JP2003098527A - 光配向膜用材料、光配向膜およびその製造方法 - Google Patents

光配向膜用材料、光配向膜およびその製造方法

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JP2003098527A JP2001294300A JP2001294300A JP2003098527A JP 2003098527 A JP2003098527 A JP 2003098527A JP 2001294300 A JP2001294300 A JP 2001294300A JP 2001294300 A JP2001294300 A JP 2001294300A JP 2003098527 A JP2003098527 A JP 2003098527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布時の溶媒に対する溶解性が高く、
さらに良好な液晶配向性を示すとともに、十分な液晶分
子のプレチルト角が得られ、かつこのプレチルト角が熱
的、経時的に十分な安定性を有する液晶表示素子用の光
配向膜を提供すること。 【解決手段】 (a)1分子中に光二量化反応により光
配向機能を発現する少なくとも1個の光配向性基と、少
なくとも2個の重合性マレイミド基とを有する単量体、
及び、(b)1分子中に炭素原子数4〜30のアルキル
基と、1又は2個のマレイミド基とを有するが、光配向
性基を有さない単量体を含有する光配向膜用材料、光配
向膜とその製造方法、及び該光配向膜を用いた液晶表示
素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に用
いられる光配向膜に関し、さらに詳しくは、光を照射す
ることにより、ラビングを行うことなく液晶分子を配向
させることができる光配向膜の形成材料、該材料からな
る光配向膜、その製造方法及び該光配向膜を用いた液晶
表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置においては、液晶の分子配
列の状態を電場等の作用によって変化させて、これに伴
う光学的特性の変化を表示に利用している。多くの場
合、液晶は二枚の基板の間隙に挟んだ状態で用いられる
が、ここで液晶分子を特定の方向に配列させるために、
基板の内側に配向処理が行われる。
【0003】通常、配向処理には、ガラス等の基板にポ
リイミド等の高分子の膜を設け、これを一方向に布等で
摩擦する、ラビングという方法が用いられる。しかし、
この方法は、製造工程において静電気や埃が発生するた
め、配向処理後の洗浄工程が必要となる。また、特に近
年多く用いられているTFT方式の液晶セルでは、ラビ
ング時の摩擦により静電気が発生し、あらかじめ基板に
設けられたTFT素子が破壊されることもあり、これが
製造における歩留まり低下の原因にもなっている。
【0004】これに対し、近年、斜方蒸着法、LB(ラ
ングミュアー−ブロジェット)膜法、フォトリソグラフ
ィ法、光配向法等のような、ラビングを行わない液晶配
向制御技術が注目されてきている。とりわけ、偏光され
た光を基板上に設けられた塗膜に照射して、液晶配向性
を生じさせる光配向法は、簡便且つ、配向処理後の洗浄
工程が不必要であることから、盛んに研究が行われてい
る。この光配向法は、有機分子中の光配向機能を発現さ
せる光配向性基、例えばアゾ基等の光異性化反応、シン
ナモイル基、クマリン基、カルコン基等の光二量化反
応、ベンゾフェノン基等の光架橋やポリイミド樹脂等の
光分解反応等を利用したものが報告されている。これら
は、ガラス等の基板に塗布した際に均一な膜が得られる
ように高分子材料を用い、かつ光配向性基を側鎖や主鎖
に導入する場合が多い。また、光配向性を有する分子を
ゲスト分子とし、高分子化合物からなるホスト化合物に
分散させて用いる場合もある。
【0005】しかし、これらの高分子材料を用いた光配
向膜材料の多くは、液晶配向能および耐熱性が十分では
ないといった問題がある。例えば、液晶表示素子の製造
工程では、基板に液晶配向膜を形成後液晶セルに組み立
てる際、封止剤を硬化させる目的で加熱処理が行われる
が、この時、液晶配向膜の耐熱性が十分でないと、液晶
配向能の劣化を生じてしまう。耐熱性を向上させるため
には、架橋構造を有する高分子材料を用いる場合がある
が、架橋構造を有する高分子化合物の多くは、溶剤に対
する溶解性が乏しく、基板に塗布する際に用いることの
できる溶剤の種類が著しく制限され、実用的には好まし
くない。
【0006】このような欠点を克服し、光配向膜の液晶
配向能を安定に得る方法として、光配向性基を有する重
合性モノマーを基板上に塗布した後、重合させる方法
が、特開2001−48904号公報に開示されてい
る。しかし、モノマーを熱もしくは光重合させるには重
合開始剤の添加が必要となる。この重合開始剤は低分子
化合物であるため、重合後であっても、長期間が経過す
ると、セル内の液晶層に残存する重合開始剤が拡散し、
液晶表示素子としての特性、例えば電圧保持率を劣化さ
せるおそれがある。また、酸素による重合阻害を防ぐた
めに窒素雰囲気下で重合を行わなければならないといっ
た問題もある。
【0007】重合開始剤が不要で空気中でも光重合反応
が可能な化合物として、マレイミド化合物が挙げられ
る。このようなものとして、特開2001―12298
1号公報には、重合性マレイミド基を有する芳香族化合
物を用いた光配向膜材料が開示されているが、この化合
物による光配向能は未だ十分ではない。
【0008】一方、液晶配向膜に求められる特性の一つ
に、液晶分子に適度なプレチルト角を与えることが挙げ
られる。特に、TNやSTN方式の液晶表示素子では、プレ
チルト角が小さいと、ねじれ方向の異なるドメイン状の
