JP2003098336A - カラーフィルタとその製造方法および装置、ならびに電気光学装置 - Google Patents

カラーフィルタとその製造方法および装置、ならびに電気光学装置

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JP2003098336A
JP2003098336A JP2001292640A JP2001292640A JP2003098336A JP 2003098336 A JP2003098336 A JP 2003098336A JP 2001292640 A JP2001292640 A JP 2001292640A JP 2001292640 A JP2001292640 A JP 2001292640A JP 2003098336 A JP2003098336 A JP 2003098336A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーフィルタの着色層に生じた欠陥部分お
よび遮光層に生じた欠陥部分を簡単な構成で容易に修正
できるようにする。 【解決手段】 透明基板21上に、遮光層21および着
色層23R,23G,23Bからなるフィルタ層25を
備えたカラーフィルタを製造する方法であって、フィル
タ層25に存在する欠陥部分31を検出する検出工程
と、検出された欠陥部分31に対し、インクジェットヘ
ッド16を用いて、中間色の修正液32を吐出する吐出
工程を有するカラーフィルタの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタと
その製造方法および装置、ならびにカラーフィルタを備
えた電気光学装置に関するもので、特にカラーフィルタ
の欠陥部分を修正する技術を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】例えばカラー液晶ディスプレイは、基板
上にR(赤)、G(緑)、B(青)の着色層が、予め定
められた配列パターンで設けられたカラーフィルタを備
えている。各色の着色層はストライプ配列、デルタ配
列、またはモザイク配列などの配列で並べられており、
異なる色の着色層の境界には遮光層(ブラックマトリク
ス)が設けられている。
【0003】かかる構成のカラーフィルタは、例えば次
のようなフォトリソグラフィを用いた方法により製造さ
れる。まず、透明基板上に顔料を含有する感光性樹脂を
塗布し、これをフォトリソグラフィ工程を経て所定の形
状にパターニングすることによって、3色のうちの1色
の着色層を形成する。この工程を繰り返すことによって
R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色層を形成す
る。遮光層も同様にして形成することができる。また、
カラーフィルタを製造する他の方法として、パターニン
グした感光性染色基質に染色を施す染色法や、着色層を
インクジェット法を用いて形成する方法等もある。
【0004】しかしながら、いずれの製造方法において
も、着色層および遮光層を欠陥なしに製造することは困
難である。特に着色層や遮光層にピンホールが形成され
ていると、ピンホールにおける光透過率が周囲よりも高
くなるために、表示画面において、ピンホールの部分が
白く明るい輝点となって非常に目立ってしまうという問
題があった。そこで、欠陥のあるカラーフィルタを修正
することによって良品とする技術が提案されている。例
えば特開平11−271752号公報には、着色層に生
じたピンホールを検出し、検出されたピンホールに対し
てインクジェットヘッドを用いて、その着色層と同じ色
の着色材料を吐出することにより修正を行う方法が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな修正方法では、インクジェットヘッドからの吐出液
として、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色材
料を用意する必要があり、また3色それぞれについてイ
ンクジェットヘッド等の吐出機構を別々に設ける必要が
あった。このため、吐出液およびインクジェットヘッド
のメンテナンスが煩雑であるという不都合があった。ま
た、欠陥部分に付与すべき着色材料の色が、いずれの色
であるかを特定するためのシステムも必要であるので装
置構成が複雑になるうえ、誤認、誤作動などによりある
着色層上に異なる色の着色材料が吐出された場合には、
その着色材料を除去して再修正しなければならないとい
う問題もあった。また遮光層を備えたカラーフィルタを
製造する際には、遮光層にもピンホール等の欠陥が生じ
る場合があるが、遮光層の欠陥を修正するのに好適な方
法は知られておらず、上記公報においても遮光層の欠陥
については言及されていない。
【0006】したがって本発明の課題は、着色層に生じ
た欠陥部分および遮光層に生じた欠陥部分を簡単な構成
で容易に修正できるようにした製造方法と装置、および
この方法により得られたカラーフィルタ、ならびにこの
カラーフィルタを備えた電気光学装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のカラーフィルタの製造方法は、基板上に、
遮光層および着色層からなるフィルタ層を備えたカラー
フィルタを製造する方法であって、前記フィルタ層に存
在する欠陥部分を検出する検出工程と、検出された欠陥
部分に対し、インクジェットヘッドを用いて、中間色の
修正液を吐出する吐出工程を有することを特徴とする。
【0008】本発明におけるフィルタ層の欠陥部分と
は、本来着色層および/または遮光層が形成されるべき
領域内において着色層および遮光層のいずれも存在して
いない部分、すなわちカラーフィルタに光を透過させた
ときに輝点となる、いわゆる白抜け部分をいう。例えば
ピンホールや、摩擦等によって着色層および遮光層が剥
離した部分等である。本発明のカラーフィルタの製造方
法によれば、このような欠陥部分を検出し、インクジェ
ットヘッドで修正液を吐出することにより、欠陥部分が
微小であっても、その部分にのみ修正液を塗布して修正
を施すことが可能である。そして、仮に欠陥部分(白抜
け部分)を修正するのに黒色の修正液を用いると、表示
画面においては修正部分が目立たないが、修正部分での
光透過率の低下が大きいので、表示画面全体が暗くなる
おそれがある。そこで本発明では、中間色の修正液を用
いて欠陥部分を修正することにより、修正部分における
光透過率の低下を抑えつつ、表示画面において欠陥部分
を目立たなくすることができるので、良好な修正状態が
得られる。また、欠陥部分の修正に中間色の修正液を用
いるので、各色の着色層内の欠陥部分についても、また
遮光層内の欠陥部分についても、共通の修正液で修正す
ることができる。したがって複数種類の修正液を用意す
る必要がなく、インクジェットヘッド等の吐出機構も1
つで済む。さらに、欠陥部分に付与すべき着色材料の色
が、いずれの色であるかを特定するためのシステムも不
要となり、また欠陥部分以外の領域に誤って修正液が付
着しても、表示画面では目立たないので、これを修正し
なくてもよいなど、フィルタ層(着色層および/または
遮光層)の欠陥部分を簡単な構成で容易に修正すること
ができる。
【0009】本発明の製造方法において、前記修正液と
して、黒と白の中間色のものを用いるのが好ましい。黒
と白の中間色、いわゆるグレー系の修正液は、R
(赤)、G(緑)、B(青)のいずれの色の着色層にお
いても、また遮光層においても、修正部分における光透
過率の低下を抑えつつ、表示画面において欠陥部分を目
立たなくするのに好ましい。
【0010】本発明の製造方法において、前記検出工程
