JP2003104297A - 飛走航機 - Google Patents
飛走航機Info
- Publication number
- JP2003104297A JP2003104297A JP2001340023A JP2001340023A JP2003104297A JP 2003104297 A JP2003104297 A JP 2003104297A JP 2001340023 A JP2001340023 A JP 2001340023A JP 2001340023 A JP2001340023 A JP 2001340023A JP 2003104297 A JP2003104297 A JP 2003104297A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flight
- duct
- cylindrical duct
- craft
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C37/00—Convertible aircraft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C29/00—Aircraft capable of landing or taking-off vertically, e.g. vertical take-off and landing [VTOL] aircraft
- B64C29/02—Aircraft capable of landing or taking-off vertically, e.g. vertical take-off and landing [VTOL] aircraft having its flight directional axis vertical when grounded
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64C—AEROPLANES; HELICOPTERS
- B64C39/00—Aircraft not otherwise provided for
- B64C39/06—Aircraft not otherwise provided for having disc- or ring-shaped wings
- B64C39/062—Aircraft not otherwise provided for having disc- or ring-shaped wings having annular wings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Toys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の公知技術では複雑かつ精密大形で超高
価になるため、一般大衆向けとしては到底実現不可能で
あると考えられていた難問をクリヤし、構造簡単で小形
軽量安価な新交通システムとして、水上航行・陸上走行
・空中飛行(垂直・水平・停止)のすべてを可能とする
水陸空3用の乗り物を提案する。 【構成】 円筒形ダクトで囲まれた回転翼により、垂直
飛行と空中停止を従来のヘリコプタと比較して高効率化
と小形化を同時に達成し、上昇飛行から水平飛行に移る
時は、胴体と円筒形ダクトを連結する安定板兼操縦翼の
機能を持つ支柱装置の単純な操作により、その円筒形ダ
クトを水平飛行時の固定翼に変形して飛行効率を高く
し、また胴体又はダクトの下部に小型軽量な車輪と推進
機を装備し、陸上走行・水上航行も自由に実施できるよ
うに構成したものである。
価になるため、一般大衆向けとしては到底実現不可能で
あると考えられていた難問をクリヤし、構造簡単で小形
軽量安価な新交通システムとして、水上航行・陸上走行
・空中飛行(垂直・水平・停止)のすべてを可能とする
水陸空3用の乗り物を提案する。 【構成】 円筒形ダクトで囲まれた回転翼により、垂直
飛行と空中停止を従来のヘリコプタと比較して高効率化
と小形化を同時に達成し、上昇飛行から水平飛行に移る
時は、胴体と円筒形ダクトを連結する安定板兼操縦翼の
機能を持つ支柱装置の単純な操作により、その円筒形ダ
クトを水平飛行時の固定翼に変形して飛行効率を高く
し、また胴体又はダクトの下部に小型軽量な車輪と推進
機を装備し、陸上走行・水上航行も自由に実施できるよ
うに構成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直飛行・水平飛行・
空中停止・地上走行・水上航行等が可能で、その各機能
間の相互変換を簡単確実に実施できる新型式の飛走航機
に関する。
空中停止・地上走行・水上航行等が可能で、その各機能
間の相互変換を簡単確実に実施できる新型式の飛走航機
に関する。
【0002】
【従来の技術】垂直飛行・水平飛行・空中停止の三機能
