等の蔬菜類、バラ、キ
ク、カーネーション、サクラ、ツバキ等の花卉、花木類
などが挙げられる。
【0020】本発明の有害生物防除剤の作用は、基本的
には物理的作用によるものと考えられる。すなわち、上
記の有害生物に本防除剤が適用されることにより、有害
生物に防除剤が付着してその行動が不能ないし著しく制
約されることにより餓死したりあるいは他の虫獣に捕食
されたり、防除剤によって呼吸器系等を塞がれることに
より窒息するものと思われる。
【0021】[実施例]次に、本発明を製剤例及び試験
例により、さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの
例のみに限定されるものではない。先ず、製剤例を示
す。 製剤例1 マツノリン500(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)30重量部、ソルポール2495G(ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル硫酸アンモニウム68
%+ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル12%
+プロパノール15%+メタノール5%、東邦化学工業
商品名)30重量部、勝光山SPクレー(クレー、勝光
山鉱業所商品名)25重量部及びカープレックス#80
−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品名)15重量
部を均一に混合粉砕して水和剤を得た。
【0022】製剤例2 マツノリン500(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)20重量部、ソルポール2495G(ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル硫酸アンモニウム68
%+ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル12%
+プロパノール15%+メタノール5%、東邦化学工業
商品名)20重量部、勝光山SPクレー(クレー、勝光
山鉱業所商品名)40重量部及びカープレックス#80
−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品名)20重量
部を均一に混合粉砕して水和剤を得た。
【0023】製剤例3 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)3
0重量部、ペグノール14−O(ポリエチレングリコー
ルモノオレエート、東邦化学工業商品名)15重量部、
勝光山SPクレー(クレー、勝光山鉱業所商品名)45
重量部及びカープレックス#80−D(ホワイトカーボ
ン、塩野義製薬商品名)10重量部を均一に混合粉砕し
て水和剤を得た。
【0024】製剤例4 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)3
5重量部、ペグノール24−O(ポリエチレングリコー
ルジオレエート、東邦化学工業商品名)10重量部、サ
ンソフト700P−2(カプリル酸モノグリセリド、太
陽化学商品名)10重量部、勝光山SPクレー(クレ
ー、勝光山鉱業所商品名)30重量部及びカープレック
ス#80−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品名)
15重量部を均一に混合粉砕して水和剤を得た。
【0025】製剤例5 ブリバイン(アニオンエステル化デンプン、日澱化学商
品名)60重量部、Antarox461/P(ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルフェニルエ
ーテル、ローディア日華商品名)15重量部、勝光山S
Pクレー(クレー、勝光山鉱業所商品名)15重量部、
カープレックス#80−D(ホワイトカーボン、塩野義
製薬商品名)10重量部を均一に混合粉砕して水和剤を
得た。
【0026】製剤例6 マツノリン500(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)40重量部、ソルポール2495G(ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル硫酸アンモニウム68%
+ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル12%+
プロパノール15%+メタノール5%、東邦化学工業商
品名)20重量部、タルク25重量部及びカープレック
ス#80−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品名)
15重量部部を均一に混合粉砕して水和剤を得た。
【0027】製剤例7 マツノリン500(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)40重量部、ソルポール2495G(ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル硫酸アンモニウム68%
+ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル12%+
プロパノール15%+メタノール5%、東邦化学工業商
品名)20重量部、ベントナイト穂高印(ベントナイ
