JP2003103620A - トリミング装置 - Google Patents

トリミング装置

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JP2003103620A
JP2003103620A JP2001306280A JP2001306280A JP2003103620A JP 2003103620 A JP2003103620 A JP 2003103620A JP 2001306280 A JP2001306280 A JP 2001306280A JP 2001306280 A JP2001306280 A JP 2001306280A JP 2003103620 A JP2003103620 A JP 2003103620A
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cut
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JP2001306280A
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English (en)
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Yuji Ashibe
裕司 芦辺
Shizuo Hiraiwa
静雄 平岩
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HIRAIWA SEISAKUSHO KK
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
HIRAIWA SEISAKUSHO KK
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押切刃によって成形品をトリミングするととも
に、打抜成形品が押切刃の開口を通って落下して集積す
ることができるようにして、製造コストが低く、かつ、
スループットが高く、打抜成形品のハンドリングに時間
がかかることのないようにする。 【解決手段】側壁の内面が垂直な筒状体の形状を備え、
樹脂シート23に成形された成形品20をトリミングす
る押切刃43と、開口部を備え、該開口部の内壁に前記
側壁の外面が取り付けられる押切刃支持部材42と、開
口58を備えるとともに、下方に移動させられて前記押
切刃43の先端に当接する当板55と、前記開口58か
ら下方に突出して、トリミングされた前記成形品20を
前記筒状体の内部を通って落下させるノックアウト56
と、前記押切刃43の下方に配設され、トリミングされ
た前記成形品20が集積される集積装置とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリミング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂シートを成形して、食品、飲
料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容
器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形するための樹
脂シート成形ラインにおいては、成形装置によって成形
された樹脂製品を樹脂シートから切断し分離するトリミ
ング装置から成形品を搬出するようになっている。
【0003】図2は従来のトリミング装置の概念図であ
る。
【0004】樹脂シート101は、図示されない搬送ロ
ーラによって間欠的に搬送され、搬送方向における上流
側(図における左側)に配設された図示されない成形装
置において、成形品102が成形された後、トリミング
装置に送られる。前記成形品102は、上に向かって凸
状の形状を有し、樹脂シート101の幅方向(図面に対
して垂直方向)に複数成形される。
【0005】一方、上側打抜刃コントローラは、図示さ
れない上側打抜刃駆動装置に指令を送り、上側打抜刃1
11を上下方向に移動させることができるようになって
いる。そして、該上側打抜刃111を下方に移動させ、
下側打抜刃112と噛(か)み合わせると、該下側打抜
刃112上に位置決めされた前記成形品102の外周を
切断して、該成形品102を前記樹脂シート101から
分離させることによって、トリミングする。したがっ
て、前記成形品102は、正確に位置決めされた状態で
トリミングされるので、成形品102の切断位置にずれ
はなく、外周の形状、切断面の状態も良好である。
【0006】また、前記トリミングされた成形品102
は前記下側打抜刃112の開口を通って落下し、該下側
打抜刃112の下端に接続させて配設されたバケット筒
119の内壁面に沿って一定の姿勢で滑り落ちる。そし
て、前記バケット筒119の内部に配設された下方に移
動させられるマンドレル114上に、トリミングされた
後の成形品102、すなわち、打抜成形品113が集積
する。この場合、前記マンドレル114は、集積する打
抜成形品113の数が増えるに従って、徐々に下方に移
動させられ、該打抜成形品113を整列した状態で集積
させる。
【0007】したがって、その後の工程におけるハンド
リングが容易となる。そして、集積された打抜成形品1
13は、コンベア等によって、包装、箱詰等の後工程に
送り込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のトリミング装置においては、上側打抜刃111を下
方に移動させ、下側打抜刃112と噛み合わせて、該下
側打抜刃112上に位置決めされた前記成形品102の
外周を切断し、該成形品102を樹脂シート101から
分離させることによってトリミングするようになってい
る。この場合、上側打抜刃111と下側打抜刃112と
