JP2003100118A - 信号灯 - Google Patents

信号灯

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JP2003100118A JP2001290490A JP2001290490A JP2003100118A JP 2003100118 A JP2003100118 A JP 2003100118A JP 2001290490 A JP2001290490 A JP 2001290490A JP 2001290490 A JP2001290490 A JP 2001290490A JP 2003100118 A JP2003100118 A JP 2003100118A
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    • Y02B20/72Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps in street lighting

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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ素子の光軸に対する入射角度の小さな
外光に対しても十分な遮光効果を発揮することができ、
疑似点灯現象を効果的に防止できる信号灯を提供する。 【解決手段】 信号灯は、光源側に凸面21aを有し且
つ外光側に該凸面口径よりも小さい凹面21bを有する
多数のアフォーカル系レンズ素子21を配列してなる内
側のレンズアレイ20と、正の屈折力を有する多数の凸
レンズ素子31を配列してなる外側のレンズアレイ30
とを備え、外側のレンズアレイ30における凸レンズ素
子31の光軸は、該凸レンズ素子31の光源側焦点が内
側のレンズアレイ20における凹面21bの口径外直下
近傍に位置するように、内側のレンズアレイ20におけ
るアフォーカル系レンズ素子21の光軸に対し下方に変
位せ、さらに、両レンズアレイ20、30間には凹面2
1bの口径周囲において外光を遮光する遮光膜41と遮
光板40を設けた構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通用等の信号機
に用いられる信号灯に関し、特に、西陽等の太陽光によ
って発生する疑似点灯現象を効果的に防止できる信号灯
に関する。
【0002】
【従来の技術】屋外に設置される信号機に用いられる信
号灯においては、太陽光などの外光が信号灯正面から灯
体内に進入し、灯体内の放物面反射鏡により反射されて
再び灯体外へ放射されることにより、点灯していない信
号灯があたかも点灯しているかのように見える疑似点灯
現象が生じ、視認性を著しく損なう原因となる。
【0003】そこで、従来より種々の疑似点灯防止光学
系が提案されている。例えば、特開平8−212492
号公報においては、光源側及び外光側にそれぞれ凸面を
有する多数の凸レンズ素子を配列してなる2枚のレンズ
アレイを配設し、両レンズアレイにおけるレンズ素子の
光軸を一致させるとともに、両レンズアレイの間に両レ
ンズ素子の焦点を共有させて配置した構成のものや、外
側のレンズアレイにおけるレンズ素子の光源側を外光側
凸面と同一口径を有する凹面に形成したものや、さら
に、外側のレンズアレイにおけるレンズ素子の光源側凸
面の頂部に小さな凹面を形成したものなどが提案されて
いる。
【0004】一方、特開平7−200994号公報に示
される信号灯は、図9に示すように、多数の凸レンズ素
子1a、2aを配列してなる2枚のレンズアレイ1、2
を背向配置し、2枚のレンズアレイ1、2間において対
応する両レンズ素子1a、2aの光軸を一致させるとと
もに、対応する両レンズ素子1a、2aの焦点を両レン
ズアレイ1、2間に共有させる。
【0005】さらに、両レンズアレイ1、2間に透過孔
3aを有する遮光膜3を介装し、この透過膜3における
透過孔3aの中心は両レンズ素子1a、2aの光軸に対
し上方に変位量Dだけ変位させた構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−212
492号公報に示される疑似点灯防止光学系は、何れも
外光が灯体内に進入することを規制することができず、
単に両レンズアレイのレンズ素子に通すことにより、内
側レンズアレイのレンズ素子から灯体内へと射出する際