では、前記フィルタ層を撮影して得られる画像を観察す
ることによって、前記欠陥部分を検出することが好まし
い。かかる構成によれば、フィルタ層を、画像を介して
目視により観察することができるので、欠陥部分を確実
に、精度良く検出することができる。
【0011】また本発明の製造方法において、前記吐出
工程の後、前記修正液が吐出された欠陥部分を観察する
確認工程を有し、該確認工程において前記欠陥部分内に
未修正個所の存在が認められれば、該未修正個所に対し
て、前記インクジェットヘッドを用いて、前記修正液を
再度吐出することが好ましい。かかる構成によれば、確
認工程を設けることによって、欠陥部分の修正状態の良
否を確認することができ、欠陥部分が完全に修正液で埋
められておらず、未修正個所が存在している場合には、
これを再修正することができる。したがって、欠陥部分
の修正をより確実に行うことができ、製品の歩留まり向
上に寄与することができる。
【0012】本発明のカラーフィルタの製造装置は、基
板上に、遮光層および着色層からなるフィルタ層を備え
たカラーフィルタを製造する装置であって、前記基板上
のフィルタ層を観察する観察部と、前記フィルタ層に対
して、中間色の修正液を吐出可能なインクジェットヘッ
ドと、該インクジェットヘッドと前記基板との相対位置
を変える駆動部を備えてなることを特徴とする。
【0013】かかる構成によれば、基板上のフィルタ層
を観察することにより着色層または遮光層に生じている
欠陥部分を確実に、精度良く検知することができる。そ
して、インクジェットと基板との相対位置を変えること
によって、インクジェットヘッドの吐出位置に欠陥部分
を配置させ、このインクジェットヘッドから基板上に中
間色の修正液を吐出することにより、欠陥部分に修正液
からなる塗膜を形成して修正を行うことができる。
【0014】本発明の装置において、前記観察部が、前
記フィルタ層を撮影するカメラと、該カメラで撮影され
た画像を表示する観察用モニターとを備えており、前記
カメラと前記インクジェットヘッドとが一体的に設けら
れていることが好ましい。
【0015】かかる構成によれば、基板上のフィルタ層
を撮影するカメラとインクジェットヘッドとが一体的に
設けられているので、カメラおよびインクジェットヘッ
ドを基板に対して相対的に移動させながら基板上を観察
し、カメラの撮影領域内で欠陥部分が検知されたら、こ
の欠陥部分をインクジェットヘッドの吐出位置に移動さ
せる。このとき、フィルタ層上において、カメラによっ
て撮影される領域と、インクジェットヘッドからの吐出
位置との位置関係は常に一定であるので、撮影領域内に
位置している欠陥領域を、予め設定された所定方向へ所
定距離だけ移動させることによって吐出位置へ移動させ
ることができる。したがって欠陥部分を吐出位置へ移動
させる操作を、簡単に、再現性良く、高精度に行うこと
ができる。よって、欠陥部分に、精度良く修正インクを
吐出することができる。
【0016】本発明の装置において、前記修正液とし
て、黒と白の中間色のものを用いるのが好ましい。黒と
白の中間色、いわゆるグレー系の修正液は、R(赤)、
G(緑)、B(青)のいずれの色の着色層においても、
また遮光層においても、修正部分における光透過率の低
下を抑えつつ、表示画面において欠陥部分を目立たなく
するのに好ましい。
【0017】本発明のカラーフィルタは、基板上に、遮
光層および着色層からなるフィルタ層が設けられてお
り、該フィルタ層の欠陥部分内に、中間色の修正液から
なる塗膜が形成されていることを特徴とする。かかる構
成によれば、遮光層および/または着色層の欠陥部分内
に中間色の塗膜が形成されているので、これを用いて表
示装置を構成したときに、表示画面において欠陥部分が
輝点とならず、目立たなくなっている。したがって、カ
ラー表示画面における表示不良が改善される。
【0018】本発明のカラーフィルタにおいて、着色層
の欠陥部分内に形成された前記塗膜における光透過率が
5〜95%であることが好ましい。欠陥部分が着色層内
に存在する場合、この欠陥部分内に形成された修正液か
らなる塗膜における光透過率が大きすぎると、表示画面
においてこの修正部分(塗膜)が明るい輝点となって目
立つおそれがある。一方、修正液からなる塗膜における
光透過率が小さいほど、カラーフィルタにおける透過光
量が少なくなるので、表示画面は暗くなる傾向がある。
したがって、この欠陥部分内の塗膜における光透過量が
上記の範囲であれば、表示画面において修正部分(塗
膜)が目立たず、また所期の透過光量を得るうえで好ま
しい。
【0019】本発明のカラーフィルタにおいて、前記修
正液が黒と白の中間色であることが好ましい。特に、欠
陥部分内に形成された塗膜が、黒と白の中間色、いわゆ
るグレー系の色調であれば、R(赤)、G(緑)、B
(青)のいずれの色の着色層においても、また遮光層に
おいても、この欠陥部分内の塗膜における光透過率の低
下を抑えつつ、表示画面において欠陥部分を目立たなく
するのに好ましい。
【0020】本発明の電気光学装置は、本発明のカラー
フィルタを備えたことを特徴とする。かかる構成によれ
ば、カラーフィルタの遮光層および/または着色層の欠
陥部分が表示画面において目立たたなくなっているの
で、見かけ上、欠陥による表示不良がないカラー表示特
性に優れた電気光学装置が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1実施形態
を、図1から図4を参照しながら説明する。図1は本発
明のカラーフィルタの製造方法を実施するのに好適なカ
ラーフィルタ製造装置の一実施形態を示したもので、特
に欠陥部分の検知および修正を行う装置の概略構成図で
ある。図中符号4は、透明基板上に遮光層と着色層から
なるフィルタ層を作製する工程を終えた基板(本明細書
では、カラーフィルタ基板という)であり、テーブル3
上に固定されるようになっている。テーブル3は、水平
方向(Y方向)に移動可能に構成されており、Y方向駆
動手段17を備えている。このY方向駆動手段17は、
リニアモータ、サーボモータ、パルスモータなどで構成
され、テーブル3をY方向へ±2μm程度の精度で移動
できるようになっている。またテーブル3は、その垂直
中心軸を軸として回転する方向(θ方向)に移動可能に
構成されており、θ方向駆動手段2を備えている。この
θ方向駆動手段2はステッピングモータ等で構成され
る。
【0022】テーブル3の上方には、このテーブル3上
のカラーフィルタ基板4を撮影するカメラ7と、カラー
フィルタ基板4上に対して修正液を吐出するインクジェ
ットヘッド16とが固定された支持部材11が設けられ
ている。支持部材11は、水平方向であってテーブル3
の移動方向(Y方向)に対して垂直なX方向に移動可能
に構成されており、X方向駆動手段9を備えている。こ
のX方向駆動手段9は、リニアモータ、サーボモータ、
パルスモータなどで構成され、支持部材11をX方向へ
±2μm程度の精度で移動できるようになっている。ま
た、支持部材11上において、垂直方向(Z方向)にお
けるインクジェットヘッド16の位置が調整可能に構成
されており、そのための位置制御機構6を備えている。
このインクジェットヘッド16の位置制御機構6は、例
えば垂直方向のガイドレールとマイクロメーターで構成
される。また支持部材11が移動するX方向と、テーブ
ル3の面方向とが、常に平行に保たれるように高精度に
構成されることが好ましい。
【0023】インクジェットヘッド16は、修正液を吐
出するノズル(図示略)を備えており、ノズルに修正液
を供給する機構およびノズルから所定量の修正液を吐出
する吐出機構を備えたヘッドユニット5が設けられてい