欠陥が生じたり、ディスクリネーションと呼ばれる線状
の配向欠陥を生じることがある。従来のラビング膜は、
一定の向きにラビング処理を施すことによって容易に液
晶分子のプレチルト角を得ることができる。しかし、光
配向膜の場合、桂皮酸誘導体やクマリン誘導体を側鎖に
有する高分子膜よりなる光配向膜に斜め方向から直線偏
光や無偏光を照射する方法によりプレチルトが得られる
ことが知られているが、得られるプレチルト角は小さい
うえ、加熱あるいは経時的に不安定であるといった問題
を有する。また、上記のマレイミド化合物を使用した光
配向膜用材料であっても、十分なプレチルト角は得られ
ず、実用化にはなお問題を有している。
【0009】以上のように、優れた液晶配向能が得ら
れ、生産性に優れ、耐熱性や長期安定性を有し、且つ十
分なプレチルト角を得られるとともに、良好な液晶素子
特性を示す光配向膜用材料は未だ得られていないのが現
状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、塗布時の溶媒に対する溶解性が高く、さら
に良好な液晶配向性を示すとともに、十分な液晶分子の
プレチルト角が得られ、かつこのプレチルト角が熱的、
経時的に十分な安定性を有する液晶表示素子用の光配向
膜を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は上記
課題を解決するために、(a)1分子中に光二量化反応
により光配向機能を発現する少なくとも1個の光配向性
基と、少なくとも2個の重合性マレイミド基とを有する
単量体、及び、(b)1分子中に炭素原子数4〜30の
アルキル基と、1又は2個のマレイミド基とを有する
が、光配向性基を有さない単量体を含有する光配向膜用
材料を提供する。
【0012】また、本発明は上記課題を解決するため
に、(a)1分子中に少なくとも1個の光二量化反応に
より光配向機能を発現する光配向性基と少なくとも2個
の重合性マレイミド基を有する単量体、及び、(b)1
分子中に炭素原子数4〜30のアルキル基と、1又は2
個のマレイミド基を有するが、光配向性基を有さない単
量体との共重合体を含有し、(a)の単量体が有する光
配向性基の光二量化により発現した光配向機能と、
(a)及び(b)の単量体が有する重合性マレイミド基
の重合により生じた架橋構造とを有する光配向膜を提供
する。
【0013】また、本発明は上記課題を解決するため
に、上記記載の光配向膜用材料を基板上に塗布し、該塗
膜を加熱することにより前記重合性マレイミド基の熱重
合反応を生起させて架橋された高分子膜を形成し、前記
高分子膜に光照射することにより前記構造単位の光二量
化反応を生起させて前記高分子膜に光配向機能を発現さ
せる光配向膜の製造方法を提供する。
【0014】また、本発明は上記課題を解決するため
に、内側に配向膜を有する二枚の基板間に液晶を挟持し
た構造を有する液晶表示素子において、前記配向膜が、
(a)1分子中に少なくとも1個の光二量化反応により
光配向機能を発現する光配向性基と少なくとも2個の重
合性マレイミド基を有する単量体、及び、(b)1分子
中に炭素原子数4〜30のアルキル基と、1又は2個の
マレイミド基を有する単量体との共重合体を含有し、前
記光配向性基の光二量化により発現した光配向機能と前
記重合性マレイミド基の重合により生じた架橋構造とを
有する光配向膜である液晶表示素子を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の光配向膜用材料に使用す
る、1分子中に、光二量化反応により光配向機能を発現
する少なくとも1個の光配向性基と、少なくとも2個の
重合性マレイミド基を有する単量体において、光二量化
反応により光配向機能を発現する光配向性基は、偏光照
射によって引き起こされる異方的な二量化反応により、
光反応を生起し、配向性が得られるような官能基である
ならば特に限定されないが、中でもC=C、C=Oで表
わされる少なくとも一つの二重結合(但し、芳香環を形
成する二重結合を除く)を有する構造単位が特に好まし
く用いられる。
【0016】これらの光二量化反応によって光配向機能
を発現する光配向性基の基本構造としては、以下のもの
が挙げられる。C=C結合を有する光二量化反応によっ
て光配向機能を発現する光配向性基としては、例えば、
ポリエン骨格、スチルベン骨格、スチルバゾール骨格、
スチルバゾリウム骨格、シンナモイル骨格、ヘミチオイ
ンジゴ骨格、カルコン骨格等の構造を有する基が挙げら
れる。C=O結合を有する光二量化反応によって光配向
機能を発現する光配向性基としては、例えば、ベンゾフ
ェノン骨格、クマリン骨格等の構造を有する基が挙げら
れる。
【0017】中でも、ベンゾフェノン骨格、シンナモイ
ル骨格、カルコン骨格及びクマリン骨格からなる1〜4
価の基の群から選ばれる光配向性基が好ましく、具体的
には、以下の構造で表される。勿論、これらの構造にア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリルオキシ
基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル
基、スルホン酸基、ハロゲン化アルキル基等の置換基を
有していても良い。
【0018】
【化4】
【0019】具体的には、1分子中に少なくとも1個の
光二量化反応により光配向機能を発現する光配向性基と
少なくとも2個の重合性マレイミド基を有する単量体
は、一般式(1)
【化5】 で表わされる化合物が好ましく、これらの中でも、一般
式(4)
【0020】
【化6】 で表わされる化合物が好ましい。
【0021】一般式(1)及び(4)において、R
は、炭素原子数1〜30の直鎖状又は分岐状アルキレ
ン基、炭素原子数3〜12のシクロアルキレン基、アリ
