JP2003099387A - 電子モジュールのためのコネクタデバイス、および数本のラインを備えた多重化バスを有するネットワーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的なロケーティング要素を有する公知の
システムにおいて、ネットワーク内の接続位置により固
定された態様で、モジュールのアドレス指定を行うこと
に関連する欠点を解消する。 【解決手段】 保留されているコネクタのうちの数個の
ターミナルのうちの少なくとも１つにバスライン（５
１）を接続できるように、各モジュールがコネクタ（５
９）を有する。このバスラインに接続されたターミナル
を検出することによって、ネットワーク内のモジュール
（５５）〜（５８）の各々に対するユニークなアドレス
のコード化を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子モジュールの
コンフィギュレーションを定めるためのデバイスに関す
る。本発明は、電子モジュールコンフィギュレーション
デバイスの１つが設けられた複数の電子モジュールが配
置された複数のラインから成る多重バスを有するネット
ワークにも関する。

【０００２】

【従来の技術】現在の技術水準では、信号または電源電
圧を搬送するための複数のラインを含むバスを通して、
互いに接続されるか、または中央局に接続されることが
多い電子モジュールのネットワークを設けることが公知
となっている。特にこのことは、コンピュータが搭載さ
れた自動車内の電子アクチュエータ制御専用の電子モジ
ュールに関して当てはまる。例としては、電子ドアロッ
クシステムヘッドライト配向装置などが挙げられる。

【０００３】かかるネットワークでは、バスは、電気ア
ース導線と共に自動車のバッテリーから得られる正の電
圧を伝えるための導線と、時間経過と共にバスコントロ
ーラまたはマスター電子モジュールからの命令を伝える
一連のメッセージが、電子モジュールのうちの所定の１
つにアトリビュートされるように、あらかじめ定められ
たプロトコルに従って、直接または変調された信号の状
態でデジタルメッセージを送るための１本以上の導線と
を備えている。

【０００４】電子モジュールは、自ら完了メッセージま
たはモジュールの状態に関するメッセージを、バスコン
トローラまたはマスター電子モジュールに送り戻すこと
ができる。これらのメッセージ交換に応答して、電子モ
ジュールは、電子モジュールにプログラムされているタ
スク、例えば電子モジュールに接続されている電気アク
チュエータの始動または停止、更にアクチュエータのた
めのローカル保護機能、特に電子作動パラメータの制御
を実行する。

【０００５】ネットワーク上でメッセージを交換するに
は、各電子モジュールは、ネットワーク内で自らの電子
モジュールを識別する名称を受信しなければならない。

【０００６】現在公知の技術では、例えば電子モジュー
ルとネットワークとを接続している間に、ネットワーク
の通信プロトコル内に、ユニークなコード自体を電子モ
ジュールが挿入できるようにするユニークなコードをア
トリビュートするための多数の解決方法が提案されてい
る。

【０００７】ネットワークに設けられた特定のロケーシ
ョンにしかモジュールを実装できないように、電子モジ
ュールに、第１の機械的ロケーティング要素を実装する
技術が知られている。

【０００８】この第１ロケーティング要素は、電子モジ
ュールに対して固定された第１コネクタ、例えば雌型コ
ネクタに実装できる。また、第２コネクタ、例えば雄型
プラグには、第１ロケーティング要素に対して相補的
な、第２機械式ロケーティング要素が実装され、この第
２ロケーティング要素は、導線のバンドルの自由端に接
続される。導線のバンドルの他端は、電気的にネットワ
ークに接続される。この第２コネクタ、すなわちプラグ
によって、電子モジュールをネットワークに接続でき
る。

【０００９】第１ロケーティング要素と第２ロケーティ
ング要素とは、既にネットワークで接続するために配置
されているモジュールのすべてのうちの１つしか、第２
コネクタに接続できないように構成されている。従っ
て、電子モジュールのアドレスは、ネットワーク内の接
続位置によって決定される。

【００１０】現在の技術における別の公知のシステムで
は、アドレス機能のために保留されているバンドルのう
ちの導線によって、モジュールのアドレス指定が行われ
る。アドレスコーディングが二進タイプである場合に、
２ｐ個のモジュールをアドレス指定するために保留され
たｐ本のワイヤーをバスが有しているものとする。

【００１１】モジュールに固定された第１コネクタのう
ちのｐ個のターミナル（これらターミナルはバスのうち
のｐ本のアドレスラインに接続されている）を読み出す
ために、電子モジュールに配置されているアドレスデコ
ーディング回路は、ネットワークにより、電子モジュー
ルにアトリビュートされているアドレスを任意の時間に
知ることができるようにしているので、これらのモジュ
ールを、互いに区別することができる。

【００１２】現在の技術で公知となっている別のシステ
ムでは、バスによって設けられた正の電源と電気アース
との間に接続された電気抵抗、およびこれら抵抗を通過
する電流を測定するための回路によって、電子モジュー
ルのアドレス指定が実行される。作動時に、この測定回
路は抵抗の値に応じた測定信号を発生するので、これら
の値を適当に選択することによって、ネットワーク内の
各電子モジュールをユニークにコード化し、常にこの電
子モジュールを識別することができる。

【００１３】最後に、現在の技術で公知となっている更
に別のシステムでは、電子モジュールが、常にネットワ
ーク内でＩＤコードおよびそのプロトコルによって認識
されるよう、電子モジュールの製造中に、またはこの電
子モジュールをネットワークに接続中に一旦書き込みで
きるレジスタ内に識別番号（ＩＤコード）を書き込むこ
とから成るプロトコル方法によって、電子モジュールの
アドレス指定を行うようになっている。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】これら種々の公知のシ
ステムの欠点は、機械的なほとんどの解決案のための各
モジュールの識別が固定されているといる特徴にあり、
電子的となっているほとんどの解決方法では、プロトコ
ルを発生するためのユニットによって一般に行われるア
ドレス指定手順が複雑であること、またはかかるアドレ
ス指定手順を適応的に指定するためのネットワークが複
雑となっていることにある。

