JP2003101548A - 無線伝送システム、無線伝送装置、無線伝送方法並びにそのプログラム - Google Patents

無線伝送システム、無線伝送装置、無線伝送方法並びにそのプログラム

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JP2003101548A
JP2003101548A JP2001290229A JP2001290229A JP2003101548A JP 2003101548 A JP2003101548 A JP 2003101548A JP 2001290229 A JP2001290229 A JP 2001290229A JP 2001290229 A JP2001290229 A JP 2001290229A JP 2003101548 A JP2003101548 A JP 2003101548A
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transmission device
wireless transmission
signal
information
wireless
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JP2001290229A
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English (en)
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Shigeru Sugaya
茂 菅谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセス制御方法のために、共通の拡散符号
を用意し、情報を受信している無線伝送装置が、この拡
散符号を用いた情報送信を行なうことで、周辺の伝送装
置に情報受信中であることを報知する。 【解決手段】 伝送装置T1からT8毎に受信に使用す
る拡散コードを決定しておき、情報を伝送しようとする
情報送信元装置で、この拡散コードを用いて拡散処理し
た情報の送信を行ない、情報受信先装置でこの情報を受
信し、情報受信先装置では、ある情報送信元装置からの
情報を受信した場合に、共通の拡散符号を用いて受信状
態にあることをアクセス制御信号を周辺に存在する送信
装置に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送システ
ム、無線伝送装置、無線伝送方法並びにそのプログラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの一般的なCDMA(Code Div
ision Multiple Access)方式の拡散通信方法において
は、端末局装置毎に異なった拡散コードを用いて基地局
からその端末局あての情報を拡散処理して、個別に配信
する方法が用いられてきた。また、一つの基地局から複
数の端末局に対して情報伝送する場合には、これら、そ
れぞれの端末局毎に割り当てられた拡散コードを用い
て、各個別の端末局あての情報を複数まとめて配信する
方法が用いられている。
【0003】さらに、端末局から基地局への情報送信に
も、各端末局が個別に割り当てられた拡散コードを利用
して、情報を送信する方法が取られてきた。
【0004】この方法では、基地局が端末局からの信号
を同じレベルで受信することが求められてきたため、端
末局装置には精度の高い送信出力制御方法が求められて
いる。
【0005】一方、従来からの無線伝送方法におけるア
クセス制御方法では、情報を一旦送信して、その情報に
対して受領確認が返送されてきたことで、情報伝送が成
功したものと判断する方法が一般的に用いられてきた。
【0006】また一方、従来からの無線伝送を利用した
小規模ネットワーク(無線LAN)におけるアクセス制御方
法の一つとして、RTS/CTS (Request to Send/Clear to
Send) 制御方法が用いられている。このRTS/CTSとは、
情報伝送に先立ち、情報送信元から情報受信先にコード
「RTS」を送信し、これを受信できた情報受信先から情
報送信元にコード「CTS」を返送することで、伝送路を
利用することを、周辺に存在する他の伝送装置あてに報
知することのできる方法とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来からのCDMA技
術では、基地局と端末局の間で情報送信に用いる拡散コ
ードをお互いに知らないと情報伝送ができないため、こ
の拡散コードの情報を事前に交換してからでないと、実
際に情報伝送が行なわれない。そのため、端末局から基
地局へのアクセス用の拡散符号や、基地局から端末局へ
の報知用の拡散符号と、情報伝送用の拡散符号とがそれ
ぞれ別々に用意しなければならないという問題があっ
た。
【0008】さらに従来からのCDMA技術では、基地
局においては全ての端末局からの信号を同じレベルで受
信することが求められていたため、端末局装置には精度
の高い送信出力制御方法が必要となり、端末局の装置が
複雑になってしまうという問題があった。
【0009】従来からの無線伝送方法におけるアクセス
制御方法においては、情報受信先からの受領確認を返送
するために、全二重通信路を確保する必要があった。つ
まり、無線伝送路でこのような全二重通信路を確保する
ために、送信側・受信側双方が、他の伝送装置から干渉
を受けない伝送路を確保しなければならない。しかし、
送信元の伝送装置が情報送信を行っている場合に、送信
元の電波到達範囲外に存在し、なおかつ受信先の伝送装
置の電波到達範囲に存在する他の伝送装置が存在する場
合は、この状態を認識することが難しいという隠れ端末
問題があった。
【0010】従来からのRTS/CTS制御方法では、情報伝
送に先立ち、RTS/CTSの交換が必要となっていたため、
この接続確認のための情報が交換できなければ、なかな
か情報伝送が始められないという問題があった。つまり
従来からのアクセス制御方法としては、コード「RT
S」や「CTS」を受信した周辺の伝送装置は、その情
報伝送に影響を与える可能性があるので新たな情報伝送
が始められないという問題があった。
【0011】また、従来からのRTS/CTS制御方法
では、一つの伝送路を時分割で利用するため、例えば複
数の伝送装置から同時に「RTC」が送信されてしまっ
た場合や、情報受信処理中に「RTC」が送信されてし
まった場合には、双方の情報が衝突してしまうことを完
全に防げないという問題があった。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決することを
目的として成されたものであり、具体的には以下のよう
な目的を有する。
【0013】ここでは、事前に伝送に利用する拡散コー
ドを交換することなく、伝送装置毎に受信に使用する拡
散コードを決定しておき、情報を伝送しようとする情報
送信元装置で、この拡散コードを用いて拡散処理した情
報の送信を行ない、情報受信先装置でこの情報を受信す
る方法を考案する。
【0014】また、複数のウルトラワイドバンド(Ultra
Wide Band:UWB)無線伝送装置を用いて、無線ネッ
トワークを構成する場合において、無線伝送装置毎に異
なった受信用の拡散符号を割り当てておき、無線ネット
ワーク内にある無線伝送装置宛の情報伝送においては、
その情報を構築して無線送信を行なう無線伝送方法を提
供する。
【0015】さらに、無線伝送のアクセス制御方法とし
て、情報受信先装置では、ある情報送信元装置からの情
報を受信した場合に、共通の拡散符号を用いて受信状態
にあることを周辺に存在する送信装置に通知を行なうこ
とを特徴とする無線伝送制御方法を考案する。
【0016】ウルトラワイドバンド通信のアクセス制御
を行なうために全ての伝送装置に共通となる拡散符号を
用意して、例えば情報を受信している伝送装置から、周
辺の伝送装置に情報受信中であることを知らしめるアク
セス制御信号を送信するアクセス制御方法を考案する。
【0017】ウルトラワイドバンド信号を利用した通信
に適用する場合に、情報受信先装置で受信したインパル
ス信号のタイミングと重ならないタイミング周期を利用
して、情報を受信している間にわたって、このアクセス
制御情報の送信を行なう無線伝送制御方法を考案する。
【0018】さらに、このアクセス制御信号を受信中
に、自局宛情報を併せて受信した伝送装置では、前記ア