が高い精度で噛み合うことが必要とされる。さらに、前
記下側打抜刃112の開口の内周面もトリミングされた
成形品102が落下するために、高い精度で加工される
必要がある。そのため、前記上側打抜刃111及び下側
打抜刃112の製造コストが高く、また、上側打抜刃駆
動装置、図示されない下側打抜刃取付台等も高精度であ
ることを必要とするので、トリミング装置全体の製造コ
ストが高くなってしまう。
【0009】そこで、トムソン刃と通称される押切刃を
使用したトリミング装置が提案されている(特開200
1−88208号公報及び特開2001−88209号
公報参照)。
【0010】図3は従来のトリミング装置の押切刃の拡
大図である。
【0011】押切刃を使用したトリミング装置は、図に
示されるように、成形品102が成形された樹脂シート
101(図2)が上面をスライドする下型テーブル12
3、及び、図示されない駆動装置によって上下動させら
れる上型テーブル124を備える。そして、該上型テー
ブル124にはトムソン刃と通称される押切刃125が
取り付けられる。なお、該押切刃125の形状は、成形
品102の周囲の形状に対応しており、例えば、成形品
102の周囲が円形の椀(わん)であれば前記押切刃1
25は円形環状の形状を有し、成形品102である椀の
縁を円形環状に切断するようになっている。さらに、前
記上型テーブル124には、成形品102の突出部分を
収納するための凹部が形成されている。
【0012】また、前記下型テーブル123の表面の少
なくとも押切刃125の先端が当接する部分は、樹脂等
の弾性部材で形成され、前記押切刃125の先端が損傷
しないようになっている。
【0013】そして、成形品102が下型テーブル12
3上に位置決めされ、前記上型テーブル124が下方に
移動させられると、押切刃125が対応する成形品10
2の周囲の樹脂シート101を上方から下型テーブル1
23の上面に押し付けて切断する。これにより、前記成
形品102は、同時に樹脂シート101から切断され分
離される、すなわち、トリミングされ、打抜成形品11
3(図2)となる。
【0014】しかし、前記トリミング装置においては、
トリミングされた打抜成形品113を、上側打抜刃11
1及び下側打抜刃112を備えるトリミング装置のよう
に、下側打抜刃112の開口を通して落下させることが
できない。そのため、1つの成形品102がトリミング
される度に、上型テーブル124を高い位置にまで上昇
させ、トリミング装置とは別に配設された移載装置によ
って、前記打抜成形品113を他の場所に移載させる必
要がある。したがって、トリミング装置のスループット
が低下してしまう。また、前記打抜成形品113を他の
場所において、人手等によって集積させる必要があるの
で、コンベア等によって、包装、箱詰等の後工程に送り
込むためのハンドリングに時間がかかってしまう。
【0015】本発明は、前記従来のトリミング装置の問
題点を解決して、押切刃によって成形品をトリミングす
るとともに、打抜成形品が押切刃の開口を通って落下し
て集積することができるようにして、製造コストが低
く、かつ、スループットが高く、打抜成形品のハンドリ
ングに時間がかかることのないトリミング装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のト
リミング装置においては、側壁の内面が垂直な筒状体の
形状を備え、樹脂シートに成形された成形品をトリミン
グする押切刃と、開口部を備え、該開口部の内壁に前記
側壁の外面が取り付けられる押切刃支持部材と、開口を
備えるとともに、下方に移動させられて前記押切刃の先
端に当接する当板と、前記開口から下方に突出して、ト
リミングされた前記成形品を前記筒状体の内部を通って
落下させるノックアウトと、前記押切刃の下方に配設さ
れ、トリミングされた前記成形品が集積される集積装置
とを有する。
【0017】本発明の他のトリミング装置においては、
さらに、前記側壁の内面は、上部垂直面及び該上部垂直
面より大径の下部垂直面を備える。
【0018】本発明の更に他のトリミング装置において
は、さらに、前記側壁の外面は、ボルト又は溶接によっ
て前記押切刃支持部材に取り付けられる。
【0019】本発明の更に他のトリミング装置において
は、さらに、前記開口は吸引装置に接続され、前記成形
品が前記当板に吸引される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図4は本発明の第1の実施の形態における
樹脂シート成形ラインの全体を示す側面図である。
【0022】図において、10は樹脂シート成形ライン
であり、連続した樹脂シート23に、カップ麺(め
ん)、刺身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、
電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の
蓋等の樹脂製の成形品20を成形した後、該成形品20
を前記樹脂シート23から切断し分離して、集積し、包
装、箱詰等の後工程に送り出す。
【0023】本実施の形態における成形品20は、いか
なる形状を有するものであってもよいが、搬送、保管等
におけるハンドリングを考慮して、互いに嵌(は)め合
わせて集積することが可能な形状、例えば、側壁が傾斜
し開口部が広く底部が狭い皿、コップ等の形状であるこ
とが望ましい。
【0024】本実施の形態における前記樹脂シート23
は、いかなるものであってもよいが、例えば、PVC
(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、発泡ポリ
スチレン、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、A