る。吐出機構は、例えば電圧を印加すると変形するピエ
ゾ素子によって液室を圧縮し、その圧力波で液体を吐出
させるように構成される。なお、インクジェットヘッド
16としては、ピエゾ素子方式の他に、熱エネルギーを
利用した方式も利用できる。またこれら以外であっても
50pl以下の液体を±30μm以内の着弾位置精度で
吐出できる方式であればよく、任意の方式のものを用い
ることができる。符号10はインクジェットヘッド16
から吐出される修正液の重量を測定するための電子天秤
である。インクジェットヘッド16をX方向に沿って移
動させて電子天秤10の上方に位置させ、電子天秤10
上に修正液を吐出させることにより吐出量を測定するこ
とができる。以上の各構成部品は、図1に示すように、
カバー8を備えたケース内に収容されている。
【0024】本実施形態の装置において、観察部は、前
記カメラ7と、このカメラ7で撮影された画像を表示す
る観察用モニター1を備えている。また、インクジェッ
トヘッド16とカラーフィルタ基板4との相対位置を変
えるための駆動部としては、X方向駆動手段9と、Y方
向駆動手段17と、θ方向駆動手段2を備えており、こ
れらの駆動手段は制御装置13により制御できるように
なっている。制御装置13は、記憶手段を備えたコンピ
ュータ装置15と、これに接続されたキーボード14お
よびモニター装置12を備えている。また、インクジェ
ットヘッド16のヘッドユニット5の操作も、この制御
装置13で制御できるように構成されている。
【0025】修正液は、インクジェットヘッド16より
吐出可能な物性を有し、硬化して塗膜を形成するもの
で、色調が中間色のものが使用される。例えば、熱硬化
性樹脂に染料または顔料を分散させ、適宜の溶剤で希釈
したものが好ましく用いられる。修正液の粘度は2〜2
0mPa・s程度が好ましい。また、インクジェットヘ
ッドから吐出された修正液が欠陥部分にのみ精度良く充
填され、着色層上に不要な修正液が付着しないように、
着色層の上面と修正液との濡れ性が小さい方が好まし
い。そのために、修正液の着色層に対する接触角が30
°以上と大きいことが好ましい。例えば、修正液として
ヘキサフルオロポリプロピレン等のフッ素樹脂を含有す
る溶剤系の顔料インクを用いると、このものはカラーフ
ィルタの着色層に対して撥水性を有するので好ましい。
あるいは、修正液の吐出工程に先立って、着色層に対し
て撥液処理を施すことによって、着色層の上面と修正液
との濡れ性を小さくすることもできる。
【0026】着色層に対する撥液処理は、周知の手法を
適宜用いて行うことができる。例えば以下のようなプラ
ズマ重合による方法を用いて行うことができる。すなわ
ち、まず撥液処理のための原料液を用意する。撥液処理
用原料液としては、C410やC816などの直鎖状PF
Cからなる液体有機物が好適に用いられる。そして、撥
液処理用原料液の蒸気をプラズマ処理装置においてプラ
ズマ化する。このようにして直鎖状PFCの蒸気がプラ
ズマ化されると、直鎖状PFCの結合が一部切断されて
活性化する。活性化されたPFCが着色層の表面に到達
すると、着色層上でPFCが互いに重合し、撥液性を有
するフッ素樹脂重合膜を形成する。
【0027】また撥液処理用原料液として、例えばデカ
トリエンを用いることもできる。その場合、プラズマ処
理によって活性化されたCF4または酸素を添加するこ
とにより、得られる重合膜に撥液性を付与することがで
き、これによって撥液性のフッ素樹脂重合膜を形成する
ことができる。また、撥液処理用原料液として、フルオ
ロカーボンを用いることもできる。その場合、プラズマ
処理によって活性化したCF4を添加することにより、
原料液をプラズマ化した際に原料液であるフルオロカー
ボン中のフッ素の一部が離脱したとしても、前記の活性
なフッ素を重合膜中に取り込むことができる。これによ
り、得られるフッ素樹脂重合膜の撥液性を高めることが
できる。
【0028】また、その他の撥液処理方法としては、波
長170〜400nm程度の紫外線を照射する方法、オ
ゾン雰囲気中に曝す方法、HMDS処理((CH3)3Si
NHSi(CH3)3を蒸気状にして塗布する方法)、ある
いは、例えば紫外線を照射しながらオゾン雰囲気に曝す
など、複数の手法を組み合わせた方法等を用いることも
できる。
【0029】修正液の色調は、中間色であればよいが、
特に黒と白の中間色、すなわちグレー系が好ましい。ま
た修正液の色の濃淡は、修正液に含まれる染料および顔
料の種類および含有量を変えることによって制御可能で
あるが、着色層の欠陥部分内にこの修正液を吐出したと
きに、その修正液が硬化して形成される塗膜における光
透過率が5〜95%程度となるように調製することが好
ましい。なお、ここでの光透過率は、欠陥部分内の修正
液が硬化した直後、すなわち修正後の欠陥部分上に他の
層(例えばオーバーコート層等)を形成する前に測定し
た値とする。一般的に、カラーフィルタの着色層におけ
る光透過率は、着色層形成直後において、15〜85%
程度であるので、着色層の欠陥部分内に形成された塗膜
における光透過率が上記の範囲であれば、修正部分(塗
膜)とこれに隣接する着色層とで光透過率の差が小さく
抑えられる。したがって、表示画面において着色層内の
修正部分(塗膜)が目立ち難く、また、この修正部分
(塗膜)は本来着色層が形成されるべき領域であったの
で、設計値に近い透過光量を得ることができる。
【0030】好ましいグレー系の修正液の例としては、
着色剤としてのカーボンブラックと、例えばカルボキシ
ル基を含有するポリマー類などからなるバインダー樹脂
と、例えばジエチレングリコールモノブチルエーテルア
セテートなどの高沸点溶剤とを配合してなるものが挙げ
られる。
【0031】図2は本実施形態におけるカラーフィルタ
の製造方法を工程順に示した断面図である。まず図2
(a)に示すように、透明基板21上に、フォトリソグ
ラフィ工程を用いて遮光層22を格子状に形成する。具
体的には、例えばクロムからなる層をスパッタ法等の薄
膜形成方法を用いて透明基板21の全面上に形成し、こ
のうえにレジスト層を形成する。そしてこのレジスト層
に対して所定形状のフォトマスクを介して露光した後、
現像してパターン化されたレジスト層を得る。さらにこ
のパターン化されたレジスト層をエッチングマスクとし
てクロム層をエッチングし、しかる後にレジスト層を除
去することによって、格子状にパターン化された遮光層
(ブラックマトリクス)22が得られる。遮光層22
は、クロム層と酸化クロム層を積層した構造としてもよ
く、あるいは遮光層22を形成する材料として、例えば
ポリイミド系樹脂やアクリル系樹脂に黒色染料、黒色顔
料、またはカーボンブラック等を分散させた樹脂材料を
用いることもできる。
【0032】次に、図2(b)に示すように遮光層22
を形成した領域上に、3色の着色層のうちの1色、例え
ば赤の顔料が分散された感光性樹脂を塗布して赤色樹脂
層23を形成する。そして図2(c)に示すように、フ
ォトマスク24を介して、赤(R)の着色層を形成する
領域のみを露光した後現像して、露光されていない領域
の赤色樹脂層23を除去することにより、図2(d)に
示すように、赤(R)の着色層23Rを形成する。
【0033】このようにして赤(R)の着色層23Rを
形成した後、3色の着色層のうちの他の1色、例えば緑
の顔料が分散された感光性樹脂を、遮光層22が形成さ
れている領域全面に塗布して緑色樹脂層(図示略)を形
成し、赤(R)の着色層23Rを形成する手順と同様に
して、露光および現像を行うことにより、図2(e)に
示すように、緑(G)の着色層23Gを形成する。さら
に同様の手順で青(B)の着色層23Bを形成する。
【0034】このようにして、透明基板21上に、遮光
