JP2003102191A - Dcブラシレスモータのロータ位置検出方法 - Google Patents

Dcブラシレスモータのロータ位置検出方法

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JP2003102191A
JP2003102191A JP2001288672A JP2001288672A JP2003102191A JP 2003102191 A JP2003102191 A JP 2003102191A JP 2001288672 A JP2001288672 A JP 2001288672A JP 2001288672 A JP2001288672 A JP 2001288672A JP 2003102191 A JP2003102191 A JP 2003102191A
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induced voltage
detecting
rotor
period
circulating current
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JP2001288672A
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English (en)
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Chizumi Matsuo
千純 松尾
Yoshihiro Tokoroya
良裕 所谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の広角通電(通電幅120度以上180
度未満)制御におけるロータ位置検出において、無通電
期間中の誘起電圧の絶対値を常時監視する必要があり、
無通電期間中にAD変換処理を優先して行う必要がある
ため、マイクロコンピュータが他の処理を行うための時
間が少なくなるという課題を解決する。 【解決手段】 誘起電圧の絶対値を検出するためのAD
変換を、循環電流期間が終了した後に開始することによ
り、AD変換処理の時間を短縮する。また、循環電流期
間が長い場合には通電幅を狭くする制御を行うことによ
り、位置検出可能期間が長くなり、安定した位置検出を
行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DCブラシレスモ
ータの誘起電圧による位置検出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシレスモータの広角通電制御
におけるモータ誘起電圧を利用した位置検出方法につい
て図3を用いて説明する。図3は、150度通電制御の
モータ端子電圧波形(1相分)の例であり、破線1は誘
起電圧波形を表す。図3のように、150度通電の場
合、無通電期間2は30度であり、誘起電圧検出可能期
間3は、循環電流期間4が終了してから後の無通電期間
である。また、図3より明らかなように、誘起電圧検出
可能期間3のうち、実際に誘起電圧を検出することが可
能なのは、PWMチョッピングがONとなるタイミング
のみである。
【0003】図3(a)〜(c)は、通電角度が150
度の場合において電流位相を変化させた端子電圧波形の
比較例である。図3(a)は、電流とロータ位置とが同
相の場合のモータ端子電圧波形例であり、誘起電圧がP
N電圧5の1/2のレベルになるゼロ点6は、無通電期
間の中間15°のタイミングである。一方、図3(b)
は、電流位相を10°進めた場合のモータ端子電圧波形
例であり、ゼロ点6は、無通電期間開始から25°経過
したタイミングとなる。図3(c)は、電流位相を20
°進めた場合のモータ端子電圧波形例であり、ゼロ点6
は、無通電期間終了から5°経過したタイミングとなる
ため、端子電圧波形に現れない。
【0004】図4に、従来の一般的な120°通電の場
合と150°通電の場合の位置検出方法を表す。120
°通電の位置検出では、図4(a)のように、無通電幅
が広いため誘起電圧のゼロ点6をハード回路での比較に
よって検出し、そのタイミングをマイクロコンピュータ
に取り込むことができる。一方、150°通電のような
広角通電の場合には、図3(c)のように、ゼロ点6が
検出できなくなるため、ゼロ点6によるロータ位置の検
出が困難である。そこで、図4(b)のように、誘起電
圧の絶対値をAD変換によってマイクロコンピュータに
取り込み、同絶対値が回転数や電流位相によって決定さ
れる位置検出の基準値7(ゼロ点に限らない)になるタ
イミングを検出することによって、ロータ位置を検出し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の広角通電におけるロータ位置検出方法には、循環電
流期間4の長さによって下記2点の課題があった。
【0006】第1の課題は、誘起電圧絶対値の取り込み
のためAD変換を頻繁に行う必要があり、マイクロコン
ピュータの処理時間に余裕がなくなることである。セン
サレス運転においては位置検出を優先するため、ロータ
位置検出のためのAD変換を従来例で説明した誘起電圧
の検出が可能な期間中、連続的に行う必要がある。実際
には、無通電期間に切り換わった直後から位置検出の基
