JP2003103614A - ブロー成形方法及びブロー成形装置 - Google Patents

ブロー成形方法及びブロー成形装置

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JP2003103614A
JP2003103614A JP2001306569A JP2001306569A JP2003103614A JP 2003103614 A JP2003103614 A JP 2003103614A JP 2001306569 A JP2001306569 A JP 2001306569A JP 2001306569 A JP2001306569 A JP 2001306569A JP 2003103614 A JP2003103614 A JP 2003103614A
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Japan
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opening forming
molten resin
forming means
blow molding
opening
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JP2001306569A
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English (en)
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Masayoshi Osawa
昌良 大澤
Sadamu Osawa
定 大澤
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OSAWA WAX KK
Original Assignee
OSAWA WAX KK
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明では、短時間で複数の成形体を製造する
ことができるブロー成形方法を提供する。 【解決手段】開口部を有する複数の成形体を成形するブ
ロー成形方法であって、溶融樹脂供給手段3から筒状の
溶融樹脂50を供給する工程と、溶融樹脂を拡張する工
程と、拡張された溶融樹脂50を互いに連通されていな
い複数のキャビティ13a,13bを有する成形型11
aと各キャビティ13a,13bに対応する開口部成形
手段21a,22a,22b,21bを用いてブロー成
形する工程とを備えるブロー成形方法である。また、溶
融樹脂50を拡張する工程は、複数の開口部成形手段2
1a,22a,22b,22aに、1本の筒状の溶融樹
脂50の開放側を供給する工程と、開口部成形手段21
a,22a,22b,22aの間の距離が長くなる方向
に少なくとも一つの開口部成形手段(21a,21b)
を移動させる工程とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂材料のブロ
ー成形方法及びブロー成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂材料のブロー成形品は、原料となる
樹脂材料を溶融させる工程、溶融樹脂を筒状等のパリソ
ンとして押出す工程、型締め工程、吹き込み工程、冷却
工程の後、脱型されることによって製造される。ブロー
成形では、型締め後、エアを吹き込んで成形し、成形さ
れた樹脂材料が所定の剛性となるまで冷却する間、成形
体を成形型内に保持しなければならない。また、従来で
は、型に1つのキャビティしか設けられていないため、
一度に1つの成形体しか製造することができない。この
ため、成形型内に樹脂を保持する時間が長くなり、1つ
の成形体を製造するのに時間がかかる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
短時間で複数の成形体を製造することができるブロー成
形方法及びブロー成形装置を提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1発明は、請求項1に記載された通りの
ブロー成形方法である。このブロー成形方法では、筒状
の溶融樹脂を拡張することで、溶融樹脂の供給幅を大き
くすることができる。そして、互いに連通しない複数の
キャビティを有する成形型を用いてブロー成形すること
によって同時に複数の成形体を成形することができる。
本発明のブロー成形方法では、溶融樹脂の拡張は、複数
の開口部成形手段に1本の筒状の溶融樹脂の開放側が供
給され、この開口部成形手段が、開口部成形手段間の距