層22および3色の着色層23R、23G,23Bから
なるフィルタ層25を形成してカラーフィルタ基板30
を得た後、図1に示した装置を用いて、このカラーフィ
ルタ基板30に対して、フィルタ層25の欠陥部分の検
出および修正を行う。なお、後述する修正液の吐出工程
に先立って、着色層23R、23G,23Bの上面と修
正液との濡れ性を小さくすることを目的として撥液処理
を行う場合には、フィルタ層25を形成した後、カラー
フィルタ基板30を図1に示した装置にセットする前に
撥液処理を行うことが好ましい。
【0035】図3は、カラーフィルタ基板30の一例を
示したもので、(a)は平面図、(b)は図3(a)中
のB−B線に沿う断面図である。本実施形態では、遮光
層22が格子状に形成され、3色の着色層23R、23
G,23Bがストライプ状に配列されているが、着色層
の配列は、これに限らずモザイク配列、デルタ配列等と
適宜変更可能である。この例では、赤(R)の着色層2
3Rにピンホールが形成されており、このピンホールが
白抜けの欠陥部分31となっている。
【0036】まず、図1に示す装置のテーブル3上にカ
ラーフィルタ基板30を固定し、カメラ7でカラーフィ
ルタ基板30のフィルタ層25を撮影して、その画像を
観察用モニター1に表示して観察を行う。このとき制御
装置13で、X方向駆動手段9、Y方向駆動手段17、
およびθ方向駆動手段2を適宜駆動させながら、支持部
材11とカラーフィルタ基板30との相対位置を変えて
スキャンしながら、フィルタ層25における欠陥部分の
有無を観察する。また、フィルタ層25に生じている欠
陥部分31の位置が予めわかっている場合には、その部
分だけを観察してもよい。
【0037】そして、観察用モニター上で欠陥部分31
の存在が認められたら、この欠陥部分31が、カメラ7
の撮影領域内の予め設定された特定位置に位置するよう
に、支持部材11とカラーフィルタ基板30とを相対的
に移動させる。具体的には、例えば観察用モニター1に
表示されるカメラ7の撮影領域に対して、モニター画面
上で座標軸を設定しておき、所定の座標に欠陥部分31
を位置させる。次いで、欠陥部分31を、カメラ7の撮
影領域内の特定位置に位置決めしたら、制御装置13
で、支持部材11とカラーフィルタ基板30とを、所定
方向に所定距離だけ相対的に移動させて、欠陥部分31
をインクジェットヘッド16の吐出位置に一致させる。
このときの移動方向および移動距離は、予め、支持部材
11に固定されているカメラ7とインクジェットヘッド
16との位置関係に応じて、カメラ7の撮影領域内の前
記特定位置から、インクジェットヘッド16の吐出位置
への移動方向および移動距離を求めておき、これを制御
装置13の記憶手段に記憶させておく。
【0038】そして、図3(b)に示すように、インク
ジェットヘッド16の吐出位置に欠陥部分31が一致し
たときに、制御装置13で、ヘッドユニット5の吐出機
構を操作してインクジェットヘッド16から修正液32
を吐出させる。また、修正液32を吐出させる前に、必
要に応じて、位置制御機構6により、インクジェットヘ
ッド16のZ方向における位置を調整してもよい。修正
液32を吐出するときに、インクジェットヘッド16の
ノズル先端からフィルタ層25の上面までの距離Lが、
大きすぎると吐出精度が悪くなり、小さすぎるとノズル
先端がフィルタ層25の上面に接触して外傷を与えるお
それがある。したがって、吐出時においては、インクジ
ェットヘッド16のノズル先端からフィルタ層25の上
面までの距離Lを0.2〜2mm程度とすることが好ま
しい。
【0039】修正液32の吐出量は、欠陥部分31に充
填された修正液32が、後工程で乾燥、硬化されて図2
(f)に示すような塗膜31aを形成したときに、その
塗膜31aの上面が、その周囲の着色層、本例において
は着色層23Rの上面と面一になるように設定すること
が好ましい。また塗膜31aの上面が、その周囲の着色
層の上面より若干低くて多少の段差が生じてもよいが、
この段差が大きすぎると、その後の工程でフィルタ層2
5上にオーバーコート層26を形成したときに、良好な
平坦性が得られないおそれがある。したがって、修正液
32からなる塗膜31aの上面と、その周囲の着色層2
3Rの上面との段差は0.5μm以下であることが好ま
しい。なお、欠陥部分31を、カメラ7の撮影領域内の
特定位置に位置決めする工程において、欠陥部分31の
大きさを測定し、これに応じて修正液32の吐出量を制
御してもよい。
【0040】修正液32を吐出した後、再び、制御装置
13で支持部材11とカラーフィルタ基板30の相対位
置を変化させて、修正液32が吐出された欠陥部分31
をカメラ7の撮影領域内に移動させる。このときの移動
方向および移動距離は、前工程において、欠陥部分31
をカメラ7の撮影領域内の前記特定位置からインクジェ
ットヘッド16の吐出位置へ移動させたときと、逆向き
の移動方向で等しい移動距離とすればよく、予め制御装
置13の記憶手段に記憶させておく。そして、観察用モ
ニター1で、修正液32が吐出された欠陥部分31を観
察し、欠陥部分31に白抜けしている箇所が残っていな
いかを確認する。
【0041】また、修正液32を吐出した後に、必要に
応じて、位置制御機構6により、インクジェットヘッド
16のZ方向における位置を調整してもよい。インクジ
ェットヘッド16とカラーフィルタ基板30とが相対的
に移動されるときに、インクジェットヘッド16のノズ
ル先端からフィルタ層25の上面までの距離Lが小さす
ぎると、ノズル先端がフィルタ層25の上面に接触して
外傷を与えるおそれがある。インクジェットヘッド16
が移動するX方向とテーブル3の面方向との平行度が精
密に制御されている場合は、上記距離Lが小さい状態
で、インクジェットヘッド16とカラーフィルタ基板3
0との相対移動を行っても構わないが、これらの移動時
においては、上記距離Lを5〜10mm程度としておく
ことが好ましい。
【0042】観察の結果、欠陥部分31に白抜けしてい
る未修正個所が残っていることが認められたら、この未
修正個所に対して、前工程と同様の操作を繰り返してイ
ンクジェットヘッド16から修正液32を再度吐出す
る。すなわち、未修正個所をカメラ7の撮影領域の特定
位置に位置決めした後、支持部材11とカラーフィルタ
基板30とを、予め設定された所定方向に所定距離だけ
相対的に移動させて、未修正個所をインクジェットヘッ
ド16の吐出位置に一致させ、インクジェットヘッド1
6から修正液32を吐出させる。また観察の結果、修正
液32が吐出された欠陥部分31の修正状態が良好で未
修正個所がなければ、引き続きフィルタ層25の他の欠
陥部分について、同様の操作で検出および修正を行う。
【0043】すべての欠陥部分の修正が終わったら、テ
ーブル3上からカラーフィルタ基板30を取り外して、
フィルタ層25に吐出された修正液32の乾燥・硬化を
行う。これにより、図2(f)に示すように、欠陥部分
31内に中間色の塗膜31aが形成される。修正液32
を乾燥・硬化させる方法は特に限定されないが、例え
ば、50〜100℃のホットプレート上で3〜10分間
程度加熱し、その後オーブン中にて150〜230℃、
30〜90分間程度加熱する方法を用いることができ
る。
【0044】修正液32を硬化させた後、図2(f)に
示すように、カラーフィルタ基板30上の全面に、例え
ばアクリル系樹脂からなる透明樹脂を塗布してオーバー
コート層26を形成する。また、必要であれば、オーバ
ーコート層26上に、例えばITO(インジウムスズ酸
化物)膜等の透明導電膜からなる電極層27を形成した
後、パターン化してなるストライプ状の電極27aを形
成し、さらに必要であれば、その上面に配向膜28を形