BS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等から成る。
また、耐水性、ガスバリヤー性等を考慮して、複数種類
の樹脂を積層したシートであってもよい。
【0025】図に示されるように、原反ロール22から
繰り出される樹脂シート23は、爪付チェーン等から成
る搬送装置21を回動させることによって間欠的に搬送
され、加熱部11に送り込まれる。ここで、前記搬送装
置21は、前記樹脂シート23を所定のピッチ、例え
ば、後述される成形部12において1ショットの成形が
なされる長さに対応するピッチずつ、間欠的に搬送す
る。該加熱部11において、前記樹脂シート23は、樹
脂シート搬送路の上下に配設された上ヒータ25及び下
ヒータ26からの輻(ふく)射熱を受けて、成形に適し
た温度にまで加熱される。
【0026】そして、加熱された樹脂シート23は、搬
送装置21によって、前記加熱部11の下流側に配設さ
れた成形部12に送り込まれる。ここで、上流又は下流
とは、樹脂シート23の搬送方向の上流(図における左
側)又は下流(図における右側)を意味する。該成形部
12は、例えば、真空成形、圧空成形、絞り成形、プレ
ス成形、マッチドモールド成形等の熱成形方法によっ
て、前記樹脂シート23を熱成形する熱成形装置から成
る。該熱成形装置は、複数の凹部を備え、図示されない
駆動装置によって上下に移動させられる上型27、及
び、凹部に対応する数の凸部を備え、図示されない駆動
装置によって上下に移動させられる下型28を有する。
【0027】ここで、熱成形装置は、前記上型27及び
下型28を移動させ、加熱された樹脂シート23を上下
から挟み込んで型閉することによって、樹脂シート23
上に複数個の成形品20を1ショットで成形する。な
お、型閉の時は、前記樹脂シート23は停止させられて
いる。なお、前記凹部及び凸部は樹脂シート23の幅方
向(図面に対して垂直方向)及び搬送方向に複数ずつ、
例えば、6個ずつの列が5列、備えられているので、1
ショットで、例えば、6(個)×5(列)=30個ずつ
成形される。
【0028】続いて、成形品20が成形された樹脂シー
ト23は、さらに下流に配設されたトリミング部14に
送り込まれる。該トリミング部14はトリミング装置3
1を有し、該トリミング装置31の上型テーブル34と
下型テーブル33とによって、成形品20が樹脂シート
23から切断され分離される、すなわち、トリミングさ
れる。
【0029】そして、前記熱成形装置から送り出された
樹脂シート23は、前記下型テーブル33上で停止させ
られる。さらに、前記トリミング装置31は、図示され
ない駆動装置によって上下方向に移動させられる移動テ
ーブル32を有する。そして、該移動テーブル32の下
面に、上型テーブル34が取り付けられる。
【0030】次に、トリミング装置31の要部の構成を
説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施の形態における
トリミング装置の要部を示す断面図である。
【0032】図において43は、トムソン刃と通称され
る押切刃であり、鉄鋼等の金属から成るベース板42
a、アルミニウム合金、ベニヤ木材、鉄鋼等の材質から
成る中間板42b及び樹脂、ゴム等の弾性部材からなる
ストリッパ42cを備える押切刃支持部材42に取り付
けられる。なお、複数個の押切刃43及び押切刃支持部
材42によって、後述される押切刃ユニット41を構成
し、単数又は複数の押切刃ユニット41が下型テーブル
33(図4)に取り付けられている。
【0033】そして、前記下型テーブル33に取り付け
られる押切刃43の数は、樹脂シート23上に熱成形装
置の1ショットで成形される成形品20の数に対応し、
各押切刃43の位置は各成形品20の位置に対応してい
る。例えば、成形品20が6(個)×5(列)=30個
ずつ成形される場合、押切刃43は通常、一列分の数
(又は2列分)6(個)(6個×2列)取り付けられ
る。さらに、前記押切刃43の形状は、成形品20の周
囲の形状に対応しており、例えば、成形品20の周囲が
円形の椀であれば前記押切刃43は円形環状の形状を有
し、また、成形品20の周囲が角が丸くされた矩(く)
形の椀であれば、前記押切刃43は角が丸くされた矩形
環状の形状を有しており、成形品20である椀の縁を環
状に切断するようになっている。すなわち、前記押切刃
43は、成形品20の周囲の形状に対応した円形、矩形
等の断面を有する筒状体の形状を備えている。なお、本
実施の形態においては、前記成形品20の周囲が角が丸
くされた矩形の椀である場合について説明する。
【0034】また、前記押切刃支持部材42は矩形の開
口部49を備え、該開口部49の内壁に筒状体の形状を
備える押切刃43が取り付けられる。そして、前記筒状
体の内壁としての筒状空間44をトリミングされた成形
品である打抜成形品20aが落下することができるよう
になっている。そのため、前記筒状空間44の内周の大
きさは、前記打抜成形品20aの外周の大きさと等しい
か、わずかに大きくなるように形成される。
【0035】そして、前記筒状空間44の直下には、テ
ーブルとしてのテーブル板57a及びコネクティングロ
ッド57bを備え、図示されない駆動装置によって上下
方向に移動させられる集積装置としての昇降テーブル5
7が配設される。なお、該昇降テーブル57は、成形品
20がトリミングされるのに伴って、順次下方に移動さ
せられる。これにより、前記筒状空間44を通って落下
した打抜成形品20aは、前記テーブル板57a上に順
次集積する。
【0036】一方、鉄鋼等の金属から成るベース板55
a、アルミニウム合金等の軟質金属、ベニヤ木材、又は
樹脂から成る当接部55b、及び、ステンレスやアルミ
ニウム合金等の金属、又は、樹脂、ゴム等の弾性部材か
らなる当板55cを備え、押切刃43の先端に当接する