ールアルキレン基及びシクロアルキルアルキレン基から
なる群より選ばれる少なくとも1つの基を表わす。
【0022】Rを表わす基の具体例としては、例え
ば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラ
メチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘ
プタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、
デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン
基の如き直鎖状アルキレン基;1−メチルエチレン基、
1−メチル−トリメチレン基、2−メチル−トリメチレ
ン基、1−メチル−テトラメチレン基、2−メチル−テ
トラメチレン基、1−メチル−ペンタメチレン基、2−
メチル−ペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン
基、ネオペンチル基の如き分岐アルキル基を有するアル
キレン基;
【0023】シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基
の如きシクロアルキレン基;ベンジレン基、2,2−ジ
フェニル−トリメチレン基、1−フェニル−エチレン
基、1−フェニル−テトラエチレン基の如き主鎖または
側鎖にアリール基を有するアリールアルキレン基;シク
ロヘキシルメチレン基、1−シクロヘキシル−エチレン
基、1−シクロヘキシル−テトラエチレン基の如き主鎖
あるいは側鎖にシクロアルキル基を有するシクロアルキ
ル−アルキレン基等が挙げられる。これらの中でも、炭
素原子数1〜30のアルキレン基又は炭素原子数3〜1
2のシクロアルキレン基が好ましい。
【0024】また、Rは、これら上記に挙げた基の2
〜5個が、単結合、エステル結合、エーテル結合または
ウレタン結合で連結した基であっても良い。
【0025】このような連結された基としては、例え
ば、少なくとも2つのアルキレン基が、エーテル結合で
結合された(ポリ)エーテルから構成される基、少なく
とも2つのアルキレン基がエステル結合で結合された
(ポリ)エステルから構成される基、少なくとも2つの
アルキレン基がウレタン結合で結合された(ポリ)ウレ
タンから構成される基、少なくとも2つのアルキレン基
が、エーテル結合で結合された(ポリ)エーテル(ポ
リ)オールと(ポリ)カルボン酸とをエステル化して得
られる(ポリ)カルボン酸{(ポリ)エーテル(ポリ)
オール}エステルから構成される基等が挙げられる。
【0026】上記一般式(1)及び(4)において、R
は上記した光二量化反応によって光配向機能を発現す
る光配向性基を表わす。
【0027】一般式(1)及び(4)で表わされる化合
物において、これらRで表わされる光二量化反応によ
って光配向機能を発現する光配向性基は、Rで表わさ
れる基と、単結合、エステル結合又はウレタン結合を介
して結合している。光二量化反応によって光配向機能を
発現する光配向性基の結合数は、1分子中に有する重合
性マレイミド基の数と同数であるが、本発明で使用する
マレイミド誘導体は、複数の重合性マレイミド基を有す
るため、その数は2から4までの範囲が好ましい。中で
も、重合性マレイミド基の重合が容易に進行し、安定な
マレイミド重合体を形成すること、光配向機能を発現す
る光配向性基の光配向を発現するに必要な光エネルギー
の量が比較的少ないことから、光二量化反応によって光
配向機能を発現する光配向性基の結合数は2個であるこ
とが好ましい。
【0028】上記一般式(1)及び(4)において、R
及びRは、各々独立して、水素原子、炭素原子数1
〜8のアルキル基、フェニル基またはハロゲン原子を表
わす。
【0029】上記一般式(1)において、nは、2から
4までの整数を表わす。中でも、重合性マレイミド基の
重合が容易に進行し、安定なマレイミド重合体を形成す
ること、光配向性基の光配向機能を発現するに必要な光
エネルギーの量が比較的少ないことから、nが2である
一般式(4)で表わされる化合物が特に好ましい。
【0030】本発明で使用する、1分子中に炭素原子数
4〜30のアルキル基と、1又は2個のマレイミド基を
有する単量体は、具体的には、一般式(2)又は(3)
で表される。
【0031】
【化7】
【0032】
【化8】
【0033】一般式(2)および(3)において、
、R、R10、およびR11は、炭素原子数1〜
10の直鎖状又は分岐状アルキレン基、炭素原子数3〜
12のシクロアルキレン基、アリールアルキレン基及び
シクロアルキルアルキレン基からなる群より選ばれる少
なくとも1つの基を表す。
【0034】これらR、R、R10、およびR11
の具体例としては、例えば、メチレン基、エチレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン
基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチ
レン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメ
チレン基、ドデカメチレン基の如き直鎖状アルキレン
基;1−メチルエチレン基、1−メチル−トリメチレン
基、2−メチル−トリメチレン基、1−メチル−テトラ
メチレン基、2−メチルテトラメチレン基、1−メチル
−ペンタメチレン基、2−メチル−ペンタメチレン基、
3−メチル−ペンタメチレン基、2,2−ジメチル−ト
リメチレン基の如き分岐アルキル基を有するアルキレン
基;
【0035】シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基
の如きシクロアルキレン基;ベンジレン基、2,2−ジ
