JP2003098362A - 光通信ケーブルの成端箱 - Google Patents
光通信ケーブルの成端箱Info
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Abstract
ができると共に、誘導雷等に起因するサージ電流による
被害を防止し、しかも個々の光通信ケーブルの適切な配
線が可能で、且つケーブルの断裂を防止することができ
るばかりでなく、光通信ケーブル等の配線やメンテナン
スを容易に行うことができ、省スペース化を図ることが
できる光通信ケーブルの成端箱を提供する。 【解決手段】 サーバールーム1には、ワークデスク2
が数台設置され、クライアントパソコン4はハブ(変換
ハブ)5を介して、光ファイバー6によりサーバーパソ
コン7に接続されている。ワークデスク2の外側部には
収納ボックス9が取り付けられ、収納ボックス9内の左
右二室には、成端箱11、ハブボックス12が収納され
ている。成端箱11は、光通信ケーブル10の終端部を
連結するもので、ここから複数の光ファイバー6が出線
分配されている。ハブボックス12内には、光ファイバ
ー6を束ねるハブ5が設けられている。成端箱11内の
配線盤には、電源ケーブルのコンセントが設けられてい
る。
Description
端部を建物内部にある各種機器に配線するために使用さ
れる成端箱に関し、光通信ケーブルが接続されたハブに
より、パソコン同士をネットワーク化した室内配線にお
いて、光通信ケーブルの端部に設けた成端箱と、ハブの
外箱であるハブボックスとを一体的に収納した成端箱に
関する。
速且つ大量のデータ送信力により、イントラネットやイ
ンターネット、ケーブルテレビや携帯電話網といった多
くの通信網の中核となりつつある。とくに、コンピュー
ターネットワークの爆発的な成長と携帯電話等の無線通
信手段の急速な普及に伴い、その需要は年々高まり光通
信ケーブルはいたるところで布設されるようになってき
ている。
等においては、クライアントコンピュータとサーバーコ
ンピュータ、若しくは精密機器とを、ハブを介して相互
接続してネットワーク化することが普及している。この
場合も伝送路としてノイズの少ない光通信ケーブルを使
用し、クライアントとサーバー間を光通信ケーブルで接
続する配線システムが増えつつある。この光通信ケーブ
ルの端部には後述する成端箱が設けられ、この成端箱及
び分電盤は、通常、室内の壁面上部に各々独立して設置
されている。また、光通信ケーブルが接続されたハブ
は、コンピュータの配置や室内環境等を考慮して、条件
によりできるだけ成端箱の近傍に配置されている。
ブルは、実質的にはガラス繊維の束であり、電導体では
ないことから、従来は落雷等の被害とはほとんど無縁で
あると考えられていた。しかしながら、無線通信手段の
普及に伴いその中継局のアンテナがいたるところに建設
されるようになると、この局舎において落雷の被害報告
が頻繁に寄せられるようになってきた。当然、アンテナ
そのものは避雷対策がなされているはずなのに、このよ
うな落雷の被害が出ている原因は、落雷がアンテナその
ものへの直雷被害だけではないためである。
る誘導雷が、この光通信ケーブルの牽引用に使用される
テンションメンバー(鉄芯)やメセンジャーワイヤーあ
るいは同軸ケーブル内に施されたシールドアースに誘導
されてフラッシュオーバー(発火)を起こし、延いては
これが光通信ケーブルの端部が接続された局舎の配線箱
(以下、成端箱という)を破壊するなどの被害があるこ
とが判明した。このような被害は、上述のようなアンテ
ナ中継局のみならず、光通信ケーブルが布設される全て
の場所において発生するおそれがある。
ケーブルを牽引する際、あるいは端部固定の際に、ケー
ブルそのものでは強度を保てないために、ケーブルの中
心に入れられた金属製のワイヤーであり、電導体であ
る。従来は、光通信ケーブルを牽引して布設した後は、
その端部を切開し、テンションメンバーを剥き出してネ
ジ止めすると共に、個々の幹線ケーブルは別に設けた保
持手段により保持してコネクタ等に接続していた。この
幹線ケーブルは、コネクタ付光通信ケーブルとそれぞれ
融着させて、融着点をストッパーなどと称されるものに
より保持していたが、各ケーブルの本数が増えると、こ
のようなストッパーからコネクタに至るまでの間を鋭角
に配線しなくてはならない状態が生じる。その結果、地