型55が、上型テーブル34に取り付けられる。この場
合、成形品20が上に突出した形状の凸部を有している
ので、前記当接部55bは、成形品20の凸部の外形に
適合する形状の凹部を備える。また、ベース板55aに
は、当接部55bの凹部に連通する開口58が形成され
ている。
【0037】そして、該開口58の真上には、図示され
ない駆動装置によって上下方向に往復させられるノック
アウト56が配設される。ここで、該ノックアウト56
は成形品20がトリミングされる度に下方に移動させら
れて、下端が開口58に進入し、トリミングされた成形
品である打抜成形品20aを下方に突き出して落下させ
る。これにより、該打抜成形品20aは、筒状空間44
の内面に引っ掛かることなく落下して、前記テーブル板
57a上に集積する。
【0038】また、前記当板55cは型55の下面を構
成する。これにより、前記上型テーブル34が下方に移
動させられると、樹脂シート23は前記当板55cとス
トリッパ42cとによって上下から挟持され、移動不能
となる。そして、前記上型テーブル34がさらに下方に
移動させられると、前記樹脂シート23は当板55cに
よって押切刃43の刃先に押し付けられ、切断されるよ
うになっている。
【0039】次に、押切刃ユニット41の構成について
説明する。
【0040】図5は本発明の第1の実施の形態における
押切刃ユニットの第1の例を示す平面図、図6は本発明
の第1の実施の形態における押切刃の取付構造の第1の
例を示す図であり図5のA−A矢視断面図、図7は本発
明の第1の実施の形態における押切刃の取付構造の第2
の例を示す図であり図5のB−B矢視断面図、図8は本
発明の第1の実施の形態における押切刃の取付構造の第
3の例を示す図であり図5の一部拡大図、図9は本発明
の第1の実施の形態における押切刃ユニットの第2の例
を示す平面図である。
【0041】図5に示されるように、押切刃ユニット4
1は、梯子(はしご)形に組み立てられた押切刃支持部
材42、及び、該押切刃支持部材42の開口部49(梯
子の開口に対応)の内壁に取り付けられた押切刃43を
有する。本実施の形態において、該押切刃43によって
形成される筒状体の断面形状は、成形品20が周囲の角
を丸くされた矩形なので、同様に矩形であるが、前記成
形品20の周囲の形状に対応させて適宜変更することが
できる。そして、前記押切刃43は、鉄鋼等の金属から
成る全体として帯状の長尺金属板であり、一方の長側辺
に刃が形成されている。ここで、前記押切刃43は、そ
の長手方向が周方向に延在するように前記開口部49の
内周に沿って、押切刃支持部材42に取り付けられる。
そのため、前記押切刃43の刃は、図5に示されるよう
に、4ヶ所を曲げて角が丸くされた矩形の筒状体を形成
するようになっている。
【0042】なお、前記押切刃ユニット41の開口部4
9の数は、任意であるが、本実施の形態においては、図
に示されるように6個である。この場合、1つの押切刃
ユニット41が6個1列の押切刃43を有しているの
で、前述されたように下型テーブル33に押切刃43が
6個取り付けられる時には、1つの前記押切刃ユニット
41が下型テーブル33に取り付けられる。
【0043】そして、押切刃43は、図6及び7に示さ
れるように、皿ねじボルト等のボルトとしての取付ボル
ト45によって押切刃支持部材42の開口部49の内壁
に取り付けられる。ここで、前記押切刃43の外面48
は頂部傾斜面48a及び垂直当接面48bを備え、該垂
直当接面48bが前記押切刃支持部材42の中間板42
bの垂直な側壁に当接するように取り付けられる。ここ
で、前記垂直当接面48bの上下方向の寸法は、中間板
42bの上下方向の寸法に等しく、前記垂直当接面48
bの上端部は、中間板42bの上端部にスポット溶接等
の手段によって固着される。なお、前記取付ボルト45
による取り付け又はスポット溶接等の手段のいずれかを
省略することもできる。
【0044】一方、押切刃43の内面47は、上部垂直
面としての頂部垂直面47a、段部47b及び下部垂直
面47cを備え、該下部垂直面47cにボルト挿入孔が
形成され、前記取付ボルト45が挿入される。そして、
該取付ボルト45は、前記中間板42bに形成されたね
じ孔に螺(ら)入され、押切刃43を締め付けて前記中
間板42bに固定する。なお、該取付ボルト45が皿ね
じボルトである場合、前記ボルト挿入孔は、皿ねじボル
トのボルトヘッドを収容するためにテーパ状に形成され
ることが望ましい。これにより、前記皿ねじボルトのボ
ルトヘッド頂面は下部垂直面47cから突出しない。
【0045】そして、前記下部垂直面47cと垂直当接
面48bとの距離は、頂部垂直面47aと垂直当接面4
8bとの距離よりも短くなっている。すなわち、押切刃
43は、前記段部47bよりも下の部分において、肉薄
となっている。そのため、前記筒状空間44の内径は、
前記段部47bよりも下の部分において、わずかに拡大
されている。すなわち、押切刃43によって形成される
筒状体の側壁の内面47は、該頂部垂直面47aより大
径の下部垂直面47cを備える。
【0046】また、押切刃支持部材42のベース板42
aの側壁は、図6及び7に示されるように、垂直であ
り、押切刃43の下部垂直面47cと同一面を形成する
ようになっている。したがって、図1に示されるよう
に、押切刃43によって切断された成形品である打抜成
形品20aは、前記段部47bを通過すると、筒状空間
44の内径が拡大されているので、筒状空間44の内面
に引っ掛かることなく、スムーズに落下することでき
る。
【0047】また、押切刃支持部材42のストリッパ4
2cの頂面は、図6及び7に示されるように、押切刃4
3の刃先よりもわずかに高い位置にあることが望まし
い。これにより、トリミング装置31の取り付け及び取
り外し、メンテナンス等の機会に作業者が押切刃ユニッ