クセス制御信号のインパルス信号のタイミング周期と同
じタイミングで、アクセス制御信号の送信を行なう方法
を考案する。
【0019】さらに、アクセス制御信号を受信中に別の
伝送装置から自局宛情報を併せて受信した場合には、前
記アクセス制御信号のインパルス信号のタイミング周期
と同じタイミングで、アクセス制御信号の送信を行なう
方法を提供する。
【0020】あるいは、このアクセス制御信号を短いパ
ケット形式で構成してそのパケットに情報伝送期間など
のアクセス制御情報を含ませて、周辺に存在する全ての
伝送装置に共通となる拡散符号を用いて通知する方法を
考案する。
【0021】受信側の伝送装置が受信中にアクセス制御
信号を一定の周期で送信することで、伝送路を利用して
いることを周辺に存在する他の伝送装置に通知する方法
を考案する。
【0022】情報送信を行う伝送装置では、このアクセ
ス制御信号を受信している間は、次のアクセス制御信号
が到達するまでの間、情報送信を停止することを特徴と
したアクセス制御方法を考案する。
【0023】さらに、このアクセス制御信号を受信中に
別の伝送装置から自局宛情報を併せて受信した場合に
は、前記アクセス制御信号を、前記の一定周期とは異な
る時間に自局からアクセス制御信号の送信を行なう方法
を考案する。
【0024】伝送装置は、共通の拡散符号を利用したア
クセス制御信号を受信した場合には、周辺に情報の受信
を行なっている伝送装置があることを認識して、情報伝
送を一時的に中止することを特徴とした無線伝送方法を
考案する。
【0025】さらに、このアクセス制御信号を受信中に
別の伝送装置から自局宛情報を併せて受信した場合に
は、前記アクセス制御信号を、前記の一定周期とは異な
る時間に自局からアクセス制御信号の送信を行なう方法
を考案する。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は以下のような特徴を有する。
【0027】請求項1に記載の発明は、複数の無線伝送
装置によって構成される無線伝送システムにおいて、無
線伝送装置はそれぞれ、共通の拡散符号と、各無線伝送
装置に対応する拡散符号とを記憶しており、情報送信元
の無線伝送装置は、情報受信先の無線伝送装置に対応す
る拡散符号を用いて情報信号を拡散した無線信号を送信
し、該情報受信先の無線伝送装置は該拡散符号を用いて
該無線信号を復号し、各無線伝送装置は、自局宛の無線
信号を受信している場合、前記共通の拡散符号を用いた
アクセス制御信号を送信することを特徴とする。
【0028】請求項1に記載の発明は、無線ネットワー
クのための無線伝送装置において、無線ネットワークを
構成する無線伝送装置に共通の第1の拡散符号と、各伝
送装置に固有の第2の拡散符号とを格納する手段と、他
の無線伝送装置に宛てて情報を無線伝送する場合、該無
線伝送装置に固有の第2の拡散符号を用いて情報を拡散
処理して送信する手段と、自局宛の無線信号を受信した
場合、アクセス制御信号を送信する手段とを有すること
を特徴とする。
【0029】請求項12に記載の発明は、複数の無線伝
送装置からなる無線ネットワークのための無線伝送方法
において、無線伝送装置に固有の第1の拡散符号を用い
て、自局宛の送信信号を受信しているか否かを判断する
ステップと、該判断するステップにおいて自局宛の無線
信号を受信していると判断した場合、アクセス制御信号
を送信するステップとを有することを特徴とする。
【0030】請求項21に記載の発明は、複数の無線伝
送装置からなる無線ネットワークのための無線伝送装置
の制御部として、演算装置を機能させるためのプログラ
ムにおいて、無線伝送装置に固有の第1の拡散符号を用
いて、自局宛の送信を受信しているか否かを判断するス
テップと、該判断するステップにおいて、自局宛の無線
信号を受信していると判断した場合、該無線ネットワー
クにおける無線伝送装置に共通の第2の拡散符号によっ
て拡散処理したアクセス制御信号を送信させるステップ
とを演算装置に実行させるためのプログラムであること
を特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】[無線ネットワークの構成例]図1は、本発
明の無線送信装置と無線受信装置を組み合わせて伝送装
置を構成し、この複数の伝送装置を利用した無線ネット
ワーク構成例を表わした図である。図1に示す無線ネッ
トワークシステムは、複数の無線伝送装置T1〜T8を
有しており、それぞれの伝送装置は、所定の伝送方式に
よる信号を送受信することが可能な無線伝送装置であ
る。
【0033】所定の伝送方式とは、広帯域の無線伝送領
域を用いる無線伝送方式であって、例えば、ウルトラワ
イドバンド(Ultra Wide Band: UWB)通信(伝送方式)
である。
【0034】ウルトラワイドバンド通信(ウルトラワイ
ドバンド伝送方式)は、基本的には、非常に細かいパル
ス幅(例えば1ns(ナノセコンド)以下)のパルス列から
なる信号を用いて、ベースバンド伝送を行うものであ
る。また、その占有帯域幅は、占有帯域幅をその中心周
波数(例えば1GHzから10GHz)で割った値がほぼ1となるよ
うなGHzオーダーの帯域幅であり、所調W−CDMA
方式やcdma2000方式、並びにSS(Spread Spec
trum)やOFDM(Orthogonal Frequency Division Mult
iplexing)を用いた無線LANで使用される帯域幅に比
べて、超広帯域なものとなっている。
【0035】また、ウルトラワイドバンド伝送方式は、
その低い信号電力密度の特性により、他の無線システム
に対し干渉を与えにくい特徴を有しており、既存の無線
システムが利用している周波数帯域にオーバーレイ可能
な技術として期待されている。さらに広帯域であること
からパーソナルエリアネットワーク(Personal Area Net
work : PAN)の用途で、100Mbpsレベルの超高速
無線伝送技術として有望視されている。
【0036】図1に示す例においては、伝送装置T8
は、図示の無線ネットワークの制御局として機能してい
るものとする。他の無線伝送装置T1〜T7は、該無線
ネットワークに属する端末局として相互に無線信号の送
受信をおこなう。伝送装置T8は他の伝送装置T1〜T
7の全てと容易に通信ができる状態にあり、そのため制
御局からの制御情報を各端末局たる伝送装置T1〜T7
に送ることが可能な適切な位置にある。
【0037】また、図示の例における無線ネットワーク
では、伝送装置は、かならずしも他の全ての伝送装置と
直接に無線通信を行えるものではない。図示の例では、
例えば、伝送装置T1は、伝送装置T2、T7、および
T8とは相対的に近い位置に存在するため、無線信号の
減衰等により情報が失われることなく、容易に情報伝送
が行なえる。一方、伝送装置T1は伝送装置T3、T6
とは相対的に遠い位置に存在するため、情報伝送がやや
困難な場合もある。さらに、伝送装置T1は、伝送装置
T4、T5とは距離が離れていて無線通信を直接に行う
ことができない。
【0038】同様に、他の伝送装置T2から伝送装置T
7のそれぞれも、容易に情報伝送が行える伝送装置、情
報伝送が困難な伝送装置、情報伝送ができない伝送装置
を有している。
【0039】次に、本実施の形態にかかる無線伝送方法
の例について、説明する。
【0040】図2は、図1における無線ネットワークに
おいて、本実施の形態にかかる無線伝送方法による情報
伝送の例を表したものである。
【0041】まず、図1に示すネットワークにおいて、
伝送装置T7から伝送装置T2へ情報伝送21が行われ
る。情報伝送21の到達範囲22まで情報が届いてい
る。
【0042】伝送装置T7は、伝送装置T2に固有の拡
散符号を用いて情報信号を拡散して無線信号を拡散して
いるので、伝送装置T2以外の伝送装置はこの情報伝送
21の存在を知ることができない。
【0043】当該情報伝送21が行われている間におい
て、伝送装置T2は、後述するアクセス制御信号を周辺
の伝送装置に送信する。そのアクセス制御信号は到達範
囲23内に及び、該範囲23内に存在する伝送装置にア
クセス制御信号が届いている。
【0044】該アクセス制御信号は、すべての伝送装置
に共通の拡散符号を用いて拡散されて送信されるもので
ある。ネットワークを構成する全ての伝送装置は、アク
セス制御信号の到達範囲23に存在すれば、該共通の拡散
符号を用いて該アクセス信号を復号することにより、ア
クセス制御信号を受信することができる。
【0045】該アクセス制御信号を受信した伝送装置