離が長くなるように移動されることによって行われる。
このため、拡張のための別部材等を必要としない。した
がって、本発明のブロー成形方法を用いれば、開口部成
形手段を用いて、溶融樹脂を成形型に合わせて拡張する
ことができ、開口部を備える複数の成形体を同時に成形
することができる。また、本発明の第2発明は、請求項
2に記載されたとおりのブロー成形方法である。このブ
ロー成形方法では、各キャビティの開口部成形手段に設
けられた冷媒注入手段で成形体内に冷媒を注入し、各キ
ャビティの開口部成形手段に設けられた冷媒排出手段か
ら成形体内の冷媒を排出することによって、各キャビテ
ィ内の成形体を効率よく冷却することができる。したが
って、短時間で成形体を冷却することができ、成形型の
成形体保持時間を短縮することができる。ここで、冷媒
注入手段によって注入される冷媒は、液体、気体など、
成形体中空部内を循環させることができる種々の流動可
能な材料とされ、好ましくは、エアとされる。また、冷
媒排出手段は、成形体中空部内のエア又は冷媒を外部に
移動させられる構成であれば良く、エア又は冷媒を積極
的に吸引する手段を備えていても良いし、外部開放され
る排出口とされていても良い。さらに、本発明の第3発
明は、請求項3に記載されたとおりのブロー成形装置で
ある。このブロー成形装置を用いれば、溶融樹脂を筒状
に供給し、所定の方向に拡張して溶融樹脂の所定方向の
長さを大きくすることができる。そして、互いに連通さ
れていない複数のキャビティを備える成形型と、各キャ
ビティに対応する開口部成形手段を用いてブロー成形す
ることにより、同時に複数の開口部を備える成形体を複
数得ることができる。溶融樹脂の拡張は、各キャビティ
に設けられる複数の第1及び第2の開口部成形手段に、
溶融樹脂の開放側が供給されて、第1及び第2の開口部
成形手段の間の距離が長くなる方向に少なくとも二つの
開口部成形手段が移動されることによって行われるた
め、拡張のための別部材等を必要としない。また、本発
明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのブロー
成形方法である。このブロー成形方法によれば、各キャ
ビティにおいて、第1の開口部成形手段に設けられた冷
媒注入手段で冷媒を注入し、第2の開口部成形手段に設
けられた冷媒排出手段で冷媒を排出するため、冷媒を成
形体内で良好に循環させることができ、成形体の冷却時
間を短縮することができる。また、本発明の第5発明乃
至第9発明は、請求項5乃至請求項9に記載されたとお
りのブロー成形装置である。これらのブロー成形装置で
は、上記したとおりの成形方法によって成形体を製造す
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発
明の一実施の形態に係るブロー成形装置の要部を示す。
このブロー成形装置1は、溶融樹脂供給部3を有し、溶
融樹脂供給部3の下方に成形型5及び開口部成形体21
a,22a,21b,22bを備えている。また、溶融
樹脂供給部3と成形型5との間に、溶融樹脂供給部3か
ら供給される溶融樹脂50を切断するカッター7と移送
体9とを備えている。移送体9は、カッター7によって
切断された端部を挟持して、成形体を含む樹脂の塊を次
工程まで移送する。
【0006】溶融樹脂供給部3は、公知の熱可塑性樹脂
を筒状に押出す装置を用いることができ、押し出し機と
押出しダイとを備えている。溶融樹脂供給部3は、図2
に示すように、上方から下方へ向かって、すなわち図中
z軸方向に、下端が開放された筒状の溶融樹脂50を供
給する。
【0007】成形型5は、本実施形態では、対を成す半
割型11a,11bから構成されている。各半割型11
a,11bは、図示しない型保持体に保持されている。
半割型11a,11bは、互いが突き合わされた成形位
置と、所定間隔以上に離間された待機位置とに、図1に
示すy軸方向に移動することによって位置調整可能であ
る。
【0008】成形型5は、溶融樹脂供給方向に略垂直な
方向に配列された、互いに独立した(連通していない)
複数のキャビティを備えている。本実施形態の成形型5
では、同一形状を有し、左右対称となるように配置され
た2つのキャビティ13a,13bを備えている。対を
成す半割型11a,11bの突き合わせ面12には、キ
ャビティ13a,13bの形状に合わせた凹状面が形成
されている。キャビティ13a,13bは、半割型11
a,11bが型締めされて突き合わせ面12が密着した
状態で、対向する凹状面の間に形成される密閉状空間と
される。キャビティ13a,13bは、1以上の開口部
を備える中空状の成形体を成形する形状に形成される。