ト41に触れても、前記刃先によって負傷することがな
い。また、押切刃43の刃先が樹脂シート23の表面に
接触して切断を開始される前に、ストリッパ42cの頂
面が樹脂シート23の表面に接触して該樹脂シート23
を上型テーブル34の当板55cに押し付けるので、樹
脂シート23は、前記ストリッパ42cと当板55cと
によって挟持され、移動不能となって位置決めされる。
なお、前記ストリッパ42cは、弾性部材から成るもの
なので、強い力で上方から押されると、変形して頂面が
押切刃43の刃先よりも下がるようになっている。
【0048】本実施の形態において、前記押切刃43の
刃先を鋭角に形成するための傾斜面は、頂部傾斜面48
aとして外面48に形成されているので、内面47は、
刃先の先端部分の不可避的なわずかな面取り部を除き、
傾斜面を備えることがなく、垂直な頂部垂直面47a及
び下部垂直面47cから成る。そのため、前記打抜成形
品20aは筒状空間44の内面に引っ掛かることなく、
スムーズに落下することできる。また、前記頂部傾斜面
48aとストリッパ42cとの間に空間が形成され、該
空間に前記ストリッパ42cの変形が収容される。な
お、前記押切刃43の刃先を通る垂直線が中間板42b
の垂直な側壁と離れてしまうので、前記刃先に上方から
力が加えられた場合、前記取付ボルト45を中心とする
回転モーメントが前記押切刃43に作用する。しかし、
前記垂直当接面48bの上端部が中間板42bの上端部
にスポット溶接等の手段によって固着されているので、
前記回転モーメントが作用しても、前記押切刃43が変
形して、刃先が中間板42bの垂直な側壁から離れる方
向、すなわち、筒状空間44の中心に向けた方向に移動
することがない。
【0049】なお、前記スポット溶接等の手段による固
着は、押切刃43の長手方向において連続してなされな
くてもよい。すなわち、該押切刃43の長手方向におい
て、適宜の間隔を開けてスポット溶接を施すことができ
る。また、前記取付ボルト45も、前記押切刃43の長
手方向において、適宜の間隔を開けて配設される。例え
ば、図5に示されるように、1つの押切刃43毎に6ヶ
所に配設することができる。
【0050】また、前記押切刃43は、前述されたよう
に、全体として帯状の長尺金属板であり、その長手方向
が周方向に延在するように前記梯子の開口の内周に沿っ
て、押切刃支持部材42に取り付けられ、両端が互いに
突き合わされて、角が丸くされた矩形環状の断面を備え
る筒状体の形状となるようになっている。ここで、前記
両端は、互いに突き合わされて固定される。本実施の形
態においては、図8に示されるように、接合部材51が
前記両端近傍の垂直当接面48bに当接され、スポット
溶接等の手段によって固着される。これにより、前記押
切刃43は、両端が互いに固定され、角が丸くされた矩
形環状の断面を備える筒状体の形状となる。なお、前記
押切刃支持部材42には、前記接合部材51を収容する
ための接合用凹部52が形成される。
【0051】このように、前記押切刃43は、両端が互
いに固定され、筒状体の形状となるので、剛性が向上す
る。また、前記押切刃43は、押切刃支持部材42に取
付ボルト45によって取り付けられるので、取り付けが
容易である。そして、前記押切刃43の垂直当接面48
bの上端部を中間板42bの上端部にスポット溶接等の
手段によって固着することにより、刃先の位置が安定す
る。さらに、複数の押切刃43が取り付けられた押切刃
支持部材42が押切刃ユニット41を構成するので、取
り扱いが容易となる。
【0052】なお、前記押切刃支持部材42は、必要に
より大型又は小型のものに変更することができる。例え
ば、トリミング装置31が2列の成形品20を同時にト
リミングするものである場合、図9に示されるように、
6(個)×2(列)=12個の筒状空間44を備えるも
のとしてもよい。
【0053】また、トリミング装置31は図示されない
制御装置を有する。該制御装置は、CPU、MPU等の
演算手段、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶手
段、キーボード、タッチパネル等の入力手段、CRT、
液晶ディスプレー等の表示手段、I/O(入出力インタ
ーフェイス)等を有し、トリミング装置31のすべて又
は一部の動作を総括的に制御する。なお、前記制御装置
としては、独立したものであってもよいが、例えば、樹
脂シート成形ライン10における成形装置、加熱装置等
の装置を制御する制御装置の一部として他の制御装置に
統合されたものを使用することもできる。
【0054】次に、前記構成のトリミング装置31の動
作について説明する。
【0055】まず、樹脂シート23が間欠的に搬送さ
れ、最初のロットにおける1番目のショットで形成され
る成形品20の中の第1列目の成形品20が押切刃43
上に送られ、停止させられる。この時、押切刃支持部材
42のストリッパ42cの頂面が押切刃43の刃先より
もわずかに高い位置にあるので、前記樹脂シート23の
下面は押切刃43の刃先に接触せず、傷つけられること
がない。
【0056】次に、図示されない駆動装置が作動し、移
動テーブル32及び上型テーブル34が下方に移動させ
られ、下降した状態となる。この時、前記成形品20の
凸部が、前記上型テーブル34に取り付けられた型55
の当接部55bに形成された凹部に嵌まり込むので、前
記成形品20は位置決めされる。また、樹脂シート23
は前記型55の当板55cと押切刃支持部材42のスト
リッパ42cとによって上下から挟持され、移動不能と
なる。そして、前記上型テーブル34がさらに下方に移
動させられると、前記樹脂シート23は当板55cによ
って押切刃43の刃先に押し付けられ、切断される。こ
れにより、前記成形品20は正確に位置決めされた状態
でトリミングされるので、トリミングされた成形品20