は、該アクセス制御信号を受信することにより、自局が
情報伝送を開始すれば、該アクセス制御信号を発してい
る伝送装置が関与する情報伝送と衝突する危険性がある
ので、情報送信を控えるように動作する。例えば、伝送
装置T2が発したアクセス制御信号の到達範囲23内に
位置する伝送装置T1から伝送装置T3への情報伝送
は、情報伝送が衝突する危険性があるので、伝送装置T
1は情報送信を控えるアクセス制御を行なうことにな
る。
【0046】一方、アクセス制御信号の到達範囲外に位
置する伝送装置は、アクセス制御信号を受信しないた
め、情報伝送を控えることはない。例えば、伝送装置T
2からのアクセス制御信号が発せられている場合に、伝
送装置T2からのアクセス制御信号の到達範囲23外に
位置する伝送装置T6は、新たな情報伝送24を伝送装
置T4宛に行う。該情報伝送24の到達範囲25まで情
報が届いている状態を示している。伝送装置T6は、該
情報伝送24の受信装置である伝送装置T4に固有の拡
散符号を用いて情報伝送が行うため、伝送装置T4以外
の伝送装置はこの情報伝送24の存在を知ることができ
ない。
【0047】該情報伝送24が行われている間、伝送装
置T4は自局が現在情報伝送を受信中であることを知ら
せるべく、アクセス制御信号を周囲に送信する。そのア
クセス制御信号は、図に示す到達範囲26の範囲に到達
する。この場合、伝送装置T4が単にアクセス制御信号
を発すると、該アクセス制御信号は、伝送装置T1から
の情報伝送を受信中である伝送装置T2に到達するた
め、伝送装置T2の受信を妨害するおそれがある。
【0048】そこで、本実施の形態では、アクセス制御
信号の発信タイミングの制御を行う。すなわち、この伝
送装置T4が送信するアクセス制御信号は、前述伝送装
置T2からのアクセス制御信号を受信したタイミングと
同じタイミングで、アクセス制御信号を送信することに
よって、伝送装置T2による情報伝送21受信の妨げに
ならないようにする。
【0049】言い換えると、本実施の形態にかかる無線
伝送方法を実施する伝送装置は、他の伝送装置からのア
クセス制御信号の受信中に、自局宛の情報伝送を検出し
た場合には、すでに存在している該アクセス制御信号を
受信したタイミングと同じタイミングで、アクセス制御
信号を送信するように動作する。
【0050】これにより、ウルトラワイドバンド通信シ
ステムにおける多元接続を可能にするアクセス制御方法
を実現することが可能となる。
【0051】ところで、伝送装置は自局宛の情報伝送
(ウルトラワイドバンド信号)と、周囲の他局が発した
アクセス制御信号を同時に受信する場合もある。この場
合、ウルトラワイドバンド信号とアクセス制御信号のパ
ルスのタイミングのずれが存在すれば、該伝送装置は、
情報伝送(ウルトラワイドバンド信号)と、周囲の他局
が発したアクセス制御信号を同時に受信できる。
【0052】図3は、ウルトラワイドバンド信号のタイ
ミング周期のずれで複数の情報を受信できる概念を示し
た図である。図3(B)は、他局が発したアクセス制御信
号の波形図であり、図3(C)は、自局宛の情報伝送であ
るウルトラワイドバンド信号の波形図であり、図3(A)
は、該アクセス制御信号とウルトラワイドバンド信号と
が合成された状態で伝送装置に到達した信号の波形図で
ある。
【0053】図3(C)は、受信したアクセス制御信号
のパルス32と、受信した自伝送装置宛信号のパルスが分
離可能な場合を表わしている。かかる状態で伝送装置が
該アクセス制御信号とウルトラワイドバンド信号とを受
信する場合は、それぞれの拡散信号が異なれば分離可能
である。
【0054】[アクセス制御信号としてBUSY信号を
用いる場合の無線伝送制御の例]次に、上記アクセス制
御信号としてBUSY信号を用いる場合の無線伝送制御
の例を図4を参照しながら説明する。BUSY信号は、
ある伝送装置が自局宛情報伝送を受け取っている間発信
され、情報伝送が終了するとその発信が終了される。
【0055】図4は、図1および図2に示す無線ネット
ワークにおいて、ウルトラワイドバンド通信でのBUS
Y信号をアクセス制御信号として用いた無線伝送制御方
法の例を示すタイミングチャートである。図4(A)
は、伝送装置T1が送信する情報伝送装置T3宛の情報
伝送信号のタイミングチャートであり、図4(B)は伝
送装置T3が送信するBUSY信号のタイミングチャー
トであり、図4(C)は伝送装置T7が送信する情報伝
送装置T2宛の情報伝送信号のタイミングチャートであ
り、図4(D)は、伝送装置T2が送信するBUSY信
号のタイミングチャートであり、図4(E)は伝送装置
T6が発する情報信号のタイミングチャートであり、図
4(F)は、伝送装置T4が受信するBUSY信号と、
送信するBUSY信号とのタイミングチャートである。
【0056】まず、伝送装置T1は、伝送装置T3宛の
情報信号41の送信を行う(図4(A))。
【0057】該情報信号41を受信した伝送装置T3
は、情報信号41が自分宛の情報であったことを検出す
る。伝送装置T3は、図3に示すように、受信した情報
信号のインパルスとタイミングをずらしたインパルスタ
イミングを有するBUSY信号42を送信する(図4
(B))。このようにインパルスのタイミングをずらす
ことにより、情報信号とBUSY信号(アクセス制御信
号)をともに受信する他の伝送装置(例えば、伝送装置
T8)もBUSY信号が発せられていることを認識でき
る。
【0058】次に、伝送装置T7は、伝送装置T3から
のBUSY信号42を受信する。伝送装置T7は伝送装
置T2への情報信号の送信を行うのであるが、BUSY
信号42を受信しているので情報伝送を待機する。BU
SY信号42を検出しなくなった場合に、伝送装置T2
への情報信号43を送信する(図4(C))。
【0059】次に、情報信号43を受け取った伝送装置
T2は、情報信号43が自分宛の情報であったことを検
出し、受信した情報信号43のインパルスとタイミング
をずらしたBUSY信号44を送信する(図4
(D))。
【0060】伝送装置T6は、伝送装置T7の情報信号
の到達範囲内であるが、伝送装置T2からのBUSY信
号の到達範囲23(図2参照)外であるので、前記BU
SY信号を受信していない。そのため伝送装置T6は伝
送装置T4宛に情報信号45を行う(図4(E))。
【0061】一方、伝送装置T4は、伝送装置T2から
のBUSY信号の到達範囲23(図2参照)内であるの
でBUSY信号44を受信するとともに、自分宛の前記
情報信号45を受信する。このとき、伝送装置T4は、
他の伝送装置からのBUSY信号44(アクセス制御信
号)の受信中に自局宛の情報信号45を検出したので、
すでに存在している該BUSY信号44を受信したタイ
ミングと同じタイミングで、BUSY信号46(アクセ
ス制御信号)を送信するように動作する(図4
(F))。
【0062】[アクセス制御信号としてBUSYパケッ
トを用いる例]次に、上記アクセス制御信号としてBU
SYパケットを用いる場合の無線伝送制御の例を図5を
参照しながら説明する。BUSYパケットは、ある伝送
装置が自局宛情報伝送を受け取っている間、周期的に若
しくは間欠的に発信される情報信号を受信していること
を示す情報である。
【0063】図5は、図1および図2に示す無線ネット
ワークにおいて、ウルトラワイドバンド通信でのBUS
Yパケットをアクセス制御信号として用いた無線伝送制
御方法の例を示すタイミングチャートである。図5
(A)は、伝送装置T1が送信する情報伝送装置T3宛
の情報伝送信号のタイミングチャートであり、図5
(B)は伝送装置T3が送信するBUSYパケットのタ
イミングチャートであり、図5(C)は伝送装置T7が
送信する情報伝送装置T2宛の情報伝送信号のタイミン
グチャートであり、図5(D)は、伝送装置T2が送信
するBUSYパケットのタイミングチャートであり、図
5(E)は伝送装置T6が発する情報信号のタイミング
チャートであり、図5(F)は、伝送装置T4が受信す
るBUSYパケットと、送信するBUSYパケットとの
タイミングチャートである。
【0064】まず、伝送装置T1は、伝送装置T3宛の
情報信号51の送信を行う(図5(A))。
【0065】該情報信号51を受信した伝送装置T3
は、情報信号51が自分宛の情報であったことを検出す
る。伝送装置T3は、図3に示すように、受信した情報
信号のインパルスとタイミングをずらしたインパルスタ
イミングを有するBUSYパケット521,522を送
信する(図5(B))。このようにインパルスのタイミ
