JP2003104344A - 保形性に優れた合成樹脂製容器 - Google Patents
保形性に優れた合成樹脂製容器Info
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Abstract
善を図る。 【解決手段】加熱処理を挟む少なくとも2回の二軸延伸
ブロー成形を施して得られた合成樹脂製容器につき、そ
の胴部に、中央に向かってそれぞれ収束する複数本の筋
Lを設け、その筋Lによって該筋の収束点L0に向けて
傾斜する凹状多面壁4a、5a、8a、9aを区画、形
成する。
Description
内容物を充填する合成樹脂製容器につき、該容器の薄肉
化に由来する形状劣化を効果的に回避しようとするもの
である。
脂製の容器は、軽量で取り扱いが容易であること、ま
た、透明性を確保できガラス製の容器に比較して遜色の
ない外観を呈すること、しかも、コスト的にも安価であ
ることから、近年、食品や飲料、化粧料あるいは薬剤等
を充填する容器として多用されている。
る強度が小さく、とくにペット樹脂(ポリエチレンテレ
フタレート樹脂)製の容器については、充填時における
内容物の温度は85〜87℃程度が限界であって、かか
る温度を超えるような温度を有する内容物を充填する場
合においては容器が熱収縮によって変形するのが避けら
れない。
なくとも二回の二軸延伸ブロー成形を施すことにより容
器の耐熱性の改善を図った、例えば、特公平7−677
32号公報に開示された技術が知られており、内容物の
充填許容温度もしだいに高められる傾向にはある。
脂の使用量の削減(軽量化)のために容器を薄肉にした
場合(例えば使用樹脂量を20%程度削減する場合な
ど)に、内容物の自重(水頭圧)と内容物の保有する熱
の影響により、容器の胴部の下部域が外側に向けて張り
出し初期形状を維持することができない不具合があっ
た。
形状変形を吸収するために設けられた減圧吸収パネルを
備えた容器においてとくに著しい。
性の改善された合成樹脂製容器について、薄肉化を図っ
た場合であっても初期形状を維持できる保形性の良好な
容器構造について提案するところにある。
ー成形を施して得られた合成樹脂製容器であって、前記
合成樹脂製容器の胴部に、中央に向かってそれぞれ収束
する複数本の筋を設け、その筋によって該筋の収束点に
向けて傾斜する凹状多面壁を区画、形成してなることを
特徴とする保形性に優れた合成樹脂製容器である。
壁は減圧吸収パネルとするのが好適であり、減圧吸収パ
ネルの輪郭を四角形状とする場合に、筋はその四隅を起
点にして中央にて収束するのが好ましい。
横溝を設けることができる。
具体的に説明する。図1は本発明に従う合成樹脂製容器
の全体構成をボトル型容器を例として示したものであ
り、図2は図1のA−A断面を示したものである。
の胴部に適宜に形成される補強用横リブ、3は同じく容
器本体1の胴部に適宜に形成される補強用縦リブ、そし
て4〜9は容器本体1の胴部に直線的に配列した例で示
した減圧吸収パネルである。
7はフラットな面を有するものとして示してあるが、パ
ネル4、5、8、9はその中央の収束点に向かってそれ
ぞれ収束する筋(内側に凸となる筋)Lが設けられてい
て、この筋Lによって収束点L0に向けて傾斜する壁面
4a〜4d、5a〜5d、8a〜8d、9a〜9dより
なる凹状多面壁が区画形成されている。
た容器、あるいは特公平7−67732号公報に示され
ているような加熱処理を挟む少なくとも二回の二軸延伸
ブロー成形によって成形した合成樹脂製の容器(容器の
本体部分における残留応力が極めて軽減され、かつ、樹
脂の密度が高いため外部からの熱に対する強度が高めら
れたもの)の減圧吸収パネルは、容器本体1の胴部と比
較して薄肉になっており、温度の高い内容物が常温まで
冷却されることによって生じる容器内の減圧に由来した
形状変形を該パネルの内向きへの積極的な変形を惹起せ
しめることによって抑制するものであるところ、容器の
薄肉化にともない減圧吸収パネルの肉厚がより一層薄く
なると、容器の下側に位置するパネルに関しては内容物
の水頭圧の影響がより一層大きくなるため外側への張り
出しは避けられない状況にある。
9をそれぞれ凹状多面壁とすることで、筋Lがパネルの
補強用の骨格として作用するため内容物の水頭圧に起因
した容器の張り出しは有利に回避される。そして、かか