震等の外力によりケーブルが切断するといった被害も発
生していた。
おいて、成端箱及び分電盤を壁面上部に配設する従来の
方式では、光通信ケーブルの延長分岐やメンテナンスな
どの工事を行う場合、作業者はその都度脚立などを用い
て高所作業をしなければならないので、光通信ケーブル
の延長分岐やメンテナンスなどの作業が行い難い。とく
に、光通信ケーブルは曲げに弱いことから、その配線工
事においては、光通信ケーブルが鋭角に曲がらないよう
に敷設する必要がある。このような制約条件のもと、光
通信ケーブルの配線作業が更に困難になっており、総じ
て従来の設置方式は作業効率が良くないという問題があ
った。また、従来の構成では成端箱、ハブ(ハブボック
ス)及び分電盤が、それぞれ個々に設置されているた
め、広い取付スペースを必要とするという問題があっ
た。
あり、その目的は、光通信ケーブルの端部を確実に保持
することができると共に、誘導雷等に起因するサージ電
流による被害を防止し、しかも個々の光通信ケーブルの
適切な配線が可能で、且つケーブルの断裂を防止するこ
とができるばかりでなく、光通信ケーブル等の配線やメ
ンテナンスを容易に行うことができ、省スペース化を図
ることができる光通信ケーブルの成端箱を提供すること
にある。
め、請求項1の発明では、少なくとも二区画に画成され
た収納ボックス内の一方の区画に収納された光通信ケー
ブルの成端箱であって、他方の区画に分電盤及びハブが
収納さたことを特徴とする。
信ケーブルの成端箱において、光通信ケーブルの圧着端
子を挿通管とその端部に連結された座金部とから構成
し、光通信ケーブルの牽引用テンションメンバー又はメ
センジャーワイヤーの端部を該挿通管内に挿入し、前記
挿通管をかしめることにより、前記圧着端子と前記端部
とを接合し、これらの接合部分を絶縁性の素材により被
覆したことを特徴とする。
2のいずれかに記載の光通信ケーブルの成端箱におい
て、アース側端子及び誘導側端子とを有するサージ電流
誘導回路を設けたことを特徴とする。
3のいずれかに記載の光通信ケーブルの成端箱におい
て、アース側端子及び誘導側端子とを有するサージ電流
誘導回路と、電源回路と、これに電力を供給する電力回
路と、アース手段とを設け、前記電源回路を前記電力回
路及び前記誘導側端子に並列接続し、前記アース手段及
び光通信ケーブルの牽引用テンションメンバー又はメッ
センジャーワイヤーの端部を接続したことを特徴とす
る。
3のいずれかに記載の光通信ケーブルの成端箱におい
て、光通信ケーブルの牽引用テンションメンバー又はメ
ッセンジャーワイヤーの端部を固定する手段と、個々の
幹線ケーブルの一部またはコネクタケーブルとの融着点
を保持するストッパーと、個々の幹線ケーブルを自在に
巻回できる複数の支柱の誘導ガイドを立設したことを特
徴とする。
製造するクリーンルーム、手術室、サーバールーム、ビ
ル管理室などに布設されるが、高層マンション、学校、
官庁等にも勿論適用できる。室内には、コンピュータま
たはその周辺機器が配され、これらはハブを介してケー
ブルにより接続されている。また、室内には机(テーブ
ルを含む)が設けられ、机の側部、後部又は下部に収納
ボックスを取り付ける。収納ボックスは少なくとも二区
分に画成され、その一方を成端箱用とし、他方をハブ等
の精密機材(以下、ハブボックスという)を収納する。
また、成端箱の内部には、商用電源のコンセントを設け
ると良い。
は、壁面や机の側部、後部又は下部に配設されるので、
作業者は床の上で収納ケースを開けて、そのまま光通信
ケーブルやハブの配線作業や保守点検作業を容易に行う
ことができる。また、成端箱及びハブボックスは、収納
ケース内にまとめて一体化されるため、ボックスの小型
・コンパクト化が可能になる。成端箱に商用電源のケー
ブルを設けたものでは、別途、コンセントが不要になる
ため、その分だけ省スペース化を図ることができる。
ョンメンバー、メッセンジャーワイヤー又はシールドア
ースを固定するにあたり、その先端部分が露出しないよ
うにすると共に、これをサージ電流誘導回路に固定し、
さらに、アースに直結した。すなわち、従来のテンショ
ンメンバー固定手段では、そのほとんどが先端を剥き出
しにした状態で単にネジ止めされていただけに過ぎず、
しかもアースもされていなかった。そのため誘導雷など
のサージ電流は行き場を失って発火し、周辺を破損させ