ングをずらすことにより、情報信号とBUSYパケット
(アクセス制御信号)をともに受信する他の伝送装置
(例えば、伝送装置T8)もBUSYパケットが発せら
れていることを認識できる。
【0066】次に、伝送装置T7は、伝送装置T3から
のBUSYパケット521,522を受信する。伝送装
置T7は伝送装置T2への情報信号の送信を行うのであ
るが、BUSYパケット521,522を受信している
のでその受信中、情報伝送を待機する。BUSYパケッ
トを検出しなくなった場合に、伝送装置T7は伝送装置
T2への情報信号53の送信を開始する(図5
(C))。
【0067】次に、情報信号53を受け取った伝送装置
T2は、情報信号53が自分宛の情報であることを検出
し、受信した情報信号53のインパルスとタイミングを
ずらしたBUSYパケット541、542、543を送
信する(図5(D))。
【0068】伝送装置T6は、伝送装置T7の情報信号
の到達範囲内であるが、伝送装置T2からのBUSYパ
ケットの到達範囲23(図2参照)外であるので、前記
BUSYパケット541、542、543を受信してい
ない。そのため伝送装置T6は伝送装置T4宛に情報信
号55を送信する(図5(E))。
【0069】一方、伝送装置T4は、伝送装置T2から
のBUSYパケットの到達範囲23(図2参照)内であ
るのでBUSYパケット541、542、543を受信
するとともに、自分宛の前記情報信号55を受信する。
このとき、伝送装置T4は、他の伝送装置からのBUS
Yパケット541、542、543(アクセス制御信
号)の受信中に自局宛の情報信号55を検出したので、
すでに存在している該BUSYパケット541、54
2、543と重ならないタイミングで、BUSYパケッ
ト561(アクセス制御信号)を送信するように動作す
る(図5(F))。
【0070】なお、本無線伝送制御方法の変形例とし
て、他の伝送装置からのBUSYパケットを受信してい
る間に、受信が完了した場合には当該伝送装置はそれ以
降のBUSYパケットは送信しなくても良い。例えば、
図5(B)のBUSYパケット523,図5(D)のB
USYパケット544,図5(F)のBUSYパケット
562の送信は行われない。
【0071】[アクセス制御信号としてBUSYパケッ
ト及びクリアパケットを用いる例]次に、上記アクセス
制御信号としてBUSYパケット及びクリアパケットを
用いる場合の無線伝送制御の例を図6を参照しながら説
明する。BUSYパケットは、ある伝送装置が自局宛情
報伝送を受け取っている間、周期的に若しくは間欠的に
発信される情報信号を受信していることを示す情報であ
る。クリアパケットは自局宛情報伝送の受信が終了した
ことを示す情報である。
【0072】図6は、図1および図2に示す無線ネット
ワークにおいて、ウルトラワイドバンド通信でのBUS
Yパケットとクリアパケットとをアクセス制御信号とし
て用いた無線伝送制御方法の例を示すタイミングチャー
トである。図6(A)は、伝送装置T1が送信する情報
伝送装置T3宛の情報伝送信号のタイミングチャートで
あり、図6(B)は伝送装置T3が送信するBUSYパ
ケットとクリアパケットのタイミングチャートであり、
図6(C)は伝送装置T7が送信する情報伝送装置T2
宛の情報伝送信号のタイミングチャートであり、図6
(D)は、伝送装置T2が送信するBUSYパケットと
クリアパケットとのタイミングチャートであり、図6
(E)は伝送装置T6が発する情報信号のタイミングチ
ャートであり、図6(F)は、伝送装置T4が受信する
BUSYパケットとクリアパケットと、送信するBUS
Yパケットとクリアパケットとのタイミングチャートで
ある。
【0073】まず、伝送装置T1は、伝送装置T3宛の
情報信号61の送信を行う(図6(A))。
【0074】該情報信号61を受信した伝送装置T3
は、情報信号61が自分宛の情報であったことを検出す
る。伝送装置T3は、図3に示すように、受信した情報
信号のインパルスとタイミングをずらしたインパルスタ
イミングを有するBUSYパケット621,622を受
信し、情報信号61の受信が終了した後に、クリアパケ
ット623を送信する(図6(B))。このようにイン
パルスのタイミングをずらすことにより、情報信号とB
USYパケット(アクセス制御信号)をともに受信する
他の伝送装置(例えば、伝送装置T8)もBUSYパケ
ットが発せられていることを認識できる。
【0075】次に、伝送装置T7は、伝送装置T3から
のBUSYパケット621,622を受信する。伝送装
置T7は伝送装置T2への情報信号の送信を行うのであ
るが、BUSYパケット621,622を受信している
のでその受信中、情報伝送を待機する。その後情報受信
終了を示すクリアパケット623を検出した場合に、伝
送装置T2への情報信号63の送信を開始する(図6
(C))。
【0076】次に、情報信号63を受け取った伝送装置
T2は、情報信号63が自分宛の情報であったことを検
出し、受信した情報信号63のインパルスとタイミング
をずらしたBUSYパケット641、642、643を
送信し、情報信号63の受信が終了した後、クリアパケ
ット644を送信する。(図6(D))。
【0077】伝送装置T6は、伝送装置T7の情報信号
の到達範囲内であるが、伝送装置T2からのBUSYパ
ケットの到達範囲23(図2参照)外であるので、前記
BUSYパケット641、642、643を受信してい
ない。そのため伝送装置T6は伝送装置T4宛に情報信
号65を送信する(図6(E))。
【0078】一方、伝送装置T4は、伝送装置T2から
のBUSYパケットの到達範囲23(図2参照)内であ
るのでBUSYパケット641、642、643、及び
クリアパケット644を受信するとともに、自分宛の前
記情報信号65を受信する。このとき、伝送装置T4
は、他の伝送装置からのBUSYパケット641、64
2、643、(アクセス制御信号)の受信中に自局宛の
情報信号65を検出したので、すでに存在している該B
USYパケット641、642と重ならないタイミング
でBUSYパケット661を送信し、情報信号65の受
信終了後クリアパケット662を送信するように動作す
る(図6(F))。
【0079】なお、この変形例としてBUSYパケット
のそれぞれにクリアパケットの役割を与えて、1のBU
SYパケットに情報受信中と、情報受信終了の意味を持
たせるようにして、かかるBUSYパケットを間欠的に
送信するように構成しても良い。
【0080】次に、本実施の形態にかかる無線ネットワ
ークにおいて用いられるフレームの構成例について説明
する。図7に、図1及び図2に示す制御局(伝送装置)
T8によって設定されるフレーム構成の一例を示す。
【0081】ここでは、無線伝送路上に、所定の時間毎
に伝送フレーム周期71が定められる。伝送フレームに
は、ビーコン同報エリア72と、情報伝送エリア73、
要求エリア74が設けられている。
【0082】このフレームの先頭にあるビーコン同報エ
リア72では、ネットワークの制御局からネットワーク
共通の情報が同報送信される。
【0083】さらに、情報伝送エリア73には、必要に
応じて帯域予約伝送が行なわれる帯域予約伝送エリア7
5と、非同期伝送に利用される非同期伝送エリア76
と、このネットワークでは情報伝送に利用しない未使用
エリア77によって構成されている。つまり、帯域予約
伝送が行われなかったり、他のネットワークの情報伝送
が存在しない場合には、情報伝送エリアの全てを、非同
期伝送エリアとして利用することができる。
【0084】そして、フレームの末尾に配置された要求
エリア74は、例えば制御局へ次のフレームにおける同
報伝送帯域の予約を行なう場合などに利用される構成と
成っている。
【0085】本無線伝送制御方法は、上記フレーム中い
ずれの領域において用いられても良いが、上記の非同期
伝送エリア76、要求エリア74における伝送制御方法
に取り分け優れている。
【0086】[無線伝送装置の構成例]次に、前記無線ネ
ットワークを構成する伝送装置の構成例について説明す
る。該伝送装置は、送信機能を実施するための無線送信
部と、受信機能を実施するための無線受信部とを有す
る。
【0087】[無線送信部の構成例]無線送信部の構成例
を図8を参照しながら説明する。図8は、無線伝送装置
の無線送信部の構成例を示すブロック図である。
【0088】無線送信部は、外部機器(図示せず)と接続
するインターフェース81を有する。インターフェイス
は受信バッファ82と接続されており、受信バッファ8
2は、外部機器から受け取った情報(文字情報、画像情