準値7を検出するまでの期間8(AD変換期間)の間
中、AD変換処理を行っている。従ってこの期間中、A
D変換処理を優先して行う必要があるため、マイクロコ
ンピュータにおいて一定時間内に行う他の処理のための
時間が少なくなるという課題がある。
【0007】第2の課題は、循環電流期間4が長い場
合、位置検出可能期間3が短く、少しの速度変動でも位
置検出が困難となることである。図5にモータ電流と位
置検出可能期間の関係を示す。図5のように、モータ電
流が大きいと位置検出可能期間3が短く、ロータ位置が
少しでもずれると検出できなくなるため、安定性に劣
る。
【0008】本発明はこれら従来の課題を解決するもの
であり、広角通電制御の安定した位置検出方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めに本発明では、循環電流期間を検出し、誘起電圧の絶
対値を検出するためのAD変換は、循環電流期間が終了
した後に開始する。このような制御を行うことによっ
て、AD変換処理の時間を短縮することが可能となる。
【0010】また、第2の課題を解決するために本発明
は、循環電流期間を検出し、循環電流期間が長い場合に
は、通電幅を狭くする制御を行う。このような制御を行
うことによって、位置検出可能期間が長くなり、安定し
た位置検出を行うことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、ロータ
誘起電圧の絶対値によって位置検出を行う方法におい
て、ロータ位置検出のための誘起電圧検出を循環電流期
間が終わってから開始するものである。この方法によれ
ば、誘起電圧の検出処理を必要な期間のみ行うことがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、ロータ
誘起電圧の検出を循環電流期間が終わってから一定時間
経過後に開始するものである。この方法によれば、モー
タ電流が大きくて循環電流の終了時の遮断時間が長い場
合に、徐々に変化するモータ端子電圧を誘起電圧として
誤検知することを防止することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、モータ
電流が小さくて循環電流期間が検出不可能な場合には相
の切り換えから一定時間経過後に誘起電圧の検出を開始
し、モータ電流が大きくて循環電流期間の検出が可能な
場合には、請求項1または2に記載の方法で位置検出を
開始するものである。そしてこの方法によれば、誘起電
圧の検出処理を必要な期間のみ行うことができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、循環電
流期間が長い場合、通電幅を狭くする制御を行うもので
ある。そして、この方法によれば、位置検出可能期間を
長くする事が可能で、循環電流期間が長い場合でも安定
した位置検出を行うことが可能となる。
【0015】請求項5に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、ロータ
誘起電圧の絶対値をマイクロコンピュータのAD変換装
置によって取り込む場合において、ロータ誘起電圧の検
出のためのAD変換処理を循環電流期間が終わってから
開始するものである。そしてこの方法によれば、誘起電
圧の検出処理を必要な期間のみ行い、マイクロコンピュ
ータの処理時間を必要に応じて短縮することができる。
【0016】以下本発明の実施形態について図面を参照
して説明する。
【0017】(実施形態1)図1は、広角通電における
誘起電圧の絶対値をマイクロコンピュータに取り込むた
めのAD変換期間を説明した図である。図1において、
8はAD変換の実施期間であり、図1(a)はモータ電
流が小さくて循環電流期間が短い場合、(b)は同期間
が長い場合の例である。
【0018】図1と従来例を示す図4の比較より明らか
なように、実施形態1によれば循環電流期間を検出する
ことにより、AD変換実施期間を循環電流期間が終わっ
てから、誘起電圧が基準値になるまでの期間に限定し、
必要に応じてマイクロコンピュータ処理時間を短縮する
ことができる。
【0019】(実施形態2)図2は、広角通電における
誘起電圧検出可能期間と通電幅について説明した図であ
り、9は通電幅を表す。図2(a)はモータ電流が小さ
くて循環電流期間が短い場合、(b)は同期間が長い場
合の例である。
【0020】図2と従来例を示す図5の比較より明らか
なように、実施形態2によれば誘起電圧検出可能期間が
短い場合には通電幅を狭めることにより誘起電圧検出可
能範囲を広げることが可能となり、位置検出の安定化を
図ることができる。
【0021】
【発明の効果】上記実施形態から明らかなように、請求
項1に記載の発明は、ロータ誘起電圧の絶対値によって
位置検出を行う方法において、ロータ誘起電圧の検出
は、前記循環電流期間が終わってから開始するもので、
この方法によれば、誘起電圧の検出処理は必要な期間の
み行うことより、マイコン処理時間に余裕ができるとい
う効果を奏する。
【0022】請求項2に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、ロータ
誘起電圧の検出を循環電流期間が終わってから一定時間
経過後に開始するものである。そしてこの方法によれ