は、所定の形状及び良好な切断面を有し、品質が高いも
のとなる。
【0057】続いて、図示されない他の駆動装置が作動
し、ノックアウト56が下方に移動させられて、下端が
開口58に進入し、トリミングされた成形品である打抜
成形品20aを下方に突き出して落下させる。これによ
り、該打抜成形品20aは、押切刃43や筒状空間44
の内面に引っ掛かることなく落下して、昇降テーブル5
7のテーブル板57a上に載置される。この時、前記テ
ーブル板57aは、筒状空間44の真下に位置してい
る。
【0058】次に、前記駆動装置が作動し、前記移動テ
ーブル32及び上型テーブル34は上方に移動させられ
る。続いて、前記樹脂シート23が間欠的に搬送され、
第2列目の成形品20が前記押切刃43上に送られ、停
止させられる。また、図示されない駆動装置が作動し、
昇降テーブル57が下方に移動させられて、前記テーブ
ル板57aが、集積された打抜成形品20aの1ピッチ
分だけ、下方に移動させられる。
【0059】続いて、移動テーブル32及び上型テーブ
ル34が下方に移動させられ、下降する。これにより、
前述されたように、前記第2列目の成形品20の凸部
が、前記当接部55bに形成された凹部に嵌まり込み、
前記第2列目の成形品20は位置決めされる。そして、
前記上型テーブル34がさらに下方に移動させられる
と、前記樹脂シート23は当板55cによって押切刃4
3の刃先に押し付けられ、切断される。
【0060】次に、ノックアウト56が下方に移動させ
られて、下端が開口58に進入し、第2列目の打抜成形
品20aを下方に突き出して落下させる。これにより、
前記第2列目の打抜成形品20aは落下して、前記テー
ブル板57a上に既に載置されている第1列目の打抜成
形品20aの上に嵌(かん)合して、集積する。
【0061】以降、前述された動作を繰り返すことによ
って、図1に示されるように、前記テーブル板57a上
に打抜成形品20aが所定の個数だけ集積する。しか
も、前記テーブル板57aが、集積させられた打抜成形
品20aの1ピッチ分ずつ、順次、下方に移動させられ
るので、前記打抜成形品20aは整列した状態を保って
前記テーブル板57aの上に集積される。そして、所定
の個数だけ集積した打抜成形品20aは、集積した状態
を保ちながら、コンベヤ、プッシャ等の搬送手段によっ
て、トリミング装置31の外部に搬出され、包装、箱詰
め等の後工程に送り込まれる。
【0062】なお、集積装置として、昇降テーブル57
に代えて、シュートを使用することもできる。この場
合、該シュートは、前記筒状空間44の内径に等しい内
径を備える円管から成り、垂直な上端部、ほぼ水平な下
端部、及び、前記上端部と下端部とを連結する曲管部と
から構成される。
【0063】そして、前記シュートの上端は、前記筒状
空間44の下端に接続される。これにより、前記ノック
アウト56によって落下させられた打抜成形品20a
は、前記シュートの内部を移動する。しかし、前記シュ
ートの内壁との摩擦により、打抜成形品20aの移動速
度は低いものとなる。そのため、該打抜成形品20a
は、前記シュート内で滞留し、徐々に集積される。
【0064】また、成形品20がトリミングされた後の
樹脂シート23は、図4に示されるように、搬送ロール
50によって下流に向けて搬送され、スクラップシート
として、図示されない粉砕器に送り込まれ、粉砕され
る。
【0065】このように、本実施の形態においては、ト
ムソン刃と通称される押切刃43が、押切刃支持部材4
2の側壁に取り付けられ、筒状空間44を形成する。そ
して、前記押切刃43の刃先が下方から樹脂シート23
に当接して、成形品20をトリミングし、トリミングさ
れた打抜成形品20aが前記筒状空間44を通って落下
して、テーブル板57a上に集積する。
【0066】この場合、前記押切刃43の内面47が傾
斜面を備えることがなく、垂直な頂部垂直面47a及び
下部垂直面47cから成るので、前記打抜成形品20a
は筒状空間44の内面に引っ掛かることなく、スムーズ
に落下することできる。
【0067】そのため、コストの高い上側打抜刃と下側
打抜刃とを使用することなく、成形品20をトリミング
し、トリミングされた打抜成形品20aを押切刃43の
筒状空間44を通して落下させ、集積させることができ
る。したがって、トリミング装置31の製造コストを低
下させることができる。また、従来の押切刃を使用した
トリミング装置のように、1回のトリミング動作の度に
打抜成形品20aをトリミング装置31の外部に搬出す
る必要がなく、所定の数だけ集積された後に搬出すれば
よいので、トリミング装置31及び樹脂シート成形ライ
ン10のスループットが向上する。
【0068】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造のも
の及び同じ動作については、説明を省略する。
【0069】図10は本発明の第2の実施の形態におけ
るトリミング装置の要部を示す断面図である。
【0070】本実施の形態においては、成形品20及び
打抜成形品20aの断面形状が、前記第1の実施の形態
における成形品20及び打抜成形品20aの断面形状と
相違する。図10に示されるように、成形品20の凸部
と平坦(たん)部との境界部分がわずかに下方に膨出し
ている。このような形状の成形品20であっても、前記
下方に膨出している境界部分が、前記筒状空間44のに
内部に位置するので、本実施の形態におけるトリミング
装置31によってトリミングすることができる。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
構造のもの及び同じ動作については、説明を省略する。
【0072】図11は本発明の第3の実施の形態におけ
るトリミング装置の要部を示す断面図である。
【0073】本実施の形態においては、上型テーブル3
