JP2003102308A - 生物用の生分解性標識 - Google Patents

生物用の生分解性標識

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JP2003102308A
JP2003102308A JP2001296118A JP2001296118A JP2003102308A JP 2003102308 A JP2003102308 A JP 2003102308A JP 2001296118 A JP2001296118 A JP 2001296118A JP 2001296118 A JP2001296118 A JP 2001296118A JP 2003102308 A JP2003102308 A JP 2003102308A
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polymer
acid
polylactic acid
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aliphatic polyester
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JP2001296118A
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English (en)
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Noriko Ishida
典子 石田
Tomoaki Yamashita
倫明 山下
Naoko Koizumi
直子 古泉
Hisatsugu Okuyama
久嗣 奥山
Yasumasa Horibe
泰正 堀部
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Shimadzu Corp
Fisheries Research Agency
Original Assignee
Shimadzu Corp
Fisheries Research Agency
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着対象生物が自然環境下で死亡した場合で
も自然環境に負荷を与えない、生物用の標識を提供す
る。検出が容易であり、装着対象生物から完全に除去す
ることが可能である、生物用の標識を提供する。 【解決手段】 生物用の標識は、生分解性ポリマーを主
成分とする組成物からなる。生分解性ポリマーが脂肪族
ポリエステル系重合体であることが好ましい。組成物
が、生分解性ポリマー100重量部に対して、標識を装
着すべき対象生物の異物として標識を検出可能にする無
機粉体1〜200重量部を含むことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚類、甲殻類、軟
体動物、爬虫類、両生類、哺乳類、鳥類、植物、藻類等
の生物の生態調査や育成管理等の目的のために、生物に
装着される外部標識に関する。外部標識は、記入された
文字、記号、数字、色等により、標識が装着された個体
を識別できる情報を記録する機能、及び個体の運動、成
長、生殖等の生態活動を妨げることなくこの情報を個体
に固定する機能を有するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、魚類、甲殻類、軟体動物、爬虫
類、両生類、哺乳類、鳥類、植物、藻類等の生物の生態
調査や育成管理等の目的のために、生物に装着される標
識として、外部標識や内部標識等が使用されている。外
部標識は、標識の一部を個体に貫通、埋設、締結或いは
接着することにより個体に装着するものである。内部標
識は、個体の体内に染料等を注入する又は個体の組織の
一部を化学的に染色する(化学標識)、魚の鰭等の個体
の一部を切除する(自然標識)、或いは個体の遺伝子を
分析する(遺伝子標識)ものである。これらのうち、標
識に記録できる情報量が大きい点、再捕獲時の識別性が
よい点、及び標識を個体に装着する時の作業性がよい点
等の長所を有する外部標識が好ましく使用されている。
【0003】魚類、甲殻類、軟体動物、爬虫類、両生
類、哺乳類、鳥類、植物、藻類等の生物においては、生
態を調査する目的で、外部標識を装着した個体が、陸
上、海洋、河川、湖、池等に放たれる。放たれた時の個
