JP2003101280A - 電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造 - Google Patents

電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造

Info

Publication number
JP2003101280A
JP2003101280A JP2001295952A JP2001295952A JP2003101280A JP 2003101280 A JP2003101280 A JP 2003101280A JP 2001295952 A JP2001295952 A JP 2001295952A JP 2001295952 A JP2001295952 A JP 2001295952A JP 2003101280 A JP2003101280 A JP 2003101280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
wave shield
bottom plate
electronic component
shield case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001295952A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Mamiya
正道 真宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001295952A priority Critical patent/JP2003101280A/ja
Publication of JP2003101280A publication Critical patent/JP2003101280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁波シールドケース内に載置した電子部品よ
り放射する電磁波及び他より照射される電磁波を十分に
遮蔽することができない。 【解決手段】基板上に実装された電子部品の周囲を包囲
して電磁波を遮蔽する電磁波シールドケース1であっ
て、磁性材料からなる底板2と、該底板1の周囲に形成
された磁性材料からなる枠体3とを有し、上記底板2お
よび/または枠体3に電子部品の端子を挿通する少なく
とも2つの端子用孔4を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波、電磁波発生
源である電子部品の周囲を包囲して、その電子部品から
放射される電磁波、及び外部からその電子部品に照射さ
れる電磁波を遮蔽するシールドケース、及びその電磁波
シールド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品を備えた製品の小型化が
進み、搭載される電子部品も小さな基板上に非常に密に
実装されている。そのため、各電子部品より放射する電
磁波が近接する他の電子部品に影響を及ぼし誤作動の原
因となっている。
【0003】このような電磁波は、大別して電子部品の
配線を伝送する伝送ノイズと空中を伝送する放射ノイズ
の2種類があり、これら伝送ノイズを遮蔽するために電
子部品やその端子部の周囲を包囲するため種々の電磁波
シールドケースが用いられている。
【0004】上記伝送ノイズを防止する電磁波シールド
ケースとして、図5(a)に示すようなバルンコア11
や同図(b)に示すようなビーズコア11が用いられて
おり、電子部品18の配線の途中に挿入したり、電子部
品18の端子18aに挿入して伝送ノイズを除去するも
のである。
【0005】また、空中を伝送する放射ノイズを防止す
る電磁波シールドケースとして、図6(a)に示すよう
なリング21、または同図(b)に示すようなキャップ
21が用いられており、電子部品28の周囲を包囲する
ように電子部品28が実装された基板27上に樹脂など
の接着剤を介して固定されている。
【0006】さらに、上記伝送ノイズ及び放射ノイズを
同時に防止するため、図5に示すバルンコア11または
ビーズコア11と図6に示すリング21またはキャップ
21の2つの電磁波シールドケース11及び21を配置
されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図5に示すようなバルンコア、ビーズコアといった電磁