4に取り付けられた型55の当接部55bの凹部に連通
する開口58が、図示されない真空ポンプ等の吸引装置
に接続されている。そして、樹脂シート23が間欠的に
搬送され、成形品20が押切刃43上に送られて停止さ
せられると、前記吸引装置が作動する。これにより、前
記成形品20の凸部が吸引されて前記凹部に嵌まり込む
ので、前記成形品20は確実に位置決めされる。
【0074】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜3の実施の形態と同じ構造
のもの及び同じ動作については、説明を省略する。
【0075】図12は本発明の第4の実施の形態におけ
るトリミング装置の要部を示す断面図である。
【0076】本実施の形態においては、成形品20及び
打抜成形品20aの断面形状が、前記第1〜3の実施の
形態における成形品20及び打抜成形品20aの断面形
状と相違し、下に突出した形状の凸部を有している。そ
のため、型55の当接部55bは、図に示されるよう
に、前記凸部の裏側の凹部に嵌まり込む形状の凸部とな
っている。また、当板55cはベース板55aの下面に
取り付けられている。これにより、下に突出した形状の
凸部を有する成形品20であっても、本実施の形態にお
けるトリミング装置31によってトリミングすることが
できる。
【0077】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜4の実施の形態と同じ構造
のもの及び同じ動作については、説明を省略する。
【0078】図13は本発明の第5の実施の形態におけ
るトリミング装置の要部を示す断面図である。
【0079】本実施の形態においては、成形品20及び
打抜成形品20aの断面形状が、前記第4の実施の形態
における成形品20及び打抜成形品20aの断面形状と
相違する。図に示されるように、成形品20の凸部と平
坦部との境界部分がわずかに上方に膨出している。そし
て、前記当板55cと当接部55bとは、前記上方に膨
出している境界部分を収納するために、間隔を開けて取
り付けられている。そのため、このような形状の成形品
20であっても、前記上方に膨出している境界部分が、
前記当板55cと当接部55bとの間に位置するので、
本実施の形態におけるトリミング装置31によってトリ
ミングすることができる。
【0080】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜5の実施の形態と同じ構造
のもの及び同じ動作については、説明を省略する。
【0081】図14は本発明の第6の実施の形態におけ
るトリミング装置の要部を示す断面図である。
【0082】本実施の形態においては、上型テーブル3
4に取り付けられた型55の当接部55bに連通する開
口58が、図示されない真空ポンプ等の吸引装置に接続
されている点において前記第4の実施の形態と相違す
る。そして、樹脂シート23が間欠的に搬送され、成形
品20が押切刃43上に送られて停止させられると、前
記吸引装置が作動する。これにより、前記成形品20の
凹部が吸引され、前記当接部55bの凸部が該凹部に嵌
まり込むので、前記成形品20は確実に位置決めされ
る。
【0083】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜6の実施の形態と同じ構造
のもの及び同じ動作については、説明を省略する。
【0084】図15は本発明の第7の実施の形態におけ
る押切刃の取付構造を示す断面図である。
【0085】本実施の形態において、押切刃61は、図
に示されるように、外面63が頂部傾斜面63a及び垂
直当接面63bを備える。なお、前記外面63は前記第
1の実施の形態における押切刃43の外面48の構成と
同じなので、その説明を省略する。また、前記押切刃6
1を押切刃支持部材42に取り付けるための構成も前記
第1の実施の形態と同じなので、その説明を省略する。
【0086】一方、押切刃61の内面62は垂直面であ
り、頂部垂直面47a、段部47b及び下部垂直面47
cを備える前記第1の実施の形態における押切刃43の
内面47の構成と相違する。すなわち、本実施の形態に
おける押切刃61は、内面に段部がなく、肉厚が一定で
ある。
【0087】そのため、前記押切刃61の内面62は、
刃先の先端部分の不可避的なわずかな面取り部を除き、
垂直面だけから成る。したがって、筒状空間44の内径
は、刃先から下端部まで一定である。この場合、押切刃
61によって切断された成形品である打抜成形品20a
は、筒状空間44内を落下する途中で該筒状空間44の
内面に引っ掛かることもある。しかし、ノックアウト5
6を下方に移動させて、トリミングされた成形品である
打抜成形品20aを下方に突き出して落下させる時に、
前記ノックアウト56を前記筒状空間44の内部にまで
進入させると、前記打抜成形品20aを筒状空間44の
下端より下方に突き出して落下させることができる。こ
れにより、打抜成形品20aは、筒状空間44の内面に
引っ掛かることなく落下して、昇降テーブル57のテー
ブル板57a上に載置される。
【0088】このように、本実施の形態において、押切
刃61は内面に段部がなく、肉厚が一定である。そのた
め、押切刃61の製造コストを低くすることができる。
また、押切刃61の強度を向上させることができる。
【0089】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0090】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、トリミング装置においては、側壁の内面が垂直な
筒状体の形状を備え、樹脂シートに成形された成形品を
トリミングする押切刃と、開口部を備え、該開口部の内