【００１５】本発明の目的は、上記種々の欠点を緩和す
る方法を提供することにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の特徴によ
れば、数本のラインを有する多重化されたバスを含むタ
イプのネットワークにおける電子モジュールのためのコ
ンフィギュレーションデバイスは、 − 多重化されたバスのうちの少なくとも１本のための
所定の数のターミナルを含み、このターミナルにおい
て、前記ラインに対して１つのサブセットしか接続され
ていないコネクタと、 − 前記ターミナルサブセットに接続されたラインを再
構成するとともに、このターミナルサブセットをモジュ
ールの他の部分に接続するための回路と、 − 前記ターミナルサブセットに接続されたターミナル
の相対的位置を検出するための回路と、接続されたター
ミナルの相対的位置の検出に基づき、データのユニーク
なデジタルアイテムを発生するための回路である識別子
発生器とを備え、前記データアイテムが電子モジュール
を識別するようになっていることを特徴とする。

【００１７】本発明の第２の特徴によれば、数本のライ
ンの多重化されたバスを有するネットワークは、複数の
電子モジュールを含み、前記電子モジュールの各々が前
記本発明の第１の特徴に係わるコンフィギュレーション
デバイスを含み、各電子モジュールのアドレスが、ネッ
トワークのバスへの電子モジュールの接続パターンによ
って定められ、前記アドレスが電子モジュールのコンフ
ィギュレーション回路によって局部的に認識されること
を特徴とする。

【００１８】本発明のネットワークは、複数の電子モジ
ュールを有し、前記各電子モジュールは、本発明に係わ
るコンフィギュレーションデバイスを有する。

【００１９】

【発明の実施の形態】添付図面を参照し、端なる非限定
的な例として示されている本発明の好ましい実施例の次
の詳細な説明を読めば、本発明の別の特徴および利点が
より明らかとなると思う。

【００２０】（従来装置の説明）まず最初に、公知の第
１実施例を示す図１〜３を参照する。ネットワークは多
重バスを含み、この多重バスは、例えばネットワークに
信号、および電源電圧を送るための３本のラインから成
るバンドル１を備えている。これらのラインは、例え
ば、 − 正のＤＣ電源電圧となっているライン４と、 − 負のＤＣ電源電圧となっているライン５と、 − 特定のプロトコルに従って、時間に対して多重化さ
れた１本以上のデジタル信号ラインから成るライン６と
である。

【００２１】バンドル１は、このバンドルを介してネッ
トワークに接続された電子モジュール２の一部であるコ
ネクタ３に電気的に接続されている。電子モジュール２
は、モジュール２の他の電子および電気回路向けの単一
方向の極性の電圧を発生するための回路７を有する。

【００２２】この極性電圧発生回路７は、ライン９およ
び１０を介してコネクタ３のターミナルに接続されてお
り、これらターミナルは、バンドル１のライン４および
５に電気的に接続されている。回路７の出力ライン１１
および１２は、モジュール２内に内蔵された回路８に適
当な電気極性を送るようになっている。

【００２３】回路８は、ライン１３によってコネクタ３
に取り込まれた情報信号を活用するための回路であり、
ライン１３は、ユーザー回路８に情報信号を送るように
なっている。

【００２４】図２は、バンドル１が接続されている多重
化バスに送られる信号のコンフィギュレーションを略図
で示している。図２によって示される信号のタイムチャ
ートは、所定の周期を有する複数のフレームまたはフィ
ールド１４、１５および１６を有する。各フレームは、
フレームの開始点に対して決定された、時間１７におけ
る２つの部分に分割されており、フレームの第１部分１
８は、ネットワークに接続された電子モジュールを識別
するデータのアイテムを有し、このモジュールは、ネッ
トワークまたは電子モジュール２のエミッタからのメッ
セージ１９のアドレス先となっている。フレームの分割
は、フレームごとに繰り返される。

【００２５】フレーム１８の第１、すなわち識別（Ｉ
Ｄ）部分に含まれるコードは、電子モジュールのサブセ
ットのアドレスを有することができる。メッセージ部分
１９に含まれるメッセージは、電磁装置、例えばフレー
ム１４に含まれるメッセージを受信する電子モジュール
によって制御されるアクチュエータを制御するための命
令を含むことができる。

【００２６】次に、添付図面のうちの図３を参照する。
図３は、モジュール２のための識別番号（ＩＤ）の命令
のコードを検出するための従来技術の回路を略示してい
る。

【００２７】電子モジュールは、フレーム分割回路２０
の入力ターミナルを通して、ライン１３に接続されてお
り、フレーム分割回路２０は、フレーム１４（図２）を
２つの部分、すなわちＩＤ部分１８とメッセージ部分１
９とに分離する。これら２つの部分は、内部出力バス２
１を通して、モジュール２へ連続して送られる。

【００２８】メッセージのうちの第１部分１８は、コン
パレータ２２の第１入力端に接続されているバス２６に
より、内部バス２１から取り込まれる。コンパレータ２
２は、内部バス２５を介して、レジスタ２３に接続され
た第２入力を有する。レジスタ２３は、電子モジュール
２のためのユニークなＩＤ番号を有する。

【００２９】レジスタ２３内に保持されたＩＤ番号は、
コンパレータ２２の第１入力２６に示されたデータアイ
テムと比較され、これら２つの入力信号が一致すると、
コンパレータ２２の出力２３で信号が附勢される。コン
パレータ２２は、ユーザー回路２８に接続されており、
ユーザー回路２８は、バス２１を介してフレーム１４も
受信する。この結果、モジュール２は、フレーム１４内
に含まれるメッセージ１９のアドレス先を知ることがで
きる。この機構は、エミッタモードでも作動できるが、
本書ではこれ以上説明しない。

【００３０】しかし、レジスタ２３は、書き込みまたは
レジスタ機構を介して、および書き込みバス２４を通し
て、モジュール２のためのＩＤコードを受信しなければ
ならないことが理解できよう。かかる機構は、多重化さ
れたバスでの通信用ネットワークを設計する上での技術
的な問題を更に生じさせている。本発明は、この問題を
解決しようとするものである。

【００３１】図４には、別の公知の装置が示されてい
る。図４では、多重バス３０は複数の信号ラインおよび
電源電圧ラインを備えている。図４に示された変形例で
は、次のラインがある。