波シールドケース11を用いた場合、電子部品18より
空中へ放射ノイズが放出されていれば、電磁波を十分に
遮蔽することはできないという欠点を有していた。
【0008】また、図6に示すようなリングやキャップ
といった電磁波シールドケース21を用いた場合、電子
部品28より空中へ放出される放射ノイズを除去するこ
とはできるものの、電子部品28より配線を伝送して電
磁波が放出されていれば十分に伝送ノイズを遮蔽するこ
とはできないという欠点を有していた。
【0009】上記電磁波を十分に遮蔽するには、伝送ノ
イズ、放射ノイズの両方を有効に防止する対策を打つの
が理想であるが、1つの電子部品に対して図5及び図6
に示す電磁波シールドケース11及び21を配置した場
合、各電磁波シールドケース11及び21を1つずつ配
置する必要があるため、行程や費用が増加するという欠
点を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁波シールド
ケースは、基板上に実装された電子部品の周囲を包囲し
て電磁波を遮蔽する電磁波シールドケースであって、磁
性材料からなる底板と、該底板の周囲に形成された磁性
材料からなる枠体とを有し、上記底板および/または枠
体に電子部品の端子を挿入する少なくとも2つの端子用
孔を有することを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の電磁波シールドケースは、
上記枠体の上面に蓋を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】さらに、本発明の電磁波シールドケース
は、上記底板の基板と接する面に電極を形成したことを
特徴とするものである。
【0013】本発明の電磁波シールドケースを用いた電
磁波シールド構造は、上記シールドケースを電子部品を
実装する基板の上面に設け、上記底板の上面に電子部品
を載置するとともに、該電子部品の端子を上記端子用孔
より挿通して基板上に実装することを特徴とするもので
ある。
【0014】また、本発明の電磁波シールド構造は、上
記端子用孔の直径が上記電子部品の端子径の1〜3倍で
あることを特徴とするものである。
【0015】さらに、本発明の電磁波シールド構造は、
上記電極を有するシールドケースを電子部品を実装する
基板の上面に設け、上記底板の上面に電子部品を載置す
るとともに、該電子部品の端子を上記端子用孔より挿通
して上記底板の電極を介して基板上に圧着することを特
徴とするものである。
【0016】本発明の電磁波シールドケース及びその電
磁波シールド構造によれば、磁性材料からなる底板と、
該底板の周囲に形成された磁性材料からなる枠体とを有
し、上記底板および/または枠体に電子部品の端子を挿
入する少なくとも2つの端子用孔を有する電磁波シール
ドケースを、電子部品を実装する基板の上面に設け、上
記底板の上面に電子部品を載置するとともに、該電子部
品の端子を上記端子用孔より挿通して基板上に実装する
ことから、電子部品の配線を伝わる伝送ノイズは電磁波
シールドケースに設けられた端子用孔に端子を挿通させ
ることによって吸収され、電子部品より放射する電磁波
は電磁波シールドケースの枠体によって有効に吸収され
る。この作用により同時に伝送ノイズ及び放射ノイズの
電磁波を有効に遮蔽することができる。
【0017】また、1つの電子部品に対し1つの電磁波
シールドケースを配置することから、電子部品の実装と
同時に電磁波シールドケースの実装も行うことができ、
部材数、行程を削減し、コストを削減することができ
る。
【0018】さらに、本発明の電磁波シールドケース及
びその電磁波シールド構造によれば、上記電磁波シール
ドケースの底板の基板と接する面に電極を形成し、電子
部品を実装する基板の上面に設け、上記底板の上面に電
子部品を載置するとともに、該電子部品の端子を上記端
子用孔より挿通して上記底板の電極を介して基板上に圧
着することから、アキシャルタイプやラジアルタイプの
電子部品においても電子部品の端子を電磁波シールドケ
ースの底板に形成された電極に予め熱圧着しておくこと
ができ、電子部品を備えた電磁波シールドケースを基板
の上面に載置するだけで表面実装(SMD)することが
でき、電子部品を高密度に実装する場合において、容易
に、且つ高精度に実装することができる。