フェニル−トリメチレン基、1−フェニル-エチレン
基、1−フェニル−テトラエチレン基の如き主鎖又は側
鎖にアリール基を有するアリールアルキレン基;シクロ
ヘキシルメチレン基、1−シクロヘキシル−エチレン
基、1−シクロヘキシル−テトラエチレン基の如き主鎖
あるいは側差にシクロアルキル基を有するシクロアルキ
ル−アルキレン基等が挙げられる。これらの中でも炭素
原子数1〜10のアルキレン基又は炭素原子数3〜12
のシクロアルキレン基が好ましい。
【0036】また、R、R、R10、およびR11
は、これら上記に挙げた基の2〜5個が、単結合、エス
テル結合、エーテル結合、またはウレタン結合で連結し
た基であっても良い。このような連結された基として
は、例えば、少なくとも2つのアルキレン基が、エーテ
ル結合で結合された(ポリ)エーテルから構成される
基、少なくとも2つのアルキレン基がエステル結合で結
合された(ポリ)エステルから構成される基、少なくと
も2つのアルキレン基がウレタン結合で結合された(ポ
リ)ウレタンから構成される基、少なくとも2つのアル
キレン基が、エーテル結合で結合された(ポリ)エーテ
ル(ポリ)オールと(ポリ)カルボン酸とをエステル化
して得られる(ポリ)カルボン酸{(ポリ)エーテル
(ポリ)オール}エステルから構成される基等が挙げら
れる。
【0037】上記一般式(2)および(3)において、
およびR13は、炭素原子数が4〜30のアルキル
基を表す。具体的には、ステアリル基、ラウリル基、ト
リデシル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、セチル
基、ヘプタデシル基、ノナデシル基等が挙げられる。な
お、これらのアルキル基は、置換基としてアルキル基を
有していても差し支えない。
【0038】上記一般式(2)および(3)において、
、R、R14、R15、R16およびR17は、
それぞれ水素原子、炭素原子数1〜8個のアルキル基、
フェニル基またはハロゲン原子を表す。
【0039】上記一般式(3)において、R12は炭素
数1〜10の3価の炭化水素基を表す。価すなわち遊離
原子価は炭化水素基のどの部位に存在しても良く、3つ
の価のうち2つに、上記R、R10で表される基を介
してマレイミド基が、1つに、R11で表される基を介
してR13で表される炭素原子数4〜30のアルキル基
が結合する。これらの炭化水素基は、直鎖状でも分岐状
でも構わない。具体的には、例えばメチリジン基、エチ
リジン基、プロパニリジン基、ブタニリジン基、1−エ
タニル−2−イリデン基、1,2,3−プロパントリイ
ル基、1−プロパニル−3−イリデン基、1,2,4−
ブタントリイル基、1−ブタニル−4−イリデン基、
1,2,5−ペンタントリイル基、1,3,5−ペンタ
ントリイル基、1−ペンタニル−5−イリデン基、
【0040】1,2,6−ヘキサントリイル基、1,
3,6−ヘキサントリイル基、1−ヘキサニル−6−イ
リデン基、2−プロパニル−1−イリデン基、2−メチ
レン−1,3−プロパンジイル基、1−プロパニル−3
−イリデン基、3−ブタニル−1−イリデン基、1,
2,3−ブタントリイル基、1−ブタニル−2−イリデ
ン基、2−メチル−1−プロパニル−3−イリデン基、
2−メチル−1,2,3−プロパントリイル基、2−エ
チル−1,2,3−プロパントリイル基、2−ブタニル
−1−イリデン基、2−ブタニル−3−イリデン基、2
−ブタニル−4−イリデン基、の如き3価の非環式炭化
水素よりなる基;1,2,3−シクロペンタントリイル
基、1,2,5−シクロペンタントリイル基、1−シク
ロペンチル−2−イリデン基、1−シクロペンチル−3
−イリデン基、1,2,3−シクロヘキサントリイル
基、1,2,4−シクロヘキサントリイル基、1,3,
5−シクロヘキサントリイル基、1−シクロヘキシル−
2−イリデン基、1−シクロヘキシル−3−イリデン
基、1−シクロヘキシル−4−イリデン基、シクロヘキ
シルメチリジン基、4−シクロへキシレンメチレン基、
1−シクロヘキシル−2−エタニル−1−イリデンの如
き環式脂肪族炭化水素を含む3価の炭化水素よりなる
基;1,3,5−ベンゼントリイル基、ベンジリジン
基、2−フェニル−1,2,3−プロパントリイル基の
如き芳香族炭化水素を含む3価の炭化水素よりなる基等
が挙げられる。
【0041】本発明の光配向膜用材料は、上記一般式
(1)で表される、1分子中に少なくとも1個の1光二
量化反応により光配向機能を発現する光配向性基と少な
くとも2個の重合性マレイミド基を有する単量体と、上
記一般式(2)又は(3)で表される、1分子中に炭素
原子数4〜30のアルキル基と、1又は2個のマレイミ
ド基を有する単量体とを含有する。一般にラビング配向
膜は、長い分子鎖を有する化合物からなる層が基板面上
に設けられており、その長い分子鎖が配向している場
合、この層に隣接している液晶分子は、長鎖方向にその
長軸を揃えて配向すると考えられている。本発明の光配
向膜用材料は、配向および重合処理を行うことで、炭素
原子数が4〜30のアルキル基が基板面に対してある角
度をもって配向し、液晶のプレチルト角が得られるもの
と考えられる。
【0042】しかし、一般式(1)の単量体の含有量が
少ないと十分な光配向性が得られないため、本発明の光
配向膜用材料100質量部に対して、上記一般式(2)
又は(3)で表される、1分子中に炭素原子数4〜30
のアルキル基と、1又は2個のマレイミド基を有する単
量体の含有量は、10〜70質量部の範囲が好ましく、
20〜60質量部の範囲が最も好ましい。
【0043】次に、本発明の光配向膜用材料を用いて、
光配向膜とこれを具備した液晶表示素子を製造する方法
の例を述べる。
【0044】まず、本発明の光配向膜用材料は適切な溶
媒に溶解して用いる。この際、溶媒は特に限定されない