【００３２】− 正の電源電圧を搬送するライン３１
と、電気アースとなっているライン３２とであり、これ
らのラインは、ネットワークに接続された電子モジュー
ルのローカル電気極性を発生するようになっている。−
信号ライン３３、３４および３５であり、これらライ
ンの各々は、複数の特定のモジュールのために保留され
ている。

【００３３】この装置では、各モジュール３８、４６、
４８は、雌型コネクタを支持している。この雌型コネク
タには、電子モール３８のための参照番号３７が付けら
れており、この雌型コネクタは、バンドル内の適当なワ
イヤーによりバス３０に接続された雄型コネクタ３６
に、ユニークに一致している。コネクタ３６は、モジュ
ール３８の１つのコネクタ３７にしか接続できない。

【００３４】これに関連し、雌型コネクタ３７は、図示
されている他の雌型コネクタ４５および４７と同じよう
に、複数のターミナル３９、４１および４３をそれぞれ
有し、これらのターミナルは、モジュール３８の雄型コ
ネクタ３６の対応するターミナル４０、４２および４４
に向くように配置され、第１の幾何学的パターンを構成
している。

【００３５】電子モジュール４６に関連する雄型コネク
タ（符号なし）は、ターミナル４９〜５１の異なる幾何
学的パターンを有する。コネクタ３６と３７とのペアの
ターミナルの幾何学的パターンは、コネクタの他のペア
におけるターミナルの幾何学的パターンとコンパーチブ
ルではないことが理解できると思う。この結果、雌型コ
ネクタ３６または雄型コネクタ４７のモジュールを接続
することができる。このことは他のモジュールに当ては
まる。

【００３６】従って、モジュール３８は、特にモジュー
ル３８用のライン３３、モジュール４６用のライン３
４、およびモジュール３８用のライン３５の保留によ
り、信号が基本的にはモジュール３８向けとなっている
場合に、バス３０への接続部で、モジュール３８が常に
完全に認識される。

【００３７】しかし、この状況によって、共通バスに多
数の電子モジュールを接続することができなくなること
が判っている。このことが、本発明が解決しようとする
別の問題となっている。

【００３８】（本発明の好ましい実施例の説明）従来装
置のこれまでの説明によって、本明細書の残りの説明
を、よりよく理解できると思う。

【００３９】次に図５を参照する。図５は、本発明に係
わるネットワークを構成するように、電子モジュールに
適応するようになっているコンフィギュレーションデバ
イスの好ましい一実施例を示す。

【００４０】ネットワーク用の各電子モジュールＭは、
コンフィギュレーションデバイスＤを含み、このコンフ
ィギュレーションデバイスは、電子モジュールを接続す
るべきネットワークのバスのワイヤーまたはラインに接
続するようになっている複数のターミナルを有するコネ
クタＣに接続されている。

【００４１】当該ネットワーク内のバスの特定のライン
を接続するために、コネクタＣのターミナルのサブセッ
トＳＥが保留されている。本発明と従来技術との差異と
して、各バスラインには、１つのターミナルが設けられ
ていることに留意すべきである。

【００４２】この結果、本発明に係わる装置では、各バ
スラインにおいて、コネクタＣ上のターミナルのサブセ
ットＳＥのうちのｐ個のターミナルの各々に接続できる
可能性がある。このｐ個のターミナルはすべてコネクタ
Ｃに隣接していなくてもよい。同じように、各バスライ
ンまたはバスラインの一部だけが、コネクタＣ上のター
ミナルの特定のサブセットにアトリビュートできてもよ
い。

【００４３】各電子モジュールＭの内部ターミナルを介
して、特定のラインに保留されたターミナルＳＥの各サ
ブセットが接続されている。このバスは、ラインを再構
成するための回路を含むライン発生器ＬＧおよび識別子
（ＩＤ）とも称される識別パラメータを発生するための
ＩＤ発生器ＩＤＧにそれぞれ分配されるよう、図５にお
いてＢＳＥで示されている。

【００４４】コンフィギュレーションデバイスは、選択
信号発生器ＳＳＧをも有し、この信号発生器ＳＳＧは、
選択バスＳを介して一方のライン発生器ＬＧ、および他
方のＩＤ発生器ＩＤＧの適当な入力に接続されている。

【００４５】ライン発生器ＬＧは、コネクタＣのターミ
ナルサブセットＳＥに接続されたバスラインが、ライン
再構成回路ＬＧの出力において、図５に示された単一の
再構成ラインＬＲ状のモジュールの他の部分に伝送でき
るようにしている。

【００４６】一実施例では、回路ＬＧは、すべて同じ電
位にあるか、またはフローティング電位にあるＮ個の入
力信号が単一出力ライン内で再アセンブルされる回路か
ら成っている。同一ラインまたはフローティング電位に
置かれたラインのかかる再アセンブリは、入力を保護す
るためのダイオードを有する回路を組み合わせることに
よって行われる。

【００４７】電子モジュールＭのコンフィギュレーショ
ンデバイスＤ内のＩＤ発生回路ＬＤＧは、ユニークなＩ
Ｄ番号が発生されるように、コネクタＣのターミナルサ
ブセットＳＥ内に接続されたターミナルを検出するため
の回路をも備えている。

【００４８】かかる機能を実行するために、コンフィギ
ュレーションデバイスは、ターミナルサブセットＳＥの
各ターミナルに逐次質問をする選択信号発生器ＳＳＧ、
または選択命令発生器を更に備えている。ＩＤ発生器Ｉ
ＤＧは、コネクタＣのサブセットＳＥ上のバスに対応す
るラインに、実際にどのターミナルが接続されているか
を検出するための手段を有する。

【００４９】この目的のために、選択信号発生器ＳＳＧ
は、ターミナルサブセットに接続された内部バスＢＳＥ
の各ラインを逐次基準電位にし、バスラインにターミナ
ルが実際に接続されているのか否かを検出できるように
することによって、サブセットＳＥの種々の入力ターミ
ナルをスキャニングするための手段を有する。そのた
め、問い合わせを受けたターミナルがバスラインに接続
されている場合には、値ＴＲＵＥを有し、問い合わせを
受けたターミナルが接続されていない場合には、値ＦＡ
ＬＳＥを有する一連の論理信号を発生する。