本実施形態のキャビティ13a,13bは、2つの開口
部を備える中空状の成形体を成形可能な形状で、それぞ
れ開口部形成部位15a,16a及び15b,16bを
備えている。
【0009】図2に示すように、成形型5の開口部形成
部位16a,15a,15b,16bの開放側には、受
け部19a,18a,18b,19bが形成されてい
る。受け部19a,18a,18b,19bは、開口部
成形体21a,22a,22b,21bを開口部形成部
位16a,15a,15b,16bに配置するための凹
状部分である。受け部19a,18a,18b,19b
は、各半割型11a,11bの外周側端部から開口部形
成部位16a,15a,15b,16bまで延びてい
る。本実施形態では、受け部19a,18a,18b,
19bは、半割型11a,11bの突き合わせ面12
に、開口部形成部位16a,15a,15b,16bか
ら近くの外周側端部に向かって延びる断面半円状の溝状
部として形成されている。本ブロー成形装置1では、半
割型11a,11bは開口部形成部位16a,15a,
15b,16bが成形型5の下部に配置されており、受
け部19a,18a,18b,19bは、下方に延びて
いる。
【0010】開口部成形体21a,22a,22b,2
1bは、成形型5と協働することによって、成形体の開
口部の内側を成形する部材である。開口部成形体21
a,22a,22b,21bは、溶融樹脂供給部3の直
下に、図1に示すx軸方向に列状に配置されている。開
口部成形体22a,22bは、本発明の第1の開口部成
形手段に対応する。また、開口部成形体21a,21b
は本発明の第2の開口部成形手段に対応し、開口部成形
体22a,22bの外側に配置されている。開口部成形
体21a,22a,21b,22bは、成形される成形
体の開口部の内径に等しい外径を備える部位を有し、典
型的には、図1に示すように全体が軸状部材に形成され
る。開口部成形体21a,22a,22b,21bは、
それぞれ成形型5の開口部形成部位16a,15a,1
5b,16bと協働する。
【0011】開口部成形体21a,22a,21b,2
2bは、成形型5と協働する成形位置、溶融樹脂50を
保持可能な樹脂受け位置、及び成形型5内で成形された
成形体を取り出し可能な待機位置に位置調整可能に設け
られている。例えば、4つの開口部成形体21a,22
a,22b,21bは、それぞれ、z軸方向(溶融樹脂
供給方向)に移動可能とされており、樹脂受け位置(図
示せず)及び成形位置(図3〜5参照)では、成形型5
の開口部形成部位16a,15a,15b,16bに配
置され、待機位置(図2参照)では、成形型5の下方に
配置される。開口部成形体21a,22a,22b,2
1bの位置調整又は移動は、公知の種々の移動手段、制
御手段によって行うことができる。なお、開口部成形体
21a,22a,21b,22bを移動可能とする代わ
りに成形型5をz軸方向に移動可能とし、成形型5を成
形位置(開口部成形体の樹脂受け位置を含む)と待機位
置とに配置する構成としても良い。
【0012】また、開口部成形体21a,21bは、開
口部成形体21aと22a、開口部成形体21bと22
bの間隔が変化するように、図1〜3に示すx軸方向に
移動可能に設けられている。すなわち、開口部成形体2
1a,21bは、第1の開口部成形手段としての開口部
成形体22a,22bとの間の距離が長くなる方向に移
動可能に設けられている。このため、開口部成形体21
a,21bが開口部成形体22a,22bに接近した樹
脂受け位置と開口部成形体22a,22bから離れた成
形位置とに移動できるようになっている。開口部成形体
21a,21bは、開口部成形体22a,22bから離
れた成形位置では、各開口部形成部位16a,16bと
z軸方向で同一直線状に並ぶ。なお、開口部成形体21
a,21bのどちらか一方のみが移動可能であっても良
い。
【0013】また、本装置には、キャビティ13a,1
3b内で成形される成形体を冷却する冷却手段が設けら
れている。冷却手段は、キャビティ13a,13b内に
成形された成形体の中空部にエア又は冷媒を注入する注
入部と、キャビティ13a,13b内の成形体の中空部
からエア又は冷媒を排出する排出部とにより構成され
る。
【0014】注入部と排出部とは、開口部成形体に設け
ることができる。注入部及び排出部は、キャビティごと
に配置される1つの開口部成形体に設けても良い。1つ
のキャビティに対して2以上の開口部成形体が設けられ
る形態では、注入部と排出部を異なる開口部成形体に設
けることが好ましい。この場合には、成形体中空部内の
エア又は冷媒は、注入部から注入されて成形体中空部内
を対流、循環等によって移動し、排出部で排出されるた