が、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ブ
チルセロソルブ、γ−ブチロラクトン、クロロベンゼ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、テ
トラヒドロフラン等が一般的に用いられる。中でもブチ
ルセロソルブ、γ−ブチロラクトンは塗布性が良好で、
均一な膜が得られることから、特に好ましい。これらの
溶剤は、塗布性や、塗布後に短時間で溶剤を揮発させる
ことを考慮して、2種類以上を混合して用いることもで
きる。
【0045】上記光配向膜用材料の溶液を基板上にスピ
ンコーティング法、印刷法等の方法によって塗布し、乾
燥後、重合性マレイミド基の重合および光配向操作を行
う。
【0046】本発明で使用する基板は、光配向膜に通常
用いられる基板であって、熱硬化に耐えうる耐熱性を有
するものである。そのような基板としては、ガラス基板
が挙げられる。
【0047】光や熱による重合性マレイミド基の重合操
作は、光二量化反応によって光配合した構造単位に影響
を与える恐れがあるため、配向操作に先立って行うこと
がより好ましい。
【0048】重合性マレイミド基の重合は紫外線等の光
照射あるいは加熱によって行う。光照射で行う場合は、
光配向性基が光配向機能を発現しない波長の光で行うこ
とが好ましい。一方、加熱による重合は、光配向操作の
前に行うと、基板に塗布する際に用いた溶媒の乾燥も兼
ねることができ、より好ましい。また、重合性マレイミ
ド基を完全に重合させるため、最初に、光照射あるいは
加熱で重合を行い、次に光照射により光配向を発現する
操作を行った後、更に加熱もしくは重合性マレイミド基
の光重合に適した無偏光の光照射を行っても良い。
【0049】一方、重合性マレイミド基が重合する光の
波長と光配向機能を発現させる光の波長とが近い場合に
は、重合性マレイミド基の重合と光配向機能を発現させ
る操作を一回の光照射で同時に行うことが可能である。
このような重合性マレイミド基の光重合に用いる照射光
は特に限定されないが、紫外線が好ましく使用すること
ができる。照射方法についても特に限定されず、無偏光
あるいは直線偏光、楕円偏光などの偏光を使用すること
ができる。
【0050】光二量化反応によって光配向を発現させる
操作は偏光を照射することによって行う。偏光の波長
は、光配向性基が効率よく二量化する波長が選ばれ、可
視光線、紫外線等が挙げられるが、中でも紫外線が好ま
しい。また、偏光は、直線偏光や楕円偏光が多く用いら
れる。このとき、プレチルトを得るためには、基板に対
して斜め方向から偏光や無偏光の照射を十分な照射光量
で行うか、基板面に対して垂直方向からの偏光照射に引
き続いて、この斜め方向からの照射を行うことが好まし
い。
【0051】本発明によれば、1分子中に、光二量化反
応により光配向機能を発現する少なくとも1個の光配向
性基と、少なくとも2個の重合性マレイミド基とを有す
る単量体、及び、1分子中に炭素原子数4〜30のアル
キル基と、1又は2個のマレイミド基を有する単量体と
を含有する光配向膜材料を基板に塗布した後、重合性マ
レイミド基を重合させ、さらに光配向性基の光二量化反
応を生起させることによって光配向膜を得る。本発明で
使用するマレイミド化合物は、低分子であるため、溶剤
溶解性が高く、塗布が容易であるという特徴を有する。
また、長鎖のアルキル基が光配向膜表面に多く分布する
ことで、十分な液晶分子のプレチルト角を得ることがで
き、さらにマレイミド基が重合し網状構造を有する塗膜
となることで、熱や光に対して安定な光配向膜を得るこ
とができる。また、マレイミド基による重合は重合開始
剤を必要としないため、液晶セル作製後に、液晶中に重
合開始剤が溶出することがなく、電圧保持率の低下等、
液晶表示素子の性能劣化を防ぐことができる。
【0052】
【実施例】以下、合成例、実施例および比較例を用いて
本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの
実施例の範囲に限定されるものではない。
【0053】[参考例1]マレイミド酢酸の合成 撹拌機、温度計、滴下ロート、ディーンスターク分留器
及び冷却管を備えた容量500ミリリットルの4つ口フ
ラスコに、トルエン140g、p−トルエンスルホン酸
一水和物5.2g及びトリエチルアミン2.8gを順次
仕込み、撹拌しながら無水マレイン酸30gを加えた
後、30℃まで昇温させながら溶解させた。さらにグリ
シン23gを加えた後、撹拌しながら70℃で3時間反
応させた。トルエン50g、トリエチルアミン60gを
加え、溶媒を加熱還流させて生成する水を除去しながら
1時間反応させた。反応混合物から溶媒を留去して得ら
れた残留物に、4mol/dm3塩酸を加えてpH2に
調整した後、加熱−再結晶して、マレイミド酢酸の淡黄
色固体7.3gを得た。
【0054】[参考例2] 4,4’−ビス(2−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゾフェノンの合成 攪拌機、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた容量
300ミリリットルの4つ口フラスコに、2−ブロモエ
タノール62.5gを入れ、氷浴による冷却下、撹拌し
ながら、N−メチルピロリドン100gを加えた。これ
にp−トルエンスルホン酸一水和物10mgを加え、ジ
ヒドロピラン42.1gを約10分かけて滴下した。氷
冷下で2時間撹拌し、さらに室温で2時間撹拌した後、
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン42.8gおよ
び炭酸カリウム69.1gを加え、120℃で3時間反