ト、豊順洋行商品名)25重量部及びカープレックス#
80−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品名)15
重量部を均一に混合粉砕して水和剤を得た。
【0028】製剤例8 マツノリン500(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)40重量部、サンソフト700P−2(カプリル酸
モノグリセリド、太陽化学商品名)20重量部、勝光山
SPクレー(クレー、勝光山鉱業所商品名)25重量部
及びカープレックス#80−D(ホワイトカーボン、塩
野義製薬商品名)15重量部部を均一に混合粉砕して水
和剤を得た。
【0029】製剤例9 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)6
5重量部、サンソフト700P−2(カプリル酸モノグ
リセリド、太陽化学商品名)20重量部及びカープレッ
クス#80−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品
名)15重量部を均一に混合粉砕して水和剤を得た。
【0030】製剤例10 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)5
0重量部、ソルポール2495G(ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル硫酸アンモニウム68%+ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル12%+プロパ
ノール15%+メタノール5%、東邦化学工業商品名)
15重量部、勝光山SPクレー(クレー、勝光山鉱業所
商品名)25重量部及びカープレックス#80−D(ホ
ワイトカーボン、塩野義製薬商品名)10重量部を均一
に混合粉砕して水和剤を得た。
【0031】製剤例11 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)5
0重量部、ソルポール2495G(ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル硫酸アンモニウム68%+ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル12%+プロパ
ノール15%+メタノール5%、東邦化学工業商品名)
20重量部、勝光山SPクレー(クレー、勝光山鉱業所
商品名)20重量部及びカープレックス#80−D(ホ
ワイトカーボン、塩野義製薬商品名)10重量部を均一
に混合粉砕して水和剤を得た。
【0032】比較剤1 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)1
000ppm、ソルポール2495G(ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル硫酸アンモニウム68%+
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル12%+プ
ロパノール15%+メタノール5%、東邦化学工業商品
名)400ppmとなるよう水に均一に溶解させ、比較
剤1を得た。
【0033】比較剤2 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)1
000ppm、勝光山SPクレー(クレー、勝光山鉱業
所商品名)400ppm、カープレックス#80−D
(ホワイトカーボン、塩野義製薬商品名)200ppm
となるよう水に均一に溶解・分散させ、比較剤2を得
た。
【0034】比較剤3 ソルポール2495G(ポリオキシエチレンアルキルア
リルエーテル硫酸アンモニウム68%+ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル12%+プロパノール15
%+メタノール5%、東邦化学工業商品名)400pp
m、勝光山SPクレー(クレー、勝光山鉱業所商品名)
400ppm、カープレックス#80−D(ホワイトカ
ーボン、塩野義製薬商品名)200ppmとなるよう水
に均一に溶解・分散させ、比較剤3を得た。
【0035】比較剤4 マツノリンM(α化デンプン、松谷化学工業商品名)5
0重量部、ソルポール5115(α−オレフィンスルホ
ン酸ナトリウム、東邦化学工業商品名)15重量部及び
勝光山SPクレー(クレー、勝光山鉱業所商品名)35
重量部を均一に混合粉砕して比較剤4を得た。
【0036】比較剤5 マツノリン500(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)造粒品90重量部、ソルビタンモノオレエート(H
LB値;4.3、和光純薬製)5重量部及び、Sopr
ophor796/P(ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレントリスチリルフェニルエーテル、ローディア
日華商品名)5重量部をミキサーで混合して比較剤5を
得た。(特開平11−343201の製剤例8に対応)
【0037】比較剤6 マツノリンM−22(α化デンプン、松谷化学工業商品
名)6.0重量部、プロピレングリコール(和光純薬
製)10.0重量部、NUC SILICONEL−7
7(シリコーン系界面活性剤、日本ユニカー商品名)
3.0重量部、プロキセルGXL(防菌防黴剤、アイ・
シー・アイジャパン商品名)0.2重量部及び水80.