め、成形体を効率よく冷却することができる。
【0015】本実施形態では、図4に示すように、中央
寄りに配置される開口部成形体22a,22bに注入部
26a,26bが設けられ、両端寄りに配置される開口
部成形体21a,21bに排出部28a,28bが設け
られている。注入部26a,26bによって注入される
冷媒は、成形体中空部から排出可能な種々の流動体とさ
れ、好ましくは、成形体中空部内に分散されたり、対流
したりする媒体とされる。このような冷媒としては、例
えば、水等の液体や冷却されたエア等の気体を用いるこ
とができる。エアを用いる形態では、ブロー成形のため
のエア吹き込み部と注入部とを1つの部材によって兼用
させることができ、装置を小型化したり、部品点数を低
減したりできる。
【0016】注入部26a,26bを備える開口部成形
体22a,22bは、エア吹き込み部に兼用されてい
る。図4,5に示すように、開口部成形体22a,22
bは、開口部成形体22a,22b内を通り、開口部成
形体22a,22bの先端部分にエア注入口31a,3
1bを備えるエア注入路33a,33bを備えている。
このエア注入路33a,33bのエア流入側の端部は、
図示しないエアポンプ等のエア供給手段に接続されてい
る。エア注入路33a,33bの外周には、冷却水が循
環される通水路35a,35bが設けられている。通水
路35a,35bは、成形型5の外部に配置される2つ
の開口を備えている。通水路35a,35bは、この2
つの開口を通じて図示しないポンプ等に接続されてお
り、冷却用の水が通水路内を循環するようになってい
る。通水路35a,35b内の水は、エア注入路33
a,33bと通水路35a,35bとの間の管壁を通じ
てエア注入路33a,33bを通るエアを冷却すること
ができる。また、通水路35a,35b内の冷却水によ
って、開口部成形体22a,22bの外壁を通して開口
部成形体22a,22bと開口部形成部位15a,15
bとの間に成形される成形体の開口部を内側から冷却す
ることができる。
【0017】また、本実施形態の排出部28a,28b
を備える開口部成形体21a,21bは、図4,5に示
すように、注入部26a,26bを備える開口部成形体
22a,22bと同様な構成を有する。開口部成形体2
1a,21bでは、エア注入路33a,33bがエアを
排出するためのエア排出路37a,37bとされ、先端
部分のエア注入口31a,31bがエア排出口39a,
39bとされている。開口部成形体21a,21bのエ
ア排出路37a,37bの開口は、図示しない開閉弁に
連結されている。排出部28a,28bは、開閉弁が閉
状態ではエアが排出されず、開放状態では、外気に開放
されたり、図示しない吸引ポンプ等に接続される。な
お、排出部28a,28bは、開閉弁の代わりに切替え
弁を接続して、一方側にエアポンプ等のエア供給手段を
設けることにより、エア吹き込み部に兼用させることも
できる。すなわち、開口部成形体21a,21b及び/
又は開口部成形体22a,22bは、それぞれ、エア吹
き込み部を兼用することができる。
【0018】次に、本ブロー成形装置1を用いて成形体
を製造する方法について説明する。まず、溶融樹脂供給
部3から溶融樹脂50を筒状に押出す。溶融樹脂50と
しては、ブロー成形可能な種々の熱可塑性樹脂が用いら
れる。この時、成形型5は、待機位置に配置されてお
り、各開口部成形体21a,22a,22b,21b
は、成形型5に対して下方の待機位置に配置されてい
る。
【0019】次に、溶融樹脂50の筒状の開放端、すな
わち図3で示すように溶融樹脂50の下端が開口部成形
体21a,21bによって保持される。本ブロー成形装
置1では、筒状の溶融樹脂50が上方から下方へ向かっ
て供給されるとともに、開口部成形体21a,22a,
22b,21bが上方(z軸方向)に移動して樹脂受け
位置に配置される。このことによって、互いに最も離れ
ている開口部成形体21a,21bによって溶融樹脂5
0の開放端が保持される。なお、開口部成形体21a,
22a,22b,21bの待機位置から樹脂受け位置へ
の移動は、溶融樹脂50の供給の前、供給と同時、また
は供給後のいずれでも良い。
【0020】次に、溶融樹脂50を拡張する。2つの開
口部成形体21a,21bは、x軸方向に、互いの間隔
が大きくなるように、樹脂受け位置から成形位置まで移
動する。ブロー成形装置1では、図3に示すように、開
口部成形体21a,21bが半割型11の開口部形成部
位16及び受け部19と対向する成形位置まで移動され
る。開口部成形体21a,21bの移動によって、筒状
の溶融樹脂50のx軸方向の長さが、成形型5の2つの
キャビティ13a,13bに対応する長さに拡張され
る。なお、開口部成形体21a,21bは、樹脂受け位