体の情報及び再捕獲された時の個体の情報により、成長
速度、生存率、移動(回遊) 経路、移動(回遊) 時期、
分布、資源量等の生態に関する情報が得られる。また、
上記の生物においては、それらの養殖或いは蓄養等の飼
育条件下にある時に、個体の育成管理を行うために、外
部標識が個体に装着される。
【0004】従来、標識は、非分解性のポリマーをその
全体に或いは部分に使用して形成されている。また、例
えば、特開平7−39267には、装着対象生物に対し
て親和性の高い標識が開示されている。例えば、特許第
3068755号や特許第3068756号には、装着
対象生物からの脱落率が低く、装着対象生物の損傷の少
ない、標識が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】生態調査を目的として
個体に装着された標識は、その個体が自然環境下で死亡
した場合、自然環境下に放置されることとなる。この
際、上記従来の標識では、放置された標識は自然環境下
に半永久的に残存するという問題がある。また、装着対
象個体の運動、成長、生殖等の生態活動を妨げないよう
にする目的で、小さい形状を有することが多い。このた
め、標識が装着された生物が食用に供される場合、その
加工前、加工中或いは加工後に標識を検出することが難
しく、標識が食品中に混入する危険性があるという問題
がある。具体的には、缶詰、レトルト食品、干物等の食
品中に標識が混入するというような問題が発生してい
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、標識を装着した生物が自然環境下で死亡した場
合でも自然環境に負荷を与えない、生物用の標識を提供
することにある。また、本発明の目的は、標識を装着し
た生物が食用に供される場合、その生物の加工前、加工
中或いは加工後において検出が容易であり、生物から完
全に除去することが可能であり、食品に混入する危険性
を低減することができる、生物用の標識を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、生分解性
ポリマーを主成分とする組成物を用いることにより、標
識を装着した生物が自然環境下で死亡した場合でも自然
環境に負荷を与えない標識が得られることを見出し、さ
らに前記組成物に一定量の無機粉体を含ませることによ
り、検出が容易であり、生物から完全に除去することが
可能であり、食品に混入する危険性を低減することがで
きる標識が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】本発明は、生分解性ポリマーを主成分とす
る組成物からなる、生物用の標識である。本発明におい
て、生分解性ポリマーが脂肪族ポリエステル系重合体で
あることが好ましい。本発明において、ポリ乳酸系重合
体とポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体とのブ
レンド、及び/又はポリ乳酸系重合体とポリ乳酸以外の
脂肪族ポリエステル系重合体との共重合体であることが
好ましい。
【0009】本発明において、組成物が、生分解性ポリ
マー100重量部に対して、標識を装着すべき対象生物
の異物として標識を検出可能にする無機粉体1〜200
重量部を含むことが好ましい。本発明において、無機粉
体が硫酸バリウム及び/又は炭酸バリウムであることが
好ましい。本発明において、組成物のメルトフローレー
トが、試験温度190℃、試験荷重2.16kgfでの
熱可塑性プラスチックの流れ試験方法(JIS−K72
10A法)において10(g/10min)以上である
ことが好ましい。本発明において、組成物の弾性率が2
00MPa〜2000MPaであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における生物用の標識は、
生分解性ポリマーを主成分とする組成物から得られる。
従って、本発明の標識は生分解性を有する。生分解性ポ
リマーとしては、化学合成系生分解性ポリマー、微生物
産生系生分解性ポリマー、天然物系生分解性ポリマー等
が使用できる。これらのうちの1種を単独で使用しても
良いし、2種以上をブレンドして使用しても良い。
【0011】化学合成系生分解性ポリマーとしては、脂
肪族ポリエステル系重合体、ポリビニルアルコール系重
合体、ポリアミノ酸系重合体、酢酸セルロース系重合体
等が使用できる。これら化学合成系生分解性ポリマーの