【００５０】ターミナルサブアセンブリＳＥ内に接続さ
れたターミナルの相対的位置を検出するための一連の論
理信号は、電子モジュールを識別するユニークなデジタ
ル信号またはデータアイテムを発生するよう、回路によ
って使用される。

【００５１】次に、図６を参照する。図６は、数本のラ
インを有する多重バスネットワークの１つの特定の変形
例を示す。この多重バスネットワークは、本例では、４
つの電子モジュールを含み、各電子モジュールは、図５
を参照してこれまで説明したタイプのコンフィギュレー
ションデバイスを備えている。

【００５２】これに関連し、ネットワークはマスターユ
ニット５０を有し、このマスターユニット５０からは、
３本のライン、例えば正の電圧供給ライン５２と、アー
スライン５４と、信号ライン５３から成るバス５１が延
びている。ライン５３は、特定の変調信号が送られる単
一ラインでもよいし、また複数の信号ラインでもよい。

【００５３】各電子モジュール５５〜５８は、モジュー
ル５５のためのコネクタ、例えばマルチピンプラグ５９
を有する。このプラグは、接続ターミナルの３つのサブ
セット、すなわちラインＧを介して、アースライン５４
に接続された第１サブセットのためのターミナル６０
と、第２サブセットを構成し、ラインＳを介して、信号
ライン５３に接続されるようになっているターミナル６
１および６２と、少なくとも１つの正の電源ラインＡを
介して、バス５１の正の電源ライン５２に接続されるよ
うになっているターミナルの第３サブセットを構成する
ターミナル６３および６４とを有する。

【００５４】４つのモジュールは、同じタイプのプラグ
を有し、これによって、図４に示されるような技術状態
で使用されるインデクシング手段、または特殊なコネク
タを不要にできる。

【００５５】次に、図１０および図１１を参照する。こ
れらの図は、ネットワークのバスが配置されるフレキシ
ブル回路に実装されたコネクタの一変形例を示す。図１
０は、部分正面横断面図であり、図１１は、部分平面図
である。

【００５６】本発明のこの実施例では、ネットワークバ
スは、５本の導電性トラック１１４〜１１８から成り、
これらのトラックは、ポリマー材料、例えばポリイミド
から製造された可撓性絶縁基板１２０上にデポジットさ
れた導電性合金の薄膜から成っている。この可撓性回路
は、形成の任意の時点で、コネクタ１１０と関連づけで
き、コネクタ１１０は、可撓性回路１２０、１１４〜１
１８を囲む２つの部品、すなわち下方部品１１２と上方
部品１１１とから成っている。各回路は、スターラップ
状となっている。

【００５７】２つの部品１１１と１１２とは、接続部１
１３により共に接合されており、接続部１１３は、例え
ばスナップ嵌合接続部でよい。

【００５８】図１０および図１１に示された変形例で
は、ネットワークは、３ワイヤータイプのものであり、
このネットワークでは、本発明に従い、次のように２本
のワイヤーが多重解除される。

【００５９】− トラック１１４および１１５は、正の
バッテリー電圧では、正極性ワイヤーであり、これらト
ラックのいずれも、発電手段、例えば、一般にはシステ
ムが自動車に設置されている場合には、自動車のバッテ
リーの適当なターミナルに接続される。

【００６０】− トラック１１６および１１７は、自動
車の車載ネットワークのための制御ネットワークの信号
交換ターミナルに接続された信号ラインである。

【００６１】トラック１１８は、発電手段、例えば自動
車のバッテリーのアースターミナルに接続されたアース
ワイヤーである。

【００６２】実際にコネクタ１１０を連動すべきモジュ
ールの識別に従い、コネクタ１１０が関連する電子モジ
ュール（図１０には示されず）の３つの適当なターミナ
ルに、５本のバスワイヤー１２０、１１４〜１１８のう
ちの３本しか接続してはならない。従って、４つのモジ
ュールを接続するのに４つの可能性がある。

【００６３】これら可能性については、次の表に記載さ
れている。この表では、４つの列内のモジュールには＃
１〜＃４の番号がつけられている。各列において、ｘ
は、特定のモジュールが接続されるのは、左の列にリス
トアップされたバスの５本のラインのうちのどれである
かを示している。

【００６４】

【表１】 この実施例では、電子モジュール＃１〜＃４の各々のコ
ンフィギュレーション回路は、ある極性の単一ライン、
またはターミナル（もしくはバス上にいくつかのタイプ
の信号がある場合には、あるタイプの信号）が電子モジ
ュールに接続されていると仮定した場合、どのラインま
たはターミナルが、ライン’１１４、’１１５、’１１
６、’１１７または’１１８に接続されているかを検出
するための回路を有する。

【００６５】ユニークなアドレスを有するネットワーク
で接続可能なモジュールの数を多くするために、本発明
は、本明細書に示されていない別の変形例においても、
後述するように、共通電位または共通タイプの信号に接
続されるターミナルの数を検出できるようにしている。
その結果、図１０および図１１において２つの適当なタ
ーミナルを介してのライン’１１４および’１１５への
単一コネクタ１１０の接続は、これら２つのラインの一
方へ接続するコンフィギュレーション回路によって区別
され、これによって、本例では数が９つの電子モジュー
ル＃１〜＃９まで多くなる。

【００６６】本発明のネットワークは、バスコントロー
ラと、マルチラインバスと、コンフィギュレーション回
路が設けられた少なくとも１つの電子モジュールとを有
する。このバスは、各電子モジュールのアドレスがネッ
トワークのバスへの電子モジュールの接続パターンによ
って定められるよう、ラインの冗長性を有する。電子モ
ジュールのコンフィギュレーション回路によって、アド
レスが局部的に認識される。

【００６７】１つの電子モジュール（図１０には示され
ない）をコネクタ１１０に電気的に接続し、特にその電
子モジュールが設けられているコンフィギュレーション
回路にそれ自身公知の態様で電気的に接続するために、
アイレットタイプの３つのリベット１２１〜１２３が使
用されている。