を持つ飛行システムとしては、従来から回転翼機(以下
ヘリコプタという)と垂直離着陸固定翼機(以下VTO
Lという)等があることは、当業者だけでなく広く一般
に知られているが、それぞれに下記のような多くの課題
がある。
を持つ飛行システムとしては、従来から回転翼機(以下
ヘリコプタという)と垂直離着陸固定翼機(以下VTO
Lという)等があることは、当業者だけでなく広く一般
に知られているが、それぞれに下記のような多くの課題
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のヘリコプタは、
垂直飛行と空中停止の効率は良いが、水平飛行の効率が
極端に悪いという問題点があり、反対に従来のVTOL
は水平飛行の効率は良いが、垂直飛行と空中停止の効率
が極端に悪いという難点がある上に、この両者共に空中
での姿勢安定が悪くて転覆しやすく、複雑高価な姿勢制
御システムがなければ、通常の固定翼機の操縦よりも遥
かに難度が高く、転覆墜落の危険性が極めて大きいとい
う重大な欠点があり、また従来のヘリコプタ並びにVT
OLは、小幅員の路上走行並びに小幅員の水路航行は不
可能で、滑走路のように広い道路とか大河のように広い
水路が必要であるという制約がある。
垂直飛行と空中停止の効率は良いが、水平飛行の効率が
極端に悪いという問題点があり、反対に従来のVTOL
は水平飛行の効率は良いが、垂直飛行と空中停止の効率
が極端に悪いという難点がある上に、この両者共に空中
での姿勢安定が悪くて転覆しやすく、複雑高価な姿勢制
御システムがなければ、通常の固定翼機の操縦よりも遥
かに難度が高く、転覆墜落の危険性が極めて大きいとい
う重大な欠点があり、また従来のヘリコプタ並びにVT
OLは、小幅員の路上走行並びに小幅員の水路航行は不
可能で、滑走路のように広い道路とか大河のように広い
水路が必要であるという制約がある。
【0004】本発明は、上記のような従来のヘリコプタ
とVTOLのそれぞれの問題点・難点・欠点・制約をす
べて解消するだけでなく、垂直飛行・水平飛行・空中停
止・路上走行・水路航行等のすべての機能において効率
が良く、さらにこの各機能間の相互変換が安全確実かつ
容易にできる、小型で安価な水・陸・空3用の飛走航機
を提供することを目的としている。
とVTOLのそれぞれの問題点・難点・欠点・制約をす
べて解消するだけでなく、垂直飛行・水平飛行・空中停
止・路上走行・水路航行等のすべての機能において効率
が良く、さらにこの各機能間の相互変換が安全確実かつ
容易にできる、小型で安価な水・陸・空3用の飛走航機
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明飛走航機においては、円筒形ダクトを回転翼
の外周に設けて垂直飛行時と空中停止時の飛行効率の向
上を図り、水平飛行時には、胴体を90度前傾すると共
に回転翼の回転直径と迎え角を変更して推進効率を上げ
ると共に、回転翼を囲むダクト形状を円筒形から楕円筒
翼又は直線翼に変え、固定式の主翼を持つ通常の飛行機
と同等な形態の飛走航機に変形して、水平飛行時の飛行
効率を大幅に向上するものであり、同時に大きい直径の
円筒形ダクトの形状を、小さい短径の楕円筒翼又は小さ
い幅の直線翼に変え、狭い通路又は水路であっても楕円
筒翼の長径方向又は直線翼の直線方向に走行又は航行す
ることにより、容易に目的地へ到着可能とするものであ
る。
めに本発明飛走航機においては、円筒形ダクトを回転翼
の外周に設けて垂直飛行時と空中停止時の飛行効率の向
上を図り、水平飛行時には、胴体を90度前傾すると共
に回転翼の回転直径と迎え角を変更して推進効率を上げ
ると共に、回転翼を囲むダクト形状を円筒形から楕円筒
翼又は直線翼に変え、固定式の主翼を持つ通常の飛行機
と同等な形態の飛走航機に変形して、水平飛行時の飛行
効率を大幅に向上するものであり、同時に大きい直径の
円筒形ダクトの形状を、小さい短径の楕円筒翼又は小さ
い幅の直線翼に変え、狭い通路又は水路であっても楕円
筒翼の長径方向又は直線翼の直線方向に走行又は航行す
ることにより、容易に目的地へ到着可能とするものであ
る。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1〜図3において胴体1に取り付けた原動機
2、3の駆動力は,遠心クラッチ4、5とベベルピニオ
ン6、7及びベベルギヤ8、9並びにベベギヤ回転軸1
0、11と回転翼取付軸12、13を介して二重反転回
転翼14、15に伝達される。
すると、図1〜図3において胴体1に取り付けた原動機
2、3の駆動力は,遠心クラッチ4、5とベベルピニオ
ン6、7及びベベルギヤ8、9並びにベベギヤ回転軸1
0、11と回転翼取付軸12、13を介して二重反転回
転翼14、15に伝達される。
【0007】二重反転回転翼14、15の回転により下
向空気流18が生じ、その反作用によって上向きの揚力