置を経ずに、直接待機位置から成形位置まで移動されて
も良く、溶融樹脂供給方向(z軸方向)への移動と平行
してx軸方向へ移動しても良い。この場合は、溶融樹脂
50の保持と拡張とが同時に行われる。
【0021】溶融樹脂50の拡張と同時に、又は溶融樹
脂50の拡張の後、成形型5の各半割型11a,11b
がy軸方向に移動されて突き合わされ、型締めされる。
このとき、各開口部成形体21a,22a,22b,2
1bは、成形型5の受け部19a,18a,18b,1
9b内に配置される。型締め時には、筒状の溶融樹脂5
0の互いに対向する部分が接触することを防止するため
に、開口部成形体22a,22bのエア注入口31a,
31bからエアを吹き込んでも良い。
【0022】型締め後、図4に示すように、溶融樹脂5
0の中空状部分に、開口部成形体22a,22bのエア
注入口31a,31bからエアを吹き込んで加圧し、溶
融樹脂50を成形する。成形時は、開口部成形体22
a,22bの通水路35a,35bに水を循環させな
い。また、開口部成形体21a,21bの排出部28
a,28bは、開閉弁が閉状態とされており、エアが洩
れないようになっている。成形工程において、各開口部
成形体21a,22a,22b,21bと、成形型5の
開口部形成部位16a,15a,15b,16bの成形
面との間に充填される樹脂によって、成形体の開口部が
成形される。
【0023】成形終了後、成形型5内の成形体を冷却す
る。冷却工程では、各開口部成形体21a,22a,2
2b,21bの通水路36a,35a,35b,36b
に水を循環させることによって、開口部成形体21a,
22a,22b,21bの外周面に接触する成形体の開
口部内側を冷却する。また、開口部成形体22a,22
bの注入部26a,26bからは、引き続きエアを吹き
込むことにより、通水路35a,35bを循環する水に
よって冷却されたエアが成形体中空部内に吹き込まれ
る。一方、開口部成形体21a,21bの排出部28
a,28bは、開閉弁が開状態に切替えられて、成形体
中空部内のエアが外部に排出される。開口部成形体22
a,22bと開口部成形体21a,21bとはキャビテ
ィ13a,13bの互いに離れた位置に設けられている
ため、エア(成形用と冷却用とを区別しない)は、例え
ば、図5に矢印で示すように対流して、成形体全体を効
率よく冷却する。なお、成形型5内に冷却機構が設けら
れている場合は、冷却工程において冷却機構が作動され
て、成形体を外側からも冷却する。
【0024】冷却終了後、成形型5が待機位置に移動さ
れるとともに、各開口部成形体21a,22a,22
b,21bが樹脂受け位置を経て待機位置まで移動され
る。そして、予め所望の時期に成形型5の上方でカッタ
ー7によって切断されて移送体9にその上端が保持され
ている成形体が成形された樹脂の塊は、移送体9によっ
て次工程へ移送される。その後、成形体は、バリ取り、
洗浄等の工程を経て、また、適宜、蓋部材等が設けられ
ることによって製品とされる。
【0025】本ブロー成形装置1及び本ブロー成形方法
によれば、筒状の溶融樹脂50の開放端を保持して、所
定量だけ拡張することによって、成形型5のキャビティ
13a,13bに対応する大きさ、位置に溶融樹脂50
を配置することができる。この拡張は、開口部成形体2
1a,21bを、成形型5に対応する所定の位置(成形
位置)と、この所定の位置より成形型5の中央寄りの位
置(脱型位置)との間で可動に設けることで行われるた
め、開口部成形体21a,21bを所定の位置に配置す
るだけで、溶融樹脂50を容易にキャビティ13a,1
3bに対応する大きさに拡張することができる。このた
め、本ブロー成形方法及びブロー成形装置では、溶融樹
脂50の拡張方向に複数のキャビティ13を備える成形
型を用いることで、1回の型締めで複数の成形体を製造
することができる。
【0026】また、開口部成形体21a,21b,22
a,22bに設けられた注入部26a,26b及び排出
部28a,28bを用いて冷却することによって、成形
体を短時間で冷却することができ、効率よく多数の成形
体を成形することができる。特に、2以上の開口部を備
える成形体を成形する場合、注入部と排出部とを別々の
開口部成形手段に設けることで、成形体中空部内にエア
及び冷媒を循環等させることができ、良好に成形体全体
を冷却することができる。したがって、より短時間で成
形体を冷却することができ、型締めから脱型までの時間
を短縮して、製造効率を向上させることができる。すな
わち、本ブロー成形装置において、開口部成形体に冷媒
注入手段及び冷媒排出手段を設けることによって、キャ
ビティに挿入された状態で配置される部材の数を低減す