【0019】またさらに、本発明の電磁波シールド構造
は、上記端子用孔の直径が上記電子部品の端子径の1〜
3倍であることから、電子部品の実装された基板側への
ノイズの放射や基板側からのノイズの照射を有効に遮蔽
でき、電子部品の端子部から放射される電磁波を有効に
吸収することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図によ
って説明する。
【0021】図1(a)、(b)は本発明の電磁波シール
ドケース1の一実施形態を示す斜視図であり、本発明の
電磁波シールドケース1は、底板2と、該底板2の周囲
に形成された枠体3とからなり、上記底板2には電子部
品の端子を挿通する端子用孔4が形成されている。
【0022】上記電磁波シールドケース1は、Ni合金
であるパーマロイ、Mn−Zn系フェライトなどの磁性
材料等から成り、特に、Ni−Zn系フェライトから成
ることが好ましく、この場合、例えばFe23を47〜
51モル%、NiOを10〜14モル%、ZnOを31
〜35モル%を必須成分とし、さらにCuOを0〜4モ
ル%含有してなる原料粉末に、所望のバインダーを添加
混合した後、金型に充填して加圧することによって所望
の形状に成形する。なお、電子部品の端子を挿通する端
子用孔4となる孔を金型によって同時に成形することも
可能である。しかる後、得られた成形体を900〜13
00℃の範囲にて焼成することによって得られる。
【0023】また、上記電磁波シールドケース1は、そ
の相対密度を80%以上にすることが好ましく、上記バ
インダーとしてPVA、PEG、およびアクリル系樹脂
を用いることによって、相対密度を80%以上の高いも
のとして、機械的強度が高く、電磁波シールドケース1
の破損を防止することができる。
【0024】さらに、上記電磁波シールドケース1は、
磁性材料であるNi−Zn系フェライトから形成するこ
とによって、100KHzにおける透磁率が1500〜
2000と低い値にできることから、周波数が500M
Hz〜1GHzの非常に高周波の電磁波も充分に吸収、
除去することができる。
【0025】またさらに、上記電磁波シールドケース1
は、底板2の厚みを0.4〜6.0mm、枠体3の厚み
を0.25〜1.0mmとすることが好ましく、電磁波
を充分に遮蔽し、小型化に対応した形状となすことがで
きる。上記底板2の厚みが0.4mm未満及び枠体3の
厚みが0.25mm未満となると、電磁波を遮蔽する特
性が低下して高い遮蔽特性が得ることができなくなると
ともに、機械的強度も低下するため衝撃によって破損等
が生じる恐れがある。一方、底板2の厚みが6.0m
m、枠体3の厚みが1.0mmを超えても電磁波の吸収
特性は大きく向上することはなく、小型化に対応するこ
とができない。
【0026】なお、上記底板2は、その厚みが枠体3の
厚みより大きくしておくことが好ましく、電磁波シール
ドケース1内に載置される電子部品の伝送ノイズを吸
収、除去するため挿入損失という特性を利用しているた
めであり、この特性はフェライト等の底板2を通過中に
高周波の電磁波が減衰されるものであり、この通過距離
が短すぎると、即ち底板2の厚みが小さ過ぎると、電磁
波を十分に吸収、除去できないため、上記底板2は、そ
の厚みが枠体3の厚みより大きくしておくことが好まし
い。
【0027】また、上記底板2には2つの電子部品の端
子を挿通する端子用孔4が形成されており、電磁波シー
ルドケース1内に載置する電子部品の端子を電磁波シー
ルドケース1の外側に挿通する作用を成す。
【0028】上記端子用孔4は、電子部品の端子の数に
対応して、例えば図1に示すように2つの端子用孔4を
備えたものの場合、電子部品の端子付近より放射される
電磁波を有効に遮蔽することができる。
【0029】なお、上記端子用孔4の形状は、電子部品
の形状によって円形、角形等種々の形状とし、また、底
板2に形成されているものに限定されることはなく、枠
体3に形成されていてもよく、その数及び位置等も種々
変更することは可能である。
【0030】さらに、上記電磁波シールドケース1は、
図1(b)に示すように枠体2の上面に蓋5を設けるこ
とによって、電子部品よりあらゆる方向へ放射される電
磁波の放出や全方向からの照射される電磁波を有効に遮
蔽することができる。
【0031】またさらに、本発明の電磁波シールドケー
ス1は、図2に示すようにその底板2の電子部品を実装
する基板と接する面に電極6を形成してなることが好ま