19が発生するので、従来のヘリコプタと同様に本発明
飛走航機は、その揚力19により浮上して垂直上昇す
る。この時互いに逆回転する二重反転回転翼14、15
による旋回流相殺作用により、上記下向きの空気流18
には一方向回転の回転翼の場合のような旋回成分は存在
しない。
向空気流18が生じ、その反作用によって上向きの揚力
19が発生するので、従来のヘリコプタと同様に本発明
飛走航機は、その揚力19により浮上して垂直上昇す
る。この時互いに逆回転する二重反転回転翼14、15
による旋回流相殺作用により、上記下向きの空気流18
には一方向回転の回転翼の場合のような旋回成分は存在
しない。
【0008】従って、回転翼の一方向回転とそれに伴う
旋回流によって生じる胴体の水平旋回(ヨーイング)を
打ち消すために必要であった、従来のヘリコプタに見ら
れるような、後方に長く伸びた尾部胴体と、その後端部
にある尾部回転翼等は全く不要であり、本発明飛走航機
の胴体1は、従来のヘリコプタの長大な胴体と比べると
遥かに小型軽量になる。なお本発明飛走航機において
は、操縦翼20を備えた支柱装置21が常に回転翼によ
る下向空気流18の流れの中にあり、下向空気流18に
旋回流が残留していても、操縦翼20の操作により、そ
の旋回流の影響を打ち消すことは容易に可能である。従
って、本発明飛走航機は一方向回転の一重回転翼でも可
能である。
旋回流によって生じる胴体の水平旋回(ヨーイング)を
打ち消すために必要であった、従来のヘリコプタに見ら
れるような、後方に長く伸びた尾部胴体と、その後端部
にある尾部回転翼等は全く不要であり、本発明飛走航機
の胴体1は、従来のヘリコプタの長大な胴体と比べると
遥かに小型軽量になる。なお本発明飛走航機において
は、操縦翼20を備えた支柱装置21が常に回転翼によ
る下向空気流18の流れの中にあり、下向空気流18に
旋回流が残留していても、操縦翼20の操作により、そ
の旋回流の影響を打ち消すことは容易に可能である。従
って、本発明飛走航機は一方向回転の一重回転翼でも可
能である。
【0009】更に、回転翼14、15の外周に設けた翼
形断面の円筒形ダクト34の効果により、同一駆動力に
対する揚力の大きさは、ダクトのない場合と比較し、
1.4倍以上(昭和39年2月15日発行の朝日航空大
学講座90頁参照)になる。従って、本発明飛走航機の
垂直上昇効率は従来のヘリコプタより1.4倍以上高
く、必要な原動機2、3の駆動力は当然1/1.4以下
でよい。
形断面の円筒形ダクト34の効果により、同一駆動力に
対する揚力の大きさは、ダクトのない場合と比較し、
1.4倍以上(昭和39年2月15日発行の朝日航空大
学講座90頁参照)になる。従って、本発明飛走航機の
垂直上昇効率は従来のヘリコプタより1.4倍以上高
く、必要な原動機2、3の駆動力は当然1/1.4以下
でよい。
【0010】本発明飛走航機が上昇して予定の水平飛行
高度まで上昇した時、操縦桿23により操縦翼20を操
作して胴体1の姿勢を徐々に前傾させ、水平回転してい
る回転翼14、15の回転面を垂直にすると、本発明飛
走航機は水平飛行姿勢になるので、以後は従来の通常の
固定翼機と全く同様に、所定高度で水平飛行を保つよう
に操縦桿23の操作を継続すればよい。
高度まで上昇した時、操縦桿23により操縦翼20を操
作して胴体1の姿勢を徐々に前傾させ、水平回転してい
る回転翼14、15の回転面を垂直にすると、本発明飛
走航機は水平飛行姿勢になるので、以後は従来の通常の
固定翼機と全く同様に、所定高度で水平飛行を保つよう
に操縦桿23の操作を継続すればよい。
【0011】この時、胴体1の傾きの変化とは反対に、
座席25を座席垂直回動軸27を中心として90度後方
に傾けて座席26の姿勢とし、乗員の姿勢が水平飛行方
向に向くようにすればよいが、本発明飛走航機において
は乗員搭乗時の座席重心よりも高い位置に座席垂直回動
軸27の中心を設定してあるので、座席25は地球の重
力により常に座席26の姿勢まで自動的に追従しながら
回動する。
座席25を座席垂直回動軸27を中心として90度後方
に傾けて座席26の姿勢とし、乗員の姿勢が水平飛行方
向に向くようにすればよいが、本発明飛走航機において
は乗員搭乗時の座席重心よりも高い位置に座席垂直回動
軸27の中心を設定してあるので、座席25は地球の重
力により常に座席26の姿勢まで自動的に追従しながら
回動する。
【0012】水平飛行に移行する時は、回転している回
転翼14、15の回転を止めることなく、それぞれ1
6、17の位置まで旋回させて、その回転外径を30か
ら31に縮小すると同時に、回転翼16、17の迎え角
も垂直飛行時の設定値から、水平飛行時の設定値まで変
更した後、支柱旋回用ワイヤー32の長さを33の長さ
まで短縮することにより、支柱装置21を22の位置ま
で旋回し、円筒形ダクト34を水平飛行時の楕円筒翼3
5(翼端連結形の複葉翼に相当)に変形する。