報、動画情報など無線伝送可能な全ての種類の情報をい
う、以下総称的に「メディア情報」という)を蓄える受
信バッファ82を備えている。受信バッファ82は該メ
ディア情報を一時的に蓄えるように動作する。
【0089】受信バッファ82には、送信バッファが接
続されている。受信バッファ82に蓄えられていたメデ
ィア情報は、無線伝送用の情報(例えば、MACフレー
ム)に変換されて、送信バッファ83に供給される。
【0090】送信バッファ83からいずれの無線伝送装
置宛の情報であるかを示す情報(例えば、送信宛先の伝
送装置ID)を制御部86に供給する。制御部86は、
受信先伝送装置に固有の拡散符号情報を送信バッファ8
3に供給して、UWB無線送信部84にて該拡散符号情
報を用いて拡散処理を行なう。
【0091】なお、各伝送装置毎に固有の拡散符号は、
その伝送装置がネットワークに参入した場合に、ネット
ワーク全体へ通知される構成がとられるようにしてよ
い。あるいは、その他の拡散符号の通知方法を用いても
良い。
【0092】また、この無線送信部は、UWBアクセス
制御部87を有している。制御部86よりアクセス制御
信号(BUSY信号、BUSYパケットなど)に用いら
れる共通の拡散符号情報が供給され、このアクセス制御
信号を常時検出する機能を持つ構成となっている。
【0093】この無線伝送装置には、UWB(ウルトラ
ワイドバンド)無線通信部84とアンテナ85が備わっ
ていて、前記、UWBアクセス制御部87の制御によっ
て、他の伝送装置からのアクセス制御信号を検出してい
なければ、送信可能信号が送信バッファ83へ供給され
る。
【0094】送信可能信号を検出した後、送信バッファ
83から無線送信信号が、UWBアクセス制御部87へ逐
次供給され、ウルドラワイドバンドな帯域幅に拡散され
た周期的なインパルス信号がアンテナ85に供給され無
線送信される構成となっている。
【0095】これら無線送信装置の一連の動作は、制御
部86の動作によって行なわれる構成とされていて、例
えば、帯域予約伝送を行なう場合には、制御部86がそ
の帯域予約された時間が到来した場合に、情報送信を行
うよう受信バッファ、送信バッファなどを制御する。
【0096】この制御部86は情報記憶部88にも接続
されている。情報記憶部88は、無線ネットワークに属
する各伝送装置の拡散符号情報や、アクセス制御に利用
する共通の拡散符号の情報など、通信に必要な情報を格
納している。これらの記憶された情報は、必要に応じて
制御部86の制御により書込され、読み出される。なお
実際上、制御部86は中央演算装置(CPU)によって
構成されても良く、該CPUは図示しない記憶装置(例
えば、EEPROM(Electrically ErasableProgramma
ble Read-Only Memory)など)に格納されたプログラム
にしたがって、予め決められた制御動作を行う。
【0097】[無線受信部の構成例]次に、本実施の形
態にかかる伝送装置の無線受信部の構成例について図9
を参照しながら説明する。図9は、本実施の形態による
無線受信部の構成例を表わしたブロック図である。
【0098】無線受信部は、ウルトラワイドバンド信号
を受信するためのアンテナ91とUWB(ウルトラワイ
ドバンド)無線通信部92を有している。
【0099】他の伝送装置からのウルトラワイドバンド
信号はアンテナ91を介してUWB無線通信部92に供
給される。無線通信部は、受信したウルトラワイドバン
ド信号と所定の逆拡散コードにて生成されたパルス列と
によって、自伝送装置宛の情報信号を得え、これを受信
バッファ93に供給する。
【0100】自伝送装置宛の情報信号は受信バッファ9
3に蓄えられていき、正しく受領できた情報が、送信バ
ッファ94へと蓄えられる構成となっている。
【0101】さらに、無線受信部はUWBアクセス制御
部97を備えている。受信バッファ93が受信できた情
報を保持していると、受信バッファから受信中信号が制
御部96に供給される。この受信中信号に基づいて、制
御部96はUWBアクセス制御部97にアクセス制御信
号の生成に利用する共有の拡散符号を供給する。制御部
96はさらにアクセス制御信号を送信するタイミングを
制御しながら、UWB無線通信部92に供給し、アンテ
ナ91を介してアクセス制御信号を送信させる。
【0102】一方、送信バッファ94は、受信バッファ
93から受け取った情報を一時的に格納しておく機能を
備えていて、リアルタイム情報を伝送する場合には、時
間的な変動を吸収する構成となっている。
【0103】さらにこの無線受信部は、外部機器(図示
せず)に接続するインターフェース95を有している。
インターフェイス95は送信バッファ94に接続されて
おり、送信バッファ94に蓄えらている情報を、所定の
インターフェースフォーマット(例えば、イーサネット
(登録商標)パケット)として、所望のタイミングで外
部機器(図示せず)に出力する機能を有する。
【0104】無線受信部の受信処理は、制御部96の制
御に基づいて行なわれる。制御部96は中央演算装置
(CPU)によって構成されても良く、該CPUは図示
しない記憶装置(例えば、EEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read-Only Memory)など)に
格納されたプログラムにしたがって、予め決められた制
御動作を行う。
【0105】また、無線受信部は、制御部96に接続さ
れた情報記憶部98を備えている。情報記憶部98は通
信に必要なパラメータ、情報(例えば、共通の拡散符号
など)を蓄えておく機能を有する。
【0106】[伝送装置(無線送信部、無線受信部)の
動作について]次に、本実施の形態にかかる伝送装置
(無線送信部、無線受信部)の動作例について、図10
から図14を参照しながら説明する。
【0107】まず、伝送装置の無線送信部の動作例につ
いて説明する。
【0108】[送信情報格納動作]図10は伝送装置の
無線送信部における、送信情報の格納動作を示したフロ
ーチャートである。
【0109】まず、制御部86はインターフェース81
に外部機器(図示せず)からの情報送信要求が送られて
いるか否かを判断する(ステップ101)。
【0110】次に、制御部86は、情報送信要求を受理
した場合には、受信先装置アドレス情報を獲得し(ステ
ップ102)、該受信先伝送装置の拡散符号を情報記憶
部88から取得し(ステップ103)、送信バッファに
格納させる(ステップ104)。
【0111】また、制御部86がステップ101にて情
報送信要求を受理していないと判断した場合、その処理
を終了する。
【0112】[送信制御動作について]無線送信部にお
ける、BUSY信号を用いた場合の情報送信制御動作に
ついて説明する。図11は、無線送信部における、BU
SY信号を用いた場合の情報送信制御動作について示し
たフローチャートである。
【0113】まず、制御部86は、送信バッファ83に
送信情報があるか否かを判断する(ステップ105)。
【0114】次に、送信バッファ83に送信情報がある
場合には、制御部86はUWBアクセス制御部87に他
の伝送装置からのBUSY信号を検出したかを問い合わ
せ、UWBアクセス制御部87がBUSY信号を検出し
ていれば、この分岐より再度BUSY信号の検出を行う
(ステップ106)。
【0115】一方、UWBアクセス制御部87がBUS
Y信号を検出していなければ、制御部86は情報送信を
行なうよう送信バッファ83を制御する(ステップ10
7)。送信バッファ83は、送信情報をUWB無線送信
部84に渡し、無線送信部は外装新情報をウルトラワイ
ドバンド信号に変換してアンテナ85を介して空中に放
射される。一方、ステップ105において、送信バッフ
ァ83に送信する情報がなければ、制御部86はその処
理を終了する。
【0116】[受信制御動作について]次に、無線受信
部における、BUSY信号を用いた場合の情報送信制御
動作について図12を参照しながら説明する。図12
は、情報受信先である伝送装置の無線受信部の動作例を
示したフローチャートである。
【0117】まず、無線受信部は、UWBアクセス制御
部97に他の伝送装置からのBUSY信号を検出したか
否かを問い合わせる(ステップ111)。UWBアクセ
ス制御部97からBUSY信号を検出した旨通知された
場合、制御部96は、そのBUSY信号の(周期的なイ
ンパルスの)タイミング周期を取得し、記憶する(ステ
ップ112)。また、BUSY信号を検出していない旨
通知された場合、制御部は、UWB無線通信部92にお