うち、脂肪族ポリエステル系重合体は、他の生分解性ポ
リマーと比較して分解速度が遅い。このため、脂肪族ポ
リエステル系重合体は、長期間の識別が必要な場合に好
ましく用いられる。
【0012】脂肪族ポリエステル系重合体としては、例
えば、脂肪族カルボン酸成分と脂肪族アルコール成分、
及び/又は脂肪族ヒドロキシカルボン酸成分を主たる構
成単位として含む脂肪族ポリエステル系重合体を用いる
ことができる。脂肪族ポリエステル系重合体はホモポリ
マーであっても良く、共重合体であっても良い。
【0013】脂肪族カルボン酸成分としては、例えば、
コハク酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸アジピン
酸、シクロヘキサン二酸、スベリン酸、セバシン酸、ド
デカン二酸、ウンデカン二酸、プロパン三酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸等の多価カルボン酸や、無水コ
ハク酸、無水アジピン酸、無水トリメリット酸、無水ピ
ロメリット酸等の多価カルボン酸無水物を用いることが
できる。
【0014】脂肪族アルコール成分としては、例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジオール、ノナンジオール、ポリテトラメチレングリ
コール、ポリカーボネートジオール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価ア
ルコールを用いることができる。
【0015】脂肪族ヒドロキシカルボン酸成分として
は、例えば、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸、ヒ
ドロキシ吉草酸、ヒドロキシペンタン酸、ヒドロキシカ
プロン酸、ヒドロキシヘプタン酸、リンゴ酸、酒石酸、
クエン酸等のヒドロキシカルボン酸や、ラクチド、グリ
コリド、カプロラクトン、プロピオラクトン、ブチロラ
クトン、バレロラクトン等のヒドロキシカルボン酸の環
状エステルを用いることができる。
【0016】このような脂肪族ポリエステル系重合体と
して、具体的には、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール
酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンスクシネート、
ポリブチレンスクシネート/アジペート、ポリエチレン
スクシネート、ポリエステルカーボネート、及びこれら
の共重合体等が挙げられる。
【0017】脂肪族ポリエステル系重合体は、分子量の
増大、溶融粘度特性の改善、機械的強度の向上等を目的
として、エステル結合以外にウレタン結合、ウレア結
合、アミド結合、カーボネート結合を含んでも良い。ま
た、分子量の増大、溶融粘度特性の改善、機械的強度の
改善等を目的として、過酸化物等により架橋させたもの
であっても良い。
【0018】また、脂肪族ポリエステル系重合体は、生
分解性を有する芳香族カルボン酸成分をその一部に含む
脂肪族/芳香族ポリエステル系共重合体であっても良
い。芳香族カルボン酸成分としては、例えば、フタル
酸、フタル酸ジメチル、無水フタル酸等のフタル酸類
や、ナフタレン二酸及びその誘導体であるナフタレン二
酸ジメチル等を用いることができる。
【0019】これらの脂肪族ポリエステル系重合体のう
ちの1種を単独で使用しても良いし、2種以上をブレン
ドして使用しても良い。2種以上から得られる共重合体
を用いることもできる。
【0020】脂肪族ポリエステル系重合体のうち、ポリ
乳酸系重合体は、ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系
重合と比較して生分解速度が遅い。ポリ乳酸系重合体と
ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体とのブレン
ドは、ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体単独
の場合と比較して生分解速度が遅くなり、ポリ乳酸系重
合体とポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体との
共重合体も、ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合