【００６８】これらの各リベットは、２つのほぼ円筒形
の同軸状部品（図示せず）となっており、これらの部品
は、孔に共に挿入される。この孔は、例えばコネクタ１
１０の取り付け中に、可撓性バス回路１２０、１１４〜
１１８を貫通するように設けられたものであるが、必ず
しもそのようにしなくてもよい。

【００６９】リベットの各円筒形部分の端末には、図１
１に示されるようなヘッドが設けられており、可撓性回
路の両側で、リベットの２つの部品を一旦共に接合する
と、各リベットの２つの円筒形部分は、対応する導電性
トラック１１４〜１１８に電気接続する一体的な導電性
部品を構成する。

【００７０】最後に、可撓性ワイヤー（図示せず）の導
電性端部と、各リベット１２１〜１２３との間に電気接
続部（図示せず）が設けられている。それ自身公知の態
様で、コネクタ１１０、特にそのモジュールのコンフィ
ギュレーション回路に、通路１２４〜１２６を通してワ
イヤーが接続され、車載ネットワークによって、ユニー
クにそのモジュールにアドレス指定できるようになって
いる。

【００７１】次に、図６を参照する。この実施例では、
プラグ５９の各ターミナル６０〜６４は、導電性ライン
Ｇ、ＳまたはＡに直接接続されている。ターミナル３お
よび４のいずれか一方に、正の電源ラインＡを接続して
もよい。このように接続することによって、互いに異な
る２つの接続が可能となる。同じように、ターミナル６
２または、ターミナル６１のいずれかに信号ラインＳを
接続して、更に別の２つの接続を可能としてもよい。

【００７２】こうして、ラインＧを常に図内のプラグの
各々の左側の第１ターミナルに接続した場合における、
ラインＡおよびＳの接続可能な場合の数を増すことによ
って、４つの電子モジュールを、３ワイヤーバスにユニ
ークに接続し、マスターユニット５０によって、別々
に、かつ区別できるように認識することができる。

【００７３】電子モジュールを接続するべきネットワー
クの容量を増す必要がある場合には、次のものの数を増
やす − バスの共通ラインにアトリビュートするターミナル
の各サブセットのターミナルの数。− モジュールに接
続できるターミナルの別個のサブセットに対応するバス
のうちのラインの数。

【００７４】別の実施例では、電子モジュールを接続す
るべきネットワークの容量を増すための第３手段が増設
される。これに従い、同じ信号ラインに対する同じ時間
に共通サブセットの複数の一致するターミナルを追加で
きる。これにより、同じネットワークに接続される電子
モジュールの潜在的な数を増加できる。

【００７５】各電子モジュールのコンフィギュレーショ
ンデバイスは、図５に示される構造に製造されることは
明らかである。図５に示された変形例では、１つのター
ミナルサブセットＳＥしか設けられていない。図６のよ
うな別のケースでは、ターミナルの２つ以上のサブセッ
トが設けられる。分析されるターミナルのサブセットの
各々に対し、これまで説明したようなコンフィギュレー
ションデバイスの手段が繰り返されるだけである。

【００７６】一般的な識別パラメータ発生器（ＩＤ発生
器）は、例えばＯＲ論理を使って、ネットワーク内の電
子モジュールのアドレスをユニークに表示する二進ワー
ドを構成するように、各サブセットに対する種々のＩＤ
発生器の論理的な組み合わせから成っている。

【００７７】次に、変形例を示す図７を参照する。この
変形例では、ネットワーク内の各電子モジュール６１ま
たは６２は、モジュール６１のための３つのターミナル
６８、６９および７０と、モジュール６２のための３つ
のターミナル７４、７５および７６から成っている。

【００７８】３ワイヤーバス６０は、ブランチバンドル
６３および６４を有し、これらのバンドルの自由端は、
バンドル用雌型コネクタ６５、およびバンドル６４用雌
型コネクタ６６として終端している。各バンドル６３お
よび６４は、図６を参照してこれまで説明したものと同
じ信号Ｇ、ＳおよびＡを有する。

【００７９】雌型コネクタ６５または６６は、コネクタ
６５用の３つのターミナル７１〜７３、およびコネクタ
６６用の３つのターミナル７７〜７９を有する。各雌型
コネクタ６５または６６のターミナルは、電子モジュー
ル６１および６２の各々に設置された単一雄型コネクタ
に一致するよう、幾何学的に分散されている。

【００８０】次に図８および図９を参照する。これらの
図は、図６を参照して説明したタイプのネットワーク内
の電子モジュールに適合されるコンフィギュレーション
デバイスの特定の変形例を示す。このコンフィギュレー
ションデバイスは、正の直流電源電圧への接続部に関連
したターミナルサブセットに基づいて設計されている。

【００８１】まず、負の電源の場合、極性を変えること
によって、同じデバイスを使用できることが明らかであ
り、次に、１つの信号ラインに対してフィルタを使用し
て平均値を得るか、または検出された正の電源値を使っ
て、信号ライン、例えばラインＳにて同じ機能を実行で
きる時間フレームを選択できることが明らかである。

【００８２】図８は、ターミナルサブセットの２つのタ
ーミナル８０および８１を示す。これらのターミナルか
ら、まず再構成ラインＤが引かれており、第２にターミ
ナル８０と８１との間に接続されるターミナルに従っ
て、モジュールを識別できるようにするコードの一部を
ユニークに示す、図９に示されるコード１０１、１０２
が得られる。

【００８３】モジュールの関連するコネクタ上の適当な
サブセットの適当なターミナルに、コンフィギュレーシ
ョン回路のターミナル８０および８１が直接接続されて
いることは明らかである。

【００８４】各ターミナル８０および８１は、フィルタ
コンデンサ８２、８３を介してアースに接続され、電位
Ａ’およびＢ’に接続されている。これらの電位は、抵
抗器８５、８６および８７のラッダー（シリーズ）に接
続されている。電位Ａ’の点は、第１ダイオード８９の
アノードに接続されており、他方、第２ダイオード９２
のアノードは、ノードＢ’に接続されている。これら２
つのダイオード８９および９２によって、モジュールの
ための局部的な正の電源ラインであるユニークな再構成
されたラインＤを形成できる。