転翼14、15の回転を止めることなく、それぞれ1
6、17の位置まで旋回させて、その回転外径を30か
ら31に縮小すると同時に、回転翼16、17の迎え角
も垂直飛行時の設定値から、水平飛行時の設定値まで変
更した後、支柱旋回用ワイヤー32の長さを33の長さ
まで短縮することにより、支柱装置21を22の位置ま
で旋回し、円筒形ダクト34を水平飛行時の楕円筒翼3
5(翼端連結形の複葉翼に相当)に変形する。
【0013】円筒形ダクトの変形の他の例としては、図
4〜図6に示すように、分割式の円筒形ダクト36、3
7を直線翼38、39に2分割して、通常の複葉機スタ
イルに変形する。このほか円形ダクトの1か所を切り離
して一枚の直線翼に展開するような変形方式もある。な
お特記以外の符号は図1〜図3と同じである。
4〜図6に示すように、分割式の円筒形ダクト36、3
7を直線翼38、39に2分割して、通常の複葉機スタ
イルに変形する。このほか円形ダクトの1か所を切り離
して一枚の直線翼に展開するような変形方式もある。な
お特記以外の符号は図1〜図3と同じである。
【0014】上述のような固定翼機のスタイルに変形す
ると、従来のヘリコプタの場合の水平飛行時の揚抗比
(揚力/抗力)がせいぜい3〜5であるのに対し、本発
明飛走航機は固定翼機の揚抗比10〜20(前出の朝日
航空大学講座80頁参照)に向上する。この結果本発明
飛走航機の揚抗比はヘリコプタの場合の数倍に向上し、
本発明飛走航機の水平飛行効率は固定翼機並に向上する
ことになる。なお、回転中の回転翼の旋回機構と迎え角
変更機構の一例としては、迎え角変更角度相当分傾斜
(斜立)した回転翼取付軸12、13に、旋回可能な状
態に一端を嵌合した回転翼14、15を、回転翼旋回機
構28、29で旋回させること等により実施可能であ
り、油圧・空圧・電気等による既存技術の組み合わせで
当業者が容易に実施できる範囲であるから詳細は省略す
る。
ると、従来のヘリコプタの場合の水平飛行時の揚抗比
(揚力/抗力)がせいぜい3〜5であるのに対し、本発
明飛走航機は固定翼機の揚抗比10〜20(前出の朝日
航空大学講座80頁参照)に向上する。この結果本発明
飛走航機の揚抗比はヘリコプタの場合の数倍に向上し、
本発明飛走航機の水平飛行効率は固定翼機並に向上する
ことになる。なお、回転中の回転翼の旋回機構と迎え角
変更機構の一例としては、迎え角変更角度相当分傾斜
(斜立)した回転翼取付軸12、13に、旋回可能な状
態に一端を嵌合した回転翼14、15を、回転翼旋回機
構28、29で旋回させること等により実施可能であ
り、油圧・空圧・電気等による既存技術の組み合わせで
当業者が容易に実施できる範囲であるから詳細は省略す
る。
【0015】上記とは逆に、水平飛行から垂直降下に移
る時の操作は、上述の垂直上昇から水平飛行への移行時
とは反対に、楕円筒形翼35を円筒形ダクト34に戻し
てから、回転翼16、17も14、15に戻し、操縦桿
24を操作して胴体1を水平飛行姿勢から90度引き起
こして上向きの垂直飛行姿勢に変え、原動機2、3の駆
動力を加減して揚力を調節して安全な下降速度で降下す
る。この時、降下速度がゼロとなるように原動機駆動力
を調節すれば空中停止状態を保持できる。なお、垂直降
下時には胴体の後傾とは反対に、座席26が座席垂直回
動軸27を中心として90度前傾して座席25の姿勢に
なるまで自動的に回動し、搭乗者が前向きの姿勢で着地
点を注視しながら安全に着陸することができる。
る時の操作は、上述の垂直上昇から水平飛行への移行時
とは反対に、楕円筒形翼35を円筒形ダクト34に戻し
てから、回転翼16、17も14、15に戻し、操縦桿
24を操作して胴体1を水平飛行姿勢から90度引き起
こして上向きの垂直飛行姿勢に変え、原動機2、3の駆
動力を加減して揚力を調節して安全な下降速度で降下す
る。この時、降下速度がゼロとなるように原動機駆動力
を調節すれば空中停止状態を保持できる。なお、垂直降
下時には胴体の後傾とは反対に、座席26が座席垂直回
動軸27を中心として90度前傾して座席25の姿勢に
なるまで自動的に回動し、搭乗者が前向きの姿勢で着地
点を注視しながら安全に着陸することができる。
【0016】更に、本発明飛走航機で採用した、二重反
転回転翼14、15が全機体の重心より下方にある方式
は、回転部分のジャイロ効果により、飛行姿勢の自己安
定性が確保できるため、従来のヘリコプタ並びに従来の
VTOLのような飛行中の姿勢の不安定性がなく、最近
のヘリコプタ・VTOLでは必須装備となっている自動
姿勢安定システムの等の複雑精密な制御装置は全く不要
である。
転回転翼14、15が全機体の重心より下方にある方式
は、回転部分のジャイロ効果により、飛行姿勢の自己安
定性が確保できるため、従来のヘリコプタ並びに従来の
VTOLのような飛行中の姿勢の不安定性がなく、最近
のヘリコプタ・VTOLでは必須装備となっている自動
姿勢安定システムの等の複雑精密な制御装置は全く不要