体単独の場合と比較して生分解速度が遅くなる。このた
め、ポリ乳酸系重合体とポリ乳酸以外の脂肪族ポリエス
テル系重合体とのブレンド、及び/又はポリ乳酸系重合
体とポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体との共
重合体は、長期間の識別が必要な場合に特に好ましく用
いられる。
【0021】ポリ乳酸系重合体とポリ乳酸以外の脂肪族
ポリエステル系重合体との共重合体としては、ポリ乳酸
系重合体とポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体
とから得られる共重合体であっても良く、乳酸モノマー
又はラクチドとこれらモノマー成分と共重合可能な他の
脂肪族モノマー成分とが共重合された共重合体であって
も良い。これら共重合体は、ポリ乳酸系重合体及び/又
はポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体とブレン
ドして使用することもできる。
【0022】ポリ乳酸系重合体としては、乳酸モノマー
又はラクチドのホモポリマーであっても良く、主成分で
ある乳酸モノマー又はラクチドとこれらモノマー成分と
共重合可能な他の成分とが共重合されたポリ乳酸系共重
合体であっても良い。このような他の成分としては、例
えば、上述した多価アルコールや乳酸以外のヒドロキシ
カルボン酸等が挙げられる。
【0023】ポリビニルアルコール系重合体としては、
ポリビニルアルコールやポリビニルアルコール系共重合
体が使用できる。ポリビニルアルコール系重合体は、鹸
化度が高いほど生分解速度が速い。識別の必要な期間に
応じて、ポリビニルアルコール系重合体の鹸化度を適宜
選択すれば良い。例えば、識別の必要な期間が短い場合
には90モル%以上の鹸化度、識別の必要な期間がより
短い場合には95モル%以上の鹸化度、識別の必要な期
間がさら短い場合には98モル%以上の鹸化度を有する
ポリビニルアルコール系重合体を用いると良い。
【0024】ポリビニルアルコール系共重合体として
は、ビニルアルコール単位に加え、エチレン、プロピレ
ン、ブテン等のオレフィン類、アクリル酸、アクリル酸
塩類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸、メタクリ
ル酸塩類、メタクリル酸エステル類、アクリルアミド
類、メタクリルアミド類、ビニルエーテル類、ニトリル
類等の単位を含むものが使用できる。これらのビニルア
ルコール単位以外の単位の含有率が小さいほど生分解速
度は速い。識別の必要な期間に応じて、ビニルアルコー
ル単位以外の単位の含有率を適宜選択すれば良い。例え
ば、ポリビニルアルコール系共重合体全体中で、識別の
必要な期間が短い場合には10モル%以下、識別の必要
な期間がより短い場合には5モル%以下、識別の必要な
期間がさらに短い場合には3モル%以下の含有率を有す
るポリビニルアルコール系共重合体を用いると良い。
【0025】以上で説明した化学合成系生分解性ポリマ
ーは、1種を単独で使用しても良く、2種以上をブレン
ドして使用しても良い。2種以上の共重合体を使用する
こともできる。
【0026】微生物産生系生分解性ポリマーとしては、
ポリヒドロキシバリレート、ポリヒドロキシブチレー
ト、ポリヒドロキシバリレート/ブチレート、バクテリ
アセルロース等が使用できる。天然物系生分解ポリマー
としては、タンパク質、キトサン、デンプン、変性デン
プン、酢酸セルロース等が使用できる。タンパク質とし
ては、コラーゲン、筋原繊維タンパク質、絹タンパク
質、卵タンパク質、乳タンパク質、植物タンパク質等が
使用できる。
【0027】生分解性ポリマーには、必要に応じて添加
剤を加えても良い。添加剤としては、例えば、可塑剤、
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、染
料、顔料、離型剤、滑剤、香料、抗菌剤、結晶核剤等が
挙げられる。生分解性ポリマーへの酸化防止剤、紫外線
吸収剤、安定化剤等の添加により、生分解性ポリマーの
生分解速度を低減させることができる。生分解性ポリマ
ーへの可塑剤の添加により、生分解性ポリマーの生分解
速度を増加させることも可能である。
【0028】可塑剤としては特に限定されず、一般にポ
リ乳酸やポリ乳酸変成品の可塑化に使用される可塑剤を
用いることができる。これらの可塑剤の例としては、塩
化ビニル系ポリマー用に開発されている多くの可塑剤を