成してカラーフィルタ200が得られる。なお、前工程
において着色層23R、23G,23B上面に対して撥
液処理を施した場合、必要に応じてオーバーコート層2
6の形成に先立って、着色層に対して紫外線照射等の親
液処理を施してもよい。
【0045】このようにして得られたカラーフィルタ2
00は、基板21上に、マトリクス状に配された画素を
備えており、画素と画素の境目は、遮光層(ブラックマ
トリクス)22によって区切られている。1つ1つの画
素にはR(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかの着色
層23R、23G、23Bが形成されており、遮光層2
2および着色層23R、23G、23Bからなるフィル
タ層25の全体を覆うようにオーバーコート層26が形
成されている。オーバーコート層26上には電極層27
および配向膜28が順に形成されている。また、フィル
タ層25の欠陥部分31内には、中間色の修正液32か
らなる塗膜31aが形成されている。
【0046】本実施形態によれば、R(赤)の着色層2
3Rに生じていた欠陥部分31が、中間色の修正液32
からなる塗膜31aによって埋められたので、このカラ
ーフィルタ200に光を透過させたときに、欠陥部分3
1が輝点とならず目立たない。また、欠陥部分31に形
成されている塗膜31aは中間色であるので、ある程度
光を透過させることができる。したがって、欠陥部分3
1が良好な状態に修正されるとともに、光透過率の低下
が小さく抑えられたカラーフィルタ200が得られる。
また、本実施形態では、観察用モニター1を介して、フ
ィルタ層25の欠陥部分31を目視により観察できるの
で、確実に欠陥部分31を検知することができる。また
目視により観察しながら欠陥部分31の位置特定を行
い、インクジェットヘッド16の吐出位置への移動開始
を手動で操作することができ、このときの移動距離、移
動方向の設定も変更可能であるので、欠陥部分31を高
精度に吐出位置に移動させることができる。さらに、一
度、修正液32を吐出した直後に、簡単な操作で欠陥部
分31を再度観察することができる。また未修正個所が
残っていて再度の修正が必要な場合も、簡単な操作で欠
陥部分31を、再度、吐出位置に高精度に、かつ容易に
移動させることができる。
【0047】なお本実施形態では、欠陥部分31が、着
色層23Rが一部欠落したことによるピンホールである
場合を例に挙げて説明したが、この例に限らず、白抜け
を生じさせる各種の欠陥部分についても同様にして修正
を行うことができる。例えば、着色層23R、23G、
23Bや遮光層22の厚さが不足しているために、白抜
けを生じるような欠陥部分に対しても、同様にして、欠
陥部分内に中間色の修正液を吐出して塗膜を形成するこ
とによって、修正を行うことができる。あるいは、摩擦
によって、着色層23R、23G、23Bや遮光層22
の一部が剥がれて生じたような、比較的広面積の欠陥部
分に対しても、同様にして、欠陥部分内に中間色の修正
液を吐出して塗膜を形成することによって、修正を行う
ことができる。特に、本発明では、中間色の修正液を用
いるので、1つの欠陥部分が異なる色の着色層にまたが
っている場合、あるいは1つの欠陥部分が着色層と遮光
層とにまたがっている場合なども含めて、あらゆる欠陥
部分に対して中間色の修正液を吐出して塗膜を形成する
ことによって、良好な修正を行うことができるという利
点を有する。
【0048】次に、本発明に係るカラーフィルタを備え
た電気光学装置について説明する。図4は、本実施形態
で得られたカラーフィルタ200を備えた液晶装置の一
例を示す要部断面図である。この例の液晶装置201は
パッシブマトリックス型液晶装置(液晶装置)であり、
この液晶装置201に、液晶駆動用IC、支持体、バッ
クライト、配線類などの付帯要素を装着することによっ
て、最終製品としての透過型液晶表示装置が得られる。
【0049】本例の液晶装置201は、上記第1の実施
形態で説明したカラーフィルタ200を備えており、カ
ラーフィルタ200を下側(観測者側の反対側)に配置
したものである。尚、カラーフィルタ200について
は、図2(f)と同一の構成要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。この例の液晶装置201は、カラー
フィルタ200とガラス基板等からなる対向基板202
との間にSTN(Super Twisted Nematic)液晶等から
なる液晶層203が挟持されて概略構成されている。
【0050】本実施形態において、カラーフィルタ20
0の電極層27は、所定の間隔でストライプ状に形成さ
れた複数の電極27aからなっており、対向基板202
のカラーフィルタ200と対向する面上(液晶層側)に
は、カラーフィルタ200の電極27aと直交する方向
に延在する複数の電極204が、所定の間隔でストライ
プ状に形成され、その上面を覆うように配向膜205が
形成されている。そして、カラーフィルタ200の電極
27aと、対向基板202の電極204と交差する部位
が画素であり、この画素となる部位に、カラーフィルタ
200の着色23R,23G,23Bが位置するように
構成されている。カラーフィルタ200および対向基板
202外面側には偏光板206,207がそれぞれ設置
されている。また、符号208は基板間の間隔(セルギ
ャップという)を基板面内で一定に保持するためのスペ
ーサである。
【0051】かかる構成の液晶装置201によれば、カ
ラーフィルタ200のフィルタ層25における欠陥部分
が、中間色の塗膜31aで埋められているので、このカ
ラーフィルタ200の透過光を利用して表示される画面
において、欠陥部分が目立たなくなっており、また、欠
陥部分での透過率の低下も小さい。したがって、見かけ
上は欠陥のない良好な液晶表示画面が得られる。
【0052】なお、本例では、カラーフィルタ200を
下側(観察者側と反対側)に配置した透過型のパッシブ
マトリックス型液晶装置を例に挙げたが、カラーフィル
タ200を上側(観察者側)に設けた構成とすることも
できる。また、パッシブマトリックス型の液晶装置に限
らず、電極形状やスイッチング素子等の構成を変更すれ
ば、同様のカラーフィルタ200を用いてアクティブマ
トリックス型の液晶装置を構成することもできる。さら
に、適宜の位置に反射層あるいは半透過反射層を設け
て、反射型の液晶装置あるいは半透過反射型の液晶装置
を構成することもできる。
【0053】また、カラーフィルタ200を備えた電気
光学装置としては、液晶表示装置に限らず、例えばプラ
ズマアドバンス型ディスプレイ等を挙げることができ
る。
【0054】なお、上記第1の実施形態では、観察用モ
ニター1を介して、フィルタ層25の欠陥部分31を目
視により観察しながら、欠陥部分31の検知、位置決
め、および修正後の確認を行ったが、目視による観察を
せずに、欠陥部分の検知および修正を自動的に行うこと
もできる。以下、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0055】図5は本発明のカラーフィルタの製造方法
を実施するのに好適なカラーフィルタ製造装置の第2の
実施形態を示したもので、特に欠陥部分の検知および修
正を行う装置の概略構成図である。図中符号30は、前
記第1の実施形態と同様にして基板21上に、遮光層2
2および着色層23R,23G,23Bからなるフィル
タ層25を形成したカラーフィルタ基板である。本実施
形態の装置は、インクジェットヘッド101、X方向駆
動軸104、Y方向ガイド軸105、制御装置106、
テーブル107、検出装置108、基台109を備えて
いる。テーブル107は、Y方向ガイド軸105上を移