である。
【0017】次に地上走行例について説明すると、電動
の走行車輪45を下ろして完全に着地後、回転翼14、
15を水平飛行状態の16、17として回転外径を30
から31に縮小し、ダクト34を楕円筒翼35に変形
後、原動機2、3を低速にして遠心クラッチを切り、座
席25を座席水平回転軸44を中心として90度水平回
転し、搭乗者を走行する方向に向けると共に走行車輪4
5と操縦桿23により目的の方向に走行する。 水上航
行については、楕円筒翼35の下部外周にエアバッグ式
フロート46を装備し、地上走行時と同様に着水時に電
動の推進機47を水中に下ろし、操縦桿23を操作して
推進機47の向きを変えることにより、水上を目的の方
向に航行することができる。なお、請求項4、5に関し
ては、本発明飛走航機の飛行中、走行中、航行中の安全
を確保すると同時に、運用中の取扱い操作をでき得る限
り容易にして、誰でも簡単に操縦できるようにするため
のものである(図示その他詳細は省略)。
の走行車輪45を下ろして完全に着地後、回転翼14、
15を水平飛行状態の16、17として回転外径を30
から31に縮小し、ダクト34を楕円筒翼35に変形
後、原動機2、3を低速にして遠心クラッチを切り、座
席25を座席水平回転軸44を中心として90度水平回
転し、搭乗者を走行する方向に向けると共に走行車輪4
5と操縦桿23により目的の方向に走行する。 水上航
行については、楕円筒翼35の下部外周にエアバッグ式
フロート46を装備し、地上走行時と同様に着水時に電
動の推進機47を水中に下ろし、操縦桿23を操作して
推進機47の向きを変えることにより、水上を目的の方
向に航行することができる。なお、請求項4、5に関し
ては、本発明飛走航機の飛行中、走行中、航行中の安全
を確保すると同時に、運用中の取扱い操作をでき得る限
り容易にして、誰でも簡単に操縦できるようにするため
のものである(図示その他詳細は省略)。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述のように従来のヘリコプ
タ、VTOLの欠点をすべて解消するだけでなく、従来
のヘリコプタ、VTOLよりも優れた多数の特性を持つ
垂直飛行・水平飛行・空中停止等の各種飛行並びに地上
走行と水上航行が安全容易に実施できる新しい飛走航機
を提供するものであり、下記のような効果がある。
タ、VTOLの欠点をすべて解消するだけでなく、従来
のヘリコプタ、VTOLよりも優れた多数の特性を持つ
垂直飛行・水平飛行・空中停止等の各種飛行並びに地上
走行と水上航行が安全容易に実施できる新しい飛走航機
を提供するものであり、下記のような効果がある。
【0019】小動力で大荷重を垂直に持ち上げると共
に、小動力で高速長距離飛行もできるので、次世代の交
通運搬手段として大きい経済効果がある。
に、小動力で高速長距離飛行もできるので、次世代の交
通運搬手段として大きい経済効果がある。
【0020】猫の額程度の空き地とかプールからでも垂
直離着陸・離着水できるので、今まで無人で利用されて
なかった山間僻地とか離れ小島間の交通運搬手段として
も活用でき、昨今問題となっている世界的な人口爆発対
策の有力な手段にもなる。
直離着陸・離着水できるので、今まで無人で利用されて
なかった山間僻地とか離れ小島間の交通運搬手段として
も活用でき、昨今問題となっている世界的な人口爆発対
策の有力な手段にもなる。
【0021】初期購入コストが安価である上に、維持運
用コストも低廉であるから、新種スポーツ用とか新種の
有人・無人の空中作業用途が次々と開発できる。
用コストも低廉であるから、新種スポーツ用とか新種の
有人・無人の空中作業用途が次々と開発できる。
【0022】故障しやすい複雑精密な飛行姿勢制御シス
テムがなくても、自動車よりも安全快適に飛行できるの
で、未開の発展途上国を含む世界中に容易に普及でき
る。
テムがなくても、自動車よりも安全快適に飛行できるの
で、未開の発展途上国を含む世界中に容易に普及でき
る。
【0023】狭い道路・水路も走行・航行できる万能交
通機関として世界中で使用できる上に、遠隔操縦装置と
かカーナビゲーションシステム利用のコース設定システ
ムとカメラ装置等を搭載すれば、無人で各種各様の作業
をこなすことができる。
通機関として世界中で使用できる上に、遠隔操縦装置と
かカーナビゲーションシステム利用のコース設定システ
ムとカメラ装置等を搭載すれば、無人で各種各様の作業
をこなすことができる。
【図1】〜
【図3】楕円筒形翼飛行方式の本発明飛走航機の3面図
である。
である。
【図4】〜
【図6】平行複葉翼飛行方式の本発明飛走航機の3面図
である。
である。
1 胴体
2、3 原動機
4、5 遠心クラッチ
6、7 ベベルピニオン
8、9 ベベルギヤ
10、11 ベベルギヤ回転軸
12、13 回転翼取付軸
14、15、16、17 二重反転回転翼
18 下向空気流