応した。冷却後400mlの水に反応混合物を加え、4
00mlのトルエンで2回抽出し、得られたトルエン層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで溶媒
を留去した。得られた残渣にメタノール450g、水7
0g、濃塩酸1.0gを加え、室温で一晩撹拌し、生成
した沈殿を濾過し、メタノールでよく洗浄した後に乾燥
させ、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベン
ゾフェノン52gを得た。
【0055】[参考例3]2,2−ジメチル−5−エチ
ル−5−(ブロモメチル)−1,3−ジオキサン(化合
物A)の合成 撹拌機、温度計及び塩化カルシウム乾燥管を付けた冷却
管を備えた容量500ミリリットル4つ口フラスコに、
トリメチロールプロパン67.1g、2,2−ジメトキ
シプロパン57.3g、トルエン100g及びp−トル
エンスルホン酸一水和物2.9gを入れ、60℃で3時
間撹拌した。冷却後、炭酸カリウム 2.5gを加え、
一晩室温で撹拌した。フラスコ内の固体を濾過で除き、
減圧下、溶媒を留去して中間体A80.6g(液体)を
得た。
【0056】撹拌機、温度計、窒素導入管及び塩化カル
シウム乾燥管を付けた冷却管を備えた容量500ミリリ
ットル4つ口フラスコに中間体A43.8g、四臭化炭
素116.6g及びN,N−ジメチルホルムアミド30
0mlを加え、窒素雰囲気下、撹拌しながら氷塩浴で充
分に冷却させ、トリフェニルフォスフィン91.9gを
少しずつ、液温が0℃を越えないように加えた。トリフ
ェニルフォスフィン添加終了後、30分氷塩浴中で撹拌
し、その後、氷浴中で1時間、室温で2時間撹拌した
後、溶媒を50℃で減圧下、留去した。濃縮された混合
物をアセトン−ヘキサン混合溶媒(1/3)200gで
3回抽出し、得られた抽出液を、シリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフィーで精製して目的の化合物A 4
7gを得た。(収率 79%)
【0057】[合成例1]攪拌機、温度計、ディーンス
ターク分留器及び冷却管を備えた容量500ミリリット
ルの3つ口フラスコに、参考例1で得られたマレイミド
酢酸8.8g、参考例2で得た4,4’−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゾフェノン6.1g、p−トル
エンスルホン酸一水和物0.4g、ヒドロキノン20m
g及びトルエン150mlを順次仕込み、減圧下、90
℃に加熱して、溶媒を環流させて生成する水を除去しな
がら15時間反応させた。反応終了後、反応混合物を熱
時濾過し、得られた固体をメタノールでよく洗浄し、乾
燥させることにより式(5)
【0058】
【化9】 (5)で表される2官能マレイミド誘導体8.6gを得
た。
【0059】[合成例2]撹拌機、温度計、滴下ロート
及び冷却管を備えた容量300ミリリットル4つ口フラ
スコに、2−ブロモエタノール6.3gをいれ、氷浴に
よる冷却下、撹拌しながらN−メチルピロリドン10g
を加えた。これにp−トルエンスルホン酸一水和物2m
gを加え、ジヒドロピラン4.2gを約10分かけて滴
下した。氷冷下で2時間撹拌し、さらに室温で2時間撹
拌した後、7−ヒドロキシクマリン8.5gおよび炭酸
カリウム6.9gを加え、120℃で3時間反応した。
冷却後、100mlの水に反応混合物を加え、100m
lのトルエンで2回抽出し、得られたトルエン層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレータで溶媒を留去し
た。得られた残渣にメタノール45g、水7g、濃塩酸
0.5gを加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去後、
トルエン250gを加えて溶液とし、50gの水で2回
洗浄した。
【0060】撹拌機、温度計及び冷却管を備えた容量5
00ミリリットル3つ口フラスコに、上で得られたトル
エン溶液を入れ、参考例3で合成した化合物A10.5
g、テトラブチルアンモニウムブロミド0.9g及び4
0%水酸化ナトリウム水溶液80gを加え、撹拌しなが
ら5時間還流した。冷却後、この混合物を分液ロートに
移して、水層を分離、除去し、20gの水で3回洗浄し
た。得られたトルエン溶液を減圧下で溶媒を留去し、残
渣をテトラヒドロフラン100gに溶かし、6%塩酸3
0gを加え、室温で4時間撹拌した。減圧下、溶媒を留
去し、得られた固体を水洗後、濾過、乾燥した。
【0061】撹拌機、温度計、ディーンスターク分留器
及び冷却管を備えた容量500ミリリットルの3つ口フ
ラスコに、得られた固体10.8g、マレイミド酢酸1
2.6g、p−トルエンスルホン酸一水和物0.8g、
ヒドロキノン40mg及びトルエン200ミリリットル
を順次仕込み、減圧下、90℃に加熱して、溶媒を還流
させて生成する水を除去しながら15時間反応させた。
反応終了後、反応液にトルエン200ミリリットルを加
えて希釈し、50gの水で4回洗浄した。このトルエン
溶液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、
得られた固体を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより式(6)、
【0062】
【化10】 (6)で表される2官能マレイミド誘導体16gを得
た。
【0063】[合成例3]攪拌機、温度計、滴下ロート
及び冷却管を備えた容量300ミリリットルの4つ口フ
ラスコに、参考例3で得た化合物A11.9g、ステア
リルアルコール13.8g、N−メチルピロリドン40
gを加えて撹拌した。均一な溶液になったところで、炭
酸カリウム7.1gを加え、150℃で2時間反応させ