に外光を広く拡散させるだけであるため、このような拡
散方式のものでは灯体内の反射鏡で反射した外光が再び
灯体外に放射されることを防止できず、疑似点灯防止効
果は不十分なものとなる。
【0007】一方、上記特開平7−200994号公報
に示される疑似点灯防止光学系においては、図9に示す
ように、外側レンズアレイ2のレンズ素子2aを透過し
傾斜しながら収束した外光(太陽光)の一部を遮光膜3
により吸収遮光し、灯体内への入射を規制することがで
きる。
【0008】しかしながら、2枚のレンズアレイ1、2
間における両レンズ素子1a、2aの光軸が一致してい
るため、レンズ素子1a、2aの光軸に対する太陽光の
入射角度が増すにつれて太陽光を遮光する効率が高くな
るが、水平に近い角度で入射する太陽光、すなわち、レ
ンズ素子の光軸に対する入射角度が0°近傍の太陽光に
対しては充分な遮光効率を発揮することができない。
【0009】なぜなら、2枚のレンズアレイ1、2間に
おける両レンズ素子1a、2aの光軸が一致しているた
め、入射角度が0°近傍の太陽光を遮光しようとする
と、灯体内の光源から射出される光線までもが遮光され
てしまうことになるからである。
【0010】そこで、本発明は上記した実情にかんが
み、レンズ素子の光軸に対する入射角度の小さな外光に
対しても充分な遮光効果を発揮することができ、疑似点
灯現象を効果的に防止することができる信号灯を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光源側に凸面を有し且つ外光側に該凸面
口径よりも小さい凹面を有する多数のアフォーカル系レ
ンズ素子を配列してなる内側のレンズアレイと、正の屈
折力を有する多数の凸レンズ素子を配列してなる外側の
レンズアレイとを備え、外側のレンズアレイにおける凸
レンズ素子の光軸は、該凸レンズ素子の光源側焦点が内
側のレンズアレイにおける凹面の口径(面縁又は口縁)
外直下近傍に位置するように、内側のレンズアレイにお
けるアフォーカル系レンズ素子の光軸に対し下方に変位
されており、両レンズアレイ間には上記した凹面の口径
周囲において外光を遮光する遮光部材が設けられている
ことを特徴とする信号灯を提案する。
【0012】上記構成を有する信号灯においては、外側
のレンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸とほぼ平行
な太陽光等の外光が外側のレンズアレイに入射すると、
各凸レンズ素子により集光されて、内側のレンズアレイ
における凹面の口径外直下近傍に集光し、その位置で遮
光部材により吸収遮光されるので、内側のレンズアレイ
を経て灯体内に進入することを防止できる。
【0013】そして、太陽光の入射角度が増すにつれて
外側のレンズアレイによる集光点は下方に移動するの
で、光軸に対する入射角度が0°以上となる外光をすべ
て遮光することができる。
【0014】したがって、外側のレンズアレイにおける
凸レンズ素子の光軸を水平に設定した場合であっても、
水平方向及びそれより上方からの太陽光による疑似点灯
現象を効果的に防止することができる。
【0015】一方、信号灯の灯体体内の光源から発せら
れた信号光の多くは放物面反射鏡により反射されて略平
行光束とされ、内側レンズアレイの各アフォーカル系レ
ンズ素子に入射すると、光束が細く絞られて凹面から略
平行光束状態で射出し、遮光部材により遮られることな
く外側レンズアレイの凸レンズ素子に入射し、各凸レン
ズ素子により収斂されて各凸レンズ素子から灯体外へと
射出される。したがって、外側レンズアレイの凸レンズ
素子から灯体外へと効率よく射出させることができる。
【0016】しかも、内側レンズアレイの凹面からその
光軸に沿って射出した略平行光束は外側レンズアレイに
おける凸レンズ素子の光軸よりも上部で凸レンズ素子に
入射するので、外側レンズアレイの凸レンズ素子内で収
斂されて該凸レンズ素子から灯外に射出されるとき、凸
レンズ素子の光軸に対し下方に傾斜して射出されること
となる。
【0017】したがって、このような信号光の下傾射出
特性は信号灯の利用上極めて有益である。なぜなら、車
両等の運転者や歩行者などは信号灯よりも低い位置から
見上げるように信号灯を視認するのが一般的であるから
である。
【0018】上記構成において、好ましくは、凹面の口
径をφとしたとき、外側レンズアレイのレンズ素子光軸
が内側レンズアレイのレンズ素子光軸に対し、d≧φ/
2の関係を満足する変位量dだけ下方に変位させる。
