JP2003104177A - キャスター付きオイル受け皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般に、車両のオイル交換等で、口の広い
容器にオイルを抜き、その容器を車体の下より運び出す
時、オイルの入った容器を水平移動するが、その際、容
器内の液体がこぼれてしまう。又、前記容器内のオイル
を排出する際の作業性の向上。 【解決手段】 キャスター（２）を有する、オイルを
受ける容器本体（１）の周りに、移動または持ち上げる
為の取って（３）を取りつけ、容器本体（１）前面に
は、漏斗部（６）を配置する。又、容器本体（１）内部
に防波ウォール（４）を取りつけ、水平移動時のこぼれ
を軽減させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の整備に
使用されるオイルトレー。

【０００２】

【従来の技術】一般に自動車整備では、エンジンオイル
抜きや、ラジエターの水抜き等の作業において、市販の
オイルトレー（プラスチック製の箱）等に受け入れ、そ
の後前記の箱を車体の下から引きずり出し処理してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術のオイルトレ
ーは、自動車の車体を高くリフトアップ出きる作業環境
が無いか又は、大型車の様にエンジンオイルの量が多い
い場合、オイルをトレイに注入後、容器を引きずり出し
て処理していたが、その際容器と床面の摩擦により、容
器内の液体が波立ち容器からこぼれてしまう。また容器
容量が多いいと、容器内の液体を捨てる際、持ち上げず
らく円滑な排出作業がし辛い等の問題が有った。

【０００４】本発明は、容器内の液体を円滑に水平移動
させ、またその際に起こる容器内の液体の波立ちによる
こぼれを軽減させる。又、容器内の液体排出作業を行い
やすくして、作業効率を上げる事を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、容器本体（１）の周りに水平移動や持ち上げを行う
為の取って（３）を取り付け、容器本体（１）の底面に
は水平移動を容易にする為のキャスター（２）を取り付
ける。取って（３）、キャスター（２）については、容
器の容量に応じて十分な強度が必要である。

【０００６】また、容器内の液体排出作業効率化の為、
容器本体（１）の前面には、漏斗部（６）を取り付け
る。水平移動時に漏斗部から容器内の液体を流出させな
い為、漏斗部蓋（７）も取り付ける。

【０００７】容器本体（１）の内面には、容器の水平移
動により容器内液体が移動方向の逆側容器面に移動し波
立ちこぼれる事を防止する為の防波ウォール（４）を取
りつける。又、容器側面と防波ウォール（４）間の防波
ウォール溝（４ａ）に溜まってしまった液体を容器本体
（１）内部に戻す為、排液口（５）を防波ウォール溝
（４ａ）内に取り付ける。防波ウォール溝（４ａ）は、
排液口（５）に向けて勾配を付けると排液効果が良くな
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１を参照すると、本発明器具構
成の概観が見られるが、本発明器具の要素の各々、及び
その使用方法を以下に図面を参照して説明する。

【０００９】図２（ａ）は、本発明の天面図で有るが、
取って（３）は車体下の狭い環境下で容器本体（１）の
取りまわしを行い易い様、容器本体（１）の周囲に取り
付ける。又、容器本体（１）内、液体排出作業時取って
（３）を持って容器本体（１）を持ち上げる為容器容量
に応じて、重心と強度を顧慮た設計が必要である。

【００１０】図２（ｂ）のキャスター（２）は、容器本
体（１）の容量を左右するので、なるべく小型の物と
し、容器本体（１）の高さを押さえる様取りつける。
又、取りまわしの自由度を向上させる為、３６０度首降
りのキャスターを取りつける。

【００１１】容器本体（１）内に入った液体の排出は、
図３（ａ）の様に容器本体（１）漏斗部面に開けられた
液体通路を通り、容器本体（１）を傾斜させ、漏斗部
（６）より外部に排出させる。

【００１２】防波ウォール（４）は、図３（ｂ）断面図
の様に、容器内部に向かって、高さを増すごとに傾斜さ
せる。容器本体（１）の水平移動により、容器内の液体
が容器本体（１）の側面に移動した際、液位を増し防波
ウォール（４）に当たり、液体は容器本体（１）内部へ
と誘導される。容器本体（１）の定格容量は、防波ウォ
ール（４）より下になる。

【００１３】また、防波ウォール溝（４ａ）内に有る、
排液口（５）は、排液効果の期待出きる、容器本体
（１）の四隅に配置させる。そして、防波ウォール溝
（４ａ）は排液口（５）の方向に勾配を付ける。

【００１４】漏斗部（６）に取りつける漏斗部蓋（７）
は、容器本体（１）を水平移動させた時に漏斗部（７）
より容器本体内部の液体が流出しない様、取り付ける。
又、図４の様に漏斗部蓋（７）は、開閉が容易な構造の
物を取りつける。

【００１５】発明の範囲から逸脱する事なしに本発明に
多くの実行可能な実施形態がなされるから、添付図面に
記載され又は示される事項は例示として解釈され、限定
的意味で解釈されるべきではない。

【００１６】

【発明の効果】本発明は以上説明したように自動車整備
のオイル交換等において、容器本体（１）に入れた液体
のこぼれを最小限に自動車下部から水平移動させ、又容
器本体（１）から液体の排出作業の効率を向上させる事
が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】液体受け皿の正面側から見た斜視図。

【図２】(a)図１に示す本発明の天面図。(b)図１に示す
本発明の側面図。

【図３】（a）図２のＡ〜Ａ’断面図。(b)図２のＢ〜
Ｂ’断面図。

【図４】(a)図１に示す本発明の漏斗部（６）、漏斗蓋
（７）詳細図。(b)図１に示す本発明の漏斗部（６）前
面図。

【符号の説明】 １ 容器本体。 ２ キャスター。 ３ 取って。 ４ 防波ウォール。 ４ａ 防波ウォール溝。 ５ 排液口。 ６ 漏斗部 ７ 漏斗部蓋。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャスター（２）を有する、液体を受け
   る容器本体（１）の周りに容器本体（１）を移動または
   持ち上げる為の取って（３）を有する器具。容器本体
   （１）前面には、漏斗部（６）を有し、前記漏斗部
   （６）には、こぼれ止め蓋（７）を有する器具。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の容器本体（１）内面
   に、防波ウォール（４）を有する。防波ウォール溝（４
   ａ）には、溜まってしまった液体を排出するための俳液
   口（５）を有する器具。