【００８５】ダイオード８９および９２のカソードは、
抵抗器９０および９３を介して共にノード９４に接続さ
れており、他方、図９に示される、次に続く回路で使用
されるターミナルＣに接続されている。

【００８６】ノード９４は、抵抗器９６とコンデンサ９
５とから成る並列回路を通して、アースにも接続されて
いる。ノード９４は、抵抗器９６とコンデンサ９５とか
ら成る並列回路を介して、アースにも接続されている。

【００８７】このように、ネットワークでモジュールが
接続されている間、一方向の保護電圧が発生され、この
電圧によって、２つのターミナル８０または８１のどち
らかが実際に接続されているかを判断できる。この目的
のために、抵抗器８５、８７の直列回路の２つの自由端
が制御されたインターラプタ８４および８８を介して、
アースに接続されている。

【００８８】図示されていない実施例では、コンフィギ
ュレーション回路において、２つのインターラプタ８４
または８８の一方しか接続または制御されていない。し
かしながら、（特に双極性電源の場合）電源極性に従っ
て、回路の作動をバランスさせるためには、（電気アー
ス上に単極性電源を有する）このケースでは、２つのイ
ンターラプタ８４および８８を設けることが望ましい。

【００８９】ドレインとソースとの間に、逆並列の保護
ダイオードが設けられたＮ型のＭＯＳトランジスタによ
り、制御されたインターラプタ８４または８８を設ける
ことが望ましい。インターラプタ８４に関連したＭＯＳ
トランジスタのグリッドは、出力Ａおよび選択信号発生
器ＳＳＧに接続されており、インターラプタ８８に関連
したＭＯＳトランジスタのグリッドは、出力Ｂに接続さ
れている。

【００９０】各選択信号ＡまたはＢの附勢によって、解
析すべき電源電圧が、ターミナル８０または８１に生じ
る。信号Ａがアクティブであると、図８の回路は、ノー
ドＡ’とインターラプタ８４との間においてアースに接
続される。この結果、後に測定できる第１電圧がノード
９４に生じる。

【００９１】信号がターミナル８０に接続されず、ター
ミナル８１に接続されている場合、抵抗器８７を介して
ノードＢ１をアースに接続するインターラプタ８８が閉
じられることにより生じる電圧を読み出すことによっ
て、ノードＣにおける電圧の別の測定値が得られる。

【００９２】この結果、同じ手段によって検出できる第
２電圧値が得られる。

【００９３】この結果、ノード９４における電圧を検出
することによって、バッテリー電源ラインは、モジュー
ルにおいてこのラインが先に接続されていたターミナル
サブセットの表示内で、ターミナル８０に接続されてい
るのか、またはターミナル８１に接続されているのかを
判断できる。

【００９４】図９はこのタイプの電圧コンパレータ手段
を示す。電圧増幅器として演算増幅器９７および９９が
接続されている。各演算増幅器の正の第１ターミナル
は、ポイントＣを介してノード９４に接続されている。
各コンパレータ９７または９９の第２の負の入力ターミ
ナルは、それぞれ、ノードＡ’またはノードＢ’に接続
されている。各入力ターミナルも、同じように、ツェナ
ーダイオード９８または１００を介してアースに接続さ
れている。

【００９５】よって、電圧を比較し、アクティブ論理
値、すなわち、どのモジュールが当該ターミナル８０ま
たは８１に接続されているかを識別するコードを検出す
ることによって、ターミナル８０が接続されているの
か、またはターミナル８１が接続されているのかを検出
できる。これらのコードは、それぞれ１０１および１０
２で示されている。

【００９６】ターミナルの複数のサブセットが接続され
ていると、電子モジュールの特徴であるユニークな識別
ワードを作成するように、ＯＲゲートを介して、コンパ
レータ手段が共に接続される。

【００９７】一実施例では、ネットワークは、電子モジ
ュールのアドレスを認識した後に、電子モジュールのエ
ラー識別子を検出することによって、電子モジュールに
接続されているバスのラインのうちの１つのデフォルト
状態を検出するための手段も備えている。

【００９８】ある変形例では、正のＤＣ電源およびアー
スターミナルは、電気機械式アクチュエータにも接続さ
れている。この種の状況では、本発明によって提供され
る手段によってアドレスを認識することにより、アクチ
ュエータの故障を検出することも可能となる。

【００９９】アクチュエータが接続されていない場合、
ネットワークのエミッタ、例えば図５の実施例における
エミッタが、問い合わせ信号をモジュールに送る。各モ
ジュールは、この時、ネットワークで適用されるプロト
コルに従って発せられる特定の信号により応答できる。

【０１００】モジュールがもう接続されていない場合、
かかる応答は不可能であり、従って、中央問い合わせユ
ニット５０によって、即座に故障を検出できる。

【０１０１】モジュールの数を増すために、バンドルの
ラインを増加するポイントはなく、逆に種々のサブセッ
トの組み合わせを増すように、モジュール上のターミナ
ルの数を増せば充分である。

【０１０２】本発明に係わるコンフィギュレーション回
路が設けられた電子モジュールが、本明細書でこれまで
説明したような冗長ワイヤーを有する車載ネットワーク
のバスに接続されている場合、ネットワークコントロー
ラの問い合わせモジュールにより、電圧の印加中にモジ
ュールのアドレス指定が実施される。

【０１０３】ネットワークの作動中、ネットワークコン
トローラは、電子モジュールに問い合わせをし、電子モ
ジュールが正しく接続されている場合には、これに応答
するように証明信号を発生する。接続に障害が生じる
と、モジュールのアドレスが変わり、特に、既に作成さ
れているアドレスとの競合が生じたり、またはフリーで
あるが、ネットワークの別のコンフィギュレーションの
ための別のモジュールに保留されているアドレスをとり
得る。

【０１０４】この種の状況を検出するために、既に接続
されている電子モジュールのアドレスのメモリを保持す
るネットワークのバスに接続された各電子モジュールの
アドレス、および必要な場合には、ネットワークの他の
コンフィギュレーションの電子モジュールに保留された
アドレスの不変性を検出するためのモジュールが、ネッ
トワークコントローラに設けられる。