動可能に構成されており、カラーフィルタ基板30を基
準位置に固定する機構を備えている。インクジェットヘ
ッド101には、修正液をテーブル107上のカラーフ
ィルタ基板30に向かって吐出するノズル(吐出口)が
設けられている。
【0056】X方向駆動軸104には、X方向駆動モー
タ102が接続されている。X方向駆動モータ102
は、ステッピングモータ等であり、制御装置106から
X軸方向の駆動信号が供給されるとX方向駆動軸104
を回転させる。X方向駆動軸104が回転するとインク
ジェットヘッド101がX軸方向に移動する。Y方向ガ
イド軸105は、基台109に対して動かないように固
定されており、Y方向ガイド軸105上のテーブル10
7はY方向駆動モータ103に接続されている。Y方向
駆動モータ103は、ステッピングモータ等であり、制
御装置106からY軸方向の駆動信号が供給されると、
テーブル107をY軸方向に移動させる。
【0057】検出装置108は、発光装置と受光素子を
備えたスキャニング装置であり、テーブル107のY方
向の移動に伴って、カラーフィルタ基板30の欠陥部分
の検出を行う。具体的には、カラーフィルタ基板30の
裏面側から光を照射し、カラーフィルタ基板30の表面
側に設けた受光素子で、光が高度に透過している箇所、
すなわち白抜けによる欠陥部分を検出するように構成さ
れている。
【0058】制御装置106は、検出装置108で検出
された欠陥部分の位置情報を受信し、これに基づいて、
X方向駆動モータ102に対して、インクジェットヘッ
ド101のX軸方向の移動を制御するための駆動パルス
信号(X軸方向の駆動信号)を供給するとともに、Y方
向駆動モータ103に対して、テーブル107のY軸方
向の移動を制御するための駆動パルス信号(Y軸方向の
駆動信号)を供給する。また制御装置106は、インク
ジェットヘッド101に対して修正液の吐出制御用の電
圧を供給する。本実施形態において、修正液は、前記第
1の実施形態と同じものが用いられる。
【0059】かかる構成の装置を用いてカラーフィルタ
を製造するには、まず、図2に示すように、前記第1の
実施形態と同様の手順で透明基板21上に、遮光層22
および着色層23R、23G,23Bを順に形成する。
このようにして、図3に示すような、透明基板21上に
遮光層22および着色層23R、23G,23Bからな
るフィルタ層25を備えたカラーフィルタ基板30を得
た後、図5に示した装置を用いて、このフィルタ層の欠
陥部分31の検出および修正を行う。ここでは、前記第
1の実施形態と同様に、赤(R)の着色層23Rにピン
ホールからなる欠陥部分31が形成されている例を挙げ
て説明する。なお、予め、着色層23R、23G,23
Bの上面と修正液との濡れ性を小さくすることを目的と
して撥液処理を行う場合には、フィルタ層25を形成し
た後、カラーフィルタ基板30を図5に示した装置にセ
ットする前に撥液処理を行うことが好ましい。
【0060】欠陥部分31の修正を行うには、まず、図
5に示す装置のテーブル107上にカラーフィルタ基板
30を固定し、テーブル107を検出装置108の下方
で移動させることにより、検出装置108でフィルタ層
25をスキャンする。検出装置108の受光素子は、欠
陥部分31を周囲よりも明るい輝点として認識し、テー
ブル107上における、この輝点の座標を検出して制御
装置106に送信する。制御装置106は、欠陥部分3
1の位置情報(座標)を記憶手段に記憶させる。
【0061】カラーフィルタ基板30のフィルタ層25
の全面について、検出装置108によるスキャンが終わ
ったら、テーブル107をインクジェットヘッド101
の下方に移動させ、制御装置106の記憶手段に記憶さ
れた欠陥部分31の位置情報(座標)に基づいて、欠陥
部分31に、インクジェットヘッド101から修正液を
吐出する。すなわちX方向駆動モータ102およびY方
向駆動モータ103を駆動させ、インクジェットヘッド
101とテーブル107とを相対的に移動させ、インク
ジェットヘッド101が、欠陥部分31に対して修正液
を吐出可能な位置に到達したときに、図3(b)に示す
ように、制御装置106からインクジェットヘッド10
1に電気信号を供給して、修正液32を吐出させる。
【0062】なお検出装置108で、欠陥部分31の位
置を検出すると同時に、欠陥部分31の大きさも検出し
て、その情報を制御装置106に送信し、制御装置10
6では、この情報に基づいてインクジェットヘッド10
1から吐出される修正液32の量を制御することもでき
る。
【0063】また好ましくは、修正液32を吐出した
後、再び、テーブル107を検出装置108の下方に移
動させ、再スキャンして欠陥部分の有無を確認する。そ
して、白抜けしている未修正個所が残っていることが認
められたら、この未修正個所に対して、同様の操作を繰
り返してインクジェットヘッド1から修正液32を吐出
する。再スキャンの結果 白抜けしている個所ががなけ
れば、カラーフィルタ基板30を、前記第1の実施形態
と同様にして乾燥・硬化工程に供し、修正液32を硬化
させて中間色の塗膜31aを形成する。
【0064】修正液32を硬化させた後、図2(f)に
示すように、前記第1の実施形態と同様にして、カラー
フィルタ基板30上の全面に、例えばアクリル系樹脂か
らなる透明樹脂を塗布してオーバーコート層26を形成
する。また、必要であれば、オーバーコート層26上
に、例えばITO(酸化インジウムスズ)膜等の透明導
電膜をパターン化してなる電極層27を形成し、さらに
必要であれば、その上面に配向膜28を形成してカラー
フィルタ200が得られる。なお、前工程において着色
層23R、23G,23Bの上面に対して撥液処理を施
した場合、必要に応じてオーバーコート層26の形成に
先立って、着色層に対して紫外線照射等の親液処理を施
してもよい。
【0065】このような方法によっても、前記第1の実
施形態と同様の構成を有するカラーフィルタ200が得
られる。また得られたカラーフィルタ200を用いて、
前記第1の実施形態と同様に、各種の電気光学装置を構
成することができ、同様の作用効果が得られる。
【0066】本実施形態によれば、R(赤)の着色層2
3Rに生じていた欠陥部分31が、中間色の修正液32
からなる塗膜31aによって埋められたので、このカラ
ーフィルタ200に光を透過させたときに、欠陥部分3
1が輝点とならず目立たない。また、欠陥部分31に形
成されている塗膜31aは中間色であるので、ある程度
光を透過させることができる。したがって、欠陥部分3
1が良好な状態に修正されるとともに、光透過率の低下
が小さく抑えられたカラーフィルタ200が得られる。
特に本実施形態においては、フィルタ層25の欠陥部分
の検知および修正を行う装置に、フィルタ層25を目視
により観察するための観察部が設けられていない。そし
て、欠陥部分の検知、位置特定、修正液の吐出位置への
移動、修正液の吐出、および修正部分の確認を、機械的
に自動で行うので、これらの操作を目視により観察しな
がら行う場合に比べて、精度的にはやや劣るものの、人
手を要さず、効率的に欠陥部分の修正作業を行うことが
できる。また、目視による観察を行う場合に比べて、誤
認や誤作動が生じる可能性は高く、欠陥部分ではない着
色層の正常な領域に修正液32が塗布される場合も生じ
得る。しかしながら、本実施形態では、中間色の修正液
32を使用するので、正常な領域に形成された修正液3
2からなる塗膜を除去しなくても、画面表示においてこ
の塗膜は目立たない。したがって、本実施形態によって
も、着色層に生じた欠陥部分および遮光層に生じた欠陥
部分を簡単な構成で容易に修正することができる。
【0067】なお本実施形態においても、欠陥部分31