た、冷却後、減圧下、溶媒を留去し、濃縮した混合物を
4リットルの酢酸エチルに溶解した。この溶液を500
gの水で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶
媒を減圧下、留去した。得られた18.8gの固体をテ
トラヒドロフラン100gに溶かし、6%の塩酸30g
を加え、室温で4時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去
し、得られた固体を水洗後、濾過、乾燥した。
【0064】攪拌機、温度計、ディーンスターク分留器
および冷却管を備えた容量500ミリリットルの3つ口
フラスコに、得られた固体9.4g、マレイミド酢酸1
2.6g、p−トルエンスルホン酸一水和物0.8g、
ヒドロキノン40mgおよびトルエン200ミリリット
ルを順次仕込み、減圧下、90℃に加熱して、溶媒を環
流させて、生成する水を除去しながら15時間反応させ
た。反応終了後、反応液にトルエン200ミリリットル
を加えて希釈し、50gの水で4回洗浄した。このトル
エン溶液を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
し、得られた固体を、シリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィーで精製することにより式(7)
【0065】
【化11】 (7)で表される2官能マレイミド誘導体19gを得
た。
【0066】[実施例1]合成例1で得られたマレイミ
ド誘導体(5)50質量部およびラウリルマレイミド
(大八化学製)50質量部を、N,N−ジメチルホルム
アミドに溶かして、固形分濃度5%溶液とし、これを
0.45μmのフィルターで濾過し、光配向膜用材料溶
液とした。得られた光配向膜用材料溶液を、スピンコー
ターにてITO電極付ガラス基板に均一に塗布し、19
0℃で1時間加熱し、溶媒の乾燥およびマレイミド基の
熱重合による硬化を行った。次に、得られた塗膜表面に
超高圧水銀ランプを用い、波長313nm、エネルギー
密度20mW/cmの紫外線の直線偏光を50秒間照
射した。続いて、波長313nm、エネルギー密度40
mW/cmの無偏光の紫外光を、先に照射された直線
偏光の偏光方向と垂直な方向で、かつ基板面から45°
の角度から120秒間照射し、光配向膜を作成した。
【0067】上記の方法で得られた光配向膜付基板の周
囲に直径5μmのスチレンビーズを含んだ熱硬化性接着
剤を液晶注入口を残して塗布し、もう1枚の光配向膜付
基板を配向面が相対し、かつ先に照射した直線偏光の偏
光方向が一致するように重ね合わせて圧着し、接着剤を
150℃で90分かけて硬化させた。次いで、液晶注入
口よりネマチック液晶組成物ELS−001(大日本イ
ンキ化学工業(株)製)を加温しながら等方相の状態で
真空注入により充填を行った後、エポキシ系接着剤で液
晶注入口を封止した。このようにして得られた液晶素子
を偏光顕微鏡で観察し、液晶の配向を確認した。このと
き、配向欠陥によるディスクリネーションは認められな
かった。次に、この液晶素子の液晶のプレチルト角を回
転結晶法により測定した結果、プレチルト角は3.2°
であった。また、液晶素子を3ヶ月間、自然光下、室温
で放置してもプレチルト角には変化は認められなかっ
た。
【0068】[実施例2]合成例2で得られたマレイミ
ド誘導体(6)50質量部およびラウリルマレイミド5
0質量部を、N,N−ジメチルホルムアミドに溶かし
て、固形分濃度5%溶液とし、これを0.45μmのフ
ィルターで濾過し、光配向膜用材料溶液とした。これ
を、ガラス基板上に実施例1と同様の方法で塗布、加熱
による乾燥および熱重合を行い、さらに紫外光の照射を
行った。さらに、実施例1と同様の方法で液晶セルの作
製、液晶の注入を行うことで液晶素子を作製した。この
ようにして得られた液晶表示素子を偏光顕微鏡で観察
し、液晶の配向を確認した。このとき、配向欠陥による
ディスクリネーションは認められなかった。次に、この
液晶素子の液晶のプレチルト角を回転結晶法により測定
した結果、プレチルト角は3.5°であった。また、液
晶素子を3ヶ月間、自然光下、室温で放置してもプレチ
ルト角には変化は認められなかった。
【0069】[実施例3]合成例2で得られたマレイミ
ド誘導体(6)50質量部、および合成例3で得られた
マレイミド誘導体(7)50質量部をN,N−ジメチル
ホルムアミドに溶かして、固形分濃度5%溶液とし、こ
れを0.45μmのフィルターで濾過し、光配向膜用材
料溶液とした。これを、ガラス基板上に実施例1と同様
の方法で塗布、加熱による乾燥および熱重合を行い、さ
らに紫外光の照射を行った。さらに、実施例1と同様の
方法で液晶セルの作製、液晶の注入を行うことで液晶素
子を作製した。このようにして得られた液晶表示素子を
偏光顕微鏡で観察し、液晶の配向を確認した。このと
き、配向欠陥によるディスクリネーションは認められな
かった。次に、この液晶素子の液晶のプレチルト角を回
転結晶法により測定した結果、プレチルト角は4.0°
であった。また、液晶素子を3ヶ月間、自然光下、室温
で放置してもプレチルト角には変化は認められなかっ
た。
【0070】[比較例]式(8)で表される、4,4−
ジフェニルメタンビスマレイミド(ケイ・アイ化成
(株)製)、
【0071】
【化12】 (8)
【0072】をN,N−ジメチルホルムアミドに溶かし
て、固形分濃度5%溶液とし、これを0.45μmのフ
ィルターで濾過し、光配向膜用材料溶液とした。これ
を、ガラス基板上に実施例1と同様の方法で塗布、加熱
による乾燥および熱重合を行い、さらに紫外光の照射を
行った。さらに、実施例1と同様の方法で液晶セルの作
製、液晶の注入を行うことで液晶素子を作製した。この