【０１０５】本発明によれば、新しい電子モジュール、
または増設電子モジュールを接続するという技術は、ア
ドレスアトリビューションのための手続きを、ネットワ
ークコントローラが実行することなく、コントローラの
電圧を加えた時から、ネットワークコントローラを通し
て、ネットワークが新しいアドレスを認識するのに充分
である。アドレスアトリビューションの手続きは、上記
のように無効の、または競合しているアドレスの検出し
か行わない。

【０１０６】このように、現在の技術状態で公知となっ
ているアドレスを決定するための、かなりトリッキーで
あることが多い手続きが不要となる。

【０１０７】バスと共に作動される電子モジュールを、
あらかじめすべて設けなくても、バスを容易に標準化で
きることも理解できよると思う。バスのラインの冗長
性、および本発明のコンフィギュレーション回路の使用
されるコンフィギュレーション技術によって更なるアド
レス数を実現し、新しいモジュールを増設できる。従っ
て、ある車両において特定のブランド、またはそのブラ
ンドのある範囲の車両のすべてのモデルで単一バスを設
計し、設けることができる。

【０１０８】車両のメーカーによって、どの選択案が選
択されるかに応じ、ブランドまたは当該範囲の各モデル
に所望する数、および選択されたタイプの電子モジュー
ルが設けられ、各電子モジュールには、適当なコンフィ
ギュレーション回路が設けられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】現在の技術における第１例のシステムの一部を
示す。

【図２】現在の技術における第１例のシステムの一部を
示す。

【図３】現在の技術における第１例のシステムの一部を
示す。

【図４】現在の技術における第２例のシステムの一部を
示す。

【図５】本発明に係わるコンフィギュレーションデバイ
スの特定の好ましい実施例を示すブロック図である。

【図６】本発明に係わる複数のラインを備える多重化さ
れたバスネットワークの特定の実施例を示すブロック図
である。

【図７】本発明に係わるネットワークの一部の別の変形
例を示すブロック図である。

【図８】 本発明のコンフィギュレーションデバイスの
ための回路の特定の一実施例を示す図である。

【図９】本発明のコンフィギュレーションデバイスのた
めの回路の特定の一実施例を示す図である。

【図１０】本発明の一部の一実施例を示すアセンブリの
図である。

【図１１】本発明の一部の一実施例を示すアセンブリの
図である。

【符号の説明】

１ バンドル ２ 電子モジュール ３ コネクタ ４、５、６ ライン ７ 電圧発生回路 ８ 回路 ９、１０、１１、１２ ライン １４、１５、１６ フィールド １７ 時間 １８ 第１部分 １９ メッセージ ２０ フレーム分割回路 ２１ バス ２２ コンパレータ ２３ レジスタ ２５、２６ バス ２８ ユーザー回路 ３０ 多重化バス ３１〜３５ ライン ３６、３７ コネクタ ３８、４６、４８ モジュール ３９、４０、４１、４２、４３、４４ ターミナル ４９〜５１ ターミナル ５５〜５８ 電子モジュール ５９ マルチピンプラグ １１４〜１１８ 導電性トラック Ｍ 電子モジュール Ｄ コンフィギュレーションデバイス Ｃ コネクタ ＳＥ サブセット ＬＧ ライン発生器 ＩＤＧ ＩＤ発生器 ＬＲ 再構成ライン ＳＳＧ 選択信号発生器