たていたものと考えられる。そこで、本発明では、テン
ションメンバー又はメセンジャーワイヤーの先端を露出
させることなく、圧着端子などによって固定し、これを
アースに直結すると共に、圧着端子との接合部分は絶縁
体で被覆してしまうことにより、サージ電流をアースに
逃がすと共に、絶縁体の被覆により発火を防止するよう
にした。
布設し、ハブ(HUB)などの周辺機器を接続するため
の電源回路を設け、この電力回線により電源回路に電力
を供給すると共に、これと並列に電源回路をサージ電流
誘導回路の誘導側端子に接続する。因みに、ここで示し
たサージ電流誘導回路とは、高電圧のサージ電流に対し
て高速に反応してアース側にサージ電流を流すものであ
る。これにより、サージ電流が生じた場合は、電源回路
に接続した周辺機器へ流れることはなく、アース側に逃
げることになる。
に示す実施例に基いて説明する。本実施例は、収納ケー
スを左右二室に区画して、成端箱及びハブボックスを分
けて収納し、この収納ケースをサーバールーム内のワー
クデスクの外側部に取り付けたものである。図1は本発
明に係る成端箱及びハブボックスの収納ケースを説明す
る全体構成図、図2は図1の収納ケースを説明する要部
構造図、図3は本発明に係るサーバールームの一実施例
を示す平面図、図4は成端箱及びハブボックス内の配線
図、図5は回避素子の基本形態を示す模式図、図6は回
避素子の他の実施例を示す(a)は斜視図、(b)は側
面図、図7は回避回路の回路図、図8は成端箱の他の実
施例を示す模式図、図9はサージ電流誘導回路とこれに
対する配線例を示す回路図、図10は光通信ケーブルの
先端部を示す拡大側面断面図、図11は収納ボックスの
他の実施例を示す斜視図、図12は本発明の成端箱をビ
ル内に複数個設置した状態を説明する模式図、図13は
本発明の成端箱を複数のビルに設置した状態を説明する
模式図である。
テーション18を備えた半導体製造工場内のサーバール
ームで、サーバールーム1の天井部には空調機(図示せ
ず)が設けられている。サーバールーム1の任意位置に
はワークデスク2が複数台設置され、ワークデスク2の
脚部は床面に固定されると共に、防振用のストッパー付
ゴムマット3が取付けられている。
ッパー(図示せず)を付けたクライアントパソコン4が
配置され、クライアントパソコン4はハブ(変換ハブ)
5を介して、光ファイバー6によりサーバーパソコン7
に接続されている。サーバーパソコン7は、サーバール
ーム1の隅部またはワークデスク2の一側下方に配置さ
れている。サーバーパソコン7の下部はストッパー8に
より固定され、地震等によりサーバー7が移動しないよ
うにされている。尚、サーバー7の上部には冷却ファン
が設けられ、これには排塵ダクトが接続可能とされてい
る。
には、収納ボックス9が取り付けられている。図2に示
すように、収納ボックス9の内部は左右二室に区画さ
れ、各室には開閉扉13、14が取り付けられている。
収納ボックス9の左室には、光通信ケーブル10の終端
部を連結する成端箱11が収納され、成端箱11は浸水
防止のために気密構造とされている。光通信ケーブル1
0は、複数本の光ファイバー6を集束したもので、複数
の光ファイバー6は成端箱11にて接続延長して出線分
配されている。一方、収納ボックス9の右室にはハブボ
ックス12が収納され、ハブボックス12内にはハブ5
が設けられている。ハブ5は複数のポートを有し、各ポ
ートに接続された光ファイバー6を束ねる集線装置とし
て機能している。
ブル10の配線盤を示す。光通信ケーブル10のテンシ
ョンメンバー15は、配線盤16にネジにより固定さ
れ、各光ファイバー6は分岐してハブ5のポートに接続
されている。この配線盤16には商用電源ケーブル17
が引き込まれ、商用電源ケーブル17のコンセント19
には、ハブ5の導線20が接続されている。尚、図中、
21、22は避雷器である。
ース線に接続することも可能であるが、より確実なサー
ジ電流対策として後述する回避回路21を介してアース
線23に接続されている。一方、商用電源17とコンセ
ント19との間にも回避回路22が設けられ、これもア
ース線24に接続されている。この回避回路21は、後
述する回路素子30を使用したもの、または回避器50
及び半導体素子55と同様の構造のものを適用すること
ができる。また、回避回路21を使用しない場合、回避