が、ピンホールである場合だけでなく、着色層23R、
23G、23Bや遮光層22の厚さ不足による白抜け
や、比較的広面積の欠陥部分に対しても、また1つの欠
陥部分が異なる色の着色層にまたがっている場合、ある
いは1つの欠陥部分が着色層と遮光層とにまたがってい
る場合なども含めて、あらゆる欠陥部分に対して中間色
の修正液を吐出して塗膜を形成することによって、良好
な修正を行うことができる。
【0068】また、上記第1および第2の実施形態で
は、透明基板21上にフィルタ層25を形成するのにフ
ォトリソグラフィ法を用いたが、本発明においてフィル
タ層25の形成方法および構成は適宜変更可能である。
例えば、透明基板上に着色層を形成するのに、以下に説
明するようなインクジェット法を用いてもよい。
【0069】図6(a)〜(d)は、本発明の第3の実
施形態を示したもので、インクジェット法を用いてカラ
ーフィルタ基板を製造する方法を工程順に示した模式断
面図である。まず、図6(a)に示すように、透明基板
111上に、前記第1の実施形態と同様にしてフォトリ
ソグラフィ工程を経て遮光層22を格子状に形成する。
【0070】続いて、遮光層112上にバンク113を
形成する。すなわち、図6(b)に示すように、透明基
板111および遮光層112を覆うように、ネガ型の透
明な感光性樹脂組成物からなるレジスト層117を形成
し、その上面に、格子状に形成されたマスクフィルム1
18を密着させた状態で露光処理を行う。そして、図6
(c)に示すように、レジスト層117の未露光部分を
エッチング処理することによりレジスト層117をパタ
ーニングして、バンク113を形成する。このバンク1
13とその下の遮光層112は、この後の工程におい
て、インクジェット法により着色層115r、115
g、115bを形成する際にインクの広がりを規制する
土手の役割を果たす仕切り114となる。
【0071】次に、図6(d)に示すように、仕切り1
14で囲まれた領域内、すなわち画素に着色層用塗布液
(インク)を塗布し、これを乾燥させて着色層115
r、115g、115bを形成する。例えば、3台のイ
ンクジェット装置を備えた着色層形成装置を用い、次の
ようにして3色の着色層115r、115g、115b
を順に形成する。3色の着色層115r、115g、1
15bの形成順序は限定されない。
【0072】まず、仕切り114が形成された透明基板
111を第1のインクジェット装置に導入し、多数の画
素のうちR(赤)の着色層115rからなる画素が形成
される領域のみに対して、インクジェットヘッド(図示
略)から赤色のインクを吐出する。この後、第1の乾燥
装置に搬送し、ここでインクを乾燥させてR(赤)の着
色層115rを形成する。続いて、R(赤)の着色層1
15rが形成された透明基板111を第2のインクジェ
ット装置に搬送し、多数の画素のうちG(緑)の着色層
115gからなる画素が形成される領域のみに対して、
インクジェットヘッド(図示略)から緑色のインクを吐
出する。そして、第2の乾燥装置に搬送し、ここでイン
クを乾燥させてG(緑)の着色層115gを形成する。
続いて、R(赤)の着色層115rおよびG(緑)の着
色層115gが形成された透明基板111を第3のイン
クジェット装置に搬送し、多数の画素のうちB(青)の
着色層115bからなる画素が形成される領域のみに対
して、インクジェットヘッド(図示略)から青色のイン
クを吐出する。この後、第3の乾燥装置に搬送し、ここ
でインクを乾燥させてB(青)の着色層115bを形成
する。なお、第1〜第3のインクジェット装置内におい
て、透明基板111を精密に位置決めできるように、例
えば遮光層112を形成する際に、位置合わせ用のマー
クを形成しておくことが好ましい。
【0073】このようにして、インクジェット法により
着色層115r、115g、115bを形成することに
より、透明基板11上に、遮光層112とバンク113
と着色層115r、115g、115bからなるフィル
タ層125が形成されたカラーフィルタ基板130が得
られる。そして、このようにして作製されたカラーフィ
ルタ基板130について、前記第1の実施形態または第
2の実施形態と同様にして、フィルタ層125の欠陥部
分131の検出および修正を行い、すべての欠陥部分の
修正が終わったら、フィルタ層125に吐出された修正
液の乾燥・硬化を行って、欠陥部分131内に中間色の
塗膜131aを形成する。
【0074】修正液を硬化させた後、図示していない
が、カラーフィルタ基板130上の全面に、例えばアク
リル系樹脂からなる透明樹脂を塗布してオーバーコート
層を形成する。また、必要であれば、オーバーコート層
上に、例えばITO(インジウムスズ酸化物)膜等の透
明導電膜からなる電極層を形成した後、パターン化して
電極を形成し、さらに必要であれば、その上面に配向膜
を形成してカラーフィルタが得られる。
【0075】本実施形態のカラーフィルタは、フィルタ
層が、遮光層112とバンク113と着色層115r、
115g、115bとで構成される点で、前記第1およ
び第2の実施形態と異なるが、前記第1および第2の実
施形態と同様に、白抜けを生じる欠陥部分を検出し、こ
こにインクジェットヘッドを用いて中間色の修正液を吐
出することにより欠陥部分を修正でき、同様の作用効果
が得られる。また本実施形態のカラーフィルタも、前記
第1および第2の実施形態のカラーフィルタ200と同
様にして液晶装置を構成することができ、同様の作用効
果を得ることができる。
【0076】なお、カラーフィルタの製造上の欠陥とし
ては、上記で述べたような白抜けを生じるものの他に、
例えば着色層上に異物が付着している場合など、表示画
面において黒点となる欠陥もある。このような黒点を生
じる不良個所については、局所的にレーザ照射を行うこ
とによって異物を除去することができる。そして、レー
ザ照射によって異物周囲の着色層も損傷を受けるが、こ
のような着色層の損傷部分は白抜けを生じる欠陥部分と
みなすことができ、本発明における欠陥部分の修正方法
と同様にして修正を行うことができる。
【0077】次に、本発明の液晶装置を備えた電子機器
の実施形態について説明する。図7(a)は、携帯電話
の一例を示した斜視図である。符号600は携帯電話本
体を示し、符号601は液晶表示部を示している。図7
(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装
置の一例を示した斜視図である。符号700は情報処理
装置、符号701はキーボードなどの入力部、符号70
3は情報処理装置本体を示し、符号702は液晶表示部
を示している。図7(c)は、腕時計型電子機器の一例
を示した斜視図である。符号800は時計本体を示し、
符号801は液晶表示部を示している。これらの電子機
器において、液晶表示部601、702、801は、前
記第1または第2の実施形態のカラーフィルタ200を
備えた液晶装置、あるいは前記第3の実施形態のカラー
フィルタ基板130用いてなるカラーフィルタを備えた
液晶装置を用いて構成されている。
【0078】これらの実施形態の電子機器にあっては、
液晶表示部601、702、801において、カラーフ
ィルタの欠陥部分が、中間色の修正液を用いて修正され
て目立たなくなっており、また欠陥部分での透過率の低
下も小さく抑えられているので、見かけ上は欠陥のない
良好な液晶表示画面が得られる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーフ
ィルタの製造方法によれば、透明基板上に、遮光層およ
び着色層からなるフィルタ層を備えたカラーフィルタを
製造する工程において、フィルタ層に存在する欠陥部分