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 数本のラインを有する多重化されたバス
   を含むタイプのネットワークにおける電子モジュール
   （Ｍ）のためのコンフィギュレーションデバイス（Ｄ）
   において、 − 多重化されたバスのうちの少なくとも１本のための
   所定の数のターミナルを備え、このターミナルにおい
   て、前記ラインに対して１つのサブセット（ＳＥ）しか
   接続されていないコネクタ（Ｃ）と、 − 前記ターミナルサブセット（ＳＥ）に接続されたラ
   インを再構成（ＬＲ）すると共に、このターミナルサブ
   セットをモジュール（Ｍ）の他の部分に接続するための
   回路（ＬＧ）と、 − 前記ターミナルサブセットに接続されたターミナル
   の相対的位置を検出するための回路（ＩＤＧ）と、 接続されたターミナルの相対的位置の検出に基づき、デ
   ータのユニークなデジタルアイテム（ＩＤ）を発生する
   ための回路である識別子（ＩＤ）発生器（ＩＤＧ）とを
   備え、 前記データアイテム（ＩＤ）が、電子モジュールを識別
   するようになっていることを特徴とするコンフィギュレ
   ーションデバイス（Ｄ）。
2. 【請求項２】 入力を保護するためのダイオードを意味
   する組み合わせ回路により、すべて同じ電位またはフロ
   ーティング電位にあるＮ個の入力が単一出力ライン内に
   再アセンブリされている回路を、前記ライン再構成回路
   （ＬＧ）が含むことを特徴とする、請求項１記載のデバ
   イス。
3. 【請求項３】 バス（Ｓ）を介して、ライン再構成回路
   （ＬＧ）の適当な入力端に接続された選択信号発生器
   （ＳＳＧ）を有し、前記選択信号発生器（ＳＳＧ）が、
   コネクタ（Ｃ）のターミナルのサブセットに接続された
   内部バス（ＢＳＥ）の各ラインを逐次基準電位にするこ
   とによって、サブセット（ＳＥ）の種々の入力ターミナ
   ルをスキャンし、もってターミナルがバスラインに実際
   に接続されているか否かを検出するための手段と、質問
   されたターミナルが、バスラインに接続されている場合
   には値ＴＲＵＥ、また質問されたターミナルが接続され
   ていない場合には値ＦＡＬＳＥの一連の論理信号を発生
   するための手段とを備え、よってターミナルサブセット
   （ＳＥ）内に接続されたターミナルの相対的位置を検出
   するための一連の論理信号が、前記ユニークなデジタル
   識別子（ＩＤ）を発生するための回路によって使用され
   るようにすることを特徴とする、請求項１記載のデバイ
   ス。
4. 【請求項４】 前記少なくとも２つのターミナルサブセ
   ット（ＳＥ）を有し、前記各サブセットのための種々の
   ＩＤ発生器（ＩＤＧ）の論理的組み合わせである総合識
   別パラメータ発生器を有し、もって、例えばＯＲ論理構
   成部品によってネットワーク内の電子モジュールのアド
   レスをユニークに表示する二進ワードを再構成している
   ことを特徴とする、請求項２または請求項３記載のデバ
   イス。
5. 【請求項５】 各電子モジュール（６１）（６２）が、
   複数のターミナル（６８）〜（７０）；（７４）〜（７
   ６）を有するコネクタを含み、各バンドル（６３）（６
   ４）が、複数のターミナル（７１）〜（７３）；（７
   ７）〜（７９）を有する相補的なコネクタ（６５）（６
   ６）を支持しており、もって電子モジュール（６１）
   （６２）に設けられたコネクタのうちの１つしかマッチ
   ングさせないように、各相補的なコネクタ（６５）（６
   ６）のターミナルが、幾何学的に分散されていることを
   特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載のデバイ
   ス。
6. 【請求項６】 前記コンフィギュレーションデバイス
   が、第１および第２信号ターミナル（８０）（８１）を
   有し、これら信号ターミナルが、フィルタコンデンサ
   （８２）（８３）を通してアースに接続されており、更
   に一連の抵抗器（８５）（８６）（８７）内に接続され
   た電位決定ノード（Ａ’）（Ｂ’）に接続されており、
   前記第１ノード（Ａ’）が、第１ダイオード（８９）の
   アノードである第１アノードに接続されており、第２ダ
   イオード（９２）のアノードである第２アノードが、前
   記第２ノード（Ｂ’）に接続されており、ダイオード
   （８９）および（９２）のカソードが共に接続されてい
   る共通ノード（９１）において、前記２つのダイオード
   （８９）（９２）が、ユニークな再構成されたライン
   （Ｄ）を生じさせることができるようになっていること
   を特徴とする、請求項２または３記載のデバイス。
7. 【請求項７】 前記ダイオード（８９）（９２）のアノ
   ードが、抵抗器（９０）（９３）を介して別のノード
   （９４）に接続されており、一方、前記別のノード（９
   ４）が、抵抗器（９４）とコンデンサ（９５）とから成
   る並列回路を介してアースに接続されており、更に第１
   演算増幅器（９７）および第２演算増幅器（９９）とを
   備え、これら増幅器が、論理的な量の形態のユニークな
   出力コード（１０１）（１０２）を発生するための第１
   および第２電圧コンパレータとして共に接続されてお
   り、これら各コンパレータの正の第１ターミナルが、前
   記別のノード（９４）に接続されており、前記第１およ
   び第２コンパレータ（９７）（９９）の負の第２の入力
   ターミナルが、それぞれ前記第１ノード（Ａ’）および
   第２ノード（Ｂ’）に接続されており、前記第２ターミ
   ナルが、それぞれのツェナーダイオード（９８）（１０
   ０）を介して、更にアースに接続されており、電圧を比
   較し、前記出力コード（１０１）（１０２）を検出する
   ことによって、信号ターミナル（８０）または信号ター
   ミナル（８１）のどちらが接続されているかを判断でき
   るようになっていることを特徴とする、請求項６記載の
   デバイス。
8. 【請求項８】 制御されたインターラプタ（８４）（８
   ８）を介して、前記一連の抵抗器（８５）（８７）の２
   つの自由端がアースに接続されており、更に選択信号発
   生器（ＳＳＧ）に接続されていることを特徴とする、請
   求項６または７記載のデバイス。
9. 【請求項９】 複数の電子モジュールを備え、前記各電
   子モジュールが、前記請求項１〜８のうちの少なくとも
   いずれか１つに記載のコネクタデバイスを有し、各電子
   モジュールのアドレスが、ネットワークのバスへの電子
   モジュールの接続パターンによって定められ、前記アド
   レスが、電子モジュールのコンフィギュレーション回路
   によって局部的に認識されることを特徴とする数本のラ
   インの多重化されたバスを有するネットワーク。
10. 【請求項１０】 アドレスの認識後、エラー識別子を検
    出することにより、電子モジュールに接続されたバスの
    ラインのうちの１つにおける欠陥を検出するための手段
    を含むことを特徴とする、請求項９記載のネットワー
    ク。
11. 【請求項１１】 既に接続されている電子モジュールの
    アドレス、および適当な場合には、ネットワークの他の
    コンフィギュレーションの電子モジュールに対して保留
    されたアドレスを記憶するネットワークのバスに接続さ
    れた各電子モジュールのアドレスの不変性を検出するた
    めのモジュールが設けられたネットワークコントローラ
    を含むことを特徴とする、請求項９または１０記載のネ
    ットワーク。
12. 【請求項１２】 複数の供給ラインおよび多重化信号ラ
    イン（１１４）〜（１１８）が冗長性をもって配置され
    た可撓性絶縁基板（１２０）を含む可撓性回路によりネ
    ットワークの前記バスが構成されており、各電子モジュ
    ールにコンフィギュレーション回路が装備され、各電子
    モジュールが、コネクタ（１１０）を介してネットワー
    クのバスに接続されており、前記コネクタ（１１０）の
    各ターミナル（１２４）〜（１２６）が、アイレットタ
    イプのリベット（１２１）〜（１２３）を介して、少な
    くとも１つの特性または信号タイプに接続されているこ
    とを特徴とする、請求項９〜１１のいずれかに記載のネ
    ットワーク。
13. 【請求項１３】 電子モジュールに１つの極性の単一ラ
    イン、またはターミナル（またはバスに数種のタイプが
    存在する場合には単一タイプ）が接続されていることを
    条件に、前記ライン（１１４）〜（１１８）のいずれか
    に、どのラインまたはターミナルが接続されているかを
    検出するための回路を、各電子モジュール（＃１〜＃
    ４）のコンフィギュレーション回路が含むことを特徴と
    する、接続されて１２記載のネットワーク。
14. 【請求項１４】 ユニークなアドレスと共に、ネットワ
    ークで接続できるモジュラーの数を多くするために、コ
    ンフィギュレーション回路が、共通電位または共通信号
    タイプで接続されるターミナルの数を検出するための手
    段を更に含むことを特徴とする、請求項１３記載のネッ
    トワーク。