回路22を、図8のサージ電流誘導回路60に変えて、
サージ電流をテンションメンバー15とアース線24に
流すこともできる。また、大地電圧が上がった場合のこ
とを考え、避雷器のアース端子から電源の中相にバイパ
スアースすることもできる。
に、同様の構成の3つの第1〜第3サージ電流反応部3
1、33、35とから構成され、それぞれの端子32、
34、36が互いに間隙をもって対面して配置され、端
子34と端子36とは近接して配置されている。そし
て、第1サージ電流反応部31が、保護対象となる機器
又は回路に接続され、第2及び第3サージ電流反応部3
3、35がそれぞれ別々に設けられたアース線37、3
8に接続されている。したがって、機器又は回路側から
のサージ電流であった場合は、端子32から端子34及
び端子36へアーク放電がなされアースされる。ところ
が、アース線37又は38からの逆流のサージ電流であ
った場合は、互いに近接した端子のみにアーク放電し、
端子32へは放電することがないので、機器または回路
側へサージ電流が流れることはない。また図5(b)に
示すように、端子32、34、36をそれぞれ端子先端
部に傾斜部を持つ端子32a、34a、36aの形状の
ものに変えることにより、低電圧のサージ電流から高電
圧のサージ電流まで対応することが可能である。尚、端
子32、34、36の形状については、端子32a、3
4a、36aの形状の他にも図6に示すように、先端に
長さの異なる突起をもつ端子パーツ32d−1〜32d
−5を適宜組み合わせ端子32Dのように、端子先端部
に起伏をもたせるようにしても、低電圧のサージ電流か
ら高電圧のサージ電流まで対応することが可能である。
22の一例を示す回路図である。基本的な回路として
は、商用電源L1、L2がブレーカー41を介して引き
込まれ、これに保護対象である機器42が接続され、ブ
レーカー41と機器42との間の配線43にサージ電流
を回避させる回避器50が回路線45により接続され、
これが第1アース線53を介して接地している。また、
この間にバイパス線54が設けられており、このバイパ
ス線54には半導体素子55が配設されている。尚、回
避器50は、導通の方向性を有し、高感度な回避素子5
1、52から構成される。
L2の供給系統からサージ電流が到来した場合、回避素
子51、52が直ちに反応して回路線44、45及び回
避器50を介して第1アース線53からアースされる
が、サージ電流が解消すると、回避器50が遮断を行
い、商用電力が再び機器42に正常に流れる。一方、近
隣への落雷による誘導雷が発生して、これが地中を介し
て第1アース線から侵入しようとした際は、回避器50
へは流れることがなく、バイパス線54と半導体素子5
5とを介して第2アースLaと流れるため、機器42の
損傷が防止できる。尚、サージ電流がない状態にあって
は、このバイパス線54が半導体素子により遮断された
状態となる。
対策として非常に有効なものである。すなわち、誘導雷
が光通信ケーブル10のテンションメンバー15へ誘導
した場合、これは回避回路21を介してアース線23へ
アースされる。また、それぞれのアース線を介した誘導
雷の逆流については、上記したように、バイパス線54
と半導体素子55とを介して第2アースLaにアースさ
れる。したがって、この配線盤16は、変換ハブ5も含
めて十分な誘導雷対策が完備されている。
するが、上記実施例と同様の構成要素には同一の符号を
付して説明する。図8に示す成端箱11の基本構成は、
各構成部品を収納するケースと、サージ電流誘導回路6
0、電源回路としてのコンセント19、光通信ケーブル
10と電力回線17とを引き込む配管と、個々の幹線ケ
ーブル6を配線する成端部70とから構成される。サー
ジ電流誘導回路60としては、例えば、特公平7−11
8361号公報所載の「モリブデン避雷器」や、上記の
ような「サージ電流回避素子」を適用することができ
る。すなわち、高電圧のサージ電流が保護すべき回路に
流れようとした場合、機器側より遥かに速い速度で回路
を大きく開く誘導素子を介して機器側とアース側とを接
続したものである。すなわち、図9に示すように、アー
ス線23に接続するアース側端子62と、コンセント1
9からの回路を接続する誘導側端子63とを有し、誘導
素子61を介してこれらを接続している。通常電圧の電
