JP2003097988A - フローセンサ - Google Patents

フローセンサ

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JP2003097988A
JP2003097988A JP2001290725A JP2001290725A JP2003097988A JP 2003097988 A JP2003097988 A JP 2003097988A JP 2001290725 A JP2001290725 A JP 2001290725A JP 2001290725 A JP2001290725 A JP 2001290725A JP 2003097988 A JP2003097988 A JP 2003097988A
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JP
Japan
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sensor chip
flow
sensor
comb
gas
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JP2001290725A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Nishii
宣之 西居
Noriaki Kanamaru
訓明 金丸
Akinori Rouzaki
彰紀 蝋崎
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズが小さく、高い歩留まりで製造可能
な、非分散赤外分析計に用いられるフローセンサを提供
する。 【解決手段】 センサチップ13を、ガス流通孔21お
よび配線用パターン37、38を有するセラミックベー
ス20に、接着剤1により周囲を密閉するように固定す
る。センサチップ13をセラミックベース20に、接着
剤1により密閉することで、センサチップ13周辺の流
れは乱されず、櫛型抵抗体15、16の微小な振動、抵
抗変化を減少することができ、ノイズの低減が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する分野】本発明は、非分散赤外分析計の検
出素子として用いられるフローセンサに関する。 【0002】 【従来の技術】ガス成分の定量分析に用いるフローセン
サは、抵抗の温度係数の大きい感温抵抗金属箔をガスフ
ロー中に前後して配置し、それらの感温抵抗金属箔をブ
リッジ接続しそれら金属箔の抵抗変化からフロー中のガ
ス成分の定量分析を行う。 【0003】従来の非分散赤外分析計に用いられている
フローセンサの構成を図3、4に示す。図3はフローセ
ンサの平面図であり、図4はフローセンサの側面図であ
る。フローセンサ11は中央にガス流通孔18を有する
センサチップ13の裏表両面に、抵抗の温度係数の大き
い櫛型抵抗体15、16が形成されている。櫛型抵抗体
15、16には抵抗の温度係数の大きな金属、例えばニ
ッケルが使用される。櫛型抵抗体15、16は、例えば
幅20ミクロン、長さ30mmの細幅電極が20ミクロン
間隔で20個程度直列に連なっているパターンが向かい
あった構造を持っており、ガス流通孔18において露出
している。センサチップ13は、基材である中央にガス
流通孔21を有するセラミックベース20に導電性を有
する銀ペースト23、24、25により接着固定されて
いる。櫛型抵抗体15の両端の端子27、28にはワイ
ヤ29、30がそれぞれ銀ペースト23、24により電
気的に接続されており、ブリッジ回路(図示せず)に接
続されている。櫛型抵抗体16の両端の端子31、32
にはワイヤ33、30が接続されておりブリッジ回路
(図示せず)に接続されている。端子28と端子32は
貫通孔35で銀ペースト24により短絡されており、櫛
型抵抗体15、16でブリッジ回路を形成するための共
通端子となっている。フローセンサ11はガスフロー中
に配置され、流れによる熱の授受により生じる裏表両面
の櫛型抵抗体15、16の抵抗値のずれをブリッジ回路
により検出することによりその流れを検知し、フロー中
のガス成分の定量分析を行う。 【0004】銀ペースト24、25は、センサチップ1
3とセラミックベース20とを固定するとともに、櫛型
抵抗体15、16の抵抗変化の測定を行うため、端子3
1、32とワイヤ30、33および端子31、32とセ
ラミックベース20上の配線用パターン37、38とを
接続する機能も有している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来のフローセンサは
上記のように構成されており、銀ペースト24、25は
センサチップ13と基材であるセラミックベース20を
電気的に接続すると同時に、両者を固定する機能も有し
ている。センサチップ13とセラミックベース20を銀
ペースト24、25により2点で固定しているため、セ
ンサチップ13とセラミックベース20の間の非固定部
には隙間が生じており、また銀ペースト24、25によ
る固定箇所のばらつきが生じている。このため、測定時
にセンサチップ13とセラミックベース20の間の非固
定部の隙間で測定ガスがもれて乱流が発生し、櫛型抵抗
体15、16に微小な振動と抵抗変化を引き起こし、出
力にノイズを発生させる原因となる。ノイズの発生によ
りS/Nが悪化し検出感度の低下をもたらす。また、フロ
ーセンサの性能検査にはノイズの大きさも含まれてお