ようにして得られた液晶素子を偏光顕微鏡で観察したと
ころ、液晶の配向が確認された。次に、この液晶素子の
液晶のプレチルト角を実施例1と同様に回転結晶法にと
って測定を行ったが、プレチルト角はほとんど観測され
なかった。
【0073】
【発明の効果】本発明の光配向膜用材料を使用した光配
向膜用材料を用いることにより、生産性に優れるととも
に、良好な液晶配向性を示し、十分な液晶分子のプレチ
ルト角が得られ、かつこのプレチルト角が熱的、経時的
に十分な安定性を有する液晶表示素子用の光配向膜を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 HB13Y MA10 MA17 4J100 AM45Q AM55P BA02P BA12P BA20P BC43P BC52P CA04 DA66 HE22 JA39

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)1分子中に光二量化反応により光
    配向機能を発現する少なくとも1個の光配向性基と、少
    なくとも2個の重合性マレイミド基とを有する単量体、
    及び、(b)1分子中に炭素原子数4〜30のアルキル
    基と、1又は2個のマレイミド基とを有するが、光配向
    性基を有しない単量体、とを含有することを特徴とする
    光配向膜用材料。
  2. 【請求項2】 前記(a)光配向性基を有する単量体が
    一般式(1) 【化1】 (1)(式中、Rは、炭素原子数1〜30のアルキレ
    ン基又は炭素原子数3〜12のシクロアルキレン基、あ
    るいは、これらの基の2〜5個が単結合、エステル結
    合、エーテル結合又はウレタン結合で連結された基、を
    表わす。Rはベンゾフェノン骨格、シンナモイル骨
    格、カルコン骨格及びクマリン骨格からなる1〜4価の
    基の群から選ばれる光配向性基を表わし、R及びR
    は各々独立して、水素原子、炭素原子数1〜8のアルキ
    ル基、フェニル基またはハロゲン原子を表わし、nは、
    2〜4の整数を表わす。)で表わされる化合物である請
    求項1に記載の光配向膜用材料。
  3. 【請求項3】前記(b)1分子中に炭素原子数4〜30
    のアルキル基を有する単量体が、一般式(2)又は
    (3) 【化2】 (式中、Rは単結合、炭素原子数1〜10のアルキレ
    ン基、炭素原子数3〜12のシクロアルキレン基又はフ
    ェニレン基、あるいは、これらの基の2〜5個が単結
    合、エステル結合、エーテル結合、又はウレタン結合で
    連結された基を表す。Rは炭素原子数4〜30のアル
    キル基を表し、R及びRは各々、水素原子、炭素原
    子数1〜8のアルキル基、フェニル基またはハロゲン原
    子を表す。) 【化3】 (式中、R、R10、およびR11は各々、単結合、
    炭素原子数1〜10のアルキレン基、炭素原子数3〜1
    2のシクロアルキレン基又はフェニレン基、あるいは、
    これらの基の2〜5個が単結合、エステル結合、エーテ
    ル結合、又はウレタン結合で連結された基を表す。R
    12は炭素数1〜10の3価の炭化水素基を表す。R
    13は炭素原子数4〜30のアルキル基を表し、
    14、R15、R 、及びR17は各々、水素原
    子、炭素原子数1〜8のアルキル基、フェニル基または
    ハロゲン原子を表す。)で表わされる化合物である請求
    項1に記載の光配向膜用材料。
  4. 【請求項4】 (a)1分子中に少なくとも1個の光二
    量化反応により光配向機能を発現する光配向性基と少な
    くとも2個の重合性マレイミド基を有する単量体、及
    び、(b)1分子中に炭素原子数4〜30のアルキル基
    と、1又は2個のマレイミド基を有するが、光配向性基
    を有さない単量体との共重合体を含有し、該共重合体中
    の(a)の単量体残基が有する光配向性基の光二量化に
    より発現した光配向機能と、(a)及び(b)の単量体
    が有する重合性マレイミド基の重合により生じた架橋構
    造とを有することを特徴とする光配向膜。
  5. 【請求項5】 (a)1分子中に少なくとも1個の光二
    量化反応により光配向機能を発現する光配向性基と少な
    くとも2個の重合性マレイミド基を有する単量体、及
    び、(b)1分子中に炭素原子数4〜30のアルキル基
    と、1又は2個のマレイミド基を有するが、光配向性基
    を有しない単量体とを含有する光配向膜用材料を基板上
    に塗布し、該塗膜を加熱することにより前記重合性マレ
    イミド基の熱重合反応を生起させて架橋された高分子膜
    を形成し、前記高分子膜に光照射することにより前記構
    造単位の光二量化反応を生起させて前記高分子膜に光配
    向機能を発現させることを特徴とする光配向膜の製造方
    法。
  6. 【請求項6】内側に配向膜を有する二枚の基板間に液晶
    を挟持した構造を有する液晶表示素子において、前記配
    向膜が、(a)1分子中に少なくとも1個の光二量化反
    応により光配向機能を発現する光配向性基と少なくとも
    2個の重合性マレイミド基を有する単量体、及び、
    (b)1分子中に炭素原子数4〜30のアルキル基と、
    1又は2個のマレイミド基を有する単量体との共重合体
    を含有し、前記光配向性基の光二量化により発現した光
    配向機能と前記重合性マレイミド基の重合により生じた
    架橋構造とを有する光配向膜であることを特徴とする液
    晶表示素子。
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