いて自伝送装置に固有の拡散符号による自伝送装置宛の
情報を受信したか判断する(ステップ113)。
【0118】UWB無線通信部92において自伝送装置
に固有の拡散符号による自伝送装置宛の情報を受信した
か判断する。自伝送装置に固有の拡散符号による自伝送
装置宛の情報を受信したと判断した場合には、制御部9
6は、その情報信号の(周期的なインパルスの)タイミン
グ周期を獲得し(ステップ114)、そのタイミング周
期と異なるタイミングを設定して(ステップ115)、
自伝送装置からのBUSY信号の送信タイミングを設定
し(ステップ116)、そして全ての伝送装置で共通と
なる拡散符号を設定する(ステップ117)。以上でB
USY信号の送信準備か完了することになる。
【0119】さらに、制御部96は、UWBアクセス制
御部97を用いて他の伝送装置からのBUSY信号の有
無を判断する(ステップ118)。BUSY信号がある
場合にはその検出したタイミング周期と同じタイミング
を設定する(ステップ119)。また、検出しなけれ
ば、この処理は行なわれない。その後、制御部96は、
上記設定したタイミングによってBUSY信号の送信を
UWB無線通信部92に行わせる(ステップ120)。
【0120】また、ステップ113において、制御部9
6が自伝送装置宛の情報を受信していないと判断した場
合は、制御部96はこの処理を終了する。
【0121】なお、BUSY信号がウルトラワイドバン
ド信号ではなく、広帯域に含まれない帯域の信号である
場合は、上記のステップ114からステップ119を省
略することができる。この場合も本発明は成立する。
【0122】[BUSYパケットを用いる無線伝送制御
の動作例]次に、アクセス制御信号として、BUSYパ
ケットを用いる場合の無線送信部、無線受信部の動作例
について、図13,14を参照しながら説明する。
【0123】[BUSYパケットを用いる無線伝送制御
における無線送信部の動作例]BUSYパケットを用い
る無線伝送制御における無線送信部の動作例を図13を
参照しながら説明する。図13は、伝送装置の無線送信
部における、BUSYパケットを用いた情報送信制御動
作について示したフローチャートである。
【0124】まず、無線送信部の制御部86は、所定の
BUSYパケット検出周期にわたってBUSYパケット
の受信処理を行ない(ステップ121)、この検出期間
においてBUSYパケットを検出したか判断を行なう
(ステップ122)。検出していなければ、制御部86
は後述のステップ125に処理を移行する。一方、BU
SYパケットを検出した場合には、制御部86は、該受
信したBUSYパケット内のアクセス制御情報を獲得す
る(ステップ123)。
【0125】制御部86は、獲得したアクセス制御情報
から、そのBUSYパケットが情報受信の終了を示す最
終のBUSYパケットであるか否かを判断する(ステッ
プ124)。
【0126】最終のBUSYパケットであると判断した
場合は、制御部86は、後述のステップ125に処理を
に移行する。一方、最終のBUSYパケットでな胃と判
断する場合は、制御部86は、再度ステップ121に制
御を戻し、BUSYパケットの検出を開始する。
【0127】ステップ125においては、他の伝送装置
の情報受信は終了している状況が確認されているため、
無線送信部は自局の情報伝送を行うように動作する。す
なわち、制御部86は、送信バッファ83に送信する情
報があるか否かを判断する(ステップ125)。送信す
る情報がある場合には、所定の単位で情報送信を行なう
(ステップ126)。また、送信する情報がなければ処
理を抜ける。
【0128】さらに、ステップ126における情報伝送
に対する、受信側伝送装置からのBUSYパケットを受
信できたかをUWBアクセス制御部87をもちいて制御
部86が判断する(ステップ127)。該BUSYパケ
ットを受信したと判断した場合には、制御部86はステ
ップ125に戻り、さらに所定の単位の情報伝送を行な
う。一方、該BUSYパケットを受信しないと判断した
場合には、受信側伝送装置が受信できない状況にあるの
で、制御部86は、情報送信を終了し、処理を終了させ
る。なお、BUSYパケットとともにクリアパケットを
用いる伝送制御方法をおこなう場合は、前記ステップ1
24の処理が、受信したパケットがクリアパケットであ
るか否かを判断する処理に変更される。
【0129】[BUSYパケットを用いる無線伝送制御
における無線受信部の動作例]BUSYパケットを用い
る無線伝送制御における無線送信部の動作例を図14を
参照しながら説明する。図14は、伝送装置の無線送信
部における、BUSYパケットを用いた情報送信制御動
作について示したフローチャートである。
【0130】無線受信部の制御部96は、UWBアクセ
ス制御部97において他の伝送装置からのBUSYパケ
ットを検出したか判断する(ステップ131)。BUS
Yパケットを検出した場合、制御部96は、そのBUS
Yパケットが送られてきたタイミングを記憶する(ステ
ップ132)。また、BUSYパケットを検出しない場
合、制御部96は処理を後述のステップ133に移行す
る。
【0131】次に、無線受信部は、自局宛の情報が送信
されているか否かを調べる(ステップ133)。まず、
制御部96は、UWB無線通信部92において自伝送装
置に固有の拡散符号を用いて受信信号を逆拡散すること
により自伝送装置宛の情報を受信したか否かを判断す
る。
【0132】制御部96が自伝送装置宛の情報を受信し
たと判断した場合、制御部96は、その情報信号の(周
期的なインパルスの)タイミング周期を獲得し(ステッ
プ134)、BUSYパケットを送信するために、該獲
得したタイミング周期と異なるタイミングを設定する
(ステップ135)。
【0133】さらに、制御部96は、ステップ133に
おいて受信したと判断した情報送信元伝送装置からの情
報受信が完了したか判断する(ステップ136)。受信
が完了した場合には、制御部96は、アクセス制御情報
として最終のBUSYパケットであることを設定する
(ステップ137)。これにより、他の伝送装置は情報
受信が終了したことを知ることができる。受信が完了し
ていない場合には、処理を後述のステップ138に移行
する。
【0134】そして、自伝送装置からのBUSYパケッ
トの送信タイミング周期を設定する(ステップ13
8)。そして、BUSYパケットを拡散処理するために
該無線ネットワークの全ての伝送装置で共通となる拡散
符号を設定する(ステップ139)。
【0135】さらに、BUSYパケットの送出に先立っ
て制御部96は他の伝送装置からのBUSYパケットが
送られているタイミングを獲得する(ステップ14
0)。BUSYパケットが送られている場合には再度ス
テップに戻り、BUSYパケットの送信が終了するまで
待機する。BUSYパケットが送られていない場合に
は、先にステップ134,135,137,138で設
定した条件でBUSYパケットの送信を行う(ステップ
140)。
【0136】また、ステップ133の判断で、自伝送装
置宛の情報を受信していなければ、制御部96は処理を
終了する。
【0137】なお、BUSYパケットとともにクリアパ
ケットを用いる伝送制御方法をおこなう場合は、前記ス
テップ137の処理が、クリアパケットを設定する処理
に変更される。
【0138】[変形例]上述の無線送信部、無線受信部
の構成例においては、制御部86,96として機能する
CPUがEEPROMに格納されたプログラムに基づい
て制御を行うものとしたが、本発明はこれに限らず、該
プログラムが記録されたプログラム記録媒体を送信装
置、受信装置にインストールすることにより、かかる制
御を無線送信部、無線受信部に行わせるようにしても良
い。
【0139】かかるプログラム記録媒体は、例えばフロ
ッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD等
のパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的
若しくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディス
クなどであってよい。また、これらプログラム記録媒体
にプログラムを格納する手段としては、ローカルエリア
ネットワーク、インターネット、ディジタル通信衛星等
の有線または無線通信手段を利用してプログラムをダウ
ンロードし、これをプログラム記録媒体に書き込むよう
にしても良く、またルータやモデム等の通信機器を介在
させて格納するようにしても良い。