【0019】また、好ましくは、上記外側レンズアレイ
における凸レンズ素子の凸面がトーリック面とされ、且
つその垂直方向の焦点が内側レンズアレイにおけるアフ
ォーカル系レンズ素子の凹面の口径外直下近傍に位置す
るものとされる。
【0020】また、好ましくは、上記遮光部材は、凹面
が位置する上記内側レンズアレイ表面に、凹面以外を塗
装した遮光膜として設けられる。
【0021】また、好ましくは、上記遮光部材が、内側
レンズアレイと外側レンズアレイとにより挟持されて両
レンズアレイの間隔を規制するとともに、各凹面から射
出する光束を透過させる多数の透過孔を設けた遮光板を
有する。このような遮光板は上記遮光膜と共に用いるこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明する。図1から図3までは本発明
の一実施形態を示したものである。図1は信号灯の概略
縦断面図、図2は図1に示す信号灯におけるレンズアレ
イの要部拡大縦断面図、図3は図1に示す信号灯におけ
るレンズアレイの要部拡大正面図である。
【0023】はじめに図1を参照すると、信号灯10は
灯体11の後部内面に放物面反射鏡12を備えており、
この放物面反射鏡12の焦点Fの位置に光源である電球
13が配置されている。
【0024】灯体11の前端には青、橙、赤等の異なる
色のフィルタ効果を有する透光性前面レンズ14が取り
付けられて所定の信号色を発色するように構成されてい
る。
【0025】前面レンズ14の後方には本発明の特徴を
なす2枚のレンズアレイ20、30が設けられており、
両レンズアレイ20、30の間には遮光板40が介装さ
れている。
【0026】図2及び図3に示すように、内側のレンズ
アレイ20は、光源側に凸面21aを有し且つ外光側に
該凸面21aの口径よりも小さい凹面21bを有する多
数のアフォーカル系レンズ素子21を配列形成したもの
となっている。このアフォーカル系レンズ素子21は凸
面21a側に入射した平行光束を細く絞って凹面21b
から平行光束のまま射出することができるものである。
【0027】一方、外側のレンズアレイ30は、外光側
に凸面31aを有し光源側が平面に形成されて正の屈折
力を有する多数の凸レンズ素子(平凸レンズ素子)31
を配列形成したものとなっている。
【0028】なお、この外側レンズアレイ30における
平面が外光側に位置していると、表面反射光が平行光と
なり疑似点灯に寄与する原因となるが、この図示実施形
態のように凸面31aを外光側に位置させておけば、表
面反射光を拡散させることができる。
【0029】図2及び図3に示すように、外側のレンズ
アレイ30における凸レンズ素子31の光軸C2は、該
凸レンズ素子31の光源側集光点が内側のレンズアレイ
20における凹面21bの口径(面縁又は口縁)外直下
近傍に位置するように、内側のレンズアレイ20におけ
るアフォーカル系レンズ素子21の光軸C1に対し下方
に変位量dだけ変位されている。
【0030】この変位量dは、凹面21bの口径をφと
したとき、d≧φ/2の関係を満足するように設定され
る。
【0031】この実施形態における外側レンズアレイ3
0の各凸レンズ素子31は、その光軸に対する入射角度
が0°の平行光を十分小さく集光するように収差補正さ
れている。
【0032】その理由は、入射角度が0°の場合に、集
光点が内側レンズアレイ20における凹面21bの口径
に最も接近するため、集光度が不十分な場合に外光の一
部が凹面21b内に入射する確率が最も高くなるからで
ある。
【0033】内側レンズアレイ21における各凹面21
bの周囲の外光側表面は平面となっており、この平面部
分に遮光性塗料からなる遮光膜41が設けられている。
したがって、外側レンズアレイ30の各凸レンズ素子3
1aにより内側レンズアレイ20における凹面21bの
口径外直下近傍に集光する外光を、この遮光膜41によ
り吸収し遮光することができる。
【0034】一方、内側レンズアレイ20の凹面21b
から射出する平行光束は遮光膜41により遮られること
なく外側レンズアレイ30に入射することができる。
【0035】上記遮光板40は遮光膜41と同様に遮光
作用をなすが、遮光板40はさらに内側レンズアレイ2
0と外側レンズアレイ30とにより挟持されて両レンズ
アレイ20、30の間隔を一定に保持する役割も果た
す。
【0036】図2に示すように、遮光板40は内側レン
ズアレイ20の凹面21bから射出する平行光束を通す
ための多数の透過孔40aを有している。各透過孔40