19 上向揚力
20 操縦翼
21、22 支柱装置
23、24 操縦桿
25、26 座席
27 座席垂直回動軸
28、29 回転翼旋回機構
30、31 回転外径
32、33 ワイヤー
34 円筒形ダクト
35 楕円筒翼
36、37 分割式円形ダクト
38、39 平行翼
40、41 ダクト分割端
42、43 翼端板
44 座席水平回動軸
45 走行車輪
46 フロート
47 推進機
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中島 ちとせ
兵庫県神戸市西区竹の台2丁目9番地22号
(72)発明者 中島 俊
兵庫県神戸市西区竹の台2丁目9番地22号
(72)発明者 中島 健
兵庫県神戸市西区竹の台2丁目9番地22号
(72)発明者 遠藤 利三郎
兵庫県明石市藤が丘1丁目33番地22号
(72)発明者 渡辺 和夫
兵庫県神戸市西区竹の台5丁目2番地6号
(72)発明者 杉森 恒雄
兵庫県宝塚市ふじが丘6丁目32番地
Claims (5)
- 【請求項1】 回転翼の回転中心から偏心した位置に設
けた取付軸を中心として旋回可能な状態に取り付けた回
転翼の回転最大直径外周を囲む円筒形ダクトと中央部の
胴体とを連結する可動支柱の操作によりその円筒形ダク
トを固定翼に変形することを特徴とする飛走航機。 - 【請求項2】 搭乗者の重量を含む座席の重心位置の上
部と下部にそれぞれその座席の垂直面内回動軸と水平面
内回動軸を設けることを特徴とする請求項1記載の飛走
航機。 - 【請求項3】 円筒形ダクト及び又は胴体の下部に陸上
走行用車輪及び水上航行用推進機を備えたことを特徴と
する請求項1記載の飛走航機。 - 【請求項4】 胴体及び又はダクトに、パラシュート及
び又はパラグライダ方式の低速降下操縦装置とエアバッ
グ方式の衝撃予防軟着陸着水装置兼フロートを装備する
ことを特徴とする請求項1記載の飛走航機。 - 【請求項5】 宇宙(人工衛星を含む)・空中・地上・
地中・水上・水中等からの信号を受信して作動する自動
操縦装置を装備することを特徴とする請求項1記載の飛
走航機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340023A JP2003104297A (ja) | 2001-09-30 | 2001-09-30 | 飛走航機 |
DE60217246T DE60217246D1 (de) | 2001-09-30 | 2002-09-27 | Amphibisches Luftfahrzeug |
EP02021682A EP1298054B1 (en) | 2001-09-30 | 2002-09-27 | Amphibious aircraft |
US10/262,090 US6705905B1 (en) | 2001-09-30 | 2002-10-01 | Sea-land-sky craft |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340023A JP2003104297A (ja) | 2001-09-30 | 2001-09-30 | 飛走航機 |
US10/262,090 US6705905B1 (en) | 2001-09-30 | 2002-10-01 | Sea-land-sky craft |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003104297A true JP2003104297A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=32684144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001340023A Pending JP2003104297A (ja) | 2001-09-30 | 2001-09-30 | 飛走航機 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6705905B1 (ja) |
EP (1) | EP1298054B1 (ja) |
JP (1) | JP2003104297A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292237A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Honda Motor Co Ltd | 牽引式飛行具 |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7040573B2 (en) | 2004-02-02 | 2006-05-09 | Richard Selman | Landplane to flying boat conversion |