しく、詳細を後述するように、電磁波シールドケース1
に電子部品を載置した際、アキシャルタイプやラジアル
タイプの電子部品においても、その端子を電磁波シール
ドケース1の底板2に形成された電極6に予め熱圧着し
ておくことができ、電子部品を備えた電磁波シールドケ
ース1を基板の上面に載置するだけで表面実装(SM
D)することができ、電子部品を高密度に実装する場合
において、容易に、且つ高精度に実装することができ
る。
【0032】上記電極6は、上述の電磁波シールドケー
ス1の製造工程において、成形体を焼成した後、スクリ
ーン印刷や転写、ディッピング等の方法によって銀等の
厚膜を作製した後、メッキ法によりNi層、半田もしく
はSn層を形成することによって得られ、電磁波シール
ドケース1に載置する電子部品の種類や大きさ等に対応
して、電極面積や位置を選択して形成される。
【0033】次いで、本発明の電磁波シールドケース1
を用いた電磁波シールド構造について説明する。
【0034】図3(a)は、本発明の電磁波シールド構
造を示す斜視図であり、(b)は同図(a)の断面図で
ある。
【0035】本発明の電磁波シールド構造は、図1に示
すような電磁波シールドケース1を電子部品8を実装す
る基板7の上面に接合し、上記電磁波シールドケース1
の底板2の上面に電子部品8を載置するとともに、該電
子部品8の端子8aを端子用孔4より基板7の下面側に
挿通する構造をなす。
【0036】このような電磁波シールド構造を有するこ
とから、電子部品8の端子8aを伝わる電磁波は、電磁
波シールドケース1に設けられた端子用孔4を挿通させ
ることによって吸収され、電子部品8より放射する電磁
波は電磁波シールドケース1の枠体2によって有効に吸
収される。この作用により同時に伝送ノイズと放射ノイ
ズ等の電磁波を有効に遮蔽することができる。
【0037】また、上記端子用孔4の直径は、電磁波シ
ールドケース1に載置する電子部品8の端子8aの径に
対して1〜3倍とすることが好ましく、電子部品8及び
その端子8aの周辺から放射される電磁波を十分に吸収
することができる。上記端子用孔4の径が端子8aの径
の3倍を超えると、電子部品8やその端子8a周辺から
放射される電磁波が電磁波シールドケース1の外側へ漏
れやすくなる。
【0038】さらに、上述の電磁波シールド構造では、
図2に示すような電極6を有する電磁波シールドケース
1を用いた電磁波シールド構造とすることが好ましく、
図4に示すように、電極6を有する電磁波シールドケー
ス1を、電子部品8を実装する基板7の上面に接合し、
上記底板2の上面に電子部品8を載置するとともに、該
電子部品8の端子8aを端子用孔4より底板1の電極6
を介して基板7上に圧着する構造を有している。
【0039】上述の電磁波シールド構造とすることによ
って、アキシャルタイプやラジアルタイプの電子部品8
を用いる場合、端子用孔4から基板7に設けられた孔を
挿通して基板7の下面にハンダ付けする必要があった
が、図4に示すように電子部品8の端子8aを電磁波シ
ールドケース1の底板2の下面に形成された電極6に予
め熱圧着しておくことができることから、基板7の上面
にクリームハンダ等を付着しておけば、電子部品8を備
えた電磁波シールドケース1を基板7の上面に載置する
だけで表面実装(SMD)することができ、電子部品を
高密度に実装する場合において、容易に、且つ高精度に
電磁波シールドケース1に載置された電子部品8を実装
することができる。
【0040】なお、本発明の電磁波シールドケース1及
び電磁波シールド構造は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、上述の実施形態では、電磁波
シールドケース1は四角形状の底板2及び枠体3からな
る形状としたが、底板1及び枠体3が一体的な部材から
形成されてもよく、また、円形状や多角形状等種々の形
状を有するものでもよい。
【0041】
【実施例】先ず、図1(a)に示すような本発明の電磁
波シールドケースを得るため、磁性材料としてFe23
49モル%、NiO12モル%、ZnO33モル%、C
uO3モル%の組成のNi−Zn系フェライト材を用
い、粉末プレス成形によって成形した後、焼成して底板
及び枠体からなる電磁波シールドケース試料を作製し
た。
【0042】なお、底板の厚みを0.2〜4mm、枠体
の厚みを0.2〜0.5mmとし、端子用孔の径は0.