り、大きなノイズを有するフローセンサは性能検査にお
いて不合格となってしまい、センサ製造における歩留ま
りを低下させてしまうという問題がある。 【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、ノイズが小さく、高い歩留まりで製造
可能な、非分散赤外分析計に用いられるフローセンサを
提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のフローセンサは、ガス流通孔を有するセン
サチップと、センサチップの両面に細幅パターンを含む
ように形成された櫛型抵抗体と、センサチップを固定す
るためのガス流通孔を有する基材とから構成されるフロ
ーセンサにおいて、センサチップを基材にセンサチップ
の周囲が密閉構造となるように実装固定するものであ
る。 【0008】センサチップと基材とは導電性ペーストに
より電気的な接続が行われ、さらにセンサチップの周囲
に接着剤を塗布することによって、センサチップを基材
上に密閉固定する。これにより、センサチップと基材と
の隙間部からの測定ガスのもれをなくすことができ、乱
流の発生を抑制することが可能となる。これにより、櫛
型抵抗体の微小な振動と抵抗変化を減少させることがで
き、ノイズの低減が可能となる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1、2は、本発明のフ
ローセンサの一実施例の概略構成図である。図1はフロ
ーセンサの平面図であり、図2はフローセンサの側面図
である。本発明のフローセンサ11の構成は図3、4で
示した従来のフローセンサの構成と基本的には同じであ
り、センサチップ13に櫛型抵抗体15、16と、端子
27、28、31、32と、ガス流通孔18と、貫通孔
35を形成し、端子27、28、31、32にはそれぞ
れワイヤ29、30、33が銀ペースト23、24、2
5により接続されている。本発明においては、センサチ
ップ13を、ガス流通孔21および配線用パターン3
7、38を有するセラミックベース20に、接着剤1に
よりセンサチップ13の周囲を密閉するように固定して
いる。センサチップ13をセラミックベース20に、接
着剤1により密閉することで、センサチップ13周辺の
流れは乱されず、櫛型抵抗体15、16の微小な振動、
抵抗変化を減少することができ、ノイズの低減が可能と
なる。 【0010】センサチップ13は感光性ガラスを用いて
おり、紫外線に感光した領域がその後の熱処理により結
晶化してフッ酸に溶けやすくなる。櫛型抵抗体5、16
は抵抗の温度係数の大きなニッケルからなり、その細幅
パターンは幅20ミクロン、20ミクロン間隔で30本
並べられている。 【0011】このようなフローセンサ11は次のように
して製造される。まず、センサチップ13として用いる
感光性ガラスに、あらかじめマスクを通した紫外線照射
およびその後の熱処理を施すことにより、ガス流通孔1
8よおび貫通孔35のエッチングパターンを形成してお
く。次に、センサチップ13の両面に、ニッケル製の抵
抗金属薄膜を、蒸着、スパッタあるいはメッキ等の手段
により厚さ2〜3ミクロン程度に成膜した後、これらの
金属薄膜をフォトワークにより細幅パターン15、16
を含むようなパターンを形成する。 【0012】その後、感光性ガラス製のセンサチップ1
3にあらかじめ設けておいたエッチングパターンを薄い
フッ酸でエッチングし、ガス流通孔18および貫通孔3
5を開口する。ガス流通孔18のエッチングについて
は、櫛型抵抗体15、16の間隔を通して行うことにな
るが、感光性ガラスのエッチングパターンはフッ酸に溶
けやすく、櫛型抵抗体15、16に悪影響が及ぶことは
なく、このガス流通孔18の部分では櫛型抵抗体15、
16を残してガラスを完全に除去することができる。 【0013】その後、センサチップ13をセラミックベ
ース20に実装固定する。その際、セラミックベース2
0の表面に設けた配線用パターン37、38に、センサ
チップ13の下面の櫛型抵抗体16の端子31、32が
それぞれ接続・固定されるように銀ペースト24、25
で接着する。そして、銀ペースト23、24、25にワ
イヤ29、30、33を接続する。さらに、測定時にセ
ンサチップ13とセラミックベース20の間の非固定部
の隙間で測定ガスがもれて乱流が発生し、櫛型抵抗体1
5、16に微小な振動と抵抗変化を引き起こし、出力に
ノイズを発生させる原因を取り除くために、センサチッ
プ13の周囲に接着剤1を形成し、センサチップ13と
セラミックベース20との透き間を密閉するように固定
する。接着剤としてトラコン社製接着剤BB2130を
塗布し、65℃大気中で4時間硬化を行った。 【0014】次に動作について説明する。図5に、本発
明のフローセンサを検出器に用いた非分散赤外分析計の
概略構成図を示す。試料ガスは試料ガス導入口46より
導入され、試料セル45を通って、試料ガス排出口47
より排出される。平板状のセラミックヒータである光源
43から放射された赤外光は、モータ41により回転さ
れる赤外光を一定周期で遮断、通過させる回転式のチョ
ッパー42により断続的に試料セル45に導入される。
試料セル45を透過した赤外光強度を測定するため、被
測定ガスを高濃度で含むガスがガス封入口52より前室
48および後室50に封入されている。前室48と後室
50の間には本発明のフローセンサ11が設置されてお
り、前室48と後室50はトンネル部49で導通されて
いる。 【0015】赤外光が前室48に照射されると、前室4