利用することができ、フタル酸エステル、アジピン酸エ
ステル、グリコール酸誘導体、エーテルエステル誘導
体、グリセリン誘導体、アルキル燐酸エステル、ジアル
キレーテル、ジエステル、トリカルボン酸エステル、ポ
リエステル、ポリグリコールジエステル、アルキルアル
キレーテルモノエステル、クエン酸エステル、芳香族炭
化水素から選ばれる1種又は2種以上の複合物を用いる
ことが好ましい。
【0029】生分解性ポリマーには、必要に応じて充填
剤を含ませても良い。充填剤としては、例えば、竹粉、
木粉、籾殻粉、椰子殻粉、樹皮粉、パルプ粉、ケナフ
粉、紙粉、麻粉、綿粉、トウモロコシの芯の粉砕物、落
花生の殻の粉砕物等植物の幹、枝、葉、根、種子、果実
等の粉砕物等や澱粉或いはこれらを酸化、エーテル化、
エステル化、架橋、酵素処理、温熱処理、酸処理等の方
法により処理した化工澱粉等の澱粉系物質等の有機生分
解性物質が使用できる。充填剤としての有機生分解性物
質の添加により、生分解性ポリマーの生分解速度を増加
させることが可能である。
【0030】以上で説明した生分解性ポリマーは、それ
ぞれ異なる分解速度を有する。例えば、海中における分
解速度が速いものから並べると、ポリビニルアルコー
ル、バクテリアセルロース、ポリヒドロキシバリレート
/ブチレート、ポリブチレンスクシネート/アジペー
ト、ポリカプロラクトン、ポリブチレンスクシネート、
ポリ乳酸の順になる。標識が装着された生物の生息する
環境によっても、それぞれの生分解性ポリマーの分解速
度は変化する。例えば、温度が高いほど分解速度は速
く、湿度が高いほど分解速度は速い。従って、標識を使
用する用途、環境条件、識別が必要な期間等に応じて好
適な生分解速度を有する生分解ポリマーを使用すれば良
い。
【0031】組成物が、X線異物検出機及び/又は金属
探知機による検出を可能にする無機粉体を含むことも好
ましい。この無機粉体を含む組成物から得られる標識
は、X線異物検出機及び/又は金属探知機により装着対
象生物の異物として検出される。X線異物検出機は、検
査対象物にX線を照射し、その透過量を観測し、検査対
象物に比較してX線透過率の小さい混入異物を検出する
ものである。金属探知機は、磁界中での金属によるエネ
ルギー消費(鉄損)検出する、或いは金属による磁界の
変化を検出すること等により金属を検出するものであ
る。
【0032】X線異物検出機による検出を可能にする無
機粉体としては、例えば、真比重3.5以上の無機塩或
いは金属の粉体が挙げられる。少ない添加量で標識のX
線異物検出機による検出を可能にするためには、3.5
以上の高比重の無機粉体が好ましい。
【0033】無機塩の粉体としては、例えば、硫酸バリ
ウム、炭酸バリウム、硝酸バリウム、硼酸バリウム、塩
化バリウム、硫酸ストロンチウム、炭酸ストロンチウ
ム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化鉄、炭酸鉄、酸化錫、酸化亜鉛、酸化タングス
テン、酸化ニッケル、硫酸ニッケル等の粉体が挙げられ
る。これら無機塩の粉体のうち、真比重が高い及び/又
は生体に対する安全性が高いという理由から、硫酸バリ
ウム及び/又は炭酸バリウムの粉体が好ましい。
【0034】金属の粉体としては、例えば、鉄、ステン
レス、タングステン、チタン、亜鉛、錫等の粉体が挙げ
られる。これらの金属粉体のうち、生体に対する安全性
が高いという理由から、ステンレス、チタン、タングス
テンの粉体が好ましい。これらの金属粉体は、X線異物
検出機による検出を可能にすると共に金属探知機による
検出を可能にする。
【0035】以上説明した無機粉体は、粉末状、針状、
球状、平板状のいずれの形状でも使用可能である。ま
た、これらの粉体は、生分解性ポリマーとの親和性、成
形加工性、得られる標識の強度を向上する目的で、シリ
コン処理、チタネート処理等の表面処理を施したものも
使用できる。また、無機塩及び金属の粉体は1種を単独
で使用しても良いし、2種以上のものを組み合わせて使
用しても良い。
【0036】X線異物検出機及び/又は金属探知機によ
る検出を可能にする無機粉体の添加量は、生分解性ポリ
マー100重量部に対して、1〜200重量部、好まし
くは5〜100重量部、更に好ましくは10〜50重量
部である。1重量部未満ではX線異物検出機及び/又は
金属探知機による検出が困難な場合があり、200重量
部を超えると標識を射出成形で成形するときの成形性が
損なわれる場合がある。
【0037】生物用の標識は、装着時の作業性を良くす