ることができる。また、エア吹き込み手段を開口部成形
体に一体化することもでき、部品点数や可動部材の数を
より低減することができる。
【0027】また、このブロー成形装置では、溶融樹脂
を拡張できるため、種々の幅のキャビティを備える成形
型や、溶融樹脂拡張方向に複数のキャビティを備える成
形型を用いて成形することができる。例えば、図6に示
すように、本ブロー成形装置1において、開口を1つ備
える成形体を成形できるキャビティを2つ備える成形型
41を用いることができる。図6に示す形態では、中央
寄りに設けられる開口部成形体22a,22bを取り外
し、互いに最も離れている開口部成形体21a,21b
のみを用いている。図6においても、2つの開口部成形
体21a,21bは、互いに離間する方向(x軸方向)
に移動することによって溶融樹脂50を成形型41に適
する大きさに拡張することができる。なお、この形態で
は、図1〜5においてエア排出路37a,37bとされ
た開口部成形体21a,21bは、エア吹き込み部及び
注入部に兼用される。この形態では、冷媒が循環されな
いため、好ましくは、冷却機構を備える成形型を用いる
ことによって、冷却時間を短縮することができる。ま
た、開口部成形体を、注入部と排出部とを一体に備える
開口部成形体に取り替えることによって、効率よく冷却
することができる。また、図7に示す成形型43のよう
に、溶融樹脂供給方向に垂直な方向に配列された、互い
に連通しない3以上のキャビティを備える成形型を用い
ることもできる。
【0028】なお、本発明に係るブロー成形方法、及び
装置は上記実施形態に限定されるものではない。開口部
成形体の移動は、上記実施形態に限定されず、例えば、
開口部成形体は、回転又は回動しても良いし、x軸方向
成分とz軸方向成分とを備える斜めの移動を行っても良
い。また、ブロー成形装置1において、全ての開口部成
形体21a,21b,22a,22bが互いに接近され
た位置と、互いに離間された位置とに移動可能とされて
も良い。また、ブロー成形装置1において、待機位置で
開口部成形体21a,21bがx軸方向に開口部成形体
22a,22bから離された位置に配置されていても良
い。この形態では、待機位置から一度樹脂受け位置を経
て、成形位置に移動される形態とされる。また、成形型
は、複数組の分割型が溶融樹脂供給方向に組み合わされ
た形態でも良い。また、本方法によって成形される成形
体は、開口部を備えていれば良く、流体注入用の容器に
限らず、種々の開口部を備える容器状物、すなわち開口
部を備える中空成形体に適用可能であることはもちろん
である。
【0029】
【発明の効果】本発明では、短時間でより多くの成形体
を製造することができるブロー成形方法及びブロー成形
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るブロー成形装置の
要部を示す斜視図である。
【図2】図1のブロー成形装置において、溶融樹脂が供
給された状態を示す側面図である。
【図3】図1のブロー成形装置において、溶融樹脂の開
放端が拡張された状態を示す側断面図である。
【図4】図1のブロー成形装置において、溶融樹脂が成
形された状態を示す側断面図である。
【図5】図1のブロー成形装置において、成形型内の成
形体を冷却する状態を示す側断面図である。
【図6】本発明に係る別のブロー成形形態を示す側断面
図である。
【図7】本発明に係る別のブロー成形形態を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 ブロー成形装置 3 溶融樹脂供給部 5,41,43 成形型 7 カッター 9 移送体 11 半割型 12 突き合わせ面 13 キャビティ 15,16 開口部形成部位 18,19 受け部 21,22 開口部成形体 26 注入部 28 排出部 31 エア注入口 33 エア注入路 35 通水路 37 エア排出路 39 エア排出口 50 溶融樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F208 AG07 AG28 LA01 LA08 LA09 LB01 LG16 LG42 LN08 LN14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有する複数の成形体を成形するブ
    ロー成形方法であって、 溶融樹脂供給手段から筒状の溶融樹脂を供給する工程
    と、 溶融樹脂を拡張する工程と、 拡張された溶融樹脂を互いに連通されていない複数のキ
    ャビティを有する成形型と各キャビティに対応する開口
    部成形手段を用いてブロー成形する工程と、を備え、 前記溶融樹脂を拡張する工程は、前記複数の開口部成形