aは凹面21bの口径と同一寸法の円形断面を有するも
のであってもよいが、図2に示すように、透過孔40a
の下端が凹面21bの口径下端部よりも下方に位置する
ように、凹面口径よりも大きな円形断面若しくは略長円
形の断面形状を有するものとすることができる。
【0037】なお、遮光膜41が設けられているとき
は、遮光板40の遮光機能を取り除き、単に両レンズア
レイ20、30の間隔を一定に保つためのスペーサーと
して両レンズアレイ20、30間に介装してもよい。
【0038】次に上記構成を有する信号灯の作用を説明
する。 (1)外光に対する遮光作用 図4(a)は太陽光が外側レンズアレイ30における凸
レンズ素子31の光軸に対し入射角度0°で外側レンズ
アレイ30に入射する様子を示しており、図4(b)は
太陽光が入射角度10°で外側レンズアレイ30に入射
する様子を示している。ここでは、凹面21dの口径φ
に対し、光軸C1に対する光軸C2の下方変位量dは、
d=φ/2 (図2参照)に設定されている。
【0039】図4(a)に示すように、入射角度0°の
場合、太陽光は外側レンズアレイ30に入射すると、各
凸レンズ素子31により集光されて、内側のレンズアレ
イ20における凹面21bの口径外直下近傍に集光し、
ほぼ全ての光束がその位置で遮光膜41により吸収遮光
されるので、内側のレンズアレイ20を経て灯体11内
に進入することを防止できる。
【0040】なお、d=φ/2の場合、入射角度0°の
太陽光に対し、理論上はほぼ0%の通過率となるが、実
際上は25%の通過率となる。しかし、変位量dをさら
に大きく設定することにより、通過率を理論値に近づけ
ることができる。
【0041】また、図4(b)からわかるように、太陽
光の入射角度が増すにつれて外側のレンズアレイ30に
よる集光点は下方に変位するので、光軸に対する入射角
度が0°以上の外光をすべて遮光することができる。
【0042】図7は本発明の実施形態及び従来技術にお
ける信号灯の太陽光入射角度と灯体内への通過率との関
係を示す比較図である。この図から明らかなように、従
来技術の信号灯においては、入射角度が0°〜4°の範
囲において灯体内への太陽光通過率が緩やかに下降する
のに対し、本実施形態の信号灯においては、入射角度が
0°〜0.5°の範囲において灯体内への太陽光通過率
が急峻に下降する。
【0043】(2)信号光射出作用 図5は図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が射
出される様子を示すレンズアレイ要部の説明図であり、
図6は図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が射
出される様子を示す信号灯全体の説明図である。
【0044】灯体内の電球13から発せられた信号光の
多くは放物面反射鏡12により反射されて略平行光束と
され、内側レンズアレイ20の各アフォ−カル系レンズ
素子21に入射すると、図5に示すように、光束が細く
絞られて凹面21bから略平行光束状態で射出し、遮光
膜41や遮光板40により遮られることなく外側レンズ
アレイ30の凸レンズ素子31に入射し、各凸レンズ素
子31により収斂されて各凸レンズ素子31から前面レ
ンズ14を透過して灯体外へと射出される。したがっ
て、信号光を外側レンズアレイ30の凸レンズ素子31
から灯体外へと効率よく射出させることができる。
【0045】しかも、図5からわかるように、内側レン
ズアレイ20の凹面21bからその光軸C1に沿って射
出した略平行光束は外側レンズアレイ30における凸レ
ンズ素子31の光軸C2よりも上部で凸レンズ素子31
に入射するので、図6からもわかるように、外側レンズ
アレイ30の凸レンズ素子31内で収斂されて該凸レン
ズ素子31から灯体外に射出されるとき、凸レンズ素子
31の光軸C2に対し下方に傾斜して射出されることと
なる。
【0046】図8は本発明の実施形態の信号灯及び従来
技術における信号灯の上下方向輝度角度分布の比較図で
ある。この図において、従来技術の信号灯における信号
光の配向角度分布は、前面レンズ中心から下方に3°〜
4°の角度において最大輝度を示しているが、本実施例
の信号灯における信号光の配向角度分布は、前面レンズ
中心から下方に7°〜8°の角度において最大輝度を示
し、且つ、最大輝度値が従来技術の約25%高いことを
示している。
【0047】このような本実施形態の構成による信号光
の配向分布特性は信号灯の利用上極めて有益である。な