る減圧吸収パネル4、5、8、9はその面全体で減圧に
由来した形状変形を吸収することとなるので、その機能
が筋Lによって損なわれることはない。
いては、フラットな面を有するものを適用する場合につ
いて示したが、これは、容器の形状の安定化を図るため
であって、本発明では、フラットな面を有するパネルと
凹状多面壁を有するパネルを適宜に組み合わせて容器を
構成することができる。
部を示す。
構成例を示したものであり、図5は図4のB−B断面
を、図6は減圧吸収パネル4、5、8、9の要部をそれ
ぞれ示したものである。この例は、減圧吸収パネル4、
5、8、9の各収束点L0に、容器の軸心Pと直交する
向きの横溝10を設けたものであり、このような横溝1
0を設けることで減圧吸収パネル4、5、8、9の水頭
圧に由来した張り出しをより一層抑制することができ
る。
により、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の熱可塑性
合成樹脂を用いて耐熱性に優れた容器を成形するに当た
っては、以下の要領に従う。
られたプリフォームを伸延効果を発現できる例えば70
〜130℃、より好ましくは90〜120℃程度に加熱
する。そして、50〜230℃、より好ましくは70〜
180℃、延伸表面倍率4〜22倍(より好ましくは6
〜15倍、容量で完成品よりも1.2〜2.5倍程度の
オーバーサイズ)とする条件下に1回目の二軸延伸ブロ
ー成形を行なう。
255℃、より好ましくは130〜200℃のもとで、
完成品より0.60〜0.95倍程度まで収縮させる強
制的な加熱処理を施して内部の残留応力を除去し、さら
に、60〜170℃、より好ましくは80〜150℃の
温度域で2回目の二軸延伸ブロー成形を行なう。なお、
上記の条件によらず、一回の二軸延伸ブロー成形によっ
て本発明に従う容器を成形することも勿論可能である。
い減圧吸収パネル4、5、8及び9に適用する場合につ
いて説明したが、かかる凹状多面壁は、容器本体1の胴
部に直接設けることもできるものであり、減圧吸収パネ
ルに適用する場合についてのみ限定されるものではな
い。
容器において、樹脂の使用量を削減すべく容器の薄肉化
を図った場合においても高い保形性が維持できる。
図である。
示した図である。
示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 二軸延伸ブロー成形を施して得られた合
成樹脂製容器であって、前記合成樹脂製容器の胴部に、
中央に向かってそれぞれ収束する複数本の筋を設け、そ
の筋によって該筋の収束点に向けて傾斜する凹状多面壁
を区画、形成してなることを特徴とする保形性に優れた
合成樹脂製容器。 - 【請求項2】 凹状多面壁が減圧吸収パネルである請求
項1記載の合成樹脂製容器。 - 【請求項3】 減圧吸収パネルの輪郭が四角形状を呈す
るものであり、筋がその四隅を起点にして中央に収束す
るものである請求項2記載の合成樹脂製容器。 - 【請求項4】 収束点に、容器の軸心と直交する向きの
横溝を有する請求項1〜3の何れかに記載の合成樹脂製
容器。
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JP2009018840A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Daiwa Can Co Ltd | 合成樹脂製ボトル型容器 |
JP2013043664A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 合成樹脂製容器 |
JP2017100752A (ja) * | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 株式会社吉野工業所 | 角形ボトル |
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- 2001-09-27 JP JP2001297405A patent/JP4397554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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