を検出し、インクジェットヘッドで中間色の修正液を吐
出して該欠陥部分内に塗膜を形成することにより、この
欠陥部分内の塗膜における光透過率の低下を抑えつつ、
表示画面において欠陥部分を目立たなくすることができ
るので、良好な修正状態が得られる。また、各色の着色
層内の欠陥部分についても、また遮光層内の欠陥部分に
ついても、1色の中間色の修正液で修正することができ
るので、カラーフィルタのフィルタ層(着色層および/
または遮光層)の欠陥部分を簡単な構成で容易に修正す
ることができる。
【0080】また、本発明のカラーフィルタの製造装置
によれば、透明基板上のフィルタ層を観察する観察部
と、前記フィルタ層に対して、中間色の修正液を吐出可
能なインクジェットヘッドと、該インクジェットヘッド
と前記透明基板との相対位置を変える駆動部を備えてい
るので、着色層または遮光層に生じている欠陥部分を確
実に、精度良く検知することができ、この欠陥部分に対
してインクジェットヘッドから中間色の修正液を吐出す
ることにより、欠陥部分に修正液からなる塗膜を形成し
て修正を行うことができる。したがって、カラーフィル
タのフィルタ層(着色層および/または遮光層)の欠陥
部分を簡単な構成で容易に修正することができる。
【0081】また、本発明のカラーフィルタによれば、
フィルタ層(遮光層および/または着色層)の欠陥部分
内に、中間色の修正液からなる塗膜が形成されているの
で、このカラーフィルタのに光を透過させたときに欠陥
部分が目立たなくなっており、見かけ上、欠陥のない良
好なカラー表示特性が得られる。
【0082】さらに、本発明の電気光学装置によれば、
カラーフィルタの遮光層および/または着色層の欠陥部
分が表示画面において目立たたなくなっているので、見
かけ上、欠陥による表示不良がないカラー表示特性に優
れた電気光学装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカラーフィルタの製造装置の一
実施形態を示した概略構成図である。
【図2】 本発明に係るカラーフィルタの製造方法の一
実施形態を工程順に示した断面図である。
【図3】 本発明に係るカラーフィルタ基板の例を示し
たもので、(a)は平面図、(b)は(a)中のB−B
線に沿う断面図である。
【図4】 本発明に係るカラーフィルタを備えた液晶装
置の例を示す要部断面図である。
【図5】 本発明に係るカラーフィルタの製造装置の他
の実施形態を示した概略構成図である。
【図6】 本発明に係るカラーフィルタの製造方法の他
の実施形態を工程順に示した断面図である。
【図7】 本発明に係る電子機器の例を示したもので
(a)は携帯電話の斜視図であり、(b)は携帯型情報
処理装置の斜視図であり、(c)は腕時計型電子機器の
斜視図である。
【符号の説明】
1…観察用モニター 2…θ方向駆動手段 4,30,130…カラーフィルタ基板 7…カメラ 9…X方向駆動手段 11…支持部材 13…制御装置 16,101…インクジェットヘッド 17…Y方向駆動手段 21,111…透明基板 22,112…遮光層 23R,23G,23B,115r,115g,115
b…着色層 25,125…フィルタ層 31,131…欠陥部分 31a,131a…修正液からなる塗膜 32…修正液 108…検出装置 113…バンク 114…仕切り 200…カラーフィルタ 201…液晶装置 601,702,801…液晶表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FA15 FB01 2H048 BA11 BA43 BA64 BB02 BB42 2H091 FA02Y FA34Y FB02 FB12 FC12 FD04 LA16 LA30 5C094 AA08 AA42 AA43 BA43 CA19 CA24 DA13 EA04 EA05 EA07 EB02 ED03 ED15 5G435 AA17 BB12 CC09 CC12 EE33 GG12 KK07 KK10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に 遮光層および着色層からなる
    フィルタ層を備えたカラーフィルタを製造する方法であ
    って、 前記フィルタ層に存在する欠陥部分を検出する検出工程
    と、 検出された欠陥部分に対し、インクジェットヘッドを用
    いて、中間色の修正液を吐出する吐出工程を有すること
    を特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記修正液が、黒と白の中間色であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記検出工程において、前記フィルタ層
    を撮影して得られる画像を観察することによって、前記
    欠陥部分を検出することを特徴とする請求項1または2
    のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記吐出工程の後、前記修正液が吐出さ
    れた欠陥部分を観察する確認工程を有し、該確認工程に
    おいて前記欠陥部分内に未修正個所の存在が認められれ
    ば、該未修正個所に対して、前記インクジェットヘッド
    を用いて、前記修正液を再度吐出することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルタの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 基板上に、遮光層および着色層からなる
    フィルタ層を備えたカラーフィルタを製造する装置であ
    って、 前記基板上のフィルタ層を観察する観察部と、 前記フィルタ層に対して、中間色の修正液を吐出可能な
    インクジェットヘッドと、 該インクジェットヘッドと前記基板との相対位置を変え
    る駆動部を備えてなることを特徴とするカラーフィルタ
    の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記観察部が、前記フィルタ層を撮影す
    るカメラと、該カメラで撮影された画像を表示する観察
    用モニターとを備えており、前記カメラと前記インクジ
    ェットヘッドとが一体的に設けられていることを特徴と
    する請求項5記載のカラーフィルタの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記修正液が、黒と白の中間色であるこ
    とを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載のカ
    ラーフィルタの製造装置。
  8. 【請求項8】 基板上に、遮光層および着色層からなる
    フィルタ層が設けられており、該フィルタ層の欠陥部分
    内に、中間色の修正液からなる塗膜が形成されているこ
    とを特徴とするカラーフィルタ。
  9. 【請求項9】 着色層の欠陥部分内に形成された前記塗
    膜における光透過率が5〜95%であることを特徴とす
    る請求項8記載のカラーフィルタ。
  10. 【請求項10】 前記修正液が、黒と白の中間色である
    ことを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の
    カラーフィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載のカ
    ラーフィルタを備えたことを特徴とする電気光学装置。
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