るという目的で、ある程度の柔軟性を有する必要があ
る。また、生物の運動を妨げないという目的でも、ある
程度の柔軟性を有する必要がある場合が多い。このた
め、標識を成形するために使用される組成物は、100
〜2000MPaの曲げ弾性率を有するものが好まし
い。曲げ弾性率が2000MPaを超えると、装着され
た生物の運動を妨げるという問題或いは装着された生物
に著しい違和感を与えるという問題が生じる場合があ
る。また、標識を装着対象生物に突き刺す時、貫通させ
る時、結びつける時、接着する時等の作業性が著しく損
なわれる場合がある。一方、曲げ弾性率が100MPa
未満である場合は、標識自体の強度が不十分であるた
め、装着対象生物から脱落しやすいという問題が生じる
場合がある。
【0038】標識は、射出成形によって成型される場合
が多い。この場合、射出成形時の十分な成形性を得るた
めには、試験温度190℃、試験荷重2.16kgfで
の熱可塑性プラスチックの流れ試験(JIS−K721
0A法)におけるメルトフローレート(MFR)が10
(g/10min)以上、更に好ましくは15(g/1
0min)以上の組成物であることが好ましい。MFR
が10(g/10min)に達しないと小型の標識を射
出成形により得る場合、成形型内での組成物の流動性が
不十分であるため、充填不良、成形精度不良、成形サイ
クル時間の増大等の問題が生じる場合がある。また、高
い成形温度で成形することで流動性を上げることが考え
られるが、230℃を超える温度にて成形を行うと、組
成物中の生分解性ポリマーの熱分解を引き起こす可能性
があり好ましくない。MFRの上限は特に限定されず、
通常、50(g/10min)程度である。
【0039】次に、本発明における生物用の標識を、図
面を参照して説明する。図1(a) は、本発明における生
物用の標識の一例を示す平面図である。図1(b) は、
(a) 図に示した標識の側面図である。図1(a)(b)に示す
標識(1) は、頭部(2) と、頭部(2) から直線状に伸びる
ように設けられた軸部(3) と、軸部(3) とT字型をなす
ように設けられた止め部(4) とを有する。図1(a)(b)
中、標識(1)の全長を(L) で表し、軸部(3) の長さを(D)
で表す。
【0040】標識は、装着対象生物の種類及び大きさ、
装着方法、使用目的に応じ種々の形状のものが使用され
る。例えば、標識の有する矢尻型、T字型、釣り針型の
端部を装着対象生物の身体に突き刺す或いは貫通させる
ことにより装着するもの、標識の有するヒモ状の端部を
装着対象生物の身体の一部に結びつけることにより装着
するもの、標識の有するヒモ状の端部を装着対象生物の
身体の一部に貫通させた後、その端部と標識の他の部分
とを接合することにより装着するもの、標識の一部を装
着対象生物の表面に接着することにより装着するもの、
標識の全体を装着対象生物の体内に埋設するもの等があ
るが、本発明の標識は特にこれらの形状に限定されるも
のではない。標識は、その一部分が紙、木材、天然繊維
等の生分解性材料あるいは鉄、ステンレス、アルミニウ
ム等の金属で構成されることもある。また、標識は、音
波発信機、電波発信機等の発信装置と複合化したもので
ある場合もある。標識の成形に際しては、射出成形等、
標識を得るために従来から用いられている方法を用いれ
ば良い。
【0041】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。本実施例では、以下に示す原料を用いて組成
物を作成した。表1に配合重量比を示す。 ・ポリ乳酸系重合体(A1) 物質名:ポリ−L乳酸 製品名:島津製作所製ラクティ#9030 ・ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体(B1) 物質名:ポリブチレンスクシネート 製品名:昭和高分子製ビオノーレ#1020 ・ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体(B2) 物質名:ポリカプロラクトン 製品名:ダイセル化学工業製セルグリーンPH7 ・可塑剤(C1) 物質名:アセチルクエン酸トリブチルエステル 製品名:新日本理化製サンソサイザーATBC ・無機塩の粉体(D1) 物質名:硫酸バリウム 製品名:関東化学製鹿1級試薬 硫酸バリウム ・金属の粉体(D2) 物質名:SUS304粉末 製品名:大同特殊鋼製DAP304L粉末(粒径100
μm)