8重量部を混合撹拌して比較剤6を得た。(特開平7−
126105の製剤例24に対応)
【0038】次に本発明の有害生物防除剤が有効である
ことを試験例で示す。 試験例1:インゲンのカンザワハダニに対する防除試験 直径7cm、高さ10cmのプラスチックポットにイン
ゲン豆(つるなし)を植え、カンザワハダニを接種し、
24時間後に死虫を取り除き、表1に示す各製剤を所定
濃度に希釈して得た希釈液をハンドスプレーでインゲン
に葉からしたたる程度十分量散布し、24時間後にカン
ザワハダニの死亡♀成虫数を調査した。(1区1ポット
3連制) 死虫率は24時間後の死亡虫数を散布前の生存♀成虫数
で割り100を掛けて算出した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】上表から明らかなように比較剤1〜3(デ
ンプン、特定の界面活性剤及び非水溶性粉体の3種の内
2種のみの組み合わせ)においては、カンザワハダニに
対する殺ダニ効果は十分ではなかった。また、本発明と
は異なる界面活性剤を使用した比較剤4においても、カ
ンザワハダニに対する十分な殺ダニ効果は得られなかっ
た。一方、本発明の有害生物防除剤は殺ダニ効果が格段
に高く、かつインゲンに対する薬害は認められなかっ
た。
【0041】試験例2:インゲンのカンザワハダニに対
する防除試験(水温の影響) 直径7cm、高さ10cmのプラスチックポットにイン
ゲン豆(つるなし)を植え、カンザワハダニを接種し2
4時間後死虫数を取り除き表2に示す各製剤を水温15
℃および25℃の水で所定濃度に希釈して得た希釈液を
ハンドスプレーでインゲンに葉からしたたる程度十分量
散布し、24時間後にカンザワハダニの死亡♀成虫数を
調査した。(1区1ポット3連制) 死虫率は24時間後の死亡虫数を散布前の生存♀成虫数
で割り100を掛けて算出した。結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】比較剤5は、水温25℃では実用的な殺ダ
ニ効力を示したが、15℃の低水温条件では著しい効力
低下が認められた。一方、本発明の有害生物防除剤は、
低水温条件でも高い防除効果を示した。最近はハウス栽
培等比較的寒い時期にも作物が作られ防除が必要な場合
があるが、本発明の有害生物防除剤はその際でも優れた
効果を発揮することができる。
【0044】試験例3:温州ミカンに対する薬害試験 15年生の温州ミカン(品種;興津早生)の果実着色初
期に、表3に示す各製剤の希釈液を肩掛け噴霧器で散布
した。散布10日後に、葉および果実への薬害の有無を
目視観察した。
【0045】
【表3】 薬害程度は、−(薬害なし)、±(薬害僅かあり)、+
(薬害あり)で示した
【0046】本発明の有害生物防除剤は、温州ミカンに
対し何ら薬害がないのに対し、比較例6は果実に対して
薬害が認められた。
【0047】
【発明の効果】本発明の有害生物防除剤は、人及び環境
に対して極めて安全なデンプンを有効成分とするもので
あり、従来のデンプン製剤に比較して水希釈性に優れ、
殺虫・殺ダニ効力が高く、薬害の心配のない有害生物防
除剤である。また、本発明の有害生物防除剤の作用は物
理的作用のため、化学農薬と異なり薬剤抵抗性がつき難
く、天敵生物に対する影響も少ないという特徴を有して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 清恵 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号株式会社 アグロス内 Fターム(参考) 4H011 AC04 BA01 BA05 BB08 BB19 BC03 BC06 BC07 BC18 BC19 BC20 DA15 DC01 DC05 DF06 DH02 DH03 DH10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)水に溶解するか又は水により糊化す
    るデンプン、(ii)アルキル硫酸エステル塩、ポリオ
    キシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキ
    ルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
    ルリン酸エステル塩、N−アシルメチルタウレート、脂
    肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリール
    エーテル及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
    −ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる
    群より選ばれる一種以上の界面活性剤、及び(iii)
    非水溶性粉体を含有することを特徴とする有害生物防除
    剤。
  2. 【請求項2】界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、ポ
    リオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸アンモ
    ニウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ポ
    リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム若
    しくはカリウム、メチルオレイルタウリンナトリウム、
    ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリエチレン
    グリコールジオレエート、ヘキサグリセリンモノオレエ
    ート、オレイン酸モノグリセリド、カプリル酸モノグリ
    セリド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
    キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフ
    ェニルエーテル又は2−アルキル−N−カルボキシメチ
    ル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインで
    ある請求項1記載の有害生物防除剤。
  3. 【請求項3】有害生物防除剤中の含量が、(i)デンプ
    ンが20〜65重量%、(ii)界面活性剤が12〜3
    0重量%、(iii)非水溶性粉体が15〜60重量%
    である請求項1又は2に記載の有害生物防除剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006038631A1 (ja) * 2004-10-05 2008-05-15 日本曹達株式会社 雨による農薬の流亡を防止した農業用組成物

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