【0140】[本実施の形態の利点]情報受信先毎に決
められた拡散符号で拡散処理をして情報送信を行なうこ
とによって、受信先装置を特定した情報伝送を容易に行
なうことができるという効果を奏する。
【0141】情報受信先毎に決められた拡散符号で拡散
処理をして情報送信を行なうことによって、この情報伝
送に関係ない他の伝送装置には、情報伝送が行われてい
ることを認識させない伝送方法が得られる。
【0142】アクセス制御方法のために、共通の拡散符
号を用意し、情報を受信している無線伝送装置が、この
拡散符号を用いた情報送信を行なうことで、周辺の伝送
装置に情報受信中であることを報知する方法が得られ
る。これより、隠れ端末局が存在した場合においても、
その隠れ端末局に通信中であることを容易に伝える方法
を提供することができるという効果が得られる。
【0143】また、情報受信と同時に、受信したウルト
ラワイドバンド通信の受信パルス位置と重ならないタイ
ミングで、情報受信中であることを示す共通の送信パル
スを送信することによって、受信しながら送信を行なえ
るために、良好なアクセス制御方法を実現することがで
きるという効果を奏する。
【0144】受信先伝送装置からのアクセス制御信号を
受信した伝送装置のみが、新たな情報の送信を控えるこ
とによって、情報受信に影響がある隠れ端末局からの通
信のみを一時的に停止させる制御を行なうことができ
る。
【0145】つまり、情報送信元とは通信ができる位置
関係にあるものの、情報受信先へは影響を与えない通信
を行なえるという効果が得られる。
【0146】これより、お互いの通信に影響を与えない
範囲で、異なる拡散符号を用いて多重化した無線伝送を
行なう方法を提供できるという効果を奏する。
【0147】[BUSYパケットを用いる場合の利点]
アクセス制御信号を短いパケット形式として構成するこ
とで、伝送路がアクセス制御信号によって無駄に占有さ
れることを防げられるという効果を奏する。
【0148】情報伝送に先立ち、短いパケット形式のア
クセス嗣脚信号を検出した後に、次のパケットが送られ
てくるまでの間に情報の送信を待機することで、アクセ
ス制御信号を常時送信しなくとも、アクセス制御方法を
得ることができるという効果を奏する。
【0149】また、周期的にアクセス制御信号のパケッ
トを送信することで、そのパケットを一つだけ取り逃が
した場合でも、次のパケットが受信できれば、伝送路の
利用状況を把握することのできる方法を得ることができ
るため、時間的に伝送路の状況が変化する無線伝送路に
好適な無線伝送制御方法を得ることができるという効果
を奏する。
【0150】さらに、情報受信先から情報送信元ヘアク
セス制御信号のパケットを短いパケット形式で返送でき
るので、複数の情報受信先からのアクセス制御信号を多
元化して送信できる伝送制御方法が得られるという効果
を奏する。
【0151】
【発明の効果】本発明によれば、他の情報伝送に干渉を
与えやすい広帯域の無線伝送を行う無線ネットワークに
おいても、効率的な多元接続を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の伝送装置を利用した無線ネットワーク構
成例を表わした図。
【図2】図1における無線ネットワークにおいて、本実
施の形態にかかる無線伝送方法による情報伝送の例を表
した図。
【図3】図3(A)は、該アクセス制御信号とウルトラワ
イドバンド信号とが合成された状態で伝送装置に到達し
た信号の波形図であり、図3(B)は、他局が発したアク
セス制御信号の波形図であり、図3(C)は、自局宛の情
報伝送であるウルトラワイドバンド信号の波形図であ
る。
【図4】図4(A)は、伝送装置T1が送信する情報伝
送装置T3宛の情報伝送信号のタイミングチャートであ
り、図4(B)は伝送装置T3が送信するBUSY信号
のタイミングチャートであり、図4(C)は伝送装置T
7が送信する情報伝送装置T2宛の情報伝送信号のタイ
ミングチャートであり、図4(D)は、伝送装置T2が
送信するBUSY信号のタイミングチャートであり、図
4(E)は伝送装置T6が発する情報信号のタイミング
チャートであり、図4(F)は、伝送装置T4が受信す
るBUSY信号と、送信するBUSY信号とのタイミン
グチャートである。
【図5】図5(A)は、伝送装置T1が送信する情報伝
送装置T3宛の情報伝送信号のタイミングチャートであ
り、図5(B)は伝送装置T3が送信するBUSYパケ
ットのタイミングチャートであり、図5(C)は伝送装
置T7が送信する情報伝送装置T2宛の情報伝送信号の
タイミングチャートであり、図5(D)は、伝送装置T
2が送信するBUSYパケットのタイミングチャートで
あり、図5(E)は伝送装置T6が発する情報信号のタ
イミングチャートであり、図5(F)は、伝送装置T4
が受信するBUSYパケットと、送信するBUSYパケ
ットとのタイミングチャートである。
【図6】図6(A)は、伝送装置T1が送信する情報伝
送装置T3宛の情報伝送信号のタイミングチャートであ
り、図6(B)は伝送装置T3が送信するBUSYパケ
ットとクリアパケットのタイミングチャートであり、図
6(C)は伝送装置T7が送信する情報伝送装置T2宛
の情報伝送信号のタイミングチャートであり、図6
(D)は、伝送装置T2が送信するBUSYパケットと
クリアパケットとのタイミングチャートであり、図6
(E)は伝送装置T6が発する情報信号のタイミングチ
ャートであり、図6(F)は、伝送装置T4が受信する
BUSYパケットとクリアパケットと、送信するBUS
Yパケットとクリアパケットとのタイミングチャートで
ある。
【図7】図1及び図2に示す制御局(伝送装置)T8に
よって設定されるフレーム構成の一例を示す図である。
【図8】図8は、無線伝送装置の無線送信部の構成例を
示すブロック図である。
【図9】本実施の形態による無線受信装置の構成例を表
わしたブロック図である。
【図10】伝送装置の無線送信部における、送信情報の
格納動作を示したフローチャートである。
【図11】無線送信部における、BUSY信号を用いた
場合の情報送信制御動作について示したフローチャート
である。
【図12】図12は、情報受信先である伝送装置の無線
受信部の動作例を示したフローチャートである。
【図13】図13は、伝送装置の無線送信部における、
BUSYパケットを用いた情報送信制御動作について示
したフローチャートである。
【図14】図14は、伝送装置の無線送信部における、
BUSYパケットを用いた情報送信制御動作について示
したフローチャートである。
【符号の説明】
T1〜T7 … 伝送装置 T8 … 伝送装置(制御局) 81 … インターフェース 82 … 受信バッファ 83 … 送信バッファ 84 … UWB無線通信部 86 … 制御部 87 … UWBアクセス制御部 88 … 情報記憶部 85 … アンテナ 91 … アンテナ 92 … UWB無線通信部 93 … 受信バッファ 94 … 送信バッファ 95 … インターフェース 96 … UWBアクセス制御部 97 … 制御部 98 … 情報記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE02 EE11 EE21 EE31 5K033 AA01 CA11 CA17 CB01 CB13 CC04 DA01 DA19 DB12 DB14 EA06 EA07 EC01 5K067 AA13 BB13 CC04 CC08 CC10 DD25 EE12 EE72 HH23 KK13 KK15

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線伝送装置によって構成される
    無線伝送システムにおいて、 無線伝送装置はそれぞれ、共通の拡散符号と、各無線伝
    送装置に対応する拡散符号とを記憶しており、 情報送信元の無線伝送装置は、情報受信先の無線伝送装
    置に対応する拡散符号を用いて情報信号を拡散した無線
    信号を送信し、該情報受信先の無線伝送装置は該拡散符
    号を用いて該無線信号を復号し、 各無線伝送装置は、自局宛の無線信号を受信している場
    合、前記共通の拡散符号を用いたアクセス制御信号を送
    信することを特徴とする無線伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線伝送システムにお
    いて、 各無線伝送装置は、他の無線伝送装置からのアクセス制
    御信号を受信している間、自局からの無線送信信号の送