流が流れている間、誘導素子61は絶縁を保ち、一旦高
電圧がかかると絶縁が破壊され一挙に低抵抗となるよう
にされている。
で示された導通方向が一方向であるものを適用するのが
望ましい。導通方向としては、誘導側端子63からアー
ス側端子62へのみの導通とすることにより、アース側
でサージ電流が発生してもコンセント19を介して機器
に流れることは回避される。したがって、サージ電流が
光通信ケーブル10に誘導された場合は、屋外から出さ
れたメセンジャーワイヤーや直接アース線23に流れ、
電力回線17に誘導した場合はサージ電流誘導回路60
へ流れる。また、万一、アース線23にサージ電流が誘
導された場合においては、この光通信ケーブル10で接
続された隣接する局舎等において、上記したものと同様
の配線を布設しておくことにより、光通信ケーブル10
を介してその隣接する局舎のアース線に流れる。すなわ
ち、どのような方向からサージ電流が誘導されたとして
も、成端箱及びこれに接続された機器のすべてを保護す
ることができる。
のテンションメンバー15、メセンジャーワイヤー15
a又はシールドアース15bは、その先端が挿入可能に
された挿通管25と、これに一体形成された座金部26
とからなる圧着端子27に装着される。装着にあたって
は、メセンジャーワイヤー15a又はシールドアース1
5bの先端部分を挿通管25内に挿入して、その周囲を
かしめてこれらを圧着し、さらに、その周囲を絶縁体で
あるゴム管28で覆う。これによりテンションメンバー
15と圧着端子26は接合され、座金部25をサージ電
流誘導回路60のアース側端子62にネジ止めして固定
される。したがって、先端が露出しない上、絶縁体で被
覆されているためメセンジャーワイヤー15a又はシー
ルドアース15bに誘導された誘導雷は、発火等を生ず
ることなくアース側に流れる。アース手段の確保として
は、図8及び図9に示すように個別のアース線を設けて
も良いが、単相交流の一相をアースとして使用すること
も可能である。すなわち、外部でアースされている一相
をサージ電流誘導回路のアース側端子に接続し、他の二
相はコンセントに接続する。これにより更なるアース線
の工事が不用になる。
示すように、成端部70は幹線ケーブル6の束を誘導す
る誘導環71と、個々の幹線ケーブル6の一部または融
着点を保持するストッパー72と、その周囲に多数立設
された棒状の誘導ガイド73とからなり、幹線ケーブル
6は、コネクタ付光ケーブル10aと融着され、コネク
タ74に接続される。光通信ケーブル10から出された
幹線ケーブル6の束は、鋭角に折れ曲がらないように誘
導環71に導かれて、それぞれ個々の幹線ケーブル6へ
と分岐される。個々の幹線ケーブル6は、コネクタ付光
ケーブル10aとの融着をするにあたって、余裕を持っ
た長さ(以下、余長という)を取るために、その余長部
分の幹線ケーブル6を処理する必要がある。コネクタ付
光ケーブル10aと融着された幹線ケーブル6の余長部
分は、鋭角を形成しないように誘導ガイド73に巻き付
けて長さを調整し、融着点(図示せず)がストッパー7
2に収まるようにする。ストッパー72から出たコネク
タ付光ケーブル10aは、さらに誘導ガイド73によっ
て導かれ可能な限り直線に近い状態でコネクタ74に接
続される。
びハブボックス12が、ワークデスク2の側方に配設さ
れている。したがって、光通信ケーブル10の配線時や
保守点検時に、作業者は収納ボックス9の開閉扉13、
14を開けてそのまま簡単に作業を行うことができ、従
来の高所作業に比べて作業性が著しく向上する。また、
成端箱11とハブボックス12は、収納ボックス9内に
整然と区画収納されているので、収納構造の軽量小型化
及びコンパクト化を図られる。
17を取り込んだことにより、分電盤が実質的に不要に
なり、その分だけサーバールーム1内の省スペース化が
促進している。尚、成端箱11とハブボックス12は、
空調機から離れたワークデスク2の側方に配置されてい
る。したがって、ワークデスク2の側方は壁面上部に比
べて、空調機による対流の影響が小さく塵埃が少ないの
で、従来のように成端箱11、ハブボックス12に塵埃
が侵入し付着するおそれがない。
々の応用変形が可能である。例えば、上記実施例では、
収納ボックス9を左右二室に区画して、各室に成端箱1
1、ハブボックス12を収納したが、例えば、図10に