4〜0.7mmとした。
【0043】また、比較例として図6(b)に示すよう
な電磁波シールドケースを上述と同様な方法で作製し
た。
【0044】そして、各電磁波シールドケース試料の端
子用孔のインピーダンスを測定した。
【0045】先ず、放射ノイズ除去特性を測定するた
め、電磁波シールドケース内に測定端子を入れ、外部よ
り周波数100MHzの電磁波を照射し、電磁波シール
ドケース内に電磁波のレベルを測定端子によって測定
し、この測定結果と照射した電磁波とを比較して放射ノ
イズの除去特性を確認した。
【0046】次いで、伝送ノイズ除去特性を測定するた
め、電磁波シールドケースの端子用孔にワイヤーを通
し、そのワイヤーに100MHzの信号を通し、電磁波
シールドケースの外側に出力された電磁波のレベルを測
定した。なお、ワイヤー径はφ0.2mmとする。
【0047】結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1より明らかなように、比較例である電
磁波シールドケース試料(No.9、10)は、枠体の
みから形成されているため、放射ノイズの除去特性が4
0〜43dBであることが判った。
【0050】これに対し、本発明の電磁波シールドケー
ス試料(No.1〜8)は、端子用孔を備えた底板を有
するため、放射ノイズの除去特性が45〜56dBと十
分に電磁波を遮蔽しており、端子用孔におけるノイズ除
去特性を示す伝送ノイズ除去特性は32〜44dBと十
分に遮蔽していることが判った。
【0051】
【発明の効果】本発明の電磁波シールドケース及びその
電磁波シールド構造によれば、底板と、該底板の周囲に
形成された枠体とからなり、上記底板および/または枠
体に電子部品の端子を挿入する少なくとも2つ以上の端
子用孔を有する電磁波シールドケースを、電子部品を実
装する基板の上面に設け、上記底板の上面に電子部品を
載置するとともに、該電子部品の端子を上記端子用孔よ
り挿通して基板上に実装することから、電子部品の配線
を伝わる伝送ノイズは電磁波シールドケースに設けられ
た端子用孔に端子を挿通させることによって吸収され、
電子部品より放射する電磁波は電磁波シールドケースの
枠体によって有効に吸収される。この作用により同時に
伝送ノイズ及び放射ノイズの電磁波を有効に遮蔽するこ
とができる。
【0052】また、1つの電子部品に対し1つの電磁波
シールドケースを配置することから、電子部品の実装と
同時に電磁波シールドケースの実装も行うことができ、
部材数、行程を削減し、コストを削減することができ
る。
【0053】さらに、本発明の電磁波シールドケース及
びその電磁波シールド構造によれば、上記電磁波シール
ドケースの底板の基板と接する面に電極を形成し、電子
部品を実装する基板の上面に設け、上記底板の上面に電
子部品を載置するとともに、該電子部品の端子を上記端
子用孔より挿通して上記底板の電極を介して基板上に圧
着することから、アキシャルタイプやラジアルタイプの
電子部品においても電子部品の端子を電磁波シールドケ
ースの底板に形成された電極に予め熱圧着しておくこと
ができ、電子部品を備えた電磁波シールドケースを基板
の上面に載置するだけで表面実装(SMD)することが
でき、電子部品を高密度に実装する場合において、容易
に、且つ高精度に実装することができる。
【0054】またさらに、本発明の電磁波シールド構造
は、上記端子用孔の直径が上記電子部品の端子径の1〜
3倍とすることから、電子部品の実装された基板側への
ノイズの放射や基板側からのノイズの照射や電子部品の
端子を伝わる電磁波を有効に遮蔽でき、電子部品の端子
部から放射される電磁波を有効に吸収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の電磁波シールドケー
スの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の本発明の電磁波シールドケースの他の
実施形態を示す斜視図である。
【図3】(a)は本発明の電磁波シールドケースを用い
た電磁波シールド構造の一実施形態を示す斜視図であ
り、(b)は同図(a)のX−X線における断面図であ
る。
【図4】(a)は本発明の電磁波シールドケースを用い
た電磁波シールド構造の他の実施形態を示す斜視図であ
り、(b)は同図(a)のY−Y線における断面図であ
る。
【図5】(a)、(b)は従来の電磁波シールドケース
を用いた電磁波シールド構造を示す斜視図である。
【図6】(a)、(b)は従来の電磁波シールドケース
を用いた電磁波シールド構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:電磁波シールドケース 2:底板 3:枠体 4:端子用孔 5:蓋 6:電極 7:基板 8:電子部品 8a:端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に実装された電子部品の周囲を包囲
    して電磁波を遮蔽する電磁波シールドケースであって、
    磁性材料からなる底板と、該底板の周囲に形成された磁
    性材料から成る枠体とを有し、上記底板および/または
    枠体に電子部品の端子を挿通する少なくとも2つの端子
    用孔を有することを特徴とする電磁波シールドケース。
  2. 【請求項2】上記枠体の上面に磁性材料からなる蓋を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド
    ケース。
  3. 【請求項3】上記底板の基板と接する面に電極を形成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁波シ
    ールドケース。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の電磁波シールド
    ケースを、電子部品を実装する基板の上面に設け、上記
    底板の上面に電子部品を載置するとともに、該電子部品
    の端子を上記端子用孔より挿通して基板上に実装するこ
    とを特徴とする電磁波シールド構造。
  5. 【請求項5】上記端子用孔の直径が上記電子部品の端子
    径の1〜3倍であることを特徴とする請求項4に記載の
    電磁波シールド構造。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の電磁波シールドケース
    を、電子部品を実装する基板の上面に設け、上記底板の
    上面に電子部品を載置するとともに、該電子部品の端子
    を上記端子用孔より挿通して上記底板の電極を介して基
    板上に圧着することを特徴とする電磁波シールド構造。
JP2001295952A 2001-09-27 2001-09-27 電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造 Pending JP2003101280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001295952A JP2003101280A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001295952A JP2003101280A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003101280A true JP2003101280A (ja) 2003-04-04

Family

ID=19117298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001295952A Pending JP2003101280A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003101280A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101020388B1 (ko) 2002-06-28 2011-03-08 에버스핀 테크놀러지스, 인크. 자성 재료를 포함하는 전자 회로를 위한 자기 차폐
US9788467B2 (en) 2015-07-27 2017-10-10 Fujitsu Limited Shield case

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101020388B1 (ko) 2002-06-28 2011-03-08 에버스핀 테크놀러지스, 인크. 자성 재료를 포함하는 전자 회로를 위한 자기 차폐
US9788467B2 (en) 2015-07-27 2017-10-10 Fujitsu Limited Shield case

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110392926A (zh) 高频模块
EP1818954A1 (en) Loop type coil parts
KR101474166B1 (ko) 칩 전자부품 및 그 제조방법
US6778034B2 (en) EMI filters
JP6478001B2 (ja) 電子部品
JP3204112U (ja) 電子構成部品
KR20010067050A (ko) 적층인덕터와 그 제조방법
JP2010087058A (ja) 高周波モジュール
JP2010177380A (ja) コモンモードフィルタ及びその実装構造
JP2006286915A (ja) 回路モジュール
KR20110102925A (ko) 리세스 형성된 상부 패턴 및 캐비티를 갖는 듀플렉스 필터
KR20160043796A (ko) 칩 전자부품
JP2022000922A (ja) 積層型電子部品
EP1263043A1 (en) Electronic element with a shielding
JP2020167273A (ja) インダクタ
JPH10106839A (ja) 積層型高周波インダクタ
JP2003101280A (ja) 電磁波シールドケース及びそれを用いた電磁波シールド構造
JPH09116289A (ja) ノイズ抑制型電子装置およびその製造方法
US20080001682A1 (en) Non-Reciprocal Circuit Device
KR100792145B1 (ko) 반도체 패키지 및 그 제조 방법
JP5178351B2 (ja) 電子部品の実装構造
JPH10335152A (ja) 表面実装型インダクタ及びその製造方法
US11482373B2 (en) Multilayer coil component
KR101872487B1 (ko) 초고주파 무선 통신용 세라믹 안테나
CN106373926A (zh) 封装结构及屏蔽件与其制法