CN1948084A (zh) * | 2006-05-18 | 2007-04-18 | 刘宏茂 | 一种新的旋翼风扇升力控制方法及可直升飞行汽车 |
GB2460441A (en) | 2008-05-30 | 2009-12-02 | Gilo Ind Ltd | Flying machine |
US8821123B2 (en) * | 2010-03-08 | 2014-09-02 | The Penn State Research Foundation | Double-ducted fan |
SE535346C2 (sv) * | 2010-06-08 | 2012-07-03 | Jan-Evert Lindmark | Livräddningsfarkost |
CN106114856B (zh) * | 2016-06-30 | 2018-02-02 | 冉启国 | 一种水空一体航行器 |
WO2019033691A1 (zh) * | 2017-08-15 | 2019-02-21 | 罗琮贵 | 高速飞行方法及翼环机 |
US11179989B2 (en) * | 2017-11-03 | 2021-11-23 | Yanjun Che | Triphibian vehicle |
KR20210153032A (ko) * | 2019-01-23 | 2021-12-16 | 지르콘 챔버스 피티와이. 엘티디. | 자이로스코프 안정화 항공기들 |
US11485489B2 (en) * | 2020-03-27 | 2022-11-01 | Alef Aeronautics Inc. | Systems and methods for functionality and controls for a VTOL flying car |
US11485490B2 (en) | 2020-03-27 | 2022-11-01 | Armada Aeronautics, Inc. | System and methods for providing vertical take off and landing and forward flight in a small personal aircraft |
CN114851791A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-05 | 佛山市神风航空科技有限公司 | 一种多用途汽车 |
IT202200013030A1 (it) * | 2022-06-20 | 2023-12-20 | Hpg S R L | Velivolo a decollo e atterraggio verticale |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2971724A (en) * | 1952-02-19 | 1961-02-14 | Helmut Ph G A R Von Zborowski | Annular wing flying machines |
US2952422A (en) * | 1955-08-03 | 1960-09-13 | Fletch Aire Company Inc | Annular wing aircraft |
DE1247870B (de) * | 1964-10-02 | 1967-08-17 | Bruno Purkart | Flugzeug mit einem Ringfluegel |
US4899954A (en) * | 1988-05-11 | 1990-02-13 | Pruszenski Jr Anthony | Ground-air-water craft |
US5909857A (en) * | 1995-10-31 | 1999-06-08 | Filimonov; Alexandr Iosifovich | Filimonov hybrid dirigible craft |
US20010045492A1 (en) * | 1999-10-22 | 2001-11-29 | Don Lewis | Triple hybrid water craft |
US20020125367A1 (en) * | 2001-03-12 | 2002-09-12 | Killingsworth Norman Don | Combination fixed and rotating wing aircraft, land vehicle and water craft |
US6517026B1 (en) * | 2001-09-06 | 2003-02-11 | Leo Smith | Vertical take-off and landing vehicle for land, water and air transport |