示すように収納ケース9を上下二室に区画したものや、
あるは前後二室に区画して、各室に成端箱11、ハブボ
ックス12を収納することも可能である。
の収納ボックスであり、主幹ブレーカー40、分岐回
路、避雷器、成端箱11、ハブボックス12がひとつに
収容されたものである。この収納ボックス9にはサージ
カウンター39が設けられ、雷サージ電流をカウントす
ることができるようにされている。
を模式的に示す図であり、ビルの各階にそれぞれ配置さ
れクライアントパソコン4、サーバー7及びプリンター
等の精密機器42に光通信ケーブル10(UTPケーブ
ル等でも良い)でもって配線した収納ボックス9同士を
繋ぎ合せた例と、複数のビル間で各ビルに設置された収
納ボックス9を繋ぎ合せた例を示したものである。この
ように複数個の収納ボックス9を繋ぎあわせループする
ことによって、等価回路が形成され、どこから誘導雷が
到来しても大地にアースすることができる。
な優れた効果がある。 (1)成端箱とハブボックスを二区画に画成された収納
ボックスの一方の区画に成端箱を収納し、他方の区画に
分電盤やハブ等の精密機材を収納したので、光通信ケー
ブルの配線作業やメンテナンス作業を容易に行うことが
でき、作業効率を著しく高めることができる。 (2)成端箱とハブボックスを一体的に収納するように
したので、収納構造の小型化、コンパクト化が図られ、
収納スペースを大幅に縮小させることができる。 (3)成端箱内でテンションメンバー又はメセンジャー
ワイヤーが堅固に固定され、アース線に接続すると共
に、その先端が露出しないので、誘導雷による発火の危
険がなく、光通信ケーブルの端部を確実に保持すること
ができる。 (4)テンションメンバー又はメッセンジャーワイヤー
及び電力回線から誘導雷が到来しても、サージ電流対策
が十分になされているので、成端箱及び接続した機器を
損傷することがない。 (5)個々の幹線ケーブルが、適切な余長をもって保持
されるため、適切に配線して断裂等の事故を防止でき
る。 (6)複数の成端箱をループすることによって、等価回
路が形成され、どこから誘導雷が到来しても大地にアー
スすることができる。
置を説明する全体構成図である。
る。
る。
図である。
(b)は側面図である。
す回路図である。
断面図である。
る。
態を説明する模式図である。
を説明する模式図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも二区画に画成された収納ボッ
クス内の一方の区画に収納された光通信ケーブルの成端
箱であって、他方の区画に分電盤、ハブ等の精密機材が
収納されることを特徴とする光通信ケーブルの成端箱。 - 【請求項2】 光通信ケーブルの圧着端子を挿通管とそ
の端部に連結された座金部とから構成し、光通信ケーブ
ルの牽引用テンションメンバー又はメンセンジャーワイ
ヤーの端部を該挿通管内に挿入し、前記挿通管をかしめ
ることにより、前記圧着端子と前記端部とを接合し、こ
れらの接合部分を絶縁性の素材により被覆したことを特
徴とする請求項1記載の光通信ケーブルの成端箱。 - 【請求項3】 アース側端子及び誘導側端子とを有する
サージ電流誘導回路を設けたことを特徴とする請求項1
乃至請求項2のいずれかに記載の光通信ケーブルの成端
箱。 - 【請求項4】 アース側端子及び誘導側端子とを有する
サージ電流誘導回路と、電源回路と、これに電力を供給
する電力回路と、アース手段とを設け、前記電源回路を
前記電力回路及び前記誘導側端子に並列接続し、前記ア
ース手段及び光通信ケーブルの牽引用テンションメンバ
ー又はメッセンジャーワイヤーの端部を接続したことを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光
通信ケーブルの成端箱。 - 【請求項5】 光通信ケーブルの牽引用テンションメン
バー又はメセンジャーワイヤーの端部を固定する手段
と、個々の幹線ケーブルの一部またはコネクタケーブル
との融着点を保持するストッパーと、個々の幹線ケーブ
ルを自在に巻回できる複数の支柱の誘導ガイドを立設し
たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載の光通信ケーブルの成端箱。
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