ぜなら、車両等の運転者や歩行者などは信号灯よりも低
い位置から見上げるように信号灯を視認するのが一般的
であるからである。
【0048】なお、灯体11内の電球13のフィラメン
ト(図示略)は有限の大きさを有しているので、放物面
反射鏡で反射される反射光には有限の角度範囲がある
が、図6においては、放物面焦点から射出した光線(放
物面鏡反射平行光)を代表的に示している。
【0049】また、図1に示すように、電球13の略球
状透光性外殻の内面にはその先端部の周りを取り囲むよ
うに反射膜13aが帯状に設けられている。したがっ
て、この帯状反射膜13aで囲まれた先端部領域内にお
いては電球13のフィラメントから発せられた光が直接
内側レンズアレイ20に向かって射出し、内側レンズア
レイ20のアフォーカル系レンズ素子21aに入射す
る。
【0050】そして、これら入射光束のうち、比較的入
射角度の小さい光束は凹面21bから射出し、外側レン
ズアレイ30及び前面レンズ14を経て灯体外に射出さ
れる。
【0051】さらに、電球13のフィラメントから直接
放物面反射鏡12に向かう光とともに、帯状反射膜13
aで反射された光も同様に放物面反射鏡12に向かい、
放物面反射鏡12で反射されて略平行光束となって内側
レンズアレイ20へと入射されるので、電球13から発
せられる信号光を効率よく灯外へ射出させることができ
る。
【0052】以上、図時実施形態につき説明したが、本
発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。例
えば、外側レンズアレイ30における各レンズ素子31
の凸面31aは、トーリック面とすることができる。こ
の場合、垂直方向の曲率及び非球面係数は上記した実施
形態と同じにすることができる。これは太陽光を集光し
たときに、集光形状が垂直方向に拡散しないようにする
ためである。
【0053】また、内側レンズアレイ20の凹面21b
の口径端近傍に太陽光を集光するために垂直方向に集光
点が拡散すると、内側レンズアレイ20の凹面21bの
口径内に太陽光が入射し疑似点灯の原因になるが、水平
方向への集光点の広がりは、凹面21bの口径内に入射
する可能性がないので問題とならない。
【0054】したがって、外側レンズアレイ30におけ
る凸面31aの水平方向形状には自由度があり、ト−リ
ック面にすることで水平方向の照射範囲を調整すること
ができるという効果を奏するものとなる。
【0055】また、上記実施形態においては両レンズア
レイ20、30における凸面21a、31aが矩形輪郭
を有するものとなっているが、両レンズアレイ20、3
0におけるレンズ素子21、31は凸面21a、31a
が円形の輪郭を有するレンズであってもよい。
【0056】さらに、上記実施形態においては、両レン
ズアレイ20、30間に設ける遮光部材として遮光膜4
1と遮光板40とを用いているが、遮光膜41を省略し
遮光板40のみ配設してもよい。その場合、外側レンズ
アレイ30から射出するより大きな角度の外光光線を確
実に遮光することができるものとなる。
【0057】
【発明の効果】以上した通り、本発明による信号灯は、
入射角度0°近くの太陽光についても信号灯内に進入す
ることを防ぐことにより、早朝、夕方、日昼すべての時
間において疑似点灯を防止することが可能である。
【0058】そして、図7に示したように、従来技術で
は太陽光の通過率が入射角0〜4°の範囲で緩やかに低
下するのに対して、本発明では入射角0°〜0.5°近
傍で急峻に低下させることができる。そして、0°〜
0.5°の範囲においては疑似点灯に至るほどの太陽光
が入射しないため、全ての時間において疑似点灯をほぼ
確実に防止することができる。
【0059】また、信号灯点灯時の射出光についても、
図8に示したように、従来技術よりも高い輝度を有する
ものとなり、また、信号灯からの射出光を全体的に下傾
させることができるので、視認性に優れた信号灯とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す信号灯の概略縦断面
図である。
【図2】図1に示す信号灯におけるレンズアレイの要部
拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す信号灯におけるレンズアレイの要部
拡大正面図である。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ図1に示す信号灯の