US6619584B1 (en) * | 2002-03-11 | 2003-09-16 | Robin Haynes | Road/air vehicle |
-
2001
- 2001-09-30 JP JP2001340023A patent/JP2003104297A/ja active Pending
-
2002
- 2002-09-27 EP EP02021682A patent/EP1298054B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-10-01 US US10/262,090 patent/US6705905B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292237A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Honda Motor Co Ltd | 牽引式飛行具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1298054A2 (en) | 2003-04-02 |
EP1298054B1 (en) | 2007-01-03 |
EP1298054A3 (en) | 2004-12-08 |
US6705905B1 (en) | 2004-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10967964B2 (en) | Air wheel rotor, a gyro stabilized aircraft and a wind-driven power generator using the air wheel rotor, and a stationary launching device | |
US11142309B2 (en) | Convertible airplane with exposable rotors | |
US7118066B2 (en) | Tall V/STOL aircraft | |
US3350035A (en) | Vtol with cylindrical wing | |
EP3033272B1 (en) | Convertiplane with new aerodynamic and technical solutions which make the aircraft safe and usable | |
US8540184B2 (en) | Long-range aircraft with high forward speed in cruising flight | |
US8070089B2 (en) | Hybrid helicopter that is fast and has long range | |
US4601444A (en) | Aerial load-lifting system | |
US4695012A (en) | Aerial load-lifting system | |
US6089501A (en) | Tandem-rotor gyroplane | |
JP6731604B2 (ja) | 高速ドローン等航空機 | |
CA2195581A1 (en) | Gyro stabilized triple mode aircraft | |
JP2002503170A (ja) | 垂直離着陸を行う重航空機 | |
CZ121395A3 (en) | Combined aircraft | |
JP2003104297A (ja) | 飛走航機 | |
US20160052618A1 (en) | A transition arrangement for an aircraft | |
US20130008997A1 (en) | Combination ground vehicle and helicopter and fixed wing aircraft | |
EP3638584A1 (en) | Flight vehicle | |
WO2023272353A1 (en) | Jet and rotor assisted aerial vehicle with vertical and horizontal flight | |
GB2423971A (en) | Autogyro hovercraft | |
JP2009234551A (ja) | 主翼取り付け角変更装置を備えた垂直離着陸航空機 | |
CN113879525A (zh) | 垂直起降与固定翼飞行器 | |
CN219523598U (zh) | 飞行装置 | |
CN221214604U (zh) | 一种水平尾翼内置旋翼的倾转旋翼无人vtol飞行器 | |
RU2141432C1 (ru) | Самолет вертикального взлета и посадки бетенева-рогова |