壁に前記側壁の外面が取り付けられる押切刃支持部材
と、開口を備えるとともに、下方に移動させられて前記
押切刃の先端に当接する当板と、前記開口から下方に突
出して、トリミングされた前記成形品を前記筒状体の内
部を通って落下させるノックアウトと、前記押切刃の下
方に配設され、トリミングされた前記成形品が集積され
る集積装置とを有する。
【0091】この場合、トリミングされた成形品は、押
切刃から成る筒状体の内部をスムーズに通って落下し、
テーブルの上に集積される。したがって、コストの高い
上側打抜刃と下側打抜刃とを使用する必要が無く、トリ
ミング装置の製造コストを低くすることができる。ま
た、押切刃を使用しているにも関わらず、トリミングさ
れた成形品をテーブル上に集積することができ、トリミ
ング装置のスループットが向上する。
【0092】他のトリミング装置においては、さらに、
前記側壁の内面は、上部垂直面及び該上部垂直面より大
径の下部垂直面を備える。
【0093】この場合、トリミングされた成形品は、前
記側壁の内面に引っ掛かることなく、スムーズに落下す
る。
【0094】更に他のトリミング装置においては、さら
に、前記開口は吸引装置に接続され、前記成形品が前記
当板に吸引される。
【0095】この場合、成形品が確実に位置決めされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング
装置の要部を示す断面図である。
【図2】従来のトリミング装置の概念図である。
【図3】従来のトリミング装置の押切刃の拡大図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態における樹脂シート
成形ラインの全体を示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における押切刃ユニ
ットの第1の例を示す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における押切刃の取
付構造の第1の例を示す図であり図5のA−A矢視断面
図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における押切刃の取
付構造の第2の例を示す図であり図5のB−B矢視断面
図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における押切刃の取
付構造の第3の例を示す図であり図5の一部拡大図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態における押切刃ユニ
ットの第2の例を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるトリミン
グ装置の要部を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるトリミン
グ装置の要部を示す断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるトリミン
グ装置の要部を示す断面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態におけるトリミン
グ装置の要部を示す断面図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態におけるトリミン
グ装置の要部を示す断面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態における押切刃の
取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
20 成形品 23 樹脂シート 31 トリミング装置 42 押切刃支持部材 43、61 押切刃 44 筒状空間 45 取付ボルト 47、62 内面 47a 頂部垂直面 47c 下部垂直面 48、63 外面 49 開口部 55 型 56 ノックアウト 57a テーブル板 58 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岩 静雄 東京都大田区南六郷2丁目5番3号 Fターム(参考) 3C060 AA17 AB01 BA03 BB01 BD01 BE07 BG17 4F208 AC03 AG07 AH52 AH58 MW02 MW23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)側壁の内面が垂直な筒状体の形状
    を備え、樹脂シートに成形された成形品をトリミングす
    る押切刃と、(b)開口部を備え、該開口部の内壁に前
    記側壁の外面が取り付けられる押切刃支持部材と、
    (c)開口を備えるとともに、下方に移動させられて前
    記押切刃の先端に当接する当板と、(d)前記開口から
    下方に突出して、トリミングされた前記成形品を前記筒
    状体の内部を通って落下させるノックアウトと、(e)
    前記押切刃の下方に配設され、トリミングされた前記成
    形品が集積される集積装置とを有することを特徴とする
    トリミング装置。
  2. 【請求項2】 前記側壁の内面は、上部垂直面及び該上
    部垂直面より大径の下部垂直面を備える請求項1に記載
    のトリミング装置。
  3. 【請求項3】 前記側壁の外面は、ボルト又は溶接によ
    って前記押切刃支持部材に取り付けられる請求項1又は
    2に記載のトリミング装置。
  4. 【請求項4】 前記開口は吸引装置に接続され、前記成
    形品が前記当板に吸引される請求項1〜3のいずれか1
    項に記載のトリミング装置。
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