【0042】[実施例1]ポリ乳酸系重合体(A1)、
ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体(B1)、
無機塩の粉体(D1)を各々真空乾燥により絶乾状態に
した後、混合重量比(A1)/(B1)/(D1)=6
0/40/20でV型ブレンダーで混合した。これを2
00℃に設定された同方向2軸押出し混練機に連続的に
供給し、溶融押出し、ストランド化、ペレタイズ化し
た。得られたペレットを真空乾燥機により絶乾状態にし
て、組成物としての主原料チップ(配合A)を得た。こ
の絶乾状態の主原料チップ(配合A)を用いて、溶融温
度200℃に設定した射出成形機により、長さ80m
m、幅10mm、厚さ4mmの曲げ特性測定用試験片を
作成した。同様に、図1に示す形状の標識(1) を作成し
た。図1を参照して、得られた標識(1) の全長(L) は2
1.0mm、軸部(3) の直径は0.5mm、長さ(D) は
15.0mm、止め部(4) の直径は1.0mmであっ
た。次に、得られた主原料チップ、曲げ特性測定用試験
片及び標識について、以下に示す評価を行った。各評価
結果を表2に示す。
【0043】(流れ試験方法による評価)得られた主原
料チップを用いて、熱可塑性プラスチックの流れ試験法
(JIS−K7210A法)に準じて、試験温度190
℃、試験荷重2.16kgfにてMFRを測定した。
【0044】(機械特性の評価)得られた曲げ特性測定
用試験片を用いて、プラスチック曲げ特性試験法(JI
S−K7171法)に準じて、支点間距離64.0m
m、試験速度50mm/minにて曲げ特性試験を行っ
た。曲げ特性試験により曲げ弾性率を得た。
【0045】(装着性)得られた標識を、ニジマス(体
長約20cm)、コイ(体長約30cm)、ティラピア
(体長約20cm)、ヒラメ(体長約40cm)、マミ
チョグ(体長約10cm)の背鰭下部にタグガンを使用
して穿孔装着し、その作業性を評価した。
【0046】(魚体への影響)上記の装着性の評価にお
いて標識を装着したニジマス、コイ、ティラピア、ヒラ
メ、マミチョグを、それぞれ水槽中で装着後から4ヵ月
間飼育し、摂餌及び遊泳などの行動及び穿孔装着部位の
傷口を観察した。
【0047】(分解促進試験)得られた標識を、処理槽
内の温度を60℃に保ったコンポストで分解促進試験
し、2ヶ月後の重量保持率を測定した。
【0048】(X線異物検出機による異物検出試験)得
られた標識を装着した魚体と、得られた標識を装着した
魚体を封入した缶詰とについて、下記のX線異物検出機
にて異物検出試験を行った。 X線異物異物出機:島津製作所製「ソフトX線異物検出
装置 SLDX−500DP」 条件:X線線質 70〜80kV、X線線量 2.5〜
3.0mA、コンベア速度 15m/min
【0049】[実施例2〜5]実施例1と全く同様の操
作で、ポリ乳酸系重合体、ポリ乳酸以外の脂肪族ポリエ
ステル系重合体、無機塩或いは金属の粉体、可塑剤を、
表1に示す配合比にて混合し、それぞれの主原料チップ
(配合B〜E)を得た。実施例2、実施例4及び実施例
5で可塑剤(C1)を配合する際には、同方向2軸押出
し混練機へ、配合するポリマーの総重量(例えば実施例
2の場合、(A1+B1))100に対して、15重量
比となるよう時間当たりの送液量を設定した送液ポンプ
を用いて、可塑剤を連続的に供給しながら溶融混練し、
主原料チップを作成した。実施例2〜5で得られた主原
料チップ(配合B〜E)のそれぞれを用いて、実施例1
と同様に曲げ特性測定用試験片と標識とを作成した。実
施例1と同様の手法により各種評価を行った。評価結果
を表2に示す。実施例5で得られた標識については、以
下に示す金属探知機による異物検出試験も行った。 (金属探知機による異物検出試験)実施例5で得られた
標識を魚体に装着し、次の金属探知機にて異物検出試験
を行った。 金属探知機:日本金属探知機製造株式会社製「ATTE
R−V8AMi」 条件:通過幅400mm、通過高150mm、コンベア
速度10m/min 評価結果を表2に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】実施例1〜5において得られた組成物のM
FRは10(g/10min)以上であり、十分な成形
加工性が得られていることが確認できた。標識の実際の
成形においても、流れ不良等の成形不良がなく、外観も
良好な成形体を得ることができた。実施例1〜5におい