レンズアレイ及び遮光部材が太陽光を遮光する様子を示
す説明図である。
【図5】図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が
射出される様子を示すレンズアレイ要部の説明図であ
る。
【図6】図1に示す信号灯のレンズアレイから信号光が
射出される様子を示す信号灯全体の説明図である。
【図7】本発明の実施形態及び従来技術における信号灯
の太陽光入射角度と灯体内への通過率との関係を示す比
較図である。
【図8】本発明の実施形態及び従来技術における信号灯
の上下方向輝度角度分布の比較図である。
【図9】従来の信号灯のレンズアレイを示す拡大縦断面
図である。
【符号の説明】
10 信号灯 11 灯体 12 放物面反射鏡 13 電球 14 前面レンズ 20 内側のレンズアレイ 21 アフォーカル系レンズ素子 21a 凸面 21b 凹面 30 外側のレンズアレイ 31 凸レンズ素子 31a 凸面 40 遮光板 40a 透過孔 41 遮光膜 C1,C2 光軸 F 放物面反射鏡の焦点 φ 凹面の口径 d 変位量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K080 AA15 AB01 BA01 BB16 BB22 BB24 BC01 BE00 5H180 GG11 GG17 HH18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源側に凸面を有し且つ外光側に該凸面
    口径よりも小さい凹面を有する多数のアフォ−カル系レ
    ンズ素子を配列してなる内側のレンズアレイと、正の屈
    折力を有する多数の凸レンズ素子を配列してなる外側の
    レンズアレイとを備え、 外側のレンズアレイにおける凸レンズ素子の光軸は、該
    凸レンズ素子の光源側焦点が内側のレンズアレイにおけ
    る凹面の口径外直下近傍に位置するように、内側のレン
    ズアレイにおけるアフォーカル系レンズ素子の光軸に対
    し下方に変位されており、 両レンズアレイ間には上記した凹面の口径周囲において
    外光を遮光する遮光部材が設けられていることを特徴と
    する信号灯。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した信号灯において、 凹面の口径をφとしたとき、外側レンズアレイのレンズ
    素子光軸が内側レンズアレイのレンズ素子光軸に対し、
    d≧φ/2の関係を満足する変位量dだけ下方に変位さ
    せる構成としたことを特徴とする信号灯。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した信号灯にお
    いて、 上記外側レンズアレイにおける凸レンズ素子の凸面がト
    ーリック面とされ、且つその垂直方向の焦点が内側レン
    ズアレイにおけるアフォーカル系レンズ素子の凹面の口
    径外直下近傍に位置する構成としたことを特徴とする信
    号灯。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つの請求項に
    記載した信号灯において、 上記遮光部材は、凹面が位置する上記内側レンズアレイ
    表面に、凹面以外を塗装した遮光膜として設けられるこ
    とを特徴とする信号灯。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1つの請求項に
    記載した信号灯において、 上記遮光部材は、内側レンズアレイと外側レンズアレイ
    とにより挟持されて両レンズアレイの間隔を規制すると
    ともに、各凹面から射出する光束を透過させる多数の透
    過孔を設けた遮光板からなることを特徴とする信号灯。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1つの請求項に
    記載した信号灯において、 凹面が位置する上記内側レンズアレイ表面に、凹面以外
    を塗装した遮光膜と、内側レンズアレイと外側レンズア
    レイとにより挟持されて両レンズアレイの間隔を規制す
    ると共に、各凹面から射出する光束を透過させる多数の
    透過孔を設けた遮光板とを備えることを特徴とする信号
    灯。
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