    手段に、1本の筒状の溶融樹脂の開放側を供給する工程
    と、各開口部成形手段の間の距離が長くなる方向に少な
    くとも一つの開口部成形手段を移動させる工程とを有し
    ている、ブロー成形方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のブロー成形方法であっ
    て、 各キャビティの開口部成形手段に設けられた冷媒注入手
    段から成形体内に冷媒を注入するとともに、各キャビテ
    ィの開口部成形手段に設けられた冷媒排出手段から成形
    体内の冷媒を排出する工程を備える、ブロー成形方法。
  3. 【請求項3】開口部を有する複数の成形体を成形するブ
    ロー成形方法であって、 溶融樹脂供給手段から筒状の溶融樹脂を供給する工程
    と、 溶融樹脂を拡張する工程と、 拡張された溶融樹脂を互いに連通されていない複数のキ
    ャビティを有する成形型と各キャビティに対応する開口
    部成形手段を用いてブロー成形する工程と、を備え、 溶融樹脂を拡張する工程は、1本の筒状の溶融樹脂の開
    放側を、複数の各キャビティに対応する第1及び第2の
    開口部成形手段に供給する工程と、第1開口部成形手段
    と第2開口部成形手段の間の距離が長くなる方向に少な
    くとも二つの開口部成形手段を移動させる工程とを有し
    ている、ブロー成形方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のブロー成形方法であっ
    て、 各キャビティに対応する第1の開口部成形手段に設けら
    れた冷媒注入手段から成形体に冷媒を注入するととも
    に、各キャビティに対応する第2の開口部成形手段に設
    けられた冷媒排出手段から成形体内の冷媒を排出する工
    程を備える、ブロー成形方法。
  5. 【請求項5】開口部を有する複数の成形体を成形するブ
    ロー成形装置であって、 筒状の溶融樹脂を供給する溶融樹脂供給手段と、 互いに連通していない複数のキャビティを有する成形型
    と、 各キャビティに対応する複数の開口部成形手段とを備
    え、 複数の開口部成形手段は、溶融樹脂供給手段から供給さ
    れる1本の筒状の溶融樹脂の開放側を受け取ることがで
    き、また、少なくとも一つの開口部成形手段は移動可能
    とされて、開口部成形手段の間の距離を調整することが
    できる、ブロー成形装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のブロー成形装置であっ
    て、 各キャビティに対応する開口部成形手段には、冷媒注入
    手段及び冷媒排出手段が設けられている、 ブロー成形装置。
  7. 【請求項7】開口部を有する複数の成形体を成形するブ
    ロー成形装置であって、 筒状の溶融樹脂を供給する溶融樹脂供給手段と、 互いに連通していない複数のキャビティを有する成形型
    と、 各キャビティに対応する複数の第1及び第2の開口部成
    形手段とを備え、 複数の第1及び第2の開口部成形手段は、溶融樹脂供給
    手段から供給される1本の筒状の溶融樹脂の開放側を受
    け取ることができ、また、少なくとも二つの開口部成形
    手段は移動可能とされて、各キャビティに対応する第1
    及び第2の開口部成形手段の間の距離を調整することが
    できる、 ブロー成形装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のブロー成形装置であっ
    て、 各キャビティに対応する第1の開口部成形手段は冷媒注
    入手段を有し、各キャビティに対応する第2の開口部成
    形手段は冷媒排出手段を有する、ブロー成形装置。
  9. 【請求項9】請求項7又は8に記載のブロー成形装置で
    あって、成形型は、互いに連通していない2つのキャビ
    ティを有し、複数の第1及び第2の開口部成形手段は、
    第1キャビティに対応する第1及び第2の開口部成形手
    段と、第2キャビティに対応する第1及び第2の開口部
    成形手段を有し、各開口部成形手段は列状に配置されて
    いるとともに、第1キャビティに対応する第2開口部成
    形手段及び第2キャビティに対応する第2開口部成形手
    段は、第1キャビティに対応する第1開口部成形手段及
    び第2キャビティに対応する第1開口部成形手段の外側
    に配置されているブロー成形装置。
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