て得られた組成物の曲げ弾性率は200MPa〜200
0MPaであり、成形加工品である標識は、必要十分な
柔軟性を有し装着対象生物への装着性が良好であった。
装着後の装着対象生物に対する影響も小さく、装着後の
脱落もないことが確認された。実施例1〜5において得
られた標識は、コンポスト条件下で速やかに分解した。
X線異物検出試験機により容易に検出できることも確認
された。また、実施例5で得られた標識は、金属探知機
によっても容易に検出できた。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、標識が生態調査を目的
として対象生物に装着され、その対象生物が自然環境下
で死亡した場合でも、標識は経時的に分解し、最終的に
は炭酸ガス及び水等にまで分解される。従って、自然環
境に負荷を与えない。また、標識を装着すべき対象生物
の異物として標識を検出可能にする無機粉体を含む組成
物を用いれば、標識が生態調査或い育成管理を目的とし
て対象生物に装着され、その対象生物が食用に供される
場合、対象生物の加工前、加工中或いは加工後におい
て、X線異物検出機或いは金属探知機等により標識を容
易に検出することができる。従って、標識を対象生物か
ら完全に除去することが可能となり、食品中に標識が混
入する危険性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) 本発明における生物用の標識の一例を示
す平面図である。(b) (a) 図に示した標識の側面図であ
る。
【符号の説明】
(1) :標識 (2) :頭部 (3) :軸部 (4) :止め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/04 C08L 67/04 101/16 101/16 (72)発明者 山下 倫明 神奈川県横浜市金沢区福浦2−12−4 独 立行政法人水産総合研究センター内 (72)発明者 古泉 直子 神奈川県横浜市金沢区福浦2−12−4 独 立行政法人水産総合研究センター内 (72)発明者 奥山 久嗣 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内 (72)発明者 堀部 泰正 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内 Fターム(参考) 2B027 NC24 VA06 4J002 AB021 BE021 CF031 CF032 CF181 CF182 CL021 DA066 DE076 DE096 DE116 DE136 DE146 DE236 DF036 DG046 DK006 FD016 FD206

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性ポリマーを主成分とする組成物
    からなる、生物用の標識。
  2. 【請求項2】 生分解性ポリマーが脂肪族ポリエステル
    系重合体である、請求項1に記載の生物用の標識。
  3. 【請求項3】 生分解性ポリマーが、ポリ乳酸系重合体
    とポリ乳酸以外の脂肪族ポリエステル系重合体とのブレ
    ンド、及び/又はポリ乳酸系重合体とポリ乳酸以外の脂
    肪族ポリエステル系重合体との共重合体である、請求項
    1に記載の生物用の標識。
  4. 【請求項4】 組成物が、生分解性ポリマー100重量
    部に対して、標識を装着すべき対象生物の異物として標
    識を検出可能にする無機粉体1〜200重量部を含む、
    請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の生物用の標
    識。
  5. 【請求項5】 無機粉体が硫酸バリウム及び/又は炭酸
    バリウムである、請求項4に記載の生物用の標識。
  6. 【請求項6】 組成物のメルトフローレートが、試験温
    度190℃、試験荷重2.16kgfでの熱可塑性プラ
    スチックの流れ試験方法(JIS−K7210A法)に
    おいて10(g/10min)以上である、請求項1〜
    5のうちのいずれか1項に記載の生物用の標識。
  7. 【請求項7】 組成物の弾性率が200MPa〜200
    0MPaである、請求項1〜6のうちのいずれか1項に
    記載の生物用の標識。
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