ば、モータ電流が大きくて循環電流期間の終了時の遮断
時間が長い場合に、徐々に変化するモータ端子電圧を誘
起電圧として誤検知することを防止することができる。
【0023】請求項3に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、モータ
電流が小さくて循環電流期間が検出不可能な場合には相
の切り換えから一定時間経過後に誘起電圧の検出を開始
し、モータ電流が大きくて循環電流期間の検出が可能な
場合には、請求項1または2に記載の方式で位置検出を
開始するものである。そしてこの方法によれば、誘起電
圧の検出処理を必要な期間のみ行うことができる。
【0024】請求項4に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、循環電
流期間が長い場合、通電幅を狭くする制御を行うもので
ある。そしてこの方法によれば、位置検出可能期間が長
くなり、循環電流期間が長い場合でも安定した位置検出
を行うことが可能となる。
【0025】請求項5に記載の発明は、ロータ誘起電圧
の絶対値によって位置検出を行う方法において、ロータ
誘起電圧の検出をロータ誘起電圧の絶対値をマイクロコ
ンピュータのAD変換装置に取り込むことによって行う
場合において、ロータ誘起電圧のAD変換を循環電流期
間が終わってから開始するものである。そしてこの方法
によれば、誘起電圧の検出処理を必要な期間のみ行い、
マイクロコンピュータの処理時間を必要に応じて短縮す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態1における誘起電圧取り込みの
ためのAD変換実施期間を示す図
【図2】本発明実施形態2における位置検出可能期間と
通電幅を示す図
【図3】従来の位置検出方法での150°通電における
電流位相と端子電圧を表す図
【図4】従来の位置検出方法を示す波形図
【図5】従来のモータ電流と位置検出の関係を示す波形
【符号の説明】
1 誘起電圧波形 2 無通電期間 3 誘起電圧検出可能期間 4 循環電流期間 5 PN電圧 6 ゼロ点 7 位置検出基準値 8 AD変換処理期間 9 通電幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電幅が120度以上180度未満とな
    るようにインバータ制御をおこなうDCブラシレスモー
    タのロータ誘起電圧を検出してロータ位置検出を行う位
    置検出方法であって、 インバーター部に循環電流が流れる循環電流期間を検出
    し、前記ロータ誘起電圧検出を前記循環電流期間が終わ
    ってから開始することを特徴とするDCブラシレスモー
    タの位置検出方法。
  2. 【請求項2】 循環電流期間が終わってから一定時間経
    過後にロータ誘起電圧検出を開始することを特徴とする
    請求項1記載のDCブラシレスモータのロータ位置検出
    方法。
  3. 【請求項3】 通電幅が120度以上180度未満とな
    るようにインバータ制御をおこなうDCブラシレスモー
    タのロータ誘起電圧を検出してロータ位置検出を行う位
    置検出方法であって、 インバーター部に循環電流が流れる循環電流期間を検出
    し、循環電流期間を検出できたときには、前記ロータ誘
    起電圧検出を前記循環電流期間が終わった直後または一
    定時間経過後に開始し、循環電流期間を検出できなかっ
    たときには相の切換えから一定時間経過後に誘起電圧の
    検出を行うことを特徴とするDCブラシレスモータの位
    置検出方法。
  4. 【請求項4】 循環電流期間が長い場合には通電幅を狭
    くすることによって、ロータ誘起電圧の検出期間を長く
    することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    のDCブラシレスモータの位置検出方法。
  5. 【請求項5】 ロータ位置検出は、ロータ誘起電圧の絶
    対値をマイクロコンピュータのAD変換装置に取り込む
    ことによって行うことを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載のDCブラシレスモータの位置検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010530201A (ja) * 2008-04-18 2010-09-02 パナソニック株式会社 インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器
JP2011061884A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Panasonic Corp インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010530201A (ja) * 2008-04-18 2010-09-02 パナソニック株式会社 インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器
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