8に封入されている被測定ガスが赤外光を吸収し、ガス
温度は上昇し体積が膨張する。このため、封入されてい
るガスはフローセンサ11、トンネル部49を通って後
室に流れる。フローセンサ11において、前室48から
後室50への流れはガス流通孔18および21を通過し
て流れ、この流れによりセンサチップ13に形成されて
いる風上側の櫛形電極15の抵抗は熱を奪われて温度が
低下して抵抗値が減少し、他方風下側の櫛形電極16の
抵抗は風上側の櫛形電極15から奪った熱が与えられ温
度が上昇して抵抗値の増加がおこる。この抵抗のアンバ
ランスによりブリッジ回路にトンネル部49内を流れる
ガスの流速に応じた電位差が生じる。この電位差を測定
することで、定量分析を行うことができる。チョッパー
42により赤外光が遮断されると、前室48は冷やされ
封入ガスは収縮し、後室50から前室48に向かって流
れが起きる。このため、測定信号はサインカーブで得ら
れることとなる。 【0016】試料セル45に高濃度の被測定ガスを含む
試料ガスが試料ガス導入口46より導入された場合は、
試料セル45において赤外光の吸収が大きくなり、前室
48に導入される赤外光の量が減少するため、フローセ
ンサ11における櫛形抵抗15、16の抵抗差は小さ
く、信号は小さくなる。試料セル45に低濃度の被測定
ガスを含む試料ガスが試料ガス導入口46より導入され
た場合は、試料セル45において赤外光の吸収が小さく
なり、前室48に導入される赤外光の量が増加するた
め、フローセンサ11における櫛形抵抗15、16の抵
抗差は大きく、信号は大きくなる。 【0017】本発明のフローセンサ11の端子27、3
1にそれぞれブリッジを形成する2つの100オームの
抵抗体を接続し、印可電圧7Vを印可し、ガス封入口5
2から前室48、トンネル部49および後室50に8%
CO(希釈ガスAr)を封入し、試料ガス導入口46
よりNガスを流速100ml/min.で流し、光源
43からの赤外光をチョッパー42により16Hzでチ
ョッピングしてノイズの大きさを測定した。試料ガスは
のみでCOは含まれておらず、検出信号にピーク
はでないはずである。測定の結果を図6に示す。図6に
おいて、縦軸は時間であり横軸は検出信号の電圧であ
る。ノイズピークは0.2mVであった。比較のために
図3、4に示した従来のフローセンサを用いて同様にノ
イズの大きさを測定した結果を図7に示す。ノイズピー
クは1.9mVであり、本発明によるフローセンサ11
によりノイズの低減が可能になったことは明らかであ
る。 【0018】 【発明の効果】本発明のフローセンサは上記のように構
成されており、センサチップを基材上に密閉固定したの
で、センサチップと基材との隙間部からの測定ガスのも
れをなくすことができ、乱流の発生を抑制することが可
能となる。これにより、櫛型抵抗体の微小な振動と抵抗
変化を減少させることができ、ノイズの低減が可能とな
る。また、ノイズの低減により、センサ製造の歩留まり
を向上できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のフローセンサの概略構成平面図であ
る。 【図2】本発明のフローセンサの概略構成側面図であ
る。 【図3】従来のフローセンサの概略構成平面図である。 【図4】従来のフローセンサの概略構成側面図である。 【図5】非分散赤外分析計の概略構成図である。 【図6】本発明のフローセンサを用いた非分散型赤外分
析計のノイズピークの測定結果である。 【図7】従来のフローセンサを用いた非分散型赤外分析
計のノイズピークの測定結果である。 【符号の説明】 1---接着剤 11---フローセンサ 13---センサチップ 15、16---櫛型抵抗体 18、21---ガス流通孔 20---セラミックベース 23、24、25、26---銀ペースト 27、28、31、32---端子 37、38---配線用パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蝋崎 彰紀 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 2F035 EA08 2G059 AA01 BB01 DD12 DD13 EE01 EE12 GG07 HH01 JJ24 KK09 NN03 2G060 AA01 AE33 AF07 AG06 AG08 AG10 BA05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガス流通孔を有するセンサチップと、セ
    ンサチップの両面に細幅パターンを含むように形成され
    た櫛型抵抗体と、センサチップを固定するためのガス流
    通孔を有する基材とから構成されるフローセンサにおい
    て、前記センサチップを前記基材にセンサチップの周囲
    が密閉構造となるように実装固定することを特徴とする
    フローセンサ。
JP2001290725A 2001-09-25 2001-09-25 フローセンサ Pending JP2003097988A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015021961A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 現代自動車株式会社 粒子状物質センサユニット

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