    信を行わないことを特徴とする無線伝送システム。
  3. 【請求項3】 無線ネットワークのための無線伝送装置
    において、 無線ネットワークを構成する無線伝送装置に共通の第1
    の拡散符号と、各伝送装置に固有の第2の拡散符号とを
    格納する手段と、 他の無線伝送装置に宛てて情報を無線伝送する場合、該
    無線伝送装置に固有の第2の拡散符号を用いて情報を拡
    散処理して送信する手段と、 自局宛の無線信号を受信した場合、アクセス制御信号を
    送信する手段と、を有することを特徴とする無線伝送装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線伝送装置におい
    て、 前記アクセス制御信号は所定の周波数のキャリア波であ
    ることを特徴とする無線伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の無線伝送装置におい
    て、 前記アクセス制御信号は前記第1の拡散符号を用いて拡
    散処理した信号であることを特徴とする無線伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の無線伝送装置におい
    て、 該アクセス制御信号はインパルス列からなるインパルス
    信号であり、 該無線伝送装置は、前記自局宛の無線信号を構成するイ
    ンパルス信号のタイミングと重ならないタイミングで該
    アクセス制御信号を送信することを特徴とする無線伝送
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の無線伝送装置におい
    て、 該アクセス制御信号はインパルス列からなるインパルス
    信号であり、 該無線伝送装置は、他の無線伝送装置から発信されたア
    クセス制御信号を受信中に他の無線伝送装置から自局宛
    に送信された無線信号を受信した場合、前記他の無線伝
    送装置から発信されたアクセス制御信号のインパルス信
    号のタイミングと同じタイミングで該アクセス制御信号
    を送信することを特徴とする無線伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の無線伝送装置におい
    て、 前記アクセス制御信号は、パケット情報であることを特
    徴とする無線伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の無線伝送装置におい
    て、 該無線伝送装置は、自局宛の無線信号を受信している
    間、前記パケット情報を所定の周期間隔で送信すること
    を特徴とする無線伝送装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の無線伝送装置におい
    て、 該無線伝送装置は、自局宛の無線信号の受信が終了した
    場合、受信終了を示す情報を含むパケット情報を送信す
    ることを特徴とする無線伝送装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の無線伝送装置におい
    て、 該無線伝送装置は、前記パケット情報のそれぞれに自局
    宛の無線信号の受信終了を示す情報を含ませることを特
    徴とする無線伝送装置。
  12. 【請求項12】 複数の無線伝送装置からなる無線ネッ
    トワークのための無線伝送方法において、 無線伝送装置に固有の第1の拡散符号を用いて、自局宛
    の送信信号を受信しているか否かを判断するステップ
    と、 該判断するステップにおいて自局宛の無線信号を受信し
    ていると判断した場合、アクセス制御信号を送信するス
    テップとを有することを特徴とする無線伝送方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の無線伝送方法にお
    いて、 前記アクセス制御信号は所定の周波数のキャリア波であ
    ることを特徴とする無線伝送方法。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の無線伝送方法にお
    いて、 前記アクセス制御信号は、共通の第2の拡散符号を用い
    て拡散された信号であることを特徴とする無線伝送装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の無線伝送方法にお
    いて、 前記アクセス制御信号は、前記自局宛の送信信号を構成
    するインパルスのタイミングと重ならないタイミングで
    送信されることを特徴とする無線伝送方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の無線伝送方法にお
    いて、 他の無線伝送装置から発信されたアクセス制御信号を受
    信中に他の無線伝送装置から自局宛に送信された無線信
    号を受信した場合、前記共通の第2の拡散符号によって
    拡散されたアクセス制御信号は、前記他の無線伝送装置
    から発信されたアクセス制御信号のインパルスのタイミ
    ングと同じタイミングで送信されることを特徴とする無
    線伝送方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の無線伝送方法にお
    いて、 前記アクセス制御信号は、パケット情報であることを特
    徴とする無線伝送方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の無線伝送方法にお
    いて、 前記パケット情報は、自局宛の無線信号を受信している
    間所定の周期間隔で送信されることを特徴とする無線伝
    送方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の無線伝送方法にお
    いて、 自局宛の無線信号の受信が終了した場合、受信終了を示
    す情報を含むパケット情報が送信されることを特徴とす
    る無線伝送方法。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の無線伝送方法にお
    いて、 前記パケット情報のそれぞれは、自局宛の無線信号の受
    信終了を示す情報をパケット情報に含むことを特徴とす
    る無線伝送方法。
  21. 【請求項21】 複数の無線伝送装置からなる無線ネッ
    トワークのための無線伝送装置の制御部として、演算装
    置を機能させるためのプログラムにおいて、 無線伝送装置に固有の第1の拡散符号を用いて、自局宛
    の送信を受信しているか否かを判断するステップと、 該判断するステップにおいて、自局宛の無線信号を受信
    していると判断した場合、該無線ネットワークにおける
    無線伝送装置に共通の第2の拡散符号によって拡散処理
    したアクセス制御信号を送信させるステップとを演算装
    置に実行させるためのプログラム。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のプログラムにおい
    て、 該アクセス制御信号はインパルス列からなるインパルス
    信号であり、 前記アクセス制御信号を送信させるステップにおいて、
    該アクセス制御信号は該自局宛の無線信号を構成するイ
    ンパルス信号のタイミングと重ならないタイミングで送
    信されることを特徴とするプログラム。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載のプログラムにおい
    て、 該アクセス制御信号はインパルス列からなるインパルス
    信号であり、 該アクセス制御信号は、他の無線伝送装置から発信され
    たアクセス制御信号を受信中に他の無線伝送装置から自
    局宛に送信された無線信号を受信した場合、前記他の無
    線伝送装置から発信されたアクセス制御信号のインパル
    ス信号のタイミングと同じタイミングで送信されること
    を特徴とするプログラム。
  24. 【請求項24】 請求項21から請求項23のいずれか
    に記載のプログラムを格納したプログラム記録媒体。
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